紅幼女「冬休みなのにどこにも行ってない!」ランプの魔人「...」 (172)

ランプの魔人「願いを叶えてやろう」幼女「ふぇぇ...」
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の続編的な何か
はい終わる終わる詐欺でしたごめんなさい

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420452950

三行で前回のあらすじ


紅龍がお願いでなぜか幼女になり
なぜかお願いで恥じらいを持って
なぜか回転寿司が好きになってた


あらすじおわり

バサッ バサッ


紅幼女「...」スタッ



紅幼女「...」ピンポーン


シーン


紅幼女「」イラッ


紅幼女「...」ピンポンピンポンピンポンピンポン


ガチャ


ランプの魔人「連打するな!うるさい!」バン


紅幼女「なら一回目で出てこい!」


ランプの魔人「はぁ...言っておくが今ダーリンは居ないぞ」


紅幼女「それは知ってる!幼女は親戚のおじさんの家に行っていると聞いた!」

ランプの魔人「...なぜお前がそれを知っている...なら尚更何の用だ?」


紅幼女「冬休みなのにどこにも行ってない!」


ランプの魔人「...」


ランプの魔人「は?」

紅幼女「学校の冬休みというのはどこかに遊びに行くものと聞いた!話が違う!」

ランプの魔人「いや何言ってるんだお前」


紅幼女「現に幼女は外出してるし同居人の雪女は故郷に帰ってる!」

ランプの魔人「おい待て、どうしてお前が雪女のことまで知ってるんだ」

紅幼女「なのに私はクリスマスも年末も元旦もどこにも行ってない!」

紅幼女「というかクリスマス年末元旦にお前の家に毎日来たのにどうして居ないんだ!」


ランプの魔人「クリスマスは神の誕生日パーティーに呼ばれてたし年末年始は世界一周旅行に行ってたからな」


紅幼女「私も呼んでよぉ!!!」


ランプの魔人「いや何でお前を呼ばなきゃいけないんだ」

紅幼女「おかげで私はせっかくの休みを一人寂しく過ごしてたんだぞぉ!!!」

ランプの魔人「...お前友達少ないんだな」


紅幼女「うるさぁいっ!!!!!」

紅幼女「という訳でお前今一人で暇なんだろ!?私をどこかに連れて行ってくれ!」ガシッ


ランプの魔人「やだよめんどくさい」パシッ


紅幼女「お願いぃぃぃ!一生のお願いだからぁ!」ズルズル

ランプの魔人「私は今魔神を倒すのに忙しいんだ。また今度な」ポチポチ

紅幼女「ゲームなんていつでも出来るじゃん!」

ランプの魔人「期間限定イベントだから無理」ポチポチ


紅幼女「そんな冷たいこと言わないでよぉ...私達の仲じゃないかぁ...」シクシク


ランプの魔人「...はぁ」


ランプの魔人「...そもそもお前どこに行きたいんだよ」

紅幼女「>>9に行きたい!!!」

ソマリア

紅幼女「ソマリア!ソマリアに行きたい!」


ランプの魔人「そうか、ではそのご自慢の翼で一人で行ってこい」スタスタ

紅幼女「やだぁ...お願いで連れて行ってよぉ...」ズルズル

ランプの魔人「やだよめんどくさい」


ランプの魔人「...そもそもお前ソマリアがどういうところなのか知ってるのか」

紅幼女「あんまり知らない!でも行きたい!」

ランプの魔人「じゃあ教えてやるがソマリアは現代の世紀末だ。グンマー並に危険なところなんだよ」

ランプの魔人「お前とわざわざそんな危険なところに行く筋合いはない、じゃあな」スタスタ




紅幼女「あぁ...そう...ならこっちにだって考えがある...」




紅幼女「幼女にお前に冷たくされたってチクるぞ!」

ランプの魔人「」ピクッ

紅幼女「ふへへ...幼女は私のことを妹同然に可愛がってる...」

紅幼女「そんな私に冷たくしたらどうなるか分かってるのか!」


ランプの魔人「分からん、じゃあな」バタン


紅幼女「えっ」



紅幼女「ちょ、ちょっと!分かってるのか!本当にチクるぞ!」ドンドン


『そもそもお前幼女に自分が生き別れた妹だと言ってるらしいな?』


紅幼女「」ギクッ


『お前が幼女にチクるなら私もそのことを幼女に言う、これでおあいこだ』


紅幼女「うぅぅ...」


『分かったら一人で回転寿司にでも行ってこい、お前はそこで充分だ』

紅幼女(...この手は使いたくなかったが最終手段だ)



紅幼女「お、お宝あげるから連れて行って...」ボソッ



シーン



ランプの魔人「よしソマリアだな。さっそく行くとするか」ガチャ

紅幼女「はぁ...もう紅龍の時に集めたお宝が少なくなってきたのに...」


ランプの魔人「クロちゃんカモン!ソマリアに行くぞ!」ピー


黒龍「ピギャー」パタパタ


ランプの魔人「ほら何をモタモタしてるんだ!早くお願いしろ!」


紅幼女(態度がさっきと全然違うじゃないか...)




シュン

短いですが今日はここまで
前々から言ってた紅幼女メインですが結局ランプの魔人になってしまいました
ごめんなさい

~~~~ソマリア~~~~


ヒャッハー オブツハショウドクダー



ランプの魔人「うわぁ...ここがソマリアか...時はまさに世紀末だな...」


紅幼女「あっ!」


ランプの魔人「急にどうした」

紅幼女「荷物を忘れた!一度戻ってくれ!」

ランプの魔人「は?」

紅幼女「この日のために旅行用のリュックサックを用意してたんだが家に忘れたんだ!」

ランプの魔人(遠足か)

紅幼女「お願いだよぉ!一度戻ってくれぇ!」ダキッ

ランプの魔人「あーもう引っ付くなめんどくさい...ならちゃんと最初から持ってこいよ...」シュン






紅幼女「急いで取ってくるから待っててくれ!」バサッ

ランプの魔人「3分で戻ってこい」

紅幼女「さ、3分っ!?」

ランプの魔人「ほらいちーにーさんー」



紅幼女「う、うわあああああああああああああああ!!!!!」バサッバサッ

紅幼女「ぜぇ...ぜぇ...お、お待たせぇ...」ハァハァ


ランプの魔人「遅い、5分以上も経ってるぞ」

紅幼女「む、無茶を言うなぁ...これでも全速力で来たんだぞぉ...」ハァハァ


ランプの魔人「ところでお前そのリュックの中に何が入ってるんだ?」

紅幼女「お!気になるか気になるか!?」

ランプの魔人「いや別に気にならない、早くソマリアに行くぞ」


紅幼女「えーっとねぇ!まずはこれだ!」ガサゴソ

ランプの魔人(人の話を聞け)



紅幼女「じゃーん!タッパーに詰めたご飯!」


ランプの魔人「...」


紅幼女「あとは海苔に刺身に醤油とわさびもあるぞぉ!」

ランプの魔人「...ちょっとそのリュック貸せ」ガシッ

紅幼女「あぁっ!私の宝箱がぁ!」



ランプの魔人「...これは何だ?」

紅幼女「巻き寿司を作るアレ」


ランプの魔人「これは?」

紅幼女「回転寿司の皿」


ランプの魔人「...なんだこれ」

紅幼女「うどんのカップ麺」



ランプの魔人「寿司関係しかないじゃないか!」

紅幼女「当たり前だ!私を誰だと思ってる!」


ランプの魔人「旅行に行くのにこんなものいらん!これも!これも!」ポーンポーン

紅幼女「や、やめろぉ!」

ランプの魔人「どうしてキュウリ丸ごと一本なんて入ってるんだよ!」

紅幼女「かっぱ巻きを食べるためだ!!!」


ランプの魔人「いらん!いらん!...ん?」ピクッ

ランプの魔人「な、なんだこれは...?」


紅幼女「あー...それは>>25だ」

抱き枕

紅幼女「幼女がプリントされた抱き枕だ!これがないと寝れないからな!」


ランプの魔人「クロちゃん燃やせ」

黒龍「ピギャ」ゴォォ


紅幼女「!?」



ランプの魔人「こんな不気味な物を持っていくな気色悪い。あとこれどうやって作ったか後で教えろ」

紅幼女「あぁぁぁぁぁ...私の枕がぁ...」







ランプの魔人「ふぅ...荷物はこれぐらいで十分だな」

紅幼女「結局水筒とお昼ご飯の寿司弁当しか残ってない...これじゃあ遠足と変わらないじゃないかぁ...」

ランプの魔人「ほらさっさと行くぞ」

紅幼女「うぅぅ...」



シュン

