上条「どうして俺は」 (30)


イギリスに来てからずっと外に出ていない。

定期的に天草式のメンバーが日本人街で待機しているメンバーと入れ替わっているが、インデックスやイギリスの魔術師たちとは殆ど会話をしていない。

インデックスが対峙している魔術師はどんな人間なのだろう。
イギリスで何をする気なのだろう。

敵は独りなのか。大軍勢を率いているのか。
ただの小悪党なのか、革命家なのか、侵略者か。

戦いはイギリスが優位に進めているのか。
テロリストが粘っているのか。




俺は、何もしなくていいのか?


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馬鹿か俺は。上条当麻よ、貴様はアホか。

貴様に何ができるってんだ。行ったところでどうにもなるか。
戦場にいるのはプロだぞ。
己惚れるな。あいつらはお前なんか必要としていない。


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どうして俺h「上条さん」


上条「どうした五和」

五和「・・・・・・・・・・」

上条「・・・・・・・・・・」



五和「キャーリサ様がお呼びです。戦場まで天草式がお連れします」


なんだ。インデックスと糞神父は宮殿みたいだが、見知った連中は皆…いや、よく見たら知らない顔もいるな。
新参者か?いや、民間の魔術結社も協力させられているのかもしれない。

何だよ。そろいもそろって俺の顔をジロジロと。特にあんただよ、おっさん。そんな顔で俺を見るな。あんたにはマジで覚えがないんだ、気色悪い。

よう神裂。女子寮以来か?
そういや天草式のアジト(?)には一回も顔見せなかったな。
まあお前は聖人だからな。怪我ひとつせずに前線にいたんだろう?
俺を見ないのはあんただけだな。いや、俺を見たくないらしい。

キャーリサ「デンマーク以来だな。お前のツラは二度と見たくは無かったんだが」

だったら呼ばなきゃいいだろ。いや、女王様の指示か?

>>9

上条「俺なんかが人を救おうだなんて、おこがましかったんだ」

上条「俺なんかが人を救おうだなんて、おこがましかったんだ」 - SSまとめ速報
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キャーリサ「用があるのは右手だけだし。敵陣の術式を破壊してここに帰還するまで騎士たちにお前を守らせる。光栄に思え」

上条「聞きたいことがあるんだけど」

キャーリサ「なんだ」

上条「イギリスが討伐する魔術師ってのは、俺が良く知っている人間なのか?」

キャーリサ「…何故そう思う」

上条「インデックスや天草式の皆にテロリストについて聞いてもみんなまともに答えてくれなかったんだよ。
いや、別に俺が聞いたところでどうにもならないのは知ってるけどさ」

上条「なんとなく…俺に教えんのが面倒ってより…俺に教えたくないみたいな…」

上条「ストレートに名前聞いたらさ、ますます気まずそうな顔しちゃって」

上条「俺が誰なのか知ったら、そのテロリストに俺が味方すると思ってるんじゃないかって」

キャーリサ「…我々はこれから、












『明け色の陽射し』の構成員を、一族郎党共々全滅させる」







上条「…ますますわからない」

キャーリサ「今度は何なの。お前に教えなかった理由はお前の推察どーりだし」

上条「俺がバードウェイの側に行くのを嫌がるのなら何も教えず最後まで日本街に留めていればいいものを、戦いが始まってだいぶ時間のたった今になって戦場につれてきたのは腑に落ちない」

キャーリサ「騎士たちや魔術師がやかましくてな。禁書目録の管理人がいちいち敵を選ぶなどいかがなものかと。
だが連中の言い分も分からなくもないし。

おまえは、魔王の味方にも、英雄の敵にもなりうる男だし」

こいつらは今更になって俺がインデックスを利用し、イギリスの敵対しうる連中に協力する可能性を恐れているのか。
その可能性が無いということを、この戦闘に参加することで証明しろということか。

キャーリサ「わかってるだろーが、お前に拒否権など無いし。嫌がるなら禁書目録のお守りを交替するだけだ。
正直お前が適任とは思っていない」


インデックス。
あの世界で俺に自殺を決意させたのは、オティヌスではなく、幸せになったほかの人間でもなく、お前の笑顔だった。
かつては騙し騙しやってきたが、今では確信している。

俺は、お前の幸せなんか望んでいない。
俺以外の男に、お前が笑顔を見せることを、俺は許さない。
だが。
俺はこの感情の正体にたどり着くことは無いだろう。

ならば、どうして俺は



上条「かしこ参りましてございまする女王様☆」


お前を独り占めしたがるのだろう?

おやすみなさい。更新遅れてごめんなさい

生存報告

書きだめ中


闇の中を足音も無く進み続ける。
スーツを着込んだ野郎3人が俺のそばから離れない。だがそれが何だと言うのか。

息が乱れる。

まだそんなに長い距離を移動したわけでもないのに。体力が「あの時」に比べだいぶ落ちたのを感じる。

今の俺じゃチンピラ一人にも敵わないだろう。騎士に囲ませるまでも無い。


これから向かう場所にもしかしたらいるであろう少女の憎たらしいツラが浮かぶ。
あいつらは逃げも隠れもせずにこの平原に陣取り、術式を展開している。
イギリスは包囲するように魔術師や騎士・軍隊を近づける。

もう時間がもどることはない。流血は確定したのだ。

俺がその片棒を担ぐことも。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月23日 (金) 16:17:43   ID: l48XdtZb

期待

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