【遊戯王】主人公「陰謀都市の生存競争……デュエルで」【安価・コンマ】 (1000)


・ オリジナルの遊戯王世界で生きていくスレです。ド厨二な設定が紛れ込んだりしてるので注意してください

・ 登場人物等の設定・行動などを安価によって決定

・ ADVゲーム形式で進行。デュエルはほぼオート。判定によって勝敗を決定


過去スレ
【遊戯王】主人公「荒れ果てた世界でデュエルする」【安価・コンマ】
【遊戯王】主人公「荒れ果てた世界でデュエルする」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
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【遊戯王】主人公「世界の荒廃とか関係なくデュエル三昧です」【安価・コンマ】
【遊戯王】主人公「世界の荒廃とか関係なくデュエル三昧です」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
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【遊戯王】主人公「陰謀都市でデュエル&生活」【安価・コンマ】
【遊戯王】主人公「陰謀都市でデュエル&生活」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
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【遊戯王】主人公「都市でフリーダムな生活とデュエル」【安価・コンマ】
【遊戯王】主人公「都市でフリーダムな生活とデュエル」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
(ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418902908/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419993903

主人公のステータス

名前:安倍晴明
性別:女
年齢:15
職業:学生
特徴:腐女子で根暗。しかし、根はすごく良い子。
所持デッキ
【デッキ破壊】
 └【昆虫族軸デッキ破壊】
【フェンリルハンデス】(アトランティス)

※ デュエル前にデッキを選択

その他の所持カード
「ドラグニティ」
《No.101 S・H・Ark Knight》
《CNo.101 S・H・Dark Knight》
《RUM-ヌメロン・フォース》


●交友関係(名前:好感度)
土御門楓:25
音繰路祝呼:26
只野一也:14
三善清子:16
富津氷華:6
北条昴:12
琴吹奏:20
ミカ・アシュロン:12
ナクラ=ナクア:39
ガブリエ・セレスタ:9
百野影二:3
御影遊聖:49
朝比奈卯月:38
倉井 秀苑:4
エリス・スキイト:11
白藤:3
闇堂魅行:125(25)
光英華:13
神原竜胆:3
鬼城遊鬼:3

登場人物募集時のテンプレ

********
名前:
性別:
年齢:
職業:
特徴:
デッキ:
********


イベント進行に関係の無いデュエルにおける勝利ボーナス

1.「交友関係」の好感度上昇(全体・効果小)
2.「交友関係」の好感度上昇(個人・効果中)
3.カード追加(デュエル中のカードプール増)
4.ランダム要素の成功確率上昇(ストック:現在1)
5.自由安価(「全て」など、バランスに関わる内容は不可)
など。


デュエル時の勝敗決定方法

互いのデッキの相性やキャラとしての強さなどを総合的に判断して基本値を設定
↓8まで、主人公の勝因となりうる事柄(例:主人公のデッキを敵は知らないはずだから奇襲ができるはず)
を書き込んでいただきます。その事柄が適切と思われる場合に基本値に数値を足していき、
最終的に算出された数値をもとに判定を行います。

この際、判定に使用する数字は0~99までの指定された数字と
>>1が該当するレスに設定したトリップに隠した数値を合計した数値になります。
この際、100の位は切り捨てられ(指定した数字が65、トリップの数字が70だった場合135だが、この場合35として扱う)、
先に設定された数値以下の数値になった場合に勝利、という形式となります。


【遊戯王】主人公「都市でフリーダムな生活とデュエル」【安価・コンマ】
【遊戯王】主人公「都市でフリーダムな生活とデュエル」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
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↑スレ内の>>882~897付近のレスがその際の流れとなりますので、先に一読いただけると助かります。

以上テンプレ
デュエルの方法に変更がありましたのでご注意を

黒光りするGを見つけて戦々恐々
本年最後になるけどやるよー

対峙するG



◆ 学校前

朝比奈「いやぁ、やられちゃったね……」

晴明「……あ、ありがとう……ござい、ましたっ……」

朝比奈「うん、ありがとうございました」

     「……うん、ちょっと『先生』らしくはできなかったかな……」

晴明「……えと、で、でも……デュエル、自体……運の、要素も……あります、し」

朝比奈「それを差し引いてもね。もう少し先生……というか、格上らしいことができたら、って思って」

晴明「……も、申し訳ない……です、けど……いきなり、は……」

朝比奈「あ、あはは……まあ……そうなるよね……はは……」


◆ 一日が終了しました。引き続き行動選択に移行します


行動・行き先選択

1.カードショップ「スイッチ」
2.寮
3.学校
4.時計塔広場
5.大聖堂
6.劇場
7.路地裏奥へ行く
8.コミュ(人物も指定)
9.デュエル
10.その他(自由安価)

↓2


◆ 大聖堂


晴明(大聖堂それ自体に何かあるというわけじゃない、とは思うけど)

   (調べものをするには便利だしね……あの時のステンドグラスのこととかも気になるし)

   (まあ、できることからやっていこう)


1.館内図書館へ
2.礼拝堂へ
3.コミュ
4.自由安価

↓2



晴明(……前に、ガブリエルの本を見かけたとき、魅行さんが持ってきたって話はした)

   (あれにリーパーを挟み込んでたのも魅行さん。書庫から持ち出したってことだけど)

   (あの監視をどうやって抜けられたのか、その辺りが分からない)

   (会社にそのまま資料の提供を要請したのだとして、それを素直に魅行さんへ渡す会社とも思えないし)

   (となると、可能性としては……本当にあの書庫に忍び込んだってこと?)

   (エリスさんも書庫には入れるみたいだけど……)


※ 出所=書庫から魅行が持ってきた なので、すみませんがちょっと方向変わってます

1.監視の目を盗んで書庫に
2.他の抜け道が無いか探す
3.他に何か調べるものがある
4.自由安価

↓2



晴明(よし、正面突破しよう)

   (前はできなかったけど、今回はできる。と、思いたい。二度目は流石にマークされそうな気がするけど)

   (3回目まで行くと……う、ううん。流石に出禁になるかな……)

   (さて、ここは―――――)


1.このまま行く
2.やっぱりやめる
3.確率上昇のストックを使用
4.自由安価

↓2

通常がグッド3割、使うと5割くらいを想定してます
どっちかと言うと失敗確立を下げるかたちですね
グッド5割ノーマル4割バッド1割くらいの塩梅で
改めてここから
↓2



晴明(う、うーん……いったんやめておくのが賢明、かも……?)

   (いや、でもよくよく考えるとここの書庫ってデータの宝庫みたいなものだし……)

   (できれば、どんなものがあるのか……ガブリエルに関する情報があるならそれも欲しい)

   (一番は内通者、協力者がいること、なんだろうけど……)

   (私がここの大聖堂で知ってる人って神父さんとエリスさんの二人くらいだよね)

   (ただ、そこまで親交が深いっていうわけでもないし……)

   (……どうしてみようか……)


1.エリスを訪ねる
2.ガブリエを訪ねる
3.事情を知った上で協力してくれる人を捜す
4.内通者については諦める
5.自由安価

↓2


◆ 大聖堂 / 礼拝堂付近


エリス「お久しぶりですね。わたくしを指名しての呼び出しがあったということで参りましたが……」

    「安倍晴明さん。どのようなご用件でしょうか?」

晴明「……えと、です……ね」


晴明(どうしよう? ボカして話すか、包み隠さず話すか……どっちにもメリットとデメリットはある)

   (ボカして話せば協力してくれる可能性は高いかもだけど、その分情報に関しては……)

   (正直、正確なものが常に得られるとは思えない。間違った情報ばかりって可能性も十分ある)

   (逆に、包み隠さず話した場合……メリットも大きいけど、デメリットも相当大きい)

   (まず、私に対する信用が落ちる。精神異常者と思われるかもしれない)

   (そして、仮にエリスさんが路地裏の人たちを快く思わない場合には……)

   (でも、成功したときにはあの書庫の膨大な量の書物に記された情報が得られる)

   (利害の関係というのは確か。だけど、こういう場合はどうするべきか――――)


1.包み隠さず話す
2.詳細はボカして話す
3.自由安価

↓2



晴明「……えと。少し……あの。わ、私の……友達、の、こと……なん、です……けど」

エリス「はい」

晴明「……その、と、特殊な……カード、だとか……に、興味、がある……人、がいて……」

   「……えと。なんていうか……世の中、の……えと。特に、この、都市の……陰謀?」

   「……って、言うんでしょうか……ともかく、そういうのに、興味がある人が、いて……」

エリス「ふむふむ」

晴明「……その。ぶ、不躾な……お願い、だと……思うん、です、けど……」

   「……そういう、本……い、以前、書庫……の、本を……見せて、いただけると……伺って……」

   「……えと。今回、も……見せて、ほしい……と……思って……です」

エリス「そういうことですか……」


コンマ判定
00~40 : ○○○○○○○○○
41~80 : ○○○○○○○
81~99 : ○○
ゾロ目だと……?
↓1

00~40 : 察しはしないが断る


エリス「……どういうことは分かりませんが……」

    「流石にちょっと、こう何度もというのはですね……」

晴明「……あっ……そ、そう、ですか……」

エリス「そのお友達がどういう方かはわかりませんが……」

    「できればわたくしに直接申すよう伝えていただけませんか」

    「最低限、顔を合わせた者でなければ、どうにも……」

晴明「……で、です、よね……す、すみませ、ん……」

エリス「無論、晴明さんの申し出であり、どうしてもということで……」

    「まあ、事情が理解できれば、お貸ししないこともありませんが、ですね」

晴明「……わ。分かり……ました。えと、す、すみま、せん……でした」

エリス「いえ。それでは、また何かありましたらどうぞご相談を」


晴明(……さ、流石にダメだったか……)



晴明(……い、いや、逆に考えよう。何事か分かっていないってことは……)

   (少なくともこっちの事情を理解された上で、更に知らんぷりされて)

   (大聖堂の上層部に伝えられたりするよりはマシだったと、そう考えることにしよう……)

   (……うん、正直に話してたらそういう可能性もあったと思う……)



行動・行き先選択

1.カードショップ「スイッチ」
2.寮
3.学校
4.時計塔広場
(×)5.大聖堂
6.劇場
7.路地裏奥へ行く
8.コミュ(人物も指定)
9.デュエル
10.その他(自由安価)

↓2


◆ 劇場

晴明(劇場にやってきたけど……よく考えたら、この場所がある意味最初か)

   (……ガブリエルの人たちがいるかも、って意味で言うならここ以上に適した場所は無い)

   (……まあ、でなくとも他の用事があったりなかったりするんだけどさ)

   (さて、どうしよう?)


1.ガブリエルの痕跡を探す
2.北条君の演劇を観に行こうかな
3.琴吹さんの演奏会に行こうかな
4.自由安価

↓2



晴明(……そういえば、こないだ琴吹さんに演奏会に来ないかって誘われたんだっけ……)

   (あんまり、こういう音楽に対する造詣が深いわけじゃないけど……)

   (琴吹さんってすごく上手いって話だし、行って聴いてみるのもいいかもね)

   (幸いなことに、琴吹さんがくれたチケットもあるし……)


突然の判定
30以下で……

↓1

てい

(やってしまった…)


◆ 1~13まで、好きな数字を選択してください

↓1

混沌帝龍もお前の仕業だな!?

絶対許さねぇぞ!ドン・サウザンド!!

まさか敵にはならないよね(震え声)


◆ 劇場内 / ???


晴明(それにしても琴吹さんの演奏ってどこでやってるんだろ) テクテク

   (案内掲示の通りに進んでいけばいいんだろうけど、ここって無駄に昔の作りしてるから分かりづらいし……)

   (うーん……誰か、受付の人に聞いたり職員の人に聞いたりすればいいのかな?)


??「――――おい」

晴明「……!」

??「迷子か? ああ、いや……答える必要は無い。事情は理解している」

   「ドクター作の認識阻害装置……うまく作用しているようだな」

晴明「…………どちら……さま。です、か……?」

??「人に訊ねる時は自分から名乗るのが礼儀だぜ、嬢ちゃん……いや、まあ、いいか」

田所「田所義平……クライアントの指図でね、ちょいと赴いたってことだ」

晴明「……クライ……アント」

田所「ガブリエルって言や分かるか?」

晴明「………………」

つ、ついにきた…(汗)

メイドさん来てくれ…



晴明「……何の、用……です、か……?」

田所「知らん。ただ嬢ちゃんを連れてこいってことだけは言われてるんでな」 シュボッ…

晴明「………………」

田所「オイ、聞いてるか? まあ、どっちでもいいがな……」 フゥ…

   「俺はただ、義理に応じてるだけのこと。こうしてくれ、って頼まれたからやってるだけだ」

   「詳しいことは知らん。だが、抵抗しなけりゃ無事に引き渡す」

晴明「……抵抗、したら……?」

田所「そりゃ、まあ……コイツでケリつけることになるだろうなぁ」 ガシャ


晴明(デュエル…………いや、そりゃあ、そうだろうけどさ)


田所「クライアントからも依頼されてんだ、できるだけ無傷で引き渡せってよ」

   「ただ、嬢ちゃんの身柄に限っては無事を保証する、とさ」


晴明(……タバコ臭い……)

そうだね
No.101あるし問題ないよね
…ないよな(震え声)



晴明「……私、の……身柄。『だけ』……って。いうのは……?」

田所「俺が知るわけないだろう。だが、額面通り受け取るんなら……」

   「『他は知っちゃこっちゃねえ』……って、そういうこったろうな」

晴明「…………」 ガシャン

田所「……あーあ、やる気にさせちまった。いや、挑発するようなこと言った俺も俺だが……」

   「おい嬢ちゃん、悪く思うな。こっちも仕事、っつーか生来の義理を返さなきゃならねえんだ」

晴明「……私、は……友達……の、力になりたい、だけ……です」

田所「言うねぇ。ああ、いや。ある意味それも義理っつーか義理人情の範疇……つーか。ああくそ、やりにくい」

   「オイ、そういうこと言うならせめて上に掛け合ってやるから来てくれや。俺もこういうのイヤなんだよ」

晴明「……なら……引いて、くだ、さい……!」

   「……これから……友達の、演奏会……観に、いかないと……いけない、んです、から……!」

田所「だぁぁぁもうくっそやり辛ェ! 嬢ちゃんみたいな奴だきゃ敵に回したくないんだ俺は!」



田所「考えるのはヤメだ。とりあえず意識の一つでもブッ飛ばして連れてく」 ガリッ

晴明「…………!」


晴明(今、錠剤を……)


田所「……あぁ、ったく、副作用や依存性が無い分やりやすいっちゃやりやすいが……」

   「そこまで言うなら覚悟しとけ。俺ァ、ちっと手加減はできそうに無ェぞ」

晴明「……こっち、こそ」

田所「行くぜ嬢ちゃん。できるだけ痛みは長引かせないようにするからよ……!」

晴明「……!」


◆ 田所義平とのデュエルを開始します

しゅーこ「イケメンせーちゃん…ありね!」ハナジドバッ

キャラデータは以下

●名前:田所 義平
性別:男
年齢:27
職業:会社員(ガブリエルの息のかかった会社)
特徴:硬派で義理堅い性格、受けた恩も借りもキッチリ返す、ガブリエルに幼い頃助けられた恩に報いるため滅私奉公中
デッキ:【バウンス】


10分後にデッキ安価を取ります

◆ デッキを選択してください

1.【デッキ破壊】
2.【昆虫族軸デッキ破壊】
3.【フェンリルハンデス】

↓3


◆ 【フェンリルハンデス】に決定しました。

◆ 基本値を「30」に設定しました。
   再度、10分後に勝因となりうる要素についての安価を取ります。

正直に言うけど>>1自身、自分の使うデッキ以外そんなに造詣深くないし
カテゴリ指定されなきゃ大抵遊戯王wikiに載ってるデッキ内容+αですのでその辺りから考えていただければ

あ、更にメタ的に言うと
「晴明のことを知っているのは前スレ>>804で出た人だけ」です
なのでデッキ情報とかはほぼ漏れてないと思ってください



◆ 「晴明の勝因となりうる要素」を書き込んでください

↓8まで

バウンス側のカードが非常に刺さりにくいので手札が腐り、打点が入らない

何軸で来るか…

・フェンリルの効果でキーカードをドローできない
・【バウンス】は相手のエースモンスターの除去やカードの再利用で相手の行動を潰しテンポアドを握ることに特化しているため、ドロー手段に乏しい。
 そのためフェンリルのドローロックが成功すると動きが止まる。
 →フィフティ・フィフティに近い構築の【バウンス・コントロール】にとって、
   ロックパーツが揃わないことは痛手なので○(+10)

・バウンスデッキの要になるモンスターでバウンス出来るのは相手フィールドのモンスターだけで、
 レベル2モンスターやチューナーモンスターもあまり入らないので、相手はミラクルフリッパーを除去しづらい。
 →フェンリルによるドローロックを形成するための手として有効。
   その後の展開にも影響するため○(+10)

・フェンリルハンデスと相性のいい水霊術がキーカード多めなバウンスに刺さるはず
・早急にハンデスしてキーカードを落とす。フィールド魔法アトランティスは戻されにくい
 →ロックカードが落とせるというのは大きい。モンスター効果を使用することが多いため、
   これらを落とせるなら有利に働くことには違いない○(+10)

・バウンスは強力な奴ほど手札コストを要求するカードが多いのでハンデスとは相性が悪い
 →バウンスに限った話ではないが強力なカードほどコストの要求枚数が多いのは事実。

   ただしバウンスの急先鋒たる《強制脱出装置》や《N・グラン・モール》などはコストを要求する効果でない。
   使い回しの効く小粒なモンスターも存在しているため×

・もしフェンリルをバウンスされても墓地コストさえあれば再び出てこれるので非常に妨害されにくい
 →特殊召喚モンスターの《フェンリル》は一度戻されても再度特殊召喚できる。
   ただし、墓地コストに二枚の水属性モンスターを必要とするため出しづらいモンスターでもあるため△(+5)

・高火力カードが少ないため一気に攻められることは無い
 →実際に高い火力を持ったカードは少ないが、だからこそバウンスを軸にしていると言える。
   特にフェンリルハンデスが「一気に攻められる」ことに弱いということも無いので△(+5)

類似意見が二種類中二つほど見られたので△相当(+5)

よって10+10+10+0+5+5+5=45
30+45=75

今回の成功確率は75%となります。

確率上昇のストックを使用しますか?

↓2~4 多数決

必要ないかと


◆ 0~99で好きな数値を選択してください
   トリップに隠した数値との合計が「75」以下で勝利となります

↓2

それでは今回はここまで

来年も半分くらい勢い任せで頑張っていくつもりです
では、あと40分弱となりましたが、皆様良いお年を(なお、明日投下するつもりの模様)

乙~
よいお年を~

あけましておめでとうございます
あいも変わらずぐだぐだやってるスレではありますが、本年もよろしくお願いします!


ところで新年早々だがベクター、さっきの誤爆はお前の仕業か?

だいぶ遅くなったけど結果開示やるで
結果自体にそこまで絡むものじゃないけど選択肢挟むので注意



晴明「……私の……ターン。です……」

   「……まず……《伝説の都 アトランティス》を、発動……します」


《伝説の都 アトランティス/A Legendary Ocean》
フィールド魔法
このカードのカード名は「海」として扱う。このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上の水属性モンスターの攻撃力・守備力は200ポイントアップする。
また、お互いの手札・フィールド上の水属性モンスターのレベルは1つ下がる。


ザバァァァァ…


田所「アトランティス……水属性デッキか」

晴明「……《ギガ・ガガギゴ》を……召喚、です……」


《ギガ・ガガギゴ/Giga Gagagigo》
通常モンスター
星5/水属性/爬虫類族/攻2450/守1500


《ギガ・ガガギゴ》
攻2450/守1500→攻2650/守1700


晴明「……カードを、セット……して。ターンエンド……です」

田所「高攻撃力のモンスターね……俺のターン!」 手札:5→6



田所「《平和の使者》発動。LP100と引き換えに、こいつで互いの攻撃力1500以上のモンスターの攻撃を封じる」


晴明(……ロックカード……!?)



《平和の使者/Messenger of Peace》
永続魔法
フィールド上に表側表示で存在する攻撃力1500以上のモンスターは攻撃宣言をする事ができない。
このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に100ライフポイントを払う。
または、100ライフポイント払わずにこのカードを破壊する。


田所「モンスターをセット、カードを3枚セットしてターンエンドだ」


晴明(ロックパーツに、3枚の伏せカード……それに、セットモンスター……)

   (ロックバーン? いや、それとも……私と同じデッキ破壊……?)

   (いや、迷ってても仕方ない。今はこのデッキでできる戦い方を……!)


晴明「……私の、ターン……!」 手札:2→3



晴明「……《コダロス》……召喚、です……」


《コダロス/Codarus》
効果モンスター
星4/水属性/海竜族/攻1400/守1200
自分フィールド上に表側表示で存在する「海」を墓地へ送って発動できる。
相手フィールド上のカードを2枚まで選択して墓地へ送る。


晴明「そして、コダロスの……」

田所「待ちな。トラップ発動だ。《岩投げアタック》」

晴明「……!?」


《岩投げアタック/Rock Bombardment》
通常罠
自分のデッキから岩石族モンスター1体を選択して墓地へ送る。
相手ライフに500ポイントダメージを与える。その後デッキをシャッフルする。


田所「デッキの《タックルセイダー》を墓地に送り、嬢ちゃんに500のダメージを与える」


田所:デッキ→墓地
《タックルセイダー》

ドヒャァ!


晴明「……っ……!」 LP:4000→3500



晴明(今の……痛……っ、く、たった500で、ここまで……!)


田所「痛いとこ悪いがまだだ。タックルセイダーの効果発動させてもらうぜ」

晴明「……!」


《タックルセイダー/Tackle Crusader》
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1500/守1800
このカードが墓地へ送られた場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して裏側守備表示にする。
●相手フィールド上に表側表示で存在する魔法・罠カード1枚を選択して持ち主の手札に戻す。
このターン、相手はこの効果で手札に戻したカード及びその同名カードを発動できない。


田所「コダロスを選択、裏守備表示にしてもらう」

晴明「…………っ」


晴明(……計算を崩された……! コダロスの効果を軸に攻めていくつもりだったのに……)

   (……だけど、デッキはなんとなく見えてきた。どっちかって言うと、コントロール寄りの……)

   (岩石族が多くいる……コントロールデッキ。多分、バウンス……か、サイクル・リバース軸……)


晴明「……カードを……セット。して……ターンエンド、です……」



田所「俺のターン」 手札:1→2

   「……アトランティス軸の水属性デッキか。ともかく平和の使者のコストは支払わせてもらうぜ」 LP:4000→3900

晴明「………………」

田所「さて、ここからだ。俺はモンスターをセット」


晴明(先にモンスターをセット……?)


田所「そして永続魔法を発動。《縮退回路》!」


《縮退回路/Degenerate Circuit》
永続魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上から手札に戻るモンスターカードは手札に戻らずゲームから除外される。
このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に500ライフポイントを払う。
この時に500ライフポイント払えない場合はこのカードを破壊する。


晴明(縮退……間違いない、あのデッキ、バウンス軸!)


田所「水霊術なんて発動されちゃたまらんのでな。モンスターを反転召喚だ。《番兵ゴーレム》!」


《番兵ゴーレム/Golem Sentry》
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻 800/守1800
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
このカードが反転召喚に成功した時、相手フィールド上のモンスター1体を持ち主の手札に戻す。



田所「選択すんのは裏守備表示のモンスター……ま、要するにコダロスだ。消えな」

晴明「……っ」


晴明:場→除外
《コダロス》


田所「そして番兵の効果を発動。セット状態に戻す。こいつでターンエンドだ」

晴明「……ドロー……です」 手札:1→2


晴明(……私のデッキから見ると、《平和の使者》が邪魔だ……)

   (まず、あれを退かすことのできるカードが少ない……コダロスは3枚入ってるけど、今1枚目は除外された)

   (となると、ロックを抜けて攻撃……だけど、それも、アトランティスの効果で攻撃力が200上がる以上)

   (抜けられるカードも徐々に減ってくる。こうなると逆に邪魔になる)

   (……仮にロックを抜けられるカードがあっても、番兵ゴーレムの守備力は超えられない)

   (フェンリルを出すにしても、出した水属性モンスターが墓地に送られない今じゃあ……)

   (……いや、逆に考えよう。この状況……あの人のデッキのカード……場のカード……)

   (なら、ここは……!)


晴明「……ターンエンド……です」

田所「何……!?」



田所「何もせずにターンエンドだと……? 嬢ちゃん、そりゃ賢明な判断か?」

晴明「…………」

田所「だんまり、か。ま、敵に話すわきゃねーわな。ったく。俺のターン」 手札:0→1

   「平和の使者と縮退回路のコストを支払うぜ」 LP:3900→3300

晴明「………………」

田所「番兵ゴーレムを反転召喚。次はギガ・ガガギゴを除外してもらう」


晴明:場→除外
《ギガ・ガガギゴ》


田所「次だ、《ガーディアン・スタチュー》を反転!」


《ガーディアン・スタチュー/Guardian Statue》
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻 800/守1400
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
このカードが反転召喚に成功した時、相手フィールド上モンスター1体を持ち主の手札に戻す。


晴明(同じ効果を持った二体目……そう、問題はこっちのカード)

   (当然、一方的に攻撃するために平和の使者の効果を抜けられるカードを選択する)

   (デッキの性質も鑑みれば、二枚目の番兵ゴーレムかこのカードの可能性が高かった)



田所「バトルだ! 番兵でダイレクト!」

晴明「……リバース、カード――――《バブル・ブリンガー》……発動、です……」

田所「!」


《バブル・ブリンガー/Bubble Bringer》
永続罠
このカードがフィールド上に存在する限り、レベル4以上のモンスターは直接攻撃できない。
自分のターンにフィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、
自分の墓地の水属性・レベル3以下の同名モンスター2体を選択して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。


晴明「……このカード……の、効果で……レベル4以上の……モンスターは、ダイレクトアタック……できま、せん」

田所「チッ、スタチューと番兵のレベルは両方4だ……バトルフェイズを終了する」

   「カードを1枚セットし、ターンエンドだ……!」

晴明「……ドロー……です」 手札:2→3


田所(……チッ……この嬢ちゃん、大人しそうな顔してエグいこと考えやがる……)

   (バウンス・除外されることを見越した上で、場をガラ空きにし、直接攻撃を誘発……)

   (しかし、そっちに関しちゃロックカードで防御……か。んで……)


晴明(……あの人の場にある二枚の永続魔法)


田所(――――要は「コストで自滅してろ」ってか。確かに、1ターンあたり600のライフコストはキツい)

   (残りライフ3300……6ターンもつかどうか、か。上手く調整されりゃマジで自滅もある)



晴明(でも、多分あの人はそのことは織り込み済みだ)

   (その対策を打ってくると分かってる以上は、何もしないわけにはいかない……)


晴明「……セット。エンド……です」

田所「俺のターン……!」 手札:0→1

   「平和の使者は放棄! 縮退回路は強制コストだ……!」 LP:3300→2800

晴明「…………!」

田所「二体のモンスターを反転、そんで……」

晴明「……《おジャマトリオ》……発動……です……!」

田所「なっ……!?」


《おジャマトリオ/Ojama Trio》
通常罠
相手フィールド上に「おジャマトークン」(獣族・光・星2・攻0/守1000)を
3体守備表示で特殊召喚する(生け贄召喚のための生け贄にはできない)。
「おジャマトークン」が破壊された時、このトークンのコントローラーは1体につき300ポイントダメージを受ける。


田所:場
《おジャマトークン》3


田所「この上フィールドまで埋めようってか……!?」



晴明(番兵とスタチューの二枚はあのデッキの中核。なら、そう簡単に手放すはずは……)


田所「だが甘い! 俺は二体のレベル4モンスターでオーバーレイ!」

晴明「!」

田所「『この二体を手放すわけがない』……いいや、決め時を見誤る気は無ぇ」

   「現れろランク4、《ジェムナイト・パール》!」


《ジェムナイト・パール/Gem-Knight Pearl》
エクシーズモンスター
ランク4/地属性/岩石族/攻2600/守1900
レベル4モンスター×2


田所「場は一つ空いた! 《N・グラン・モール》を召喚!」


《N(ネオスペーシアン)・グラン・モール/Neo-Spacian Grand Mole》
効果モンスター
星3/地属性/岩石族/攻 900/守 300
(1):このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
その相手モンスターとこのカードを持ち主の手札に戻す。


晴明(攻撃力合計……3500……!)



田所「嬢ちゃんのライフは3500だ。そしてこの二体……バブル・ブリンガーの効果にゃかからねぇ」

   「終わりだ。グラン・モールでダイレクトアタック!」


ギャルギャリュギャリュ!


晴明「……ぐ……」 LP:3500→2600

田所「終わりだ! パールで……」

晴明「……だ……《ダメージ・コンデンサー》……!」

田所「何……?」


《ダメージ・コンデンサー/Damage Condenser》
通常罠
自分が戦闘ダメージを受けた時、手札を1枚捨てて発動できる。
受けたそのダメージの数値以下の攻撃力を持つモンスター1体をデッキから表側攻撃表示で特殊召喚する。


手札→墓地
《フィッシュボーグ・プランター》


晴明「……攻撃力……900以下の……モンスターを……特殊召喚、します……」

   「……選択するのは……《鰤っ子姫》……!」


《鰤っ子姫(ブリンセス)/Beautunaful Princess》
効果モンスター
星1/水属性/魚族/攻 0/守 0
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、このカードをゲームから除外して発動できる。
デッキから「鰤っ子姫」以外のレベル4以下の魚族モンスター1体を特殊召喚する。
「鰤っ子姫」の効果は1ターンに1度しか使用できない。



晴明「……鰤っ子姫……効果、です……」

   「……自身を……除外、して……デッキ、から……魚族を、特殊召喚……」

   「……《フィッシュボーグ-アーチャー》を……守備、表示……」


《フィッシュボーグ-アーチャー/Fishborg Archer》
チューナー(効果モンスター)
星3/水属性/魚族/攻 300/守 300
このカードが墓地に存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
手札の水属性モンスター1体を捨てて発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。
さらに、この効果で特殊召喚したターンのバトルフェイズ開始時に
水属性以外の自分フィールド上のモンスターを全て破壊する。
「フィッシュボーグ-アーチャー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。


田所「チッ……パールでアーチャーを攻撃!」


ドパァァァァン!


田所「カードをセットしてターンを終了する」

      ※ 先程伏せたのはこちらのタイミングだったということでお願いします

晴明「……ドロー……」 手札:1→2

   「……《マジック・プランター》……バブル・ブリンガーを墓地に……送って、2枚……ドロー、します」 手札:1→3


《マジック・プランター/Magic Planter》
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する永続罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
デッキからカードを2枚ドローする。



晴明「……………………」


晴明「……《コダロス》……召喚、です……!」

田所「二枚目……! ええい、《強制脱出装置》だ! ソイツは出させねえ!」


晴明:場→除外
《コダロス》


晴明「……でしょう……ね。だから……」

   「……私……は。墓地の……二枚、の……水属性……を、除外、します」

田所「! この召喚条件……」

晴明「……《フェンリル》……特殊召喚、します……」


《フェンリル/Fenrir》
効果モンスター
星4/水属性/獣族/攻1400/守1200
このカードは通常召喚できない。自分の墓地の水属性モンスター2体をゲームから除外して特殊召喚する。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、次の相手ターンのドローフェイズをスキップする。


晴明:墓地→除外
《フィッシュボーグ・プランター》
《フィッシュボーグ・アーチャー》


田所「ここでッ……フィッシュボーグの効果を使わずにフェンリルだと!?」



晴明「――――……フェンリル、で……おジャマトークンに……攻撃、します……」

田所「そりゃ、そうなる……よな! クソッ!」


ガリガリガリィッ!


