【安価・コンマ】じゃんけんバトル【異能】 (131)

「じゃんけんバトル」

昔から在る『拳遊び』の名のついたそれは、未来におけるバトルスポーツだ。

ルールは簡単。
相手の耐久力3をじゃんけんをして先に削りきった方の勝ち。

今年から全国大会も開催され、世界は今、空前のじゃんけんブームに突入している!

――
貴方は今年から高校1年生。
以前から『じゃんけんバトル』に興味があった貴方は、高校にある『じゃんけん部』に入るため、部室へとやってきたのだが……。

↓1【貴方の入学した高校名】

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420287499

『私立じゃんけん高校』は、1年前じゃんけんブームに便乗して改名をした学校だ。

もちろん、『じゃんけん部』も在籍しており部室も……。

貴方「……柔道部部室じゃないか、これ」

実は、じゃんけん高校のじゃんけん部は高校の改名と同時期に設立された部であり、今は柔道部の旧武道場を借りているのだ。

貴方「……大丈夫かな」

少し心配した貴方だが、もう後には引けない。思い切って部室の戸を叩いた。

貴方「すいませーん!」

戸を開いてくれたのは……
↓1【先輩(部長) ※三年生】

【名前】
【性別】
【性格】
【特徴】
【好きなじゃんけんの手(グー・チョキ・パーの中から)】

コンマ二桁で運の良さが決まります

???「やぁ、『じゃんけん部』へようこそ」

笑顔で貴方を出迎えてくれたのは、顔立ちの整った青年だった。

貴方「あなたは!」

貴方は彼を知っていた。
彼こそ、『私立じゃんけん高校』のパンフレットに乗っていた『じゃんけん部』主将『喜名 翔真(きな しょうま)』。
部設立初年で県大会準優勝まで導いた天才だ。

喜名「入部希望者かな? 入って入って、今お茶入れるから」

貴方「は、はい!」

憧れの先輩に言われるがまま、貴方は部室の中へ入っていった。

ボロボロな外見の割に、よく整理され掃除の行き届いた部室は畳の良い香りが漂っている。

喜名「お茶、どうぞ。お茶菓子もあるよ」

貴方「あ、ありがとうございます」

貴方は喜名の入れたお茶を飲みながら、色々な話を聞いた。

喜名「来てくれて早々悪いんだけれど、実はこの部、三年生と二年生が一人しかいないんだ」

貴方「はい。聞いてはいました……」

喜名「もうすぐ二年生も来ると思うよ。挨拶してやってくれないかい?」

二人で暫く待っていると二年生が部室に入って来た。
↓1【先輩(二年生)】
【名前】
【性別】
【性格】
【特徴】
【好きなじゃんけんの手(グー・チョキ・パーの中から)】
コンマ二桁で運の良さが決まります

???「……誰スか、この人」

喜名「新入部員だよ。【貴方】君、彼女が二年生の『草津 翠(くさつ みどり)』ちゃんだよ」

入ってきたのは厳しげな目、黒くて長い髪の女生徒。

貴方(あ、女の先輩なんだ)

貴方は彼女をじっと見ていると、ぎろりと睨まれてしまった。
睨まれた理由が分からずオロオロとしてると、それを見て一言。

草津「君、挨拶」

貴方「あ、あ、あ、はい! 【貴方】です。よろしくお願いします!」

草津「うス……」

今までの和やかな空気が嘘のよう。静かで重い空気が部室に流れ込んだ。
気を使ったのか、喜名は貴方に草津について話をしてくれた。

喜名「翠ちゃんはね。今年、運動部からじゃんけん部へ転部して来たんだ。しかも強運の持ち主で、じゃんけんもすごく強いんだよ」

貴方「へぇ! 凄いんですね、草津先輩!」

草津「……」

喜名「……」

貴方「……」

……

喜名「し、新入部員は他にも来るかなあ~」

↓1【コンマ下一桁判定】
偶数:来る
奇数:来ない
0:道場破りだ!

