オビト「うちは一族って言うのは愛が深い一族なんだ」 サスケ「知ってる」 (1000)

オビト「だから俺はリンをストーカーするだろ?」

サスケ「ああ」

オビト「マダラは初代火影だろ?」

サスケ「ああ」

オビト「イタチはどうだろうな」

サスケ「知るかよ。イタチの考えてる事は俺にはわからん」

オビト「じゃあお前は?」

サスケ「・・・サクラ」

オビト「な?まあお前はストーカーにはならないだろ・・・決着つけたんだしな」

サスケ「そういえばイタチは何してるんだ」

オビト「暁のリーダー弥彦を探してる・・・はず」

オビト「奴にしては帰りが遅いんだよな・・・」

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オビト「よし好きなの食え」

サスケ「・・・毒とか入ってねェだろな」

オビト「毒とか入れる必要ねーだろ!」

オビト「お前とサクラなんて俺なら簡単にやれるってんだよ!」

サスケ「・・・」

サクラ「じゃあ遠慮なく」

オビト「言っとくがナルトとヒナタみたいな事するなよ殴るからな」

サスケ「し、しないだろ・・・なあ?」

サクラ「う、うん」

オビト「あれはナルトだから許してやるんだからな!忘れんなよ!」

サスケ「わかった」

オビト「やけに素直だなこいつ・・・大丈夫か?」

サスケ「お前は何が食べたい?」

サクラ「えーっと・・・私は」

オビト「やっぱムカつく!お前らすげえムカついて来た!何だよ!」

サスケ「な、何が」

オビト「何でお前ら目合わせないんだよ!俺に同情してんのか?」

サクラ「だって・・・何か興奮してたって言うか」

サスケ「素に戻ると恥ずかしいんだよ・・・わかる・・・わけないか」

オビト「暁再結成したら真っ先にお前らにちょっかいかけるからな!わかったらさっさと飯頼めよ!」

オビト「でさ・・・子供とか作ったりすんのお前ら?」

サクラ「な、何言い出すのよ!この万年ストーカー!」

オビト「言いやがったな!調子に乗ってるよなやっぱな!」

サクラ「私とサスケくんは・・・まだ」

サスケ「早いだろ。ついさっき何だし俺達」

オビト「どうせできるんだろ?ある日突然ひょっこりと」

オビト「それが男でも女でも俺みたいにしてやるからな」

サスケ「何が言いたいんだよあんたは」

オビト「ただただムカつく」

オビト「お前らいくつだよ!ガキだろ?俺がガキの頃はな!」

サスケ「どうするサクラ」

サクラ「え?少しぐらい話聞いてあげてもいいんじゃないかな。僻みとか妬みばっかだけど」

サスケ「それもそうか」

オビト「青春時代をマダラと共に過ごした俺の気持ちがわかるか?」

オビト「わからねえだろうな!」

サスケ「・・・」

オビト「黙るな!ナルトならわかるってばよって言ってくれるのに!」

オビト「早く飯食って帰るぞ!やってられるかってんだ!」

イタチ「・・・サスケ?」

弥彦「余所見をするとは余裕だなイタチ」

イタチ「いや・・・何があったんだリーダー」

イタチ「リーダーの胸の奥底にある思いを向かせるためには戦うしかない」

イタチ「その上でリーダーに勝つ」

弥彦「やっぱ天才イタチってところか・・・もっと遊ばしてくれても良かったのに」

イタチ「あなたに何があったのですリーダー」

弥彦「相変わらずだな。悪いなイタチ、俺はダメなんだよ・・・生きていても死んでいても・・・」

弥彦「どうでもいいんだ」

イタチ「何がいいたいのです」

イタチ「あなたは暁に対して真っ当に全てを捧げ俺達を纏め上げ働いて来たじゃないですか!」

弥彦「解散後・・・俺は十代の頃の記憶が蘇った」

弥彦「そして罪という傷が俺の中に残った。お前が言うように暁は俺の全てだった」

弥彦「暁無しでは俺は生きて来れなかった。だが今はその暁も憎い・・・」

弥彦「暁があったために本当はそれ以上に大切な小南や長門を・・・苦しめてしまった」

イタチ「いや過去の事でしょ?それに小南さんは苦しんでませんよ」

弥彦「だとしてもたまらないんだ・・・俺はくたばるしかないんだ・・・」

弥彦「気がつくと俺はこの街に居た。俺は俺の息の根を止めてくれる奴を待っていた」

弥彦「それがまさかお前だったなんてな・・・皮肉なもんだ。いや次期リーダーのお前でよかったよ」

イタチ「だがまだ暁に対する思いは残っているはずだ!その灯火を俺が見つけ出してやる!」

弥彦「イタチ・・・そんなものはもう無い。今の俺はただ術を使う亡霊だ」

イタチ「須佐能乎!!!」

弥彦「もう少しだ・・・もう少しで俺を葬れる!」

弥彦「その相手がイタチ・・・お前なら俺は満足だ」

イタチ「そんな事であなたが満足するわけがない!」

弥彦「黒歴史から解放されるのには・・・これで満足するしかないじゃないか」

弥彦「この地獄から解放されるなら俺はお前に仲間にやられるなら俺は本望だ」

弥彦「そのうえで俺は解放される事を望んでいる・・・」

イタチ「そんな事で満足されてもらっちゃ困る!聞きましたよ小南さんから」

イタチ「あなたは十代の頃、雨隠れ制覇を成功させた!その頃のあなたは満足していたはずだ」

イタチ「そして俺を俺達のリーダーとしていた頃は輝いていた!」

弥彦「もうどうでもいいんだよ・・・何が満足だ・・・忘れちまったよ満足なんて言葉はよ・・・」

イタチ「じゃあさっきまで言ってた満足はなんだ!あなたの満足じゃないのか!?」

弥彦「満足なんてこの世には存在しないんだよ・・・満足なんてな・・・」

「何モタモタしてんだ!早くしろよ!」

イタチ「次の一撃で決着をつける・・・リーダー!」

弥彦「これでいい・・・これで俺は解放される・・・」

イタチ「いや解放はさせない。ここからが本番だ」

サスケ「・・・」

サクラ「・・・」

オビト「何だよ・・・何見てんだよ」

サスケ「いや」

オビト「にしても下忍と中忍だろ?どうだ気分は」

サクラ「サスケくんだって好きで下忍で居るわけじゃない!今度の試験できっと」

オビト「何度も言われてるだろ?強いだけじゃ中忍にはなれないぜ?サクラは中忍だからわかるよな」

オビト「なあサスケ、任務と仲間を両天秤にかけられたらどうするお前なら?」

サスケ「決まってる。仲間だ」

オビト「そりゃそうだよな。カカシの親父さん・・・知ってるか」

サスケ「カカシの父親?知るかよ」

オビト「これだから最近の奴は!いいか?カカシは腹立つけど親父さんは偉大な忍だったんだぜ!」

オビト「木の葉の白い牙って言えば凄いの何のってな!任務より仲間の命を優先させた人だ!」

サクラ「珍しいわねカカシ先生をここまで褒めるなんて」

オビト「親父さんを褒めてんだよ!誰がカカシなんか褒めるかよ!」

サスケ「それでその白い牙って言うのは今」

オビト「あの人は伝説の三忍以上と謳われていた。次期火影候補だったんだぜ」

オビト「けどよ・・・ある日突然死んじまった」

サスケ「死んでるのか・・・」

オビト「カカシはムカつくけど親父さんは偉大な人だった。だからお前もそういう人の上に立つ忍になれよサスケ」

オビト「カカシにはなるなよ!あいつ俺をイライラさせるから!」

>>オビト「毒とか入れる必要ねーだろ!」
>>オビト「お前とサクラなんて俺なら簡単にやれるってんだよ!」
そういやこいつめちゃくちゃ強いんだよな
存命中の忍だと勝てそうなのは八門開いたガイ先生くらいか?

