スザク「ルルーシュと合コンしたいだって?」(96)

※ss執筆&投稿が今回でまだ2回目なので、不慣れゆえ色々不手際があるかもしれないですがご了承ください。


―「今は他人のフリをしなければならない!必要なんだ」
―「愛している!ナナリー!」


ナナリー「スザクさん・・・」

スザク「なんだい?ナナリー」

ナナリー「このまえ電話でお話したスザクさんのお友達というのは・・・やはりお兄様なのではないですか?」




スザク「違うよ。確かにルルーシュの声に似ていたかもしれない。だけどあれは別人さ」

ナナリー「そうですか。スザクさんは嘘をつかないですもんね、変な事を聞いてすみません」

スザク「あぁ。僕は嘘をつかないよ」

ナナリー「ふふっ、そうですね。ところで昔咲世子さんから教えて頂いたのですがニッポン人は嘘をついたら罰として針1000本飲むそうですね?」


スザク「い、いや・・・それは言葉のアヤというか・・・」

ナナリー「とても素晴らしい文化だと思います!幼い頃に誰かから聞いた記憶があるのですが、嘘の無い世界は優しい世界に繋がるそうです。つまり嘘つく人は優しい世界にふさわしくない、ゼロ以下の存在ということなのですよね。スザクさん?」

スザク「ゼロ以下・・・」

ナナリー「嘘をついたら針を1000本も飲ませるくらい厳格なニッポン人の皆様なら優しい世界にふさわしいと思います。是非行政特区ニッポンを実現させましょう!ニッポン人の皆さんには幸せになってほしいですから。嘘を つ か な い 素敵な方々ですもんね」

スザク「うっ。ナナリー・・・すまない・・・。実は僕は君に嘘をついた。彼と同じように・・・最低だ。僕はニッポン人として恥ずかしい」



ナナリー「そんな!ひどいです、スザクさん。ですが、まだ間に合います。本当の事を話してくだされば」

スザク「うん・・・この前の電話の事だけど・・・あれはルルーシュだったんだ」

ナナリー「やっぱり。何故スザクさんは嘘をついたのですか?」

スザク「良いかい?覚悟して聞いて欲しい。ルルーシュは・・・ゼロだったんだ・・・」



ナナリー「お兄様が・・・ゼロ・・・?冗談ですよね?」

スザク「僕だって信じたくは無かったよ・・・。一年前のブラックリベリオンでルルーシュは捕まり、シャルル皇帝の催眠術みたいなもので記憶を書き換えられて今は監視つきで普通の生活を送っているんだ。もしルルーシュの記憶が戻ったら、また捕まえる事になっている。最近復活したゼロがルルーシュなのかを僕は確かめたい」

ナナリー「記憶を書き換えた・・・と言う事は、お兄様は私の事を覚えていないのですね?お兄様にとって私は妹では無く赤の他人であると」

スザク「記憶が戻っていないのであれば、そういう事になる」



ナナリー「私と電話をさせたのは記憶が戻っているかを確かめる為ですか?」

スザク「すまない、ナナリー。本当はこんな事はしたくなかったんだけど」

ナナリー「いえ、スザクさんは悪くないです。悪いのは嘘をつき沢山の犠牲者を出したゼロです」ニコッ

スザク「ナナリー。そう言ってくれると助かる」

ナナリー「そういう事でしたら、私も協力します。お兄様の記憶が戻っているか確かめる良い考えがあります」



―数日後 アッシュフォード学園 生徒会室


ルルーシュ(ナナリーはスザクを・・・もうオレは必要ないんだ・・・。リフレインを使用して懐かしいあの頃に戻るか・・・)

スザク「こんにちは、みんな!」

リヴァル「おーっす。スザク!」

シャーリー「こんにちは、スザク君」

ミレイ「やっほ~!」

ルルーシュ「スザクか・・・(くそっ!ナナリーを返せ!この裏切り者が!)」

スザク「どうしたんだい?ルルーシュ。怖い顔して」

リヴァル「コイツ、ずっとこんな調子なんだ」



スザク「疲れているんだね。そんなルルーシュに朗報だよ!この前ナナリー新総督と話をしただろ?」

シャーリー「えぇ!?ルル、皇女殿下とお話したの!?」

ルルーシュ「あぁ。間違え電話だったから、ちょっとしか話してないけど(あの時のナナリーの声、可愛かったな・・・)」

スザク「ナナリー総督、あれ以来ルルーシュの事が気になってるみたいでさ。ルルーシュと合コンしたいって言ってるんだ」

シャーリー「ご、ごごご合コン!?」



ミレイ「わぁ~お!ルルーシュ凄いじゃない!」

ルルーシュ(罠か!?オレの記憶が戻っているか確かめるために!ナナリーと合コンしたいが、ここは断らなければ怪しまれる・・・スザクめ、やってくれる)