↓1【新入部員(1年生)】

【名前】
【性別】
【性格】
【特徴】
【好きなじゃんけんの手(グー・チョキ・パーの中から)】
コンマ二桁で運の良さが決まります

???「こ、こんにちわ、わ、とっ」ステーン

ポニーテールを揺らしながら女子が勢い良く部室の戸を開け……転んだ。

結月「私、ゆ、ゆじゅ、『結月 穂乃果(ゆづき ほのか)』といいます! 入部希望です!」

貴方(噛んだ)

喜名「わぁ! 嬉しいな。今年は新入部員が2人も来た。よろしくね」

草津「……ッス」

貴方「よろしく。後、見えてる」

結月「あっ!」

この後、貴方達は新入部員を待ったが、これ以上誰も来ることは無かった。

※中断します

再開

喜名「これで今年の新入部員は揃ったかな」

草津「そうでスね」

2人の先輩は貴方と結月の方を見た。

貴方「な、なんですか?」

喜名「【貴方】君に、結月さん。2人は『じゃんけんバトル』についての詳しいルールを知っているかな?」

結月「え、えーと……」

喜名「そうだね。『じゃんけんバトル』は名前ばかりが取り上げられていて、詳しいルールを知らない人が多いんだ」

喜名はそう言うと部室の隅からホワイトボードを運んできた。

喜名「これからルールの説明をしよう」

じゃんけんバトルのルール

・初期耐久力は3(3以上にはならない)

・耐久力が先に0になった方の負け

・じゃんけんで負けた者は耐久力を1減らす

・あいこが2回続いた場合は互いの耐久力を1減らす

・同時に耐久力が0になった場合は、先にじゃんけんを1勝した者の勝利とする

喜名「こんなところかな? 質問はあるかい?」

草津「部長、『アレ』の説明を忘れてます」

喜名「そうだったね。じゃあ次は『異能』の話をしよう」

喜名「僕らじゃんけんバトルの選手はバトルに勝利するごとに『経験値』を取得できるんだ」

喜名「経験値が一定数溜まると『異能』に目覚める」

貴方「い、『異能』って冗談みたいですよね……」

貴方は耳を疑った。
『異能』なんて漫画やアニメの世界の話で、まさか現実に存在する訳がない。

喜名「嘘みたいな話だけどね。じゃんけんを『技量』だけで極めるのは難しいんだ」

草津「じゃんけんに必要なのは3つの要素。『技量』『精神力』『運』でス」

喜名「じゃんけんに勝つ人は、その3つの力が相手よりも高かったということになる」

3つの力が高まることで開かれるのが『異能』。
相手を圧倒する人智を超えた力が、じゃんけんバトルをする者に与えられるのだ。

草津「勝者至上主義。勝つ者はより強く。負ける者は地へ墜ちる。そんな世界なんです」

メモを取りながら話を聞く結月と、胡散臭そうに喜名の顔を見る貴方。
2人は『異能』を目覚めさせることができるのだろうか。
彼らの様子を見た喜名は、草津に合図を送った。

草津「……はい。【貴方】くんと結月さん。立って」

結月「は、はい!」

貴方「はい」

喜名「……君達にはこれから『じゃんけんバトル』をしてもらう」

突然のことに貴方は結月の顔を見た。

貴方「先輩、そんな突然言われても」

喜名「『習うより慣れろ』だよ、【貴方】くん。少しやってみよう」

結月「そうですね! 私、頑張ります!」

困惑する貴方をよそに結月はやる気満々な様子を見せている。
こうなったら腹をくくるしかない。

貴方「分かりました。やってみます!」

貴方と結月は部室の試合場に立たされた。

喜名「じゃんけんバトルは試合場で行われるんだ。今回は2人共『異能』を持たないからいいけど、吹っ飛ばされたり、爆発炎上したりする場合もあるから充分気をつけようね」

貴方「……爆発炎上」

テレビで見たじゃんけんバトルの試合も確かに爆発したり相手が破裂したりしていたが、ここで一年生は演出では無かったことを知った。
これは『試合(死合い)』。命をかけた戦いなのだ。
緊張感の中、審判役の草津が声を張り上げる。

草津「私立じゃんけん高校一年【貴方】、同校一年『結月 穂乃果』の試合を開始します。お互いに礼っ!」

「「よろしくお願いします!」」

草津「始め!」

【1ターン目】

貴方 3/3
結月 3/3

喜名「普通にじゃんけんをするだけでいいんだ。後はだんだん分かって来るから」

喜名に言われるがまま、貴方達はじゃんけんの構えをする。

「「最初はグー!」」

グーを互いに合わせるのは、両人不正はしないという確認だ。
公平な試合であってこそのじゃんけんバトルでなければいけない。

「「じゃんけん……」」

↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パーから)】

↓2【コンマ下一桁判定:結月の出す手】
987:グー
654:チョキ
3210:パー

貴方「チョキ!」

結月「チョキ!」

結果はあいこ。耐久力は減らない。
結月は何も言わず、自分の出したチョキの手を見つめている。

喜名「うん、いいね。次にあいこが出たら2人共耐久力が1ずつ減るからね」

貴方「……はい!」

結月「次行きましょう!」

【2ターン目】

「「じゃんけん……」」

↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パーから)】

↓2【コンマ下一桁判定:結月の出す手】
987:グー
654:チョキ
3210:パー

貴方「グー!」

結月「パー!」

貴方「ぐぁっ!」

貴方 2/3

瞬間、貴方の胸目掛けて衝撃が走った。例えるなら、火球が当たったような感覚。
結月の手から煙のようなものが立っていた。
彼女自身訳が分からず、掌を返して何が出たのか確認してみた。しかし、その正体は分からない。

