女「透明になっちゃった!?」男「何言ってるんですか」 (48)

ピピピピ…


女「…あと5分」


女「Zzz…」


ーーーーー


女「はっ!今何時!?」


女「やばっ、お母さん!なんで起こしてくれなかったの!?」


女父「いってきまーす」


女母「いってらっしゃい」


女「スルー!?ご飯食べてる時間ないから帰ってからたべ、る…」


女「…私のご飯、ない?ま、いっか」


女「いってきまーす!!」バタン!


女母「えっ」


女母「…なんで扉が勝手に開いたのかしら」

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女「はぁ…はぁ…」タッタッタッ


先生「遅刻した人はいないな、よし」


女「セーフ!!」ズザー!


先生「今日も頑張れよ。以上。残りの時間は授業まで自由だ」


女「ぜー、ぜー…も、無理…」


女「…あれ?先生、私間に合ってないですよ?」


先生 ガララッ


女「…まいっか!ラッキー」


女「女友、おはよう!」


女友「でさー、課題やった?」


女友2「んーん」


女「またスルー!?」


女友「見せてあげるよ」


女友2「あざっす!」


女「むー…」

男(コンタクト忘れた。やばい)


男「すまん、眼鏡貸してくれ」


友「いいぞ。無いよりはマシってやつだから見にくくても文句言うなよ」


男「構わん。ありがとう」


男「おー、よく見える。…ん?」


女「みんなスルーしてくれるとは…一致団結してるね」


男(あんな人いたっけな…いたな、女さんだ)


男(ん?さっきまで忘れてたな。というか
いつの間に来てたんだ)ジーッ


女「…君は無視しない?」


男「なんでしょう?」


女「! ねえねえ、今日は私が無視される日なの?」


男「いえ、そんなことはないはずですが…」


友「…男、新ネタか?」


男「は?」

友「いや、一人芝居だろ?」


男「…友、無視はよくないぞ。俺はその遊びには参加しない」


友「何言ってるんだよ。独り言で会話してるんだから…あ、もしかしてあれか。厨二か?」


男「…いや、なんでもない。新ネタだがまだ未完成だからやめとくよ」


友「そうだよな。うん」


女「なんだよなんだよ…君も参加してるじゃないか」


男「…」スッスッ


『すみません、どうもおかしいのでこちらで対応します』


女「賢いねえ。おかしいって何が?」


男『友は悪ふざけはしますが無視するようなことはしないやつです』


女「つまり?」


男『俺が本当に何もないところへむけて話してた可能性があります』


女「ほ、ほほう…」


男『俺以外の人が女さんが見えてない、声を聞くことができないというのが現状の可能性があります』

女「つまり、私はどうなってるの?」


男『透明』


女「でも君、男君は見えてるわけだよね?」


男『理由はわかりません。確認がてらもう一度話しかけてくるのはどうですか?』


女「わかった!いってくる!」


男(…それと忘れてた、という感覚があったこと。なんでだ?)


男「なあ、友」


友「んぁ?」


男「女さんって知ってるか?」


友「誰それ」


男「いや、なんでもない。俺の小説の主人公だから知るはずもないよな」


友「ぶっは!小説なんか書いてるのかよ!今度見せてくれ」


男「書きあがったらな。挫折したら見せねえ」


友「あー、それでもいいや」


男(…マジかよ)

女「おはよう!」


女友「だーるーいー」


女「ねーねー!」


女友2「みなまでいうなー」


女「むー!ちょっと!」スカッ ドテッ


女「いったー…え?」


女「…」スカッ


女「通り抜けた、ね。へー、へ?」


女「…男くぅーん!?」ダダダッ!


