リー「ヒナタのプレゼント大作戦、です!」 (31)


ナレ「皆はサンタさんに何を頼むか決めたかな?今日は楽しいクリスマスイヴ、里の雰囲気もとても賑やかになっているよ」


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ワイワイガヤガヤ

テンテン「里中がクリスマスムード一色になってるわね」

リー「はい、僕もつられてウキウキ気分になってきました」ブーン

テンテン「ちょっ!ウキウキっていうかほんとに浮いてる!?」

リー「この前開発した忍法・まゆコプターの術です」ブブーン

テンテン「きもい!濃ゆい眉毛が回転してて超きもぃぃぃぃ!!」

リー「おや、あそこにいるのは」


ヒナタ「やっぱり私…」

ネジ「何を言ってるのですか、あれだけ頑張ったのですから…」


テンテン「ネジとヒナタじゃない、おーい」


ヒナタ「え?」

ネジ「テンテン、リー」

リー「二人ともどうしたんです?なにやら話していたみたいですが」

ヒナタ「えっと、その」

テンテン「あら、ヒナタが持ってる紙袋って」

ヒナタ「はわっ!こここれは、そっその、えっと」

テンテン「! ははーん、なるほど。そういうことかぁ」

リー「どういうことですか?」

テンテン「リーったら鈍いわね。ヒナタがあんなに慌てるのはアイツのことしかないでしょ」

リー「あいつ…なるほど!」

ヒナタ「あぅぅ…//」

テンテン「ふふっ」

リー「ガイ先生ですね!」

テンテン「は?」

リー「ガイ先生のことを思うと、僕も胸が熱くなります。やはりヒナタさんは僕と似ていますね!感激です!」

ヒナタ「」

ネジ「」ブチッ

ネジ「八卦・六十四掌!!」

リー「ンゴー!」バキッ

ネジ「まったく…」

テンテン「もしかして、さっき話してたことって紙袋が関係してる?」

ネジ「あぁ、実は」

(ネジ説明中)

テンテン「なるほど、ナルトに手袋を編んだけどいざ渡すとなると恥ずかしくなった、と」

ヒナタ「こんなの渡しても、ナルト君には迷惑かもしれませんし…」

テンテン「でもせっかく一生懸命作ったんでしょ?渡さずに後悔するよりも、どうせなら渡して後悔しようよ」

ヒナタ「後悔…やっぱりナルト君は私のプレゼントなんて…」ガーン

ネジ「テンテン!!」

テンテン「ちょっと今のはそういうことじゃなくて!」

リー「大丈夫ですヒナタさん」

テンテン「あ、リー」

ネジ「早かったな」

リー「ヒナタさんが手袋に込めた想いは、言わばヒナタさんがこれまで続けてきた努力の結晶。その想いは、決して自分を裏切りません…自分が、自分を信じる限り」

ヒナタ「リー、さん」

ネジ「なぜ紙袋の中身が手袋だと分かったんだ」コソコソ

テンテン「まぁリーだし」コソコソ

リー「自分を信じましょう、ヒナタさん!」

テンテン「そうだよヒナタ、絶対大丈夫だって」

ネジ「俺たちも精一杯サポートしますから」

ヒナタ「リーさん、テンテンさん、ネジ従兄さん…ありがとうございます」

ヒナタ「私、信じてみます。これまでずっと、ナルト君を想い続けてきた…この想いを!」

テンテン「うん!」

リー「はい!」



リー「見つかりませんね、ナルト君」

ヒナタ「そうですね…」

テンテン「どこにいるのかしら…ネジ、ナルトのチャクラは見当たらないの?」

ネジ「うむ…お、見つけたぞ。一楽の前にいるようだ」

テンテン「ナイスネジ!急ぎましょヒナタ」

ヒナタ「はいっ」

[一楽]


ナルト「今日は何にすっかなー」


テンテン「あ、いたいた」

ネジ「さ、ヒナタ様」

ヒナタ「ナ、ナルトく…」


サクラ「お待たせ、ナルト」

ナルト「あ、サクラちゃん。待ってたってばよ!」

サクラ「はいクリスマスプレゼント」


リー「えぇぇぇぇぇ!?!!?」

ナルト「サンキュー♪おぉー手袋だ!あったけー」


ヒナタ「えええぇぇぇええぇぇ!!??!!?!」


サクラ「大事にしなさいよ?」

ナルト「もちろんだってばよ」

サクラ「そういえば綱手様があんたを呼んでたわよ」

ナルト「そうだった!婆ちゃんに呼び出されてたんだった、じゃあなサクラちゃん、プレゼントありがとな」シュタッ

サクラ「どういたしまして」

テンテン「あー」

ネジ「これは…」

リー「」

ヒナタ「」

ネジ「ヒナタ様!?しっかりしてくださいヒナタ様!!」

サクラ「あら?ヒナタにリーさん達、ってどうしたの二人は?ついでにネジさんも」

テンテン「実はねぇ」

(テンテン説明中)

