蒼井晶「年末か……」 (21)

~蒼井家~

蒼井晶「今年もあと三十分切ったか」

浦添伊緒奈(真)「早いもんだね」蜜柑モグモグ

晶「てかてめー何勝手に人ん家上がり込んで炬燵に入りながら蜜柑食ってんだ」

伊緒奈「だって炬燵には蜜柑でしょう?」皮ムキ

晶「出ろ狭いだろうが。只でさえ家の炬燵は狭いんだからよぉ!」ゲシゲシ

伊緒奈「出たら寒いじゃない」ヒョイヒョイ

晶「よけんなこの野郎!」

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ウィクロスssです。果たして年内に終われるか

伊緒奈「怒んないの……ほら、あーん」

晶「てめーのせいでキレてんだよこっちはよぉ!」パクパク

伊緒奈「怒りながらも食べるんだ」

晶「勿体ねーからな!」ゴクン

晶「あー何か疲れた……あたしも蜜柑食べよ」皮ムキ

伊緒奈「どんどん食べて~」

晶「家の蜜柑だ、これは……あむ」モグモグ

伊緒奈「この蜜柑美味しいね」パクパク

晶「だな。ちょうどいい甘味と酸味で」

伊緒奈「ルリグになってる間は食べれなかったから懐かしい味……」

晶「そーいやお前ルリグになってたんだったっけな……カードの中ってどんな風なんだ?」

伊緒奈「ん?んー……」ヒョイパク

伊緒奈「あー……」モグモグ

伊緒奈「えー……」ゴクン

伊緒奈「何もない所だよ」皮ムキ

晶「それだけの事を思い出すまでの時間が長えんだよイラつくな!」

伊緒奈「ほらほら怒っちゃダメだよ。はいあーん」

晶「何があーんだ……」モグモグ

伊緒奈「ふふ……」

晶「ちっ……」

晶「あー何か今年は録な事がなかった気がするな……」

晶「読モとしての地位が危うくなるわ顔に傷がつくわ、ウリスはいなくなるわで……」

伊緒奈「波乱万丈だね」

伊緒奈「私はルリグだったから時間の感覚とかよく分からなかったけど」

晶「そうかよ」

伊緒奈「うん」

晶「……はー…………」

伊緒奈「ほー……」

晶「……」

伊緒奈「……」

晶「……」

伊緒奈「……」

伊緒奈「この部屋から除夜の鐘の音って聞こえる?」

晶「はぁ?」

伊緒奈「そういえば除夜の鐘って聞いたことないなって」

晶「ふーん」

伊緒奈「どうなの?」

晶「毎年毎年うるさいくらいよく聴こえるぞ」

伊緒奈「そっか」

晶「除夜の鐘なんて珍しい物かよ。ただの鐘の音だぞ?」

伊緒奈「うん。私の家の回りには神社もないし……」

晶「神社が近くにあってもうるさいだけだけどな」

晶「毎年ゴンゴンゴンゴン、律儀に百八回もぶっ叩いてさ」

伊緒奈「確か煩悩の数が百八個なんだよね」

晶「それくらいは私でもしってる」

伊緒奈「……」

晶「……おい?」

伊緒奈「……ふぁ……」コクリ

晶「おい何眠そうにしてんだ。除夜の鐘が聞きてーんじゃねぇのかよ」

伊緒奈「こんなに夜更かししたのはじめてだし……」

伊緒奈「 まだあと十分くらいあるし……除夜の鐘始まったら起こして……」コテン

晶「ちょっ!私の肩に寄りかかるんじゃねーよ!おい聞いてんのか?!」

伊緒奈「……」スー

晶「……もう寝ちまったよこいつ……起きれんのか……?」

伊緒奈「……」スー

晶「……ウリスもこんな風に寝たのかな……」

晶「……ウリス」

晶「どこにいんだよ……」

晶「まだ私は諦めてねーんだからな……」

晶「……」

晶(……初詣……行ったことねーけど今年は行ってみっかな)

晶(でも願い事どーすっかな)

晶(ウリスを見つけることも諦めてないし)チラ

伊緒奈「……」スー

晶(…………)

晶(ちっ、腑抜けた面しやがって)

晶(……やっぱ願い事はウリスが見つかるように、でいいか)

晶(私が破滅させたかったのは向こうの伊緒奈なんだからな)

晶「とりあえずウリス……」

晶「待ってろよ……」

伊緒奈「むにゃ……」

年も変わったしここまで。駄文失礼しました

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