真姫「溢れ出てとまらない」 (31)

前回の風邪ライブ!
元旦だっていうのに一年組は今日も一緒、家族はどうしたのか、細かいことは(ry

凛ちゃんへの年賀状(哲学的な質問)はこれからも受け付けます。

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1/1 7:00

凛「朝だぞー!」

花陽「まぶしっ」

真姫「なにその無駄な早起き……寝たの何時だと思ってんの…」

凛「学校がある日はいつもこの位の時間のはずにゃ、はよおき」

真姫「なにマトモな事言ってんのこの子…意味分かんない……」

凛「しかも夜更かししたから起きれないなんてのは甘えにゃ」

真姫「誰のせいだと…」

花陽「凛ちゃん、真姫ちゃんに勝つまで将棋やめなかったからね…まだ3時間しか寝てないよ……」

凛「そんなことより蟹、蟹食うにゃ」

真姫「その為だけに早起きしたのね」

花陽「まぁ蟹なんて滅多に食べられないもんね」

真姫「そんなに高いものでもないけどね、冷凍だし」

凛「うおおおお! 蟹! 蟹にゃ!」

真姫「ちょ、解凍するから待ってなさい…」

凛「出来ぬゥ!」

真姫「やだもう…なんでこんなテンション高いの……」

凛 (あ、割と嫌がってる)

花陽「ほら、先におせち食べよ、凛ちゃん」

凛「おー、おせち」

花陽「どれから食べるか迷うね」

凛「うーん、かまぼこ!」

花陽「黒豆!」

凛「だてまき!」

花陽「数の子!」

りんぱな「くり きん とん」

真姫「なにそのコンビネーションは」

花陽「つる とん たん」

真姫「は?」

凛「佐渡金山」

真姫「どうつっこめば正解なの?」

花陽「そうだ、お雑煮作らなきゃ」

真姫「あ、お雑煮自体はあるからお餅焼いてくれる?」

花陽「専門分野だね!」

凛 (あ、これなにも手伝えないやつにゃ)

真姫「いま蟹切り分けるから待っててね」

花陽「はっ…これは丸餅…真姫ちゃんの生まれは関西…!?」

凛 (食い専はこの寂しさと戦わなくてはいけないのにゃ)

真姫「お父さんの地元が関西でね、丸餅の方がしっくり来るんだって」

凛「かまぼこうめぇ」

花陽「4つもいれちゃった♪」

凛「ちゃったって言う割に楽しそうにゃ、凛は二個でおなかいっぱいにゃ」

真姫「はい、お待ちかねの蟹よ」

凛「ありがたや…」

花陽「おぉ…とげとげしてる…」

真姫「ハサミで殻切り外して食べてね」

凛「食べ慣れてる人は違うにゃあ」

真姫「しょっちゅう蟹食ってるみたいに言わないで」

花陽「おいしいね〜」

凛「結構するんじゃないですかね…西木野さん…」

真姫「値段なんか言ったら気まずくて食べられないでしょうが…まぁ、お正月プライスとだけ」

凛「あざーっす!」

花陽「のびーる…のびーる…すとっぷ!」

真姫 (なぜストレッチマン…)

