姫「勇者に魅力を感じない」 (69)

王「よくぞ来た勇者よ!久しぶりだな!」

勇者「最近は魔王軍の動きも活発になり活動報告もろくにできず、申し訳ありません」

王「お主の活躍は報告など待たずとも、自然とワシの耳に入ってくる!のう、姫や」

姫「えぇ」

勇者「姫様…」

姫「…」


姫(この特徴のない顔)

姫(戦いの連続で泥臭い格好)

姫(剣以外取り柄はなく)

姫(性格は飾り気がないっていうか純朴そのもの)

姫(悪いってわけじゃないけど…)


姫「勇者様、いつもご苦労さまです」ニッコリ

勇者「姫様!」パアァ

姫(これ位で喜ぶなんてモテない証拠だわー。まぁ男としての魅力感じないしねー)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420079064

私は姫。勇者の生まれた中央国王家の一人娘。
お母様から受け継がれた美しい容姿と声で、人々から愛される正にプリンセス。

なのだけれど…。


メイド「勇者様の活躍、凄いですね姫様!」

兵士「勇者様のお陰で我々の士気も上がりますよ姫様!」

大臣「勇者殿がいればこの国は安泰ですね姫様!」

姫様(何で私にふる!?)

そう皆の魂胆はわかっている。
「魔王を倒した勇者は姫様と結ばれ、未来永劫国を守っていくのでした」というよくある展開を予想してるわけ。


手紙『姫様…毎日激しい戦いですが、貴方の笑顔を思い出して俺は頑張っています 勇者』

勇者も私が好きだ。


王「時代は逞しい指導者を求めているのかもしれんな」

お父様もすっかりその気だ。

だけれども…。


姫「無理無理無理!やっぱ勇者とは無理!!」

あぁ、何て断ればいいんだろう。下手な断り方をしたら勇者を傷つけてしまう。いや別に勇者が傷つくのはいいんだけれど、私の評判が下がるのは困るわ…。
何せ私は皆に愛されるプリンセス。いつでも美しく、優雅に、愛されていなければならないの。
国全体で勇者の人気が上がっている今、評判を気にせずに振る方法は無さそうだわ。

姫「あぁ、この姫にどうか好都合な展開を…」

毎晩お月様にそう祈るの。
だけれど願いは適わない…。白馬に乗った王子様(二枚目で高身長で強くて紳士的が最低条件)はやってこない…。
私って何て可哀想なプリンセス。
せめて夢で白馬の王子様に逢えればと願いながら、私は眠りに入る…。


ゴソ…

姫「…ん?」

とその時、人の気配がした。

姫「誰…?メイド?」

?「…静かに」

姫「!?」


暗くてよく見えないけれど、それは男性の声だった。

姫「だ、誰!?」

私はすぐに灯りをつけた。
だけどそれと同時…。

姫「!?」

私は目の前に立っていた誰かに口を塞がれる。

暗黒騎士「失礼…」

その男(声で判断)は黒くて物々しい全身鎧に包まれた姿で、私のすぐ目の前に立っていた。

姫(誰――!?なに、何なの!?)

暗黒騎士「姫様ですね」

私は首を縦に振る。

暗黒騎士「ぶしつけて悪いが――俺と来て頂く」

姫「!?」

姫(これはもしかして…)

ある所に悪い騎士がいました。悪い騎士はお姫様をさらっていきました。
だけど勇者様は幾多の困難を脱し、悪い騎士を退治しました。
そして勇者様とお姫様はめでたく――

姫(冗談じゃない!!さらわれて助けられたら結婚コース一直線じゃない!!)ジタバタ

暗黒騎士「くっ」

私は精一杯暴れた。
この男に腕力では敵わないけれど、騒げば誰かが異変を察するかもしれない。

暗黒騎士「あっ!」

と、不意に私の手が暗黒騎士の兜に当たり、兜がずれた。
一体この不躾な男は、どんな顔をしているのか――




姫「………あら」

暗黒騎士「…っ」

姫「………」

暗黒騎士「………?」





姫(か、かかかかかかかっこいいいいぃぃぃ!!)

彼はとてもかっこよかった。
今まで沢山美しい王子や貴族の男性を見てきたけれど、彼らにはない野性的な逞しさも兼ね揃えていた。
私の口を塞いでいた手も大きくて逞しかったし、よく聞けば声も低い美声だ。

暗黒騎士「姫様」

姫「は、はい!?」

暗黒騎士「手にお怪我はありませんか…?この兜は特殊な金属でできていますから」

姫(しかも超紳士的いいいぃぃぃ!!)

姫「え、えぇ大丈夫です…!わ、私もごめんなさい、いえね、暴力を振るうつもりは無かったんですよ、本当に!」

暗黒騎士「いえ…こちらこそ怖がらせてしまって申し訳ない」

姫「そ、そそそれより貴方のことを教えて下さいません?」

暗黒騎士「俺は――」

暗黒騎士「魔王軍の1人、暗黒騎士」

姫「…!?」

ということは私をさらおうとしているのは、魔王――!?