晴明「……おジャマトークン……効果、で……ダメージ、受けて……もらい、ます」

田所「うおっ……」 LP:2800→2500

晴明「……更に……フェンリル、効果……で。次の……ドローフェイズは……スキップ、です」

田所「……くっ、ああ、そうだな、そうだ、そういう効果だ……!」


田所(俺の手札は0……! いや、だがパールの攻撃力はフェンリルを上回っている)

   (……嬢ちゃんの手札も残り1枚……場の状況だけなら俺の方が整っている!)


晴明「……セット……エンド。です……!」

田所「俺のターン!」



田所「縮退回路のコストを支払う」 LP:2500→2000


晴明(……この人は多分、今日まで何度も戦ってきてる人だ……)

   (私より年上なのは見れば分かるし、何より、ああいう組織にいる以上は……)

   (……たとえ、残りの1枚が「あのカード」でも、多分ああする)

   (私よりデュエルの経験が豊富なんだから、多分、余計に)


田所「パールでフェンリルに攻撃!」

晴明「……!」


田所(バウンスを選択すれば、両方のモンスターが除外されちまう……)

   (縮退回路の厄介なとこは無差別だってところだ。相手のモンスターだけじゃねえ)

   (俺のモンスターも例外なく除外される。なら……)


晴明「……パールで……戦闘破壊……した方が、次の……ターンに、つなげ、られる……」

田所「!」

晴明「…………グラン・モールの……は、残して……おきたい、です、よね」

   「……同じ、倒せる……なら。モンスター……残した、方が……いい、です」

   「――――……そう、思うと。思ってました……」

田所「何を……!」

晴明「……戦闘、を……経る、なら……! ……《分断の壁》……発動、です……!」

田所「っ……!?」


《分断の壁》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
相手フィールドの全ての攻撃表示モンスターの攻撃力は、相手フィールドのモンスターの数×800ダウンする。



田所「分断の壁だと!? 何でそんなカード……」

晴明「……フェンリル……の、効果を……活用する、ため、です」

   「……攻撃反応の……ミラーフォース……より、も……ステータス、操作の方が……いい」

   「……まして、《おジャマトリオ》なんて……採用して、いるのなら……」

田所「見誤った……か!」


《ジェムナイト・パール》
攻撃力:2600→0

《N・グラン・モール》
攻撃力:900→0


グオオオオオオオオオオッッ!


晴明「……フェンリル……効果、です……!」

田所「次もドローできねぇ……が――――更にその次は無ぇ」

晴明「……!」

田所「グラン・モールでフェンリルに攻撃だ。そして効果を発動。互いを手札に戻す。つまり……」


晴明(二枚とも除外される……!)


場→除外
晴明:《フェンリル》
田所:《N・グラン・モール》

表記忘れ
田所:LP2000→400



田所「《化石岩の解放》を発動ッ!」

晴明「……!」


《化石岩の解放/Release from Stone》
永続罠
ゲームから除外されている自分の岩石族モンスター1体を選択して特殊召喚する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。


田所「除外されたグラン・モールを特殊召喚する!」


田所:除外→場
《N・グラン・モール》


田所「再び場に戻ってきたことで攻撃の権利は再度与えられている! 行けよ、グラン・モール!」


ズゴゴゴゴッ!


晴明「……っ、あっ……!」 LP:2600→1700

田所「……さて、ドロー勝負と行こうじゃねえか、嬢ちゃん」

   「嬢ちゃんがこの2ターンで逆転の手を呼び込めりゃ勝ち……」

   「でなきゃ、2度、グラン・モールが攻撃して俺の勝ち、だ」



晴明(……もっと言えば……次で攻撃力900以上のモンスターを呼び込みさえすれば、私の勝ち)

   (おジャマトークンを二度戦闘破壊すれば、それでこの人のライフは尽きる)

   (でも……それだと、衝撃が弱い……!)

   (この人を戦闘不能に追い込むことはできない。続けてデュエルを挑まれたら、マズい……)

   (……マナーなんて今は言ってられない。オーバーキルに近い強烈なダメージか……)

   (……もしくは……もしくは。もっと、本来的な「手傷」。ダメージ……)

   (……ナンバーズによる、ダイレクトダメージかの二択しかない)

   (どうする? どっちも、決してできないこととは言えない。けれど)

   (……情報を渡す代わりに確実に戦闘不能にするか、不確実なダメージだけど情報は渡さないか……)


1.ナンバーズを使う
2.ナンバーズは使わない

5分後安価

1.ナンバーズを使う
2.ナンバーズは使わない

↓2



晴明(……情報は、渡せない……)

   (……オーバーキル並みのダメージを与えて、できるだけ強い衝撃で追いかけられなくする)

   (今の状況だとそれしか無い。私の手札ももう0。だけど……)

   (呼び込むしかないんだ……あと、1枚!)


晴明「……ドロー……!」 手札:0→1

田所「…………」

晴明「……ターン……エンド……です……」

田所「……俺のターン! ドローはできねぇ。だが、グラン・モールでダイレクトアタック!」


ギュリュギュルギュルッ!


晴明「づ……ぁ、ぐ……!!」LP:1700→800

田所「……ターンエンド! さぁ、ラストターンだ!」

晴明「……ど、ろー……っ……!!」 手札:1→2



晴明「…………!!」

   「……しっ……《死者蘇生》……発、動……ですっ……!」

田所「!」


《死者蘇生/Monster Reborn》
通常魔法(制限カード)
(1):自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。


晴明「……番兵……ゴーレム、を……特殊、召喚……!」

田所「俺のモンスターを!? いや、嬢ちゃんの墓地にはモンスターがいない……!」


田所:墓地→晴明:場
《番兵ゴーレム》


晴明「……番兵ゴーレム、を……リリース……!」

田所「リリース……アドバンス召喚か!」

晴明「――――――……《海竜-ダイダロス》……!!」


《海竜(リバイアドラゴン)-ダイダロス/Levia-dragon - Daedalus》
効果モンスター
星7/水属性/海竜族/攻2600/守1500
自分フィールド上に存在する「海」を墓地に送る事で、
このカード以外のフィールド上のカードを全て破壊する。



晴明「……だ、ダイダロス、効果……発動、です……! アトランティス、を……墓地に、送り……」

   「……自身、以外……全ての……カード、を……破壊、します……っ!」


ドバアアアアアアアァァァァァァッ!!


田所「っ、う、おおおおおおおっ……!」

晴明「……おジャマ……トークン……が、破壊、された、ことで……合計、600の……ダメージ、です!」

田所「チィッ! だが、薬の後押しも無い嬢ちゃんじゃあな!」

晴明「……デュエル、が……完全に、終了、する――――前、にッ……ダイダロス、で……!!」

田所「なっ、お、おい、まさか……!!」



成功確率……60%

確率上昇ストックを使用しますか?
使用した場合、90%まで成功確率が上昇します

↓ 1~3多数決


◆ コンマ判定を行います。60以下で成功

↓1



晴明(デュエルディスクの機能……元々衝撃の再現は存在してる)

   (本来的にはそのリミッターが課せられているだけのこと。流石に危険だから)

   (ライフポイントが0になるとデュエルディスク自体に「鍵」がかけられて、それ以上の攻撃は封じられる)

   (だけど、それは「ソリッドビジョンが消えるのと同時に」だ。今なら……今なら!)


ガギンッ!


晴明「……嵌まった……!」

田所「なっ……」

晴明「……っ……!!」

田所「な、ぐ、うおおおおあああああああっ!!」


ズドオオオオオオオオォォォォン!!


晴明「………………」 ハァ、ハァ


シーン…


晴明「………………勝っ、た……」 ヘタッ



晴明(いや、へたり込んでる場合じゃない、あの人の無事を……)

   (……う、ううん、敵なんだ。それはまだ、考えない)

   (確か、認識阻害装置って言ってた。周辺にそういうものは見えなかったし……)

   (そうなると、この人自身が持ってるはず。どこかに持ってる……) ガサゴソ


田所「う、ぐっ……」


晴明(……あ、あった! 服の裏地……何でこんなところに……)

   (いや、普通隠すけど……ええい、こんなものっ!) バキッ!


シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……


晴明(あ、周りの風景が……)

   (……第七劇場……普段、あんまり使ってないって場所だ……)

   (ソリッドビジョンの簡易的な発生装置ってこと、なのかな。あれで位置を誤認させて、ここに……)



晴明(……出よう……人前なら、この人たちも、どうこうしないはず) ググッ…

   (……琴吹さんの演奏会、まだ終わってないはずだよね……っつ)

   (……やっぱり、ダメージは残ってる、か……散々グラン・モールの攻撃受けたから……)

   (相手にリアルダメージを与える薬物……やっぱり、危険なもの、だ……な……) ズリ…ズリ…

   (……足が重い……実はけっこうダメージ喰らった……? あ、いや……運動不足かも……)

   (たびたびお腹に食らってたし……格闘家の人が、重いパンチを食らって膝に来るって言うけど……)

   (こんな感じなのかも……いや……比べ物にならないかも、しれないけどさ……) ゲホゲホ


♪~……♪~……



◆ 音楽会場


ギギィ…


♪~……♪~……


晴明「……あ……」


晴明(――――ま、間に合っ、た……) ズルズル……

   (な、なんだか……かつてないほど、疲れた……)

   (それにしても、なんていうか、心地いい音色だな……眠く……) ハッ

   (って、いかんいかん。ここで寝ちゃいけない。せめて、寮に帰ってからじゃないと)

   (演目……あ、も、もうそろそろ終わりなのか……残念)

   (……ま、あの刺客の人もまだ目を覚まさないだろうし……)

   (……まだ、しばらくは)


◆ 刺客との遭遇戦に勝利しました

◆ 簡易ボーナスが得られます

◆ 簡易ボーナスを選択してください

1.「交友関係」の好感度上昇(全体・効果微)
2.「交友関係」の好感度上昇(個人・効果小)
3.カード追加(質は低め)
4.自由安価(「全て」など、バランスに関わる内容は不可)

↓3

すみません、今回はあくまで簡易なのでデスペナ軽減くらいでお願いします
斬鬼+1はちょっと大きいし
改めて↓3

うい。では次回のデスペナ軽減されます。
具体的に言うと「全体好感度-3」くらいから「単独好感度-2」くらいにまで下がります

そんなところで今回はここまで
というか流石に正月+遅い時間だからか人も少なかったみたいですね
ちょい反省

晴れ舞台を見届けて死ぬ……ジェットマンかな?

そろそろやるよー



◆ 劇場 / 控室


奏「~~~~」 ぷくーっ

晴明「…………えっ……えっと」 アワアワ

奏「な、なんでっ、演奏会、っていうかっ、劇場、なのにっ、そんな、怪我、してるのっ」

晴明「…………えと……あの……か。階段で……その、急い、で……その」

奏「そ、そのまま、コケてっ、もみくちゃにされて、って、ならっ、連絡、してよっ」

晴明「……その。えと……ご、ごめん、なさい……」

奏「~~~~っ」 ぷくぷくーっ


晴明(ゆるしてくれない)


晴明「……あ、あの……い、言ったら、心配……する、だろう……から、その、後の……方が」

奏「せ、精神的な、コンディション、だけでっ、演奏に、差し支えるようになる、ほど、未熟じゃないよっ」

  「それより、後に、な、なって、こ、こんな、風に、なってるって、知った方が嫌っ」


晴明(こないだ「感情は演奏に影響する」って言ってたと思うんだけど)



晴明「……え、えと。い、一応……魅行さん……に。その、来て……もらい、ました……から」

奏「そ、それでも、無茶苦茶っ!」

晴明「……………………」


晴明(……反論できないなぁ……結局魅行さんにも叱られたし)

   (実際、無茶したってことは確かなんだし……うん、やっぱり……痛いや)

   (……でも……魅行さんや、ミカさんは、こんな痛みを受けても戦ってて……)

   (…………それを知ってて、何かできるのに何もしないなんて、その方が、よっぽど「痛い」)


奏「き、聞いて、る?」

晴明「……あ、えと……はい。その、えと……まぁ」

奏「聞いて、ないっ」

晴明「……か、考え事……して、ました……」

奏「むぅ」 プンスコ


魅行(この空間に邪魔しに行ってはならない……) ツヤツヤテカテカ



晴明(……そう、考えなきゃならないことが増える。例えば、私自身のこと……)

   (あの人は明確に「私」を狙ってきた。例えば路地裏に住んでる人……魅行さんや英華さんでなく、私)

   (デュエルでダメージを与えて……っていうのは、できればしたくないって言ってた)

   (できるだけ傷つけずに、っていうか……多分、私の身柄を欲してるんだと思う)

   (ナンバーズを使ってることがバレた? いや、まさか)

   (確かにバウンスはアークナイトに強いけど、私が外部で使ったのは竜胆さんとのデュエルの一度きり)

   (カードデータは暗号化されて外部からの閲覧は不可能。仮に「ナンバーズを使ってる」ってことがバレてたとしても)

   (過度な妨害はせず、効果に関する情報を収集するためにナンバーズの召喚を誘う、はず)

   (私があっちの立場とするなら、そうする。となると、ナンバーズのことがって言うよりは……)

   (私自身のことがバレた? 路地裏に出入りしている稀有な人間だから、連行して事情を聞く、とか……)

   (……そういうことに関係なく、私を連行しなければならない「何らかの事情」が存在しているとか……?)



晴明(馬鹿な、って言えないのが辛いところなんだよね……映画の世界に足を踏み入れてるみたいだけど)

   (ナンバーズなんて奇怪なカードを創造したり、もう私が私自身を「普通」だなんて言えなくなってきてる)

   (出自のことだって、聞ける相手がいないんだから知れるはずなんて無いし)

   (……もしかすると、お父さんやお母さんは何か変なことに関わってたのかもしれない。それがガブリエルってことも……)

   (二人はガブリエルに消された? はは、まさか、そんな……そんなの、ありっこない)

   (……偶然の事故だ。それで終わり。私はただ偶然、こういうことに飛び込んでって……)

   (……過去の事件と結びつける格好の対象がいたから、それに罪をなすりつけてるだけ。そう、それだけ)


奏「晴明、ちゃん?」

晴明「……なんでも、ない、です。えと……その、今日、は……その。ごめん、なさい……」

   「……準備、終わった、ら……その、一緒に、帰り、ましょう……か」

奏「えっ、あ、うん。で、でも、また、転んだり、えとっ」

晴明「……み、魅行……さん、も……琴吹さんも……います、し……大丈夫、です、よ……」


晴明(……そう、大丈夫――――大丈夫。全部、杞憂だ)

   (……物事の悪い部分を繋ぎ合せただけの、たちの悪い妄想だ)


◆ 琴吹奏の好感度が上昇しました

コンマ1の位判定
1,2,3 : 8
4,5,6 : 9
7,8,9 : 10
0,   : 12

↓1



◆ 以下のように変動しました

琴吹奏:20→29



◆ ?????


??「社長、田所が撃退されたようです」

社長「田所……誰だ?」

??「わが社の傘下の企業の社員です」

社長「……そうか……ああ、いや……私が指示を出したのだったか」

??「いかがなされますか?」

社長「捨て置け。これはあくまで密命……公的には、何も指令を出してはいない」

??「では、そのように……しかし社長」

社長「何だ……?」

??「一般人に、そこまで執着する理由がおありですか?」

社長「……話す必要が……あると思うか?」

??「……失礼致しました」

社長「とはいえ……こうして直に質問された以上は……一つくらいは、明かしておく、か……」

??「ありがとうございます」

社長「あれは、私にとって長年の『悲願』であり、今生を費やすに値する存在だ、と」

   「ただ、それだけのことだ――――」


◆ 一日が終了しました



◆ 寮 / 晴明の部屋


チュンチュン…

晴明(……朝……か……)

   (結局、あんまり眠れなかったな。悩むことと、体中の痛みと、不安と……)


晴明「……っ」 パチン!


晴明(……切り替えよう。今は今。不安に思うなら、まずは目の前のことを終わらせてから、一人の時間でだ)

   (学校に行って、無駄話して、宿題して……その後で、だ)


行動・行き先選択

1.カードショップ「スイッチ」
2.寮
3.学校
4.時計塔広場
5.大聖堂
6.劇場
7.路地裏奥へ行く
8.コミュ(人物も指定)
9.デュエル
10.その他(自由安価)

↓2



◆ 学校 / ナクアの研究室


ナクア「馬鹿じゃないの?」

晴明「……ぁぅ」

ナクア「どう聞いても何か隠してるの確定的じゃないの。階段で転んだ? 嘘ね」

    「奏が心配するのも当然よね。私の見立てでだって、階段で転んだような怪我じゃないもの」

晴明「…………あの、い、一応……なの、で……その、怪我の……様子、とか」

ナクア「保健室行きなさいよ」

晴明「……です、よねー……」

ナクア「というかその感じだと病院でしょ。何でまず救急車呼ばなかったのかしら? だいいち私は医療に疎いのだけど」

    「ま、どうせ言いたくないのよね。そうよね、私だって前に聞かないとは言ったし」

    「知ったこっちゃないからとっとと病院行くのをおすすめさせてもらうわ。ついでに脳を診てもらいなさい」

晴明「…………」 シオシオシオ…

ナクア「………………」 ハァ~……



ナクア「……なんて言ったところで、どうせ行かないんでしょ」

    「専門外なんだから、文句だけは言わないでちょうだい。保険も適用外よ」

晴明「……あ、ありがとう……ござい、ます……」

ナクア「じゃあ服脱いで」

晴明「……………………」


晴明「えっ」

ナクア「だから服脱げって」

晴明「……え、あ、あの」

ナクア「腹部と足でしょ。だからスカート脱いで。上着も。処置できないじゃない」

晴明「……え、えと……は、はぁ……」 シュルシュル

ナクア「誰が下着まで脱げと言った!」 ベシッ

晴明「……あうっ」

ナクア「胸の下と、うちもも……内出血が多いわね。部分的に擦り傷もあるけど……」

    「消毒するわよ。沁みるようにしたげるからせいぜい悶えなさい」 バシャッ

晴明「……えっ、え……~~~~~~~~!!」


◆ 数分後


晴明「………………」 ←どう見ても重傷のミイラ

ナクア「ん? まちがったかな……?」

晴明「……少なくとも……頭、は……いらない、です……あと、腕も吊るす、必要……」

ナクア「ぶっちゃけノリでやったわ。反省はしてない」

晴明「………………」 シュルシュル

ナクア「それで」

晴明「……?」

ナクア「消毒の痛み以外に訴えかけることがあるように見えたけど。さっきのは勘違いかしら?」

    「何か聞きたいことがあるなら、今は少し気分が良いから聞いてあげてもいいわ」

    「特に、隠し事なんかはね」

晴明「………………え、と……」

   「……何か、その……私、えと。体……変な、とこ……ありま、せん……か?」

ナクア「はぁ? 哺乳綱霊長目ヒト科ヒト亜科ヒト族。別に変なとこなんざ無いわよ」

晴明「……です……よ、ね……うん……」



ナクア「なに? 実は宇宙人だとか? ハッ、人体実験でもしてみたいわね」

晴明「……そういう、のって……調べて、もらう……って、可能……で、です、か?」

ナクア「……は?」

晴明「……あの。ちょっと……最近、その。えと……私、の両親……と、か……その」

   「……私、小さい、頃に……両親……死んじゃった、って……言い、ました……よね」

ナクア「……ええ」

晴明「……その。遺伝情報……とか。DNA……鑑定、とか……そういう、何か……」

   「……お父さん、と……お母さん、の……繋がり、って、いうか……」

   「……そういう、の、知りたい、と……思っ、たん……です」

ナクア「……アナタね、毎度重いんだけど」

晴明「……そ、それは……その、す、すみま、せん……」

ナクア「…………乗りかかった船よ。知りたいなら調べてあげる」 ハァ

    「旧暦2000年代の頃と比べれば、今の検査は簡単で迅速なものよ。結果はすぐに出る。待っていなさい」

    「擦り傷。さっき血が出てたでしょ。そこから診るわ。一時間ほどオーギュストとでも遊んでいなさい」



◆ 数十分後


ナクア「………………?」

晴明「……な、ナクラ、さん……?」

ナクア「……少し、待ってくれるかしら。安倍晴明。少し、状況を整理したいの」

    「それと、少し気になるから……その、両親の写真とか、そういうのがあれば持ってきてくれるかしら」

    「それから、本当に可能なら……遺骨や遺髪……そういう遺伝子情報。できるだけ迅速に」

    「……死者を冒涜するっていうのは、好みじゃあないのだけれど。後者は、最悪の場合いらないけれど」

晴明「……え、えと。は、はい……?」

ナクア「できるだけ急いで。駆け足。説明に必要なの」

晴明「……え、あっ、は、はい」 ダッ


ナクア(……どうなってるの、これ……?)



◆ 10分後


晴明「……あ、あの……こ、これ……」 ペラッ

ナクア「随分褪せてるわね」

晴明「……えと。じゅ、十年……くらい、前……です、から……」

ナクア「……まあ、いいわ。この子供がアナタね?」

晴明「……で、です」

ナクア「随分と、似てない母娘ね」

晴明「……あの、よ、よく……言われ、ます。その……多分、父親、似……なんじゃ、ないか、って……」

   「……えと、め、目元……とか、鼻先……とか……?」

ナクア「それで、遺伝子情報は?」

晴明「……えと。そ、そっち、は……その」

ナクア「無かった、と。まあ仕方ないわ。とりあえず、写真を見ての感想だけれど。アナタたち似てないわね」

晴明「………………」 シュン

ナクア「……ま、それが親子でないということにはならないとは言っておくわ」

    「ともかく。とりあえず説明させてもらうけれど――――――」



ナクア「接ぎ木、という言葉は知っているかしら」

晴明「……? え、えと……き、聞いた、こと……くらい、は……その」

ナクア「二つ以上の植物……この場合は樹木ね。ある樹木の幹や枝を鋭利な刃物なんかで切って、そこに別の枝を接着する」

    「うまくいくと互いの組織が癒着する。有名なところで言うと、カボチャの木にキュウリを接いで商品的価値を上げる……」

    「……交配に依らず、遺伝子改良を行う方法と思ってちょうだい」

晴明「……あの。そ、それが……何、か……?」

ナクア「聞きなさい。接ぎ木を行うとね、まれにではあるけれど、遺伝子の交換を行うことがあるの」

    「ある意味、交雑種ね。これも、交配に依らない……と、前置きはあるけれど」

晴明「………………」

ナクア「実際、旧暦のドイツの研究所から『接ぎ木で細胞間の遺伝物質の交換が生じる』っていう研究結果が出たわ」

    「……植物も、細胞をもって呼吸し、また、音楽を聴かせることで……と言うのなら、生物と言えるわよね」

晴明「……だ、だから……」

ナクア「……人間も生物なら、似たようなことができると考えられない?」



晴明「……しょ、植物……と、人間、は……」

ナクア「ええ。違うわ。けれど、どちらも生物であり遺伝子上の『キメラ』を引き起こすとされてる」

    「もちろん、どちらも種類は異なる。人間に限らず、生物というものは『生体でキメラを作ることができない』って言われてる……」

    「……じゃあ、生物以前の段階……胎児に至るよりも前。受精卵の段階で手を施されていたら……?」

晴明「……あ、の……」

ナクア「……いえ、どっちかと言うと、こっちはモザイクね……キメラみたいな変異じゃあないし……」

    「端的に言うわ。安倍晴明。あなたの遺伝子はね、『三種類の情報が混じりあっている』」

晴明「……は……?」

ナクア「通常、人間が受け取る遺伝子は二つ。父親と、母親」

    「……あなたの場合は、ここにもう一つ――――まったく別の『何か』が、存在しているの」

晴明「……!?」

ナクア「恐らく、これが両親と顔かたちが似ていない理由ね。遺伝子がそちらに寄ってる」

    「アナタの両親は、恐らく本物の両親よ。けれど、出生以前に、多分アナタは何らかの細工を受けている」

    「……私から言えるのはそんなところね」



晴明(……まったく別の遺伝子が、混在……? 受精卵のうちに細工……!?)

   (な……なに、それ……わけが分からない……ガブリエルが目をつけたのはソレ……!?)

   (ガブリエルが手を加えた……? それとも……いや、お父さんやお母さんは、そんな、こと……)

   (……なんて言えるほど、人柄を知ってるの、私は……?)

   (もしもお父さんとお母さんが、そうしたんだとして……その理由は、何?)

   (でも、一つだけは分かる。この「何か」が――――たぶん、私がナンバーズを扱える理由、だ……)

   (……でも、そうなると……15年も経ってから私に刺客を送ってきた理由は?)

   (もし、私が生まれる以前に細工を施したのがガブリエルなら、15年も放置している理由が分からない……)

   (もっと前に、施設にいるときから目を付けていればそれでいい。というか、その時に引き取れば……)

   (何か、そうすることができない理由があった……? ナンバーズを扱えるようにすることが「細工」を施した理由なら……)

   (私が、ナンバーズを自ら創造できるようになるまで待っていた……? あ、いや……ナンバーズって言うなら……)

   (……私が「代償」を受けることを狙っている……?)



晴明(ダメだ、まともに推論が働かない……どれかが間違っているかもしれないし、合ってるかもしれないし……)

   (……もう、何がなんだか分からない……)


ナクア「……安倍晴明。アナタ、何を隠しているの?」

晴明「……!」

ナクア「あのね。さっき遺伝子を調べてほしいって言ったの、もちろん真実も含むんだろうけど……」

    「それ以上に、何か含むところがあるだろうってことは見え見えなのよ」

晴明「………………」 タラ…

ナクア「はっきりしてほしいのは、『話す』か、『話さない』か、よ」

    「どっちでも後悔しないし、別に責めはしない。ただ……はっきりしてほしいのよ」

    「……わ、私を。と、友達と! 思ってるんならね!」

晴明「………………ナクラ、さん……」


どうする?

1.話す
2.話せない
3.自由安価

↓2~4 多数決



晴明「……危険……で、です……よ」

ナクア「何も知らない状態の方が危険じゃないのかしら。アナタの秘密に近づいてるのなら余計によ」

晴明「…………ちょっと、待って……くれま、す……か」

ナクア「何よ」

晴明「……み、魅行……さん……!」

魅行「呼びましたか」 ガラッ

ナクア「!?」

晴明「……あの、しゅ、周囲、に……人、は……」

魅行「おりません。ですが、一時帰寮した方がより安全かと。晴明様の部屋ならば確実です」

晴明「……じゃ……じゃあ。その……それ、で……」

ナクア「い、今の……最近アナタの周辺にいるメイド……」

晴明「……で。その……私、含め……か。渦中の、人……です」

魅行「話すということですね。おすすめは致しかねますが……この状況になれば仕方がないでしょう」

   「場合によってはあちらの刺客がナクア様を拉致するということもありえますしね」

ナクア「!?」



ナクア「……ど、どういうことよ。拉致とかって……」

晴明「……その。今、は……そういう、状況……と、いうか……」

魅行「まずは移動いたしましょう。この部屋に盗聴器の類が存在しないことは確認しておりますが……」

   「確認したところで全て洗い出せているとは限りません。それでは、行きましょう」


◆ 寮 / 晴明の部屋


晴明「……その、ど、どこから……説明、したら……いい、か……」

魅行「……簡単な証明だけ致しましょう。晴明様、御目を伏せていただけると……」

晴明「……あっ、あ……そ、そう……ですね、み、ミカさん……より、その……」 サッ

ナクア「な、何よ。何なのよ……?」

魅行「これから見せるものは決してソリッドビジョンのような幻覚でも、まして特殊メイクでもございません」

   「……私自身、こうしたものを他者に見せることは好まないのですが、この状況では仕方がありません」 シュルッ

ナクア「え……?」

魅行「どうぞ、ご覧ください。真実を認められないなら、どうぞご随意に触れるなどしてくださいませ」



ナクア(魚鱗癬……? いえ、これは……ち、違う)

    (トカゲのような……爬虫類のような……鱗……こ、これ、って……本物!?)