ルルーシュ「何かの間違えじゃないか?ただの学生が総督と合コンなんて・・・」

スザク「間違えじゃないよ。ナナリー総督にセッティングを頼まれているんだ。僕の顔を立てると思って参加してくれないか?僕たち友達だろ?」



ルルーシュ(そうか、これはまだ前哨戦。合コンの場でオレの記憶が戻っているかを確認するという事か。良いだろう、スザク。その挑戦受けてやる!決してナナリーと合コンしたいが為じゃない!スザクの目論見を打ち砕く為だ!)

ルルーシュ「そこまで言われたら仕方ないな、参加しよう。だが、こういう事はこれっきりにしてくれよ?」

スザク「良かった!実はもうルルーシュが来る事前提で話を進めていたんだ」

リヴァル「くそぉ!ルルーシュばっかり羨ましいぜ!」

シャーリー「ルル~・・・参加するんだ・・・」



ルルーシュ「合コンって言ったな?他に誰が来るんだ?」

スザク「えっと、女性陣はナナリー総督とナイトオブシックスのアーニャ、そしてカレンだよ。男性陣は僕とルルーシュ、そして僕の師匠だった藤堂って人」

ルルーシュ(か、カレンに藤堂だと!?どういう事だ)

リヴァル「ナイトオブラウンズも来るのか!あとカレンって・・・その・・・大丈夫なのか?」

スザク「うん、今回は手を出さないと約束したよ。ニッポン人は嘘をつかないからね。僕が責任を持って合コンが終わったあと無事に家に帰す」



ミレイ「よく総督が許可出したわね~」

スザク「ルルーシュに会えるなら何でも良いって言っていました」

ルルーシュ(そこまでオレの事を・・・あぁ、ナナリィー!)

リヴァル「ってか、よくカレン行く気になったなぁー」

スザク「この前カレンと戦った時に“ルルーシュと合コンするけど来ない?“って聞いたら、参加するって即答だったよ」

ルルーシュ(カレンめ・・・。後で注意しなければ。こんな調子じゃ、いつか罠にハマって補獲されてしまうかもしれない。・・・藤堂は何か策でもあるのか?)


スザク「ちなみに藤堂さんも黒の騎士団なんですが、藤堂さんにはアーニャの写真見せたら飛びついてきました」

ルルーシュ(藤堂めっ。信じていたのに)

シャーリー「総督にナイトオブラウンズなんて・・・わたし勝ち目ないよ・・・」ウルウル

ルルーシュ「それで、合コンはいつやるんだ?」

ルルーシュ(恐らく週末にやると仮定して最低3日は猶予がある。その間に作戦を・・・)

スザク「今日の夕方からだよ」

ルルーシュ「はっ!?」



スザク「もし予定が入っているなら、僕がナイトオブラウンズの権限で君の予定をキャンセルしてくるから安心して欲しい」

ルルーシュ「あ、あぁ。大丈夫だ、何も予定は入っていない」

ルルーシュ(万が一に備えロロのギアスを利用したいところだったが、アイツはオレの与えた任務で遠出している・・・合コンまでに間に合わないな)