花陽「そして eat-in Angel!」

真姫「こら」

花陽「はぁ…おもちおいしぃ…」

真姫「やっぱりお雑煮のおもちは焼いたやつに限るわよね」

花陽「場所によっては焼かないところもあるんだって、全国回ろっ、食べ回ろっ」

真姫「時間があればね……っていうか凛は急に黙ってどうしたのよ」

凛「いや…調子こいて蟹ばっか食べてたら…ちょっと…」

真姫「あー…なるわね…エビとか蟹は…」

花陽「甘エビとかね…ほたてもなるよね…」

真姫「別のもの食べて落ち着きなさい」

凛「にゃ…」

真姫「ふぅ…ごちそうさま」

凛「やっと落ち着いたにゃ」

花陽「気をつけてね凛ちゃん」

真姫「さてと…お昼はどうしようかしら」

花陽「朝ごはんからお昼ご飯て間髪ない感じするよね」

真姫「主婦は大変ね」

凛「どうせ初詣行くし帰りに外でなんか食べればいいにゃ」

真姫「それもそうね、じゃあ神田明神行きましょ」

花陽「希ちゃんいるかな」


凛「めちゃ混んでるにゃ」

真姫「仕方ないわよ」

花陽「さっき希ちゃん御守り売ってたけど忙しそうだったよ…」

真姫「きっと顔見たら気遣ってこっちくるわね、バレないようにしましょう」

凛「わざわざ隠れるのもなんか違う気が…」

真姫「さ、パパッとお参りしてさっさと行きましょ」

凛「雑にゃー」

花陽「5円玉、5円玉…」

真姫「えいっ」

カランカラン パンパン



凛「かよちんに彼氏が出来ますように!」

花陽「エエエェェェェェ!!?」

真姫「うわっ!?」

花陽「ナンデエエエェェェェェ!!!?」

凛「おぉぅ、予想以上の反応」

真姫「責任持って元に戻しなさいよ」

花陽「えぇぇ…? どしてぇ…?」

真姫「花陽、冗談よ、いや冗談かどうか正直わかんないんだけど、多分からかっただけよ」

花陽「自分は海未ちゃんとよろしくやってるのにぃ…?」

真姫「いくら取り乱しててもその言い方は改めなさい、聞こえが悪いわ、聞こえが」

凛「さーて、せっかくだし海未ちゃん家でも行って食べ物ねだるにゃ」

花陽「恋人と年末を過ごせばいいじゃない…友情より愛情を取ればいいじゃない…!」

真姫「新年早々あなた達亀裂まみれよ…私にどうしろっていうの…!」

凛 (真姫ちゃんもキャパ超え始めたにゃ)

凛「ごめんねかよちん冗談だよ」

花陽「うん…うん」

真姫「ところでなんで海未の家なのよ」

凛「いやなんとなく、美味しいものありそうだなって、こんにちわー! 海未ちゃんいますかー!」

海未「凛! またなんの連絡もなく…ってまた三人組ですか!」

真姫「だれがハカセよ」

海未「その三人組のつもりで言ったわけでは…」

花陽「わ、私はモーちゃんですか…!?」

海未「だから違うと…」

凛「真っ先に自分がハカセだと思う辺り、真姫ちゃんは真姫ちゃんだにゃ」

海未「それで…なんです? 食べ物?」

凛「まだお昼ご飯食べてないから何かないかなって」

海未「園田家は食堂ではないんですが…」

真姫「悪いわねいつも」

海未「本当に、おでんの時みたいな事はもう無いようにして下さい」

真姫「そんなこともあったわねー」

花陽「もう一回やりたいね〜」

海未「あれ、話聞いてました?」

凛「それはこっちのセリフにゃ! なにかないのかにゃ!」

海未「2015年の図々しさナンバーワンが元旦に決まってしまうとは…」

真姫「凛を選んだ自分を恨みなさい」

海未 (難儀…)

海未「はいこれ、煮物です、これで今回は見逃して下さい」

花陽「取り立てみたいになっちゃった…」

凛「おお、ずっしり…とりあえずこれで勘弁してやるにゃ…」

海未「調子に乗らない」

凛「いたたたたたほっぺはなし!ほっぺとれる! ありがと! にものありがと!」

真姫「思いっきり爪の先でつまんでる…痛そう」

花陽「パワハラの現場をみたよ…」

海未「濡れ衣ですね」

凛「じゃ、また今度にゃ」

海未「明日から家に居ないので来ちゃダメですよ、では新学期に」

花陽「ばいばい海未ちゃん」

真姫「またね」


・・・


海未「はぁ…やっと帰りました」

ことり「どうしたの海未ちゃん?」

穂乃果「ほら! 次海未ちゃんの番だよ! ことりちゃんが総理大臣になっちゃったよ!」

ことり「みんなから衣装税とっちゃおうかな♪」

穂乃果「ほんと、いつもお世話になってます…」

海未 (難儀…)