弟「いやーっほー!!!」

イタチ「な、何だこいつは!?」

「俺の弟だ」

弟「決闘だ!」

イタチ「次から次へと厄介な奴が・・・」

弥彦「誰だ・・・こいつ・・・」

弟「おい、まさか決闘を挑まれて背向けるんじゃねえだろうな?」

イタチ「いいだろう。その決闘を受けてやる」

弟「ならやらせて貰うぜ・・・こいつでな!」

イタチ「その忍具は・・・まさか最新式の」

弟「ガトリングだ!ファイヤー!!!」ダダダダダダダダダダダダ

イタチ「ぐっ・・・!き、汚い真似をして・・・何がガトリングだ!」

「へっへっへ見事計画通りだな」

女「暁の弥彦がこの町に居る噂を流せば当然暁の誰かがやってくる」

「上手く同士討ちを狙ってこの町を一気にぶんどろうとした計画よ!」

イタチ「まさかこのような汚い奴が居るとはな・・・世の中は広い」

弟「じゃあなうちはイタチ。お前もこれで鉱山送りだ」

「これでこれからは俺たちファミリーがこの町を支配する事になった!」

弟「意地のある奴はいつでも相手になってやる」

子供「や、弥彦の兄ちゃん・・・」

「掘って掘って掘りまくれ!!」

イタチ「・・・」

弥彦「どうやらここが俺達の墓場のようだぜ・・・巻き込んじまってすまなかったな」

イタチ「さっさと出ましょう。こんな所」

「辞めといた方がいいぞ兄ちゃん!俺たちに巻かれている首輪からは電流が」

イタチ「痛みを感じる前に破壊すればいい」バキッ

「凄い・・・」

イタチ「リーダーを救うために来たがもう我慢ができん。ここに居る人達も逃がそう」

弥彦「逃げるならお前たちだけで逃げな・・・これは元々俺の」

イタチ「いやあなたが一緒ではないと俺の約束は果たせない」

弥彦「約束?俺はここのような地獄がお似合いだ・・・今の俺は満足してるぜ」

イタチ「リーダー!あなたにこんな所で満足されてたまるか!」

弥彦「いいんだよ俺なんて・・・どこに居てもお前達と別れてから俺の十代の頃の黒歴史がよォ・・・」

イタチ「強情な人だ・・・すみませんねリーダー」ドスッ

弥彦「うぐっ・・・」

イタチ「これでいい。後は逃げ出す準備だ」

「ほ、本当にやるっていうのかい!?」

イタチ「俺に二言は無い。まずは捕虜の解放が先決だ・・・そして」

イタチ「この町を暴力と恐怖で支配しようとする輩へ制裁を加える」

イタチ「これでよし。さあ逃げてくれ」

「現れたんだ!この町に救世主が!」

「もう奴らに怯える事はねえ!」

弥彦「・・・どこだここは」

イタチ「外です。鉱山に送られた人々は俺が解放しておきました」

弥彦「いい加減に俺の事はほっといてくれよ!」

イタチ「じゃああなたの奥さんとお子さんはどうなるのです?あれを御覧なさい」

弥彦「こ、これは・・・墓場か・・・?」

イタチ「そう、おそらくこの鉱山で強制労働を強いられていた人々の」

弥彦「俺が殺したも同然じゃないか・・・」

イタチ「そこまで自分を追い込まないでくれ」

イタチ「リーダーだけの責任じゃない」

子供「やっぱり逃げ出したんだね。さすがは暁の2人だよ」

子供「捕虜が逃げ出したって大騒ぎだよ」

弥彦「・・・」

子供「父ちゃんも無事に帰ってきたよ弥彦の兄ちゃん!」

イタチ「子供だってこう言ってるんだ。前を見てください」

イタチ「あなたは暁のリーダー・・・それ以上でもそれ以下でもありませんよ」

イタチ「あなたは過去の自分を思い出して死にたいと言っていた。だがそれは違う!」

イタチ「なぜそんな男が今日まで生きていたのか・・・それは生きようとする強い意志があるからだ」

弥彦「だが俺は・・・家族を苦しめ仲間をそして・・・ここに居る人々を」

イタチ「・・・!リーダーこれを見てください。クナイが!」

弥彦「一人でに動いてやがる・・・」

イタチ「そして虐げられ亡くなった者達もまた生きている」

弥彦「・・・そういう事か・・・あんたらは俺を死なせてはくれないようだな」

弥彦「俺は・・・奴らを本当の地獄に引きずり落としてやる!」

弥彦「そして俺は・・・この町を救う!」

イタチ「リーダー・・・俺もあなたと一緒に戦う」

弥彦「俺がこの町に満足を取り戻してやる」

イタチ「俺達の絆力で・・・この町を」

子供「弥彦の兄ちゃん!」

弥彦「よく見ていてくれ俺の満足を」

子供「うん!」

イタチ「さあ行きましょう。これが最後の戦いです」

弥彦「あんたらの力を借りる・・・俺が仇を討ってやる」

弥彦「俺を・・・満足させてくれよ!」

「どいつもこいつも役立たずばかりじゃねーか!たかが2人に何やってやがんだ!」

弟「そういきり立つなよ兄貴」

弥彦「♬」

「ま、まさか・・・」

弥彦「地獄の底から舞い戻って来たぜ」

弟「来やがったな・・・!」

弥彦「この地獄を俺達が変えてやる」

「調子に乗りやがって!相棒は!あの野郎はどこだ!」

イタチ「俺はここだ」

「いつの間に・・・」

弟「へっ、ならもう一度俺が地獄へ送ってやるぜ!こいつでな!」

イタチ「リーダー」

弥彦「大丈夫だ」

弟「ファイヤー!!!」ダダダダダダダダダダダダ

弥彦「神羅天征!」

弟「何!?弾が!全て!?」

イタチ「お前の術など原理が分かれば造作もない」

弥彦「言わせてもらうぜ!てめえ!それでも忍か!?」

弟「リアリストだ」

イタチ「強がるな。もうすぐお前達の野望も終わるそしてこの町も解放される・・・」

長門「お待たせ!」

弥彦「長門!?」

小南「どうやら間に合ったようね」

弥彦「小南!?」

イタチ「知っているだろ?雨隠れの暁伝説を」

「た、たった一人で雨隠れを制覇した」

女「あの伝説の初期メンバー!?」

弥彦「最高だぜ!旧暁の勢揃いだ!」

子供「凄い・・・伝説の暁が集まってる!」

イタチ「これで終わりだ。観念した方がいい」

女「くっ!やっちゃってよ!!」

弟「ガトリングを破られたんじゃ・・・分が悪いぜ!」

弥彦「チッ、逃げんじゃねえ!」

長門「弥彦!ここは俺達が!」

小南「残りは私達が相手にする。あなたはそいつを」

弥彦「ああ!」

弟「いやーっほー!!!」

弟「いつか復讐してやる・・・暁の弥彦そしてイタチ!」

弥彦「俺から逃げられると思うなよ!」

弥彦「忍の脚はそんな訳のわからない乗り物などには負けないんだ!」

弟「もう諦めろ!人間の脚じゃ!」

弥彦「俺があきらめるのを・・・あきらめろ!」

弟「これが忍なのか・・・これが暁なのか!?」

弥彦「忍はしぶといんだよ!」

弥彦「そして俺は過去を受け入れ前へと進む!」

弥彦「これが俺の償いだ!!!」

弟「やめろ・・・やめろォ!!」

弥彦「見ろ!これが俺の生き様だ!!!」

ドゴッ

弟「うわああああああああああああああ」

弥彦「終わった・・・何もかも・・・」

弥彦「先生・・・俺は過ちを何度も犯しました」

弥彦「十代の頃は雨隠れを制覇し組織として無職を率いてそして今はこの町の用心棒として」

弥彦「自来也先生・・・今の俺は満足してますか?」

長門「弥彦を焚きつけるために幻術を!?」

イタチ「誰も死んでませんよ。あそこに墓場など無かった」

長門「はあ・・・凄いな相変わらず」

小南「弥彦」

弥彦「帰ってきたぜ」

小南「このバカ!」バシッ

弥彦「・・・悪かった。お前達を家族を置いてこんな事を・・・」

小南「もういい・・・弥彦、今のあなたの顔を見ればわかるわ。覚悟を決めたのね」

弥彦「俺はイタチと共に木の葉へ戻り暁のリーダーとして復活する」

小南「そう・・・やはりこうなる事は予想ができていたわ。これを」

弥彦「こ、こいつは・・・ありがとう小南」

小南「たまには家に帰ってきて・・・みんな待ってるから」

弥彦「おう!イタチ!」

イタチ「はい」

弥彦「世話かけたな」

イタチ「いいですよ別に」

弥彦「俺はペインとしてではなく弥彦として再結成した暁のリーダーを務める」

弥彦「これが俺の選んだ答えだ」

弥彦「じゃあな」

子供「僕もいつか暁に入るよ兄ちゃん!」

弥彦「楽しみにしてるぜ」

イタチ「どうやらこの町に満足が戻ったようですね」

弥彦「ああ」

子供「バイバーイ!!!」

イタチ「この町ももう恐怖によって支配される事はない」

弥彦「帰るか」

イタチ「ですね。そうだリーダー」

弥彦「ん?」

イタチ「リーダーの過去よりサスケの方が酷いですよ」

弥彦「へえ・・・それは興味深いな」

イタチ「あいつは昔から・・・」

弥彦「もう大丈夫だ。俺はもう自暴自棄になりはしない・・・この町でいやこの生まれ変わった」

【暁の里】

弥彦「この里で経験したことを絶対に忘れない!走るぞイタチ!」

イタチ「待ってくださいよリーダー」

弥彦「俺達の満足はこれからだ!」

オビト「はあ?弥彦助けてその町を救ったって?」

イタチ「はい」

オビト「暴力と恐怖で支配された町だと?ねーよ!嘘つくなよ」

イタチ「ならリーダーにでも聞いてくださいよ」

オビト「何が鉱山だ何がガトリングだ・・・嘘ばかりつきやがって」

イタチ「事実です」

サスケ「朝っぱらから何やってんだよいい大人が」

イタチ「オセロ」

オビト「文句あるか?」

サスケ「別に」

イタチ「俺は21歳だからセーフ・・・オビトさんはまあアウトだろうな」

オビト「うるせえな!いいだろ別に!」

イタチ「そんな事より家に居るという事はちゃんと反省したんだな?」

サスケ「あ、ああ」

イタチ「許してやる。それよりもどこに行くんだお前は」

サスケ「に、任務だよ」

イタチ「そうか」

サスケ「じゃあな俺は急ぐから」

イタチ「本当に嘘をつくのが下手な奴だ」

オビト「そうだ!サスケのこと言うの忘れてた!実はあいつな」

イタチ「そうですか」

オビト「反応薄いなお前。いつもの事か」

イタチ「どうします」

オビト「からかってやろうぜ!」

イタチ「別にいいですよ。このオセロが終わったら」

オビト「ああ」

イタチ「サスケよりも俺はオビトさんがどうすべきか考えてくださいよ」

オビト「俺はリンとくっ付くよ。昔からそう決まってるし」

イタチ「リンさんだってもう三十路・・・たまりませんね」

オビト「心は少女なんだよ」

イタチ「女性って熟してる方がいいですよ。好きですよ人妻」

オビト「リンは人妻じゃねーだろ!お前他人の女寝取ったりしたら絶交だからな」

イタチ「俺はそんな卑劣な事はしません」

オビト「一々癇に障る野郎だよお前」

イタチ「昔からこういう人間ですから」

オビト「やっぱ13歳ぐらいだ・・・リンってそれぐらいの年頃に見えるだろ?」

イタチ「いいえ」

オビト「じゃあサクラは16歳に見えるよな」

イタチ「はい」

オビト「リンは13歳に見えるよな」

イタチ「いいえ」

オビト「お前さ・・・女の部位でどこが好きだよ」

イタチ「変態ですね。ほら全部真っ黒」

オビト「もう一勝負!」

イタチ「いいですよ。負けませんから」

オビト「どこだよ」

イタチ「オビトさんは」

オビト「俺はリンの全てだ。毛穴の数まで言えるぞ」

イタチ「へえ」

オビト「サスケは尻だよな」

イタチ「そうですよ」

オビト「あれが胸だったらどうしてたんだろな」

イタチ「あの子無いですからね」

オビト「だろ?やっぱりいつか脱がせて揉んだりするだろ?」

イタチ「ええ」

オビト「どうすりゃいいんだ」

イタチ「サスケは不器用ですからね・・・どうもしないでしょ」

イタチ「それにサスケはあっちの方は小さいし皮被りですから」

オビト「イーブンってとこか」

イタチ「そっちの方があの子も驚くでしょう」

オビト「何で大きくならないのサクラ」

イタチ「栄養が行き届いてないからですよ」

オビト「ふーん・・・」

イタチ「3年前・・・俺はあの子の身体を見ました。でも変わりません」

オビト「もうそんなに経つのか?」

イタチ「経ちますよ」

オビト「サスケもナルトは身長高くなったのにな」

イタチ「ですが性格は変わりましたよ3人とも」

オビト「まあな」

イタチ「ナルトくんは恵まれた家庭に居ながら落ちこぼれでしたよね?」

イタチ「けど大きくなりました・・・あの子はもっと大きくなる。わかるってばよで世界を救う」

オビト「サスケは」

イタチ「クールで孤独な強がり小僧ですが素直な奴になりましたよ」

イタチ「ついでにスケベになりました。でもそれが一番人間臭くてあの年頃らしい」

オビト「サクラは」

イタチ「あの頃の女の子特有のカッコいい男にキャーキャー言うだけの少女でした」

イタチ「ですが気がつけば心の底からあのサスケを愛してくれています。胸はありませんが」

オビト「俺は」

イタチ「あなたは俺が幼少時代に会った頃からストーカーでしたよ」

イタチ「忍界一のストーカーといえばオビトさんですね」

オビト「おう!俺を超えるストーカーはこの世には存在しねえって事よ!」

イタチ「もう諦めてください。俺には勝てませんよオセロ」

オビト「勝つ!ちょっと黙ってろ!」

イタチ「次期火影候補って決まりましたか」

オビト「何でも2人居るんだと」

イタチ「2人も」

オビト「俺はミナト先生のままでいいと思うんだけどよ」

イタチ「誰です」

オビト「秋道のチョウザのおっさんにダンゾウの爺さん」

イタチ「ダンゾウ様が?それは困る」

オビト「お前さあの爺さんのこと毛嫌いしてるよな」

イタチ「狂ってますからあの人」

オビト「年寄りは大切にしろよ。でもあの爺さんは例外だな」

イタチ「あの人は人を人と思わず平気な顔して殺せる悪辣な外道でしてね」

オビト「戦時中だったか?あの爺さんが仲間見殺しにして逃げ帰ったって」

イタチ「争い事が大好きでしてね。この平和な世が嫌いなのですよ」

オビト「弥彦を檻にぶち込んだのもあの爺さんだったよな・・・仲間を大切にしない奴は俺は嫌いだ」

イタチ「今日も何処かで悪事を働いて居るでしょう。何でもヒルゼン様を殺ったのもあの人じゃないかって」

オビト「三代目の爺さんを!?」

イタチ「あれはほら2年前・・・サスケ達が旅に出る一週間ほど前の」

2年前

イタチ「三代目様・・・あなたが残してくれたものを俺達は忘れません」

鬼鮫「私たち暁を認めてくれた数少ない人でしたからね・・・」

ダンゾウ「やっと死におったかヒルゼンのマヌケめ!カーカッカッカ!!」

イタチ「よく笑えますねあなた」

ダンゾウ「ん?お前たち木の葉のクズ共はヒルゼンの馬鹿げた教えを受けた畜生だ」

ダンゾウ「平和など甘い!木の葉以外の里など掃き溜めも同然!」

デイダラ「何だこの爺さん殺っちまうか、うん」

イタチ「待て」

ダンゾウ「これで後の邪魔者は四代目と木の葉に生きる役に立たない忍どもだけだ。そしてわしが」

イタチ「お前は火影にはなれない」

ダンゾウ「何!?」

イタチ「人望のないあなたじゃ火影にはなれない。断言できますよ」

ダンゾウ「相変わらず・・・わしを見下した目で」

イタチ「一つ言える事はお前の葬儀には誰も来ない。家族も居ないのですよね?」

ダンゾウ「わしを舐めるのもいい加減にしろ!調べはついておるぞ!」

ダンゾウ「もしそのような口を開けばあのサスケが恋い焦がれている女を殺してやってもいいのだぞ!?」

イタチ「そうすれば死ぬのはお前だ・・・俺の前で木の葉の者を俺の仲間を馬鹿にする口を開けば」

イタチ「俺はお前を殺してやる。わかったらさっさと帰れ」

ダンゾウ「くっ・・・いつか後悔するぞ!わしは」

イタチ「帰れ」

オビト「お前キレたの!?」

イタチ「俺だって怒りますよ」

オビト「悪い奴だな・・・殴り飛ばしに行くか?」

イタチ「いやダンゾウ様と決着をつけるのは俺ですから」

オビト「あんな爺さんじゃ一撃だろお前」

イタチ「でしょうね」

オビト「天照に月読、須佐能乎」

イタチ「イザナミ」

オビト「あれやるのお前?」

イタチ「腐っても先人だそれなりの敬意を払ってあげますよ」

オビト「お前に喧嘩売るのはやめよう・・・」

イタチ「いやオビトさんは喧嘩売っても勝っちゃうじゃないですか」

オビト「そうなんだよ。強すぎるっていうのも考えてもんだぜ」

イタチ「さてそろそろサスケをからかいに行きますか」

オビト「ちょっと待てよ!」

イタチ「何です?」

オビト「オセロ」

イタチ「明日でいいでしょ」

オビト「勝ち逃げかよ!」

イタチ「俺は負けませんよ。何なら将棋でもやります?」

サスケ「よし・・・!兄さんもオビトもついて来ない」

サスケ「めんどくさい暁の奴らも今は2人だし居ないな」

サスケ「シスイも居ない。そういや別天神使用して寝込んでるのか・・・」

弥彦「よっ!」

サスケ「・・・誰だお前」

弥彦「おいおい忘れたのか?ダサい服だなお前!」

サスケ「誰だと聞いている」

弥彦「暁のリーダー」

サスケ「ペインだったか?いや奴はもっと厳格そうな奴で目が何か変で」

弥彦「それが俺」

サスケ「まさかお前が?あの暁リーダー!?」

弥彦「そうだ!久しぶりだなお前!」

サスケ「何でちょっと陽気になってんだこいつ」

弥彦「若さが戻ったんだよ。お前なんかいい事あるんだろ?」

サスケ「そ、そんなものはない!」

弥彦「嘘つくなよ。俺にはわかるぜ」

サスケ「何でだ」

弥彦「満足してる匂いがするんだよ」

サスケ「ついて来るなよ」

弥彦「いいだろ別によォ」

サスケ「何でこいつが来るんだよ」

サスケ「俺の人生ほとんど暁に邪魔されてる気がする・・・」

弥彦「あ、そうだ。これ見ろよ」

サスケ「俺は急いでるんだよ!」

弥彦「そう硬いこと言うなよ俺も混ざってやるからさ」

サスケ「何でだよ!邪魔するなよ俺の!」

弥彦「お前がここまでマジになるって事は・・・何だっけな・・・えーっと」

サスケ「今だ!」

弥彦「次期暁のエースが逃げるなよ!新しい暁の装束のデザイン見ろよ!」

サスケ「・・・本気で言ってんのかお前」

弥彦「おう!この格好は暑さ対策で肩がないんだ。若者向けのだな」

サスケ「いいだろそれで・・・俺は行くからな」

弥彦「そうだ!思い出したぞサスケ!お前がここまで満足させる相手って言えば・・・ほら」

弥彦「何だっけな・・・知らねえや!ハッハッハ」

サスケ「いよいよ暁も終わりだな・・・馬鹿になってるこいつ」

弥彦「それでな自来也先生って凄いのなんのってな!」

サスケ「うぜェ・・・でもまだマシか他の暁に比べりゃ」

弥彦「お前の兄貴には感謝してるよ・・・燻ってた俺を地獄の底から引き摺り出してくれたんだから」

サスケ「わかったから帰れよ」

弥彦「そりゃないぜサスケよ?久しぶりに会ったんだから!」

サスケ「さっきからサスケサスケって・・・あんたらイタチの弟って呼び方してたくせに」

弥彦「そうか?そいつはお前が一人前の男だって俺らが認めた証よ」

サスケ「あんた本当にあのペインなのか?もっと生真面目で」

弥彦「人って言うのは変わるんだぜ?お前もそうだろ?」

サスケ「ああ・・・俺はあんただけはまともな暁だと思ってた。それなのに結局馬鹿じゃねェか」

弥彦「ヒナタ!そうそうヒナタだよ!思い出したヒナタだヒナタ!」

サスケ「は?」

弥彦「記憶がすっ飛んでてな色々あって!満足させてるかサスケ?」

サスケ「ヒナタじゃねェ!俺が会いに行くのは」

弥彦「それは置いといて・・・ダサい格好だなお前」

サスケ「くっ・・・他の奴らに比べてマシだけが・・・ムカつく」

サクラ「あ、サスケくん!遅いよ!もォ!」

弥彦「おっす」

サクラ「だ、誰この人」

サスケ「覚えてるか?あの暁リーダーのペインだ」

サクラ「嘘!?何か顔に黒い棒が突き刺さってて変な目してた・・・あの」

サスケ「らしい」

サクラ「でもあの人って物静かで一番普通の人だったのに・・・他人の空似じゃないの?」

サスケ「俺も最初はそう思った・・・けどな」

弥彦「雨隠れと違っていい天気だぜこの里はよォ」

サスケ「見た目も声も一緒だろ」

サクラ「言われてみれば・・・うん」

弥彦「おーい!満足してるかそこの若い奴!」

サスケ「害はない」

サクラ「確かにあの人やあの人に比べると変人じゃない気がする」

弥彦「お前は・・・誰?」

サクラ「春野サクラ・・・です」

弥彦「暁に入るか?いい組織だぞ俺たち!変なの多いけどな!」

弥彦「あ!わかったぞ!デートか?いいよな若いって」

サスケ「い、いいだろ別に」

弥彦「俺も小南とよく遊んだぜ」

弥彦「ほぼ雨降ってて洒落にならなかったけど」

サクラ「あの本当にあなたはあのリーダーなの?」

弥彦「俺だよ。十代の頃の俺はこんな感じだった」

サスケ「あんたって子持ちだったよな」

弥彦「7人」

サクラ「子供が居るのにあのメンバーと馬鹿やってたんだ」

弥彦「人間さ馬鹿になるのが一番なんだよ!だろ?」

サスケ「いや俺は」

弥彦「おっと言わなくてもいいぜ。何となくわかるからよ」

弥彦「どこ行くんだ?言ってみろよ」

サスケ「どこだっていいだろ!」

弥彦「それもそうか!」

サクラ「良かった・・・他のメンバーと違って聞き分けてくれそう」

弥彦「ありゃ俺がまだ暁を作る前・・・満足する前の時代だ」

サスケ「今度は何だよ」

弥彦「それで俺がな・・・」

サクラ「今よサスケくん!」

サスケ「逃げるか」

サクラ「このままじゃずっとこの人の話を延々と聞かされる」

サスケ「質の悪くないマダラみたいなもんだなこいつ」

サクラ「早く!」

サスケ「わかった・・・走るぞ!」

弥彦「小南がキレて大変だったんだぜ?」

弥彦「そして長門が・・・あれ?」

弥彦「おーい!どこ行った!?」

弥彦「・・・」

弥彦「ったくどこまでも満足してる奴らだぜ」

サスケ「やっと邪魔者が居なくなったぜ」

サクラ「これからどうする?」

サスケ「別に・・・俺はお前が行きたい所で」

サクラ「それじゃあ・・・」

ネジ「助けてくれ・・・」

サスケ「今度はこいつか・・・」

サクラ「次から次へと・・・」

ネジ「いい所に居た!俺を助けてくれ」

サスケ「いつ暁入りしたんだお前」

ネジ「何馬鹿な事を言ってるんだ!?誰があんな珍妙集団に入るか!」

サスケ「悪いが俺達は用事がある・・・だから」

ネジ「薄情なんだな意外と・・・そうだよな俺とお前達は別に仲が良くないからな・・・」

サクラ「話だけなら別にいいですよネジさん。いいよねサスケくん?」

サスケ「・・・言ってみろ」

ネジ「ナルトとヒナタ様だ・・・最近あの2人は悲しげな顔で俺を見てくる」

サスケ「そんなの気のせいだろ」

ネジ「俺が一挙一動するたびにだ!おかげで頭がどうにかなりそうなんだ!」

サクラ「ほらナルトって時々達観した雰囲気になるから・・・多分気のせいなんじゃ」

ネジ「いいや違う!あれは俺に何かを伝えたいんだ!」

ネジ「俺が何をしたと言うのだ・・・」

鷹「キー」ブリッ

ネジ「くっ・・・また鷹の糞が俺の頭に・・・不吉だ」

サスケ「そんなのよくある事だろ気にするな」

ネジ「最近は何をやるにもついていない・・・例えば犬の糞を踏んだり」

ネジ「金を落とす任務中に木に激突したり・・・俺は呪われている・・・」

サスケ「そんな事言ったら俺なんて毎日」

ネジ「よく何か木に刺さって死ぬ夢も見る・・・俺は近いうちに死ぬ・・・」

サクラ「ほら早く来て」

ナルト「ネジ・・・」

ヒナタ「ネジ兄さん・・・」

ネジ「これ!この目だ!この目が俺を不幸にしてる!」

サクラ「やめなさいよあんた達」

ナルト「つまり・・・どういうこと」

ヒナタ「だってばよ?」

サクラ「2人がそういう目で見るからネジさんがノイローゼ気味になってるって事よ!」

ナルト「わかる」

ヒナタ「ってばよ・・・」

サスケ「何でお前達はネジをそういう目で見るんだ」

ナルト「それは言えね」

ヒナタ「ェ・・・」

サスケ「もういい加減にやめてやれ」

ナルト「わかった」

ヒナタ「ってばよ」

ナルト「けど俺達にも言わせてほしいってばよ・・・」

ナルト「俺ってばネジを傷つけるためにそういう目で見てねェんだ」

サクラ「じゃあ何よ?」

ナルト「ネジは絶対に死なさねェ・・・俺ってば心にそう誓った」

ヒナタ「だから私達は日々ネジ兄さんが死なないように」

ナルト「模索してるってばよ」

ネジ「死!?」

ナルト「死なさねェ!ネジには俺達がどうなるか見届けてほしいんだ!!」

ネジ「し、死ぬのか俺!」

ナルト「もし死ぬなら俺も一緒に死んでやらァ!!」

ヒナタ「私も!」

ネジ「ナルトォ!」

ナルト「ネジィ!」

ヒナタ「ネジ兄さん!」

サスケ「おいこれでいいな?お前の悩みも解決したな?」

鷹「キー」ブリッ

ネジ「もう問題ない」

サスケ「そうか」

サスケ「よし・・・今度こそ邪魔者はいない」

我愛羅「ここは何処だ・・・」

サクラ「サスケくん・・・あれ」

サスケ「見るな見たらまた巻き込まれるに決まってる」

我愛羅「そうか木の葉か!弱ったな散歩ついでにブラブラ歩いて居たら木の葉に着いてしまった」

サクラ「そ、そうね・・・早く去ろうか」

我愛羅「・・・」

サクラ「サスケくん見られてる」

サスケ「ほっとけロクな事がないから」

我愛羅「うちはサスケ」

サスケ「チィ…行くぞサクラ」

我愛羅「待てサスケ」

サクラ「サスケくんついて来るよ」

サスケ「振り向くな」

我愛羅「どうやら俺は迷子になってしまったようだ・・・どうすればいい」

サスケ「無視だ無視するぞ」

我愛羅「砂さえあれば何でもできるが迷子だけはどうにも対処ができん」

我愛羅「弱ったな・・・だが目の前には知り合いのサスケが居る。知り合いのサスケが」

サスケ「ただの迷子ならそのまま来た道を引き返せばいい」

我愛羅「なるほど」

サスケ「じゃあ俺は行くから」

我愛羅「待て」

サスケ「今度は何だよ!」

我愛羅「暇だ」

サクラ「ちょっと待ってよ!風影なのにそんな暇だなんて」

我愛羅「カンクロウが居るからどうにでもなる」

我愛羅「俺は次男坊だ。だが長男のカンクロウを差し置いて風影を名乗るわけにはいかん」

サスケ「だがお前は父親に譲り受けたんだろ?それなら」

我愛羅「だから1日交代でカンクロウとやっている。だから大丈夫」

サクラ「大丈夫のわけないじゃないの!もっと真面目にやらないと!」

我愛羅「俺はいつでも大真面目だ」

サスケ「暇なら適当にフラフラしてればいい。迷子にならない程度にな」

我愛羅「そうさせてもらう」

サスケ「やっと終わった・・・もう昼か」

サクラ「サスケくん・・・ついて来る」

サスケ「見るな無視しろ」

我愛羅「・・・」

我愛羅「いい天気だ」

サスケ「まさか奴もイタチの手先じゃ」

サクラ「まさかそんな」

我愛羅「時に二人揃って何処に行く?ナルトはどうした」

サスケ「ナルトに会いたきゃ会いに行けばいいだろ」

我愛羅「行ってもいいがこっちの方が面白そうだ」

サスケ「なぜ」

我愛羅「勘だ」

サスケ「お前・・・俺たち見て何か感じないのか」

我愛羅「いや何も」

サスケ「ナルトとヒナタわかるな?」

我愛羅「ああ」

サスケ「つまりそういう事だ」

我愛羅「どういう・・・ことだ?」

サスケ「お前の姉とシカマルわかるな?」

我愛羅「ああ」

サスケ「そういう事だ」

我愛羅「もっとよくわかる説明をしてくれ」

サスケ「だから・・・」

サスケ「ほら・・・あれだよ」

サクラ「付き合ってるの私とサスケくん・・・この前からだけど」

我愛羅「理解した。だがどうして二人なんだ?」

サスケ「察せよ」

我愛羅「スリーマンセルが原則」

サスケ「こういう場合は違うんだよ!」

我愛羅「こういう場合とそういう場合の違いがよくわからん」

サクラ「デート!これでわかったよね?」

我愛羅「わからん」

サスケ「お前の姉にでも聞いてみろ」

我愛羅「なぜ」

サスケ「聞けばわかるんだよ」

我愛羅「もっと詳しく説明してくれ」

サスケ「・・・」

サクラ「恋人ができたらわかるんじゃないかな・・・と思うけど」

我愛羅「どうやってできる」

サクラ「・・・」

我愛羅「世の中はわからない事だらけだ」

我愛羅「それだけ俺が未熟という事なのだろうか」

サスケ「自分で考えろ。そして感じろ」

我愛羅「ああ考える・・・」

サクラ「どう?」

我愛羅「・・・」

サスケ「どうだ」

我愛羅「待て今から感じる所だ」

サスケ「・・・」

我愛羅「そうか!」

サスケ「理解できたか?」

我愛羅「俺の両親と同じ事か」

サスケ「いや違う」

我愛羅「違うのか?」

サスケ「それは飛びすぎだ」

我愛羅「じゃあ何だ」

サスケ「ちょっと来い」

我愛羅「いいだろう受けて立つ」

サクラ「はァ・・・何でこうなるんだろ」

サスケ「あれを見ろ」

我愛羅「どれだ」

サスケ「あの男女だ」

我愛羅「あれか」

サスケ「あんな感じだ・・・わかったな?」

我愛羅「あの二人お互いのポケットに手を入れてるぞ」

サスケ「今度こそ理解したろ」

我愛羅「危険だ」

サスケ「は?」

我愛羅「あんな歩き方をすれば危険すぎる」

サスケ「知るかよ・・・そんなこと一々」

我愛羅「転けたら受身が取れずに顔から地面にぶつかる。危ない」

サスケ「いいんだよ別に」

我愛羅「辞めさせた方がいい」

サスケ「・・・」

我愛羅「お前達が行かないなら俺が行く」

サスケ「俺が行くからお前は大人しくしてろ!おい!そこの二人!」

我愛羅「お前達もあれをするのか?」

サクラ「さ、さあ・・・?」

我愛羅「サスケのやつ叱られているな」

サクラ「理解できた?」

我愛羅「いや俺にはどうにも理解できないようだ・・・」

サクラ「・・・愛」

我愛羅「愛?それならわかる」

サクラ「それならわかるよね?愛なのよ」

我愛羅「愛なのか?」

サクラ「そう愛よ!愛してるからこそ私とサスケくんは一緒に居るの」

我愛羅「つまり愛なのか」

サクラ「うん!」

我愛羅「愛か・・・」

サスケ「お前のおかげで怒られたぞ!」

我愛羅「サスケやっと理解できた。愛なのだな?」

サスケ「何が」

我愛羅「愛だ」

サスケ「あ、ああ愛だな」

我愛羅「ありがとうサスケ、サクラ」

我愛羅「俺は一歩成長したようだ」

サスケ「見ろよ夕方だぜ・・・何やってんだか俺」

サクラ「まあ仕方ないよ。色々な邪魔が入ったんだから」

サスケ「いつも悪いな毎回俺が」

サクラ「今日はイタチさん達じゃないでしょ?不運が重なったんだよ」

サスケ「珍しくイタチが居ないと思ったらこれだ」

サクラ「いいよ気にしなくても!楽しかったよサスケくん!」

サスケ「そうか?ならいいか・・・」

サクラ「ねえサスケくん・・・家まで送ってくれる?」

サスケ「ああ・・・行くか」

サクラ「うん」

サスケ「こうしてお前を家まで送るの何年ぶりだ」

サクラ「2年ぶりぐらいかな?前とは立場が違うけど」

サスケ「そうだな」

オビト「どうするイタチ」

イタチ「タイミングを逃しましたね。オビトさんがオセロ強要するから」

オビト「うるせーな!どうするんだよ!サスケのやつ!」

イタチ「サスケはスケベですが奥手で真面目ですので」

イタチ「サクラちゃんも強がってますがそっちの方は奥手ですので大丈夫ですよ」

オビト「じゃあどうすんだ?」

イタチ「帰ります」

オビト「お、おい!待てよイタチ!」

オビト「あーあ」

イタチ「うるさいですよ」

オビト「何が悲しくて男同士で帰ってんだ俺達」

イタチ「知りませんよ」

オビト「冷てェなお前!」

イタチ「オビトさん・・・暇ならリンさんの家に行きますか?」

オビト「いいな!いい事言うなお前!」

イタチ「今日はカカシさんも居ませんしね」

オビト「カカシ?あいつは関係ねーだろ!」

イタチ「それにリンさんいい匂いしますから」

オビト「そうだろ?いい匂いするだろリンって」

イタチ「ですがオビトさんは外で待機です」

オビト「俺が行かなきゃ意味がない!」

イタチ「別に居てもリンさんが怯えるだけですから」

オビト「リンが怯える?何で」

イタチ「さあ長年ストーカーに悩まされていますから」

オビト「俺以外にストーカーが?許せねェな!どこのどいつだ!」

イタチ「だからオビトさんですよ。外で待機してれば」

オビト「そうか!ストーカー野郎を退治できるんだな!」

イタチ「そういう事です。行きましょう」

イタチ「リンさーん」コンコン

オビト「居ない匂いも気配も感じない」

イタチ「どうします」

オビト「居ないんじゃ意味がねーよ帰るか」

イタチ「そうですね」

オビト「お前と遊んでて見張るの忘れただろうが?責任取れよ!」

イタチ「・・・」

オビト「な、何だよ」

イタチ「いやそろそろ言おうと思いましてね」

オビト「何を」

イタチ「死にますよオビトさん近いうちに」

オビト「俺が死ぬ?死ぬわけねェだろ!また冗談だろお前?」

イタチ「いいえ本気です」

オビト「ふーん・・・そうか」

イタチ「ショックじゃないんですか?」

オビト「落ち込んでたって意味ないだろ!死ぬなら今よりもっと楽しまなきゃな!」

イタチ「前向きですね」

オビト「前向きじゃなきゃストーカーなんてできねえんだよ!」

オビト「お前も死ぬってわかりゃこうなると思うぜ?」

イタチ「・・・そうですね」

オビト「俺は落ちこぼれのガキだった」

イタチ「知ってます」

オビト「うちは一族って言えば天才揃いでモテる野郎ばっかだ」

オビト「ついでに変人が多い」

イタチ「事実ですからね」

オビト「まあ俺はモテたりした事ねえけどな!」

オビト「その点サスケはすげえよな」

イタチ「あいつは常人ですから」

オビト「大蛇丸の所に居た時もサクラの事を忘れる事なかったってよ」

イタチ「へえ」

オビト「ムカつく野郎だ・・・随分苦労したろ?俺もお前達も」

イタチ「2年前・・・暁のメンバーがみんな居て」

オビト「毎日の様にサスケの事で会議しててな・・・懐かしい」

オビト「ほら覚えてるか?あのサスケを海に叩き込んだ一件」

イタチ「ありましたか?そんな事」

オビト「色々ありすぎたからな・・・あれは2年前の夏だ」

2年前

サクラ「中忍試験の労いに海に?」

カカシ「まあ中忍試験もサスケの親父さんがクーデター起こしたり我愛羅君が怒ったりして色々あったけど」

サスケ「くっ・・・」

カカシ「ま、大丈夫でしょ!フガクさんも反省してるみたいだし我愛羅くんもナルトと戦って更生したみたいだしね」

ナルト「わかるってばよ・・・カカシ先生の考えが」

ナルト「ただで海に連れて行ってくれるわけねェ・・・何か裏があるんだってばよ」

カカシ「おいおい・・・そんなに疑り深かったか?お前」

ナルト「俺ってば大人になったんだってばよ」

カカシ「・・・」

サスケ「・・・俺は行かない」

カカシ「ん?同期のみんなも来るんだぞ」

ナルト「サスケの考えもわかるってばよ・・・この前の同期の集まりに参加しなかったなら今度ぐらい」

ナルト「行くってばよ・・・みんなもサスケが輪の中に入ってくれる事を望んでいるってばよ」

サスケ「合わせる顔が無いだろ!俺の親父がやったんだぞ!」

サスケ「それに俺にはこの・・・」

カカシ「大丈夫だ呪印は刺青扱いにならないから何の心配も」

サスケ「けど行けるかよ!」

サクラ「サスケくん!」

ナルト「サスケェ・・・」

サスケ「ただいま!父さんは居るか!?」

イタチ「何だ怒り狂って」

サスケ「父さんだよ!居るのか!?居ないのか!?」

イタチ「後ろ」

フガク「ただいま」

サスケ「おい!何がただいまだよ!」

フガク「どうしたんだサスケ」

イタチ「さあ」

サスケ「クーデター何か起こしやがって!」

フガク「それは前に謝っただろ」

サスケ「ふざけるな!俺はそれで益々」

イタチ「その心配はない。同期のみんなも他の人達も何も思ってない」

サスケ「黙れよ!何とか言えよ父さん!」

フガク「お前の忍道は何だ」

サスケ「そんな話してないだろ!」

フガク「無いのだな・・・なら俺の忍道を教えてやる」

フガク「クーデターは絶対にやめない。それが俺の忍道だ」

サスケ「ふざけるな!!!」

フガク「何?海へ行くのか?なら行けばいい」

サスケ「行けるかよ!」

フガク「俺と母さんが出会ったのも海だった。ナンパでな」

サスケ「聞いてないだろそんな事!」

フガク「そして結婚しようと思った切っ掛けは・・・そうあの事件だ」

フガク「母さんが悪党に人質にされた。そして俺は母さんと悪党纏めて火遁・豪火球をぶつけた」

サスケ「聞いてねェし最低だなあんた!よりにもよって母さんごとぶつけるなんて!」

フガク「お前も時が来ればわかるさ」

サスケ「ふざけるなよ・・・!」

イタチ「そうか海に行きたいのか」

サスケ「暁はやめろォ!!どうせ奴らが出張って来るんだろ!?」

フガク「そう気に病むなうちは一族は過激な行動をする事に於いては右に出る者はいない」

イタチ「みんなと打ち解けるチャンスだぞ」

サスケ「できるか!」

ミコト「サスケー!ご飯は」

サスケ「いらないよ!」

フガク「随分とご立腹の様子だな」

イタチ「ほぼ父さんが悪い」

暁アジト

イタチ「夜分呼び出してすまないな」

ペイン「またイタチの弟か?」

イタチ「そうです」

ペイン「そろそろ公私混同するのはやめろ」

サソリ「今度は何だ」

イタチ「サスケが駄々をこねて同期の集まりに参加しないようだ」

飛段「ほっときゃいいだろォ!?あいつは孤独の一匹狼気質なんだろ?」

デイダラ「でもあいつはみんなと打ち解けたいとか言ってたはず、うん」

イタチ「ちなみに海に行くらしい」

角都「原因は」

イタチ「父のクーデター」

黒ゼツ「ソレハ厄介ダナ」

白ゼツ「どうして?イタチは普通にしてるじゃん」

黒ゼツ「イタチノ弟ハドチラカト言エバ繊細ダ」

デイダラ「イタチの弟は弾ける事を知らねーもんな、うん」

イタチ「そして自室に引きこもった」

サソリ「あいつはいつも厄介毎を持ち込む天才だな」

イタチ「サスケの問題は俺たち暁の仕事だ」

鬼鮫「イタチさんいい事を思いつきましたよ」

イタチ「何だ?」

鬼鮫「引き篭もったらな壊せばいいのですよ扉を」

飛段「いいね!それいいよ!」

イタチ「それじゃ意味がない」

鬼鮫「ダメですか?」

イタチ「サスケの性格は知っているだろう」

鬼鮫「サスケくんは・・・クールで」

デイダラ「強がり」

角都「頑固」

黒ゼツ「繊細」

白ゼツ「意地っ張り」

サソリ「生真面目」

イタチ「無理に出してもどうせ別の場所へ引き篭もる」

角都「ナルトならどうだ?出せるんじゃないか」

イタチ「余計に意地を張る」

デイダラ「あの女なら出せるんじゃないか、うん」

鬼鮫「サクラちゃんですか?」

イタチ「確かにサスケはサクラちゃんには甘い」

サソリ「奴にとっちゃ唯一の理解者みたいなもんだもんな」

イタチ「こんなにも理解者が居るのに何故なのか」

いの「サクラも新しい水着買うんでしょ?」

サクラ「え?私どうしようかなって・・・サスケくん行きそうにないし」

いの「サスケくん・・・やっぱりあの事を」

サクラ「それに・・・」

ナルト「わかるってばよ。サスケってばこの前の集まりに本当は行きたくてこっそり見てたんだ」

ナルト「でもあいつってば結局行けずに我愛羅とのリベンジに決着をつけて覚悟を決めて後から来たんだ」

いの「サスケくん来たんだ・・・どうせなら待ってあげたらよかった」

ナルト「あいつも辛いんだよなァ・・・父ちゃんがやった事に責任を感じてるんだ・・・」

ナルト「俺ってば父ちゃんが火影だけどサスケの気持ちが」

ナルト「わかるってばよ」

いの「あ、あんたって何でも知ってるのね」

ナルト「俺ってば火影になるから」

サクラ「あの後ねサスケくんと一緒にご飯食べたんだ私」

いの「はあ?何抜けがけ」

サクラ「そんなのじゃなくてサスケくん美味しそうに食べてた。家じゃあまり気が休まらないって」

サクラ「それにみんなと早く打ち解けたいって・・・」

ナルト「わかるってばよ・・・俺ってば家に帰れば母ちゃんが居て父ちゃんが居て一緒に食べるけど」

ナルト「サスケの心境がわかるってばよ。でも本心では兄貴とその仲間を事を何となく嫌いになれない」

ナルト「苦しいんだよなァ・・・サスケェ・・・」

ナルト「俺とサスケってば・・・どこかそっくりだってばよ」

イタチ「話は聞かせてもらった」

鬼鮫「サスケくんは私達の事を嫌いじゃないのですねえ・・・安心しました」

サクラ「な、何です」

ナルト「大丈夫だってばよ。サスケが引きこもってるから救って欲しいんだよなァ」

イタチ「当たり」

いの「な、何でわかるのよナルトは」

イタチ「ナルトくんは先読みの天才だ」

鬼鮫「さあサスケくんを救ってください」

イタチ「このままでは風呂に入らずご飯も食べないダメな忍になってしまう」

サクラ「私が?でもサスケくん私のいう事なんか」

イタチ「あいつと俺はよく似ている。俺も母さんの言う事なら聞くから」

サクラ「でもそれならお母さんに」

イタチ「少し違うところはこうなったサスケは母さんの言うことも聞かない」

イタチ「サスケにとって君はナルトくん同様に始めてできた仲間であり女友達だから」

鬼鮫「というわけです」

イタチ「あともう一つは君はチーム内のお母さんみたいなもんだ」

ナルト「わかるってばよ。サクラちゃんってば俺の母ちゃんに似てる所があるんだってばよ」

ナルト「だから俺ってばヒナタを選んだんだってばよ・・・」

サクラ「・・・わかりました。私、サスケくんを部屋から引きずり出して見せる!」

イタチ「善は急げだ行くぞ」

イタチ「サスケェ!寝てる場合じゃないぞ!!」ゴンゴンゴンゴンゴンゴン

サスケ「うるせー!兄さんは黙ってろよ!」

イタチ「いや俺だけじゃないぞサクラちゃんが来た」

サスケ「何で言うんだよサクラに・・・ベラベラ喋りやがって」

イタチ「必ずお前は出る・・・そう必ず」

サクラ「サスケくん」

サスケ「サクラか・・・お前も帰れ」

イタチ「出るまで俺たちはトランプでもしてよう」

鬼鮫「ババ抜きですね」

サスケ「トランプなら自分の部屋でやってろよ!人の部屋の前でやる必要あんのかよ!」

イタチ「我儘な奴だ」

鬼鮫「行きましょうか」

サクラ「サスケくん・・・話は聞いたよ引きこもったって」

サスケ「悪いか・・・お前に俺の気持ちがわかるのか」

サクラ「・・・」

イタチ「そこまで言うことないだろ」

サスケ「さっさと行けよ!自分の部屋に!」

サスケ「・・・」

サクラ「クーデター・・・その事でサスケくんを嫌いになる人なんていないよ」

サスケ「それに海に俺が行けるわけないだろ・・・呪印があるんだから」

サクラ「うん・・・あの時は大変だったよね大蛇丸が」

サスケ「こいつがいつ暴走するかわからねェ・・・それにこんなもんがあれば何言われるか」

サクラ「確かにそうだけど。ナルトにだって頬に三本髭生えてるしキバだって夏場にフード着てるし」

サクラ「誰も気にしないんじゃないかな?人の身体的特徴なんてあまり見ないもんだし」

サスケ「俺に関わるな。ロクな事ないだろ?俺と一緒に居ればお前だって」

サクラ「もしも私のお父さんがクーデターを起こしたら私のこと嫌いになる?」

サクラ「それと呪印だって・・・私がサスケくんの立場だったら・・・どうかな?」

サスケ「さあな・・・でも俺は仲間を裏切る事はできない・・・」

サクラ「それだよサスケくん!サスケくんはいつも守ってくれた。あの時もあの時だって」

サクラ「サスケくんは本当は心の優しい人だって・・・だから出てきてくれないかな?」

サスケ「俺は・・・それでも嫌だ」

イタチ「サイコロあるかサスケ?」

サスケ「まだ居たのかよ!何だサイコロって!」

イタチ「長丁場になりそうだから人生ゲームにしようかと思って」

サスケ「自分の人生を心配しろよ!バカか!」

イタチ「そこまで言うことないだろ」

鬼鮫「仕方がありません。やはりトランプにしておきましょう」

サクラ「もしサスケくんが行かないなら私も行かない。出るまでここに居るから」

サスケ「俺のためにそこまでするなよ。お前には関係ない」

サクラ「同じカカシ班で仲間だもん・・・それに」

サスケ「俺は別に優しい人間じゃない・・・お前の方が優しいだろ」

サクラ「ナルトに厳しいよ私は」

サスケ「あいつが悪い事すりゃちゃんと叱るだろ。それだけで優しい人間だよお前は」

サクラ「・・・」

サスケ「チィ…キャーキャー騒ぐだけの奴が気がついたら・・・」

サクラ「気がついたら?」

サスケ「いや・・・これ以上、お前を巻き込むわけにはいかないだろ・・・俺の心を折りやがってお前は」

サクラ「出てきてくれる?」

サスケ「やっぱりお前・・・うざいよ・・・でも俺の事をここまで心配してくれて」

サスケ「ありがとうサクラ」ガチャ

サクラ「サスケくん!」

サスケ「悪かったな巻き込んじまって・・・すまない」

サクラ「いいよ別にこれぐらいの事」

イタチ「困るなトランプがまだ終わってないぞ俺達」

サスケ「腹減った・・・母さーん!何か持ってきてくれ!」

サスケ「あとサクラの分も頼む!」

イタチ「俺は」

サスケ「自分で頼めよ」

サスケ「・・・美味いか」

サクラ「うん!」

サスケ「俺はもう引きこもったりしないから安心しろ」

サクラ「ホントに?」

サスケ「ああ誓うよ」

サクラ「何も心配しなくていいからね呪印のことだってクーデターのことだって」

サスケ「わかってる・・・気づいたよ今、俺は多分・・・お前の事が」

サクラ「え?」

オビト「オラァ!何か嫌な予感すれば何だこれは!!」

サスケ「また沸きやがったな!何だお前は!」

オビト「オビトだよ!ったくお前の家の前通って胸騒ぎしたら・・・これ何だよ」

サスケ「深い意味はない。引きこもった俺をサクラが」

オビト「言い訳するな!俺の寿命を縮める真似しやがって!」

サスケ「してないだろ!」

オビト「ナルトは許すけどお前は許さないからな!」

オビト「帰れ!」

サクラ「じゃあ当日迎えに行くからねサスケくん!」

オビト「この野郎!何だ迎えって!デートとかすんなよガキのくせに!」

サスケ「うるせーな!関係ないだろ!」

当日

サクラ「サスケくーん!」

サスケ「静かにしろ・・・オビトがどこに居るかわからないんだぞ」

サクラ「・・・居ないよね?」

サスケ「あいつは神出鬼没だからなイタチもだけど」

サクラ「早く行こうかナルト達も待ってるし」

サスケ「ああ」

イタチ「サスケが動き出した」

鬼鮫「ならば我々も行きますか」

角都「ここからが本番だ」

サソリ「イタチの弟が上手く仲間と溶け込む方法を考えに考えて」

飛段「こいつは行けるんじゃねーかなって」

デイダラ「オイラ達の計画には狂いがない、うん」

鬼鮫「これはサスケくんにとってもリベンジのはずでしたよね?」

イタチ「そうだ」

イタチ「あの方法でサスケの過去の失態もそして同期の輪にも入れるはずだ」

ナルト「冷たいってばよ海・・・」

ヒナタ「うん・・・」

キバ「そういやサスケはどこ行った?」

チョウジ「さっきまで着替えてたんだけど」

シカマル「めんどくせえな・・・」

いの「あれ!」

イタチ「みんな注目してくれ!今から縄で縛ったサスケを海へ放り込む!」

キバ「死んじまうだろ!そんな崖の上からじゃ!」

鬼鮫「サスケくんはかつてナルトくんに縄で縛られた事があるそうです」

ナルト「そうだってばよ」

サソリ「だからこれで過去と決着をつける。見事に縄抜けをしてな」

サスケ「やめろォ!捨てたら母さんにチクるからな!!」

イタチ「そ、それは困る」

デイダラ「イタチがこんな顔をするなんて珍しいぞ!」

飛段「放り込め!!」

サスケ「うわああああああああああああああああ」

イタチ「何て事するんだ!天照!!」

サソリ「アチチチチチチ!!!」

オビト「何やってんだお前!」

シノ「全員燃え盛りながら転げ落ちてるぞ」

シカマル「めんどくせえ奴ら・・・」

サスケ「あの後、俺は生死の境を彷徨った・・・」

サクラ「暁メンバーはピンピンしてたのにね」

サスケ「けど今となってはいい思い出だろ?」

サクラ「あのとき始めてサスケくんにも弱さがあるんだなって」

サスケ「う、うるせェな・・・いいだろ引きこもったぐらいで」

サクラ「でも好きだよサスケくんの事」

サスケ「ああ・・・俺もだ」

サクラ「・・・」

サスケ「・・・」

サクラ「今日は本当に来ないねイタチさん達」

サスケ「逆に不気味だ・・・」

サクラ「じゃ、この辺でいいから」

サスケ「明日は・・・何かあるか?」

サクラ「任務だからしばらく会えないね」

サスケ「そうか・・・中忍になると大変だな」

サクラ「終わったら真っ先にサスケくんのところに行くからね!」

サスケ「ああ、待ってるからな」

サクラ「うん!」

サスケ「じゃあな!」

イタチ「俺はあの後、母さんにこっ酷く叱られた」

オビト「今となってはいい思い出だろ?」

イタチ「そうですね」

オビト「俺マジで死ぬんだよな?」

イタチ「はい」

オビト「じゃあリンの事頼めるか?」

イタチ「任せてください」

オビト「死ぬなら精一杯生きないとな・・・なあイタチ」

イタチ「はい?」

オビト「俺はナルトやサスケみたいに青春を謳歌するって事とは違うけど俺は俺なりに」

オビト「リンをストーカーしてるとき燃え上がるような充実感を何度も味わった。逃げられながらもな」

オビト「ブスブスと燃えているそんじょそこらの不完全燃焼とは訳が違う」

オビト「ほんの一瞬にしろ眩しいぐらいに真っ赤に燃え上がる・・・そして後には真っ白な灰が残る」

イタチ「・・・」

オビト「燃えカスなんか残りはしない。真っ白な灰だけだ・・・」

イタチ「オビトさんの生き様はきっと後世まで語り継がれますよ」

オビト「お前も何か見つけろよ燃え上がるような熱い事をな」

イタチ「ええ考えておきますよ」

サスケ「暇だ・・・このままじゃ本気で暁連中みたいになってしまう」

サスケ「任務でも転がってりゃな・・・いや俺は下忍だし連む相手も」

ミコト「サスケ暇?」

サスケ「暇だよ。見ればわかるだろ」

ミコト「じゃあ庭の草取りお願いしようかしら」

サスケ「確かに暇だけどな母さん・・・俺は」

ミコト「このまま行けばサスケもイタチみたいになっちゃうのね・・・」

サスケ「な、何で俺が兄さんみたいに」

ミコト「その若さで暁の準構成員だなんて・・・息子2人が無職なんて母さん悲しい・・・」

サスケ「やるよ!やればいいんだろ!」

ミコト「それじゃお願いね!」

サスケ「兄さんは?あいつにもやらせろよ!」

ミコト「イタチも朝フラッと出て行ったきりよ」

サスケ「上手いこと逃げたなイタチの奴・・・」

サスケ「何でこんなボーボーになるまでほっとくんだよ俺の家族は!」

サスケ「サクラも俺を誘ってくれれば良かったのに・・・」

サスケ「今頃何やってんだろあいつ」

オビト「入るぞ」

サスケ「チィ…帰れ」

オビト「そう言うなよ。草取りか?親孝行だなァお前って奴は」

サスケ「イタチなら居ないぞ」

オビト「知ってる」

サスケ「なら何の用だ!」

オビト「グルグルも働いててイタチも居ないし暇なんだよ。仕方ないからお前と遊んでやるよ」

サスケ「お前・・・恥ずかしくないのか?」

オビト「何が?」

サスケ「腐っても元火影がブラブラしてて」

オビト「全然」

サスケ「俺は忙しいんだよ」

オビト「たかが草取りで忙しい?俺と同じ暇人だろお前も」

サスケ「くっ・・・」

オビト「なあ面倒だろ?根元から引っこ抜くなんて」

サスケ「そうしないとまた生えてくる」

オビト「それで刈り取れよ」

サスケ「これか?」

オビト「何でも草薙の剣とか言うんだろ?それでやりゃいいだろ」

サスケ「話聞けよ!根元から引っこ抜かないと!」

オビト「草を薙ぎ払うんだろうな名前の通りなら・・・やれる!」

サスケ「あのな人の話聞けよ」

オビト「そう怒んなよ」

サスケ「帰れよ」

オビト「暇だ」

サスケ「なら手伝えよ」

オビト「は?嫌に決まってるだろ」

サスケ「ムカつく・・・この野郎本気でムカつく」

オビト「そうそう!お前に言うことあったんだ」

サスケ「どうせ下らない事なんだろ!?」

オビト「お前とサクラさサソリの傀儡破壊したろ100体も」

サスケ「あれは・・・仕方ない事だ」

オビト「あいつは執念深い野郎だからなキレてるぞ。弁償しろって」

サスケ「弁償ぐらいいつでもしてやるよ」

オビト「お前とサクラ半々で出すのか?まあそれなら」

サスケ「サクラは関係ない。何の落ち度もない」

サスケ「あいつを暁や俺の揉め事に巻き込むなよ・・・頼むから」

オビト「惚気話とかしてみろ引っ張たくぞ本気で」

サスケ「その嫉妬深い性格やめろよいい加減に」

オビト「それ終わったらサソリのとこ行ってさ新しい傀儡買いに行こうぜ」

サスケ「あいつ自分で作れるんじゃないのか」

オビト「めんどくさいから新しい奴にするってよ」

サスケ「めんどくさいのはどっちだ!イタチやお前!それに暁の奴らだろ!」

サスケ「今はまだ三人しか居ないが・・・どうせまた集まるんだろ!」

オビト「喋ってる暇あったら手動かせよ」

サスケ「終わった」

オビト「よし!さっさと準備しろよ」

サスケ「もう行くのか」

オビト「時間がねェんだよ俺には!ほら急げ急げ!」

サスケ「暇人のくせに時間が無いだと?笑わせるな」

オビト「死ぬから仕方ないだろ俺」

サスケ「また冗談言いやがって・・・死ぬタマかよ」

オビト「コロっと死んだら盛大に葬式あげろよ!」

サスケ「笑ってやるよ死んだら」

オビト「そういう奴に限って泣くんだよな・・・お前とか」

サスケ「泣くかよ!」

オビト「どうだろうな」

サスケ「何がどうだろうなだ・・・」

オビト「死んだらリンの事をよろしく!さっさとしろよサスケ!」

サソリ「誰が壊したんだ?お前だろ」

サスケ「お前が誰かに幻術をかけられてた。俺には非がない」

サソリ「じゃあサクラだな・・・あの怪力娘が」

サスケ「もうサクラに関わるな。俺はお前にやられたあの頃とは違う」

サスケ「俺にちょっかいかけるのは許してやる。でもサクラに出せば本気で怒るぞ」

サソリ「強がりやがってこのガキが」

オビト「そういやサソリさ暑くないのか?毎回それに入ってるけど」

サソリ「この中の方が落ち着く」

オビト「変な野郎だなお前は」

サソリ「ストーカーには言われたくない」

サスケ「高いのか傀儡って」

サソリ「ピンキリ」

サスケ「ここから砂まで四日かかるな・・・それまでこのサソリとオビトと一緒か」

サソリ「最近の傀儡ってのはリアルでなこの前リンそっくりの傀儡みたぜ」

オビト「マジで!?じゃあさっさと行こうぜ!俺の足なら一日で着くから!」

サスケ「勘弁しろよ・・・何でこいつら何だよ・・・」

サソリ「これとこれだろ・・・後これな」

サソリ「さっさと入れろよサスケよォ」

サスケ「うるせェな・・・一々指図しやがって」

オビト「サソリ!全然似てないだろリンと!どこがリンだバカ!」

サソリ「顔とか」

オビト「匂いもしない!毛穴も無い!リンじゃない!ハッタリこきやがってこの野郎!!」

サソリ「うるせェよストーカー」

サスケ「にしてもよく似てるな・・・これなんてナルトに」

我愛羅「サスケじゃないか」

サスケ「また面倒な奴が出てきた・・・」

我愛羅「これはナルトによく似ている。このボタンを押せば」

「わかるってばよ」

我愛羅「そしてこれ」

「つまり・・・どういうことだってばよ?」

我愛羅「最後はこれ」

「わからねェ・・・」

我愛羅「どうだ?」

サスケ「ああ・・・凄いな・・・」

サスケ「これはサクラに似てるな・・・」

我愛羅「ちなみに脱いでもリアルらしい」

サスケ「脱ぐ!?バ、バカ野郎・・・まだ早いんだよ・・・何言ってんだお前は・・・」

我愛羅「脱がせてみるか」

サスケ「おい!」

我愛羅「どうした?見たいんじゃないのか?」

サスケ「べ、別に見たく・・・ない」

我愛羅「そうか」

サスケ「いや・・・でもあれだ・・・来るべき時に備えて」

我愛羅「来るべき時?そうか風呂に入る時だな。俺も昔は母やテマリと」

サスケ「ち、違う!わかるだろ?ほら」

我愛羅「わからん。仕方ないナルトに聞いてみるか」

「わからねェ・・・」

サスケ「だから・・・早いんだよ!何でいきなりそこ行くんだよ!」

我愛羅「怒ったり狼狽えたり忙しい奴だ」

サスケ「でも本人じゃないしな・・・いやいや・・・やっちゃダメだろ・・・常識考えろよ俺」

我愛羅「どうする」

サスケ「・・・」

我愛羅「何故そう顔を赤くする」

サスケ「愛だよ・・・愛」

我愛羅「なんだ愛か」

サスケ「これ・・・高いのか」

我愛羅「さあな店主にでも聞いてみろ」

サソリ「おいもう行くぞ」

オビト「さっさと来いよサスケ!」

サスケ「先に行っててくれ」

我愛羅「まさか買う気か?なるほどサスケはそこまでして裸を見たいか」

サスケ「違う!他の奴に買われる前に買うんだよ!」

我愛羅「なぜ叫ぶ」

サスケ「裸が見たいってわけじゃない・・・俺はそういう男じゃない・・・」

サスケ「確かにあいつで何度かしたけど・・・それとこれとは話が別だ!」

我愛羅「あれ?何だあれとは」

サスケ「察しろよ!あれだよ!」

我愛羅「意味がわからん」

我愛羅「そうか・・・あれとはそういう意味合いが」

サスケ「わかったろ?これで」

我愛羅「どうしてやった」

サスケ「お前にだって・・・いつかわかる時が来る」