姫(これはもしかして…)


~以下、妄想~

魔王「中央国の姫君は美しく聡明で品のある正に完璧な女だな!」

暗黒騎士「えぇ…あの美しさには魔王軍の者達ですら魅了されます」

魔王「そうだ!あの美しい姫を我の妻にしてしまおう、さらってこい!」

~妄想終了~


姫(いやあああぁぁぁ、さらわれればきっとあんな目やこんな目に)

暗黒騎士「手荒な真似はしません」

姫「!」

暗黒騎士「鏡が予言したのです…中央国の姫君が、魔王と勇者の戦いの鍵を握ると」

姫(勇者と魔王が私を取り合いするのね!?)

姫(あぁ、でも彼なら…)

暗黒騎士「ですから不本意でしょうが、一緒に来て頂」

姫「はい!是非一緒に!」

暗黒騎士「!?」

姫「連れて行って下さい…あぁでも、私長い距離は歩けませんわ」

姫(お姫様だっこ!お姫様だっこ!)

暗黒騎士「…」

暗黒騎士(勇者を信頼している故の余裕か…肝の座った姫だ)

暗黒騎士「それなら…来い、飛龍」

バサッ

暗黒騎士「これに乗って頂く」

姫(お姫様だっこじゃないんだ)チッ

姫「そうだわ、待って」

暗黒騎士「どうなさいました」

姫「どれ位そちらにいるかわからないので、衣装やアクセサリーを持って行きたいんです」

姫「これとこれと~♪」

暗黒騎士(肝が座りすぎだろう)

姫「持ちました、さぁ行きましょう」

飛龍「グ、グリュリュ~…(通訳:重っ)」

暗黒騎士「では飛び立つ」

バサバサッ

姫「…」

暗黒騎士(悲哀に満ちた顔だ…)

姫(もし勇者が魔王に勝ったら私は勇者の嫁コースか…)

姫(かといって魔王が勝ったら人々は蹂躙される)

姫(てか魔王の嫁にされるかもしれないし)

姫(詰んだわ)シクシク

暗黒騎士(やはり本音では、敵にさらわれるのは恐ろしいか)

魔王「ほほう、評判通り美しい姫君だな…この姫君が我と勇者の戦いの鍵を握るか」

姫(ないわー、おじさんだわー)

魔王「暗黒騎士、部屋に案内してやれ」

暗黒騎士「はっ」





姫「私、これからどうなるのでしょう…」

暗黒騎士「多少不自由でしょうが、悪いようにはしません。」

姫「だけど怖い…あの魔王、私を襲ったりしないでしょうか」

暗黒騎士「約束します。誰一人として貴方に手を出させません」

姫「貴方になら…」

暗黒騎士「え?」

姫「い、いえ何でもありません」

姫(軽い女だと思われたらマイナスだわ…落ち着いて。私はプリンセス、プリンセス)

暗黒騎士「では、何かあれば城の者におっしゃって下さい」

姫「あのぅ」

暗黒騎士「何でしょう」

姫「怖くて眠れないのです…少しだけ、側にいて下さいませんか?」

暗黒騎士「…えぇ、いいでしょう」



>10分後

姫「すやすや、うふふふふ」

暗黒騎士(熟睡した)

一旦中断。
勢いでスレ立てましたが、あまり長くならないようにして完結させます。

>翌日

姫「さて…」

いまいちな朝食を平らげ、今後のことを考える。
勇者と魔王のことはさておき、しばらく暇だ。
かといって魔物の徘徊する城内を歩き回るのも気が引ける。

窓の外を見る。外には魔王軍の者達が集結している。朝の訓練だろうか、これは自国の兵たちもやっていた。

姫(あ、暗黒騎士)

暗黒騎士が兵の群れから前に出てきた。
もう1匹、大柄の獣のような魔物が前に出てくる。
2人は前に出ると、向かい合って構えた。

姫(手合わせかしら…でも体格差がかなりあって、暗黒騎士が不利じゃあ)

魔物A「始めっ!」

獣「グルアアアアアァァァ!!」

暗黒騎士「…遅い」

獣「!?」

姫「!!」

暗黒騎士は一瞬で獣の後ろに回り込み――

獣「グハッ」

暗黒騎士「峰打ちだ」



姫「………」

姫「やっぱりかっこいいいいぃぃぃぃ!!」

>それからしばらく

暗黒騎士「ふぅ、今日もいい汗かいたな」

姫(よし訓練終了!暗黒騎士がここを通るわ)

~♪

暗黒騎士「…ん?」

暗黒騎士「姫か」

姫「~♪」

暗黒騎士「歌声についての評判は聞いていたが、本当に素晴らしいな」

魔物A「ですねぇ」ウットリ

姫(さぁ聞きなさい!そして私に惚れなさい!)