スザク「ふふ。楽しみだね、ルルーシュ。先に男だけで集まって作戦会議するから早めに行くよ」

ルルーシュ「ははは・・・」



―夕方 合コン会場の外

スザク「藤堂さん!」

藤堂「スザク君。よく呼んでくれたな。今日は敵味方関係なくいこうではないか」

スザク「はい!楽しみましょう」

藤堂「そちらがスザク君の友達かな?」

ルルーシュ「えぇ、ルルーシュです。宜しくお願いします」



藤堂「藤堂だ。今日は宜しく頼む。ところでルルーシュ君は合コンにはよく行くのかな?」

ルルーシュ「いえ、今日が初めてです」

藤堂「ふむ。ならば今日の陣形は中央にスザク君、壁側にルルーシュ君、そして通路側に私でいこう」

ルルーシュ「その意図は?」


藤堂「ナナリー総督はスザク君の上司みたいなものであり、ナイトオブラウンズのアーニャはスザク君と同僚である。そしてスザク君は紅月とクラスメイトの関係であると聞く。つまり、スザク君は女性陣全員と接点があるのだ。全員と接点があるスザク君を中央に配置する事で女性3人と絡みやすくさせ、会話を盛り上げるエースになって貰う。そして通路側は店員を呼ぶタイミングなどが分かっていなければならない。盛り上がっている最中に注文をするようでは場がしらけてしまうからな。呼ぶタイミングは場数を踏んでいなければ中々見極められないものだ。そのような役を合コン初参加のルルーシュ君に任せるのは荷が重いだろう。故に私が通路側へ行く」

ルルーシュ「確かに。藤堂さんの提案した陣形で行きましょう(口調が軽やかだな。黒の騎士団でもこれくらいのやる気を見せて貰いたいものだが)」



藤堂(ふっ。だが理由はこれだけではない。紅月は我先にと行くタイプだ。すなわち女性陣の一番先頭を歩いてくる。この場合、一番先頭の者が自然に座るのは一番奥、壁側だ。そして恐らく要人のナナリーを中央へ配置し、ナナリーを守るため通路側にアーニャが来るだろう。この陣形であればアーニャは私の正面へ来る事になる!)

スザク「段取りはどうしますか?」

藤堂「今日の構成を考えればプランcが妥当だ」

スザク「分かりました」

ルルーシュ「なんだ?プランcって」



スザク「むかし藤堂さんが作った合コン勝利の方程式の1つだよ。段取りは僕達に任せてくれ」

ルルーシュ「あ、あぁ・・・」

藤堂「では、そろそろ店へ入るか」

スザク「そうですね」

ルルーシュ「あぁ」

キリが良いので、眠くなってきたところでそろそろ寝ます。
明日か明後日にまた続きをコッソリ書こうと思います。おやすみなさい

レスくださった方々ありがとうございます。
続きいきます



―20分後 合コン会場


カレン「こんちわー」

ナナリー「こんにちは。皆さん、もうお揃いなのですね。遅くなってしまいすみません」

アーニャ「どうも」

藤堂「問題無い。私たちも今さっき来たばかりだ」フッ

スザク「やぁ、よく来てくれたね!みんな!」


アーニャ「カレンもっと奥に詰めて。ナナリー様、中央へどうぞ」

ナナリー「ありがとうございます」

カレン(周りは敵だらけだし、記憶の戻っていないルルーシュとして接するべきよね)

カレン「あら、よろしくね?ルルーシュ君」

ルルーシュ「カレン、久しぶりだな」



ナナリー「この前はすみませんでした。ルルーシュさん」

ルルーシュ「いえ、気にしないで下さい」

カレン(ナナリーもルルーシュの事知らないフリするのは何でだろ?)

ルルーシュ(どういう事だ?何故ナナリーがまるでオレと初対面かのような話し方をする!?もうしばらく様子を見るべきか)

藤堂(予想通りの配置だ。アーニャの正面は頂いた)ニヤリッ

アーニャ「キモいスマイル、記録」パシャッ


藤堂「何か飲み物頼みますか?」サッ

ルルーシュ(さりげなく素早くメニュー表を・・・しかも全員が見やすい位置座標に正確に配置した!?)

カレン「どれにしようかなぁー」

藤堂「・・・」

スザク「うーん・・・」

藤堂「」バッ

ルルーシュ(なんだ今の間は!?全員の様子を見渡したかと思いきや手を挙げて店員を呼ぼうとしている!?)


ナナリー「ストレートティーでお願いします」

アーニャ「私も」

ルルーシュ「オレもストレートティーにしよう」

カレン「私コーラで」

スザク「僕はドクターペッパー頼もうかな」

店員「ご注文はお決まりでしょうか?」

ルルーシュ(全員が何を頼むか決まったと同時に店員が来ただと!?まさか、このタイミングを計算して挙手したというのか!?藤堂!)



