上条「インデックスに毎日チ○コを見せつけてみる」 (49)

1日目

何故そんなバカな事を思い付いたのか、それを問われるとなんと返せば良いのか返答に困るのだが恐らくむしゃくしゃしてたのではないだろうか。

まぁこの際理由も目的もどうでもいいだろう、わたくし上条当麻はそんな変態的思考に支配されてしまった訳でありびっくりするほど抵抗なくそれを実行したのであった。

方法としては至ってシンプル、帰宅直前に社会の窓を開ききりそこから上条さんの男性自身を竿だけ取り出す。
ただそれだけを行い普通にただいまーっと玄関のドアを開いただけだ。

「あっ、おかえりなさいとうま!!」

インデックスは基本部屋でゴロゴロしているのだが俺が帰宅するとかけ寄ってくる、真正面から近寄って来るのだから同然気付く。

「ねぇねぇとうまとうま、今日の晩ごはんはなに…………………」

話の半ばで絶句。笑顔がビシィッ!!凍り付く。

俺の股関に焦点を合わせたまま硬直するインデックスさん。

黙ってインデックスの反応を観察する俺。

そして数分後、インデックスの悲鳴が辺りに響いた。

その日の夜、インデックスは話し掛けても返事をしてくれなかった。

ただ、噛みつかれなかったのはちょっと意外だったけど。



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2日目



昨日と同じくわたくし上条当麻は自身の息子さんを社会の窓からコンニチハさせて帰宅した訳なのだがインデックスは昨日の事を警戒してか出迎えてくれなかった。ただリビングの入り口の影から顔が半分だけ飛び出してこっちを見ている。

ただいまーと俺が言うとインデックスは「ひぅっ!?」…と、小さく悲鳴のような声を漏らしてベランダの方へと後退。

その後はこっちを一切振り返らない、声をかけても肩をびくっとすくませるだけで応答無し。

それでもめげずに声をかけていたのだが、今度はトイレに籠ってしまった、トイレに行きたくなったら困るからやめてくれないだろうか。

それにトイレに籠られてしまうさいにチラッと顔をみたら真っ赤だったし、熱でもあったらトイレの中じゃ体冷えるだろ。

その日は俺が寝る為に風呂場に行くまでインデックスはトイレを占拠していた。

5日目

「………いいかげんにして欲しいかも!!」

3日目4日目と続けてチャック全開息子さんもコンニチハ状態で帰宅していたが5日目にしてインデックスがようやく声をかけてくれた。

「まいにちまいにちとうまはどうしてそんなことしているの!?そんな良俗と秩序に反するような行いをまいにちまいにち…!!」

……と、どうやら我慢の限界だったようでシスターさん宜しく有難い感じの説教が始まった。ただしこっちは向いてくれない。

「いいとうま!!とうまがしている事は人としての守るべきルールとかいろいろぶっちぎってるダメなことなのかも!!日本では変態って呼ばれる行動なんだよ!?」

「なぁインデックス」

「なにかな?今はわたしが話をしているのだけれど」

「人と話す時はちゃんと向き合って話さないとダメだと思うんだ」

「…………………………………………………………………………………………………………………」

プルプルと肩を震わせるインデックス。その後ろ姿から僅かに見えた耳が急速に赤くなっていくのが見えた。

結局、その後はまた前日同様完全無視されたまま就寝した。

12日目

流石にこれ以上インデックスに無視されたままままなのは正直辛い。一週間を過ぎた辺りから説教すらされなくなってしまったし、顔すら影から半分だけ出した睨み顔しか見てない。

なので多少強引なコミュニケーションをとる事にした。

方法はこれまたシンプル、インデックスは基本俺に背を向けているだけで飯も食うしテレビも見る、ならば回り込めば良いのだ。

「ひっ…」

本日も徹底無視を決め込んでいたであろうインデックスだったが、とりあえず帰ってきてすぐ正面に立つ。

「ただいまインデックス」

「は……はわ……っ……!?」

わたわたと慌てふためき後退り、後ろを向いて逃げ出そうとする所で間髪入れずに回り込み再び正面へ。

「やっ……!?」

さらにインデックスは猛ダッシュでトイレに籠ろうするが扉が閉められる前に手足を使い阻止。

「……ぅ……ふぇ……」

次に向かうはベランダ、だがそっちは行き止まり!!

