シノ「性夜の物語だ!」タカトシ「なにかがおかしい…」 (42)

12/24(水) 23:00 津田家前

タカトシ「会長、あの電話はどういうことですか?」

タカトシ「というか…なんですかその格好」

シノ(サンタコス)「だから昼頃に電話で話しただろう?」

タカトシ「生徒会のみんなにクリスマスプレゼントを配るんでしたっけ、ホントにやるんだ…」

シノ「前に津田の家でやったやつが思いの外好評でな、今回もやることになったのだ」

タカトシ「でも今回は誰かの家に泊まったりしてませんよ?不法侵入とかになるんじゃ…」

シノ「だから家まで届けにいくのだ、もちろん家の者の許可はとった」

タカトシ「用意周到ですね」

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タカトシ「でも会長、その格好で夜道を歩くのは変な人と思われるんじゃ…俺も目立ちそうだし」

シノ「何を言っている、君の分も用意してきたぞ」っトナカイの着ぐるみ

タカトシ「え?俺がこれ着るんですか?」

シノ「わ、わざわざ買ったんだから着てもらうぞ!」

タカトシ「分かりましたよ…でもなんで俺が…」

シノ「Mの君ならサンタの下僕になってソリを引かされるのも好きそうだし」

タカトシ「サンタはそんなSじゃねえよ」

タカトシ「で、最初はどこに行くんですか?萩村の家、それとも七条先輩の家か…」

シノ「いや、まずはここだ」

タカトシ「ここって…俺の家ですか?」

シノ「正確にはコトミだな」

タカトシ「生徒会の役員じゃないのでは」

シノ「まあ前回のクリスマスもいたからな」

タカトシ「まあそれなら…あっ、でも」

シノ「なにか不都合か?まさかオナ…」

タカトシ「違う!」

コトミ「タカ兄、いつまで外に…って会長!?」

コトミ「『ちょっと外に…』って出てったはずなのになんで会長と?」

シノ「いや、これはだなコトミよ…」

コトミ「『ちょっと外に出す』の略だったなんて…」

タカトシ「早とちりしすぎじゃないか?」

コトミ「あ、『ちょっと外に射精す』の方がいいかな」

タカトシ「ニュアンスの問題じゃねえ」

コトミ「あれ、でも会長がサンタのコスプレしてる…」

コトミ「タカ兄も…トナカイのコスプレ?」

タカトシ「一応ね」

コトミ「なるほどー」

コトミ「まさかタカ兄がこういうプレイが好きだったなんて…」

タカトシ「説明するから黙っててくれ!」

シノ「かくかくしかじかでな」

コトミ「なるほど、みんなにプレゼントを」

シノ「それで津田を迎えに来たから、コトミもついでに渡そうと思ってたんだが…なんで寝てないんだ?」

タカトシ「昨日から冬休みに入ったんで徹夜でゲームするって言ってました」

コトミ「えへへ」

シノ「コトミよ、いくら休みだからといってあまりに不規則な生活を送るのはよくないぞ」

シノ「しっかり夜に寝ないと成長ホルモンが分泌しなくてだな…」

コトミ「そうなんですかー」

コトミ「あ、でもこの前また胸は大きくなっちゃったんですよねー」

シノ「…」ズーン

シノ「まあいい、とにかくプレゼントだ」

コトミ「ありがとうございます会長!」

コトミ「なんですかー?コレ」

シノ「フフフ、開けてからのお楽しみだぞ」

コトミ「気になるなー」

タカトシ(俺は聞いてしまった、プレゼントの包みの中からヴヴヴヴという機械音がするのを…)

タカトシ(でも触れるとめんどくさそうなので無視した…)

