【艦これ】提督「安価で磯風のハートを射止める」 (268)

・あまりにぶっ飛んだ安価だと一つずらすことあり。グロや過度なエロ、下ネタとかだったら適用

・稀にキャラの口調とかに変化があるかもしれません。 ならないように最大限努力しますがなったらごめんなさい

・初安価なので変なことしてたら指摘してくれると大助かり

・磯風はかわいい

・不定期更新

以上のことを納得してもらえると幸せになれるはず

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〈執務室〉

天津風「あなた、浮いた話の一つでもないのっ!?」バンッ

提督「急になんだ天津風...お前が気にすることじゃないだろう」

天津風「今年で二十三歳になるのに恋もしたことがないって聞けば気にするわよっ!」

提督「天津風は世話焼きだなぁ。 けど俺はこうしてみんなと仕事するのに生きがいを感じてるんだ。 恋する暇はない」

天津風「私もあなたと仕事をするのは楽しいけど...こう、なんだか心配なの! 前に居酒屋で飲んでた先輩提督みたいになっちゃうかもしれないのよ?」

提督「提督の四十歳までの既婚率は九十パーセント。 その中での艦娘との結婚率は八十パーセント以上...それで婚期を逃しちゃなぁ......」

天津風「少なくともあなたにはああなって欲しくないわ。 ウチの鎮守府で誰かいないの?」

提督「九割が駆逐艦の鎮守府でそういう感情を持っちゃアウトだと思うんだよ」

天津風「世の中にはまるゆと結婚した猛者も...」

提督「天津風は俺をそんな猛者に仕立て上げたいのか」

天津風「............やっぱり今の発言なしでお願い」

提督「分かってくれて何よりだ」


提督「この話はお終い、今日の予定を頼む」

天津風「んもぅっ! いつかはちゃんと考えてもらうわよ! えっと、今日は......あぁっ!!」

提督「今度はなんだ...?」

天津風「そうよ! 今日は磯風が来る日じゃないっ! すっかり忘れてた!」

提督「新しい艦娘...しかもあの武勲艦の磯風がウチの鎮守府に来るのか、心強いな」

天津風「これで現存する駆逐艦は全員着任したことになるわ。 何気にすごいことよ」

提督「ウチは駆逐艦が増えてもあまり意味無いのだが......陽炎型のみんなは喜ぶだろうし、いいか」

天津風「もしかしたらあなたの好みかもよ? 磯風は綺麗な子だからね!」

提督「はっはっは! 駆逐艦に惚れるなんてあるわけないだろ」

コンコンコン

提督「おっ、噂をすればなんとやら......入ってくれ」


ガチャッ

磯風「失礼する。 本日付けでこの鎮守府に着任することになった陽炎型駆逐艦十二番艦の磯風だ、よろしくたのむ」ビシッ

提督(...おぉ、天津風の言う通り綺麗な艦娘だ。 駆逐艦とは思えない雰囲気出している)

天津風「久しぶりね磯風! またみんなで頑張りましょっ!」

磯風「この磯風に任せてくれ。 大丈夫、絶対守ってあげる」

天津風「妹に守られてばっかりじゃ姉の顔が立たないわ...けど、期待しちゃうから」

磯風「ああ......ところで、隣の男性は天津風の亭主か?」

天津風「て、ていしゅっ!? そんなわけないじゃない! 私はただの秘書艦なんだから!」シュポー

提督(時雨や朝潮、初雪とまた違った艶のある黒髪...あずき色の瞳と合わさって一層美しい)

「...っと! ちょ......あな...!」

提督(歳はだいたい村雨型と同じと見て間違いはない。 あの長さの違うソックスはオシャレかなにかだろうか? 純粋に間違えてるなら可愛いところも———)


天津風「ちょっとあなた! 私の話聞いてるの!?」

提督「っとと、すまない、少し考え事をしていた。 何か言ってたのか?」

天津風「磯風に挨拶してあげてって言ったの! もうっ、あなたはすぐ自分の世界に入るんだから!」

磯風「あなた、と呼ぶのは夫婦仲の関係では」

天津風「だから違うって!」シュポポポー

提督(天津風の出す煙で部屋が大変なことになってる......早く挨拶しなければ)

提督「↓2」

※磯風へ挨拶


提督「(顔真っ赤にして焦る天津風...)いやぁ...天津風は可愛いなぁ」ニコニコ

天津風「か、か、かわっ、きゃわっ!?」

磯風「司令は分かる人だな。 天津風はすぐペースを乱す癖は男性の心を惹きつけるだろう?」

天津風「磯風っ! ......って、え? なんでこの人のこと......」

磯風「こんな早朝に提督執務室に秘書艦と司令以外は基本いない。 ましてや男性となれば司令以外は考えられないよ」

提督「からかわれたんだよ、天津風は」

天津風「......あ、あなた達って人は......!」

提督「さて、俺がこの鎮守府提督だ。 磯風、よろしくな」スッ

磯風「世話のかかる姉共々よろしくたのむぞ、司令」ギュッ

天津風「あなた、女の子に可愛いって言ってからかうなんてどうなの!?」

提督「いや、照れるとすぐ真っ赤になる天津風はすーーーっごく可愛いぞ」ニヤッ

天津風「〜〜〜!!!」シュポポポポー!

磯風「ぷっ...くくくっ......」プルプル
I


天津風「ばかっ! ばかっ! ばかぁっ!」ポコポコポコ

提督「艤装のない駆逐艦の攻撃なんざ痛くも痒くなーい」

磯風「着任早々面白いものを見させてもらったよ。 ...で、本当に天津風の亭主では......」

提督「違う違う。 天津風は妻というかは......そうだな、妹みたいなものだ」

磯風「となると司令は私の兄になるな...私は天津風よりはできる妹だぞ?」

天津風「いぃぃそぉかぁぜぇぇぇっ!!!」シュポーッ!

磯風「おっと、それじゃ私はこれで失礼するよ」

提督「大広間に待機していてくれ。 みんなそこにいる」

磯風「情報に感謝する、ではっ!」

ガチャッバタン

天津風「こら待ちなさいっ! 磯風ーーー!!!」

ガチャッバタン

提督「......一層鎮守府が賑やかになる予感がするなぁ」

今回の目的はスレ立てだったので投下はここまでです
不定期更新と言いながらも週に一回は投下できるよう頑張りたい

ところでちょっと天津風人気すぎませんかね......

安価からの投下が遅いのは力不足なので許してくだち
今回は時間の都合で二回に分けての投下になります

このままでは天津風ルートに進んでしまう......


提督(結局お昼まで天津風が帰ってこなかった。 からかいすぎたかもしれない)

提督(可愛いのは事実だしなぁ...可愛いくて一番信頼できるからこそ秘書艦にしてるわけだし)

提督(それより気になるのは磯風を見たときのあの感覚...。 まったく未知の領域にあるものだった)

提督(近しい感覚は天津風といるときの感じ......つまり俺は心の奥深くで磯風がお気に入りになったのか)

提督(姉妹だからなんとなく似て......る?)

提督(似てるかあの二人......? けど何かしら共通点があるから俺は気に入ったんだと思うが...)

提督(あの二人の共通点は...↓2)

※磯風と天津風の共通点


提督(あの二人の共通点は......太ももだ!!)

提督(ほどよい肉付き、ハリとツヤのある肌、短いスカートや丈の長い服からチラリと見えるあの太もも......そうか、俺は太ももフェチだったのか!?)

提督(変態っぽい気もするが、俺は新たな自分を知れたんだ。 恥じる必要などない)

提督(なんだか気分がいいぞ! 今日の昼食は少し豪華なものにしよう!)

提督(この時間なら天津風や磯風も食堂にいるだろうし、さっそくこの発見を伝えてやらなければ!)

提督「さあいざ食堂へっ!」ダッシュ

〈食堂〉

提督「げつげつかーすいもくきんきん〜♪」

間宮「あら提督...どうしたんですかそんな上機嫌で」

提督「間宮か、実はついさっき俺は新しい自分を知ることができたんだ」

間宮「新しい自分...ですか?」

提督「ふっふっふ......聞きたいか?」

間宮「お聞かせ願えるのならぜひ!」

提督「どうやら私は太ももフェチらしいんだ」コソッ

間宮「..................へっ?」

提督「今日、磯風という新しい艦娘が着任してな、今までにない未知の領域を感じたんだ!」

間宮「は、はあ......」

提督「その正体を自分なりに考えたら、この感覚は天津風といるときの感覚に近かった。 そこで磯風と天津風の共通点を探した結果」

間宮「太ももにたどり着いた...?」

提督「その通りだ! 間宮は理解が早くて助かる。 あ、注文は日替わり間宮定食Zで」

間宮「(............どこかに頭を打ったのかしら)日替わり間宮定食Zですね、少々お待ちください!」


提督「やはり間宮定食Zは豪華だなぁ......む、あれは...」


磯風「天津風は本当に司令の話しかいないのだな、時津風に聞いた通りだ」クックッ

天津風「ち、違うわよっ! 来たばかりの磯風にあの人のことを教えてるだけ!」

磯風「どうだか......」


提督(磯風に天津風か...なんだ、さっきのことを心配したが、隣り合わせで仲よさそうに話てるじゃないか)

提督(......二人の両側が空いているな。 他の席は空いてないみたいだし、あそこに座ろう)

提督「↓2」

※磯風の隣か天津風の隣


提督「磯風の隣に座ろう!」

磯風「?......司令か、私の名前大声で呼んでなんだ?」

提督「お前達の両側の席があいてるだろ? 磯風の方に座ろうと決めただけだ、いいかな?」

磯風「勿論、拒否する理由も......」


天津風「............」プクー


磯風「すまんな天津風、私の司令という人間を知りたい」

天津風「べっ、べつにぃ? なんで謝るのっ?」

磯風「亭主を...」

天津風「ち・が・うっ!!」シュポー!

提督「......座っていいんだよな?」

磯風「姉が起こらない程度で、な」

提督「?」

>>42
ミス
「私『も』司令という人間を知りたい」です
なんか別の意味になっちゃう


提督「そんじゃお邪魔しますっと」

磯風「ほう、すごい量だな。 男性とはそんなに食べるのか?」

提督「今日は特別だ。 新しい自分を知れたんだよ」

磯風「新しい自分......司令は自分探しでもしていたのか」

提督「そんな洒落たのじゃないさ。 ただ俺はふと気付いたんだ......自分が太ももフェチだとなッ!!」

天津風「」ブフーッ

ザワザワ...ザワザワ...


磯風「太ももふぇち? 牛か豚の肉の部位か?」

提督「違う違う。 簡単に言えば俺は女性の太ももに魅力を感じるということだ」

天津風「あ、あああああなたいきなり何を言い出すのよぉっ!?」シュポポー

磯風「変わっているな......男性は乳房に強く興味を持つとばかり思っていたぞ」

提督「それは偏見だ磯風。 男は髪、うなじ、脇、ヘソと様々な部位に魅力を感じるんだ」

磯風「ふぅむ...私知らない世界だな。 ありがとう司令。 また一つ賢くなったよ」

提督「礼はいらないさ。 これに気付かせてくれたのは磯風と天津風なんだから」

磯風「私と天津風がか?」

提督「ああ! 実は———」

天津風(まずいわ、あの調子じゃあの人はとんでもない爆弾発言をしちゃうっ!?)

天津風(秘書艦の私があの人の名誉を守らなきゃ!!)

天津風「↓2」

※提督の爆弾発言を止める手段

一回目の投下終了。 二回目の開始はちょっと遅い時間になりそう

天津風ルートにもなりそう(白目)


天津風(こ、こうなったら、ききききしゅをしてあの人の口を塞いじゃうしかないっ!!)

天津風(こここれは私欲じゃないわ、上司の名誉を守る軍事目的のための致し方ない行動、私のふぁーすときすを犠牲にする......コラテラルダメージ!!)

天津風(もうどうにでもなれぇぇぇーーーーーーっっ!!!)バッ

シュポーーーーーーーーーーーー!!!

提督「!? 黒煙が突ぜ———っと!」ヒョイッ

天津風「へっ———うきゃっ!?」ゴチン

磯風「けほっ......何をしてるんだ天津風」

天津風「はっ!? わ、私ったら何をして......」

提督「急に突っ込んできたから驚いたぞ。 ゴキブリでもいたのか?」

天津風「............ご、ごめんなさい。 ちょっと取り乱しちゃっただけ、なんでもないの」

提督「ならいいんだが......」


磯風「顔が真っ赤なのは今の行動に理由があるからでは?」ニヤッ

天津風「あ、あるわけないでしょそんなのっ!!」シュポー

磯風「そういうことにしておくよ......む、司令よ、その食べ物はなんだ?」

提督「ドラゴンフルーツのこと?」

磯風「どらごんフルーツとは随分変わった名前だな」

提督「南国のフルーツですっぱいけど美味いぞ...食べてみる?」

磯風「......いいのか?」

提督「当たり前だろ、俺はケチじゃないからな!」ドヤァ

磯風「ではいただこうか」

磯風「↓2」

※どうやって食べる?


磯風「......司令、あいにく私はフォークが手元にないんだ。 食べさせてくれないかな」

天津風「!?」

提督「フォークなくてもいいような...まあいい、減るもんじゃないしな。 ほら口開けろ」アーン

磯風「......」チラッ

磯風「......ふふっ」ニヤッ

天津風「い、い、磯風ぇ......!」シュボッ

磯風「あーーーんっ......ほほう、これはなかなかいけるな」モグモグ

天津風「わ、私にもちょうだいっ!」

提督「あ、今ので最後だ」

天津風「」


磯風「どれ、私も一つ司令に食べさせてあげよう」

天津風「なっ!?」

提督「俺にか? いいよ、磯風のごはんなんだから、しっかり食え」

天津風(ほっ......)

磯風「そうか...そうだな、こんな色気の無い女から勧められた飯など食えるはずもないな」

提督「え゛っ」

磯風「私は天津風や他の姉妹と違って愛想もなければ魅力も無い。 そんな奴に食べさせてもらっても嬉しいはずないな......」

提督「んなこたぁないっ! 磯風は十分魅力的だろ! 太ももとかっ!!」

天津風「人の妹に変なこと叫ぶなぁっ!!」

磯風「なら食べてくれるよな?」

提督「もちろんだっ! どんと来い!」

磯風「はい、あーん」

提督「あーん!......美味いぞ!」

磯風「よかったよかった......ふふふっ」

天津風(磯風...なんて策士なのっ!?)


〈執務室〉

提督「んん〜〜〜!! やっと終わったぁ!!」

提督「階級が上がってからは書類仕事が増えて大変だよまったく」

提督「今日は磯風が来ていつも以上に賑やかな鎮守府になったなぁ」

提督「天津風の様子がかなりおかしかったのは気掛かりだけど、あいつなら自己管理はしっかりできてるから大丈夫だろうな」

提督「って、うげっ!? もう夜中の二時じゃん!? さっさと寝ないとまた寝坊しちまう!」

提督「着替えてトイレしてさっさと寝ちまおうっと」


提督「うひぃ......やっぱ十一月の下旬は冷えるな」ブルルッ

提督「トイレ終わったらついでに台所でなんか温かい飲み物でも作って寝よう」

提督「......ん? トイレの前に誰かいる......あれは...」


磯風「............」ソワソワ


提督(布団をかぶってるが、あれ磯風じゃねえか......あいつこんな夜遅くになにをして———)


磯風「よーく考えてみるんだ磯風。 この世の中に幽霊などという非科学的なものは存在しないのだ。 全ての現象には科学的根拠が存在し、証明できる。 解明できないことはただ科学技術が追いついていないだけ。 鎮守府にはよく旧日本兵の幽霊が出ると言われるが、祖国のために戦った英霊達は靖国で眠っているのだからそんなことは断じてありえない。 断じてありえないのだ」ガタガタガタ


提督(おぅふ)

提督(どうしよう、すごく見てはいけないものを見てしまった気がする)

提督(おいおいおい! あんな軍人気質な艦娘が幽霊にビビるか!? 自分に励ましの言葉をかけるかっ!?)

提督(......もしや磯風は俺がいるの気付いてからかっているのでは?)

提督(そうに違いない、天津風を手玉に取るようなやつが幽霊にビビるはずないよな!)

提督(脅かしても『ふふふっ、そんなので驚くわけないだろう?』って言うに決まってる)

提督(だが面白い...そのからかい、乗ってやろうじゃないかっ!!)

提督(↓2)

※全力で驚かすor普通に驚かす


提督(まあ、全力だよな。 獅子も兎を狩るのに全力出すって言うし)

磯風「......私なら大丈夫私ならやれる」ガタガタガタ

提督(すげぇ、迫真の演技だな。 これは役者目指していいレベルだ)

提督(けど、他のやつは騙せても、俺は騙せないぜ!)

提督(ゆっくり、ゆーくりと近づいて......)ソローリ

磯風「も、もう我慢の限界だ...行くしかない......! よし、行く」


提督「グオォォォアァァラァァァァァッッッ!!!」ガバッ!


磯風「ぴぇっ———」ビックゥ

提督「あっはっは! 可愛い声出すんだな。 どうだ、ビックリしたか?......あ? なんで湯気が......」

磯風「うぅっひぐっ、えぐっ、ばかぁ...しれいのばかぁ.......うぇぇんっ!」ペタン


提督「えっ、えぇぇぇぇえええええええええええッッッ!!!??? 」

磯風「ばかぁっ! ばかぁっ!」ポロポロ

投下お終いです
普段はキリッとしてて夜は怖がりなキャラって人気あるよね、あるんだよ

たぶん明日も投下してる

ガキ使見ながらダラダラ投下していくよ大晦日だから仕方ないね

みんなが全力で驚かさなかったら磯風は失敗しなかったのにここのスレは変態しかいないんですかね......


〈提督私室〉

ガララッ

磯風「............」

提督「上がったか、風呂が小さくてすまんな......服は大丈夫?」

磯風「......私室に天津風の服一式を持っている理由を除けば大丈夫だ」

提督「天津風が一応置いとけってうるさいんだよ。 ほら、ココア飲め」

磯風「............うん」

提督(な、なんだこの小動物みたいな女の子は......守られたい系から守ってあげたくなる系にジョブチェンジしたぞ)

提督(磯風には悪いが...うん、そそるというか、可愛いよなぁ)

提督(はっ!? 俺はいったい何を考えてるんだ! 女の子を泣かせて喜ぶとは変態じゃないかッ!)

提督(......いや待てよ。 もしかして俺は変態なのでは......?)

提督(天津風をいじって煙量産マシーンにするのを楽しみ、不知火の落ち度を責めて楽しむ...あれっ、言い逃れ無理じゃね?)

提督(俺は......)

提督(↓2)

※変態orノーマル


提督(どう考えても変態なんだよなぁ......)

提督(駆逐艦をいじめることに喜びを感じるとか憲兵さんの仕事が捗っちまう)

提督(でも磯風の見た目ならワンチャンセーフの可能性が微粒子レベルで存在する...?)

磯風「............?」

提督(つり目気味な目が下がって自信に満ち溢れていた顔がシュンとしてて...やべぇ)

磯風「しれい......?」ウルウル

提督(あ、あざといぃぃいいっ!! 意識してないんだろけど、あざと可愛いっ!)

提督(落ち着けよ俺ぇ......磯風は今失敗してしまって気分が落ち込んでいるんだ。 慰めて好感度...じゃなくて、励ましてあげなければ)

提督(だが本当に励ましていいのか......?)

提督(あえて追い討ちをかけて磯風の可愛いとこを見るのもありじゃないか? 泣かない程度に、ウルウル程度に)

提督(嫌われるリスクが伴うが...そこから上手く慰めれば可愛い磯風を見れて好感度も上がり一石二鳥)

提督(どうする俺)

提督(↓2、↓4)

※↓2は追い討ちor慰める、↓4は↓2によって追い討ちの方法or慰めの方法


提督(......追い討ちはさすがに鬼畜の諸行だな。 ここは我慢して大人しく慰めよう)

提督(たぶん磯風はこんな年齢(見た目)をしてるのに漏らすやつなんていないだろうからショックを受けているはずだ)

提督(つまりは自分と同じ人間が近くにいるのを教えればいいんだ!)

提督(となると......俺しかいないのか)

提督(お漏らしなんて赤ちゃんのころくらいしかしてないんだがな......でも『俺もお漏らししてるから!』と言うのって磯風に嘘を吐くことに......)

提督(......いや、してるな、お漏らし)

提督(あれをお漏らしにカウントしていいかは疑問だが、出してると言えば出してることになる)

提督(嘘を吐いてるわけでもなく、真実を言ってるわけでもない。 完璧だ、完璧だぞ!!)

磯風「ふふ......そうだよな、この見た目で失禁するような女など反応する価値も———」

提督「磯風ェッ!!」ガシッ

磯風「ひゃいっ!?」

提督「たかが一度の失敗程度気にするなッ!! 大丈夫だ俺なんて毎日漏らしてるッ!!」


磯風「..................」ポカン

提督「..................」

提督(よく考えたら俺、自分で自分の株下げてね?)

提督(やべぇじゃん!? 最善の手段だと思って簡単に口走ったけど言ってること俺はどうしようもねぇやつってことじゃねぇかよ!!)

提督(加えてお漏らし(意味深)の方で捉えられたらただのセクハラ!! 憲兵本部へ一直線!!)

提督(と、取り返しのつかないことしたんじゃ......)


磯風「ぷふっ、くくくっ...はははははっ!」

提督「やべぇよ...やべ......え?」

磯風「司令は本当に天津風の言う通りの人間なんだな、おかしいおかしい...あははっ!」

提督「え? え?」

磯風「たくさん聞いたうちの一つ......悲しんでる人を見ると後先考えずに発言する、合っているか?」

提督「うぐぅっ!?」

磯風「天津風はよく人を見ているぞ? からかうのもいいが、足元を掬われる可能性を秘めているのを忘れるなよ」

提督「余計なことを教えやがって......。 お、そういやもう失敗についてはいいのか、精神的に」

磯風「......ぐすっ」

提督(一瞬いつもの調子に戻ったと思えば虚勢だったのかよぉ!?)

磯風「......この事件は...ぐずっ、私と司令だけの...ひっく...秘密だからな......うぇぇ...」ウルウル

提督「な、泣くな泣くな! (泣いてて欲しいけど)泣かないでくれ! なんでもするからっ!!」

磯風「じゃあ......↓2」

※泣いてる磯風が提督にして欲しいこと


磯風「じゃあ......タイキック、して......?」ウルウル

提督(可愛い顔してなに言ってんだこの艦娘ぅぅぅぅ!?)

提督「あの、磯風さん? 俺ちょっと磯風さんがなに言ってる分かんない」

磯風「異性のしかも上司にあのような痴態を見られてしまってそのままでは心の靄が、羞恥心が残るんだ......」

提督「............」

磯風「その羞恥心を痛みで上書きしたいんだッ!!」

提督(この子すげぇ脳筋だわ)

磯風「さあ来い司令! 手を抜かず全力で来いッ!」

提督「ちょちょっ、ちょっと待てよ磯風! いくらなんでも女の子相手にタイキックなんてできないぞ!?」

磯風「頼む司令! このままでは私は羞恥心で死んでしまう!!」

提督「女の子の部下にタイキックしたら俺が社会的に死ぬ!」

磯風「してくれぬのなら天津風にこのことを言いふらすぞッ!!」

提督「やらせていただきますッ!!」

磯風「それでこそ男だ!! 来いッッ!!」プリン

提督「(ぐっ...なんていいお尻。 だけど、俺は......!)天津風にシバかれたくないんだぁぁあああ!!」

イソカゼ、アウトー! タイキック!

磯風「———あひゃんっ!?」

提督(エロい声出すなよぉぉぉ!!)ガクッ

磯風「さ、さすがにタイキックは効くな......だが悪くはない」キリッ

提督「!?」


翌日

〈執務室〉

提督(昨日は酷い目に合った......)

提督(泣いてる磯風、可愛かったなぁ。 あの声もまたそそるモノが...)

提督「———変態だよコレッ!!」バンッ

天津風「ひっ!? な、なによぉいきなり!!」

提督「すまん、少し自分の変態ぶりに絶望しててな......」

天津風「いつものことじゃ......。 って、それはともかく! あなた今日はなんの日か知ってるの?」

提督「今日から十二月になるな」

天津風「私が秘書艦になったのは?」

提督「一ヶ月前...ああ、秘書艦クジの日か」

天津風「そうよ。 秘書艦は一ヶ月に一度は絶対に変えなきゃダメ...今日はその秘書艦を決める重要な日」

提督「面倒だよねぇ...ずっと天津風でも俺はいいのに」

天津風「からかわないでっ! は、早くクジを引きましょっ!!」シュポポッ

提督「へいへい......」

提督(磯風だったら...)

提督「......本格的におかしくなってるな」

提督「んじゃ、提督! いっきまーす!」ズボッ

提督「じっくり選んで...↓4だ!」

※天津風以外の駆逐艦or軽巡or潜水艦

今回の投下はこれでお終いです
安価って怖いものなんだね...想像以上のものがバシバシ飛んでくる。 でも楽しい

浜風も来たしやっと磯風ルートだな(慢心)

みなさんあけましておめでとうございます
まだスレ立てて三日ほどですが今年も頑張って更新します

で、どうして第十七駆逐隊で磯風だけ新年ボイスが無いんですか(憤怒)


提督「浜風だ!」デデーン

天津風「また陽炎型なのね、私の前も不知火だったし」

提督「母数が多ければ当たる確率も高いってもんよ。 天津風、引き継ぎのためにここに呼んでくれ」

天津風「あ、私ちょうど浜風達に用事があるからそこで引き継ぎも済ませてくるわ」

提督「用事? お前が浜風に用とは珍しいな」

天津風「珍しいってねぇ...あなたが部屋割りを変更したからそれを伝えに行くのよっ!駆逐隊で部屋割り決めるのはあなたの意向でしょうに!」シュポー

提督「(忘れてた...たしか磯風を加える変更...喜んでくれるといいが)すまない、よろしく頼む」

天津風「ええ、任せておいて」

ガチャッバタン

提督(浜風、浜風......同じ第十七駆逐隊なら磯風とも仲はいいよなたぶん)

提督(......なかなかいい引きかもしれない)


浜風「陽炎型駆逐艦十二番艦、浜風! ただいまより提督の秘書艦を務めさせていただきます!」ビシッ

提督「元気が良くてよろしい。 これから頼むぞ」ビシッ

浜風「提督、まずは何をすればよろしいでしょうか。 出撃ですか? 書類整理ですか?」

提督「そうだな......秘書艦であり、第十七駆逐隊である浜風に相談したいことがある。 俺の今後に関わる重要な相談だ」

浜風「わ、私なんかにそんな重要な相談を!? ま、待っててください、天津風も呼んできます!」

提督「ダメだ、この相談は第十七駆逐隊のメンバーにしかできない。 俺は浜風を信頼して頼んでいるつもりだ...頼む」アタマサゲ

浜風「頭を下げないでください! 私でいいならいくらでも相談に乗ります!」

提督「本当かっ!? ありがたい...やはり浜風に相談して正解だったよ!」ガシッ

浜風「っ...て、提督、近いです......」

提督「おっとすまない。 ついつい興奮してしまった」パッ

浜風「あっ...いえ、それで相談とは?」

提督「......浜風よ、相談をする前にあたってお前に聞きたい」

浜風「はい!」


提督「磯風は可愛いよな?」


浜風「磯風姉さん? 軍人気質な方ですが、誰よりも人を思いやり支える大和撫子のような..................提督、今なんと?」

提督「磯風は可愛いかと聞いた」

浜風(......えぇぇぇえええっっ!? 提督が磯風姉さんを可愛いと言ったっ!? 天津風以外の艦娘相手に可愛いと言ったぁ!? )

浜風(提督は白髪貧乳ツンデレ好きとの情報だったのに、間違っていた!? しかも相手はほぼ情報と一致しない磯風姉さん!?)

提督「............浜風?」

浜風「はいぃっ!! 磯風姉さんは可愛いですよ、はい!!」

提督「よかったぁ...逆の反応を見せる相手には相談し辛いからさ。 うん、磯風は可愛い!!」ウンウン

浜風(提督がこんなにも磯風姉さんを気にしてるとは......まさか『天津風ショック』以上の大事件になるのでは...)

提督「では本題に入ろうかな」

提督「率直に言うと俺は磯風と仲良くなりたい。 口が固く姉妹艦であり同じ駆逐隊にいた浜風に相談したいのはその方法だ」

浜風「磯風姉さんと仲良く......」

浜風(今朝、磯風姉さんがやけに提督のことを話していたのと関係がありそうですね)

浜風(提督なら磯風姉さんを幸せにしてくれる...はず。 天津風や不知火にちょっかいかけるのさえ目を瞑れば、この人は人格者)

浜風「......磯風姉さんと仲良くなる方法、出ました」

提督「!! して、その方法は?」

浜風「↓2です」

※磯風と仲良くなる方法


浜風「ズバリ、天津風とイチャイチャする、です」

提督「............天津風と、イチャイチャ?」

浜風「はい、磯風姉さんも軍人とは言え女性。 提督が天津風とイチャイチャすれば嫉妬するでしょう」

提督「ふむふむ」

浜風「そうなれば磯風姉さんは提督ともっと話したいと思い、距離を縮めようとアプローチしてくるはずです!」

提督「なるほど、うっしゃ! それでいこう!!」

浜風「はい!」


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提督「あーーーまーーーつーーーかーーーぜぇぇぇーーーっ!!」ダキッ

天津風「ひゃっ、ひゃあぁぁぁあああっ!?」シュポー!

提督「あーまーつーかーぜー!」

天津風「ななななんなのよぉあなたぁっ!?」

提督「あーはっはっは! 天津風は軽いねぇ、たかいたかーい!」クルクル

天津風「子供あつかいしないでぇっ! たかいたかいやめてぇ! パンツ見えちゃうからぁっ!!」シュポポポポ


磯風「......何をしてるんだ司令は」

浜風「イヤーイチャイチャしてマスネー。 提督ハモテモテデスネー」

磯風「やけに不自然なテンションだな、司令も......浜風、お前も」

浜風「ギクッ」

磯風「聞けば今日から秘書艦になったそうだな」

浜風「ハ、ハイ!」

磯風「............浜風、司令に何を吹き込んだか吐いてもらおうか? 姉妹艦の間で、ましてや私に嘘は通じないぞ」

浜風「わわっ、わたっわたたた私はなななにーにも知りませんよー!!」

磯風「浜風...私はあれを見てるととても不愉快だ。 何故ならあれは司令の本当の意志で動いているようには見えないから......が、それは理由の一割程度にすぎない」

浜風「あわっあわわ」

磯風「残り九割はその偽りの意志で振り回される天津風......ここまで言えば、分かるな?」

浜風「は、はひぃ......!!」


磯風「司令が私と仲良くなりたい?」

浜風「提督ぅ...ごめんなさいぃぃ......」

磯風「天津風と仲睦まじくしてれば私が嫉妬して司令に近づく...考えたな浜風」

浜風「え、えへへ......」

磯風「しかし、私がもし司令に対して微塵も興味を抱いてなかったらどうするつもりだった?」

浜風「はいっ?」

磯風「嫉妬どころか姉の恋路を応援し出したら私はより司令と距離を置き、天津風と司令の距離を縮めようとは考えられないか?」

浜風「............」

磯風「詰めが甘いぞ浜風」

浜風「わ、私は力不足でした提督......」

磯風「そう悲観することもないぞ」

浜風「...え?」

磯風「私が不愉快に感じた理由の一割は完全な私的感情だ。 浜風の話を聞いて司令により興味が湧いた」

浜風(提督、作戦......成功かもです)

磯風「せっかくだ、今度は私から攻めてやろう」

磯風「手始めに↓2だな」ニヤリ

※磯風の反撃



磯風「手始めに...同じ方法で返してみるかな」

浜風「同じ方法...ま、まさか......」

磯風「浜風、もちろんやってくれるよな? 相手役をさ」ニコッ

浜風「あ、いや、あの...私にそっちの世界は」

磯風「............」ニッコリ

浜風「」


——————————————————


提督(はあ...はあ......さ、さすがにテンションの維持は辛い......)

天津風「ば、ばかぁっ! もう知らないんだからっ!!」シュッポシュッポ

提督「天津風! ......やり過ぎたかな(ごめん天津風、後で間宮でも奢るよ)」


磯風「おはよう司令」ウデクミ

浜風「............ぁぁ」ウデクミ


提督「」

磯風「やぁ司令、今日はいい天気だな。 絶好の出撃日和だぞ...なぁ浜風?」

浜風「ははっはい! 絶好の出撃日和ですねー!!」

提督(浜風さーん!? どうしたのそれー!!)

磯風「浜風、もっと近寄れ」ボソボソ

浜風「これ以上ですか!? 色々と、そのぉ...当たるんですが」ボソボソ

磯風「構わん、やれ」ボソボソ

浜風「......どうなっても知りませんよ」ボソボソ


浜風「磯風姉さん、もーっとこっちにヨッテー♪」グイッ

磯風「勿論だとも可愛い妹よ」ニコニコ

提督(......まさか浜風と磯風は...ないない。 いくら艦娘同士が愛し合う例が多いといえ、あの浜風が......)

提督(そうさ、ありえない。 この程度の局面で取り乱すほど俺は柔じゃない)

提督「ヒッヒッフー...ヒッヒッフー......」

浜風「提督の挙動、尋常じゃなくおかしいことになってますよ......」ボソボソ

磯風「驚いた...取り乱し過ぎだぞ司令。 戦闘指揮に支障が出そうだが」ボソボソ

浜風「戦闘指揮は特に問題無くこなしてるので大丈夫です」ボソボソ


提督(よ、予想以上にダメージがデカい...。 どうにか、状況を打破しなければ......!)

提督(↓2)

※状況(磯風浜風のイチャイチャ)を打破する行動

天津風は恥ずかしさで帰っちゃいました...分かりにくかったのならごめんなさい

最安価↓2


提督(......俺もあの中に入ればいいんじゃね?)

提督(イチャイチャを見せつけられたらつい逃げてしまうのをあえて混ざってみる。 逆転の発想ktkr!!)グッ

磯風(どうだ司令よ...嫉妬を感じたか...?)


提督「ていっ」ウデクミ

磯風「おっ?」ウデクミ

浜風「ファッ!?」


磯風「この腕はなんだい司令?」

提督「俺も磯風お姉様と浜風ちゃんと交流を深めようと思いまして......」

磯風「ならば私達の間に入るべきではないか? 本音を言ってもいいんだぞ......司令は私と『秘密』を共有する仲だろ? 遠慮はいらん」

浜風(えっ何それ聞いてない)

提督「............い、磯風さんと仲良くしたいです」

磯風「下手な芝居をせずとも最初からそう言えばいくらでも私は付き合う。 司令と交流を深めてデメリットはほぼ無い」

提督「気付いてたのかよ......」

磯風「当たり前だ、私を誰だと思っている......でも我が姉をダシに使うのは感心できないぞ」

提督「うっ...ご、ごめんなさい」

磯風「......一回だ」

提督「一回?」

磯風「私と天津風と浜風に間宮を一回奢るので許す。 ただし......今日は私と司令の二人で行く、聞きたい話は山ほどあるからな」

提督「!!」パァァァ

磯風「決まりだな...ほら急げ! 時間は待ってはくれぬぞ!」ダッ

提督「あ、ちょっ待てよ磯風!」ダッ


浜風「..................なんだコレ」

浜風(まあ...磯風姉さんが嬉しそうだったからいいでしょう)

浜風(......『磯風姉さんに気になる人ができた』...谷風と浦風に報告ですね


翌日

〈提督私室〉

提督(昨日の磯風との甘味、人生で一番楽しかったかもしれない)

提督(間宮さんやら他の艦娘の視線が気にはなったが......大満足だ)

提督(しかもしかもしかも!! 休日の今日、一緒に出かける約束までしてしまったッ!!)バンザーイ

提督(まともなオシャレをして女性と出かけた経験の無い俺にはハードルは高いが、何人かの艦娘が助けてくれたおかげで何とかなった!)

提督(陽炎、舞風、如月、卯月...心から感謝している。 クリスマスのプレゼントは弾むぞ)

提督(今回のお出かけプランは陽炎のアドバイスを含んでいる...次回からは自分でやらなければな)

提督(最初に行く場所は絶対ココらしい)

提督(↓2)

※陽炎プランのデートで最初に行く場所

ホテルとかは無しよ?

今回の投下はこれにて終了
書くスピードが遅すぎて悲しくなってきちゃう。 他の安価ssの人達ってすごい

明日はお出かけです(更新しないとは言っていない)

まだ天津風持ってないんだがあのこ頭から煙だすの?
くっっそかわいいやんけ

遅めの投下開始です
まだ2日だよね(錯乱)

今回はあんまし進まないかも



提督(学生から大人まであらゆる層に人気なスポット...公園)

提督(行くとすれば近くの自然公園。
......遊具で遊ぶ歳ではないが、たまには童心に帰ってみよう)

提督(待ち合わせまで三十分...早めに行くべきだ......って、如月が言ってた)

提督(うまくいくかねぇ......)


——————————————————


〈第十七駆逐隊 共同部屋〉

磯風(出発の用意はこれで完了。 あとは時間までに待ち合わせ場所に行くだけだな)

磯風(異性と外出など経験したことがないから、これでいいか少々不安になるが......自分を信じるとしよう)

谷風「おっ磯風ぇ、どっかお出かけかーい?」

浦風「どこかお出かけするん? 磯風が外出なんて珍しいね」

磯風「司令と外出するだけさ」

谷風「司令とかぁそれはそれは............んぇ?」

浦風「......い、磯風、今なんて言うた?」

磯風「司令と外出すると言っただけだぞ。 問題あるか?」

谷風「大アリだよ!? あの提督と外出するとか冗談きちぃよ!!」

浦風「鎮守府の誰が誘っても断るあの提督さんを......」

谷風「どどっ、どっちから誘った?」ズズイ

磯風「司令から昨日間宮で誘われた。 私と交流を深めたいらしい」

浦風「交流を深めたい!? きゃあっ! 谷風、今の聞いたよの!?」

谷風「あの提督に...いや、あの磯風に春が来た! こいつは大事件だよ!」

磯風「......もう行っていいか? 司令が待っている可能性もあるんだ」

浦風「ちぃと待った! まさかその服で行くつもりなん?」

磯風「制服で外出するのは普通だろう」

谷風「っかぁ〜っ!! ダメだこりゃ! 何一つわかっちゃいない!」

磯風「?」

浦風「磯風、ウチらが服をコーディネートしちゃるから今すぐ服を脱ぎんさい」

磯風「別に必要ないんだが......」

谷風「浦風! 身体押さえて!」

浦風「任しときぃ!」ガシッ

磯風「ま、待て何をする!? 離せ!」

谷風「磯風はぁ...大人しく谷風さん達の言うことを聞くんだよーーーっ!!」ワキワキ

磯風「や、やめろォ!?」

浦風「うりゃぁぁぁあああああっ!!!」ポポポポーン


↓2 磯風の服装(季節は冬)

※あまりにも季節感が無かったり変なものなら一つずらすor再安価


浦風「どうかっ!?」

谷風「落ち着きのある紺のタテセタ、逆に目を惹く赤いミニスカート...そして防寒と王道のハイソックス。 完璧......完璧すぎっ!」

磯風「む、むむむ......派手過ぎないか? 私のような女がこのようなハイカラな服を着ても似合わないような......」

浦風「なに言っとるん! せっかく提督さんからデートに誘われたんじゃったらしっかりオシャレしんさい!!」

磯風「デートでは......」

浦風「デートじゃ!」ジロッ

磯風「......分かった、分かったから睨まないでくれ」ハァ

磯風(谷風も浦風も何故司令との外出というだけでこれほど興奮するのだ? ......理解できない)


谷風「............なんでバックの中にサバイバルナイフと拳銃が入ってる」

磯風「司令の護衛は艦娘の任務の一つだろう。 少将ともなれば命を狙われる危険もある」

谷風「アホ! 申請も無しに持って行けるわけないだろっ! 没収!!」ヒョイッ

磯風「ぐぬぅ......外出とは難しいものだな」

浦風「あ、寒いじゃろうからこれ着て行きんさい」ポイッ

磯風「白のコートは派手な気が」

谷風浦風「「いってらっしゃい!!」」

磯風「..................行ってくる」


提督(......磯風遅いなぁ。 まあ俺が早く来すぎたってのもあるけどさ)

提督(誰かとの待ち合わせで心が躍るなんてついこの間の俺からは考えられなかった)

提督(磯風と出会って自分の世界がいい方向で変わってきた...ような)

提督(人一人の世界を変えるってなかなかできることじゃないぞ。 特に俺みたいな変わり者は)

提督「............やるなぁ磯風」


磯風「褒められて悪い気分はしないな」

提督「のわっ!? 磯風いつからそこに!?」

提督(てかなんだこの服装、メチャクチャ可愛い......太もももいい)ジー

磯風「三十秒ほど前だ。 考え事をしているように見え......司令よ、どこを見ている」ジトー

提督「太もも」キッパリ

磯風「......即答とはな。 潔いのかどうなのか......」

提督(何を口走ってんだ俺ぇぇ!? 太もももいいがまず磯風の服装を褒めるべきだろうが!?)

提督(い、一旦心を落ち着かせて......よし、いける)

提督「い、磯風! その服...ににに似合ってるぞ!」

磯風「似合ってるのか?」

提督「とっても!!」キラキラ

磯風(......案外好評みたいだ。そんな変わるものではないと思うが...司令は違うと言う)

磯風(今度から多少気を遣ってみるとしよう)

磯風「ありがとう司令。 ではさっそく出発しようではないか」

提督「おうよ!」


コソコソコソ

「「「............」」」

↓2↓4↓6

※二人をコッソリ追う怪しい影

潜水艦or駆逐艦(必ず一人は潜水艦)

今回の投下はここまで
安価のタイミングと末尾にちょっと驚いてしまった

>>151
天津風を手に入れて改造すると真実がわかる

なんだか荒れ模様になってた
単発IDの制限とかはどうすればいいんでしょうか?
自演ではないと一応報告しておきます

場合によっては再安価した方がいいですかねこれ

優しいお兄さん達のアドバイスに感謝
あからさまな安価はずらすor再安価の方針でいきます

今回は再安価↓2 ↓4 ↓6

※潜水艦or駆逐艦(最低一人は潜水艦)

夜分遅くに投下を始めるクソ提督の鏡
ここでスレの流れを変える...!

天津風が安価に来たらカオスなことになってた


舞風「いいねいいね〜、出だしは上々だよ提督ぅ〜」グー!

不知火「......駆逐艦に手を出すとは司令はロリコンの鏡ですね」

伊401「し、不知火さん目が怖いです」

不知火「............不知火に何か落ち度でも?」ギロリ

伊401「ひぃっ!?」ビクッ

舞風「はいはい、しおいちゃんをいじめないでね〜。 せっかく鎮守府代表で来てるんだし、協力して行動しましょー」

不知火「不知火の目的は司令の落ち度探しです。 司令と磯風のデートには興味ありません」

舞風「......提督って普段けっこう落ち度あるよ? 探すほどでも......」

伊401「あ、それわかります。 カワイイ間違いしますよね!」

不知火「......ありえない。 完璧超人で不知火のミスを目敏く見つけて落ち度を責めるあの司令が......」

舞風「不知火の前で絶対ミスしないよう意識してるらしいし、当然じゃない?」

不知火「............ほぅ」ピキピキ

伊401(ひぃぃぃぃ!? 戦艦クラスの眼光ぅ!?)ガタガタガタ

不知火「徹底的に追い詰めてやる...徹底的に......!!」ゴゴゴゴ

舞風「隠密十八番の潜水艦を連れてきてよかったよ...こんなんじゃ磯風に気付かれちゃう。 しおいちゃん、潜水艦流の隠密とかあるよね?」

伊401「はい、お任せください! 潜水艦伊401、司令達に気付かれない追跡方法をしっかり用意しました!」

舞風「さっすが大日本帝国海軍の誇る秘密兵器! で、どんなの?」

伊401「まずはこのペイントを身体中に塗ります!」

舞風「あ、やっぱりいいや」


〈自然公園〉

提督「鎮守府より徒歩二十分の桜が綺麗な自然公園でーす」

磯風「時期的に葉も花も散っているな。 ......寂しい雰囲気だ」

提督「んー......そうでもないみたいだぞ」

磯風「?」


ワーワーキャッキャッ!!


磯風「......子供達」

提督「近所の子だよ。 この公園は敷地が広くて遊具も豊富だから子供達に人気のスポットなのさ」

磯風「早朝から肌寒い秋風にも負けず元気よく遊ぶのは良いことだ」ウンウン

提督「完全にお婆ちゃんの言動だな」ププッ

磯風「馬鹿を言うな、艦齢を数えなければ私は司令よりずっと若いぞ」

提督「意外なとこに反応するんだな、おばあちゃん」

磯風「はっはっは、お婆ちゃんではない」

提督「おばーちゃーん!」

磯風「............司令、私が笑っているうちに止めような?」ニッコリ

提督「すんません、チョーシこいてました」

磯風「分かればよろしい」

提督(笑顔の迫力がハンパねぇ......不知火と張り合えるぞこれ)

磯風「それにしても公園とは随分と奇妙なオブジェが並んでいるな」キョロキョロ

提督「オブジェじゃなくて遊具な。 あれで遊ぶの」

磯風「遊ぶのか? あんなオブジェで?」

提督「だからオブジェじゃないと......。 なら遊べるか試してみるか?」

磯風「人の身体を得たメリットを最大限に活かす時だな。 やってみよう」

磯風「あれをやってみたいぞ司令」

↓2

※公園の遊具


提督「あれは......回旋塔(かいせんとう)だな。 グルグル回って遊ぶやつ」

磯風「回旋塔...オブジェにしては名前が強そうだ」

提督「別名グローブジャングル。 昔は強度の問題やら事故が多発したせいで一度は姿を消したが、新素材の開発やらなんやらで再び公園に設置された」

磯風「艦娘の私は事故に遭っても怪我などせぬ。 安心して遊べる」スタスタ

提督「自信満々だなおい......」

ピョコンッ

磯風「............司令、動かないぞ。 欠陥品だ」

提督「回すんだよ、回すの、自分で。 ......今回は俺がやるからいい」

磯風「頼むぞっ」ワクワク

提督「いっせーのーせっ!」グルッ

グルグルグル

磯風「おぉっ」

グルグルグルグルグルグル

磯風「おぉぉっ」

グルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグル

磯風「おぉぉおおおおおおおっ!!」

磯風「これは良い物だぞ司令ぃぃぃっ!」グルグルグル

提督(確かに楽しいけど満面の笑みを浮かべるほどなのか......)

磯風「鎮守府にも一つ欲しいなぁぁぁっ!」グルグルグル

提督「予算が無いから無理だ」

磯風「そーーーうーーーかーーーっ!!」グルグルグル

提督「磯風ぇーその辺のしておいた方がいいぞー」

磯風「なーーーぜーーーだーーーっ!?」グルグルグル

提督「それはなー———」


——————————————————

磯風「うっ、うぇっぷ......」

提督「こうなるからかなー」


舞風(アホだ)

不知火(アホね)

伊401(どこか抜けてるなぁ)

伝わって良かった、名前は初めて知ったな
あとさっきはageてごめん


磯風「じ、じれい...私を嵌めたなぁ......!! うぷっ」

提督「警告したのを磯風がガン無視して回ってただけだろう。 いい笑顔だったぞ」

提督(笑顔よりパンツに目がいってたのは秘密)

磯風「どこか...休む場所......」フラフラ

提督「そこにベンチがあるから、もいちょい頑張れ」

磯風「う、うぅぅ......」ウップ


提督「どっこらせっ」

磯風「ぐふぅ......あのオブジェがとんでもない地雷だったとは...」

提督「地雷っつうか、磯風が限度ってもんを考えてないだけ。 水飲む?」

磯風「今水分など摂取してしまったら朝食が全て出てしまう......。 代わりに肩を貸してくれ」

提督「そんなのでいいのか? 構わないが」

磯風「す、すまない......うっぷ」コテン

提督(うわっ、磯風の髪すげぇ艶...しかも柑橘系のいい匂いまでする)

提督(サラサラなんだろうなぁ、触り心地とかもう最高で......)サラサラ

磯風「司令...急にどうした。 私の髪など触って」

提督「」

提督「ち、違うんだ磯風、これは断じてセクハラなどではなくてだな!」

磯風「? 何を言いたいか知らんが、髪くらいいくらでも触らせてやるぞ」

提督「えっ、マジすかっ!?」

磯風「乱暴に扱わないなら、な」


提督「ふ、ふぉぉおお...すげぇ、どうしたらこんなサラサラに......」サラサラ

磯風「うぇっぷ...なに、ただ髪の手入れを怠らずにしているだけだ」

提督「俺だって毎日シャンプーとリンスを欠かさずしてるぞ」ドヤァ

磯風「髪の手入れを一緒にしてもらっては困る。 司令は椿油使ったり櫛で髪をとかしたことはあるか?」

提督「......無い!」キッパリ

磯風「そこまで気を遣ってこの髪なんだ」

提督「いやぁ...本当に綺麗な髪だ......吸い込まれそうな黒はまるで漆のよな」

磯風「待て司令」

提督「っえ、なに?」

磯風「............さ、流石にそこまで言われると...恥ずかしい」テレリ

提督「............」キュン

提督(磯風は髪を褒めまくると恥ずかしいがる...と)


舞風(......なんなのこの初々しいカップルみたいな二人)

不知火(磯風の落ち度よりも司令の落ち度の方が不知火は欲しいのですが)

伊401(うーわぁー...人によってはコレ見たら壁殴りそう......)


磯風「し、司令よ! 次の場所に行こう!」グイッ

提督「おい、もう気分は大丈夫なのか?」

磯風「大丈夫だ! 問題無いから早く行こう!」

提督「? りょ、了解」

↓2

※提督達が次に行く場所

今回の投下はお終い
今日は色々あったけどいい経験になりました。 意見をくださった皆さんありがとう

>>216
あんま気にしなくてもええです

遅い時間に投下を開始

今回も少なめかもしれない


提督(今日は近くにクレープ車が来てとの情報がある...甘味好きの磯風は喜んでくれるはず)

提督(間宮でプリンアラモードとクレープどちらを選ぶか葛藤してたんだ、問題は無い)

提督(............あった、あれだ)

提督「磯風、あれを食べよう」

磯風「くーれーぷ...間宮にあった甘味か。 昨日はぷりんあらもーどを食べたからちょうどいい」

提督「クレープ、な......」

磯風「どちらでも構わん。 早く食べよう」グイグイ


クレープ屋(あーまじダリィ...んなクソ寒い中クレープ買うやつなんていねーよ)ダルー

磯風「店はやっているか」

クレープ屋「(チッ誰だよダリィな...)らーしゃっしゃっしゃせー......ファッ!?」

磯風「私の顔に何か付いているのか?」

クレープ屋(とっととととんでもなく可愛い子が来た!? べっー! べっーよマジ!!)

クレープ屋「き、君さ、名前は? どこ住み?」


磯風「名前と所属? 陽炎型駆逐艦十二番艦磯風、所属は日本海軍第二艦隊第二水雷戦隊だ」

クレープ屋「」

クレープ屋(磯風って艦娘かよぉぉぉ!? しかも最強と謳われる華の二水戦!?)

クレープ屋「......サ、サインください!!」

磯風「は? ......構わんが、私のでいいのか?」

クレープ屋「もちろんッス! 日本海軍第二位の武勲艦磯風さんにサイン貰えるなんて光栄ッス!! お願いします!!」スッ

磯風「変なヤツだ......ほら、書けたぞ。 英語は苦手なのでね...漢字で書かせてもらった」ニコッ

クレープ屋「うひょお! 達筆でカッケェぇぇ!!」ピョンピョン


提督「磯風ー! 走らなくてもクレープは逃げないぞー!」

磯風「遅いぞ司令」

クレープ屋「............し、司令?」

提督「......磯風、何してるんだ?」

磯風「頼みごとをされたので応じただけさ。 それより司令見ろ、くっきーあんどくりーむくーれーぷとはいい響きだと思わないか」

提督「あ、ああ......頼みごと」


提督「............頼みごと」


磯風「うんうん、やはり甘味を最高だな......」モグモグ

提督(磯風のされた頼みごとってなんだったんだ? 重要なことだったのか?)

提督(磯風は初対面の異性にもあんな綺麗な笑顔を向けれる......ぐ、軍人だし当然だろう)

提督(......もし、あの青年を気に入ったとしたら......)

提督(っ、考えすぎだぞ俺...そもそも俺はどうして磯風のことをこれほど意識している)

提督(天津風と太もも繋がりで気に入っただけ......ならこのモヤモヤした気持ちは天津風にも抱いていいはずなのに......)

提督(俺は...どうして磯風を......っ)

提督(............クレープが、甘くない)パクッ


磯風「———よしよし」ナデナデ

提督「......はぇ? い、磯風...?」ポカン

磯風「なんだ」ナデナデ

提督「え、な、なんだじゃなくて......な、何をしてらっしゃるのかと」

磯風「拗ねた子供をあやしている」ナデナデ

提督「こどっ...!? ってか拗ねてなんかないぞ俺はっ!! 勝手に決めるな!!」

磯風「いいや拗ねている。 まるで他人に玩具を奪われた幼子のような目だ」

提督「っっ!!(だ、ダメだ...全てを見透かされてる......なんで!?)」

磯風「分かりやすいんだよ、司令はさ」ニンマリ

提督「は、ハッ! そう思うのならそう思えばいいさ。 俺の本心は違うけどな!」ビシッ


磯風(参ったな...本当の子供以上に頑固だぞこの司令)

磯風(少々大胆に行動してみるか)

磯風「......素直に認めるいい子なら、抱きしめてあげるのもいいな」ボソッ

提督(ふんっ、あざと可愛く言ってきたくら......だだだ抱きしめるっ!?)

提督(自分で言ってる内容理解してるのか!? 抱きしめっておまっ、ご褒美だぞ... )

提督(...待つんだ俺。 男のプライドを捨ててまで磯風に抱きしめてもらう必要はゼロだ)

提督(......磯風の身体って柔らかそうだよなぁ...抱きしめられたら気持ち良さそうだ)

提督(ヤベェ...このままではピンク色の妄想が広がってしまう。 お、俺はどうしたら!?)

↓2

※プライドを捨てて拗ねてたと白状orプライドを守って我慢



提督「...す」

磯風「す?」

提督「......拗ねてたました、ハイ」

磯風「よく言えました」ダキッギュー

提督(あ、プライドとか羞恥心とかもうどうでもいいや......)

提督(それ以上に暖かくて...なんか、幸せだし......)

磯風「...因みにさっきはあの青年にサインをあげただけだからな」ギュー

提督「............先に言ってくれよ」

磯風「司令が嫉妬深いだけだ。 部下が異性と交流するのを否定する気か?」ギュー

提督「否定はしないさ。 否定はしないけど......不思議と磯風が交流するのは引っかかるところがある」

磯風「困った司令だ。 安心しろ、外出でもしない限りこの磯風、司令のものだぞ」

提督「なっ...!!」

磯風「ふふっ、冗談だよ。 ......で、私はいつまで司令を抱きしめてればいい?」ギュー

提督「..................もうちょっとお願いします」

磯風「了解した」ギュー



舞風「あわわわっ、磯風ったら大胆だね〜。 見てる方が恥ずかしい」

不知火「もしや司令の落ち度は磯風......!?」

伊401「......あ! 動きますよ! 手もつないでる!」

舞風「み、見せつけてくれるねぇ...テンション上がって来ちゃうよぉ〜!」

伊401(そういえば......これどうやって鎮守府のみんなに伝えればいいだろ)


↓2

※次に提督達が向かう場所

今回の投下はこれにてお終い

もうちょい早い時間にドバッと投下していです。 努力はします、ハイ

投下を開始します

夜更かししてる人も多いよね!


提督「次の場所は少し遠いからバスで移動する(磯風の手、あったかいナリ)」

磯風「遠出するのは鎮守府の皆に心配をかけるぞ」

提督「なーに大丈夫大丈夫。 行き先は陽炎に伝えてるし、有事の場合は天津風が指揮をとる」

磯風「信頼しているな。 天津風は頼りになるだろう」

提督「ツンツンだけど出来る子ですよ。 ...げっ! もうバスが来た! 乗るぞ!」ダッ

磯風「了解した!」ダッ


プシューブロロロロ


舞風「あっ、行っちゃった」

伊401「ど、どうするんですか!? 見失いますよ!?」

不知火「陽炎から行き先を聞いています。 次に司令が向かうのは東京スカイツリーです」

舞風「高さ634m、自立式電波塔では世界一! 私達のいない間に日本は進化しててビックリだよ!」

伊401「日本の進化に驚くのはいいとして......移動手段は? バスはしばらく来ないと......」

舞風「............」

伊401「............」


不知火「へいタクシー」ブンブン

伊401「不知火さん!?」

舞風「不知火! そんなお金のかかる乗り物ダメ! 私達のお小遣いが消し飛んじゃう!!」

不知火「経費で落ちます...経費で落ちます......よしっ」ブツブツ

伊401「自分に言い聞かせなきゃダメなら最初から言わないでください!」


運転手「お客さん、どこまで行きやしょう」

不知火「前のバスを追ってください」

運転手「あっはっは! お嬢ちゃん、おじさんをからかうもんじゃないよ。 ドラマの真似かい?」

不知火「こういう者です」スッ

運転手「...海軍所属ぅ? ......か、かかか艦娘!?」

不知火「前方のバスには我が艦隊の総司令官が乗車しています。 我々は護衛です......お願いできますか?」

運転手「は、はいぃっ!!」ビシッ

舞風(......嘘は言って...半分嘘だわ)

伊401(バレたら怒られそう......)


磯風「司令、次向かう先はどこなんだ?」

提督「東京スカイツリーってとこ。 観光地として有名なんだぞ」

磯風「ほう、観光地として......」

磯風(スカイツリー...直訳で空の木か。 いったいどれほどの物なのだろう)

磯風(空の木を称するくらいだ、名の通り空に届くほど高い木なのだろうな)

磯風(......はて、そんな木、帝都にあったか?)

磯風(...そうか、復興を願って植樹されたのか! うむ、戦後の発展を見ればそれも頷ける。 戦後国民の思いと共に生きてきたに違いない)ウンウン

提督「あ! 磯風、目瞑って!」サッ

磯風「!? きゅ、急に目を手で覆うな」

提督「ただいまバスの窓からスカイツリーが見えます」

磯風「むっ、なら見せてくれても......」

提督「現地に着くまでナイショ!」ニコニコ

磯風「......司令の命令なら仕方ない」

——————————————————

パッパーブロロロプープー

提督「到着いたしました〜!」

磯風(機械音? 巨大樹を維持するための装置か?)

磯風(...いや、間違いなく乗り物の類いだな)

提督「さっ、目を開けて!」

磯風「司令よ、巨大樹の側でこれだけ乗り物を走らせるのはいかんせん良いとは———」

東京スカイツリー<電波塔ッス

提督「東京スカイツリー! 世界一高い自立式の電波塔だ、どうだ!? すごいだろ!!」キラキラ

磯風「......あ、う、うむ! 素晴らしい物だ。 日本の発展振りを伺えるよ」

磯風(想像した物とは真逆のベクトルの存在だった...まさか電波塔とは)

提督「さてっ! ここで磯風に問題です! 今から俺達はスカイツリーへ向かい、あることをします......なーんだ?」

磯風「おいおい司令......我々海軍が電波塔に向かう? レーダーの歴史資料でも展示して...んん?」

磯風(よく見ると塔の中心をナニカが通ってる...?)

磯風「............え、えれべーたー、のぼってる」

提督「んーだいたい正解だな! 正確にはあのエレベーターで塔の太い部分、天望回廊まで登るでした!」

磯風(ししししれぇぇぇぇぇぇ!! 何故見事に私の弱点ばかりを突いてくる!? 高所恐怖症なのだよ私はぁぁぁっ!!)カタカタカタ

磯風(......ま、待てよ磯風。 天望回廊とやらは私の限界高度120mをギリギリ超えない位置にある可能性はある)

磯風「(............ひっひっふーっひっひふー)ふう。 司令、天望回廊の高さは
......?」

提督「450m!!」

磯風(あっこれはマズイ)

磯風(ぐぎぎ......断るのは簡単だ。 簡単なのだ......!)

磯風(だが! それをしてしまえば、せっかく誘ってくれた司令が悲しむ!)

提督「どしたー?」クビカシゲ

磯風(考えろ磯風ぇ......!)プルプルプル

↓2

※磯風ちゃんの行動


提督「磯風...震えてない? オバケ以外に高いとこも...」

磯風「......どうした司令。 行かないのか」

提督「えっ磯風さん今震えて」

磯風「震えてないっ!!」

提督「ハイィ!!」ビシッ

磯風「軍人である私が高い場所を恐れるわけ無いだろう。 輸送機に搭乗した時困るしな!」

提督「で、でもさ、本当に大丈夫なのか? 混んでるから一回入場したら中々出られないぞ?」

磯風「............」ギロリ

提督「ごめんなさーい」

提督(大丈夫......だったらいいけど)


——————————————————


磯風「うぇっ、うっ、ひっ...しれぇ、帰りたいよぉ......」プルプルプル

提督(天望デッキでこれかぁ......可哀想だなぁ...可愛いなぁ)

提督(はっ!! お、俺はまた変なことを!?)

提督「(我慢だ我慢!)あのな磯風、高いとこ怖いなら言ってくれてもいいんじゃないかな」

磯風「だって、わたし、武勲艦だからっ、ひぐっ」

提督「武勲艦だからって我慢する必要はないさ。 怖いものなんて人間にはいくらだってある」

磯風「ひっく、うぇぇっ、うんっ......」

提督(......泣いてる磯風はやっぱり最高にいいなぁ。 こう、溶けちゃいそうな感じで)

提督「———欲しいなぁ」

磯風「ふぇっ?」

提督「っとと、こりゃ失言」

提督(......おかしなこと口にする前にこの状況を何とかしなきゃ)

↓2

※提督の行動

派手に寝落ちした......

さすがにディープキスは厳しいので安価下を発動。 あと一レスだけ投下して今回は終了


提督(う、うーん...周りの目が痛いから早く手を打ちたい)

提督(泣いてる子をあやす方法......)

提督(......おんぶとか?)

磯風「......あわわっ、わわっ...」プルプルプル

提督「磯風、ヘイカモン」

磯風「し、司令、急にしゃがんでなな何のちゅ...つ、つもりだ?」

提督「おんぶ。 床を踏まなきゃ怖くないかもしれないだろ」

磯風「......私、み、見た目はけっこういい歳、して」

提督「失敗再び」ボソッ

磯風「よいしょっ」ヨジヨジ

提督「軽っ」

磯風「......ふう。 これはいいものだ」キリッ

提督「おんぶでどうにかなるのかよ......」

磯風「では見学しようではないか」

提督「キリッとしてるとこ悪いんだけど、周りからすっごい変な人って見られてるのをお忘れなく」

磯風「............承知した」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月07日 (火) 03:54:32   ID: ZRvLDVDI

失せろ

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