娘「父が私を大切にしない件」 (7)


父「ただいまー! 父さん今帰ったぞー!!」


シーン…


父「…あれ? 誰もいないのかな……よっと」ヌギヌギ

父「でも変だな。玄関にはちゃんと…私の革靴のほかに、娘の靴が三足並べてある」

父「このやたらセンスのいい靴は娘のだ。親である僕がどうして間違えようか」

父「…靴があるということは、だ。娘は在宅しており、僕のただいまという声に『いつも』だったら返事をして僕を迎えるはずだ……」

父「では何故だ……? あの子が僕を無視したということか……?」

父「はっ…ははっ。それは考えすぎかなぁ」

父「そうだろー!?」


シーン…


父「い、いやっ……そんなはずは……!」ガタガタ


父「アァァァァァァアアアァァァアアアァァァーーーーッ!?」ガタガタガタガタガタ




娘「────何してるの……お父さん?」

父「!」ピタッ


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父「娘か…娘だよなァ!?」ガシッ

娘「ひっ…う、うん。私は娘だよ、お父さん……」

父「そうか、うん良かった僕は独りじゃない。独りじゃないんだ!」

父「えーと、それじゃあ改めて」

父「た だ い ま ?」ニコリ

娘「……うん、おかえりなさい」



娘(嗚呼…この言葉で。私の一日はこれからなんだって嫌でも気付かされる……)



父「それはそうとお腹が空いたなあ。ご飯にしよう! もうペコペコだァー……」

娘「用意してあるよ」

今日も私達は共に食卓を囲む。

父「おおっ、そうかー!」

父「いつもありがとなー!」ヨシヨシ

娘「……」

テーブルの上には、お世辞にも豪華とは言えないが、色とりどりの料理が並んでいる。
至って普通のご飯、お味噌汁、ハンバーグとその他諸々。
何にも違和感は無い。────今は。

父「おっ、今日はハンバーグか。お父さんはハンバーグがとっても好きなんだ、大好きさ!」

娘「うん知ってた。だから作ったんだけど……」

父「そうなのか、やっぱりお前は優秀だなあ! よっ、優等生!」

娘「……ほら、早く食べようよ。冷めちゃうから」

父「ああ。いっただっきまーす!」

父「もぐもぐ」

父は私の作ったハンバーグを美味しそうに食べている。デミグラスソースの掛かったハンバーグを。

娘「……」

そして私は自分の容器に入れられた、私のハンバーグを見る。
なるほど、近くで見ると我ながら良い出来で美味しそうに見える。匂いも食欲をそそるものだ。

父「んっ…ごっくん────っはぁ! 美味しい!」

父「…っと、おい。どうした娘? さっきからご飯しか食べてないじゃないか」

娘「……」



父「ははーん、あれが欲しいんだな?」


────来た。
ニヤニヤと笑って、分かってる癖に聞いてくる。
何処までも醜悪で、歪である。これが私の父というものだ。

父「今日は色々と溜まってるからなぁ…? きっとぷりぷりだぞォォォォ……?」

そう言って父はズボンのチャックを下まで下ろし、
その中に潜めていたモノ────自らの性器を取り出した。

姫「っ……!」

私もさすがに見慣れるまでには時間が掛かる。
その悪臭を放つ父のモノに、私は顔を歪ませた。

父「…ほら、言ってみろよ。今日もおねだりをしろ」

娘「……」

私は黙ったままだ。別にあんなモノ、欲しくない。
あたかも父は、私がそれを欲しているかのように振る舞うが、それは違う。父が私に性器を誇示し世話をさせたがっているだけ。
私は嫌なのだ。しかしそれは口に出してはならない。
私はただ恐れている、先が見えている、生きたいと思っている。────だから従うのだ。


娘「き、今日も…おちっンチ……」

父「あくしろよ、聞こえねえよォ!?」

言いたくない。────言いたくないのに!



娘「────おちんちん下さい!! お父さんのメガマラドロリッチをお腹いっぱい飲ませて下さひぃぃぃぃ……!」



嗚呼。
言っちゃった。言ってしまった、イッている。

父「とんだ精液タンクだな。昨日の今日でもう中毒か…?まあ、いいぜ…おらっ」ボロン

娘「うっ…くぅ……」

父「まずは口で一発だ。そのあとでハンバーグだ」

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