男『はい』


女「あの、手!」


男『はい?』


女「もー!手貸して!」パシッ


男「」


女「あれ?掴める」ニギニギ


男「あの、えっと、スミマセン」


女「あ、ごめん」パッ


男(いかん、初めて女子の手を握った)


女「君には触れるね」


男「そ、そうです、ね。はい」


友「声出てるぞー。ネタは頭の中で考えとけ」


男「すまん…」

男『すみません。なんで手を握ったんですか?』


女「それがね!友達に触ろうとしたらすり抜けちゃってね!」


男『…はあ』


女「あ、信じてないな!見ててね」


友「・あ゙ー゙」


女「ほれ」スカッ


男「」


女「どう?」


男『それに加えて、恐らく女産の記憶も失くなってますね』


女「え」


男『友に聞きましたが確実でしょう』


女「…」


男『言いにくいのですが女さん』


女「なに。私は死んでないよ。幽霊じゃないよ」


男『先に言われた…でもそうとしか考えられないのですが』


女「でも死んだ直前の記憶ないし!お父さんもお母さんもいるから架空の人間でもないよ」


男『また先に言う。いいですけどね…』


女「とりあえず授業授業!」


男『ですね。続きは放課後に』

思いつきで書きました
似たネタあったらすみません
用事が出来たので今日はここまで

ーーーーー


生徒「起立、礼、着席」


教師「はい、では…ん、なんだこの席は?」


女「私座ってますけどー!」


先生「前を空けてても仕方ないだろう。詰めて座りなさい」


女「うわーん!男君ー!」ガタッ


「!?」


ザワ…ザワ…


「い、今動いた?」


「気のせいだ気のせいだ気のせいだ」


先生「今のは先生が触ったから動いたんだ、騒がなーい騒がなーい」


男『何やってるんですか』


女「だって!私のこと無視したー!」


男『仕方ないので俺の席で我慢して下さい』


女「え、前に詰めて後ろの席空くからそこでやるよ?」


男『それがいいですねごめんなさい』


男(やっべ、手握ったから調子に乗ってた。自重自重…)

男(…それにしても透明なのは何が原因なんだ?)


男(俺にだけ見える…これも分からん。どうせならイケメンだけに見えるようにしてくれればよかったのに)


男(それから女さんのバッグや教科書とかはどう見えてるんだ?)


男(机には触れて俺以外の人には触れない…)


男(分からんことしかない。検証は後からとして…)


男(ダメだ混乱してきた。ノートにまとめよう)


・女さんは俺以外には見えず、声が届かない
・俺以外の人には触れない。けど物には触れる
・そうなった理由や原因は一切不明。というか何も聞いてない
・床や壁は透過しない。これは物に触れることと関係ないとは言えない…はず
・女さんは幽霊や架空の人物ではない(?)


男(多い。もう嫌になってきた)