~~~~ソマリア~~~~


タッポイ タッポイ


ランプの魔人「テイク2だな」

紅幼女「ここがソマリアかぁ!」

ランプの魔人「しかし何だこの国は...テロに海賊に空爆...物騒なニュースしかないぞ」ポチポチ


紅幼女「ランプの魔人!写真、写真撮ってくれ!」ピョンピョン


ランプの魔人「そういえば聞いてなかったがお前この国に何しに来たんだ?」


紅幼女「おぉ!これ旨そうだな!ランプの魔人!買ってくれ!」ピョンピョン



ランプの魔人「人の話を聞け」ゴツン

紅幼女「うぅぅ...」



ランプの魔人「で、お前はなぜこの国を選んだんだ?」

紅幼女「>>29だからだよぉ...」

世界地図でダーツした結果、ここが当たったから

紅幼女「適当に世界地図でダーツをしたらこの国に当たった」


ランプの魔人「...」


ランプの魔人「帰る」スタスタ


紅幼女「待てぇ!」ガシッ

ランプの魔人「そんなくだらん理由でこんな物騒な国に居られるか、私は帰るぞ」

紅幼女「と、とりあえずどこか有名な観光名所があるはずだ!そこに行こう!」

ランプの魔人「お前はソマリアの観光名所を知ってるのか?」


紅幼女「あっ...」

ランプの魔人「よしクロちゃん帰るぞ」

黒龍「ピギャー」


紅幼女「そ、そうだ!ここには>>32があったはず!」

ランプの魔人「」ピクッ

黄金郷

ランプの魔人「黄金郷...だと...?」


紅幼女「うん!このソマリアのどこかに黄金郷があるって噂を龍だった頃に聞いた!」

ランプの魔人「...クロちゃん本当か?」

黒龍「ピギャー」

ランプの魔人「噂自体は知ってるがどこにあるかは知らない...か」


ランプの魔人「つまり宝探しというわけだな!少し面白くなってきたじゃないか!」


紅幼女(こいつは本当に金が好きだな...)


ランプの魔人「よしさっそく黄金郷を探しに行くぞ!」

紅幼女「えー...私は観光がしたいのに...」

ランプの魔人「ではお前一人で観光でもしてろ!私は黄金郷を探しに行くからな!」ダッ


紅幼女「うわっ!ちょっと待ってよぉ!」バサッ

...................................................
.................................



ランプの魔人「どこにもないじゃないか!!!」


紅幼女「今まで誰も発見出来てないからな...簡単には見つからないかぁ」

黒龍「ピギャー...」


ランプの魔人「クソ...こうなったら少し不安だが現地のやつに聞き込むしかないな...」

ランプの魔人「しかし普通の人間に聞いても恐らく知らないだろう...こっち側のやつに聞くしかないか」

紅幼女「そんな都合よく見つかるのか?」

ランプの魔人「うむむ...あの町が異常に多いだけで普通はもっと少ないからな...」



黒龍「ピギャー」クイクイ

ランプの魔人「ん?どうしたクロちゃん」

黒龍「ピギャー!!!」ビシッ


>>36「...」スタスタ


ランプの魔人「あいつは...あの見た目...こっち側のやつだな!ビンゴだ!
!クロちゃん!」ダッ

なんだかどこかの決まりで顔を描写してはいけないような感じの神々しい雰囲気の人

ランプの魔人「おいそこのお前、少し聞きたいことがある」


『...?』


ランプの魔人「この国に黄金郷があると聞いたんだがどこにあるか知らないか?」


『...』


ランプの魔人「噂話レベルの話でもいい。何か聞いたことないか?」


『...!』

『...!...!』


ランプの魔人「何っ!?それは本当か!」

ランプの魔人「助かった!礼を言う!」ダッ





紅幼女「何か分かったのか?」

ランプの魔人「あぁ、どうやらここら辺に黄金郷に纏わる言い伝えがあるらしい」

ランプの魔人「太古の昔に滅んだ黄金郷が>>39にあるというな」

ランプの魔人「黄金郷は空に存在するという言い伝えだ」

紅幼女「空...?」


ランプの魔人「通りでいくら探しても見つからないわけだ」

ランプの魔人「さあ行くぞ!天空のしr...黄金郷へ!」


紅幼女「...どうやって行くの?」


ランプの魔人「この中で空を飛べて私を運べるやつと言えば...」チラッ

黒龍「ピギャー」チラッ



紅幼女「...へ?」






紅幼女「お、重いぃぃぃ...」ググッ

ランプの魔人「失礼なことを言うな、さっさと飛べ」

紅幼女「む、無理ぃ...龍ならともかく幼女の体で人を乗せるなんて...」

ランプの魔人「はぁ...仕方ない、ほらこれでどうだ」プラーン


紅幼女「これは...寿司っ!?」

ランプの魔人「黄金郷まで行けたらこれをやる」



紅幼女「うおおおおおおおおおおお!!!!行くぞおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」バサッ

ランプの魔人(単純なやつめ)