凛「煮物でっか、ナニコレ?」

花陽「ずっしりっていうからいっぱい詰まってるのかと思ったら、でっかい…ナニコレ?」

真姫「これ里芋よ」

凛「マジにゃ? めちゃでかくない?」

真姫「多分やつがしらよコレ、これも関西でよく食べるやつね」

花陽「あ〜すごい…! すごい甘い…栗みたい…!」

凛「早くも食べてる、じゃあ凛もいただくにゃ」

真姫「…」

凛「うわとろっとろ…確かに里芋だにゃ」

花陽「真姫ちゃん食べないの?」

真姫「正直ちょっと苦手なのよやつがしら…甘すぎて…食感も…海未には悪いんだけど」

凛「苦手なもんはしょうがないにゃ、凛もわさび苦手だし」

花陽「さび抜きで、って言うの嫌だよねぇ…」

凛「そうそう…いちいち面倒だし、『えっ?えっ?さび抜きで?えっ?』みたいに見られるし…」

真姫「それは考えすぎだと思うけど」

凛「なんやかんやで晩御飯にゃ!」

花陽「なんやかんやってなんですか?」

真姫「なんやかんやは、」

凛「晩御飯にゃ!」

真姫「ッ 今日の晩御飯はステーキです」

凛 (すげぇ小さく舌打ちされた…)

花陽 (敬語だ…)

花陽「ステーキかぁ…楽しみだね凛ちゃん!」

凛 (真姫ちゃんがわざわざ小さくした舌打ちが聞こえちゃうんだもんなぁ…)

花陽「どうしたの凛ちゃん?」

凛「いや…凛実はステーキってそんなに好きじゃないにゃ…固いし…」

真姫「ハン、どうせ安物の肉デッショ? 固くもなるわよ」

花陽「こ、ここにきてブルジョワアピール!」

凛「そういう西木野さんはどんなお肉を使うっていうのかにゃぁ?」

真姫「国産のsirloinです」

凛「さっすがぁぁーー〜〜!!!」

花陽「熱い掌返し! 見事!」

ジュゥゥゥゥゥ

凛「お肉を焼く音が…青春がきこえる…」

花陽「ステーキを食べる青春…!?」

凛「そういうのもありじゃにゃいかにゃ」

花陽「わ、わたしは、お断りしとく…!」

真姫「ほら食べなさい!奮発して買ったお肉を!」

凛「いただきます!」

花陽「いただきます!」

真姫「いただきます!」






凛「はー…」

花陽「んー…」

真姫「うふふ」

凛「あー…勝てない…」

花陽「何にィ!?」

凛「めちゃ柔らかい…かよちんのほっぺかな?」

真姫「希のアレでしょ」

花陽「えっ、急に食べづらいんだけど…」

凛「これが高い肉かにゃ…」

真姫「そうよ…そして付け合わせのポテトも若干良いやつよ…」

凛「一枚食べていいんすか? ホントに?」

真姫「そうよ、そのお皿のお肉は全て凛のものよ」

凛「えっ、財布からお金減ったりしてないよね…」

真姫「私信用なさすぎでしょ驚きだわ」

花陽「凛ちゃん高いもの食べるとパニクる傾向があるから…」

真姫「厄介なやつね…」

凛「凄い美味しい…ありがと真姫ちゃん…」

真姫「現金な感じがしないでもないけど…素直に受け取っておくわ…」

花陽「ありがと、真姫ちゃん」

真姫「どういたしまして」






凛「いやーホントに今まで食べてたのなんだったんだって話にゃ、なにあの、パサパサした変な塊?」

真姫「言い過ぎでしょ!?」

花陽「本当にごちそうさまでした」

凛「来年もよろしくねー!」

真姫「気が早いわよ」

花陽「じゃ、またね」

凛「またねー」

真姫「またね」


・・・


凛「いやー今年は元旦から良い思いしたにゃ」

花陽「そうだねー」

凛「じゃ…この辺で」

花陽「うん、またね、凛ちゃん」

凛「うん、また今度にゃ」










凛「…」

凛「彼氏、作れよ!」





ナンデェェェェェ!?

終わり。
サーロインがあんなに美味いもんだとは知らなかった、貧乏舌だから大抵のものは美味いんですけど。

それにしても元旦でどれだけ食べ物食べたんだろう…[ピザ]まっしぐらかな、運動大事。

今年も食べ物経験値が上がり次第また書いていこうと思います、おやすみ!

凛「あなたはきっと、わからずや」
花陽「なにも、のせないで」
真姫「飽くまで続けるつもりよ」
凛「行けども行けども獣道」
花陽「変わらないでいて」
凛「近づけば離れるし離れれば離れる」
真姫「溢れ出てとまらない」←new

改めてみると割と書いてるなあって感じ、本格的に食べ物の話を始めたのは3つ目から。

でも全スレにおいて40レス行ってないんでサッと読めると思う、寝る寝る。

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