対木もこ「中二病でも『咲-Saki-』がしたい!」 (57)

※このssは東海王者のもこちゃんがあるゲームを巡って旅する話です。短いです。
「あるゲーム」についてはこちらを参照のこと。和「咲ちゃんに萌える青春ADV『咲-Saki-』です」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418803885/)
予告してた続編ではないです。
ギャグ色強め?キャラのイメージ保ちたい人には非推奨です。
勝手なキャラ付け、謎時間軸注意。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419675590

もこ「……」ブツブツ

藍子「お?もこどうした?」

もこ「……」

藍子「私にも言えない話か?」

もこ「……」

藍子「まーいーけどさ。なんかあったらいいなよ?」

もこ「……咲」ポツリ

藍子「え?」

もこ「……咲、欲しい」ボソボソ

藍子「さ、え?なんて?」

もこ「……咲が欲しい」

藍子「さき…?え、だれ?」

もこ「……咲」

藍子「……!!」

藍子「サキ?って、え?どこの子?つかもこがそんな、えっ?」

もこ「……欲しい」

藍子「……!!」

藍子「…そっか。もこも、そんなことを言うようになったんだね」

藍子「うん!いいよ、応援するよ友達として!」

もこ「……」

藍子「で?どこの子なのサキって?男?女?どういう子?麻雀やってるの?」

もこ「……咲」

藍子「うん、名前はわかったから」

もこ「……ゲーム」

藍子「そっか、ゲーム…………ゲーム?」

もこ「……咲-Saki-……咲ちゃん…に萌える青春…ナントカ」

藍子「…………は?」

もこ「……今、噂のやつ」

藍子「え、ゲームって…ファミコンでやるやつ?」

もこ「……さぁ?」

藍子「それが欲しいって話?……はぁーっ…なーんだビックリしたじゃん……」

もこ「……指先ひとつで咲ちゃんと友達になれる…欲しい」

藍子「なに?咲ちゃんと友達になるゲームなの?」

もこ「……さぁ?」

藍子「それが欲しいの?お店で買えばいいじゃん」

もこ「……売ってない」

藍子「そうなの?それは困ったなぁ……ん、じゃその噂の元になった人たちはどうやって手に入れたんだろ?」

もこ「……噂は噂」

藍子「んー、困り果てた。困った時は憩の字だね」

もこ「……」ブツブツ

藍子「よし。たぶん夜には返信くるっしょ」

もこ「……咲ちゃん」


 夜・荒川グループチャット

憩:っちゅーわけで、なんや藍子ちゃんから話があるみたいで集まってもらいましたよーぅ

絃:イエー!

リセ:話って?

憩:もーぅ、リセちゃんのせっかちさん♪それはいまから藍子ちゃんに説明してもらお思うてね

リセ:うざ

藍子:説明いっすか?

絃:イエー!

憩:言えー!ってかww

リセ:うぜぇ

藍子:なんでももこが欲しいゲームがあるみたいで

憩:ゲーム?

リセ:買えばいいじゃない

藍子:なんか知らんけど売り物じゃないらしくて

リセ:そんなのあるの?ゲームなんてやらないから詳しくないけれど

憩:なんてタイトルなん?

藍子:えっとちょっと待って

絃:もしかして

もこ:中二病でも咲-Saki-がしたい!

リセ:は?

憩:それがタイトル?

藍子:いや、今のはたぶんもこの本音

絃:あーやっぱり

憩:絃ちゃんなんか知ってんの?

絃:咲-Saki-だしょ?

もこ:それ!

藍子;らしい

リセ:ふぅん。それはなんなの?

憩:ゲームやろ

リセ:うっせえ黙ってろ

絃:今一部ですごい反響のあるゲーム

リセ:一部?

絃:大体麻雀関係者だね

藍子:へぇーそうなんだ

憩:でもうちらは絃ちゃん以外知らんっぽいね

絃:まあしょーがないかと

絃:そのゲームってのが特殊で、なきりっちが言ってたみたいに売ってないんだよね

リセ:じゃあどーやって手に入れるのさ

絃:それが完全に人づてらしい

憩:制作者の真の目的は不明

絃:特質系の能力者?

憩:このゲームは麻雀経験者以外プレイできない

絃:ゲームの中にひきずりこむ プレイヤーを

リセ:真面目に説明できんのかおのれらは

憩:てへ♪

絃:ぺろ☆

リセ:おっと、キーボードのD付近が吹っ飛んだ

憩:リセちゃんのキーボード可哀想やわ…

藍子:あのー続きいっすか

絃:あーはいはい。出処はよくわかんないけどすでに持っている人に頼めば手に入ると思う

藍子:絃の字の知り合いにいないの?