バサッ バサッ



ランプの魔人「ふむ...空を飛ぶというのも悪くないな」

黒龍「ピギャー」


紅幼女「ぜぇ...ぜぇ...」バサッ バサッ


ランプの魔人「ほら下がってきてるぞ、もっと上に飛べ」

紅幼女「む、無茶を言うなぁ...意外とその黒龍が重いんだよぉ...」

黒龍「ピギャー?」

ランプの魔人「クロちゃんのせいにするな。ほら寿司は目の前だぞ」プラーン


紅幼女「はあああああああああああああ!!!!」バサッ




ランプの魔人「もう雲の上だな...あるとすればこの高さがベストだと思うんだが...」キョロキョロ

紅幼女「...もっと上の方なんじゃないか?この高さなら人間に見つかってしまうぞ」バサッ バサッ

ランプの魔人「いや恐らく魔法か何かで人間には見えないようになってるはずだ」キョロキョロ


紅幼女「...ん?あそこ何か飛んでないか?」

ランプの魔人「どこだ?」キョロキョロ


紅幼女「ほらあそこの鳥みたいなやつ」

ランプの魔人「あー...いやあの大きさは鳥じゃないぞ?軽く10mはある」

紅幼女「じゃあなんだ?でっかい鳥か?」

ランプの魔人「だから鳥じゃないって言ってるだろ...ん?どうやらこっに近付いてるようだが」


ビューン


ランプの魔人「おいまさかあれって...」

紅幼女「鳥のくせにやけにでかいな...あれ?尻尾があるぞ?」

ランプの魔人「おい!今すぐ逃げろ!」

紅幼女「えっ?どうして?」

ランプの魔人「あれは鳥じゃない!あれは...」



ワイバーン「ギャアアアアアアアアアアアアアアス!!!!!!」ビューン



ランプの魔人「龍だ!!!」

紅幼女「いやあれはワイバーンだ!一緒にするな!」

ランプの魔人「んなことはどうでもいい!いいから逃げろ!」

紅幼女「違う!龍はワイバーンなんかよりもっと高貴な存在だ!あんなやつと一緒にするな!」

紅幼女「いいか?龍は人語を喋れるし知識もあるがあいつは野生動物と同じだ!龍のパチモンだ!それに龍は紅蒼翠黒と様々な種類があるが...」


ランプの魔人「うるさい!龍の中でも馬鹿なお前が龍を語るな!さっさと逃げろ!」



ワイバーン「ギャアアアアアアアアアアアアアアス!!!!」ブオン



紅幼女「うわっ!危ない!」サッ

ランプの魔人「うおっ!」ガシッ


ワイバーン「フシュルルルルルルルル...」バサッ


紅幼女「くっ...こいつ...」

ランプの魔人「あ、危ない...落とされるところだった...」

黒龍「ピギャー!!!」ボンッ


ワイバーン「グルギャァッ!!!」パチン


ランプの魔人「チッ...クロちゃんの火球では相手にならんか」

紅幼女「ワイバーン風情が龍に喧嘩を売るとはいい度胸だ...相手をしてやる!」ボッ

ランプの魔人「お前自分が幼女になってること忘れてるだろ」

紅幼女「あっ」


ワイバーン「グギャアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!」


ランプの魔人「こっちには龍が2体...だが子供の龍に幼女になって弱体化してるアホではワイバーンには敵わないか...」

ランプの魔人「とりあえず逃げろ!空で攻撃されたら洒落にならん!」

紅幼女「...仕方ないっ!」バサッ



ワイバーン「グルアッッ!!!」ビューン



ランプの魔人「おいもっとスピードを出せ!追い付かれるぞ!」

紅幼女「無茶言うなっ!こっちは幼女でお前を抱えてるんだぞっ!」バサァ


ランプの魔人「チッ...このままでは...」

黒龍「ピギャー」ツンツン

ランプの魔人「どうしたクロちゃん!?」

黒龍「ピギャー?」


ランプの魔人「そうか!お願いか!すっかり忘れてた!」

ランプの魔人「クロちゃん!あのワイバーンを>>46にしろとお願いしろ!」


黒龍「ピギャー」

親切丁寧な老紳士

ワイバーン「グルアアアアアアアアアアアアアアアッッ!」


ランプの魔人「親切丁寧な老紳士にしろとお願いしろ!」

黒龍「ピギャー!!!」



ピカッ



ワイバーン「ギャッ!?」



ボンッ



老紳士「...」シュゥゥゥゥゥゥ




ランプの魔人「ふぅ...上手く行ったみたいだな...」

紅幼女(...こいつ本当に何でもありだな)ジー

ランプの魔人「何だ?」

紅幼女「いや...なんでもない」

老紳士「...」


紅幼女「お、おい...お願いで老紳士にしたのはいいがどうするんだ?」

ランプの魔人「さぁ?」


老紳士「...そこの若者達よ」


紅幼女「」ビクッ

ランプの魔人「なんだ?まだやるつもりか?」


老紳士「いや...先程は失礼した。我等はここの空を守れと命令されておってな」

老紳士「いきなり襲いかかったして申し訳ない」


ランプの魔人「...ちょっと待て、ここに居るのはお前だけじゃないのか?」

老紳士「あぁ...大体30のワイバーンがこの近くで飛んでいる」

紅幼女「30...だと...」


ランプの魔人「そうか、ではもう1つ質問だ。お前達に命令したやつは誰だ?」

老紳士「すまないがそれには答えられない。主を裏切るような真似はできない」

ランプの魔人「そうか...」

老紳士「では我はここで失礼する、主にこのことを知らせなければならん」バサァ


ビューン


ランプの魔人「...紳士な老紳士だったな」

紅幼女「それよりこれからどうするんだ...?ワイバーンがこの近くにウヨウヨ居るらしいが..」

紅幼女「それにあいつはなぜここを守ってるんだ?あいつらの上に居るやつって誰なんだ?」


ランプの魔人「お前は本当に馬鹿だな」

紅幼女「なんだとゴラァ!」


ランプの魔人「恐らくワイバーンを操ってるのは黄金郷の持ち主だ」

ランプの魔人「黄金郷の噂を聞いてやって来たこそどろ達を追い払う番犬代わりなんだろう」


ランプの魔人「フフフ...これでこそ奪い甲斐があるってものだ...」

紅幼女「えー...まだやるのか?」


ランプの魔人「とりあえずここら辺一帯のワイバーンが邪魔だな。お願いで>>54にするか」

チョコレート

ランプの魔人「一時的にチョコにでもしてやるか」

紅幼女「...」

ランプの魔人「チョコになっちゃえ!!!」

黒龍「ピギャー」


ピカッ


ランプの魔人「これでワイバーンはチョコになったはず、もう襲われる心配はないな」

紅幼女(やってることが悪役だな...)

ランプの魔人「さてあとは黄金郷の場所だが...あの老紳士が飛んで行った先を着いて行くとするか」





紅幼女「そ、それより少し休まないか...?今までずっとお前を上に乗せてるんだが...」

ランプの魔人「ほら寿司だ、これで体力回復しろ」スッ

紅幼女「さすがの私でも寿司一個では...」パクッ



紅幼女「回復した!!!」

ランプの魔人(こいつ本当に龍か)

