春紀「なんでこんな目に……」 (21)

・ぐだくだ。
・主な被害者は春紀。
・何があっても知らない。

↑大丈夫な方だけどうぞ。

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仕事のためにある倉庫に来たものの、情けない事に頭を殴られ気絶したあたし。

春紀「くっそ…」ガチャガチャ

手錠があたしの手とパイプを繋いでいる。
思うように動けない。

???「やぁーっと目が覚めた?」

春紀「……oh」

声の主は伊介だった。
血が流れていて、服も結構ボロボロだ。

伊介「久しぶりねぇ♪春紀」

春紀「余裕ぶってるけど相当ズタボロだぜ伊介様」

フッと鼻で笑うと腹にキック食らった。
容赦ねぇ。

伊介「はぁっ……」

春紀「ごめん、あたしなんで捕まってんの?」

伊介「…伊介の気まぐれ?」

春紀「…本当自分勝手なファザコンやろ…」

伊介「何か言った?」ニコ

春紀「いえ何も?」

本当勝手すぎる。

春紀「なぁ、この手錠外してくれよ」

伊介「いいわよ?」

春紀「マジか!じゃあ早く鍵を…」

伊介「さっき、あそこの海に捨てた」ニタァ

春紀「何やってんだよぉおおおおおおおおお!!!!」

伊介「だって春紀面白いんだもーん♪」

春紀「それ今関係ないからね!?命かかってるんだぜ!?」

ガラララ

???「はぁっ…はぁっ………」

春紀「か、神長!?」

香子「さ、寒河江じゃないか!」

伊介「あんた汗だくね」

春紀「神長!この手錠外せないか?」

ガチャガチャと音を立て手錠を見せる。

香子「それくらいなら外せるぞ!…ちょっと待て、爆弾がここに…」

と神長が持ち出したのはあたしの顔ほどのサイズの爆弾。

春紀「ちょっと待てよ!!それ手錠だけじゃなくてあたしも吹っ飛ぶよね!?腕からバーンっていくよね!?」

神長「?…そうだが……」

春紀「なんで吹っ飛ぶ前提なんだよ!?」

伊介「なぁに?春紀イくとか行っちゃって~♪」キャッ

恥ずかしい♪みたいなポーズをする伊介様。

春紀「あんたは下ネタ持ってくんな!!」

春紀「…はぁー……」

頭を押さえるあたし。

伊介様は何やら、拳銃を持ち出しいきなりあたしに向けた。

春紀「おいおい…嘘だろ?」

伊介「ばーんっ♪」

バンッ

銃声が響く。

恐る恐る目を開けると手錠の繋ぎ目が銃で撃ち抜かれていた。

伊介「伊介てんさーい♪」

春紀「最初からそうすればよかったじゃん!!!!」

神長「だ、誰かきたぞ」

耳を澄ますと足音が聞こえた。

伊介「………」

伊介様が顔をしかめる。

緊張感が漂う。

春紀「………」ゴクン


倉庫の扉が開いた。

とりあえずここらへんで。


ゆっくりまったりのんびりと。
それではおやすみなさい。

???「はぁっ……はぁっ……」ゴロン

伊介「あんたは……えーと……」

???「もうっ…はしれっ…ない……」ハァハァ

香子「お前は…その…えーと……」

突如倉庫に入ってきた女。
どうやら何かに追いかけられているらしい。
名前は…えーと。

春紀「えっと…お前大丈夫か?」

???「お前らボクの名前絶対忘れてるだろ!?」

春紀「うーんと……あぁ!!剣持!」

しえな「お前らみんな死ねばいいのになぁ!!」

剣持に手を貸して立たせる。

『しーえなちゃぁーん♪どこ行ったの~♪』

しえな「もう来たのかよあいつ…」

話を聞いたところによると。

武智(発情状態)が

剣持(ボッチ)を追いかけているらしい。

春紀「そりゃ大変だな」ウンウン

しえな「ボッチってなんだよ!?ボッチだけどさぁ!!」

伊介 ギロ

しえな「(わ、分かってるよ犬飼)」チラッ

香子「…」プルプル

春紀「神長?」

神長が縮こまって震えている。

香子「ト、トイレを我慢している訳じゃないぞ!?」

春紀「我慢してるんじゃねぇかよ!そこにあるから行ってこいよ!!」

ガララ

乙哉「あれ?みんないる~」

しえな「ヒィッッ」

それにしても都合がよくないか?

伊介様…神長…剣持…武智。
この倉庫に集まるなんて……。

『なんで私が!!』
『お、落ち着いてよぉっ』
『えへへ…夜のお散歩いいですね♪』
『あぁ、そうだな』

ガララ

晴「…えぇ!?」

兎角「なんでお前達が…」

柩「どうして皆さんが」

千足「…一体どうしたんだ」

ほら。やっぱり都合がよすぎるだろ?

何かがおかしいんだ。

一体。

「あはは~♪もうちょっとですよ?」



『全ての駒が揃うまで』

『ヒャッハァアアアアアアアアアア!!』
『やはり落ち着きがないですわね…』
『香子ちゃんやぁ~?』

更に人の声。

そこにいたのは
番場、英、首藤だった。

春紀「おい…いくらなんでもおかしくないか?」

伊介「あっはは♪まだアンタ気づかないわけ?」

伊介様が笑う。

伊介「鳰」パチン

名前を呼びながら指を鳴らすと、倉庫の電気がついた。

照明が眩しい。

それと同時に

パパン!!

音がした。



















『お誕生日おめでとう!!』







忘れていた。





家族を背負う事で。
養っていくことで。
仕事の事で。





自分を忘れていた。
生まれた日まで忘れてしまっていた。




あぁ。
なんで気がつかなかったんだろう。








自分を今日くらい赦してあげられることを。







気がつくと目には涙が溢れていた。

伊介「…生まれてきてくれて。」


『出会ってくれてありがとう』


伊介の言葉と共に涙が落ちた。

鳰「ていうことなんで」







『誕生日会の始まりっスよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』



おしまい

ということで。
オチは春紀へのサプライズでした。

何もかも背負って大変な春紀に伊介様がサプライズをしたという話です。

短い間でしたが、ここまで見ていただきありがとうございました!

おしまいです。











第一部はね。w






次からパーティー編の第二部でございます!


今日はここまで!
ゆっくりまったりのんびりと!!
それではおやすみなさい!!

鳰「黒組人生ゲームっス!」

春紀「物騒だなそれ」

しえな「でもこれじゃ人数多くてできないんじゃないのか?」

鳰「だーかーらー!」

鳰「同室でペアを組んでもらうっス~!!」

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