絃:私知り合い少ないんで…

憩:うちらは友達やよー!(涙)

絃:憩っちょー!(涙)

リセ:茶番はその辺にしといてよ

藍子:むむ…行き詰ったか

リセ:そういえば福岡の新道寺でなんかそんな感じのゲームが流行ってるって聞いたような

藍子:え、マジ?

リセ:噂だけどね うちはあそことあんま絡みないし

憩:いくか

絃:ああ

リセ:は?

憩:んじゃ福岡集合ね

リセ:無理無理無理無理

絃:まかせとけ

リセ:たぶん合流すらできねーから

絃:しょうがないね。じゃあ近い順に拾ってくよ

リセ:正気か?千葉から九州だぞ?

絃:長旅かー 楽しみだわー

リセ:イカれてるわ…

絃:お菓子は私に任せろ!

藍子:そんじゃ私はカード麻雀でも

憩:うちはプラスチック麻雀もってくわー

もこ:人数分の携帯ゲーム機と格闘倶楽部もってく!

リセ:麻雀ばっかかよ!!お前らそれでいいの!?

憩:うちら麻雀に青春捧げとるし

絃:だな

リセ:…さいですか

もこ:楽しみ!

 福岡

憩「やってきましたなーぁ!」

絃「おいでませ修羅の国!」

利仙「恥ずかしいからあんたらしゃべんな…」

もこ「……」ブツブツ

藍子「ほーここがねー」

利仙「マジで来るとか頭おかしいわ…」

憩「そー言いながらちゃんと来てくれるリセちゃん大好きやー!」ガバッ

絃「いやっほーい!」ガバッ

利仙「こらっ、やめろひっつくな!」

藍子「大丈夫もこ?疲れたりしてない?」

もこ「……だいじょうぶ」


モブ「な…なんだあれ…」

モブ「コスプレか…?」

モブ「関わったらいかんやつだろ…」


憩「ほんじゃ、張り切って新道寺女子に行きましょーぅ!」

絃「おー!」

利仙「あー…頭痛いわ…」

 新道寺

憩「ちわーっす、荒川屋でぇーす!」

哩「…なんねあんたら?」

絃「ヒッポロ憩ニャポーンさ!!」

仁美「!!」

美子「!!」

哩「は?」

仁美「はァァ~…」

美子「ニャポットナ~~~」

絃「……」

仁美「……」

美子「……」

絃仁美子「!!」アクシュ!

哩「なんね一体…?」

利仙「気にしないで。いまのレベルじゃわからないだけよ」

哩「???」

憩「咲-Saki-ってゲームある~?」

哩「!!」

憩「この子が欲しいみたいなんよーぅ」

もこ「……」ブツブツ

哩「…なるほど。そいでこんなとこまで来たってわけね、荒川憩」

憩「あらー?」

哩「他もなかなかになかなかの面子…説明が遅かったら喧嘩売りにきよったかと思っとったかも」

利仙「卓を囲んでもいいんだけれど…本題は件のゲームなのよね。もらえたりしないかしら?」

哩「む…実は私もうちの部員のひとり…花田を介して布教用をもらっとるけん。それに今は部員に布教しよる最中で」

利仙「余剰ストックはない、と」

哩「すまんね。本来なら絶好の布教チャンス、是非とも渡したいとこなんやが」

藍子「まーそゆことなら仕方ないですね。すみませんね無理言って」

哩「無理もなか。あんゲームはそんだけの代物よ」

利仙「そこまでのものなの?」

哩「ああ!もしや咲ちゃんのすごさ知りたいんか!?」

利仙「え、や」

哩「まず咲ちゃんのかわいさを語るに外せんのは妹要素、こいは絶対外せん」

利仙「あの」

哩「溢れ出る妹オーラ、健気さと甲斐甲斐しさによって裏打ちされた確かな妹力!」

利仙「いやちょっと待った、助けて!だれか!」

憩「いやー、残念やったねーぇ」

もこ「……ざんねん」シュン

藍子「しょうがないよ。そう都合良くはいかないってことだね」

利仙「ちょっとぉぉぉぉお!」

哩「咲ちゃんがお姉ちゃんみたいと言ってくれる場面、あそこはもうたまらんね。咲ちゃんの『お姉ちゃん』、これ世界に誇れる最高の文化」

利仙「…はぁ…ソッスカ……」

哩「かねがねもんぷちには『咲ちゃんが妹だったらドラマCD』ば出せいう要望だしとるんやが…」

利仙「…うん……」
 
 ―――
 ――
 ―

利仙「咲ちゃんマジ天女」

哩「咲ちゃんは?」

利仙「みんなの妹」

哩「……」グッグッ

利仙「……」パッパッ

 ぱちぃん!

