僧侶「勇者様が赤ちゃんになっちゃいました」ゆうしゃ「おぎゃ」 (38)

読むにあたっての注意書き
・作者はスレ立て初めて
・一応完結させている
・豆腐メンタル

それでもいいなら、どうぞ。

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僧侶「大変なことが起きました。これは、一大事です」

戦士「ああ」

魔術師「・・・」

僧侶「我々、勇者一行はようやく、魔王の城の一歩手前までやってきました。それは長い道のりでした」

戦士「まあ、決して楽ではなかったな・・・。だが、俺達には魔王を倒すと言う使命がある」

僧侶「そうです。だからこそ、我々は魔王城へと向かうのです。そして、魔王を倒すとこが出来るのは・・・」

僧侶「勇者様でしか、成しえないのです。・・・なのに」

ゆうしゃ「おぎゃ」

僧侶「・・・なんで、勇者様が赤ちゃんになっているんですかぁぁぁ!!」

僧侶「どういうことなんですかこれは!! 戦士、何か知っていますか!!」

戦士「いや、知らん。と言うか今初めて知った」

僧侶「じゃあ、魔術師!! 何か知っていますか!?」

魔術師「ししし、知らないなぁ。僕の作った薬が原因だとは、とても思えない」

僧侶「あんたの仕業かぁぁぁ!!」

魔術師「うぐっ!?」

戦士「おい、僧侶!! 流石に襟元掴みかかるのはないだろ!!」

僧侶「戦士は黙っててください!! これは重要な問題なんですよ!!」

魔術師「いや、本当に知らないんだって・・・勇者に飲ませようとしたのは、ただの薬で」

僧侶「だからその薬が怪しいってんだろうがぁぁぁ!!」

ガラガラガッシャーン!!

戦士「流石に投げるのはダメだろ!! ってか、僧侶お前、口調変わってないか!?」

僧侶「言いなさい!! 勇者様に何を飲ませたのか!!」

魔術師「ごほっ・・・。僕は、勇者を愛でたかったんだ。そのために、ある薬を配合していた」

戦士「ある薬?」

魔術師「ああ、そうだよ。その薬こそ・・・」

魔術師「ショタ薬!! 勇者をショタにする薬さ!!」

僧侶「おらぁっ!!」

魔術師「なんでジョブ、ベラッ!?」

戦士「魔術師・・・お前、夜な夜な聞こえていた、気持ち悪い声の正体はお前だったのか」

魔術師「そうさ、僕は夜な夜な、三人が寝静まった後に、この薬を配合していた」

魔術師「すべては、ショタの勇者を愛でるために!!」

戦士「・・・その結果が、これか」

ゆうしゃ「うー」

魔術師「どうやら、配合が間違っていたみたいだね。その結果が、赤ちゃん化に繋がった」

魔術師「だけど、そんなこと言ってもしょうがない。さあ、魔王を倒す旅に出かけよう!!」

僧侶「穏便に済ませようとしてんじゃねぇぇぇ!!」

魔術師「ひっ!?」

戦士「僧侶!! 落ち着け、獣のように魔術師に掴みかかろうとすんな!!」

僧侶「離しなさいよ戦士!! あいつをぶっ殺さないと気が済まない!!」

戦士「お前、今までの敬語どうした!?」

魔術師「なんだよ・・・全部、僕が悪いってのかよ!!」

僧侶・戦士「「その通りだよ!!」」

僧侶「魔術師、あんたどうするつもりよ!! 勇者様をこんなにして、魔王をぶっ殺せると思ってんの!?」

戦士(僧侶の口調がどんどん過激に・・・)

魔術師「しょうがないだろう!! 僕の目的は元々、ショタになった勇者を愛でることになったんだから!!」

魔術師「それ以外に、僕が必要とすることなんてない!!」

僧侶「あんたのその、女のくせに、僕なんて言ってるのがすんごくむかつくのよ!!」

戦士「やめろ僧侶!! タックルだけはやめろ!!」

魔術師「だけど、僕は赤ちゃんには興味はない。僧侶、戦士、勇者一行の旅はここで終わりかな」ニッコリ

僧侶「がぁぁぁ!!」

戦士「やめろぉぉぉ!!」

ゆうしゃ「きゃきゃ」

戦士「落ち着いたか?」

僧侶「ええ、すいません戦士。迷惑を掛けてしまったようで」

戦士「・・・まあ、な」

魔術師「さて、勇者なしにどうやって魔王を倒す?」

僧侶「魔術師、あんたは黙ってなさい」

魔術師「あっ、はい」

僧侶「しかし、ここで引き下がるわけにはいきません」

僧侶「私が勇者様をおんぶしますから、戦士、ショタ女は攻撃に回ってください」

戦士「えっ? ああ、わかった」(ショタ女・・・? ああ、なるほど)

魔術師「了解したよ」(ショタ女・・・? 誰の事だ?)