ー放課後ー


男「あ゙あ゙あ゙」


友「大丈夫か?」


男「あ゙い゙」


友「そこまで必死になってネタ考えてるお前も珍しいな」


男「あー、あー…」


友「そもそも人前で披露することを考えるなんて隅っ子に非ざる行為じゃないか?」


男「そろそろ俺も高校デビューというやつをな」


友「もう高2の秋だ。諦めろ」


男「そうするよ」


女「なになに、男君は高校デビューしたいの?」


友「まあ俺には高校デビューして出来た彼女がいますけどね?」


男「はいはい、爆ぜろ爆ぜろ。じゃあな」


友「ああ、またなー」


女「で?」


男「そんなものしませんよ。面倒くさい」


女「喋っていいの?」


男「…」


『屋上に行きましょうか』

ー屋上ー


女「周りの目が痛かったね」


男「いいですよ…別に…」


女「少年よ、落ち込むな」


男「了解です…さて、女さん」


女「はい!」


男「なんで透明になったのか心当たりはありますか?」


女「ない!」


男「えー…」


女「朝起きてー、二度寝してー…あ、お母さんが起こしてくれなかったね」


男「高校生、自分で起きなさい」


女「うるさい!だから今日の朝7時にはもうこうなってたんじゃないのかなー」


男「寝る直前は会話などは出来ましたか?」


女「出来た出来た。おやすみとか言ったし」


男「なるほど…」


天文学部「独り言かい?」


男「いいえ、相手がいるので会話です」


天文学部「ほう、私には何もないところへ向けて話すのは独り言だと思うのだが?」


女「男君男君。この人にそんなこと言っちゃっていいの?」


男「え?あ…」

天文学部「相手というのはどんな人?」


男「ネタの練習です。気にしないで下さい」


天文学部「ネタ、ね…今完成してるとこまででいいから見せてよ」


男「嫌です、完璧主義の俺は完成してないものを見せたくないんです」


天文学部「ケチ」


男「それで構いません。あなたはここで何してるんですか?というか誰ですか?」


天文学部「私は3年生だ。口には気を…つけてるね。うん」


男「先輩でしたか」


天文学部「まあ、天文学部とでも呼んでくれ」


男「部活名で呼べと?慣れないので天子(てんこ)先輩としときます」


天子先輩「そこは湯桶読みで天使先輩でいいじゃないか」


男「そこは重要ではありません。嫌なら本名を教えればいいんです」


天子先輩「もうそれでいいよ…」

男「それで、俺に何をしろと?」


天子先輩「いや、どんな相手か教えてくれればいいよ」


男「それで黙っててくれるなら」


天子先輩「うん、黙っていてあげよう」


男「ミジンコくらいの小さな生き物です。意思と発声器官があるので自分で考えてしゃべります」


天子先輩「ふむ」


男「残念です。俺は特別目がいいので見えますが天子先輩には見えませんね」


天子先輩「なら天文学部らしく天体望遠鏡で覗いてみようかな」ズイッ


男「そんなことに使わないでください」


天子先輩「…ねえ、聞いていいかな?」


男「どうぞ」


天子先輩「君の言う相手って、女の子だったりする?」


男「しますよ」


天子先輩「それから、2年生にいたりしちゃったり?」


男「そうで…す、よ」


天子先輩「最後に。その子の選択科目は?」


男「…なんでしょうね。わかりません」


女「音楽!」


天子先輩「音楽ね。なるほど」


男「え」


女「ほ?」


天子先輩「やっほー、男君の話し相手さん?」

天子先輩「よっ…んー、見えるね」


女「え、私が、見えるん、ですか?」


天子先輩「うんうん。何か言ってみてよ」


女「え、じゃあ…なまむぎなまごめなまなまご!」


男「…」


天子先輩「生麦生米生卵」


女「ま、負けた…」


男「そこは重要ではありません。天子先輩が女さんのことを見て言葉を聞くことが出来るという事実の方が重要です」


女「そうだね」ナデナデ


天子先輩「なぜ撫でられてるのかな」


女「触れた!触れたよ!」


男「よかったですね」


天子先輩「さあ、一通りやり取りが終わったところで私も混ぜて話をしようか」


男「どうしますか?」


女「オッケー。むしろお願いします!」


天子先輩「よろしくね」


短いですが今日はここまでにします
昨日の夜更かしの分まで寝ます
おやすみなさい

ーーーーー


天子先輩「なるほど、大体理解できたよ」


男「…どうして天子先輩は見えるようになったんでしょうか?」


天子先輩「天体望遠鏡で覗いたら見えるようになったよ」


女「んー?ということは私は本当に小さくなったってことなのかな…」


男「体をすり抜ける点はどう説明するんです」


女「あっ、そうだった…」


天子先輩「それに皆から記憶が失くなってることも小さくなったというのでは説明がつかないね」


男(透明、透明…そういえば俺は…)


