原田美世「ラリーですか?」 (49)

直接関係ありませんが、世界観は前のこのスレの続きです

黒川千秋「夏の終わりのドライブ」
黒川千秋「夏の終わりのドライブ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409152836/)


休みなのに体調よくなくてドライブ行けなかったからむしゃくしゃして書いた

まだモバマスお姉様勢SS書き途中あるのは気にしない!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420369915

美世P「そう、参加してみない?」

原田美世「それはしたいけど…」

P「うちのプロダクションでラリーチームにスポンサーで入ることになって、そしたらスポット参戦してみないかって話があってな」

美世「ホントっ?!」

P「せっかくだからテレビで企画にしてみようって話も出てるんだ」

美世「それなら是非!」

P「それにしてもいいなぁ 俺もJ○Fライセンス持ってるから出てみたいなぁ」

美世「え?それ初耳なんだけど」

P「え?言ってなかったっけ?」

美世「聞いてないよー」

数日語

某サーキット

D「じゃあV回しまーす 3…2…」

美世「原田美世チャレンジ!ラリーを走るぞ!」

P「始まりまーす」

P(なんで俺出てるんだろ)

数時間前

P「今日はよろしくお願いします」

D「こちらこそお願いします」

P「いやーそれにしても企画通してもらってありがとうございます」

D「Pくんの頼みだからねー」

D「あ、こちらが今日の講師役やってもらう、チームのドライバーさん」

ドライバー「こんにちは、今日はお願いします」

P「お願いします、それにしても美世が羨ましいですよ」

D「ほう?」

P「なかなかラリーカーとか運転できないですからね」

ド「Pさんは何かやられてるんですか」

P「ジムカーナは少し」

D「それで美世ちゃんとも仲良いんだよ」

ド「どうです?試しに乗ってみます」

P「いやいや、今日は収録ですし」

D「いいんじゃない?収録まで時間あるし、別の画もほしいからさ」

P「いいんですか?」

ド「今日はラリーカーとは行かないですけどよければ」

ヴォオオォンン…ヴォオオォンン…

P「それじゃあ行きますよ」

ド「どうぞー」

キュルルルブゥウウン

ド「まずは1コーナー3速で右です」

P「よっと ブレーキかけてタックイン」キュルキュル

ド「次はS字です」

P「縁石を使ってっと」ガタンッ

ド「左に第一ヘアピンですね」

P「ハードブレーキングから…っとFFだときついな」キキィィイ

ド「そこから右へダンロップ」

P「アクセルを調整してっと」ブゥウン

ド「そこから80Rへ」

P「OKです、アクセル全開で」ブゥウウンブゥウン

ド「で、第二ヘアピン」

P「おおっとちょっとオーバースピードだったかな」キキィィイキュルキュル

ド「一気にバックストレート」

P「立ち上がりがっ…立て直せた」ブォンッブォンッブゥウウン

ド「最終コーナー行きますよ」

P「ううん、どうしてもアンダーが…」キキィィイ-ブゥウウン

ヴゥゥウウン…キィィィ…ガチャ

美世「Pさんお疲れ様っ!」

P「あれ?美世?後から来るって」

美世「いても立って居れなくってね!早く来ちゃった」

美世「それにしてもすごいねPさん!」

P「え?」

ド「この車で初めてのタイムにしてはいいタイムですよ」

美世「ね?」

D「ティンと来た!Pくんも番組に出よう!」

P「え!?」

D「なんかそのほうが面白そうだし」

P「いやいや、自分裏方ですし」

D「タ○リ倶楽部の南○さんとかいるじゃん」

P「それめっちゃ特殊な例じゃないですかぁ」



美世「今回は私のプロデューサーさんにも出てもらいまーす」

P「どうもー…」

美世「それじゃあ早速練習開始です!」


ド「今日運転してもらうのはこちらの車です」

ド「ボディの補強とかは入れてますけど、基本的には市販車と同じですね」

ド「まずはこれでレース走行の練習をしてもらいます」

美世「それじゃあ行ってみよー」

美世走行中


ド「原田さんもなかなか良い走りしますね」

P「うち入る前は走行会なんか出てたらしいですからね」

ド「へぇそうなんですか」

