姉「幼馴染ちゃんとはまだお付き合いしてないんですか?」(271)

男「してないよ」

姉「じゃ、じゃあ手を繋いだりも?」

男「してない」

姉「その、ちゅ、チューも?」

男「してないってば」

姉「……こ、これも?」スポスポ

男「左手で輪っかつくって、右手の人差し指でズポズポするのやめて」

姉「だ、だって、口で直接言うのは恥ずかしいじゃないですか」

男(そっちのが恥ずかしいよ)

姉「なら幼馴染ちゃんとは本当にお付き合いしてないんですね?」

男「うん」

姉「そうですか。仲が良いから私はてっきり……良かったぁ」

男「え?」

姉「い、いえ!なんでもありません!」

男「変な姉さんだな」

姉「と、ところで食後のお茶はいかがですか!?」

男「あ、一杯貰おうかな」

姉「すぐに淹れてきますね~」

姉「お待たせしました」

男「ありがとう……」ズズ

姉「……」

男(食事の後の緑茶はおいしいなぁ)

男(高校生なのに俺じじくさ)ズズ

姉「……」

姉(弟君と幼馴染ちゃんはまだお付き合いしてない……)

姉(これはまだ私にもチャンスがあるということっ!!)

姉(正攻法ではおそらく駄目でしょう)

姉(ならば!てっとり早く既成事実をこさえて……)スポスポ

弟(……またズボズボしてる)

姉「きゃー!私の雌しべに弟君の雄しべがインサートォ!」

男「なんてこった!姉さん、結婚してくれ!」

姉「弟くん!!」



姉(……と、こうなるはず!!)ズポズポ

弟(あれはまた良からぬことを考えてる顔だ)

男「へ、へっくしょい!!」

幼馴染「豪快なくしゃみだねぇ」

男「最近寒くなってきたよなぁ」

幼馴染「ついこないだまでは暑かったのにね。もうコタツが恋しくなってきたよ」

男「さすがに早過ぎない?」

幼馴染「だってコタツは冬の恋人だし」

男「……へぇ」

幼馴染「あれ?ひいてる?」

男「全然。続けて」

幼馴染「そ、そお?ならば遠慮なく。……コホン、そもそもコタツとはだね」

男「うわぁ」

幼馴染「まだ何も言ってないよ!?」

幼馴染「そういえば君のお姉さん、今日は静かだったね」

男「昨日の晩からあんな感じ」

幼馴染「学校くるときなんか腕組ながらブツクサ言ってたけど、悩み事かなぁ」

男「たぶんロクでもないことだと思う」

幼馴染「ふーん……」

幼馴染「……」

男「どうかした?」

幼馴染「もしかしたら昨日何かあったのかなー、なんて」

男「昨日?面白いテレビやってたっけ?」

幼馴染「そ、そーじゃなくて!君とお姉さんに、だよ」

男「姉さんと?別に何もなかったけどな」

幼馴染「実は一緒にお風呂入ったりしてない?」

男「ないない」

幼馴染「一緒に寝たり」

男「ないよ」

幼馴染「ま、まさか夜這われた!?」

男「あってたまるか」

幼馴染「だ、だよね!なんせ君にはこ~んなかわいらしい彼女がいるんだから!」

男「……彼女?」

幼馴染「うん!!」

男「……誰が?」

幼馴染「ミー」クイクイ

男「……誰と?」

幼馴染「ユー」

男「あ、冗談か」

幼馴染「またまたぁ!いつも一緒にいること多いじゃん!」

男「まぁ、幼馴染だし」

幼馴染「休みの日デートしてるよねっ!」

男「お前が無理矢理引っ張りまわしてるんだろ」

男「だいたいお前の恋人コタツじゃん」

幼馴染「あ、あれは……愛人!そう!あれ愛人だから!」

幼馴染「本命は君だよ!」

男「浮気する人は無理だなぁ」

幼馴染「ガーン!!」

男「そもそも俺たち付き合ってないけどな」

幼馴染「!!」カッ!

男「今すごい顔しなかった?」

幼馴染「き、きき気のせい」

男「そう?」

幼馴染「そうだよー。彼女ってのも君を驚かせるための嘘だしー」

男「もうちょっとマシな嘘つけよ」

幼馴染「動揺する君が見たかったんだよー」

男「にしても俺たちが付き合うってないだろー。想像もできない」

幼馴染「えへ、えへへ……そう、だね……」

会長「くちゅん!」

男「かわいらしいくしゃみですね」

会長「くしゃみの飛沫をかけてほしいのか?仕方ないのない奴だ」

男「言ってません。それはそうと資料整理終わりましたよ」

会長「ああ、ご苦労様。どれ、コーヒーでも淹れてやろう」

男「ありがとうございます」

会長「ええと、君はたしかミルクだけだったかな」

男「はい」

会長「……隠し味で唾液を――」

男「ミルクだけで!」

会長「……」

男(口さえ開かなきゃ、綺麗でみんなの憧れの生徒会長なのに)

男(おまけに頭もいいし、モデル並みにプロポーション抜群だし)

会長「うん?私の顔に何かついてるか?」

男「いえ、別に……」

会長「いよいよ私に惚れたか?」

男「惚れてません」

会長「……そうか」

男「はい」

会長「しかしなんだな。言い切られるとさすがの私もヘコむ」

男「その割には先ほどとお変わりないようですが」

会長「私は感情の起伏が表情に現れにくいんだよ」

男(言われてみれば)

会長「今私は物凄くヘコんでいる。しかも君のせいで、だ」

男「で、俺はどうすればいいんですか」

会長「察しがよくて助かるよ。撫でろ」

男「……はい?」

会長「優しく頼むよ」

男「……こないだもしましたよね」

会長「ナデナデはいくらされても飽きないぞ」

男「正直、会長はする側だと思ってましたけど」

会長「撫でられる喜びをこの身体に教えたのは君だろう」

男「誤解を招くような言い方しないでください」

会長「事実を言ったまでさ。さぁ、やってくれ」

男「……仕方ありませんね」

男「……」ナデナデ

会長「……っ」

男「……」ナデナデナデ

会長「ふ、ふふ……」

男「……」ナデナデ

会長「……ん」

会長「……」ボー

男(気持ち良さそうだな。でも手が疲れてきたぞ)

男(時間も時間だし、ここらで切り上げて帰ろう)

会長「……?」

男「もうこのぐらいで十分でしょう。暗くなってきましたし、そろそろ帰りませんか?」

会長「…………」

男(目がもっとしろと訴えてやがる)

男「続きはまた今度ということで」ポンポン

会長「……ぁ」

男「会長?」

会長「君は焦らし上手だな。不覚にもジュンとなってしまった」

男「……」

会長「何処が?と聞いてくれ」

男「絶対嫌です」

今日の分おしまい

僕は月一ペースで無性にエッチなssが書きたくなる性質です

はい

男「ただいま」

姉「お帰りなさい。今日は遅かったですね」

男「生徒会の仕事でちょっとね」

姉「それはお疲れ様でした。お夕飯にしますか?先にお風呂?」

男「うーん、そうだなぁ……」

姉「そ、それともお、おね、お姉ちゃんにしますか?」ゴニョゴニュ

男「お風呂かな」

姉「お、お風呂……」

男「寒くって身体冷えちゃったからね。ん?どうかしたの?」

姉「い、いえ!別に!全くもってガッカリなんてしてませんし!」

男「?」

姉「お風呂から出たらすぐお夕飯にしますか!?」

男「ああ、そだね」

姉「準備してきます!!」タタッ

男(いつにも増して変な姉さんだな。まぁいいや、風呂入ろ)

姉「……はふぅ」

姉(お姉ちゃんをスルーされるなんて思ってもいませんでした。私魅力ないんでしょうか……)

姉(そもそも弟君も弟君です。恥ずかしいのを我慢して言ったのに、あまりにも冷たすぎます!)

姉(照れるなり、慌てるなりの反応があってもいいはず!お姉ちゃん自信喪失しちゃいます)

姉「……」

姉(クヨクヨしててもしょうがないですね。こうなったらとっておきの策に出ますよ!)