魔物B「暗黒騎士様、魔王様がお呼びです」

暗黒騎士「そうか、すぐ行く」

姫「………」

姫(魔王め余計な邪魔を)チッ

魔物A「あ、あれぇ?歌もう終わっちゃったの?」

姫(あーあ、何の楽しみもないしかったるいわー)

?「ちょっと!」ドンドン

姫「え?」

ドアが乱暴に叩かれる。何者かと、私は身構える。

?「失礼するわ!」バーン

と言って、女の魔族が入ってきた。

姫「ど、どなた?」

?「あぁ、ごめんなさいいきなり」

?「私は魔王の娘の魔姫!中央国のお姫様って貴方のことよね!?」

姫「えぇ、まぁ」

魔姫「やっぱりね!たまたま近くを通りかかったんだけれど、素敵な歌に誘われて来ちゃったの」

姫「まぁそうですか」

魔姫「ねぇ、もっと聞かせてよ!」

姫「…」

魔姫は目をキラキラ輝かせている。この魔姫、なりは派手だけれど純粋そうだ。
見た所私と同年代だろうし、姫同士話が合うかもしれない。

姫「まぁ、いいですよ」

魔姫「やったぁ!」




魔姫「あぁ~、姫の声本当素敵~。私も歌やっていれば良かったわぁ」

姫「今からでも遅くはありませんよ」

姫(私には敵わないでしょうけどね)

魔姫「そっちの国はどんな感じ?やっぱりお姫様はあんまり自由無い感じ?」

姫「私は不自由さは感じていませんよ…まぁ、結婚相手は自由に選べないかもしれませんが」

魔姫「姫って勇者と結婚する予定じゃないの?」

姫(それが不自由ってことだよ!!)

魔姫「こっちも私一人娘だから、自由に選べないかもしれないわ…」

姫「ん」

いやな予感がピーンときた。

姫「魔姫さんももしかして決まった相手が…」

魔姫「決まったっていうか、お父様が見初めている相手はね…」

姫「…それってもしかして」

魔姫「昨日貴方をさらってきた、暗黒騎士よ」

姫(何てこったあああぁぁぁぁぁ)

姫(いい男にはいい縁談かあああぁぁ!!)

魔姫「けれど…私はその気になれなくて」

姫「抵抗しましょう!自分を主張しましょう!」

魔姫「や、やっぱりそうした方がいいかしら?」

姫(あんないい男を逃がすなんて、フフフ…愚かね)

姫(…待ってよ、少なくとも私より暗黒騎士を知ってる魔姫さんが嫌がるってことは、暗黒騎士に何か重大な欠点が?)

姫「ところで、彼のどこが嫌なんですか?」

魔姫「いえ…顔は整っているし強いし、男性としては素晴らしいことはわかっているんだけれど」

姫(そうよね、そうよね!!)

魔姫「何ていうか、その…」

魔姫「もっと、親しみやすい人がいいなって」

姫「………」

姫(全ッ然欠点じゃないわ!!)

姫「では、魔姫さんはもっと親しみやすい人がいいんですね?」

魔姫「そうね…それに私、貴方みたく綺麗でもないし秀でていることもないし」

姫「魔姫さんとても綺麗な方ですよ」

姫(私程じゃないけれど)

魔姫「ありがとう。…私自信ないから、暗黒騎士みたいな美形は気が引けるの」

姫「つまり平凡な顔立ちがいいと」

魔姫「あと暗黒騎士の鎧も威圧感あって苦手で」

姫「あぁ、もう少しフランクな格好の」

魔姫「でも強いのは大事よね」

姫「そうですねぇ」

魔姫「それで性格は話しやすくて、素朴な人だといいなぁ」

姫「親しみやすいですね」

魔姫「でもいないわよね、そんな人…」

姫「…」

姫「います」

魔姫「えっ!?」

魔姫「貴方の知り合いにいるの…?」

姫「えぇ!」

姫(その辺にウジャウジャいるタイプだけれどね)

姫(けど、ピンポイントで当てはまる人がいたわ…!!)キラーン

姫「そうだ魔姫さん、私の話も聞いて頂けないかしら?」

魔姫「え、えぇ」

姫「実は私…」

姫「昨晩…暗黒騎士にいかがわしいことを!」

魔姫「!?」

魔姫「な、な、何てことを…!!姫に手を出すなと言っておいて自分は…許せないわ!!」

姫「待って、誰にも言わないで下さい…それが他の人に知られたら私、私…」

魔姫「けれど」

姫「ですがどういう形であれ、初めて夜を共にした男性には寄り添っていかねばなりませんわ」

魔姫「そ、そんなしきたりが…」

姫「…」

姫(いかがわしいこと=人の寝室に入ってきたこと)

姫(夜を共にした=夜、一緒に飛龍に乗ってきた)

姫(嘘はついてませ~ん)