P「あ、戻ってきましたよ」

ド「タイムはっと」


ヴォオオォンン…キィィィ

ド「と、いうわけで原田さんのタイムは…」

ド「…というわけで、なかなか良い筋してますね」

美世「ありがとうございます!」

ド「それじゃあ原田さんとPさんも、このタイムから向上目指して頑張ってみましょー」

美世「はーい」

数日後


千川ちひろ「Pさん、こないだの美世ちゃんの番組、好評だったみたいですよ?」

P「それは良かった」

ちひろ「Pさんもなかなか好評のようで ウフフフ」

P「裏方が出ていいんですかねぇ ハァ」

ちひろ「Pさんの分のギャラは給与には反映されませんので」

P「え?」

ちひろ「ボーナス査定に期待してください チッヒヒヒヒー」

P「マジかよぉ」

黒川P「戻りましたー」

P「お、おかえりー」

黒川P「番組見たよ 初TVおめでとう」

P「冗談はやめろって」

黒川P「でもさーいいよなー」

P「何が?」

黒川P「サーキット走れるの 俺も走ってみようかなぁ」

翌週

2回目の収録

D「それじゃあ美世ちゃん、Pくん、今日もよろしく頼むよ」

美世「お願いします」


美世「原田美世チャレンジ!ラリーを走るぞ!二回目です」

美世「今日は参加させて頂くラリーチームの方に伺います」

美世「こんにちはー」

監督「こんちには」

美世「今日はよろしくお願いします」

監「こちらこそよろしく 前回はサーキットで良いタイム出したって聞いてるんで期待してるよ」

美世「ありがとうございます」

監「それでこれが今回乗ってもらうマシンね」

美世「うわぁすごいですね」

監「1500cc以下のクラスの車両です 地方選手権だと下から二つ目のクラスに相当しますね」

美世「あ、ここにCGプロのロゴが入ってますね」

監「その節はどうもw さて、まずは助手席でターマックのコースを走ってみましょうか」

美世「よろしくお願いします」

(※ターマック:アスファルト舗装路のこと グラベル:未舗装路)

ド「それじゃあ今日もよろしく」

美世「お願いします」

ヴォオオォンン!!

美世「うわぁ音もすごいですね」

ド「それじゃあ早速行ってみましょうか」

ヴォオオォンン

美世「ラリーだとコ・ドライバーがここに座るんですよね」

ド「そう、後でコ・ドラに横に乗ってもらって走ってもらうからね」

ド「まずは狭いS字から」ヴォオンッヴォオオォンン

美世「うわぁすごい!」

ド「サーキットと違って道が狭いから気をつけて」

ド「大きくヘアピン」キィィィ!!ヴォオンッキュルルル

美世「わっ」

ド「路面のミューが低いから慎重にアクセルを調整してくよ」ヴォオオォンン

美世「すごいですね」

ヴォオオォンンヴォオオォンンキィィィ…

(※コ・ドライバー(コ・ドラ):ラリーの際に助手席に座ってナビをする人)

ド「と、いうわけで乗ってみてどうでしたか?」

美世「すごい良かったです!ラリーって面白そうですね」

監「そう言ってもらうと嬉しいですよ」

D(カンペ)

美世「えっと?…と、言う訳で次はPさんに乗ってもらいます」

P「え?」

ド「Pくんには運転席に座ってもらって」

P「いやいやいや」

監「うちのが助手席座るから大丈夫だよ」

美世「Pさんファイト!」

ヴォオオォンン

ド「スタート50、ライト3ミドル」

P「うぉっすげぇパワー」ヴォオオォンン

ド「レフト3」

P「ブレーキングでっと」キュルルル

ド「レフト1ヘアピンタイト」

P「うわっ滑るっ!」キィィィ!ヴォオンッ

ド「ライト2ショートタイトからライト1ヘアピン」

P「ここはっ!OK!」

キィィィヴォオオォンンキュルルル…

………
……


ド「レフト5から全速でライト70オープン」

P「よっと」ヴォオオォンンヴォオオォンン

ド「フィニッシュ!」

ヴォオオォンン…キィィィ…

ド「Pさんお疲れ様でした」

P「あぁぁ…緊張した」

ド「初めての割りには良かったですよ」

P「ありがとうございます…」

監「Pくん、なかなか良かったよ」

美世「Pさん!すごいよー!」

P「監督、美世ありがと…」

監「一つ提案なんだけど、Pくんコ・ドラやってみようか」

P「ぇええ?」

監「美世ちゃんは?」

美世「賛成です!」


P(それから、他の仕事の合間を縫って二人での練習が続いた)