我愛羅「本当かナルト?」

「わかるってばよ」

我愛羅「俺にもわかる日が来るのか・・・」

サスケ「俺はこれを買う。だが勘違いするなよ我愛羅」

サスケ「変な奴に買われる前に俺が保護するだけだ!」

我愛羅「どういう事だナルト」

「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「世の中変態が多いからだ!俺の知り合いだってそう!」

サスケ「取られてたまるかよ!そんな奴に!」

我愛羅「どういう事だ」

サスケ「俺は別にやらしい事でこれ買うんじゃねェからな!言うなよ誰にも!」

我愛羅「いいだろう。男と男の約束だ」

オビト「やっと来た」

サソリ「遅い」

サスケ「ちょっと色々あってな」

サソリ「荷物が増えてるな」

サスケ「き、気にするな・・・」

オビト「変態だな」

サソリ「間違いない」

サスケ「何でそうなるんだよ」

オビト「お前が顔を赤くするとサクラの事を考えてる時だ」

サソリ「そして足取りが覚束ない時はスケベな事を考えている」

オビト「強くなったくせにそこは進歩しないんだよなお前は」

サスケ「違う・・・」

オビト「そう言うなよ!何なら俺とリンの話してやろうか?妄想だけど」

サスケ「やめろ!俺は何も考えてねェ!」

サソリ「どうだか」

オビト「根っからのスケベだよお前は」

サスケ「くっ・・・」

サソリ「行きは早く着いたが帰りは長引いたな」

オビト「じゃあなサソリ!またな!」

サソリ「ああ」

オビト「長かったなスケベ小僧」

サスケ「うるせー!」

オビト「そう怒んなよ。生きてる実感沸くだろ?そうやってバカやるとよ」

サスケ「・・・お前この前言ってたよな死ぬって」

オビト「死ぬけどそれがどうした?」

サスケ「いや・・・何でも」

オビト「お前が死んだら色んな人が泣くだろうな親にサクラ、ナルト・・・まあその他諸々ってとこか」

サスケ「お前は」

オビト「まずリン・・・他はいねえだろな」

サスケ「暁の奴らが居るだろ」

オビト「あいつらは泣かねえだろ?笑うに決まってる!俺だって他の奴らが死んだら笑って見送ってやるぜ!」

オビト「特にグルグルとゼツ達は笑ってくれるはずだ」

サスケ「どうして」

オビト「それが暁なんだよ。死ぬときぐらい笑って見送ってやろうってな」

オビト「そして何より笑ってくれなきゃ成仏できねェしな」

サスケ「・・・あんたは死なないだろ。生命力がヤバい」

オビト「死んでも俺はストーカー続けるぞ!それが俺の忍道なんだからよ!」

サスケ「絶対に死なないだろこいつ・・・死ぬわけがない・・・」

サスケ「ただいま・・・みんな寝てるのか。兄さんも居ない」

サスケ「・・・脱がせてみるか・・・いや何考えてんだ俺・・・」

サスケ「まずは手を繋ぐ事から始めるんだ・・・」

サスケ「こういう場合は男がしっかりリードしてやらなきゃダメだから」

サスケ「こいつは傀儡・・・傀儡なんだ・・・」ギュッ

サスケ「握った!これで最初の段階は踏んだ」

サスケ「その次は・・・明日でいいか」

サスケ「この経験をしっかり生かしてちゃんと手を繋がないとな」

サスケ「うーん・・・や、やめろサクラ・・・俺達はまだそんな・・・!」

サスケ「うっ・・・」

鷹「キー!」

サスケ「うるさいな・・・誰だよ・・・」

鷹「キー!」

サスケ「お前か・・・何の用だ」

鷹「キー!」

サスケ「何?大蛇丸が俺を呼んでるって?」

鷹「キー!」

サスケ「ほっとけよ大蛇丸なんて」

鷹「キー!」

サスケ「今やってた事を言うだと?やめろ!それだけはやめろ!」

鷹「キー!」

サスケ「わかったよ・・・行くからちょっと待ってろ」

鷹「キー!」

大蛇丸「お久しぶりねサスケくん」

サスケ「俺に何の用だ。旅費ぐらい渡せ」

カブト「また君はそんな事言って!僕だって怒るぞ!」

鷹「キー!」

カブト「何だその目は・・・この!」

鷹「キー!」

サスケ「何の用だと聞いている」

大蛇丸「聞いたわよ香燐から・・・捨てたらしいわね」

サスケ「あいつは俺の仲間だ。別に捨ててない」

大蛇丸「私は愛人でいいのよ?どうかしら」

サスケ「・・・あんたには感謝してる。術だってそれなりに教わったしな」

サスケ「だがオカマの爺さんを愛人にする気はない。それに俺は愛人なんて必要ない!」

カブト「くっ・・・また負けた・・・」

鷹「キー!キー!」

大蛇丸「一途なのね相変わらず・・・そういうところ大好きよ」

サスケ「話はそれだけか?帰るぞ」

大蛇丸「待ちなさい!ここからが本番よ!」

大蛇丸「これ何だと思う?」

サスケ「これは・・・確かあの砂地獄に飲み込まれた時に見たあの変な植物」

大蛇丸「変な植物じゃないわ。これは二代目火影・・・千手扉間よ」

サスケ「とっくの昔に死んでるだろ」

大蛇丸「死して尚も大地と同化し行き続けてるわ二代目火影は・・・だからこのような植物が」

大蛇丸「そして虎視眈々と復活の機会を狙ってるわ」

サスケ「マダラだって生き返ったんだ今さら火影の一人や二人ぐらいで」

大蛇丸「甘いわね!二代目火影の恐ろしさを知らないから言える事よ!」

サスケ「マダラに何度も何度も聞かされた。強い上に卑劣なんだと」

大蛇丸「そうなのよね・・・正攻法でも強くさらに悪知恵まであるんだから」

大蛇丸「数多の禁術は全て二代目の作った術だもの」

サスケ「で?何か問題があるのか?」

大蛇丸「かなりのうちは嫌いで有名よ。復活すればサスケくんは狙われる事になるわ」

サスケ「返り討ちにしてやる・・・突っかかって来たらな」

大蛇丸「最悪呪印を解放することも視野に入れなさい」

サスケ「いや・・・これだけはダメだ」

サスケ「サクラが泣きながら懇願したんだ・・・あいつとの約束が」

大蛇丸「とんだロマンチストね!」

サスケ「悪いかよ!」

大蛇丸「このおバカ!!」バシッ

サスケ「いきなり何しやがんだ!」

大蛇丸「いいことサスケくん?時には約束も破らねばならない時があるのよ」

サスケ「あんたに言われなくてもそれぐらい」

大蛇丸「わかっちゃいないわ!自分に酔ってるだけよ!」

サスケ「くっ・・・」

大蛇丸「人は大切な何かを守りたいと思ったとき本当に強くなれるものよ」

大蛇丸「たとえ解放しても今のサスケくんなら力に飲み込まれないわ」

サスケ「そんな事・・・あんたにわかるわけ」

大蛇丸「私はサスケくんの師よ?師が弟子の事をわからなければ師匠失格なのよ」

サスケ「・・・」

大蛇丸「きっとあの雌もそんな事でサスケくんを嫌いになったりしないわ。だってそれなら寝取ってるもの」

サスケ「そこまで俺に期待してどうなるんだよ」

大蛇丸「サスケくんはうちは一族希望の星。それに猿飛先生のお父さんと同じ名だからね」

大蛇丸「期待したくなるじゃない!」

サスケ「そうか・・・わかった。時が来たら俺は持てる力を全て出して迎え撃つ」

大蛇丸「頑張りなさいサスケくん」

サスケ「帰るぞ」

鷹「キー!」

大蛇丸「それとダンゾウの動きには注意なさい。あいつは邪悪の塊よ」

サスケ「ああ」

サスケ「まさか大蛇丸に説教されるなんてな・・・」

鷹「キー!」

サスケ「それだけ俺が可愛いってか?」

鷹「キー!」

サスケ「そうだよな親以外で本気で怒ってくれる人間なんて限られてるよな」

鷹「キー!」

サスケ「お前頭いいな・・・まだ子供だろ」

鷹「キー!」

サスケ「いつか俺を乗せるぐらいに成長するって?本気か?」

鷹「キー!」

サスケ「猛禽類に二言は無い?」

鷹「キー!」

サスケ「楽しみにしてる・・・お前の上に乗って戦う事を」

鷹「キー!」

サスケ「そうか・・・成長スピードが早いからすぐデカくなるのか」

鷹「キー!」

サスケ「わかってる修行は欠かさない」

鷹「キー!」

サスケ「じゃあな、また会おう」

サスケ「二代目火影とかダンゾウがどうとか・・・力をつけないとな」

サスケ「千鳥流し!」

サスケ「千鳥鋭槍!」

サクラ「サスケくん!」

サスケ「サクラ?帰って来てたのか」

サクラ「何してるの?」

サスケ「いや・・・何でもない」

サクラ「サスケくん・・・また思い詰めた顔してる」

サスケ「実はなサクラ・・・近いうちに大変な事になる」

サクラ「大変な事って?」

サスケ「また一族絡みでな・・・少し歩くか」

サクラ「うん!」

飛段「げっ怪力女のサクラ・・・せっかくサスケをからかいに来たのにボディガードかよあいつ」

オビト「何やってんのお前?」

飛段「サスケいじろうとしたらサクラが居てよォ・・・苦手なんだあいつ」

飛段「不死身のこの俺が本気で痛いって思うレベルの拳だぜ?ありゃ死人が出る」

オビト「サスケとサクラ?どこだ!どこ行ったあいつら!」

飛段「あっち」

オビト「あのコンビ!俺が生きてるうちは何か許せねえ!!」

飛段「元気な奴だなあいつ・・・普通なのは俺ぐらいか」

サクラ「ふーん・・・あの大蛇丸がそんな事を」

サスケ「二代目火影が生き返る可能性があってダンゾウも裏で暗躍してるんだとよ」

サクラ「ダンゾウか・・・あの危険思想な上役だよね」

サスケ「俺にはよくわからん」

サクラ「もしそうなったら戦うのサスケくんは?」

サスケ「やるしかないだろ。でもこれは俺たちの問題だ・・・だから」

サクラ「・・・わかった。ナルト達には言わないから」

サスケ「それとサクラお前も」

サクラ「わかってる。サスケくんが言いたい事ぐらい」

サスケ「もしかしたら巻き込まれる可能性もあるかもしれない・・・お前は俺にとって」

サクラ「その時は大丈夫!私だって綱手様に叩き込まれたから!」

サスケ「そうだな。お前は強い」

サクラ「背中ばかり見てた昔の私とは違うんだから!」

オビト「・・・何あれ!どう思うよイタチ!」

オビト「チッ、肝心な時に居ないのかあいつは!」

オビト「シスイ!居ないんだな・・・グルグル!白ゼツ!黒ゼツ!マダラ!」

オビト「誰も居ないのか!ったく暁の黒幕の黒幕で元火影がこの様なんて・・・驚きだぜ」

サスケ「・・・!」

サクラ「どうしたの?」

サスケ「いや何か殺気が」

オビト「俺だ!」

サスケ「またお前か・・・何処からでも現れやがって」

オビト「よっ!サクラ!」

サクラ「・・・」

オビト「そんな目で見るなよ!俺はもうすぐ死ぬから優しくしろよ!」

サスケ「こいつ最近この調子なんだ」

サクラ「死ぬ?」

オビト「いややっぱ優しくしなくていいや・・・リンに怒られる」

サクラ「絶対に死なないよねこの人」

サスケ「今日は何だ?」

オビト「デートの邪魔だよ!文句あるか!」

サスケ「大人になれよ」

オビト「うるせーな!さっさと消えろ!シッシッ!」

サスケ「出てくて邪魔したと思ったら今度はこれか」

サクラ「いい加減に大人になった方がいいよ?サスケくんも迷惑してるんだし」

オビト「俺は思いがままに行動してるんだ!わかったら帰れ!」

オビト「・・・さあ出て来いよ。わかってるんだぜサスケの事を見張ってた事をよ」

ダンゾウ「気づいておったか」

オビト「普通は部下にでも張らせるのに何で爺さんが?そういや人望無いんだったなァ」

ダンゾウ「木の葉の忍いや今の忍は無能ばかりだ・・・約半数以上が無職みたいなもの!」

オビト「それだけ心にゆとりがあるって事だろ?ちょっとは頭捻ろうぜ爺さん」

ダンゾウ「うちは一族は殲滅する!うちはだけでは無い必ずや大規模な戦争を起こし転覆させてやる!」

オビト「好戦的な爺さんだな!そんな事すりゃ俺がブチギレて暴れちまうだろ?わかるよな俺が強いって」

ダンゾウ「たかがストーカー風情が・・・!お前なんぞ木の葉の恥!ゴミクズも同然!」

オビト「クズはお前だよ・・・仲間を大事にせずてめえの力だけを信じる哀れな年寄りだ」

オビト「戦争なんてやめちまえ。そしてうちはに喧嘩を売るのもやめろ」

ダンゾウ「この世は再び戦を起こさねばならぬ!それが忍!」

オビト「やってみろよ」

ダンゾウ「たとえ強かろうとお前たちうちは一族には弱点がある特にお前とサスケにはな」

オビト「やれよ度胸があるのなら」

ダンゾウ「後悔するなよ!わしを怒らせるとどうなるか思い知らせてやる!」

オビト「俺もイタチもサスケもいつだってお前の首を取れるんだ」

オビト「調子こいてると痛い目を見るのはお前の方だぜダンゾウの爺さんよ」

ダンゾウ「くっ・・・うちは一族のクズ共め!」

オビト「動かず騒がずじっとして余生を送れよ。何なら俺が囲碁やってやってもいいんだぜ?弱いけど」

ダンゾウ「黙れ!」

サスケ「またオビトに邪魔されたな・・・なあサクラ」

サクラ「ん?」

サスケ「もしかしたら俺はこの呪印を解放するかもしれねェ」

サクラ「呪印・・・あんなの出したら」

サスケ「言っとくが大蛇丸の所にいた時には一度も解放した事はない」

サクラ「でもあれは」

サスケ「俺は力に飲まれない・・・人は大切な何かを守りたいと思ったとき本当に強くなれる」

サスケ「俺は守る家族を一族を里の人間も・・・そしてサクラを」

サクラ「サスケくん・・・」

サスケ「だから見ていてくれ・・・これが呪印解放時の先を行く変化!」

飛段「お?何だまた戻ってきたのかあいつ」

サスケ「ハアアアアアアアアアアア」

飛段「な、何だよあれ!化け物か!」

サクラ「それがサスケくんの・・・」

サスケ「ああ、これが俺の姿だ!」

飛段「ひぇぇ・・・何て事だ」

飛段「もう喧嘩売るのやめた!」

オビト「ふーん・・・コンプレックス?」

ダンゾウ「笑うなら笑うがいい・・・わしは昔から独りぼっちだった」

オビト「三代目の爺さんとかシスイの爺さんと仲良いんじゃねえの?」

ダンゾウ「どうだかな・・・わしはこういう人間だ」

オビト「酒飲ましたらこれかよ・・・めんどくさい爺さんだな」

ダンゾウ「力こそ全て・・・それがわしがヒルゼンに勝つ唯一の手段だった」

オビト「俺はよくわからねーけどさ三代目の爺さんもあんたの事を友達だと思ってたんじゃねえかな?」

ダンゾウ「わしはご覧の通りの陰険で人望の無い爺だ・・・あの人に慕われるヒルゼンがそんな」

オビト「バカだな爺さんは!性格が違う奴らのが気が合うんだぜ?長生きしてるんだから分かれよそれぐらい」

ダンゾウ「ストーカーが煩いわい」

オビト「うちは一族に喧嘩を売るのやめろよ?楽しもうぜ人生を」

ダンゾウ「どうせわしは老い先短い老人だ・・・友もいない」

オビト「仕方ねーな!じゃあ俺が友達になってやるよ」

ダンゾウ「何故だ・・・わしはお前やうちはを目の敵にした男だぞ」

オビト「うるせえな!俺は老人に優しいストーカーなんだよ!だからイタチや弥彦にも謝れよダンゾウ爺さん!」

ダンゾウ「わしは謝らん!」

オビト「本当に頑固だな!」

ダンゾウ「だがもう過激な行動はやめてやる・・・ストーカー風情が前向きに生きてる様を見たらバカらしくなった」

オビト「本当かよ?信じていいのか爺さんよ」

ダンゾウ「ああ・・・馬鹿馬鹿しくなってきた・・・」

オビト「ほら起きろ爺さん!帰るぞ」

ダンゾウ「わしは寄る所がある・・・」

オビト「1人で行けるのか?」

ダンゾウ「ヒルゼンの墓だ・・・謝らねばならぬ事それに語り合いたくなった」

オビト「油断してポックリ逝くんじゃねーぞ爺さん!」

ダンゾウ「わかっとるわ!うるさいガキめ!」

オビト「ハハハ」

オビト「さてと帰るか」

サスケ「オビト!あれダンゾウか!?」

オビト「もう心配すんなよダンゾウ爺さんは更生したからよ」

サスケ「大丈夫かよあの爺さん」

オビト「本当に強い奴ってのは力じゃねえって事よ!それよりサスケ・・・何で背中破れてるのお前」

サスケ「・・・何でもない。だよな?」

サクラ「う、うん」

オビト「あ!お前ら・・・やりやがったな!俺が見てないとすぐこれか!!」

サスケ「す、するわけないだろ!」

サクラ「ま、まだ早いわよそんなの!」

オビト「俺の目玉が黒いうちは邪魔しまくってやるからな!」

サスケ「俺の決意・・・いやまだ二代目が」

サクラ「まあ争い事が一つ終わったんだしいいか!ね?サスケくん!」

サスケ「恥ずかしい・・・何だよ俺・・・」

イタチ「久しぶりの木の葉・・・ダンゾウ様?」

ダンゾウ「フン」

イタチ「フンって女の子じゃないのですから」

ダンゾウ「わしはお前が個人的に嫌いだ」

イタチ「俺もダンゾウ様が個人的に嫌いです」

ダンゾウ「うちは一族殲滅は諦めてやる」

イタチ「やめてください張り合いがなくなります」

ダンゾウ「それだ!その人を舐めきった態度で毎回毎回わしを」

イタチ「いえ舐めてませんよ」

ダンゾウ「やっぱりお前が嫌いだわしは」

イタチ「そうですか。では俺はこれで」

ダンゾウ「しかしヒルゼンが認めた忍・・・腹は立つがお前は火影の器だ」

イタチ「ダンゾウ様」

ダンゾウ「何だ?どうせまたわしに」

イタチ「今のあなた凄くいい顔をしてますね。嫌いですけど俺は」

ダンゾウ「フン!」

イタチ「やっと自分に足りない物を見つけた・・・そんな感じの顔をしてますよダンゾウ様」

イタチ「これで三代目も安心される」

サスケ「恥ずかしい・・・俺はサクラを守るって何だよ・・・」

サスケ「プロポーズかよ・・・」

サスケ「何か色々思い出して来たぞ・・・好きだとか待っててくれとか・・・」

サスケ「思い出しただけで背中がゾクゾクする・・・何だよこの感覚・・・」

イタチ「それは過去を思い出して嫌になる気持ちだ」

サスケ「帰って来てたのかよ兄さん!?」

イタチ「ああ・・・それより」

サスケ「マズい・・・あの傀儡がバレてしまう」

イタチ「俺達はかつてサスケのために行動して来たな?」

サスケ「いい迷惑だけどな(脅かしやがって・・・その事かよ・・・)」

イタチ「両想いのくせに長々と長々と・・・今は自分の気持ちを表現できるが奥手なのは健在だな」

サスケ「何が言いたい」

イタチ「たまにはオビトさんの力にでもなってやろう」

サスケ「おいおい・・・オビトが惚れてるのってカカシの嫁だろ?何で」

イタチ「リンさんは優しい人だぞ・・・俺も小さい頃は純真無垢を装ってお風呂に入れてもらった」

イタチ「それは何故かと言うとあの頃のオビトさんはまだストーカーとしては未熟」

イタチ「リンさんもオビトさんの異常性に気づく前だったからな。俺はよくスパイとして送り込まれた」

サスケ「話が見えねえ・・・何が言いたいんだ」

イタチ「そんな優しかったリンさんも徐々にオビトさんの異常性に気づき始めて今では完全に怯えている」

イタチ「はっきり言ってその顔がたまらないんだ・・・人妻の怯えた顔がな。これで理解できただろ?」

サスケ「できるかよ!」

イタチ「つまり俺達でリンさんにオビトさんと仲良くしてくれと頼みに行くんだ」

サスケ「何で俺まで」

イタチ「暇そうだから」

サスケ「俺は行かないぞ。何でオビトのためにそこまで」

イタチ「オビトさんは先輩であり上司であり友だからだ」

サスケ「俺はあいつの事を何とも思わないただの知り合いだ」

イタチ「なら仕方がない。俺一人で行くとするか」

サスケ「そうしてくれ」

イタチ「ところであの傀儡は何なのだろうな。ほら押し入れから見えるあれ」

サスケ「!?」

イタチ「これは父さんや母さんに報告しないとな・・・サスケが変態じみているって」

サスケ「行くよ・・・」

イタチ「これをあの子に言えば幻滅するんだろな・・・あのサスケがこんな」

サスケ「行くって言ってるんだよ!行けばいいんだろ!」

イタチ「ん?何だお前も行きたいのか?行きたくないと言ったり行くと言ったり我儘な奴だ」

イタチ「ここ」

サスケ「何度も見た。さっさと行くぞ」

イタチ「待て」

サスケ「今度は何だよ!」

イタチ「カカシさんはオビトさん対策に様々な罠を張り巡らしている。注意しろ」

サスケ「そりゃそうだろな。カカシだって自分の嫁さんがストーカーされてんだから」

イタチ「だがオビトさんにはそんなもの通用しない」

サスケ「上手いこと掻い潜るのか?」

イタチ「お前もオビトさんとは付き合いが長いだろ。いい加減に理解しろあの人の性格を」

サスケ「・・・まさか」

イタチ「正面突破以外にないだろ」

サスケ「そこまでやるか普通」

イタチ「それがオビトさんだ」

サスケ「俺達はどうするんだ」

イタチ「掻い潜るに決まってるだろ。俺達とオビトさんとでは次元が違う」

イタチ「俺です。開けてくださいリンさん」コンコン

サスケ「留守なんじゃないか」

イタチ「いやこの時間帯は家に居るはず何だ」

サスケ「何でわかる」

イタチ「オビトさん居ませんから安心して開けてください」

リン「・・・本当に居ない?」

イタチ「ほら出てきた」

イタチ「実は折り入ってお話がありまして」

リン「まさかまたオビトの?イタチくんもいい加減にオビトと行動するのやめた方がいいよ」

イタチ「そう仰らずに」

サスケ「俺も思うぜオビトと行動しても」

イタチ「それでは上がらせてもらいますから」

リン「あ、ちょっと待って!」

イタチ「大丈夫です。お茶なら持参しましたので出さなくても結構ですよ」

リン「そうじゃなくて」

イタチ「昔みたいに私物持ち出してオビトさんに届けたりしませんよ」

イタチ「俺はもう大人ですからね」

イタチ「実はオビトさんと仲良くしてほしいのです」

リン「ええっ・・・オビトと?」

イタチ「いいじゃないですか?仲良かったらしいじゃないですか昔は」

イタチ「オビトさんが谷底から生還した時は喜んだとか」

リン「再会した時はまだストーカーじゃ無かったから・・・」

イタチ「何故そこまでオビトさんを嫌うのです?いい人ですよオビトさんは」

イタチ「サスケもそう思うだろ」

サスケ「時々はいい奴なんだなって思うけど・・・大半が腹立つんだよあいつの行動」

イタチ「俺から見ればサスケよりもオビトさんの方が遥かにいい」

イタチ「自分に正直な前向きな行動・・・それに比べてお前は」

サスケ「別にいいだろ・・・」

イタチ「一歩間違えればお前はオビトさんより達の悪いストーカーになってただろうな」

リン「(やっぱりサスケくんもうちは一族なんだ・・・カカシが言うには真面目な子らしいのに)」

イタチ「見てくださいこいつの格好を」

リン「え?」

イタチ「カッコ悪いでしょ?縄とか特に」

リン「うーん・・・」

サスケ「・・・」

リン「少し」

イタチ「誰も褒めてくれない」

サスケ「クソォ!!」

イタチ「仲良くするだけでいいです。浮気じゃないですから」

リン「・・・どうして昔からイタチくんはオビトの肩ばかり持つの?」

リン「イタチくんだってオビトと関わらなければもっと普通な」

イタチ「いえ俺はこういう性格でした。幼児期から」

リン「そう・・・」

イタチ「こいつなんて俺の指は折るマダラの尻の穴に指を突っ込むスケベで短気なのですよ?」

サスケ「そこまで言う事ないだろ!」

リン「そう言えばカカシが波の国の任務でサスケくんは鼻血ばかり垂らしてたって言ってた」

イタチ「らしいですね。俺も随分前に聞きました」

サスケ「帰るからな俺」

イタチ「待て」

サスケ「何だよ」

イタチ「オビトさんがストーカーに変貌した切っ掛けを教えてやろう」

サスケ「それ聞いただろ。何かマダラの元を抜け出してカカシ達見に行ったら・・・キスしてたって」

サスケ「万華鏡写輪眼を開眼したきっかけがどうとか随分前に言ってただろ!」

イタチ「あれではストーカーのきっかけにはならない。16年前まだサスケが赤ん坊の頃」

サスケ「は?俺が関与してたとか言うんじゃないだろな!」

イタチ「俺はオビトさんと遭遇した・・・ストーカーになる前のオビトさんとな」

16年前

オビト「あーあ!ミナト先生は子供産まれてるしリンとカカシは何か仲良いしよ」

オビト「せっかく俺が帰還したってのに一族の連中は盛大に祝ってくれねェし」

イタチ「見ろサスケ。独り言を言うお兄さんが居るぞ幸薄そうな人だ」

オビト「何だよ見世物じゃないぞ俺」

イタチ「あなたストーカーになりそうな顔してますね」

オビト「うるせえ!初対面のくせに何だお前は!」

イタチ「僕はイタチです。名字は言わなくてもわかりますよね」

オビト「俺はオビト」

イタチ「・・・」

オビト「な、何だよこのガキは・・・」

イタチ「まあ頑張ってください。行こうサスケ」

オビト「ムカつく!俺が居ない間にあんな何かムカつく一族の子供が増えてやがる!」

オビト「あの見透かしたような目!これだからクール系は嫌なんだ!」

オビト「はあ・・・何やってんだろな俺・・・」

イタチ「また会いましたね」

オビト「またお前か!何の用だ!俺は忙しいんだよ」

イタチ「特に理由はありませんよ。面白そうな人だと思って」

オビト「俺は今重大な事を考えてんだよ。ガキのお前にわからねえ事をな」

イタチ「わかりますよ僕」

オビト「嘘つけ!」

イタチ「話してみてください。頭いいですから」

オビト「俺はリンって子が好きなんだ・・・どうすりゃいいかなって」

イタチ「なら告白すればいいじゃないですか」

オビト「フられたら」

イタチ「こっちに向くまで追いかければいいだけですよ」

オビト「そうか!お前いいこと言うな!ガキのくせに」

イタチ「僕はガキじゃないイタチです」

オビト「ならイタチ!俺に手を貸せ!」

イタチ「いいですよ」

オビト「そうだよなこっちに向くまで追えばいいんだよリンを!」

イタチ「それ以来あの人はストーカーになった」

サスケ「兄さんが悪いだろ!」

イタチ「幼かった俺はオビトさんと組んでストーカーに加担していた」

イタチ「俺も大きくなり疎遠になったが何の因果か再び再会した」

イタチ「と言ってもあの人は変な仮面被ってて俺の職場の黒幕の黒幕だったらしいけどな」

サスケ「元凶はあんただ」

イタチ「リンさんは確かにオビトさんにストーカーされてますがあの人はいい人です」

イタチ「今度出くわしたら優しく話しかけてあげてください。それだけでも十分ですから」

リン「で、でも怖いよオビトは・・・」

イタチ「何も怖くありませんよ。知ってますよねオビトさんがどういう人間かって?」

イタチ「あの人は人の色恋沙汰に敏感で怒り易い人ですが根はいい人です」

リン「・・・考えてもいいかな?」

イタチ「ですが浮気とかは勘弁してくださいね。今度はカカシさんに恨まれる」

イタチ「満足してますよねカカシさんに?どれぐらいご無沙汰なのですか?」

リン「えっ・・・そんな事イタチくんには」

イタチ「答えてください。重大な事ですので」

リン「・・・3日前」

イタチ「リンさんも大人しそうな顔して意外とスケベですね!そう思うよなサスケェ!!」

サスケ「うっせえな!いいだろ他人の事なんだから!」

イタチ「カカシさんも淡白そうな雰囲気漂わせて豪快なんですね!人とは誰しも裏の顔を持つ」

イタチ「それだけは肝に銘じておけサスケ」

サスケ「恥ずかしい真似やめろよな」

イタチ「リンさんは優しいから大丈夫だ・・・しかし怒ったら怖い」

イタチ「何せ一度はあのマダラでさえ説教されて意気消沈したのだから」

サスケ「マダラって何やってんだ?俺が帰って来てから見てないぞ」

イタチ「暁が解散しサスケが旅立ってからずっと寝てる」

サスケ「このまま寝ててくれるよな」

イタチ「さあな」

サスケ「・・・オビトって死ぬのか?」

イタチ「運命は変えれる。現にオビトさんはダンゾウ様を説得し戦争を回避した」

サスケ「死ぬわけないだろあいつが」

イタチ「人はある日突然死んでしまう場合もあるんだ」

イタチ「俺だってそうさ人間とは強くも弱くもある」

サスケ「・・・」

イタチ「明日はまたデートでもするのか?好きだなお前も」

サスケ「邪魔するなよ」

イタチ「いや俺もまた遠出をする。残る暁のメンバー探しに行かねば」

イタチ「残りはデイダラ、角都、ゼツ達か・・・長くなりそうだ」

サスケ「もういいだろ?リーダーがあの調子じゃ纏まりがつかない」

イタチ「リーダーはリーダーのままだ。少し十代の頃の自分に戻っただけなんだ」

イタチ「わかってやれリーダーの気持ちを」

弥彦「はあ?サスケを倒すって?なーに考えてるのお前」

飛段「この不死身の飛段がビビっちまったんだぜ!あいつに!」

サソリ「しかしサスケは強くなった」

飛段「もしも奴が暁に入れば俺はパシリのままだぞ?なあ!パシリだパシリ!」

飛段「新参者のサスケがいつかは暁のエースなんだよなリーダー!?」

弥彦「おう!」

飛段「サスケなんかには絶対に負けねえ!」

弥彦「そこまで拘るなよサスケに?もっと自分の立場に満足しようぜ」

飛段「俺は見たんだよ・・・サスケの変身を」

サソリ「変身?」

飛段「何か青くなって手みたいな翼が生えて・・・すげえんだよ!」

弥彦「そりゃ夢だお前の」

飛段「夢じゃねーよ!」

サソリ「サスケはマダラを倒したんだぞ二年前に」

飛段「カンチョーして燃やしたんだろ!俺は負けねえ!」

飛段「明日だ!明日にでも俺は俺の力を見せつけてやる!」

グルグル「電気代勿体無いからもう消すよ」

弥彦「じゃあ今日は解散な。散!」

サスケ「・・・」

サクラ「どうしたの?」

サスケ「いやカッコつけたのに・・・恥ずかしいなって」

サクラ「この前の?でも無駄な争いも避けれたんだから」

サスケ「そうだよな・・・それだけでも別にいいか」

サクラ「うん」

サスケ「手・・・」

サクラ「手?」

サスケ「いや・・・何でも」

サクラ「?」

サスケ「あれだよ・・・手だ」

サクラ「なに手って?」

サスケ「やっぱりいい」

サクラ「何か言いたい事あるのサスケくん?」

サスケ「手・・・綺麗だなお前」

サクラ「そ、そうかな」

サスケ「ああ(タイミングがよくわからん。どうすれば握れるんだ・・・)」

サクラ「(きっと手を握りたいのね。ここはサスケくんの行動に任せようかな・・・)」

サスケ「・・・今度祭りあるらしい」

サクラ「知ってる!一緒に行こうか?」

サスケ「行くが・・・この格好でいいよな?」

サクラ「えぇ・・・それで?」

サスケ「いいだろ気に入ってるんだからこれ」

サクラ「どの部分が?」

サスケ「縄とか脱ぎやすさとか」

サクラ「ぬ、脱ぎやすさ!?」

サスケ「へ、変な意味じゃないからな!俺はお前とはそういうつもりで」

サクラ「わかってるってサスケくんの考えてる事ぐらい」

サクラ「昔の子供だった私なら簡単に身を任せてたけど・・・今は・・・」

サスケ「俺もお前がそんな淫らな女って思ってないからな・・・サクラは・・・」

我愛羅「サスケとサクラじゃないか!」

サスケ「行くぞ、今日は誰にも邪魔されたくない。俺の手をしっかり握ってろ」

サクラ「・・・うん!」

我愛羅「無視されたか・・・たまにはこういう日もあるのか」

飛段「居た居た・・・サスケェ!お前に引導を渡してやる!」

飛段「そして新生暁のパシリはお前だ!!」

我愛羅「誰だお前は」

飛段「俺は暁の不死身の飛段!お前は」

我愛羅「砂隠れ・・・風影の我愛羅または砂瀑の我愛羅」

飛段「砂隠れで目があっただけで半殺しにする不良忍者が居るって聞いたがお前か」

我愛羅「過去のグレていた自分だ」

飛段「お前もサスケ狙い?」

我愛羅「生憎だがサスケは俺の友・・・友を狙うならば俺は容赦しないぞ」

飛段「ダメだ・・・こいつもハンパじゃない!」

我愛羅「だから狙うのはやめた方がいい。俺は怒ると怖いから」

飛段「ば、化け物が多すぎる!わかったよ。やめるよだから許してくれ」

我愛羅「いいだろう。ところでどうしてサスケを狙う」

飛段「俺自身が暁に残るためだ!」

我愛羅「なるほどホモという奴か」

飛段「ハアア!?誰がホモだ!」

我愛羅「男が男を狙うのはホモだとナルトは言っていた」

飛段「話聞けよ!どこら辺がホモだ!!」

我愛羅「恥じる事はない。ホモであろうと立派だ」

我愛羅「これも一つの愛か」

サクラ「サスケくん!もう手離していいから」

サスケ「あ、ああ・・・」

サクラ「さっき言おうとしてた事なんだったの?」

サスケ「サクラは・・・俺の」

サクラ「うん」

サスケ「か、彼女・・・」

サクラ「じゃあサスケくんは私の彼氏だよね?」

サスケ「そ、そうだ俺はお前の彼氏だ・・・それでいい」

サクラ「うん!」

サスケ「今日も誰も来そうにないな・・・最近いつもこんな感じだ」

サクラ「昔ならすぐに誰かしらがやって来たのにね。油断は禁物だけど」

サスケ「歩くか?いつも歩いてばかりだけど」

サクラ「その方がサスケくんらしいよ?素っ気ない感じの優しさが」

サスケ「そ、そうか?俺らしいかやっぱり」

シスイ「俺は常に見張ってるんだよサスケ・・・暇だから」

シスイ「俺もイタチやオビトさんのように前に出るべきなのか・・・いやいや俺らしくないだろそれ」

シスイ「いや俺よ・・・胸を張るんだ・・・立派な仕事だろこれも・・・密偵っぽいし忍みたいだ」

シスイ「これこそが俺なんだ・・・俺はうちはシスイだから・・・」

我愛羅「サスケじゃないか」

サスケ「チィ…」

我愛羅「さっきお前を狙う男色家と話していたところだ」

サスケ「男色?大蛇丸か?」

我愛羅「いや飛段と名乗っていた」

サスケ「あいつもホモかよ・・・クソ」

我愛羅「しかし何だな相変わらずその格好は何とも言えない」

サスケ「関係ないだろ」

我愛羅「身なりには気を使わなければならない」

サスケ「うるせェ!俺がどうしようとこの格好がいいんだよ!」

我愛羅「さすがのナルトも酷評していたぞ」

サスケ「だから何だ」

我愛羅「話は変わるが」

サスケ「お前は毎日何がしたいんだ・・・」

我愛羅「お前の兄から伝言だ。何でもデイダラが見つかったとか言っていた」

サスケ「それがどうした?俺には何も関係ない」

我愛羅「それと寝る前に変な妄想はするなとお前の兄は言っていた」

サスケ「何で知ってんだよ・・・あいつは・・・」

オビト「よくやってくれたなイタチ!お前はやっぱり最高だ!!」

イタチ「カカシさんを説得するのも骨が折れましたよ。勝ちましたけどね」

リン「・・・」

イタチ「おっと脚が止まってしまった。お二人は先に進んでください」

オビト「任せろ!」

リン「イ、イタチくん!」

イタチ「前にも言いましたよね?怖がらないでくださいって」

リン「でもオビトは・・・」

イタチ「昔のように接してあげてください」

オビト「リン・・・やっと二人きりになれたな・・・俺は嬉しいよ」

リン「ヒッ・・・!」

イタチ「おかしいな目が見えない・・・何故だ」

リン「助けてイタチくん!イタチくんしか頼りになる人が」

イタチ「どうしてだ・・・今度は耳が聞こえなくなったぞ」

リン「誰か助けて・・・カカシ・・・」

オビト「俺の側に居ればまず怖い思いはさせないからな!」

オビト「何たって俺は五大国敵に回しても勝てる男だからよ!」

オビト「リンは本当にリンだな・・・13歳のままだ」

リン「私はもう昔の私とは違うから・・・お、お願いだから付き纏わないで・・・」

オビト「そう言うなよ!俺は好きだぜリンの事が」

イタチ「と言ってもカカシさんとよろしくやっとるんですけどね」

リン「イタチくん・・・あまりオビトを刺激しないで」

イタチ「また耳が・・・」

オビト「これから俺達が探しに行くのはデイダラって言ってな変な野郎だ」

リン「そう・・・」

オビト「そういやイタチ!デイダラの奴は何やってんだ?無職か?」

イタチ「いえ花火職人だとか言う話ですよ。人って変わるものですね」

オビト「どうだリンも花火好きだろ?好きだよな?」

リン「帰りたい・・・」

オビト「え?帰れるわけないだろ」

リン「家には子供が居るし・・・それに」

オビト「子守り?そんなの誰かに任せればいいだろ!なあイタチ!」

イタチ「カカシさんそっくりですよね。濃かったんですねきっと」

オビト「カカシ似?カカシ似の奴はリンに迷惑かけるから困るぜ」

イタチ「どうしましたリンさん?怯えてますね」

リン「オビトが怖い・・・」

イタチ「たまにカッコいい時だってあるのですよ。あの人だって」

リン「でもずっと付き纏われてるんだよ?そんなの」

イタチ「リンさん・・・もしもオビトさんがストーカーしてなかったらどうなると思います?」

リン「きっと今より平和な」

イタチ「それは違いますね」

リン「どうして?」

イタチ「リンさんはお美しい・・・オビトさんが居なかったらストーカーが増えてます」

イタチ「しかしオビトさんがストーカーしている限り他のストーカーは手を出せません」

イタチ「何故ならそんな事をすればオビトさんを敵に回してしまうからです。怖いですよオビトさんを敵に回すと」

リン「・・・」

イタチ「だから安心してください。オビトさんと同じ部屋に宿を取りましたから」

リン「!?」

イタチ「手を出しませんよオビトさんは、俺とは違いますし」

イタチ「それなら俺でもいいですよ?逃がしませんけどね」

リン「帰りたい・・・帰してイタチくん・・・」

イタチ「優しくしてあげてくださいオビトさんに・・・だってあの人はもう」

リン「もう?」

イタチ「いえ何でもないです。言いにくいですねリンさんには」

イタチ「では俺はこの辺りで」

オビト「おう!」

リン「ちょっと待って!」

イタチ「はい?」

リン「い、行っちゃダメ」

イタチ「やめてくださいよカカシさんに怒られる」

リン「そうじゃなくて!」

イタチ「ここからは大人の時間ですから」

リン「イタチくんだってもう大人じゃ」

イタチ「お二人から見れば子供ですよ俺」

オビト「行こうぜリン!」

イタチ「何もしませんよオビトさんは・・・覗きはしますけどね」

イタチ「それに俺の本来の目的はデイダラ探しですから、それでは」

リン「あっ・・・」

オビト「今日は寝れそうにないな俺・・・」

リン「ううっ」

オビト「どうだ最近?楽しいか?」

リン「・・・別に」

オビト「ふーん・・・そういや俺さ死ぬんだぜ」

リン「あっ・・・そうなんだ」

オビト「信じてないって顔してるな?死んでも側に居てやるから安心しろよ!」

リン「・・・」

オビト「どこ行くんだ」

リン「さ、散歩だけど」

オビト「俺も着いてやるよ。水臭いなお前は」

リン「い、いいから1人になりたいし・・・」

オビト「いいだろ別に?俺達ってそういう仲じゃん」

リン「付き纏わないでオビト・・・お願いだから」

オビト「俺は根っからのストーカーだからな!と言ってもスケベじゃないぜ?」

オビト「スケベって言えばサスケよ。あいつはイタチ以上だな」

リン「・・・イタチくん以上なのあの子?」

オビト「酷いもんでな。表面上はカッコつけて振舞ってるが内心はスケベなんだ」

オビト「尻見りゃ興奮しちまうし少しの事で悩むしよ・・・俺を殺そうとするし」

リン「殺すって?オビトを?まさか・・・」

オビト「野郎がする事は俺の寿命を縮めるんだよ!死ぬ原因がこれなんじゃねえかって時々思うぜ」

イタチ「邪魔するぞ」

デイダラ「帰りな、うん」

イタチ「帰れと言われて帰る俺ではない。暁が再結集している」

デイダラ「オイラには関係ない」

イタチ「あ、これ面白そうだな。近々サスケの誕生日が迫ってるからこれ貰うぞ」

デイダラ「おい!」

イタチ「ここで終わるような器ではないお前だ」

デイダラ「俺は花火に目覚めたのさこれこそ儚く散りゆく一瞬の美ってやつだ、うん」

イタチ「オビトさんも儚く散りそうなんだ」

デイダラ「・・・嘘つけ」

イタチ「あの人が居なくなる前にメンバーを集結させたい」

デイダラ「そんなの・・・知らねえな」

イタチ「なら強引にでもお前を連れて帰る」

デイダラ「やってみろよ!いつまでもお前のが強いって思ってんじゃないぞ!!」

イタチ「お前と戦うのはこれで120回目ぐらいか・・・俺の全勝だがな」

デイダラ「相変わらずムカつく野郎だ、うん!」

イタチ「最初から全力で行くぞ」

リン「長い・・・ずっと暁メンバーの話ばかりしてる」

オビト「サソリって奴はな暗いんだよな・・・堅いっていうか?」

オビト「その点デイダラの野郎は悪りい奴じゃねえけど変わり者でよ」

リン「た、楽しい?」

オビト「バカばっかだけど楽しい職場だったぜ!」

リン「へえ・・・」

オビト「にしても騒がしいな。何だよ」

リン「オ、オビト!あれ」

オビト「あれはイタチの須佐能乎・・・派手やってんなあいつ」

リン「あ、あれは」

オビト「あれはな・・・ヤバいな」

リン「え!?」

オビト「あいつはデイダラの十八番でな。国一つ消し飛ぶぞ」

リン「く、国って」

オビト「安心しろよ。俺が止めて来てやるから」

リン「う、うん・・・大丈夫なのオビトは」

オビト「イタチとデイダラが二人がかりで突っかかってきても負けるわけねえだろ俺が」

オビト「俺は強いから力も術も心もな」

デイダラ「落とすぞ!いいのか!」

イタチ「人の良いお前が落とせるはずがない」

デイダラ「オイラを舐めるなよ!オイラはな!」

イタチ「やってみろ」

デイダラ「くっ・・・」

オビト「コラァ!何やってんだお前ら!!」

イタチ「オビトさん?何やってるんですか」

オビト「それは俺の台詞だバカ!ったくせっかくリンと語り合ってたのにお前らは」

デイダラ「・・・」

オビト「やめないと俺が本気で暴れるぞ!いいのか!」

イタチ「やめます」

デイダラ「これ出しちまうと引っ込めないぞ、うん」

オビト「俺を誰だと思ってるんだデイダラ先輩よ」

デイダラ「オビト」

オビト「違う違う!俺の万華鏡写輪眼だよ!」

イタチ「神威ですね」

オビト「そう!わかったら喧嘩やめてデイダラも荷物纏めてさっさと来い!」

オビト「ただいま!」

リン「イタチくん達は?」

オビト「ほら」

デイダラ「チィ…結局これかよ。あれだけ劇的な別れしたって言うのに」

イタチ「そう言うな。これからどうします?」

オビト「ん?帰るよ」

イタチ「いいのですか帰っても」

オビト「リンが帰りたいみたいだしな」

イタチ「そうですか・・・オビトさんがそこまで言うなら」

デイダラ「なあなあ!あれってお前・・・そうだよな?」

イタチ「浮気だ」

リン「違う!」

オビト「帰ったらサスケ見てみろよ笑っちまうと思うぜお前も」

デイダラ「あいつ本当に死ぬのか?」

イタチ「俺も最近自身が無くなってきた」

デイダラ「しかしオビトにも嫁さんができたのか」

イタチ「リンさん、火遊びはいけませんよ」

3日後

デイダラ「ハーハハハハハ!!!何だよその格好!ギャグかよ!!」

サスケ「やめろォ!!」

デイダラ「あー面白え・・・」

イタチ「何処かに行くのか?」

サスケ「何でもない。こいつ帰ってきたんだからパーティでもしてやれよ」

イタチ「ああ」

サスケ「じゃあな」

イタチ「さてと・・・デイダラにも話しておくか」

デイダラ「何を?」

イタチ「その前に暁の今集まってるメンバーを集めておくか」

オビト「行こうぜ」

イタチ「シスイ居るか」

シスイ「居るぞ」

イタチ「何かサスケにあったか」

シスイ「ここだけの話なんだけどさ・・・今日のお祭にサクラちゃんと行くんだよ」

イタチ「そう言えばそんな日か・・・すっかり忘れてた」

デイダラ「サスケの悩みは暁の問題だったよな、うん」

イタチ「シスイはサスケの動向を追ってくれ俺たちは会議を開くから」

暁アジト

弥彦「おっ!久しぶりだなデイダラ!!」

デイダラ「誰だこれ」

サソリ「リーダーだ・・・あのペイン」

デイダラ「旦那ァ!元気そうだな、うん」

飛段「誰かこいつの顔面に黒棒刺して元に戻してやれよ」

グルグル「久しぶりデイダラ先輩」

デイダラ「他は?鬼鮫とか角都とか」

イタチ「まだ見つからない」

デイダラ「何だよ張り合いねーな・・・」

イタチ「今日の内容はサスケがまたよからぬ事を企てて居るんだ。恐ろしい奴だ・・・」

サソリ「よからぬ事?」

イタチ「茂みに連れてって・・・ボン!だ」

飛段「奴もいよいよ地に落ちたなァ!」

弥彦「それでどうすんだサスケを?」

イタチ「デイダラ」

デイダラ「オイラ?」

イタチ「お前はこの2年間花火職人をやってたんだったな・・・なら」

サスケ「・・・」

サクラ「どうしたの手をブラブラさせて?」

サスケ「いや特に意味はない」

サクラ「ふーん・・・手握ろうか?」

サスケ「好きにしろ・・・俺の手はブラブラ暇してるんだから」

サクラ「どうかな私の浴衣?似合う?」

サスケ「・・・似合うと思う」

サクラ「サスケくんはいつも同じ格好だよね?剣ぶら下げて」

サスケ「何でみんな俺の服装にケチつけるんだよ!いいだろ別に!」

サクラ「うん、似合ってる似合ってる!」

サスケ「やっぱりお前もそう思うだろ」

サクラ「うん!」

我愛羅「サスケとサクラじゃないか」

サスケ「チィ…またか」

サクラ「何してるの?」

我愛羅「社会勉強の一環で屋台を引いている。さあこっちへ来るんだ」

サスケ「毎回毎回・・・なんだよこいつ」

我愛羅「食べてみろ」

サスケ「いらねェよ」

我愛羅「それにしてもいつも2人で行動しているな・・・さては」

サスケ「知ってるだろお前!わざとやってんだろどうせ!」

サスケ「イタチ達の手先なんだろ!?言ってみろよ!!」

サクラ「サスケくん落ち着いて!」

我愛羅「偶然だ」

サスケ「・・・後ろにはシスイが居る」

シスイ「!?」

サスケ「どうせ今ごろ暁の連中が悪巧みをしている」

我愛羅「何も心配はいらん。偶然だ」

サスケ「何が偶然だ!」

我愛羅「偶然とは重なるものだ」

サスケ「ふざけやがって・・・」

我愛羅「どうして怒る?ナルト達は許してくれるぞ」

サスケ「俺とあいつは違う」

我愛羅「いや俺とナルトとサスケはよく似ている」

サスケ「どこが」

我愛羅「それは言えん」

サスケ「くっ・・・」

サスケ「何であいつら邪魔ばかりするんだよ」

サクラ「さあ?」

サスケ「ふざけるなよ・・・いつもいつも」

サクラ「でもほら賑やかだからいいんじゃない?」

サスケ「お前はいいのか・・・あんなので」

サクラ「少しは嫌だけどね。でも2年前に暁メンバーがいなくなった時は虚しく感じたし」

サスケ「・・・」

サクラ「サスケくんは自分の責任で集まって来てるって思ってるけど半分は私もなんだしさ」

サクラ「気にしなくてもいいよ。ね?」

サスケ「そうか・・・強くなったなサクラは・・・心も」

シスイ「俺・・・バレバレだったんだ・・・何だったの俺の役目・・・」

グルグル「どうするイタチ?そろそろオビトが怒り狂う時が迫ってるけど」

イタチ「裏をかいてやろうか。グルグル、作戦変更だ」

グルグル「わかった。みんなに伝えてくる」

イタチ「俺達を悪ふざけ集団とでも思っているつもりだなサスケよ」

イタチ「だがな・・・たまには違う事をやってやる」

デイダラ「は?作戦変更!?」

グルグル「らしいよ」

サソリ「もう一つの作戦って言ったら・・・今からやれんのかデイダラ?」

デイダラ「難しいぞ、うん」

飛段「ったくそういうの早く言えってんだ!なあ!」

弥彦「いいじゃねーか!それもまた暁何だからよォ!」

弥彦「一つド派手に上げてやろうじゃねーか!ドデカい花火をよ!」

サソリ「よしやれ」

デイダラ「調合難しいんだぞ・・・うん」

サソリ「デイダラ!デイダラ!」

弥彦「デイダラ!デイダラ!」

飛段「デイダラ!デイダラ!」

デイダラ「うるせーよ!静かにしろ!」

デイダラ「間違えたら纏めて全員お陀仏なんだぞ、うん」

サクラ「ほら花火上がってるよサスケくん!」

サスケ「ああ」

イタチ「3」

サスケ「イ、イタチ!?いつの間に」

イタチ「2」

サクラ「イタチさん?」

イタチ「1」

サスケ「お前!また余計な事を!」

イタチ「0・・・サクラちゃんあれを見てくれ」

サクラ「あ、あれ・・・凄く綺麗・・・」

イタチ「さくら色の花火・・・サスケがやってくれと俺達に頼んだんだ」

サスケ「おい・・・俺は頼んじゃ」

イタチ「君が心底好きなんだろなこいつは。こんな事までさせて」

サクラ「サスケくん」

イタチ「そうだろ」

サスケ「・・・俺が頼んだ」

サクラ「私・・・嬉しいよサスケくん・・・!」

サスケ「よ、喜んでくれて嬉しい俺も・・・」

イタチ「シスイ帰るぞ」

シスイ「俺は何なのだろう・・・俺は一体・・・」

オビト「ほらもっと派手にやれ!バンバンやれよ!」

サソリ「元気だなこいつは」

飛段「うぜえよ流石に」

オビト「うるせえな!やれよ!!」


弥彦「人間って奴は花火みたいなもんなんだよな」

イタチ「一瞬の美ですか」

弥彦「オビトも俺もお前達もいつ死ぬかわからねーもんな」

イタチ「ええ」

弥彦「早いとこメンバーを集めねえとな暁再結成も近いぜ」

イタチ「そうですね」

オビト「こっち来いよ!ムチャクチャに上げてやろうぜ!」

イタチ「元気ですねオビトさん」

オビト「そりゃ元気だよ!」

オビト「元気じゃなきゃ意味ねえだろ!俺たちは!!」

サスケ「・・・フフ」

イタチ「またやらしい事を考えているなお前」

サスケ「どこから入ってきたんだ・・・いやもういいか」

イタチ「帰りが早いんだな。てっきりよろしくやってるのかと」

サスケ「関係ないだろ兄さんには」

イタチ「最近の若い忍はゴミをそこら中に捨てるから困る。おかげで俺達の仕事が増えた」

サスケ「俺達って何やったんだ」

イタチ「ゴミ拾い」

サスケ「・・・」

イタチ「最近たるんでるなサスケよ」

サスケ「どこが?俺は毎日鍛錬してるぜ」

イタチ「人生が上々だとでも思っているのか?甘いんだよそれじゃ」

サスケ「・・・何が言いたい」

イタチ「お前だってオビトさんのようになっていた。オビトさんだってサスケのようになっていた」

イタチ「人の運命とはどっちに転ぶかわからないものだ」

サスケ「俺はオビトのようにはならねェ・・・ていうかオビトがああなったのは兄さんの責任だろ!?」

イタチ「それは認めるがオビトさんだって幼少期の俺を連れ回してたんだぞ。イーブンだ」

イタチ「話は戻すがお前はたるんでいる。少し付き合ってもらうぞ」

サスケ「どこに連れてくんだよ」

イタチ「いい所だ」

イタチ「付いたぞ。ここなら誰も来ない・・・戦えサスケ」

サスケ「何でまた」

イタチ「最近のお前の体たらくは目に余る」

イタチ「2年前のお前は勇敢にマダラに立ち向かった。そして里帰りした時もサソリに立ち向かった」

サスケ「話が見えない」

イタチ「だがここ最近のお前は一つの事しか考えてない。そうだな?」

サスケ「わ、悪いかよ・・・」

サスケ「でもな言わせてもらうぞ!俺だって覚悟ぐらいあるんだ!来るべき戦いに備えて俺は」

イタチ「知っている」

サスケ「あんたは本当に何でもお見通しだな・・・いつもいつも」

イタチ「そうでもないさ・・・時には見えない事だってある。例えばこの勝負の行方とか」

サスケ「今の俺は強い・・・兄さんよりも」

イタチ「どうだろうな・・・これで何回目だサスケよ全力で戦うのは」

サスケ「知るかそんな事!行かせてもらうぞ兄さん!」

暁アジト

オビト「今日の会議内容は」

サソリ「待て!何でお前が進行してるんだ!」

オビト「だって黒幕の黒幕だぜ俺」

飛段「イタチはどうした!ついでにリーダーは!?」

オビト「イタチは入院した。弥彦はどっか行った」

デイダラ「あのリーダーどうにかしろよ、うん」

飛段「狂ってんじゃねーのかあいつ!」

サソリ「イタチが入院?」

オビト「おう、サスケとやり合って頭に風魔手裏剣が突き刺さって入院だとよ」

デイダラ「何だそれ!ムチャクチャじゃねえか!」

オビト「うるせえな!今から重大な発表するからな」

長門「待たせたな!」

サソリ「黒幕の長門」

飛段「お前が代わりに進行しろよ!」

オビト「人の話聞けよ!俺は暁を抜ける!」

サソリ「!?」

デイダラ「う、嘘だろ・・・」

飛段「考え直せよ」

オビト「男に二言は無い!」

デイダラ「何で突然」

オビト「ほら知っての通り俺はもう時期死んじまうからよ」

オビト「手始めに長門」

長門「ん?」

オビト「お前は繰り上がりで黒幕の黒幕になってイタチは黒幕だ」

長門「それは構わないが本気なのかお前?」

デイダラ「冗談言って寿退社とかいうやつだろ、うん」

オビト「結婚したら後に残したリンが悲しむだろ」

飛段「・・・マジで辞めるのか?せめて全員集まってから抜けろよ」

オビト「言うな。一度決めたら前に進むしかねえんだ」

サソリ「辞めてどうする」

オビト「任務やって金稼いでな・・・金はリンにやるさ」

デイダラ「な、なあ・・・オイラ達と遊んではくれるよな?」

オビト「遊んだりはしてやるよ。じゃあな」

サソリ「ああ、お前も頑張れよ」

デイダラ「次のエースはどうすんだ?イタチが上がったら」

オビト「ん?サスケが居るだろ」

オビト「あいつはムカつく野郎だけど・・・あいつも・・・」

デイダラ「あいつも?」

オビト「俺が正しい道に進んだ姿かもしれねえ・・・最近そう思って来た気がする」

ナルト「リンゴの皮を剥くってばよ」

ヒナタ「ここはウサギにした方がいいよナルトくん」

ナルト「てばよ」

サスケ「普通でいいんだよ・・・ったく余計な事しやがって」

サクラ「また入院しちゃったんだ」

サスケ「ああ・・・あいつも」

イタチ「俺の見舞いには誰も来ないな。不思議で仕方がない」

サクラ「ねえナルトそれ」

ナルト「サスケェ・・・これってば俺達が初めて共同作業した」

サクラ「風魔手裏剣?懐かしい・・・」

イタチ「これが俺の頭を突き刺した。いきなりで驚いたぞ」

ナルト「わかるってばよ」

イタチ「血も大量に出た」

ナルト「わかるってばよ」

イタチ「サスケの手裏剣術がここまで進化していたなんて」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「イタチさんから見て小さかったサスケくんも成長したって」

ナルト「事だってばよ。サスケだってこれが無かったら・・・」

3年前

サスケ「ケガはねーかよビビりくん」

ナルト「うるさいってばよ!!」バキッ

サスケ「がはっ!」

サクラ「ちょっとナルト!何するのよいきなり!」

カカシ「こらこら・・・いきなり殴ったりしたらダメでしょ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

カカシ「仲間」

ナルト「でもあんな上から目線で言われたらカカシ先生だって腹が立つってばよ」

カカシ「うーん・・・確かにナルトの言い分もわかる気がする」

タズナ「超鼻血出てるぞお前」

サクラ「サスケくん鼻血」

サスケ「触るなァ!!」

サクラ「ご、ごめん」

サスケ「いきなり俺の顔面を殴りやがってあのウスラトンカチ・・・」

カカシ「ナルト今回の任務は」

ナルト「わかるってばよ。表向きはタズナの爺ちゃんを波の国まで送り届けるCランク任務だって」

ナルト「でも本当はガトーが雇った再不斬と戦うのが真の任務だってばよ」

カカシ「ん?今、再不斬って」

サクラ「気にしない方がいいですよカカシ先生、ナルトって時々変な事を言うから」

タズナ「おい大丈夫か?超鼻血出とるぞ」

サスケ「ほっとけよ」

サクラ「サスケくん・・・お願いだから鼻血を拭いてほしい」

サスケ「そんなもの首をトントンして上を向けば治る。俺に構うな」

サクラ「鼻血ってね椅子とかに座って少し下を向いた方が止まりが早いらしいよ」

サスケ「そんなの聞いた事がない!デタラメだ!」

サクラ「じゃあ座って見て私が鼻血を止めるから」

サスケ「くっ・・・下心が見え見えなんだよお前は」

サクラ「・・・」

ナルト「わかるってばよ・・・サスケってば母ちゃん以外の女の人に触られたくないから照れてるってばよ」

サスケ「ち、違う!」

ナルト「ならそうやって鼻血を出し続けるがいいってばよ」

サクラ「お願いサスケくん・・・今日はそういうのじゃないから」

サスケ「・・・」

サクラ「ね?」

サスケ「チッ・・・」

サスケ「本当に鼻血が止まった・・・」

カカシ「大した奴だよサクラは・・・やはり俺が睨んだ通りサクラは幻術タイプ」

ナルト「良かったなァ・・・サスケェ」

サスケ「おい!誰のせいでこうなったと思ってるんだ!このウスラトンカチ!」

ナルト「おかしいってばよ再不斬が来ない・・・どうなってるってばよ」

サスケ「聞いてんのか!」

ナルト「怒っちゃダメだってばよ」

サクラ「ナルト!あんたも言い過ぎよ!」

ナルト「・・・」

サクラ「な、何よ」

ナルト「・・・」

サクラ「何とか言いなさいよ」

ナルト「カカシ先生ェ・・・来るってばよ再不斬が」

カカシ「ん?」

ナルト「あいつってば霧隠れで有名な窃盗団の一味だったってばよ」

カカシ「ナルトの言うことに賭けてみるか」

ナルト「ここからサスケと俺の共同作業で度肝を抜くってばよ」

ナルト「それが風魔手裏剣」

イタチ「サスケの事だからどうせカッコつけて言ったんだろうな」

ナルト「風魔手裏剣影風車!!!だってばよ」

サスケ「やめろォ!!」

イタチ「そんなに怒るな」

ナルト「気が短いのはまるで変わらないってばよ」

サクラ「あのねえナルト!サスケくんを怒らせてるのは毎回あんたでしょ?」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サクラ「だから」

