一夏「年末ジャンボあたった・・・」 (24)

一夏「毎年毎年同じことだけどなんか慣習で買っちゃうんだよなー」

一夏「まぁどうせはずれだろうけどさ」ハハ

一夏「えーっとたしか1等、5億の当選番号は92組の169296・・・」

一夏「だいたい組数と6桁の番号が当たる確立ってどんだけだよ!」

一夏「はぁ~、俺のやつは組すら・・・おっあるじゃん」

一夏「でも後5桁合わなきゃならないとか十万分の1の確立だぞ?」

一夏「ないない!」

一夏「・・・」

一夏「・・・あれ?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420114666



シャル「一夏~、あけましておめでとう!」

一夏「ひっ!」

シャル「ど、どうしたの!?」

ラウラ「あけおめだ嫁」

一夏「ふっ!」

鈴「なによ?あけましておめでとう」

一夏「へあ!」

箒「あけおめこ」

一夏「ほあああああッ!」

ダダダダダダダ

セシリア「一夏さん、あけましておめでとうございますわ・・・ってあら?」

シャル「どうしちゃったんだろ一夏?」

ラウラ「新年早々わけがわからん」

箒「姫はじめ」



一夏「くっ!な、なぜ逃げてしまうんだ!べ、べつにやましいことじゃないはずだ!」

一夏「し、しかし宝くじが当たったがために人生めちゃくちゃになった人もニュースなんかじゃちらほら」

一夏「か、金は人を変える魔力があるし・・・さ、悟られないようにしないと・・・」

シャル「一夏?階段の隅でなにしてんの?」

一夏「シャ、シャルッァ!?」

シャル「朝から変だよ?みんな初詣の準備できてるんだから後は一夏だけなんだからね?」

一夏「は、初詣・・・そ、そういや約束してたな・・・」

シャル「もう!わすれちゃってたの!?」プンプン

一夏(そうか、だから振袖なんか着て・・・正直今はどうでもいいが)

シャル「それより・・・どうかな?」ヒラヒラ

一夏「うるせぇ!さっさと初詣いくぞ!」

シャル「ひどっ!」



ゴミゴミゴミ

鈴「うわー、すごい人だかりね・・・」

ラウラ「まさに戦地に赴く感じだな」

シャル「神社でおまいりなんて初めてだよー、なんかどきどきするね?」

セシリア「でしたらわたくしのプライベート神社に行きますか?」

鈴「なにそれ聞いたことないわ」

ラウラ「金持ちもここまで来ると嫌味だな」

シャル「それじゃご利益がなさそうだから、頑張って行こ」

箒「さん茄子の塩漬け」



パンパン


シャル「一夏はなにをお願いしたの?」

一夏「お、お願い?な、なんのことだ!?」

シャル「なんのことって・・・」

ラウラ「わたしは今年中に婚姻届を提出できるようお願いしたぞ」

シャル「ぼくはとりあえず安全祈願かな」

鈴「あんたら夢がないわねー」

ラウラ「鈴はなにをお願いししたんだ?」

鈴「これよこれ!」ジャーン

シャル「宝くじ?」

鈴「当たってますようにって!」

シャル「もう発表されてるよね?」

ラウラ「意味がないのではないか?」

鈴「わたしはまだ見てないのよ!だからここでお願いすれば当たるようになるでしょ!」

セシリア「神様は時空を捻じ曲げれるのですか?」

鈴「知らん」

ラウラ「よくわからん一年になりそうだな」

シャル「・・・それよりなんだか寒くなってきたね」

ラウラ「そういえば今年一番の寒波が到来とかなんとか」

セシリア「もう帰りますか?」

鈴「そうね・・・御節でもたべてゆっくりしましょ」

箒「こたつかがり」

シャル「あれ?そういえば一夏は?」



一夏「だ、だめだ!どうしてかあいつらと一緒にいられない!」

一夏「鈴のやつなんて俗物まみれの金の亡者だと判明してしまったし!」

一夏「ど、どうすりゃいいんだ・・・い、いっそ捨てちまうか?」

一夏「い、いや!せっかく少ない小遣いをやりくりして買ったもんだ!」

一夏「・・・」

一夏「と、とりあえず皆がいない今のうちに換金しにいくか・・・」


~街へ

一夏「そうか、今日は元旦だから銀行は休みか」アホ

一夏「はぁ、なんか疲れたな・・・ゲーセンでも行こうかな」

弾「あれ?一夏じゃん?どうしたんだこんな所で?」

一夏「おっ!弾!久しぶりだな!ってあけましておめでとうか」

弾「おうあけおめ」

弾「ていうか一人か?」

一夏「あ、ああ、今からゲーセン行こうかなって思ってた所だ」

弾「お前・・・なんてさびしい正月過ごしてるんだよ」

一夏「い、いいだろ別に!」

蘭「・・・」

一夏「ん?蘭もいっしょか?」

蘭「い、一夏さんっ!あ、あけましておめでとうございますっ!」

一夏「あけましておめでとう」

蘭(しょ、正月そうそうラッキーだわ!ま、まさか一夏さんと会えるなんて!)