喜名「これが『じゃんけんバトル』。勝った者が負けた者に攻撃できる」

草津「悪くない『パー波動弾』だった。次!」

↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パーから)】

↓2【コンマ下一桁判定:結月の出す手】
9876:グー
543:チョキ
210:パー

貴方「パー!」

結月「パー!」

貴方「あいこか……」

結月「負けませんよ!」

【4ターン目】

↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パーから)】

↓2【コンマ下一桁判定:結月の出す手】
9876:グー
543:チョキ
210:パー

貴方「グー!」

結月「パー!」

貴方「うわぁっ!」

貴方 1/3

結月から発射された気弾は更に力を増し、貴方の胸目掛けて飛ぶ。
貴方は避けることもできず、胸を抑えてその場に座り込んだ。
もう残り耐久力は1。後はない。
次のじゃんけんで負ける訳にも、あいこを2回出すのも許されないのだ。

「「じゃんけん……」」

【5ターン目】

↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パーから)】

↓2【コンマ下一桁判定:結月の出す手】
98765:グー
432:チョキ
10:パー

貴方「チョキ!」

結月「グー!」

結月の腕が光輝き、巨大な拳が現れる。
それは振り子のように後ろに戻ったと思うと、目にも留まらぬ速さで貴方へ向かって前へ突き出た。

貴方「ぐふッ!」

強烈なボディブローは貴方を試合場の規定ラインより外へ弾き飛ばした。

貴方 0/3

草津「それまで!」

草津が試合終了を告げる。

草津「勝者、私立じゃんけん高校一年『結月 穂乃果(ゆづき ほのか)』!」

結月「か、勝っちゃった……初めてなのに」

結月「なんだろう……力が湧いてくる」

喜名「それが『異能』だよ」

貴方は喜ぶ結月の姿を羨ましげに見るしかなかった。

喜名「【貴方】くん、5月にはじゃんけんバトル高校大会がある。1校からは1人しか出場できないから、校内予選をしなきゃいけないんだ」

喜名「まだまだこれからだよ。頑張ろう」

貴方「……はい」

【4月終了】

※1月ごとに時間が経過する感じになっています

【5月】

結月に敗北してから早ひと月。貴方は自分のじゃんけんに対して自信を失っていた。
じゃんけん部は練習や試合などをあまりしない為、実質お茶を飲みに行く場所となっていた。

貴方「もうすぐ部内トーナメントかぁ……」

放課後。今日は部活もなく暇だ。
高校大会に向けての部内トーナメントが近づく中、貴方は何をしようか考えている。

↓2【何をする?】
1、部内の誰かに会いに行く(好感度が上限に達すると異能を教えてくれる)
2、練習試合(部内の誰かと戦うぞ)
3、その他

1 結月

※安価が来ないので>>43を採用































※やはりじゃんけんはウケないか

>>43
隣のクラスにいる結月に会いに行くことにした。

結月「あっ、【貴方】くん!」

友人らと話していた結月は、貴方を見つけると手を振った。
結月は男女分け隔てなく接するので、クラス内での人気も高い。

貴方「よう」

結月「【貴方】くん、もうすぐ部内トーナメントも近いけど練習とかしてた?」

貴方「いや、全然だよ。結月は?」

結月「わたしもだよぉ。あ、ところで【貴方】くん。わたしに何か用かな?」

↓1【何を話そうか+直下コンマ下二桁判定(友好値)】

【友好値が80以上になると異能を教えてくれるぞ】

せっかく同じ部活に入ったんだし、これを機に仲良くなれたらいいなと思って

>>47
【03(他人)+5=8(友だち)】

貴方「同じ部活に入ったんだし、仲良くなれたらいいなと思って」

結月「わぁ! いいねいいね!」

結月は貴方の手を取って喜んだ。
こういう態度は異性を勘違いさせかねないが、貴方もあまりそういう関係を期待してはいないので問題はない。

結月「わたしたち、友だちだね!」

貴方「ああ!」

結月「よろしくねっ!」

そして、数日後。
じゃんけん部は、次のじゃんけんバトル高校生大会に向けて代表選手決定部内トーナメントを開催した。
試合場に体育館を使い、部外生徒も観客として彼らを見守っている。