姉「名付けて、お風呂でドキドキ大作戦!!」

男「はぁ~~……」ザプーン

男(寒いときの風呂はいいなぁ~。つい声出ちゃう)

男「……」ボー

男(身体が暖まったら眠くなったきちゃった)

男「……」ウトウト

姉「弟君!!」

姉「お風呂に入りながら寝ちゃ駄目でしょ!」

男「ね、姉さん!?」

姉「寝たら溺れて死んじゃいますよ!?」

男「……ごめんなさい」

姉「以後気をつけてくださいね!」

男「ええと、姉さん」

姉「なんです?」

男「なんでいるの?」

姉「!」

姉「あ、そ、それは……」

弟「それは?」

姉(うぅ~!意識したら頭の中が大混乱ですぅ!)

弟「小学校の頃はよく一緒に入ってたね」

姉「……へ?」

弟「もしかして久しぶりに一緒に入りたかったのかな」

姉「しょ、しょう!!そうです!!」

弟(顔が真っ赤だ。姉さんもかわいいところあるんだな)

姉「久しぶりに背中の流しっこしたいな~、なんて思ってたんですよ」

弟「はは、懐かしいなぁ」

姉「また弟君の背中洗わせてください」

弟「せっかくだからお願いするよ(もう洗っちゃったけど、断るのも悪いし)」

姉「はいっ♪」

姉「かゆいとこはありませんか~?」ゴシゴシ

弟「ないでーす」

姉「あったら遠慮なく言ってくださいね~♪」

弟(姉さん嬉しそうだな。頼んで正解だった)

姉「……」

弟「……?」

姉「ハァ……ハァ……」

弟「姉さん、手が止まってるよー」

姉「ハッ!?す、すみません!」ゴシゴシ

姉「かゆいとこはありませんか~?」ゴシゴシ

弟「ないでーす」

姉「あったら遠慮なく言ってくださいね~♪」

姉(昔と比べると弟君の背中も広くなりましたね)

姉(たくましく、男らしくなったということでしょうか)

姉「……」

姉(弟君のたくましい背中に抱きついてスリスリして、それからそれから……)

姉「ハァ……ハァ……」

弟「姉さん、手が止まってるよー」

姉「ハッ!?す、すみません!」ゴッシゴッシ

弟「い、いたっ!力入れすぎだよ」

姉「あわわっ!ごめんなさいです!」

弟「俺はもういいから交代しよっか」

姉「そ、そうですね、そうしましょう!」

男で統一したいんだけど、気を抜くと弟になっちゃうな
ごめんね

姉「お、お願いします」

男「洗いにくいから、出来ればタオル取ってほしいんだけど」

姉「あ、はいっ!」スルリ

男「……っ」

男(小さい頃は意識してなかったけど、よく見てみると姉さんって――)

男(肌が白くて綺麗で……身体も華奢で……)

姉「あの?」

男「あ、ああ、ごめんね。今洗うから」

男「かゆいとこある?」

姉「右上のほうがかゆいです」

男「ここ?」ゴシゴシ

姉「ん、もっと上のほう」

男「ここかな」ゴシゴシ

姉「んぁ……そこ……」

男(なんだかイケないことしてるような)

姉「……ふぁ」

男(姉さんてこんなに色っぽかったか!?)

男(胸なんて無いに等しい、歳のわりに子供っぽいし)

姉「ンん!!」

男「ごめん!痛かった!?」

姉「だ、大丈夫、ですから……続けてください……」

男「う、うん」

男(落ち着け!落ち着くんだ俺!こういうときは別のことを考えるんだ!)

男(例えばゴリラが物凄い勢いで――)

姉「弟君……」クルリ

男「!!」

男「姉さん!こっち向くときはタオルで前隠してよ!!」

姉「下はちゃんと隠してますよ」

男「胸も!!」

姉「お姉ちゃんの胸なんて、あってないようなものですから」

男「それでもだよ!!」

姉「……実は、弟君に折り入ってご相談があるんです」ズイ

男「な、何?」

姉「お姉ちゃんの胸、おっきくしてください」

姉「小さい胸が私のコンプレックスなんです」

男「だ、だからって俺に頼まれても」

姉「私のお友達に、同じように小さい胸で悩んでいるお友達がいたんです」

男「……」

姉「でも、その子に彼氏が出来て……しばらくしたら……」

男「どうしたの?」

姉「いつの間にか胸が大きくなってて。私びっくりしました」

姉「だから、思い切って聞いてみたんです。どうして大きくなったの、と。それで教えてもらいました」

男「……」

姉「大好きな人に揉んでもらったら、大きくなったんだって」

男「なっ!」

姉「……ですから」

男「そ、それはつまり、姉さんの胸を揉めということ、でしょうか?」

姉「…………」コクン

男(照れながら頷かれても!かわいいけども!)

姉「こんなこと頼めるの、弟君しかいません」

男「いやいやいや、むしろ頼んじゃ駄目だよ!?」

姉「……で、でも」

男「女同士ですればいいんじゃない!?そのお友達と一緒にさ!」

姉「異性じゃないと効果がないらしいんです」

男「な、なら彼氏をこさえてその人に!!姉さんモテるんだし、彼氏なんてすぐ出来るよ!!」

姉「この胸が原因で彼氏なんてとてもとても……」ヨヨヨ

男「だけど、俺たちは家族だし……おかしいよ……」

姉「……」

男「姉さんには悪いけど」

姉「……そうですか」

男「ごめん」

姉「いえ、弟君が謝ることはありません。私こそ変なお願いをしてすみませんでした」

男「……ん」

姉「気を取り直して洗いっこの続き、しましょうか」ニコッ

男「そうだね」

姉「……」

男「後ろ向いてくれなきゃ洗えないよ、姉さん」

姉「……」ジー

男「?」

姉「かゆいところがあって」

男「そうなの?じゃあかいてあげるから、後ろ向いて」

姉「……」

男「姉さん?」

姉「こ、ココがかゆくてかゆくて堪らないんです」

男「胸ぇ!?」

男「む、胸はさすがに」

姉「でもでも、弟君してくれるって言いました」

男「背中だと思ったからだよ!」

姉「スポンジなんか使わずに、弟君の大きな手でしてほしいです」

男「手で……」

姉「優しく、ゆっくり」

男「……」ゴクリ

姉「して……くださぃ……」

男「っ!」

姉「お願いします」ギュッ

男「む、無理ぃ!!」ダダッ

姉「あ……」

姉「……弟君」

今日の分おわり

姉「んっ!あんっ!お、弟君!!気持ちいい?お姉ちゃんの中、気持ちいいですか?」

男「だ、駄目だよ、姉さん。ぐっ!!」

姉「ふぁ!弟君激し過ぎます!」

男(気持ちよすぎて、腰が勝手に!!)

男「ね、姉さん、俺もう!!」

姉「弟君のエッチなミルク、お姉ちゃんの中にいっぱいください!!」

男「うぁあああ!!」

男「――あああああ!!」ガバッ

男「はぁ……はぁ……」

男(夢か。よりによってなんて夢を)

男(絶対昨日のあれが原因だな……ん?)

男「……」ネチョオ

男「……悪夢だ」

男(朝から散々だ。どうしてこんなことに)

男「ハァ……」

男(今は姉さんと会いたくない。叶うなら昨日のことも夢オチにならいないもんか)

男「……なるわけないよな」

男(変に気にしても仕方ないか。いつも通り、いつも通りに挨拶しよう)

男「むしろ昨日のことはなかったことに!そうだそうしよう!」

男「姉さんお早う!いやー、今日天気いいねー!」

男「……」シーン

男「あれ?朝食が出来てる。先に出たのかな」

男「あ、書置きが……」

  『先に出ます お姉ちゃんより』

幼馴染「だから今日はお姉さんいないんだねー」

男「まぁ、ね」

幼馴染「君と二人っきりで登校っていうのも悪くないね、えへへ」

男(やっぱり姉さんも顔合わせんの気まずかったのかなぁ)

幼馴染「こうして並んで歩いてると、カップルに見られちゃったりしちゃったりしちゃうのかな?なんてっ!」

男(学校終わったら嫌でも会うからな。そのこと考えると今から憂鬱だよ……)