イタチ「サスケの短所は直情型で一つの事しか見えてない。それと自分勝手で我儘で」

ナルト「それに他人に流されやすいってばよ・・・もっとこう自分で考え自分で行動するってばよ」

サスケ「してるだろ!」

イタチ「サスケが一人でできる事と言えば夜な夜な妄想して」

サスケ「いい加減にしろよ・・・それ以上言えば」

ナルト「サスケってばカッコつけてるのに船から落っこちて」

サスケ「おいナルト!」

ナルト「なァ・・・サスケってばびびり君だってばよ」

サスケ「うっせえよ・・・」

カカシ「ここで喧嘩するなよ落ちたら溺れるぞ」

カカシ「お前たち2人はただでさえチャクラコントロールが」

ナルト「カカシ先生と再不斬の戦闘でサスケってば・・・」

サスケ「いい加減にしろ!!」

ナルト「そう来るのはわかるってばよ・・・」スッ

サスケ「うわっ!」

サクラ「サスケくん!」

ナルト「熱くなった頭を冷やすってばよ」

カカシ「大丈夫かサスケ?」

サスケ「足が攣って!溺れちまう!」

タズナ「おーい大丈夫か?」

サスケ「大丈夫のわけないだろ!足が!」

カカシ「手を貸してもいいが・・・お前はそういうの嫌いだよね」

サスケ「じ、自力で岸までたどり着いてやる・・・ナルトォ・・・!」

サスケ「ハァハァ・・・ナルトォ!」

ナルト「落ち着くってばよ」

サスケ「お前はさっきから俺に」

ナルト「今から木登りの練習だってばよ」

サスケ「木登り?そんなもの簡単に」

ナルト「足だけで」

サスケ「足?」

カカシ「サクラ」

サクラ「見ててサスケくん!」

サスケ「サクラ程度ができるんだ・・・俺ならこれぐらい」

サスケ「にしてもあいつ・・・意外といい尻してるんだな・・・足も綺麗だ・・・」

ナルト「サスケェ」

サスケ「か、勘違いするなよ!俺は別に何も」

ナルト「・・・」

サスケ「黙るな」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「ダメだ!全然登れねェ!」

ナルト「頑張るってばよ」

サスケ「チッ、うっせえな」

白「あ、しまった!千本が」

グサグサグサグサグサグサ

サスケ「ぐ、ぐああああ!!!」

白「大丈夫ですか!?弱ったな身体中が千本塗れじゃないですか」

サスケ「だ、誰のせいだと思ってんだ・・・」

カカシ「ま、ナルトの予言通り再不斬も退けたしタズナさんも無事に送り届けた事だし」

ナルト「ガトーだってこの3日後に薬物所持で捕まりもう二度と檻から出れないってばよ」

サクラ「サスケくん・・・こんな千本だらけで・・・鼻血まで出して溺れて・・・」

サスケ「な、泣くなよ・・・」

白「下手に抜くと大変な事になりますので」

ナルト「わかるってばよ」

カカシ「ま、任務完了ってとこかな。帰るぞ」

サクラ「家まで送ろうかサスケくん?」

サスケ「・・・頼む。もうお前だけが頼りだ・・・」

ナルト「わかるってばよ」

イタチ「どこに行っても話題が尽きないなサスケは」

サスケ「・・・いいだろ」

サクラ「それじゃ私は帰るから、またねサスケくん」

サスケ「ああ・・・またな」

サクラ「無茶しないでね?」

イタチ「俺が見張っておくから大丈夫」

サスケ「黙れ!どの口が言ってるんだ!!」

サクラ「ほらナルトとヒナタも帰るわよ」

ナルト「わかったってばよ」

ヒナタ「だってばよ」

イタチ「さて俺の見舞いはいつ来るのか」

サスケ「さあな」

イタチ「母さんまで来ないなんて」

サスケ「見捨てられたんじゃないか?特に兄さんは」

イタチ「・・・天照!」

サスケ「あっち!」

長門「邪魔するぞ」

イタチ「何だ長門さんか」

長門「オビトが暁を抜けた」

イタチ「へえ」

長門「もっと驚けよお前も」

イタチ「あの人にはあの人なりにやりたい事があるのでしょう」

長門「それでなお前がリーダーだってよ。俺が黒幕の黒幕で弥彦は黒幕だって」

長門「それとサスケは次期エース」

サスケ「!?」

イタチ「そうですかオビトさんが・・・」

長門「一緒には遊ぶとも言ってたな」

イタチ「オビトさんらしい」

サスケ「抜けるも何も無職だろ」

長門「サスケは俺が正しい道に歩んだ姿だとかも言ってた」

イタチ「初恋の人を追い続け何年か経つも今だ報われず死が待つ運命」

イタチ「サスケとナルトくんは青春を謳歌して生き続ける・・・残酷だな」

サスケ「・・・」

イタチ「同じ人間なのに・・・そう思いませんか長門さん」

長門「ああ・・・そうだな」

イタチ「だからお前は同じうちはとしてあの子を大切にしてやるんだ」

サスケ「わ、わかってるよ」

イタチ「オビトさんだって本当は辛いんだ死ぬ事もリンさんとお別れする事もな」

イタチ「でもあの人はそういう事を出さないタイプの人間だ」

サスケ「知ってる・・・いい加減に付き合いも長いからなあいつとは」

イタチ「せめて我儘ぐらい聞いてやろうオビトさんの」

サスケ「ああ・・・俺もあいつが邪魔しに来ても怒鳴ったりしないよ」

イタチ「行きましょうか長門さん」

長門「怪我はいいのか?」

イタチ「俺の怪我は頭に手裏剣が刺さった程度ですから」

長門「サスケは」

イタチ「月読で精神状態はボロボロ、天照で火傷、須佐能乎で色々とムチャクチャに」

長門「加減しろよ兄なんだから」

イタチ「本気でやらねば俺が死んでいた」

サスケ「どこ行くんだよ兄さん」

イタチ「退院だ」

サスケ「いや見ればわかる」

イタチ「少しオビトさんの様子を見てくる」

ナルト「わかるってばよ」
サスケ「サクラァ・・・」シコシコ
オビト「リン!」

大差ないじゃないか

来ないのか

オビト「リン・・・」

イタチ「オビトさん」

オビト「お、驚かすなよ!ストーカー中なんだぜ俺」

イタチ「見ればわかりますよ」

オビト「・・・なあイタチ」

イタチ「暁を抜けるそうですね。いい心がけですよ」

オビト「そ、そうだろ?」

長門「あのさそんなに死にたく無いなら俺の術で」

イタチ「シッ」

オビト「じゃあ俺は任務行ってくるから!お前らも真面目に働けよ!」

長門「何してあいつが死ぬか知らないけど俺の輪廻天生さえあればあいつだって」

イタチ「いい機会ですからね長門さん・・・俺が蒔いた種だ俺が狩らねばいけません」

長門「どういう事だよ?」

イタチ「あの人を真人間にしたい。だから俺はナルトくんと」

長門「ウソついたのか!?」

イタチ「ええ」

長門「履歴書にウソつかないって書いてたくせに」

イタチ「時と場合ですよ」

長門「相変わらずなに考えてるかわからない奴だなお前は・・・」

イタチ「オビトさんの事は一先ず置いといて長門さん」

長門「今度は何だ」

イタチ「あなたもメンバー探ししてくださいよ」

長門「俺は黒幕だ。それに人見知りするタイプだから他の里へ行けるわけがない」

イタチ「俺はサソリ、飛段、リーダー、デイダラを見つけ出しましたよ」

長門「ほっとけばグルグルみたいに帰って来るだろ」

イタチ「そうですか・・・薄情なお人だ」

長門「・・・」

イタチ「黒幕なのにイマイチ存在感がありませんしね・・・オビトさんやマダラはインパクトが」

長門「わかった!行けばいいんだろ!」

イタチ「お願いしますね」

長門「誰か暇人でも居ないか?一人では行きたくない」

イタチ「木の葉の里はどこに行っても暇人だらけですからね」

長門「・・・ナルトにするか」

長門「それでな助けてくれないか俺を」

ナルト「同じ師匠を持ち同じ一族の頼みなら断れないってばよ」

長門「恩に着る」

ナルト「俺ってば長門の気持ちがわかるってばよ」

ヒナタ「輪廻眼を持ち7つの特殊な術と五大性質変化を操れながら」

ナルト「どちらかと言えば地味で目立つのは赤い髪ぐらい」

ヒナタ「旅に出るとか言いながら人見知りが原因ですぐに帰ってきた事は秘密な事を」

ナルト「俺達は」

ヒナタ「全て」

ナルト・ヒナタ「わかるってばよ」

長門「な、何でも知ってるな・・・」

ナルト「黒幕の割りに黒幕の黒幕や黒幕の黒幕の黒幕が強すぎて辛いんだよなァ・・・」

ヒナタ「気がつけばお仲間にもバカにされてる今の現状が私達には」

ナルト・ヒナタ「わかるってばよ」

長門「・・・やめてくれよ」

翌日

サスケ「暇だ・・・俺も退院しちまうか」

サクラ「サスケくん!」

サスケ「サクラか・・・お前ぐらいだな来てくれるの」

サクラ「みんな忙しいからね」

サスケ「何かこういう時に人柄ってわかるよな」

サクラ「どうして?」

サスケ「これがもしナルトなら・・・シカマルとかキバも」

サクラ「そんな事ない」

サスケ「でもな」

サクラ「思い出してよサスケくんが旅に出るときみんなが寄せ書きを書いた事」

サスケ「・・・」

サクラ「みんなも心配してる。だからサスケくんは早く身体を治してね!」

サスケ「みんな心配してくれてるのか・・・」

サクラ「うん!サスケくんはみんなから好かれてる自分が思っている以上にね!」

サクラ「はい、どうぞ」

サスケ「お前はいいのか俺に構ったりして」

サクラ「私達ってもうそういう関係でしょ?私が入院してたらサスケくんだって」

サスケ「行く」

サクラ「ほら」

サスケ「そうだよな・・・そんなもんだよな」

サクラ「一人で食べれる?」

サスケ「あ、ああ・・・食える」

サクラ「ホントに?」

サスケ「いや・・・やっぱり甘えてもいいか」

サクラ「・・・うん」

サスケ「誰も居ないだろな」

サクラ「さっき探して見たけど誰も居なかった」

サスケ「じゃあ・・・頼む」

サクラ「あーん」

サスケ「あ、あーん」

オビト「!」

グルグル「どうしたオビト?」

オビト「途轍もない悪寒が」

グルグル「気のせいでしょ」

オビト「そうか・・・あれが目標の猫か・・・デカくないか」

グルグル「Sランク任務だから仕方ない」

オビト「さっさと終わらせるか」

グルグル「オビト、任せた」

オビト「俺!?」

グルグル「俺じゃ無理だ」

オビト「マジかよ・・・仕方ねえな」

グルグル「頑張れ」

オビト「大人しくしろよ!生け捕りしてやるからな!」

オビト「どうだ!」

グルグル「はい、拍手」パチパチ

オビト「リアクション薄いなお前!」

グルグル「今さら巨大猫を倒してもね」

オビト「じゃあ俺に勝てる奴居るか?居ないだろ」

グルグル「マダラ」

オビト「寝てる奴は適用されないんだよ」

グルグル「じゃあ最強かやっぱり」

オビト「最強でもリンが振り向かなきゃ意味がない」

グルグル「・・・」

オビト「何だよ」

グルグル「暁に戻る意志は」

オビト「ねえな」

グルグル「でも遊んだりするんだろ」

オビト「仲間だからな」

グルグル「ふーん」

ダンゾウ「入るぞ」

サスケ「!?」

サクラ「!?」

ダンゾウ「何を驚いておる」

サクラ「み、見てました?」

ダンゾウ「何を」

サスケ「いや・・・何か用か?まさか俺を討ち取りに」

ダンゾウ「すまんが席を外してくれ」

サクラ「・・・サスケくんに変な事をするんじゃないでしょうね」

ダンゾウ「安心せい」

サスケ「サクラ今日は帰ってくれ」

サクラ「う、うん・・・それじゃ明日も来るね」

サスケ「・・・」

ダンゾウ「話して置かねばならぬな。千手扉間様の事を」

サスケ「・・・」

ダンゾウ「知っておるなあのお方を」

サスケ「知ってる。生きてるって事も何か大規模な事を仕出かそうとしている事もな」

ダンゾウ「あのお方はありとあらゆる術を生み出した。禁術も多いがな」

ダンゾウ「強さも歴代火影に引けを取らない。ただ唯一の違いは」

ダンゾウ「目的のためなら時として非情に変貌するのだ」

サスケ「あんたと一緒なんだろ」

ダンゾウ「わしは姑息な手段で相手を罠に嵌める二代目は正攻法で卑卑劣な手段を取る」

ダンゾウ「人格目にも問題はないのだが敵に回れば恐るべきお方だ」

サスケ「厄介な相手?」

ダンゾウ「うむ」

サスケ「俺じゃ勝てないとか」

ダンゾウ「特にうちは一族には容赦がないからの・・・」

ダンゾウ「あのお方はわしでも怖いわ・・・」

数十年前

扉間「サル、ダンゾウ、カガミ!居らぬか!」

ヒルゼン「はっ!扉間様!」

ダンゾウ「お呼びで!」

扉間「サル」

ヒルゼン「あ・・・二代目火影様!」

扉間「うむ、飯の仕度ぞ」

カガミ「め、飯?弱ったな・・・どうするよ」

扉間「今日はサルの奢りにするか」

ヒルゼン「!?」

扉間「サルの給料分から引いておく。以上!」

ヒルゼン「あ、あの二代目・・・」

ダンゾウ「長い物には巻かれるもんだ。大人しく従えばいいポジション貰える」

ヒルゼン「くっ・・・」

カガミ「これでいいのか扉間様・・・いやいやダメだろ」

カガミ「そしてヒルゼンとダンゾウ・・・先が思いやられる・・・俺がしっかりしないと」

ヒルゼン「あり得ない・・・何でこうなるんだ」

カガミ「ほら俺だって昨日は給料分引かれたんだから」

ダンゾウ「フン、それが扉間様のお考えだ。つべこべ言うな」

カガミ「出た・・・ダンゾウの媚売り・・・こうなるとヒルゼンが・・・」

ヒルゼン「おかしくないのか!?それは扉間様は俺達の師だ!でもな」

ヒルゼン「飯代が何で給料から引かれるんだ!?疑問に思わないか?」

ダンゾウ「俺達はそれだけ愛されているって事だ」

ヒルゼン「いいや違う!」

ダンゾウ「違わない!」

カガミ「すぐ喧嘩する・・・この2人がいつか火影に・・・いや俺かもしれない」

ヒルゼン「柱間様はするか?しないだろ!」

ダンゾウ「人それぞれだ!」

ヒルゼン「ならお前は偉いさんになったらやるのか!?」

ダンゾウ「やる!それが上下関係だ!」

ヒルゼン「ダンゾウはきっとロクな人間にはおらんだろうなカガミ」

カガミ「さあ・・・どっちもどっちじゃないか?」

扉間「今日はお前達に修行を課す」

ヒルゼン「修行ですか?」

扉間「うむ、この戦乱の世を生き抜くには日々の鍛錬が必要ぞ」

ダンゾウ「さすが二代目様だ」

扉間「何故わし達が戦うか理解できるか?」

ダンゾウ「生き残るためですね!」

扉間「喝!」

ダンゾウ「ち、違うのですか」

扉間「世に平穏を齎すため後世の者が穏やかに過ごせるそんな世を作るためぞ」

ヒルゼン「だから俺達は戦わねばならないのですね二代目」

扉間「うむ」

カガミ「に、二代目!俺だけ錘が多いのは何故ですか?」

扉間「嫌がらせ」

カガミ「・・・」

扉間「さあ走れ走れ!」

ヒルゼン「カ、カガミ!無事か!」

カガミ「お、俺はもうダメだ・・・」

ダンゾウ「ほっとけ弱い奴から先に朽ち果てて行くんだ」

ヒルゼン「いい加減にしろ!それでも仲間か!」

ダンゾウ「仲間なんて・・・俺には必要ない」

扉間「ダンゾウちょっと来い」

ダンゾウ「はい!」

扉間「この大馬鹿者!」

ダンゾウ「な、何故!」

扉間「手と手を取り合えお前たち3人は3人でやっと一人前ぞ」

ダンゾウ「俺はヒルゼンやカガミとは違います!」

扉間「歯向かうというならば錘を増やすぞ」

ダンゾウ「おーいカガミ」

扉間「それで良い」

扉間「よし!今日の修行はここまで」

扉間「今日はダンゾウの給料分から飯代を引くぞ」

ダンゾウ「・・・」

扉間「お前達はそれぞれわしの後を担う火影候補ぞ」

カガミ「お、俺もですか?」

扉間「無論」

ヒルゼン「良かったなカガミ」

扉間「だが3人には短所が目立ちすぎる。例えばヒルゼンはスケベ」

扉間「ダンゾウは卑屈な面が目立つ」

扉間「カガミはうちはの者だからどうせろくな奴じゃない」

カガミ「うちはにだってまともなのが居ますよ!」

扉間「うちは一族の者は働く事を異常に嫌う。せっかく警務部隊を設立してもあのザマだ」

ダンゾウ「俺もうちは一族はダメだと思います。後世でもはた迷惑な行動してそうですよね」

扉間「それを変えて行くのがカガミ!お前ぞ」

カガミ「あ、ありがたき幸せ!」

扉間「というわけで飲み水を汲んで来い」

カガミ「あ、はい」

カガミ「うちは一族を変えるんだな俺が」

ダンゾウ「いや無理に決まってるだろ」

ヒルゼン「お前!人間は変われるんだ!」

ダンゾウ「俺には何となくわかる」

カガミ「頑張らないとな俺が」

ヒルゼン「頑張れカガミ」

ダンゾウ「絶対に無理」

カガミ「やってやれない事はない」

ヒルゼン「そうだぞ」

ダンゾウ「不可能だ不可能」

ダンゾウ「じゃあお前はあれ見ても言えるのか?」

イズナ「兄さんやめてくれよ!」

マダラ「柱間が俺を呼んでいる!離せ!」

カガミ「あれは一族の恥部だ・・・逃げよう」

イズナ「カガミ!」

ダンゾウ「俺は知らんからな」

カガミ「助けてくれよヒルゼン・・・」

イズナ「兄さん!戦時中に男の尻を追っかけ回してるの兄さんだけだよ!」

マダラ「黙らんか!そんなもの俺が出て行ったらさっさと終わる!安心せい!」

カガミ「マダラさんやめてくださいよ」

マダラ「俺の邪魔をする気か!失せろ!」

ヒルゼン「どうしようも無いなこの人だけは」

カガミ「今度一族総出で何処かの崖下にでも突き落とそうと思ってるんだ」

イズナ「恥ずかしいからやめてくれよ兄さん!」

マダラ「離せェ!!!」

ヒルゼン「昨日は酷い目にあった・・・ほらタンコブ」

ダンゾウ「他国よりもあのマダラの方が厄介だ」

カガミ「た、大変だ大変だ!」

ヒルゼン「どうした?」

カガミ「いよいよ雲隠れと全面戦争が始まるって!」

ヒルゼン「雲隠れ!?」

ダンゾウ「あの血の気の多さじゃ五大国随一と言われてるあの?」

カガミ「あそこは金角と銀角の極悪兄弟が居るから危険だ」

ダンゾウ「こ、こっちには扉間様やマダラが居るんだ・・・心配ない」

ヒルゼン「さっきは厄介者扱いしてたくせに」

ダンゾウ「時と場合だ。奴は使える」

カガミ「お前そのうち友達無くすぞ」

ダンゾウ「フン」

扉間「全面戦争ぞ!」

ダンゾウ「はい!」

扉間「今回も穢土転生が活躍する戦にするぞ」

カガミ「あ、あの二代目」

扉間「どうした」

ヒルゼン「いい加減にあの非人道的な術はどうかと」

扉間「人は時として非情にならねばならぬ」

ダンゾウ「俺達は忍だ」

ヒルゼン「お前はどちらかと言えば戦好きだから言えるだけだろ!」

カガミ「この前だって仲間見殺しにしたって聞いたぞ!」

ダンゾウ「尊い犠牲よ」

扉間「出陣だ!」

ダンゾウ「はい!二代目様!」

扉間「それとダンゾウには後で説教だ」

ダンゾウ「・・・」

ヒルゼン「か、囲まれてしまった・・・」

扉間「ふむ・・・仕方があるまいカガミよ囮役として敵を引きつけろ」

扉間「そしてヒルゼンは金角をダンゾウは銀角を討ち取れ!」

ヒルゼン「に、二代目は」

扉間「わしはじっくりと次なる策を考える」

ヒルゼン「勝てるわけないじゃないですか!」

扉間「1対1ならば勝機がある!行け!三代目よ!」

ヒルゼン「さ、三代目?俺が!?」

カガミ「お、囮って死んじゃうじゃないですか!」

扉間「なあに穢土転生があるから心配はいらん」

ダンゾウ「それにカガミは逃げ足が早い」

カガミ「や、やればいいんでしょやれば・・・ったくムチャクチャな人だよ」

ダンゾウ「見事に討ち取って株を上げてやる」

ヒルゼン「三代目・・・俺が三代目!」

カガミ「おーい!こっちだ!」

ダンゾウ「そしてわし達は接戦の末に戦いを制した」

サスケ「二代目はどうしたんだよ」

ダンゾウ「途中ではぐれてそれっきりじゃ」

サスケ「・・・それが何で生きてるんだ。さっぱりわからん」

ダンゾウ「仮死状態にでもなっていたのだろう。それが大地の栄養源となり」

ダンゾウ「扉間細胞と呼ばれる植物に変貌したもだろうな」

サスケ「何でそんな話をしたんだ俺に」

ダンゾウ「特に意味はないがうちは一族と少しは話し合ってみようと思ってな」

サスケ「そうか・・・すまないな」

ダンゾウ「わしはこれで帰らせてもらうぞ」

サスケ「ああ」

ダンゾウ「サスケよ」

サスケ「?」

ダンゾウ「その歳で甘えてリンゴを食べさせて貰うのはどうかと思うぞ」

サスケ「見てたじゃねェか!いいだろ別に!」

ダンゾウ「うちは一族はこれだから困る」

フー「ダンゾウ様早く出てきてくれよ」

トルネ「メチャクチャ睨んでるぞあの子」

サクラ「・・・」

フー「ダ、ダンゾウ様は別に悪い事をしに来たわけではなくて」

サクラ「あなた達には関係ない」

トルネ「怖いな最近の子は・・・な?」

フー「対処できんよ俺は」

ダンゾウ「待たせたな」

トルネ「遅いですよダンゾウ様!何やってたんですか!」

サクラ「あのサスケくんは」

ダンゾウ「何もしておらんよ」

サクラ「・・・そうですか」

フー「帰りましょうよダンゾウ様」

トルネ「ほら急いで」

ダンゾウ「サクラと言ったか」

サクラ「はい?」

ダンゾウ「サスケを甘やかすのもやめた方が良いぞ」

サクラ「み、見られてたんだ・・・」

サスケ「そいつを知ってる奴から聞くととんでもない奴なんだな」

サクラ「入るよ」

サスケ「まだ帰ってなかったのか?」

サクラ「ちょっと心配だったから」

サスケ「話に聞くほど悪い爺さんじゃなかった・・・お前はどう思う」

サクラ「人相は悪いけど内面はそこまで黒くなさそう・・・」

サスケ「ああ」

サクラ「うん」

サスケ「・・・」

サクラ「・・・」

サスケ「何処に居ても何をしても」

サクラ「私達って」

サスケ「見られてるんだな・・・」

サクラ「安息の場がないよね・・・」

イタチ「・・・」

リン「ほらイタチくんがまた見てる」

カカシ「イタチ・・・何がお前をそうさせるんだ」

イタチ「・・・」

カカシ「ま、オビトの真似事でしょほっといても」

リン「何やってんだろイタチくんは」

カカシ「・・・多分うちはの家柄なんじゃないかって」

イタチ「・・・」

リン「あ、こっち来た」

イタチ「カカシさん邪魔ですよ」

カカシ「お前までオビトの真似事をしてどうするの・・・ただでさえオビトで精一杯なのに」

イタチ「オビトさんは忙しいので俺がストーカーしてるんですよ」

カカシ「・・・」

イタチ「さあ振り向かず真っ直ぐ帰ってください。ストーカーの意味がありませんので」

カカシ「あのなイタチ・・・迷惑してるの俺達は」

イタチ「安心してください俺はオビトさんより強くはありませんので」

イタチ「しかし暇ですよねストーカーってよくオビトさんは続いているもんだ・・・」

イタチ「こんな事を聞くのも何ですが夜の営みを教えてください」

カカシ「・・・それ前に言っただろ」

イタチ「振り向かないでください」

カカシ「そんな事を聞いてどうする?」

イタチ「俺はカカシさんを尊敬してます。リンさんも好きです」

イタチ「だからです」

カカシ「いやそれは理由になってないでしょ」

イタチ「十分すぎる理由ですよ」

カカシ「普通の家庭と変わらんよ」

イタチ「具体的に」

カカシ「具体的にって」

イタチ「お願いします」

リン「イタチくん!変な質問するならストーカーをやめてもらうよ?」

イタチ「それは困ります。オビトさんとの約束が」

リン「なら大人しく後ろについて来るだけでいいよね?イタチくんは賢いからストーカーの意味がわかるよね?」

イタチ「はい」

リン「ストーカーは大目に見るから黙っててね」

イタチ「わかりました。ストーカー中は黙って見張っておきます」

カカシ「本当に大丈夫か?」

リン「根は真面目だから言うことは聞くと思う。ほらちゃんと黙ってついて来てる」

イタチ「・・・」

カカシ「何があいつを駆り立てるんだ・・・まだ見てる」

リン「オビトの真似事がしたいのよ・・・だってオビトはもうすぐ」

カカシ「オビトが?」

リン「ううん。何でもない」

カカシ「やはり俺が無理にでも帰そう。黙って見られても不気味で仕方ない」

リン「ここは私に任せて無理に帰してもあの子はいう事を聞きそうにないし」

カカシ「だが」

リン「大丈夫だって!もう私はストーカーから逃げない」

リン「恐れず立ち向かわなきゃね!」

イタチ「・・・」

イタチ「俺がこうすればオビトさんが死んでしまう信憑性が高くなる」

イタチ「だがここでリンさんがオビトさんに惚れれば大変な事になる・・・まあそれは後で考えるか」

リン「イタチくん」

イタチ「・・・」

リン「もう喋ってもいいから」

イタチ「・・・」

リン「イタチくんはストーカーだから私の後ろについて来るんだよね?」

イタチ「・・・」

リン「イタチくん喋ってもいいって」

イタチ「本当ですか?」

リン「うん」

イタチ「そうですよ俺はオビトさんの代理ですから付き纏っています」

リン「じゃあ私について来て」

イタチ「やめてくださいよカカシさんに怒られる」

リン「違う違うイタチくんの家に行くの」

イタチ「俺の家?居ますよ両親が」

リン「それは置いといてイタチくんもそろそろ家に帰らないと怒られるんじゃないかなって」

イタチ「俺は大人です」

リン「ご両親から見れば子供だよ?昔はオビトと一緒に居てもちゃんと帰ってたのに」

イタチ「・・・なら帰ります。後ろからついて帰ってもいいのですよね」

リン「うん!じゃあ帰ろうか」

イタチ「はい」

カカシ「イタチを丸め込むなんて大した奴だよリンは」

イタチ「リンさんリンさん」

リン「?」

イタチ「オビトさんちゃんと働いてますよ」

リン「そうなんだ」

イタチ「はい」

リン「イタチくんは?」

イタチ「俺はしばらく休養です」

リン「仲間を探すとか言ってたのに?」

イタチ「それは引継ぎましたので」

リン「ちゃんと働かないとダメよイタチくんも」

イタチ「俺は大丈夫です」

リン「どうして?」

イタチ「俺だからです」

リン「?」

イタチ「今の生活に満足しているので」

リン「ストーカー代理でも?」

イタチ「人生を楽しんだ人間が一番ですからね」

イタチ「たとえストーカー代理でも俺の代わりに暁メンバーを探してくれている長門さんが居ますので」

長門「いや・・・何処だここ」

ナルト「わからねェ」

長門「また野宿か・・・じゃあ俺は向こう行くから」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

長門「邪魔だろ俺・・・何も心配しなくてもいい気を使うの得意だから」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「人生の大半が誰かに気を使う事が大半だったから」

ナルト「それが染みついちまったんだって」

ヒナタ「それに引きこもり生活も長かったから」

ナルト「辛かったんだよなァ・・・どこか孤独な自分が」

ヒナタ「そういう所が何となく私達に」

ナルト・ヒナタ「似てるってばよ」

長門「俺は孤独なんて思った事はない」

ナルト「強がる必要はないってばよ」

ヒナタ「自分の心の内をさらけ出してください」

長門「・・・はあ」

長門「俺が十代の頃・・・弥彦と小南が付き合い出した」

ナルト「わかるってばよ」

長門「だからってオビトのように嫉妬はしなかった。友達だったし」

ナルト「わかるってばよ」

長門「問題は昔の俺のタイミングの悪さだ」

ヒナタ「つまり」

ナルト「どういうことだってばよ?」

長門「わかるだろう?」

ナルト「わからねェ・・・」

長門「お前達は・・・経験ないよな最近の若い奴なんて」

ナルト「木の葉の忍って奴は一人が付き合い出すと芋ずる式に付き合い出す人間が増えるってばよ」

ヒナタ「そして早い段階で結婚して同世代もそれに合わせて結婚を」

長門「ふーん・・・ナルト達が始まり?」

ナルト「そうだってばよ」

ヒナタ「子供が2人産まれて幸せな生活が待ってます」

ナルト「そして俺は火影になるってばよ」

ヒナタ「子供の名前はボルトとひまわりです」

長門「若いのに先の事まで考えてるのな・・・羨ましい」

長門「サスケの子供は?」

ナルト「サラダだってばよ」

ヒナタ「少しサスケくんの仲間の香燐さんに似てて物議を醸しましたよ」

長門「・・・誰?」

ナルト「俺達と同じうずまき一族の者だってばよ」

長門「居るもんなんだな珍しいのに」

ナルト「似てる原因は眼鏡だってばよ」

長門「視力悪いのサスケの子?じゃあ写輪眼も」

ナルト「それは言えねェ・・・」

長門「お、俺達は」

ナルト「その頃のサスケは圧倒的な強さを持ってるから太刀打ちできないってばよ」

ヒナタ「だってサスケくんは輪廻」

ナルト「ヒナタァ・・・」

ヒナタ「これは言っちゃダメなんだよね」

ナルト「でも安心するってばよ。みんな今と変わらねェから」

ナルト「構う対象がサスケからサラダに代わって毎日サスケとサクラちゃんに叱られているってばよ」

長門「そうか・・・俺達はずっとつるんでるんだな」

ナルト「そしてその頃の暁のトップはサスケだってばよ」

長門「マダラよりも上の立場に?あいつが?」

ナルト「でも誰一人として言う事を聞かないで好き勝手やってるってばよ」

長門「そりゃそうだろ」

長門「やっと着いたよ滝隠れの里!長かったな・・・何度も迷って」

ナルト「ここは暁でも最年長格の角都がいるってばよ」

ヒナタ「初代火影に勝負を挑んだ人だよねナルトくん」

ナルト「そうだってばよ」

長門「履歴書に書いてあるあれ?嘘じゃないの?」

ナルト「事実だってばよ」

長門「だから角都はマダラに怯えたりするのか・・・」

ヒナタ「ナルトくん嘘つかない」

長門「よし相手は角都だ・・・お浚いしよう俺の持つ輪廻眼の術を」

ナルト「準備はできてるってばよ」

長門「用意がいいな」

ナルト「俺ってば何となくわかるってばよ」

長門「最初は修羅道から言ってみるか」

長門「修羅道ははっきり言って発動したくない」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「腕とか飛ばすの辛い・・・てばよ」

長門「そうなんだよ・・・ふざけてるだろこの能力だけは」

ナルト「わかるってばよ」

長門「・・・やるか」

長門「怪腕ノ火矢!」ボシュゥゥゥゥ

ナルト「腕が飛んでるってばよ」

ヒナタ「だってばよ」

長門「ハァハァ・・・痛いんだよこれ!」

ナルト「わかるってばよ」

長門「修羅道はこれでいいか・・・」

長門「次は餓鬼道かな」

長門「餓鬼道は相手のチャクラを吸収するんだ」

ナルト「わかるってばよ」

長門「さらに忍術も無効にできる」

ヒナタ「わかりますってばよ」

長門「ナルト頼む」

ナルト「わかるってばよ・・・影分身の術!そしてここから・・・」

ナルト「風遁・螺旋手裏剣!」

長門「待て!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

長門「いきなりそれはダメだろ」

ナルト「わからねェ・・・」

ヒナタ「危険すぎるんだよナルトくん」

ナルト「わかるってばよ」

長門「ナルトは加減知らずだ・・・これはやめて畜生道に行くか」

長門「単純な話・・・口寄せ?」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「わかりますってばよ」

長門「いてて・・・口寄せの術!」

犬「・・・」

長門「どうだ」

ナルト「凄いってばよ」

ヒナタ「凄いですってばよ」

長門「だろ?」

ナルト「次の能力に進むってばよ」

長門「次は何がいい」

ナルト・ヒナタ「人間道」

長門「よし来た」

長門「人間道は相手の記憶や情報を読み取る・・・じゃあナルトから」

ナルト「・・・」

長門「ふーん・・・七代目火影か」

ナルト「そうだってばよ」

長門「次はヒナタ」

ヒナタ「・・・」

長門「子供が二人か・・・」

ヒナタ「そうですってばよ」

長門「これ前に聞いた奴だ!どうなってんのお前達の記憶」

ナルト「・・・」

ヒナタ「・・・」

長門「こういう風に人間道でどうにもならない時は地獄道を発動するんだ」

長門「これは嘘をつくとこの閻魔にビンタされる」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「よく考えたら人間道と少し被ってるって事が」

長門「それは六道仙人に文句言ってくれよ」

長門「今度はヒナタからな・・・ナルトのこと好き?」

ヒナタ「大好きです」

長門「ナルトはヒナタの事は」

ナルト「好きだってばよ」

長門「地獄道おしまい」

ナルト「そんな当たり前の質問しても意味ないってばよ」

長門「弟弟子と女の子ビンタするわけにはいかないだろ」

長門「そして天道・・・最も有名な能力だ」

長門「天道は引力と斥力を操る能力」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「弥彦さんには能力を与えて他の六道が居ない理由も」

長門「それは言わないでくれ」

ナルト「みんな無職が理由でやめちまったんだよなァ・・・」

ヒナタ「それだけ現実的な人達だったのが」

ナルト・ヒナタ「わかるってばよ」

長門「やっぱり黒幕として親衛隊が欲しかったんだよ・・・それが辞めてさ」

ナルト「わかるってばよ」

長門「輪廻眼あってもこれじゃな・・・ハハハ」

ヒナタ「わかるってばよ」

長門「・・・気を取り直して最後は!」

ナルト・ヒナタ「外道だってばよ」

長門「これは死者を生き返らせる術だ」

長門「ちなみに一度発動すれば使用者の寿命が3日ほど縮まる」

ナルト「この蝉の死骸で試すってばよ」

蝉「」

長門「外道・輪廻天生の術!」

蝉「ミーン!ミーン!ミーン!」

長門「過去に6回ほど使ったから結構しんどい・・・」

ヒナタ「病は気の持ち様です」

ナルト「気のせいだってばよ」

長門「ここまでが輪廻眼の七つの能力」

長門「この眼の極めつけは五つの性質変化を使える事」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

長門「凄いって事」

長門「何がいい」

ナルト・ヒナタ「火遁だってばよ」

長門「うちは一族が得意な火遁・豪火球の術で」

ナルト「それで魚を焼くってばよ」

長門「・・・いつの間にそんな」

ヒナタ「こういう事もあると思って釣ってきました」

長門「言っとくけど不慣れだから・・・離れてて」シュッシュッシュッ

長門「火遁・豪火球の術!」

ナルト「熱いってばよ!熱いってばよ!」

ヒナタ「ナルトくん!」

長門「こうやって全身火達磨になった場合は」

ナルト・ヒナタ「水遁だってばよ」

長門「動くなよナルト」

長門「水遁・水乱波!」

ナルト「ふぅ・・・」

長門「この様に五つの性質変化を全て使えれば便利」

ナルト「わかるってばよ」

長門「ただし印を覚えないと意味がない」

ナルト「わかるってばよ」

長門「でもな術ばかり使えても意味ないんだ!わかるよな」

ヒナタ「時として忍具も使わないといけない」

長門「というわけで俺が得意な属性と言えば」

ナルト・ヒナタ「風遁だってばよ」

長門「風遁・烈風掌!」スーッ

ナルト「・・・」

長門「地味だろ?」

ナルト「地味だってばよ」

長門「でもこの術が真価を発揮するのはこれらを使う事だ」

ヒナタ「飛び道具」

長門「正解」

長門「手裏剣やクナイ何かの飛び道具がより強力になる」

ナルト「わかるってばよ」

長門「強くなったからってこういう忍具を大切にしないとな」

ヒナタ「はい」

長門「残りは二つだけど何がいい」

ナルト・ヒナタ「雷遁だってばよ」

長門「今ナルトは水浸しだ」

ヒナタ「はい」

長門「こういう場合は雷遁系の術が有効だ」

長門「雷遁・感激波!」

ナルト「痺れるってばよ!痺れるってばよ!」

長門「とこうなる」

ヒナタ「ナルトくん!」

長門「相性が問題なんだよ」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「私達も相性抜群ですから」

長門「そう・・・最後は」

ナルト・ヒナタ「土遁だってばよ」

長門「土遁・心中斬首の術!」

ナルト「埋められちまったってばよ・・・」

ヒナタ「身動きが取れない・・・」

長門「後は幻術だとか封印術も使える俺だけどこれはいいだろ」

ナルト「わかるってばよ」

長門「あと相性とか言ったけどこういう術の掛け合いって結局は力量で決まるんだよな」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

長門「例えばイタチが火遁の術を使ってキバが水遁の術を使うとどうなる?」

ナルト「キバじゃ勝ち目がねェってばよ」

長門「結局は力と時の運なんだよな・・・」

ナルト「わかるってばよ」

長門「これで終わりだ」

ナルト「角都探しの続きだってばよ」

ナルト「ここにひじきの化身見たいなのを見なかったってばよ」

「ひじき?」

ナルト「わからねェ・・・」

長門「何ていうか人相が悪くて口の悪い」

「ああ!角都さん?あの人ならいつも」

ナルト「どこに居るってばよ」

「この時間帯なら散歩してるよ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

「無職よ」

長門「やっぱりあいつは無職なのか」

「そう」

ヒナタ「ナルトくん」

ナルト「行くってばよ」

長門「ああ」

長門「角都」

角都「遅い」

長門「お、遅いって・・・どういう意味だ」

角都「俺は無職だなら何故この俺を最初に誘わなかった」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

角都「言わせるのか!」

長門「わかってるよ。待ってたんだろ再結成を?」

角都「そういう事だ」

長門「来てくれるのか角都は?」

角都「フッ、当然だ」

ヒナタ「長門さん」

長門「うん!任務完了だ!」

長門「どうだったこの2年間は」

角都「何の変わりもない」

長門「そうか・・・」

角都「しかし夢か幻か俺は出会うはずのない人間と出会った」

長門「人間って?」

角都「ああ!」

長門「そうか千手扉間とな・・・」

角都「奴はうちは一族と全面抗争を繰り広げる気がある。そのために俺を」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「勧誘」