今日はここまで
冬休みネタなのにもう学校の冬休みって過ぎてるんじゃないかとか思ったり

バサッ バサッ


ランプの魔人「さて...方向的にはこっちで合ってると思うが...」キョロキョロ

黒龍「ピギャー」


紅幼女「あぁ...休みたい...」バサッ バサッ


ランプの魔人「ん?あそこの空間...少し歪んでるように見えるが...」

紅幼女「うん!あそこだな!早く休もう!」

ランプの魔人「よしクロちゃん、火球を撃ってみてくれ」


黒龍「ピギャァァァ...」ゴォォ

黒龍「ピギャー!!!」ボンッ




パリンッ




ランプの魔人「ビンゴだ!空間に穴が空いた!」

ランプの魔人「おい紅幼女!あの空間の中に入れ!」

紅幼女「危険じゃないのか?」

ランプの魔人「この私が居るんだ!安心しろ!」


紅幼女「...謎の説得力があるな」バサッ

シュン


ランプの魔人「...ここが黄金郷か?」

黒龍「ピギャー...」

紅幼女「うわぁ...」



ピカピカ  キラキラ



ランプの魔人「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!これ全部金なのかっ!?」

ランプの魔人「全部私の物だあああああああああああああ!!!!」ガシッ

ランプの魔人「おいクロちゃん!お願いでツルハシを出してくれ!」

ランプの魔人「ふへへ...一体きのこの山がいくら買えるんだ...いやきのこの山自体を買えるのかもしれんぞ...?」





紅幼女「...金に目が眩んだやつは醜いな」

黒龍「ピギャー」





ランプの魔人「これが本当のゴールドラッシュってやつか!」カキンカキン

ランプの魔人「フハハハハハハ!!!金だぁ金ぁ!!!」カキンカキン


紅幼女「しかしすごいな...これは...」

紅幼女「辺り一面金金金...」

紅幼女「一体回転寿司がいくつ食べれるんだ?いやもしかしたら回転寿司の店自体を買えるかも...」

紅幼女「...ゴクリ」





紅幼女「おいランプの魔人!私にもツルハシをくれ!」

ランプの魔人「あぁん!?ふざけるな!この金は全部私のものだ!」

紅幼女「私だってお前をここまで運んで来ただろうが!貰う権利はあるぞ!」

ランプの魔人「んなもん知るかぁ!幼女は家に帰って寿司でも食ってろぉ!」カキンカキン


紅幼女「じゃあいいよ!自分で取るから!」ガリガリ

紅幼女「ふへへ...寿司...寿司...」




黒龍「ピギャー...」

ランプの魔人「金!金!金!」カキンカキン


紅幼女「寿司!寿司!寿司!」ガリガリ


黒龍「...ピギャ?」ピクッ

黒龍「ピギャー!!!ピギャー!!!」


ランプの魔人「なんだクロちゃん!私は今忙しいんだ!」カキンカキン


黒龍「ピギャー!!!」


ランプの魔人「...なんだと?」



紅幼女「ふへへ...」ガリガリ

ランプの魔人「おい少し手を止めろ」ゴツン

紅幼女「いでっ!?な、何をするんだ!」

ランプの魔人「クロちゃんが言っている、誰かがこっちに向かってきてるらしい」

紅幼女「えっ...」ビクッ

ランプの魔人「恐らく侵入者を排除しに来た門番か何かだろうな」



ドスン ドスン



>>73「グルルルルルルル....」

光の巨人っぽいやつ

光の巨人「デュワッ」


紅幼女「...なんだこいつは」

ランプの魔人「光の巨人だな」


光の巨人「デュワッ」ダッ


紅幼女「ど、どうするんだ!?こっちに向かってきたぞ!」

ランプの魔人「何を慌ててるんだお前は...」

ランプの魔人「おいクロちゃん、あの巨人を外に放り出せとお願いしろ」

黒龍「ピギャー」



ピカッ



ランプの魔人「これで安心だな」

紅幼女「えぇ...」

ランプの魔人「さてこれで脅威は去った、金を掘るのを続けたいところだが...」

紅幼女「どうしたんだ?」

ランプの魔人「...少しここの黄金郷の主が気になってな」


ランプの魔人「ワイバーンに光の巨人、こいつらは神や龍には及ばないがどれも強力なやつばかりだ」

ランプの魔人「こいつらを従えさせる程の力を持つやつと言ったら...それより上の力を持つ者しか居ない」

紅幼女「つ、つまりここの主は龍か神なのか...」


ランプの魔人「まあワイバーンの報告で私達がここに居るのはもう知ってるはずだ」

ランプの魔人「それでも出てこないところを見るとただの腰抜けか...それとも」


ランプの魔人「...何か策があるのかもしれん」キッ









『あらら...バレましたか』

紅幼女「...もう帰らないか?」


ランプの魔人「何をアホなことを言ってるんだ。ここまで来て帰るわけないだろう」

ランプの魔人「奥に進むぞ、黄金以上の宝があるかもしれんからな」スタスタ

紅幼女「ちょ、ちょっと待ってよぉ!」ダッ





ランプの魔人「ふむ...どうやらここは数千年以上前に作られた場所らしいな」ガッガッ

紅幼女「真面目なことを言いながら黄金の壁を削るのはやめろ」ガリガリ



黒龍「ピギャー...」




ランプの魔人「しかし結構広いな...まるで迷路だ」

紅幼女「映画とかだと罠がありそうな場所だな!」


ランプの魔人「不安になるようなことを言うな...」

ランプの魔人「一応言っておくが何か怪しいところがあっても絶対に触るなよ」

紅幼女「それはこっちのセリフだ!」

紅幼女「私はこの手の映画を休み中にずっと見てたんだぞ!そんなアホな手に引っ掛かるか!」

ランプの魔人「...暇だったんだな」


紅幼女「うるさぁいっ!!!」


ランプの魔人「...ん?あそこに何か落ちてるぞ」

紅幼女「ほらきっと罠だ!絶対に触るなよ!」

ランプの魔人「あれは...寿司か?」



紅幼女「どれどれ」ヒョイ


ランプの魔人「おいアホ!触るなって言ってるだろうか!」

紅幼女「もぐもぐ...うん味はまあまあだな」パクッ



ガッ

クルクルクル

ガタンッ!!!