幼馴染「話聞いてる?」

男「え?何?」

幼馴染「もぉ、やっぱり聞いてなかったんだ」

男「あ、ごめん」

幼馴染「元気ないけど、具合悪いのかな?熱は?」

男「考え事してただけだから、大丈夫だよ」

幼馴染「考え事って?」

男「ん、大したことじゃない」

幼馴染「ふーん……」

男「……」

幼馴染「昨日何かあったの?」

男「!」

男「な、何もない」

幼馴染「ほんとかなぁ。今すっごい顔してたよ」

男「してないよ」

幼馴染「してた!こーんな顔!!」カッ

男「……それなんていう顔だよ」

幼馴染「核心をつかれ驚愕したときの顔!!」

男「お前演技力あるな。女優になれるんじゃないか」

幼馴染「いや~!そこまで言われると照れますなぁ♪」

男「おっ、もうこんな時間だ。急がないと遅刻するぞ」タタッ

幼馴染「あ、待ってよ~!」

幼馴染「――で、どーしたのさ」

男「……よく屋上にいるって分かったね」

幼馴染「お昼休みはよくここで食べてるじゃん」

男(体育館裏にしときゃよかった)

幼馴染「お前がやったんだろ!?言え!言っちまえ!」

男「ここは取調室か」

幼馴染「腹減ったろ?言えばこのカツ丼食わせてやるぞ?」

男「俺の弁当!」

幼馴染「言わないと返しません!」

男「だから大したことじゃないってば」

幼馴染「なら言ってもいいじゃん」

男「……それは」

幼馴染「まさかお姉さんと……」

男「!」ドキッ

幼馴染「またその顔!お姉さんと何かあったんだ!」

男「その、じ、実は姉さんと喧嘩しちゃってさ」

幼馴染「……」

男「だから顔合わせづらくって。あ、あはは……」

幼馴染「嘘くさい」

男「ほ、ほんとです」

幼馴染「……」ジー

男「……」ドキドキ

幼馴染「お姉さんと……エッチなことしたんじゃないの……?」

男「!!」カッ!

幼馴染「……したんだ」

男「し、してない!喧嘩だって言ってるじゃないか!」

幼馴染「君の顔はしたって言ってる」

男「そ、それは急に変なこと言うからびっくりして!」

幼馴染「このシスコンやろー!!」

男「だからしてない!一緒に風呂入っただけだよ!!」

幼馴染「お風呂でヤッのか!?ロープレか!?」

男「ロープレ?」

幼馴染「ローションプレイ」

男「……あー」

幼馴染「……」

男「……」

幼馴染「この変態!!」

男「だから!!」

幼馴染「お姉さんの胸を?」

男「大きくしたいから揉んでくれって頼まれたんだ」

幼馴染「それを聞いた君は調子にのって揉みまくったんだね」

男「まくってない。断ったっつーの」

幼馴染「そいえば私もお姉さんに相談されたなー」

男「胸のこと?」

幼馴染「うん。どうしたら私みたく大きくなれるんですかー?って」ポヨン

男「……」

幼馴染「見た?」

男「な、何を?」

幼馴染「私の胸」

男「見てない」

幼馴染「……ふーん」

幼馴染「私が思うにね、お姉さんとは君は仲が良すぎると思うのですよ」

男「そ、そう?」

幼馴染「何処の世界に弟に乳揉ませる姉がいますか!」

男「……うちに」

幼馴染「フツーないの!ありえないの!」

男「だよね」

幼馴染「お姉さんはね、君が好きなんだと思うの」

男「家族として?」

幼馴染「一人の男の子としてだよっ!」

男「それこそないだろ」

幼馴染「胸がどうのこうのなんて、君と既成事実作っちゃうための口実なんだから!」

男「き、既成事実……」

幼馴染「流されやすい君はいつか過ちを犯してしまう気がしてならいのだよ」

男「だ、大丈夫だって」

幼馴染「絶対って言い切れるのかな?」

男「…………うん」

幼馴染「何その間」

幼馴染「そんな危うい君に私から名案があります」

男(嫌な予感しかしない)

幼馴染「君に恋人が出来ればお姉さんも身を引いてくれると思うんだ」

男「俺に恋人ねぇ」

幼馴染「お姉さんが君のこと好きじゃなかったとしても、恋人がいれば変なことしようとも思わないんじゃない?」

男「そうはいっても急に恋人なんて出来るわけないだろ」

幼馴染「だから私と付き合えばいいと思うの」

男「……はい?」

幼馴染「わ、私が君の恋人に立候補するって言ってるのっ!」

本日分オシマイ
続きはまた明日!

男「……ええと」

幼馴染「つ、つまりだね、私が君の恋人のフリをするってこと」

男「ああ、そういうことか。マジで付き合うのかと思った」

幼馴染「……私はマジがいいんですケド」ボソボソ

男「え?」

幼馴染「そ、空耳です!とにかく、この作戦で万事うまくいくよっ!」

男「そーかなー」

幼馴染「君と私なら普段よく一緒にいるし、恋人になったとしても不自然じゃないよ」

男(幼馴染のことは姉さんにも聞かれたっけ)

幼馴染「恋人がいるって分かれば、遠慮してエッチなお願いもしなくなると思うな」

男「一理あるようなないような」

幼馴染「ニ理はあるね!」

男「言ってることがちょっと」

幼馴染「お得感を演出してみたんだけど」

男「……ちょっと考えるから3分間黙ってて」

幼馴染「なんで!?」

男(たしかに姉さんはブラコン気味なところがあるからな)

男(何かと俺にちょっかいかけてくるし、恋人でも作って弟離れしてほしい)

男(……俺にも言えることか)

幼馴染「3分経ったよー」

男「お前計ってたのか」

幼馴染「へ?だって3分間黙れって言うから」

男「……」

幼馴染「どったの?」

男「なんでもない」

男「仮に恋人ごっこするとして、迷惑じゃないかな」

幼馴染「私が?」

男「そうそう」

幼馴染「ぜ、全然全く!むしろ嬉しいぐらいで!えへへ♪」

男「そ、そっか」

幼馴染(フェイクラブはいつしかトゥルーラブに!なんて展開も期待出来るしね!)

幼馴染「えへ……えへへ……」

男(あ、良からぬことを考えてる顔だ)

男「……せっかくだし、頼もうかな」

幼馴染「うん、任しといてよっ!」

男(だいぶアホだけど、いいやつだよなぁ。男子からの人気も高いって聞いた気がする)

幼馴染「今日からよろしくね、ダーリン!」ギュッ

男(う、腕に胸が……!)

幼馴染「~♪」

男「学校でイチャイチャする必要はないんじゃないかな」

幼馴染「えー?どーせなら学校で噂になっちゃうくらいが丁度いいよ」

男「……マジか」

幼馴染「マジマジ!だからこうするのだって当然なのです」ギュー

男「お、おい!」

幼馴染「……」

男「?」

幼馴染「あ、あのさ……」

幼馴染「してから言うのもなんだけど、抱きつくのってすっごく恥ずかしいね」

男「言う前に気付いて欲しかったよ」

幼馴染「え、えへへ。でもね、嫌な気持ちじゃないんだよ?」

男「……」

幼馴染「……き、君は?」

男「別に……嫌じゃない……」

幼馴染「そっかぁ♪」

男(……か、かわいい)

男「そろそろ膝の上からどういて欲しいんだけど」

幼馴染「恥ずかしいから?」

男「……う、うん」

幼馴染「照れてるんだ。かーわいー♪」

男「からかうなよ」プイ

幼馴染「えへへ、ごめんね~」ギュー

男「ば、馬鹿!くっつくな!(乳が当たるんだよ!!)」

幼馴染「せっかくだからさ、もっと恋人らしーことしたいな」

男「膝の上に乗せてハグもだいぶ恋人らしーけどだろ」

幼馴染「それよりももっと、だよ!」

男「……放課後にデートとか?」

幼馴染「この場で出来ることっ」

男「手を繋ぐとか……」

幼馴染「しばらく繋いでなかったね。最後に繋いだのは小学校以来かなぁ」

男「よく覚えてるな」

幼馴染「へっへーん」

男「威張るところじゃないぞ」

幼馴染「なんかね、私今テンションあがりまくりなの」

男「見れば分かるよ」

幼馴染「えっへっへ~♪」

男「!」

幼馴染「どったの?」

男「物音がしなかった?」

幼馴染「そう?気のせいじゃない?」

男「……もしかしたら人が」

幼馴染「小さいことは気にしな~い」スリスリ

男「ちょっ!!」

男「本当に誰かきたらどうするんだよ!」

幼馴染「屋上なんて誰もこないから大丈夫だよ」スリスリ

男「だ、だから」

幼馴染「なぁに?ふふ~♪」

男「……ハァ」

幼馴染「ねぇ、チューしよっか」

男「恋人のフリでそこまでするのは違うだろ」

幼馴染「こーゆーのはね、まずは形からって言うじゃない?」

男「その理屈はおかしい。てかお前テンションおかしいぞ」

幼馴染「恥ずかしい通り越してすごいことになってるの~」

男「一旦離れて落ち着こう」

幼馴染「しよーよー」

男「しません」

幼馴染「恋人同士でするエッチなチュー」

幼馴染「ディープチューがしたいのです」

男「キスだろ、キス」

幼馴染「やっぱり君もしたかったんだねっ!」ガシッ

男「頭をホールドするなぁ!」

幼馴染「大丈夫、痛くしないから……」

男「いや!やめて!」

幼馴染「……ん」チュッ

男「!!」

幼馴染「ふっ……ん……」

男(舌が入って……!)