    (人間の皮膚が変質したとか、そういうものじゃない。こんなの……)


ナクア「……どういうこと……?」

魅行「声を落としていただいたのは賢明な判断でございます。あ、晴明様。もう手袋は装着致しました」 ギュッ

晴明「……あっ、す、すみま、せん……」

魅行「こうした異形の『特徴』を持つ者たちが、この街には潜み住んでおります」

ナクア「……たち、ってことは……他にも?」

魅行「ええ。場所に関しては伏せておきますが……少なくとも、数百人単位で」

ナクア「……にわかには信じがたいわね」

晴明「……あ、その、でも……」

ナクア「補足しなくてもいいわ、なんとなくは理解したから」



魅行「我々は、『ガブリエル』という企業と敵対しております」

ナクア「……企業、ね」

魅行「いえ、敵対……ではなく、戦いですね。我々はガブリエルと戦っております」

   「彼らは『ナンバーズ』と呼ばれるカードを手に入れるため、我々を捕らえるべくそこかしこで戦いを挑んできます」

ナクア「……ナンバーズ?」

魅行「特殊な人間……例外を除き、我々のような者にしか扱えないカードです」

   「このカードには特殊な力が込められており、このモンスターの攻撃は……リアルダメージを発生させます」

ナクア「……!」

魅行「この特異性を狙っているのか、あるいはもっと別に、企業的な利益を望んでいるのか……ともかく、です」

   「彼らは我々を滅ぼす勢いで攻め入っております。これに対抗すべく、我々も戦っているのですが」

ナクア「……なら、何で安倍晴明が? 彼女は関係ないでしょう」

魅行「いいえ、それが……途中まではそうでしたが、そうはいかなくなるような事情ができまして」

晴明「……えと。その……」 ペラッ

ナクア「……? は!? これって……さっき言ってた!?」

魅行「……晴明様は、その例外的な人間の一人、ということなのです」



ナクア「……続けて」

魅行「はい。このナンバーズには、特異な資質を持つものでなければ触れることすらできません」

   「晴明様は例外的なその一人。ゆえ、我々と共同戦線を拓くことと致しました」

   「その後は……まあ、先日、そのガブリエルの刺客と晴明様が一戦交えることとなりまして」

ナクア「……なんですって?」

晴明「……あう」

ナクア「……それで」

魅行「そもそも、晴明様の情報はあちらに漏れてはおりませんでした。となると……」

ナクア「表面的には一般人でしかない安倍晴明を狙う理由は無い。それで、何か理由があるのかと思って」

魅行「ナクア様に依頼した、というはこびにございます」

ナクア「…………まあ、追及する前に、少し確かめたいのだけれど。安倍晴明、ちょっと」

晴明「……? あ、ナンバーズ……で、です、か」

ナクア「本当に触れないのかどうか確かめるわ」


コンマ判定
90以上orゾロ目で……

↓1



ナクア「……本当に……触れない、わね」

晴明「……本当に、触れ……なかった、ん……です、ね」

魅行「今の今まで信じていなかったんですか晴明様」

晴明「……と、当の……私、が、その。触れた、ので……」

魅行「で、ございますか。まあそれはともかくとして」

ナクア「一つ、推測を立てたのだけれど」

晴明「……?」

ナクア「そのナンバーズを扱う資格とやら。さっき言ってた『人為的な細胞の変異』によって引き起こされたと見れない?」

魅行「……可能性は、ございますね」

ナクア「モザイク状態になっている細胞……父親と母親の、以外の遺伝子。これがあなたたちナンバーズを扱う人間のものなら」

    「安倍晴明は、ある意味『ナンバーズを扱うべく生み出された人間』と見ることもできなくも、ないわね」

魅行「ナクア様、それは……」

晴明「……かも、しれない……です、ね……」



魅行「加えて言うのなら、これがカオスナンバーズを発現するに至った要因では?」

晴明「……その、可能性……は。高い……と、思い、ます」

魅行「ですが、晴明様。これでは……」

晴明「…………いい、です。その……覚悟、する……ことに、なる、ので……」

   「……多分……その、ガブリエル……の、人たち、は……私、の……存在、を、知りまし、た……」

   「……考え、たく、なかった……だけ、です。でも……真実、を、見る、しか……無い」

ナクア「つまり、安倍晴明のもとには否応なしに刺客が送られてくる、と」

晴明「……多……分……」

魅行「……かの武士系に敗北した手前、自信をもっては言えませんが」

   「私も、晴明様の守護役として派遣された身です。晴明様は、何としてもお守りいたします」

ナクア「お熱いことね」

晴明「……えっ、あ、いや、その」

魅行「ちなみにナクア様もかなり危険な立ち位置でございます」

ナクア「は?」

魅行「晴明様のご友人で、しかも生物学者。放課後に晴明様がナクア様の研究室に出入りしていることは既に周知でしょう」

   「本日も、晴明様から『治療してくれ』との申し出がありました。まあ、そこで何をしたかまでは知りませんでしょうが」

   「先日の件もありますし、晴明様が自身の出自を疑わしく思っていると思うでしょうし。まあ、調査を依頼することと思われるでしょう」

   「ぶっちゃけほぼ間違いなく襲撃・拉致・監禁あります」

ナクア「」


魅行「なので今回晴明様が事情を説明しなければ、何も分からないまま拉致されてた可能性アリアリですね」

ナクア「」

晴明「……い、言ってて……よ、良かった……?」

魅行「まあ、こうした人材を失う危険性は高いですし、いざとなれば護衛を配置することになりますけど」

   「本人に言っておくべき、というのは確かでございますね。いざという時に自衛ができなければなりませんし」

ナクア「」

晴明「……え、っと……でも、あの、な、ナンバーズ……無いと」

魅行「晴明様か、ないしは英華様と同行していらっしゃれば一応、問題は無いかと……」

   「しかし、そうした場合にもやはり、本人に言って我々の存在を知っておいておかなければ、目を離した隙に……ともありうる話ですので」

   「今回こうして話しておいたことは、決して悪い選択では無かったかと」

ナクア「……な、なんてこと……」

晴明「……え、えと……ご、ごめん、なさい……」

ナクア「……よ、夜、トイレ行く時は……?」

魅行「それは御一人で」

ナクア「………………」 サーッ


晴明(幽霊やなんやと違ってリアルな脅威だからなぁ……)



ナクア「……わ、私はどうすればいいの!?」

魅行「どう、と仰いましても……」

ナクア「あ、安倍晴明! な、何か無いの!?」

晴明「……え、えと。その……い、いつも通り……は」

ナクア「無理に決まってるじゃない゛ぃ゛ぃ゛ぃ……」 ウルウル

魅行「とうとう決壊致しましたが」

晴明「……え、えと……その……いざ、と……なったら、その」

   「……魅行さん……たち、の……ところ、に……身を、寄せる、こと、くらいは……」

ナクア「そ、そうさせてちょうだい!」

魅行「え~? どうしましょうかぁ?」

ナクア「ふえ゛えええええええぇぇぇぇぇ……!」

晴明「……ふ、二人の……キャラ、が……崩壊……しちゃっている……」

魅行「」 コウコツ

晴明「……えと……わ、私、も……頼み、ます……から、その。い、一緒に、です……ね?」

ナクア「…………ん」 ウルウル

魅行「お姉ちゃんキャラ晴明様……ふぅ」

晴明「魅行さん」

魅行「失礼致しました。無論ナクア様も保護致します。確約致します。ですのでアークナイトをデュエルディスクにセットするのはおやめください」



◆ 数分後

ナクア「……落ち着いたわ」

晴明「………………」 ナデナデ

ナクア「もういいわよ安倍晴明……もういいって言ってるじゃない」

晴明「……魅行、さんも……いたずら、が……過ぎます。私……なら、まだしも……」

魅行「申し訳ございませんでした。以後、留意致します……」

ナクア「……ともかく、そういうことがあるのは理解したわ。今後は私も協力する」

魅行「代わりに、我々路地裏の住人はナクア様の保護を確約致します」

晴明「……です」

ナクア「……安倍晴明」

晴明「……?」

ナクア「……その。今回は、礼を言っておくわ。その……あ、ありが、と……」

晴明「……私、も……その、さっき、ありがとう、ございます……ね」 ニコッ


◆ ナクラ=ナクアが路地裏の共同戦線に加入しました

◆ ナクラ=ナクアの好感度が上昇しました
コンマ1の位で判定

1,2,3 : 9
4,5,6 : 10
7,8,9 : 11
0,   : 13
↓1


◆ 以下のように変動しました

ナクラ=ナクア:39→48


晴明(ナクラさんが協力して……っていうか、今回に関しては保護、の方が正しいか……)

   (互いにそうするしかないって状況だけど、ナクラさんの知識とデュエルの腕は力になってくれるし)

   (路地裏の人たちも、ナクラさんを守ってくれる。このままことがうまく運んでくれればいいんだけど……)

   (……たぶん、ガブリエルを倒さないと、全部終わらない……ね)


行動・行き先選択

1.カードショップ「スイッチ」
2.寮
3.学校
4.時計塔広場
5.大聖堂
6.劇場
7.路地裏奥へ行く
8.コミュ(人物も指定)
9.デュエル
10.その他(自由安価)

↓2



◆ 学校

晴明(……学校。場合によっては、ここが戦場になるってこともありうる……けど)

   (今はまだ平和、っていうか、まあ、渦の外だし……一応は、安全なのか?)

   (いや、でも……例の薬物がはびこっているっていう裏側もある)

   (油断はできない、かもしれない)


1.コミュ
2.路地裏関係の人を探す
3.薬について追う
4.自由安価

↓2

◆ 誰とコミュを取る?

↓2



◆ 二年教室

遊聖「あら、晴明さん。どうしたんですの?」

晴明「……い、いえ。ちょっと……気になって」


晴明(御影さんは無事……と。流石に今日明日でどうこうなるってことは無いと思うけど)

   (特に、御影さんは良い家の出とは言ってもただの一般人だ。襲いにくる理由は無い)

   (……私に対する人質にするって言うんなら、そりゃあ、ありうるけどさ。でも、無事で良かった)


遊聖「元気がありませんわね。徹夜でも致しましたの?」

晴明「……そ、そういう……の、じゃ。ない……です、けど、その」

   「……この前、えと、怪我……して、えと」


遊聖「怪我……? あっ、よく見たら包帯だらけじゃあありませんの!?」

晴明「……え、えと、か、階段で……転んで」

遊聖「……転んだって感じじゃあありませんけれど」

晴明「……その、だ、段差……に、ぶつけた、んです……」

遊聖「ふーん……それなら、そういうことで構いませんけれど」



遊聖「そういうことなら、しばらく漫画の方はやめておきますか?」

晴明「……えと。はい。多分……そういう、ことに……なると、思います」

遊聖「残念ですけれど、仕方がありませんわね。最低限、ご自分の体を治してからにしてくださいませ」

   「あえて申しておきますけれど。『周辺事情』が片付いてからで構いませんわ」

晴明「……あ、あはは……」


晴明(……「何かある」ってことだけは感づかれてるだろうなぁ……我ながら、ホント嘘下手かも)


遊聖「私、確かにそういう漫画も小説も何もだいたい好きですけれど、友人には替えられないとも思っていますもの」

   「確かにはじめはそこからでしたけれど、それだけで繋がってるわけではありませんでしょう?」

晴明「……です」

遊聖「今はゆっくりとご療養くださいませ。私、待っておりますから。ね」

晴明「……その。ありがとう、ございます」

遊聖「私のためでもありますもの。礼など不要ですわ」 クスッ

晴明「……み、御影……さんは、そう、でも……お礼、は、言いたく、なるんです……よ」



晴明「……でも、その……あ、あんまり……描いて、ないと……感覚、鈍りそう……です」

遊聖「あら。でしたら負担にならない程度に落書き、だけで構わないのでは?」

晴明「……そ、それも……そう、です、ね……」

   「……えと。長時間……作業、とか……辛い、だけ、ですし……」

遊聖「でも、日常生活は大丈夫ですの? それだと、随分とお辛いのでは……?」

晴明「……あ……えと」


晴明(公然の秘密とはいえ、魅行さんが私の部屋に入り浸ってることはあんまりおおやけにできないことだよね)


晴明「……ま、まあ……だ、大丈夫……です、よ」

遊聖「そうやって、無理をしているんじゃあありませんの? 食事ぐらいは作りに伺いますわよ?」

晴明「……はぁ……」


遊聖の料理レベル

↓1コンマ



晴明(……確か、ちょっと前に御影さんの料理食べたこと、あったような……)

   (確かあの時はクッキーだったっけ……おすそ分けって話だったけど、すっごくおいしかったような)

   (……何気に御影さん、女子力超高いんだよな……なら、今回くらいは甘えてみようかな……)


晴明「……それ、じゃあ……その。お時間、ある……時、で、いいので……お願い、します」

遊聖「ふふっ。では、今晩お邪魔致しますわ」

晴明「……えっ、きょ、今日、ですか……?」

遊聖「見たところ、昨日怪我をされたのでしょう? なら、今日が一番つらいと思いますわ」

   「なら、今晩伺うのが自然なことではなくて?」

晴明「……は、はぁ……で、です、か」


続いての話題

1.遊聖の女子スキルのこと
2.遊聖の家のこと
3.怪我のことに突っ込まれる
4.自由安価

↓2



晴明「……えと、ぶ、不躾な……質問、いい、ですか……?」

遊聖「多少のことなら別に構いませんわよ」

晴明「……あの。み、御影……さん、の、おうち、って……」

遊聖「家? ああ、実家ですわね」

晴明「……えと、料理、も、上手い……です、し、センスも……あります、し。えと……ちょっと、気に、なって」

遊聖「そうですわね……」


遊聖の家についての判定
コンマ判定
00~24 : 今は没落した旧家の子孫。見栄には拘るが……
25~49 : 成金の家系。遊聖自身は特にこだわりというものが無い
50~74 : 会社の社長令嬢で特に不自由ない生活
75~99 : ガチの超お嬢様

↓1



遊聖「だいぶ長いこと続いてる会社の社長が父ですわね。母は今は専業主婦してますわ」

晴明「……はぁー……ところ、で……その、社名、は……」

遊聖「御影コーポレーションですわね」


晴明(ガブリエルと関係なさそうな会社で良かった……)


遊聖「そんななので、まあ、色々と叩き込まれたわけですわ」

   「料理にせよ、言葉遣いにせよ、センスにせよ……まあ、ありがたくないわけではありませんけれど」

晴明「……へぇ……」

遊聖「……とはいえ、窮屈は窮屈ですわね。母はいるとはいえ、父はずっと仕事にかかりきりで」

   「特に箱入りというわけではありませんでしたけれど。なにぶん暇を持て余していて……」

   「結果、ネットであっちの趣味に触れて」

晴明「……あっ(察し)」

遊聖「普段はこういう態度ですから、カモフラージュできていて助かりますわ……」

晴明「……えと、ちなみに、ご兄弟……とか」


0~3 : 0
4~6 : 1
7~9 : 2


↓1



遊聖「一人っ子ですわよ」

晴明「……な、なん、です……か」

遊聖「でなくては、ああした趣味は……」

晴明「……ああ……」

遊聖「まあ、兄弟姉妹が欲しいと思ったことはありますけれど」

晴明「……で、です……ね」

遊聖「今はさしずめ、晴明さんが妹分ってところですわね」

晴明「……ま、まあ……確かに、その。年齢的に……は」

   「……で、も、その……そういう、大きい……会社、って……男、の人、とか……いそう、な」

遊聖「父も母もそこまで窮屈に考えない方ですわね。別に女社長でも構わないとは言っていますわ」

   「無論、実力が伴えば、ですけれど」

晴明「……えと、て、てこ、とは……その、み、御影、さん……は、会社、継ぐ……ん、です、か?」

遊聖「今のところはそのつもりですわね」

晴明「……ほぇー……」



遊聖「とはいえ、ですわ」

晴明「……?」

遊聖「そういうしがらみは抜きにして、今は一人の人間……ただの『御影遊聖』、それで十分ですわ」

   「まだ私はただの学生でしかありませんし、いずれ会社を継ぎたいにしてもそれだけのこと」

   「誰に咎められることも無く趣味に没頭もできますし」

晴明「……こ。後半……が、本音、です……よね」

遊聖「そうとも言いますわね」

晴明「……」 クスッ

遊聖「そう言う晴明さんも、余計なしがらみとか忘れて、学校にいる間はただの『安倍晴明』って一個人で構いませんの」

晴明「……え、と……?」

遊聖「何か、悩んでいることは分かりますわ。けれど、学校で無駄話に興じている間はそれを忘れて、ただ楽しむだけでいいんですの」

   「確かに問題は解決しませんけれど、少しは肩の荷は下りるかもしれませんわ……出過ぎた真似かも、しれませんけれど」

   「重荷が下りれば、何か良い考えも浮かぶかもしれません……でしょう?」

晴明「…………」



晴明「……ありがとう、ございます」 ニコッ

遊聖「お礼など、必要ありませんわ」

晴明「……私が、その。言いたい、だけ、ですから……」

遊聖「でしたわね」 クスッ


晴明(……御影さんって、一つだけ年上だってことがちょっと信じられないな……)

   (達観してるっていうのか、老成してるっていうのか……なんていうか、成熟してる?)

   (……何にしても、こういうのが一番いいよね。こういう空気、っていうか……)

   (それにしても、私は私でいい、か。それもそうだ。結局、今は何も変えようが無いし……)

   (過去起きた事柄をどうこう、なんてこともできない。なら、今は私の考えで、私のできることを精いっぱいに、だ)


◆ 御影遊聖の好感度が上昇しました
コンマ1の位
1,2,3 : 7
4,5,6 : 8
7,8,9 : 9
0,   : 11

↓1


◆ 以下のように変動しました


ゾロ目ボーナス:1/2分アップ(9→13)

御影遊星:49→62



魅行「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

遊聖「晴明さん、この方は?」

晴明「……えと……」

遊聖「あ、お腹打ったそうですから消化にいいものにしましたわよ。どれにします?」

晴明「……えと。お雑炊、で……」

魅行(敵……いえ、人間である以上この方は味方ですが……いずれ「私の」敵になりうる存在……!)


◆ 一日が終了しました

今回はここまで。さて、ここまで来てようやく路地裏√突入と相成りました
今後も襲撃やら事件やら起きる気配です

ところでナクアが妹ポジで遊聖が姉ポジになってきているような

女子勢からの好感度が高いのはたぶん女子比率のせい

そろそろ始めまする


◆ 寮 / 晴明の部屋


魅行「……」 ダカダカダカッジュワッズドドドドドッジュジュジュグワッ


ナクア「アレは一体何をしているの……?」

晴明「……な、なんか……御影……さん、見て……対抗、意識……わいちゃった、みたい、で……」

ナクア「実費で食材を買ってきて創作料理してる、と。大丈夫なの?」

晴明「……えと、何が……」

ナクア「味とか」

晴明「……味は、その。問題は……ない、と思う、んです……けど。えと」

ナクア「量か……」

晴明「……です」


行動・行き先選択

1.カードショップ「スイッチ」
2.寮
3.学校
4.時計塔広場
5.大聖堂
6.劇場
7.路地裏奥へ行く
8.コミュ(人物も指定)
9.デュエル
10.その他(自由安価)

↓2



◆ カードショップ「スイッチ」


ウィーン

楓「らっしゃい! あ、せーちゃん。なんか久しぶりな感じ?」

晴明「……な、感じ……で、です。か」

楓「うん、個人的にはそんな感じ。ま、それはそれとして。どする?」


1.対戦相手を探す
2.カードを購入する
3.知り合いとコミュ
4.バイトする
5.自由安価

↓2



楓「ほい、カード買うんだね」

晴明「……さ。最近……えと。それなりに……勝ってた、ので」

楓「そりゃいいことだー。んで、何買う?」


1.特定のカードが欲しい(カードを指定)
2.デッキのパーツが欲しい(デッキタイプを指定)
3.新しいデッキが作りたい(デッキを指定)
4.もうちょっと考える(しばし相談タイム)
5.その他(安価指定)

↓3


◆ しばらく相談タイムに入ります
   10分ほどしたら再度安価を取ります。

補助も欲しいけど戦闘ルールが変わったからある程度型の違うデッキが欲しいのも事実
とりあえず今までの戦績を鑑みて>>1に今回の予算範囲を聞いてもよろしいだろうか?

10分とは言ったけど人も少ないしどうかな
50分ごろから改めて

>>327
前買ったのが2スレ目、それから6回ほど勝利してるのでほぼOKです
複数作る、とかでなければ、デッキ+少々高額な汎用買うとかでも大丈夫な感じで

◆ 改めて安価を取ります

1.特定のカードが欲しい(カードを指定)
2.デッキのパーツが欲しい(デッキタイプを指定)
3.新しいデッキが作りたい(デッキを指定)
4.自由安価

↓3

そういやせーちゃん奈落とか持ってないんだっけ?

>>347 持ってないわけじゃないけど、デッキの性質上使う機会に恵まれない



晴明「……えと。水族……とか、あの。あと、ランク4……エクシーズ……補助、するカード……とか」

楓「け、結構抽象的だね……。でもそれならパーツ単位で買うより普通にデッキ組んだんが安定すると思うよ?」

晴明「……です、か……?」

楓「水族単体を指定したサポートって殆どないし」

晴明「……で。です……っけ」

楓「仮に水族を指定するサポートカードがあるにしても、大抵『ガエル』サポのカードだし」

晴明「……あ、ああ……言われて、みれば……」

楓「んで、エクシーズサポートを単体で突っ込んでも……ねぇ?」

  「特にせーちゃんの持ってるデッキ、エクシーズと合うもんか、って言われると微妙だしさ」

  「ランク4エクシーズのサポート……うーん……だいたいエクシーズ全般のサポートになっちゃうよね」

  「あ、でも何枚か、無いわけじゃないよ。《蒼血鬼》とか《紅血鬼》とか……?」

晴明「……で、です……か……」

楓「うん。だから、どっちかって言うとおすすめはなんていうか、エクシーズのためのデッキっていうか」

  「あ、でもそういうパーツが欲しいってだけなら、安価で売ることはできると思うけど」


どうする?

1.何かデッキを作ることにする
2.カード単体が欲しいです
3.自由安価

↓1~3 多数決


◆ デッキを作成することにします。
   デッキタイプを指定してください。

◆ 再度相談時間が必要な場合はレスに「相談」と記載お願いします。

↓3

では35分まで相談タイムということでー

ヒント:遊戯王世界での汎用カードの扱い
あくまで指針であって絶対じゃあないけどね



◆ デッキを指定してください

↓3



晴明「……水精鱗……とか」

楓「水精鱗かぁ……ある程度は今のデッキと共通する部分を流用できそうだね」

晴明「……えと……ど。どういう、デッキ……でした、っけ……」

楓「ん。まあ基本はビートだよ。とりあえずエクシーズ主体の」

晴明「……とりあえ、ず……?」

楓「ランク2、3、4、7を中心に動くんだけどさ、ランク7の素材って強いカード多いじゃん」

  「タイダルとか……あと、《水精鱗-リードアビス》もステータス高いし」



《水精鱗(マーメイル)-リードアビス/Mermail Abyssleed》
効果モンスター
星7/水属性/海竜族/攻2700/守1000
自分のメインフェイズ時、手札からこのカード以外の水属性モンスター3体を墓地へ捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。この効果で特殊召喚に成功した時、
自分の墓地から「アビス」と名のついた魔法・罠カード1枚を選択して手札に加える事ができる。
また、このカード以外の自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する
「水精鱗」と名のついたモンスター1体をリリースする事で、相手の手札をランダムに1枚墓地へ送る。
「水精鱗-リードアビス」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。



楓「必要なカードの関係上、『海皇』カードと併せることが前提になるし……」

  「エクシーズも揃えなきゃいけないから、まあ、かなり高価にはなる、ね」

  「その分、安定性は高いし……強いデッキだとも思うよ。高めだけど」

晴明「……えと。エクシーズ……って、どれ、だけ……」

楓「さっきも言ったけど2、3、4、7あたりだね。効果の兼ね合いもあるから、水属性中心がいいかな」

  「せーちゃんの他のデッキとも合わせられるカードのことも考えたら、他にも何枚かあった方が確実だろうね」

晴明「……えと、カタログ、見せて……もらって、も」

楓「いいよ。個人的におすすめはこないだ出た《キャット・シャーク》かな。ランク2の水属性モンスターだよ」


《キャット・シャーク》
エクシーズ・効果モンスター
ランク2/水属性/獣族/攻 500/守 500
レベル2モンスター×2
(1):このカードが水属性モンスターをX素材として持っている場合、このカードは戦闘では破壊されない。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
自分フィールドのランク4以下のXモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで元々の数値の倍にする。この効果は相手ターンでも発動できる。



晴明(サメなのに獣族なんだ……キャット要素が強かったのかな)


楓「あとはランク3の何枚か、ランク4の何枚か……と、ガイアドラグーンとガイオアビスかな」

  「ランク2も底上げして……こんなとこじゃない?」

晴明「……い、いい感じ……で、です」

楓「一応、デッキ破壊とかのことも見てガンテツとセイントレアとかどう?」

晴明「……じゃ、じゃあ、そっちも、お願い……します」

楓「おっ、本当に懐具合いいんだね」

晴明「……け。結構……勝ちました、から」

楓「……でも、エクシーズってかなり高いと思うんだけど。これ、全部買ったらせーちゃんのサイフポイント……」

晴明「…………か。勝てば……また、貯まります、し……」


晴明(……そもそも、ガブリエルに勝たなきゃそういうことも言ってられなくなるし)


楓「ええっと……それじゃあ、これだけお買い上げってことでいいの?」

晴明「……や。やっちゃって、ください……」

楓「あいあい……死ぬなよ、せーちゃん……!」

晴明「……そ、そんな、不吉な……」


◆ デッキの一覧に【水精鱗】が追加されました
◆ デッキが派生しました。

データが更新されました

所持デッキ
【デッキ破壊】
 └【昆虫族軸デッキ破壊】

【水精鱗】

【フェンリルハンデス】─┬─ アトランティス
                └─ 水精鱗・海皇


※ デュエル前にデッキを選択

その他の所持カード
「ドラグニティ」
《No.101 S・H・Ark Knight》
《CNo.101 S・H・Dark Knight》
《RUM-ヌメロン・フォース》



晴明(というわけでデッキが増えた。エクシーズも超増加。結果的に他のデッキも強化された)

   (部分的なとはいえ、他のデッキに対して恩恵があるのはちょっと嬉しいかもしれない)

   (似通った部分が多少でもあると、そこから他のデッキに流用できたりするカードもあるしね)

   (シンクロとかエクシーズに関してはそれが顕著。メインデッキに投入できるカードにもたまにある)

   (……さて、次は……)


1.引き続きスイッチ
2.寮
3.学校
4.時計塔広場
5.大聖堂
6.劇場
7.路地裏奥へ行く
8.コミュ(人物も指定)
9.デュエル
10.その他(自由安価)

↓2

んー……無理じゃないけど、流石にちょっと厳しめ
まず義平にナンバーズ所持の素質が無いといけないし、作中でも晴明が特異だからこそ、ってのは言ってたと思うし
後々のイベントを前倒しにすればなんとかなるけど、義平に関してはデッキ内容もちょい特殊だし
デッキ変更して路地裏の人が一人死んでて、かつイベントガンガン進んだりしてもいいならやるけども

ごめんね、今回は安価↓にします

ある程度はイベント内容指定しても大丈夫だけど、
開示してる設定なんかによっては下にずらすこともありうる、ということだけはお願いします


◆ 路地裏 / 白藤の住居


白藤「それで、彼女が報告にあった……」

魅行「天才ロリです」

竜胆「おい」

ナクア「ここに来れば保護してもらえると聞いたのだけれど?」

白藤「あなたが我々にとって不利益をもたらす存在でない限りは、ですがね」

晴明「………………」

白藤「約一名、不服そうな表情をしている方もいらっしゃいますが……まあ、これが利害関係というものです」

   「あなたがガブリエルと関与していないと確実に証明されたわけでない今、何かあればあなたに問題の矛先が向くことはあり得ます」

   「無論、最近ここにやってきたどこかの不甲斐ない方のせい、ということもありえますが……」

竜胆「ふん」

白藤「飛び級をし、博士号を取得しているほどの天才ならば、充分に我々の『利』とはなりうるでしょう」

   「幼い子供を見殺しにするというのも後味の悪い話です。不利益をもたらさない限りは、確実に守りましょう」

ナクア「ありがたい話ね……まあ、私みたいな子供が? 何かできるとも思えないけれど」

白藤「それは違いますねぇ。子供の無垢さを利用した戦法など古今腐るほど存在していますよ」

ナクア「そうね。子供であることと戦えないことは別問題よね」



晴明「…………」 ハラハラ

竜胆「……私を受け入れるだけの度量のある場所だ。心配しすぎて冷や汗をかくくらいならば外にでもいろ」

晴明「……え、と。でも、私……あの。当事者、ですし……その」

竜胆「お前の情報は流れていなかったと思うのだがな」

晴明「……ち、違う……ん、です、よね……?」

竜胆「私ではない。あの金髪に隅々まで検査された。発信機の類を仕込むような衣服は処分されたしな」

晴明「……金髪……あ、み、ミカ、さん……」

ナクア「それにしても、随分と露骨に……人間と異なる特徴を持っているのね」

白藤「ああ、これですか。我々にとってはこれが『普通』なのですがね……」

ナクア「一度詳しく調査させてくれないかしら? 普通の人間との差異を調べれば何か得られるものがあるかもしれないわ」

白藤「興味程度に留めておいていただきたいものですね。外部にその情報が漏れれば我々の立場も危険になりますし……」

   「あなた自身の命に関しても、保証できなくなりますから」

ナクア「……重々承知したわ」



白藤「……では、ご理解いただけたところで、自己紹介としましょうか。白藤と申します」

   「立場上、この路地裏の者をまとめる位置におります。あくまでまとめ役、ではありますが」

ナクア「ナクラ=ナクア、よ。外では一応学者」

白藤「闇堂さんは既に知っておられるでしょうし、ミカさんについてはここに来るまでに言葉は交わしたでしょうから……」

竜胆「必要ないだろう」

白藤「おや。反抗的というのはいただけませんが」

竜胆「……チッ。神原竜胆、だ」

ナクア「……普通の人間?」

竜胆「元ガブリエルの、な」

ナクア「っ!」

晴明「……お、落ち着い、て……?」

竜胆「元、と言ったろう。最後まで話を聞け。私は出奔した身だ」

   「そこの……安倍晴明とのデュエルでの契約だ。ガブリエルからは手を引け、とな」

   「情報を漏らさんためというのもあるが、そうしたゆえあって今はこの場所に身を寄せている」

ナクア「……敵じゃないと見ていいのね?」

竜胆「言葉で信を示すなど無意味だ。行動によってのみ示す」

白藤「少なくとも、今日までは大丈夫、でしたねぇ」

晴明「……えと。だ、大丈夫……で。です、よ……?」



ナクア「……それなら、いいわ」

竜胆「……ふん」

晴明「………………」 オロオロ

白藤「安倍さん。ああいう不器用な方々に対して心配を向けすぎても、逆にあなた自身の負担になるだけですよ」

晴明「……え、えと……です……か」


晴明(とりあえず、これでだいたいナクラさんと路地裏の人たちの紹介は終わったかな)

   (英華さんは学校で会うにしても夜の方がいいし、今は私の知ってる人も、このくらいしかいないと思うし……)

   (じゃあ、今からどうしようか?)


1.コミュ / まだ知らない人に会いに行く
2.市場に向かう
3.戦いの準備を整える
4.情報収集
5.自由安価

↓2

◆ どちらにしますか?

