幼馴染「ちっちゃい……」(67)

幼「もっと背を伸ばしたい」

男「なんでさ?」

幼「だって…キスするのにも男がしゃがまなきゃいけないし」

男「別にそんなこと気にしないでもいいのに」

幼「やだもん…」

男「あーもー、幼馴染はかわいいなぁ」ナデナデ

幼「むぅ…………えへへ」

幼「男のナデナデ、好きー」

男「そうかー、もっとなでてやろう」ナデナデ

男「小一時間くらい」ナデナデ

幼「それはなですぎだよ!」

幼「もう!また照れ隠しして!」

男「バレたか」

幼「…やっぱりもっと大きくなりたい」

幼「身長だけじゃなくて…もっと色々大きくなりたい!」

男「なんで?」

幼「ううっ…」

幼「胸はぺたんこだし、身長144.5cmだし……」

男「幼、小3からほぼ身長伸びてないもんね…」

幼「うん…」

幼「もう、ピグミーマーモセットって言われるの、嫌なんだよー」

男「ピグミーマーモセット?」

幼「世界で2番目に小さいお猿さん」

男「2番目?」

幼「だってほら、うちの高校には…」

男「あぁ、生徒会長な」

幼「私、こども会長より1.5cmも背が高いよ!」

男「うんうん、会長は3年生なのに、校内一ちびっ子だもんな」

男「でもな、幼…」

幼「なに?」

男「自分のお姉さんの事を、こども会長とか言うなよ?」

幼「…むぅー」

男「ちなみにそんな変なあだ名で呼ぶのは誰だ?」

幼「幼友ちゃん」

男(あいつめ…俺の幼馴染に何て変なあだ名を…)

男「…ちなみに会長は?会長にもあだ名あるの?」

幼「ピグミーネズミキツネザル」

幼「世界一小さなお猿さんね」

男「…」

男「幼はそのままで充分可愛いよ」

幼「でも、男は身長高いし、顔はカッコ良いし、成績も良いし」

幼「こんなんじゃ…私、男と釣り合わないよー」

男「…はぁ」

幼「何でため息?」

男「…」

男(あぁ…)












男(幼、超可愛いよぉおおおぉぉぉおおおぉ!)

男(ちっちゃかわいい!これは世界の宝!)

男(いつまでも抱きしめて、ナデナデしていたい!)

男(あぁ、俺は何て幸せ者なんだろう)

男(こんなにちっちゃかわいい子が幼馴染で、彼女なんて…)

幼「だからね、男!私、決めたの!」

男「う、うん?なに?」

幼「この夏で体を大改造して、ナイスバディになってやる!」

幼「男と釣り合うようなナイスバディに!私はなるっ!」

男(いやいやいや!やめてぇぇぇぇ!)

幼「付き合ってよね、男」

男(全く気が進まないなぁ…)

幼「で、まずはこの…胸から!」ドンッ!

男「え?む、胸?」

男(あぁ…無い胸を精一杯張ってる幼、超可愛いぃぃぃぃ!)

男「えっと、あのさ、身長を伸ばす事を考えてたんじゃないの?」

幼「それは当然、毎日努力してます!」

男「え?身長伸ばす努力って何やってるの?」

幼「えっとねぇ」

幼「牛乳を一日4リットル飲んだりー」

男「よ、4リットル?多すぎない?」

幼「たくさん飲めば、きっと大きくなる!」

幼「…と、信じて、早6年にもなりましょうか…」

男「えと…ドンマイ?」

幼「…最初はね」

男「うん」

幼「前ならえが嫌だったんだよ」

男「あぁ、先頭の人だけ、前ならえじゃないもんな」

幼「あれが嫌だったの!」

幼「だから一生懸命牛乳を飲んでます!」

男「牛乳だけでは背は伸びないと思うけど…」

幼「もちろんそれだけじゃないよ!」

幼「身長が伸びるストレッチをやったり」

男「へぇ、そんなのあるんだ?」

幼「あと、寝る時間を増やしたり」

幼「あ、身長って、寝てる時に一番伸びるんだって!」

男「幼、毎日9時には寝てるもんな」

幼「努力は…してるのです…」

男(努力が報われなくて、しょんぼりしてる幼、超可愛いぃ…)