P「レフト4ロングからライト3!」

美世「はいっ!」

P「ライト4ミドル内側に木」

美世「次っ!」

P「ライト3ロングオープン!」

美世「もうPさんそこレフト!」

和久井留美「二人はテレビの前で何やってるのかしら」

P「あれ?和久井さんいたんですか」

留美「いたんですかって、休憩室で二人して何やってるの」

美世「あ、留美さん 二人でペースノートの読み方の練習やってたんです」

留美「原田さん、その手に持ってるお盆は何?」

(※ペースノート:コ・ドラがナビをする際に読み上げるコースの様子が書かれたノート さっきから走行の際に何か唱えてるのがその中身)

ヴォオンッ!ヴォオオォンン!

ド「だいぶ上手くなってきたね」

美世「うーんまだ濡れたグラベル走るのは怖くて」

ド「時には慎重なのも必要だよ」

キュルルル!!

美世「あれPさん?」

ド「あ、こっちが練習してる間ジムカーナの練習してるって」

美世「もぉーこっちが練習してるっていうのにずるいー」

P「レフト5タイト、橋わたってライト2ロングオープン外柵!」

美世「OK!」ヴォオオォンン!!キュルルル!

P「ストレート真ん中50、ライト1ショート!」

美世「よっと」キィィィ!キュルルル!!

P「ストレート40、フィニッシュ!!」

美世「いけぇ!」ヴォオオォンン!!!

監「もう二人の息もぴったりだね」

美世「ありがとうございます」

ド「運転もかなり上達したし、結構行けそうだな」

P「皆さんに教えてもらったからですって」

P(そしてラリー本番)

美世「……」

P「緊張してるのか?」

美世「あはは…わかちゃった?さすが私のコ・ドラ」

P「俺だって緊張してるよ」

P「でもさ、せっかくのチャンスなんだから楽しんでいこうぜ」

美世「うん」

P「いつものステージと同じだよ 美世のドラテクでみんなをあっと言わせるんだ」

美世「信じてる」

P「ん?」

美世「Pさんのナビ信じてるから ちゃんと手引っ張ってってよね?」

P「了解、任せろ」

D「そろそろ始めますよー」

美世・P「「はーい」」

監「今日もよろしくおねがいします」

チーム「「「おねがいしまーす」」」

監「原田さんの方はくれぐれも無茶をしないようにね」

監「怪我されたらうちのチームの男どもがみんなすっ飛んでいきそうなので」

アハハハハ

監「うちはアベレージ区間はないし一日目はレッキとブリーディングぐらいだから、リラックスしていこう」

美世「はいっ」

P「わかりました」

監「それじゃあいこうか」

Leg1

レッキ


ブゥウウン

美世「ここ内側カットできないね」

P「そうだなぁ」カキカキ


P「ここジャンプしそう」カキカキ

美世「アクセル気をつけないと」


ブゥウウン…キィィィ……バタン

監「お疲れさんどうだった?」

P「粗方は」

美世「やっぱり複雑ですね」

監「そうか、このあとブリーディングだから」

美世・P「わかりました」


(※Leg:ラリーでの一日の単位 今回は二日間の開催 レッキ:ペースノートを作成するためのコース試走(ゆっくりしか走れないが))



P「ここは3かな?」

美世「そうだね、次は5?」

P「いや、ここは安全に4でいこう 出口が狭いし」

美世「なるほど」

………
……

Leg2


監「調子はどうだい?」

美世「絶好調です!」

監「それは良かった」

監「Pくんがコ・ドラなら相性抜群だろう」

P「そうですか?」

監「そうだとも、昨日も遅くまで頑張ってたみたいだしね」

P「知ってたんですか?」

監「うちのメカニックも昨日は頑張っててね、美世ちゃんのメカニックの素質も褒めてたよ」

美世「ありがとうございます」

SS1 スタート地点

美世「水温よし 回転数よし」

P「油圧と電気系統もOKだ」

美世「いよいよだね」

P「そうだな、やってやるさ」


「スタート準備」

ヴォオオォンン!

