ハルヒ「ウルトラストリートファイター?」 (22)

・口調に違和感など感じるかもしれませんが、ご容赦ください


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キョン「おい、古泉。その手に持ってるもんは何だ?」


古泉「これですか?これはあなたと遊ぼうと思って持ってきたのですよ。
いつもアナログなのでたまにはデジタルを…とね」


キョン「ほう、珍しくいい提案だな。して、それは何だ?」


古泉「ウルトラストリートファイター4…ですね。端的に言えば格ゲーです」


キョン「これまた予想していなかったな。お前そういうゲーム好きだったのか?」


古泉「いえ、初めは全くだったのですが。森さんから相手をさせられているうちに
のめり込んでしまいまして」


キョン「森さんもゲームするのか…。今日は意外なことづくめだ」


ハルヒ「おっはよーっ!」バン


キョン「今は放課後だぞ、阿呆」


ハルヒ「細かい事はいいのよ!馬鹿キョン!」


古泉「相変わらず仲がよろしいようで」ニコリ


キョン「本当にそう見えるんだったらお前は眼科に行け」


古泉「んっふ、手厳しいですね」


ハルヒ「あれ、古泉君何持ってるの?」


古泉「いえ、たまにはみなさんでデジタルゲームでもいかがかと」


ハルヒ「へぇ、そういうのもたまには悪くないじゃない!
時に普段と違う行動をすることで不思議を呼び込むこともあるわ!」


キョン「ゲームと不思議に何の関係があるっていうんだ…。まぁいい、物は試しだやってみよう」

ウルトラストリートファイターッ4


ハルヒ「うわっ、キャラ多いわね!」


古泉「ええ、これもこのゲームの魅力の一つですよ」


キョン「しかしこれだけいるとなると操作とかちょっと面倒だな」


古泉「面倒ですって?とんでもない!この44人の戦士たちには一人一人に個性が、物語が、
魂があるんです!たかがゲームキャラではありません、彼らの戦いにかける思いや意地がぶつかり合う!
あぁ、なんと心躍るものでしょうか!それに―」


キョン・ハルヒ「…」


長門「ユニーク」


キョン「おぉ、長門。いたのか?」


長門「ずっと」


古泉「…んっふ。取り乱してしまいましたね。それでは気を取り直して遊びましょうか」


ハルヒ「ハイ、ハイ!あたし最初にやる!」


キョン「またお前は勝手に…」


古泉「いいのですよ、コントローラは二つありますし。僕は慣れていますから
最初はあなたと涼宮さんに遊んでいただきましょう」


キョン「お、俺も最初でいいのか。悪いな」

トレーニングモード

ハルヒ「~~♪ …って、あぁもう誰にしたらいいかわからないじゃない!」


キョン「確かに、これだけいると悩むな」


古泉「どのようなキャラがいいかを教えていただければ僕がお勧めいたしますが…」


キョン「俺は普通、がいいな。普通なやつならなんでもいい」


ハルヒ「あたしは、強い奴!」


古泉「…あなたはリュウでいいでしょう。ごく普通、キングオブスタンダードですからね。
涼宮さんは…。困りましたね。強い、と言っても各個人で強さの基準が異なりますから…」


ハルヒ「なんかいろんなキャラの強いとこ寄せ集めたようなお得キャラはいないわけー?」カチャカチャ


キョン「そんなキャラいるわけないだr」


古泉「あぁ、それなら!セス、などいかがでしょう?」


キョン「いんのかよ!?」


ハルヒ「どんなキャラなの?」


古泉「簡単に言うとさまざまな格闘家の強いところを取り入れて作られた人造兵器、と言ったところでしょうか」


ハルヒ「へー、強そうじゃない!あたしそいつにするわ!…って…これクリ○タルボーイじゃない…」


キョン「なぁハルヒ早くやってみたいんだが」


ハルヒ「わかってるわよ!ちょっとぐらい待ちなさいよ!」


長門(…私もやりたい)

~~~


ハドゥケン!ハドゥケン!  ソニックブゥム!ソニックブゥム!

キョン「ほー、なかなか面白いもんだな」カチャカチャ


ハルヒ「えぇ、ゲームってやつもなかなかね」カチャカチャ


長門「・・・」


キョン「あぁ、長門もやりたいのか?」


長門「興味深い」


キョン「じゃあ一旦交代だ、ほらよ」


長門「…ありがとう」カチャカチャ