「やぁ!!とうまのばか!!やめて!!」

……と、なにやら本気で泣きそうになってしまっているのでそこで中断。流石に泣かせる訳にはいかないからな。

「…………………………」

その日、インデックスは何も言わず小萌先生のアパートへ泊まりに行ってしまった。

やはり強行手段はよくない、泣かせるつもりなんてなかったのに。

13日目

「上条ちゃんシスターちゃんとケンカでもしたんですか?昨日はいきなりシスターちゃんが泊まりに来たからびっくりしたんですよぉ、シスターちゃんは理由教えてくれませんし」

翌日になって小萌先生のアパートへインデックスを迎えにいく。ちなみに小萌先生の前ではコンニチハしていない、何故か?担任の先生にセクハラして学校に居られなくなるのは非常にマズイからだ。それになんとなくだがインデックス以外にはそういう事する気にならん。

「まあ理由は聞きませんけど仲良くしなきゃだめですよ?先生は買い物行って来ますから上条ちゃんはその間にシスターちゃんと仲直りしておきましょうね?では行って来ますねー?」

ありがとうございましたと小萌先生にお礼をしてからインデックスが居るアパートの中へ、もちろんチャックを開きコンニチハを忘れずに。

「………とうm……………ふぇ……」

中に入りインデックスに昨日の事を謝る、泣かせるつもりなんてなかったのにインデックスを困らせてしまったのだ、ごめん、許してくれと素直に謝った。

「…………………あやまるのならそれ、やめてほしいのだけれど……」

頭を下げて床を見つめているのでインデックスがどんな表情なのかは分からない、許してもらえるのかも分からない、だけどインデックスはちゃんと反応してくれた、それだけで俺は少し嬉しかった。

「とうま!?だから、どうしてそういう事するの!?ねぇってば!?」

その日はなんとかインデックスを連れて帰る事が出来た。帰る途中二人の距離間隔が20mを常にキープしてはいたが、別にそれは良いだろうと自分に言い聞かせた。

24日目

息子さんをコンニチハさせ続けて早3週間とちょっと、わたくしこと上条当麻はこの行為が日々の日課となりありふれた日常の中の一つなのだと思えてきており、インデックスも最近は無視はしなくなってきていた。

「……………おかえりかも」

ただ、インデックスの見下すような眼差しはちょっと辛い。

「………とうまはわたしがやだって言っているのにやめてくれないし、もういいもん」

帰宅する度に小言言われるのも悲しい。

「とうまのへんたい」

数分おきに紡がれる誹謗中傷が心を抉る。

「………あととうま、ひとつだけ聞くけれど、ほんとにわたしにしかそういう事してないんだよね?」

その質問も日に一度ぐらいのペースで必ず聞かれるが俺の返事は毎回同じである。

するわけないだろ、と……毎回同じ台詞で返している。

「………そう、ならいいかも」

その後ぷいっとテレビの方へ顔を向けてしまうのも毎日同じだった。

30日目

コンニチハさせ続けて1ヶ月、ここまで来るとインデックスもトゲトゲした態度ではなくなり以前と同じようになってきていた。

「ねぇねぇとうまとうま、こんどカナミンのショーイベントっていうのがせぶんすみすとって所でやるんだって!!連れてって!!」

コンニチハさせた状態の時は一定距離を必ずキープしていたというのに今はなにやらチラシを持って俺の背中にのし掛かっている。

何故だろうか、インデックスにどんな心境の変化があったのだろう?以前はあんなに拒否反応を示していたのにえらい変わり様だ。

「ふぇ?なんでわたしがふつうにしているかって?えーと………」









「慣れちゃった?えーと……見飽きたとも言うかも?」




インデックスが無垢な瞳のまま自然と放たれた言葉に、わたくしこと上条当麻はどうしようもないほどに絶望させられた。

ここまでの敗北感……いまだかつて味わった事など無いと断言する。

「ふぇ?」

インデックスはキョトンとした表情で俺と俺の息子さんを眺めていた。

31日目

このままでは引き下がれない。

このままでは男としての尊厳が喪われてしまう。

それは駄目だ。あってはならない。

見慣れた?見飽きた?何故そんな事になる?