ランプの魔人「くそっ!やっぱり罠か!」

紅幼女「...ハッ!しまった!」








>>79の罠が作動しましたか...あんな単純な手に引っ掛かるとは思いませんでしたが』

粘着性スライムが降ってくる

ガラッ


ランプの魔人「なっ...!天井が開いて...!」


ベチャッ


ランプの魔人「な、なんだこれは!?」ネチャネチャ


紅幼女「うわぁ!きっと強酸性のスライムだぁ!」

紅幼女「は、早く服を脱がないと皮膚が溶けるぅ!」ヌギヌギ


ランプの魔人「...」ネチャネチャ


紅幼女「おいランプの魔人!お前も服を脱げ!皮膚が溶けるぞ!」

紅幼女「うぅ...服がくっついて脱ぎにくい...」ググッ


ランプの魔人「クロちゃん、このスライムの臭いを嗅いでみろ」

黒龍「ピギャー」クンクン

ランプの魔人「どうだ?何か変わったところはあるか?」

黒龍「ピギャー」フリフリ

ランプの魔人「下らんことを...」




紅幼女「やった!脱げた!」スポッ

紅幼女「ランプの魔人!何をモタモタしてるんだ!死にたいのか!」


ランプの魔人「...これは普通のスライムだ」


紅幼女「...えっ」


ランプの魔人「少し粘着性があるがな」ググッ

ランプの魔人「まったく...悪趣味なやつだ。こんな小学生みたいな罠を用意して...」

ランプの魔人「...ところでお前、どうして服を脱いでるんだ?」


紅幼女「えっ...あの...そのっ...」


紅幼女「こ、こっちを見るな///!」


ランプの魔人「アホかこいつ...」

ランプの魔人「はぁ...クロちゃん、体にくっついてるスライムを取るから水を出してくれ」

黒龍「ピギャー」


ピカッ


ザバー


ランプの魔人「クロちゃん炎で髪を乾かしてくれ」

黒龍「ピギャー」ゴォォ



紅幼女「うぅぅ...裸見られたぁ...///」

ランプの魔人「ふぅ、さっぱりした」


ランプの魔人「しかし厄介だな...即効性の罠だと願いを叶える暇がないから罠に対処出来んぞ」

ランプの魔人「これからは慎重に進まなくては...」チラッ


紅幼女「うぅぅ...」ネチャネチャ


ランプの魔人「お前もいつまでネチャネチャしてるんだ。クロちゃん水を出してやれ」

黒龍「ピギャー」



ザバー



紅幼女「...」ビチョビチョ


ランプの魔人「体は自分の炎で乾かせ、先を急ぐぞ」スタスタ

紅幼女「うぇぇ...」ボッ

今日はここまで

~~~~一時間後~~~~



ランプの魔人「...」スタスタ

紅幼女「...」スタスタ



紅幼女「...迷ってないかこれ」

ランプの魔人「あぁ...迷ってるな」


紅幼女「少し広すぎないかこれ...一時間近くずっと歩いてるんだぞ...」

ランプの魔人「私達は空間の歪みからこの黄金郷に入ったからな、ここの全体像は見ていない」

ランプの魔人「もしかしたら一国並の広い場所かもしれないな」


紅幼女「や、やっぱり一度戻った方が良くないか?」

ランプの魔人「お前がここに来るまでの何十という分かれ道を全て覚えているなら戻ってもいいぞ?」

紅幼女「...」


ランプの魔人「まあお願いで脱出していいがそれは最終手段だ。奥に進むぞ」スタスタ

紅幼女「ちょ、ちょっと待って!」ダッ


カチッ


紅幼女「あっ」

ランプの魔人「...おい、お前今何を踏んだ?」

紅幼女「ふ、踏んでない!私は何も踏んでないぞ!」アセアセ

ランプの魔人「さっきカチッと何か踏んだ音がしただろうが!」


ガタッ


パラパラパラッ


紅幼女「うわぁ!何か虫が降ってきたぁ!」

紅幼女「これ知ってるぅ!ハムナプトラで見た虫だぁ!」

紅幼女「私に近付くなぁ!燃えろ!燃えろ!」ゴォォ



ランプの魔人「...」ガシッ

ランプの魔人「なんだこの虫は?ゴキブリか?」

虫『リリリ...』

ランプの魔人「...鳴くということはコオロギか」



ランプの魔人「おい落ち着け、これはコオロギだ」

紅幼女「ああっ!服の中に入ったぁ!」

紅幼女「肉を食い千切られるぅ!上に向かって上って来るぅ!」ジタバタ


カチッ




『コオロギに続いて壁にあった>>95の罠のスイッチも押しましたか...』

プシュー



紅幼女「な、なんだ!?壁からガスが出てきたぞ!」

ランプの魔人「お前また何か押しただろ!」

紅幼女「お、押してない!」


紅幼女「ゲホッ...ゲホッ...まさかこれは毒ガスっ!?」

紅幼女「おいお前ら!これは毒ガスだ!息をするな...」


ランプの魔人『...』コシュー


黒龍『...』コシュー


紅幼女「どうしてお前らガスマスクしてるんだよぉ!!!」


ランプの魔人『ガスが出た瞬間にお願いで出した』コシュー

黒龍『ピギャー』コシュー


紅幼女「じゃあ私にもガスマスクをくれ!」

ランプの魔人『お前はもう既にガスを吸っている。今更被っても遅い』コシュー



紅幼女「うっ...あ、頭が...」クラッ

紅幼女「うぅ...クラクラするぅ...」フラフラ


『紅幼女ちゃん』


紅幼女「なんだ...?どこからか声が...」


幼女『ふぇぇ...私だよぉ紅幼女ちゃん』


紅幼女「あ、あれぇ?お姉ちゃん?何でこんなところにぃ...」


幼女『わ、私ねぇ...じ、実は...紅幼女ちゃんのことが...』

幼女『す、好きなんだよぉ...』


紅幼女「!?」

紅幼女「す、好きって言うのは姉妹的な意味ではなくて恋愛的な...?」


幼女『当たり前だよぉ...私は紅幼女ちゃんのことを愛してるんだぁ...』

幼女『紅幼女ちゃんは...私のこと好き?』


紅幼女「わ、私もお姉ちゃんのことが大好きだよ!」

幼女『良かったぁ...じゃあ私達両想いなんだねぇ...』


紅幼女「ぐへへ...そ、そういうことになるね」


幼女『...ということは私達は恋人ってことになるねぇ』

幼女『恋人なら...姉妹では出来ないことをしよっか』


紅幼女「!?」


幼女『私は...紅幼女ちゃんならいいよぉ?』スルスル


紅幼女「お、お姉ちゃんっ!?」


幼女『紅幼女ちゃんは私じゃ嫌ぁ...?』ウルウル


紅幼女「い、嫌じゃないよ!で、でも私達幼女なんだよっ!?」

紅幼女「そ、その年齢的にそういうことはマズいんじゃ...」


幼女『愛に年齢なんて関係ないよぉ...』

幼女『だから...しよ?』


紅幼女「...」ゴクリ

紅幼女「お、お姉ちゃんっ!」ダキッ


幼女『いいよ...紅幼女ちゃん...来てぇ』


紅幼女「うわあああああああああ!!!!!」

..................................................
...................................


紅幼女「あはん...お姉ちゃん...」クネクネ


ランプの魔人「急に倒れたと思ったらこいつは何をしてるんだ...」

黒龍「ピギャー...」


紅幼女「あんっ...そこは駄目だよぉ...」クネクネ

ランプの魔人「おい、いい加減起きろ」ゲシッ


紅幼女「...はっ!こっ、ここは!?」

紅幼女「わ、私は一体...」


ランプの魔人「ガスを吸って急に倒れたみたいだが...何か幻覚を見てたようだな」

ランプの魔人「一体どんな幻覚を見てたんだ?」


紅幼女「...そうかぁ。あれは幻覚だったのかぁ」

紅幼女「げ、幻覚とはいえ私は幼女と...///」ポッ


ランプの魔人「聞いてるのか?どんな幻覚を見たかと聞いてるんだ」

紅幼女「な、何でもないっ///!!!」

ランプの魔人「?」


紅幼女「さ、さあ!ここにもう用はない!先を行こう!」ダッ


ランプの魔人「おい待て!お前が前を歩くな!」

紅幼女「...へ?」カチッ


シュンッ

シュンッ

シュンッ


紅幼女「ひ、ひえええええええええ!!!矢が飛んできたぁ!」

ランプの魔人「言わんこっちゃない...」

......................................................
................................


ゴロゴロゴロ


紅幼女「うわあああああああああ!!!岩が転がってきたぁ!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


紅幼女「ひぇぇぇぇぇ!!!壁が近付いて来たぁ!!!」


ザッパーン


紅幼女「み、水が流れて来たぁ!!!」




紅幼女「ぜぇ...ぜぇ...どれだけ罠があるんだここは...」

ランプの魔人「ほとんどお前が罠のスイッチを押してるんだろうが...」ハァハァ

黒龍「ピギャー...」


ランプの魔人「...ん?あそこに扉があるぞ」

紅幼女「出口かっ!?」


ランプの魔人「最後の部屋...>>104の間?」

ランプの魔人「鏡の間...?」


紅幼女「最後の部屋ということはこの先に主が居るのか!?」

ランプの魔人「まあそういうことだろうな...開けるぞ」


ギィィィィィィィ


ランプの魔人「これは...」

黒龍「ピギャー...」

紅幼女「あ、辺り一面鏡だらけだな...」


ギラギラ ギラギラ


ランプの魔人「遊園地のアトラクションのようだな、少し不気味だが」

紅幼女「あれ?あそこに何か書いてある...」


『この先3つの道に分かれています。一人1つの道をお進みください』


ランプの魔人「バラバラになれ...ということか」

紅幼女「ま、また罠じゃないのか...?」


ランプの魔人「罠だとしても従うしかないだろう。下手に逆らったら何が起こるか分からん」

黒龍「ピギャー」


ランプの魔人「では私とクロちゃんは真ん中の道と右の道を行く、お前は左の道を行け」スタスタ


紅幼女「ちょっと待て!どうして私が左なんだ!」


ランプの魔人「人は無意識に左を選択することが多いらしいとハンターで言ってたからな」

ランプの魔人「つまり罠がある可能性は左が一番高い」スタスタ

黒龍「ピギャー」パタパタ



紅幼女「私を犠牲にしようとするな!!!」

......................................................
....................................


ランプの魔人「さて全員バラバラになったわけだが...」

ランプの魔人「...正直単体だと一番戦闘力が低いのは私だからな。もし何か仕掛けがあったら色々不味い」

ランプの魔人「まあ本当にピンチになったらまたあいつから魔力を返して貰うか...どうせこの状況も見てるだろうしな」スタスタ


ランプの魔人「しかし鏡だらけでどこが普通の道か分かりづらいな...」



キラン



ランプの魔人「何かあそこで光ったようだが...」

ランプの魔人「...気のせいか」クルッ


『気のせいではないぞ...ランプの魔人よ...』


ランプの魔人「誰だ!」バッ


『誰...か、面白い質問だな』


ヌルッ


ランプの魔人?『私はお前だが?』


ランプの魔人「...なるほどな、鏡の間というのはそういうことか」

ランプの魔人「で、これからどうするんだ?テンプレ通り偽物と本物の対決でもするのか?」


ランプの魔人?『まさか...私はお前に語りかけるだけだ』