審判「皆さんお待たせ致しました! 高校大会代表選手選抜トーナメントの開催を宣言すると共に、早速試合を始めましょう!」

「「「わぁぁぁぁーっ!」」」

一方、じゃんけん部部員は控え室で試合に向けてのミーティングを行っていた。

喜名「皆、今日は手加減無しの本気の勝負だ。僕はこの大会で引退。ここで負けるつもりはない」

草津「今日はトーナメント戦。お互い頑張りましょう」

結月「【貴方】くん、今日もわたし絶対負けないからね!」

貴方は部内唯一の『異能』未保持者。ハンデは大きい。

貴方「でも俺だって負けたくない!」

喜名「いい心構えだ。決勝で会おう、【貴方】君」

↓1【直下コンマ下一桁判定:1回戦の相手】
偶数:結月
奇数:草津

一回戦。対戦相手は結月。
同じ相手に二回も負けるなんて貴方のプライドが許さない。

貴方「今日こそは勝つ!」

結月「友だちだからって手加減しないんだから!」

とは言え結月は『異能』持ち。油断はできない。
あなたは喜名がしていた『異能』の話を思い出していた。

――

喜名「異能はレベルが1上がるごとに1つ習得が可能。または、今習得している異能を強くすることもできる。僕はレベル3だから異能を3つ持ってるということだね」

喜名「異能を使用できるのは1試合につき1回だけ。考えて使おう」

喜名「そして、異能には3つの属性と発動タイミングが存在する」

喜名「【属性】は『どの手(グー・チョキ・パー)で』【発動タイミング】は『いつ発動するか』によって分けられているんだよ」

喜名「1つは【勝利時】。じゃんけんに勝った時に発動ができる。2つ目は【あいこ時】。そして【敗北時】という形だ」

喜名「【成功率】は異能を発動できるかどうかを行使判定で使われるんだ」

喜名「僕の異能を例に出して見てみよう」

【異能】喜名式愚拳 究ノ型
【属性】グー
【発動タイミング】勝利時
【成功率】50
【内容】相手の耐久力を1減らす
【条件】次ターン『グー』が出せない

喜名「次は【内容】と【条件】についての説明だ」

喜名「例えば僕はこの異能を発動できる時の条件は……」

じゃんけんをグーで勝ち、行使判定(コンマ判定)も50を上回った時。

喜名「相手がくらうダメージは」

1(じゃんけん勝利時)+1(異能の効果)=2のダメージ

喜名「ということになるね」

喜名「最後に【条件】だ。これは異能の発動が成功した後に発生するペナルティのようなもの。これも覚えておこうね」

――

↓1【結月の異能】

【異能】
【属性】
【発動タイミング】
【成功率】※安価先のコンマ下二桁
【内容】※効果ではなく、その異能がどんなものか書くだけでも問題ありません
【条件】

※【異能】【属性】【内容】のみでも問題ありません

審判「これより一年【貴方】、一年『結月 穂乃果(ゆづき ほのか)』の試合を始めます! お互いに礼っ!」

「「わぁぁぁぁーっ!」」

体育館内には百数人の生徒が集まり、貴方達に声援を送る。

貴方(なかなか気分がいいもんだな。これが大会になったら……)

審判「では公式ルールにのっとって始めます。最初はグーのコールからじゃんけんを初めてください」

審判「始めっ!」

「「最初はグー!」」

「「じゃんけん……」」

【1ターン目】

貴方 3/3
結月 3/3

↓1【貴方が出す手(グー・チョキ・パーから)】

↓2【直下コンマ下一桁判定:結月の手】
987:グー
654:チョキ
32:パー
10:パー(刃を収める鞘)

貴方「グー!」

結月「グー!」

審判「あいこ!」

貴方(まずはこんなところか。結月の異能が分からないのが不安なところだが……)

結月「まだまだだよっ!」

「「じゃんけん……」」

↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パーから)】

↓2【コンマ下一桁判定:結月の出す手】
98:グー
765:チョキ
43:パー
210:パー(刃を収める鞘)

貴方「チョキ!」

結月「チョキ!」

チョキが刃に変わる。
2人は本能に突き動かされるように、その刃を構え斬り合いを始めた。
結果は互角(あいこ)。鍔迫り合いによって生まれた波動が互いを吹き飛ばした。