1.知り合いとコミュ
2.まだ知らない人に会いに行く

↓2


◆ 1~9まで、好きな数字を指定してください

↓1

しまった、飛べる人指定だ
すみません、実際には1か2ですね。1なのでそのままやります

(無言の土下座)

普通に見間違えた近眼な私を許してくれ(ドルベ感)

すみません、このまま続けさせてください……


◆ 路地裏奥 / 広い通路


晴明「……あ」

ナクア「何よ安倍晴め…………あっ」

??「む?」

晴明「……あ、あの……お。奥谷……せん、せ……?」

奥谷「安倍にナクラ……………………」

   「こんなところで何をしているんだ」

ナクア「それはこっちのセリフよ!」

晴明「……お。奥谷……先、せい……あの。こ、ここ……」

奥谷「……路地裏だな」

ナクア「路地裏だな。じゃないわよ能面教師! アナタ、まさか……」

奥谷「………………」 ゴゴゴゴゴゴ…

晴明「………………」

奥谷「ここの住人だ」

ナクア「今の物々しい雰囲気は何よ」

奥谷「冗談のつもりだったんだが……」

晴明「……わ。分かりづらい……です……」

奥谷「あえて『そうだ。私もガブリエルだ』と言った方がウケも良かったか……?」

ナクア「冗談でも笑えないのだけれど」



晴明「……あ、あの……と、いう、ことは……」

奥谷「そういうことになるな。俺はここの出身だ」

ナクア「……何でウチの学校の教師がここの住人なわけ? いえ、逆ね」

    「ここの住人が何でウチの学校の教師をやってるの……?」

奥谷「比較的『特徴』を隠蔽することが容易だからな。安倍は説明を受けているか」

晴明「……えと、たまに……その。魅行……さん、みたいに……外に、出られる……人、が、いて」

ナクア「はいはい、買い出しとか行ってるって話でしょ。だいたい分かったわ」

奥谷「どうしても外部の情報を入れなければならない場合もあるからな」

ナクア「それで、外部に出て教師なんてやってた、と」

奥谷「そうした者は一定数いる。俺はその中の一人だ」

晴明「……で、です……か」

奥谷「聞いたぞ、ナクラ。お前もガブリエルに目を付けられたそうだな」

ナクア「……まあ、遅かれ早かれあった可能性はあるわ」

晴明「……え、えと……なの、で……守ってもらう、ため、に……」

奥谷「一応は俺もそのために学校にいる。が……」



奥谷「安倍。まさかお前がナンバーズを、とは……」

ナクア「ふっ、生徒のパーソナルデータも知らないなんてね」

奥谷「そういうものの管理は厳しいんだ。身長を知っているのとはわけが違う」

   「それに、そもそも安倍にその素質があったこと自体青天の霹靂だ」

   「『俺たち』以外に扱える者がいないだろうという前提のもとで考えていたんだ」

   「本来そもそも繋がりの無いはずの一個人が、ナンバーズを扱えるなどと考えると思うか?」

晴明「……ま、まあ……無い、です……よね」

ナクア「まあ、私もそうだろうとは思ってて言ったのだけれど」

奥谷「だろうな。とはいえ、そこから芋づる式にナクラまでもが巻き込まれるとは予測でき『た』わけだが」

ナクア「おい」

奥谷「冗談だ。学年の学力1位2位とはいえ、それだけしか繋がりの無いはずの人間がどうこうなどとは思わなかった」

   「トラブルメーカーの気質で言えば逆のような気もするが、これも災難と思って諦めて流れに身を任すしか無いな」

晴明「……えぇー……」

ナクア「………………」

奥谷「……冗談だ、と言いたいところだが半ば事実なのがタチの悪い話だ」



奥谷「こうした状況に陥ってしまった以上、ガブリエルを撃退し……」

   「最低でも『相互に不可侵』であることを確約させねばならない」

   「いや、奴らが諦めるとは考えづらいな……そうなると撃滅するしかないわけだが」

晴明「…………」

ナクア「私たち自身の身を守るためだもの、協力しないとは言わない……」

奥谷「いや、お前たちは前に出るな」

ナクア「……は?」

奥谷「言ったろう、『撃滅する』しかないと。血で血を洗う、くだらない殲滅戦でしかないぞ、これは」

   「安倍は当事者だ。だがな、だからと言ってこの戦いに身を投じなければならないという義務は無い」

晴明「……で、でも……少し、でも……」

奥谷「戦力は必要だ。だけどな、学生なんて必要とはしていないんだ」

   「……いや、すまん。言い方を違えた。学生を戦地に送り込みたくなんてないということだ」

ナクア「あいつらを倒さなきゃ全部終わらないのに?」

奥谷「そういうのはな、大人の役目だ。子供が血を流す必要がどこにある」

   「言っておくが、10の15のと、俺から見ればどんぐりの背比べでしかない。ナクラも安倍もそう変わりはせん」

   「その上で言っておくが、路地裏に身を潜めてここから出るな。単位に関しては…………諦めろ」

ナクア「おい」

奥谷「冗談だ。最低でも朝比奈くらいは説得する」



ナクア「そこは校長を説得しなさいよ!?」

奥谷「いいか。校長は――――フィジカル最強だぞ」

ナクア「いや、それっぽいけど」

奥谷「2m超え、3mに届こうかという大男、しかも上司だ……説得できる、と確約はできない」

ナクア「肉体言語でSETTOKUするつもりだったのなら今すぐその考えを改めてくれないかしら!?」

奥谷「……冗談だ。何とかする」


晴明(奥谷先生の言うことは……間違ってるわけじゃない)

   (悪いように言ってしまえば、私たちがガブリエルと戦いに出る、っていうのは……)

   (……戦力の足りないレジスタンスが、少年兵を仕立て上げるようなものだ。快いはずもない)

   (なんだけど、正直……釈然としない部分が無いわけじゃない)

   (私を狙ってきてるっていうことが確実なのに、当の私が「できるのに何もしない」っていう部分)

   (……若い人間特有の反骨心かもしれないけど、正直……力になりたいって言って、これじゃあ……)

   (それに、ここにいて、誰かが傷つくだけって状況を見てるだけっていうのは……)

   (けれど、私たちが勝手に動くことが好ましくないことはすごく分かる……だから、どうすればいいのか……)


1.従う
2.従えない
3.デュエルで決めよう
4.自由安価

↓2



晴明「……先生……」

奥谷「何だ、安倍」

晴明「……それ、を……判断、する……ため、にも……デュエル、で、決めません、か」

奥谷「デュエルで……?」

ナクア「ま、まあ……釈然としないところはあるけど、安倍晴明、そこまですることも……」

晴明「……デュエルの、結果、なら……私、も。文句は……言いま、せん」

   「……それは、私が……弱い。だけ、ですから……自分で、自分を、守るだけの……」

   「……強さが、無い……と、いう、だけ……です、から。納得、します……」

奥谷「ふむ……?」

晴明「……先生、の……言う、ことも……一理、は、あるん……です」

   「……けど、その。私……も、自分、が……力に、なりたい、って……想いは、ある、から」

奥谷「自分にそれだけの強さがあるか、無いかを確かめる、か」

晴明「…………」 コクッ



奥谷「ならナクラとデュエルしよう」

ナクア「おい」

奥谷「冗談だ……だが、安倍」

晴明「……?」

奥谷「お前が二度、刺客を退けたという話を聞いた。その上で俺はこう判断したわけだ」

   「戦わせられん、と。その判断を慮ってはくれないか?」

晴明「…………」 フルフル

   「……わ、私たち……を。想ってくれた、のは……分かります」

   「……けど……できるのに、何も、しないのは……違う、と、思うん、です」

   「……何も、『しない』のは……違う、と……思うん、です」

奥谷「……分かった。そこまで言うなら相手になろう」

晴明「……」 ペコッ

奥谷「ただし、気を抜くな――――本気でやるぞ」

晴明「……!」


◆ 奥谷遊翔とデュエルを行います

   デッキの選択を10分後に行います。


◆ デッキを選択してください

1.【デッキ破壊】
2.【昆虫族軸デッキ破壊】
3.【フェンリルハンデス】(アトランティス)
4.【フェンリルハンデス】(水精鱗・海皇)
5.【水精鱗】

↓2


◆ 【水精鱗】が選択されました

◆ 基本値を「30」に設定しました。
   再度、10分後に勝因となりうる要素についての安価を取ります。


◆ 「晴明の勝因となりうる要素」を書き込んでください

↓8まで

すみません、ちょっとそろそろ眠気限界なので改めて明朝に残り4つ取ります。人も少なそうですし
ここまでの4つ有効で、ここから改めて取るまでしばらくは無効ということで
朝っていうか11時とかになりそうですけど。今日はいったんここまで。すみません。

ドラグニティはシンクロモンスターによるビートダウンデッキなので、アビスフィアーやガイオアビスで攻撃を防ぎつつ、相手ターンにドゥローレンやヴァルカン、グングニールで相手のシンクロモンスターをバウンスすることで、アド差をつけられる。

直後でしたけど今確認したので>>471有効です
なので残り3つということで

残り3つ分、出た意見で上から処理していく方向でもよさそうですね
ちょっと明朝まで判定できそうにないですけど、とりあえずそっち方面でも考えておきます

ところで>>471は「アビスフィアーやガイオアビスで相手ターン中の攻撃を防いで」
「出しやすいシンクロモンスターを利用してアビスフィアーを回収、大型モンスターを処理してアドバンテージを得る」
という解釈でいいのでしょうか? 特に解答無ければこちらの解釈で進めますが……

おはようございます。そろそろ残り3つ分安価取ります

↓3まで

うーん、まあ、今回は意見出しにくかった分+5付けて打ち切りにしておきましょうか。
とりあえず、集計まで少しお待ちください

・ドラグニティ最大のサーチカードである《竜の渓谷》が制限であり、
 一度墓地へ送られるとデッキからドゥクスやレギオンをサーチする事が非常に困難となる。
 《擬似空間》でも一度しか効果が使えず活用しにくい。
→神槍などの新規を得たとはいえ、渓谷が強いのは未だ確かな事実。
  かつては安定性をこれに頼っていたこともあり、事実のはず。よって○(+10)


・単純なデッキパワーの差
・制限改訂での規制緩和と猫鮫等全盛期には無いエクシーズを得た8期環境五本の指に入るだろうガチデッキの豆と
 征竜のせいで渓谷は制限から帰ってこず強化と言えないような強化しか貰えない、しかも環境にも殆ど顔を出せない7期デッキのドラグ
 地力が違いすぎる
→だいたい征竜のせい。現実を鑑みると実質○だけど、物語ということも加味して△(+5)相当。
  他のどのようなデッキに対しても共通してしまう点になってしまうので、申し訳ありませんが。


・渓谷割られて回収できない。サーチ用のテンペストが除外される。
 ガイオアビスのせいでレベル5以上のシンクロモンスターがただの案山子に。
→ヴァジュランダやシンクロモンスター主力のドラグニティにとっては攻撃不可は痛手。まったくお笑いだ。
  効果無効も持っているので有利に働くことは間違いない。瞬きする間に皆殺しにできるので○(+10)


・ドラグニティはシンクロモンスターによるビートダウンデッキなので、アビスフィアーやガイオアビスで攻撃を防ぎつつ、
 相手ターンにドゥローレンやヴァルカン、グングニールで相手のシンクロモンスターをバウンスすることで、アド差をつけられる。
 (アビスフィアーやガイオアビスで相手ターン中の攻撃を防いで)
 (出しやすいシンクロ・エクシーズを利用してアビスフィアーを回収し、大型モンスターの処理を行う)
→戦法としては理にかなっている。エクシーズは先程数を揃えたので自然に戦術に組み込めるものの、
  シンクロモンスターに関しては今のところ間に合わせ程度の数しかいないので若干厳しいかも。それでも戦術としては効果的○(+10)


・相手は教師かつ路地裏からの情報でこっちのデッキをデッキデスと思っている可能性。勘違いが狙えるかも
→良くも悪くも晴明のデッキはデッキ破壊という印象が強い。さっき作ったばかりなら尚更。
  少なくともマーメイルだという情報は無いはずなので○(+10)

・キーカードの1つである神槍がミヅチで死ぬ
→渓谷、埋葬、霊廟、貪欲なども死ぬ。魔法カードに依存しているわけではないにせよ重要度は高ので○(+10)

類似意見一つなので今回は±0

10+5+10+10+10+10+5+30=90

勝率90%

この調子ならもうちょっと基本値下げてもいいかな(小声)


◆ 判定を行います。0~99の間で好きな数字を指定してください

↓1

ほんでは構成してまいります。ビート同士だから今晩までにはやりたいけどどうかなぁ
デッキ次第と安価次第になるけどやる前から確殺はちょっと首をひねるところだし、たまに補正入れるかも

遅くなりましたけど結果開示ー
夕食ごろに一旦止まります



奥谷「・…・と、安倍、お前のターンからのようだ」

晴明「…………《水精鱗-アビスパイク》……召喚、します」

ナクア「!?」


《水精鱗(マーメイル)-アビスパイク/Mermail Abysspike》
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1600/守 800
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札の水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。
デッキからレベル3の水属性モンスター1体を手札に加える。
「水精鱗-アビスパイク」の効果は1ターンに1度しか使用できない。


奥谷(水精鱗……? 確か、安倍のデッキはデッキ破壊だったはず)

   (いや、なるほど。ナンバーズを活かしたビートダウンか。確かにこのデッキなら出せないわけではない)

ナクア(安倍晴明……こんなデッキ、いつの間に……これじゃあデュエルする時に的が絞れなくなるじゃない!)

    (い、いえ。今はこれでいいのかしら……ある意味相手の予想を外すデッキなのだから……)


晴明「……アビスパイク、効果……で、手札の、《フィッシュボーグ-アーチャー》、墓地、です……」

   「……そして、《水精鱗-アビスグンデ》……を、手札に、加え……ます」

晴明
手札→墓地:《フィッシュボーグ-アーチャー》
デッキ→手札:《水精鱗-アビスグンデ》



晴明「……カード……2枚、セット……して。ターンエンド……です」 手札:2

奥谷「俺のターン。ドロー」 手札:5→6


奥谷(と、なると、デッキ破壊用の攻め方でなく、ビートダウン用の攻め手を用意すべきか)

   (……いや、相手はビートダウンに慣れていない安倍……ここは堅実に手を打つとしよう)


奥谷「俺は《嵐征竜-テンペスト》の効果を発動」

晴明「……!」


晴明(征竜……! 竜胆さんの使ってた……)


奥谷「ファランクスと共に墓地に送り、《ドラグニティアームズ-ミスティル》を手札に加える」

晴明「……ドラグ……ニティ」


《嵐征竜-テンペスト/Tempest, Dragon Ruler of Storms》
効果モンスター(制限カード)
星7/風属性/ドラゴン族/攻2400/守2200
自分の手札・墓地からこのカード以外のドラゴン族または風属性のモンスターを合計2体除外して発動できる。
このカードを手札・墓地から特殊召喚する。特殊召喚したこのカードは相手のエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
また、このカードと風属性モンスター1体を手札から墓地へ捨てる事で、デッキからドラゴン族モンスター1体を手札に加える。
このカードが除外された場合、デッキからドラゴン族・風属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
「嵐征竜-テンペスト」の効果は1ターンに1度しか使用できない。


奥谷「《ドラグニティ-ドゥクス》を召喚」

晴明「……!」


《ドラグニティ-ドゥクス/Dragunity Dux》
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1500/守1000
このカードの攻撃力は、自分フィールド上の「ドラグニティ」と名のついたカードの数×200ポイントアップする。
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル3以下の
「ドラグニティ」と名のついたドラゴン族モンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。



ナクア「来るわよ、安倍晴明」

晴明「…………」 コクッ

奥谷「ドゥクスの効果によりファランクスを装備する」


墓地→装備
《ドラグニティ-ファランクス》


奥谷「そして、ファランクスの効果を発動。自身を特殊召喚する」


《ドラグニティ-ファランクス/Dragunity Phalanx》
チューナー・効果モンスター
星2/風属性/ドラゴン族/攻 500/守1100
(1):1ターンに1度、このカードが装備カード扱いとして装備されている場合に発動できる。
装備されているこのカードを特殊召喚する。


奥谷「レベル4のドゥクスにレベル2のファランクスをチューニング」

   「シンクロ召喚、《ドラグニティナイト-ガジャルグ》!」


《ドラグニティナイト-ガジャルグ/Dragunity Knight - Gae Dearg》
シンクロ・効果モンスター
星6/風属性/ドラゴン族/攻2400/守 800
ドラゴン族チューナー+チューナー以外の鳥獣族モンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動する事ができる。
自分のデッキからレベル4以下のドラゴン族または鳥獣族モンスター1体を手札に加え、
その後手札からドラゴン族または鳥獣族モンスター1体を捨てる。



ナクア「ヴァジュランダじゃない……?」

奥谷「俺はガジャルグの効果を発動。《BF-精鋭のゼピュロス》を手札に加える」

   「その後、手札から墓地に送るカードも……ゼピュロスだ」

晴明「……墓地、肥やし……」


奥村
デッキ→手札:《BF-精鋭のゼピュロス》
手札→墓地:《BF-精鋭のゼピュロス》


奥谷「バトルだ。ガジャルグでアビスパイクに攻撃する」


シュパアアアアアアッ!


晴明「……っ……!」 LP:4000→3200

ナクア「ちょっと、受けるの!?」

晴明「……ま、まだ……ライフ、は……問題、無い……です、し……」


晴明(ドラグニティは1体を基盤にした連続シンクロは得意だけど、複数体を展開することには向かない……)

   (大丈夫、デッキとしての展開能力はこっちの方が上だ。相性も悪くはないはず……)



奥谷「カードを1枚セット……そして、メインフェイズ2を終了するが、安倍。何かあるか?」

晴明「……!」

ナクア「読まれてるわよ、安倍晴明」

晴明「……デッキ、の……性質上、仕方……ない、です。けど……」

   「……発動、します。《アビスフィアー》……」


《アビスフィアー/Abyss-sphere》
永続罠
デッキから「水精鱗」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
また、このカードがフィールド上に存在する限り、自分は魔法カードを発動できない。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
このカードは発動後、次の相手のエンドフェイズ時に破壊される。


晴明「……この、カードの……効果、で……」

奥谷「……アビスリンデ、か?」

晴明「……です。《水精鱗-アビスリンデ》……特殊召喚、します」


《水精鱗(マーメイル)-アビスリンデ/Mermail Abysslinde》
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1500/守1200
フィールド上のこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、
デッキから「水精鱗-アビスリンデ」以外の「水精鱗」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。
「水精鱗-アビスリンデ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。



奥谷「エンドフェイズに入る。これでアビスフィアーは破壊され……」

晴明「……連動、して……アビスリンデ……も、破壊、されて……効果、発動、です」

   「……デッキ、から……《水精鱗-リードアビス》……特殊召喚、します」


《水精鱗(マーメイル)-リードアビス/Mermail Abyssleed》
効果モンスター
星7/水属性/海竜族/攻2700/守1000
自分のメインフェイズ時、手札からこのカード以外の水属性モンスター3体を墓地へ捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚に成功した時、自分の墓地から「アビス」と名のついた魔法・罠カード1枚を選択して手札に加える事ができる。
また、このカード以外の自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する
「水精鱗」と名のついたモンスター1体をリリースする事で、相手の手札をランダムに1枚墓地へ送る。
「水精鱗-リードアビス」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。


ナクア「ここで大型……これならいけるんじゃないの?」

晴明「……分から、ない……です」

奥谷「そうだ。デュエルは何があるか分からん。そういうものだ。これで俺はターンエンド……」

晴明「……私の、ターン……です」 手札:2→3


晴明(ドラグニティの基本戦術は大型シンクロモンスターで相手を圧殺すること……)

   (……高レベルのモンスターを展開する、ということ……なら)



晴明「……手札、から……《水精鱗-ディニクアビス》、効果、です」


《水精鱗(マーメイル)-ディニクアビス/Mermail Abyssteus》
効果モンスター(制限カード)
星7/水属性/水族/攻1700/守2400
自分のメインフェイズ時、手札からこのカード以外の水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚に成功した時、デッキからレベル4以下の「水精鱗」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
「水精鱗-ディニクアビス」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。


奥谷「む」

晴明「……アビスグンデ……を、墓地、に送って……特殊召喚、します」

晴明
手札→墓地:《水精鱗-アビスグンデ》
手札→場:《水精鱗-ディニクアビス》


晴明「……ここ、で……アビスグンデ、と……ディニクアビス……の、効果、を……両方、使用、します」


《水精鱗(マーメイル)-アビスグンデ/Mermail Abyssgunde》
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1400/守 800
このカードが手札から墓地へ捨てられた場合、自分の墓地から「水精鱗-アビスグンデ」以外の
「水精鱗」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
「水精鱗-アビスグンデ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。



晴明「……ディニクアビス、の効果……で、デッキ、から……《水精鱗-アビスタージ》……を、手札、に」

   「アビスグンデ、の……効果、で、アビスパイク……蘇生、します」


晴明
デッキ→手札:《水精鱗-アビスタージ》
墓地→場:《水精鱗-アビスパイク》


晴明「……アビスパイク……の、効果、は……発動、せず……です」

   「……アビスタージ、召喚……します」


《水精鱗(マーメイル)-アビスタージ/Mermail Abyssturge》
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1700/守1100
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札の水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。
自分の墓地からレベル3以下の水属性モンスター1体を選択して手札に加える。
「水精鱗-アビスタージ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。


晴明「……こっちも……効果、は……発動、しません……」

ナクア「レベル7が二体、レベル4が二体……!」


奥谷(来るか、ナンバーズ……? いや……)



晴明「……れ、レベル7……の、2体、で、オーバーレイ……です」

   「……ランク、7……《水精鱗-ガイオアビス》――――」


《水精鱗(マーメイル)-ガイオアビス/Mermail Abyssgaios》
エクシーズ・効果モンスター
ランク7/水属性/水族/攻2800/守1600
水属性レベル7モンスター×2
エクシーズ素材を持っているこのカードが
フィールド上に表側表示で存在する限り、レベル5以上のモンスターは攻撃できない。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力よりも低い攻撃力を持つ相手フィールド上のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。


ゴオオオッ!


晴明「……更に、レベル4……二体、で……オーバーレイ……です」

ナクア「!」

晴明「………………ら、ランク4、《バハムート・シャーク》――――」

奥谷「……そうか……」


《バハムート・シャーク/Bahamut Shark》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/海竜族/攻2600/守2100
水属性レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
水属性・ランク3以下のエクシーズモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。
このターンこのカードは攻撃できない。



晴明「……ば、バトル、です……! ガイオアビス、で……ガジャルグに、攻撃……します」

奥谷「通そう」


ズゴオオオオオオッ!


奥谷:LP4000→3600


ナクア「攻撃反応が無い……?」

晴明「……ば、バハムート・シャーク……で、ダイレクト、アタック……します」


ズドドドドドッ!


奥谷「ぐっ……む」 LP:3600→1000


晴明(……な、何も無い……? こ、攻撃反応もコンバットトリックも、何も……?)


奥谷「……どうした安倍、これで終わりか……?」

晴明「……あ、え、えと……ま、まだ……その。えと……」

ナクア「?」

晴明「……あ……ば、バハムート・シャーク……の、効果、です。えと……《水精鱗-アビストリーテ》、守備表示、で……」



《水精鱗(マーメイル)-アビストリーテ/Mermail Abysstrite》
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/水属性/海竜族/攻1600/守2800
レベル3モンスター×3
自分フィールド上の「水精鱗」と名のついたモンスター1体が相手の魔法・罠カードの効果の対象になった時、
または相手モンスターの攻撃対象になった時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
その対象を自分フィールド上の正しい対象となるこのカードに移し替える。
このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地から「水精鱗-アビストリーテ」以外の
「水精鱗」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。

ORU→墓地
《水精鱗-アビスタージ》



晴明「……え……《エクシーズ・ギフト》……発動、します」


《エクシーズ・ギフト/Xyz Gift》
通常魔法
自分フィールド上にエクシーズモンスターが2体以上存在する場合に発動できる。
自分フィールド上のエクシーズ素材を2つ取り除き、デッキからカードを2枚ドローする。


ORU→墓地
《水精鱗-リードアビス》
《水精鱗-アビスパイク》


ナクア(……フィールドもライフも完全に安倍晴明が上回ってる。この調子なら……)


晴明「……《アビスケイル-ミヅチ》……発動、します……」


《アビスケイル-ミヅチ/Abyss-scale of the Mizuchi》
装備魔法
「水精鱗」と名のついたモンスターにのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップする。
このカードがフィールド上に存在する限り、相手フィールド上で発動した魔法カードの効果を無効にする。
その後、このカードを墓地へ送る。


奥谷「強化……いや、魔法を封じにかかるか」

晴明「……ガイオアビスに、装備……します。こ、これで……えと……《竜の渓谷》は……使えない、です」



晴明「……こ、これで、ターン……終了、します」

奥谷「俺のターン」 手札:3→4

ナクア「流石にこれで最低限の力はあると証明されたんじゃないの?」

    「少なくとも、有象無象にここまでできる人間はいないと思うわよ」

奥谷「俺たちの戦う相手は有象無象ではない」

ナクア「…………」

奥谷「まあ、それは置いておこう。安倍、何故あのタイミングでナンバーズを召喚しなかった?」

晴明「……え、えと……む、無理に……攻撃、する、より……えと、場を、整えた、方が……」

奥谷「そうだな。確かにそれが堅実だ。だが、本当にそう思ってやったのか?」

晴明「………………本当、です……」

奥谷「それならいい。『ナンバーズを使うことで相手を傷つけるかもしれないし』『敵じゃない相手に力を向けるなんて』などと……」

   「青い考えで躊躇ったということでないのなら、それでいい」

晴明「…………」

奥谷「本当にそうならな」



奥谷「ミズチの効果は強力だ。使い切りとはいえ、魔法カードの効果を封じられる」

   「だが――――強制効果だということが仇になるな。俺は《テラ・フォーミング》を発動」

晴明「……!」


《テラ・フォーミング/Terraforming》
通常魔法
デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。


奥谷「この効果は無効となる」

ナクア「あっ……無効にしたら、墓地に送られる……!」


場→墓地
《アビスケイル-ミズチ》


奥谷「これで気兼ねなく使えるな。《調和の宝札》を発動」


《調和の宝札/Cards of Consonance》
通常魔法
手札から攻撃力1000以下のドラゴン族チューナー1体を捨てて発動できる。
デッキからカードを2枚ドローする。


手札→墓地
《ドラグニティ-アキュリス》



奥谷「カードを2枚ドロー」 手札:1→3

晴明「……っ」

奥谷「次だ。俺は《ドラグニティ-レギオン》を召喚する」


《ドラグニティ-レギオン/Dragunity Legionnaire》
効果モンスター
星3/風属性/鳥獣族/攻1200/守 800
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル3以下の
「ドラグニティ」と名のついたドラゴン族モンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。
また、自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で存在する
「ドラグニティ」と名のついたカード1枚を墓地へ送って発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。


ナクア「アキュリスにレギオン……!? これって……あ、安倍晴明!」

晴明「……分かって、ます……!」


晴明(分かってる。けど、この効果を無効にしても、先生の手札にはミスティルがいる……!)

   (ガイオアビスの効果は1ターンに1度、ORUもあと1つしかない。ここで使えば無駄撃ちみたいなもの)

   (だからと言って撃たなきゃ撃たないでこの場で除去される。くっ……!)


晴明「……ガイオ、アビス……効果、です……」


ORU→墓地
《水精鱗-ディニクアビス》


奥谷「そうだ、それしかないだろうな。レギオンの効果を無効にしなければ場を荒らされる」

   「だからこそこのカードが活きる。俺は《ドラグニティアームズ-ミスティル》の効果を発動」


《ドラグニティアームズ-ミスティル/Dragunity Arma Mystletainn》
効果モンスター
星6/風属性/ドラゴン族/攻2100/守1500
このカードは自分フィールド上に表側表示で存在する「ドラグニティ」と名のついたモンスター1体を墓地へ送り、
手札から特殊召喚する事ができる。このカードが手札から召喚・特殊召喚に成功した時、
自分の墓地に存在する「ドラグニティ」と名のついたドラゴン族モンスター1体を選択し、
装備カード扱いとしてこのカードに装備する事ができる。



奥谷「レギオンを墓地に送ることで、ミスティルを特殊召喚」


奥谷
場→墓地:《ドラグニティ-レギオン》
手札→場:《ドラグニティアームズ-ミスティル》


奥谷「更に、ミスティルの効果だ。墓地のファランクスを装備」

   「装備したファランクし自身の効果で、装備を解除。場に特殊召喚する」

晴明「……レベル、8……」

ナクア「あ、いや、違う……!」

奥谷「そうだ。ゼピュロスの効果を発動!」

晴明「……あ、1ターン……目の……!」


《BF(ブラックフェザー)-精鋭のゼピュロス/Blackwing - Zephyros the Elite》
効果モンスター
星4/闇属性/鳥獣族/攻1600/守1000
「BF-精鋭のゼピュロス」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの表側表示のカード1枚を持ち主の手札に戻して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚し、自分は400ダメージを受ける。


奥谷「ミスティルを手札に戻し、ゼピュロスを特殊召喚」


奥谷
場→手札:《ドラグニティアームズ-ミスティル》
墓地→場:《BF-精鋭のゼピュロス》



奥谷「レベル4のゼピュロスにレベル2のファランクスをチューニング」

   「シンクロ召喚……現れろ、《ドラグニティナイト-ヴァジュランダ》!」


《ドラグニティナイト-ヴァジュランダ/Dragunity Knight - Vajrayana》
シンクロ・効果モンスター
星6/風属性/ドラゴン族/攻1900/守1200
ドラゴン族チューナー+チューナー以外の鳥獣族モンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した時、自分の墓地のレベル3以下のドラゴン族の
「ドラグニティ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):1ターンに1度、このカードに装備された装備カード1枚を墓地へ送って発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで倍になる。


ナクア「ヴァジュランダ……!」

晴明「……っ……!」

奥谷「気付いたか。俺はヴァジュランダの効果発動。墓地のファランクスを装備。そのまま装備を解除……」

   「手札のミスティルの効果を発動、ファランクスを墓地に送ることで特殊召喚!」


手札→場:《ドラグニティアームズ-ミスティル》
場→墓地:《ドラグニティ-ファランクス》


奥谷「ミスティルの効果によりファランクスを装備、装備解除!」

   「そして、二体のレベル6モンスターでオーバーレイ。エクシーズ召喚!」

   「現れろランク6、《聖刻龍王-アトゥムス》!」


《聖刻龍王-アトゥムス/Hieratic Dragon King of Atum》
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/光属性/ドラゴン族/攻2400/守2100
ドラゴン族レベル6モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、デッキからドラゴン族モンスター1体を選び、
攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。



ナクア「ランク6狙い!?」

奥谷「アトゥムスの効果を発動、ORUを墓地に送り、デッキからドラゴン族を特殊召喚する」

   「俺が選択するのは――――《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》!」

晴明「……レッド、アイズ……!」


《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン/Red-Eyes Darkness Metal Dragon》
効果モンスター(制限カード)
星10/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2400
(1):このカードは自分フィールドの表側表示のドラゴン族モンスター1体を除外し、手札から特殊召喚できる。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外のドラゴン族モンスター1体を選んで特殊召喚する。


攻2800/守2400→攻0/守0


ORU→墓地
《ドラグニティナイト-ヴァジュランダ》


晴明(あの時も相当苦戦させられたけど……こんな時にも……!)


奥谷「レッドアイズの効果だ。ガジャルグを蘇生する」


墓地→場
《ドラグニティナイト-ガジャルグ》



奥谷「ガジャルグの効果を発動。ドゥクスを手札に加え、ドゥクスを墓地に送る」

ナクア「墓地肥やし、ね……」

奥谷「その通りだ。レベル6のヴァジュランダにレベル2のファランクスをチューニング……」

   「シンクロ召喚、現れろ、レベル8……《スクラップ・ドラゴン》!」


《スクラップ・ドラゴン/Scrap Dragon》
シンクロ・効果モンスター
星8/地属性/ドラゴン族/攻2800/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分及び相手フィールド上に存在するカードを1枚ずつ選択して発動する事ができる。
選択したカードを破壊する。このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、
シンクロモンスター以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。


晴明「……っ」

奥谷「スクラップ・ドラゴンの効果でレッドアイズとガイオアビスを選択し、破壊する」

ナクア「破格の効果を持つレッドアイズを……!?」


晴明(いや、攻撃力も守備力も0のレッドアイズを今残しておく理由は無い……)

   (それより、攻撃力が同じなガイオアビスを処理することが先決ってことだと思う……)



奥谷「《貪欲な壺》を発動させてもらう」


《貪欲な壺/Pot of Avarice》
通常魔法(制限カード)
(1):自分の墓地のモンスター5体を対象として発動できる。
そのモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから2枚ドローする。


墓地→デッキ
《ドラグニティ-ドゥクス》2
《ドラグニティ-レギオン》
《ドラグニティナイト-ヴァジュランダ》
《ドラグニティナイト-ガジャルグ》

手札:0→2


奥谷「バトルだ。スクラップ・ドラゴンでバハムート・シャークを攻撃する」

晴明「……っ……や、やらせま、せん……《水霊術-「葵」》を……発動、です……」


《水霊術-「葵」/Spiritual Water Art - Aoi》
通常罠
自分フィールド上の水属性モンスター1体をリリースして発動できる。
相手の手札を確認し、カードを1枚選んで墓地へ送る。


場→墓地
《バハムート・シャーク》


奥谷「……む、そうか。既にORUの無いバハムート・シャークに用は無い……」

晴明「……アビスディーネ、の……守備力、は……2800……です」

奥谷「なるほど、スクラップ・ドラゴンでは次のターンまで突破できん、か」

失礼、今奥谷のLP、ゼピュロスの効果で1000→600です




奥谷「だが無駄だ。《王宮のお触れ》を発動する」

晴明「……!?」

ナクア「お、お触れですってぇ!?」


《王宮のお触れ/Royal Decree》
永続罠
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
このカード以外のフィールドの全ての罠カードの効果は無効化される。


ナクア「ふ、普通ドラグニティって《ゴッドバードアタック》でも入れてるもんじゃないの!?」

奥谷「それよりは守備カードを入れてモンスターを守ろうと考えただけのことだ」

晴明「……っ」


晴明(大型モンスターの多くが破壊耐性を持ってたりするわけじゃない。確かに、有効じゃないわけじゃないけど……)

   (それにしてもそれ以外の優位性を捨ててまで突っ込むなんてそうそう無いんじゃ……!?)