ランプの魔人?『こちらから手を出すようなことはしない』


ランプの魔人「なら一生そこで鏡と喋ってろ。私は忙しいんでな」スタスタ



ランプの魔人?『あぁ...平和という名のぬるま湯に浸かった罪深き魔人よ...』

ランプの魔人?『何も知らずにお前と一緒に居るやつらが可哀想に思えてくる...』



ランプの魔人「...」ピクッ



ランプの魔人?『私はお前だ。お前の隠してることは全て分かる』

ランプの魔人?『神界の神々を何十人も殺し、魔に堕ちた哀れな人間...』

ランプの魔人?『その罪は一生消えないぞ?お前が魔人である限りな』



ランプの魔人「...」

ランプの魔人?『それにお前はまだ誰にも言ってない隠した罪があるな?』


ランプの魔人「...」


ランプの魔人?『きっとお前が友達だと思ってるやつらは内心恐れてるのだろうなぁ』

ランプの魔人?『願いを叶えるという下手をしたら世界を崩壊させる能力...』

ランプの魔人?『魔力さえ取り戻せばお前を止めれるやつはいない...神も神の分身もお前の相手ではない...』

ランプの魔人?『そんなやつを友達だと思えるか?お前は恐れられてるのではないか?』


ランプの魔人「...」


ランプの魔人?『お前の味方が居ないこんな世界など壊してしまえ...お前なら出来るはずだ...』

ランプの魔人?『さあ壊せ!!!欲望のままに!!!』







ランプの魔人「何言ってんだお前...ちょっと引くわ...」

ランプの魔人?『えっ』

ランプの魔人「そもそもあいつらがそんな設定覚えてるわけないだろ...今更そんな死に設定持ち出すなよ...」


ランプの魔人?『えっ』


ランプの魔人「そもそも壊すって何だよ...世界を壊したらニート生活が出来なくなるだろ...」

ランプの魔人?『で、でもお前は恐れられている!!!この世界にお前の味方なんて居ない!!!』


ランプの魔人「大声を出すな、うるさいから黙れ」ゲシッ



パリンッ



ランプの魔人「私の味方は私で決める、それだけだ」

ランプの魔人「そもそもあいつらは私のことなんて何でも願いを叶えてくれる便利な神龍くらいにしか思ってない」

ランプの魔人「あー...時間の無駄だった。さっさとこの部屋から出るか気持ち悪い」スタスタ


ランプの魔人「あいつらもこんな目に合ってるのか?少し心配になってきたな...」

今日はここまで

ちょっと今日は更新できないかも
もう展開は決まってるので明日には最後まで突っ走りたいなとか思ったり

.............................................................
...........................................


黒龍「ピギャー」パタパタ


黒龍「...ピギャ?」ピタッ


黒龍「ピギャー...」キョロキョロ


黒龍「ピギャー!!!」バサッ

.
黒龍「ピギャッ!?」ゴツン


黒龍「ピギャー...」



キラン



黒龍「ピギャ...?」


『ククク...まさか小さい我に出会うとは思いもしなかったぞ』

黒龍「ピギャッ!?」


ヌルッ


黒龍?『久しいな...その身体...数千年ぶりか』

黒龍「ピ,ピギャー!!!」


黒龍?『...我が誰か分からぬと?我は貴様、黒龍ではないか』


黒龍「...ピギャ?」


黒龍?『...どうやら記憶がなくってるらしいな、まあいいだろう』


黒龍「ピギャー!!!」


黒龍?『何の用...か、それは貴様も知ってるのではないか?』


黒龍「ピギャ...?」


黒龍?『貴様はあんな雑種共と馴れ合ってていいのか?』

黒龍?『心のどこかで感じておるのではないか?自分は他の雑種共とは違うとな』


黒龍「ピ,ピギャー!!!」


黒龍?『嘘をついても無駄だ、小さくなったとはいえ我は貴様だからな。自分の考えてることなど手を取るように分かる』


黒龍「ピ,ピギャー...」

黒龍?『自分は他の雑種に比べて姿が違うのではないか...なぜ自分の記憶は生まれたての赤子のようにゴッソリ抜けてるのか...』

黒龍?『同じ龍の紅龍は人間になって雑種と親しくしている...その姿に嫉妬してるのはないか?』


黒龍「...」


黒龍?『所詮貴様は奴らのペットだ。友にはなれん』


黒龍「...」


黒龍?『いい機会だ。雑種共にどちらが上か分からせてやろうではないか』

黒龍?『まだ成熟してない貴様の力では無理だがあの紅龍の力を吸い取り我が子の力を借りればあんな奴らなど...』





黒龍「..ピギャ」


黒龍「ピギャー!!!ピギャー!!!」

黒龍「ピギャー?ピギャーピギャー!!!」

黒龍「ピギャー!!!」

黒龍?『...ふん。そうか、それでも奴らの側に居るというのか』

黒龍?『本当に愚かな龍だな...我が貴様とは思いたくもないわ』


黒龍「ピギャー...」ゴォォォォ


黒龍「ピギャー!!!」ボンッ




パリンッ





黒龍「ピギャー!!!ピギャー!!!」プイッ


黒龍「ピギャー...」


黒龍「...ピギャー」パタパタ

...........................................................
.....................................


紅幼女「うぅ...鏡だらけというのは気持ち悪いな...」

紅幼女「どれが普通の道でどれが鏡なのか分からん...」


紅幼女「こ、こっちが道かなぁ?」スタスタ


ゴツン


紅幼女「...ということはこっちが普通の道か」


ゴツン


紅幼女「...こっちか」スタスタ



キラン


『ハーッハッハッハ!!!無様な姿だな!』


紅幼女「だ、誰だ!」ビクッ


ヌルッ


紅龍?『自分の姿も忘れてしまったのか?紅龍...いや今は紅幼女と言ったか』


紅幼女「べ、紅龍だとっ!?」

紅幼女「どういうことだ!紅龍は私だぞ!?お前は誰だ!」


紅龍?『そんなことどうでもいいではないか...貴様は私で私が貴様であることは事実なんだからな』


紅幼女「はぁ!?私は一人だ!私以外の私なんていない!」


紅龍?『...本当に馬鹿だな貴様』


紅幼女「喧嘩売ってんのかお前!!!」


紅龍?『私は鏡による魔法で過去と現在の貴様の精神が混じりあった姿だ』

紅龍?『偽物と言えば偽物だが貴様ということには変わりない』


紅幼女「なんだ、結局偽物じゃないか」


紅龍?『...』

紅幼女「悪いが私は偽物に構ってる暇はないぞ」スタスタ


紅龍?『...貴様、本当に今のままでいいのか?』


紅幼女「...」ピタッ


紅龍?『ランプの魔人に幼女の姿にされ好き勝手に振り回されて本当にいいのか?』



紅幼女「...別に?」


紅龍?『は?』


紅幼女「私は元々幼女が好きで狙ってたんだからな!」

紅幼女「今の姿は不便だが幼女に近付くのに都合がいい!それに人間の社会というのも悪くない!」

紅幼女「ランプの魔人に感謝してるくらいだ!少なくとも何も意味もなく土地を荒らしてた頃より楽しいからな!」


紅龍?『...人間の色に染まったか、龍の恥晒しめ』


紅幼女「あぁ!今の私は幼女だからな!もう龍ではない!」

紅幼女「だが私は龍でもあり人間だ!!!」

紅龍?『...なら勝手にしろ、貴様は馬鹿だから何を言っても無駄だからな』

紅龍?『ただ一言言ってやる...龍の因縁はお前に一生絡み付く』

紅龍?『精々死なないように足掻くことだな...』スゥ







紅幼女「なんだったんだあいつ...」


紅幼女「...まあいいや!さっさとこの迷路みたいなところから出るか!」ダッ


ゴツン


紅幼女「...痛い」

.........................................................
..........................................


ガチャ


ランプの魔人「やっと出口か...」

ランプの魔人「まだクロちゃんと紅幼女は居ないみたいだな...」キョロキョロ


ガチャ


黒龍「ピギャー」

ランプの魔人「おぉ、無事だったかクロちゃん」

黒龍「ピギャー」スリスリ



ガチャ


紅幼女「や、やっと着いたぁ...」ヨロヨロ

ランプの魔人「...どうしてお前はそんなに疲れてるんだ」

紅幼女「な、なんでもない...」ヨロヨロ


ランプの魔人「しかしあの鏡の間が最後らしいがここはどこだ...?広い空間に出たようだが」



『ようこそ...私のお城へ...』



ランプの魔人「...どうやらラスボスの登場らしいな」

『よくここまで来ましたね...普通の人間なら5回は死ぬように作ったはずなんですが』

ランプの魔人「私達が普通ではないことぐらいお前も知ってるはずだが?」

『それもそうでしたね...お噂は聞いてますよ?ランプの魔人さん?』

ランプの魔人「私のことを知ってるのか?」

『えぇ...一部では有名ですからね。何でも願いを叶えられるチートと聞いてます』


ランプの魔人「...ふん」ドヤァ


『あとろくに仕事をしない社会不適合者の糞ニートで力に頼りきってる典型的なクズとも聞いてます』


ランプの魔人「...あ?」ピキッ

紅幼女(...あれ?この冷たい言葉と汚い言葉使いどこかで聞いたような...)


『まったくアナタみたいなクズが力を持つと本当にめんどくさい...さっさと死んでくれませんか?』

ランプの魔人「...姿も見せずに好き勝手言ってくれるな...いい加減出てきたらどうだ?」


『それもそうですね...失礼しました』



バサァ



蒼龍「初めまして、龍の蒼龍です」

ランプの魔人「何だ龍か...てっきり神の方かと思ったんだが」


蒼龍「それはガッカリさせてしまいましたね...普通は神がこんな黄金郷を作らないと猿でも分かると思うんですか」

ランプの魔人「」イラッ


紅幼女「お...お...お...お前は...!」


蒼龍「あら?やっと気付きましたか?お馬鹿さん」


ランプの魔人「知り合いか?」

紅幼女「いや知らんっ!あんなやつ覚えてないっ!」


蒼龍「酷いですねぇ...一応同期の龍じゃないですか。あなたみたいな馬鹿龍と同じ年に生まれたと思うと吐き気がしますが」


紅幼女「んだとテメェ!!!」


蒼龍「しかし幼女になったと噂で聞いてましたが...まさか本当になっているなんてビックリです」

蒼龍「一応腕だけは私も認めてましたのに...」


紅幼女「腕だけってなんだよ!!!」

ランプの魔人「おい、いい加減あの龍が何者か教えろ」


紅幼女「...蒼龍、私と同期の龍だ」

紅幼女「とりあえず特徴は...頭が賢い。力は龍の私とそこまで変わらなかったはず」

紅幼女「あと口が悪い、とにかく人の悪口ばかり言ってくる」


ランプの魔人「なるほど。つまりお前の上位互換か」

紅幼女「...その言い方はやめろ」




蒼龍「まあそういうことです。そこの馬鹿龍と違って私は強いですよ?」


ランプの魔人「ハッ、龍ごときが私に勝てるとでも?」

ランプの魔人「さっさとこの黄金郷を渡せ、そうすれば無傷で帰してやる」


蒼龍「...ここは私の財宝を集めて作ったところですからね。渡すわけにはいかないです」

ランプの魔人「では無理矢理奪うだけだ」