男「俺は友から眼鏡を借りて、かけたら見えるようになりました」


女「そうだね」


男「外しても見えたままです。ということは」


天子先輩「何か間に隔てられるものがあると見えるようになると?私が天体望遠鏡を通してみたように」


男「そう思えます」

女「はー…でもそれだとおかしな点が出てくるよ」


男「え?」


天子先輩「初めから眼鏡をかけてる人もいるだろうし、コンタクトをしてる人もいるだろう」


男「あ…」


女「先輩すごーい、頭いーい」


天子先輩「だが君の言うこともあながち外れでもないと思うね」


男「…と言いますと?」


天子先輩「君は友の眼鏡、私はこの天体望遠鏡によって女ちゃんが見えるようになった」


女「うんうん」


天子先輩「なら他の人に私のこれや友とやらの眼鏡を貸したとしたら?」


男「試してみる価値はありますね。今日はあいつ眼鏡使ってないから分かりませんしね」

天子先輩「友の眼鏡は持っているかい?」


男「返しました。まだ馬鹿やってると思うので借りてきます」


天子先輩「あー、いやいや。どうせなら友ごと持ってきてくれ」


男「あいあいさー」


女「私は?」


天子先輩「ここで待っててくれ。私は私で友人を連れてくるから」


女「りょーかいです!」

ーーーーー


女「あ、おかえりー!」


友「そんなに走るなよ」


男「いや、時間取らせるのも悪いと思ってな」


友「お気遣いどーも。で?何しろと」


男「眼鏡かけてここを見てくれ」


友「は?」


男「すぐ終わるからさ」


友「いや、そりゃそうだけどよ。なんで?」


男「何も言わずにやってくれ。これやるから」つブドウ糖


友「よくそんなの売ってたな…まあいいけどよ」スチャッ


女「…」ドキドキ


男「どうだ?」


友「空が、青いな…あと雲がいい感じに浮いてる」


男「詩人かよ」


女「見えない、かー…」


友「うるせえ。実際そうなんだから仕方ないだろ」


男「…そうか、ほれ。ブドウ糖だ」


友「ありがとよ。これで勉強捗るぜ」


男「頑張れ。俺はもうちょっと考え事してく」

>>23
訂正ー

男「返しました。まだ馬鹿やってると思うので借りてきます」

男「返しました。まだその辺でイチャコラやってやがると思うので借りてきます」

女「ダメだったね」


男「すみません…」


女「なんで謝るのかな。謝らなくてもいいよ?」


男「いや、期待させてしまうようなこと言ってダメだったので」


女「気にしない気にしない!今は男君と天子先輩と話せてるだけで十分だから!」


男「…ありがとうございます」


天子先輩「やっほー。連れてきたよ」


転校生「用事ってなんですか?」


天子先輩「なに、簡単さ。これ通してそこの場所見てくれればいいよ」


転校生「それだけ?」


天子先輩「それだけ」


男『誰でしょうね』


女「見たことないから同じ学年の人ではないね」


男『なら3年生ですかね?』


女「きっとねー」


転校生「それでそこの君。なんで携帯を弄って何もないところに見せたりしているんですか?」

男「いえ…そういう遊びなんです」


転校生「楽しい?」


男「とっても」


女「普通に会話する方が楽しいですー!」


天子先輩「その様子だと見えなかったみたいだね」


転校生「何がですか?」


天子先輩「未確認生命体」