幼「コホン。えー、話しを戻します」

男「え?何の話しだっけ?」

幼「胸の話しです!」

男「あぁ、そうだったね…」

幼「揉むと大きくなると聞きました!」

男「も、揉む…」

幼「しかしこの方法には間違いがありました!」

男「は?」

幼「…3年間、一日も欠かさず、毎日自分で揉み続けましたが!」

幼「まったく!一ミリも!大きくなりませんでした!」

幼「まるで、凍れる時間の秘宝がかかっているかの様に!」

幼「成長しなかったのです!」

幼「全然大きくならなかったのです!」

男「毎日揉んでた…って、お前…」

幼「だからね、男」

幼「その…男に、揉んで欲しいんだけど…」

男「…」

幼「駄目?」

男「自分で揉んで駄目なら、俺が揉んでも、駄目じゃない?」

幼「好きな人に揉まれると大きくなると聞きました!」

男「…一応聞くけど、誰から?」

幼「幼友ちゃん」

男(あいつ…俺の幼馴染に、何を変な事を吹き込んでやがる…)

男「幼、それは駄目だよ駄目」

男「俺だって、健全な男子高校生としてさ」

男「そう言う事に興味が無い訳じゃないけど」

男(むしろありまくりだけどな!)

男「もっと大人になって…ちゃんと責任が取れるような年齢になってからでも…」

幼「男、何言ってるの?」

幼「私は胸を大きくする為に、揉んで欲しいって言ってるんだよ?」

幼「これはえっちな事とは違うのです!」

幼「第二次性徴がちょっと遅れてる私を助けると思って」

幼「…ね?」

男「う…」

男(ぎゃぁああああああぁぁぁぁ、何この可愛い生き物!)

男(天使や!ここに天使がおる!)

幼「ふ、服の上からで良いから…」

男「…」

男(何だその譲歩!生で?生乳を揉ませようとしてたのかぁぁぁぁ!)

男(今!俺の理性が猛烈に試されている!)

男(ガイアよ!何故俺にこの様な試練を!)

男(あぁ、もう押し倒しちゃおうかなぁぁ)

男(いやいや、頑張れ俺の理性!)

男(…でも、胸を揉むくらい…)

男(アルファベットで言ったらb!)

男(…bで止まるか?)

男(こんなにちっちゃかわいい彼女相手に?)

男(それはそれでどうなんだ?男としてどうなんだ?)

男(でも俺はアレが…)

幼「ねぇ、男、なんで変な顔して黙ってるの?」

幼「ねえってば!」

男「はっ!な、なに?何か言った?」

幼「…」

男「あ、胸を揉むと大きくなるって話しな?あれ、嘘らしいぞ?」

幼「え?嘘?」

男「揉むと一時的に大きくなるけど、すぐ元に戻るって」

男「何か、前にテレビで言ってたぞ」

幼「え?そ、そうなんだ?ふーん…一時的なんだー」

男「だから、な?違う方法を考えよう!」

男「ネットで調べれば、何か良い方法が…」

幼「…わかったよ、男」

男「え?何が?何がわかったの?」

幼「胸、揉まなくて良いから」

幼「こうなったら奥の手だね」

男「奥の手?」

幼「私を抱いて!」

男「何だ、そんな事なら、いくらでも」
ギュッ

幼「わわっ!」

男「プラス、左手でなでなでもしちゃおうか」ナデナデ

幼「…えへへー」

男「…よしよしー。幼はちっちゃくて可愛いなー」ナデナデ
ぎゅーっ

幼「…」ポーッ

幼「…はっ!?ち、違う!」

男「え?何が?」

幼「私が言った『抱いて』は、こう言う意味じゃないよ!」

男「だって、今、右手でぎゅってして、左手でなでなでだよ?」

男「嬉しくない?あ、両手でぎゅってした方が良いって事?」

幼「違うよ!あ、ぎゅっとされるのは嬉しいけど」

幼「私が言ったのは、性的な意味で抱いてって事だよ!」

男「あれ?俺、急に耳が悪くなったみたい」

男「今、幻聴が聞こえちゃったよ、ハハハ」

男「幼、今、何て言ったの?」

幼「えっちしよう!」

男「お、幼さん、何言ってんの?マジ何言ってんの?」

幼「えっちすると、女性ホルモンがバンバン分泌されると聞きました!」

男「…そのいらん知識も、幼友が言ったのか?」

幼「これはお母さんから聞きました!」

男(おばさん、自分の娘に何言ってんのぉぉぉぉ!)