ランプの魔人「クロちゃん、こいつを...」



蒼龍「あ、それはやめた方がいいですよ?」

ランプの魔人「...今更命乞いか?」


蒼龍「いえ...回りをよく見てください」


紅幼女「回り...?」キョロキョロ



バサッ バサッ




ワイバーン達「グルルルルルルルルル...!!!」



ギャア グギャア




紅幼女「こ、これは...!」

ランプの魔人「...」

蒼龍「アナタの弱点は願いを叶えるタイムラグがあることです」

蒼龍「もしその小さい龍が一言でも喋ったらこのワイバーン達が願いを叶える瞬間にアナタ達の首を飛ばしますよ?」

黒龍「...」


ランプの魔人「...そのワイバーン達はお願いでチョコや老紳士にしたはずだが...龍の癖にどうやって元に戻した?」

蒼龍「いえこれはあのワイバーンとは違います。予備のワイバーン70匹です」


紅幼女「な、70匹っ!?」

ランプの魔人「...そういうことか」


蒼龍「大人しく降伏して下されば手は出しませんよ?」

紅幼女「お前!ワイバーンの手なんて借りやがって!龍のプライドはないのか!」


蒼龍「だってファルコンナイトやドラゴンマスターよりワイバーンナイトの方が強いじゃないですか」

紅幼女「あいつ槍しか使えないじゃん!三すくみで不利じゃん!!!」


蒼龍「まあそんなことはどうでもいいです。どうします?降伏でもしますか?」

紅幼女「ぐ、ぐぬぬ...」

ランプの魔人「...」

ランプの魔人(おい、どうせ見てるんだろ)


『...何のことですかね』クスッ

ランプの魔人(魔力を返せ、十分の一でいい)

『...ワンオペ一週間』


ランプの魔人(い、一週間!?無理だ!一日にしろ!)

『...六日』


ランプの魔人(一日!)

『...五日』


ランプの魔人(一日!)

『...四日』


ランプの魔人(一日!)


『では三日ということで』


ランプの魔人(ふざけるな!三日も無理に決まってるだろ!)


シュイン


ランプの魔人「チッ...仕方ないか...」

蒼龍「土下座でもして私の足を舐めれば許してあげないこともないですよ?」

紅幼女「く、くそがぁ...」


ランプの魔人「...」シュッシュッ


蒼龍「...素振りでもしてどうしたんですか?まさか戦うつもりですか?」

ランプの魔人「...あぁ、その通りだ」

紅幼女「!?」


蒼龍「...面白い人ですね。殺すのはやめにしてあげす」

蒼龍「...半殺しぐらいで許してあげますよ!」バサァ




ワイバーン達「グギャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」ビューン





紅幼女「お、おい!どうするつもりだ!あのワイバーン達を相手にするつもりか!?」

ランプの魔人「...少し下がってろ。クロちゃん、紅幼女」

紅幼女「...へ?」

バチバチバチバチバチッ!!!!!!!!!!



ワイバーン達「!?」

蒼龍「!?」



ワイバーン「...ギャ」


ドスーン ドスーン



ランプの魔人「...ふむ。ワイバーンというのは意外と遅いものだな」

ランプの魔人「空中に飛んでる間に撃ち落とせたぞ?」


蒼龍「そ、そんな...願いを叶える以外の能力はないはず...」


ランプの魔人「さて...ワイバーン狩りの次は龍を狩るとしようか」ギロリ


蒼龍「...」





紅幼女「...え?」

黒龍「ピギャー」

紅幼女「い、一体何が...」

黒龍「ピギャー」

紅幼女「えっ?あいつって魔法使えたのか?」

黒龍「ピギャー」

紅幼女「な、なるほど...」






蒼龍「...噂では願いを叶える以外は何も出来ない糞ニートと聞きましたが」

ランプの魔人「事情があって使えないだけだ」

蒼龍「これは少し計算外でしたね...今の私ではアナタには勝てないです」

ランプの魔人「ならどうする?土下座でもして私の足を舐めれば許してやるぞ?」


蒼龍「いえ...ここは逃げさせてもらいます」バサッ

ランプの魔人「...お前を逃がすほど私はマヌケではないぞ!」スッ

蒼龍「...もう遅いです。既に逃げる準備は完了してます」




ピカッ


ランプの魔人「!?」

ランプの魔人「なっ...これは封印魔法...!?」


グググッ


ランプの魔人「クッ...体が...!」


蒼龍「事前に用意しておいた奥の手の封印魔法です。アナタでも3分は動けないはずですよ」


ランプの魔人「小細工を...!」ググッ






紅幼女「お、おい!ランプの魔人が...!」

黒龍「ピギャー!!!」

紅幼女「このままだとあいつに逃げられる!特に理由はないけどそれだけは何としても止めないと...!」

黒龍「ピギャー!!!ピギャー!!!」

紅幼女「...アレをやるのか?」


黒龍「ピギャー!!!」

紅幼女「...分かった!」

蒼龍「ではさようなら...黄金郷は私が去った後に自動的に転移する魔法をかけてますから早く逃げた方がいいですよ?」バサッ


ランプの魔人「ま、待て!」ググッ

ランプの魔人「チッ...十分の一というのは少しケチり過ぎたか!」




バサッ バサッ



蒼龍「...まさかあれ程の力とは」

蒼龍「神殺しの魔人の伝説は伊達じゃないですね...」



ゴォォォォォォォ



蒼龍「!?」サッ

蒼龍「なっ...!?炎...?一体誰が...」クルッ


「私"達"だよ!マヌケが!」


蒼龍「くっ...!」


紅黒幼女「どうやらこれも計算外みたいだな!蒼龍!」

蒼龍「あの炎の威力...龍の時のアナタの炎並かそれ以上ですね」

蒼龍「他の龍の力でブーストしてるみたいですがそんな素材の龍はどこに...」キョロキョロ


紅黒幼女「さっきまで私と一緒に居ただろうか!お前の目は節穴か!」


蒼龍「...あの子龍ですか」

蒼龍「しかしあれ程の力を貸すなんて通常の龍では...はっ!」

蒼龍「まさかあの子龍は行方不明になってる黒龍...?」


紅黒幼女「何をブツブツ言ってるんだ!」ゴォォ


蒼龍「...そういうことですか!」バサッ


紅黒幼女「待て!逃げるな!」



蒼龍「誰が逃げると言いましたか!」



シュバババババ!!!!!!!



紅黒幼女「なっ...!?」

紅黒幼女「ぐっ...」ボロボロ


蒼龍「そういえばアナタ...一度も私との喧嘩に勝ったことなかったですね」

蒼龍「今回もそれと同じです。アナタでは私に勝てない」


紅黒幼女「...」


蒼龍「...少し時間をかけ過ぎましたね。もう行きますか」バサッ






紅黒幼女「...確かに私ではお前に勝てない」

紅黒幼女「...でも今の私は一人じゃない!」



ゴォォォォォォォォ



蒼龍「...!?」バサッ

蒼龍「こ、この熱は...!」クルッ

紅黒幼女「いっけええええええええええええええ!!!!」ボンッ


ジュゥゥゥゥゥゥゥゥ


蒼龍「...!」



ドッカアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!


パラパラパラ...




紅黒幼女「や、やったか!?」



シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ......




蒼龍「はぁ...はぁ...」

蒼龍「こ、これほどの威力とは...私が蒼龍でなければ止めるのは無理でしたね...」


紅黒幼女「チッ!やっぱり駄目か!」


蒼龍「で、ですが...あの攻撃は最後の悪あがきと見ました...もう終わりです..」





ランプの魔人「あぁ、もう終わりだ」

蒼龍「!?」

ランプの魔人「あいつが時間を稼いでくれたおかげで間に合ったみたいだな」

蒼龍「このっ...!」



ビリリリリリリリリッッッッ!!!!!!



蒼龍「がっ...!」ビリビリ


ランプの魔人「どうだ?動けないだろう?私は加減ができないから恐らく丸一日は痺れたままだ」

蒼龍「ぐっ...!」ビリビリ


ランプの魔人「今回はあいつに助けられたな...私一人ではお前に逃げられてただろう」

ランプの魔人「さて...お前へのお仕置きだが痛い目に遭わすのは少し違うと思ってな」キュイン


ランプの魔人「少し勿体無いが...こうだ!」ブオン



シューン



黄金郷「」ドッカーン



蒼龍「!?」

ランプの魔人「あれはお前の全財産らしいからな。こっちの方が精神的にきついだろう?」

ランプの魔人「では私達は帰る。復讐したいならいつでも私が住んでる町に来い」スタスタ

ランプの魔人「...いつでも返り討ちにしてやるからな」キッ


蒼龍「...」ビリビリ



..........................................................
........................................




黒龍「ピギャー!!!」

紅幼女「終わったのか!?」


ランプの魔人「あぁ...」

紅幼女「いやぁ!あいつの悔しそうな顔なんて初めて見たぞ!」

ランプの魔人「...」

紅幼女「いいものを見た!ハッハッハ!!!」



紅幼女「...どうしてお前そんなにテンション低いんだ?」

ランプの魔人「いや...黄金郷破壊は少しやり過ぎた...やっぱり勿体無かった...」

紅幼女「あぁ...そう...」

紅幼女「じゃあ改めてソマリア旅行に行くか!」


ランプの魔人「もう疲れた...帰る」

紅幼女「えっ」

ランプの魔人「クロちゃん、家に帰るとお願いしてくれ」

黒龍「ピギャー」


紅幼女「ちょ、ちょっと待っ!」




シュン




紅幼女「...」



ランプの魔人「さぁもう解散だ、私は疲れたから寝る...」スタスタ

黒龍「ピギャー...」パタパタ

ランプの魔人「そうか...クロちゃんも力を貸して疲れたか...」




紅幼女「ちょっと待てぇ!!!」

紅幼女「これのどこが旅行だ!黄金郷に行って蒼龍倒しただけじゃないか!」

紅幼女「予定ではもっとこう...世界中を回る予定だったんだぞ!」


ランプの魔人「知らんがな...」

黒龍「ピギャー...」


紅幼女「じゃあもういい!旅行はいいからお年玉をくれ!」

ランプの魔人「...は?」

紅幼女「最初に貰う予定だったんだが忘れてた!今日私はすごく頑張ったんだぞ!?」

紅幼女「何かご褒美をくれ!」


ランプの魔人(確かに今日はこいつのおかげで助かったが...)

ランプの魔人「...仕方ない、特別にやる」ガサゴソ


紅幼女「えっ!?くれるのか!」ワクワク


ランプの魔人(財布の中身は...>>151円か)

1000

ランプの魔人(100円玉が10枚...1000円か)

ランプの魔人(全部やる必要はないな、これだけでいいか)


ランプの魔人「ほら500円」スッ


紅幼女「えっ!?こ、こんなにくれるのか!」


ランプの魔人「あぁ、今日は特別だ。じゃあな」

黒龍「ピギャー...」フリフリ


バタン


紅幼女「ご、500円ということは今日の夕食代の500円と合わせて...」

紅幼女「す、寿司が10枚も食えるじゃないか!!!ひゃっほい!!!」ピョンピョン







ランプの魔人(あ、宝物貰うの忘れた)