~~~

ハルヒ「有希!あたしと対戦しなさい!」


長門「…コクリ」


ハルヒ「そにっくぶぅむ!そにっくぶぅむ!」


キョン「ハルヒ、うつってるぞ」


長門「…」カチャカチャ

~~~

ハルヒ「ふふん!有希もまだまだね!」


長門「…悔しい」


ハルヒ「さぁ、キョン?有希の仇でも取りにきたらどう?」


キョン「…よし、やってやるか」


ギャーギャー ソニックブゥム! ハドゥケン! ショォリュウケン!
アッ ヤバイ! トドメヨ! ...ユニーク


古泉「んっふ、みなさんハマっていただけたようでなによりです」


みくる「ふえぇ~、鶴屋さんとおしゃべりしてたら
遅くなりましたぁ~ ってあれ、みなさんゲームですか?」


ハルヒ「ハァ…ハァ…。キョン、あんたなかなかやるじゃない…!」


キョン「ふぅぅ…。こんなに熱中したのは久しぶりだな…。」


長門「…もう一試合」


みくる「みなさんすごく白熱してましゅね~!」


ハルヒ「決めたわ!明日の団活もウル4をやるわよ!古泉君よろしくね!」


古泉「かしこまりました」


ハルヒ「明日はみくるちゃんもやるのよ!」


みくる「ふえぇ~、難しそうでしゅぅ~」


ハルヒ「じゃあ、解散!」

次の日

ハルヒ「みんな、ウル4やるわよー!」バァン


キョン「くっ…!」カチャカチャ


古泉「んっふ、まだまだ甘いですね」カチャカチャ


キョン「俺が古泉に負けた、だと…」


古泉「まぁ僕も回数はこなしてますからね、昨日初めたあなたに負けたら少々へこみますよ」


ハルヒ「…へぇ、キョンも古泉君に負けることがあるのね。
まぁそんなことはどうでもいいわ、どっちかあたしと戦いなさい!」


みくる「こんにちわぁ~」


ハルヒ「あっみくるちゃん!丁度いいわ、今日はみくるちゃん優先で遊びましょう!」


みくる「ふえぇ、いいんですか?ちょっと楽しみですぅ~♪」


キョン「ハルヒの奴が他人を気遣うとは…。明日は槍が降るかもしれんな。ところで長門はどうしたんだ?」


古泉「あそこにメモがありましたよ」


キョン「どれどれ…」


『私は真の戦士になる 修業に行く 私が強くなるまで 待っていて 長門』


キョン「…こりゃぁえらい熱中のしようだな」


古泉「えぇ、なんでも家庭用をご自分で購入なさったとか。んっふ、対戦が楽しみですね」



ハルヒ「だから!セビキャンっていうのはね…」


みくる「ふえ~ん、涼宮さん怖いです~!」

キョン「どうでしたか、朝比奈さん。楽しめました?」


みくる「は、はい…。涼宮さんの教え方が少し怖かったけど楽しかったですぅ~」


ハルヒ「みんないいわね、これからの団活は当分ウル4よ!」


古泉「おやおや、これは」


キョン「あいつハマってんなぁ…」


ハルヒ「それでは今日はかいさーん!」

次の日
ギャーギャー ンッフ マタマケター ハヤクカワリナサイヨ!
アタシモヤリタイデス ソニックブゥム!

コンコン

キョン「いや、さっきの負けはダルシムだったかr…! ん、あぁ、どうぞー」


鶴屋「お邪魔するっさ!」


ハルヒ「あら、鶴屋さんじゃない」


鶴屋「やぁやぁハルにゃんと愉快な仲間達!みくるから面白いことやってるって聞いて飛んできたのさ!」


ハルヒ「えぇ、やってるわ!鶴屋さんもやってみる?」


鶴屋「いいのかいっ?じゃあお言葉に甘えて~!」

古泉の中の人フォルテだったね。

