智葉「ふぅ...」

照「それで、今日呼んだのは...」

智葉「分かってる」ﾋﾟﾛﾘｰﾝ

智葉「・・・」

照「・・・」

『なあ、もうすぐクリスマスやな、しかも今年は雪降るらしいで雪、こういう年に家族や一人で過ごすのもアレやと思うt

智葉「これだろ？」

照「うん」ﾋﾟﾛﾘｰﾝ

『ああ、ウチ二人に会いたいなー、ウチだけ関西住まいやろ？せやから、こういう時にでも無いと会おうと思わへんし、ｓ

照「これ」

智葉「やはりか...」

照「・・・」

智葉「・・・」

智葉「...で、どうするんだ？」

照「どうって...」

智葉「今年は三人で遊びたいらしいぞ？」

照「正直、結構きつい」

智葉「だろうな、正直私もきついんだ」

照「私は来春からおお世話になるプロチームなんだけど」

智葉「私もだ、しかも結構良い値で契約してもらってるからな」

照「いくら？」

智葉「七桁」

照「私八、勝った」ﾄﾞﾔ

智葉「ドヤ顔するな」

智葉「...で、それなら断るんだよな？」

照「・・・」

智葉「お前憩の頼み、断れるんだよな？」

照「断れ......無い」

智葉「どっちなんだ」

照「智葉....一緒に断ろう、どうせそっちも一人じゃ断れない」

智葉「知ったような口を...まあ、そのために来たんだが」

照「取り敢えず、智葉掛けて」

智葉「私が掛けるのか？」

照「別に良いじゃん、一緒に断るんだし」

智葉「そう言うがお前な！！」

四十分後

智葉「掛けるぞ...掛けるぞ...いいな！？」

照「い、いやちょっと、ちょっと待って」

智葉「い、いや待て待て、ちょっとか？ちょっとなのか？」

照「あ....あと、いっぱい、いっぱい」

智葉「そうだな、いっぱいいっぱいだな」

六十分後

智葉「押すぞ...押すぞ...」

照「うう...ううう...」

智葉「クッ....うう....」

智葉「ﾊｱ...ﾊｱ....」

照「う......」

智葉「押せない、あと一歩で押せない」

照「智葉、早く押してよ」

智葉「ならお前が押せ！！」

照「ヤダよ、罪悪感が凄いモン」

智葉「そう言うがお前な！！」ﾎﾟﾁ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

照・智葉「！？」ﾋﾞｸｯ

照「お、押した？押したの？」

智葉「い、いや...間違えて」

照「い、良いから出て！」

智葉「いや、お前が」

照「早く」

智葉「クッソ....ｵﾎﾞｴﾃﾛ」ｽｯ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

智葉(出たら、断る断る断る断る)ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ｶﾞﾁｬ

智葉(出た！！)

憩『智葉！？久し振りやなー』

智葉「あ、ああ、実はな」

憩『もうすぐクリスマスやから？』

智葉「ああ、それでな...」

憩『えへへー、智葉も楽しみなん？』

智葉「いや、その...楽しみ...ではあるんだが...」

憩『うちもすごく楽しみやでー』

智葉「そ、そうか...」

憩『丁度今から、当日の服を身に行くところなんやでー』

智葉「そ、その事なんだが...」

憩『...さっきから楽しくなさそうやけど、智葉はウチの一緒に過ごすの嫌？』

智葉「・・・・」

智葉(すまん、照、頼む)ｶﾞｼｯ

照(ちょっ！？)

憩『もしもし？智葉？』

照「もしもし...」

憩『その声照！？一緒に居たん！？』

照「うん、久し振り」

憩『せやなー、久し振りやなー』

照「それで...」

憩『さっきから智葉が酷いんや』

照「いやその...」

憩『何か、ずっと歯切れが悪くて、こっちの返事にもこたえてくれないし...」

照「・・・」

憩『照...？』

照「...いやその」

憩『も、もしかしたら...二人とも用事ある？』

照「・・・」

憩『・・・』

憩『....はは、ごめんな』

照「」ﾋﾞｸｯ

憩『ウチ...邪魔やったんな』

照「・・・」

憩『ごめんな、二人の用事も聞かずに...』

照「いや...そういうわけじゃ...」

憩『ごめんな....本当...』ｸﾞｽﾝ

照「！？」

智葉(おい、泣いてるぞ！？)

照(いや、ちょっと待って...え、えと)

憩『だ、大丈夫やから...久々に照と智葉の声聞けただけでも嬉しかったし...あんま気にせんといてな？」ﾊﾊ

照「・・・」

智葉「・・・」ﾌｳｰ

智葉「サボるか」ﾎﾟﾂﾘ

照「了解」