審判「あいこ! あいこ2連続の為、双方耐久力マイナス1!」

貴方 2/3
結月 2/3

結月「ぐう……初めてダメージをもらっちゃったよ。痛いんだね、初めてって」

貴方「……まだまだ始まったばっかりだ! 次行くぞ!」

「「じゃんけん……」」

↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パーから)】

↓2【コンマ下一桁判定:結月の出す手】
98:グー
76:チョキ
54:パー
3210:パー(刃を収める鞘)

貴方「パー!」

結月「パー!」

審判「あいこ!」

運命の神は未だにどちらかに傾く様子を見せず、2人を見守っている。
焦るには早い。しかし、待っている暇もない。

【4ターン目】

「「じゃんけん……」」

↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パーから)】

↓2【コンマ下一桁判定:結月の出す手】
987:グー
65:チョキ
4:パー
3210:パー(刃を収める鞘)

貴方「チョキ!」

結月「パー!」

貴方「今だッ!」

貴方の人差し指と中指に溜まるエネルギーが剣を造るあげる。
金色の輝きが貴方に与えるのは『勝利の確信』。

貴方「おりゃあッ!」

剣は体育館の天井に届きそうな程、その刀身を巨大化させ結月の脳天へ振り下ろされた。

結月「きゃあっ!」

結月 1/3

結月は貴方の斬撃を受け、肩を抑えながら苦しんでいる。

結月(もう後がないから『刃を収める鞘』が使えない)

結月「う、う……ま、負けないよ!」

貴方「それはどうかな!?」

【5ターン目】

「「じゃんけん……」」

↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パーから)】

↓2【コンマ下一桁判定:結月の出す手】
987:グー
654:チョキ
3210:パー

貴方「グー!」

結月「グー!」

審判「あいこ!」

貴方「粘るね、結月。だけどもう後はないぞ!」

結月「負けもあいこも許されない。だから、わたしは勝つよ! 絶対!」

【6ターン目】

↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パーから)】

↓2【コンマ下一桁判定:結月の出す手】
98:グー
7654:チョキ
3210:パー

貴方「チョキ!」

結月「パー!」

チョキ刃から飛ばされた斬撃波が、結月の身体を切り裂いた。
宙へ投げ出され、紙のように弱々しく地面に落ちる。

結月 0/3

審判「そこまで! 勝者【貴方】!」

「「わああああああーッ!」」

テレビでやっていたバトルより美しくはないが、貴方は初勝利。
惜しみない拍手が貴方に送られた。
喜名は貴方の隣に駆け寄り声をかける。

喜名「素晴らしい戦いだったよ、【貴方】くん。これは僕も負けていられないね。そして……」

貴方「そして?」

喜名「そろそろ『異能』に目覚め始める頃じゃないかな?」

貴方「えっ!?」

そう、早鐘を鳴らす胸の理由は勝ったからだけではない。
微かに、そして確かに貴方の胸の中で何かが生まれようとしているのだ。
貴方の異能。それは……

↓1【貴方の異能】
※テンプレは>>52

貴方「確かに俺の異能ができました! 俺のは……」

喜名「ダメだよ、自分の異能を言っちゃ。対戦相手に知られると色々とマズいでしょ?」

貴方「あ、そうでした……」

喜名「でも、これで『じゃんけんバトル』の選手としての自信が出てきたんじゃないかな?」

貴方「はい!」

喜名「よし、僕もそろそろ行ってくるよ。決勝で会おうね!」

喜名はそう言うと、貴方の元を去って行った。

貴方「……先輩の試合を見て勉強しなきゃな」

【直下コンマ下二桁判定(喜名と草津の対戦):31以上で草津の勝利】

(草津の運【100】-喜名の運【69】=勝負の分かれ目【31】)

(判定結果【48】 草津の勝利)

待っていたのは意外な結果だった。

貴方「……部長が負けた」

草津の圧倒的な運命力。そして、格闘能力は喜名を追い詰めた。

草津「破ァ!」

喜名「まさか……ッ」

勝負の決め手は『グー』の正拳突き。
館内に響く破裂音は音速を超えた証。喜名は何も言うことさえできず、場外まで弾き飛んでしまった。

審判「な、な……」

草津「審判」

審判「は、はい! 勝者『草津 翠』!」

貴方「どうなってるんだ!?」

――

貴方のステータス

Lv.1
【異能】 素直にな~れ☆
【属性】 グー
【発動タイミング】 グーであいこになった時
【成功率】72
【内容】相手が次に出す手を無意識に口ずさませる
【条件】次のターンで自分の出す手を口ずさむ

草津は、観客席から見ている貴方に「早く降りて来い」と合図を送る。
貴方のその足は震えていた。

貴方(草津先輩は強い。県大会まで進んだ喜名部長よりも……)

貴方(でも、俺だって……勝ちたい! 負けたくない!)