~~~

鶴屋「はぇー、すっごいねー!うん、楽しい楽しい!」


ハルヒ「仲間が増えてよかったわ!よかったら明日もやりに来ない?」


鶴屋「おっ、お呼ばれになっちゃおっかな~?
また来ちゃうかもにょろ!」


みくる「ふえ~、鶴屋さんまでハマっちゃいましたぁ」


キョン「どんどん規模が広がっていってるな。それより古泉、俺はいつお前に勝てるんだ?」


古泉「んっふ…」


キョン「だいだいなんだよバルログって…。リーチ広すぎだろ…」


古泉「まぁまぁ、もっと強いキャラもいるわけですし…」


ハルヒ「よっし、今日も団活終わりよ!かいっさーん!」


みくる「みなさんまた明日です~」


鶴屋「明日はみんなをけちょんけちょんにしてやるっさ!覚悟しておくんだね~!」


古泉「んっふ、それではまた」


ハルヒ「じゃあね、馬鹿キョン!」


キョン「あぁ、またな」



みんなでゲームをした何気ない帰り。
これからまた俺たちが厄介事に巻き込まれようとは誰が思っただろうか…。

>>10
そうですねー!それについては小ネタで書くつもりです!

キョン「…で、ここはどこだ?俺はあのあと家に帰ってベッドで寝たつもりだったんだが」


古泉「んっふ、閉鎖空間、ですかね」


キョン「唐突に目の前に来るな気持ちの悪い」


古泉「おやおや、教えてさし上げたというのに…」


キョン「で?今回は我らが神様はどんなかんしゃくを起こしたっていうんだ?」


古泉「それが今回に限ってはかんしゃくなどではないのですよ。まず神人がいないでしょう?」


キョン「言われてみれば…。ならこの空間はなんだっていうんだ?」


古泉「まずは自分の格好をご覧になっては?」


キョン「いちいち鼻につく言い片をする奴だ。 …って、道着!?」


古泉「おそらく、この閉鎖空間は涼宮さんの強い気持ち。
そう、みんなでウル4を『実際に』やってみたい、という気持ちからできた世界なのです」


キョン「んな馬鹿な!…ひょっとして…」


古泉「えぇ、そのひょっとして、です。この世界から抜け出すには、アーケードモードよろしくこの空間に閉じ込められている
人間達を倒さなくてはなりません。もちろん…ハルヒさん含めて、ですね」


キョン「ったく…。とことんめんどくさい世界だ…。で?最初の相手は」


古泉「…僕、ということになるのでしょうね」シャキン

キョン「そうかそうか。だったらお前は手加減して適当に負けてくれよ…。…ん?」


古泉「ヒャァォッ!」シュバッ


キョン「あっぶねぇ!何しやがる!」


古泉「この世界で手を抜いて戦う?そんなことはできないのですよ。それが彼女の意志です。全力で、自分を越えるものと戦いたい…。
言いかえれば私より強いやつに会いにいく…。そんなところでしょうか」


キョン「とことん馬鹿げてやがる…。というかおい!俺には何ができるっていうんだ!?」


古泉「あなたが使っていたのはリュウですよね。ならばリュウの動きや技はコピーされているはずです」


キョン「嘘だろ、いくらあいつの能力だからってそんなこと…。
…波動拳!…出ちゃった…。」


古泉「さ、もうごたくはいいでしょう?早く、楽しみましょう!」シュバァッ


キョン「あぶねぇ!くっそ、やるしかないみたいだな…!怪我しても文句言うんじゃねぇぞ!波動拳!」


古泉「シャァアッ!ヒョォーッ!フンモッファー!」


キョン「ぐあっ!やっぱあの爪痛いんだな…。クッソ…一か八か狙ってやるか…!」


古泉「ヒョォォァッ!」


キョン「…ここだっ!昇竜拳っっ!」


古泉「ヒョァッ!?」


キョン「そのまま、足払い、波動拳、昇竜拳だぁっ!」


古泉「ギヤァァァァ…!」


KYON WIN!

古泉「さ、さすが…『鍵』の力は違いますね… ぐふっ」


キョン「それは今関係ないだろう。俺はこれから進めばいいのか?