奥谷「これはただの拘りだ。バトルフェイズを終了する」

   「カードを1枚セットしてターンエンド。安倍、お前のターンだ」

晴明「……っ、ドロー……」 手札:1→2



晴明(っ、トラップ……今の手札じゃ使いようが無い……!)

   (墓地にフィッシュボーグがあるけど、私の場にモンスターがいると効果を使えない)

   (……このターンじゃあ……いや、でも……次のターン、先生は多分、スクラップ・ドラゴンの効果を使う)

   (アビスディーネを破壊されたとしても、次のターンでの返しができないわけじゃあない……)


晴明「……カード、1枚……セット、して……ターン、エンド……します」

奥谷「俺のターン」 手札:1→2

   「……どうも焦っているようだな、安倍よ」

晴明「……ど。どう……でしょう、ね」

ナクア「いや、ハッタリかましてもバレバレじゃない!?」

奥谷「まあ、いい。恐らくお前はアビスディーネを破壊してくれ、と考えているだろうな」

晴明「………………」

奥谷「多少のモンスターならばガイオアビスを蘇生すればシャットアウトできる。もし相打ちを狙うとしても……」

   「アビスリンデを蘇生すれば一時しのぎにはなる、とは思っているだろうな」


晴明(バレてる……!)



奥谷「そして、場を空ければフィッシュボーグの効果を使う……そんなところか」

   「……3ターン目でナンバーズを使っていれば、俺を倒せていたというのにな」

晴明「……!」

奥谷「俺は墓地のテンペストを除外。《風の精霊 ガルーダ》を特殊召喚する」


《風の精霊 ガルーダ/Garuda the Wind Spirit》
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1600/守1200
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地に存在する風属性モンスター1体をゲームから除外した場合に特殊召喚する事ができる。
相手のエンドフェイズ時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、表示形式を変更する事ができる。


奥谷「テンペストの効果発動。デッキから風属性・ドラゴン族のファランクスを手札に」

   「《調和の宝札》だ。ファランクスを墓地に送り2枚ドロー」 手札:0→2


手札→墓地
《ドラグニティ-ファランクス》


奥谷「アトゥムスの効果発動。ORUを一つ使い、《デブリ・ドラゴン》を攻守0として特殊召喚する」


《デブリ・ドラゴン/Debris Dragon》
チューナー・効果モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻1000/守2000
このカードをS素材とする場合、ドラゴン族モンスターのS召喚にしか使用できず、
他のS素材モンスターは全てレベル4以外のモンスターでなければならない。
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の攻撃力500以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

攻1000/守2000→攻0/守0



奥谷「そろそろ、お前に俺のナンバーズを見せてやる」

晴明「……!」

ナクア「そりゃ持ってるわよね……」

奥谷「レベル4、2体のモンスターでオーバーレイ。エクシーズ召喚!」

   「――――――現れろ、《No.82 ハートランドラコ》ッ……!」


《No.(ナンバーズ)82 ハートランドラコ/Number 82: Heartlandraco》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/ドラゴン族/攻2000/守1500
レベル4モンスター×2
自分フィールド上に魔法カードが表側表示で存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象にできない。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
このターン、このカード以外のモンスターは攻撃できず、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。


キュオオオオオオオオッ……


晴明「……こ、これ、が……?」

奥谷「見た目で侮るなよ、安倍。それと……一応言っておくが」

   「アビスディーネを破壊するつもりは、毛頭ない」

晴明「……!?」

奥谷「ハートランドラコの効果を発動。ORUを一つ使い、このターンの直接攻撃を可能とする!」

晴明「……あっ……!」

ナクア「攻撃力2000の直接攻撃ですって!?」

先生の発言のアビスディーネ→アビストリーテの間違いでした





奥谷「そうだ。ただし、このターン中の他のモンスターの攻撃は封じられるがな」

   「――――バトル。さて、そろそろ『敵』というものを教えておいた方がいいだろうな」

   「少し痛いぞ。ハートランドラコでダイレクトアタック!」


ゴオオオオオオオオオオオオオッ!!


晴明「う……ぐっ!?」 LP:3200→1200

ナクア「あっ……!?」

晴明「かっ……く、……けほっ、あ……っ」

ナクア「あ、安倍晴明! ……っ、この……」

奥谷「目を背けるな!」

ナクア「……!?」

奥谷「いいか。これが俺たちの敵と戦うということだ。奴らは全てのダメージを現実に反映し、俺たちはナンバーズでしかそれに抗えない」

   「ナクラ。ナンバーズを持たないお前が舞台に立ってはいけない。そもそも前提が違うからだ」

   「安倍。痛いか。嫌か。ならやめておけ。いや、やめてくれ。生徒にこんなものを背負わせたくはない」

晴明「…………っ」



晴明「……で、も……けほっ」

   「……魅行、さんも……ミカさんも……英華、さんも……白藤、さんも……」

   「……多分、先生も……これと、同じものを……いつも、味わわないと、いけなく、なります……し」

奥谷「覚悟はできている」

晴明「――――……私だって、覚悟、は……できて、います……!!」

奥谷「…………ダメだ。一時の感情に身を任せるな」

晴明「……一時、なんか、じゃない……です……! げほっ……」

   「……ミカ、さんと……戦って。話して……自分、も……ガブリエルの、刺客と……戦っ、て」

   「……それでも、誰か、に……あの、痛み、を……味わわせたく、ない、と……思った、から……!」

   「……だから、戦う、って……決めたん、です……! ……私、が……痛い、なんて……覚悟、は、できてます……から!」

奥谷「………………」

ナクア「……安倍晴明……」

奥谷「……なら、力を見せてみろ。お前ができることを見せてみろ」

   「でなくては、俺はお前を戦いになど出すわけにはいかん……!」

晴明「……!」

奥谷「俺は《竜の渓谷》を発動!」


《竜の渓谷/Dragon Ravine》
フィールド魔法(制限カード)
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札を1枚捨て、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキからレベル4以下の「ドラグニティ」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
●デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。



奥谷「これでハートランドラコを攻撃対象に選択できない。俺は更にカードを1枚セット。ターンエンドだ」

晴明「……私、の……ターン……です!」


晴明(1枚……キーカードは、手札に残ってる。このカードを使えば、勝ちにいくこともできる、と思う)

   (あと、1枚……あのカード、さえ来れば――――)


晴明「……ドロー……ッ!」 手札:1→2

ナクア「………………」

奥谷「………………」

晴明「……! 《ダブルフィン・シャーク》……を、召喚、します……!」

奥谷「来たのか……!」


《ダブルフィン・シャーク》
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1000/守1200
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地からレベル3またはレベル4の
魚族・水属性モンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
この効果を発動するターン、自分は水属性以外のモンスターを特殊召喚できない。

晴明「……この、効果で……墓地の、レベル4の……魚族、アビスパイクを……特殊召喚、します」


墓地→場
《水精鱗-アビスパイク》



晴明(……代償……なんて、今は何が起きるのか、分からない)

   (けれど、戦わないことで、力を使わないことで後悔するくらいなら!)


晴明「――――……レベル4、ダブルフィン・シャークと、アビスパイク……で、オーバーレイ……!」

   「……エク、シーズ、召喚っ……! 《No.101 S・H・Ark Knight》……!!」


《No.101 S・H・Ark Knight(サイレント・オナーズ・アーク・ナイト)/Number 101: Silent Honor ARK》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/水族/攻2100/守1000
レベル4モンスター×2
このカードのエクシーズ素材を2つ取り除き、相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する
特殊召喚されたモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターをこのカードの下に重ねてエクシーズ素材とする。
「No.101 S・H・Ark Knight」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、フィールド上のこのカードが破壊される場合、代わりにこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。


ズオオオオオオオオオオオオオッ!!


ナクア「で、か……っ」

奥谷「これがお前のナンバーズか……聞いているぞ!」

晴明「……っ、アークナイト、効果……発動、します……! ORUを二つ使い……」

奥谷「ああ、表側表示で特殊召喚されている相手モンスターをORUとする。狙いはハートランドラコだろうな!」

晴明「…………はい……!」

奥谷「《禁じられた聖衣》を発動、これでハートランドラコを対象には取れん!」

晴明「……だった、ら……スクラップ・ドラゴンを……吸収、します……!」

ORU→墓地
《ダブルフィン・シャーク》
《水精鱗-アビスパイク》

場→ORU
《スクラップ・ドラゴン》


《No.82 ハートランドラコ》
攻撃力:2000→1400


晴明「――――――……《RUM-ヌメロン・フォース》……!!」 バッ

奥谷「!!」

ナクア「……ら、らんくあっぷ……?」


《RUM(ランクアップマジック)-ヌメロン・フォース/Rank-Up-Magic Numeron Force》
通常魔法
自分フィールド上のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターと同じ種族でランクが1つ高い「CNo.」と名のついたモンスター1体を、
選択した自分のモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
その後、この効果で特殊召喚したモンスター以外のフィールド上に表側表示で存在するカードの効果を全て無効にする。


晴明「……アークナイト……を、ランクアップ、します……!」

奥谷「そうか、それがお前の……」

晴明「……か、カオス・エクシーズ・チェンジ……! 《CNo.101 S・H・Dark Knight》……ッ!!」


《CNo.101 S・H・Dark Knight(サイレント・オナーズ・ダーク・ナイト)/Number C101: Silent Honor DARK》
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/水属性/水族/攻2800/守1500
レベル5モンスター×3
1ターンに1度、相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターをこのカードの下に重ねてエクシーズ素材とする。
また、エクシーズ素材を持っているこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
自分の墓地に「No.101 S・H・Ark Knight」が存在する場合、このカードを墓地から特殊召喚できる。
その後、自分はこのカードの元々の攻撃力分のライフを回復する。
この効果で特殊召喚したこのカードはこのターン攻撃できない。


グオオオオオオオオオオオオオオッ!!



ナクア「カオス!? ナンバーズ!? も、もう何がなんだか……!?」 グルグル

晴明「……バトル……です! ダークナイト、で……ハートランドラコ、に、攻撃……!」

奥谷「何……!? ハートランドラコは攻撃対象に選択できないはず!」

晴明「……ヌメロン・フォース……の、効果、です……! 全ての、表側表示、カード……の、効果は……」

   「……ダークナイト、以外……無効化、され、ます……!」

奥谷「チィッ……! だが、まだ! 表側表示のカードのみが無効化されているというのなら……」

   「セットカードは無効化されていない! 俺は《収縮》を発動する!」

晴明「……!」


《収縮/Shrink》
速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの元々の攻撃力はエンドフェイズ時まで半分になる。

《CNo.101 S・H・Dark Knight》
攻撃力:2800→1400


ナクア「こ、攻撃力は同じになって、相打ち! でも……」

奥谷「ダークナイトの蘇生効果……か。だが、その効果を使用すれば、このターンでのバトルはもうできん!」

晴明「………………」


場→墓地
《No.82 ハートランドラコ》
《CNo.101 S・H・Dark Knight》



晴明「……これ、が……最後、です……!」

奥谷「何……!?」

晴明「……全て、の……カード、が無効に、なってる……という、ことは……お触れも、もちろん……!」

奥谷「……!」 ハッ

晴明「……私は……《激流蘇生》を……発動、します……!」


《激流蘇生/Torrential Reborn》
通常罠
自分フィールド上の水属性モンスターが戦闘またはカードの効果によって破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
その時に破壊され、フィールド上から自分の墓地へ送られたモンスターを全て特殊召喚し、
特殊召喚したモンスターの数×500ポイントダメージを相手ライフに与える。「激流蘇生」は1ターンに1枚しか発動できない。


ナクア「蘇生カード! ダークナイトの自己再生効果じゃない!」

晴明「……ダークナイト、が……蘇生、します……! ……この時、激流蘇生の、効果、で……」


墓地→場
《CNo.101 S・H・Dark Knight》


奥谷「ぬうっ……!」 LP:600→100

晴明「――――……バトル、です……! ダークナイト、で……アトゥムスを、攻撃……!」


ゴオオオオオオオオオオオオオオッ!!


奥谷「っ、く、うおおおおおおおおっ……!!」 LP:100→0    ピ――――ッ


ズザザザザザザザッ!


晴明「……………………」 ペコッ


◆ デュエルに勝利しました!

一応、ストーリー上必要なデュエルではないので今回はボーナスが付与されます。
ボーナスの選択は5分後に行います。


◆ ボーナスを選択してください

1.「交友関係」の好感度上昇(全体・効果小)
2.「交友関係」の好感度上昇(個人・効果中)
3.カード追加(デュエル中のカードプール増)
4.ランダム要素の成功確率上昇(ストック:現在1)
5.自由安価(「全て」など、バランスに関わる内容は不可)

↓3


◆ 4.ランダム要素の成功確率上昇 が選択されました。
   ストックが2つに増加します。



◆ 路地裏 / 広い道


奥谷「………………」 シーン

晴明「……せ、せん、せっ……」 タタタッ

ナクア「ちょっと、安倍晴明。まさか……」

晴明「……そ、それは、無い……です、えと、意識、して……威力、弱め……た、つもり、ですし……」

奥谷「……っ……」

晴明「……あっ」

ナクア「あ、本当に生きてたわね」

晴明「……あ、あんま、り……不吉、な、こと……」

奥谷「……負けた、か……」

ナクア「ええ。安倍晴明の逆転勝ちよ。ま、もっともライフポイントに関してはそうでもないけれど」

晴明「……えと、ふぃ、フィールド、次第で……1ターン、で……無くなり、ますし、ハートランドラコ、の効果、で……」

奥谷「……ふ、どちらでも、構わんさ。負けたことには、違いない」



奥谷「俺はな……」

晴明「……?」

奥谷「……正義の味方に、なりたかったんだ……」


晴明・ナクア((何言ってんだこいつ))


奥谷「冗談だ」

晴明「……はぁ」

奥谷「……いや、外見は大人にはなったが……ええかっこしいには変わりないな」

ナクア「それで、安倍晴明が戦うことには異論は無いのよね」

奥谷「ああ……いや、異論はある。が……それを口にすることが野暮になったな」

晴明「………………」

奥谷「だが、一つだけ忠告させてもらう――――負けたら、終わりだぞ」

晴明「……はい。えと……魅行、さんの……戦い、を見て……知りまし、た」

奥谷「理解しているならいい。十分だ。ところで、ナクラ。お前は……」

ナクア「好き好んで人外バトルに飛び込む気は無いわよ」

奥谷「ならいい。お前だけは本当に奴らに対抗するための力に欠ける状態だからな」

ナクア「自覚はしてるけど言葉にされると腹立つわね」



晴明「……えと。先生、あの……あ、ありがとう、ござい……ました」

奥谷「礼を言う必要がどこにある」

晴明「……心配、して……いただい、た。ことと……その、私、の、覚悟……とか、試して、もら、って」

奥谷「気にするな。俺の独断で勝手にやっていたフシもある」

   「白藤のように若い連中にずっと前線にいられたんじゃあ、居心地が悪くてな」

ナクア「死に場所でも探してるのかしら」

奥谷「そう聞こえたのならそうかもしれん。だが……」

   「若い人間を死線に送り込むことのどこに、正義がある?」

晴明「………………」

奥谷「それだけだ。安倍。確かに認めはした。だが、極力前には出るな」

   「教師として、生徒が傷つくことは耐えられん」

晴明「……」 ペコッ

ナクア「ふんっ」

奥谷「ではな、安倍。ナクラ。明日、学校で会おう。テストの点数に関しては心配することは無いだろうがな」

晴明「……さ、最後まで……先生、です、ね……」


◆ 「奥谷遊翔」が交友関係に追加されました

◆ 一日が終了しました

今回はこんなところでー

そろそろイベント的に聖堂とか劇場あたりは危ないかもね、と不安を煽ってみる

このデュエル前にスイッチには行ってるのよ

んじゃ早めだけどやります。毎度のことだけど、間が空くことがありますが多分夕食に行ってます


◆ ?????


――――これは、多分夢だ。

それが夢だということにしたのは、多分、私のアタマが辻褄を合わせようとしているからだと思う。

夢、というのは記憶の整理を行う人間としての機能で、だから、知らない場所の光景を夢に見ることなどありえない。

まして、見たことも、聞いたことも無い人が現れるなど、ありえない話だった。

現実味に欠ける、どこか映像でも見ているような感覚。けれど、私の意識は常に「私でない私」のもとにあった。

人一倍強い羞恥心から、目を覆うほど伸ばしていたはずの前髪は、ピンか何かで留められていてしまっている。

普段は着るはずのないような色彩の服に、足元のすーすーするようなスカート。

だから、なんとなく、これは自分ではないんだろうな、と。そんなふうに確信していた。

「私」は、誰だか知らない男の人と言葉を交わしていた。楽しそうに、淀みなく。

私と同じ声で、私とまるで違う感情を抱いて。戯れに見たことのある少女漫画のように見つめ合って。

そうして、少しずつ近づいた距離は、私の感情と裏腹に着々とゼロに近づいて――――――。


◆ 寮 / 晴明の部屋


晴明「…………」 ガバッ


晴明(……夢。夢……だよね。いや、夢で間違いないんだけど……何だあれ?)

   (あんなこっ恥ずかしい夢を見るほど、私ってまだ少女趣味捨て切れてなかったっけ……?)

   (あ、いや、そこじゃなくて……何だろう、あの夢……あんな夢見るようなこと、今までにあったっけ)

   (あー恥ずかし。ほんっと意味が分からん……というか)


ナクア「zzz……」

奏「くぅ……」

只野「……ぐぅ」

昴「」 スヤァ


晴明(……そういや昨日、Civやろうって話になって皆でやってそのまま寝落ちしたんだっけ)

   (あ、モンちゃんに我が国滅ぼされてる……くっそ)

   (……それにしても、あの夢って、いったい……)



魅行「失礼いたします……あら。これはひどい」

晴明「……あ、お、おはよう……ござい、ます……」

魅行「ところで男性が部屋におられますが」

晴明「……あ、あの、二人は……えと。割と、大丈夫な……方で」

魅行「で、ございますか。消毒せずに済んで助かりました。チッ」

晴明「……!?」

魅行「ところで、多少うなされていたようですが……いかがなさいましたか?」

晴明「大丈夫です、特に何かあったわけじゃないから……」

魅行「!?」

晴明「……あ、れ?」

魅行「晴明様、熱でもあるのですか!?」

晴明「……え、えと、たまに、その、月イチくらい、で……ちゃんと、喋れること……あります、し」

魅行「……はぁ……?」


晴明(……? 何か、少しおかしいような……んん?)



魅行「特に体調がすぐれないなど無いのでしたら、良いのですが……」

晴明「……え、えと。だ、だいじょぶ、です……多分、その。はず……」

魅行「そ、そうでございますか……?」


晴明(……???)



行動・行き先選択

1.カードショップ「スイッチ」
2.寮
3.学校
4.時計塔広場
5.大聖堂
6.劇場
7.路地裏奥へ行く
8.コミュ(人物も指定)
9.デュエル
10.その他(自由安価)

↓2



◆ 学校


晴明(相変わらず学校は平和です)

   (平和……? い、いや、まあ……ちょ、ちょっと人間離れした人がいるってだけだし……)

   (ほら、薬やなんやはバラまかれてるけど、それはそれ、町全体がそうだっていうことでもあるし……)

   (だから相対的に見て学校も平和。ワタシ ウソ ツカナイ)


1.コミュ
2.交友関係拡大
3.薬の行方を追う
4.自由安価

↓2



◆ 学校 / 晴明たちの教室


晴明「…………」 カリカリカリ…

只野「…………」 カリカリカリ…


晴明(……まあ、平和っちゃ平和、というか。こういう光景が何よりの証拠っていうか)

   (今日の宿題の量を重く見た只野君と宿題を終わらせてたところなんだけど……)

   (ああ、実に平和だ。元々友達少なかったことも含めて、なんていうか……うん)

   (昔ほど喋らないわけじゃなく、コミュニケーションも適度に取りつつ……)

   (こっちの考え、というか空気を読んで適度に話してくれる只野君は実にいい人だと思う)



只野「あ」

晴明「……?」

只野「あ、いや。ごめん。こっちの話。また詰まったなぁ……」

晴明「……えと。アドバイス……とか」

只野「ん。いや、大丈夫。前も同じとこで詰まったから、自分で解かないと」

晴明「……で、です、か」

只野「うん。自分の力にならないしね……」 カリカリ…


晴明(琴吹さんといい北条君といい、どっちかと言うと芸術方面に才能を割り振ってるせいか)

   (とにかく分かんない部分は人に聞く、くらいのスタンスだから、聞かれないのはちょっと寂しい、かも?)

   (まあ、ナクラさんと一緒に勉強してるときほどじゃあないんだけど……お互い聞くことあんまり無いし)


晴明「……」 フゥ

只野「あ。安倍さん終わった?」

晴明「……」 コクッ



晴明「……えと、良かったら。あの、答え合わせ……とか」

只野「ちょっと待って。もうちょっとで終わるから……」 カリカリカリ…

晴明「……」

只野「……よしっ、できた! こんな感じだけど、どう?」

晴明「……えと、ちょ、ちょっと……待って、ください、ね……えと、私の、分……」

只野「あぁ、そうだった。それじゃあ、ちょっとノート借りるよ」

晴明「…………」 スッ

只野「……こっちはマル、マル、マル、バツ、マル……」


晴明(……マル、マル、バツ、マル、バツ、バツ……ううん)


晴明「……た。只野、君……あの。この、公式……使う、問題、だけ……正答率、悪い、気が……」

只野「あ、うん……そうなんだよな。俺、どうもそれが来ると困っちゃって……」

晴明「……えと。そういう、時……ご。ごろ合わせ……する、と……分かりやすい、とは……」

只野「だよなぁ……なんだけど、ちょっと俺には合わなかった、っていうか……」

晴明「……じゃ、じゃあ……えと。カードを……当てはめる、とか……」

只野「……? えーっと、ゲイルゲイルブラスト収縮……あ、確かに分かるような……」


晴明(わかっちゃうんだ)



只野「……よしっ、終わり!」

晴明「……あ、ありがとう……ござい、ました」

只野「いや、こっちこそありがとう。一人でやってると、どうも捗らなくてさ。昴がいればアイツに頼むんだけど……」


晴明(……北条君に頼んで処理する、と。処理する、と……ふ、ふふ……)


晴明「……と、あ、きょ、今日……練習、でした、っけ……」

只野「そうそう。だから、俺の方が助かったよ」

晴明「……な、なら……良かった、です……」

只野「ところでさ、ちょっと聞きたいんだけど……」

晴明「……は、はい……?」

只野「いや、ここ最近さ。安倍さんとナクラさん、放課後になると宿題終わらせたらすぐどこか行くし……」

   「帰ってくるのも遅いけど、二人ともどうしたんだろう、って思ってさ」

晴明「……え、っと……しょ。ショップ、に……」

只野「ならいいんだけどさ。夜は物騒だから、女子二人で出歩いてると危ないかも、って思って」

晴明「……で。です……ね、まあ、あの……気を、付けます」


晴明(いや、うん……毎日誤魔化してて申し訳ねえ……申し訳ねえ……)



晴明「……えと、でも、夜が……物騒、っていう……のは」

只野「どんな時代でも、だいたい同じじゃないかな? 男なら気にしないでいいけど、女性はね」

晴明「……はぁ……」

只野「えっと……何かマズいこと言った?」

晴明「……あ、い、いえ……その。色々、あって……」

只野「……? まあ、安倍さんも気を付けて。ナクラさんと二人とは言ってもさ、女子二人だけなんだし」

晴明「……あ、うん。その、き、気を付け……ます、ね」


1.デュエル事情について
2.学校の噂について訊ねる
3.自由安価

↓2


◆ 判定 20以下orゾロ目で……

↓1



只野「うーん……」

晴明「……ど、どう……したん、です……か?」

只野「あ、ごめん。ちょっとね。俺こないだ、ちょっと野良デュエルしてたんだけどさ」

晴明「…………」 コクン

只野「……俺のデッキって、嫌われてる?」

晴明「……え、いえ……そ。そんなこと、無い……と。思います、けど……」

只野「うん、それならいい……いいのか?」

晴明「……な。何か……あった、ん……です、か?」

只野「エクリプス・ワイバーン出したらそこで嫌な顔されて」

晴明「……あっ(察し)」

只野「何でだろうな……? 俺、何かしたっけ?」

晴明「……えと。只野君、のせい……じゃ、なくて、えと。エクリプス、の……せい、というか……功罪、というか……」

只野「うーん……あ、征竜?」

晴明「……えと……はい」



晴明「……エクリプス・ワイバーンの……効果、使うだけ……だと、その」

只野「征竜に間違われるってことか……うん、まあ、納得したっちゃしたけど……」

晴明「……や。やっぱり……えと。征竜、強い……って、印象、拭えない……です、し」

只野「だよね。あれだけ強いと、やっぱりやっかみうけることも多いんじゃないかって思うよ」

晴明「……あの。問題は……えと、対戦、相手の方……の、デッキ、とか……」

只野「ドラグニティとブラック・パラディンデッキだったかなぁ……」

晴明「……あー……」

只野「えっ、な、何を納得……?」

晴明「……あの。ど、ドラグニティ……は、渓谷……制限、に……されて、て」

只野「ブラック・パラディンは?」

晴明「……えと。七星の宝刀……一時的に、持ってかれ、てたから……かと」

只野「あー……」

晴明「……えと、これに……関して、は……その。只野、君の……せい、じゃない……ので」

只野「うん、まあ……なんというか、ドラゴン族使ってる人の宿命かも……」

晴明「……えと……が、頑張って、ください……ね。その、それくらい、しか、言えない……です、けど」



只野「そういえば、安倍さんって色々デッキ使うよね。疲れたりしない?」

晴明「……そんなに、です……えと。その、時々……で、切り替え、て、ます、し……」

   「……疲れる、としたら……えと。ビートダウン……慣れて、ない、ので……」

只野「あ、そっか……普段デッキ破壊だっけ」

晴明「…………」 コク

只野「あ、でも俺もなんていうか、搦め手はあんまりよく分かんなくてさ」

   「ビートダウンに関しては、ずっと使ってるし……ある程度のことは、教えられるけど」

晴明「……あ、えと。なら……お、お願い……します」

只野「ん。って言っても、それぞれの人で違いはあると思うんだけど、俺は基本、攻めきるときは攻めるタイプで……」


◆ 只野一也の好感度が上昇しました

判定コンマ1の位
1,2,3 : 9
4,5,6 : 10
7,8,9 : 11
0,   : 13

↓1



◆ 以下のように変動しました

只野一也:14→25


晴明(デュエルの戦術について情報を交換した)

   (只野君なりのビートダウンに関する講座だったけど、元々あんまり知識の無い私にはちょうど良かったと思う)

   (……只野君は攻めるタイプか……攻めか……ふむ)

   (さて、次はどうしよう?)


行動・行き先選択

1.カードショップ「スイッチ」
2.寮
3.学校
4.時計塔広場
5.大聖堂
6.劇場
7.路地裏奥へ行く
8.コミュ(人物も指定)
9.デュエル
10.その他(自由安価)

↓2



◆ 学校 / 廊下


奥谷「ん? 安倍じゃないか。何をしているんだ、こんな時間に」

晴明「……あ。えと、宿題……えと。友達と、終わらせ……て。ました」

奥谷「青春だな。それとも逢引か?」

晴明「……あ、いっ……」

奥谷「冗談だ。そういう性格でもないだろう」

晴明「………………」

奥谷「感心だな、課題を翌日になってから取り組む者も多いというのに」

晴明「……えと。誰が……言い出した、か……分からない、です、けど……」

   「……その日の、うちに……終わらせ、る……方が、面倒も、無いし……そのまま、遊べる、って」

奥谷「なるほど。寮生なら門限を気にすることも無いか」

晴明「……あ、えと。先生……は」

奥谷「油断するとマズいからな。そういう友人はいない」

晴明「……あ、えと……す、すみま、せん……」

奥谷「気にするな。あっちに帰れば友人もいる」

晴明「……で、です……か」


晴明(……友人……先生の友人? どんな人だろうか……)

   (……オーク、ドラゴン、あえてのスライム状……いや、同じく翼があるとか……そうなると正面からしか……)


奥谷「何だ、寒気が……」



朝比奈「あれ、奥谷先生に……安倍さん? 珍しい組み合わせだなぁ……お疲れ様です、二人とも」

晴明「……あ。朝比奈……せ、先生。こんに、ちは……」

奥谷「お前、俺が生徒嫌いと思ってたのか」

朝比奈「あー……その、普段そこまで生徒と話したりする姿を見かけないものでして……」

奥谷「実は俺は生徒と付き合っていてな、嫉妬深い彼女が他の生徒と話すなと」

朝比奈「えぇっ!? そ、そうなんですか奥谷先生!?」

奥谷「冗談だ。何故本気にするんだ」

朝比奈「じょ、冗談だったんですか……」

奥谷「当たり前だ。20も歳が離れているんだぞ」

朝比奈「世の中にはそういう人も……」

奥谷「懲戒免職を受けてもいいのならそれでも構わんがな」

朝比奈「で、ですよね。すっません……」

晴明「……せ、先生……二人は、えと。仲が……」

奥谷「いや、特には。専門も違うしな」

朝比奈「僕は日本文学の教師だからね……接点らしい接点はあまりないよ」


晴明(だが、これをきっかけとして二人の距離は急接近し、そして奥谷先生の秘密を知る。朝比奈先生「それでもいい、僕)

朝比奈(何だ、胸騒ぎが)

奥谷(急に頭痛が……)



朝比奈「そういえば、安倍さんはナクラさんと仲がいいんだったよね。奥谷先生とはそこから?」

晴明「……あ……え、えと」

奥谷「まあ似たようなもんだ。朝比奈、お前は何かあったか?」

朝比奈「担任! 担任ですよ僕!?」

奥谷「冗談だ。引っかかるな」

朝比奈「奥谷先生は本気か嘘か分かりづらいんですよ……」

晴明「……えと、け、けっこう、いつでも……真顔、です、しね……」

奥谷「……まあ、どうもな。冗談の一つも言えないと、と思ってな」

晴明「……あの。に、日常会話の……冗談の、比率が……」

朝比奈「ちょっと尋常じゃないのですが……」

奥谷「そうか?」

晴明「……こ、この前、解剖の直前、に……言って、その、エラいことに……」

奥谷「ああ、校内にカエルがばら撒かれたあの事件か」

朝比奈「あれ奥谷先生のとこだったんですか!?」

晴明「……えと」

奥谷「そのボタンだけは押すなよ、絶対に押すなよ……と、フリのように言ってたらあんなことになってしまった」



晴明「……お、オーギュスト、が……一匹、捕まえて……ました、し」

奥谷「ナクラが捕獲して研究材料にしようとしていたな。結局殆ど逃げてしまったんだったか」

朝比奈「それ、一応教材ですよね!?」

奥谷「反省はしている。だが仕方のないことだとも思っている」

朝比奈「奥谷先生が下手なこと言わなければ良かったのでは……」

奥谷「教材のカエルが逃げてしまったのは、生徒が押してはおけないボタンを押してしまったのが原因で……」

朝比奈「それはある意味奥谷先生からそそのかされたようなものだからじゃないですか!」

奥谷「そうか。全部俺のせいだ。はっはっは、朝比奈、全部俺のせいらしい」

晴明「……あ、朝比奈、先生……お、落ち着いて……くだ、さい……」

朝比奈「流石の僕もちょっと堪忍袋の緒が限界かもしれない……」

奥谷「そうカッとなるな。人間だれしも失敗の一つや二つある」

朝比奈「それ奥谷先生の起こした事件のようなものですよね!?」



朝比奈「まったく……奥谷先生、流石に校長先生に連絡させてもらいます」

奥谷「い、いや、それは……困る」


晴明(あ、校長先生って奥谷先生があんな狼狽するくらいの人なんだ……)