角都「奴らを敵に回すにはそれなりに兵が必要だからな」

長門「断ったんだろ?」

角都「仲間は裏切れん」

数ヶ月前

扉間「角都よ決意はしたか」

角都「いや俺は裏切れん!あんたならどうだ!」

扉間「他里の者を仲間と申すか・・・いい時代だ」

角都「力ずくで来るか扉間よ!」

扉間「まあ待てわしはお主には何ら恨みなどない。あるとすれば兄者に喧嘩を吹っかけた事ぐらいだ」

角都「・・・」

扉間「お主から見てうちはの者をどう思う」

角都「・・・変人の集まりだ」

扉間「それでも仲間と申すか」

角都「だが気のいい奴らだ」

扉間「わしは影ながら現代に生きるうちはの者を見てきた・・・はっきり言おうか」

扉間「わしらの時代よりも異常ぞ」

角都「・・・」

長門「どうした?」

角都「いや」

長門「帰ろうみんなが待ってる」

角都「荷物は纏まった行こう」

ナルト「これで残る暁メンバーは」

ヒナタ「鬼鮫さんとゼツさん」

長門「鬼鮫は居場所がわかるけどゼツはな・・・」

ナルト「気長に探すってばよ」

ヒナタ「時が来れば動き出しますよ」

長門「そうだな・・・なあナルト」

ナルト「わかるってばよ言いたいことが」

長門「俺って暁の黒幕らしい事したかな?」

ヒナタ「立派です」

ナルト「胸を張るってばよ」

長門「うん!」

鷹「キー!」

サスケ「何?角都が・・・それ俺に言っても意味ないだろ」

鷹「キー!」

サスケ「飛び回ってる時にナルトに捕まって言えって言われた?あいつ・・・人の鷹を」

鷹「キー!」

サスケ「いいだろ別に・・・みんな忙しいんだから」

鷹「キー!」

サスケ「同期の奴らだって・・・忙しいんだ・・・」

鷹「キー!」

サスケ「おい余計な事するなよカッコ悪いんだから」

鷹「キー!」

サスケ「待て!」

鷹「キー!」

鷹「キー!」

サクラ「あ、サスケくんの鷹」

鷹「キー!」

サクラ「やっぱり寂しがってるって?」

鷹「キー!」

サクラ「一度ぐらい同期のみんなを呼んでやれって?」

鷹「キー!」

サクラ「・・・うん!そうだよね!あんたの言う通り!」

鷹「キー!」

サクラ「サスケくんのプライドを尊重して内緒でね。わかってるって!」

鷹「キー!」

サクラ「サスケくんに気取られずに一人ずつ・・・」

鷹「キー!」

サスケ「今日は来ないのかサクラ・・・」

チョウジ「入るよサスケ」

サスケ「!?」

チョウジ「入院してるって聞いてね。はいお菓子」

サスケ「お、おう・・・」

チョウジ「・・・」

サスケ「・・・」

チョウジ「どう調子は」

サスケ「え?いや順調だ・・・順調」

チョウジ「ふーん」

サスケ「(やった・・・チョウジが来た・・・やっとナルトやサクラ以外の奴が・・・)」

サスケ「お菓子美味い・・・」

いの「サスケくーん!」

サスケ「今度はいのかチョウジに続いて珍しい」

いの「ねえどうなのサクラとは?上手いこといってる?」

サスケ「ああ・・・サクラから聞けよそれは」

いの「もしダメなら私はすぐに・・・なーんて」

サスケ「・・・」

いの「それでねサスケくん」

サスケ「ああ」

いの「本当はすぐに行きたかったんだけど忙しくてね!忘れてたわけじゃないんだよ私は」

サスケ「そうか・・・」

サスケ「うるさい奴だ相変わらず・・・しかも」

サスケ「どれだけ花を持ってきてるんだ」

シノ「入るぞ」

サスケ「シノか・・・立て続いて」

シノ「どうだ具合は」

サスケ「大丈夫だすぐに復帰できるはず」

シノ「・・・」

サスケ「・・・」

シノ「・・・」

サスケ「シノ」

シノ「言うな沈黙に耐えられず無理に話を作っても意味はない」

シノ「なぜなら俺もお前もどちらかと言えば無口なタイプだからだ」

サスケ「今日に限って何でこうも・・・まさか鷹が」

サスケ「いやあいつの言葉がわかる奴なんて俺ぐらいしか」

キバ「意外と元気そうじゃねえか!サスケ!」

サスケ「元気だ俺は」

キバ「ほらよ差し入れだ」

サスケ「悪いなキバ」

キバ「お前あれだな入院したりボコボコにされたり大変だろ」

サスケ「もう慣れた」

キバ「それでサクラとどの辺までやったんだ」

サスケ「関係ねェだろお前には・・・」

キバ「あ、ナルトはな」

サスケ「やめろォ!」

サスケ「キバのやつ余計な事言いやがって・・・そんな事言われると俺は」

サスケ「溜まるんだよ・・・」

シカマル「入るぞサスケ」

サスケ「次から次に」

シカマル「めんどくせえけど来てやったぜ」

サスケ「これ食うか」

シカマル「何だこれ」

サスケ「お菓子」

シカマル「・・・菓子ね」

サスケ「一人じゃ食いきれんだから」

シカマル「じゃあ・・・」

サイ「・・・はいこれ」

サスケ「何だこれ」

サイ「僕は君とはほんの少ししか顔を合わせた事がないからね」

サスケ「だからってお前!居るかよこんなの!」

サイ「君はチンポが小さそうだ。だからサクラも満足しないんじゃないかなって僕は判断して」

サスケ「小さいのは事実だ・・・でもお前」

サイ「友情の証だよ」

サスケ「友情の・・・こんなもの使うか使わないか」

サイ「どうせいつかはやるべき日が来るんだ。持っておいても損はないはず」

サスケ「俺はもしそうなったら・・・自分でやるんだよ」

サイ「どうなる事やら」

サスケ「くっ・・・」

リー「サスケくん!次は立て続けに三人で来ましたよ!」

テンテン「ちょっとリー!余計な事は」

サスケ「その後どうだネジ?」

ネジ「鷹に糞を落とされる日々は続いてるが・・・充実している」

サスケ「そうか」

リー「時にサスケくん!」

サスケ「?」

リー「いつかサクラさんを賭けて正々堂々と戦いましょう!」

テンテン「また変な事言って!」

サスケ「ああ・・・いつかな」

リー「男と男の約束ですよ!」

サスケ「ああ、わかってる」

サクラ「今日はみんな忙しい時に集まってくれてリーさん達も」

キバ「まあいつか行こうとしてた事が早くなっただけだ」

いの「一応あんたに気を使ってやってたのよ私達」

サクラ「どういう意味?」

いの「二人っきりになれる時間なんて限られてるしね」

シノ「そういう事だ。なぜなら俺達は比較的空気が読める忍だからだ」

シカマル「それにサスケは行っても強がって張り合いねえしなタフだしよ」

リー「困った事があったらいつでも呼んでください!」

サクラ「うん!」

いの「最後はサクラが行ってあげなさいよ」

キバ「どうせ野郎が一番会いたいのはお前なんだしな」

サクラ「今日は本当にありがとうみんな!」

チョウジ「そういえばナルトは」

シカマル「あいつなら暁メンバー探しだと」

サクラ「サスケくん入るよ・・・寝ちゃってる」

サスケ「zzz」

サクラ「珍しくいっぱい人が来て疲れたんだねサスケくん」

我愛羅「せっかく見舞いに来たのに寝るじゃないか」

サクラ「起こしちゃダメよ」

我愛羅「しかし安らかな顔をしている」

サクラ「今日は人がいっぱい訪ねて来たから疲れてるのよ」

我愛羅「俺が入院したら何人の人間が来るだろうな・・・」

サクラ「風影だし沢山来るんじゃない?」

我愛羅「ナルト達も来てくれるのか」

サクラ「当然よ!私達だって」

我愛羅「それは嬉しい・・・起こしてもいいかサスケを」

サクラ「ダメよ」

サスケ「zzz」

イタチ「・・・」

シスイ「何かオビトさんの気持ちわかるよな・・・雨降ってきたよ」

イタチ「帰りたいのなら帰ってもいいぞ」

シスイ「じゃあ帰る」

イタチ「待て」

シスイ「何だよ・・・俺はお前やオビトさんみたいに我慢強いタイプじゃないんだよ」

イタチ「何か情報はないか?情報通で口が軽いからお前は」

シスイ「あ!これさここだけの話なんだけど言うなよ誰にも」

イタチ「ああ」

シスイ「リンさん妊娠してるぞ」

イタチ「俺の子か?」

シスイ「この前な病院で会ったんだよ!そしたらリンさん妊娠してるみたいな事聞いてな」

イタチ「おかしいな身に覚えの無い事なのに・・・」

シスイ「リンさんさ『シスイくん内緒ね』って言ってお菓子貰ったけど」

イタチ「俺だと思うか?」

シスイ「え?お前なの?」

イタチ「そんな感じがする」

シスイ「それマズいよ・・・カカシさんに殺られるぞ」

イタチ「時々リンさんが夢に出て来る・・・俺も父親か・・・」

シスイ「まああれだよイタチ・・・誰にも言わないから・・・頑張れよ」

イタチ「妊娠しないように付けるものは付けたのに・・・夢で」

シスイ「それ破れてたんだ多分」

イタチ「これカカシさんに言った方がいいか」

シスイ「言ったら雷切されるぞ!」

イタチ「カカシさんになら勝てる」

シスイ「バカだなカカシさんだぞ?強いに決まってんだろ・・・それに厄介なのがオビトさんだ」

イタチ「オビトさんをいよいよ敵に回してしまうか・・・」

シスイ「あ、でもリンさんが最初に妊娠した時に気づかなかったろ?平気だ平気」

イタチ「あの人はそうだな」

シスイ「だろ?その次に妊娠した時だってオビトさんは何も言わなかった」

イタチ「名前は何がいいと思う」

シスイ「早いってそれ」

イタチ「念の為だ」

シスイ「うちは一族は何か3文字の名が多いからな・・・トマトとかどうだ」

イタチ「うちはトマトか・・・いいセンスだ」

シスイ「うちは一族の中でも数少ない常識人の俺だから名付けるのも上手いのさ」

イタチ「聞きたいか俺とリンさんが何したか?夢で」

シスイ「い、いいよ」

イタチ「・・・本当にいいのか」

シスイ「やっぱリンさんのイメージとか」

イタチ「言っとくがリンさんみたいなタイプは案外激しいんだ」

シスイ「は?いや・・・無いだろあんなに優しい人が」

イタチ「凄いぞリンさんは」

シスイ「待てよ!言うなよそれ以上は」

イタチ「リンさんはな・・・」

シスイ「言うな言うな言うな言うな言うな言うな」

イタチ「じゃあやめるか」

シスイ「・・・」

イタチ「知りたいんだろ?」

シスイ「す、少しだけ」

イタチ「どうだ?」

シスイ「満足した」

イタチ「あ、リンさん」

リン「雨降ってきたしストーカーの時間はおしまいだよイタチくん。はい傘」

シスイ「リンさん・・・まさか本気でイタチに・・・いやイタチが・・・」

シスイ「イタチは確かに人妻が好きだが手を出す男じゃない・・・いやいやでもイタチじゃ」

シスイ「今まで寝取った事はないはずだこいつ・・・歳上狙うけど・・・」

リン「どうしたのシスイくん?」

イタチ「いつもの事ですお気になさらずに」

シスイ「こいつ顔良いから歩いてるだけで女が寄ってくるんだよな・・・」

シスイ「くっ・・・これはフガクおじさんに言うべきなのか・・・どうするんだ俺」

イタチ「まだ時間があります。ストーカーさせてください」

リン「ダメよ風邪引いちゃうから」

イタチ「オビトさんはどうですか?雨如きで帰る人じゃない」

リン「オビトは最長で一ヶ月も家の前で張ってた・・・ずっとこっち見てて」

シスイ「大変な事だぞこれは・・・うちは一族と木の葉の抗争になりかねない・・・」

シスイ「イタチ・・・もう帰るの」

イタチ「リンさんが俺を家まで連れてってくれる。飴も貰える」

イタチ「これが俺の今の仕事だ」

シスイ「・・・待て!それ違いますよね仕事と?」

リン「この子こうでもしないとずっと同じ行動繰り返すから」

シスイ「ああ・・・確かにそうだ」

イタチ「また妊娠したそうですね。夢の中で俺の子を」

リン「え?誰から聞いたの」

イタチ「シスイです」

リン「シスイくん・・・あれだけ言わないでって」

シスイ「俺は親しい人にしか言ってませんよ!」

リン「それにイタチくんの子供じゃないから」

イタチ「照れてるんだ」

シスイ「やっぱりか・・・どうするんだ俺・・・親友に付くか木の葉に付くか」

シスイ「それにもしオビトさんに勘づかれた日にはこの世の地獄だ・・・どうする・・・どうする」

シスイ「俺は今・・・人生の選択を迫られてる気がする」

イタチ「俺の夢の中でのリンさんはですね」

リン「あのねイタチくん・・・そんな事ばかり言ってると嫌われるよ」

イタチ「いえ俺はモテますから」

リン「・・・」

イタチ「だからリンさんだって」

リン「・・・はあ」

イタチ「またまた」

シスイ「イタチ側にはあの暁が居る対してカカシさん側は木の葉全員だ」

シスイ「まずイタチは強い・・・他のメンバーは確か強いはず」

シスイ「噂じゃ全員で暴れれば国の一つぐらいものの数分で落とせる何て言ってた」

リン「シスイくんはずっと独り言言ってるしイタチくんはずっと喋ってるし」

イタチ「リンさんはいきなり俺の部屋にですね」

シスイ「切り札のマダラが居るオビトさんも丸め込んだら・・・暁って凄い組織なんだな」

イタチ「カカシさんには内緒ですよ」

リン「どうしよう・・・でもここでこの子を見捨てたらずっとこの調子だろうし」

リン「せめてイタチくんは更生させないと」

リン「イタチくんはどうしてそういう性格なの?」

イタチ「俺だからです」

リン「やめた方がいいよ」

イタチ「ここでやめたら俺が俺じゃなくなります」

リン「もっと真面目に生きないと」

イタチ「真面目ですよ俺」

リン「確かに真面目だけど・・・もっとこう」

イタチ「つまり働けと?働いてますよオビトさんの代わりにストーカーとして」

リン「子供が大人になったみたいね」

イタチ「うちは一族とはそういうものです」

リン「でもサスケくんは」

イタチ「奴はうちは一族の中でも珍しい言わば異端児ですね」

リン「異端児なの?」

イタチ「俺たちは本能のままで行動する習性がありますよね」

リン「うん」

イタチ「弟は理性があります。だから制御できるのです」

イタチ「しかし性欲が強い」

リン「せ、性欲・・・」

イタチ「それを上手い具合に制御してるのですサスケは」

リン「へ、へえ」

イタチ「恋人が居るにも関わらずその子を思い浮かべて1人でやってますからね」

リン「・・・」

イタチ「何すると思います?」

リン「・・・」

イタチ「わかりますよ・・・何考えてるか」

リン「あ、うん・・・」

イタチ「オビトさん・・・リンさんにはあの頃の純粋さがすっかり無くなってしまったようです」

イタチ「最も俺が小さい頃に出会った時点で無かったのかもしれませんけどね」

リン「ほらサスケくんもそういう年頃だから」

イタチ「カカシさんも?」

リン「・・・その話はやめようか?ね?」

イタチ「リンさんの方が強そうだ」

リン「どうしたらこの子は変われるんだろ・・・何を言っても自分の道を進んでる・・・」

長門「やっと木の葉だ・・・」

ナルト「雨だってばよ」

ヒナタ「はい傘」

ナルト「一緒に入るってばよ」

ヒナタ「てばよ」

角都「・・・腹立たないか」

長門「若いんだからいいんだよ」

角都「何かこう・・・腹が立つ」

長門「大目に見よう」

角都「・・・」

長門「な、何だよ」

角都「そんなのだから黒幕として威厳がないんだお前は」

長門「くっ・・・」

イタチ「長門さんと角都だ」

角都「イタチ!全然変わってないなお前」

イタチ「お前も相変わらずひじきの親玉って感じだな」

角都「そいつは確かオビトの」

イタチ「俺の彼女だ」

リン「はあ・・・」

ナルト「わかるってばよ」

ヒナタ「イタチさんが歳上に特に人妻に執着する理由が」

シスイ「ん?教えてくれよ」

ナルト「・・・」

ヒナタ「・・・」

シスイ「ふ、2人とも」

ナルト「いずれ」

ヒナタ「わかるってばよ」

ナルト・ヒナタ「いずれな・・・」

シスイ「くっ・・・何てコンビだ!」

イタチ「角都も帰ってきた事だし明日は今後のゼツと鬼鮫探しの会議をしよう」

翌日

サクラ「荷物纏めたよサスケくん」

サスケ「やっと退院か」

サクラ「イタチさん達には?」

サスケ「いいんだよ言わなくても」

サクラ「またそんなこと言って!」

サスケ「悪かったな・・・忙しいのに」

サクラ「そうやってまた謝ってサスケくんは」

サスケ「あ、ああ・・・」

サクラ「1人で帰れる?」

サスケ「・・・帰れる」

サクラ「うん、帰れないねサスケくん」

サスケ「帰れるって言ってるだろ」

サクラ「そうやってムキになる時のサスケくんは強がってる証拠よ」

サスケ「・・・」

サスケ「なあ荷物纏めたって事はあいつらから貰った物も見たか?」

サクラ「ん?見てないけど」

サスケ「そ、そうか・・・」

サクラ「?」

飛段「見ろ角都!あれだよサスケ!」

角都「何だその縄!久しぶりに会ったらこれか!」

サスケ「チィ…バカが増えた」

サクラ「ちょっと!サスケくんは病み上がりなんだから絡まないでよ!」

飛段「怖え・・・」

角都「こいつもこいつで変わったな」

飛段「こいつに殴られるとヤバいぜ!芯までやられる重さがあんだよ」

角都「・・・」

サクラ「な、何よ」

飛段「い、行こうぜぶん殴られる前に」

角都「ああ・・・そうだな」

飛段「マジでヤバいんだってサスケも何か化け物みたいになるしよ」

飛段「ありゃ人間超越してるって」

サクラ「徐々に集まって来てるね暁メンバー」

サスケ「そうだな」

デイダラ「よォ!やっと病院から出たんだなお前!」

サスケ「さっきから会うな暁メンバーに」

サソリ「会議だ」

サクラ「あーあの暁会議」

サソリ「お前も準構成員だ。来い」

デイダラ「ほっとけよ旦那、うん」

サスケ「行くわけねェだろ。くだらない」

デイダラ「お前が暁に入ったら迷惑なんだよ!」

サスケ「だから」

デイダラ「こいつはオイラのポジションを狙ってやがる!」

デイダラ「こいつが入れば暁の切り込み隊長のオイラが!」

サソリ「さっさと行くぞ」

デイダラ「いつか分からせてやるオイラの実力を!」

サスケ「めんどくせェ・・・」

弥彦「会議って久しぶりじゃね?凄え嬉しいぜ」

長門「そろそろ棒刺して元に戻そうか・・・あ、見てよ」

弥彦「サスケか?」

サスケ「ここまででいい」

サクラ「うん」

サスケ「・・・」

サクラ「サスケくん?」

サスケ「茶出すぞ・・・俺の家だから茶ぐらい出す」

サクラ「つまり家に来いって事?」

サスケ「ああ」

弥彦「おいおい!どうするよ長門!」

長門「そっとして置こう」

弥彦「何だよ・・・まあいいや行こうぜ」

長門「あ、俺はちょっと気になるから居る」

弥彦「じゃあ俺は先行くからな」

長門「うん」

サクラ「誰も居ないの?」

サスケ「多分父さんは檻の中だ母さんはきっと面会にでも行ってるんだろ」

サクラ「イタチさんは会議?」

サスケ「だろうな」

サクラ「サスケくんの部屋は確か」

サスケ「へ、部屋?いや部屋はダメだ・・・散らかってるから」

サクラ「私が片付けようか?」

サスケ「別にいい」

サクラ「そう・・・」

サスケ「適当に寛いでくれ」

サクラ「うん!」

サスケ「誰も居ないな・・・兄さんもオビトも暁の奴らも我愛羅だって・・・」

サスケ「どうすんだ俺・・・家に連れ込んでまるで変態じゃねェか・・・」

サクラ「サスケくんがどう動こうと覚悟しなきゃ・・・」

サクラ「でも緊張するな何か・・・」

長門「俺は空気の読める忍だ・・・邪魔はしない」

長門「ついでに一度でいいからこういうのやって見たかったんだ・・・スリルがある」

サスケ「茶・・・茶ってどれだ・・・これか?」

サクラ「それじゃない?」

サスケ「お前は寛いでもいい」

サクラ「だってサスケくん不器用そうだから」

サスケ「・・・」

サクラ「あ、ごめん・・・ここで見てていい?」

サスケ「好きにしろ。茶ぐらい淹れれる」

サクラ「うん」

サスケ「これをここにいれて・・・」ザザザザザザ

サクラ「入れすぎよサスケくん!」

サスケ「チィ…」

サクラ「頑張れサスケくん!」

サスケ「ああ、見てろよ・・・見てるだけでいいからな」

サクラ「わかってるってサスケくんはやれば何でもできるんだから」

サスケ「・・・こんな茶ぐらい兄さんとの兄弟喧嘩や大蛇丸の修行に比べたら」

サスケ「ほら」

サクラ「始めて?」

サスケ「いつもは母さんがする。俺達はやらない」

サクラ「なら仕方ないよ。失敗は誰にだって」

サスケ「失敗なんかしてない」

サクラ「・・・」

サスケ「・・・少しは失敗したかもしれないが」

サクラ「だよね」

サスケ「・・・サクラ」

サクラ「ん?」

サスケ「いや・・・何でもない・・・」

サクラ「そう」

サスケ「交尾・・・蛇の交尾って知ってるか・・・?」

サクラ「え!?」

サスケ「へ、蛇の交尾・・・蛇の交尾だ」

サスケ「蛇の交尾はお互い絡み合ってするそうだ・・・長い長い時間をかけてな」

サクラ「へ、へえ」

サスケ「中には交尾が終わった後に雄を丸呑みする雌も居るとか・・・」

サクラ「・・・」

サスケ「・・・」

サクラ「ふ、不思議だよね・・・蛇って」

サスケ「ちなみに鷹とかの鳥系統は一瞬だとか」

サクラ「・・・」

サスケ「・・・すまない」

サクラ「い、いいよ別に・・・勉強になったよ」

サスケ「お、俺はそんな気で言ったわけじゃない」

サクラ「蛇の生態を教えてくれただけだよね?」

サスケ「そうだ・・・俺達は蛇じゃない人間だ」

サスケ「だから・・・交尾なんてしない・・・」

サクラ「・・・」

サスケ「何言ってんだ俺・・・」

サスケ「・・・」

サクラ「・・・あのねサスケくん」

サスケ「どうした」

サクラ「お腹空かない?」

サスケ「任せろ何かあるはずだ」

サクラ「突然交尾の話をするなんて・・・やっぱりサスケくん・・・」

サクラ「でも覚悟しないと!しゃーんなろーよ!私!!」

サスケ「トマト・・・玉ねぎ・・・野菜しかねェ」

サクラ「何かあった?」

サスケ「これだけだ」

サクラ「野菜だけ・・・これだけでも作れるんじゃない?サラダとか」

サスケ「サラダ?作ってみるか・・・手伝ってくれ」

サクラ「いいの?」

サスケ「何か失敗しそうだから・・・お前の力を貸してくれ」

サクラ「うん!」

サクラ「まず切らないとね」

サスケ「これを使え」

サクラ「こ、これって草薙の剣!?」

サスケ「かなりの斬れ味だ」

サクラ「いやダメだって」

サスケ「安心しろよく斬れる」

サクラ「そもそも持ちにくいしそれ」

サスケ「ちゃんと研いである」

サクラ「そういう問題じゃ」

サスケ「下手な包丁よりも斬れ味は抜群だ」

サクラ「あのねサスケくん・・・」

サスケ「さっき変な話をしてお前の気分を害した。名誉挽回だ」

サクラ「じゃあ・・・サスケくんは斬る担当ね」

サスケ「わかった」

サスケ「料理は得意か」

サクラ「どちらかと言えば不得意かなぁ」

サスケ「そうか・・・見ろ!よく斬れてる」

サクラ「あ、うん」

サスケ「母さんが言っていた・・・愛情が篭ってるとどんな料理も美味いって」

サクラ「愛情ね・・・」

サスケ「だから俺はお前が作った料理はどれも美味いはず・・・そう思う」

サクラ「嬉しいなそう言ってくれると・・・サスケくんは?」

サスケ「俺も苦手だ。兄さんも料理だけは無理だそうだ」

サクラ「イタチさんが!?」

サスケ「俺がその気になれば作れるが母さんの仕事を一つ奪ってしまうとか言い訳を言ってたな」

サクラ「へえイタチさんが」

サスケ「あの男にも弱点があるんだ」

サクラ「意外だよね何でもできるイタチさんが料理が苦手だって」

サスケ「それと母さんにも逆らわない」

サクラ「お母さんにも?」

サスケ「母さんに叱られると落ち込んだり狼狽える」

サクラ「見てみたいイタチさんが狼狽える姿を」

サスケ「今度見させてやる。あの兄さんが落ち込む様をな」

サクラ「よし!」

サスケ「食うか・・・」

サクラ「ど、どう?」

サスケ「・・・」

サクラ「不味い?」

サスケ「いや美味い」

サクラ「やった!」

サスケ「結局、俺は斬った立ってただけだな」

サクラ「でも誰かが切らなきゃいけないよ」

サスケ「・・・お前も食え」

サクラ「うん」

サスケ「サクラ、さっきはすまなかったな」

サクラ「何が?」

サスケ「交尾の」

サクラ「もう気にしてないから!ほら食べて食べて」

サスケ「ああ」

長門「・・・無事に任務完了ってとこか」

長門「考えてみれば俺の十代の頃って何だったんだろ・・・ナルトやサスケに比べて・・・」

長門「気がつけばあと数年すれば四十代か・・・」

シスイ「兵糧丸美味しい・・・」ポリポリ

シスイ「しかし天井裏に先客が居たのは誤算だったな・・・」

オビト「何やってんだお前」

シスイ「あ、オビトさん・・・ここだけの話なんですけどね・・・ほら見てくださいよ」

オビト「サスケとサクラが飯食ってるだけだろ。俺は忙しいんだよ」

シスイ「いやいや!何言ってるんですか!」

オビト「何って何が」

シスイ「いつもなら突入して暴れるじゃないですか!冗談はやめてくださいよ!いくら死ぬからって」

オビト「真面目にやるんだよ俺は・・・どうせ死ぬならよ」

シスイ「いやストーカーじゃないオビトさんなんて!何か違う人ですよ!」

オビト「うるせえな!お前もスパイみたいなのやめろ!」

シスイ「ストーカー辞めたから・・・イタチはリンさんを妊娠させたんだ」

オビト「妊娠だと?詳しく教えろ」

シスイ「妊娠させたのですよイタチが」

オビト「あの野郎・・・!」

シスイ「言わないでくださいよ誰にも極秘の・・・あれ?」

シスイ「オビトさん?せっかちな人だよ全く・・・人の話は最後まで聞いてくれよな」

イタチ「今日の会議はたまには人の役に」

オビト「イタチィ!!!」

イタチ「オビトさんじゃないですか」

飛段「ほら戻ってきたじゃねえか!よォ!」

オビト「退けよ」

飛段「な、何だよ怖い顔して・・・」

オビト「リン妊娠させたんだってな」

イタチ「夢の中でですけどね」

オビト「リンは13歳なんだぞ・・・それをてめえは!」

イタチ「いや俺は歳上にしか興味がありませんので」

オビト「ぶっ殺してやる」

サソリ「おい!何イラついてんだお前は」

角都「夢だって言ってんだろ」

デイダラ「やれやれ!イタチをぶっ飛ばしちまえ!」

弥彦「喧嘩なら外でやれよ!ったく元気な奴らだよお前らは」

オビト「表出ろ!」

イタチ「はい」

オビト「てめえは友達で同じ一族で五分の兄弟だとも思ってた」

イタチ「はい」

オビト「覚悟できてんだろな」

イタチ「俺があなたと戦えばはっきり言って勝ち目は0です」

オビト「だから何だ」

イタチ「ついでに死ぬのも嫌です。だから気の済むまで殴ってください」

オビト「いいんだな」

イタチ「死なない程度にですけどね」

飛段「ど、どうすんだよ!」

デイダラ「ほっとけよ・・・って言いたいけどありゃマジで殺しちまうぞ」

角都「リンだ」

サソリ「おいデイダラ!ひとっ走り行って連れて来い!」

デイダラ「何でオイラが!?」

弥彦「よし!今日の任務が決まったぜ!」

デイダラ「だから何で!」

弥彦「いいかイタチがぶん殴られたら俺とサソリ、角都で全力で止めんだ」

飛段「俺は?」

弥彦「お前はタフだから盾」

飛段「ざけんなよ!死んじまうだろ俺が!」

弥彦「馬鹿野郎!リーダー命令だ!って事でデイダラ!」

デイダラ「チィ…」

デイダラ「何でオイラが・・・あ、ここか」

カカシ「暁の衣・・・こいつは確か」

デイダラ「お!大変な事になっちまったから嫁さん借りるぞ、うん」

カカシ「大変な事?」

デイダラ「オビトがキレちまってよォ」

カカシ「オ、オビトが・・・なら俺が行く」

デイダラ「お前じゃ無理だよ、うん」

カカシ「いやオビトを止められるのは俺だけだ」

デイダラ「写輪眼のカカシって言えば有名人だもんな・・・まさかオビトに対抗できるんじゃ」

リン「どうしたの玄関前で?」

カカシ「実はオビトが怒り狂ってるらしいんだ」

リン「う、嘘・・・」

カカシ「まずい事になった・・・だが俺があいつを止めないと」

デイダラ「ゴタゴタ言ってる場合じゃねえ!早くしろよ!」

カカシ「・・・ああ!」

リン「待って!カカシじゃオビトに勝つなんて無理だよ!」

カカシ「そこまで言わなくてもいいんじゃないか・・・」

リン「私がオビトを止める」

デイダラ「なら早くしてくれよ、うん」

リン「うん」

デイダラ「決まりだな!こいつに乗ってくれ」

カカシ「やっぱり俺も行こう」

リン「これ何なの?えーっとイタチくんのお友達の」

デイダラ「オイラ、デイダラ」

リン「デイダラくんのこれは」

デイダラ「粘土」

リン「へえ粘土か・・・」

デイダラ「じゃあ行くぞ!」

カカシ「俺はオビトを止められるのか・・・」

オビト「行くぜ歯ァ食いしばれよイタチ」

イタチ「その前に夢ですからね」

オビト「わけわからねえ事言いやがって」

イタチ「やはりオビトさんはこうで無いと」

サソリ「あいつバカだぜ」

イタチ「死を恐れず自分の道を進みリンさんに拘り続けるその姿勢」

イタチ「俺は尊敬します・・・死ぬのも嘘ですけどね」

オビト「ペッ、何が尊敬するだ!この野郎!!!」

飛段「全力で殴りやがった!おいリーダー!」

弥彦「止めるしかねえ!暁行くぜ!」

オビト「立てよイタチ!」

イタチ「・・・はい」

角都「寝てりゃいいのにあのバカは!」

弥彦「ストップだ!この喧嘩は俺が預かるぜ!」

サソリ「お前じゃ誰が喧嘩しても一方的なんだしよ」

飛段「そ、そうだぜ」

オビト「邪魔するとお前らも纏めて」

イタチ「みんなは関係ないじゃないですか・・・前言撤回だ」

イタチ「ただ殴られるなんてごめんだ・・・俺も全力でやりますよオビトさん」

オビト「上等だよ・・・かかって来い」

デイダラ「うわっ・・・酷いな・・・」

カカシ「俺が止めないと・・・オビト!」

オビト「邪魔すんじゃねえ!!!」ドゴッ

カカシ「ぐふっ・・・!」

デイダラ「互角だと思ったのに・・・強いなあいつは」

サソリ「見ろよイタチがめり込んでるぜ」

角都「どうするよリーダー」

弥彦「長門!おい長門!」

飛段「あいつ来てねえじゃんか」

弥彦「何てこった・・・まだ遊んでんのかあいつ」

イタチ「まだまだ・・・あ・・・リンさん」

オビト「また嘘ついてんじゃ」

イタチ「俺は正直者だって言ってるじゃないですか・・・」

リン「カカシ!ねえ目を開けてよ!」

オビト「リン!見ろよイタチを!」

リン「イタチくんまで酷い目に合わせて・・・最低よオビトなんて」

オビト「何で?お前妊娠させたんだぜこいつ!」

リン「大丈夫?イタチくん」

イタチ「あ、はい」

リン「大っ嫌いよオビトなんて・・・人を傷つけてストーカーばかりして」

リン「現実と向き合ってよ!私はカカシと結婚して子供も居るの!」

オビト「け、結婚?嘘つくなよ・・・できる歳じゃないよな・・・」

イタチ「だから俺は何度も言ったじゃないですか」

オビト「幻術だろ・・・なあ!」

イタチ「オビトさん狂いますよ」

リン「もう嘘つきたくない」

弥彦「身構えろよ!暴れるぜありゃ」

リン「大人になってよオビト」

オビト「・・・」

サソリ「く、来るぞ」

オビト「帰るわ俺・・・」

イタチ「オビトさん勝負は」

オビト「お前の勝ちでいい・・・」

イタチ「まさかオビトさんに勝てるなんて」

リン「ほら動かないで」

イタチ「どこ触ってるんですか・・・オビトさん大変ですよリンさんが」

オビト「・・・」

リン「どこも触ってない・・・」

イタチ「来るべき時が来たか・・・あそこまで落ち込むなんて」

オビト「・・・クソ」

サスケ「オビト」

サクラ「せっかく今日は居ないと思ったのに」

オビト「・・・」

サスケ「な、なんだよ」

オビト「夢も希望もねえってこの事だよな」

サスケ「何が」

オビト「同じ一族なのにこうも差が出るとよ・・・しかも歳下のお前に」

サスケ「死ぬからってそう落ち込むな」

サクラ「ど、どうしたの?いつもなら飛びかかってくるのに」

オビト「何でもねえよ!なあサスケ」

サスケ「?」

オビト「無茶苦茶強くても意味ねえんだな」

サスケ「いや意味はあると思う・・・」

オビト「余裕だなお前は!じゃあな!」

サクラ「どうしたんだろ」

サスケ「さあな」

イタチ「俺の怪我はいいですよ。ほっとけば治ります」

イタチ「それよりオビトさんですよ」

リン「・・・いいよオビトなんて」

イタチ「それは言ってはいけませんね」

リン「私だってストーカーされてるしカカシは虐められてイタチくんだって」

イタチ「俺は自業自得だからいいです」

リン「自業自得?」

イタチ「そうですよ・・・だからオビトさんを」

リン「もう許せる気になれない」

イタチ「いいじゃないですかオビトさんらしくて」

リン「・・・」

イタチ「それだけオビトさんに愛されてる証拠です」

サソリ「なあ何処にも居ないぜあいつ」

デイダラ「どうする」

イタチ「どうするもこうするもここから先はオビトさん次第だ」

イタチ「あの人はそこまでバカじゃない。暴れまわる事もないだろ」

オビト「こんな所か」

グルグル「荷物纏めて何やってんだ?」

オビト「ちょっと旅に出る」

グルグル「旅?」

オビト「戸締りしとけよ」

グルグル「う、うん」

オビト「それと貼ってあったリンの写真全部やるよ」

グルグル「お、おい・・・何言ってるの」

オビト「ゼツ達が帰ってきたら山分けしてやれよ」

グルグル「いやちょっとおかしいよオビト」

オビト「じゃあな!」

グルグル「何があったんだよ・・・」

オビト「暁メンバーは・・・会わせる顔ねえか」

オビト「起きろ!いつまで寝てんだ!」

マダラ「誰だ俺の眠りを妨げる奴は!」

オビト「俺だよ」

マダラ「何だお前か」

オビト「2年寝てた」

マダラ「2年?そんなに寝ていたのか」

オビト「ちなみに俺は火影になったぜ!すぐに辞めちまったけどよ」

マダラ「お前が火影ではこの里も終わりだろうな」

オビト「うるせえ!しばらく旅するからよ・・・まあゆっくり寝てろよ」

マダラ「好きにしろ。俺には関係のない事だ」

オビト「そうかい・・・またな」

マダラ「うちは一族は狙った獲物は逃がさない・・・お前に教えたな」

オビト「ああ覚えてるぜ」

マダラ「俺の忍道は柱間を諦めぬ事!お前はどうだ」

オビト「俺を誰だと思ってるマダラ・・・あんたの弟子だぜ」

オビト「絶対にリンを諦めねえよ・・・弟子の忍道は師匠譲りだって相場が決まってるからよ」

マダラ「なら気の済むまで行ってこい」

オビト「そうするつもりだ」

オビト「さらば木の葉ってところかな」

イタチ「ほら来ただろ」

シスイ「オビトさん」

オビト「よォ!悪かったなイタチ」

イタチ「いえ気にしてませんから」

オビト「旅に出る」

シスイ「待ってください!いくら結婚してて子供が居てもそこまでしなくても」

オビト「嘘に決まってんだろ!」

イタチ「また悪い病気が始まったか」

オビト「嫌われたのはマジだけどよ・・・リンがカカシと結婚?」

オビト「そんなわけねえっての!おいイタチ!」

イタチ「はい」

オビト「俺はまだ暁の黒幕の黒幕か?」

イタチ「まだじゃありません。オビトさんは生涯暁の黒幕の黒幕です」

オビト「ならリンを頼むぜ。命令だ」

イタチ「暁全総動員でリンさんをお守りします」

オビト「よし!暁の奴らに行っといてくれよ!また会おうぜってな!」

イタチ「お元気で」

オビト「ああ!」

シスイ「行っちゃったなオビトさん・・・」

イタチ「いつか帰ってくるさあの人は」

シスイ「何があれかってオビトさんが居なくなってからもう一週間なんだよな」

シスイ「ウフフ・・・漫画面白い」

扉間「うちはシスイ・・・わしの直弟子であるカガミの孫」

扉間「朝はもっぱら書物屋にて漫画なるものを読み漁っておる」

シスイ「何だあの人チラチラ見て・・・何処かで見たことあるぞ」

シスイ「二代目火影?いやいや・・・そんな馬鹿な」

扉間「悪名高きうちは一族の中でも比較的まともぞ・・・しかし!」

扉間「やはり働く事を毛嫌いするのはいつの時代も同じか」

シスイ「本屋の人か?立ち読みばかりしてるから怒ってるのか・・・?」

扉間「見極めよううちはを滅するか否か」

シスイ「買おう・・・ずっと見てるし」

扉間「傲慢なうちはの者にしては随分とオドオドしておる」

シスイ「これ下さい」

シスイ「ずっと付いてくるな・・・俺が何をしたと言うんだ」

扉間「・・・」

シスイ「仕方がないな・・・久しぶりに瞬身のシスイの実力を見せるか」シュッ

扉間「ほォ・・・背後を取るか」

シスイ「やめてくださいよ本屋さん・・・万引きしてないですよ俺」

扉間「万引き?」

シスイ「本屋の人ですよね」

扉間「何を言っとるんだお主」

シスイ「え?って事はストーカーですか?」

扉間「ストーカーとは何ぞ」

シスイ「話が噛み合わない・・・どうするんだ俺」

扉間「うちはシスイ」

シスイ「名前まで知られてるよ!これは本格的に危ない人だ・・・!」

扉間「カガミは元気か」

シスイ「爺ちゃんの事まで・・・爺ちゃんが何かしたんだなこの人に」

シスイ「賭博だ・・・絶対に金を持ち逃げしたんだ」

シスイ「察するに借金取り!何て事だ!」

扉間「答えい」

シスイ「俺は無関係ですからね!借金取り人!」

扉間「何を言っておるのだお主は」

シスイ「どうしよう・・・ここは俺の力で打破するしかない」

シスイ「何たって俺はイタチと共に他国に名を轟かせたシスイ」

シスイ「さらに5大国幻術最優秀賞をもらったほどに・・・」

扉間「何をブツブツ言っておるのだ」

シスイ「しかも他国にその名を知らないうちは一族ベスト3に入っている・・・」

扉間「まあ良い。他のうちは一族の者は何処にいる」

シスイ「あれを使うとしばらく気分悪くなるんだよな・・・はあ」

扉間「何だこの男は先程から独り言を」

シスイ「そもそも俺の万華鏡写輪眼って何で二つとも同じなんだよ・・・おかしいだろ」

シスイ「あ、でもサスケは片方が天照操るだけの瞳術だからマシか」

扉間「もう良いわし自身で探す」

シスイ「別天神!」

シスイ「爺ちゃんただいま」

カガミ「またフラフラしていたのかシスイよ」

シスイ「爺ちゃんさ借金作ったろ?何か爺ちゃん知ってる人に会ったけど」

カガミ「わしが?」

シスイ「こんな顔しててさ・・・こんな格好の」

カガミ「な、何だと・・・」

シスイ「雰囲気が危なくてさ別天神使ったよ・・・気分悪いから寝るね」

カガミ「帰ってきおったか・・・二代目が扉間様が!」

シスイ「爺ちゃん・・・死んでるよその人」

カガミ「い、今の一族の没落を知られれば間違いなく・・・シスイ!」

シスイ「大丈夫だって俺の別天神は幻術の中の幻術だろ?問題無いよ」

カガミ「そういう問題ではない!うちはの者を集めろ!」

シスイ「ええーっ・・・無茶苦茶言うな爺ちゃんは」

カガミ「早く!」

シスイ「せっかく寝ようと思ったのにこれか・・・わかったよ集めるよ」

シスイ「あー気分悪い・・・」

シスイ「そんな事言ってもおじさん連中はクーデターで檻の中だろ」

シスイ「イタチに相談するか・・・お邪魔します」

ミコト「あら、シスイくん」

シスイ「イタチ居ます?」

ミコト「イタチなら会議がどうとかで」

サスケ「母さん行ってくる」

ミコト「たまには任務しなさいよサスケ」

サスケ「わ、わかってるよ」

シスイ「どこ行くんだサスケ?」

サスケ「・・・あんたには関係ない」

シスイ「爺ちゃんが集めろ集めろうるさくてさ」

サスケ「何を」

シスイ「一族だって」

サスケ「俺は用事があるんだよ・・・じゃあな」

シスイ「何が用事だよ・・・スパイしよ」

サスケ「バレバレだぞ後ろに居るの」

シスイ「さすが・・・デート?」

サスケ「修行だよ」

シスイ「前から思ってたけど誰と戦うのさ」

サスケ「千手扉間」

シスイ「死んでるぞ?大丈夫かお前」

サスケ「余計なお世話だ」

シスイ「任務もせず恋人が休みの日はデートで他は修行か・・・俺達より酷い」

シスイ「でもお前あれだろ?マダラ倒したろ?」

サスケ「あんなの勝ちじゃない・・・だからもっと強くなってイタチもオビトもマダラだって」

サスケ「そしてナルト・・・」

シスイ「この好戦的な性格はいつか檻の中だな」

サスケ「暇なら手伝ってくれ」

シスイ「いや爺ちゃんに頼まれ事されてるけど・・・こっちの方が楽しそうか」

サスケ「悪いな」

シスイ「けど蛇の交尾とか食べさせてもらうのはあれだと思うけどな」

サスケ「言ってないよなそれ・・・」

シスイ「イタチには言った」

サスケ「チィ…お喋りが」

シスイ「どうするの俺」

サスケ「あんたと手合わせしたい」

シスイ「いやいや・・・嫌だよ」

サスケ「あんたは強い・・・下手すれば兄さん以上だ」

シスイ「は?待て待てイタチのが強いぞ」

サスケ「あんたの万華鏡写輪眼の能力だ」

シスイ「これ?うーん・・・今日は無理」

サスケ「何でだよ」

シスイ「さっき別天神使って気分悪いんだよな・・・吐きそう」

サスケ「なら聞きたい事がある・・・須佐能乎は出せるのか」

シスイ「あんなの出せるわけないだろオビトさんでも無理なんだし」

サスケ「あいつは片方カカシにやったんだからできないだろ」

シスイ「須佐能乎って言うのは稀なのイタチとマダラぐらいじゃないか?」

サスケ「・・・そうか」

シスイ「お前は出せるだろ?」

サスケ「2年間の修行で腕だけだ・・・」

シスイ「へえ!大した者だな!」

シスイ「うちは一族って言うのは愛の力で無限に強くなるんだ!知ってるよな?」

サスケ「ああ」

シスイ「たとえばマダラの柱間様に対する突き通す愛にオビトさんのリンさんに対する狂愛」

サスケ「・・・兄さんは」

シスイ「あいつ?あいつはそこら中に愛を撒いてるよ」

サスケ「それって!」

シスイ「おっとイタチはそういう男じゃないって知ってるだろ」

シスイ「イタチは寝取る事はしないし処女はノータッチ、避妊だってする」

サスケ「・・・モテるから兄さんは」

シスイ「寄って来る女性を断るのは失礼だってイタチは言ってる」

シスイ「それに里への愛かな?あいつ平和主義だし寛大だからなぁ」

サスケ「・・・」

シスイ「ちょっと待って!お前もモテるだろ!何で他人行儀なんだよ!」

サスケ「俺の場合は・・・顔で寄ってきてるから」

シスイ「出た・・・この兄弟名物の顔のせいにする言い訳」

サスケ「あいつだって最初はそうだった・・・けど一緒に任務したりして俺の心を見てくれた」

シスイ「自分の世界に入ってるなこいつ・・・オビトさんが殴りたくなる気持ちがわかる」

サスケ「俺も次第にあいつが俺を心から心配してくれるって感じて・・・惚れた」

シスイ「ストップ!もういいから!」

サスケ「あんたの愛は」

シスイ「俺は・・・」

シスイ「無い・・・考えてみたら無い」

サスケ「な、無いのか」

シスイ「無いんだよ・・・」

サスケ「ほら兄さんみたいに」

シスイ「俺はモテない」

サスケ「オビトみたいにストーカーは」

シスイ「する相手が居ない」

サスケ「マダラ」

シスイ「ホモじゃない」

サスケ「・・・すまない」

シスイ「その同情するのやめてくれないか・・・涙が出てくる」

サスケ「いや俺は同情はしてない」

シスイ「何で無いの俺・・・考えろ俺・・・あるはずだ」

サスケ「・・・」

シスイ「無い・・・やっぱり無い!何で無いんだ俺だけ!」

サスケ「そ、そのうち見つかるんじゃ」

シスイ「何故だ・・・何故なんだ・・・なあサスケ」

サスケ「俺に言われても困る」

シスイ「爺ちゃん・・・何で爺ちゃんは結婚できたんだ・・・?」

シスイ「父さん・・・父さんはどこで母さんと出会ったんだ・・・」

シスイ「愛ってなんだ・・・何なの愛って・・・」

扉間「うちはイタチ」

イタチ「はい?これは扉間様」

扉間「驚かぬのか」

イタチ「ええ」

扉間「うちは一族始まって以来の天才児・・・その威風堂々とした振る舞いシスイとは大違いぞ」

イタチ「シスイとは会ったのですね」

扉間「うむ、大金を貰った」

イタチ「大金・・・幻術にかかっているのか。この御人を幻術にかけるとは相変わらずの威力だ」

扉間「わしは今」

イタチ「現代のうちは一族を見極め納得せねば・・・戦争ってところですかね」

扉間「仕方の無い事ぞ」

イタチ「しかしあなたと一族が全面戦争すれば死傷者は多数」

扉間「心得ておる。だがこれも忍界の平和のためよ」

イタチ「一つ提案しましょう。うちは一族から一人代表を出しあなたと戦う」

扉間「代表?」

イタチ「ええ、あいつもあなたとは戦う気ですからね」

扉間「して名は」

イタチ「うちはサスケ・・・うちは一族の希望です」

扉間「場と日時は」

イタチ「終末の谷・・・日時はわかりません」

扉間「わからぬ?」

イタチ「その時になればうちの優秀な伝書鷹があなたのところへ向かいます」

扉間「良かろう。わしとて戦争は好かん」

イタチ「呑んでくれますね」

扉間「どういう男ぞ」

イタチ「天才・・・でした」

扉間「でした?」

イタチ「学校では天才でしたがそこを出れば落ちこぼれでしたよ」

扉間「落ちこぼれとわしを戦わせるというのか」

イタチ「意外にも落ちこぼれ方が才能豊かなのですよ」

イタチ「天才は所詮ただの天才・・・落ちこぼれは無限の可能性を秘めています。努力次第ですが」

扉間「ほォ」

イタチ「だからご理解いただきたい」

扉間「ならば楽しみに待っておるサスケとやらを」

イタチ「それとスケベです」

扉間「助平?やはりうちはの者ぞ・・・」

イタチ「思春期ですからね。許してください」

イタチ「行ってしまわれたか・・・さすが扉間様」

イタチ「俺が恐怖を感じている・・・この前のオビトさん以来だ」

デイダラ「何やってんだお前?」

サソリ「知り合いか?」

イタチ「いや」

飛段「それより聞いてくれよ角都の奴が急にビビりやがってよ逃げちまった」

グルグル「な、なあイタチ・・・あれって」

イタチ「シッ」

グルグル「こういう時にオビトがいればな」

イタチ「オビトさんは旅の途中だ」

グルグル「本気で戦えばどうなるイタチなら」

イタチ「勝てる見込みはほんの少しあるが・・・まあ敗北するだろうな」

グルグル「お前でも?」

イタチ「世の中は広い。俺より強い忍だって居る」

イタチ「それにあの御方の真骨頂は・・・」

グルグル「な、何」

イタチ「それは俺より実体験したマダラに聞いた方がいい」

グルグル「聞いた事あるけど正々堂々と卑劣な事するんだろ」

イタチ「そうだ。強く頭脳明晰でさらに卑劣・・・」

イタチ「敵に回し無事に済んだ者は居ないと謳われているのが千手扉間様だ」

シスイ「あ!愛はないけど友達は多いぞ俺!」

サスケ「と、友達?」

シスイ「イタチほどじゃないけど愛も友情も一緒だろ」

サスケ「友達って・・・やっぱ自分から遊びに誘うのか?」

シスイ「そうだよ。友達居るだろ?」

サスケ「友達・・・友達か」

シスイ「どうしたんだお前」

サスケ「いや・・・仲間と友達は一緒?」

シスイ「微妙に違う」

サスケ「そうか・・・」

シスイ「何だよこいつ・・・また考え込んで」

シスイ「こいつツッパってるわりに変に真面目なんだよな」

サスケ「友達・・・」

シスイ「じゃあ帰るな俺」

サスケ「すまなかった今日は」

シスイ「親友の弟は俺の弟みたいなものだし気にするなよ」

鷹「キー!」

サスケ「連れて来たか」

サクラ「どうしたのサスケくん?」

サスケ「悪かったな呼び出して」

サクラ「今帰って来たところだから・・・何かあったの?」

サスケ「キバとかシカマルは俺の友達か?」

サクラ「え?」

サスケ「友達になるのか?」

サクラ「うーん・・・少し違うかなぁ」

サスケ「やっぱり違うか・・・」

サクラ「で、でも前に比べたら輪に入れてるから!」

サスケ「友達って何するんだ?手合わせとか手裏剣の投げ合い?」

サクラ「それ修行」

サスケ「・・・」

サクラ「別に難しい事じゃないよ。男の子ならキャッチボールしたり」

サスケ「球の投げ合い・・・やってみるか」

サクラ「何を?」

サスケ「友達を作る・・・簡単な事だ・・・多分な」

サクラ「サスケくんが友達を・・・」

サスケ「できると思うか?」

サクラ「・・・うん!サスケくんなら大丈夫よ!」

サスケ「家について開けるんだろドアを」

サクラ「その前にノックしてちゃんと挨拶するんだよ」

サスケ「挨拶?顔見知りだろ」

サクラ「ほら親とか出てくる方が多いから、ちゃんとお邪魔しますって」

サスケ「お、お邪魔します・・・」

サクラ「それで例えばキバならキバくんは御在宅でしょうかって」

サスケ「ご、御在宅でしょうか・・・」

サクラ「自分に自信を持ってサスケくん!何も悪い事じゃないんだから!」

サスケ「あ、ああ」

サクラ「少し心配ね・・・ちゃんとできるか見に行こうかな」

サスケ「他には何か無いのか」

サクラ「それでいいよ」

サスケ「そうか?そうだな・・・送ってく家まで」

サクラ「何か緊張してるなサスケくん・・・そうだ!」

サクラ「誰も居ないんじゃガッカリするだろうからみんなに連絡しておこ」

サスケ「大蛇丸の修行に比べれば楽だ・・・兄さんと戦う事に比べれば楽だ・・・」

サクラ「頑張れサスケくん・・・みんなサスケくんの事ちゃんと理解してるんだから」

翌日

サスケ「さて・・・行くか」

サスケ「まずはナルトの家だ」

イタチ「ボールか?珍しい修行だな」

サスケ「あ、ああ・・・ちょっとな」

イタチ「そうかキャッチボールか・・・そうかそうか」

サスケ「ち、違う!」

イタチ「俺もシスイとはよくやったものだ」

サスケ「修行だって言ってんだろ・・・誰が球の投げ合いなんて」

イタチ「お前はやはり一族の希望だ」

サスケ「な、なんだよ」

イタチ「強くなれサスケ」

サスケ「言っとくけど1人で修行だからな」

イタチ「ああ1人でな」

サスケ「そうだよ1人でやるんだよ」

サスケ「ナルトの家・・・余裕だろ」

サスケ「なるべく親が出ない方が俺には好都合だ・・・さてと」

サスケ「待てよ・・・ナルトを遊びに誘うなんて俺のプライドが」

ヒナタ「サスケくんが玄関前に立ってるよ」

ナルト「開けちゃダメだってばよ」

ヒナタ「サスケくんのためだよね」

ナルト「ここで誘わなきゃサスケってば一生ダメだってばよ」

ナルト「サスケも辛いんだよなァ・・・友達の家に行くなんて始めてだから・・・」

ナルト「でも始めてが俺で・・・嬉しいってばよ」

サスケ「せっかくサクラが俺に教えてくれたんだ・・・やらなきゃいけねェ・・・」

サクラ「頑張れサスケくん・・・!もう少しだから・・・!」

サスケ「ナルト・・・くんは・・・ご、御在宅でしょうか・・・」コンコン

サクラ「言えた!凄いよサスケくん!」

ヒナタ「ナルトくん!」

ナルト「サスケェ!俺ってば待ってたってばよ!!!」

ナルト「上がるってばよ」

サスケ「親は」

ナルト「父ちゃんは虫取りに母ちゃんは町内旅行だってばよ」

サスケ「な、何でヒナタが居るんだよ・・・」

ナルト「それは言えねェ・・・」

ヒナタ「・・・」

サスケ「帰ってもいいんだぞ俺」

ナルト「サスケェ!」

ヒナタ「サスケくんお茶です」

サスケ「・・・」

ナルト「次は誰だってばよ」

サスケ「今日は別にお前だけでいい・・・」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「今日はお前で明日は・・・キバやシカマルでいい」

ナルト「わかるってばよ・・・」

サスケ「ボール・・・ほら」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「キャッチボール・・・やるんだよ」

ナルト「わかるってばよ・・・」

サクラ「あ、出てきた。次は誰の家に行くんだろ」

イタチ「今日はナルトくんだけだサスケの性格上」

サクラ「イタチさん何処から」

イタチ「後ろから」

サクラ「・・・」

イタチ「どう思うサスケは」

サクラ「どう・・・って言われても」

イタチ「あいつは視野は狭い気が短い口も頭も悪い礼儀知らず猪突猛進でセンス最悪と悪いところだらけだ」

サクラ「イタチさん!お兄さんならそこまで言わなくても!」

イタチ「事実だから仕方ない」

サクラ「サスケくんだっていい所もある」

イタチ「それも知ってる。ただ・・・あれじゃな」

サクラ「サスケくんはただ人より少し不器用なだけだから」

イタチ「不器用だから蛇の交尾の話するんだろな・・・」

サクラ「な、何でそれを」

イタチ「シスイ」

サクラ「余計な事ばかり言って・・・」

ヒナタもう恋人越えて夫婦だな。

イタチ「蛇の交尾とは長い長い時間をかけするそうだ」

イタチ「賢い君なら何となくわかるね?」

サクラ「わかりません」

イタチ「そうか・・・なら素直に言うとサスケは性欲が強くてね」

イタチ「抱きたいんだろうな君を・・・サクラちゃんだってそれを望んでるんじゃないか?」

サクラ「私は」

イタチ「いいさ何も言わなくても俺にはわかる。実に若者らしい感想だと俺は思う」

イタチ「蛇になろうかサスケもサクラちゃんも」

サクラ「・・・あまり変な事を言うとお母さんに言いますよ」

イタチ「待て!母さんはダメだ!」

サクラ「やっぱりお母さんが弱点なんだこの人」

イタチ「母さんには言ってはならない・・・頼む」

サクラ「じゃあ変な事は言わないでください」

イタチ「わかった。遠回しで言う」

サクラ「本当に言いますよお母さんに」

イタチ「黙るしかないな・・・誰だ俺の弱点を教えた者は」

イタチ「シスイか・・・何でも喋るなあいつは」

ナルト「投げるってばよサスケ」

サスケ「ナルト!影分身だ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「四方八方から投げつけて俺がキャッチする」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「ボールなら沢山持って来た」

ナルト「行くってばよサスケェ!」

サクラ「サスケくん・・・それ遊びじゃなくて修行よ」

イタチ「・・・クナイ投げつけてみるか」

サクラ「イタチさん」

イタチ「フッ、冗談だ。楽しそうな顔してるじゃないかサスケは」

サクラ「わ、笑ったイタチさんが・・・」

イタチ「これでいいんだ」

サクラ「え?」

イタチ「遊びだろうと修行だろうと楽しむのが一番なんだと俺は思う」

イタチ「サクラちゃんもそう思うだろ?」

サクラ「はい!」

イタチ「じゃ引き続き頼むよサスケの事をこれからもこの先も」

サクラ「この先?」

イタチ「あいつが死ぬまでだ・・・そう簡単には死なないだろうがあいつを見守ってやってくれ」

原作でも後半はそんな感じ(ゲスイ方向で)だったし

???「里長ならば政略結婚は当然ぞ」
っ渦の国のマーク

ヒナタ「ナルトくんそろそろ時間が」

ナルト「そうだってばよ」

サスケ「何でこいつは涼しい顔してんだ・・・疲れないのか」

ナルト「俺達ってばこれで帰るってばよ」

サスケ「待て。まだ夕方だろ」

ナルト「夕飯を作るってばよ」

サスケ「それならヒナタに・・・」

ナルト「俺が当番だってばよ」

ヒナタ「買い物しないと」

サスケ「・・・そうか」

ナルト「今日は楽しかったってばよ」

ヒナタ「楽しかった」

ナルト「これでいいんだよなァ・・・サクラちゃん」

サクラ「上出来よナルト・・・本当にサスケくんと遊んでくれてありがとう・・・」

サスケ「・・・明日は誰の家に遊びに行こうか」

サスケ「ナルト・・・せめてボールぐらい片付けろよ」

サスケ「チィ…どれだけ持って来たるんだよ俺」

サクラ「はいボール」

サスケ「サ、サクラ!?どうしてここに」

サクラ「えーっと・・・偶然?」

サスケ「・・・」

サクラ「誰と遊んだの?」

サスケ「ナルトだ・・・お前に言われた通りちゃんとやった」

サクラ「ふーん・・・何して遊んだの?」

サスケ「キャッチボールだ」

サクラ「そっか・・・楽しかった?」

サスケ「ああ楽しかった気がする」

サクラ「それなら良かった!」

サスケ「明日はキバにしようと思う」

サクラ「うん!頑張れサスケくん!」

サスケ「友達・・・俺もあんな風になれると思うか」

サクラ「あんな風?」

サスケ「あ、暁みたいな・・・な?」

サクラ「暁みたいなのはオススメしないけど」

サスケ「いや友達同士なら奴らの結束力は高いから」

サクラ「仲良いと言えばいいけど」

サスケ「だから俺もあんな感じでナルトとかキバとかシカマルとか・・・」

サクラ「なれる!サスケくんなら絶対になれるから!」

サスケ「俺はコミュニケーションが苦手だから時間がかかりそうだ」

サクラ「そう深く考えなくてもいいんだよ?」

サスケ「・・・」

サクラ「今日のような感じでいいと思うサスケくんは」

サスケ「・・・そうだな」

サクラ「そうだよ」

サスケ「お前もしかして見てたか?今日のような感じって」

サクラ「いや・・・見てないけど」

サスケ「本当か?」

サクラ「う、うん・・・」

サスケ「・・・送ってく家まで」

サクラ「いいの?いつもいつも」

サスケ「今日の出来事をじっくり話したいからな」

サクラ「よっぽど楽しかったんだろうなサスケくん」

サクラ「これなら私が見てなくてもちゃんとやれるよねサスケくん!」

サスケ「これで1対1の友達付き合いはわかった・・・次は多人数だな」

サクラ「サスケくん?」

サスケ「いや・・・サクラ送ったら見に行くか奴らを」

サクラ「暁のこと考えてるでしょ?顔に出てるよ」

サスケ「・・・」

サクラ「大人数での遊び方?」

サスケ「あ、ああ・・・参考になりそうだから」

サクラ「・・・行く?今から」

サスケ「お前はついて来るな。もう飯時だ・・・女が」

サクラ「サスケくん程じゃないけど強くなった!だから大丈夫よ!」

サスケ「強いとか弱いじゃなくて・・・お前の親とか・・・何か連れ回してるみたいだろ」

サクラ「・・・でもサスケくんが心配だから」

サスケ「わかった・・・少しだけなら付き合ってもいい。少しだけだぞ」

サクラ「うん!」

イタチ「今日は木の葉のゴミポイ捨て問題について話し合おうか」

デイダラ「おい!リーダーはどうした!」

長門「あいつなら子供が熱出したとかで家に帰ったぞ」

デイダラ「だからって何であいつが!」

サソリ「一番仕切りたがりだからだろイタチは」

デイダラ「チィ…」

イタチ「この用に里には幾つももゴミ箱が設置してあるのに対してそこら中にゴミが散乱・・・」

サクラ「やってるやってる」

サスケ「静かにしろ。勘付かれるぞ」

飛段「捨てる奴が悪りいんだよ!なあ!」

角都「最近のガキは何でも捨てりゃいいと思ってるから困る」

サクラ「あの人達って全員歳離れてるんだよね」

サスケ「なのに仲がいい・・・何でだ」

サクラ「話が合うんじゃない?サスケくんもみんなと話が合うもんね?」

サスケ「あ、ああ」

長門「よく考えたら俺って黒幕だから仕切ってもいいんだよな・・・ん?」

サクラ「・・・」

サスケ「・・・」

長門「マズい・・・何で居るんだこいつら・・・バレたら格好の遊びの的にされるぞ」

イタチ「どうかしましたか?」

長門「な、何でもない・・・今ならバレてない・・・!退散するんだ・・・!」

イタチ「続いてのお題はこれだ」

飛段「暁に女性メンバーを入れよう・・・」

イタチ「そうだ」

サソリ「そういや女って1人だけだったよな」

角都「滅多に顔を出さないがな」

イタチ「どうだ」

デイダラ「お前にしちゃいい事を言うな、うん」

イタチ「入れるべきか否か」

角都「入る奴はいるのか?俺達と実力が釣り合ってる女が」

イタチ「1人は確定している。サクラちゃんだ」

サソリ「あいつか・・・俺に打ち勝ったぐらいだからな」

飛段「いやいや!やめろってあいつヤバいって!ぶん殴られたことねえだろ!」

デイダラ「ビビってんのか?」

イタチ「女湯に突撃して殴り続けられた事があったな」

飛段「お前のせいだ・・・お前のせいだろうが!」

サクラ「う、嘘でしょ・・・私が暁候補なんて」

サスケ「すまないな。俺と一緒に居るからお前まで巻き込んで」

サクラ「え?い、いいよ・・・気にしてないし」

長門「イタチ・・・タイミングが悪いぞ・・・」

サソリ「容姿はいい」

角都「性格も最近のガキにしちゃハッキリしてる」

イタチ「何と言っても俺の義妹になる。大丈夫だろ」

飛段「馬鹿野郎!考え直せ!」

デイダラ「義妹?またうちは一族かよ!多すぎだろうちは一族!ふざけんな!」

飛段「そうだそうだ!暁なのかうちは一族の集いなのかどっちなんだよ!」

イタチ「少し文句が多いぞ」

デイダラ「旦那!容姿はいいけど足りねえだろ!」

サソリ「何が」

デイダラ「胸だ!そうだろ皆!」

サソリ「言われてみれば・・・確かにな」

角都「ああ」

長門「イタチ!中止だ!やめようこの話題は!」

イタチ「この話題を中止したい者は挙手して」

イタチ「・・・居ませんね」

長門「くっ・・・何て事だ」

サクラ「別にいいじゃない胸ぐらい・・・何なのよあの人達・・・!」

サスケ「落ち着け頭がガキなんだ。胸なんて関係ない自分に自信を持て」

イタチ「そこまで文句を言うなら成長させればいいだけだ」

サクラ「腹立つけど・・・サスケくんの友達作りの参考のために我慢しなきゃ・・・」

サスケ「帰るか」

サクラ「い、いいよ。我慢するから・・・」

サスケ「俺のためにお前が傷つく必要はない。参考になった」

サクラ「・・・成長しないよね私」

サスケ「胸なんて飾りだ。俺からすれば関係ない」

サクラ「そう思う?」

サスケ「ああ・・・何度も言うが俺はそんな目でお前を見ていないから安心しろ」

サクラ「うん!」

サスケ「いつか必ずボコボコにしてやるからな・・・あの連中を」

イタチ「成長させればいいだけだ」

デイダラ「どうやって」

イタチ「サスケ次第」

角都「サスケ次第・・・できるのあいつ」

イタチ「奴はそういう事に興味津々なくせに中々言い出せない」

サソリ「ツッパってるくせにな」

デイダラ「オイラ嫌だぞ!あいつ助けるの!生意気なんだよあいつ!」

イタチ「それはサスケがするべき事だ。俺達は助言してやればいい」

イタチ「新しいメンバーを入れるのに賛成な者は手を挙げて」

サソリ「・・・」

飛段「・・・」

イタチ「長門さんは?」

長門「俺はこのままで良いと思う」

イタチ「角都はどうして」

角都「下手に増えても邪魔くさい」

イタチ「デイダラは・・・別にいいか」

デイダラ「チィ…」

イタチ「弱ったな・・・仕方がない。しばらく旅に出ます」

長門「どこ行くんだ?」

イタチ「この多数決を決着させるべく残りのメンバーを探します」

デイダラ「どうせ鬼鮫だろ!出来レースだ!」

イタチ「ならゼツにするか、奴らは常に公平だ」

角都「居場所わかるのか?」

イタチ「アテはある」

サクラ「明日はキバだっけ?」

サスケ「ああ」

サクラ「そうだ!連絡はちゃんとしておいた方がいいよ?居ないとガッカリするだろうし」

サスケ「わかった」

サクラ「参考になったと思うけど・・・大人数でサスケくん喋れるよね?」

サスケ「大丈夫だ」

サクラ「それと友達作るのはいいと思うけどさ・・・任務もちゃんとやらないと」

サスケ「俺に合った任務が無い以上、仕方がない」

サクラ「・・・暁メンバーみたいになっちゃうよ」

サスケ「それは・・・困る」

サクラ「じゃあしようか!」

サスケ「それをすれば修行の時間やお前と」

サクラ「それなら私のために時間を削らなくてもいいから!」

サスケ「時間を削るとか削らないとかじゃなくて・・・お前は俺の」

イタチ「あるぞ任務が」

サスケ「・・・出やったな」

イタチ「ついて来い」

サスケ「謝れよサクラに!なあ!」

サクラ「サスケくん!落ち着いて落ち着いて」

イタチ「何か悪い事したか俺?覚えがない」

サスケ「この野郎・・・」

サクラ「ゼツってあの白黒の植物を?」

イタチ「そう探すんだ」

サスケ「なら1人で行けよ」

イタチ「俺が聞いた話によれば何でも今やゼツの里なんてものを作ったらしい」

サスケ「な、なんだ・・・それ」

イタチ「とグルグルが言ってた」

サスケ「あいつが」

イタチ「グルグル情報は6割が嘘で4割は本当だから信憑性がある」

サクラ「任務・・・でもイタチさんと一緒じゃ・・・」

シスイ「あれ?何やってんだ?」

イタチ「3人目」

サクラ「シスイさんが居れば平気・・・かな?」

シスイ「3人目?それより聞いてくれよ爺ちゃんが」

イタチ「さて最後のメンバーを探すか」

サスケ「これで十分だろ。あの植物が反抗しても別に対して」

イタチ「10万体・・・もし攻撃してくるのなら俺達3人で10万体を相手にしなければならない」

サスケ「10万体!?」

イタチ「それも工場で作る白ゼツじゃない。天然のゼツは・・・キバくんが6人分の強さだ」

サクラ「キバが6人・・・それって赤丸を入れて?」

イタチ「赤丸抜きでの強さだ」

サスケ「でも俺は明日」

サクラ「行った方がいいと思う。遊ぶのならいつでもできるんだし」

サスケ「行った方がいいと思うか?」

サクラ「少し不安だけど・・・別に戦うわけじゃないからね」

イタチ「あくまでゼツを引き入れるだけで争う事はないだろう。ゼツは穏健派の部類だ」

サスケ「でも10万体だろ?攻撃する可能性だってあるんだろ兄さん」

イタチ「だからこそ4人目を入れる。行くぞサスケ、シスイ」

サスケ「4人目って誰だ・・・誰なんだよ」

シスイ「面倒な事に巻き込まれたな・・・どうすんの俺」

サクラ「シスイさん」

シスイ「どうした?」

サクラ「サスケくんの事をよろしくお願いします!」

シスイ「いや・・・何か責任重大になって来たぞ・・・意味がわからないのに」

サクラ「サスケくん・・・やっと友達を作ろうと頑張ってて私もその手助けがしたい」

サクラ「だからサスケくんを・・・」

シスイ「そうなんだ・・・なあイタチ!サクラちゃん連れてくのは」

イタチ「女の子は危険だ」

サクラ「お願いしますシスイさん」

シスイ「ま、任せて・・・なあに心配ないさサスケなら・・・」

シスイ「多分だけどね・・・ハハハ・・・」

サクラ「頑張れサスケくん・・・そして無事に帰って来て」

イタチ「ここに4人目が居る」

サスケ「兄さん・・・本気かよ」

イタチ「マダラを起こそう」

シスイ「やめろって!任務どころの騒ぎじゃないぞ!」

イタチ「二度寝中だから簡単に起きるだろ」

サスケ「もっとマシなの居るだろ」

イタチ「マダラはオビトさん以上にゼツとの付き合いが長い」

シスイ「素直に言うこと聞くか?」

イタチ「うちは一族は代々騙されやすい家系」

サスケ「何か方法があるのか」

イタチ「まずシスイが別天神でマダラに幻術をかける。柱間様のお姿を見せるんだ」

シスイ「えーっ!またやるのあれ?勘弁してくれよ」

イタチ「そうすれば勝手について来るだろ」

サスケ「起きるのかこいつ」

イタチ「千年殺しと千鳥を合わせが術で起こす!やるんだサスケ」

サスケ「ったく・・・行くぞ」チチチチチチ

サスケ「千鳥!!!」ズブッ

マダラ「ンガッ!?」

イタチ「起きたか」

シスイ「別天神!あー・・・気持ち悪い・・・」

イタチ「おはようございます」

マダラ「だ、誰だ・・・俺のケツに」

シスイ「は、柱間様です」

マダラ「柱間ァ!まさか柱間が俺のケツに!?」

イタチ「起きないから突っ込んだと柱間様は」

マダラ「柱間ァ・・・!」

イタチ「成功か」

シスイ「成功したみたい」

マダラ「待て柱間!逃げるな!」

サスケ「どうなってるんだ」

シスイ「俺の別天神はどんな忍をも幻術にかける」

イタチ「気づかれないうちにな」

サスケ「知ってるけど・・・どうすんだあれ」

マダラ「柱間ァ・・・どこだ柱間ァ・・・!」

イタチ「俺について来れば柱間様に会えますよ」

マダラ「ほォ・・・いいだろう柱間の元に連れていけ」

サスケ「あ、あいつでも引っかかるのかよ」

シスイ「それだけじゃないんだよ。そうだろイタチ?」

イタチ「うちは一族は代々頭が弱い・・・戦闘ぐらいしか取り柄がないからな」

マダラ「ゼツ?」

イタチ「ええ探しましょう」

マダラ「くだらん戯言を」

イタチ「あ、柱間様」

マダラ「何!?」

イタチ「そうですか柱間様もゼツに会いたい・・・なるほどなるほど」

マダラ「お前も会いたいか柱間ァ!何せゼツは俺とお前の子供みたいなものだからな!」

サスケ「は?何言ってんだお前」

マダラ「かつて俺は柱間を食った」

サスケ「大丈夫かこいつ」

イタチ「精神を病んでるんだ」

マダラ「その肉片を俺は植えた・・・ククク首筋の肉片だ柱間の・・・」

シスイ「こ、怖いぞこの人・・・さすがうちはの爪弾き者だ・・・」

マダラ「俺の唾液入りのそれは気がついたらゼツになっていた。お前らのよく知る白ゼツにな」

イタチ「いや黒ゼツの話じゃあれは無限月読の成れの果ての姿だって」

マダラ「そんなこと俺は知らん!」

イタチ「事実らしいです」

マダラ「黒ゼツは俺の分身のような」

イタチ「いや奴は大筒木カグヤの産み落とした言わば三男坊らしいですよ」

マダラ「・・・バカにしてるのか俺を」

イタチ「いいえ事実らしいです」

マダラ「あの畜生が・・・俺を騙していたのか・・・!」

イタチ「これは暁メンバーも知っている事ですよ」

マダラ「くっ・・・」

イタチ「面白いぐらいに慕われませんね・・・可哀想なお方だ」

シスイ「挑発はやめろ!殺されるぞ!」

マダラ「昔から俺は慕われ事などなかった。父親でさえも俺と柱間の交際を認めなかった」

サスケ「そりゃそうだろ」

マダラ「だがイズナは俺を理解してくれた。サスケにそっくりなイズナはな」

サスケ「あんたの弟だったな」

マダラ「少しドジだが可愛い弟だった」

イタチ「それに比べて兄の方は男色家で気が短くニヤニヤしていて」

マダラ「オビトもこの事は知っているのか」

イタチ「始めてゼツと知り合った日に聞いたと」

マダラ「俺が育ててやった恩を忘れたか・・・あいつめ!」

イタチ「オビトさんは言ってました。マダラはゼツからかなり嫌われていると」

マダラ「だから何だゼツの一匹や二匹」

イタチ「一族からハブられゼツ達には嫌われメンバーからもハブかれて・・・可哀想に」

マダラ「駆逐してやろうか木の葉を!」

イタチ「柱間様が泣いておられますね・・・え?大人しくイタチのいう事を聞けと」

マダラ「柱間ァ・・・お前がそこまで言うのなら・・・手を貸してやる」

イタチ「ありがとうございます」

イタチ「行こうか」

サスケ「もう行くのか兄さん」

イタチ「俺達の足ならばすぐに付けそうな・・・気がする」

シスイ「ならさっさと行こう!ストレスで体調が悪くなりそうだ!」

マダラ「フン」

イタチ「俺達は今日より・・・チームうちはだ」

シスイ「ど、どうですマダラ様・・・いいセンスしてるでしょイタチ」

マダラ「最低だな」

イタチ「そのノリの悪さが友達ができない原因ですよ」

マダラ「貴様!」

シスイ「いやいや!余計なこと言わなくていいから!頼むよイタチ!」

サスケ「先が思いやられる・・・」

シスイ「サスケは先行ってていいから」

サスケ「いや場所が」

シスイ「一緒に居たらお前危ないから!サクラちゃんと約束した俺の立場考えてくれよ!」

イタチ「イズナ様も泣いておられる・・・」

マダラ「俺は呼び捨てでイズナは様付けか」

イタチ「尊敬できませんからねあなた」

マダラ「この・・・」

シスイ「だからやめろってイタチも!マダラ様も一々怒らないでくださいよ!」

シスイ「俺が死ぬ・・・何でこんな事になってんだ俺・・・」

キバ「は?昨日も待ってやったのに今日もかよ?」

サクラ「だからごめんって」

キバ「冗談じゃねえよ!遊んでやってくれって言うから待機したのに・・・ったくサスケは」

サクラ「本当にごめん!これからもサスケくんと仲良くしてあげて!」

キバ「俺とあいつじゃ性格が合わねえんだよ。そりゃ仲間だとは思うけどダチって言われたら」

サクラ「・・・」

キバ「遊びに来たからって普通はダチになれると思うか?甘いんだよその考えが」

サクラ「確かにそうだけどサスケくんは頑張って練習したり友達になりたがってるのよ」

キバ「ダチの意味わかるか?要は性格とかだよ。ガキの頃はスカして他人を見下してたくせによ」

キバ「ちょっと甘くしたらダチになりてえなんて虫が良すぎじゃねえか?」

サクラ「そこまで言うことないでしょ!頑張ってるんだからサスケくん」

キバ「あいつも焼きが回ったな・・・見舞いしてやった時も今回もサクラに頼んで」

サクラ「あれは私が」

キバ「あいつに言っとけよ甘ったれるなって!じゃあな!」

サクラ「あ、キバ!」

ナルト「キバァ!!!」

キバ「ナルト!?」

ナルト「だってばよ!」バキッ

キバ「ってえ!いきなり何しやがんだ!」

ナルト「てばよ!てばよ!てばよ!てばよ!てばよ!てばよ!」バシバシバシバシバシバシ

サクラ「ナルト!いくら何でもやり過ぎよ!」

シカマル「ここはナルトに任せてやろうぜ」

サクラ「でもナルトとキバじゃ」

シカマル「これは戦闘じゃねえ喧嘩だ」

キバ「てめえ!」

ナルト「お前ってばそこまで言うことねェ・・・てばよ!」バシッ

シカマル「男同士ならダチ同士なら喧嘩ぐらいするってもんだ」

キバ「野郎!殴りやがって」

ナルト「てばよ!てばよ!てばよ!てばよ!てばよ!てばよ!」バシバシバシバシバシバシ

キバ「くっ・・・」

シカマル「それに少しサスケに対して過保護すぎなんじゃねえかって思うぜ」

サクラ「だって心配だから」

シカマル「サスケのプライドって奴は考えてやろうぜ。めんどくせぇけどよ」

ナルト「キバァ!」

キバ「ナルトォ!」

キバ「・・・俺の負けだ」

ナルト「わかるってばよ」

サクラ「あんた加減しなさいよ」

ナルト「わかるってばよ」

シカマル「そういやサスケは」

サクラ「任務だって」

ナルト「わかるってばよ・・・サクラちゃんがサスケに過保護になる気持ちが」

ナルト「サクラちゃんってば昔虐められてて友達が中々できなかったから思うんだよなァ」

ナルト「デコなんてシカマルのが広いのに理不尽な虐めを受けて・・・俺ってば痛いほどわかるってばよ」

キバ「そんなの気の持ちようじゃねえか」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シカマル「立ち向かえって事だろ」