哩「あんたとはいい酒が飲めそーよ」ニヤリ

利仙「お酒は二十歳から、ね」ニコッ

藍子「なんかヒドい洗脳場面を目撃した気がする……」

憩「よーぅし、長居すんのもあれやし、用件も済んだからお暇しよか。絃ちゃーん」

絃「ういー」

憩「なんや楽しそうやったねぇ?」

絃「友達ができた」ホクホク

憩「え!ホンマに!?やったやーん!」

絃「イエー!」

利仙「友達もいーけどさ、これからどーすんのよ?咲-Saki-は何を犠牲にしても手に入れなきゃなんないわよ」

藍子「うーん…」

もこ「……」ブツブツ

憩「とりあえずラーメンちゃう?」

利仙「観光気分かよっ!」

憩「腹が減っては戦はできぬ言うしねぇ」

絃「いかにも」

憩「ゴハンしながら作戦会議しよ?そんならええやろ?」

利仙「まぁ…」

憩「そんじゃうんまいラーメン屋探してれっつらごーぅ」

絃「イエー!」

藍子「あーハラ減った」

もこ「……咲ちゃん」ブツブツ

利仙「…これはだめかもわからんね」

すみませんちょっと離れます

個人団体両方出ないらしいけど選抜とかがもしあるならなんかすごい天才っぽいしワンチャンある…?

 広島

憩「っちゅーわけで、やってまいりました広島!」

絃「イエー!」

利仙「ここまできてしまったか…」

藍子「ごめんねー。もこのために連れまわしちゃって」

利仙「大体の元凶はあの二人だからあなたたちを責めるに責めれないわよ、それに私も手に入れる理由ができたしね」

憩「とりあえずお好み焼きいく!?」

絃「いっちゃう!?」

利仙「どんだけ食うのよ!?佐々野いちごに会いに鹿老渡にいくんでしょ!」

憩「お~ぅ、せやったせやった」

利仙「まったく…本当に佐々野いちごは咲-Saki-を持ってるの?」

憩「知らんよ~」

利仙「そう。知ら…は?」

憩「うちがちゃちゃのんに会いたいからいくだけやしー」

利仙「……」

藍子「ちょいちょい!?そんな石振りかぶったら危ないって!!」

絃「わー。ちょうちょだー」

もこ「……きれい」

 鹿老渡

はやり「さーちゃちゃのん!私たちといっしょにかむおん咲ちゃん☆」☆彡

理沙「逃がさない……!」プンスコ

郁乃「悪いよーにはせんよー」ニコニコ

いちご「こ、こんなん考慮しとらんよ……!」タジタジ

いちご「ちゅーかなんでだれもおらんのじゃ!?だれかーっ!たすけてーっ!!」ウワーン



憩「……」

絃「……」

利仙「……」

藍子「……」

もこ「……」ブツブツ

憩「うちらなんも見とらんよね?」

絃「ああ。佐々野いちごは不在のようだな」

利仙「いつまでもここにいたって仕方ないわね」

藍子「行こうか」

もこ「……」ブツブツ



<ちょ、やめえ!そこは…そこはちゃう…っ!そこはっ…ちゃちゃのんーーーーーーーーーっ!

憩「完全に手詰まりやね」

利仙「早くない…?」

絃「ふむ…」

憩「絃ちゃんなんか他に心当たりないん?」

絃「実はね…こういう噂がある」

憩「噂?」

絃「『大沼プロが熊倉さんに土下座をしてゲームをくれるよう頼み込んでいる』と」

憩「まさか…」

絃「ああ。熊倉トシ…伝説の元雀士…彼女はゲームを持っている!そして大沼プロは恥や外聞と引き換えにしてでもそれが欲しい」

利仙「…なんだか話が大きくなってきたわね」

藍子(…え、マジ?そんなやばいゲームだったの?)

憩「つまり…」

絃「熊倉さんに頼めばあるいは…」

利仙「あの人今はどこで何してるんだっけ?」

憩「なんやったっけなぁ」

絃「たしか福岡の実業団の監督を経て今は岩手の高校の麻雀部で監督してたはず」

憩「よし。諦めよーぅ」

利仙「逃がすか。毒を食らわば皿まで…わかるわね?」ズズズ

憩「じょ、冗談やって…もこちゃんのためなら岩手だろうと沖縄だろうとどんとこいよー」

藍子「今度こそ手に入るといいねもこ」

もこ「……うん」

 岩手

憩「くるとこまできたねー」

絃「やべーなーんもねー」

利仙「熊倉さんがいるのはどこの高校なの?」

絃「知んね」

利仙「……」

藍子「ちょいちょい!?そんな岩よく持てるね!?」

憩「たんぼやー」

もこ「……広い」

絃「テキトーにそこらへん歩いてたら見つかるっしょ」

利仙「適当すぎでしょ…」

トシ「またかい…無理なものは無理よ」

大沼プロ「……そこをなんとか」

憩「……あれ」

利仙「……なにも言わないで」

絃「……マジかよ」

藍子「……これ何気に一大事じゃないの?」

もこ「……」ブツブツ

トシ「ん?あなたたちは?」

憩「あっ、どーもー」

トシ「あら、遠路はるばるようこそ。これまたどうしたのかしら?練習試合の申し込み?」

藍子「あ、いえ。この子が咲-Saki-ってゲームが欲しいみたいで」

トシ「!!」

トシ(この子たちもかい…。困ったねえ)