藤堂「ストレートティー3、コーラ1、ドクターペッパー1、緑茶1で頼みます」テキパキッ

店員「かしこまりました」

スザク「じゃあ、落ちついた所で早速自己紹介といきましょうか!まずは男性陣からかな。通路側から順に行こう」

カレン「どうぞ!」



藤堂「名は藤堂鏡志朗と言う。覚えにくいと思うので、鏡ちゃんと呼んでくれて構わん!今日は皆に鏡ちゃんという名前を覚えて帰って貰えるよう精いっぱい盛り上げていくので宜しく頼む!ちなみに好きなタイプは・・・写真好きな子だ!」

スザク(出たぁーっ!藤堂さんの無口で無愛想なキャラでありながら可愛いあだ名で呼んでと頼むギャップ萌え狙いの必勝テク!恥を捨てなきゃ出来ない難易度ウルトラc技術を早くも披露するとは!)

ナナリー「よろしくお願いします、鏡ちゃん」パチパチパチ

カレン「宜しくお願いしまーす!(千葉さんが見たら泣くだろうなぁ・・・)」パチパチパチ


アーニャ「黒の騎士団エース記録」パシャッ

藤ちゃん「ふっ」ニヤリ

アーニャ「カメラ目線・・・」

スザク「枢木スザクです。職業は軍人です。好きな女の子のタイプは活発な子です。宜しくお願いします!今日は盛り上がっていきましょう!」

ナナリー「よろしくお願いします」パチ・・・パチ・・・

カレン「よろしくー」

アーニャ(スザク記録・・・は辞めよう。メモリの無駄遣い)


ルルーシュ「ルルーシュです。合コンは初めてなので勝手が分かりませんが楽しみたいと思います。よろしくお願いします」

カレン「いえーい!よろしく!」パチパチパチ!!

ナナリー「宜しくお願いします!」パチパチパチ!!

アーニャ「ルルーシュ記録。16連射」パシャッ!パシャッ!パシャッ!

スザク「次は女性陣かな。カレンから順に頼む」


カレン「紅月カレンです。趣味は筋ト・・・スポーツです。よろしく!」

ナナリー「ナナリーです。今日このような会を開いて下さりとても感謝しています。思いっきり楽しみたいと思いますので宜しくお願いします!」

ルルーシュ(やはりナナリーは可愛いな。油断したら記憶が戻っている事がバレてしまいそうだ)

アーニャ「アーニャ。よろしく」

店員「飲み物をお持ち致しました」

カレン「丁度いいタイミングね」


スザク「実はね、ナナリーがルルーシュの事を気になって仕方ないというから、この会が開催されたんだよ」

カレン(まさか・・・ナナリーはルルーシュ狙い!?だから他人設定なの!?)

ナナリー「もう、スザクさんったら」

ルルーシュ(恥じらうナナリーも可愛い!)

スザク「そんなワケで、本日の主役ルルーシュへの質問タイムにしようか!何か質問あるかい?」


ナナリー「では、私から!ルルーシュさんは御兄弟はいらっしゃるのですか?」

ルルーシュ「あぁ、弟が一人居るよ」

ルルーシュ(ナナリー・・・)

ナナリー「そうなのですか。ルルーシュさんの弟なら、さぞかしカッコイイのでしょうね」

ルルーシュ「ははは・・・」


ルルーシュ(何故だ・・・何故ナナリーは他人行儀なんだ!?考えられる可能性は126パターン。そのうち可能性が高いのは3パターンだ。1つはナナリーも記憶を書き換えられている可能性。2つめは何も知らずスザクに頼まれて他人設定をしている可能性。そして、もう1つは・・・最も最悪なケースだが、ナナリーが全てを知っていてオレの記憶が戻っているか探っている可能性。・・・オレを試しているのか?ナナリィー!)

ナナリー「ルルーシュさんの好きな女性のタイプを教えて頂けますか?」

カレン「!」

アーニャ「音声、記録」


スザク「ルルーシュはね、ミステリアスな雰囲気のグータラ系女子がタイプなんだよ!」

ナナリー「・・・そうなのですか?」コップミシミシッ

カレン「そうなの!?ルルーシュ!・・・くん (c.c.の事!?)」

ルルーシュ「全然違うぞ」

アーニャ「正解は?」

ルルーシュ「そうだな・・・しっかりしていて、笑顔が可愛い子だな」



カレン「ふーん。案外普通なのね」ニコッ

ナナリー「素敵ですね」ニコッ

アーニャ「・・・」ニィーッ

藤堂「アーニャ、良い笑顔だ」ニヤッ

アーニャ(違う人からコメントが来た・・・)