一夏「なんだよそういうお前だって兄妹で一緒だなんて、彼女いないのか?」

弾「うるせー、余計なお世話だ!お前こそいねーじゃねーか!」

蘭「!?」

蘭「一夏さんは今、か、彼女とか、いないんですか!?」

一夏「彼女なんてできないよ、まぁ学校もいそがしいしさ」

蘭(よっしゃーーーーーっ!)

蘭(こ、今年は当たり年だわ!こ、これでもしわたしがIS学園に入れたら一夏さんと・・・)ホワホワホワ

一夏「あ、そうか、蘭は今年受験だったな?もうすぐか」

弾「だから今から合格祈願をかねて初詣にいくんだよ?そうだ、お前も一緒にくるか?」

一夏「えっ?・・・ああ、まぁ暇だしいいぞ」

弾「きまりだな」

蘭(キターーーーっ!おにぃの天然ファインプレイ!今日の晩はハンバーグをつくってやろう!)

一夏「でも兄妹でいる所悪「全然悪くないですよ!むしろ良いです!さっそく行きましょう!」

一夏「お、おう」



シャル「もうー、一夏ったらどこ行ったのよ」

ゴミゴミ

ラウラ「こんなに人がいると中々見つからないぞ?」

セシリア「手分けしたほうがよさそうですわ」

鈴「あれ?弾?」

弾「おっ!鈴じゃねーか!久しぶりだな!」

鈴「そうね・・・蘭も久しぶり」

蘭「お、お久しぶりです」

シャル「お知り合い?」

鈴「ええ、中学の時の同級生」

鈴「ていうかあんたら二人?」

弾「いやさっきだな・・・ってあれ?どこいったんだ?」

蘭「い、一夏さん!」

鈴「一夏?どこかであったの?」

弾「街で偶然会ったんだよ、ゲーセン行こうとしてて暇そうだから一緒に来たんだ」

鈴「・・・へぇ」

シャル「暇そうにしてたの?」ゴゴゴゴゴゴ

弾「え、ええ、そうですね」

弾(な、なんか俺まずいこと言ったか!?・・・一夏、すまん)

ラウラ「・・・ローラー作戦でいくぞ」ゴゴゴゴゴゴ



一夏「や、やべぇ!あいつらと来てたことすっかり忘れてた!」

一夏「た、宝くじの魔力だ!ど、どういいわけすれば・・・」

シャル「あは!一夏みっけ♪」ダキ

一夏「ひえええええええっ!ヤ、ヤンデレェェェェッ!」ガクガクブルブル

シャル「そ、そんなに怯えないでよ!さすがにショックだよ!」

一夏「お、俺を殺すのか!?そうなんだな!?」

シャル「するわけないでしょ!」

シャル「みんな心配したんだよ!」プンスカ

一夏「わ、わりぃ」

シャル「いいよ別に」

シャル「でもね・・・なんでゲームセンターに行こうとしてかは説明してくれるよね?」ニッコリ

一夏「え?」

シャル「弾って言う人、友達だよね?」ニッコリ

一夏(だーーーーーーーーーーーんッ!!!)



ラウラ「で?言い訳の目処はついたのか?」ニコ

鈴「今ならまだ情状酌量の余地ありよ?」ニコ

セシリア「一夏さん?お話になってくれませんか?」ニッコリ

弾(ひえええっ!一夏!すまんーーーーっ!)

一夏(も、もう限界か・・・話して楽になろう・・・殺されるよりましだ)

一夏「じ、実はだな・・・」




鈴「宝くじが当たった?はぁ?」

シャル「それと逃げたこととなんの関係があるの?」

セシリア「そのような嘘までついて隠したいことがおありなのですか?」

ラウラ「嫁よ、軍法会議での嘘は命とりだぞ?」

一夏「ひぃ!」

弾「あ、そ、それはですね!」

鈴「なによあんた?入ってこないでよ!」

一夏(だ、弾?)ボソ

弾(俺も原因の一旦を担っているんだ、後はまかせろ)

一夏(弾~~~~~~っ!)ジーン

弾「こ、こいつは宝くじが当たるかどうか俺と賭けをしてたんだよ!」

鈴「賭け?」

弾「そ、そう!当たったらお互いに風俗に行く約束をしてたんだ!」

鈴「ふ、風俗~~~~~~ッ!!!」

シャル「・・・へぇ」

一夏「だ、弾!おまっ!なんてことをっ!」

弾「し、死ぬよりはましだろ?」

弾「当たったやつが奢る約束だったんだ!これは男と男の約束だ!だから仕方なかっただよ!」

一夏(終わった・・・俺は本当に今日死ぬかもしれない・・・これが宝くじの魔力か・・・)

鈴「・・・もし仮にそんなしょうもない理由でぶっちしたんなら・・・あんた殺すわ」ジャキ

弾「あ、あれ?」

蘭「おにぃ・・・アホ」

シャル「一夏?今の話本当なの?」

セシリア「一夏さん?正直に言ってくださいまし」

ラウラ「極刑に値する」

一夏「・・・ご、五億当たったんだ・・・だから仕方なかったんだよ」

鈴「ご、五億!?」

ラウラ「・・・」

シャル「・・・」

セシリア「・・・」

鈴「ご、五億ってあんた・・・五億!?」

鈴「ていうかあんた当たったってことはわたしは当たってないっていうかそんなレベルじゃなくて!」

鈴「ご、五億ですってーーーーーッ!」

鈴「あれ?わたしだけ?」

シャル「たったの五億でぼく達との約束を反故したの?」(社長令嬢)