女「えっ、ちょっとひどっ!天子先輩!?」


転校生「なんですかそれ。まあいいですけどね。とりあえず眼鏡返してください」


天子先輩「ごめんごめん。はい」


男「脅してたんですか…」


天子先輩「失礼な!ただ眼鏡を担保にここに来てもらっただけだよ!」


転校生「担保とは呼びません。物質(ものじち)と呼びます」スチャッ


転校生「…えっ?」


男「ん?」


転校生「…」フキフキ


転校生「…」スチャッ


転校生「誰ですかあなた?」

女「…私?」


転校生「はい」


女「女の子で二年生の上靴履いてる人?」


転校生「そうです」


女「…」スタスタ


転校生「な、なんですか?」


女「…」ナデナデ


転校生「へ?」


女「触れるよ!」


男「ですねー。見えてる時点で判明してることですけども」


天子先輩「でもなんで…」


転校生「訳が分かりません…説明してもらいます」


天子「女ちゃん任せた!」


女「男君パス!」


男「えー…まあいいですけど」

インフルー
風邪かな?分かりませんが体調不良が続いてます
今日はここまでにします。

ー事情説明ー


男「…ということです」


転校生「どういうことですか。言われても納得できません」


天子先輩「納得できないなら女ちゃん連れて校内一周してきたらどうかな?」


転校生「は?」


天子先輩「そうだねー。手を繋いで適当に話ししながらがいいな。うん、それがいい」


女「私はいいですよー?」


転校生「なんで手を…」


天子先輩「え?なんとなく」(一人で空想友達と手を繋いで散歩してる可哀想な子と見られるだろう転校生ちゃん可愛いと思って)


転校生「…いいでしょう。どうせこの人が透明だなんて嘘ですからね」


女「ほんとですよー?」


天子先輩「なら嘘じゃなかったら今日は私の家に泊まりに来なさい」


転校生「繋がりが見えません。遠慮します」

天子先輩「おやおやー?自信がないのかな?」


転校生「ふざけないでください。自信ならあります」


天子先輩「なら受けても問題ないでしょ?」


転校生「…わかりました。女さん、行きましょう」


女「はーい!行ってきまーす!」


天子先輩「いってらー。手を握るの忘れたらダメだよ?」ニヤニヤ


転校生「…はい」


女「はーい!」ギュッ


トコトコ…


男「…いい性格してますよ、天子先輩」


天子先輩「褒めるな褒めるな。あー、転校生ちゃんとナニしよっかな?」

ーーーーー


トコトコ…


転校生「全く…女さんもいたずらがすぎますよ」


女「いたずらじゃないんですけどね」


転校生「それで…なんでこんな遊びしてるんですか?」


女「遊びじゃないですってば〜」


転校生「でも!人が透明になるなんて信じられません!」


女「あ、そんな大きい声出すと…」


「…なに、あの子?」「さー、可哀想な子でしょ」「放っといてあげようぜ」


転校生「なんですか、揃いも揃って私を可哀想って」


女「だって、一人で喋ってるようにしか見えないんですもん」


転校生「…そんなはず、ないです」


女「うーん…あ、そうだ。手を放してください」


転校生「?」

女「見ててくださいねー」


転校生「はい」


「ねえ、なんかこっち見てるんだけど…」「気にしない気にしない」


転校生(なんですか。女さんも、その辺のモブも)