魔物A「ぐわぁぁぁ!!」

僧侶「早速来ましたよ!!」

僧侶「ヒール!! 戦士大丈夫ですか!!」

戦士「ああ、なんとか僧侶のヒールで持っている、って感じだ!!」

魔術師「ちょ、まって・・・なんで、僕にはヒールないの・・・?」

魔物H「ぐわぁぁぁ!!」

僧侶「まだまだ来ます!!」

戦士「くそっ!! 量が多すぎるぞ!!」

魔術師「はあはあ、ファ、ファイア!!」

僧侶(これが、魔王城付近の魔物達・・・!!)

僧侶(明らかに数が多すぎる、どうすれば・・・)

ゆうしゃ「おぎゃーおぎゃー」

僧侶「あっ、どうしたんですか、勇者様。お腹でも空いたんですか?」

戦士「おまっ、勇者を抱いてる場合か!!」

魔物I「ぐわぁぁぁ!!」

僧侶「へっ? きゃぁぁぁ!!」

ゆうしゃ「おぎゃぁー」

魔物I「ぐわっ!? ・・・ぐわぁぁぁぁ」

戦士「なんだ!? 魔物が勇者を見た瞬間、魔物が溶けだしたぞ!!」

魔術師「・・・そうか、勇者の力だ!!」

魔術師「勇者だけが持つ、魔王を倒せる素質。それが今、赤ちゃん勇者に現れている!!」

戦士「その結果が、ああだと言うのか?」

魔術師「たぶんね、それに勇者の力っていうのは、純粋な心の表れでもあるから」

魔術師「つまり!! 今の勇者は可愛い!! そう言うことだ!!」

戦士(・・・こいつに聞くんじゃなかった)

僧侶「!! これなら、魔王城へ速攻で行けませんか!?」

魔王城内部

ゆうしゃ「おぎゃぁー」

魔物V「ぐわぁぁぁぁ・・・」

僧侶「よしっ、早く行きましょう!!」

戦士「まさか、赤ちゃんを掲げて魔王城へと乗り込むとは・・・」

魔術師「まあ、実際これが一番効率いいしね」

魔物Z「ぐわぁぁぁぁ・・・」

僧侶「今のが、最後でしたね」

戦士「ああ、目の前にあるのは、バカでかい扉だけだ」

魔術師「この先に、魔王がいると言うわけだね・・・よし、い」

僧侶「行きましょう!!」

戦士(・・・無視って、女の怒りは怖い)

バンッ!!

「くっくっく、来たか。勇者一行よ」

僧侶「うっ、この殺気・・・!!」

戦士「今までの魔物とは比べものにならないぞ!!」

魔術師(・・・セリフかぶせられた)

「よく来たな、勇者一行。そして、ここが貴様らの墓場になるのだ」

僧侶「その言葉、そっくりそのままお返ししますよ!!」

戦士「ああ、俺達だって、死ぬためにここまで来たわけじゃない!!」

魔術師(・・・もうやだ、死にたい)

「さあ、向かってくるがいい!!」

僧侶「戦士、行きますよ!!」

戦士「ああ!!」(ついに魔術師をシカトしたか)