シノ「というわけだから、津田借りてくぞ?」

コトミ「どうぞー」

タカトシ「アレ?俺の意思は?」

コトミ「もうー、そんなノリノリなコスプレまでしちゃってそれはないよー」

タカトシ「いや、これは会長が…」

コトミ「まあまあ」

シノ「でも津田、それ意外と似合ってますよ?」

タカトシ「そ、そうですか?」

コトミ「なんていうかサンタの下僕って感じがでてるよ」

タカトシ「それさっき聞いた」

タカトシ「あ、コトミ。お前もついてくるか?」

コトミ「いや、私が行くと聖夜が血に染まることに…」

タカトシ「お前はなにをしでかすんだ?」

シノ「いや、ひょっとしてあの日なのかもしれないぞ?」

コトミ「あ、今度からそれ使いますね!」

タカトシ「どっちにしろアウトだよ!」


コトミ「まあでも寒いの苦手だしいいかな、それに…」チラッ

シノ「…ん?」

コトミ「あ、いやなんでもないです」

タカトシ「会長、コトミとなんかあったんですか?」

シノ「い、いやなんもないぞ?コトミとはな」

タカトシ「じゃあなー」

コトミ「いってらっしゃーい」

コトミ「あ、タカ兄ゴム付けるのは忘れちゃダメだよ?」

タカトシ「それはどんな状況に対しての注意だい?」


タカトシ「それで会長、次はどこへ?」

シノ「そうだなあ、ここからならアリアの家の方が近いからそっちにするか」

23:15 七条邸前

シノ「アリアのご両親は今、不在だと聞いた」

タカトシ「あれ?でもさっき家の人の許可はとったって…」

シノ「出島さんに聞いたらOKが出たのでな」

タカトシ「ああ…なるほど」


シノ「あれ、門の前で待ってるって言ってたはずなんだが…」

タカトシ「ちょっと早く着きすぎたんじゃ」

シノ「おや、あれじゃ…ってええっ!?」

タカトシ「どうしました会長!?」

シノ「い、いや見間違えたようだ」

シノ(お散歩プレイしてた…)ブルブル

タカトシ「なんか恐ろしいものでも見ましたか?」

シノ(羨ましい…)キラキラ

タカトシ「ああ、違う。なんかエロいもの見たんだ」

1分後

出島「お待たせしました」

シノ「早っ!」

タカトシ「え?何がですか?」

シノ「いや、なんでもない」

出島「お嬢様は寝室でお休みになってます、どうぞこちらへ」

シノ・タカトシ「おじゃましまーす」

アリア寝室

タカトシ「うわっ、広い…」

シノ「シーッ!」

アリア「zzz…」

タカトシ「あ、すいません」

出島「どんなプレイでも対応できるよう旦那様が特注で作らせたものです」

タカトシ「うん、できれば聞きたくなかったね」

シノ「なあ津田」

タカトシ「なんですか?」

シノ「どんなプレイで使うんだろうな」ワクワク

タカトシ「俺が知ったことか」

出島「例えばですね…」

タカトシ「答えなくていいです」

シノ「プレゼントはここでいいですか?」

出島「ええ」

タカトシ「あれ、なんですかこの封筒と…鍵?」

出島「あ、それは旦那様からのプレゼントです」

出島「どこかのマンションだとか」

タカトシ「スケール半端ねえ…」

シノ「いや、そもそも高校生はマンション必要ないんじゃ…」

出島「いや、将来を見据えてのことだそうですよ」

出島「大学に進学した時や就職した時、やむを得ずヤりたくなった時とか」

シノ「なるほど」

タカトシ「いや納得していいもんじゃないよ?」

シノ「ではお暇するとしよう」

出島「お二人はまだどこかへ行くんですか?」

タカトシ「ええ、あとは萩村の所に」

出島「その格好で?」

シノ「そうです」

出島「いやあ、コスプレで街をうろつくというのは昔を思い起こさせますね」

タカトシ「その思い出は頼むから話さないでください」

出島「あ、今もやってますよ」

シノ「その話詳しく!」

タカトシ「必要ない!」

出島「でもお二人、お似合いですよ」

タカトシ「この格好ですか?」

出島「それもそうですが…」

出島「あ、私としたことが余計なことまで話してしまいましたね」

タカトシ「?」

出島「ではお気を付けていってらっしゃいませ」

シノ「アリアによろしくと伝えておいてください」

23:25 移動中

タカトシ「なんかこうやって夜道を歩くのも悪くないですね」

シノ「あ、ああ…そう、だな」

タカトシ「それにしてもコトミも出島さんもなんか変でしたよね?何かを隠しているような…」

シノ「まったく、鈍いな君は」

タカトシ「会長は意味分かったんですか?」

シノ「ま、まあな…」

タカトシ「どういうことだ…」

「会長、あれって確か?」

「おや、あの二人は…おそらく」

シノ「そ、その声は!?」

タカトシ「ウ、ウオミーお姉ちゃんと…森さん?」

ウオミー「違うよ?」

タカトシ「えっ?」

ウオミー「私はウオミーサンタ」

森「えっ?か、会長。ホントにやるんですか?」コソコソ

ウオミー「クリスマスですし、ノらないとダメですよ?」コソコソ

森「わ、私は森サンタ…」

タカトシ(あっちの会長の補佐も大変そうだ…)