試合場まで降りると、草津は貴方を睨み何かを呟いた。
その言葉は貴方には聞き取れない。

草津「さあ、早く始めましょ。言っておくけど私はレベル2。2つの異能を持っていまス。レベル3の部長に勝った私に勝てる?」

――

草津 翠
Lv.1
【異能】 必殺封じ
【属性】 グー
【発動タイミング】 相手の【好きなじゃんけんの手】に勝ったとき
【内容】この異能を発動した次のターン、その次のターンの間、相手の【好きなじゃんけんの手】を使えなくする
【条件】この異能を発動した次のターン【グー】が使えない

Lv.2
???
――

↓1【草津のレベル2の異能】
※テンプレは>>52参照

――

草津 翠
Lv.1
【異能】 必殺封じ
【属性】 グー
【発動タイミング】 相手の【好きなじゃんけんの手】に勝ったとき
【内容】この異能を発動した次のターン、その次のターンの間、相手の【好きなじゃんけんの手】を使えなくする
【条件】この異能を発動した次のターン【グー】が使えない

Lv.2
【異能】神の審判
【属性】チョキ
【発動タイミング】あいこで互いの耐久性が消えた時
【成功率】31
【内容】コンマ50以上で自分の体力が1回復する。未満なら相手の体力が1回復する
【条件】コンマが運勝負なのでなし

――

※今更ですが、【貴方】の好きなじゃんけんの手を聞き忘れていました。

↓1

審判「決勝戦! 一年【貴方】、三年『草津 翠』の試合を始めます! お互いに礼っ!」

会場は貴方達の雰囲気を察して静まり返る。

貴方「……絶対、負けませんから」

草津「言ってなさい」

審判「始めっ!」

「「最初はグー!」」

【1ターン目】

「「じゃんけん……」」

↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パー・『素直にな~れ☆(グー)』から)】

↓2【コンマ下一桁判定:草津の出す手】
9876:グー(異能)
543:チョキ
210:パー

貴方「グー!」

草津「グー!」

審判「あいこ!」

貴方(草津先輩も異能はまだ使っていないみたいだな……。俺は……どうしよう)

【2ターン目】

「「じゃんけん……」」

↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パー・『素直にな~れ☆(グー)』から)】

↓2【コンマ下一桁判定:草津の出す手】
987:グー(『必殺封じ』)
6543:チョキ(『神の審判』)
210:パー

貴方「グー!」

草津「チョキ!」

熱くなる貴方の拳は炎のオーラを帯び始める。
力を最高地点まで高めたことを確認すると、草津にその『グー』をお見舞いした。

草津「い、いやっ!」

草津 2/3

拳から発せられた熱は試合場の床を僅かに溶かし、その勢いを落とした。

【3ターン目】
↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パー・『素直にな~れ☆(グー)』から)】

↓2【コンマ下一桁判定:草津の出す手】
9876:グー(勝利時『必殺封じ』)
543:チョキ
210:パー

※中断 安価下

乙!
これからライバルキャラとか登場したりして、盛り上がるな!
ところで負けた人ってもう終わりなのかな?団体戦とかあるのかな?

※再開

>>95
同じ部の生徒とはまた戦うことができます。
団体戦は今のところありません。

貴方「パー!」

草津「チョキ!」

草津が持つのはチョキで造られた日本刀。彼女の構え方は、剣道の構えの内の『上段の構え』。
空間は歪み、貴方は逃げ場を奪う。

貴方「う、動けない……っ!」

草津「ここは私だけの空間。私に斬られるまでここからは出られない」

貴方が見たのは、自分の首が斬り落とされる未来。
素人でも分かる極められた技は今、貴方に死を与えようとしているのだ。

貴方 2/3

草津「これであなたに追いついた。もう……逃がさない」

【4ターン目】

「「じゃんけん……」」

↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パー・『素直にな~れ☆(グー)』から)】

↓2【コンマ下一桁判定:草津の出す手】
98765:グー(勝利時『必殺封じ』)
43:チョキ
210:パー

貴方「パー!」

草津「グー!」

貴方「やった! はぁぁぁ……」

貴方の掌に金色の気が溜まり出した。
最初は自分にも分からないくらい少ない量だったが、一秒また一秒と経つ内にその気は大きく強く変質していく。
気を溜めて放つ型である『パー』。
貴方の片手に収まりきらない量になった気は、その手から飛び立ち草津へ一直線に向かった。

草津「あぁっ!」

草津 1/3

草津(……もう終わり? そんなの許されない。全てを極める為にこのじゃんけん部に入ったのに、私が負けるなんて――)

