なっつん｢あ！わかった！！にーちゃん失恋でもしたの？？？｣

卓｢………！！！！｣

なっつん｢…………………え………？まさか図星………………？｣

卓｢…………………………………｣

なっつん｢え！！？うそうそ！！？そんな話うち全然知らなかった！！！！！相手は！？相手は！？｣

卓｢……………………今年の春………………………うちの分校を卒業した……………………｣

なっつん｢……………………うそ…………………まさかひか姉………？｣

卓｢…………｣

なっつん｢えええええええええ！？にーちゃんひか姉のことすきだったん！？！？｣

卓｢………………………俺は………想いを伝えられなかった………………｣

なっつん｢……………え？｣

卓｢………………………ひかげ先輩の事が好きすぎて……………緊張して………声もかけられなかったんだ……………………｣

なっつん｢にーちゃん……………｣

なっつん｢………………よし！わかった！！にーちゃん！！今年の夏休み、私がひか姉とにーちゃんのキューピットになってあげよう！！！｣

卓｢………………………！！！｣

なっつん｢うちもちゃんと喋ってるにーちゃんが見たいし！この夏海ちゃんに任せなさい！！｣

卓｢…………夏海……………ありがとう………｣

なっつん｢えへへ……｣

～夏休み～
ほたるん｢え…………卓先輩がれんげちゃんのお姉さんを…………？｣

なっつん｢そーなんだよ～～だからちょっとだけ手貸してくれんかな～……｣

ほたるん｢それは構いませんが……私はどうすれば…｣

なっつん｢簡単簡単！れんちょんの家で飛行機の話をしてくれればokだから！｣

ほたるん｢………？………はぁ……｣

なっつん｢そのれんげのねーちゃんってのが、妙に都会っ子を自慢してくる見栄っ張りでね……｣

ほたるん｢………へえ……｣

なっつん｢どうせ新幹線の自慢話してるだろうから、ちょっとだけ落ち込んで貰って……にーちゃんが慰める作戦って訳だ！｣

ほたるん｢わ……分かりました……｣(凄いなこの人……)

～宮内家～
かず姉｢そういえば今日、姉ちゃん帰ってくるってさ｣

れんげ｢？……姉々いるのん｣

かず姉｢いや、私じゃなくて東京の学校行ってるひかげ姉ちゃんね｣

？？？｢たでーまー｣

かず姉｢お…噂をすれば｣

ガチャ……

ひかげ｢すぃ～んくぁ～んすぇ～んwwwwwwwwwww｣

れんげ｢！！？？｣

ひかげ｢今日乗っちゃったんだよね～～……すぃ～んくぁ～んすぇ～ん……ってやつ？｣

れんげ｢あの長いやつ！！！？？｣

ひかげ｢そう！！！あの長いやつ！！！｣

かず姉｢電車は大体長いだろ｣

かず姉｢新幹線でも結構時間かかったんね｣

ひかげ｢まぁ乗り継ぎとかあったしね……でも新幹線から外見てたら暇しなかったけどねー｣

れんげ｢おもしろいの見えた？｣

ひかげ｢えー？聞きたいのー？仕方ないなぁ……｣ｳﾌﾌ…

ピンポーン

なっつん｢遊びに来たー！｣

なっつん｢お、ひか姉帰ってたの？｣

ひかげ｢ういーすちょうどさっき帰ってきた…………その黒髪の子はお初？｣

ほたるん｢あ…はじめまして｣

小鞠｢東京から引っ越してきた子だよ｣

ひかげ｢東京！……へ…へーどれくらい東京にいたの？｣

ほたるん｢えーと幼稚園くらいから去年までいました｣

ひかげ｢じゃ…じゃあ私なんかより都会っ子だねー…｣

ほたるん(本当に都会っ子ぶってる…)