シノ「ウオミー、今のはなんだ?」

ウオミー「まあ掛け声というか、自己紹介というか」

シノ「津田、我々もやってみないか?」

タカトシ「嫌です」

シノ「ほら『聖なる夜の性なる下僕、タカトナカイです!』みたいな」

タカトシ「絶対にやりません」

森(あっちもあっちで大変そうだ)

ウオミー「ところでその格好、目的は同じようですね」

シノ「どうやらそのようだな」

タカトシ「お二人も生徒会のメンバーにプレゼントを?」

森「まあそうですね。あとは今年お世話になった関係者にも」

タカトシ「まあ俺達もそんな感じ…ですかね」

シノ「あまり遅くなりすぎてもいけないから、そろそろ行こうか」

ウオミー「そうですね」

タカトシ「じゃあまた」

森「ええ、また今度」

ウオミー「あ、シノっちちょっと」

シノ「なんだ?」


ウオミー「シノっち、何か考えてますね?」

シノ「い、いや!?なんのことかな?」

ウオミー「隠しても無駄ですよ?女の勘は鋭いんですから」

シノ「そ、そうか?」

ウオミー「まあ、お二人の間に今さら入り込もうとは思いませんよ」

シノ「そうか…」

ウオミー「最悪3Pもできますし」

シノ「アハハハハ、だな!」

ウオミー「それじゃあ、また今度」

シノ「ありがとうウオミー」


タカトシ「会長、なんの話をしてたんですか?」

シノ「ただの他愛のない世間話だ、なんでもいいおもちゃをネットで見つけたらしくてな」

タカトシ「聞かなきゃよかった…」

タカトシ「次は、萩村の家ですか?」

シノ「ああ」

タカトシ「萩村なら起きてることもないでしょうね」

タカトシ(9時に寝るし)

シノ「いやそれなんだがな、さっきそれとなく確認したところどうやら三葉と轟が泊まりに来てるらしい」

シノ「どうやら早めに冬休みの宿題を片付けるらしいのだ」

タカトシ「あちゃー、これはまたコトミの時みたいになっちゃうかもしれませんね…まずいなあ」

シノ「起きていれば5Pが楽しめるぞ?」

タカトシ「結構だ」

23:35 萩村家前

スズ母「あ、いらっしゃーい」

シノ・タカトシ「おじゃまします」

シノ「あの、スズさんは…」

スズ母「みんなもう寝たわよー」

タカトシ「ホッ」

スズ母「寝てるか心配してたの?」

タカトシ「まあ一応サプライズっぽくないというかなんというか…」

スズ母「まあ起きてたら睡姦プレイも楽しめないものね」

タカトシ(人の親にツッコんでいいのだろうか)