魔術師(もういいや、ゆうしゃを愛でとこ)ヒョイ

ゆうしゃ「おぎゃー」

僧侶「そんな・・・手も足も出ないなんて」

戦士「やはり、俺達には勇者がいないとだめなのか・・・!!」

「くはははっ!! 弱い、弱すぎるぞ!!」

「・・・というか、本当に弱いな。粘ったみたいに見えるけど、さっきから一分も経ってないぞ」

僧侶「うっ」

戦士「そ、そんなこと言うな!! 勇者がいれば、こんなことには・・・」

「そうだ、肝心の勇者はどうした。先程から姿が見えんのだが」

戦士「そ、そうだ!! 勇者と魔術師はどうした!!」

魔術師「いないいない・・・ばぁ!」

ゆうしゃ「きゃきゃ」

僧侶「・・・なにやっとんだぁぁぁ!!」

魔術師「渾身のタックル!? がふっ!?」

戦士「何やってんだ、勇者があぶねぇぇ!!」

僧侶「あんた、人が真剣に戦ってんのに・・・」

僧侶「なに勇者様を愛でてんのよ。この、ショタコン」

魔術師「いや、僕のドストライクゾーンはショタだけど」

魔術師「赤ん坊も嫌いじゃないし・・・だから、ね?」

僧侶「だからって、仲間ほっぽって遊んでる場合かぁぁぁ!!」

魔術師「右ストレート、げふっ!?」

戦士「もうやめろよ!! ホントに!! 見ろ、魔王が呆れてんじゃねえか!!」

「なっ、なっ、なっ」

戦士「・・・んっ?」

魔王(女)「なんて可愛い赤ちゃんなんじゃぁぁぁ!!」

戦士「・・・えーっ」

ゆうしゃ「おぎゃぁ」

魔王(女)「ああ、可愛い!! ヤバい、すんごく愛でたい!!」

戦士「ちょ、えっ? あなた、魔王さんですか?」

魔王(女)「むっ、なんだ。さっきまで戦っていたであろう」

戦士「いや、さっきまで変な黒いマント被ってたし・・・口調からして、男かと」

魔王(女)「あーっ、いやじゃいやじゃ。人間の偏見くさい所が、わしは大っ嫌いなんじゃ」

魔王(女)「実際、魔王は人間の敵、とか言われているけど?」

魔王(女)「貴様ら人間は、ただわしを目の敵にしておるだけじゃろ?」

戦士「・・・まあ、確かに」

魔王(女)「まあ、人間に白い目で見られるのには慣れたわ」

魔王(女)「さて、そんなことよりも・・・」

僧侶「離しなさいよ!! 勇者様は私の物よ!!」

魔術師「いいや違うね!!」

魔術師「この勇者は後、数年僕と過ごして、立派なショタにするんだ!!」

魔王(女)「ええい、貴様らには勇者を渡してたまるか!!」

魔王(女)「一体どれほどの時間を費やして、勇者を待っていたと思っとんじゃ!!」

戦士「・・・なんなんだよ、これ」

そんなこんなで時は流れて・・・数年が経った。

ゆうしゃ(二歳)「まーま」

僧侶「はい、そうですよ! 私がママです!」

魔術師「何を言っているんだ! 僕がママに決まっているだろう!」

魔王(女)「貴様ら、何を言っておるんじゃ」

魔王(女)「この中でわしが一番、胸がデカいじゃろうが!!」

僧侶「ぷっ、なに言っているんですか? 胸なんてただの脂肪ですから」

魔術師「僧侶の意見に賛成だな」

魔王(女)「よしわかった、戦争じゃ」

戦士(あれから、数年の歳月が流れた)

戦士(実際の所、俺達、勇者一行は、何故かこの魔王城に住んでいた)

戦士(まあ、何もしなくても、飯は食えるし、いい所と言えばそうなんだが)

戦士(ちなみに、魔王は人間に害を与えることをしていなかったそうだ)

戦士(じゃあ、なぜ魔王は存在したのか)

魔王(女)『そんなの簡単じゃ。勇者に会いたかったからに決まっておる』

戦士(・・・俺達の旅って、何だったんだろう)

僧侶「離しなさいよ!! 勇者様は私だけのものなんだから!!」

魔術師「違う、僕の薬のせいで勇者はそうなったんだ!!」

魔術師「つまり、今の勇者は僕のものだ!!」

魔王(女)「なにいっとるんじゃ、魔王=勇者じゃろうが!!」

魔王(女)「カップリングはもう決まっておるんじゃよ!!」

戦士「・・・もう、考え出したら負けなのかもしれない」

END

というわけで、終わりです。

見てくれてる人はいないかもしれないけど。
最後まで見てくれてた人いたら、ありがとう。
じゃあ、風呂入って寝ます。


ちょっと終わるの早すぎんよ~

>>33
すまない・・・これが俺の、限界だ。

今度こそ、風呂入って寝ます。

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