姫「それに私…彼のこと、悪い方だと思いませんわ」

魔姫「ま、まぁ…確かに無駄な殺生を嫌うし、魔王軍全体から信頼を寄せられている男よ…。姫にそんなことしたとは信じられない位ね」

姫「あとは彼の気持ちさえ私に向いて下されば、私、彼と生涯を共にしても構いません…」

魔姫「姫…」

姫「ですので魔姫さん…協力頂けないでしょうか」

魔姫「…私って最低ね」

姫「え?」

魔姫「本当なら貴方を止めないといけないのかもしれないけれど…」

魔姫「暗黒騎士が貴方に惚れてくれれば、私は暗黒騎士との縁談を断れるかもしれない…」

魔姫「そんな風に考えてしまうの…最低よね」

姫「そんなことありませんよ」

魔姫「え…?」

姫「初対面の魔姫さんにこんなお願いできたのも、貴方が純粋ないい方だとわかったからです…。それに自分の気持ちに素直でいることが、悪いことだとは思えません」

魔姫「姫…」

魔姫「…うふふ、ありがとう。そう言われたら姫の為に頑張っちゃいそう」

姫(本っ当に純粋ですねええええぇぇ!!)

姫(私の方が打算的なのよね~)

姫(まぁ自分の気持ちに素直でいることは悪いことじゃないし~)

>そんなんで城外

魔姫「ねぇ姫、城外を案内してほしいってどういうこと?」

姫「まぁ、気分転換ですね」

魔姫「そう。…あ、そこの土の色変わっている所踏んだら駄目よ」

姫「え?」

魔姫「落とし穴があるのよ、城への侵入者って大体ここの道通ってくるから」

魔姫「でも魔王軍の者も落ちないように土の色が微妙に違うから、ひっかかる人はめったにいないんだけれどね」

姫「あら、うっかり踏まなくて良かったわ」

姫「…」ソッ

姫「さぁさぁ城に戻りましょう」

魔姫「あら、もういいの?」

姫「えぇ、私体力なくて」

>それでもって

魔姫「ねぇ暗黒騎士」

暗黒騎士「如何致しました」

魔姫「姫を見なかった?」

暗黒騎士「見ていませんね」

魔姫「そう…どこ行っちゃったのかしら」

暗黒騎士(逃げたか…?いやまさかな、城の周囲は警備が固い)

暗黒騎士(だがどこに行ったのか…)

暗黒騎士(…部屋に戻っているかもしれない。先に部屋を訪ねてみよう)スタスタ


姫「きゃあああぁぁ」ガシャーン

暗黒騎士「!?」

姫「あ、ああぁ」

暗黒騎士「どうされた!」ダッ

姫「い、今戻ったんだけれど、誰かが私の部屋の中に…」

暗黒騎士「不審者か…そいつはどこに!?」

姫「大声をあげたら窓から逃げて行きました…あぁ、でも…」ガタガタ

暗黒騎士「くっ」

暗黒騎士(魔王軍の誰かが俺の命令を無視して部屋に潜んでいたか…!?)

姫「私、もう安心して眠れませんわ…」ブルブル

暗黒騎士(誰だ…!?見当もつかん!!)

暗黒騎士「申し訳ありません…姫様周りの警備を強化致します」

姫「嫌です!その警備の方も信用できません!」

暗黒騎士(それもそうだな…)

暗黒騎士(何かが起こってからでは遅い)

姫「暗黒騎士様…」

暗黒騎士「はい」

姫「貴方は私の悲鳴を聞いて、すぐに駆けつけて下さいました…貴方だけは信用できます」

暗黒騎士「左様ですか…」

姫「…そうだわ」

姫「暗黒騎士様、貴方が私の側についていて下さると心強いですわ!」

暗黒騎士「俺が…ですか」

暗黒騎士「しかし俺は魔王様の命令で動かねば…」

姫「ううぅ、安心して眠ることもできない環境なんて…このままでは私気がおかしくなって、自害してしまうかも…」

暗黒騎士「ま、待って下さい!」

暗黒騎士「わかりました…魔王様に頼みます」

姫「あぁ…私のわがままを、ありがとうございます…」ギュッ

暗黒騎士「ひ、姫様…」

暗黒騎士「では…1人でいては危険なので、共に魔王様の所へ参りましょう」

姫「えぇ…」

姫(魔姫様ありがとう!)グッ

魔姫(上手くやってね!)物陰からグッ

魔王「そうか、そのような不届き者が…。それはいかんな。暗黒騎士、お前が姫君を守ってやれ」




姫「意外と話のわかる方なんですね」

暗黒騎士「姫様位の年頃の娘を持つ父親ですからね」

姫「でも本当にいいんですか?…暗黒騎士様、魔姫様と婚約されているとか」

暗黒騎士「あぁ」

暗黒騎士「その話は俺から何度か断っています。魔姫様にもその気は無いようですし」

姫「マーソウナンデスカー」ボウヨミ

姫「…でも暗黒騎士様のお気持ちは?」チラッ

暗黒騎士「俺も…そうですね、同じです」

姫「魔姫様は好みではないんですか?」

暗黒騎士「俺の好みは…」

暗黒騎士「おっと、この話はやめにしましょう」

姫(そこから先が知りたいんですけれどおおぉぉぉ)