ナルト「わかるってばよ・・・やっぱりサスケもサクラちゃんも俺に似てるんだよなァ」

ナルト「俺ってば昔からキバが居てシカマル、チョウジが居るけどわかるってばよ」

ナルト「虐められてたサクラちゃんと一人ぼっちだったサスケの気持ちがわかるってばよ」

ナルト「辛かったんだよなァ・・・すげえわかるってばよ・・・」

サクラ「・・・そんな所よ。痛いほどわかるのサスケくんの気持ちが」

ナルト「俺もサスケも支えてくれる女の子が居て凄く幸せだってばよ・・・なァキバ」

キバ「自慢かよ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「派手に殴りやがって・・・クソ」

ナルト「悪かったってばよ」

キバ「チッ」

ナルト「キバァ!俺ってばちゃんと謝ってるのになんて態度だってばよ!」

サクラ「ナルト!」

ナルト「キバを許すってばよ」

キバ「どうにかならねえのかよ」

シカマル「昔からあんな感じだったろ」

キバ「少しおかしいぜナルトの奴」

ナルト「キバァ!」

シカマル「いいから落ち着けよお前は」

ナルト「わかったってばよ」

サクラ「こんなに怒りを爆発させるナルトなんて始めてみた」

ナルト「俺も怒るってばよ」

サクラ「過保護か・・・そうよねサスケくん1人でどうにかしないとね」

ナルト「サクラちゃんはこっそりアドバイスを与えるだけでいいんだってばよ」

サクラ「それもそうね。たまにはいいこと言うじゃないナルトも!」

ナルト「へへへ・・・褒められてるってばよ・・・へへへ・・・」

キバ「ヒナタにチクるぞ。ニヤニヤしやがって」

ナルト「キバァ!お前ってばいつからそんな卑怯者になったってばよ!」

サスケ「・・・!」

イタチ「どうした」

サスケ「いや悪寒が」

イタチ「サクラちゃんが寝取られたんだな・・・死んだなサスケ」

マダラ「まだ女の尻を追いかけてるのか!オビトと同類だお前も」

イタチ「いや唯一の違いはあの当時の2人はどっちもお互いの尻を追いかけてました」

シスイ「それに2年前と状況は変わりましたしね」

マダラ「くだらん!女の何がいいんだ!遠巻きでキャーキャー騒いで煩いだけだ」

イタチ「だって」

サスケ「な、何が」

マダラ「平気で抱きついたり汚らわしい・・・それに比べて柱間はいい!」

イタチ「抱きつくはあからさまな好意は見せるわ・・・なあサスケ」

サスケ「うるせえな」

マダラ「お互い傷つけ合うあの至福の時・・・フフフ!」

イタチ「そんなに女性は嫌いですか?」

マダラ「当たり前だ!ウザいというやつだな今風に言えば」

イタチ「ウザいのか・・・どうだサスケ」

サスケ「・・・言いたいことがあるなら言えよ」

イタチ「・・・あれを見ろ」

シスイ「死体だよ死体!くわばらくわばら・・・何で死体に遭遇するんだ」

イタチ「どうします」

マダラ「捨てておけ屍など見飽きた」

シスイ「見るな・・・見たら化けて出るぞ・・・」

サスケ「ちょっと待てよ」

マダラ「屍が珍しいか」

サスケ「いや・・・兄さん」

イタチ「どうした」

サスケ「これオビトだ」

イタチ「確かにオビトさんに似ている・・・あの人がそう簡単に」

黒ゼツ「ソレハ俺ガ説明シヨウ」

マダラ「黒ゼツ!よくも俺を」

シスイ「柱間様だ!見てください!」

マダラ「どこだ柱間は!どこだ!」

イタチ「何でオビトさんは死んだんだ」

黒ゼツ「オビトハ死ンジャイナイ輪廻眼会得ヲミスシテ仮死状態ニナッテイル」

イタチ「輪廻眼・・・あれは確か死の恐怖」

黒ゼツ「ソレト千手とうちはノ両方ノ力ヲ持ツ者ガ開眼条件ダ」

イタチ「この人が千手一族の力なんて持っていたか」

黒ゼツ「修行時代ニゼツノ種ヲフリカケノ如クカケテイタオカゲデ力ヲ得テイル」

イタチ「この人らしい」

マダラ「輪廻眼だと?楽して手に入れる代物ではないぞ!」

サスケ「輪廻眼ってあれとかあいつが持ってるあれだろ」

イタチ「写輪眼の究極進化ってところだ」

イタチ「写輪眼から万華鏡写輪眼にさらに永遠の万華鏡写輪眼となりごく稀に輪廻眼を開眼させる」

サスケ「それ本当かよ」

マダラ「起きんかこの大馬鹿者が!!!」

オビト「グフッ!いってえな!誰だ!」

イタチ「お久しぶりですねオビトさん」

オビト「イタチにシスイ!それにサスケ!ついでにマダラ・・・お前だな俺を起こしたの」

黒ゼツ「オ、オビト・・・」

オビト「どうだ?輪廻眼になってるか!これでリンも俺に振り向くだろうぜ!」

黒ゼツ「ナッテイルガ・・・片目ダケ」

オビト「冗談言うなよ!シスイ!鏡出せ」

シスイ「あ、はい」

オビト「きっとバッチリ輪廻眼・・・どうなってんだこれ」

黒ゼツ「途中デマダラニ起コサレタカラ」

オビト「ふざけんなよ!どうしてくれんだ!目が片方だけ何か変だろ!おいマダラ!!」

マダラ「知らん」

サスケ「片目だけ違う目なんて何かあれだな・・・」

オビト「これって六道じゃなくて三道になっちまうって事か?黒ゼツ!」

黒ゼツ「・・・」

イタチ「いいじゃないですか?カッコいいですよオビトさん」

オビト「そ、そう思うか?リンも惚れ直すだろうな!」

イタチ「そうですね」

シスイ「どうしてオビトさん死ぬ寸前に?オビトさんでも死ぬんですか?」

オビト「自殺みたいな事してよ・・・さすがにヤバかったぜ」

イタチ「自殺?」

オビト「リンがカカシに寝取られる妄想してよ・・・結婚までしてガキまで居るって妄想」

オビト「そしたらコロっと死んじまったわけよ」

サスケ「事実じゃねェか」

マダラ「楽して開眼した罰だ!このダメ人間が」

オビト「ダメ人間?黙れよ元祖ダメ人間」

イタチ「白ゼツは」

黒ゼツ「オ前モ知ッテノ通リダ」

シスイ「どうするイタチ?」

イタチ「一度帰ろう」

サスケ「あれはどうすんだ」

イタチ「喧嘩したければ勝手にやらせればいい」

シスイ「あの間に突っ込めば死ぬからやめよう」

サスケ「・・・それもそうか」

オビト「来いよマダラ!さらに強くなっちまったぜ俺」

マダラ「笑止!」

イタチ「ところで女性メンバーを暁に入れようと思うんだが」

黒ゼツ「イイト思ウ」

イタチ「お前もそう思うか」

黒ゼツ「サスケ・・・変ワッタナ」

サスケ「俺はあの頃のガキじゃねェ」

黒ゼツ「ソレニシテモ何ソノ服装ト縄ハ」

サスケ「くっ・・・」

黒ゼツ「オビトカラ聞イタガツイニ付キアッタソウダナ」

イタチ「それもこれも俺たち暁が頑張った結果で結ばれた」

サスケ「・・・」

イタチ「どうした」

サスケ「感謝はしてる」

黒ゼツ「次ハドウスル」

イタチ「結婚させる」

黒ゼツ「最後マデヤッテヤルカ」

サスケ「まだ早い・・・早いだろ」

イタチ「照れるな」

黒ゼツ「ドコマデヤッタンダ」

サスケ「毎回毎回同じ事ばかり言いやがって!何もしてねェって言ってるだろ!」

イタチ「じゃあ何かさせるとこから始めるか」

サスケ「くっ・・・」

翌日

サスケ「何でわざわざ帰って来たんだ・・・そのまま行けば」

イタチ「母さんの手料理が食べたくなった。白ゼツ探しは面倒だから長門さんに丸投げした」

サスケ「勝手に入ってくるなよ・・・何の用」

イタチ「友達」

サスケ「友達?」

イタチ「ナルトくんとシカマルくんとキバくん」

サスケ「そ、そうか・・・今行くから待ってろって言っててくれ」

イタチ「ああ」

サスケ「ボール・・・ボール」

イタチ「楽しそうだな。修行と遊びどっちが好きだ」

サスケ「どっちでもいいだろ」

イタチ「戦いたくなければ俺が変わってやってもいいがな」

サスケ「俺はうちはの希望だって大蛇丸が言ってた。俺がやらなきゃいけない事だから」

イタチ「そうか・・・俺も出かける」

サスケ「どこに」

イタチ「デート」

サスケ「・・・」

サスケ「待たせたな。何か用か?」

キバ「こいつのこの態度どうにかならねえのか」

ナルト「キバァ!!!」

シカマル「落ち着け」

ナルト「わかったってばよ」

シカマル「暇だから遊んでやろうと思ってな」

ナルト「友達ってやつは自分からじゃなくて相手からも誘うものだってばよ」

サスケ「ふーん・・・そうか」

キバ「見ろよナルト」

ナルト「キバァ・・・」

シカマル「あれだ」

ナルト「サクラちゃん・・・やっぱりサスケを見てるんだなァ」

キバ「昔と何も変わらねえサスケの追っかけじゃねえか!」

ナルト「キバァ!お前ってばどうしてそういう事ばかり言うんだってばよ!なァ!!」

シカマル「ナルト」

ナルト「わかったってばよ」

サスケ「どこ行くんだ・・・俺は別にどこでも」

ナルト「どこでもないどこかだってばよ・・・」

キバ「アカデミーの時にチョウジが腹下してクソ漏らした事あったろ?」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「だからチョウジがクソを」

ナルト「わからねェ」

シカマル「チョウジがウンコ漏らしただろ?お前も一緒に居たんだから覚えてるだろ」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「・・・」

シカマル「お前も知ってるよな?」

サスケ「いや俺はそのときお前達とあまり関わりなかったから」

キバ「何でこいつの顔色伺わないといけねえんだよ」

シカマル「俺だってめんどくせぇよ。でもこいつはこいつなりに頑張ってんだろ」

キバ「ったく・・・そういやお前とナルトってキスしたよな?なあ?」

ナルト「キバァ・・・照れるってばよ・・・」

サスケ「あれは事故だ」

キバ「って事はヒナタとサスケも間接的にやってるって事か!どうだナルト?」

ナルト「キバァァァァァァァァァ!!!」バシッ

キバ「いってえな!俺はこいつに話題作ってやっただけだろうが!」

ナルト「許さねェ・・・今のは許されねェ・・・!」

シカマル「ここは大目に見てやろうぜナルト?火影になるなら少しは寛大になれよ」

ナルト「わかったってばよ・・・キバァ・・・」

キバ「何で俺だけ殴られなきゃいけないんだ・・・おいサスケ」

サスケ「何だ」

キバ「お前さ昔サクラに抱きつかれてたよな?どうだった」

サスケ「・・・言う必要あるか」

キバ「照れるな照れるな・・・言えよ感想を」

シカマル「まだ何も言ってねえだろ。少し落ち着け」

ナルト「キバァ・・・」

キバ「ダチなら本音で言うもんだぜ?」

サスケ「ウザかった・・・でもいい匂いがした」

キバ「ふ、ふーん・・・どうせやる事やってんだろ」

キバ「積極的だしお前もあれだし・・・ガキとか早くにできそうだな」

サスケ「俺は何もしちゃいない」

キバ「嘘つけ!ナルトなんて見てみろよ!こいつは」

ナルト「キバァ!!!」バシッバシッバシッ

キバ「だから八つ当たりはやめろって言ってんだろ!」

ナルト「キバァ!許せねェ!!!」

キバ「人のこと何度も引っ叩きやがって!俺はお前の何なんだ!」

ナルト「友達だァ・・・!」

キバ「ナルトォ・・・」

シカマル「キバはダチだな?」

ナルト「そうだってばよ」

シカマル「じゃあキバを引っ叩くのやめとけよ。わかるな?」

ナルト「わかるってばよ」

キバ「どうにも腑にねえ!俺もこいつ殴ってもいいよな!?」

シカマル「お前じゃナルトに勝てねえよ」

キバ「・・・」

ナルト「友達同士は喧嘩もするってばよ」

サスケ「そうか」

キバ「そのくせ一方的に叩きやがって」

ナルト「キバァ・・・」

サスケ「・・・」

ナルト「お前も何か話題出してもいいんだってばよサスケェ・・・」

サスケ「俺は別にない・・・聞いてるだけで楽しい」

ナルト「嬉しいってばよ・・・サスケェ・・・」

キバ「チッ」

ナルト「キバァ!舌打ちするなって言ってるってばよ!」

シカマル「ナルト!」

ナルト「わかったってばよ」

サクラ「ちゃんとみんなの輪の中に入ってるサスケくんが」

イタチ「フフフ」

サクラ「イタチさん・・・また」

イタチ「どうだサスケは」

サクラ「凄く楽しそうです。ほら笑ってる」

イタチ「君も楽しそうだな!すっかりサスケのストーカーだ!」

サクラ「何か凄くテンション高い・・・しかも満面の笑み」

イタチ「フッ、大変だろ?サスケと一緒に居るのも無口で」

サクラ「それがサスケくんらしいと言えばサスケくんだから」

イタチ「気遣いができないと言うか君と一緒に居ても散歩ばかり」

イタチ「強気な態度で居るくせに手を繋ぐ事も緊張したりして」

サクラ「だからそれは」

イタチ「言わなくてもわかる。俺はサスケの兄だ」

サクラ「イタチさんもサスケくんの事を構ってばかりですよね?昔から」

イタチ「兄貴とはそういうものさ・・・それに俺はほら空を見上げて」

サクラ「・・・」

イタチ「あの雲のように自由だから動きたい時に動く主義」

サクラ「さっきからずっと笑ってる・・・日照りになるわ」

イタチ「俺の日照り伝説をまだ信じているのか?確かに事実だが・・・ある?木の葉で日照りに」

サクラ「無い・・・そう言えば一度も無い!家族以外の人の目の前で笑うと日照りになるって話なのに」

イタチ「いずれわかるさ・・・いずれな」

キバ「何でボール持ってんだお前」

サスケ「いいだろ別に」

ナルト「キバァ・・・」

シカマル「とりあえずお前は喋るな。ナルトがキレるから」

キバ「だから何で」

ナルト「キバァ・・・」

シカマル「ところでサスケ」

サスケ「?」

シカマル「ちゃんと任務しろよ。このままじゃ無職だぜお前」

キバ「うちは一族だからこいつ」

ナルト「キバッッ!!!」

サスケ「やった久しぶりに・・・中止したが」

シカマル「中止?」

サスケ「知るかよ。イタチにでも聞いてみろ」

ナルト「サスケの兄ちゃんってば気まぐれだってばよ」

シカマル「お前の兄貴・・・昔からあんなの何だよな」

サスケ「あれでも三代目の爺さんに火影の器って言われてたらしいからな」

サスケ「だらしないと思えば誠実でバカかと思えば天才で不真面目かと思えば真面目で」

ナルト「誰にもわからねェんだよな・・・兄ちゃんの内面が」

サスケ「ああ・・・俺にも掴めない」

長門「イタチも面倒なことを押し付けてくれたよな・・・どうすんの」

黒ゼツ「俺ニ聞クナ。白ノ数ハ10万体」

長門「ハァ・・・何とかならないの?何で分離してるの」

黒ゼツ「喧嘩」

長門「で?襲いかかってくる可能性は」

黒ゼツ「天然ノ白ハ以外ニモ凶暴ダ・・・連レ戻シタイノナラ10万体ト交戦シナクテハナラナイ」

長門「だって?聞いたか2人とも」

オビト「俺が説得してもダメなのかよ黒ゼツ?」

黒ゼツ「サアナ」

マダラ「なら片っ端から叩き潰せばいい」

オビト「ふざけんなよ!コピーでも白ゼツは白ゼツだろうが!気絶させんだよ!」

長門「それでどうする」

マダラ「小細工無用!正面突破だ!」

オビト「術は無し!あくまで徒手空拳だからな」

長門「体術か・・・10万体相手に」

マダラ「こいつはバカでストーカーだがそれなりに力はあるお前も引きこもりだが使える」

オビト「それにホモのおっさんが居りゃどうにかなるんじゃね?それと殺すなよ絶対に」

長門「それもそうか」

オビト「黒幕トリオVS10万体の白ゼツ!リンも惚れるだろうな・・・へへへ」

マダラ「行くぞ!出陣だ!!!」

「あ、あれ」

「オビトだ!」

オビト「白ゼツ・・・オリジナルの白ゼツ居るか?連れ戻しに来たぜ」

マダラ「さっさと出さんか!!」

「マダラァ!マダラが出たぞ!」

ゾロゾロゾロゾロゾロゾロ

長門「一気に集まって来た」

マダラ「主人に逆らうか畜生共が!」

オビト「人望ねえんだよ今も昔も」

長門「10万だから・・・これって俺たちの知ってる白ゼツも含まれてる?」

マダラ「それを外せば1人・・・面倒だ!さっさと終わらせるぞ!」

オビト「悪りいな・・・突破させてもらうぜ」

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

長門「本当に気絶させるだけでいいのか?俺達が死ぬぞ」

オビト「あいつは俺の友達だからな!手加減しろよマダラ!」

マダラ「身の程を知れ!この俺に逆らえばどうなるかを!!!」

長門「やるしかない・・・か」

黒ゼツ「頑張レ。俺ハココデ応援シテイル」

長門「何でこう暁のメンバーは楽な道を選ぶんだ・・・」

サクラ「へえ・・・オビトさん達が白ゼツと交戦の末に投獄か」

サスケ「待ったか?」

サクラ「あ、これ見てよサスケくん」

サスケ「捕まったのかあいつら・・・どうやって」

サクラ「多分また脱獄するんじゃない?」

サスケ「奴らを入れる檻がねェから」

サクラ「・・・」

サスケ「どうした?」

サクラ「いやナルト達と遊んで楽しかったかなって昨日の」

サスケ「ああ」

サクラ「それでねサスケくんにもう一つ言う事があってさ結構重大な事」

サスケ「何を?」

サクラ「歳上の人には敬語を使った方がいいんじゃないかなって」

サスケ「兄さん父さんにも?」

サクラ「違う違う!ほらカカシ先生とか」

サスケ「今更できない・・・別に敬語ぐらい」

サクラ「重要よ!」

サスケ「・・・絶対に使わなきゃいけないのか」

サクラ「うん!常識だから世間の!」

サスケ「・・・」

サスケ「でもな・・・俺が使うんだぞ?耐えられるかお前」

サクラ「何で?」

サスケ「他の奴なら納得できるが俺が・・・変だろ」

サクラ「そう?普通だと思うけど」

サスケ「・・・」

サクラ「嫌なら別にいいよ」

サスケ「やるよ・・・やればいいんだろ」

サクラ「さすがサスケくん!」

サスケ「どうすんだ」

サクラ「おはようございます」

サスケ「フッ・・・その程度か」

サクラ「簡単でしょ?」

サスケ「じゃあ言うぞ・・・おはよう」

サクラ「・・・」

サスケ「やっぱ無理だ俺には」

サクラ「あとはございますだけだから!頑張って!」

サスケ「おはよう・・・ご、ございます・・・」

サクラ「ほら言える!簡単だよね?」

サスケ「誰に言うんだおはようございますって」

サクラ「近所の人とか」

サスケ「俺より歳上って言ってもな・・・弱い奴に」

サクラ「弱いとか強いじゃなくて・・・サスケくんは弱いってだけで差別するの?」

サスケ「しない」

サクラ「ほら」

サスケ「・・・」

サクラ「サスケくんは本当は優しいってみんな知ってるし敬語使っても驚かないよ」

サスケ「・・・バカにされないよなキバとかに」

サクラ「大丈夫!されるわけがないから」

サスケ「・・・」

サクラ「ね?」

サスケ「歳上だけでいいよな」

サクラ「いい」

サスケ「大蛇丸とか暁の奴らには使わなくていいよな」

サクラ「うーん・・・あの人達はいいと思う」

サスケ「カカシだけはやっぱダメだ。小っ恥ずかしい」

サクラ「カカシ先生も仕方ないかな」

サスケ「・・・」

サクラ「できる?」

サスケ「や、やるか・・・」

サクラ「強がってない?大丈夫?本当に嫌なら無理しなくても」

サスケ「やる!それが常識ならやるしかないだろ」

長門「前科一犯・・・この歳で」

オビト「気にするなよ。イタチとサスケの親父なんて前科3桁行ってるぜ?」

長門「お前達の責任だ!どうするのこれ!」

マダラ「黙れ!なら脱獄すればいい!」

オビト「そろそろ出るか」

イタチ「面会に来ましたよ」

オビト「どうだ?白ゼツがどれかわかったか?」

イタチ「派手にやりましたね三人揃って・・・他の里に迷惑かけて」

マダラ「白ゼツが抵抗するからだ。結局どれがオリジナルかわからず全て木の葉に運ぼうと思ったが」

オビト「迷子になっちまって雲隠れまで行っちまってよ」

長門「白ゼツが目覚めて俺達に逆襲を始め気がついたら雲隠れと白ゼツと俺達の三つ巴の戦いさ」

イタチ「どうです?脱獄しませんか長門さん」

マダラ「出るぞ」

オビト「おう!」

イタチ「あ、お二人は柱間様とリンさんが面会に来るまで出ないでください」

マダラ「柱間が面会?なら仕方があるまい」

オビト「リン・・・やっぱ俺が好きなんだな」

長門「来るの?」

イタチ「柱間様は成仏されてリンさんがオビトさんに会いに来るわけないじゃないですか」

長門「酷いなお前ってやつは」

イタチ「そうでもしないと暴れるでしょあの二人は」

イタチ「あ、それと面会人がもう一人居ますよ」

小南「長門」

長門「こ、小南・・・」

オビト「浮気だ」

マダラ「だから女は嫌いだ」

小南「いや違う・・・私は弥彦に頼まれて」

イタチ「浮気ですか?弱ったな俺がリーダーに殴られる」

小南「だから違う!」

イタチ「・・・本当ですか?」

オビト「長門良かったなモテ期って奴だお前の」

長門「そんな・・・友達は裏切れない」

小南「待って!私はただ話をしに来ただけで」

イタチ「じゃあ話をしてください。どうぞ」

小南「実はこれからの長門の人生を弥彦と話し合って」

イタチ「この人脱いだら凄いですよ。いつも隠してますけど」

マダラ「興味がない」

オビト「やっぱり女は13歳なんだよ。リンってずっと13歳だからマジで凄い」

イタチ「俺は興味ありますよ。それに女性は30歳からが一番ですからね」

小南「こいつら・・・」

長門「無視した方がいい。これがうちはイズムなんだ」

イタチ「いいですか?35歳で子供が7人も居るなんて・・・かなりタイプです」

オビト「バカだなお前は!ガキが7人?純潔がねえんだよ」

マダラ「その点このオビトと長門は俺と同様に女を知らん。それだけは褒められる」

イタチ「俺は知ってますよ」

マダラ「図に乗るな!お前は別に俺の弟子じゃない」

イタチ「何言ってるのですか・・・長門さんだって別にあなたの」

マダラ「いや弟子みたいなものだ何故なら奴の輪廻眼は元は俺の物」

長門「え!?ち、違うだろ・・・これは子供の頃に突然変異したって父さんと母さんが・・・」

マダラ「お前が寝ている時に突っ込んだ」

長門「何で?」

マダラ「オビトが落っこちて来た時に所持していた小説の主人公の名前に似ていたからだ」

長門「そ、それだけで・・・何やってんだあんた」

マダラ「こっちは死を迎えるギリギリだった。細かい事は気にするな」

長門「・・・」

イタチ「長門さんはうずまき一族の人ですから」

オビト「バカ!言うなってお前!」

マダラ「うずまきが何だ」

イタチ「空耳じゃないですか」

マダラ「お前に眼を突っ込んでやったから雨隠れはまがい物の6種類の輪廻眼を作れたんだ!ありがたく思え」

イタチ「もしも適合しなかったら」

マダラ「知るか」

長門「・・・話って」

小南「最近の長門はかなり辛そうだからもう黒幕なんて辞めたらどうかなって」

長門「俺が黒幕を?辞めてどうするの」

小南「考えてみれば黒幕は別にいらないから」

マダラ「それは黒幕の黒幕の黒幕に対する冒涜か」

小南「本来の暁は私たち3人だけだった。それをオビトとゼツ、グルグルが入って弥彦と長門を丸め込み」

小南「規模は増えた・・・別にそれは良かった」

オビト「よし!俺はセーフだぜ。一抜け一抜け」

小南「問題はその後のメンバー!大蛇丸、サソリ、角都この非常識な忍達が暁をダメにした」

イタチ「俺はセーフですよね」

小南「イタチはあの当時、最年少で才能も有り真面目で私によく懐き次代の暁のリーダー候補だった」

イタチ「ほら評価高いじゃないですか俺」

小南「だがある日気がついた・・・イタチは下心丸出しなんだって」

イタチ「偏見だ」

小南「大蛇丸が組織の資金を持ち逃げした事を皮切りに一人また一人と消え・・・残ったのは」

長門「・・・」

小南「メンバー増強だと言って集めてくる忍全てが常識の通用しない者ばかり・・・」

イタチ「鬼鮫は常識人ですよ」

小南「今の暁にはそんな常識人なんて一人も居ない・・・」

長門「いや一理あるよ小南のいう事は」

オビト「待てよ!こいつ辞めたらどうすんだ!黒幕は誰がやるんだよ!」

小南「いらない」

マダラ「黙って聞いていれば・・・舐めるな小娘!」

小南「なら暁は解散する」

イタチ「そんな・・・無職じゃないですか俺達」

小南「・・・」

イタチ「為になる事をしますから解散だけはご勘弁を」

マダラ「頭を下げるな!こんな小娘程度この俺が一捻りに葬ってくれるわ」

オビト「イタチもこう言ってんだしよ?いい事すりゃ許してくれるよな」

小南「・・・」

イタチ「あなたも言いましたよね。俺は真面目だって・・・真面目ですよ俺」

長門「いくら何でも全員を路頭に迷わすのはあれだと思うけどな」

マダラ「さっきから無視ばかりするんじゃない」

オビト「俺はリンが来るまで檻から出れねえからよ。やれよイタチ」

イタチ「わかりました。俺の肩に暁メンバーの明日がかかってますからね」

長門「小南は怒ると怖いから注意しろよ」

イタチ「俺は怒られたいタイプの忍なんで安心してください」

オビト「ミスったらぶっ飛ばすからな!気張れよイタチ!」

イタチ「はい」

オビト(31歳)

長門(30代半ば)

マダラ(大体100+α)
※同年代の柱間の孫が50歳
サスケェ(16歳)

イタチ(21歳)