スザク「カレン、今日の君の笑顔は素敵だ」

カレン「あっそ」


ルルーシュ「ナナリー総督はどういった方が好みなのですか?」

ナナリー「ルルーシュさん。鏡ちゃんもですが、今日はタメ口でナナリーと呼んでください」

ルルーシュ「しかし、総督にそんな・・・」

ナナリー「ダメですか?」シュンッ

ルルーシュ「い、いえ!では、ナナリーはどういった人が好みなんだい?(あぁ!ナナリー可愛いすぎる!)」

ナナリー「はい!私は長身でスラっとしていて黒髪ストレートで優しくて掃除・洗濯・炊事・裁縫何でもこなせるけど運動が苦手という可愛い一面もあるような方が好きです♪」ニコッ



ルルーシュ「ははは。やけに具体的ですね」

カレン(ナナリー、攻めるなぁ)

スザク「それ、全部ルルーシュに当てはまってるよ」

ナナリー「本当ですか!?素敵です!ルルーシュさん!」

ルルーシュ「ありがとう、ナナリー(これはもうナナリーは全てを知っていてオレを試していると考えざるを得ない。この苦しみは、いずれ倍にして返すぞ!スザク!)」


藤堂「アーニャや紅月はどういった人が好みなんだ?」

アーニャ「ずっと私の記憶に残ってくれる人」

藤堂「ほぅ?」

カレン「・・・困難な目標に向かって頑張れる人かな?」

スザク「え、それって僕の事?」

カレン「全然違う」

スザク「そうか、カレンは僕の事を・・・」

カレン「話を聞けぇ!」


藤堂「逆に、こういう相手は嫌いだというのはあるか?」

アーニャ「記録にしか残らない人」

藤堂「ふむ」

カレン「空気読めない人かな」

スザク「分かるよカレン!僕もそう思う。僕達気があうね」

カレン「アンタの事なんだけど」


ルルーシュ「ナナリーは?」

ナナリー「嘘をつく人です」

スザク&ルルーシュ(うっ・・・)

藤堂(むっ)ピクッ

藤堂「飲み物注文するが何か頼む人居るか?」


スザク「あ、僕ドクターペッパーで!」

カレン「何か頼もうかな」

ナナリー「私もお願いします」

ルルーシュ(微妙な空気を断ち切る一言・・・助かったぞ藤堂)

アーニャ「きろ・・・あれ?バッテリー切れた」


藤堂「ん?バッテリーが切れたのか?」

アーニャ「うん・・・」

藤堂「ならば、たまたまポケットに入っていた このバッテリーを使うと良い」

アーニャ「良いの?」

藤堂「うむ。このバッテリーも君に使われたいと言っている」

アーニャ「・・・ありがとう」


藤堂「フッ」ニコッ

アーニャ「キモくないスマイル、記録」パシャッ

カレン(あらー。アーニャと藤堂さん何か良い感じになってる。千葉さんピンチ)