~~~~学校~~~~



紅幼女「あぁ...休みが終わって今日から学校かぁ...」グッタリ


下着娘「新学期早々テンション低いのやめてくれる?こっちまで下がるんだけど」

ボクっ娘「もうそんなこと言ったら可哀想だよ!」


ボクっ娘「ところで紅幼女ちゃんは冬休みどこかに行ったの?ボクはハワイに行ったんだよ~」


紅幼女「...ソマリアの黄金郷で龍退治してた...」

下着娘「ハァ?何言ってるのアンタ...」




教師「おーい席につけー、授業始めるぞー」

教師「えー今日はこのクラスに転校生が来る。入ってきなさい」



ガラッ



ボクっ娘「こんな季節に転校生なんて珍しいね」ボソッ

紅幼女「...転校生かぁ」

教師「...ん?おい何をしてる。入ってきなさい」


『すみません。あまりにこの教室が臭いので少し気絶してました』


教師「...は?」



ボクっ娘「な、何かキツそうな子だね...声で女の子っていうのは分かるけど...」

下着娘「失礼なやつね...いじめてやろうかしら..」


紅幼女(...どこかで聞いたことがある声と口の悪さだな)



スタスタ



紅幼女「...!?」




蒼幼女「初めまして、蒼幼女です」ニコッ




紅幼女「...は?」

蒼幼女「とりあえずこの中で一番強い人は誰ですか?プライドをズタボロにしてやろうと思うので出てきてください」


ザワザワ ザワザワ


蒼幼女「あ、後このクラス全員私の下僕にしようと思うのでよろしくお願いします」ニコッ


ザワザワ ザワザワ



紅幼女「ど、どうしてお前がここに...」ブルブル


教師「...蒼幼女の席は...紅幼女の隣が空いてるな」



紅幼女「!?」



蒼幼女「よろしくね、紅幼女ちゃん」ニコッ

紅幼女「...一体何をしに来た」

蒼幼女「...別に?何もしませんよ?」



紅幼女「ふざけるな!なぜお前が学校にいる!」バン

教師「コラ、そこ何を騒いでる!」



蒼幼女「...そうですね。理由は一応あります」

蒼幼女「アナタのことが知りたくなった...ですかね?」

紅幼女「はぁ!?」


蒼幼女「あの暴れん坊で脳筋馬鹿のアナタ強くしたトモダチ...でしたっけ?それの存在を確かめたいだけです」

蒼幼女「安心してください。私からは何もしませんから」


紅幼女「...本当に何もしないんだな?」

蒼幼女「私も痛い目に遭いたくないですからね。これからは学友として仲良くしようじゃないですか」


紅幼女「...」


紅幼女「いいだろう...」



教師「いい加減立ってないで座れ!授業始めるぞ!」

紅幼女(こいつは一体何を考えているんだ...)チラッ


蒼幼女「...何か?」


紅幼女「...何でもない!」プイッ



蒼幼女(...まあさっき言ったことは半分正解で半分間違いなんですけどね)

蒼幼女(アナタが強くなった理由を知りたいのは確かです。でもそれだけじゃない...)

蒼幼女(...私もその力を使ってあのランプの魔人に復讐したい...ただそれだけですよ)



紅幼女(くそぅ...あいつのことだ...絶対それだけじゃない...)

紅幼女(何か裏があるはずだ..でも一体何だ?)


紅幼女(...あっ)



紅幼女(今日の給食お寿司だ!)パァ








おわり

おわり
終わりなんて書いてますが定期的に紅幼女で季節ネタに被せて色々書きたいなーとか思ったりしてますごめんさなさい
次はバレンタインぐらいになると思います

幼女はもういらない子ですか?

それまでの繋ぎで単発の○○幼女シリーズをやってもいいのよ

>>159
>>160
紅幼女ネタはバレンタインの予定ですが普通の幼女ネタは書き溜めてるのがいくつか...
もう明日にはスレ立てて投下してたりすると思います

>>162
この話の幼女はもう出さない感じですか?

>>165
暫くはお休みになりそうですね...

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