晴明「………………」

奥谷「……安倍」 スッ

晴明「……え、あ……はい」

奥谷「……朝比奈にアレのことを話すなよ」 ボソボソ

晴明「……あ、えと……そ、れ……は」

奥谷「だいたい分かっているだろう。こいつは教師としては適任だが……旧時代の熱血教師の資質も備え持つ」

   「ナンバーズのことでもバレたその時には……否応なく、巻き込んでいくことになるぞ」

晴明「…………」 ゴクッ


朝比奈「奥谷先生?」

奥谷「すまんな、つい愚痴を」

朝比奈「生徒に愚痴るのはやめてください」



奥谷「さて、そろそろ行くか。朝比奈、学年主任には例の件は言ったか?」

朝比奈「あ、いえ。まだです」

奥谷「進捗は」

朝比奈「そっちも特には……あ、安倍さん。例の薬物の件だけど……」

晴明「……あっ、えと……何か、進展……が?」


コンマ判定
50以下で学校での薬物イベントが進行
↓1

うら



朝比奈「そろそろ、集会で全面的に発表することになりそうだよ」

晴明「……あ、そ、そう……です、か……えと、でも……進捗、って……」

朝比奈「あ、それだけど……」

奥谷「犯人が見つからん、ということだ。依然校内に例の薬物は出回っている」

晴明「………………」

奥谷「少しでも相手からの接触があれば……いや。情報を掴んだら、俺たちに言え」

朝比奈「何かあってから……というか、もう今何かある状況なんだけど……」

     「それでも、これ以上何か起きちゃいけないからね。できるだけ、先生に言ってほしいんだ」

晴明「……あ。えと……わ。分かり、ました」

朝比奈「うん、それじゃあ、お願いするね」

奥谷「……頼むぞ、安倍」

晴明「……」 コクッ


◆ 校内の薬物に関するイベントが進行します

◆ 朝比奈と奥谷の好感度が上昇しました

コンマ判定

1,2,3 : 5
4,5,6 : 6
7,8,9 : 7
0,   : 9

↓1 朝比奈

↓2 奥谷

進行すると集会で発表→次回イベント開始
進行していないと発表すらまだなし、ということになります。
なので現在ではまだ準備段階ですね。開始は次回以降ランダムなタイミングで、ということになります。

あ、あれ↓1で50「以下」ですので進行です。ちょっと分かりにくかったかな……すみません


◆ 以下のように変動しました

朝比奈卯月:38→44

奥谷遊翔:0→6


晴明(そっか、もう発表するのか……いや、むしろ遅かったくらいなのかな)

   (でも、これを機に撤退するってことは……うーん、すぐ撤退してくれるといいんだけど)

   (情報が出回ると売り出しにくいはずだし……でも、逆に周知されてるからってことで……ってこともあるのか)

   (こういうのはホント分からないなぁ……気を付けよう)


◆ 一日が終了しました

>>614で↓1、だから>>615、「50以下」で進行で、コンマ43だから進行する方面に……で合ってるよね?
前に一度読み間違えたこともあって不安になってきた……

ありがとうございます。では今日はこのまま翌日に入りますので少々お待ちください
ついでに判定

30以下で……

↓1


◆ 学校 / 体育館


校長「つまり、こうした薬物は諸君らの希望を奪い去る卑劣なものであり、絶対に関わっては――――」


晴明(あれから、朝に緊急集会が開かれた)

   (校長先生直々のお達しということもあって、皆も緊張しているようだった)

   (……うん。校長先生の大きさを考えると、そりゃ萎縮くらいするよね)

   (それに関わっていると思われるような人は、今は特に見られない)

   (……この場に姿を見せてないだけかもしれないけど、今はよく分からない)


行動・行き先選択

1.カードショップ「スイッチ」
2.寮
3.学校
4.時計塔広場
5.大聖堂
6.劇場
7.路地裏奥へ行く
8.コミュ(人物も指定)
9.デュエル
10.その他(自由安価)

↓2



◆ 路地裏奥 / 白藤の住居


白藤「……それで、ようやく薬物についてが周知されたのですか」

晴明「……えと、で、です」

白藤「ガブリエル製の薬物……それを利用し、安倍さんを襲いに来た男……」

   「……既に段階は一つ進んだとみても良さそうですね」

竜胆「…………」

魅行「おや、どうなされましたか?」

竜胆「……いや、考えすぎだ。しかし……」

白藤「憶測であれ何であれ、言葉にしていただけなければ何も分からないのですが」

竜胆「……まさか、ナンバーズを操るに足るだけの精度にまで上がったということか?」

魅行「でしたら……まあ、脅威ではありますが……」

白藤「とはいえ、ナンバーズを使用してくるとは思えませんね」

晴明「……えと、それは……?」

白藤「簡単なことです。我々にとって、ナンバーズは切り札ですが……」

晴明「……あ。相手にとっては……そ、そうでも、ない」

白藤「そうです。リアルダメージを与える別の方法があるなら、ナンバーズを無理にデッキに組み込む必要はありません」

   「それよりは安定性を重視し、確実に相手に勝利する方を選択することでしょうからね」



白藤「更に、あちらにとっては替えの効かないカードでもあります」

竜胆「そうだな。仮に使えるようになったとしても……」

魅行「敗北すれば、ナンバーズを奪い返されることでしょう」

晴明「……だ。だから、積極的には……使わ、ない」

白藤「無論、我々の精神的動揺を狙うことはできますが……いたずらに神経を逆なでするだけでしょうね」

   「それゆえ、仮にそうだとしても、ナンバーズを使ってくることはまず無いはずです」

晴明「……わ、わかり、ました。えと……ところで、なん、です……けど」

魅行「何でしょう、晴明様」

晴明「……ナンバーズ、を……使う、代償、って……何、ですか……?」

白藤「以前にも、そうしたことは言っておりましたね」

晴明「……えと、ミカさん、に……聞いても、そんなものは、無い、って……言われ、て」

白藤「ええ。ありません。聞き間違いでしょう」

晴明「……あぅ」



白藤「もしもそれがあるとするなら……そうですね。ナンバーズを使用することで相手を傷つけかねないということですか」

   「それに加えて、希少価値故にカードや、命を狙われること……」

晴明「……ほ、本当に……それ、だけ……です、か?」

魅行「晴明様、何を心配しておいででしょう……?」

晴明「……え、えと。でも、そこまで、言うなら……多分、杞憂、です……よね。えと。すみま、せん」

白藤「いえ…………」

竜胆「晴明だけに現れる“代償”か……そんなものがあるとすれば」

魅行「何です」

竜胆「いや……この路地裏の住人のような特徴が現れる、とかな」

魅行「………………」

晴明「…………えと」


晴明(否定……しきれない部分だなぁ、それ……)


路地裏での行動

1.コミュ / まだ知らない人に会いに行く
2.市場に向かう
3.戦いの準備を整える
4.情報収集
5.自由安価

↓2



◆ 路地裏奥 / 市場


竜胆「…………」 スタスタ…

晴明「……あ、り、竜胆、さん」

竜胆「晴明か。何用だ」

晴明「……あ、えと……なんていうか、み、見かけた、ので……」

竜胆「そうか。ではな」

晴明「……えっ。えー……」

竜胆「何だ」

晴明「……え、えと……お、お話、とか……」

竜胆「……必要か? 私とお前は敵同士だったろう」

晴明「……え、えと、でも、今は……そうでも、ない……です、し」

竜胆「ふん。容易に他者に心を開くな。私はまだリベンジをあきらめたわけではない」

晴明「………………」

竜胆「……正々堂々と1対1の戦いだ。思想や背景も何もない、強者との戦いだ」

晴明「…………」 パッ


竜胆(ええい、やりづらい……)



晴明「……えと、今は……な、何を?」

竜胆「買い出しだ」

晴明「……えと、し、白藤……さんに、言われ、て……?」

竜胆「日用品、食料品、その他諸々だ。どうせこれ以外にできることも無い」

晴明「……えと」

竜胆「何だ。食い物など腹に入れば同じだろう」

晴明「……その、あ、ある程度、は……ど、同意、します……けど」


晴明(武人肌、っていうか……なんていうか、本当にそれ以外興味ないみたいな……)


竜胆「言っておくが、興味は無いぞ」

晴明「……で、でしょう……ね……えと、でも、執事……です、し」

竜胆「着せられているだけだ」

晴明「……で。でした、ね……」

竜胆「ふん、全て炭になるようなものにどう興味を持てというのだ……」 ブツクサ

晴明「……あー」

竜胆「何だ、今の納得したような声は!」



晴明「……えと、でも……しょ、食事……が、人生の、楽しみ……って、いう人も……」

竜胆「そういう人間はそうだろうな。私はそうでない」

晴明「……あぅ」

竜胆「ドクターと言い、別に必要でもないものに金をかけるのは……理解できん」

晴明「……ど。ドクター……?」

竜胆「……忘れろ。情報を流す気は無い」

晴明「……で、でした……よね」

竜胆「ふん……」

晴明「……えと。でも……きょ、極論、趣味……って、無駄な、ものばかり……ですし」

竜胆「分かっている。私の中で整理がついていないだけだ」

晴明「……あの……えと。アイス、食べて……みたり」

竜胆「せん」

晴明「……で、です、よね……えと、頭を、使う……のに」

竜胆「ブドウ糖ではいかんのか」

晴明「……いかん、わけじゃ……ない、です……けど。あぅ」



晴明「……えと。す、すみません、けど……」

竜胆「何だ」

晴明「……ぶ。無粋……です」

竜胆「うぐっ」

晴明「……えと、り、竜胆さん……で、言えば……その」

竜胆「……な、何だ」

晴明「……つ、強い人と、デュエル……できない、ような……もの、です」

竜胆「………………」

晴明「……り、竜胆……さん?」

竜胆「……想像したら、途方もなく辛くなった」

晴明「……あ、あはは……」

竜胆「なるほど、そういうことか……いや、だが、料理などできんぞ」

晴明「……えと、れ。レシピ通りに……すれば、だいたい、は……」

竜胆「この『大さじ』? というのは何なのだ? 分量? おい、お好みでとはどういうことだ!」

晴明「……こ、今度、教えます、から……」



晴明(り、竜胆さんって意外とぶきっちょだったのか……いや、まあ……うん……)

   (……なんとなく、そんな気がしなかったわけじゃないけど。うん)


晴明「……と、とりあえず、えと、例えば、紅茶、とか」

竜胆「何故そこで紅茶になる!?」

晴明「……し、執事、なら……基本、スキル、ですっ……!」

竜胆「い、いつになく力説するな……?」

晴明「……そし、て、その、時に、主人に……強い、意見を……」

竜胆「……ん?」

晴明「……いつしか……詰め寄って、壁に手を立て掛け、自分のことをどう思っているのか……」

   「……あ、いや……むしろ逆、詰め寄られて……フフ……」

竜胆「帰ってこーい」


次の話題

1.何で強い人と戦いたいの?
2.ここでの生活には慣れた?
3.薬について
4.自由安価

↓2



晴明「……えと。前から……思っては、いました、けど……」

竜胆「何だ」

晴明「……な、何で……そんなに、強者……に、こだわるの、かって……」

竜胆「…………ふん」

晴明「……?」

竜胆「例えば、晴明。例えばお前が『水を飲みたい』と欲することを考えろ」

晴明「……え、と。喉が……かわい、て……その、水分、無くなっ、て……?」

竜胆「そうだ。水分がなくなるようなものなんだ」

晴明「……?」

竜胆「魅せられただけだ。強者と戦うことと、強者を打ち倒すことに。その時に感じる高揚感に」

   「だから戦いたい。戦って、勝ちたい。再びあの時の高揚感を得たい――――」

晴明「……だ、だか、ら?」

竜胆「麻薬のようなものだ。あの高揚感を覚えたら、やめられん。あの感覚に浸ればしばし必要は無くなるが――――」

   「いずれはまた、渇望する。それだけのことだ」



晴明「……え、と」

竜胆「だから薬は好かん。あれは害悪でしかない。本来の感覚を損なうからな」

   「いや――――あるいは、相乗効果で、より強い効果を発揮するのかもしれんな」

   「だから、恐ろしい。試作品の、依存性を持つ薬物を使いたくなどはないな……」

晴明「………………」

竜胆「何を憂いている?」

晴明「……え、と。竜胆さん、戻った、ら……」

竜胆「さぁな。どうなるかは知らん。だが、任務を失敗した者の末路など――――」

晴明「…………」

竜胆「お前に言うことではないな。だが、これから戦うつもりならば、忘れるな」

   「本当に相手を慮るつもりならば、勝ち続けろ。勝者にしか、情けをかける余地は与えられん」

   「勝ちたければ、強くなれ。守りたいならば、勝て。それだけだ」

晴明「…………えと」

竜胆「何だ」

晴明「……や、やっぱり……竜胆、さん……カッコいい、人、です」

竜胆「……っ」



晴明「……ぜ、絶対、その……り、竜胆さん、が、負けた……こと」

   「……後悔、させないように。頑張ります……から」

竜胆「歯の浮くようなことを口走るな!」

晴明「…………?」

竜胆「自覚無し、か……いや、それでいいのかもしれんな……あまり気分は良くないが」

   「そうだ、勝て。無様を晒すな。私が敗北した者だと、誇れるほどに強くなれ」

   「……それだけだ。買い出しに行くぞ」

晴明「……あ、は、はい」


◆ 神原竜胆の好感度が上昇しました

コンマ1の位判定

1,2,3 : 9
4,5,6 : 10
7,8,9 : 11
0,   : 13

↓1


◆ 以下のように変動しました

神原竜胆:3→12



晴明(……さて、帰ったらレシピとか料理本とか取りに行こうかな……)

   (……あ、こっちで買えばいいのか。そういえば……魅行さんにも頼んでおこう)


行動・行き先選択

1.カードショップ「スイッチ」
2.寮
3.学校
4.時計塔広場
5.大聖堂
6.劇場
7.路地裏奥へ行く
8.コミュ(人物も指定)
9.デュエル
10.その他(自由安価)

↓2



◆ 時計塔広場


晴明(とりあえず、報告を済ませて時計塔広場にやってきた)

   (色々と、情報を集めるならこの場所が一番適してるけど……)

   (さて、どうしよう?)


1.百野から情報を買う
2.特定のキャラの情報を集める
3.コミュor関係拡大
4.ガブリエルの痕跡を辿る
5.自由安価

↓2


◆ どんな情報が欲しい?
   相談5分程度


◆ 百野に聞きたいことは?

↓2


◆ 広場奥 / 公園


百野「………………」 シュボッ…

晴明「…………えと」

百野「……ふぅー……や、悪いね晴明ちゃん。ちょっと一服してた」

晴明「……えと、黄昏てる……ようにも、見えます、けど……ブランコに、座って、じゃあ……」

百野「やめてくれよそうやって人の現状突きつけんの」

晴明「……え。えと……す、すみま、せん……」

百野「それで? 今日は何が知りたいのかな」

晴明「……え、えと……最近、出回ってる……薬物、に……つい、て……その、知りたい、です」

百野「それは自分が欲しいからってことかい?」

晴明「……」 ブンブンブン

   「……逆、です……気を付けるため、と……その。絶対に、ダメだと、思うので……」

百野「ちと意地悪なこと言ったかね。悪いね」

   「とはいえ……まあ、コイツも結構重いモンだしなぁ……そうだな、晴明ちゃん」

   「【↓1コンマor↓2コンマ】で……【一度でも50以下が出たら】……オーケーってことにしとこう」



◆ このレスから見て↓1、もしくは↓2のコンマが50以下になった場合、成功です


◆ デュエル中……


晴明「……つ、次、です……えと、カオスポット、効果……」

百野「ま、待った! 待った! 晴明ちゃん! 俺の敗け! いやマジで待って!」

晴明「…………?」

百野「……っかァー……いざとなるとホント容赦ないな晴明ちゃんは……オーケーオーケー」

   「そこまでやるなら、構わないよ。俺だって別に出し惜しみする気は無い」

晴明「……あ、ありがとう、ござい……ます」

百野「で、あー……薬の状況、だったな」

晴明「……」 コクン

百野「そうだな、晴明ちゃんの学校、アポリア学園はそろそろマズい。片足踏み入れてるようなモンだ」

晴明「……え、と……」

百野「あー……うん、言葉じゃ伝えづらいな。ちょいと数値にして見せるから待ってな」



・寮→確率1/2で判定・20以下が出た場合、イベント進行

・学校→確率2/3で判定・40以下が出た場合、イベント進行

・広場→確率1/6で判定・20以下が出た場合、イベント進行

・劇場→全ての場合に判定・30以下orゾロ目が出た場合、二種類のイベント進行

・大聖堂→確率1/6で判定・30以下が出た場合にイベント進行


百野「だいたいこんな感じだな。全体で言えばだいたい1割ってとこだろうが……」

   「学校に限っちゃちとヤバいかもしれん。とにかく近づくべきでもお友達に近づかせるべきでもない」

   「どうしてもって時にはデュエルでもして撃退した方がいい。危険なモンだっつーことには変わりないしな」

晴明「……だ。大聖堂……も、なん、です……か」

百野「宗教ってのは昔っから権力だか腐敗だかと癒着してるもんなのさ」

   「こうなるのもある意味でしゃーない。下のモンは興味ないと思うがな」

   「神父のダンナなんてその筆頭。薬の魅力になんざ負けるような精神力してないだろ、あの人」



百野「こんなとこかな……ま、正直関わり合いになるかならんかで言や運だから、どうとも言えんが」

   「とにかく気を付けて、心を強く持ってできるだけ遠ざかるこった。以上!」

   「あ、今判明してるお友達は大丈夫だからな。安心して付き合いを続けな」

晴明「……え、えと、出所……とか、は……」

百野「まー十中八九ガブのとこだろ。あ、神父のダンナじゃないぜ?」

晴明「……え、えと、そこに関しては……まあ」

百野「晴明ちゃんが知ってる以上に俺は普通の人の知らないことを知ってんの」

   「ガブの本社なんざもう俺には筒抜けだね。もっとも、それ以上先には進ませてもらえねえけど」

   「あそこはかなりヤバい。ナンバーズのことも研究してるって話だ」

   「できるだけ近づくな……っつっても無理だろうな。ま、健闘を祈るぜ、晴明ちゃん」

晴明「……は、はぁ……ど、どうも……です」

百野「俺は常にアドバイスするだけ。行動を決めるのは個人個人さ」

   「じゃーな、晴明ちゃん。会えればまた今度」


◆ 一日が終了しました

今回はここまで。確率に関しては、一応>>1が裏でサイコロ転がしてます

現状は中盤の中盤、って感じかな
その内ガブリエル襲撃とかの選択肢も出てくるかもしれません

なお>>1は勢いで割と適当ぶっこくことがあるのでちょっと確認したところ、
ぶっちゃけると5D'sで言う映画の頃くらいかな、と考えてたので
実は中盤の終盤くらいにはさしかかっているということを今になって気付いた失態

ではそろそろ始めます
翌日行動指定から



◆ 寮 / 食堂


昴「何でマッドボールマンって効果モンスターなんだろうね……」

晴明「……『融合召喚でしか特殊召喚できない』が、効果……だから、では……」

昴「でもそれって召喚条件であって効果じゃないじゃん」

晴明「……ま、まあ……です、けど……」

只野「まあ、そういう意味で言ってしまうとジェムナイト・パールやらガイアナイトやらも」

   「同じように効果モンスターとして扱わなきゃいけないような気もするが……」

晴明「……そ、そもそも……他は、ともかく、マッドボールマン……出す、機会、って……」

昴・只野「………………」


行動・行き先選択

1.カードショップ「スイッチ」
2.寮
3.学校
4.時計塔広場
5.大聖堂
6.劇場
7.路地裏奥へ行く
8.コミュ(人物も指定)
9.デュエル
10.その他(自由安価)

↓2

すみません、しばらく外出するようなので続き書くまでだいぶかかりそうです
多分20時ごろに戻ると思います



◆ ピタゴラス / 外れの通り


晴明(……さて、そろそろほとぼりも冷めたろうし……)

   (もうそろそろ本屋に行っても先生あたりは分かるまい。と、思ったんだけど)

   (……や、やっぱりこの格好はちょっと……いつも通りじゃないから、恥ずかしいな……)

   (ま、まあ、でも、他に方法があるわけじゃないし、私だって特定されてもマズいんだし)

   (これしか無いっていうことだけは理解してるんだしなぁ……)

   (う、うん。さっさと行って帰ろう。それでいいんだし)


◆ 突然の判定! 30以下で……
↓1



??「要監視対象を見失いました」

??『何? そんなわけがあるか、早く探せ!』



晴明(早く行って帰ろ……) スタスタスタ…



◆ ピタゴラス / 小さな本屋


晴明(……ここしばらく来てなかったせいか、新刊が入荷してる……!)

   (しまった……こんなことならもうちょっと下調べしてから来るんだった……)

   (メモだけでもあれば随分違うと思うんだけど、しかし、この量……)

   (お金は……うん、まだある。とはいえ、これだけじゃ……)

   (御影さんの欲しいものも聞いておいた方が良かったかも……シェアできるし)



晴明(まずは、少し考えよう……まず、今、私が何を欲しいのか)

   (学校モノはいつも通り……御影さんの言ってたちょっとニッチな方面のものも一つ買うかな……)

   (……触手とか……は、ちょっと趣味じゃないから置いといて)

   (うーん、でも、あんまり筋肉筋肉すぎるのも……少しはあるほうがいいけど……)

   (あとは、御影さんの好きそうなの一冊ほど買っていこうかな……お土産じゃないけど)

   (私も割と忙しいっちゃ忙しいけど、ここ最近外に出て本を買いに行ってる感じじゃないし)

   (本人もちょっと悔しそうにしてたし……うん、私だけっていうのは嫌だしね)

   (あ、グレファーシリーズだ。買っとこ)



◆ 十数分後


ウィーン…アザッシター


晴明(………………) ホッコリ

   (いやあ、思ったよりいい収穫になった)

   (……な、なんかこっち見られてる気がするな……何でだろ)

   (……あ、今表情見えてるんだった。締まらない表情だったかな……ちょっと反省)

   (ん? なんだかこっちに近づいてくる人が……)


◆ コンマ判定
   99に近いほど友好的な人物。10以下及びゾロ目で……

↓1



◆ 知り合いかつ好感度中程度の人物


清子「あれ、晴明? 何してんだよそんな格好……で……」

晴明「………………」

清子「邪魔したな」

晴明「……な、何で、逃げるん、です、かっ……」 ガシッ

清子「その紙袋こないだのアレだろ!? ソドムとゴモラ的なアレじゃん!」

晴明「………………」 フイッ

清子「おい」

晴明「……ひ、人の……趣味に、ケチを……つけない、って、こないだ……言った、じゃ……ない、ですか……」

清子「ま……まあ、そうだけどさぁ……なんていうか、目の前にあると……つい……」

晴明「……そ、そういうの……あんまり、好きじゃ……ない、ですっ」

清子「あ、いや、そんなつもりじゃ……わ、悪い、悪かったよ晴明」

晴明「……せ、清子……さん、の……こと、だって、言っちゃい、ますよ……」

清子「いや、もう、ホントごめんって……それも勘弁してくれ……」



清子「今日はどうした……って、聞くほどじゃあないか」

晴明「……です。えと、清子、さんは……」

清子「あたしは……ほら、その……あ、あれ……だよ」

晴明「……あれ……」 チラッ


晴明(ファンシーショップ……あ、なるほど。そういうことか……)


清子「こ、こっちの道、人通り少ないだろ? だから、ほら……その」

晴明「……え、えと。わ、私も……同じく、みたいな……」

清子「い、いや、それは分かってる」

晴明「…………」 シュン

清子「拗ねないでくれよぉ……」

晴明「……で、でも……清子、さん……えと。だいぶ、校区……外れ、て」

清子「あ。うん、そうそう。だから道二つ挟んだ向かい側まで行かなきゃなんなくてさ……」

   「だから何って話だけど、ただ、学校の連中に見られたら……」

晴明「……は、恥ずかしい、というか……なんていうか、イメージ、です、か」

清子「まあ、そんな感じ……」



清子「まあ、別になんていうか、隠さなきゃいけないってわけじゃないけど……恥ずかしいんだよな、なんていうか」

晴明「……で。です……か?」

清子「こんな口調とか、態度でいるとさ、ほら……固まっちゃってるだろ、イメージ」

   「『何でお前が?』って、ちょっとした……なんていうか、笑いのマトになるっていうか」

晴明「……わ。悪い意味で、です……ね」

清子「そりゃ、あたしらも女子だけどさ。だからっていうか、陰湿な部分は知ってるだろ?」

晴明「……えと、まあ……」

清子「立ち位置っていうか、そこから極端に外れたヤツとか……皆に合わせないヤツって、基本仲間外れにされる」

晴明「……仲間外れに、された、ら……えと。結構……勝手な、こと……言われて」

清子「ま、子供同士っていうか、なんていうか……だからこそ、治外法権っていうのかもしんないけどさ」

   「仲間じゃなきゃ何を言ってもいい、って風潮はあるんだよ。誰も言わないだけで、確実に」

晴明「……で、です……ね」



清子「まー、実際のとこ、何も気にしないで仲間内だけで完結する関係ってのが、一番理想的なんだろうけどさ」

晴明「……で、でしょう……か」

清子「だよ。仲間内だけなら、キャラと違うことしてもネタで済むだろ?」

晴明「……あ、えと……確か、に……その、シューコさん、とか……楓さん、とか……」

清子「まーアイツらはそうだよな。多分晴明もそうだろ」

晴明「……」 コクッ

清子「というか、晴明の周りってそういうヤツが多いような気もする」

晴明「……えと……確かに、その……考えて、みた、ら……」

清子「そういうとこでは羨ましいと思うなぁ、あたしは」

晴明「……その。えーっと……あの。趣味……」

清子「そっちじゃなく」

晴明「……えっと……環境、というか……それなり、に……尖った、人が多いので……」

   「……でも、あの……たまに、ウチ……の、寮、に、遊びに、来たり……とか、どう、でしょう……」



清子「それっていいのか?」

晴明「……えと……ぶ、部外者とか……出入り、してます、し」

清子「それって寮としてどうなんだ!?」

晴明「……あの、メイド……とか」

清子「メイド!? メイドって……あぁ、あの時の……」

晴明「……えと、あの人……えと、学生じゃなくて……その、私の、部屋に……結構、出入り、して」

清子「セキュリティ上いいのか……?」

晴明「……む、むしろ、セキュリティ……守って、いる、というか……」

清子「えぇ……?」

晴明「……え、えと。そんな、わけで……たまに、は……こっち、の、寮に……来たり、とか……」

   「……いつもの空気、と……違って、いい、かも……です」

清子「それなら、今度お邪魔させてもらうよ。ありがとな、晴明」

晴明「……い、いえ」


◆ 三善清子の好感度が上昇しました
コンマ1の位で判定

1,2,3 : 7
4,5,6 : 8
7,8,9 : 9
0,   : 11

↓1



◆ 以下のように変動しました

三善清子:16→24



晴明(ということで、清子さんを寮に誘ってみた)

   (もっとも、最近の情勢を考えたら本当に「また今度」になるんだけど)

   (……それでも、なんというか……友達を呼ぶ、って感じで……ちょっと嬉しい)


行動・行き先選択

1.カードショップ「スイッチ」
2.寮
3.学校
4.時計塔広場
5.大聖堂
6.劇場
7.路地裏奥へ行く
8.コミュ(人物も指定)
9.デュエル
10.その他(自由安価)

↓2


◆ 大聖堂


晴明(……何だか、ちょっと入りづらいなぁ……)

   (前、エリスさんに協力断られちゃったりしたこともあるし……)

   (……それも含めて、なんていうか……ちょっと、不穏? な感じ……?)

   (うーん……? 何だろ。ちょっとよく分かんないけど)


1.図書館へ
2.礼拝堂へ
3.知り合いに会いに行く
4.交友関係の拡大
5.自由安価

↓2



晴明(礼拝堂にやってきた。けど……)

   (毎度のこととはいえ、ここってあんまり人がいないよね)

   (静謐な雰囲気っていうのもあるけど、なんていうか……それだけじゃなくて……)

   (今日は、何かちょっと変?)


1.お祈り
2.ステンドグラスの見物
3.清子の言っていた「何か」を探す
4.自由安価

↓2



晴明(……えっと。ちょっとお祈り……してみようかな。別に信者じゃないけど……)

   (お祈りすること自体は、別に何も問題は無いよね)

   (えっと……お父さんとお母さんが安らかに眠れますように、とか?)

   (あと……えーっと。みんなが無事に、全部の事件がちゃんと終わりますように……)

   (これ以上、巻き込まれる人が出てきませんように……と、えっと)

   (あ。一応自分の無事も祈っておこう……できれば、皆が無事に終わってほしいけど)

   (……私自身が無事じゃないと、憂うことも悲しむこともできないし……ううん、えと、利己的、かなぁ……)


??「隣、いいかね?」

晴明「……? え、えと……」

??「すまない、驚かせてしまったか」

晴明「……えと、お祈り、か……何か、です、か……?」

??「そうだね。少し、願うこと、祈ることがあるのでね……」



晴明(――――――あ、れ……? ん……? えっと、この人……)

   (どこかで、見た……ような……?)


??「キミは、何を?」

晴明「……え。えと……今後、の……無事、とか……えと、その……」

??「うん」

晴明「……え、っと……最近、学校……危ない、薬、とか……いう、話を、聞く、ので……」

   「……友達の、皆とか……巻き込まれない、ように……とか、そういう、こと……を、です……けど」

??「そうか……友達想いなんだね」

晴明「…………えと、で、でも……自分の、こと、とかも……ちょっと」

??「いや、自分を重く見ることは良いことだ。君自身が無事でなければ、誰かを慮ることさえもできない」

   「誰かに手を伸ばそうと思うのならば、まずは君自身が安定した位置にいなければ、何もできはしないよ」

晴明「……で、です、ね……」

??「……おっと……自己紹介が、遅れたね」


↓3 この男の名前

すみません、できたら読みと姓と名の分け方など教えていただけると助かります

えど どうかん、です。わかりにくくてすいません。

>>766
いえ、ありがとうございます
では、江都 道灌(えど・どうかん)で決定します



??「――――――安倍……晴明」

晴明「……!?」

道灌「私の名は、江都道灌。今日、ここに来たのは……」

   「ガブリエルの社長として、直接キミの顔を見ておきたかったから、だ」

晴明「……ガブリ、エル……社長……ッ!?」 バッ

道灌「待ちたまえ。私は丸腰だ……今はキミと敵対する気は無い」

晴明「………………」

道灌「信じられないかな? では両手を挙げよう。望むならばボディチェックしてもらっても構わない」

   「私はキミを傷つける気は無い。それだけは確かなことだ」

晴明「……信じられ、ません……」

道灌「だろうね……私も自分で言って実に白々しいと感じたよ」

   「だが、これは真実だ。私は、自ら望んでキミを傷つけるつもりは無い」



晴明「……どういう……つもり、です……か」

道灌「言ったじゃあないか……私はキミを傷つける気は無い。キミの顔を見ておきたかった、と」

晴明「……そんなこと……聞いて、ません……ッ!」

道灌「……では……何を、かね?」

晴明「……路地裏、の……人たち、に……この、街に、バラまかれてる……薬……!」

   「……何の、ために……あんな、こと……皆、傷つけ、て……!」

道灌「私の目的のためだ」

晴明「……目的、の……ため、なら……誰を、傷つけても、いいん、です……か……!?」

道灌「そうだよ。人間は自分のためにはどこまでもエゴを増幅させられる」

晴明「……ッ!!」

道灌「私は、私の目的のためにこの街全てを焼き尽くしてしまっても構わないと思っている。それが、エゴだ」

   「……だが、それは飢えた人間が食料を求めることと何の違いがあるのかな?」

晴明「……な……」

道灌「私は私の目的が遂げられなければ死んでも構わない。生きている必要も無い」

   「それはこの『夢』こそが、私の生きる糧だからだ」



道灌「人間は、いや、生物は、生きるために常に他の生物を害し続ける」

   「私もそうだ。その対象が、たまたま人間で、キミの友人だっただけなんだよ」

晴明「……そんな、理屈……っ!」

道灌「ああ、私の、私だけの理屈だ。誰に許される気も無いよ。ただ、一人……」

   「私の研究の成果――――唯一の成功例とも言えるキミを手に入れることができるなら、全ては私の中で正当化される」

晴明「…………!?」

道灌「路地裏の諸君を傷つけたのは、キミを探すためだ。可能性としては高かったのでね」

   「薬をばら撒いたのは……なぜだったかな……ああ、そうだ。より多くの検体が必要なんだ」

晴明「……わ、私……!?」

道灌「そうだよ。ああ、いや……正確には、その遺伝子……細胞……と言うべき、かな」

晴明「……へ、へん、たい……っ!!」

道灌「変態で結構だよ。どのような罵声も、今の私には涼やかに感じられる」

   「何せ、全ての道がようやく開けたようなものなのだからね。ああ、実に――――いい気分だ」


晴明(何なのこの人……!? か、確実に……ヤバい!!)