ナナリー「ルルーシュさんは今気になっている人とかいらっしゃるんですか?」

カレン「!」

スザク「僕知ってるよ!ルルーシュはね、ニーナって子の事が気になってるんだよ!」

ルルーシュ「おま・・・」

カレン「え?ニーナ!?ウソでしょ?」

ナナリー「そうなのですか?お兄様」

ルルーシュ「違う!間違っているぞ!ナナリー、カレン!オレはニーナの事が気になった事は一度も無いっ!」

スザク「またまたー!ルルーシュは嘘が下手なんだから」

ルルーシュ「断じて違う!!」

スザク「冗談だよ、冗談。ルルーシュはすぐムキになるから面白いな」

ルルーシュ「スザクッ!」

スザク「ごめんごめん」

ルルーシュ「まったく」

カレン「なんだ、スザクがホラ吹いただけかぁ」

ナナリー「ウフフ・・・」

藤堂「盛り上がってきた所で王様ゲームでもしようではないか!」

今日はここまでです。また後日コッソリ続きを書こうと思います。
おやすみなさい

続きです


ナナリー「王様ゲームって何ですか?」

藤堂「クジなどで決まった王様の命令に参加者は絶対に従わないといけないというゲームだ」

ナナリー「なるほど」

藤堂「ここに丁度クジがある」

カレン「命令は絶対、か・・・」


藤堂「では行くぞ!王様ゲェームゥ!せぇのぉ!」

スザク「王様だーれだ!?」 

藤堂「王様は私だ!では2番が5番に愛の口説き文句を披露するのだ」

カレン「2番は私」

ルルーシュ「5番はオレだ」

カレン「ルルーシュ・・・」

スザク「張りきってどうぞ!」

カレン「口説き文句かぁ。じゃ、じゃあ・・・ごほん」

カレン「ルルーシュ!私を想ってハジけろ!赤い実ッ!」

スザク「」キューン☆

藤堂「」ポッ

ルルーシュ「それが口説き文句なのか?赤い実って何だ?」

スザク「ニッポンの小学校に通っていた者にとっては青春のキーワードさ」

カレン「も、もう何でも良いじゃない!はい、終わり!次いこ次!」

藤堂「王様だれだぁ!?」

アーニャ「・・・私」

スザク「命令どうぞ!」

アーニャ「じゃあ、スザク帰って」

スザク「え!?」

カレン「良いね、その命令」

ナナリー「とても素晴らしい命令だとは思いますが、名指しでの命令はアリなのですか?」

藤堂「いや、名指しはルール違反だ。アーニャ、番号で頼む」

アーニャ「そう」

スザク「藤堂さん・・・助かりました」ウルウル

アーニャ「じゃあ、3番は私のデザートを何か注文して」

藤堂「3番は私だ。・・・ふむっ。店員よ!」

店員「はい!」ササッ

ルルーシュ「呼んだらすぐ来るなんて優秀な店員だな・・・って咲世子!?」

店員「どちら様の事でしょうか?私はしがない店員です」

藤堂「例のモノを頼む!」

店員「かしこまりました」

ルルーシュ(例のモノ?まさか藤堂・・・咲世子を事前に店員として紛らわせて何かをするつもりだったのか!?)

店員「こちらchibaパフェになります」サッ

藤堂「食してくれ。私が所属する組織きっての料理人に作らせた至高のパフェだ」

アーニャ「いただきます」パクッ

アーニャ「なにこれ・・・凄く美味しい」

藤堂「良かった。君のその笑顔が見たくて特別に発注したんだ。どんどん食べてくれ」

アーニャ「ありがとう・・・鏡ちゃん」

藤堂「フッ。ようやく鏡ちゃんと呼んでくれたな」ニヤッ

スザク(さすが藤堂さん!僕もカレンと・・・!)

カレン(chibaパフェって・・・千葉さん・・・)

スザク「次いこう!王様だぁーれだ!?」

ナナリー「私です!1番と3番の人でカリカリチュッチュゲ~ムッ!」

藤堂「か、カリカリチュッチュゲームだと!?」

ルルーシュ「なんだそれは?」

藤堂「スティック状のスナック菓子の端を二人が同時に咥え、より多く食べ進めた方が勝ちと言うゲームだ!」

カレン「ポッキーゲームの事ね」

ルルーシュ「なんて下品な・・・!(王様ゲームすら知らない純粋なナナリーが何故そんなゲームを知っている!?)」

藤堂(ナナリーはカマトト系女子か)

ナナリー「王様の命令は絶対です♪」

藤堂「1番は私だ」

スザク「3番は・・・僕だ」

アーニャ「ここにパフェに付いてたポッキーがある」

藤堂(そのポッキーはアーニャと使用する計画だったのだが、致し方あるまい)

藤堂「スザク君・・・」はむっ

スザク「藤堂さん・・・」はむっ

ナナリー「どうぞ!」

カリカリカリ・・・カリカリカリ・・・

カレン「す、すごい勢いで二人とも距離が縮まっていく・・・」

ナナリー「・・・」スーッ

藤堂(ニッポン男児たるもの!いかなる時も退く事は出来ぬ!)カリカリカリ

スザク(ナイトオブラウンズの戦いに敗北は無い!)カリカリカリ

ルルーシュ「お、お前ら・・・」

アーニャ「動画で記録」

カレン「ちょ・・・」ジーッ

ナナリー「・・・」ゴソゴソッ

藤堂(馬鹿者!と、止まれぇーっ!)カリカリカリ

スザク(藤堂鏡志朗!まだ!?)カリカリカリ

カレン「」ゴクッ

ちゅっ☆

「」チーンッ

ナナリー「お疲れさまでした」ニッコリ

ルルーシュ(何故だ、オレは似たような光景を前にも見たような気がする)

藤堂「こ、このままでは終われん!次だぁ!」

スザク「王様だれだぁー!?」

ナナリー「また私みたいです!」ニヤッ

今日はここまでです。明日で完結させたいと思います。
おやすみなさい

レスありがとうございます。
続きです。多分今夜で完結です

ルルーシュ「すごいクジ運だな」

ナナリー「では、4番の人は今からゼロのモノマネをしながら私の会話に合わせてください」

ルルーシュ(ナナリー・・・!?)