れんげ｢ほたるん新幹線のったことあるのん？｣

ほたるん｢？…うーん新幹線はないなあ｣

ひかげ｢！！！…………ふふふ……おやおや？？？新幹線はお乗りでなあい？？w新幹線はいいよー。どれ、お姉さんが新幹線の話でもしてあげようか…｣

れんげ｢引っ越しの時新幹線乗らなかったのん？｣

なっつん(今だ！！ほたるん！！)

ほたるん(ｺｸﾝ…)

ほたるん｢わ…私は新幹線じゃなくて飛行機できたから……｣

小鞠・れんげ・なっつん｢｢｢ひ！！！飛行機！！？｣｣｣

ひかげ｢｣

なっつん｢なぜそんなことを黙ってたー！｣(迫真の演技)

小鞠｢飛んだの！？とんだの！？｣

れんげ｢隣の部屋でゆっくり飛行機の話するのん！！｣

なっつん｢ナイスアイディア！！ほらほたるん早くいくぞー！｣

小鞠｢はやくはやく！｣

ほたるん｢え…は……はい！｣

ひかげ｢……｣

ひかげ｢……新幹線はさー椅子にこう肘掛けがあってさー…｣

かず姉｢……へぇ｣

なっつん(さあ……にいちゃん！！舞台は整ったぞ！！！)

ほたるん(卓先輩………頑張れ！… )

ガチャ…

かず姉｢……？誰か来たね…｣

卓｢………………こんにちは……………｣

かず姉｢おー兄ちゃん、珍しいね。小鞠と夏海に用事かな？｣

ひかげ｢あ、うぃーす越谷家のにーちゃん！｣

卓(………………………ひかげ先輩………………)

卓｢……いえ………今日はひかげ先輩に会いに………………｣

ひかげ｢うぇ？私？？｣

かず姉｢………はは～ん……｣

ひかげ｢な……なんで………私に…？｣

卓｢……………新幹線………｣

ひかげ｢…え？｣

卓｢新幹線の話………是非聞かせて下さい…………｣

ひかげ｢え？………………い………いいけど………あっちで飛行機の話してるよ？行ってきたら？…｣

卓｢…いえ、ひかげ先輩のお話が聞きたいです……｣

ひかげ｢…………えと…………あぅ………そんなに大した話でもないんどけどな………そんなに聞きたいってんなら話してあげようかね！｣

かず姉｢じゃあひか姉…うちも飛行機の話に興味があるから、二人でお話してな｣ニヤニヤ

ひかげ｢え…………わ、わかった……｣

ひかげ｢えーと………何から話そうかな…………｣

卓｢……………｣

ひかげ｢……………｣

ひかげ｢………………………あのさ……｣

卓｢はい………｣

ひかげ｢なんで…新幹線の話なんか聞きたいの？飛行機の方が凄いじゃん……｣

卓｢………………………好きだからです…………｣

ひかげ｢え？｣

卓｢僕がひかげ先輩の事が好きだからです………｣

ひかげ｢ええええええええええええええええええええええ！！！？？？｣

なっつん｢！！？……｣(……まさかにーちゃんもう告白を……？)

小鞠｢？…ひか姉なんか叫んでない？｣

なっつん｢い……いや、たぶんなんでもないよ…！！ひか姉若干頭おかしいから………｣

ほたるん｢そ……そうですよ……そんなに気にしない方が………｣

小鞠｢なにげにひか姉ディスってない！！？？｣

ひかげ｢………え……えぇ？……え……と………………いつから………？｣ｶｱ…

卓｢ずっと昔からです………｣

ひかげ｢そそそ………そうなんだだだだだ………！！｣ｶｱ…

ひかげ(どうしようどうしようどうしよう)

卓｢だから先輩…………………新幹線の話………聞かせて下さい………………先輩の事が知りたいんです｣

ひかげ(そそそ…………そんな恥ずかしいセリフを………………！！！)

ひかげ(どうすればいいんだ？？助けてルーチェ！！…………なんであのバカに助けを……………！！！)

卓｢先輩…………｣ｽﾞｲ

ひかげ｢わかった！！！わかったから！！！少し考えさせて！！！｣ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

卓｢……………行ってしまった……………｣