1、2歳のずれあるかも。

イタチ「・・・」

小南「何を」

イタチ「ゴミ拾いです」

小南「それがお前の言う」

イタチ「いい事です。違います?環境は大事にしないと」

飛段「おーいイタチ!」

イタチ「どうした?」

飛段「げっ・・・ババア!」

イタチ「天照!」

飛段「アチチチチチ!!!」

角都「何をやってるんだお前」

イタチ「実は俺の肩に暁の未来が」

角都「未来?」

イタチ「小南さんが真面目にしないと解散しろって脅迫して来て」

角都「解散?そんな馬鹿げた話があるか」

飛段「こ、こいつだけじゃ心配だ・・・どうするよ」

角都「ひとっ走り行ってサソリとデイダラ呼んで来い」

飛段「あ、ああ!」

イタチ「団結力はあるんですよ。どうですか小南さん」

小南「・・・」

デイダラ「こいつでもねえ」

サソリ「本当にこの中に俺達の知る白ゼツが居るのか」

黒ゼツ「ソノハズダ」

飛段「おい!そんな事してる場合じゃねえ!」

サソリ「どうかしたのか」

飛段「あのババアが暁解散だって言い出してよ!」

デイダラ「ババア?」

サソリ「小南か?」

飛段「集合だ!急げ急げ!」

デイダラ「どうすんだ白ゼツ探し、うん」

黒ゼツ「俺ガ引キ継グ」

飛段「早くしろよ!早く早く!」

デイダラ「行くしかねえな!旦那!」

サソリ「本物の無職になっちまう!」

小南「早い」

イタチ「速い強い軽いが暁ですからね」

角都「俺達が真面目にしないと解散だ」

デイダラ「それなら解散した後に戻りゃいいじゃねえか!」

イタチ「いやサブリーダーの小南さんに言われたら解散するしかない」

サソリ「黒幕連中は」

イタチ「あの人達はダメだ」

角都「簡単な事だ真面目にするぐらい」

デイダラ「オイラ達が真面目にすりゃいいんだよな!なら見てろよ!」

飛段「それでどうすんの?」

イタチ「今から俺達が1人ずついい事をしますので見ててください」

小南「わかった」

デイダラ「ったく相変わらず無愛想って言うかよ」

飛段「歳食うとテンションが下がんじゃねえの」

小南「くっ・・・」

イタチ「気にしないでください。美人ですよ小南さんは」

イタチ「何なら俺・・・リーダーの代わりに諌めましょうか」

サソリ「ほら来いイタチも」

角都「目を離すとすぐに悪い病気が出るなお前」

イタチ「耳を引っ張るな痛いから」

サソリ「先ずは俺からだ・・・見てろよ!」

デイダラ「出た!旦那お得意の!」

飛段「赤秘技・百機の操演!」

小南「それをどうする?」

サソリ「里中のゴミを拾い綺麗にする事ができる」

小南「またゴミ拾いか・・・」

イタチ「重要です。汚い里だと人の心も汚くなります」

イタチ「ですがゴミ一つ落ちてない綺麗な里ならどうでしょう?心も綺麗になります」

サソリ「どうだ便利だろ。これさえあれば人の役に立つ」

イタチ「お願いします。認めてください」

小南「サソリは合格」

イタチ「さあ次々行くんだ」

飛段「俺だ!」

イタチ「お前か・・・」

角都「変な事するなよ」

飛段「任せろ」

飛段「俺はこれよ!」

小南「鎌?」

飛段「こいつさえあればどんな雑草でも刈り取れる代物よ!どうよ!」

角都「・・・」

サソリ「・・・」

デイダラ「全然ダメじゃねえか!バカじゃねえのお前!」

飛段「はァ!?うるせえ!見てろよ!見てろよ!」

小南「これは」

イタチ「お願いします。認めてやってください」

イタチ「飛段の実家は貧乏で暁が無くなれば家族が路頭に迷ってしまいます!どうか認めてください」

小南「家族・・・し、仕方がない」

イタチ「ありがとうございます。その鎌をサッサとしまえ」

飛段「やったぜ!クリアだ!」

サソリ「あいつの家って温泉旅館か何かで金持ちなんだろ」

角都「ジャシン教に入団して親父に勘当されたんだとよ」

デイダラ「次は誰にする」

角都「あいつの仕事を見に行くか」

グルグル「このレバーを下げれば白ゼツが出るよ」

イタチ「お馴染みゼツの生産工場です」

グルグル「やって見て」

小南「・・・」グッ

イタチ「何かその握り方が・・・やらしいというか」

角都「今日だけは大人しくしろ」

サソリ「俺達のクビが飛ぶぞ」

飛段「知っての通り産まれた白ゼツが働いて」

デイダラ「給料の1割が暁に支給されるって寸法よ!」

グルグル「払いに来るのは10人に1人だけどね」

イタチ「グルグルは働き者ですから」

小南「・・・」

イタチ「・・・お願いします」

小南「これはこれで・・・合格かな」

イタチ「ありがとうございます」

角都「俺は・・・何かあるか俺」

イタチ「角都は長生きしてますので里の子供達に昔話を教える事ができます」

小南「昔話?」

イタチ「ええ」

小南「角都は長生きしている分メンバーの歯止め役になれる・・・」

イタチ「お願いします小南さん!解散すれば角都は一人ぼっちになってしまいます」

角都「下手に生きると仲間も友もみーんな死んじまってな」

小南「わかった。角都も合格にしよう」

飛段「よし!よっしゃー!」

イタチ「最後はデイダラだ」

デイダラ「へへへへ!まあ見てなって」

小南「大丈夫か?デイダラは」

イタチ「ダメですね。あいつは」

デイダラ「てめえ!」

イタチ「口が悪い態度が悪い頭も悪い」

デイダラ「おい小南!じゃあオイラは真面目に暁の敵をぶっ倒して来るぜ!」

サソリ「居るか暁の敵なんて?」

デイダラ「居るじゃねえか・・・いつか敵になりそうなガキが」

飛段「それってあいつか」

デイダラ「サスケだ!」

小南「いや待て!意味がわからない」

イタチ「時には戦う時も必要ですよ」

小南「しかしお前の弟だ」

イタチ「デイダラだって手加減は・・・しないでしょうね」

小南「止めないと」

イタチ「安心してください。サスケは強い」

小南「・・・」

サソリ「真面目にって言うか憂さ晴らしじゃねえか」

角都「これはどうなるんだ」

イタチ「セーフだ」

小南「イタチ」

イタチ「止めないといけませんか?」

小南「あれもあれでお前同様に加減を知らない」

イタチ「そこまで仰るのなら・・・そうだ」

イタチ「これで俺は合格にしてくださいね」

小南「?」

イタチ「メンバー内で乱闘が起こった場合に止められるのって俺だけです。だからお願いします」

サスケ「何とかでございます・・・ですます」

サクラ「言える?」

サスケ「ああ・・・余裕だ」

デイダラ「すっかり無職が板について来たなサスケェ!」

サスケ「チィ…サクラこいつで試してみる」

サクラ「暁メンバーだけどいいの?」

サスケ「試すだけだ」

デイダラ「ボソボソ言ってんじゃねえ!痛めつけてやるぜ!なあサスケよォ!」

サスケ「うるせェ・・・意味がわからねェでございます・・・」

サクラ「ちょっと違うかな」

サスケ「お前の相手なんてしてる場合じゃないんであります・・・どっか行けでございます」

デイダラ「おい!オイラを舐めてんのか!」

サスケ「舐めて何かないでございます・・・こうか?」

サクラ「ギリギリかな・・・」

デイダラ「頭おかしくなりやがったのかこいつ・・・まずは様子見で・・・」

デイダラ「喝!」

ボンッボンッボンッ

サスケ「あ、危ね」

サクラ「ちょっと!いきなり何するのよ!」

デイダラ「ほらやる気になった、うん」

サスケ「離れてろ」

デイダラ「旦那をボコボコにしたんだってなサクラは」

サスケ「サクラは関係ないだろ」

デイダラ「始めてお前達を見た時は大した事のねえガキだって思ってた、うん」

デイダラ「それが・・・サスケェ!お前は徐々にオイラに近付こうとしてる!」

サスケ「関係ないだろお前には」

デイダラ「だからオイラは!」ゴソゴソ

デイダラ「お前を潰す!でも恨みはねえ!お前はイタチの弟だから余計腹立つ!」

サスケ「またイタチかよ・・・いい加減にしろ!」

デイダラ「C2だ!今のお前に加減すりゃオイラがやられちまうからなァ!」

デイダラ「走れ走れ!」

サスケ「いつの間にあんなの出したんだ!」

デイダラ「逃げ回ってちゃ勝てねえぞ!そらそらそら」

ドガガガガガガガガガガ

サスケ「このままじゃ里がヤバい・・・サッサと決めないと」

サスケ「だが・・・どうする?相手は空を飛んでる・・・サクラ!居るか!」

サクラ「え?」

サスケ「あれを使う・・・いいな」

サクラ「あれって・・・まさか」

サスケ「呪印の解放だ!あいつはキレてる!だから」

サクラ「うん!暴走したら私が止めるから!頑張れサスケくん!」

イタチ「派手にやってるな・・・怒りっぽいというか・・・サスケはまだ無事か」

サスケ「デイダラ・・・ただじゃ終わらないぞ」

イタチ「まだC2か・・・気性の荒いデイダラなら・・・ここは俺も参戦して」

サスケ「ここから先は俺もどうなるかわからない・・・見せてやる。俺の修行の成果を」

イタチ「何をする気だあいつ」

サスケ「俺はお前達の知ってる2年前のサスケじゃねェ!!!」ズズズ

デイダラ「な、何だそれ!」

サスケ「ハァハァハァ・・・」

デイダラ「チクショウ・・・負けちまったよ・・・うん・・・」

サクラ「サスケくん!」

サスケ「俺よりあいつが先決だ・・・治してやってくれ・・・」

サクラ「わかった」

デイダラ「や、やめろって・・・敵に情けをかけられたんじゃオイラ」

サクラ「ジッとして!」

デイダラ「・・・強いなうちは一族って」

サスケ「俺なんてまだまだ・・・」

デイダラ「イタチも強い・・・何度か喧嘩したけど・・・あいつのが勝ち越してる・・・」

サスケ「兄さんは格が違うからな・・・」

デイダラ「ムカつく野郎だ・・・けどオイラはライバルだって思ってる・・・うん」

サスケ「ライバルか・・・勝ちたいよな・・・ライバルなら」

デイダラ「だからオイラはいつか超えてやる・・・うちは一族をイタチを・・・」

サスケ「俺もだ・・・兄さんを・・・ナルトだって・・・」

サクラ「男って本当・・・しゃーんなろーよ」

イタチ「・・・」

小南「無事・・・ではないな」

イタチ「俺は不合格ですね。止められませんでした」

小南「いや」

イタチ「そもそもデイダラを煽ったのは俺です。俺は暁を抜けます」

小南「ちょっと待て!1人だけクビにすると言うのも」

イタチ「約束は約束です。それでは」

小南「この派手に破壊した公園を直せば・・・イタチも合格にする」

イタチ「俺は」

小南「お前は慇懃無礼で変態だが組織を纏める能力がある」

サソリ「それと組織のメンバーがやらかした事は全員で尻拭いしないとな」

角都「1人はみんなのためみんなは1人のため」

飛段「それが暁ってもんだぜ」

イタチ「1人で直す」

サソリ「お前も頑固だな・・・作業に取り掛かるぞ」

飛段「直そうぜデイダラがムチャクチャにした公園をよ」

角都「早くするぞ」

イタチ「小南さん」

小南「みんなで直す。これでいい?」

イタチ「ありがとうございます!」

長門「どうだった」

小南「確かにやり方もムチャクチャで人に迷惑もかけているけど」

長門「やっぱり解散?」

小南「その倍の数だけ何かに頑張ろうとしてた。バカだけど」

長門「じゃあ」

小南「うん!解散は取り消し」

長門「やった!やったよ!」

オビト「やりやがったなあいつら!なあ!」

マダラ「下らん」

長門「それじゃ一抜けするから俺」

オビト「リン呼んで来いよ!俺も出たいから!」

長門「へ?リン?」

オビト「黒幕の黒幕命令な」

長門「歳下のくせに生意気な・・・」

オビト「恨むぞ・・・」

長門「睨むなよ・・・上にも下にも問題児ばかりだ・・・この組織」

翌日

サクラ「怪我の治りが早いね」

サスケ「お前のお陰って言うか・・・慣れというか」

サクラ「ん?」

サスケ「いや・・・別に」

サクラ「そう」

サスケ「キバが言ってたんだけどな」

サクラ「キバ?」

サスケ「昔みたいに・・・昔みたいにな」

サクラ「あ!イタチさん達が公園直してる」

サスケ「・・・」

サクラ「珍しく真面目にしてる・・・何があったんだろ」

サスケ「・・・」

サクラ「どうしたのサスケくん?」

サスケ「何でもない・・・」

サクラ「?」

サスケ「俺に抱きついてもいいんだぞサクラ・・・」

イタチ「手を動かせ怪我人」

デイダラ「はァ?お前もやれよ」

イタチ「お前は滑り台担当なんだからしっかりやれ」

デイダラ「オイラは怪我人だ!」

イタチ「そうか・・・なら代わりにやってやるか」

デイダラ「うるせー!余計なお世話だ!」

角都「喧嘩はやめろ」

サソリ「イタチはブランコ担当だろ」

イタチ「わかった」

デイダラ「チッ」

イタチ「今舌打ちしたな」

サソリ「絡むな絡むな」

角都「お前もそっちに集中してろ」

デイダラ「怪我治ったら真っ先にボコボコにしてやるからなあの野郎」

サスケ「敬語の練習」

サクラ「どう?」

サスケ「・・・難しい」

サクラ「時間はいっぱいあるんだから、いつか・・・例えばさ」

サスケ「ああ」

サクラ「私の家に来たときに親に」

サスケ「家!?待て!俺は金も無いし養う力も」

サクラ「そ、それはまだ早いんじゃない?」

サスケ「俺はナルトみたいに器用じゃない・・・だから」

サクラ「またナルトと自分を比べて!いいんだよ?私はサスケくんのペースに合わせるから」

サスケ「・・・手」

サクラ「手・・・そういう事ね」

サスケ「繋ぐんだよ。ほら」

サクラ「はい!」

サスケ「これが俺の今の限界だ・・・すまんな」

サクラ「それだけでも嬉しいよ私」

長門「はあ・・・知らない人の家か」

長門「イタチ達は作業中で・・・どうするんだ俺」

カカシ「誰だ」

長門「うわっ!俺は・・・あれだ」

カカシ「?」

長門「こいつがコピー忍者のカカシだったな・・・噂通り強そうだ」

長門「曰く千の術を持つ忍曰く写輪眼を極めし者曰く次期火影候補」

長門「遠目で見た事はあるが・・・あの俺は」

リン「この人イタチくんの友達よ」

長門「俺はオビトの伝言で来た・・・面会に来てって」

カカシ「面会?無理でしょそれ」

長門「ケチくさいこと言わずに・・・お願い」

リン「オビト・・・旅に出たと思ったら戻って来て檻に入れられて」

カカシ「とにかく俺達は」

長門「頼むよオビトだっていいところあるんだから」

リン「お茶です」

長門「悪いねお茶もらって」

カカシ「悪いけどいけないから俺もリンも」

長門「友達だろ?」

カカシ「友達だった」

長門「それっておかしくないかな?友達なら行ってあげないと」

リン「本当に迷惑してるんです私達」

長門「だったらイタチだって」

リン「イタチくんは少しおかしいけど聞き分けのある子だから」

カカシ「オビトは俺達の生活を常に脅かしている。あんただってわかるでしょ?オビト伝説」

長門「伝説って?」

カカシ「ああ!」

長門「そっか・・・」

リン「でも私は立ち向かおうと思ってます・・・怖いけど」

長門「奥さんは立ち向かう勇気を持ってるけど、君はどう?」

カカシ「うーん」

長門「そりゃオビトだって悪いよ?現実を認めないんだから」

長門「でもさ二人だってちゃんと言ってあげればさ」

カカシ「オビトは怒り出したら手がつけられない」

長門「じゃあ奥さんはどう?こうビンタすれば目を覚ますんじゃ」

リン「あれからオビト何か言ってませんでした?」

長門「大っ嫌いって言われたけど逆に大好きなんだとオビトは」

カカシ「それがもうダメだ」

長門「そうだ!オビトさ輪廻眼になったよ片目だけ」

カカシ「輪廻眼・・・あいつ・・・」

リン「輪廻眼って何ですか?」

長門「六つの特殊な術と五つの性質変化を操れるそんな瞳術さ」

リン「カ、カカシ・・・」

長門「あ、でも片目だから半分だと思うから害はないよ」

カカシ「・・・」

長門「面会するだけでいいから檻の中に入ってるしさ」

リン「・・・」

長門「一度だけでいいんだ一度だけで」

カカシ「無理だ。何度頼まれても」

リン「あ、私は」

長門「来てくれる?喜ぶよあいつ」

カカシ「いやリンもダメだ。すまないな」

長門「・・・そうか」

カカシ「こっちは被害者なんだ・・・わかるだろあんただって」

長門「でもオビトにとっては君は加害者だ」

長門「光と影・・・」

カカシ「?」

長門「君達みたいに幸せを掴んだ人やナルトやサスケのような幸せを満喫している人間も居る」

長門「その逆に俺やオビトのような奴だって居る」

リン「あなたもオビトのような」

長門「俺はストーカーじゃない。なんていうんだろな・・・」

長門「不幸せな人間だって居るんだよ・・・悲しいぐらいにな」

カカシ「・・・」

長門「失礼するよ。気が向いたら面会に来てやってくれ」

オビト「お、リンはどうした?リンは」

長門「いつか来るって」

オビト「ふーん・・・しかしお前も脱獄したくせに堂々と来るよな!」

長門「それだけ図太い暁メンバーやお前達と一緒に行動しすぎたのかもしれん」

オビト「図太く図々しく生きるのが暁モットーよ!こいつ見てみろよ」

マダラ「何だ」

オビト「我儘で自分勝手で頭おかしくてよ」

マダラ「黙れ」

オビト「図々しさの塊だろ?頭おかしいしよ」

マダラ「くっ」

オビト「そのくせ友達居ないし慕われねえし頭おかしいだろ?」

マダラ「おい!」

オビト「何だてめえ!やるかジジイ!」

マダラ「お前如きが俺に勝てると思っているか!」

オビト「勝てる・・・そろそろ勝てるだろ」

マダラ「良かろう。その生意気な口を閉ざしてやろう」

オビト「へへへ・・・本気で来いよ」

長門「こいつはある意味幸せ者かもしれないな・・・」

サクラ「ねえサスケくん、あっちの方で音しない」

サスケ「気にするな。どうせ暁の奴らがまた派手にやってるんだろ」

我愛羅「よいしょっ・・・ここまで来れば安心だな」

サスケ「チィ…久しぶりに出やがったなこいつ」

我愛羅「しかしここはどこだ・・・どこかで見たような」

我愛羅「実はテマリのあまりの厳しさに俺は里を抜け出した」

サスケ「おい」

我愛羅「俺はよく夜更かしをするから会議の時に寝る。だがテマリはそれを許さない」

我愛羅「毎回鬼の形相で俺を睨む・・・母より怖い姉だ」

サスケ「おい」

我愛羅「それだけじゃない。俺の生活態度に対して難癖までつけ始めた」

我愛羅「スケジュール通りの生活に嫌気がさし俺はカンクロウの手引きもあり抜け出した」

サスケ「おい!」

我愛羅「1日交代でカンクロウと風影をやってたはずなのにそれにもテマリは怒ってな」

我愛羅「兄弟揃ってお説教だ・・・本当に怖い」

サスケ「我愛羅!」

我愛羅「ん?サスケが居る・・・つまりここは木の葉か!」

サスケ「わざとらしいんだよお前は」

我愛羅「ナルトの所へ行こう!さあ早く!」

サクラ「ナルト?」

我愛羅「ナルトにこの事を相談したい!急いで急いで!」

ナルト「我愛羅ァ!」

我愛羅「ナルトォ!」

ナルト「わかるってばよ・・・何があったのか」

我愛羅「さすがはナルトだ」

ナルト「そうだよな・・・姉ちゃんって怖いよな・・・わかるってばよ」

キバ「お前一人っ子だろ」

ナルト「てばよ!」バシッ

キバ「いってえ!」

ナルト「てばよ!てばよ!」バシッバシッ

キバ「いい加減にしろよ!いつも俺ば」

ナルト「てばよ!てばよ!てばよ!」バシッバシッバシッ

サクラ「ナルト!」

ナルト「わかったってばよ」

サスケ「どうするんだこいつ」

ナルト「俺ってば痛いほどわかるんだよなァ・・・我愛羅の気持ちが」

ナルト「俺ってばサクラちゃんを姉ちゃんサスケを兄ちゃんって考えてるからなァ・・・」

キバ「プフッ!それじゃこいつら近親相姦になるな」

ナルト「キバァ!何て事言ってんだってばよ!!!」バシバシバシバシバシバシバシバシ

キバ「て、てめえ!」

ナルト「うるせえ!!!」バシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシ

サスケ「もういいだろ」

ナルト「わかったってばよ」

サクラ「へえ・・・あんたってそういう風に思ってたの」

ナルト「俺ってば一人っ子だから・・・それにサスケは本当に兄弟だったってばよ」

キバ「また始まりやがったぜ・・・こいつの」

ナルト「キバァ!」バシッ

サクラ「ナルト!」

ナルト「わかったってばよ」

我愛羅「しばらく身を隠せそうなところはないか」

ナルト「それならヒナタの家がいいってばよ」

我愛羅「いいのか」

ナルト「顔パスだってばよ」

サスケ「お前は・・・どんどん先に進んでいくな」

キバ「お前が遅いんじゃねえのか?ったくこれだからエリートって言うのは」

ナルト「キバァァァァァァァァァ」バシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシ

キバ「ぐふっ!がはっ!うげっ!」

サクラ「ナルト!」

ナルト「わかったってばよ」

サクラ「あれ?何か居ないと思ったら赤丸が」

ナルト「赤丸ってばキバより優秀だから任務に借り出されてるってばよ」

サスケ「デカくなったよなあいつ」

キバ「そうか?俺には」

ナルト「キバァ・・・」

サスケ「相変わらずデカいなヒナタの家・・・」

キバ「おいおいサスケ!デカいのは家だけじゃなくてヒナタの」

ナルト「キバァ!」バシッ

キバ「もう我慢できねえ!俺にも一発殴らせろ!」

ナルト「てばよ!」バシッ

キバ「くっ・・・野郎!」

ナルト「てばよ!」バシッ

ヒナタ「あ、サクラさんにサスケくん・・・それと我愛羅くんも」

キバ「チッ!ヒナタァ!こいつ何とかしろよ!」

ヒナタ「だってばよ!」ペチッ

キバ「痛ッッ!」

ナルト「てばよ!てばよ!てばよ!」バシッバシッバシッ

ヒナタ「だってばよ!」ペチッ

ナルト「てばよ!」バシッ

ヒナタ「だってばよ!」ペチッ

キバ「うぐぅ・・・」

ネジ「何やってるんだ!家の前で!」

ナルト「ネジ・・・」

ヒナタ「ネジ兄さん・・・」

ネジ「ナルトもヒナタ様もやめた方がいい」

ナルト「そうだよなァ・・・ネジが言ったらやめるしかねェってばよ・・・」

ヒナタ「だってネジ兄さんはもうすぐ・・・」

ナルト「俺達ってば辛いってばよ・・・」

ヒナタ「悲しい・・・」

ネジ「くっ」

ナルト「けど俺達が変えるってばよ!」

ヒナタ「ネジ兄さんの運命を!」

サスケ「あんたも大変だな」

ネジ「もう慣れた・・・」

我愛羅「実は俺を匿ってほしいんだ」

ネジ「匿う?」

我愛羅「何も心配はない。ただ飯を食べ寝るだけだ」

ネジ「それならここではなく」

ナルト「ネジ・・・」

ヒナタ「ネジ兄さん・・・」

ネジ「ノイローゼになるからもうやめてくれ・・・」

ネジ「それならナルトの家がいいだろ。ここはダメだ」

キバ「ネジも嫌だってよ。嫌われたなナルト!」

ナルト「キバァ!」バシッバシッバシッバシッバシッバシッバシッ

サクラ「ナルト!」

ナルト「わかったってばよ」

キバ「調子に・・・乗りやがって・・・サスケ!二人がかりでやるぞ!」

サスケ「ならナルトの側から離れろよ」

キバ「我愛羅!俺と組んでこいつを!」

ナルト「キバァァァァァァァァァァ!!!!!」バシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシ

ナルト「お前ってば風影をどうして呼び捨てにしてるんだってばよ!自分の立場を弁えろってばよ!」

キバ「じゃあ何でお前は呼び捨てにしてんだ!アァ!?」

ナルト「友達だからだってばよ!」バシバシバシバシバシバシ

キバ「なら俺はダチじゃねえのかよ!ナルトォ!!」

ナルト「友達だってばよ」

キバ「ナルトォ・・・」

ナルト「行くってばよみんな」

ナルト「さ、あがるってばよ」

我愛羅「こんなに大きかったかお前の家」

ナルト「へへ、良くぞ聞いてくれたぜ我愛羅!これは」

キバ「ナルトの両親がこいつが旅してる間に改築したんだとよ」

キバ「屋上とか地下室もあるんだって言ってたぜ!」

ナルト「だってばよ!」バシバシ

キバ「うぐぅ・・・」

ナルト「遠慮せずに入るってばよ」

我愛羅「お邪魔します」

ネジ「お邪魔します」

サスケ「お、お邪魔・・・します」

キバ「ハーハハハ!聞いたか?聞いたよな!こいつ今!」

ヒナタ「だってばよ!」ペチッ

キバ「ヒナタァ・・・何とかしろよサクラ!」

サクラ「私に言われても困るわよ。だいたいキバだってナルトを挑発する真似するから」

キバ「おいサスケ!」

サスケ「いや・・・余計な事言うからだろ」

キバ「ネジ!」

ネジ「俺は知らん」

キバ「どいつもこいつも・・・何だってんだ」

ヒナタ「お茶です」

サスケ「前に来た時もヒナタ出してたよな・・・」

ナルト「普通だってばよ」

キバ「何が普通だよ」

ナルト「キバァ・・・」

我愛羅「お前の母は居ないのか」

ナルト「町内旅行だってばよ」

ネジ「四代目は」

ヒナタ「お父様なら虫取りに」

キバ「狂ってるぜこいつら!どうせガキ何だからそのうち別れるくせによォ!」

ナルト「・・・ちょっとこっち来るってばよ」

ヒナタ「キバくんに地下室を見せないと」

キバ「お、おい!離せって!」

ナルト「その腐った性根を叩き直さなきゃなァ」

ヒナタ「大丈夫だよキバくんなら・・・きっと」

キバ「ふざけんなよ!サスケ!サクラ!ネジ!我愛羅!助けてくれ!」

ナルト「みんなはゆっくりしてってくれってばよ」

ヒナタ「私達はキバくんにお説教をしないと」

キバ「やめろォ!!」

我愛羅「・・・」

ネジ「・・・」

サスケ「・・・」

サクラ「サスケくんサスケくん」

サスケ「どうした」

サクラ「ナルトが居ない間サスケくんがみんなの輪の中心にならないと」

サスケ「話題がない」

サクラ「話題なんて何だっていいのよ。最近の出来事とか」

サスケ「暁のデイダラに勝った・・・どうだ」

サクラ「いいと思う」

サスケ「よし・・・おい」

我愛羅「見ろオセロがある。やるか」

ネジ「いいだろう。ナルト達が戻ってくるまでの時間潰しだ」

サスケ「出遅れた・・・」

サクラ「サスケくん・・・」

我愛羅「時にナルトは順調に火影への道を歩んでいるか」

ネジ「ああ」

我愛羅「風の噂でナルトは貯金をしているとか」

ネジ「ヒナタ様との結婚資金らしい。それと俺の葬式代・・・」

我愛羅「どこまでも未来を見据えてる奴だ」

ネジ「俺達はそんなナルトに救われた・・・それと」

我愛羅「かつて死の森にてうちはイタチから受けた月読の影響かもしれんな」

ネジ「あれは酷かった・・・」

我愛羅「うちはオビトの悲しみ苦しみが俺達の脳内に・・・」

ネジ「・・・忘れよう」

我愛羅「・・・お互い中忍試験で激突していたかもしれないな考えてみれば」

ネジ「まさかサスケの父があそこでクーデターを起こすとは夢にも思わなかった・・・」

我愛羅「うちは一族とは頼りになるというか過激というか・・・」

ネジ「・・・」

我愛羅「どうした手が止まってるぞ」

サスケ「・・・」

サクラ「ほらオセロが終わったらチャンスあるから大丈夫よサスケくん」

サスケ「・・・」

サクラ「ナルトもヒナタも遅い・・・まだキバに説教してるのかな」

サスケ「・・・」

サクラ「長いねオセロ」

サスケ「これで60勝負目だ」

サクラ「か、数えてたの」

サスケ「ああ」

サクラ「何か楽しそう」

サスケ「あいつらが?」

サクラ「サスケくんよ。楽しい?」

サスケ「見てるだけだが楽しい・・・気がする」

サクラ「ナルトたち遅いね。もう夕方よ」

我愛羅「腹が減ったら何か作るかラーメンを食べればいい」

サクラ「いやいや、いくらナルトの家でも勝手に」

ネジ「そこに置き手紙がある」

サクラ「ホントだ・・・えーっと」

「好きにするがいいってばよ。俺は何も文句は言わねェ」

サクラ「・・・どうする?そうだ!私が何か作ろうか!」

サスケ「手伝うか?」

サクラ「サスケくんはそこで見てていいよ!楽しそうだもん!」

我愛羅「勝った」

ネジ「いやもう一度だ」

我愛羅「もう諦めろ」

ネジ「俺が諦めるのを諦めろ」

我愛羅「そこまで言うなら」

ネジ「俺はまた白だ」

サスケ「・・・」

我愛羅「そうだサスケ」

サスケ「どうした?」

我愛羅「サクラはどこに行った」

サスケ「飯作るって」

ネジ「飯?上手なのか」

サスケ「俺と作った時は問題なかった」

ネジ「・・・」

サスケ「何かあるのか」

ネジ「噂ではサクラの作る料理は不味いと聞いた」

サスケ「でも俺と作った時は」

ネジ「何で俺が死ぬかわからないんだ・・・わかるだろ?」

サスケ「・・・俺が保証する」

我愛羅「心配はいらない。サクラはサスケの母親だ」

サスケ「どうすればそうなるんだお前は」

サクラ「はい!できた!ほら片付けて2人とも」

我愛羅「やっぱり母親じゃないか」

ネジ「見た目は問題ない・・・しかし味だ・・・死ぬかもしれない」

ネジ「だがここで俺が不味いと言えばサクラの怪力が俺を穿ち・・・最悪死ぬ」

ネジ「しかしサクラは医療忍者・・・だが死んだら回復はできない」

我愛羅「食べないのか」

サスケ「食うぞ・・・いただきます」

我愛羅「ところでサクラ」

サクラ「え?」

我愛羅「お前の料理が不味いとこいつが」

ネジ「待て!違う!俺は何も言ってない!」

サクラ「ネジさん・・・それは少し失礼じゃない」

ネジ「噂だ!俺じゃない!何なら食べていい!」

我愛羅「どうだ」

サスケ「・・・い、いいんじゃないか」

我愛羅「そうか・・・しかし2人で作ると美味くて1人で作ると不味いなんて」

サスケ「美味いんだよ・・・美味い」

我愛羅「顔に出ている。どうしてこうなったと」

サクラ「・・・」

サスケ「美味い・・・美味い・・・美味い・・・」

ネジ「どっちに転んでも俺が死ぬ・・・」

サクラ「不味い?」

サスケ「いや」

我愛羅「正直に言って不味いぞ」

サクラ「そう・・・」

サスケ「こ、これから練習すればいい」

サクラ「無理に食べられてもあれだし言ってくれてありがとう」

我愛羅「しかしせっかく作ってもらったんだ食べよう」

ネジ「・・・」

サクラ「だから無理しなくても!」

我愛羅「いいんだ下手でも」

ネジ「俺達だって最初から天才じゃなかった」

サスケ「修行をした結果・・・天才と呼ばれ始めた」

ネジ「何事も努力だ」

我愛羅「努力すれば結果が実る」

サスケ「自分に自信を持って、己の可能性を信じろ」

サクラ「うん!」

我愛羅「しかし不味い」

ネジ「何がどうしてこうなった・・・」

サスケ「美味い・・・美味い・・・美味い・・・」

サスケ「食器は俺が片付ける」

サクラ「それも私が」

サスケ「いや休んでろ・・・ナルト遅いな」

サクラ「ちょっと見てくる?」

サスケ「やめた方がいい」

我愛羅「俺は見に行こう」

サスケ「やめろォ!!」

我愛羅「何故」

サスケ「何してるかわからない」

我愛羅「興味深い」

サスケ「やめとけ何が起こるかわからん」

我愛羅「前に進むしかない」

サスケ「こいつ・・・若干兄さんに似てる」

サクラ「言いたい事はストレートに言って何にでも首に突っ込むからチャレンジ魂・・・」

ネジ「しかしこのままナルトが戻って来ないんじゃ」

サクラ「それにキバも心配よね」

我愛羅「悩んでいても始まらない。俺は行く」

サスケ「行って何がある!やめといた方がいい」

我愛羅「楽しそうだから」

サスケ「兄さんだ・・・この面倒臭いところ」

サクラ「イタチさんみたい・・・」

サスケ「・・・広いな地下」

サクラ「どうやったらこんな風になるんだろ」

我愛羅「伏せろ!何か来るぞ!」

ネジ「何だ!?手裏剣か!?起爆札か!?」

サスケ「・・・」

我愛羅「冗談だ」

サクラ「ったく何言ってんのよ・・・部屋が六つ」

サスケ「壱式 ワニ地獄の間、弐式 宇宙地獄の間、参式 血の海地獄の間」

サクラ「肆式 焦熱地獄の間、伍式 竜巻地獄の間、陸式 砂地獄の間」

ネジ「聞いたことがある。四代目がこの地下を作った時にそれぞれの部屋に名をつけたと」

サクラ「そ、それにしても地獄って・・・あんなに温和な感じだったのに」

ネジ「『地下なら地獄にしようカッコいいから。それに温泉みたいだ』っと名付けたそうだ」

ネジ「何でも本来はもっと長い名だったらしいが嫁に怒られ説教され今に至ったらしい」

我愛羅「とりあえず片っ端から行くか」

サスケ「ネジ」

ネジ「任せろ。白眼!」

サスケ「どうだ」

ネジ「竜巻地獄の間か」

我愛羅「ワニか・・・ワニでも買ってるのかナルトの父は」

ネジ「少し覗いてみるか」

サスケ「お、おい」

サクラ「赤灼遁光輪疾風・・・何よこの紙の束」

サスケ「どれもこれも自分で考えたような術の名が書いてある」

ネジ「そうか!ここは四代目の書斎か!」

我愛羅「さすがナルトの父だ。いいセンスをしている」

サクラ「それでどこがワニ地獄なのネジさん?」

ネジ「と言われてもな」

我愛羅「これじゃないか」

サスケ「ワニの玩具か・・・」

サクラ「あ、それってどれかの歯を押したら挟まれるやつ?」

我愛羅「ナルトの父はおそらく仕事の合間にこれで遊んでたのだろう」

サクラ「引退して虫取りしたり釣りしてるのに?」

我愛羅「きっとそうだ」

サスケ「光輪疾風漆黒矢零式か・・・いいかもしれない」

サクラ「サスケくん」

サスケ「ち、違う!俺はただ見てただけだ!」

ネジ「出よう」

サクラ「サスケくんってこういう何とも言えないセンス好きだもんね」

サスケ「・・・」

ナルト「だってばよ!」バシッ

キバ「てめえ!」

ヒナタ「てばよ!」ペチッ

キバ「やめろって言ってんだろ!」

我愛羅「さて次は弐式 宇宙地獄の間か」

ネジ「ここは・・・何だ」

我愛羅「ナルト専用の部屋のようだ・・・月の勉強をしてるようだ」

サクラ「ナルトが勉強?ハハハ、まさか」

ネジ「あと3~4年だってばよ・・・何かあるらしい月には」

サスケ「近いうちに強大な悪が現れるってばよ。大変だってばよ・・・か」

サクラ「あいつ写真とか大切にしてるのね。ほらヒナタと撮った写真ばかり」

ネジ「俺の事については何か書いてないのか・・・何か」

サクラ「見てサスケくん!日記がある」

サスケ「読むのか」

サクラ「ダメだよ。いくら親しくても勝手に読むのは」

ネジ「・・・この日記」

サスケ「読むなよ。行くぞ」

ネジ「・・・」

サスケ「参式 血の海地獄の間」

サクラ「こ、ここは危なそうね」

サスケ「怖かったら・・・昔みたいに」

サクラ「昔みたいに?」

サスケ「いや何でもない」

我愛羅「張り紙がある。ここは父ちゃんと母ちゃんが夜の手合わせをする部屋だってばよ」

ネジ「母ちゃんってばうるさいから地下送りなんだよなァ」

我愛羅「そのくせ俺に弟や妹ができないなんて辛いってばよ」

ネジ「父ちゃんってばちゃんとやれってばよ。俺なんて2人だってばよ」

我愛羅「そうか・・・ここは素通りしよう」

ネジ「ああ」

サクラ「そ、そうね」

サスケ「・・・」

サクラ「ほら行くよサスケくん!」

サスケ「わ、わかった」

我愛羅「サウナか」

サクラ「へえだから焦熱地獄の間なのね」

ネジ「ついでに修行場でもあると書いてある」

サスケ「秘伝体術クモ糸縛り・・・何だそれは」

サクラ「さあ?」

キバ「いってえんだよォ!!!」

ナルト「お前ってばちゃんと俺の眼見て話せってばよ!」

キバ「うるせえ!叩かれちゃ喋れねえだろ!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「だから」

ナルト「わからねェ」

サスケ「そろそろ言ってやるか」

ネジ「いい加減キバが死んでしまうかもしれん」

我愛羅「なぜ寄り道をしたんだ俺達は」

サスケ「お前だよ!お前がチンタラするから」

我愛羅「おれが?」

サスケ「いいから行こうぜ」

サクラ「ナルト!入るわよ!」

ナルト「サクラちゃん!」

キバ「へへっ!見ろよヒナタ!嬉しそうな顔してるぜあいつ!」

ヒナタ「・・・」

キバ「取られちまうかもな」

ヒナタ「だってばよ!」ベキッ

キバ「ぐっ・・・は、鼻が・・・」

サスケ「説教はそれぐらいでいいだろ」

ナルト「わかったってばよ」

ネジ「ここは何が竜巻地獄の間なんだ」

ナルト「ネジ・・・」

ヒナタ「ネジ兄さん・・・」

我愛羅「なぜ竜巻だ」

ナルト「ここは風通しがいいんだってばよ」

キバ「地下に風もクソもねえだろ」

ナルト「てばよ!」バシッ

ヒナタ「てばよ!」ペチッ

キバ「ブフッ!」

サクラ「ここは何なの」

ナルト「ここは我愛羅専用の部屋だってばよ」

サスケ「我愛羅の?」

ナルト「我愛羅は俺の親友だってばよ」

サクラ「サスケくんは?」

ナルト「ライバルだってばよ」

サスケ「サクラは」

ナルト「サクラちゃんだってばよ」

ネジ「俺は」

ナルト「ネジ・・・」

ヒナタ「ネジ兄さん・・・」

キバ「俺は」

ナルト「・・・」

キバ「な、何だよ」

ナルト「友達だァ・・・」

キバ「ナルトォ・・・」

ナルト「今日はもう遅いから泊まってくってばよ」

サスケ「と、泊まり?冗談はよせ」

我愛羅「いつテマリが嗅ぎつけるのかわからない。油断はできないぞサスケ」

サスケ「関係ねェだろ俺には」

ネジ「・・・」

ナルト「ネジ・・・」

ヒナタ「ネジ兄さん・・・」

サスケ「よく考えてみろ。同じ屋根の下で女はダメだ・・・そうだろ我愛羅?ネジ?」

我愛羅「別に母とテマリが居るから問題ない」

ネジ「俺もだ」

サスケ「お、俺は・・・問題あるんだよ・・・」

キバ「こいつ照れてんだぜ!そうだよなナルト!」

ナルト「キバァァァァァァァァァ!!!!!!」バシバシバシバシバシバシバシバシ

キバ「何でだよ!叩く必要あるのかよ!」

ナルト「サスケの侮辱は許さねェ!」

キバ「してねえだろ!サスケの肩ばかり持ちやがって!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「本当はダチだって思ってねえだろ俺の事」

ナルト「友達だってばよ」

キバ「ったく仕方ねえなお前は」

サスケ「俺は帰る」

サクラ「あ、私も」

サスケ「俺に気を使わなくてもいい。1人で帰れる」

キバ「カッコつけて何言ってんだかあいつ」

ナルト「キバァ・・・」

ネジ「もういいだろ」

ナルト「ネジ・・・」

ヒナタ「ネジ兄さん・・・」

サクラ「そんなに帰りたい?」

サスケ「帰りたいとかじゃない!わかるだろ・・・そんな泊まりなんて」

キバ「プププ・・・ダメな奴だなあいつ」

ナルト「キバァ!」

我愛羅「ナルト!」

ナルト「わかったってばよ」

我愛羅「俺は止めない」

ナルト「キバァ!」バシッバシッバシッ

キバ「おっと!そう何度も」

ヒナタ「だってばよ!」ペチッ

キバ「し、しまった!」

ヒナタ「ナルトくん!」

ナルト「袋叩きだってばよ!」

我愛羅「帰るのは構わないが理由を聞こう」

キバ「すっかり自分の家気取りだぜあいつ」

ナルト「無視するってばよ」

サスケ「だから・・・早いんだよ・・・わかるだろ」

キバ「わかるってばよってか」

ナルト「無視するってばよ」

我愛羅「寝るのが早いのか?それはそれで構わない」

サスケ「そうじゃねェ!家はお前・・・夜だし何が起こるかわからない・・・」

キバ「お前じゃ何もできねえよ!なあ!」

ナルト「無視するってばよ」

我愛羅「霊的な何かか?ナルトの家なら大丈夫だ」

サスケ「あのな・・・女居るだろ?男も居るだろ?お前は何とも思わないのか?」

キバ「ありゃ重症だな」

ナルト「無視するってばよ」

我愛羅「人ならば男女どちらかに産まれる。何を今更」

サスケ「話が噛み合わない・・・まだそこまでは無理なんだよ」

キバ「へへへ」

ナルト「無視するってばよ」

キバ「・・・」

ナルト「キバァ!」バシッ

キバ「ッッ!」

サスケ「帰るからな」

サクラ「じゃあ私が帰るからサスケくんは残ってて!」

サスケ「だ、だから・・・無理に俺に合わせなくても」

サクラ「じゃあ私がキバに襲われてもいいって事?」

キバ「何で俺ばかり引き合いに出されるんだ」

ナルト「それはみんなキバが大好きだからだってばよ」

キバ「へ?お、お前も」

ヒナタ「私も好きだよ」

キバ「マジかよ・・・こりゃ火影確定だぜ」

サスケ「それは困る・・・なら一緒に」

サクラ「ナルトだってそう言ってるんだし泊まらなきゃ損よ」

サスケ「・・・すまない」

サクラ「ほらやっぱり、強がってちゃダメだよサスケくん」

サスケ「俺は強がってない・・・俺は将来的な事を」

サクラ「サスケくんは少し深く考えすぎよ。もっと頭を柔らかくしないとね」

サクラ「私はサスケくんのペースに合わせる。それがずっと先の事でも」

キバ「今のサスケになら勝てそうだぜ!勝てるよな?」

ナルト「勝てるってばよ」

キバ「あのエリートもアカデミー出たら人の子なんだなぁ・・・勝てる勝てる」

ナルト「勝てるってばよ」

サクラ「それじゃナルト」

ナルト「任せるってばよ!サスケは俺が責任を持って預かるってばよ!」

サクラ「あんたは今日のサスケくんどうだった?」

ナルト「凄え楽しそうだった気がする。あいつってばあまり感情を出さないけど俺にはわかる」

サクラ「やっぱりね」

ナルト「サクラちゃんは本当にサスケの事が好きなんだなァ・・・俺ってば痛いほどわかるってばよ」

サクラ「それとこれイタチさんが言ってたんだけど、サスケくん寝てるとき布団を飛ばす癖があるんだって」

ナルト「わかってるってばよ」

サクラ「多分初めての友達の家でお泊りだから緊張して寝れないんじゃないかなって思うんだけど」

ナルト「安心しろよサクラちゃん!」

ヒナタ「サスケくんが寝れない時は子守唄を」

サクラ「い、いや・・・そこまでは」

ナルト「ちゃんと朝飯だってヒナタが」

ヒナタ「腕によりをかけて作ります」

ナルト「サクラちゃんは何も心配しなくてもいいってば」

サクラ「うん」

キバ「さて俺も帰るか」

ナルト「お前もお泊りだってばよ」

キバ「はァ?何で俺まで」

ナルト「今日は朝まで語り明かすってばよ」

キバ「そこまで言うなら仕方ねえな」

ナルト「布団敷いたってばよ」

ヒナタ「これサスケくん用に」

ナルト「サスケの部屋の枕と同じ素材だってばよ」

サスケ「・・・何で知ってるんだお前」

ナルト「俺ってばこの木の葉に居る人々のデータを頭に叩き込んでるってばよ」

ヒナタ「ナルトくんは火影になるから日々勉強中で」

キバ「嘘だ!こいつはサスケのファンだぜ!ホモなんだよ!」

ナルト「ちょっと来いってばよ」

キバ「な、何が」

ナルト「俺とサスケの関係を教えてやるってばよ」

キバ「ライバルだろ?言ってたじゃねえか!」

ナルト「ライバルであり兄弟なんだよなァ・・・」

キバ「は?」

ナルト「この話は長いから朝までかかるってばよ」

ヒナタ「キバくんはこっちの部屋に来て」

キバ「意味がわからねえ」

ナルト「来るってばよ」

キバ「・・・何でそんな話するんだ俺に」

ナルト「友達だってばよ」

キバ「本当にお前は世話のかかる奴だぜ」

サスケ「寝れねェ・・・」

我愛羅「起きているのか」

サスケ「ああ」

我愛羅「フフ、そんなにヒナタが気になるか」

サスケ「何言ってるんだお前」

我愛羅「俺にはわかる。好きなんだな」

ネジ「それは聞き捨てならないな」

サスケ「何でそうなるんだ」

我愛羅「しかしヒナタにはナルトが居る」

ネジ「ハッキリしろサスケ!」

サスケ「お前・・・前に言っただろ」

我愛羅「何を?」

サスケ「サクラと俺のこと」

我愛羅「サクラはお前の母親じゃないのか!?」

サスケ「どうしたらそうなるんだ!」

我愛羅「名が似ている」

サスケ「ネジあんたも何か言ってやれこいつに」

我愛羅「俺は多忙ゆえに物忘れが多い。もう一度言ってくれ」

サスケ「いいか、よく聞けよ」

ネジ「ことと次第によってはうちはと日向が戦う事になるぞ」

サスケ「チィ…めんどくせェ」

我愛羅「そうか・・・よく解った」

サスケ「そういう事だ」

我愛羅「つまりお前は父親方に引き取られ時々サクラに会っているという事だな」

サスケ「・・・」

我愛羅「なるほど・・・辛かったんだなお前も」

我愛羅「という事はこれからサスケの母上と呼ばねばならないのか。すまなかったな」

サスケ「何が」

我愛羅「呼び捨てにしてしまって」

サスケ「どうにかならないのかこいつ」

我愛羅「話は変わるがサスケは下忍のままなんだな」

ネジ「言われてみれば」

我愛羅「あの中忍試験で期待のルーキーと呼ばれていた俺たち」

ネジ「その頃の俺達はそれぞれグレていた」

サスケ「俺はあんた達ほどじゃねェ」

我愛羅「気がつけば俺は風影に」

ネジ「俺は上忍になった」

サスケ「・・・何が言いたい」

我愛羅「やめようこの話も」

ネジ「サスケには酷すぎるからな」

サスケ「くっ・・・」

我愛羅「あの中忍試験が無ければ俺達は腐ったままだった」

ネジ「ああ」

我愛羅「俺は口を開けば殺すだの目を合わせば相手を半殺しにする不良忍者」

ネジ「俺は一族の分家だの宗家だので決められる格差に」

サスケ「・・・」

ネジ「お前は」

サスケ「俺は・・・兄へのコンプレックスとか」

我愛羅「だがサスケよ。一つ言わねばならない事がある」

ネジ「その呪印だ」

サスケ「仕方ないだろ。これは大蛇丸にやられたやつなんだから・・・今は少し感謝してる」

ネジ「結局あのときお前は兄に救われたんだったな」

サスケ「イタチが乱入して来たんだよ。いつもいつもあいつは」

我愛羅「それは反則だ」

ネジ「ドーピングとかいうやつだ」

サスケ「これはこれで大変だったぜ!?慣れないうちは暴走しやがるし」

我愛羅「気にするな」

ネジ「済んだ事だ」

サスケ「自分から聞いといてそれかよこいつら・・・」

サスケ「噛まれてイタチが帰った後にこう短い感覚で暴走してて」

我愛羅「・・・」

サスケ「全身こんな風に模様塗れでな・・・ナルトは決まってボーッとしてたり寝てたりしてた」

ネジ「・・・」

サスケ「暴走したら決まってサクラが抱きしめてくれて・・・それが暖かいって言うかいい匂いがして」

我愛羅「・・・」

サスケ「でも泣いてたんだよな・・・」

ネジ「・・・」

サスケ「俺も暴走しちゃいけねェって・・・聞いてるか?」

我愛羅「聞いている」

サスケ「時々ナルトが察してるのかわかるってばよってボソボソ言っててな」

ネジ「・・・」

サスケ「今思えばいい思い出だ・・・」

我愛羅「・・・」

サスケ「何で昔みたいに抱きついてくれないんだろな・・・あいつ」

ネジ「・・・」

サスケ「2人は俺に性格が近いから・・・何となく俺の気持ちがわかるだろ?」

我愛羅「わかるってばよ」

ネジ「わかるってばよ」

サスケ「そうか・・・話してよかった」

サスケ「・・・ど、どんな匂いか知りたいか?」

我愛羅「・・・」

サスケ「聞いているか?」

ネジ「聞いている」

サスケ「何だろな・・・とにかくいい匂いで」

ネジ「いつまで続くんだ」

我愛羅「きっと話したいのだろう。俺にはわかる」

ネジ「眠れん」

我愛羅「お前だってそういう時がきっとあっただろ?サスケにとって今がその時だ」

サスケ「聞いているか?」

我愛羅「聞いている」

サスケ「名前がもう暖かそうでいい匂いしてるんだよな・・・」

ネジ「そんなに嗅ぎたいなら嗅げばいい」

サスケ「で、できるわけないだろ!」

我愛羅「・・・」

ネジ「・・・」

サスケ「なあ・・・今って俺が話の中心になってるんだよな」

我愛羅「そうだ」

ネジ「お前が主役だ」

サスケ「そ、そうか・・・それでどれぐらい暖かいって言うとな」

我愛羅「・・・」

ネジ「・・・」

ネジ「もう明け方か・・・我愛羅は寝ているのか」

サスケ「それでイタチが・・・聞いているのか?」

ネジ「聞いている」

ナルト「サスケェ・・・楽しそうだってばよ」

サスケ「あいつはいつも俺の邪魔ばかりして」

ナルト「お前ってばそんなに喋る奴だったんだなァ・・・ネジが羨ましいってばよ」

ナルト「でもなサスケェ・・・少しうるさいってばよ」

ガラッ

サスケ「ナ、ナルト?」

ナルト「サスケェ!お前ってば少しうるさいってばよ!」バシッ

サスケ「ッッ!何しやがんだこのウスラトンカチ!」

ナルト「それを待ってたってばよ・・・ウスラトンカチィ・・・俺とサスケだけの合言葉」

サスケ「何が言いたいんだお前」

ナルト「俺ってば死の森での件ただただ傍観するしか無かったってばよ」

ナルト「辛かったんだよなァ俺も・・・俺ってばまるで一人ぼっちの道化だってばよ・・・」

サスケ「別に俺達はお前を」

ナルト「うるせー!人汗かくってばよ!サスケェ!表に出ろォ!」

サスケ「上等だよ・・・ナルトォ!」

ナルト「サスケェ!」

サスケ「ナルトォ!」

ネジ「やっと寝られる・・・」

ナルト「だから俺達ってば白熱してただけで・・・」

ヒナタ「だからってご近所の人に迷惑かける理由にならないよ」

サスケ「フン、ざまあみろ」

サクラ「サスケくんもよ!」

サスケ「喧嘩吹っかけて来たのはあいつだ」

ナルト「ヒナタもサクラちゃんも聞いてほしい」

サスケ「男ってやつはどっちが一番か決めなきゃいけない時があるんだ」

ナルト「そうなんだよなァ・・・サスケの言う通りだってばよ」

サスケ「わかるか?」

サクラ「わからない」

サスケ「・・・」

ヒナタ「ナルトくんが先に攻撃したなら謝りに行かないとご近所の人に」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