カレン「何でゼロ・・・(ルルーシュ牽制されてる!?)」

藤堂「・・・」

スザク「4番は・・・僕だ」

ナナリー「では、スザクさんお願いします」

スザク「でも、僕はゼロみたいな最低な男のモノマネなんて・・・」

カレン(アンタの方が最低よ、裏切り者!)

ナナリー「王様の命令ぜ~ったい♪」

スザク「分かったよ、ナナリー。頑張ってゼロになりきってみるよ」

ナナリー「そんな・・・では、スザクさんがゼロだったのですか?」

スザク「そうだ・・・。私がゼロだ!世界を壊し、世界を創る男だ」

ナナリー「何故スザクさんが・・・」

スザク「我が父を殺し国を奪ったブリタニアへ復讐をする為だ!名誉ブリタニア人になり軍隊に入ったのはカモフラージュの為だ!」

ナナリー「そんな・・・でもスザクさんはゼロに命を救って貰ったり何回か戦ったりして対面してますよね?あれは・・・」

スザク「・・・あれは影武者だ。私にゼロ疑惑がかからないように私とゼロが対面する演出を行った。去年のように影武者ゼロが負けても真のゼロである私は生き残り、今回のように新たなゼロを配置し再びブラックリベリオンを起こさせる。これで安全な所からブリタニアを破壊出来るという訳だ」

藤堂(ほぅ。スザクゼロによるブラックリベリオン、か。・・・この設定でss1本書けないだろうか)

ナナリー「信じていたのに・・・スザクさん。ひどい・・・」

ルルーシュ(何だこれは・・・?)

スザク「あの・・・もう良いかい?ナナリー。さすがにキツくなってきたよ」

ナナリー「そうですね。迫真の演技でした。まるで本物のゼロのようです。スザクさん、ありがとうございます」

ルルーシュ「凄い演技だったぞ」

スザク「はは、ありがとう」

ナナリー「ちょっとお手洗いに行ってきます」

アーニャ「ナナリー様、護衛します」

スザク「いってらっしゃい」

カレン「結構良い時間になってきたわねー。そろそろお開きかしら」

ルルーシュ「そうだな」

スザク「うん、楽しかったね!またやろうね」

藤堂「その時はまた私も呼んでくれたまえ」

スザク「勿論です!」

カレン「藤堂さんって硬派に見えてチャラ男なんですか?」

藤堂「紅月、藤堂さんではない・・・鏡ちゃんだ」

カレン「きょ、鏡ちゃんはチャラ男なんですか?」

藤堂「否!チャラ男では・・・無い!魅力的な女性が居れば声をかけるのは紳士のたしなみであると言える」

スザク「鏡ちゃんの言うとおりだ!カレン、僕が君を今日の会に誘ったのはそういう事だ。誇って良い。君はナイトオブラウンズである僕に選ばれたんだ」

カレン「はぁ?」

藤堂「こら、スザク君。男が鏡ちゃんと呼ぶんじゃない!藤堂さんと呼びたまえ!」

スザク「す、すみません。藤堂さん」

カレン「何なのこの人たち。・・・ルルーシュ?」

ルルーシュ「・・・(ナナリー・・・オレは・・・)」

カレン「ルルーシュは・・・「居たぞ!アイツだ!」

スザク「ん?」

警察「枢木スザク!ゼロを裏で操っていた疑いで逮捕する!」

スザク「ど、どういう事ですか!?」

警察「裏は取れているんだ」ピッ

ボイスレコーダー:スザク「あぁ、僕は嘘をつかないよ。・・・そうだ。私がゼロだ。世界を壊し、世界を作る男だ」

スザク「それはさっきの!?違う!それは・・・!」

ルルーシュ「!?」

警察「はやく来い!」

スザク「ま、まってください!皆も何か言ってくれ!」

カレン(ルルーシュの作戦か何かが成功したのかしら?話を合わせるべきよね)

カレン「スザク。アンタがまさかゼロを操っていたなんて・・・幻滅したよ」

スザク「そんな・・・!カレン!」

警察「さっさと歩け!」

ウワァ―!ヤメロー!