姫(まぁいいわ、暗黒騎士の好みがわからなくても私の魅力で)

暗黒騎士「所で姫様、姫様の歌が魔物達の間で評判が良く」

姫「まぁ、聞かれていたんですか!」

暗黒騎士(結構大声で歌っていた気が)

姫「あのぅ…ご迷惑でなければ、私の歌を聴いていて下さいませんか?」

暗黒騎士「俺がですか?」

姫「えぇ…。聴いて下さる方がいた方が、身が入りますの」

暗黒騎士「それなら是非…お聴かせ願えますか」

姫「はい」

姫「~♪」

暗黒騎士(おぉ…)

姫(はい魅了されちゃって下さーい)

中断。
ノッてるので今日中に完結できる…といいな。

また、あんたかw

でも、勇者が主人公じゃないのか、珍しい

>>32
作風もいつもと変えてますw
やっぱ基本は暗黒騎士×女勇者萌えですねw

それが残り投下~

>夜

姫「こんな夜までお相手ありがとうございます…。お仕事もあるでしょうに」

暗黒騎士「いえ、姫をお守りするのも仕事ですから」

姫「では、そろそろ寝床に入ろうと思いますが…」

暗黒騎士「部屋の外で張っています。慣れているので、俺は仮眠を取りながらでも異変が起こればすぐにわかります」

姫「まぁ頼もしいです。それでは…」

姫「すやすや」

暗黒騎士(相変わらず寝つきが良い)

姫「…」

姫(美しい姫が無防備に寝姿を見せているわよ!今ならコッソリあんなことやこんなこともできるわ!)

姫「あ、あぁん」

暗黒騎士「ウッ…」

暗黒騎士「くっ、いかんいかん…」スタスタ

姫(あら何もせず行っちゃった…でも)

姫(硬派で紳士的な証拠ねぇ)

魔物A「暗黒騎士様」

暗黒騎士「どうした」

姫「…うん?」

部屋の外で話し声が聞こえた。

魔物A「実は…勇者一行が魔王城に向かっているとの事です」

暗黒騎士「姫を救いに来たのだな」

姫(えー、来なくていいって)

魔物A「今日は1番近くの街に宿泊しているようですが、このままなら明日の昼頃には魔王城に到達するかと」

暗黒騎士「そうか…」

姫(だが勇者の思惑は阻止する!)

>翌日

姫「おはようございます暗黒騎士様」

暗黒騎士「おはようございます、よく眠れましたか」

姫「えぇ、お陰様で」

姫「でも暗黒騎士様、気を張っていてお疲れでは…」

暗黒騎士「気にせずに。姫様の元を離れるわけには参りません」

姫「あ、なら私は魔姫さんと一緒にいますわ。なので暗黒騎士様はお休み下さい」

暗黒騎士「魔姫様と?」

姫「えぇ、彼女と一緒にいれば妙な事をする方はいないでしょう」

暗黒騎士「それもそうですね…」

暗黒騎士「では、2時間程度離れますが、あまり動き回らぬよう」

姫「えぇ、わかりました」ニッコリ

>そして城外

魔姫「本当に昨日、この辺で髪飾りを無くしたの?」

姫「えぇ、もうこの辺りしか心当たりが…でもすみません、探すの手伝わせてしまって」

魔姫「気にしないで。貴方の大事な髪飾りだものね」

姫「えぇ」

姫(勇者から贈られたもので1回もつけたことないけどね)

魔姫「あら、あれじゃない?」

姫「え、どこですか?」

魔姫「ほら、あそこの」

姫「よく見えません」

魔姫「じゃあ近くに行ってみましょう」

姫「はい」

トコトコ

魔姫「ほら、これ…」

姫「あぁっ足が滑ったぁー!」ドンッ

魔姫「!?」

魔姫「痛た…」

姫「きゃあああぁぁ魔姫さんごめんなさい、まさか落とし穴にはまってしまうなんてええぇぇ」

魔姫「気にしないで、怪我もないし」

姫「でもそこからじゃ出てこれませんよね魔姫さん」

魔姫「そうね…姫、悪いんだけれど助けを呼んできてくれない?」

姫「はい!今すぐに!」ダッ

姫「…」

姫(まずは成功!)