女「ほいっ」スカッ


転校生「え?」


「なに?」


転校生「あ、何でもないです、すみません…」


「…そ。ねえ、あっち行こ」「うん」


女「どうですか?」


転校生「どうも何も、手品、ですよね?」


女「まだ信じられないですかー…」


転校生「だ、って、…」


女「…いいや!さ、校内一周まだ終わってないですから行きましょう!」ギュッ


転校生「は、はい」

天子先輩「で、だ」


男「はい」


天子先輩「女ちゃんのことだ」


女「はいはーい」


天子先輩「もう日も暮れてきたから今日はここで解散にします」


転校生「はい…」


天子先輩「そこ、嫌そうな顔しない」


転校生「…」


天子先輩「女ちゃん、このまま家に帰る?」


女「そりゃそうですけど」


天子先輩「親からも認識されてない状態なのに?」


女「あっ」


天子先輩「そこで提案です」


女「天子先輩のとこに泊まるのは却下です」


天子先輩「中身を聞いてからいいたまえ」

男「違うんですか?」


天子先輩「そうしたいのは山々だが、残念なことに今日は転校生ちゃんが来ることになってる」


女「山々なんだー」


転校生「なってるじゃないですよね?そういうの強制って言うんですよ」


天子先輩「そして私の部屋は二人入るので精一杯だ」


転校生「…無視はダメですよ、傷つきます」


天子先輩「家で慰めてあげるよ」ナデナデ


転校生「ちがっ」


男「話が進まない。続きを」


天子先輩「あ、ごめん。だから男くんの家にGOで」


男「は?」


女「え」

男「いやいや、何言ってるんですか」


女「私もちょっと…」


天子先輩「これは決定事項です。覆せません。諦めなさい」


女「誰が決めたんですか!」


男「天子先輩、そういうイベントやっていいのはイケメンだけです。やめましょう」


転校生「そう言いながら顔が緩みかけてますよ」


女「…」


男「そんな目で見ないで下さい、これでもあまり女子と関わる機会がなかったんですから」


天子先輩「何に期待してるのかなー?」


男「何にも期待しません。期待したら負け組ですから」


女「男くんと家族さんに迷惑かけるわけにはいかないからねー」


男「いや…今、両親は妹の試合見に行っててしばらく帰ってこないんですけどね」

天子先輩「なら男くんは女ちょんと二人っきりになれるというわけだ。よかったね!」


男「よくないです」


女「それなら私は普通に自宅へ帰ります」


天子先輩「それじゃ面白く…いや、ダメなんだよ」


転校生「私の泊まりの件をなくせば万事解決じゃないですか」


天子先輩「初志貫徹!」


転校生「…呆れました」


男「ああ、そうか。女さん、家に来て下さい」


女「直球ー」


転校生「脳と下半身が直結してるとはよくいったものです」


男「違います。断じて違います」


天子先輩「といいながら?」


男「いや…俺が友の家に泊まれば解決じゃないですか」


女「それ、友くんにも迷惑かかるんじゃないのかな…」

男「あいつは一人暮らしだから問題ありません」


女「それでも」


男「なら女さんはほとんど知らない異性と一緒の家で眠りたいですか?」


女「…」


男「大丈夫です。たまには友人の家に泊まることがあってもいいかなーとか思ってましたから」


女「…うん、ならお願いするよ」


天子先輩「えー…折角一石二鳥だったのに…」


男「なにがですか?」


天子先輩「転校生とお泊まり出来て、しかも男くんと女ちゃんの仲を進展させられると思ったのに…」


男「あー、天子先輩。俺と女さんがこんなに喋るのは今日が初めてですよ?」


女「進展も何も…友人になった初日にその人の家にお泊まりはハードル高すぎです。しかもそれが異性とか」

天子先輩「ううむ…仕方ない。諦めようじゃないか」


転校生「ついでに私のも」


天子先輩「あきらめない」


転校生「はぁ…」


男「さて。なら帰りましょうか」


女「うん、よろしくね」


男「俺は場所貸すだけですからね…」


女「それでもだよー」


天子先輩「転校生ちゃんと、あれして、これして…ふふふっ、楽しみだなー」ニマーッ


転校生「貞操の危機を感じます」ゾクッ


天子先輩「え?ただトランプしたり映画鑑賞したり恋話したりとかのつもりだったんだけど…」



転校生「えっ」


天子先輩「うむ、転校生ちゃんは何かとそういうのを期待してるのか」


転校生「違います」


天子先輩「よし!私もあまり知らないけど頑張ろうね!」


転校生「…違う、のに…」

インフルじゃなくて風邪だったけどシャッと治らない分辛い…
今日はここまでにします

ごめんなさい
>>37>>38の間が抜けてました


ーーーーー


女「ただいまー!」


男「お疲れ様です」


転校生「…」


天子先輩「どうだった?どうだった?DO、U、DA、TTA〜?」


転校生「認めざるをえません…」


女「だって転校生先輩。あの後もずっと普通に私に話しかけてましたからねー」


天子先輩「で、結果として可哀想な子を見る目で見られるようになっちゃったと」


男「勇者ですね」


転校生「うう…」


天子先輩「さて、転校生ちゃん。認めざるを得ないってことは、女ちゃんが透明だと認めたってことだよね?」


転校生「そうです、よ…あっ」


天子先輩「今日は私の家にお泊まりね」ニコッ


転校生「マジだったんですね」


天子先輩「もちのろんさ」

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