サクラ「なるほど、そういうことだったの。悪いことしちゃったわね」

テンテン「サクラがナルトにプレゼントなんて珍しいわね」

サクラ「最近ナルトが手が寒いってうるさかったから、クリスマスだしちょうどいいかなって」

テンテン「ふぅん」

サクラ「ごめんねヒナタ、なんだか邪魔しちゃったみたいで」

ヒナタ「う、ううんいいの。どうせこんなの渡しても、ナルト君困っちゃうだろうし…」

サクラ「…よし決めた!私もヒナタのプレゼント渡しを手伝うわ」

ヒナタ「でっでも、もうナルト君は手袋を…」

サクラ「いーのいーの、私のなんかよりヒナタの心のこもったプレゼントの方が大切だし、ナルトだってそっちの方が喜ぶわよ、絶対」

ヒナタ「サクラさん…」

テンテン「でもどうするの?今更手袋を渡すのもちょっとアレだし」

サクラ「まかせて、私に良い考えがあるの」

ネジ「良い考え?」

[特訓場]

ナルト「こんなとこに呼び出して何の用だよゲジ眉」

リー「今日君を呼んだのは他でもありません、僕と勝負をしてもらうためです」

ナルト「勝負だぁ?」

リー「ナルト君、君はサクラさんから手袋をプレゼントされたそうですね」

ナルト「おう、サクラちゃんの気持ちがこもっててすっげーあったけぇってばよ!」

リー「僕が勝負に勝ったら…その手袋を渡してもらいます!」

ナルト「な、なにぃ!?」


テンテン「なるほどー、リーが勝てば堂々とナルトから手袋を奪えるってわけね」

ネジ「だがナルトが勝負を受けるとは思えんが」


ナルト「へん、誰がそんな勝負受けるかっての。俺にはなんのメリットもねーってばよ!」

ネジ「やはり…」

ヒナタ「あう…」


リー「怖いんですか?」

ナルト「へ?」

リー「負けるのが怖いんですか?僕と勝負して勝つ自信がないから、逃げるんですか?」

ナルト「…はっ、たかがゲジ眉一人楽勝だっての。いーよ、勝負してやるってばよ!」


ネジ「上手い!挑発にナルトが乗ってきたぞ」

テンテン「やるじゃないリー!」

リー「あと、一つ提案があります。お互い手袋を付けたままやりませんか」

ナルト「ん?よくわかんねぇけどかまわねぇぜ」


サクラ「手袋を付けたままにすることでナルトに印を組ませないようにするのね、リーさん冴えてるじゃない」


リー「それでは始めますよ」

ナルト「いつでもこいってばよ」

リー「いきますっ!」

リー「木の葉・剛力旋風!」

ナルト「おわっと!」

リー「秘技、汗時雨!」

ナルト「うぎゃああ!?」

ヒナタ「二人とも、凄いですね」

ネジ「リーが若干押してはいるが」

サクラ「決め手にかけるわね」

テンテン「印を封じてるのにリーと互角に渡り合うなんて、ナルトってほんと凄いのね」


リー「どうしたんです、こんなものですか?」

ナルト「はぁ、はぁ。へっ、やっぱ体術はすげーなゲジ眉。ちょっと俺も本気を出すってばよ」

ナルト「仙人モード!」

リー「む、仙人モードですか。相手にとって不足なs」

ナルト「更に九喇嘛チャクラモード!」

リー「えっ」

ナルト「さぁて、いくぜぇ!」

リー「いやちょっとまっ、ひぃ!」

ナルト「尾獣玉!」

ズドォォォン


テンテン「ちょっとマズイんじゃない!?」

サクラ「ナルト、ハイテンションになってるわね」

ネジ「仕方ない、リーを援護するぞ」

テンテン「えぇ」

サクラ「了解」

ヒナタ「あ、三人とも…どうしよう」

リー「螺旋拳!」

ナルト「そんな技きかねーってばよ!…おっと!」

ネジ「八卦・六十四掌!」

テンテン「操具・天刃乱万!」

ナルト「なんでお前達もいるんだってばよ!?」

サクラ「しゃーんなろーー!!」

ナルト「ひいぃ!?サクラちゃんまで!」

ネジ「おとなしく手袋を渡せナルト!」ハッケレンクウショウ!