セシリア「一夏さん、わたくしは悲しいですわ」(財閥令嬢)

ラウラ(五億とはいくらだ?)(アホ)


弾「一夏・・・俺・・・さすがに同情するよ」

一夏「だ、弾!」

弾「五億当たった嘘ついてまで逃げ出したい理由もわかる気がする」

一夏「いや、嘘じゃないんだが」

蘭(こ、心がくじけそう・・・でも一夏さん・・・きっと救い出してみせますから!)


シャル「一夏?帰ってじっくり反省会をしようね?」ニッコリ

一夏「いやあああああああああああああっ!」

そして1月5日


一夏「よ、ようやく銀行が開く」

一夏「紆余曲折あって酷い目にも合ったがこれで俺は大金もちだーーーーッ!」


イラッシャイマセー


一夏「ふっふっふ、いらっしゃいましたよ」

一夏「あの!宝くじを換金したいんですけどッ!」クワッ

「少々お待ちください」

一夏(ふっ、あの受付、せいぜいが5万円だとでも思っているだろうが)

一夏(桁が違うぜ!なんせ5億だからな!結局金を手に入れたものが勝者!)

一夏(換金さえすりゃ後のことなんてどうとでもなるんだ!心配するだけ馬鹿だったんだ!)

「お客様、お待たせしました」

一夏「はやいですね。さすが都市銀行。5億もの金をすぐに用意できるなんて」

一夏「はっはっは!」

「はぁ?」

「ではこちらが領収書と・・・当選金の300円になります」

一夏「はっは・・・は?」

一夏「えっ?300円?」

「はい、お受け取りください」

一夏「」

一夏「」

一夏「」



弾「あっはっは!笑えるぜ!まさか昨年の新聞を読んでたなんて!」

一夏「ていうかなんで去年の新聞が部屋にあるんだよ!意味わかんねぇよ!」

弾「まぁいいじゃねえか?若いうちに大金手にすると後で人生後悔するっていうぞ?」

一夏「知った口を・・・ネット情報のくせに」

弾「それより蘭のやつが勉強張り切っててな、絶対IS学園に入るって」

弾「来年にゃ後輩になるわけだからよろしく頼むわ」

一夏「はいはい、じゃあな、きるぞ」

弾「またおもしろい話あったら聞かせてくれよ」

一夏「けっ」ピッ

一夏「・・・はぁ、ダメージでかすぎだぜ」

一夏「やっぱ宝くじなんかあたらないよなぁ」ハァ



箒「・・・」

「ではお客様、こちらへ来て頂けますか」

箒「松葉崩し」


---------
---


「篠ノ之様、本日ご用意できますのは500万円までとなってますので」

「まずは現金をお受け取り下さい」

箒「宝船」

「・・・えー、こちらの書類にサインを・・・」

箒「仏壇返し」

「御貯金の際には是非にIS銀行をご考慮頂きますようご配慮頂けたらありがたく存じます」

「このたびはご当選おめでとうございます」




箒「・・・」

箒「・・・」

箒「・・・」

箒「・・・」フルフルフル

箒「勝ち組じゃああああああああっ!」

prrrrrrrrrrr

箒「わっはっは!さっそく勝ち組の電話がなっとるで!」

箒「さすが勝ち組やで!これからはぼっちにもなりゃせんわ!」

prrrrrrrrrrr

箒「じゃかあしいわ!今から出たるさかい!」

ピッ

箒「もしもし!わしじゃ!」

束「あ、箒ちゃん?」

箒「なんじゃあ姉貴?なんかようけ?」

束「久しぶりだね?元気にしてた?」

箒「元気もなにもあるかい!久々なんは変わりないな!」

箒「姉貴こそ元気にしとったんかい!」

束「うん・・・元気だよ」

箒「そうかいそうかい!そりゃあええことじゃ!」

束「ありがと・・・でね?ちょっと・・・お話があるんだけど・・・」

箒「なんじゃあ?言いよどんどんな?姉妹なんやからなんでもゆうてみ!」

束「実はね・・・ISの開発事業に失敗しちゃって」

束「明日までに5億・・・用意できるよね?」

箒「・・・」

箒「・・・」

箒「・・・」

ホウキチャン?キイテル?

箒「・・・」

ピッ


箒「」

prrrrrrrrrrrrr


箒「」

prrrrrrrrrrrrr

箒「」

prrrrrrrrrrrrr

箒「」

prrrrrrrrrrrrr

箒「」

prrrrrrrrrrrrr

prrrrrrrrrrrrr

prrrrrrrrrrrrr

prrrrrrrrrrrrr

prrrrrrrrrrrrr

prrrrrrrrrrrrr

prrrrrrrrrrrrr

prrrrrrrrrrrrr

pr






このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom