紅莉栖ちゃんのよくわかる高校物理 (30)

ペースは不定期でなるべく書きためて投稿しようと思います

一応シュタゲはほとんどプレイしましたが本編やりこんだだけのにわかです

時間軸てきにはSG世界線到達してみんなラボメンになった平和な時で

最近高校物理を復習し始めてその勉強も兼ねてるので基本的に自分は高校物理の内容しかわからない素人です
なので間違っている部分があれば指摘お願い致します


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419785896

~~~ラボにて~~~

まゆり「オカリン、オカリーン」

岡部「ん、どうしたまゆりよ」

まゆり「あのね、物理の宿題でね、こんな問題が出てきたんだけど、まゆしぃにはさっぱりなのです……」

岡部「ふん……この狂気のマァッドサイエェンティスト鳳凰院凶真にかかれば高校物理の問題など……It's a piece of cake …お茶の子さいさいだ」

まゆり「ホントに!?あのね、ここの問題なんだけどね……」

~~~30分後~~~

岡部「さっぱりわからん」

岡部「だ、大体!気体の内部エネルギーなどU=3/2RTでいいではないか!なぜそれを求める過程を説明せねばならんのだ!」

まゆり「オカリンもわかんないか~、ダルくんわかる~?」

ダル「高校物理なんてほとんど忘れてしまったお。受験終わったらそんなの誰も覚えてないってー」

まゆり「うーん、困っちゃったなぁ…」

紅莉栖「ハロー」ガチャ

まゆり「あ、紅莉栖ちゃん!今ね、物理の宿題解いてたんだけどね分からなくてー」

紅莉栖「なになに…あー、この手の問題はまず誘導に従って圧力求めて……」

~~~10分後~~~

まゆり「そっか~そうすれば解けるのか~」

紅莉栖「そうそう、この手の問題は一回方法覚えてしまえばあとは正方形が球になるくらいの違いだから覚えておくと楽よ」

まゆり「ありがとう紅莉栖ちゃん」

紅莉栖「どういたしまして、まゆり」

紅莉栖「ていうか、大学生が2人も居て高校物理の問題も解けんのか。あんたら文系じゃないんでしょ?」

岡部「東京電機大学です……」

紅莉栖「バリバリ理系じゃない…」

岡部「くっ…こ、これは機関からの妨害電波により俺の灰色の脳細胞の活動が妨害されたためで……」

紅莉栖「はいはい低学歴乙」

岡部「くっ…」

紅莉栖「大体偏った知識ばっか持ってるから基礎が抜けてんのよ基礎が」

岡部「そんなもの専門分野になれば……」

紅莉栖「基礎の上に応用が成り立ってるのそんなのも分からないの?」

紅莉栖「これは一から教えるしかないようね……」

バンッ

第一回紅莉栖ちゃんの良く分かる高校物理

ダル「一体何が始まるんです?」

紅莉栖「私があんたたちに物理のなんたるかを教えようって言うのよ」

岡部「この俺が助手ごときに教えを請うなど……」

紅莉栖「高校物理もわからないやつが何言ってんのよ」

岡部「ぐぬぬぬ……」

まゆり「でもでも、紅莉栖ちゃんの授業はとてもわかりやすいからオカリン達も教えてもらえてもらった方がいいとまゆしぃは思うのです」

岡部「ふ、ふん」

岡部「助手の知識がいかに浅いか見てやろうではないか!」

紅莉栖「はいはい低学歴乙」

岡部「ぐっ…」

紅莉栖「まあ、そこのバカは放っておいて」

紅莉栖「まず物理とは何かという説明から入るわね」

紅莉栖「よく『学問を突き詰めると哲学になる』って言われてるけど物理も元は哲学」

紅莉栖「ある自然現象に対してたった一つの答えを導き出そうとする哲学が物理なの」

紅莉栖「だから自然哲学といった言葉もある」

紅莉栖「その起源は紀元前7世紀あたりにまで遡るわ」

まゆり「うーん、紀元前7世紀と言われてもイマイチよくわからないのです」

紅莉栖「大体縄文時代が終わる頃ね」

ダル「そんな昔からこんなこ難しいこと考える人がおったん?」

紅莉栖「まあ、今の現代物理と比べればどれも的外れと言わざるをえないけど…」

紅莉栖「自然は神が作ったものとされる時代に自然現象に対して基本法則を見つけようとしたその姿勢は素晴らしいと言わざるをえないわね」

紅莉栖「その頃の自然哲学者、例えば有名どころで言えばピタゴラス」

紅莉栖「彼は万物は数学的にあらわされると考えた人ね」

紅莉栖「そして、万物は水から創造されていると考えた…」

岡部「タレス」フフン

紅莉栖「あら、よく知ってるじゃない」

岡部「ふん、このアインシュタインと同じIQ170の俺からしてみれば過去のことを覚えるなど…」

紅莉栖「じゃあ、その弟子で万物は生成と消滅、対立と変化を繰り返すと考えた人は?」

岡部「えぇーっと、それはだな…」

紅莉栖「にわか乙」

岡部「なんだと!?」

紅莉栖「正解はアナクロシマンドロス」

まゆり「アナ…クロイ…マンドロ?」

ダル「まゆ氏まゆ氏、それもう一回頬を赤らめながらよろ」

紅莉栖「HENTAIは氏ね」


紅莉栖「まあ、話を戻すと古代ギリシャの代表的な科学者、アリストテレスが研究した中で最も注目されたのも物理学よ」

紅莉栖「そんな感じで物理学っていうのは実はとても歴史があるの」

紅莉栖「それに一番身近であるとも言える」

紅莉栖「物体の運動は物理学で説明されるしね」

紅莉栖「それに基本的な自然現象を説明できるだけじゃない」

紅莉栖「応用させることで、SF漫画や小説の話が現実になるかもしれない」

岡部「我々が作った電話レンジ(仮)がタイムマシンになる日も近いということか……!」

ダル「いや、それは無理があるだろ常考」

岡部「と言いつつも作ってしまうあたり流石マイフェイバリットライトアームだ」

ダル「なに?何か言った?」

岡部「いや、なんでもない」

紅莉栖「そんな夢を持ったロマンのある学問が物理」

紅莉栖「どう?興味持ってもらえた?」

岡部「フゥーハッハッハ!!俺は生まれおちたその時から飽くなき探究心を持ち続けている!」

ダル「ロマンと聞いたら黙ってられないだろ常考!」

まゆり「まゆしぃにはよくわかんないけど漫画やアニメの世界が実現できると思うと楽しそうなのです」

紅莉栖「……ここで、第一回紅莉栖ちゃんのよくわかる高校物理終わり!」

岡部「高校物理全く関係なかったな」

紅莉栖「入りはまず興味をもってもらうことが大事なの」

こんな感じで高校物理解説していきます
この調子だと学問の話ばっかになるからなるべくストーリーは入れていきたいけど
オカクリは難しいのです
シュタゲss最近見ないな……

期待

期待

>>1
高校物理は力学が基礎でありながら問題に応用が効いて難しかった記憶があるわ
後電気系のとこ

>>2
気体の内部エネルギーの式、物質量が抜けてない?
これじゃ1 molの気体についてしか適用出来ませんぜ。

単位質量あたりでいいんじゃね(適当

>>12
これはミスした……

まあ、問題文に1molっていう記述があったという後付け設定をですね(言い訳)

投下します

~~~後日~~~

岡部「今日はまゆりとダルがイベントでいないのか……助手も来るの遅いし退屈だ……」

ガチャ

ルカ「こんにちはー」

岡部「おお、よく来たなルゥカァ子よ……。む、その手に持っている物はまさか……」

ルカ「はい!今日はスイカを……」

ツルッ ッドーン!!

ルカ「いててて……」

岡部「……何もないのにコケるとは……修行が足らんようだな」

ルカ「す、すいません……あ、す、すいかが……」

スイカバラバラ

岡部「うむ……こうなってしまっては仕方が無い……」

紅莉栖「ハロー」ガチャ

岡部「よく来たなクリスティーナよ」

紅莉栖「だからティーナをつけるなと……」

岡部「では助手よ…この有様を見ろ…」

紅莉栖「助手でもないし…すいか落としちゃったの?」

ルカ「すいません……」

岡部「そこで、助手のやることは一つ!」

岡部「片付けろ」

紅莉栖「あんたも手伝うのよ」

~~~五分後~~~

ルカ「すいません…みなさん…僕のせいなのに……」

岡部「気にするな、ルカ子よ。ルカ子は良心で我がラボに食料提供をしたのだろう。何も悪くない」

岡部「それに!狂気のマッドサイエンティスト……鳳凰院凶真は……こういった何気ない現象から世界の基本法則を見つけるのだ……かのアイザック・ニュートンのようにな。」

紅莉栖「はいはい厨二病乙」

紅莉栖「そもそも物体は地球の中心に向かって落ちるというのを初めて提唱したのは実はニュートンじゃない」

紅莉栖「ここはやるしかないわね……」

バンッ

第二回紅莉栖ちゃんのよくわかる高校物理

岡部「今日は俺とルカ子だけか」

紅莉栖「そうよ、だから後でまゆりに教えるためにノートとっておきなさい」

紅莉栖「今日のテーマは万有引力について」

紅莉栖「そもそも万有引力とはなんでしょうか。はい、漆原さん」

ルカ「え、ええっと……物は下に落ちるっていう……」

紅莉栖「それは重力。万有引力の一種なの」

岡部「でも、昔あったよなヨッ○ーの万有引力ってゲーム。」

紅莉栖「あったあった。加速度センサーなんて珍しかったからゲーム機を傾けるなんていうのは不思議だったわね」

岡部「あれは万有引力と名乗っているのに傾けた方の下に落ちるではないか」

紅莉栖「じゃあ、ヨッ○ーの重力っていう題名にすればいいのか」

岡部「む、確かに重力よりは万有引力の方がそそられる物があるな……」



紅莉栖「まあ、話を戻すと」

紅莉栖「万有引力っていうのはあらゆるものが引き合う力のことを言うの」

紅莉栖「だから私と漆原さんの間にも微弱ながら万有引力は発生しているわ」

岡部「俺と助手の間にも引力があるということか…」

紅莉栖「私はあんたとは反発してます」

岡部「俺は助手と引き合ってるつもりだが」

紅莉栖「な……//何言ってんのよバカ///!!」

岡部「?万有引力によれば質量を持つ物質は引き合うのだろう?まさかそんなことも分からなかったのかHENTAIおバカ少女よ…」

紅莉栖「わかるに決まってんでしょ自分で説明してることなんだから」

ルカ(今典型的なツンデレを見た気がします……)

紅莉栖「じゃあ、その万有引力と重力の歴史について物理法則を交えながら説明していくわね」

岡部「これでは高校物理ではなく歴史の授業になってしまう気がするのだが」

紅莉栖「いきなり法則教えるよりもその法則が見つかった過程と共に教えた方が記憶に残りやすいのよ」

紅莉栖「じゃあ重力について」

紅莉栖「重力についての研究が始まったのはいつ頃でしょうか?はい、岡部」

岡部「ふん、そんなものかのリンゴが落ちることで有名なニュートンが始まりだろう」

紅莉栖「にわか乙」

岡部「なにっ!?」

紅莉栖「古代ギリシャの初期頃から重力についての研究は始まったとされているわ」

紅莉栖「アリストテレスの影響が大きかったようね」

岡部「ふん…そんな訳ないだろう助手よ……重力というのは地球が物を地球の中心に向かって引っ張る力だぞ?」

岡部「助手の言うことが正しければアリストテレスはその頃から地球が球体であると分かっていたことに」

紅莉栖「ええ、そうよ。アリストテレスは地球は球体であるに違いないという結論を残しているわ」

岡部「なん……だと……?」

紅莉栖「月食が地球の影によるものであると突き止め、月に映る影の形が常に円の一部であることからそう結論付けたの」

岡部「なにっ…そんな」

岡部「ああ、俺だ。アリストテレスが古代ギリシャ時代から地球が球体であることをわかっていたと…ああ、そうだ……なに!?グーグル先生がそのように仰っている!?……そうか助手の妄想ではなかったのか……ああ、わかってる助手は機関からの……」

エルプサイコングルゥ

ルカ「え…じゃあニュートンって実はあまりすごくないんじゃ……」

紅莉栖「ニュートンのすごいところはそこから万有引力という法則を見つけたり、運動方程式を生み出したことにあるんだけど」

紅莉栖「そのことはまた後でね」

紅莉栖「とにかく重力というモノがあるというのは大昔からわかっていた……ということはわかってもらえたかしら?」

ルカ「はい!」

紅莉栖「よし」

紅莉栖「ただこの重力に関してアリストテレスは決定的な間違いをしていた」

紅莉栖「それは『重いものは軽いものよりも速く落ちる』ということ」

紅莉栖「今となっては質量が物の落ちる速度、つまり重力加速度とほとんど関係がないことは常識よね?」

岡部「ああ、そういえば最近完全に空気抵抗をなくした真空状態で羽根と鉄球を落としてどうなるかという実験があったな」

※ソースhttp://gigazine.net/news/20141105-feather-drop-biggest-vacuum-chamber/

紅莉栖「そうそう」

紅莉栖「でもこの考えは古代ギリシャから約2000年間信じられていたの」

紅莉栖「その考えを否定したのがガリレオ・ガリレイ」

紅莉栖「ピサの斜塔の実験で有名ね、実際にはそんな実験行ってないと言ってる人もいるけど」

紅莉栖「でも、彼にはしっかりとした根拠があって『重いものは軽いものよりも速く落ちる』という考えを否定したの、ただ無闇やたらと物を落とし続けたワケじゃないってこと」

岡部「で、その根拠とやらはなんなのだ」

紅莉栖「それは……」ガサゴソ

紅莉栖「これを使って説明するわ」

○―?

岡部「紐で繋がれた鉄球?」

紅莉栖「そう、もし重いものは軽いものよりも速く落ちるというのが正しければ」

○ ?
↓ハヤイ ↓オソイ

紅莉栖「となるはずよね?」

紅莉栖「なら……」

?



紅莉栖「こうすると軽い物体は重い物体より落下しにくいから」

?モウスコシユックリイコウゼ

○シカタネェナ

紅莉栖「となり、全体としては重い物体一つの時より遅くなる」

紅莉栖「でも全体としてみれば軽い物体と重い物体2つで全体の重さは大きくなっているから」

紅莉栖「重い物体一つの時より速く落なければおかしい」

紅莉栖「ここに矛盾が生じるからこの考えは間違っているとガリレオは言ったの」

岡部「むぅ……流石はガリレオ……このようなことアインシュタインと同じ(以下略 な俺でも思いつくかどうか……」

紅莉栖「こうしてガリレオは重さと落下速度の間にはなんの関連もないことを証明したわ」

紅莉栖「続きはまゆりや橋田が帰ってきてからにしましょう」


おまけ

岡部「むむむ……悔しいが助手は俺より博識だ……」

紅莉栖「参ったか」フフン

岡部「こいつ本当に脳科学専攻なのか……」

紅莉栖「まあ、あんたみたいな低学歴に負けるわけないんだけどね!」

紅莉栖「こんなの基礎よ基礎」

紅莉栖「大体高校物理なんて高校で教えてもらわなくてもでき……」

パラッ

岡部「おい、何か本落としたぞ……なになに……『忘れてしまった高校の物理を復習する本』……」

紅莉栖「………」プルプル

岡部「……」

岡部「………『天才とは1%のひらめきと99%の努力である』……エジソンの言葉だ」

紅莉栖「そのくらいの名言誰だってしっとるわバカ!」

ここまで
最後の本は実際にあるもので今それを参考にして書いてます
あと、文字化けしてるところがありますが
そこは小さい円で大きい円よりも軽い鉄球と考えてください

アナクロシマンドロスなんて世界史受験でも出てこないゾ…(MUR並感

教科書的に言うと

万有引力は2つの質量に比例し、距離の2乗に反比例するから

F=GMm/R^2

G:万有引力定数 M:地球の質量 m:物体Aの質量 R:距離(≒地球の半径)

さらに運動方程式より
F=ma=m(GM/R^2)=mg

a:物体Aの加速度 g:重力加速度

つまりmがどんな値でも加速度は一定なので落ちるのにかかる時間は変わらない


お節介だったらごめんね

助手ってこんなに低学歴って言ってたっけ
アニメしかみてないけど原作だとイメージ悪くなること結構いうんだな助手w

父親が物理学者でそれに追い付くために学問を始めたというのにこの助手は……

結構興味深い。SIEN

待ってます

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