幼「女性ホルモンが分泌されるとね」

幼「色っぽくなるんだって!」

幼「実は胸の事をお母さんに相談したんだよ」

幼「それで、豊胸手術したいからお金頂戴って言ったら」

幼「『大好きな人とえっちな事しちゃいなさい』って」

幼「そしたら絶対、出るとこ出ちゃうって!」

男「…」

幼「私は、男の事が、大好き!」

幼「男は、私の事が、好き…だよね?」

幼「何の問題も、無い、よね?」

幼「だから、えっちしよっ!」

幼「きっと出るとこ出ちゃうよ!」

幼「ばばーんと!男にふさわしい女の子になっちゃうよ!」

男(出るとこ出るって…妊娠して、お腹が出るとか?)

男(って、避妊くらいせんかーーーい!)

男(って、そもそもエッチなんて出来るかーーーーい!)

幼「身体は小さいけど、大丈夫」

幼「中身はちゃんと年相応だよ!」

幼「…だから、ね?」
スリスリ

男「あ、あの…」

幼「ね?」
スリスリ

男「そ、それでも…俺は…」
プルプル

幼「もー!女の私がここまで言ってるのに!」

幼「なんで手、出してくれないの!?」

男「そ、それは…その…」

幼「男は私が…」

幼「胸を大きくする為に、dqn君に揉みしだかれて」

幼「色気を出す為にと、教師に抱かれて」

幼「ついでに、化粧品を買うために、キモ親父に買われても良いって言うの?」

男「あぁうぅううぅあああぁぉぉぉぉぉぁああぁぅ」
ガクガクブルブル

男(俺の幼馴染がッ、今!とんでもねぇ事を口走ったッ!)

男(催眠術とかそんなのじゃねーぜ!)

幼「…そう言うのが好きなんでしょ?男は!」

男「ち、違う!断じて違う!」

男「もう一回言うけど、断じて違うからな、幼!」

幼「嘘だっ!」

男「えっ?嘘?何が嘘?」

幼「幼友ちゃんと友君が言ってたもん!」

男「な、何を?何て?」

幼「今のを言えば、男は絶対に手伝ってくれるって!」

男(よし、あの二人は今度ぶっ飛ばす)

男(特に友、あいつは三分の七殺しにしてやる!)

男(俺がntr大嫌いな事をバラしやがってっ!)

幼「だから…良いでしょ?」

男「あ、あの…その…」

幼「私が本当にあんな事やそんな事しちゃっても良いの?」

幼「dqn君とか、喜んで揉んでくれそうだけどなー?」

男「そんな事、彼氏として、許す訳ないでしょ!」

幼「じゃあ、やっぱり男が…違う…違うか」

男「違うって何が?」

幼「私、男にして欲しいんだよ」

幼「女の子らしくない、色っぽさの欠片もない身体だけど…」

幼「男に、そう言う事、して欲しいんだよ」

幼「私がこれだけ言っても、駄目なの?」

男「俺は幼の事が大好きだっ!」

幼「え?あ、うん、ありがとう、私も大好きだよ?」

男「でも、そう言う…エッチな事はもうちょっと待って欲しい」

男「本当に、もうちょっとだから…」

男「俺は俺なりに、真剣に考えてるから!」

男「だから、今は…ごめんっ」

男「それに幼は今のままで…ちっちゃ可愛いままで良いよ!」

幼「私、小さいままで良いの?」

男「そう!無理して大きくならなくても良い!」

幼「男ってもしかして…ロリコン?」

男「だ、断じて違う!」

幼「じゃあこんな幼児体型のどこが良いのさ!」

男「それは…」

幼「やっぱり、ロリコンなんだ…」

幼「だから私がナイスバディになるの手伝ってくれないんでしょ!」

幼「そしてロリコンは紳士だから、手、出さないんでしょ!」

幼「そりゃあ、真剣に考えてくれてるのは嬉しいけど…」

幼「それでも、私は…」

男「幼っ!」

幼「なに?」

男「俺はな…俺はなっ!」

男「小さな人が好きなんじゃない!」

男「好きな人が小さかっただけだ!」

幼「男…」

男「それに、きっとクリスマスの頃には…」

男「幼を、その…抱けると…思う」

幼「クリスマス?」

男「それまでは…これで我慢してくれ」
チュッ

幼「んっ」

幼「…」ポーッ

幼(えへへー。クリスマスかぁ…ロマンチックな感じ…)

幼(…)