「10秒前…5…4…」

P(3…)

美世(2…)

P・美世(1…)

STI乗りとしては興味深いスレ

P「スタート!ストレート50!」キュルルルヴォオオォンン!!!

P「次っ!レフト3ナローミドル!」

美世「はいっ!」ヴォオンッヴォオオォンン!

P「ライト4センターロング コーション橋ナロー!」

美世「いよっと」キィィィ!ヴォオンッヴォオンッ!

P「ストレート80オープン ジャンプ!」

美世「うわっ」ガタンッ!

P「ライト1ヘアピンナロー 立ち上がりストレートオープン50!」

美世「曲がれっ」キィィィ!キュルルル

………
……


P「ラストストレート60 フィニッシュ!」

美世「よしっ!」ブォオオン

>>31
スバル頑張ってるから裏山しい(ラリーアート乗り)

P(前半のセクションが終了した)

P(タイムは初めての参加にしては上々のタイムを出していた)


監「初めてにしてはすごい 練習の甲斐もあったな」

美世「そうですか ありがとうございます」

監「次のセクションからはグラベルになるし、日も傾き始めるから気をつけるように」

P「はい」

………
……


SS6

P「レフト6ロングオープン」

ヴォオオォンン

P「ストレート30フィニッシュ!」

美世「やったっ!」

ヴォオオォンンザァァ……


P「次でラストステージだ」

美世「うん」

P「暗くなってきたし、怖いって感じたらすぐスピード緩めるんだぞ」

美世「わかった」

SS7

「スタート10秒前…5…4…3…2…1…」

P「スタート!ストレート50」ヴォオオォンン!!

P「レフト2タイトショート」

美世「はいっ」ズザァァ!!ヴォオオォンン


P「レフト6ロングオープン!」

P「美世!いい調子だぞ!」

美世「わかった!」ヴォオオォンン

P「ライト1ヘアピンタイトからストレート80ジャンプ!」

美世「はいっ!」ズザァァ!!ズズズズヴォオンッヴォオオォンン!!

P「レフト2タイトショートっておわっ!」ガタンッ!ザザザザー

美世「あ!オーバースピード!」ズズズズ

P「ステアリングしっかり握れ!」

美世「え?」ガシッ

P「行くぞ!」グイッ

美世「Pさん、それハンドブレーキっ」

ズザザザァ…

美世「曲がった…」

P「美世!ストレート50!ラストスパートだ!」

美世「うん!」ズザァァヴォオオォンン!!

………
……

P(あのコーナリングミスが有ったものの、順位はそのままクラス中盤を維持してラリーは終了した)

美世「Pさん…」

P「お疲れさん美世」

美世「最後ありがとう」

P「美世のハンドルさばきが良かったからだよ」ポリポリ

美世「そんなこといっちゃってー」

D「おーい!皆で打ち上げやるぞー」

アイマス解らないが、ラリーの単語に惹かれて来たら、WRC好きのフォーカス乗りには良スレだった

美世「うん、あ、そうだ」

P「ん?」

美世「次もよろしくね コ・ドラさん!」

P「任せろって」

美世「目指せ!ミシェル・ムートン!」

P「それは目標高すぎじゃないですかねぇ」

美世「ふふふ」

(※ミシェル・ムートン:モンスターマシンと言われた80年代グループBにて活躍した女性ラリードライバー)

>>39
フォーカスもいいし、フェイスタもかっこいいね!

おわりんです!

ラリーの描写するために調べまくったら自分までやってみたくなった

WRCから撤退してしばらく経ちますが、トヨタ参戦の噂もあるし、三菱もスバルもスズキも、日本勢には頑張って欲しいんじゃぁ

次機会あったら、グンマー出身の日下部ちゃんを「楽で実用的な車」に乗せよう(ゲス顔)

と、言う訳でありがとうございましたー(ヴォオオォンン)

ちなみに、WRCの凄さはこれを見てもらえばわかるかと

【松岡修造】松岡修造の2005ラリージャパン特集【素材】: http://youtu.be/AtoochViOOk

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