草津「有り得ない!」

【5ターン目】

「「じゃんけん……」」

↓1【貴方は何を出す?(グー・チョキ・パー・『素直にな~れ☆(グー)』から)】

↓2【コンマ下一桁判定:草津の出す手】
987:グー(勝利時『必殺封じ』)
654:チョキ
3210:パー

貴方「チョキ!」

草津「グー!」

【異能発動】

【直下コンマ下二桁判定:『必殺封じ』の成功判定】

【92以下で成功(00は100とする)】

【異能 発動】

貴方「あ゛ッ」

ボクシング特有の捻りを利かせた『グー』が貴方の顎を抉った。
途端、視界が暗くなり数秒前の記憶が消えた。

1/3

草津「気分はどう?」

貴方「最悪です。それに……」

貴方「俺の『チョキ』、どうしたんですか!?」

貴方は消えたのは数秒前の意識だけではない。
【好きなじゃんけんの手】である『チョキ』も失ってしまったのだ。

草津「……これが私の異能でス」

貴方が何を聞こうと草津は答えない。
その態度が貴方に苛立ちを覚えさせる。

貴方(審判も止めないということは、これは『異能』の力か。……これから一体どうすれば)

【貴方は6ターン目と7ターン目の間『チョキ』が出せない】

【草津は6ターン目に『グー』を出せない】

【6ターン目】

↓1【貴方は何を出す?(グー・パーから)】

↓2【コンマ下一桁判定:草津の出す手】
偶数:チョキ
奇数:パー

貴方「グー!」

草津「パー!」

草津が「パー」のコールを言い終わったか終わらなかったか、貴方の目の前に数十もの気弾が迫る。

草津「これで終わり」

貴方はどうすることもできず、自分の身体が喜名のように宙に浮く瞬間を待った。

貴方 0/3

審判「そこまで! 勝者『草津 翠』!」

貴方の今年の高校生大会の出場権はここで潰えた。

――

貴方のステータス

Lv.1 経験値:0/3(1勝毎に経験値が1付きます)

【異能】 素直にな~れ☆
【属性】 グー
【発動タイミング】 グーであいこになった時
【内容】相手が次に出す手を言わせる
【条件】次のターンで自分の出す手を言う

【6月】

後数日でじゃんけんバトル高校生大会が始まる。
大会は地区予選から始まり、県大会、全国大会と進んでいく。
貴方を始め他の部員は大会に出られないが、草津を応援する為に全員で応援に行くことにしていた。

貴方「喜名部長は今年で引退かあ。残念がってはいたけど、『これで次の代に引き継げるよ』って安心してたな」

貴方「大会はこれで終わりじゃない。『新人戦』が9月に行われるんだって」

貴方「これは県単位で行われている大会で、地区予選と県大会までだけど参加の意義はありそう」

貴方「さて、俺はどうしようかな」

↓1【何をする?】
1、部内の誰かに会いに行く(好感度が上限に達すると異能を教えてくれる)
2、練習試合(部内の誰かと戦うぞ)
3、その他

貴方は、いつものように部室に行き喜名を探した。

貴方「部長!」

喜名「ああ、【貴方】くん。ちょうど掃除をし終えたところなんだ。お茶でも飲んでいかないかい?」

貴方「是非!」

少し抜けているように見える喜名だが、手先は器用で、部室に手製のお茶菓子を持ってくることもある。

喜名「今日はケーキを作って来たんだ」

貴方「すごい! おいしそうだな…」

喜名「今、切り分けてくるよ。……ところで【貴方】くん、今日は部活は休みだけど僕に何か用かい?」

↓1【何を話そうか+コンマ下二桁判定:友好度】

今度みんなで遊びに行きませんか

>>114
【喜名の友好度 44(後輩)→49(後輩)】

貴方「今度みんなで遊びに行きませんか?」

喜名「あ、いいね。それ。じゃんけん部ってあまり外で活動しないから、たまにそういうのもアリかも」

貴方「ですよねですよね! 部長は何月辺りだったら暇ですか?」

喜名「そうだね……【8月】なんかどうかな? 大会も終わって夏休みもあるからさ」

貴方「そうですね! でも、草津先輩と結月に都合がつくか聞かないと」

喜名「もう取ったよ」

貴方「早っ! じゃあどこへ遊びに行きますか?」

喜名「そうだね……」

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:喜名家の別荘で強化合宿(2泊3日で親睦を深める)
奇数:カラオケ(みんなの新たな一面を見つけよう)