幼馴染「ちゅむ……ぁ……」

幼馴染「……ぷはぁ」

男「……」

幼馴染「しちゃったね」

男「アホ」

幼馴染「抵抗しなかったくせに」

男「ぐっ……」

幼馴染「こうして抱き合ってると君の心音が伝わってくる」ギュッ

幼馴染「今すっごくドキドキしてるよ」

男「お前もだろ」

幼馴染「えへへ、バレたか」

男「……」

幼馴染「それとね、こっちの君もドキドキしてるみたい」

男「こっち?」

幼馴染「ここだよ」スリスリ

男「なっ!」

幼馴染「さっきからずっとお尻に当たってるだもん。私とのチューがそんなに良かったのかな」スリスリ

男「し、尻で擦るな」

幼馴染「気持ちよくなっちゃう?」

男「……そ、そんなこと」

幼馴染「君ってば嘘が下手だよね、ふふ」スリスリ

男「……う……ぁ」

幼馴染「大好き……ちゅ……」




会長「…………」

今日の分おしまい!
次回は変態会長さんのドキドキハプニングだよ!

幼馴染「あっという間に放課後です!」

男「じゃ、そういうことで」

幼馴染「一緒に帰ろっか」

男「やっぱり?」

幼馴染「付き合ってるんだから当然だよねっ」

男「……」ジー

男(俺こいつとキスしちゃったんだよなぁ。なんだか実感湧かないや)

幼馴染「どっか寄ってく?喫茶店とか」

男(唇柔らかかったな)

幼馴染「……き、君んちでもいいし」モジモジ

男(思い出したら胸が、というか下半身に血液が)

幼馴染「ねぇ、聞いてるー?」

男「あ、ああ!勿論聞いてるよ!」

幼馴染「じゃ、じゃあいいのかな?」

男「ああ、勿論!!」

幼馴染「ほんと!?やったぁ!」

男「?」

幼馴染「もぅ!ボーっとしてないで早く行こうよ!」

男「行くって何処へ?喫茶店?」

幼馴染「ちーがーう!君んちだって言ったじゃん!」

男「俺の家ぇ!?」

男「そ、そんなこと言ったっけかな」

幼馴染「さっき聞いたじゃん。君んちでもいいって」

男(破廉恥妄想して聞き逃したぁ!!)

幼馴染「……もしかして、ほんとは聞いてなかったの?」

男「いや、聞いてた、よ?」

幼馴染「えっへっへ~、なら良かったよ♪」ニッコリ

男(すごく嬉しそうだ。今さらやっぱり駄目なんて言い辛い……)

幼馴染「さっきから難しそうな顔してるね。お腹痛いの?」

男「お腹は大丈夫。大丈夫なんだけど……」

幼馴染「けど?」

男「えーと、その」

幼馴染「もしかして教室に忘れ物?」

男「そ、そう!そうなんだよ!教室にノート忘れてきちゃってさ!」

幼馴染「そっか。じゃ戻ろー」

男「いや、お前は先に帰っててくれ!後から追いつくから!」

幼馴染「えー」

男「付き合わせるのも悪いし、待たせるのも、な?」

幼馴染「付き合ってるだから、そのぐらいへっちゃらだよ」

男「でもそれはフリで!」

幼馴染「……夢中でキスしたくせに、よく言うよっ」

男「ぐぅ……!」

幼馴染「わ、私はフリとかじゃなくて、ほんとに君のことが――」

 ピンポンパンポーン

  『生徒会役員書記、大至急生徒会室まで来るように。繰り返す、生徒会役員の――』

男(呼び出しの放送?この声は生徒会長!会長ナイスタイミング!)

幼馴染「生徒会の書記係りってたしか……」

男「俺のこと」

幼馴染「生徒会のお仕事?」

男「たぶん。あの人いつも俺をコキ使ってるから、今回もそうだろ」

幼馴染「……私待ってる」

男「いいよ。たぶん6時過ぎになると思う」

幼馴染「でもでも!」

男「この埋め合わせは必ずするから、な?」

幼馴染「……うん」

男(ふぅ、なんとか納得して帰ってくれた。あそこで放送があって助かったよ)

男(あのまま一緒に家まで行ったらやばかったなぁ)

男「……どうやばいかは想像しないことにしよう、うん」

男(それより今は会長だ。頭切り替えないと)

男「失礼します」ガラガラ

会長「きたか。もしかしたらもう帰ってしまったかと思ったが、いやよかった」

男「丁度幼馴染のやつと帰ろうとしてたんですよ。ギリギリでしたね」

会長「ああ、それは危なかったな」

男「危ない?」

会長「こっちのことだ、気にしないでくれ」

男「はぁ」

会長「……ふ、ふふ」

男「それで、緊急の用事って何なんです?」

会長「折り入って君に頼みたいことがあってね」

男「なんでしょう?」

会長「ここに一枚の100円玉がある」

男「会長?」

会長「まぁ最後まで聞いてくれ」

男「分かりました」

会長「これを両手で……」サッササッ

男「……」

会長「どちらの手の中に100円玉があると思う?」

男「右でしょう?」

会長「それはどうかな」

男「ない?左ですか?」

会長「残念、正解は私のポケットの中さ」

男「すごいですね、全く分かりませんでした」

会長「そうだろうそうだろう」

男「あの、それで用件は?まさかマジックを見せるために呼んだわけじゃないですよね?」

会長「半分正解だ」

男(半分正解かよ)

会長「実は今度の文化祭で私のマジックショーをやろうと思っているんだ」

男「ああ、それでさっきマジックを」

会長「そうなんだが、私一人だとどうも忙しい。そこで一人助手を雇おうと、こういうわけなんだ」

男「俺がその助手ってわけですか」

会長「その通り。君は手先が器用だし、付き合いも長いからね。どうだ、引き受けてはくれまいか」

男「いいですよ、それぐらい。至急生徒会室にって言うから何事かと思いました」

会長「ありがとう。助かるよ」

会長「では早速マジックの練習といこうか」

男「今からですか?」

会長「こういうことに早すぎるということはない」

男「でも俺なんの準備もしてませんよ」

会長「こちらで予め用意してある。心配はいらないよ」

男「ならいいんですが」

会長「君、そこのイスに腰掛けてくれないか?そう、深くね」

男「座ればいいんですね。了解です」

会長「よし、それじゃあロープでグルグル巻きにして……」グルグルー

会長「よしっと。こんなものだろう。どうだい、自力で解けるか?」

男「くっ!ふっ!無理ですね。これだけグルグル巻きだと自力は無理です」

会長「……そうか」

男「これあれですよね。脱出マジック!あのトリックどーなってるのか気になってたんですよ」

会長「ああ、そう、脱出マジックね」

男「会長がここまで本格的なマジックが出来るなんて驚きです」

会長「……」

男「でも足まで縛る必要はないんじゃないですか?それにロープがきつくてちょっと痛いです」

会長「これぐらい過剰なほうがギャラリーは喜ぶのさ」カチリ

男「会長?なぜドアの鍵を閉めるんです?」

会長「……ふ、ふふ」

会長「ロープは自力で解けないんだね」

男「さっき言ったじゃないですか。無理ですよ」

会長「ふ、ふふ……」

男「脱出マジックの練習ですよね?」

会長「あれね、実は嘘なんだ」

男「嘘?」

会長「マジックの話も何もかもね」

男「……え?」

会長「君はこうなるために呼び出されたんだよ」

会長「よっこいしょっと」ドサッ

男(俺の膝の上に!)