勇者「見えてきたな、魔王城が」

戦士「うむ」

魔法使い「早くお姫様を助け出さないとね!」

僧侶「頑張りましょう!」

姫(来た来た…何も知らずノコノコと、バカどもめ)ククク

魔法使い「姫様を助け出したらプロポーズするんでしょ勇者?」

勇者「お、俺にそんな勇気は」テレテレ

戦士「ハッハッハ!勇者は奥手だなぁ!」

僧侶「まぁ姫様を前に緊張するのはわかりますよ」

勇者「そうなんだよね…俺、女性をあまり知らないものだから、あんなに綺麗なお姫様の前だと一層緊張しちゃって…」

勇者「でも姫様の笑顔は俺に力を与えてくれるというか、俺の癒やしというか…」

勇者「俺…剣以外取り柄のない男だけど、姫様の為なら何だって頑張れるんだよ」

戦士「勇者…」

姫(月並みな感想である)

勇者「んっ…?あれは俺が姫様に贈った髪飾り!」

姫(気付くの早っ!まぁいいわ)

姫(私のこと大好きすぎる貴方に送るハニートラップ――)

姫「きゃああああぁぁ!!」

勇者「!?姫の声だ」ダッ

魔法使い「あっ勇者!」





勇者「うわああああぁぁぁぁ…」

僧侶「きゃああぁ、勇者さんが落とし穴にーっ!」


姫(注意力散漫ジャストフィイイイィィィット!!)

勇者「いてて…」

魔姫「…あのぅ」

勇者「…ん?」

魔姫「その…手、胸…」

勇者「!!!わわっ、スミマセン!!」バッ




戦士「おーい勇者大丈夫かー」

勇者「あ、うん、大丈夫!でも穴が深くて出られそうにない…」

魔法使い「仕方ない、急いで戻ってロープを持ってきましょう」

僧侶「待ってて下さいねー」


勇者「ごめんな皆ー」

魔姫「…勇者?」

勇者「え?」

魔姫「貴方がお父様と敵対している勇者?」

勇者「えっと…君はもしかして魔王の…?」

魔姫「ハッ!しまった」バッ

勇者「あ、いや、別に君に危害加えるつもりはないから!」アワアワ

魔姫「…え?」

勇者「俺は自分に危害を加える魔物しか斬りたくないし…」

勇者「き、君みたいに綺麗な人は斬れない…」ボソボソ

魔姫「…」

勇者「…って、何言っちゃってるんだよ俺!!とにかく君には何もしないから!」

魔姫「え、えぇ」

魔姫(これが勇者…想像より、普通の男の子って感じね)

勇者(くぅ~参ったなぁ、こんなに綺麗な人と狭い所で2人きりなんて…)

勇者「あ、あの、君も穴に落ちちゃったの?」

魔姫「えぇ…。姫が髪飾りを落としたと言うから、一緒に探してたらうっかり…」

勇者「姫様!?姫様と一緒に!?」

魔姫「そうなの、姫とは同年代だから仲良くなって」

勇者「そうか…姫様のお友達なら、君はいい人だね」

魔姫「私は魔王の娘よ」

勇者「それでも、心細くしている姫様と仲良くしてくれたんだから、俺にとってはいい人だよ」

魔姫「そ、そんな」

勇者「…なんて、俺ごときが図々しいか。俺と姫様じゃ不釣り合いだ」

魔姫「そ、そう?」

魔姫(まぁ華やかな姫に比べれば勇者は純朴そうでちょっと合わないかもしれないけど)

魔姫(でもこの勇者、話していると結構安心する…)

魔姫「ねぇ、助けが来るまでお話し相手になってくれない?」

勇者「え、えぇ、俺で良ければ!!」



姫「…」

姫(よし!)ガッツポーズ

姫「暗黒騎士様!」

暗黒騎士「どうされました姫様」

姫「魔姫さんが落とし穴に落ちてしまって…」

暗黒騎士「何だって!今すぐ魔王軍の者達に救出命令を出します」

姫「あぁすみません、こんな騒ぎにしてしまって…」ウゥ

暗黒騎士「いえ。やはり俺が貴方についているべきでした」

姫「えぇ、私もう貴方の側を離れませんわ」ピッタリ

暗黒騎士「あの姫様…それはくっつぎすぎかと」

>それで少しして

魔物A「暗黒騎士様」

暗黒騎士「どうした」

魔物A「落とし穴に勇者もいたそうで、魔物達に袋叩きにあったそうです」

姫(うわー)

暗黒騎士「勇者が!?それで、殺したのか」

魔物A「いえ、捕らえて魔王様の前に引きずっていかれました」

暗黒騎士「そうか、俺も行く」

姫「私も行きます」

姫(さーてトドメ…じゃなくて最後の仕上げ)

魔王「フハハ間抜けな勇者だ!どうだ今の気分は!」

勇者「くぅ…無念」

魔姫「お父様…」ハラハラ

暗黒騎士「只今参りました。…そいつが勇者ですか」

姫「勇者様…」

勇者「あっ、姫!」

姫「…」

この時私を見ていたのは勇者だけだった。今が好機!そう思った私は作戦を実行した。それは――

勇者(姫様の目が冷たい目で俺を見てる…)

勇者(うわあああぁぁぁぁ失望されたああああぁぁぁぁ)

姫(初めっから何一つ期待してなかったけどね)