………考えてみれば当たり前なのかもしれない、毎日コンニチハさせていたのだ。

毎日見せつけていたのだ……同じモノを。

インデックスは他の女の子よりも羞恥心が凄く強い、それは彼女のシスターという立場からなのか、性格上のものなのか……あるいは両方なのか。

だがそうだったとしても毎日だったのだ、経験は慣れと耐性を生む、完全記憶能力を持っているインデックスなら尚更だ。

ならどうする?どうする上条当麻。

それは、見飽きたという事を幻想にしてぶち壊せばいい。

その為に奮い勃て上条当麻、そのふざけた幻想をぶち壊す為に


上条「………ただいまインデックス」

禁書「おかえりなさいとうま」

上条「………」

禁書「………あれ?」キョトン

上条「どうしたインデックス?」

禁書「えっ………その……うん……」

上条「………」

禁書「………とうま、ようやくやめてくれたんだね」

上条「なにを?」

禁書「…………あんまり口にはしたくないのだけれど……はしたないから」

上条「そうか、まぁ、毎日コンニチハさせていたからな」

禁書「……………まあいいかも、やめてくれたのならもういいもん」

上条「いや、やめてないけど」

禁書「え?」

上条「まあ待てって……ふんふふんふんふふんふんふんふーーん♪」ヌギヌギ

禁書「」

禁書「」

上条「ふぅ……」

禁書「あの……とうま?」

上条「うん」

禁書「………ついにチャックから出すだけではあきたらずズボンまで脱ぐようになってしまったようだけれど………一応言うんだよ、やめて」ジトッ

上条(あっ、蔑むような瞳久しぶり)ゾクゾク

禁書「………」パタパタ

禁書「はい、お願いだからズボンはいて」ズイッ

上条「まあ待ってくれインデックス、ほら、よくみて」

禁書「………」ジー

上条「………」ムクムク

禁書「」

上条(あっ、硬直した、この反応も久しぶり)ビクビク

禁書「」

禁書「」

上条「………ああ、そうか……そういうことか」


禁書「……………」


上条(俺はちょっとインデックスの恥ずかしがってる姿とか困惑してる姿が見たかったのか……だから……)ビキビキ

禁書「…………」トタトタ

上条(もっと困らせてみたい……もっとこう……泣き出すギリギリのラインで羞恥心で真っ赤になるような……)ムラムラ

禁書「スフィンクスおいで」ヒョイ

スフィンクス「にゃー」

上条(そうと分かればどうする、ギリギリ……そうギリギリのライン……だったら目の前でシコシコとしてみるのも悪くないかもしれない)ゴクリ

禁書「…………」トタトタ

上条「よっしゃインデックス!!ちょっとよくみててk……

禁書「スフィンクス、隠してて」ポイッ

スフィンクス「にゃー」ガリッ!!

上条「グァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」ビクンビクン

禁書「あっ…引っ掻いちゃだめかも!?」グイッ

スフィンクス「にゃー!!」ギリギリガリガリ…

上条「ご、があああああああああああああああああああああああああああ!?!?」ビッタンビッタン

禁書「あ……ど、どうしよう……」オロオロ

上条「」

スフィンクス「にゃー」ペロペロ…ザリッ

上条「」ビクンッッ!!

禁書「」

数日後

上条「………今までで一番恥ずかしい入院理由だった……先生に「猫はお勧めしないね?するなら犬がいいと思うね?」とか真顔で薦められるし……不幸だ……」ガクッ

禁書「ご、ごめんなさいかも……でも元はといえばとうまが変な事するからなのだし!!」プンスカ

上条「……すいません」シュン

禁書「もういいよ、とうま」

上条「ああ……ホントすまん」

禁書「ふぅ……とうまが変な事しているうちにもうお正月なのかも」

上条「あー……そっか、もう年明けたんだな」

禁書「うん、とうま、今年もよろしくかも」ニコリ

上条「ああ、よろしくインデックス」ナデナデ

禁書「えへっ……うん」

上条「年明けか……なら、よし」ゴソゴソ

禁書「………?」キョトン

上条「コンニチハ」ジィー…ボロン

禁書「…………とうま?」ジトッ

上条「開けましておめでとうございます」

禁書「」

おわり

開けましておめでとうございます(´・ω・`)ノシ

いやぁ、こんな下らんSSに年跨ぎでお付き合いしていただいてありがとうございました、今年もぼちぼちと書いてくと思うからよろしくぅ

じゃあばいちゃ(´・ω・`)ノシ

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