会長「これはいい。今まで座ったイスの中で一番の座り心地だよ」

男「……悪ふざけはやめてください」

会長「悪ふざけも何もないだろう。私にだって権利はあるはずさ」

男「け、権利って何のことですか」

会長「君の唇を貪る権利」ニタァ

男「なっ!(屋上のこと、会長は全部見てた!?)」

つづく!

会長「昼間に、しかも学校であんな行為に及ぶなんてね」

男「……っ」

会長「生徒会長の私としては見過ごせないな」

男「だからってこんなこと」

会長「許されないか。でも君は大切な人が悲しむのを嫌う優しい人だろう」

男「……姉さんの話も聞いてたんですか」

会長「ああ、まさかあんなことになるとは思わなかったよ」

男「……(ここで会長を拒絶すれば姉さんと幼馴染のことが学校中に)」

男「……会長の好きにしてください」

会長「ふ、ふふ……物分りがよくて本当に助かる……」

男「……」

会長「手始めに何をして貰おうか。そうさな、まずは――」

男(またキスか。幼馴染のことといい、会長のことといい俺は何やってんだろ)

男(全部自業自得か)

会長「私の唾液を飲んでくれ」

男「本気で言ってるんですか?」

会長「勿論だとも。好きな異性に自分の体液を飲ませたいと思うのは当然だろう?」

男「世間一般では異常な部類に入ります」

会長「そうか?みんな口に出さないだけだと思うが」

男「……」

会長「なに、案ずるな。こんなこともあろうかと口内は常に清潔に保っているんだ」

男「そんな心配してません」

会長「気が乗らないのか?それならそれでもいいさ。君の顔を唾液まみれにするのも悪くない」

会長「むしろ、ひどく興奮する」ニタァ

男「俺は無理矢理唇を奪われるのかと思いましたよ」

会長「それもいいが、同じことの繰り返しでは芸がないからね。私の案も中々だと思わないか?」

男「……」

会長「まぁいいさ。では早速飲んで貰おうか」

男「……っ」

会長「嫌がっても、口は素直に開けてくれるんだね。それとも欲しかったのかな?」

男「そんなわけ……!」

会長「……んん」ツー

男「!」

会長「ん……まずは一滴……」

会長「吐き出してはいけないよ。しっかり味わって飲んでくれ」

男「……っ」ゴクン

会長「飲み込んだね。どうだ、私の唾液を飲んだ感想は?おいしかったかい?」

男「おいしいわけないでしょう」

会長「…………」

男「……おいしかった、です」

会長「ああ、そうだよ。君は私の喜ばせ方をよく知ってるね、ふふ」

男「……くっ」

会長「ご褒美だ……んっ……」チュッ

男「~!!」

会長「はぁ……ンん……」

会長「……ふぅ、そう暴れてくれるな。昼間もしたんだろう」

男「い、いきなり始めるのはやめてください」

会長「君を見ていたら堪えられなくなってしまってね、ふふ」

男「……」

会長「おや、君のここはせっかちなんだな。やる気十分じゃないか」ギュッ

男「っあ!」

会長「ふ、ふふ……かたい……」ギュムギュム

男「か、会長!て、手を……くっ!」

会長「手を、なんだい?こうして欲しいのか?」シコシコ

男「うぁっ!」

会長「つらそうだね。ズボンの上からでは少々刺激不足かな。脱がせるから大人しくしているんだぞ」

会長「ズボンを脱がせると勃起してるのがよく分かるね」ツンツン

男「つっ!」ビクッ

会長「感じやすいんだね、君は。これ以上私を楽しませないでくれ」ゾクゾク

男「……な、何をする気ですか」

会長「何をしてくれるか、だろ?期待でガチガチにしてるくせに」ギュゥ

男「ふぅ!」

会長「そう魅力的な声を出すな。誰かに見つかったらことだからね」

男「はぁ……はぁ……」

会長「おや?先っぽが湿ってるじゃないか。これはどういうわけだ」

男「これは……」

会長「期待で濡らしてしまったと?女のようなやつだな、君は」

男「ち、違う!会長の唾液が垂れて、それで」

会長「ああ、だから湿っているのか。なるほど……」

男「……」

会長「しかし、私の唾液はこんなに粘り気があったかな?」ネチョオ

会長「私の唾液はこんなに雄臭かったかな?」スンスン

男「……っ」

会長「ああ……この臭いを嗅いだら辛抱堪らないよ……」

会長「はむっ!ん!ふっ!ぢゅるる!」

男(俺のが付いた指を夢中でしゃぶってる)

会長「ん、君のもとてもおいしかったよ」

男「!」ゾクリ

会長「ふ、ふふ……これから自分がどうなるか分かったんだね……」

会長「さぁ、君の雄汁をもっと味わわせてくれ」

つづく!

会長「私がしゃぶる前から下着がビチョビチョじゃないか。いけない子だな、君は」ニギッ

男「ぐっ!!」

会長「ふ、ふふ……擦れば擦るほど溢れてくるね……」シコシコ

男「あ、あぁ!」ビクッ

会長「ペロペロ」

男(パンツの上から舌で!?)

会長「チロチロチロ~……」

男(弱い刺激を断続的に……もどかしくて変な感じ、だ……)

会長「レロレロ」

男(こんなのが続いたら、頭がおかしくなる)

会長「随分つらそうだね。言いたいことがあるならハッキリ言ったほういい」

男「……べ、別にありません」

会長「ならいいんだ、ふふ……」

会長「チロチロ」

男(……あれから10分近く舐めてる……なんだか頭がボーっとしてきた)

会長「うん?口が開きっぱなしになってるぞ。涎まで垂らしてだらしのない」

男「そ、んなこと……」

会長「目の焦点が定まっていないじゃないか。そんなに良かったのか?レロレロ」

男「……っ!」ビクッ

会長「君の身体は正直だなぁ、ふふ」

会長「このまま続けて悶え苦しむ君を見るのも悪くないね」

男「あ……ぁ……」

会長「ふ、ふふ……いい声だ……」

会長「私の口でもっと感じてくれ」

男(会長の口に俺のが……呑まれ……)

会長「ぢゅるる!」

男「っ!」

会長「ぢゅるっ!ちゅぅ~……」

男(根こそぎ吸い取られる!)ビクビク!

会長「ふぅ、おいし。でもまだ飲みたりないな」

男「こ、これ以上はもう……」

会長「精液をぶちまけてしまう?」

男「……っ」

会長「是非味わってみたいものだね、ふふ」

会長「ぢゅぅ~~……」

男「っあああ!!」

男「――ハァ」

男(あの後すんでの所で解放されたけど、蛇の生殺し状態だ)

男(……家に帰る前に、学校のトイレでヌいてくか)

男(でもそれは会長の思惑通りになるようで、なんだか癪だな)

男「あー、めちゃくちゃ悶々とする!」

男(後用事があるからって言ってたけど、絶対コレ狙いだよ)

男「……ん?メールが来てる」

  『今夜は弟君の大好きなカレーです。早く帰ってきてね お姉ちゃんより』

男(メールきたのけっこう前だ。とりあえず返信しよう)

男(生徒会の仕事で遅くなった。今から帰りますっと)

男「……」

男(姉さんとも昨日色々あったんだっけなぁ。お陰で今日は散々だった)

男(このまま帰るのもなんだし、姉さんが好きな大福でも買って帰るか)

姉「お帰りなさい。生徒会のお仕事お疲れ様でした」

男「ん、ただいま。いい匂いだね(いつも通りの姉さんだ)」

姉「丁度カレーが出来上がったところなんですよ。それとも先にお風呂にしますか?」

男「お腹が空いたから、ご飯先にしようかな」

姉「はい♪」

男(いつも通り、かと思いきやエプロンが裏表逆だ)