シノ「あれ、でもみんなで集まって宿題してたのでは?」

スズ母「そうみたいだったんだけどね」

――――――――――――――――――――――――――

約2時間前 21:30

スズ「ふう…大分片付いたわね」

ムツミ「これだけ進めとけばあとは大丈夫だねー」

スズ「とか言ってまた最終日に慌ててやることになるのよ?」

ムツミ「えへへ」

スズ「でも今日は疲れたわね…」

ネネ「じゃあ今日は終わりにする?」

スズ「いや、でもまだ早いし…フワァア…」

ムツミ「スズちゃんも眠いんじゃない?」

スズ「いや、まだまだ頑張れるわ…」

ネネ「じゃあこの目覚ましアイテムを…」

スズ「いらん!」

ネネ「そういえば今日ってクリスマスイブなんだよね」

ムツミ「えっ?本当!?早く寝なきゃじゃん!」

スズ「いきなりどうしたの、ムツミ」

ムツミ「早く寝ないとサンタさんがプレゼント持ってきてくれないんだよ?」

スズ「えっ、えっとね…あのねムツミ、サンタは…」

ネネ「スズちゃん!シーッ!」

スズ「え、あ、そうね。なんでもないわ」

ムツミ「よーし、じゃあもう寝よう!」

ムツミ「あ、靴下無いけど大丈夫かな」

スズ「やっぱ言ってもいいかな…」

ネネ「シーッ!」

――――――――――――――――――――――――――

スズ母「だって」

シノ・タカトシ「ピュアだ…」

シノ「よし、三葉のためにもプレゼントを置いてくるか」

タカトシ「ですね!」

スズルーム

シノ「おお、ホントにぐっすり寝てるな」

タカトシ「ところで会長、プレゼントは3人分あるんですか?」

シノ「もちろんだ。そのために一応確認したんだからな」

タカトシ「さすがですね会長」

シノ「ちなみに轟のは私が独自のルートで手に入れた…」

タカトシ「あ、やっぱさすがじゃない」

シノ「よし、そろそろ戻るとするか」

タカトシ「そうしましょうかね」

シノ・タカトシ「おじゃましましたー」

スズ母「気を付けてねー」


タカトシ「やっと終わりましたね」

シノ「ああ、急に付き合わせて悪かったな」

タカトシ「いや、そんなことないですよ。楽しかったですし」

シノ「そうか…」

23:50 帰路途中

シノ「私はこっちだな」

タカトシ「俺はこっちです」

シノ「じゃあ、また今度」

タカトシ「いや、送っていきますよ」

シノ「それはさすがに君に悪い」

タカトシ「女子を一人で帰らせる方が悪いですって、遅いですし」

シノ「そうか、じゃあお願いしようかな」

23:55 天草家前

シノ「津田、ここまででいい。今日はありがとう」

タカトシ「こちらこそ」

シノ「じゃあまた今度」

タカトシ「ええ、おやすみなさい」



シノ「ちょっと待った津田!」
タカトシ「ちょっと待ってください会長!」

シノ「つ、津田?どうしたんだ?」

タカトシ「か、会長こそ」

シノ「実はな、まだ一つクリスマスプレゼントが残ってるんだ」

タカトシ「え?」

シノ「実は君宛にな」

タカトシ「実は俺も…」

シノ「え?」

タカトシ「昼頃に電話もらって話を聞いたんで、それから急いで買いに行ったんです」

シノ「な、なんでそこまで…」

タカトシ「今の生活、周りに下ネタばっかりいう女子がいてツッコむのはすごい疲れるんですけどね、すごい楽しいんです」

タカトシ「そんな生徒会に俺を入れてくれたのは、紛れもなく会長です」

タカトシ「だから、すごい感謝してるんで…その印です」

シノ「つ、つだあ…」

シノ「き、君は優しいんだな…」

タカトシ「そ、そうですかね?」

シノ「いつからかな、その優しさに惹かれたのは…」

タカトシ「えっとそれは…」

シノ「私の今回みたいな、わがままにも文句も言わずに付き合ってくれて…」

シノ「そんな君が…」



シノ「私は好きだ」

タカトシ「会長…俺もです」

シノ「つ、津田…つまりそれは…」

タカトシ「俺も、会長のことが好きです」

タカトシ「なんでも万能で、リーダーシップもあって、でも下ネタが好きな会長が、俺は好きです」

シノ「つ、津田…」

シノ「ホントに私でいいのか?」

タカトシ「それは、こっちの台詞ですよ」

タカトシ「あ、それで会長今更なんですがプレゼントを」

シノ「うっかり忘れてたな」

タカトシ「じゃあコレ、どうぞ」

シノ「ああ、じゃあコレ」

タカトシ「開けてもいいですか?」

シノ「ああ、私も開けるぞ」


タカトシ「あれ、コレって…」

シノ「まさか…」

シノ・タカトシ「色違いのペンダント!?」

シノ「アッハハハハ!まさか同じ種類のペンダントを買っていたとはな!」

タカトシ「こんな偶然もあるんですね」

タカトシ「会長、俺コレ大事にします」

シノ「当たり前だ。私もだ」

タカトシ「まあでも、コレ以外にも最高のクリスマスプレゼントを貰いましたケドね」

シノ「ああ、そうだな!」


タカトシ「じゃあ今夜は遅いのでコレで…」

シノ「ああ、あまり遅くに自家発電すると明日に響くからな」

タカトシ「最後までブレないな!」



タカトシ「あ、今度その…デ、デートとかしましょうね」

シノ「そ、そうだな…でも今日のデートも楽しかったぞ」

タカトシ「…ですね」

タカトシ「じゃあ会長、おやすみなさい」

シノ「いや…違うな」

タカトシ「あ、そうですね」

シノ・タカトシ「メリークリスマス」

12/25(木) 0:00

以上です
原作の闇鍋→サンタ回を読んでふと思い付いて書いたんですがなかなか普通の恋愛ものは難しい…
では最後に
I Wish You A Merry Christmas!

>>7

シノ「でも津田、それ意外と似合ってますよ?」

役員共に精通している>>1にしては珍しくキャラがぶれているのに気が付いた

>>38
すんません、ただのミスです
シノ「でも津田、それ意外と似合ってるぞ?」ですね
ここじゃタカトシに敬語使うキャラ出てないのになんでこうなったんだ…

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年08月17日 (木) 20:05:27   ID: drqqAdyM

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