古泉「えぇ、僕を倒したことにより壁が消えて進めるはずです。
行ってください。そして、真の格闘王にあなたは―」


キョン「ったく、面倒事に巻き込まれたもんだ…」スタスタ


古泉「…もっふ」ガクッ


~~~

キョン「さぁて、次のお相手は…」


???「ふっふっふ。キョンくん、来たにょろね~?」


キョン「…あなたですか…。鶴屋さん!」


鶴屋「ご名答!あたしが鶴屋さん、またの名をTYさ!」


キョン「…TY…?」


鶴屋「さ、かかってくるっさー!」

キョン「今は戦うしかないしな…すみません鶴屋さん!波動拳!」


鶴屋「すらっしゃっさー!」

バシュンッ!!

キョン「波動拳が相殺された!?」


鶴屋「ほらほら、どんどん行くよ!?おぅ!れぃ!!」


キョン「ぐっ!?この動きは…DJ!?」


鶴屋「やー、やっぱりこの動きは楽しいね、たっまんないねー!
ほらキョンくーん、かもんかもーん!」ガガガガガッ


キョン(口調は軽いけど、攻撃は重い…!
おまけに止まらないから反撃の隙がねぇ…!)

キョン(! あれがあったか!)
「うぉぉっ、竜巻旋風脚っ!」

鶴屋「あぶにゃっ!ふぃー、間一髪…」


キョン(すぐに間合いをつめて…!)「昇竜拳んん!」


鶴屋「おぉぉうっ!?ぐわぁー!」


キョン「やったか…?」


鶴屋「いってててて。…にゃーっはっはっはー!さすがキョンくん、強いねぇ?
でもあたしも弱くはないのさっ!これならどうかなっ?ふるえるさ、ハートビート!」


キョン(!? しまった、油断しt―)


鶴屋「にゃははははー♪」ドガガガガガガガ


キョン「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!」


キョン「…ぐ…ぁ…」ドサッ


鶴屋「鶴屋さんウィーン!少年よ、君はよく戦った!ここから先は
私にまっかせなさーい♪」


キョン(あぁ、そうしよう…。痛いし、めんどくさいし…。任せちゃえば楽だしな…)


鶴屋「それではさらば少年!君のことは忘れないっさ!」


キョン(あぁ、もう休もう…。…ん?待てよ?俺負けたのか?俺が…負け?)
「ま…待ってください!」フラ…

鶴屋「ほほう、立ち上がってくるのかね?でもまだキョンくんにやれることはあるのかい?」


キョン「あります。まだ、最後の技が。…残っています」


鶴屋「ほっほー!それを見ずして終わるのはもったいなさそうだからねぇ!せっかくだから最後はお互いの奥義で
正面衝突といかないっかい?単純な、力比べっさ!」


キョン「…いいでしょう、受けて立ちます」


鶴屋「それでこそ男だね!よーし、行くよー! ふるえるさ、ハァートビィィィートォー!」


キョン「滅!…昇竜、拳!!!」


・・・・・


鶴屋「あ、あっはははは…。やっぱり敵わなかったっさ…ぁ…」バタン


キョン「勝てた…のか…」


KYON WIN!


キョン「すみません、鶴屋さん。俺…」


鶴屋「あ、あはは…いいにょろよ…。これが勝負の世界っさ…。でもキョンくん。
一度倒されてから起き上った後の君の表情や気迫は、なんだからしくなかったね…あはは…」


キョン(そういえば…どうして…。俺はあのまま倒れてれば楽だったものを立ち上がったんだ…?)


鶴屋「でもそれが正しかったんだよ…」


キョン「えっ?」


鶴屋「き、きっとハルにゃんは君と戦うのを望んでる…。だから君は簡単に倒れちゃぁダメにょろよ…」


キョン(…俺のこの戦いに対する情熱は…ハルヒが俺と戦いたいがために引きだされたものなのか…?)
「…えぇ、わかりました。俺がハルヒをぶん殴ってでもこの夢を終わらせてきます」


鶴屋「いやー、でも面白い夢だったっさ…。おやすみ、キョンくん…」スゥ…


キョン「えぇ、おやすみなさい…鶴屋さん」(なるほど、負けたらこの世界から消えるのか)


キョン「…あ、古泉も消えてたんだろうか…。完全に放置しちまった…。」


~~~


古泉(どうして僕だけやられたままなんでしょうか…)

書きためがなくなったので今日はここまでです。
続きをいつ書くかは目途が立ってないのですが、決まり次第書きこみます。

おやすみなさい。

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