男「なんてベタな……」

今日の分おしまい!
200以内に終わる予定だったのになぁエロエロするだけのssの予定だったのになぁ

男「ご馳走様。やっぱり姉さんのカレーはおいしいね」

姉「ふふ、お粗末様でした。おかわりはいかがですか?」

男「ん、ありがとう。でもデザートがあるからやめとくよ」

姉「デザート?」

男「姉さんが好きな大福買ってきたんだ。一緒に食べよう」

姉「にゃんころもち!?」ガタッ

男「そ、そう、にゃんころもちね」

姉「お茶淹れてきます!!」タタッ

男(よっぽど好きなんだな)

姉「もぐもぐ♪」

男(すげー幸せそう)

姉「ご馳走様でしたぁ。とってもおいしかったです」

男(猫の顔をしただけの大福が姉さんはとても気に入ってる。ちなみに味は普通です)

姉「あれれ?弟君まだ食べてなかったんですか?」

男「あ、ああ……(姉さんの食べっぷりに見惚れて食べるの忘れてた)」

姉「……」ジー

男「よかったら食べる?」

姉「そ、そ、そんな!悪いですよっ!」

男(言葉とは裏腹にすごく嬉しそう)

男「遠慮しなくていいよ。実は俺もうお腹いっぱいでさ」

姉「ですが……うー……」

男「姉さんが食べないなら捨てちゃうか」

姉「食べます!頂きます!」

姉「まぐまぐ♪」

男(弟の俺から見ても姉さんかわいいよな)

姉「もぐもぐ♪」

男(なのに浮いた話なんて一度も聞いたことがない。気がついたら姉さんも高3か)

男「……」

姉「にゃんころもちを食べた後の緑茶はまた格別ですね~」ズズ

男「……姉さん」

姉「はい、なんでしょう?」

男「話したいことがあるんだ」

姉「はは~ん、さてはお小遣いの催促ですね!」

男「……」

姉「弟君は本当におねだり上手なんですから。お姉ちゃんの財布の紐もつい緩くなっちゃいます」ニコニコ

姉「いくら欲しいんですか?あんまりいっぱいはダメですよ~」

男「……幼馴染と付き合うことになったんだ」

姉「も~、またそうやってお姉ちゃんをからかって。お小遣いあげませんよ?」

男「本当なんだよ」

姉「……」

男「姉さんには言っておこうと思って」

姉「……」

男「……その、ごめん」

姉「ど、どうして謝るんです?むしろおめでたいことじゃないですか!」ニコッ

男「……うん」

姉「私も弟君と幼馴染ちゃんはお似合いだと思ってたんですよ!」

男「……」

姉「……告白はどちらから?」

男「俺から」

姉「……そう、ですか」

姉「後片付けをしますので、先にお風呂どうぞ」

男「なら俺も手伝うよ」

姉「珍しいですね、弟君が手伝ってくれるなんて」

男「……たまにはいいかなって」

姉「今日の弟君、いつもより優しいです」

男「……」

姉「一人で平気ですから、遠慮せず入っちゃってください」

男「いつもより優しいか、まいったなぁ」

男(あんな悲しいそうな姉さん初めて見た)

男「……」

 ガシャーン!!

男(今の音、台所の方から聞こえた……)

男「姉さん!」ダッ

姉「あ、弟君……」

男(姉さんのお気に入りの湯のみが。落として割っちゃったのか)

姉「ドジですね、私ったら」

男「手で拾ったら指切っちゃうよ。今箒とちりとり持ってくる」

姉「……平気ですから」

男「平気じゃないでしょ。あー、もう指切って血が出てるじゃないか」

姉「……」

男「絆創膏は何処にしまったっけ」

男「絆創膏も巻いたし、割れた湯飲みも片付けたし、これで大丈夫だね」

姉「……ありがとうございます」

男「どーいたしまして。それじゃ俺はお風呂に……姉さん?」

姉「はい?」

男「なんで泣いてるの」

姉「……え?」

姉「私、泣いてるんですか」

男「泣いてるじゃないか。指切ったところが痛むの?」

姉「……」

男「大した傷には見えなかったけど、そんなに痛むなら病院に行ったほうがいいかもしれない」

姉「指の傷は……痛くないんです……」

男「ならどうして」

姉「……」

姉「お、お気に入りの湯のみでしたから」

男「湯のみ?」

姉「割れたのが悲しくて、だから涙が出ちゃったんだと思います」

男「……そうだったんだ」

姉「心配かけてごめんなさい。お姉ちゃんはもう平気ですよ」ニッコリ

つづk

男「……」

男「……」ゴロゴロ

男「……」

男「……」ゴロゴロ

男「……眠れない」

男(姉さんの泣き顔が頭から離れないや)

男(お気に入りの湯のみが割れたからって言ってたけど、今考えると違う気がする)

男「……」

男「俺が原因なのかなぁ」

男(げ、もう0時過ぎてるじゃないか。考えてもしょうがない、今は寝よう)

男「……」

男「……」ゴロゴロ

男「……」

男「……やっぱり眠れない」

 ブブ!ブブ!

男(メール?こんな時間に誰だろう)

  『こんな時間まで起きてるってことはどーせエッチなことでも考えてたんでしょ!?』

  『今日のお昼休みのこととか……きゃー!助平っ! 幼馴染より』

男「……」

男「……なんだか眠れそうな気がしてきた」

男「ふぁ~……」

男(あの後すぐ眠れたけど、身体が重い)

男(眠りが浅かったのかな。変な夢も見た気がするけど、思い出せないや)

