真美「真美サンタがゆきぴょんにプレゼントを届けるYO!」 (31)

真美「んっふふっふ~、んあメェリクリスマ~ッス♪ サンタクロースィンメェリクリッスマ~ス♪」イソイソ

亜美「ん? 真美何やってんの?」

真美「ゆきぴょんへのクリスマス&バースデープレゼントを詰めているのだよ!
チョーガンバって作ったお菓子さ!」

亜美「おー、こないだ作ったやつですな? ちょっと亜美も貰ったけど、真美にしてはデリンジャーに出来てましたなぁ」
×デリンジャー ○デリシャス

真美「真美にしてはって…亜美だって似たようなもんじゃーん」ムスー

亜美「そんぐらい美味しかったって事だYO! あの真美がここまでガンバるなんて、ほんと真美はゆきぴょんダイスキだよね! このこの→!」ウリウリ

真美「んっふっふー、まーねー」ニヨニヨ

亜美「…ホントに美味しかったから、絶対ゆきぴょんも喜んでくれるよ。真美ガンバ!」

真美「! …ん、ありがと亜美!」

亜美「どいたまして~」

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亜美「んー、でもザンネンだったね→。そんなガンバって作ったプレゼントなのに、渡すのが明日になるなんてさ」

真美「明日? 何で明日渡すことになってんの?」

亜美「何でって…さっき皆がゆきぴょんにプレゼント渡してたときに真美いなかったっしょ?
あの場で渡せなかったから明日渡すんじゃないの?」

真美「何言ってんの? 今の真美はサンタなんだから、これからゆきぴょん家に直接届けにいくに決まってんじゃん。さっき渡さなかったのもサプライズの洗剤っしょ」
×洗剤 ○前菜

亜美「えっ」







亜美「えっ」

真美「? どったの亜美?」キョトン

亜美「あ、あのー…一つお伺い申し上げたいんですけれども、その…真美さんはこれからゆきぴょん家にお参りになられるおつもりで?」

真美「うん。真美何か変なこと言ってる?」

亜美「んー…あー…そっか、ゆきぴょんが説明してくれたのがプレゼントタイムだったから…兄ちゃんなら大丈夫だと思うけど…遠目からなら見るだけなら大丈夫かな…?」ブツブツ

真美「なにブツブツ言ってんの亜美?」

亜美「…真美。亜美がセツメーするより見た方が早いから止めはしないけど…」ゴソゴソ

亜美「これ持ってった方がいいよ。あと、兄ちゃんもゆきぴょんとこ行くみたいだったから、行くなら兄ちゃんの後にね」ゴトン

真美「…袋? なんか重い…」

亜美「絶対手放しちゃダメだよ。危ないって思ったらスグに帰ってきてね」ガシッ

真美「お、おう…」

~萩原家~

真美「とりあえず物陰に隠れてみたけど…」コソッ

組員1「ーーーー」

組員2「…、~ー」

真美(なるへそ、ゆきぴょんはオジョーだから警備の人がついてるのね。
でもこれくらいなら『真美サンタです! メリクリ~!』って言いながら近付けば大丈夫だと思うんだけどなー…)

真美「…あ、兄ちゃんだ」

P(フッフッフ…このPサンタが雪歩にホワイトクリスマスを届けに来たぜ…!)ノソノソ

P「どうもー、Pサンタでーす」

真美(折角だし一緒に入ればいいよね)スッ

真美「真美サ」


組員1「出やがったなオラアアア!」ドゴッ

P「ゴボッ」


真美「ンタ…」

組員1「おいまた来たぞ組員2! お嬢の誕生日祝いと称してその身体を狙うクソチンカス野郎だ! ライフル持ってこい!」ガッガッゴッ

組員2「もう持ってるぜ!」チャカ

組員1「よし!」バッ

ドン ドン ドン ドン ドン

P「ガッ!」
「バッ!」
「ボッ!」
「ゲエッ!」
「ぐボッ!」ドシャ

組員1「殺せ殺せぇ! タマ切らすなよ!」ドチュンドチュンドチュン

組員2「コンクリ持ってこい! 固まるまで撃ち続けるぞ!」ドガガガガガガ


真美「……」ピッ

亜美『あー…見た? ゆきぴょんね、アイドルとして売れてから危ないファンの兄ちゃんも増えたらしくってさ。
いつもは近付いた兄ちゃん達は殴られるだけで済むみたいなんだけど、今日はホラ誕生日だから…』

真美「…亜美の言いたいことはよく分かったよ」

亜美『っしょ? だから明日渡した方がいいよ』

真美「そうかもね」




真美「…でもさ」

亜美『…』

真美「真美ね、ゆきぴょんにはいっつもメーワクかけてたんだ。それなのにゆきぴょんは真美のこと面倒見てくれて、亜美がいなくて寂しい時には隣にいてくれてさ。
真美は、そんなゆきぴょんがダイスキなんだよ」

亜美『…だから?』

真美「だから真美は、ゆきぴょんに今日プレゼントをしたい。亜美と同じくらい大切な人の誕生日を、その日のうちに祝ってあげたい」




真美「真美は行くよ。それがどれだけ危険でも、ゆきぴょんの誕生日を祝いに。
大好きなゆきぴょんだから」

亜美『……フー、真美ならそう言うと思ったぜ。いいよ、やりなよ。必要な武器はその袋の中に揃ってる』

真美「うん、わかった」

亜美『幸運を祈ってるぜ。あと、顔はアイドルの命だから、しっかり守りなよ』ブツッ

真美「……」ゴソ

ガスマスク(防具としても使用可)
暗視スコープ
ワイヤー(3メートル)×2
フラッシュグレネード×4
スタンガン
麻酔銃(弾数計8発)
警棒×3
ゾンビパウダー(効果は30分程度)
アイスピック×15
傷薬×100