藤堂「スザク君が連れていかれてしまった」

ルルーシュ「どういう事だ・・・?」

カレン「え?ルルーシュの作戦だったんじゃないの?」

ルルーシュ「オレは何もしていないぞ」

ナナリー「私の策です。お兄様」

ルルーシュ「ナナリー!?お兄様って・・・」

ナナリー「合コン中にお兄様の記憶が戻っている事を確認しましたので」

ルルーシュ「気がついていたのか。しかし、これはどういう事だ?」

ナナリー「カリカリチュッチュゲームの間にクジに細工をして、今の状況を作りだしました」

カレン「何で?スザクはナナリーの仲間じゃ」


ナナリー「仲間じゃありません。なので、お兄様を売って出世したスザクさんを売ってお兄様を助ける事にしました。その為に、お兄様の記憶が戻っているかを確かめるために合コンを開こうとスザクさんに持ちかけました。合コン中、スザクさんの為にお兄様の記憶が戻っているか確認するフリをしつつ、スザクさんに自分がゼロだと言わせるよう仕向けました。最もスザクさんはお兄様の記憶の件はすっかり忘れて普通に楽しんでいたようですが」

ルルーシュ「全部知っていたのか・・・オレの事を」

ナナリー「はい。ですが、今となってはどうでも良い話です。もう黒の騎士団は戦う必要はありません。私と一緒に行政特区ニッポンを作っていきましょう!ニッポン人の皆さんはこれで自由になれます!」

藤堂「そういう事か。・・・その様子だと紅月は知っていたな?」

カレン「はい。黙っていてすみません」

ルルーシュ「藤堂・・・お前の考えている通りだ」

藤堂「かつて外交の道具として枢木神社に預けられた皇族の子らは君達だったのだな。これでゼロがブリタニアを憎む理由が分かった」

ナナリー「全ての罪はスザクさんに押し付けて、私たちは平和に暮らしていきましょう?」

アーニャ「鏡ちゃんと戦いたくない」

藤堂「アーニャ。私もだ!ルルーシュ君、ナナリーと共に行政特区ニッポンを作っていこうではないか」

ルルーシュ「ふっ。そうだな・・・これでナナリーが笑って過ごせる世界が手に入るなら」

カレン「棚ボタラッキーってやつね」

ナナリー「カレンさん、カレンさん」こそこそ

カレン「なに?」

ナナリー「もしも、お兄様の記憶が戻っていなかったら私がお兄様の恋人になろうかと思っていたのですが、記憶が戻っていたので私は妹ポジションに収まる事にします。私はカレンさんを応援してますので頑張ってくださいね?c.c.さんもシャーリーさんも手ごわいですよ」

カレン「ちょっ!ナナリー!」

ナナリー「ふふふ」

藤堂「アーニャ・・・」

アーニャ「鏡ちゃん・・・記憶」

ルルーシュ(終わったんだな、オレの戦いは。・・・あぁ。そう言えばロロを始末しなくてはな)

―こうしてナナリーの行政特区ニッポンは大成功に終わった。ルルーシュ達は幸せに暮らしました。ただし―

スザク「僕はゼロじゃない!ニッポン人は嘘をつかない!信じてくれぇー!!」

ヴィレッタ「囚人105!うるさいぞ!」

扇「千草―、オレだー!セクハラで訴えるなんてヒドいじゃないか!?去年はあんなにラブラブだったじゃないかぁ!ここから出してくれー!」

ヴィレッタ「くっ。記憶が無かった間のみとは言え、こんなモジャ毛に心を許していたとは・・・屈辱だ」

千葉「藤堂さんの為に一生懸命パフェ作ったのに・・・あんなガキんちょの何処が良いんですかぁ・・・うぅ」シクシク

―ただしスザクと扇と千葉を除いて

終わり

見て下さった方々ありがとうございました。
今回ss執筆2作目と言う事でまだまだ表現のおかしい所が多くあったかと思いますが、目を瞑って頂けたらと思います。

ちなみに1作目は別サイトでの投稿でしたが、こちらです。もしもお時間あれば見て頂ければと思います。

こちらは、1作目と言う事と1日で全部書きあげた事があいまって色々残念な部分が多くあったのが心残りです。題材は気にいっているので、もう少しssに慣れたらこちらでリメイクさせて頂きたいと思っています。

◆パート化、続編、立て直し、vipで落ちたスレの再挑戦やvipからの移転なんかもおk

って、あるから大丈夫だよね?
また何か思いついたら書かせて頂きたいと思います。
それでは寝ます。おやすみなさい


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