幼「…ん?」

幼「ねぇ、男…何でクリスマスなの?」

男「う…それは…」

幼「私たち、相思相愛で、お付き合いしてる、健全な高校生だよね?」

幼「何でクリスマスまで待たないといけないの?」

幼「理由教えてよ、男」

男「そ、れは、その…」

幼「そ、それに私、今日、大丈夫な日なんだけど…」

男「だ、大丈夫って…それって…」

幼「だから勇気出して、こんなにお願いしてるのに!」

男「…それほどまでに、か?」

幼「私たち、ちゃんとお付き合いし始めて、2ヶ月!」

幼「そう言う事、あってもいいでしょ?」

男「…わかった」

幼「え?」

男「俺も、覚悟を決めた!」

幼「ほ、ホントに?」

男「後悔…したくないからな!」

幼「じゃあ、ね?」

男「うん…」
チュッ











幼「ちっちゃい……」

男「…」

幼「幼友ちゃんが持ってたマンガとかだと、もっと…」ブツブツ

幼「それに、ビデオで見たのとも全然…」ブツブツ

幼「ねぇ、男?」

男「ヤメテー。オレノライフハ、モウゼロダー」

幼「ちょ、ちょっと、どうしたの?男?声が小さいよ?」

男「チイサイッテイウナー。イワナイデー。イワナイデクダサイー」

幼「お、男?」

男「うわぁあぁぁぁぁん」

幼「えっ?号泣?何で?」



幼「あ、あの…私、本物を見るの初めてで…その…」

幼「だ、だからその…ごめんね?」

幼「ちっちゃいなんて、言われたら、傷つくよね?」

幼「私だって、ちっちゃいって言われたら、悲しくなるもん!」

男「…」

幼「…ドンマイ?」

男「…」

幼「…ね?」
ポンッ

男「いたたまれない!俺、いたたまれない!」

男「小さいって言われた上に、めっちゃフォローされるなんて!」

男「俺、超いたたまれない!」

男「だからクリスマスって言ったんだぁぁぁぁ」

幼「さっきからクリスマスって言ってるけど…」

幼「クリスマスに、何があるの?」

男「…もう少しで貯まるんだ」

幼「貯まる?」

男「目標金額まであと少しなんだ」

幼「目標金額って、お金?何に使うの?」

男「…言いたくない」

幼「…ね、私、男の恋人だよね?恋人の私に隠し事するの?」

男「…」

幼「言って!何に使うの?クリスマスに何があるの?」

男「おっきく…」

幼「え?」

男「おっきくする手術を受けるつもりだったんだよ!」

幼「え?おっきく?手術?」

男「俺、昔から小さいのがコンプレックスで…」

男「せめて…せめて日本人の…平均的な大きさくらいに…」

幼「あの…私、その…デリカシー無くて、ごめん…」

男「いや…俺も…その…なんか、ごめん」

幼「でもね、男」

幼「私はそのままの男で良いと思うよ?」

幼「男が、今のままの私で良いって言ってくれたのと同じ!」

幼「私は、男の事が好きなんだから」

幼「そんな、手術とか、しなくて良いよ」

男「…幼」

幼「ね?」

男「…うん、わかったよ」

男「俺も幼の事、好きだから」

男「外見とか、些細な事だよな!」

幼「そ、そうだよ!男!」

幼「大事なのは心!中身!お互いの気持ちだよ!」

男「うん!」

幼「そ、それに!私がちっちゃいから、ち、丁度良いサイズだよ!」

幼「あんまり大きいと、ね?」

幼「あ、あと、ちっちゃい方が可愛いって、さっき男も言ってたじゃん!」

幼「私、可愛いものだーい好きだし!ね?」



ゴソゴソ

幼「お、男?何でお布団に潜っちゃうの?」

幼「ねぇ?」
ユサユサ

男「…ナイヨ」

幼「え?何?男、今、何て言ったの?」

幼「ねぇってば!男!」
ユサユサ

男(その言葉は…男にとっては、何のフォローにもならないよ…)



おわり

これで終わりです
久々に投下出来て、ちょっとスッキリした!
誰か読んでくれたら嬉しいです

次スレは
男「ヒャッハー!」クンカクンカ 幼馴染「…」
ってタイトルで立てたいと思います

では

読んでくれた人、ありがとうございます

このssは、1のみスレの
>>207>>243、それと>>208からアイディア頂きました!
ありがとうございました!

平均は知らないけど、子作りには10cmあれば充分だそうですよ
…充分なんだってよ?

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