姉「おはようございます、弟君」ニッコリ

男「あ、ああ、姉さん。おはよう」

姉「眠そうですね」

男「眠りが浅かったみたいでさ」

姉「だからって、授業中寝ちゃダメですよ~?」

男「気をつけるよ」

男「……その、大丈夫?」

姉「何がでしょう?」

男「ゆ、湯のみのこととか」

姉「小さい子供じゃないんですから、もう平気ですよー」

男「はは、だよね」

姉「朝御飯出来てますから、弟君は顔を洗ってきてください」

男「りょーかい」スタスタ

姉「……」

幼馴染「――で、なんて言ったと思う?」

男「さぁ?」

幼馴染「自分、もやし派ですからだって!もう大爆笑だよ~」

男「面白いか、それ?」

幼馴染「だから君も見なっていつも言ってるじゃん!聞くのと見るのとじゃ全然違うし」

男「お笑い番組はあまり興味がないんだけどな」

幼馴染「前のでよければ録画したのがありますぜ?」

男「雨が降りそうな天気だね、姉さん」

幼馴染「強引な話題の転換!?」

姉「……」

男「姉さん?」

姉「あ、すみません。ボーっとしていました」

幼馴染「お姉さん今日変だよー?いつもより口数少ないし、なんだか……」

幼馴染「……もしかして」

男「……」

幼馴染「アレの日かなぁ?」

姉「へ?」

男「アホ」ポカン

幼馴染「あいたぁ!」

男「何処のセクハラ親父だよ」

幼馴染「元気なさげだったから、得意のギャグで元気付けようとしただけじゃん!」

男「滑ってんだよ。ドン引きだよ」

幼馴染「……馬鹿な」

幼馴染「お、お姉さんごめんなさい!悪気とかなくて、少しでも笑って元気だしてくれればいいなって……」

姉「……」

幼馴染「つまり、えと、すみませんでしたっ!!」

姉「いいんですよ、気にしてませんから」

幼馴染「お姉さん!」

姉「幼馴染ちゃんのその優しい気持ち、しっかり伝わりましたよ」ニコッ

幼馴染「私のギャグがすっごく面白かった!?」

男「言ってることが一字一句あってない」ポカッ

幼馴染「すみませんっ!」

姉「ふふ、お二人は本当に仲がいいですね」

幼馴染「お似合いだなんて、そんなぁ♪」

男「……」

幼馴染「……ご、ごめんなさい」

姉「私、お家に忘れ物をしてきたのを思い出しました。取りに戻るので先に学校へ行っててください」

男「……あ、うん」

幼馴染「ここからならお家まですぐだし、お姉さんが来るまで待ってるよ。ね!」

男「うん、そうだな。姉さんが来るまで待つよ。なんなら一緒に戻ってもいいし」

姉「悪いですよ。すぐに追いつきますから、どうぞおかいまいなく」

男「姉さん!」

幼馴染「……行っちゃった。ほんとどうしたんだろうね、お姉さん」

男「……」

つd

エロ分が足りない

全く同じss読んだことある気がするんだけど
リメイクかなんか?
たしか女が僕っ子だったような

幼馴染「君と付き合うことをお姉さんに?」

男「昨日言ったんだ」

幼馴染「だから様子がおかしかったんだね」

男「……」

幼馴染「後悔してるの?」

男「……別に」

幼馴染「……そっか」

幼馴染「よかったんじゃないかな」

男「え?」

幼馴染「お姉さんもこれできっと弟離れ出来ると思う。普段が仲良し過ぎたんだよ」

男「……」

幼馴染「今は元気ないけど、それは時間が解決してくれる」

男「そうかな」

幼馴染「……そうだよ」

幼馴染「もぉ!君まで暗くなってどーすんのさぁ!」ガシッ

男「お、おい」

幼馴染「そんなんじゃお姉さんだっていつまでたっても弟離れできないよ?」

男「……だな」

幼馴染「うんうん、元気が一番」ニコッ

男「お前は普段元気過ぎるな。ちょっとウザイ」

幼馴染「ひどいっ!」

幼馴染「お昼になりました」

男「分かってるから」

幼馴染「こうして屋上で君とご飯食べてると、つい昨日のこと思い出しちゃうね」

男「……」

幼馴染「照れんなよ~」ウリウリ

男「……っさい」

幼馴染「そだ!今日ね、君の大好きなパイナッポー持ってきたんだよ!」

男「わーい」

幼馴染「もっと感情込めて!」

男「食べ終わったし、教室戻ろうか」

幼馴染「私まだ食べてるよ!?」

幼馴染「今出すからちょっと待っててね~」ガサゴソ

幼馴染「じゃじゃーん!食べやすいようにちゃんと一口カットに切ってきましたー」

男「うまそうだな。それじゃ早速……」

幼馴染「すとーっぷ!」

男「?」

幼馴染「私が食べさせてあげますから!」

男「いいよ、別に」

幼馴染「私が持ってきたんだから文句言わないの!」

幼馴染「……」イソイソ

男(何する気だ?)

幼馴染「はむっ」

男(口に一切れくわえて……ってまさか……)

幼馴染「ん~……」ムチュー

男(口移しかよ)

男「はぁ……はぁ……」

会長「そんなに息を切らせてどうしたんだ?痴女にでも追い掛け回されてるのかい」

男「っ!」ビクッ

会長「目は口にほどに物を言うという言葉を知ってるかな」

男「……何の用でしょう」

会長「まぁいい。別に用事はないんだ。君を見かけたので声をかけてみただけさ」

男「……」

会長「そう身構えないでくれ。悲しくなるじゃないか」

男「用がないなら失礼します」

会長「急がなければならない用事でも?」ギュッ

男「か、会長!?」

会長「君は体温が高いな。この時期には丁度いい湯たんぽになりそうだ」スリスリ

男「は、離してください」

会長「嫌なのか?そのわりに抵抗がないようだけど」

男「っ!」バッ

会長「遅い抵抗だね、ふふ」

男「……失礼します」

会長「ああ、そうだ。今日の放課後なんだけどね」

会長「今日も是非お願いしようかと思ったが、先約がいるんだ」

男「なら帰ってもいいんですね」

会長「ああ」

男「……」

会長「相手が気になる?」

男「失礼します」

会長「またのお楽しみに」

男「っ!」タタッ

会長「……ふ、ふふ」

幼馴染「……」

幼馴染「気がついたら屋上に一人取り残されてました」

幼馴染「……」

幼馴染「……もぐもぐ」

幼馴染「パイナップルおいしいです」

幼馴染「……」

幼馴染「……もぐもぐ」

幼馴染「放課後~放課後で~す」

男「……」ペチ

幼馴染「あうちっ!な、なんで叩くのさ~」

男「叩いたら静かになるかと思って」

幼馴染「私は目覚まし時計かっ!」

男「……」

幼馴染「?」

男「帰ろっか」

幼馴染「うん!」

会長「遅くなってすまない。帰りのshrが長引いてしまったんだ」

会長「……」

会長「様子を見るに、作戦は失敗だったようだね」

会長「さしずめ今日はその話、かな」

姉「……はい」

また明日

>>204
リメイクじゃないよ

会長「――彼はそのまま逃げ出してしまったと?」

姉「……」コクン

会長「胸の一つでも触らせておけばその気になると思ったのに、逃げ出すのは予想外だったね」

姉「……」

会長「私の助言は逆効果だったようだ。すまない」

姉「実際に実行したのは私ですから、会長さんは悪くありません。どうか謝らないでください」

会長(効果はあったようだけどね)

会長「幼馴染と付き合いだしたという話だが、君はどうするんだい?」

姉「弟君のことは……諦めようと思うんです……」

会長「……へぇ」

姉「やっぱり叶うわけないんです。実の姉と弟とがそんな関係になるなんて」

会長「……」

姉「家族なのに、おかしいですものね」

会長「その話のために呼び出したのか」

姉「はい。今まで相談に乗ってくれてありがとうございました」

会長「耐え忍ぶ姿は美しいと思うがね、せめて相手にさとられないようにしないと」

姉「……っ」

会長「諦められないんだろう?」

姉「……そんなこと、ありません」

会長「気持ちが顔に出ているよ」

姉「っ!」ビクッ

会長「ふふ、かわいいね、君も」

会長「おかしいと思わないか?」

姉「……何のことですか」

会長「付き合っていないと否定した翌日に付き合い出したこと」

姉「……」

会長「まるで君への当て付けのように」

姉「そ、それは……」

会長「彼は幼馴染のことは特別意識していた風でもなかったんだろう」

姉「……はい」

会長「彼らは本当に付き合っているのかな」

姉「え?」

会長「付き合っているフリをしているのかもしれないね」

姉「どうしてそんなことを……」

会長「君だよ」

姉「私?」

会長「恋人が出来たと分かれば、君が身を引くと思ったんじゃないかな」

姉「……」

会長「つまり、彼自身君のことが好きなのさ。ただ、それに気付くのが怖いんだよ」

姉「……」

会長「君の気持ちが本物なら、迷う必要はないんじゃないかな」

姉「……わ、私は」

会長「……」

姉「……どうすればいいんですか」

会長「簡単なことだよ。今夜、彼の部屋へ行って――」

本日分おしまい!
今月中に終わる予定です!

姉「……」ソワソワ

男「……」

姉「……」ソワッ

男「……」

姉「……」ソワソワソワ

男(気になる)

男「姉さん?」

姉「は、はい!」

男「さっきから落ち着きないけど、どうしたの?」

姉「そうでしょうか?弟君の気のせいですよ~」

男(目が泳いでるよ~)

男「ご馳走様」

姉「お粗末様でした。お風呂入ってますよ」

男「なら先に入っちゃおうかな」

姉「ちゃんと10まで数えるんですよ」

男「子供じゃないんだから」

姉「ふふ、そうですね、ごめんなさい」

男「……ふぅ」カポーン

男(晩ご飯食べてるときの姉さん、明らかに態度がおかしかったな)

男(隠し事か、もしくは良からぬことでも考えてるのか……)

男「……」

男(まさかまたお風呂に入ってくる気じゃ!?)

男(以前お風呂入ってくるときも同じようなことあったし、十分ありえる)

男「姉さんとお風呂か……」

男「……」

男(って何妄想に耽ってんだ、俺は!!)バシャバシャ

男(そりゃ姉さんはかわいいけど、実の姉だぞ!?)

男「とにかく落ち着け、落ち着くんだ(とくに息子)」

男「……」

男(俺、姉さんのこと好きなんかなぁ……)

男「……出るか」ザパーン

男「……」

姉「あ、弟君。随分長風呂でしたね」

男「ちょっと考え事してたらいつの間にかね」

姉「考え事ですか?」

男「……」ジー

姉「あの……」

男「お、俺もう寝るね!おやすみなさい!」タタッ

姉「ぁ……」

男「……眠れん」

男(お風呂場で妄想してたことが頭から放れないや)

男(おまけにお風呂上りだから身体が火照って余計にだ)

男「……」

姉「弟君、まだ起きてますか?」ガチャリ

男「!」

男(こんな時間に何で!?素直に返事したほうがいいかな)

姉「寝ちゃいましたか?」

男(タイミングを逃したか。ええい、このまま寝たフリだ!)