道灌「薬は既に量産体制に入っている。もう止められはしない」

   「……あとは、キミの心一つだけだ。さて、どうしようか?」

   「ここで、私と共に来れば全ての兵を引こう。来なければ……」

晴明「……お、脅して、るん……です、か……!?」

道灌「そうだよ。目的を達するためならば、手段など選んでいられるのかな?」

   「キミが欲しい。そのための障害が多い。なら、まずは短絡的な手段を採る」

晴明「………………ッ」

道灌「キミの性格を考えれば、学友や……路地裏のお友達を見捨てることは、困難だろう」

   「脅迫と言えば、間違いなく脅迫だ。これを受けてもいい。受けなくてもいい」

   「しかし……受けなければ、私は私兵を街に送り込む。薬の供給量を増やす……どうしようか?」

晴明「………………」 ギリッ


晴明(この人……丸腰、なんて自分では言ってるけど……私より身長も高いし、筋肉質だ)

   (外見年齢だけで言うなら20代後半。どうやっても勝てない。仮にナンバーズの力で強制的に退かすにしても……)

   (バックにこの人の私兵が控えていたりしたら、その時は確実にデュエルになる……)

   (……どうする。瞬発力はある方だけど、持久力はあんまり無い。唯一の通路を塞ぐようにこの人は立ってる)

   (選択肢は、いくつか……ある、けど……もしも、ここで逃げたら……街は……)



道灌「まずは壁を壊そうか」

晴明「……!」

道灌「全ての人の心の支え、この街のアイデンティティ。安全に、安心に過ごすための防壁……」

   「あれが無くなった時、人々はどうなるだろうね? 悲しむかな、それとも喜ぶかな。再び建て直すのかもしれないね」

   「しかし、あれが破壊されればそこから外患が雪崩れ込む。この街は、外の人間から見れば相当に魅力的なはずだからね……」

晴明「……この……外道……」

道灌「ははは……脇道に外れただけだよ。いずれ元の道に戻る」

   「それはキミがいてこそなんだ。だから来てくれ。この通りだ」

晴明「……わ、私に、どんな……価値が、あるって……言うん、ですか……! ナンバーズ、ですか……!?」

道灌「ナンバーズ……ああ、そんなものもあったね」

晴明「……!?」

道灌「付属品だよ、そんなものは。私が求めているのは、晴明、キミの内に眠る――――――」




魅行「そこまでです、このド外道ッ!!」

晴明「……!!」

道灌「ん?」



魅行「《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》!」 シュインッ!

晴明「……あっ……!」


ドオオオオオンッ!!


道灌「おや……守護者のご登場か……それに……」

魅行「晴明様、こちらへ! キー・ビートルでその男を磨り潰します!」

晴明「……っ!」 ダッ!

道灌「無粋なことを……」

魅行「あなたの存在の方が無粋です……! 行きなさい!」


シュゴッ! ドゴオオオオオオオオオッ!!


晴明「……や、やったっ……!?」

道灌「…………」 シュウウゥゥゥゥ…

魅行「なっ……か、片手で……ナンバーズの攻撃を……受け止めた!?」

晴明「……えっ……!?」



道灌「やぁ、これは丁寧な挨拶だ。私も一つ、挨拶しておかなければならないかな?」

魅行「……っ」

道灌「江都道灌……君たちが宿敵と仰ぐガブリエルの社長だ」

   「そして、ここまで晴明に刺客を送り込んでいた張本人でもある」

晴明「……っ」

魅行「晴明様を呼び捨てに……この男、万死に値しますね」

晴明「……そこ……ですか……?」

道灌「いや、これは失礼。しかし私は彼女の存在を渇望していてね。敬称のように無粋なものは付随するに値しないと思っている」

   「さて、メイド君。そのような晴明と私の間に立ちはだかるなど……なんとも、礼儀のなっていないことだ」

魅行「無礼なのはどちらです……ッ!」

道灌「まあ、今日は顔見せと挨拶代わりだ。彼女が容易に私の下に来るとは思えないのでね……」

   「また会おう、晴明。キミが我々と敵対する限り、キミは私に近づくことを余儀なくされる」

晴明「……っ……!?」

道灌「まずは道を開けたまえ――――」 カリッ

晴明「……く、薬……!?」


道灌「《No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》」



ズドオオオオオオオオオオオオオオオッ!!



ぶわっ!


魅行「っあぐっ!!」 ガッシャーン!

晴明「……魅行、さん……っ!?」 タタッ


晴明(マスター・キー・ビートルを魅行さん諸共吹き飛ばした……!? い、いや、それより……)


コオオオオオオオオオオオオ……

道灌「名刺代わりだ。晴明、このモンスターをよく覚えておくことだ」

晴明「……そ、それは……どう、いう……」

道灌「その答えは、キミの内に秘められているはずだ。いずれ聞かせてもらえるかな」

晴明「意味が分からない、そんなの……!」

道灌「……ふ、ふふ……そうだな。今は、そうだ。だが、いずれ……」 シュイイン…

   「既に兆候は出ている。いずれキミは私のもとに来る。それが好ましかろうが、そうでなかろうが……」

   「私は、その時を待っていよう。キミはまだ、気付いていないようだがね……は、は、は……!」


カッ、カッ、カッ、カッ……


シーン……


晴明「……意味が、分からない……何を、言ってるのか……も……」

まるで意味が分からんぞ!



魅行「っ……せ、晴明様……ご無事、ですか……?」

晴明「……み、魅行、さん……む、無理、しない……で、くだ、さい……!」

魅行「この程度では……しかし、あの男……」

晴明「…………」 ぎゅっ

魅行「……大丈夫です、晴明様。でたらめを言っているだけです」

   「仮に晴明様があの男について行ったとしても、ああいう手合いは間違いなく、約束を反故にします」

   「結果は変わりません。どちらにしても……ついて行かないことが正解でございます」

晴明「……で、でも……」

魅行「それよりも、急いで帰ることに致しましょう。もしもあれが事実なら……」

晴明「……た、大変……です、し……ね」

魅行「それから、この惨状……」 チラッ


  [ 椅子やらなんやらの残骸がごっちゃごちゃ ]


魅行「我々に責任の所在を問われぬうちに逃げるべきでしょう」

晴明「……え、えと……」



晴明「……私、は……」

魅行「あの男の言うことなど真に受けないでくださいませ。所詮は下郎」

   「言葉巧みに人を騙すだけ、ということもあり得ます」

晴明「……で、です……よね。えと……その、そういえ、ば」

魅行「はい」

晴明「……今日、えと。大聖堂……行く、って……言ってなかった、と……思うん、です……けど」

魅行「おっと耳に巨大なゴミが」

晴明「……………………」

魅行「結果的に護衛の任を果たせたのですから気にしない方向でお願いします」



晴明(まだ、考えるべきことはある……)

   (あの、ナンバーズ……92っていうカード……)

   (あのカードがどこから来たのか、あの人が創造したのか……)

   (それとも、元々は他の人のものだとしたら……誰の……?)

   (……分からない……あれは路地裏の人たちから奪ったカードなの?)

   (……いや、どっちにしても、考えることじゃない、か)

   (あの人を倒して、止めなきゃ。多分、色々……良くないことが起きる)

   (誰かが傷ついて、誰もが傷ついて……きっと、平和な生活なんて望めない)



◆ 一日が終了しました

と、ラスボス(多分)を出して今回はここまで
小物臭かったり晴明に対して妙に相性悪そうに見えるのは勘弁してくだされ


正直アークナイトを使うまでも無いかもしれんな(デッキ破壊が通じればだけど)

道灌は15歳の少女の生活を四六時中監視して付きまとう変態だし行動も極端に迷惑だけど、
設定上、見た目は極めてイケメンなんです。それ以外が極まってアレなだけで

そろそろ始めます



◆ 寮 / 晴明の部屋


晴明(結局、あれからあんまり眠れなかった)

   (魅行さんが見張ってくれてるけれど、お互い、一応は人間なんだし……)

   (英華さんも夜中の間は見ててくれてるらしいけど、それでも限界はある)

   (皆のことを信じてないわけがない。けれど、相手はその隙を縫って襲ってくる)

   (……だから、恐いと言えば恐い。けれど――――)

   (負けん気だけは、どんどん高まっていってるようにも、感じられる)


行動・行き先選択

1.カードショップ「スイッチ」
2.寮
3.学校
4.時計塔広場
5.大聖堂
6.劇場
7.路地裏奥へ行く
8.コミュ(人物も指定)
9.デュエル
10.その他(自由安価)

↓2


◆ 1/2の確率に該当しました。判定を行います
   20以下でイベントが進行します

↓1


◆ 1~9で好きな数字を選択してください

↓1


◆ 寮


晴明(……さて……と。今日はどうしよう……)

   (やること、って考えても、そんなにあるわけじゃあないけど……)

   (問題は、ガブリエルの動きが見えてこないことなんだよね……)

   (裏で動いてるのは確かなんだけど、表面化しないからこそやりにくい)

   (私たちから攻撃したとして……それを公的に問題視されればそれはそれでキツい)

   (物資の供給も滞るだろうし……短期決戦を余儀なくされる。それに、社会全体が敵になる……)

   (……隠れて攻撃するにしても……会社の位置は知ってるけど、社長……江都道灌の居所までは……)


ピンポーン

寮長『安倍さーん、安倍晴明さーん。お客さんですよー』

晴明「……!?」 ビクッ

寮長『安倍さん、いる? 外にお客さんが来てるんだけど……』

晴明「……りょ、寮長、先生……? え、えと、どんな、方……です、か……?」



寮長『大学生みたいだけど……知り合い?』

晴明「……大学生……? え、いえ……えと。特に、そういう……知り合い、は」

寮長『うーん? エド……って言えば分かる、って言ってたけど……』

晴明「……!」


晴明(……江都道灌……もう刺客を……!?)


晴明「……え、と。す、すぐ……行きます、その……」 フゥ…

寮長『?』

晴明「……すぐに、行くと……伝えて、くれます……か。お話、は……寮の、外で……とも」

寮長『ん? うん、分かったけど……あんまりお待たせしないようにねー』

晴明「…………はい」


晴明(……デッキ……ある。ディスク、常時。それから……アークナイトも、ある)


晴明「……行こう」 ガシャン!


◆ 寮の外 / 人目につきにくい路地


晴明「………………」 トテ、トテ…

??「やあ、呼びつけるような真似をしてすまない。時間を取ってしまうかな」

晴明「……あなた。は……」

皇「草加皇。キミたちの言うところの……ガブリエルの構成員、というやつかな」

晴明「……江都道灌、は……?」

皇「申し訳ない、キミを呼び出す口実にさせてもらったよ。もっとも……社長の用件だということには、違いないけれどね……」

晴明「………………」

皇「安倍……晴明ちゃん、だったね……戦いをやめる気は、ないのかなぁ?」

晴明「……ありません……それだけは、無い……です」

皇「それはなぜかな?」

晴明「……友達になった人たちが……辛そうだと……力になりたい、と……思った、からです」

   「……そして……関係ない……人たちも、巻き込まれようと、してる……」

   「……私を、捕らえるためと言っても……直接、私だけを狙えば、それでいいはずなのに……」

   「……そんな、卑劣な……こと、許せない……から、戦うん、です」



皇「卑劣……か、そんな罵りを受けるとは、思わなかったなぁ……」

晴明「………………」

皇「だけど、本当に卑劣なのはどっちなのかなぁ?」

晴明「……?」

皇「キミは騙されているんだ、彼らに。路地裏の連中に……」

晴明「……何を……言ってるん、です……か」

皇「弱い立場に立たされているものを見てしまったから、そう思い込んでいるだけなんだよ」

晴明「……実際に、犠牲者が……出ている、ということを聞きます……」

   「……あなたたちに。連れて行かれた人は……帰ってこないと」

皇「歓待を受けている……と、考えられはしないかな?」

晴明「……捕虜が……相応の待遇を、受けるのは……『戦争』という……枠組みの中に、あるからです……」

   「……人質としての、価値が……無ければ。殺されると考えるの、は……自然な、ことじゃ……ないです、か」

皇「逆に……彼らは、ガブリエルの構成員をどうしているのかなぁ?」

晴明「……まだ……こっちから、攻め入った……ことは、無い……はず、です」

   「……攻めに、きた……人は、外に、放り出している……と、聞いて、います」



皇「聞いている。それだけだろう? 果たしてそれは真実なのかな?」

晴明「……それは……」

皇「盲目的に一つの方向からばかり見てはいけない。それは良くないことだ」

  「少しばかり、私たちの話も聞いてみてはどうかな?」

晴明「………………」

皇「気に入らないかもしれないけれどね……」

晴明「……そこまで、言うなら……話して、ください」

皇「そうだね……私は普段、ただの学生なんだけれど……」

晴明「………………」

皇「大事な人がいたんだ……昔は、ずっと助けてもらっていてね……救世主のような人だった……」

晴明「……その人、は」

皇「殺されたよ」

晴明「…………っ……!?」

皇「路地裏の連中にね……無残に、殺されてしまったよ……」

  「ひどい有様だった……最期を看取ったのは私だったけれど……」 スッ


晴明(ハンカチ……?)


皇「……彼らが手を下したことは明白だ……路地裏の連中は、少なくとも一人の人間の命を奪っているんだよ」 フキフキ

で?(無関心)



皇「……せめて、手を引いてもらえないかなぁ? 同じ人間なんだ……キミを傷つけるのは忍びない」

晴明「………………」

皇「彼らに憐憫の情を向けても仕方がない……彼らはキミを利用しようとしているんだ」

  「キミの稀有な才能や……数少ない『人間』という立場を欲しているだけなんだよ……」

晴明「…………けれど」

皇「?」

晴明「……なら……なぜ、ガブリエルは……無関係な……市民を、手にかけようと……しているんです、か……?」

皇「……」

晴明「……中毒性の、強い……麻薬を……街中に、広めて……そんな、必要……あるん、ですか……?」

   「……それに……さっきの、事件……が、表沙汰にできるもの、で……何も、後ろ暗いことが、無いなら……すぐに、公表して……」

   「……路地裏の人たちを……明確な、人類の……『敵』、として……クルセイダーたちの、力を借りれば……いい、はずです」

皇「………………」

晴明「……ナンバーズの……力は……私も、理解しています。だからこそ……あなたの大事な人が殺されたことは」

   「……ナンバーズの、暴走……故意、でなく……偶然の、事故、だった……可能性が、あります……」

   「……人間、誰しも……聖人君子、ばかりじゃ……ありません。襲ってきたからこそ……ということ、も……」

皇「黙れ」

晴明「…………」


皇「人を見透かしたことを言うな……お前に何がわかる」

晴明「……路地裏の人たちが……一言に、悪である、と。決めつけられないと……いうことだけは、理解して、います」

皇「あの連中に人の心などあるものか!」

晴明「……あります。……守りたいと、感じて……誰かを、好きになって……必死に、なったりして……」

   「……笑って、泣いて……苦しんで、楽しんで……同じ、です。人間と……」

皇「残念だよ……キミは物わかりのいい人間だと思ったのになぁ!」

晴明「……結構、です……物わかりが、悪くて」

皇「キミは奴らに同情してしまったようだ。だからそんなことを言う」

晴明「……あなた、は……他のものを、見ようと……して、いません」

皇「……どうやらキミは私の敵になるようだなぁ……!」

晴明「……元々……敵、です」

皇「邪魔なんだよなあ、私の思い通りにならないものは全て!」

すんごい噛ませ臭いなコヤツ



晴明「……デュエル、です。ここで……あなたの、思い通りには……させません」

皇「いいや、退いてもらうよ……キミはここで倒れてもらう!」

晴明「……させません……し、通しません……」

   「……私の、友達に……手を、出させま、せん……!」




◆ 草加皇とのデュエルを行います
   デッキ選択を10分後に行います。




以下データ

●名前:草加 皇(くさか おう)
性別:女
年齢:21
職業:大学生
特徴:とても人当たりがよく天才肌でなんでもソツなくこなす。みんなに好かれるリーダー格。なのは表の顔。
    潔癖症。昔大事な人を殺されて路地裏組を憎んでいる。自分を好きにならないやつは陰謀を用いてでも排除しようとする。
    「私を好きにならないやつは邪魔なんだよ」
    実は意外と一途。
デッキ:【裏サイバー】

裏サイバーか…正直マーメイルの敵じゃ無いよねぇ…

てかまた征竜の被害者と闘うのか

草加イズムを表現したかったけどこんなにも難しいとは
女性と思われてなかったのもちょっと反省

◆ デッキを選択してください

1.【デッキ破壊】
2.【昆虫族軸デッキ破壊】
3.【フェンリルハンデス】(アトランティス)
4.【フェンリルハンデス】(水精鱗・海皇)
5.【水精鱗】

↓2


◆ ――――基本値を「30」に設定します。

   晴明の勝因となる要素を書き込んでください。
   なお、雑談に関しては下に飛ばすこととします。

↓へ 要素8つまで

ドラゴン族を墓地に落とすカードである《竜の渓谷》《竜の霊廟》が征竜のせいで制限となり戦力が大幅に低下している。
他の《終末の騎士》や《愚かな埋葬》と言ったカードも軒並み制限なのでイマイチ墓地肥やしが安定しない。

マーメイルに闇のデッキ破壊ウイルスが刺さりにくい

>>876
魔デッキでなくてもおk?
各種ウィルスカードということにしても大丈夫だけど

これが昔のテーマと最近のテーマの馬力の差か…
なんか悲しくなってきた

>>878
この前のドラグで僕のメンタルはズタボロです(白目)

>>877
すいません、各種ウイルスカードですね

・裏サイバーは動き始めるまでが遅い上に墓地肥やしが運ゲーor渓谷依存なので相手の攻めに対応し辛い
 一方豆は手札事故をある程度カバー出来る上にアビスフィアー等展開に関わるカードを豊富に持つのでどうしても攻めきられてしまう
・ドラゴン族を墓地に落とすカードである《竜の渓谷》《竜の霊廟》が征竜のせいで制限となり戦力が大幅に低下している。
 他の《終末の騎士》や《愚かな埋葬》と言ったカードも軒並み制限なのでイマイチ墓地肥やしが安定しない。
 →だいたい征竜とシャドールのせい。何故いつも他のデッキが巻き添えを受けなければならないのか。
   墓地を肥やせないと動き出すまでが遅いデッキなのは確かなので○(+10)


・最近のドラゴン族とのデュエル経験。共通ドラゴンサポートや効果を理解している為対策が取りやすい…気がする
 →直近のデュエルで言えば先生の【ドラグニティ】、【征竜】や、もっと言えば友人の只野もドラゴン使いのため、
   ドラゴン族に対する知識はあるはず。裏サイバーにおけるドラゴン族の比重も高いため、○(+10)


・展開力においての圧倒的な優位性
 汎用性が高く出しやすいシンクロ・エクシーズモンスターの効果での除去は融合を使用する相手には刺さりやすい
・戦術の要となるモンスターの殆どは101で吸える
 →展開力の面で言えば圧倒的。必ずシンクロやエクシーズを多用するわけではないが、
   自然に採用できる構築でもあるため、対処は楽な方。よって○(10)


・ガイオアビスで
 ○上級モンスターの攻撃を止められる
 ○2800未満ならサイバーダークドラゴンの効果も止められる・・・・かな
 →基本的に裏サイバーはレベルを持つ上級モンスターを主体に攻めていくデッキ。

   ガイオアビスの効果は有効に作用するはず。しかし、裏庭などのデッキ構成の場合後者の効果が発揮しづらい。
   有効であることは確かなため、今回は△(+5)


・いわゆる装備効果テーマなので装備していないとわりと打点が低く仮に装備していてもサイクロン等によって返り討ちにあう
 そして耐性持ちが皆無で立て直しが難しい
 →耐性を与えるカードは存在しているし、それを採用している可能性も高い。しかし、殆どは使いきりで
   二度、三度と効果を使用されたり攻撃力で上回られると厳しい展開を余儀なくされるので○(+10)


・マーメイルにウイルスカードが刺さりにくい
 →死デッキは過去の効果を持たず、ドローカードには作用しない。魔デッキは「手札から墓地に送られた場合」
   に発動するカードの効果を誘発しかねない。闇デッキに関しては、モンスターの比率の高いデッキに刺さりにくいため○(+10)


類似意見が二つのため今回は±5

基本値は30のため

30+10+10+10+5+10+10+5=90

今回の成功確率は90%です。

勝ったぞ綺礼。このデュエル、我々の勝利だ!


◆ 判定を行います。0~99の中で好きな数字を選択してください。

↓1

申し訳ない、前回も含め聞くの忘れてた。ストック使う?
使ったら確殺だけど


↓1~3 多数決

使わずとも余裕で勝てる(慢心)

それでは今回はここまで。最初の行動で引くことになるとは思わなんだ
とりあえず続きはできれば明日にでも上げたいところ

環境落ちした元一線級のデッキが中堅となり、中堅となったデッキがフリーで猛威を振るう……
そして他のデッキが徐々に駆逐されていくのだ……(ド偏見)
大会はともかくフリーでは相手のデッキにできるだけ合わせた方が楽しいと思ふ


コミュ障すぎてフリーやる勇気も無いわ

当スレは常にOCG準拠故に漫画orアニメオリジナルは存在しません(無慈悲)
パワー・ウォールは悪用される未来しか見えないから仕方ないね

とりあえずそろそろ始めるつもりー



晴明「……私の……ターンから……です」 手札:5

   「……私は《瀑征竜-タイダル》の効果を……発動、します。手札の竜騎隊……を、墓地へ……」


《瀑征竜-タイダル/Tidal, Dragon Ruler of Waterfalls》
効果モンスター(制限カード)
星7/水属性/ドラゴン族/攻2600/守2000
自分の手札・墓地からこのカード以外のドラゴン族または水属性のモンスターを合計2体除外して発動できる。
このカードを手札・墓地から特殊召喚する。特殊召喚したこのカードは相手のエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
また、このカードと水属性モンスター1体を手札から墓地へ捨てる事で、デッキからモンスター1体を墓地へ送る。
このカードが除外された場合、デッキからドラゴン族・水属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
「瀑征竜-タイダル」の効果は1ターンに1度しか使用できない。


手札→墓地
《瀑征竜-タイダル》
《海皇の竜騎隊》

デッキ→墓地
《フィッシュボーグ-アーチャー》


   「……《フィッシュボーグ-アーチャー》……デッキ、から……墓地に、送り……ます」

   「……更に……水属性……モンスターの効果、を……発動するため、送られた……竜騎隊の……効果です」


《海皇の竜騎隊/Atlantean Dragoons》
効果モンスター(準制限カード)
星4/水属性/海竜族/攻1800/守 0
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上のレベル3以下の海竜族モンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できる。
また、このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時、
デッキから「海皇の竜騎隊」以外の海竜族モンスター1体を手札に加える。


皇「ふぅん……?」



晴明「……《深海のディーヴァ》……を、手札に、加え……ます」 手札:3→4

   「……そして……ディーヴァを……召喚、します」


《深海のディーヴァ/Deep Sea Diva》
チューナー(効果モンスター)
星2/水属性/海竜族/攻 200/守 400
このカードが召喚に成功した時、デッキからレベル3以下の海竜族モンスター1体を特殊召喚できる。


晴明「……ディーヴァの……効果を、発動します……。デッキから……《海皇の重装兵》を……特殊召喚、です」


《海皇の重装兵/Atlantean Heavy Infantry》
効果モンスター
星2/水属性/海竜族/攻 0/守1600
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分のメインフェイズ時に1度だけ、
自分は通常召喚に加えてレベル4以下の海竜族モンスター1体を召喚できる。
また、このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時、
相手フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して破壊する。


皇「エクシーズか……やりたいならやればいい」

晴明「……言われずとも……! レベル2のモンスター……2体で……オーバーレイ……!」

   「……ランク2……《キャット・シャーク》……エクシーズ召喚、です……!」


《キャット・シャーク》
エクシーズ・効果モンスター
ランク2/水属性/獣族/攻 500/守 500
レベル2モンスター×2
(1):このカードが水属性モンスターをX素材として持っている場合、このカードは戦闘では破壊されない。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、自分フィールドのランク4以下のXモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで元々の数値の倍にする。この効果は相手ターンでも発動できる。



晴明(キャット・シャークはこれで戦闘破壊されない。更に、実質フリーチェーンの破壊効果を使える……)

   (……相手がどう来るかは分からない。今は堅実に手を作る……)


晴明「……カードを……1枚、セットして……ターンエンド、です」 手札:2

皇「なるほど、キミはそういう手を使う訳だ。じゃあ私のターン」 手札5→6

  「私は《竜の霊廟》を発動する」

晴明「……!」


《竜の霊廟/Dragon Shrine》
通常魔法(制限カード)
デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。墓地へ送ったモンスターがドラゴン族の通常モンスターだった場合、
さらにデッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。「竜の霊廟」は1ターンに1枚しか発動できない。


晴明(ドラゴンデッキ……? いや……)


皇「私が墓地に送るのは《ハウンド・ドラゴン》。そして更に効果で《魂食神龍ドレイン・ドラゴン》を墓地へ送るよ」


晴明(ドラゴン二枚……片方はレベル3のハウンド・ドラゴン……【サイバー・ダーク】……!)


皇「《サイバー・ダーク・ホーン》を召喚……」


《サイバー・ダーク・ホーン/Cyberdark Horn》
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻 800/守 800
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を
選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
このカードが戦闘によって破壊される場合、代わりにこのカードの効果で装備したモンスターを破壊する。



晴明(サイバー・ダーク・ホーン……貫通効果……! キャット・シャークがサンドバッグにされる……)

   (……ええい、サイバー・ダークにそれほど脅威になるカードは無い……はず! なら!)


皇「ホーンの効果。墓地のハウンド・ドラゴンを装備する」

晴明「……キャット・シャークのORUを……取り除き、自身の、攻守を……倍化、します」

   「……そして、墓地に送られた……重装兵の効果、で……ホーンを破壊、します……!」


場→墓地
《サイバー・ダーク・ホーン》


皇「ふん、やはり貫通効果を持つモンスターを出したら食いついたね……」

晴明「……!?」

皇「《ブラック・ガーデン》を発動する!」

晴明「……あ……!」


《ブラック・ガーデン/Black Garden》
フィールド魔法
「ブラック・ガーデン」の効果以外の方法でモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時、
そのモンスターの攻撃力を半分にし、そのモンスターのコントローラーから見て相手のフィールド上に
「ローズ・トークン」(植物族・闇・星2・攻/守800)1体を攻撃表示で特殊召喚する。
また、自分のメインフェイズ時に発動できる。このカードとフィールド上の植物族モンスターを全て破壊し、
自分の墓地からこのカードの効果で破壊したモンスターの
攻撃力の合計と同じ攻撃力のモンスター1体を選択して特殊召喚する。



晴明(しまっ……ブラック・ガーデン採用型の……! ホーンを出したのはこれを狙って……!)


皇「実に分かりやすいなぁ。私は2枚のカードをセット」

晴明「……っ」


晴明(ブラック・ガーデン……出したモンスターの攻撃力が、ことごとく半減させられる……)

   (その上、相手の場にモンスターが次々と補充されてしまう。サイバー・ダークの効果は……)

   (墓地のドラゴン族を装備してその攻撃力を吸収すること。元々の攻撃力が800という低さってこともあって)

   (実質的には攻撃力が400下がる程度に留まる……逆に、特殊召喚に頼り切りの私のデッキにはひどく刺さる……)

   (……でも、破壊しなきゃなにもできない。まずは動くために……!)


晴明「……メインフェイズ……終了時に、《アビスフィアー》……発動、します」

皇「……ふぅん」


《アビスフィアー/Abyss-sphere》
永続罠
デッキから「水精鱗」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
また、このカードがフィールド上に存在する限り、自分は魔法カードを発動できない。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
このカードは発動後、次の相手のエンドフェイズ時に破壊される。



晴明「……特殊召喚、するのは《水精鱗-アビスリンデ》……です」


《水精鱗(マーメイル)-アビスリンデ/Mermail Abysslinde》
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1500/守1200
フィールド上のこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、デッキから「水精鱗-アビスリンデ」以外の
「水精鱗」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。「水精鱗-アビスリンデ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

攻撃力:1500→750

皇:場
ローズトークン


晴明「……エンドフェイズに……アビスフィアーは破壊……され、アビスリンデも……破壊、されます」

   「……私は……アビスリンデの、効果で……《水精鱗-アビスタージ》を……召喚、します」


《水精鱗(マーメイル)-アビスタージ/Mermail Abyssturge》
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1700/守1100
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札の水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。
自分の墓地からレベル3以下の水属性モンスター1体を選択して手札に加える。
「水精鱗-アビスタージ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

攻撃力:1700→850

皇:場
ローズトークン(2)


皇「おいおい……プレゼントのつもりかい?」



晴明「…………アビスタージ……効果です。モンスター……を、捨てて……回収、します」


晴明:手札→墓地
《水精鱗-アビスグンデ》
墓地→手札
《フィッシュボーグ-アーチャー》


晴明「……アビスグンデの……効果、です。アビスリンデを……特殊召喚、します」


《水精鱗-アビスリンデ》
攻撃力:1500→750

皇:場
ローズトークン(3)


皇「これで3体目……」

晴明「……私の……ターン、です……!」 手札:2→3

   「……フィッシュボーグ-アーチャー……召喚、します」


《フィッシュボーグ-アーチャー/Fishborg Archer》
チューナー(効果モンスター)
星3/水属性/魚族/攻 300/守 300
このカードが墓地に存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
手札の水属性モンスター1体を捨てて発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。
さらに、この効果で特殊召喚したターンのバトルフェイズ開始時に
水属性以外の自分フィールド上のモンスターを全て破壊する。
「フィッシュボーグ-アーチャー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

攻撃力:300→150

皇:場
ローズトークン(4)



皇「ふん、不効率なことを……」

晴明「……レベル4、水属性のアビスタージに……レベル3の……アーチャーを、チューニング……」

   「……レベル7……《氷結界の龍 グングニール》を……シンクロ召喚、します……!」


《氷結界の龍 グングニール/Gungnir, Dragon of the Ice Barrier》
シンクロ・効果モンスター
星7/水属性/ドラゴン族/攻2500/守1700
チューナー+チューナー以外の水属性モンスター1体以上
1ターンに1度、手札を2枚まで墓地へ捨て、捨てた数だけ相手フィールド上のカードを選択して発動できる。
選択したカードを破壊する。

攻撃力:2500→1250

皇:場
ローズトークン(5)


晴明「……グングニールの効果を……! 手札を、1枚捨てて……」

皇「無駄なことに固執し続けるのは良くないんじゃないかなぁ! 《ブレイクスルー・スキル》を発動!」

晴明「……!」


《ブレイクスルー・スキル/Breakthrough Skill》
通常罠
(1):相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
(2):自分ターンに墓地のこのカードを除外し、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その相手の効果モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。


晴明「……っ、でも……コストは……支払って、ます……」

皇「それが何か……?」



晴明「……《海皇の狙撃兵》……の……効果、です……」


《海皇の狙撃兵/Atlantean Marksman》
効果モンスター
星3/水属性/海竜族/攻1400/守 0
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、デッキから「海皇の狙撃兵」以外のレベル4以下の
「海皇」と名のついた海竜族モンスター1体を特殊召喚できる。
また、このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時、
相手フィールド上にセットされたカード1枚を選択して破壊する。


晴明「……セットカードは……破壊、して……もらいます……!」


場→墓地
《魔のデッキ破壊ウイルス》


晴明「……っ」

皇「はは! どうやら予想が外れたようだなぁ?」

晴明「……なら……ダメージ、だけ……でも……! グングニールで……ローズトークン、に、攻撃します……!」


ズシャアアアアアッ!