暗黒騎士(どうしたんだ勇者、急に苦しみだしたぞ)

魔王「まぁ勇者は公開処刑だな」

魔姫「ま、待って下さいお父様!」

魔王「どうした魔姫よ」

魔姫「彼はお父様の宿敵である勇者――ならせめて、一騎打ちで勝負をつけるべきです!」

魔姫「戦わずして勝利を収めるなんて、魔王の名折れです!」

魔王「ふむ、それもそうだな…」

魔王「いいだろう…勇者の縄をとけ、我が相手してやる」

姫「いいんですか魔姫さん、勇者様が勝ったら貴方のお父様が…」

魔姫「で、でも…だけど…」

姫(魔姫さん、勇者のことそれなりに気に入ったようね)

姫(それなら私が何とかしてあげましょうか!)

勇者「ダハッ」

魔王「ふん、仲間がいなければお前の力などそんなものか」

勇者「まだまだ…俺は人々の希望を背負っているんだ…!!」

姫(但し私を除く)


姫「あぁ、このままじゃ勇者様が負けてしまいますね」チラッチラッ

魔姫「…えぇ、そうね」

姫「魔姫さん、もしかして勇者様のことが…」

魔姫「な、ななな何のこと!?」

姫「あら私の勘違いでしたか…いえね、魔姫さんの勇者様を見る目が違ったもので」

魔姫「!?」

魔姫(わ、私ったらそんなに態度に出ていたの!?まさか、自分でも気付かない内に勇者を…)

姫(ほんっ……と~に素直で純粋な人ですね)ニヤリ

姫「ねぇ知ってます?もし勇者様を倒しても、神は次の勇者を選ぶそうですよ」

魔姫「まぁ…そう言われているわね」

姫「つまり勇者様を倒した所で戦いは終わらないんです」

魔姫「そう…ね」

姫「魔王軍は終わらない戦いをお望みですか?」

魔姫「いいえ…今の勇者より強い勇者はもう現れないだろうと言われているし、それなら今の勇者を倒して世界を手に入れてしまおうという魂胆なはずよ」

姫「それでも人々の希望である勇者はまた生まれる」

姫「そうなれば戦いは終わらない」

魔姫「…」

魔姫「もしかして、これは不毛な戦いなのかしら…」

姫「えぇ…私はそう思いますよ」

姫(いやー魔王軍頭いいわー。それ実行されたらたまんないわー)

魔姫(終わりのない不毛な戦いが続くなんて、辛すぎる…!!)

魔姫(私は…そんなもの望まない!)

魔姫「お父様!」バッ

魔王「どうした魔姫。そこに立っては危ないぞ」

魔姫「この勇者を倒しても、また新しい勇者が生まれ、戦いは終わりません!」

魔王「しかし今の勇者より」

~以下、姫と魔姫が交わした会話の再現~

魔王「ふむ…つまりこれは不毛な戦いと…確かにな」

魔姫「争いを続ければ両者共ボロボロになっていくばかり…私はそんなもの望みません」

魔姫「私がお父様から継ぎたいものは魔王軍の武力ではなく…魔物達が笑顔で過ごせる国です」

魔王「魔姫…」

勇者(魔姫様…何て心の美しい人なんだ)

魔王「しかし我の先代より続いた勇者との争いを今更止めることはできん。急に争いをやめた所で誰も納得は…」

姫「そんなことありませんわ!」

魔王「!?」

姫「ありますよ、穏便に争いを止める方法が」

魔姫「本当、姫!?」

暗黒騎士「ほう…」

魔王「問おう…その方法とはいかなるものか?」

姫「それは…」




姫「勇者様と魔姫様が結婚することです!!」

勇者「!?」

魔姫「!?」

魔王「!?」

暗黒騎士「!?」

姫「いいですか、勇者様は人々の英雄…その英雄が魔王軍に囚われ殺されそうになった」

姫「それを止めるよう嘆願した魔姫さんはこう言われることでしょう。何て慈悲深い方なんだ、彼女が勇者様を救ってくれた女神か、と!」

姫「なので勇者様の結婚相手として、魔姫さんは受け入れられることと思います」

勇者「だけど魔物達が俺を認めないんじゃ」

姫「大丈夫ですよ、カリスマ性のある勇者様なら魔物達にもすぐ受け入れられるでしょう」

勇者「そ、そうですか?」

姫(いや別に魔物達が勇者を認めようが認めまいが私は知らないし)

魔王「1番大事なことを忘れているな」

姫「あら何でしょう」

魔王「魔姫の気持ちだ…魔姫には納得のいく相手を」

魔姫「私は構いませんわ…お父様」

魔王「!?」

魔姫「勇者とはさっき少し会話しただけなのですが…」

魔姫「勇者には惹かれるものがありました…それが彼のカリスマ性なのか、それとも男性としての魅力かはわかりませんが」

勇者「!?」カァーッ

魔姫「和平の為彼と結ばれること…私は少しも嫌じゃありませんわ」

勇者「で、でも…うわああぁどうしよう」

勇者(俺は姫様がっ…)チラッ

姫「」ギロ

勇者(目が冷てえええぇぇぇ!!)