トシ(なかなか名が知れてるし、この子たちならあげてもかまわない…けど)チラッ

大沼プロ「……」ジロリ

トシ(はぁ。大沼さんがこの場にいる以上、簡単に渡すと面倒なことになるわね…)

トシ「ごめんなさいね。あげたいのは山々なんだけれど、今は手元にないのよ」

藍子「…そうですか」

もこ「……」シュン

トシ「ごめんなさいねぇ…そうだ、奈良ならもしかしたら」

絃「洒落っすか」

利仙「空気読め!」ドスッ

絃「ぐふっ」

藍子「奈良ですね。ありがとうございました」

トシ「いえいえ」

絃「このばばあはいいばばあ~ああばばあよフォーエバーソーファイン」

利仙「本当すみませんうちの馬鹿が失礼を…」

トシ「大丈夫よ。こちらこそごめんなさいね、遠くからきていただいたのに力になれず」

憩「いえいえー。そんじゃいこか」

藍子「また空振りかー」

利仙「全国津々浦々を巡るはめになったりしてね」

絃「ドラクエ2かっての」

もこ「……咲ちゃん」

 奈良

憩「そーいや奈良って言うてたけど奈良のどこなん?」

絃「どこなの利仙ちぃ?」

利仙「どこなのよ藍子?」

藍子「どこだか聞いてたもこ?」

もこ「……」ブツブツ

憩「…どないすんの」

絃「どうしよっか」

利仙「奈良といえばあれよね。阿知賀の」

藍子「あー。懐かしいねー」

憩「とりあえず阿知賀の人たちとコンタクトとってみる?」

絃「いんじゃね」

藍子「あっ、あれ!」

憧「ねー初瀬もやってみたらわかるって。ね?やろーよ」

初瀬「えー…いくらあんたの頼みでもそんな暇は…」

憧「お願い!ね?このとーり!」

初瀬「……~~~~っ!しかたないわねぇ!貸しなさいよ!」

憧「やたっ!なんなら晩成の人の分もあるわよ!」

初瀬「さすがにまだやってもいないのに先輩に勧めたりなんてできないわよ…」

憧「ホントすごいいいから!保証する!」

初瀬「わかったって…まったくもー……」

絃「あいや待たれい!」

憩「ちょーっと失礼しますよーぅ」

憧「あ!荒川さん!」

初瀬「うわっ!?三箇牧の荒川憩!?」

憩「ひさしぶりやねー。元気しとった?」

憧「はい!荒川さんたちもあいかわらずそうで何よりです!」

初瀬「あわわわわ……」

憩「うんうん。ところで憧ちゃん?その手に持っとるゲームなんやけど…」

憧「っ!!これですか!?これねー咲-Saki-ってゆーんですけど!」

憩「あーうん、わかっとるよ?それのことなんやけど、ひとつ譲ってくれんかなーってね」

利仙「ふたつよ」

絃「ここまできたら私もやりたい。みっつ」

藍子「もこの話し相手になりたいし私も欲しいかな」

憩「よっつ、譲ってくれんかなーって」

憧「はいっ!大丈夫です!あ、これですどーぞ!」

もこ「……っ///」ニヤリ

藍子「よかったねーもこ」

利仙「これが咲ちゃん…」ウットリ

絃「暇つぶしゲット」

憧「よかったら感想とかも聞かせてくださいね!」

憩「うんええよー、ってうちがやるわけやないけどね。憧ちゃんホンマありがとーぅ」

憧「いえいえ!」

 その日の夜・荒川病院

憩「んーーーっ、疲れたーぁ」

憩「久し振りの長旅やったしねぇ。友達の力になれてよかったわ」

 prrr prrr

憩「んー?なんやこんな時間に…だれやろ?」

憩「もしもしー?こちら荒川病院ですがー」

照『もしもし、憩?実はあなたにおすすめのゲームがあって…』

 カン!

終わりです
ふと思い付いたので書き殴りました
勝手に二人ほどウザキャラにしてしまったことへの責めは甘んじて受けます

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