喜名「カラオケに行こうよ」

貴方「そうしましょう!」

喜名「【貴方】くんの歌、楽しみにしてるからね!」

貴方「あはは、用意して起きます!」

喜名「これが最後の部活動になるだろうから楽しみだね!」

喜名にとっては最後の夏。
じゃんけんの部長として活動した期間は僅か2年だったが、楽しい思い出ばかりだった。
校内大会で負けたのは悔しいが、肩の荷が降りたという気分もある。

喜名(まだ時間はある。めいっぱい楽しもう……)

そして、地区予選の日がやってきた。
会場は市立体育館。市内の高校の生徒が集まるだけあって、規模が校内予選とは全く違う。

結月「わたし、緊張してきちゃったよ!」

貴方「結月が出るわけじゃないだろ」

結月「へへ。でも、なんだか空気が違うから……」

貴方「確かに……」

喜名「そうだね。この地域は全国大会出場校も居るから、それぞれ色々と気が立っているんだよ」

「これより開会式が行われます。生徒の皆さんは時間を守って、会場に着席してください」

喜名「おっと、急がなくちゃ」

開会式が終わり、試合の開始が宣言される。
3回勝ち抜けば優勝のトーナメント戦。
観戦の生徒は安全の配慮により、強化ガラス張りの2階からしか応援ができない。
3人は草津を応援しに行く為、所定の試合場へ向かった。

……

貴方「……草津先輩、一戦目は楽勝で勝ちか」

喜名「ノーダメージで勝利か。これは優勝も狙えるかもしれないね」

結月「『必殺封じ』が相手の切り札の異能を止めたみたいだよ!」

貴方「……次の試合はすぐ。4番コートに行きましょう!」

結月「うん!」

――

結月【現在1勝】

Lv.2 経験値 2/5

――

【直下コンマ下一桁判定:草津の勝敗】

【95以下で勝利(00は100とする)】

【結果66 勝利】

草津の誰も寄せ付けない強さは、相手を戦う前から恐怖に陥れていた。
二回戦対戦相手は、恐怖の余り試合中失禁。審判、顧問含め試合続行不可能と判断し試合は終了した。

結月「強過ぎ……」

貴方「負けを知りたいってところだな」

喜名「なんと言っても必殺のグー。あれが相手の身体と心を追い詰めているんだね」

貴方「次はいよいよ決勝戦だ。2人共」

喜名「行こうか。決勝戦まで行けるこの運命力。きっと県大会まで……」

――

草津【現在2勝】

Lv.2 経験値 3/5

――

【直下コンマ下二桁判定:草津の勝敗】

【90以下で勝利(地区大会優勝)】

【結果68 勝利(優勝)】

貴方「優……勝?」

結月「や、やった! やったぁああ~!」

喜名「やった!」

無傷での勝利。
無傷での優勝。草津は誰にもじゃんけんで負けることなく、勝ち進めた。

喜名「翠ちゃんに会いに行こう! 声をかけてあげるんだ!」

貴方「はい!」

↓1【優勝した草津に何か声をかける?】

控え室は、応援の生徒の入室がやっと許可された貴方たちは草津の元へ急ぐ。

結月「草津先輩!」

草津「ちょっと……くっつかないで」

最初に声をあげたのは結月。
まるで自分のことのように喜び泣いている。

喜名「翠ちゃん、来週は県大会だよ。応援してる」

草津「はい」

貴方「お疲れ様です! 本当に尊敬します! もしよければ今度また相手してください」

草津「お世辞はやめなさい。……次も負けないから」

貴方「はい!」

――

草津【優勝】

Lv.2 経験値 4/5

――

――県大会当日。
会場は県立運動場。県代表を背負う大会ということもあり、更に規模が大きくなる。
今回は他県からの観戦者やテレビ局の中継も来ており、熱気が会場全体を包んでいた。

貴方「草津先輩の試合は何時から?」

結月「もうすぐだよ。あ、来た来た」

喜名「この大会で準優勝クラスの成績を収めれば、来年の大会のシード権が貰えるからね。未来の後輩の分も頑張って欲しいところだけど……」

【直下コンマ下二桁判定:草津の勝敗】

【85以下で勝利】

【41 勝利】

貴方「まずは1勝か……」

喜名「後3回勝ち進めば優勝だよ。ファイトー翠ちゃん!」

結月「県運動場は広いね……道に迷っちゃいそうだよ。次の試合場はえーっと……」

【直下コンマ下二桁判定:草津の勝敗】

【80以下で勝利】

※中断





























※ちょっとダメみたいですね。貴方が2年生3年生に進級して……とか考えてたんですけど。

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