皇「……ふん……」LP:4000→3550



晴明「……ターン……終了、します……」

皇「随分とお優しい攻撃じゃあないか。私のターン」 手札:1→2

  「私は《サイバー・ダーク・キール》を召喚する!」


《サイバー・ダーク・キール/Cyberdark Keel》
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻 800/守 800
このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地のレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、相手ライフに300ポイントダメージを与える。
このカードが戦闘によって破壊される場合、代わりにこのカードの効果で装備したモンスターを破壊する。


皇「キールの効果により、ハウンド・ドラゴンを装備……」


墓地→装備
《ハウンド・ドラゴン》

《サイバー・ダーク・キール》
攻撃力:800→400→2100


晴明:場
ローズトークン



皇「バトルにしようじゃあないか。グングニールに攻撃!」

晴明「っ……う……!」 LP:4000→3150

皇「まだだ、キールがモンスターを破壊したとき、相手に300のダメージを与える! 喰らうといい!」

晴明「……っ、あ……!?」 LP3150→2850  ズザッ…

皇「フッ……無様に転げ回らないでくれないかなぁ? 私はカードを1枚セットしてターンエンド」 手札:0

晴明「……ど……ドロー……!」 手札:1→2


晴明(……サイバー・ダークモンスターは、融合体になるモンスター以外は通常召喚されるカード……)

   (アークナイトはあまり効果が無い……いや、そもそも、攻撃力も不足してる……)

   (……なら、別の方面からアプローチする。ブレイクスルー・スキルは墓地、私のターン中には使えない、なら……)


晴明「……《水精鱗-アビスパイク》……召喚、します」


《水精鱗-アビスパイク/Mermail Abysspike》
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1600/守 800
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札の水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。
デッキからレベル3の水属性モンスター1体を手札に加える。「水精鱗-アビスパイク」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

攻撃力:1600→800



晴明「……この、効果で……アビスグンデ……を、墓地へ……」

   「……デッキ、から……は、後続の……アビスグンデ、を……。そして、アビスグンデの効果で……」

   「……アビスタージを、蘇生、します」


《水精鱗-アビスグンデ/Mermail Abyssgunde》
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1400/守 800
このカードが手札から墓地へ捨てられた場合、自分の墓地から「水精鱗-アビスグンデ」以外の
「水精鱗」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
「水精鱗-アビスグンデ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。


手札→墓地
《水精鱗-アビスグンデ》

デッキ→手札
《水精鱗-アビスグンデ》

墓地→場
《水精鱗-アビスタージ》
攻撃力:1700→850


皇「……何を狙っているのかなぁ?」

晴明「……全て、破壊します……。二体のモンスターで……オーバー、レイ……!」

皇「……まさか!」

晴明「――――……ランク4……《励輝士 ヴェルズビュート》……!」


《励輝士 ヴェルズビュート/Evilswarm Exciton Knight》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/悪魔族/攻1900/守 0
レベル4モンスター×2
相手の手札・フィールド上のカードを合計した数が自分の手札・フィールド上のカードを合計した数より多い場合、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。このカード以外のフィールド上のカードを全て破壊する。
この効果を発動したターン、相手プレイヤーが受ける全てのダメージは0になる。
この効果は自分のメインフェイズ時及び相手のバトルフェイズ時にのみ発動できる。

攻撃力:1900→950



晴明「……ヴェルズビュート……の、効果……です。ORUを一つ使い……」

   「……このカード以外……全て。破壊します……」

皇「ちっ!」


場→消滅
晴明:ローズトークン
皇:ローズトークン4

晴明:場→墓地
《水精鱗-アビスリンデ》

皇:場→墓地
《サイバー・ダーク・キール》
《ハウンド・ドラゴン》
《リミッター解除》
《ブラック・ガーデン》


皇(トークンを大量生成されるからか……)


晴明「……更に……アビスリンデ、の……効果、です」

皇「……」

晴明「……デッキ、から……《水精鱗-リードアビス》を……特殊召喚、します……!」


《水精鱗-リードアビス/Mermail Abyssleed》
効果モンスター
星7/水属性/海竜族/攻2700/守1000
自分のメインフェイズ時、手札からこのカード以外の水属性モンスター3体を墓地へ捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。この効果で特殊召喚に成功した時、
自分の墓地から「アビス」と名のついた魔法・罠カード1枚を選択して手札に加える事ができる。
また、このカード以外の自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する
「水精鱗」と名のついたモンスター1体をリリースする事で、相手の手札をランダムに1枚墓地へ送る。
「水精鱗-リードアビス」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。



晴明「……更に……タイダルの、効果……です……! 狙撃兵と……重装兵……除外し……特殊召喚、します……!」


墓地→場
《瀑征竜-タイダル》


晴明「……レベル7、タイダルと……リードアビス、で……オーバーレイ……!」

   「……ランク、7――――《水精鱗-ガイオアビス》……!」


《水精鱗-ガイオアビス/Mermail Abyssgaios》
エクシーズ・効果モンスター
ランク7/水属性/水族/攻2800/守1600
水属性レベル7モンスター×2
エクシーズ素材を持っているこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
レベル5以上のモンスターは攻撃できない。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力よりも低い攻撃力を持つ
相手フィールド上のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。

皇「ふん、行動を阻害するものが無くなっただけで生き生きと……」

晴明「……そんなの、当然……です。私は……これで、ターン……エンドします」



皇「今まで殆どダメージなんて与えられていないというのに、言える台詞かなぁ?」

晴明「……これから、です」

皇「さあ、それはどうだろうね! 私のターン……!」 手札:0→1

  「私は《闇の誘惑》を発動!」

晴明「!?」


《闇の誘惑/Allure of Darkness》
通常魔法(制限カード)
(1):自分はデッキから2枚ドローし、手札の闇属性モンスター1体を除外する。
手札に闇属性モンスターが無い場合、手札を全て墓地へ送る。


晴明「……て、手札……が、たった、それだけ……の、状態、で……闇の、誘惑……!?」

皇「時には、賭けに興じることも必要な素質じゃあないかな……二枚のカードをドロー!」 手札:0→2

  「――――――そして、1枚を除外させてもらう!」


手札→除外
《サイバー・ダーク・エッジ》


晴明「……!」

皇「正しいことをしていれば、結果は付いてくるんだよ……! 墓地の闇属性モンスターは3体!」



晴明(……この、召喚条件は……!)


皇「出でよ、《ダーク・アームド・ドラゴン》!」


《ダーク・アームド・ドラゴン/Dark Armed Dragon》
効果モンスター(制限カード)
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守1000
このカードは通常召喚できない。自分の墓地の闇属性モンスターが3体の場合のみ特殊召喚できる。
自分のメインフェイズ時に自分の墓地の闇属性モンスター1体を
ゲームから除外する事で、フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。


晴明「――――――……!!」

皇「もう、どうするかは分かるんじゃあないかなぁ……? ダーク・アームドの効果を発動……!」

  「墓地のキール、ホーンを除外し、二体のモンスターを破壊させてもらう……! 邪魔なんだよッ!」


皇:墓地→除外
《サイバー・ダーク・キール》
《サイバー・ダーク・ホーン》

晴明:場→墓地
《水精鱗-ガイオアビス》
《励輝士 ヴェルズビュート》


晴明「……そん……な……!」



皇「ダーク・アームド・ドラゴン! ダイレクトアタック!」

晴明「……っ……!!」 グッ


ズドオオオオオオオオオオッ!!


晴明「く、……あ、う、わああああああぁぁぁっ……!!」 LP:2850→50  ズザザザザザザッ!

皇「……ターンエンド……。ふ、はははっはははは! その痛みjは報いと知るがいい!」

  「あの薄汚い連中に同情し、あまつさえ守るなどと口にした君の失態だとなぁ!」

晴明「……か、ほっ…………く……ぁ……」 ヨロッ

皇「……立ち上がるのかい?」

晴明「…………げほっ……。っ、た、立ち……ます…………」

   「……いくらでも……立ちます…………力に、なるって……言った、から……」

皇「……お前、死にたいらしいな?」

晴明「……自分の意志を……貫き通せない、なら……死んだ方が、マシ……です」



晴明(……とはいえ。このまま場を放置していれば敗色は濃厚……)

   (普段外に出やしない肉体が悲鳴を上げてる。体中が痛い……)

   (もう、やめてしまいたい。けれど……やめちゃいけない、それは確か、だ)

   (……じわじわと、痛みが駆け抜けてくる。同時に、意識が……おぼろげに、なってくる)

   (……この感じ、どこかで、知ってる。ナンバーズを手に入れる直前の、ような……)

   (……私、は――――――)



◆ 分岐

1.感覚に身を委ねる
2.しっかりと意識を保つ

↓1~3 多数決



晴明(……だ、だめ、だ……! 今は、前を、向いて……!!)


――――本当にいいの?


晴明(……ああ、もう、うるさい……! 私は……!)


晴明「……ど、ろー……!!」 手札:1→2

皇「……さあ、どうするのかなぁ?」

晴明「……フィッシュボーグ……効果、発動……し、ます……! アビスグンデ……を、墓地に、送って……っ」

   「……フィッシュボーグ、を、……ぼ、墓地、から……特殊、召喚……そして……」


手札→墓地
《水精鱗-アビスグンデ》

墓地→場
《フィッシュボーグ-アーチャー》


晴明「……アビス、グンデの……効果、で……が、ガイオ、アビスを……蘇生、します……!」


墓地→場
《水精鱗-ガイオアビス》


皇「ふうん……?」


晴明(……グングニールは、1枚しか……無い。今は、とにかくダーク・アームドを……破壊する……!)



晴明「……か、はっ……!」

皇「息も絶え絶えじゃあないか……」

晴明「……関係……ありま、せん……っ! ……っ、はぁ……ぐ……」

   「……ガイオ、アビスで……ダーク・アームド・ドラゴン……を、攻撃……!」


ドガシャアアアアアアアアッ!!


皇「相打ち、と」

晴明「……はぁ……はぁ……か、カードを……セット。して……ターンエンド……です……」

皇「私のターン。カードをセットしてターンエンド」

晴明「……結局……ドローゴー……です、か」

皇「私はキミのサレンダーを促しているんだ」

晴明「……誰が……っど、ロー……!」


晴明(……!)



晴明「……私……は、《水精鱗-アビスディーネ》……召喚、します……!」

皇「……!」


《水精鱗(マーメイル)-アビスディーネ/Mermail Abyssdine》
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1000/守 200
自分フィールド上に「水精鱗」と名のついたモンスターが存在する場合、
このカードがカードの効果によってデッキまたは墓地から手札に加わった時、このカードを手札から特殊召喚できる。
また、このカードが「水精鱗」と名のついたモンスターの効果によって特殊召喚に成功した時、
自分の墓地からレベル3以下の「水精鱗」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
「水精鱗-アビスディーネ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。


晴明「……レベル3の……アビス、ディーネに……レベル、3の……げほっ、アーチャーを……チューニング……!」

   「……レベル、6……! 《氷結界の虎王ドゥローレン》……!」


《氷結界の虎王ドゥローレン/Dewloren, Tiger King of the Ice Barrier》
シンクロ・効果モンスター(準制限カード)
星6/水属性/獣族/攻2000/守1400
チューナー+チューナー以外の水属性モンスター1体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在するカードを任意の枚数選択して持ち主の手札に戻す事ができる。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、この効果で手札に戻したカードの数×500ポイントアップする。


皇「ドゥローレン……攻撃力2000……」

晴明「タイダルの……効果、を……発動……!」

皇「!」



晴明「……アーチャー……と、アビスディーネ……を、除外、することで……特殊召喚、します……!」


晴明
墓地→除外
《水精鱗-アビスディーネ》
《フィッシュボーグ-アーチャー》
墓地→場
《瀑征竜-タイダル》


皇「っ……! 合計攻撃力4400……!」

晴明「……これ、で……終わり、です……か、はっ……ドゥローレン、ダイレクト……アタック……!」

皇「っ、う、ぐ……!!」 LP:3550→1550

晴明「……た、タイダル……で、ダイレクト、アタック……ッ!」

皇「くそっ……くそぉぉおぉお!」








皇「――――と、言ってほしかったのかなぁ?」

晴明「……な……!?」



皇「リバースカード、《ガード・ブロック》……その攻撃のダメージは0にさせてもらったよ」

晴明「…………!!」 ギリッ


《ガード・ブロック/Defense Draw》
通常罠
相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。
その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。


皇「危なかった……もし引いていたカードがまた別のカードなら、私は負けていた」

  「ははは……だが、もうそういうわけにもいかない。効果で1枚ドロー!」 手札:0→1


晴明(……だ……ダメ、だ……伏せカードは……《激流蘇生》…………)

   (このターン……モンスターが、破壊されてる、わけじゃない……発動、は……不可能……!)


皇「もういいようだね、私のターン」 手札:1→2

  「《異次元からの埋葬》、そして《サイバーダーク・インパクト》を発動!」


《異次元からの埋葬/Burial from a Different Dimension》
速攻魔法(制限カード)
(1):除外されている自分及び相手のモンスターの中から合計3体まで対象として発動できる。そのモンスターを墓地に戻す。

除外→墓地
《サイバー・ダーク・エッジ》
《サイバー・ダーク・ホーン》
《サイバー・ダーク・キール》


《サイバーダーク・インパクト!/Cyberdark Impact!》
通常魔法
自分の手札・フィールド上・墓地から、「サイバー・ダーク・ホーン」「サイバー・ダーク・エッジ」「サイバー・ダーク・キール」を
それぞれ1体ずつデッキに戻し、「鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン」1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

墓地→デッキ
《サイバー・ダーク・エッジ》
《サイバー・ダーク・ホーン》
《サイバー・ダーク・キール》



皇「ふん……現れろ、《鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン》!」


《鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン/Cyberdark Dragon》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻1000/守1000
「サイバー・ダーク・ホーン」+「サイバー・ダーク・エッジ」+「サイバー・ダーク・キール」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在するドラゴン族モンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
また、このカードの攻撃力は自分の墓地のモンスターの数×100ポイントアップする。
このカードが戦闘によって破壊される場合、代わりにこのカードの効果で装備したモンスターを破壊する。

攻撃力:1000→1300


晴明「……ぁ…………」

皇「まったく、煩わしい制約が無ければここでキミを殺していただろうが……」

  「手加減はしてあげようじゃあないか。装備するカードは《ハウンド・ドラゴン》……」


《鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン》
攻撃力:1300→1200→2900


皇「攻撃対象はタイダル! 行けッ!」 キュオオオオオオ…


ズドオオオオオオオオオオオオッ!!


晴明「っあ―――――――――――」 LP:50→0  ピ――――――ッ……





◆ 草加皇とのデュエルに敗北しました


勝率90%

トリップ→#kaixa01fai
指定数値→91

91+01=92

数値が90以上となったため、敗北です






        /      / }∧::{ヽ    ヘ
       /  /乂_...../..../::∧:::l....,ー- _,.ヘ
      /   /.............../.,....{::{l0l}::l...ヽ............lヘ
     /  /................/l..|.....l::..、ソ::/....,..}............l ヘ
..   /、\/................/:::l´ゝ...l:::':::/..../}ノヘ...........l. ヘ

.   /  ヽl................/ーt─ァヽl:::://r‐ァ‐l............l´ノヘ
  /   /............../: ̄ ̄ ̄ノ:/´ ` ̄ ̄l............l/  ヘ
/.   /............../、¬::::::::::::/::::l. ::::::::::::/l............l   ヘ
     l.............../ol:', l:::::::::/:::::::|.. ::::::::://:l.|...........l    \
     l............./∧|、.ヘl::::::: __ ::::/., イOl..........l     \
.    l............/.{O}|、\:::::::: ─- `:::/l ∧l..........l       \
    |.........../. ∨ |::\\::::::::::::://l. {O}...........l         \
     |........../  O_|:、:::::\`ーイ/:::::|  ∨ l..........l          \
.    |........./  /ノ::l:::ヽ::::l__/:::/:::∧  O. l..........l           \
    |..........l/::::/::::::l::::l::::::::::::::::::l:::::l::∧   l..........l             \

ではそろそろ今スレも残り少ないので次スレ立ててきます
怒りは>>946のどこぞのバリアン世界の神にぶつけましょう

【遊戯王】主人公「荒廃世界のデュエリスト。その6です」【安価・コンマ】
【遊戯王】主人公「荒廃世界のデュエリスト。その6です」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
(ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420810503/)

立てたのん。こっちは埋めネタに使うと思います


○ 竜胆の路地裏生活?


竜胆「路地裏で暮らし始めて数日になるが私はもう限界かもしれない」

晴明「……はぁ」

竜胆「聞いてくれ」

晴明「……あ、あの。私の……意思は」

竜胆「お前がここに押し込んだんだろう、頼むから聞け」

晴明「……ま、まあ……えと、そう……言われたら、何も……言えない、です……けど」

竜胆「一言で言うとだ」

晴明「……はぁ」

竜胆「関係が……恐ろしく密接で、距離感がつかめん」

晴明「……はぁ……え?」

竜胆「……どういうことか理解できないと思うだろうがな」

晴明「……えと」



竜胆「この国は過去、都市に一極化した人口構造をしていたな。その頃から村社会、という言葉はあったが」

晴明「……です」

竜胆「この閉鎖空間だ……結論から言えば、この路地裏は極度の村社会を形成している」

晴明「……えと、何か、問題……が」

竜胆「問題だ。閉鎖された村によそ者が来たとき……どうなると思う?」

晴明「……ま、まさか、差別……を」

竜胆「いや、逆だ。ちょっとヒくほどの接待を受けるんだ」

晴明「……は?」

竜胆「元々私が敵だったこともあり、遠巻きにことを眺める者も多いが……何故か歓迎ムードなのだ」

晴明「……い、いい……じゃ、ない……ですか。えと……血色も、いい、ですし……」

竜胆「ああ……こっちに来てからというもの、体重が1.5キロ増えた。だが問題はそこじゃあない」

晴明「……はぁ」



竜胆「私は敵だぞ。時に奴らの仲間を手にかけたこともある……だのに、何故あのように接することができる?」

   「頭からバリバリと喰うつもりかと思ったが、そういう様子も見られん……」

晴明「……お、思ったより……えと。想像力、豊か……です、ね」

竜胆「いや、半ば冗談なのだが……それとは別に、不安が尽きんのだ」

晴明「……と、言う、と……」

竜胆「何故、私を排斥しようとしない?」

晴明「……?」

竜胆「普通だ。敵なんだぞ、ならば、自衛のために私を殺していてもおかしくないはずだ」

   「それがどうだ。恨みごとの一つも言わず、時にはただ遠巻きに見るだけ」

   「石を投げるなり殴りつけるなりすればいいだろう、だのに何故だ?」

   「不安に思うと同時に……申し訳なくも思うのだ。いちいち謝罪を言って回る気は無いし、仕事と割り切っている」

   「……が、これでいいのか、と……そう思ってしまうのだ」

晴明「……えと、ですね……」



晴明「……多分……その、それで、いいんだと……思い、ます」

竜胆「どういうことだ……?」

晴明「……そうやって、思って……もらう、ことが……最大の、謝罪になる……って、こと、かも、って」

   「……えと、こう、言っては……なんです、けど……白藤さん、回りくどいこと……好きそう、ですし」

竜胆「……あまり、意味が分からないな……」

晴明「……そうやって、考えて……えっと、竜胆さん……不安に思って、苦しんで……その、えと、自分を、省みて……」

   「……そう、なるって……分かってるから……何も、言わないんだと……」

竜胆「……そう、か……? いや、だとして……お前がそれを言ってもいいのか?」

晴明「……あっ」

竜胆「不安の種が除かれれば、反省にも贖罪にもならんだろう……」

晴明「……えと、聞かなかった、ことに……は」

竜胆「できんな」

晴明「……で、です、よね……」



竜胆「……だが、そういうことなら、もっと考えることにしよう。私は何をしたいのか……」

   「ここで何をすべきなのか、それから……今後の進退も含め、か」

晴明「……です、か」

竜胆「まずは、調理でも覚えてみるとするか。晴明、手を貸せ」

晴明「……え、あ。はい……その、だ、だいじょぶ……で、です、か?」

竜胆「ふん、何のこともない、手順の通りにやればいいだけなのだ」

晴明「……え、えと……」

竜胆「まずは品物を揃えに行くぞ。そうだな、この本に記載のあるものを全て買うか……」


晴明(これは……カタチから入ってダメになるタイプでは……)


◆ 竜胆の路地裏生活? 終わり


○ コイバナ?


◆ 晴明の部屋

ナクア「浮いた話が無い」

晴明「……はぁ」

奏「うん。うん?」

遊聖「何をおっしゃっているのか理解致しますのですけれど」

ナクア「だから、高校生なのに私の周りだけ浮いた話を聞かないのよ!」

晴明「……え、べ、別に……そういうの……必要……ないと……思うんです、けど」

奏「ひ、ひとの、自由だし、ねっ。あ、でも、あ、あこがれはするよ?」

遊聖「まあ、心惹かれる方がいないのに、ということはありますわね」

ナクア「それよ」

晴明「……?」

ナクア「恋愛というものを理解できる人間が、この部屋にいないのよ」

晴明「……で、です、か……?」



晴明←言わずもがなアレ

奏←芸術にひたすら才能振ってるコミュ障かつ音楽方面に熱心すぎる

遊聖←腐ってる上に家柄もあって恋愛に上がるまでのハードルが高すぎる

ナクア←子供


晴明「……でした……ね……」

ナクア「刺激が無さすぎてつまらないわ」

奏「つ、つまらないから、って、そういうことじゃないと、思うん、だけど……」

遊聖「別に、急ぐものでもありませんわよね……」

ナクア「そして誰も彼も仙人のように達観してる」

晴明「……えと……別に、悪い、ことでも……ない、のでは」

ナクア「イジれないじゃない」

晴明「……えー……」

ナクア「というのは冗談よ。後に灰色の青春と呼ばれるような日常を送っていてどうか、という話よ」

晴明「……恋愛……至上主義、の……世の中、なら……まあ、ともかく、です、けど……」

遊聖「好きな人もいないのに急いても……」

ナクア「本当にこれ女子高生の会話なの?」



ナクア「つまらないわね。安倍晴明、誰か気になるような男でもいないの?」

晴明「……いえ、別に……」

ナクア「言い切られたんだけれど。普段遊んでる二人とかは……」

晴明「……な、なんか……そういう……感じ、でも……」

ナクア「哀れな……」

晴明「……あ、で、でも……」




◆ 部屋の外


昴「続きは!?」

只野(無言の腹パン)

昴「う゛っ……」 ドサッ

只野「ガールズトークの盗み聞きなんて卑劣な真似をするな!」



ナクア「でも……何よ」

晴明「……あ、いえ……ひ、秘密、で」

ナクア「何よそれ!?」

奏「ん、で、でも、なんとなく、分かるかなっ」

ナクア「何が!?」

遊聖「どんな人と、くらいの漠然とした希望はあるということですわね?」

晴明「……ま、まあ……」

ナクア「どんな人よ」

晴明「……えと……暖かい……家庭、を……作れたら、くらい、には……です」

奏「う、うん、そういうの、いい、よねっ」


ナクア(裏事情が重いだけに和みづらい……)


◆ コイバナ? 終わり

好感度高いとそういうイベントも起きるんですかね?メイドは別として

>>973
起きるよー
この周回だと路地裏√に入っちゃってかなり進んだからそれどころじゃないけど

もっとも、ひと段落したらアフターストーリー的にしばらく晴明操作するようにはできるし
今後もこの周でそういう展開が無いとは一概に言い切れない




○ 「×」


魅行「晴明様のお相手はこの私以外に認めません」

祝呼「馬鹿ね、せーちゃんは私のハーレムに加わって肉欲万歳な生活を送ってもらうわ」

魅行「フッ……そのように不誠実な考えで晴明様が靡くとお考えで?」

祝呼「ハッ……靡かせてみせる、それが腕であり技、そして業よ」

魅行「………………」

祝呼「………………」

魅行「一時矛を引きましょう」

祝呼「そうね、永劫この言い争いは終わりそうにないわ」

魅行「かくなる上は……デュエルですか?」

祝呼「それじゃあ消耗戦でしかない以上、私は望まない」

魅行「冷静な方で助かりましたよ」

祝呼「そうね……とりあえずは。あなたも」

魅行「私は私なりの矜持を持っているだけのことです」



魅行「しかし、晴明様はここのところ女性との付き合いが非常に多く」

祝呼「どういうこと?」

魅行「私の仲間と、晴明様のご学友、それからこのショップに出入りしている方……」

   「さまざまな可能性も当然、見受けられます」

祝呼「男は?」

魅行「晴明様自身があまり恋愛的な意味で興味を持っておられない様子ですので……」

祝呼「一考に値しない……ね」

魅行「ええ。女性もそうだと言えますが、こちらからアタックすれば場合によっては」

祝呼「引きずり込むことのできる可能性が……」

魅行「そうした様子は皆無ですし今は完全にノンケですが、あるいは……」


◆ その頃

晴明「……へくちっ」

ハル(脳内)『風邪?』

晴明(……さぁ……)



魅行「筆頭は奏様ですね」

祝呼「学校での友達ね……」

魅行「というより鉄板です。惜しむらくはどちらから、というものが想像できないことで……」

祝呼「というと?」

魅行「一番のご友人でございますから、奏様自身もそれほど攻めっ気は無く……雰囲気+なし崩しでしか、と」

祝呼「なるほど……」

魅行「逆に、そこに至ればもう崩れ落ちるようにぬっちょぬっちょと」

祝呼「その後のドロドロが想像できないほどラブラブに、と」

魅行「大筋はそれで仔細無いかと……」

祝呼「こっちの筆頭は当然楓ちゃんね……バイトの先輩後輩だし、付き合いも長いわ」

魅行「おや、祝呼様ではありませんか」

祝呼「私を除いて、の話よ」



祝呼「そうね……例えば、そういう本を見て、悶々とした結果……というのがありうる線ね」

魅行「成程、晴明様自身はそういった欲とは基本無縁な風ですからね」

祝呼「ある時に一瞬暴発、せーちゃんに襲い掛かりかけるも寸前で停止、自己嫌悪に陥るわ」

魅行「テンプレでございますね」

祝呼「しかし、それを感じ取って受け入れるせーちゃん、そして……ってとこね」

魅行「実にベネかと。では……こちらの騎士系と武士系で考えて参りましょうか」

祝呼「二人一組なの?」

魅行「いえ、カテゴライズとして楽なので」

祝呼「ああ……」

魅行「そうですね、騎士系は晴明様の危機を助け、ほのかに想いを抱かれる」

   「いずれ思いは膨れ上がり、耐えきれなくなった想いを告げ……でしょうね」

祝呼「王道風でいいわ」

魅行「武士系はアレですね。壁ドン(リア充的な意味で)をしたら逆に反撃、その後はねちっこく責められ……」

祝呼「退廃的ね。好きよ、そういうのは。しかしその武士系ってヘタレなの?」

魅行「いえ、ただ晴明様のように大人しい方に弱いというだけでございます」

祝呼「けれど、内面に隠したS性を表出、というのも味わい深いわね……」



祝呼「そう考えると、キヨも攻められる立場かしら」

魅行「ほう……?」

祝呼「キヨの場合、色々言いながらも実はMって可能性があるわけよ。じゃなくても、かわいいかわいい言われれば一発でしょ」

魅行「というのは?」

祝呼「可愛いもの好きを隠してたキヨ。二人で秘密を共有しているうちに……って感じね」

魅行「残る御仁は、ナクア様とシスター・エリス氏、ラスボスこと御影遊聖様ですね」

祝呼「富津氷華ともう一人、この前来てた子は?」

魅行「接点が少なくございますので、こちらに関しては語ることはできかねます」

祝呼「ふーん……じゃあ、一人目から」

魅行「人体の神秘に迫るためにという口実でツンデレのナクア様に対して母性全開で晴明様がリードする形で」

祝呼「シスター」

魅行「やっぱり礼拝堂での神前プレイかと」

祝呼「ラスボス」

魅行「漫画の実演資料、そして行きつく先として……」

祝呼「…………」

魅行「…………」


  ピシガシグッグッ



魅行「何よりも惜しむらくは、晴明様がノンケだという点です」

祝呼「全員取り込んでハーレムも考えたのだけれど……残念だわ」

魅行「何より晴明様の性格上、ハーレムを許容するとお思いですか」

祝呼「そこよね……ああ、狂おしいほどに惜しい」

魅行「それから、周囲を固める方々の存在ですね……私は中枢におりますが、基本的にあの周辺の堅固さは」


楓「……ウチの店で反社会的な言動は慎んでいただけないかなぁ?」 ピクピク

祝呼「やっべ」

魅行「反社会的とは失礼な。せめて倫理に反すると仰ってください」

楓「変わらんわぁーっ!!」


◆ この後普通に店から放り出された

小ネタはこんなとこで


ところでそろそろ次の周の都市だけでも決めとこうと思ってます
前回意見をお聞きしたところ別の都市の方がいいということでしたので、候補は以下の通り

1.広大な荒野を行く移動都市
2.海上プラントをベースにした海上都市
3.雪深い開拓地に位置する山村

埋まるまで投票という形式で。とりあえず、1つのIDにつき一票という形式でお願いします
もっとも、こっちのスレ見てる方が10数人もいるかという問題もありますが
なお、3は1スレ目のネタ選択肢「試される大地」と同じです

8票得票なので、集計前に2に決定ぽいです
もうこれ以上票も入らないと思うので、埋めついでに>>1000で都市の名前を決めてしまおうかと

ガンガリティア

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