テンテン「さっさと渡した方が身のためよー?」ソウグダイテッカイ!

ナルト「わけわかんねーってばよ!」

リー「今です!うぉぉぉぉぉぉ!!」

リー「朝鶏!」コケコッコー!

ナルト「その手は食わないってばよ!」

テンテン「朝鶏がかわされた!?」

リー「ならば、ネジ!」

ネジ「あぁ!」

リー「朝鶏!」

サクラ「ネジさんに朝鶏を!?」

ネジ「八卦掌回天!」

ナルト「なにっ!」

サクラ「凄い、朝鶏が回天で拡散してる!」

テンテン「これならナルトもよけきれないわ!」

ナルト「くっ…」


ヒナタ「ナルト君…」

ヒュンッ

ヒナタ「えっ、きゃあ!」


ネジ「ヒナタ様!」

テンテン「いけない、ヒナタの方に朝鶏が!」

サクラ「逃げてヒナタ!」


ヒナタ「くっ、今の一撃で足が…動けない…」


テンテン「大きい火球がヒナタの方に!」

ナルト「ヒナター!」バッ

ヒナタ「もう、ダメ…」

シュタッ

ナルト「螺旋丸!」バリバリ

ドゴォォォン

ナルト「無事かヒナタ!」

ヒナタ「あ、ありがとうナルト君…いたっ」

ナルト「どっか怪我したのか!?」

ヒナタ「うん、ちょっと足に当たっちゃって…」

テンテン「大丈夫ヒナタ!?」

サクラ「足が赤くなってるじゃない!すぐに治すからみせなさい」

ヒナタ「あ、はい」

ネジ「ご無事ですかヒナタ様!」

リー「怪我したんですか!?」

サクラ「軽い火傷みたい、これなら痕は残らないわ」

ナルト「よかったってばよー」

リー「すいませんヒナタさん、僕たちのせいで」

ネジ「申し訳ありませんヒナタ様」

ヒナタ「いえ、気にしないでください。お二人とも私に協力してくれた結果ですから」

ナルト「協力?」

テンテン「あー!いやなんでもないのなんでも!」

サクラ「ってナルト、手袋はどうしたのよ」

ナルト「え?……あぁぁぁぁ!?ボロボロになってるってばよー!」

リー「さっきの螺旋丸ですね」

ナルト「うあー、サクラちゃんのプレゼントがぁ…」

ヒナタ「…あ、あのね、ナルト君」

[一楽]

ナルト「螺旋丸!」

ナルト「おぉー!全然破れないってばよ!」

サクラ「へー、螺旋丸でも平気なのね」

ヒナタ「う、うん。特殊な毛糸を使ってるから…」


テンテン「チャクラを通して螺旋丸にも耐えるって凄い毛糸ね」

ネジ「日向一族に代々伝わる秘伝の代物だ、ちなみにあの手袋を作るのにこれだけの費用がかかっている」

テンテン「マジ!?改めて日向一族の凄さが分かったわ…」

リー「とにかく、ヒナタさんが無事プレゼントを渡せて良かったですね」

テンテン「そうね」

ネジ「…あぁ」

ナルト「ありがとなヒナタ、俺ぜってー大事にするぜ」

ヒナタ「う、うん…私も、ナルト君に喜んでもらえて、嬉しい…//」

サクラ「…ふふっ」

テウチ「ラーメン三つお待ち!」

ナルト「うっひょー待ってたってばよー…ちべたっ!」

ヒナタ「あっ、雪が」

サクラ「わぁ、ホワイトクリスマスねぇ」

ヒナタ「ねぇナルト君」

ナルト「ん?」




ヒナタ「ハッピー、クリスマス」


ナレ「ヒナタが無事にプレゼントを渡せて良かったね。皆はプレゼントを贈りたい相手はいるかな?その人に想いを届けられるといいね、それではまた来年、良いお年を」


fin

次回予告

リー「もう今年も終わりですね」

テンテン「早いものよね」

リー「テンテンは来年の目標は決めましたか?」

テンテン「まだだけど、リーは決めたの?」

リー「もちろんです。来年は、パワーアップした僕をお見せしたいと思います」

テンテン「例えば?」

リー「眉毛大増量!当社比30%up!」

テンテン「そんなパワーアップはいらないわよ!」

リー「次回、「皆で年越し」「リー、元旦の計は三日坊主」の二本です」

リー「それでは皆さん良いお年を」

テンテン「また来年ねー」

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