勇者(そうだよな…こんな情けない俺、幻滅するよな)ガックシ

勇者(それに魔姫さんも俺には勿体無いくらい綺麗で心の美しい人だし…)

魔王「むぅ…しかしだな」

暗黒騎士「…俺も賛成です」

魔王「暗黒騎士!?」

暗黒騎士「魔王様もご高齢で、後を継ぐ魔姫様は魔王軍を率いるには優しすぎるお方です」

暗黒騎士「ですので、ここで和平を結ばれるのが魔姫様の為かと」

魔王「魔姫の為…か」

魔王「勇者よ」

勇者「はい!?」

姫(魔王相手に敬語になる勇者がいるか)

魔王「お前の気持ちはどうだ?」

勇者「お、俺は…魔姫さんは俺に勿体無い位の方だと思いますが…」

勇者「でも俺も平和を望みます…魔姫さんが俺なんかでもいいと言うのなら…」

魔姫「勇者…」

勇者「魔姫さん…」

魔王「むうぅ…」

姫「魔王様!どうか貴方の愛する娘の言葉を聞き届けて下さい!」

姫(はよ決断しろ!)

魔王「勇者よ…魔姫は我の大事な一人娘」

魔王「魔姫を泣かせるようなことがあれば…」

魔王「その時こそ、貴様を人間達の見せしめとして葬ってくれるぞ」ギロリ

勇者「は、はいお義父様!」

姫(よっしゃああああぁぁぁ!!)ガッツポーズ

魔姫「ありがとう!これも姫のお陰よ!」

姫「あらあらそんな」

姫(最初から最後まで計画通りだったわ)

魔姫「でも…鏡の予言は当たりだったわね」

姫「鏡の予言?…あぁ、そういえば」

魔姫「魔王と勇者の戦いの鍵は、貴方が握っている…」

暗黒騎士「そうか…姫様の存在が、この戦いに終止符を打つということだったのか」

勇者「そうだったのか!!姫様、やりましたね!」

姫「そ、そうですね」

姫(意図せず…私すごー)

魔王「そうと決まれば…国王に書を送れ!一人娘の結婚式は盛大にやるぞ!!」

魔姫「もうお父様ったら」

姫(フフ…まぁいいわ、そんなことよりも)

暗黒騎士「姫様…お礼を申し上げます」

姫「はい!暗黒騎士様ぁ」

姫(これで暗黒騎士はフリー!!後はじっくりジワジワ魅了していけば…)

暗黒騎士「これで俺も肩の荷が降ります」

姫「えぇ、これからは自由ですわぁ」

暗黒騎士「はい…これからは自分の気持ちに素直に生きることができる」

暗黒騎士「愛する人に、自分の気持ちを伝えることができます」

姫「愛する人ぉ!?あらやだ暗黒騎士様、私達まだそんな…」

暗黒騎士「ありがとうございました姫様!」ダッ

姫「えっ」

暗黒騎士「…魔物A!」

魔物A「暗黒騎士様?どうされ…」

暗黒騎士「好きだ!」

魔物A「!!」

暗黒騎士「もう俺は自分の気持ちを偽らない…俺はずっとお前を想っていた…!!」

魔物A「暗黒騎士、様…」ブルブル

魔物A「嬉しいです…!私も、貴方のことが…!!」

暗黒騎士「魔物A!」ギュッ




姫「」

その後勇者は魔姫の元に婿入りし、人間と魔物は和平条約を結んだ。
まだ人間と魔物の間にある溝が完全に埋まったとは言えないが、今の所目立った問題は起こっていない。


魔姫「勇者…愛しているわ」

勇者「俺も…今は君だけを愛している」

魔王「まぁ色々あったが、魔姫が幸せならそれでいいだろう」

王「平和が1番だな」


長く続いた争いは1人の姫によって終焉を迎えた。
その平和が永遠に続くかどうかはわからない。だからこそ、彼らはこの平和を保とうと努力するのだ。

これからどんなことがあっても、2人は乗り越えていくだろう。

2人が愛し合っている限り、永遠に―――





fin








おまけ

姫「私は妥協して見合いでもしよう」

お付き合いありがとうございました。
姫様は書いてて楽しいキャラでした。

誤字ってたああぁぁ

>>4
暗黒騎士「ぶしつけて悪いが――俺と来て頂く」
→暗黒騎士「不躾で悪いが――俺と来て頂く」

>>46
勇者(姫様の目が冷たい目で俺を見てる…)
→勇者(姫様が冷たい目で俺を見てる…)


感想ありがとうございます、今年も頑張れそうです。

闇の競馬www
いつも、なるべく短く話をまとめようとしてるので長編書けるかはわかりませんが、今年も暗黒騎士×女勇者書くつもりなので頑張ります!

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