真美「……応援してくれてありがとう、亜美」スチャ




真美「行ってきます」

ちょっと休憩




真美「まずはフラッシュグレネードだ!」ブンッ

ピッカアアアアアア

組員12P「「「うわあああ目があああああ!!!」」」



ーーーーーーーーーー

~2時間後~

真美(そうして真美は亜美からもらった武器を駆使し、萩原邸を時にすり抜けるように、時に陰からハンターのように喉笛を狙い、時に真正面からぶつかり攻略していった)

真美(残るはラスボスにして最後の難関…ゆきぴょんのお父さん。歴戦の猛者を思わせる、顔に傷のあとがあるおじちゃんだ)

真美(その時点での真美の装備は、

ガスマスク
暗視スコープ(破損)
フラッシュグレネード×1
スタンガン
麻酔銃(弾数残り2発)
警棒×1
アイスピック×3
傷薬×20(ほとんど敵に使用)

だった)

真美(真美はこの男を相手に、最後の死闘を演じる…)

真美(…と思ってたんだけど…)




萩原父「ーーーすまなかった。まさかガスマスクをしていた程度で性別を見誤るとは…」ドゲザ-

真美「いっ、いいよいいよ気にしないで! 勝手に入り込んだ真美も悪かったから! 顔を上げてYO!」




真美(女の子だったら正面から入って良かったみたい)

ーーーーーーーーーー

亜美『ゆきぴょんの家の人が女の子にまで手ぇあげるワケないじゃ→ん!!』ゲラゲラ

真美「ヒドいよ亜美ー! 真美メチャクチャ怖かったんだからー!」プンプン

亜美『アッハハハ、ごめん真美、ついついフザけたくなっちゃって!』ヒー

真美「次はダマされないからね!」ブツッ

真美「もー、全く亜美ってば…」プンプン

萩原父「…雪歩は良い仲間を持ったみたいだな」

真美「トーゼンっしょ→! 良い子のまわりには良い子が集まってくるんだからね!」

萩原父「……」フッ

萩原父「…行ってあげるといい。雪歩も君を待っているはずだ」

真美「ラジャー! 待ってろよゆきぴょーん!」スタタタタ

ガラガラガラッ

真美「ゆーきぴょんっ! ハピバ&メリクリー…あれ?」

雪歩「ま…真美ちゃん!? 来てたの!? それにその格好…」

真美「う、うん…ゆきぴょんこそ、何でサンタのカッコしてんの?」

雪歩「えっと、これは…その…」




雪歩「…今日真美ちゃんに会えなかったから、せめてプレゼントだけでも持っていってあげようかなって…真美ちゃん、今年はいつも私と遊んでくれてたから…」

真美「……!」

雪歩「でっ、でも迷惑だったよね! 私なんかからプレゼントもらっても…! こんな、こんな私なんか、穴掘って……!」

真美「…ゆきぴょーん!!!」ガバッ

雪歩「ふえ!? 真美ちゃん!?」ムギュウ

真美「もうゆきぴょんダイスキ! 大好き! ホンッッット大好き!」ムギュムギュスリスリ

雪歩「ま、真美ちゃん、くっつき過ぎだよぅ…!」カアアア

真美「ふー…」スッ

雪歩「い、いきなりどうしたの真美ちゃん…?」プシュー…

真美「真美もね。ゆきぴょんに渡したいものがあるんだ。これっ!」バッ

雪歩「手作りのお菓子? …もしかして、真美ちゃんが作ってくれたの?」

真美「うん! ちょーガンバって作ったんだよ! …だから、マズくは無いと思うんだけど…」モジモジ

雪歩「!」

雪歩「…えへへ。真美ちゃん」

真美「! な、なに?」ドキッ

雪歩「真美ちゃんさえ良かったら、だけど…」

雪歩「…一緒に食べよう? とっても美味しそうだから、真美ちゃんと一緒に食べたいな」ニコ

真美「……!」パアア

真美「うんっ!」ニカッ

雪歩「はい、じゃあこっちが真美ちゃんの分!」スッ

真美「…んっふっふ~、ゆーきぴょんっ」ニヤリ

雪歩「なあに、真美ちゃん?」

真美「あーん!」ズイッ

雪歩「ま、真美ちゃん!?」ワタワタ

真美「ほらー、口開けなYO!」ズイズイ

雪歩「う、うう…あ、あーん…」パクッ

真美「…どう?」

雪歩「! すっごく美味しいよ真美ちゃん!」

真美「やったー! それじゃゆきぴょん、真美にも『あーん』ってして?」

雪歩「う、うん! あーん…」スッ

真美「あむ! うむ! さすが真美!」ドヤッ

雪歩「えへへ、美味しいよ真美ちゃん」

真美「もういっちょ! あーん」

雪歩「あーん…」

ーーーーーーーーーー

真美(そして真美はゆきぴょんと一緒にお菓子を食べて、一緒にパーティーに出て、一緒におフロに入り、一緒に遅くまでおしゃべりして、その日はくっついて一緒に寝たのだった)

真美(…ねえ、ゆきぴょん。真美は気弱だけど優しくて、みんなの事を考えてくれるゆきぴょんが大好きだよ)



真美(ハッピーバースデー、ゆきぴょん!)



おしまいピヨ

朝見た時に雪歩バースデーSSがほとんど無かったので緊急出動。
ゆきぴょんハッピーバースデー!



今日、亜人5巻を読んできたばっかりだったんだ。佐藤一味vsSAT戦凄かった…

同じゆきまみSSとして、こちらもよろしくお願いします


P・真美「「ゆきぴょんなう!!」」

あ、そうだ…
Pは無事です

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