姉「……」ガチャリ

男(……出ていったのかな?)

姉「……よいしょ……ふふ、あったかいです」モソモソ

男「なっ!(ベッドの中に入ってきた!?)」

姉「ひゃっ!」ビクッ

男「あ……(しまった)」

姉「……起きてたんですね」

男「う、うん」

姉「起きてるならちゃんと言ってください」

男「まさか姉さんがベッドに入ってくるって思わなくてさ」

姉「……」

姉「小さい頃はよく一緒のお布団で寝ましたね」

男「ん?あ、ああ、そうだね」

姉「……」

男「……」

姉「その、思い出したら久しぶりに一緒に寝たくなったんです」

男「そっか」

姉「……ダメでしょうか?」

男(ここは断っておきたいところだけど……)

姉「……弟君?」

男「……今日だけね」

姉「はい♪」

男(俺も甘いなぁ)

姉「~♪」

男(あんなに喜んで……一緒に寝るのがそんなに嬉しいのかな……)

男「……」

姉「あ、あの……」

男「ん?」

姉「私はどうして頭を撫でられているのでしょう」

男「……あ、あれ?なんでだろーね、はは」

姉「わ、私が分かるわけないじゃないですか!」

男「強いて言えば、喜んでる姉さんがかわいかったから、かな」

姉「……」

男「なんつってね、はは」

姉「どうせ愛玩動物みたいでって意味なんですよね……」

男「違う!そんなんじゃなくて、ほんとにかわいいって思ったんだよ!」

姉「……あ、ありがとうございます」

男「……うん(なんだろう、なんか死にたい)」

姉「……」ギュウ

男「ね、姉さん?」

姉「弟君にお聞きしたいことがあります」

男「……何?」

姉「幼馴染ちゃんとは本当にお付き合いしてるんですか?」

男「それは……(幼馴染とは、姉さんに弟離れしてもらうためで)」

姉「……」

男(でも、裏を返せば俺が姉離れするため……?)

姉「……?」

男(ああ、そうか……俺は姉さんのことが……)

男「姉さん」ギュッ

姉「お、弟君!?」

男「気付くのが怖くて、誤魔化すために付き合ったんだと思う」

姉「……」

男「正確には付き合うフリなんだけどね」

姉「お付き合いはしてなかったんですね」

男「うん」

姉「あの、誤魔化すっていうのは……」

男「姉さんが好きだってこと」

姉「…………」ボー

男「夢じゃないよ」

姉「わ、わわ分かってます!びっくりしただけです!」

男「姉さんは?」

姉「はい?」

男「姉さんは俺のことどう思ってるのかな」

姉「……そんなの決まってるじゃないですか」

男「……」

姉「私も弟君が大好きです」ギュウ

姉「……お、弟君」

男「なに?」

姉「その、えと、あ、当たってるんですが」

男「っ!?」

姉「……お、男の子ですものね、しょうがないですよね」

男「生理現象だからね、はは」

姉「……」

男「……姉さんのせいでもあるけど」

姉「えぇっ!?」

男「大好きな人と抱き合ってれば、そりゃこうなるよ」

姉「……は、はい」

男「だ、だからさ……」

姉「……っ」スリスリ

男「くっ……!」

姉「あ、今ビクンってなりました」

男「気持ちいいからだよ」

姉「手で触るだけでもいいんですね」スリスリ

男「直接触って欲しい、かな」

姉「!」

男「お願い、姉さん」

姉「は、はい……」

男「握って、上下に。そうそう」

姉「熱くて、固い……」

男「うぁ!」ビクッ

姉「ご、ごめんなさい!痛かったですか?」

男「大丈夫……その逆だから……」

姉「そ、そうですか」

男「……姉さん」ガバッ

姉「!!」

男「そろそろ……」

姉「ね、寝る時間ですね!」

男「……」

姉「ぁ……ぅ……」

男「いいよね?」

姉「……優しく、お願いします」

男「入れるよ」ググッ

姉「んぁ……」

男「姉さん!くっ!」

姉「はぅっ!」ビクッ

男「姉さん、平気?」

姉「だ、大丈夫ですから……ギュッって、してください……!」

男「姉さん!!」

姉「ふぁぁ――!」

姉「……」

男「……」

姉「……お、弟君?」

男「なに?」

姉「……呼んでみただけです」

男「なんだよ、それ」

姉「ふふ……」

姉「姉弟から恋人同士になっちゃいましたね」

男「……」

姉「弟君?」

男「あ、ごめん。聞いてなかった」

姉「もぉ……」

男「……その、俺も気持ちよかったよ」

姉「そ、そんなこと言ってません!弟君のエッチ!変態!」ポカポカ

男「ごめん!!」

姉「……まぁ、その、私もよかったですけど」

男「……なら、もう一回しようか」

姉「なっ!!」

男「ごめん、嘘だって!」

姉「……」

男(あ、あれ?叩かれない……?)

姉「……あと一回だけ、ですよ」

男「ね、姉さん!」ガバッ

姉「きゃっ!」

姉「弟君がっつくき過ぎですよぉ」

男「姉さんがかわいかったから、つい。ごめんね」

姉「褒めても駄目です」

男「すみません」

姉「……ふふ」ナデナデ

男「姉さん?」

姉「弟君、大好き♪」ギュッ

幼馴染「――ハァ……」

会長「下校時間はとっくに過ぎてるよ」

幼馴染「あ……会長さん……」

会長「うん?君はたしか彼の……」

幼馴染「……幼馴染です」

会長「いつもより元気がないね。何かあったのかな?」

幼馴染「……」

会長「?」

幼馴染「うぅ……うぇ~ん……」

会長「!?」

会長「……落ち着いた?」

幼馴染「すみません、突然泣き出したりして」

会長「気にすることはないよ。誰にだって泣きたいときはある」

幼馴染「そう言ってもらえると、助かります」

会長「よければ涙のワケを聞かせてくれるかな」

幼馴染「……」

会長「嫌ならいいんだ。でもね、話すだけで楽になることもあるからね」

幼馴染「……実は――」

会長「恋人のフリをしていたのに、いつの間にかフラれていた?」

幼馴染「ぐすん……ぞうなんですよぉ……」メソメソ

会長「しかも一番危惧していた実の姉とくっ付いてしまったんだね」

幼馴染「もう踏んだり蹴ったりですよね!こうならないよう頑張ったのに!」

会長「ご愁傷様だね」

幼馴染「うぅ~……」

会長「彼は姉とくっ付いたわけだけど、君はそれで諦めるのかな?」

幼馴染「……だってお互い好きあってるわけですし」

会長「……」

幼馴染「私なんて邪魔者ですし……うっ!」

会長「自分で言っておいて泣くやつがあるか」

幼馴染「だってぇ~」

会長「大好きな人が一番幸せに、というのも悪いとは言わないけどね」

幼馴染「?」

会長「ドラマや映画はそこで幕だけど、現実はそうじゃない」

幼馴染「……」

会長「この物語の主役は君なのだから」

幼馴染「!」

会長「奪いとるのも悪くないとは思わないかい?」

幼馴染「……奪い取る」

会長「ああ」

幼馴染「……」

会長「そういう選択肢もあるってことさ。勿論ここですっぱり諦めて別の恋に――」

幼馴染「会長!私、間違ってました!ここでくよくよしてる場合違う!!」

幼馴染「あの手この手を尽くして私が奪い取ってやります!!」

会長「……そうか」

幼馴染「はいっ!」

会長「うん、やっぱり君はそうでなくちゃね。ふふ」

幼馴染「話聞いてくれてありがとうございました!なんだかスッキリしました!」

会長「また何かあったらいつでも相談してくれ」

幼馴染「はい!何かあったら遠慮せずしちゃいますからね!」ニコッ

会長「……」

幼馴染「会長?」

会長「彼を奪い取るとは言ったが、傷心中の君を私が慰めて、というのも悪くないね」

幼馴染「ほへ?」

会長「…………」

幼馴染「あの会長?なんか目が怖いんですけど……」

会長「…………」

幼馴染「あ、あの!そろそろ帰らないと見回りの先生が!」

会長「ふ、ふふ……」

幼馴染「ふ、ふぁぁ!!」

劇終!

まさか200超えるとは思わなかった
まさかこんな……

ここまで読んでくれてありがとうございました!

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