ヒナタ「早く着替えて出発だよナルトくん」

我愛羅「朝から大騒ぎだな。何があった」

ネジ「いや少し」

サクラ「ごめんねヒナタ、サスケくんが」

ヒナタ「ううんナルトくんだって」

キバ「ああはなりたくねえよな」

我愛羅「いや・・・お前は大丈夫だ」

ネジ「何も心配しなくていい」

キバ「・・・」

サクラ「もうダメよ。喧嘩しちゃ」

サスケ「ああ」

サクラ「それと戦ったりするのも」

サスケ「それはできない。あのデイダラにしてもそれに・・・俺には」

サクラ「もういいんじゃない?無理に戦っても」

サスケ「俺はいつか二代目と戦わないと」

サクラ「ダメ!やっぱりそれだけはやめて!」

サスケ「でも俺は一族の希望」

サクラ「サスケくん・・・」

サスケ「じゃあ何のために修行してたんだ俺は?強くなってそして」

サクラ「一族の事はわかるけど1人でやるなんて、二代目って言えば」

イタチ「強いうえに正々堂々と卑劣な事をする。さらに頭脳明晰であらゆる術の生みの親」

イタチ「身内に優しく敵に厳しい時としてリアリストな器の大きい忍の中の忍」

サスケ「兄さん」

イタチ「変わろうか?俺が」

サスケ「俺がやらなきゃ意味ないんだろ?なら」

イタチ「最初は俺もそう思ってた・・・でもお前はやっぱりまだまだ子供だ」

サスケ「こ、子供って」

イタチ「何も闘争が暴力が認めさせる術じゃないんだ。日頃の行いが意味を成す」

サスケ「兄さん含めてうちは一族の日頃の行いって最低中の最低だろ」

イタチ「それがうちはなんだろうな・・・」

イタチ「お前には友が居て守るべき者もできた。立派だよ」

イタチ「だからお前だったんだ。その役目を俺が引き継ぐ」

サスケ「いや俺が」

イタチ「たまには兄らしい事をさせろ」

サスケ「じゃあ俺が強くなった意味は何なんだよ!答えてくれよ兄さん!」

イタチ「命には賭ける時がある・・・それが今この時だ」

サスケ「じゃあ死んでもいいのかよ!」

イタチ「サスケ覚えておけ。誰にでも必ず別れは来る。いつか突然に・・・」

イタチ「それはお前とサクラちゃん、ナルトくんにもだ。だから・・・俺で慣れておけ」

サスケ「・・・人が死ぬのに慣れちまったらそいつは人じゃねェよ」

イタチ「お前は幸せに生きろ。友と恋人と・・・俺はお前に重荷を背負わせてばかりだったな」

サクラ「そ、それって戦わないといけないのイタチさん?」

イタチ「うちは一族は戦闘民族。そして扉間様は戦火をくぐり抜けた忍」

イタチ「ならば戦いの中で扉間様を」

サクラ「二代目がもし認めなかったら?」

イタチ「うちは一族は潰される」

サクラ「オビトさんやマダラが居ても?」

イタチ「・・・」

サスケ「・・・」

サクラ「なら普段の生活態度で認めてもらえばいいと思うけど・・・ダメかなイタチさん?」

イタチ「・・・確かに」

イタチ「来ましたねオビトさん」

オビト「な、何だよ・・・こっちはお前マダラに」

イタチ「また収容所を破壊したらしいじゃないですか。しかも脱獄」

オビト「仕方ねえだろ!マダラがお前」

イタチ「今日は凄く真面目な話です」

オビト「は?」

イタチ「ストーカーやめませんか」

オビト「ストーカーをやめる?やめたら俺に何が残るんだよ!」

イタチ「女の子を紹介します」

オビト「リンじゃねえなら無理だぜ俺は!」

イタチ「俺達は普通にならなければなりません」

オビト「じゃあお前の親父達はどうすんだ?」

イタチ「父さん?」

オビト「おっさん連中がまたクーデターだと」

イタチ「何時もの事じゃないですか、あれに比べたらオビトさんの」

オビト「二代目がうちは狙ってるって聞いたらしくてマジで木の葉を潰すってよ」

イタチ「誰がそんな事を」

オビト「シスイの爺さん」

イタチ「祖父と孫が揃いも揃って口が軽い・・・」

イタチ「まずは中年クーデター一派から更生させよう」

オビト「親父と喧嘩か?」

イタチ「はい」

オビト「言うこと聞くタマかお前の親父」

イタチ「無理でしょうね」

オビト「おっさん連中は程度が低いっていうか頑固だもんな」

イタチ「視野が狭く戦い以外に能がない。さらに一度愛を覚えれば貪欲に突き進み」

オビト「人の迷惑なんざ考えねえ・・・俺達は死んだら地獄行きだぜきっと」

イタチ「でしょうね」

オビト「思えば俺もお前も昔から何も変わらねえよな・・・」

イタチ「オビトさんはストーカーで俺は・・・俺ですね」

オビト「けどサスケとシスイは天国行きだろうぜ」

イタチ「まともですからシスイは特に」

オビト「ロクでもねえ一族・・・どうしようもねえぐらいに」

イタチ「本来なら潰されてもおかしくないのが俺達ですから」

オビト「俺もうちはじゃなかったらリンが振り向いてくれると思うか?」

イタチ「さあ」

オビト「さあって何だよ!そこはお前」

イタチ「願わくば普通の忍として産まれたかった・・・俺も同じですよ」

オビト「・・・だな」

イタチ「じゃ俺は」

オビト「何だ?止めるのお前」

イタチ「言い聞かせますよ。たまには真面目に」

オビト「マジでやるの?聞かねえよおっさん達」

イタチ「なら何度でも何度でも俺は・・・諦めませんよ」

オビト「なら俺も手伝ってやるか」

イタチ「珍しいですね」

オビト「諦めねえのは俺の専売特許なんだよ!」

イタチ「リンさんは諦めてください」

オビト「お前!諦めねえ精神を誰から覚えた?俺だろ?」

イタチ「はい」

オビト「ほら!サスケも呼ぼうぜ」

イタチ「あいつはちょっと話し合ってます。歩きながら」

オビト「どうせサクラだろ?」

イタチ「ちなみに朝帰りでした」

オビト「殺す!調子に乗ってるよなあいつ!」

イタチ「最近は友達もできたみたいで」

オビト「友達?ふーん・・・そうか」

イタチ「きっとあいつらなら一族の血筋を変えるでしょうね」

オビト「ムカつくけどな・・・どうせやるなら派手に暴れてやろうぜ」

イタチ「いえ話し合いですから」

サスケ「勝手に決闘をセッティングするなんて・・・何考えてるんだ兄さん」

サクラ「・・・」

サスケ「俺は強くなりたかった・・・けど今は大切な者達のために強くなりたいって」

サクラ「うん」

サスケ「それにナルト」

サクラ「どうしてナルトにそこまで」

サスケ「わからねェ・・・けどもしナルトが忍界で一番弱い忍なら俺は二番目でもいい」

サスケ「何も最強を目指してるわけじゃないんだ」

サクラ「・・・来たわサスケくん」

鷹「キー!」

サスケ「伝言は」

鷹「キー!」

サスケ「伝えるまでも無かったって?何で」

鷹「キー!」

サスケ「後ろ?」

サクラ「サスケくん!」

扉間「ここぞ」

サスケ「千手・・・扉間」

鷹「キー!」

サクラ「あ、うん。後は任せて」

鷹「キー!」

サクラ「ほら自己紹介自己紹介」

サスケ「名はうちは」

扉間「知っておる」

サスケ「じゃあ単刀直入に言うがうちは一族を潰すのはやめてくれ」

扉間「フゥー・・・歳上に対する頼み方を知らんのか」

サクラ「サスケくん敬語よ」

サスケ「一族を潰すのはやめて・・・ください・・・お願いします・・・」

サクラ「私からもお願いします!きっと真面目になりますから!」

扉間「・・・」

サスケ「何とか言え・・・言ってくださいます・・・」

扉間「お前はうちはの中でも一際変わった男よ」

サスケ「は?」

扉間「陰に隠れうちはの動向を見ておったがまあどいつもこいつも・・・」

サスケ「俺は変なのか?」

扉間「いや奴らは本能の赴くままに動く働かず何もせず馬鹿な行動ばかりで」

サスケ「だから」

扉間「なのにお前は本能を抑え込みちゃんと理性を持っておる。服装は変だがの」

サスケ「くっ・・・」

扉間「だがしかし少し雰囲気がマダラに似ておるのが腑に落ちんが」

サスケ「そんなに似てるかよ俺って」

扉間「うむ・・・ほんの少しだがの。顔立ちは弟のイズナに似ておるが」

扉間「マダラはそう男色だった」

サスケ「知ってる」

サクラ「やっぱり初代様はそんなマダラを」

扉間「いや兄者は好いておった!」

サスケ「って事はあんたの兄貴もホモ」

扉間「話を最後まで聞かんか!」

サスケ「言っとくが俺はホモじゃ」

サクラ「サスケくんダメだって余計な事言っちゃ」

扉間「仲の良い友と言うべきか夜這いに来ても遊びに来ておったと思っていた」

扉間「わしは何度も兄者に忠告した!それなのに兄者は」

サスケ「わかるってばよ・・・お互い兄には苦労してるんだよなァ」

サクラ「サ、サスケくん!?」

サスケ「辛かったんだよな・・・同じ弟としてわかるってばよ・・・」

扉間「・・・」

サスケ「後一押し・・・俺達ってば・・・真面目にやるからだから」

扉間「わかるってばよか・・・この感じ・・・これはまるで兄者のような・・・」

サスケ「けど兄の背中を見て尊敬していたのも事実なんだよなァ」

扉間「お前はどうだ兄を里を仲間を愛しておるか」

サスケ「勿論・・・俺ってば」

扉間「良い忍がうちはに産まれたものぞ。多少バカっぽいが」

扉間「実にまともな感性を火の意志を持っておる」

扉間「時に今の火影はダンゾウであったな」

サクラ「仮ですけどね」

扉間「・・・よし!わしが火影に返り咲こう」

サクラ「で、でも二代目が返り咲くって」

扉間「わしが火影になり外からうちはを見守る。もしダメならば今度こそ本当に」

サスケ「俺は」

扉間「お前は中からうちはを正しき方向へ導け」

サスケ「ああ!約束する」

扉間「良い眼だ」

サクラ「という事は許してくれるって事で」

扉間「何もこのような争いの無い平和な時代においてわしとて無益な殺生はしたくないわ」

サクラ「サスケくん!」

扉間「ただし再び怠けた行動やクーデター何て事を起こせば迷わず穢土転生の生贄に処す。良いな!」

サスケ「・・・」

扉間「さてこれからわしは」

サスケ「なあ二代目」

扉間「どうした?」

サスケ「・・・ストーカーだけは大目に見てやってくれないか」

扉間「ストーカー?」

サスケ「いや・・・良かった昔の人間で」

サスケ「これでこの件も」

サクラ「一応は終わりね」

サスケ「ああ・・・終わった」

サクラ「じゃあ頑張ったサスケくんに」ギュッ

サスケ「お、おい!」

サクラ「昔みたいに抱きついてほしいって言ってたんだってね」

サスケ「誰から」

サクラ「ヒナタが」

サスケ「そ、そうか・・・そうか・・・」

サクラ「うん」

サスケ「何ていうか・・・何だろうな」

サクラ「少し緊張するよね。私も久しぶりだし」

サスケ「お、俺もだ」

鬼鮫「おや?」

サスケ「!?」

鬼鮫「いやァ御無沙汰ですねえサスケくんにサクラちゃん・・・こんな所ではしたない」

サスケ「ち、違う!普段からこんな事してるわけじゃない!」

鬼鮫「しかし何と言いますか・・・何ですその縄?」

サスケ「帰ってきやがった・・・最後の暁メンバーが・・・それも面倒な奴が」

鬼鮫「クククこれはイタチさんに報告せねばなりませんね」

サスケ「やめろォ!!」

鬼鮫「イタチさーん!」

イタチ「その声は鬼鮫か?」

鬼鮫「聞いてくださいよイタチさん」

サスケ「やめろ」

イタチ「こっちも終わったぞ」

サスケ「俺もだ」

イタチ「骨が折れたぞ父さん達には」

サスケ「また何かしたのか父さん?」

イタチ「大規模なクーデターを」

サスケ「ったく父さんは」

イタチ「だが俺が幻術をしかけおじさん連中を纏めて黙らせた。扉間様は?」

サスケ「納得して火影になるとか言ってダンゾウのとこに」

イタチ「一石二鳥か、ダンゾウ様め結局火影になれず終わりか」

サスケ「どんだけ嫌いなんだよ」

イタチ「俺もあの人もお互いがお互いを忌み嫌ってるから仕方ない」

サスケ「・・・」

イタチ「鬼鮫も戻ったし久しぶりに暁会議をするか」

鬼鮫「議題は」

イタチ「働くんだ俺達は」

鬼鮫「それは驚きですねえ」

暁アジト

イタチ「無事にメンバーは揃った」

デイダラ「2年ぶりだな、うん」

鬼鮫「さて・・・ん?何か足りませんね」

飛段「何か忘れてるんだよ・・・何だっけな」

サソリ「ゼツだ!見つかったか!?オリジナルの白いの」

イタチ「あ、忘れてた」

デイダラ「どうすんだ?」

長門「お待たせ!ハァハァ・・・」

鬼鮫「お久しぶりです」

長門「大変だったぞ・・・見ろ」

ペイン「またお前は勝手に」

イタチ「リーダー?また元に」

長門「棒を刺して元に戻した」

サソリ「そういや角都もいねえよな。どうしたんだ?」

飛段「そうだった!言うの忘れてたけど死んだぞあいつ!」

イタチ「死んだ!?」

飛段「公園直した帰りにすっ転んでな。心臓あるだろ?あれが全部どっか飛んでって」

デイダラ「どうしてそれを早く言わねえんだよ!」

飛段「わ、忘れてた」

イタチ「これだからこいつは・・・」

イタチ「というわけだ」

サスケ「で?」

イタチ「明日にでも角都の心臓を探すぞ今なら間に合う」

サスケ「あのな兄さん・・・ちゃんと」

イタチ「扉間様には話を通した。任務として」

サスケ「・・・わかったよ」

イタチ「あいつは半分人間やめてるから心臓が動くんだ一人でに」

サスケ「暁の連中なんてほとんど人間やめてるだろ」

イタチ「だから暇そうな仲間をかき集めて心臓を探してやってくれ」

サスケ「今日じゃダメなのか」

イタチ「大丈夫だろ」

サスケ「・・・」

イタチ「暖かくていい匂いか・・・どうだった?」

サスケ「な、何が」

イタチ「ナルトくんがそう言ってた」

サスケ「余計なことを・・・」

イタチ「それをシスイに話した」

サスケ「おい!何であいつに!」

イタチ「みんな笑ってたな・・・兄さんやオビトさんが父さん達と戦ってる時にお前はサクラちゃんと」

サスケ「鬼鮫から聞いたんだな・・・クソ」

イタチ「それもシスイに話した。隠し事はよくないぞ」

翌日

サスケ「悪いな手伝ってくれて」

我愛羅「何の心配もいらん。1箇所に居るよりも動き回った方がテマリの目も欺ける」

ネジ「なぜ俺も」

サスケ「と、友達・・・」

ネジ「・・・」

我愛羅「心臓だったな」

サスケ「こんな形をして動くらしい」

ネジ「バカげてる!何だこれは」

我愛羅「ひじき・・・いや毛玉か」

サスケ「全部で5体出そうだ。でも兄さん達も探している」

ネジ「お前の兄達はあてになるのか?」

サスケ「多分」

我愛羅「探そう」

サスケ「我愛羅もこう言ってる」

我愛羅「俺達は友だ」

ネジ「・・・」

サスケ「居た!」

我愛羅「火遁か」

ネジ「どうする?生け捕りか?」

サスケ「そうだな・・・」

我愛羅「砂縛柩!」

サスケ「よし」

ネジ「ここからどうする」

サスケ「ここから?」

ネジ「このままにしておくのも」

サスケ「このまま本体までそれで運んでくれ」

我愛羅「いいだろう」

ネジ「何て器用な奴だ・・・」

サスケ「そうだよ。これが任務なんだよ・・・なあ?」

我愛羅「ああ!」

ネジ「・・・」

サスケ「さっさと心臓を俺達が探し出して暁メンバーの鼻を明かしてやる」

サスケ「まず一つ」

角都「・・・死ぬかと思った」

サスケ「俺達が探してやった」

角都「お前が?」

我愛羅「残りも俺達が探す」

サスケ「だから本体のお前も俺について来い」

我愛羅「すぐに終わらせる」

ネジ「二つ目だ」

サスケ「いつの間にお前は・・・」

ネジ「お前達が意気揚々に走っている時だ」

サスケ「どうだ」

角都「何がだ」

サスケ「凄くないか」

角都「・・・行こう」

我愛羅「これで俺が1でお前も1の五部と五部か」

ネジ「張り合うつもりはない」

サスケ「次は俺が見つけ出す」

我愛羅「どうだサスケ三体目の心臓だ」

サスケ「まだ二つある・・・」

ネジ「白眼!」

ガサッ

ネジ「見つけた」

サスケ「・・・何で近場に居るんだよ」

我愛羅「返す」

ネジ「ほら」

角都「お前口だけだな相変わらず」

サスケ「くっ・・・俺だって」

我愛羅「焦るなチームプレーだ」

ネジ「そうだ」

サスケ「こ、こう言ってる」

角都「ガキだな」

サスケ「誰のために探してると思ってるんだよ!」

角都「頼んでない」

サスケ「辞めてやろうか・・・いやダメだ・・・ここで辞めちゃ意味はない」

サスケ「肝心なのは最後だ・・・最後が一番価値がある・・・」

サスケ「最後の心臓・・・毛玉・・・どこだ」

サクラ「何してるの?」

サスケ「こんな面した毛玉の心臓を」

サクラ「は?」

サスケ「いやお前こそ何してるんだ?買い物か?」

サクラ「うん!ほら水着」

サスケ「み、水着?なんで」

サクラ「海・・・サスケくんと行きたいから」

サスケ「う、海って・・・お前・・・」

サクラ「ダメ?」

サスケ「遠いし・・・そんな肌見せるなんて・・・それに」

サクラ「そっか・・・」

サスケ「どうしても行きたいって言うなら・・・行ってやる」

サクラ「ホントに!?」

サスケ「約束だ・・・」

サクラ「うん!じゃ忙しそうだしまた連絡するね!」

サスケ「・・・心臓なんて探してる場合じゃねェ」

我愛羅「どうしたサスケ」

ネジ「鼻血が出てるぞ」

サスケ「何でもない・・・壁にぶつかっただけだ・・・」

サスケ「俺は今日まで何度か危機に直面した事がある」

我愛羅「聞いてやる」

サスケ「その中でもマダラや二代目と対峙した時は死を感じた・・・そして今」

我愛羅「何かあったのか?」

サスケ「サクラが海に行こうって・・・水着買ってた」

ネジ「また始まったか」

サスケ「水着って・・・な?」

我愛羅「行けばいい」

サスケ「でも早いだろ・・・お互い肌見せるなんて・・・」

ネジ「ならお前は服でも着てろ」

サスケ「あいつは肌見せてるんだ・・・どうすればいい」

ネジ「何が」

サスケ「か、下半身・・・」

我愛羅「お前の思うがままに行動すればいい」

ネジ「好きにしてくれ」

サスケ「思うがままにはダメだ!そんなお前」

我愛羅「大丈夫だ」

ネジ「そうだ」

角都「おーい見つかったぞ」

サスケ「・・・どうするんだ俺」

角都「危うく成仏するところだった」

我愛羅「困ったときはお互い様だ」

角都「サスケは」

ネジ「あそこで悩んでる」

サスケ「足だけ見て動けばいい・・・そうすれば」

ネジ「人を誘っておいてあの様だ」

角都「あいつは昔から下らない事で悩むとイタチは言っていた」

我愛羅「人は誰でも悩むものだ」

角都「イタチを見てみろ本能で生きている」

サスケ「それで上手いことすれば隠せる」

ネジ「俺達は帰るぞ」

サスケ「ああ・・・でもせっかく買ったんだから見なきゃあいつ傷つくよな・・・」

角都「生粋のバカだあいつは」

ネジ「そして真面目だ」

我愛羅「俺も帰る」

サスケ「・・・ちょっとだけ見ればいい」

サスケ「俺は服着てれば・・・いや」

我愛羅「また鼻血を出している」

ネジ「もういいだろ」

サスケ「やっと・・・止まった」

イタチ「鼻血出して顔赤くしてお前は」

サスケ「に、兄さん」

イタチ「これを見てみろ」

サスケ「エ、エロ本・・・いい加減にしろよ」

イタチ「どうだ感想は?お前の部屋のやつだけど」

サスケ「何も感じない」

イタチ「これがサクラちゃんならどうだ」

サスケ「・・・」

イタチ「他の女の子にはまるで無関心・・・お前はスケベはスケベでも誠実なスケベだ」

サスケ「スケベに誠実もクソもあるのかよ」

イタチ「あるさ現にお前はそうじゃないか」

サスケ「何が?」

イタチ「サクラちゃんにしか興味を示さない。昔からそうだった」

イタチ「お前ぐらいの年頃の男はそういうもの。あの子で抜いてるだろ」

サスケ「ああ」

イタチ「でもお前はどちらかと言うと奥手だ」

サスケ「だ、だからって俺は」

イタチ「別に身体目当てではない。それでいいんだサスケ」

サスケ「鼻血出してるのにか?」

イタチ「実に正常な反応であり年頃の男らしい現象ってとこだ」

イタチ「昔のお前は女の子に興味のないホモだと俺は危惧していた」

イタチ「しかし彼女の優しさに触れ徐々にお前は変わっていった」

イタチ「そして友と出会い孤独の闇からも抜け出した」

サスケ「感謝してるよ・・・兄さん達が」

イタチ「お前自身の力だ。抜こうが鼻血を出そうが今のお前は一人の女の子を愛している」

サスケ「でも時々不安になるんだ俺も愛が深すぎるとどうなるかって」

イタチ「マダラはダメだがオビトさんは見習った方がいい」

サスケ「オビトを?まあ・・・悪い奴じゃないもんな」

イタチ「あの人は他人から見れば異常者で変質者の不審者だがいい人だ」

イタチ「オビトさんは幼少時代の俺相手に対等に接してくれた人だった」

サスケ「兄さんがあいつの事を高く買ってる理由がわかった気がする・・・兄さんはあいつの背中を」

イタチ「対等だって言っただろ?俺達は同じように常に歩いていた」

サスケ「オビトに余計なこと言ったくせに」

イタチ「そして俺もオビトさんから多くの事を学び成長した。俺にとって兄であり師のような存在」

サスケ「尊敬してる?」

イタチ「尊敬するさ・・・深すぎる愛は身を滅ぼすがあの人は陽気でポジティブだから心配はいらない」

サスケ「兄さんは?」

イタチ「俺は怖いから愛を拡散している。嫌だろ?人として堕ちるのって」

サスケ「いや兄さんも最低の部類に入るぞ」

イタチ「俺は寝取ったり奪ったりはしない。歳下も処女もノータッチだ」

イタチ「それに言い寄って来るんだから断れば女性に対して失礼だろ。だから俺も誠実ってとこだ」

サスケ「違う・・・いや兄さんらしい誠実さか」

イタチ「だから何も気に病む必要はないお前は誠実なスケベだ」

イタチ「そもそもお前がスケベなのはみんなが知ってる」

サスケ「正直に言っちまうか・・・」

イタチ「あの子はどんなお前でも受け入れてくれるだろ」

サスケ「ああ・・・」

イタチ「帰るか」

サスケ「そうするか」

イタチ「それと角都が礼を言ってた」

サスケ「あいつが?」

イタチ「心臓気持ち悪かったろ」

サスケ「動き回るし毛玉だし仮面被ってるし」

イタチ「あれは俺が見た中で2番目に気持ち悪いものだ」

サスケ「1番は」

イタチ「大蛇丸」

サスケ「やっぱ兄さんも思うよな。3番目は?」

イタチ「俺が6歳の時に見たオビトさんがリンさんの風呂の残り湯を飲んでた光景かな」

サスケ「えっ・・・」

イタチ「あの時ばかりはオビトさんの狂気さと気高さを垣間見た」

サスケ「・・・それでも尊敬するかオビトを」

イタチ「する。オビトさんは根性あるから全部飲み干したぞ」

サスケ「・・・」

イタチ「同時にこういう大人にはなりたくないと思った」

イタチ「お待たせしましたリーダー」

鬼鮫「どうでしたサスケくん?」

イタチ「問題ない」

ペイン「俺達もいよいよ動く時が来た」

デイダラ「つい最近まで狂ってたくせに、うん」

ペイン「外道魔像ってあっただろ?あの変な像」

飛段「あれって2年前に捨てちまったろ!」

黒ゼツ「アノ中ニハ俺ノ母ガ居ル」

デイダラ「はァ!?母ちゃんが!?」

角都「誰だ捨てたやつは」

サソリ「ちゃんと確認しておけ中身を」

イタチ「何でそれを早く言わなかった」

黒ゼツ「ウッカリ忘レテイタ」

鬼鮫「弱りましたねえ・・・どこに捨てたのやら」

ペイン「せっかく暁が復活したんだ黒ゼツの母探しのためツーマンセルを組みあれを探そう」

白ゼツ「あれ?確か口寄せで呼べるんじゃなかったの?」

長門「契約更新するのを忘れていた」

ペイン「探し出せたコンビには報酬を出す」

デイダラ「リーダー太っ腹だぜ!オイラ尊敬する!」

ペイン「どこにあるかわからないのが問題だ、木の葉にあるのか他里の者が持ってったか」

鬼鮫「我々は無頼ですからねえ。ちょうどいい任務ですよねイタチさん?」

イタチ「また長い旅が始まるか」

イタチ「またしばらくは里から離れるな」

鬼鮫「あなたはどうします?」

長門「俺?黒幕だから留守番」

サソリ「気楽だなこいつは」

ペイン「それともう一つ言わねばならない事がある」

イタチ「どうぞ」

ペイン「子供ができた」

デイダラ「おいおい・・・ちょっと待て」

角都「何人目だ」

ペイン「8人」

飛段「よくやるよこのリーダーだけはよォ!」

黒ゼツ「相当ダナ」

白ゼツ「好きなんだよきっと」

イタチ「今度1人目から8人目までの性行為を教えてください」

鬼鮫「この稼業で緊張感っていうのを感じられませんねえ」

ペイン「いいから行け!」

イタチ「また御宅訪問しますよリーダー」

デイダラ「またな!」

長門「8人は・・・な?」

ペイン「・・・」

デイダラ「なァ旦那」

サソリ「何だ」

デイダラ「旦那はおふくろ居るのか?」

サソリ「両親が居て婆さんが居るが・・・それが何だ」

デイダラ「オイラ親いないから黒ゼツのおふくろってのがよくわからねえんだ、うん」

サソリ「寂しいか」

デイダラ「いや里に帰ればオオノキの爺とか居るから全然平気だけどな、うん」

デイダラ「それに暁の奴らも居るしイタチはムカつくけど」

サソリ「お前もいつかわかる」

デイダラ「本当かよ?」

サソリ「だから他の連中よりも先に見つけ出す」

デイダラ「だな!特にイタチの野郎にだけは絶対に負けねえぞオイラ!」

サソリ「その粋だ」

デイダラ「旦那はどこに像があると思う」

サソリ「知るか」

デイダラ「風の向くまま気の向くままってか?」

サソリ「歩けばあるだろ」

飛段「8人!8人だぜ?角都よォ!」

角都「うるさい」

飛段「しかし親父があれじゃガキも大変だろうな」

角都「お前はどうだ」

飛段「ジャシン教に入って親に勘当だぜ!角都は?」

角都「俺は親も仲間もとっくの昔に死んでいる」

飛段「・・・悪りい」

角都「随分昔の事だ。長生きするといい事もあれば悪い事もある」

飛段「いい事は?」

角都「お前を含めてイタチやデイダラみたいなバカと出会えた事」

飛段「悪い事は?」

角都「人間の汚い面や無駄な争いを見てきた事」

飛段「ま、俺も長生きする側の人間だから安心しろよ」

角都「・・・」

飛段「感動してんのか?」

角都「うるさい奴と一緒に居るなら1人の方がいい」

飛段「ざけんなよ!この俺が心配してやってんのによ!」

黒ゼツ「オイ」

白ゼツ「ん?オビトの事でも心配?」

黒ゼツ「ソウダ」

白ゼツ「オビトなら一人でもやれるんじゃない?」

黒ゼツ「シカシアイツハ昔カラ行キスギタ行動ヲスル」

白ゼツ「でもオビトは僕達ゼツをマダラの独裁から救ってくれた救世主だからね」

黒ゼツ「ダガシカシ馬鹿ダ」

白ゼツ「何一つ変わらないよねオビト」

黒ゼツ「何度注意シテモ聞ク耳ヲ持タナイ」

白ゼツ「グルグル居るしセーフじゃない」

黒ゼツ「アレモアレデ時々悪ノリヲスル」

白ゼツ「じゃあどうするの?」

黒ゼツ「元々ハ俺ノ問題ヲ巻キ込ンダ」

白ゼツ「お母さん?」

黒ゼツ「アア」

白ゼツ「探すしかないんじゃない。たまにはオビトを放置しておくのもいいと思う」

黒ゼツ「ソレガオビトノ成長二繋ガルナラ」

白ゼツ「うん」

ペイン「わかってる・・・すぐに帰るから」

長門「小南?」

ペイン「・・・」

長門「同じ道を歩いてた3人のうち2人が結婚し1人は独身・・・」

ペイン「悪いな」

長門「いやいや!嫌味で言ってるわけじゃないんだ!オビトを思い出してな」

ペイン「オビト?」

長門「俺達よりも歳下なのに生意気で強くて・・・お前もやられたよな若い頃」

ペイン「奴が何のために暁の黒幕の黒幕になったのか今だにわからん」

長門「何かマダラに頼まれて手駒がどうとかって言ってた。けどあいつのあの性格じゃ」

ペイン「一応黒幕の黒幕の座に収まったが暁の事は俺に任せてお前は引きこもり」

ペイン「やりたい放題して、どう思う?」

長門「・・・似てるんだよ。俺もあいつも」

ペイン「お前は引っ込み思案で奴は活発な奴だぞ」

長門「青春時代に取り残された・・・敗者なんだなって」

ペイン「・・・」

長門「せめてオビトだけは幸せになってほしいもんだ」

オビト「マジかよ!?あいつら勝手に出てきやがって!」

グルグル「黒ゼツのお母さん探しだって」

オビト「母ちゃん?そう言えば何か言ってたな昔」

グルグル「オビトはどうする?」

オビト「俺の母ちゃん?リンだろ」

グルグル「待った!意味がわからない」

オビト「意味わかれよ付き合い長いんだしお前とも、それに俺はもう旅しねえよ。リン居るし」

グルグル「・・・諦めよう」

オビト「諦める?冗談言うなって!昨日なリンが話しかけに来たんだぜ」

グルグル「嘘!?」

オビト「マジもマジの大マジだって!」

グルグル「気がある?」

オビト「昔から俺が好きなんだろうぜリンは」

グルグル「・・・」

オビト「だろ?そうだよな?」

グルグル「うーん」

オビト「そうなんだよ!」

グルグル「いいんじゃないそれで」

オビト「ほら!相思相愛ってか!羨ましいだろグルグル!」

扉間「平和とは良き事だな。ダンゾウよ」

ダンゾウ「そうか・・・わかった」

扉間「どうした?」

ダンゾウ「いえ例の暁が」

扉間「暁?あのこの里に構えておる組織か」

ダンゾウ「はい」

扉間「それがどうした」

ダンゾウ「休暇をもらいたいとイタチが」

扉間「休暇か」

ダンゾウ「潰しましょう二代目!今こそ」

扉間「捨てておけ」

ダンゾウ「いや・・・奴らは木の葉の」

扉間「ダンゾウ」

ダンゾウ「は、はい」

扉間「奴らは使える。多少バカであるが里を思っておる」

ダンゾウ「しかし二代目!中には他里の」

扉間「今の世に他里だの関係ない。里を思う気持ちがあれば立派な木の葉の忍ぞ」

ダンゾウ「ですが」

扉間「それ以上わしに逆らえばお前の飯に毎回起爆札を混ぜ込む」

ダンゾウ「了解しました!」

扉間「それで良い。素直こそが一番ぞ」

シスイ「またイタチが旅に出たって爺ちゃん」

カガミ「そうか」

シスイ「旅ばかりするよなあいつ」

カガミ「お前はいつになったら働く」

シスイ「へ?いやいや爺ちゃんさイタチだって」

カガミ「働かねばうちはは二代目に潰されてしまうぞ!」

シスイ「働こうと思えば働ける」

カガミ「お前はもっと万華鏡写輪眼の開眼者である自覚を持たんか」

シスイ「別にいいだろ・・・別天神で俺は5大国ナンバー1の幻術使いだし?」

カガミ「これだから戦争を知らん奴は」

シスイ「・・・」

カガミ「さらに一度も家に女の子を連れて来た事がない」

シスイ「爺ちゃん!それ言いっこなしだろ?」

カガミ「最年少のサスケでさえ・・・お前は」

シスイ「そう言えば知ってる?サスケのやつ海に行くんだって今日」

カガミ「だから何だ」

シスイ「無職だなって・・・サスケも」

カガミ「お前はその上フラフラ歩いて遊んでおるだけだろ」

シスイ「そ、そこまで言う普通?」

大蛇丸「解散して復活してまたバラバラに?」

カブト「はい」

大蛇丸「本当におバカさんね!あの子達は!」

カブト「バカです暁は!」

大蛇丸「お黙り」

カブト「・・・」

大蛇丸「それで今度は何するの?」

カブト「何でも外道魔像がどうとか」

大蛇丸「面白そうね」

カブト「はい?」

大蛇丸「すぐに五人衆を呼びなさい!」

カブト「な、何する気ですか?」

大蛇丸「私達がその外道魔像って言うのを奪い取るのよ」

カブト「それって何か高価な」

大蛇丸「ただの嫌がらせよ」

カブト「・・・わかりました。みんなを呼んで来ます」

大蛇丸「頼むわよ!」

カブト「嫌がらせなんてよくやるよ大蛇丸様も」

大蛇丸「なに?」

カブト「い、いいえ!」

香燐「サスケェ!サスケェ!」

重吾「また発作か?」

水月「うん」

香燐「せめて愛人でもいいのにあの野郎!何でウチは捨てられたし!」

水月「捨てられてないんじゃない?時々、鷹が手紙運んでくるし」

香燐「黙れ!あの泥棒猫にサスケ奪われて・・・アアー!」

重吾「付き合いが約8年のその女と2年のお前じゃ」

香燐「付き合いなんて関係ねェ!」

鷹「キー!」

水月「ほら手紙来た」

香燐「サスケェ!?」

重吾「何々・・・」

香燐「貸せ!」

水月「サスケも大変だよね」

重吾「・・・」

香燐「・・・」ビリビリ

水月「こ、これは大変な事になるよ!」

重吾「逃げるか」

香燐「サスケェ!」

マダラ「・・・」

「・・・ラ」

マダラ「・・・」

「・・・ダラ」

マダラ「・・・」

「・・・マダラ」

マダラ「・・・?」

「マダラ」

マダラ「柱間ァ!?」

マダラ「どこだ!?どこだ出て来い!」

「ここ」

マダラ「柱間ァ・・・!」

マダラ「今日こそは逃がさんぞ柱間ァ!!!」

我愛羅「サクラじゃないか」

サクラ「あっ」

我愛羅「どうした嬉しそうな顔をして」

サクラ「ちょっとね」

我愛羅「またサスケか」

サクラ「・・・うん」

我愛羅「俺も遊ぶとしよう」

サクラ「何でそうなるのよ!」

我愛羅「遊びたいから」

サクラ「いくら風影でも今日はあなたと遊ぶのは無理よ」

我愛羅「親子水入らずか・・・」

サクラ「?」

我愛羅「すまなかったな気を使わず」

サクラ「ううん私の方こそ怒鳴ったりして」

我愛羅「その荷物は・・・釣りか」

サクラ「どこをどう見たら釣りになるのよ・・・」

我愛羅「頑張って来い。俺達は見守っているぞ」

フガク「イタチがまた?」

ミコト「ええ」

フガク「聞いとらんぞ俺は」

ミコト「私には報告しましたけど」

フガク「あのお母さんッ子が・・・」

ミコト「またひょっこり帰って来ますよ」

フガク「・・・うるさいイタチも居ないし3人目でも作るか」

ミコト「今から?」

フガク「早いうちがいい!」

サスケ「母さん少し出かけ・・・」

ミコト「サ、サスケ・・・」

フガク「違うぞこれは」

サスケ「俺も兄さんも・・・弟や妹ができてもいいと思ってるから・・・」

フガク「サスケェ!違うんだ!」

サスケ「見苦しいから言い訳しないでくれよ」

フガク「兄弟揃って母さんには甘く父さんには厳しい・・・何故だ!」

サスケ「尊敬できないから」

フガク「・・・」

サスケ「行ってくるから」

ナルト「キバ!螺旋丸はこうしてこうだってばよ!」

キバ「こ、こうか?」

ナルト「違うってばよ!」バシッ

キバ「痛えんだよ!」

ナルト「キバは友達だから厳しく行くってばよ!」

キバ「我慢してやるか多少厳しいぐらい」

ネジ「疲れないか?」

シカマル「もう慣れた」

リー「あれ?チョウジくんが居ませんね」

シカマル「チョウジはちょっとナルトと遊べないんだ」

リー「そうですか・・・残念です・・・」

キバ「この構えか!?」

ナルト「キバァァァァァァァァァァ」バシバシバシバシバシバシ

ネジ「知っているか?サスケとサクラが海に行くらしい」

シカマル「あいつらの自由だ。そこら辺は」

ネジ「片や俺達は男同士集まってキバの修行を見ている」

シカマル「今しかねェからツルんでられるのも」

ネジ「と言うと?」

シカマル「大人になりゃ今のように毎日ツルんでられねェって事さ家庭とかできて」

シカマル「ま、男同士集まってると泥臭くて汗臭くてイカ臭いけどよ。それはそれでいいんじゃねェか?」

ネジ「だな」

サクラ「サスケくん待った?」

サスケ「サクラか・・・別に待ってない」

サクラ「行こうか?」

サスケ「・・・サクラ」

サクラ「どうしたの?」

サスケ「俺は鼻血を出したりするスケベだ」

サクラ「それぐらい知ってるよサスケくん」

サスケ「失望したか?」

サクラ「そういうところもサスケくんよ!男の子何だから当然なんじゃない?」

サスケ「すまん」

サクラ「好きだよ私はそんなサスケくんも時々変な事するサスケくんも」

サスケ「・・・行こうか海」

サクラ「うん!」

サスケ「ところで海では腰に縄を巻くのは」

サクラ「ダメよ」

サスケ「・・・ダメか?」

サクラ「それだけは恥ずかしいから」

サスケ「草薙の剣はどうすればいいんだ」

サクラ「今日ぐらいは置いてってほしいなぁ」

サスケ「・・・置いてくる」

カカシ「暁がまた散り散りになったらしい」

リン「イタチくんも?」

カカシ「もうイタチに構ってやるのはやめた方がいいだろ?リンが優しくするからあいつも」

リン「だってオビトがあの子がああなった原因生み出したみたいだし」

カカシ「いやイタチは元来あんな」

オビト「リン!俺だ!開けろ!」ドンドン

リン「オ、オビト・・・」

カカシ「またあいつは」

リン「私が対応するから」

カカシ「いや俺があいつを」

オビト「てめえカカシか!リンの家に入りやがって!」

カカシ「オビトさ何度も言うけど俺達は」

オビト「泥棒かよ!変態だぜ変態!」

カカシ「変態はお前だろ」

オビト「リン!助けてやるからな!ドアぶっ壊してもいいよな!」

リン「あ、ちょっ」

オビト「オラァ!」バキッッ

カカシ「はあ・・・何でお前はいつもいつも」

オビト「表出ろよ。今日も勝つぜ俺は」

イタチ「集まっては散って集まっては散って」

鬼鮫「私なんて来てすぐですよイタチさん」

イタチ「さっさと外道魔像争奪戦に勝ち報酬を貰うぞ」

鬼鮫「そういえばサスケくんは変わりましたねえ」

イタチ「友ができ恋人もできた。いい事だ」

鬼鮫「私達の力はもう必要ないにでしょうかね」

イタチ「いや助けを求めてきたら手助けすればいいさ」

鬼鮫「はい」

イタチ「それにしても外道魔像ってどんな形だったか覚えているか?」

鬼鮫「さあ」

イタチ「それっぽい像を片っ端から見て行くぞ」

鬼鮫「名前でも書いてあるかもしれませんねえ」

イタチ「これは当分帰れそうにないな・・・」





第2部完
転載禁止

半年後

サクラ「あれ?服買えたんだサスケくん」

サスケ「ああ、あんな腹丸出しで乳首もチラチラしてる服なんて着れん。寒いし」

サクラ「・・・」

サスケ「どうだ」

サクラ「に、似合うんじゃない?襟長いけど」

サスケ「そうか」

ナルト「サスケェ!早く来いってばよ!」

サスケ「じゃ行ってくる」

サクラ「うん、いってらっしゃい」

ナルト「サスケェ・・・早く来いってばよ・・・」

サスケ「うっせえウスラトンカチ」

ナルト「ウスラトンカチィ・・・待ってたってばよその言葉!」

サスケ「今日は何をするんだ」

ナルト「今日の任務は草むしりだってばよ」

サスケ「チッ、またそれかよ」

ナルト「文句言うなら忍やめるってばよ。俺たちってば下忍なんだから」

サクラ「相変わらずサスケくんのセンスは人とズレてる・・・また縄巻いてるし」

ナルト「てばよてばよ」プチプチ

サスケ「ナルト」プチプチ

ナルト「てばよてばよ」プチプチ

サスケ「おい!」

ナルト「なんだってばよ」プチプチ

サスケ「どうだ俺の服」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」プチプチ

サスケ「もういい」

ナルト「わかるってばよ」プチプチ

サスケ「チィ…こいつは」

ナルト「手を動かせってばよ!サスケェ!」プチプチ

サスケ「うるせェよ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」プチプチ

サスケ「・・・」

ナルト「兄ちゃん帰ってきたか?」プチプチ

サスケ「音沙汰無しだ」

ナルト「・・・」プチプチ

サスケ「どこで何やってんだか」

キバ「ふーん・・・カカシ先生の娘が」

シノ「目を離した隙に何処かへ行ったらしい」

サクラ「何してるの?」

キバ「螺旋丸の練習だ!水風船が全然割れねえんだよ!」

サクラ「あんたまだやってたんだ」

キバ「それよりカカシ先生の子供しらねえか?」

サクラ「さあ?」

シノ「これは誘拐かもしれない。なぜなら俺は1人だけ心当たりのある人物が思い浮かぶ」

キバ「は?」

サクラ「カカシ先生の娘さん・・・リンさんに似てるよね・・・」

シノ「ああ」

キバ「何が?」

サクラ「あの人かもしれない」

キバ「?」

シノ「うちはオビトによる誘拐の可能性も高い」

サクラ「やっぱり・・・」

ナルト「・・・」プチプチ

サスケ「おいナルト」

ナルト「喋る前に手を動かせってばよ」プチプチ

サスケ「あれ」

ナルト「・・・」プチプチ

サスケ「ナルト!」

ナルト「うるせー!お前ってばやる気ないなら帰れってばよ!」プチプチ

サスケ「たかが草むしりぐらいでムキになってんじゃねェ!このウスラトンカチ!」

ナルト「どんな任務でも積み重ねが大事だってばよ」プチプチ

「・・・」

サスケ「子供だ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」プチプチ

サスケ「あれカカシの」

ナルト「子供なら何処にでも居るってばよ」プチプチ

サスケ「何でこっち見てるんだ」

ナルト「わからねェ・・・」プチプチ

オビト「リンの子供?何言ってんだお前」

サクラ「だからあなたならやりかねないって」

オビト「お前さリンっていくつだと思ってんだ?そりゃガキ産めるかもしれねえけどよ」

サクラ「だから!」

オビト「これだから頭いい奴はダメなんだよ。ボケてるのお前?」

サクラ「・・・」

オビト「ったく調子に乗りやがって色ボケが!」

サクラ「もういいわ・・・」

オビト「待てよ人引き止めておいててめえは」

サクラ「じゃあ小さいリンさん見なかった?」

オビト「小さいリン?たまに見るぜリンの家の前で中にも居るな」

サクラ「その子見て何も思わないの?」

オビト「何が言いてえんだサクラ」

サクラ「それがリンさんの」

オビト「分身ってか?そりゃそうだろな!」

サクラ「いい加減現実を」

オビト「・・・リン」

サクラ「だからリンさんが」

サスケ「サクラ迷子だ」

ナルト「・・・」プチプチ

オビト「リン!」

オビト「リン!」

「ひっ!」

オビト「リン!?何故リンがここに!?この時間なら家に居るはず?俺の目を盗んで家を出たのか?」

「あ・・・あ・・・」

サスケ「やめろオビト!」

サクラ「この子はリンさんじゃない」ドスッ

オビト「」

ナルト「・・・」プチプチ

サクラ「かなり怯えてるこの子」

サスケ「大丈夫か?」

「・・・」

サクラ「きっとオビトさんが怖いのね」

サスケ「四六時中家の近くに居て父親を殴り飛ばしてる時もあるからな」

ナルト「・・・」プチプチ

「・・・」

サクラ「ほら悪いおじさんは気絶してるしもう大丈夫よ!」

サスケ「このおっさんは少しあれだ」

ナルト「・・・」プチプチ

オビト「」

ナルト「・・・オビトも辛いんだよなァ」プチプチ

オビト「サクラ!何しやがんだ!」

「ひィ・・・」

サスケ「怖がってるだろ」

オビト「リン・・・じゃねえ」

サクラ「理解できるんだそこら辺は」

オビト「匂いとか背丈がガキだ」

サスケ「あっち行ってろ。お前はこの子から見れば悪党そのものだ」

オビト「俺?悪りい事してねえだろ!飴やるよ。ほら」

「ううっ・・・」

オビト「泣いちまった!お前の目つきが悪りいから泣いてんじゃねえのかサスケ!」

サスケ「お前だよお前」

オビト「子供には優しいぜ?なあナルト」

ナルト「わかるってばよ」プチプチ

オビト「すっげえリンに似てる・・・触ってもいいか?」

サクラ「ちょっとやめなさいよ!」

オビト「何嫌がってんだか・・・お前らの子供か?なわけねえよな」

「・・・」

サクラ「さっきから一言も喋ろうとしない」

サスケ「トラウマ物だろうな。誰も手に負えない奴が自分の母親を追い回す父親をボコボコにするんだから」

オビト「世の中にはそっくりな奴が居るって聞いたことあるか?」

サスケ「ああ」

オビト「俺さリンとカカシそっくりの子供何度か目撃してんだよ!すげえだろ?」

サスケ「・・・」

オビト「俺に似てる子供はいねえんだよな!」

サクラ「多分永遠に見つからないと思う」

オビト「世の中広いんだから居るってのなあナルト!」

ナルト「わかるってばよ」プチプチ

オビト「きっと将来はリンに似た可愛い子になるだろうな・・・ちゃんと送り届けろよ」

サスケ「あ、ああ」

サクラ「帰っちゃうの?やけにあっさり」

オビト「怖がってるなら仕方ねえさ」

サスケ「少しぐらい触らせてもいいんじゃないか?あいつに」

サクラ「で、でも何するかわからないし」

オビト「草むしりか?」

ナルト「そうだってばよ」プチプチ

サスケ「あいつ見てると時々悲しくなるんだよ」

サクラ「まあ・・・うん・・・けどこの子」

サスケ「やっぱりやめるか・・・完全に怖がって顔も真っ青になってる」

サクラ「可哀想に」

サクラ「それじゃこの子送ってくから」

サスケ「頼んだ」

ナルト「サスケェ・・・お前も行くってばよ」プチプチ

サスケ「だが俺には」

ナルト「影分身の術」プチプチ

ナルト「サスケはその年頃の女の子と関わっておいた方がいいってばよ」

サスケ「どういう事だ」

ナルト「そして感じて学ぶってばよ」

サスケ「だから」

ナルト「全ては未来のためだってばよ」

サスケ「未来?」

ナルト「そうだってばよ」

「・・・」

サクラ「大丈夫よ。あのおじさんはもうどっか行ったから」

ナルト「行くってばよサスケェ!」

サスケ「喚くな!行けばいいんだろ」

ナルト「素直が一番だってばよ」

ナルト「勉強するってばよ小さい女の子の扱い方を・・・」

サクラ「この子本当に何も喋らないね」

サスケ「人見知りか怖い経験ばかりして来たから人間不信になったか」

「・・・」

サクラ「何とかならないかな」

サスケ「オビトか・・・」

サクラ「うん・・・」

サスケ「・・・」

サクラ「・・・」

サスケ「何もねェ」

サクラ「あの人にとっての幸せって何なんだろうね」

サスケ「ストーカー」

サクラ「無敵に近い力を持ってて誰も敵わず」

サスケ「唯一なのは暁メンバーが何とかつるんでるぐらいか」

サクラ「それぐらいね」

サスケ「俺も一歩間違えればオビトになってた・・・」

「・・・!」

サクラ「どうしたの?」

サスケ「またオビトか?」

「あのおじさんと同じ・・・」

サスケ「オビトと同じ?うちはの奴か!」シュッ

「イタッ!」

シスイ「酷いな・・・酷いだろうクナイはダメだろ」

サスケ「すまない」

シスイ「痛いんだよな・・・これ」

サクラ「ごめんなさい」

シスイ「その子ってカカシさんの?オビトさんが誘拐したって聞いてさ」

サスケ「あんたも探してたのか」

シスイ「うちは一族がまたバカやる前に止めて来いって爺ちゃんが」

サスケ「バカも何も普段からバカばかりじゃねェか」

シスイ「オビトさんも年々酷くなってるから本気で誘拐したんじゃないかって思ってね」

サスケ「昔からあんなのだろあいつ」

シスイ「万華鏡写輪眼の使い過ぎはあんな風になるのさ変態度が加速する」

サクラ「シスイさんも?」

シスイ「俺はほら気分悪くなるから滅多に使わないけどイタチとかオビトさんは・・・ね?」

サスケ「どうにかならないのかオビト」

シスイ「無理」

サスケ「この子どうすんだよ!」

シスイ「弱ったな・・・完全に無茶ぶりだよこれ・・・何て事だ・・・」

サスケ「あんたしか居ない兄さん達が居ないんじゃ」

サクラ「お願いします!」

シスイ「よく言うよサスケもサクラちゃんも・・・普段は俺の存在なんて無視するくせに・・・」

シスイ「こんな子供まで巻き込んでるんじゃ本気でやらないとな・・・そろそろ発動かな」

サスケ「何を?」

シスイ「これさここだけの話なんだけどオビトさんを封印するのさ」

サスケ「封印?」

シスイ「言うなよ誰にも・・・カカシさんもいい加減に頭に来てるから」

サクラ「でも封印って」

シスイ「あの人は火影になったし十分なんじゃないかなってみんな言ってる」

サスケ「十分ってどういう事だ」

カカシ「そこからは俺が話す」

サクラ「カカシ先生!?」

シスイ「げっ!カカシさん!違いますよ俺は!」

サスケ「どういう事だカカシ」

カカシ「あいつも火影になったしもういいだろって」

サクラ「もういいって」

カカシ「俺の知ってるオビトはあの崖から転落した時に死んだ。今のオビトはただの化物だ」

カカシ「生きていたって俺達の生活が脅かされる。かと言って始末もできない」

サスケ「・・・」

カカシ「そしてついに誘拐までやってのけた・・・ダメなんだよあいつ」

サスケ「封印ってどうやって?オビトを封印すれば一族が黙ってない。暁の奴らだって」

シスイ「オビトさんっておちこぼれだったから一族内でも嫌われてる部類なんだよ・・・知らなかったか?」

サスケ「初耳だぞ・・・あいつが」

カカシ「おちこぼれ・・・と言ってもナルトのようなおちこぼれじゃなかった」

カカシ「何て言うのかな・・・バカだった」

サスケ「今もバカだろ!」

カカシ「良い事以上に悪い事もしていた。だから一族内でもな」

シスイ「ほらうちは一族って名門でエリートな病気的な一族だろ?だから当時のオビトさんはレアなんだ」

サクラ「レア?」

シスイ「才能の欠片もなく悪さを繰り広げ生還しても誰も喜ばなかったんだって両親も」

シスイ「うちはでも唯一無二のおちこぼれ・・・今は見ての通りの強さだけど」

カカシ「せめて友としてあいつを解放してやりたい・・・生きていたって何もないだろ」

サスケ「ならもっと早くやってやれば良かったじゃねェか!今頃になって!」

サクラ「それに誘拐なんてしてない!みんなが早とちりしただけだから!」

カカシ「お前達も人の親になればわかる。何もあいつを庇う必要はないだろ」

サスケ「あいつの事は俺が何とかする・・・だから」

サクラ「お願いカカシ先生!」

カカシ「俺が苦労してるんだ。お前達がどうしたって」

シスイ「いやいや!案外子供の方がいい案が浮かびますよカカシさん!」

カカシ「だがな」

シスイ「それに封印って何するか知りませんけどね本気で封印したらイタチが黙ってませんよ」

シスイ「絶対に怒ります!だからオビトさんはこの子達に任せてみましょうよ!それが人情ですよ!」

カカシ「・・・」

シスイ「ちょっと黙らないでくださいよカカシさん!俺も何とかしますから!」

サクラ「納得したのかなカカシ先生」

サスケ「結構怒ってたぜカカシ」

シスイ「カカシさんだって怒るのは無理ないさ」

サクラ「あの子手振ってる」

サスケ「あんな子を苦しめてるからなオビトは」

シスイ「あんな啖呵切ったけどどうすんの俺・・・カカシさんに殺される俺が」

シスイ「こういうのイタチの役目なのに・・・何て事だ・・・」

サスケ「オビトの暴走を止める方法」

サクラ「どうする?」

サスケ「言っても聞かない何したって通用しない」

サクラ「リンさんへの拘りは尋常じゃない」

サスケ「イタチは同じような行動してもセーフなんだよな」

シスイ「リンさんから見れば子供だからカカシさんは嫌ってるけど」

サクラ「リンさんに説得してもらうのは?」

サスケ「いや聞かないだろ。あいつにとってストーカーは生きがいみたいなもんだから」

シスイ「誰かオビトさんを引き取ってくれる人さえ居れば」

サスケ「あいつは根はいい奴なんだ。腹立つけど」

サクラ「そうよ!意味不明な人だけど助けてくれた事だってあった!」

シスイ「悩んでる場合じゃないんだ・・・友達としてオビトさんを救わないと・・・!」

シスイ「さてと俺が思うにねオビトさんは」

サスケ「一度死んでも復活する。だからオビトを止める方法がな」

サクラ「聞かない信じない我が道を進む・・・」

シスイ「それなら俺は」

サクラ「どう説得する?」

サスケ「子供・・・子供が怖がってるって聞いたら大人しく引いたよな」

サクラ「子供の存在も知らないんだよね?」

サスケ「ああ、ていうか兄さんは今日まであいつをどう抑えて来たんだよ」

シスイ「イタチ?いやカカシさん一撃で沈むから止める間もないって言ってたな」

サクラ「もっと早くに対処していれば」

サスケ「カカシも遅すぎるんだよ」

シスイ「何だこの疎外感・・・話にまるで入れないじゃないか・・・」

サクラ「なら子供が怖がってるって話すれば」

サスケ「ああ、それで上手いことストーカーもやめさせてカカシ殴るのもやめさせればいい」

シスイ「ここでイタチみたいに図々しく入るべきかオビトさんのように暴れるべきなのか」

サクラ「上手くいくかな?」

サスケ「あいつには借りがある。何度だってやってやる」

サクラ「うん!」

シスイ「これが孤独ってやつか・・・オビトさんの気持ちがわかった気がする・・・」

シスイ「こりゃ怒りたくなるよ。何だよこれ・・・俺必要ないじゃないか」

サスケ「作戦決行は明日だ」

サクラ「明日?」

サスケ「朝・・・日課を始める前にあいつを足止めする」

サクラ「朝ね」

サスケ「お前は危険だから別にいいぞ」

サクラ「1人より3人よサスケくん!」

サスケ「あんたはどうする?」

サクラ「あれ?どこ行ったんだろシスイさん」

サスケ「さっきまで居たはずだ」

サクラ「シスイさーん!」

サスケ「シスイー!」

サクラ「突然いなくなっちゃったね」

サスケ「わりとシスイも自由気ままなタイプだからな・・・」

サクラ「絶対にオビトさんを止めようねサスケくん!」

サスケ「ああ」

シスイ「うちはシスイは空気が読める男だ・・・邪魔する前に帰るよ」

シスイ「君達が無理なら俺が1人でどうにかするさ・・・ただもう少し周りを見ような2人とも」

翌日

オビト「今日も気張ってリンをストーカーするか」

サスケ「オビト」

オビト「何だ朝っぱらから人の家の前でてめえは」

サクラ「実はオビトさんに話したい事があって」

オビト「おい!サクラ!朝帰りか!」

サクラ「ち、違うわよ!何で」

オビト「言い訳してんじゃねえ!自慢しに来たのかサスケ!!」

サスケ「あんたのストーカー行為とカカシをぶん殴る事をやめさせに来た」

オビト「そんな事かよ。カカシは勝手に飛び出てくるだけだぜ?それにリンも俺に話しかけてくるしよ」

サスケ「迷惑してる奴だって居るんだ」

サクラ「あのリンさん似の子供いるでしょ?あの子が怯えてるのよ」

オビト「俺が怖いんだろ?あの子に何か関係あんのかよ」

サクラ「嫌なんだってカカシ先生が殴られてる光景もリンさん追い回してる事も」

サスケ「心に傷を負ってるんだよ!それが原因か知らないが人見知りっていうか人間不信なんだよ」

オビト「あの子供が・・・俺のせいで?」

サスケ「子供に罪はないだろ?だからやめてやれ」

サクラ「これは別にカカシ先生のためとかじゃなくて無関係のあの子のため何だから」

オビト「じゃあカカシ殴るのはやめるけどよストーカーしない俺って何だよ?」

オビト「追いかけなきゃリンに辿り着かねえだろ!そうだろうがサスケ!」

オビト「お前達は楽な道歩んでるから何とでも言えんだよ」

サスケ「楽って俺は別に」

オビト「でも険しい道のがそれはそれで達成感あるからいいんだけどよ」

サクラ「なら最初に戻って手紙からでいいんじゃない?」

オビト「手紙?何で手紙なんだよ」

サクラ「追いかけ回すよりはそこから始めて徐々に距離を縮める方がいいと思うけどな」

サスケ「手紙を送り続けてもストーカーみたいだぞ」

オビト「成功するのかそれ?」

サクラ「私もアカデミー時代はサスケくんによく手紙渡してたから・・・捨てられるけど」

オビト「お前って本当に最低のダメ人間だな」

サスケ「・・・否定はしない」

オビト「イタチなんてちゃんと渡されたら返してたらしいぞ、誤字脱字を直したりして」

サスケ「どうするんだ」

オビト「子供が俺の行動で怖がってるなら仕方ねえし手紙でもストーカーになるなら」

サスケ「いいんだな?ただし返事が来ないなら送っても意味ないからな」

サクラ「追えば追うほど逃げてくから・・・昔のサスケくんとか」

オビト「クソ人間ってお前みたいな事を言うんだろな」

サスケ「ど、どうなんだよ・・・経験者のサクラが言ってんだから今度こそマジでやれよ」

オビト「お前達の事は死ぬほど嫌いだ・・・はっきり言って死ねって思ってる」

サスケ「腹立つなこいつは・・・」

オビト「それでやってやるよ。でも勘違いするなよ俺はあの子供のためにやってやるんだからな」

サクラ「リンさんが会うって決意するまでストーカー禁止だから」

オビト「ばったり会うのは」

サクラ「ばったりはどうかな?」

サスケ「ギリギリ・・・て言うかお前働けよ!何がばったりだ!」

オビト「うるせえ!てめえには言われたくねえんだよ!」

サスケ「くっ・・・」

オビト「朝からスカしたバカ野郎と怪力アホ女が来るなんて最悪の1日の始まりだぜ」

サスケ「チッ」

サクラ「段々イライラして来た・・・」

オビト「ったく・・・ほらよ」

サスケ「な、何だよこれ」

オビト「金に決まってんだろ!朝飯でも食って来いよ」

サクラ「い、いいの?」

オビト「それとその金であの子に何か買ってやれよ。後ビビらせて悪かったって言っといてくれ」

サスケ「伝えておく」

オビト「わかったら帰れ!イライラするんだよお前らと話すと!」

サクラ「続くと思う?」

サスケ「それはあいつ次第だ」

サクラ「もし失敗したら」

サスケ「また何か策を考える」

オビト「世話焼きな野郎だぜ・・・兄弟揃ってよ・・・」

サスケ「って事だ」

カカシ「あのオビトを説得するなんて・・・大した奴だよ2人とも」

サクラ「けど長続きするかはわからないけどね」

カカシ「しかし手紙か・・・返事さえ出さなければ」

サスケ「いや出した方がいい。あいつを抑えるのなら」

カカシ「しかしな・・・ここでまた調子に乗らせると」

サクラ「あ、それと娘さんにプレゼントが」

カカシ「プレゼント?」

サスケ「オビトはあんたの子供に謝ってた。それと何か買ってやれって」

カカシ「・・・変な事を吹き込まれてないよな2人とも?」

サスケ「あんたの気持ちもわかるけど信じてやろうぜオビトを」

カカシ「さすがに信じられない」

サクラ「オビトさんだって悪い事ばかりしてたけど反省してるし」

カカシ「だからって信じられないだろ?いくら頑張ってもリンは・・・」

サスケ「確かにそうだが手紙ぐらいは大目に見てやれ」

カカシ「ま、2人が頑張ってくれたから手紙ぐらいはいいか」

サクラ「リンさんは?」

カカシ「病院・・・ほらもうすぐ産まれるでしょ?」

サスケ「そうだったな・・・」

カカシ「やっと解放されるか俺もリンもオビトから・・・これであいつも少しは昔のように」

サクラ「ねえサスケくん」

サスケ「どうした」

サクラ「オビトさんってどう足掻いても幸せにはなれないんだよね」

サスケ「これから先も追いかけて追いかけて・・・」

サクラ「かと言ってカカシ先生からリンさんを奪うわけにはいかないし」

サスケ「・・・」

サクラ「それでいいのかな?」

サスケ「・・・」

サクラ「サスケくん?」

サスケ「・・・どうせ辿りつけないならせめて俺達が一緒に居てやればいい」

サクラ「友達として?」

サスケ「俺とサクラ、ナルトやキバ達に兄さんと暁の奴ら、シスイが友として居ればいいんだ」

サクラ「うん!」

ナルト「どうだってばよ感想は」プチプチ

サスケ「何が」

ナルト「この前の女の子」プチプチ

サスケ「人見知りだった。だから喋る事もなかった」

ナルト「あと5年近くあるから大丈夫か・・・」プチプチ

サスケ「?」

ナルト「5年もすれば木の葉に新しい芽が出るんだよなァ」プチプチ

サスケ「芽?」

ナルト「俺が最初でお前は最後だってばよ」プチプチ

サスケ「俺の何が最後なんだ」

ナルト「これはサスケにとっての最大の試練だってばよ」プチプチ

サスケ「・・・」

ナルト「気になるんだよなサスケも」プチプチ

サスケ「教えろ」

ナルト「言えねェ・・・これは言えねェんだ」プチプチ

サスケ「何で言えないんだ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」プチプチ

サスケ「もういい」

ナルト「サスケが戦ったマダラや二代目のおっちゃん以上にサスケの人生に関わる試練だってばよ」プチプチ

サスケ「やっぱり教えろ!」

ナルト「言えねェ・・・」プチプチ

夜のサラダ作り・・・

キバ「ナルト!ついに水風船が割れたぞ!」

ナルト「だってばよ!」バシッ

キバ「割れたのに何すんだよ!」

ナルト「ここに穴があるってばよ・・・不正するぐらいなら忍やめろ」プチプチ

キバ「こんなのやって何になるんだよ!」

ナルト「積み重ねだってばよ」

キバ「半年やって何が積み重ねだ!もう十分だろ!」

サスケ「フッ」

キバ「何笑ってんだよ!腰抜け野郎!」

サスケ「誰が腰抜けだ」

キバ「腰抜けも腰抜けだ!お前あれだろ?サクラとまだヤってないんだろう!」

サスケ「・・・まだ早い」

キバ「お前も何か言ってやれ!サクラなんて簡単だぜ?なあナルト!」

ナルト「だってばよ!」バシッ

キバ「サスケェ!お前のせいで俺が八つ当たりされてんだぞ!何が早いだ!」

ナルト「キバァ!サクラちゃんはそこまで淫乱じゃねェ!サスケにだけ淫乱なだけだ!」

キバ「変わらねえじゃねえか!サクラが俺に惚れてたら1日だぜ!なあナルト!」

サスケ「うるせェな・・・順序があるんだよ。少しは考えろ」

キバ「ビビってんのか?ヤらねえなら俺が取るぞ?サクラ攻略なんて楽勝だぜ!軽そうだしよ!」

ナルト「キバァ!サクラちゃんは確かに軽いけどサスケにだけ軽いってばよ!」

サスケ「チィ…」

キバ「そうやってズルズル行って捨てられちまうんだ!ざまあねえぜ!」

ナルト「キバァ!」バシバシバシバシバシバシ

キバ「やめろォ!!」

サスケ「・・・ヤればいいんだろ」

ナルト「サスケェ!そんなお前・・・」

キバ「できねえよサスケじゃ」

ナルト「うるせー!黙るってばよ!」

サスケ「か、簡単な事だ・・・練習だって何回かした」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「考えろ。そして感じろ」

ナルト「意味がわからねェ」

サスケ「・・・」

キバ「寸前になってビビって逃げ出すぜサスケはよォ!」

ナルト「それでいいならサスケはサスケの道を進むってばよ」

サスケ「お前はどう思う」

ナルト「運命は一つじゃねェ・・・俺の助言なんて所詮は一つの未来だってばよ・・・」

サスケ「明日だ・・・直でサクラとヤる」

キバ「マ、マジでヤるのか」

サスケ「俺は腰抜けじゃない・・・お前に取られるぐらいなら俺はヤる」

キバ「へ、へへへ・・・無理に決まってら」

ナルト「キバァ・・・!」

サスケ「頭の中で何度も何度も1日欠かさず練習はした・・・だ、大丈夫だ・・・」

サスケ「・・・ナルトだって既に大人になった。俺だって」

我愛羅「悩み事か」

サスケ「・・・まだ居たのか」

我愛羅「聞いてやるぞ」

サスケ「サクラとヤる」

我愛羅「サクラを殺る・・・考え直せ」

サスケ「俺は決めた。ヤるしかない」

我愛羅「なぜサクラを殺るんだ」

サスケ「時期が来た・・・気がする」

我愛羅「バカな!お前はどうして闇に堕ちた」

サスケ「闇?」

我愛羅「お前にサクラを殺る理由があるのか!」

サスケ「ある」

我愛羅「ならば俺がお前を闇から引きずり出してやる!」

サスケ「関係ねえだろ!」

我愛羅「お前の友として人殺しはさせん!」

サスケ「人殺し・・・もし子供ができたらちゃんと育てる。それに避妊する」

我愛羅「否認だと?それでまかり通ると思っているのか!」

サスケ「俺は忙しいんだよ。またな」シュッ

我愛羅「サスケ・・・サスケェ!!!」

我愛羅「サスケ・・・何故なんだ」

シカマル「こんな所に居たのか、あんたが勝手に何処か行ったら俺が怒られるだろ」

我愛羅「サスケがサクラを殺る」

シカマル「は?」

我愛羅「殺すんだ!」

シカマル「ちょっと待て、どうしてサスケが」

我愛羅「そう宣言した」

シカマル「本当か?」

我愛羅「殺って捕まれば否認すると奴は」

シカマル「・・・マジか」

我愛羅「人は希望を与えられそれを奪われるその瞬間こそ人間は一番美しい顔をする」

シカマル「聞いた事がある。何処かの隠れ里の上忍の書いたファンサービスの心得って本に書いてあった」

シカマル「サクラは元々サスケのファン・・・まさか」

我愛羅「サスケは狙っていたのかもしれない。サクラへのファンサービスを」

シカマル「あいつ!」

我愛羅「大事にはしたくない!とりあえずナルトの家に集合だ!」

シカマル「俺は人数を集めてくる。ナルトにはあんたから説明してくれ!」

我愛羅「どうしてこんな事になった・・・サスケ!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

我愛羅「サスケがサクラを殺す気だ」

ヒナタ「そ、そんな」

ナルト「サスケェ・・・ヤると殺るを勘違いしてるのか・・・何でなんだよォ・・・」

ヒナタ「想い人を始末して自分だけの者にするって聞いた事があるけど・・・サスケくんが」

我愛羅「俺達で止めよう」

ナルト「わかったってばよ」

我愛羅「お邪魔します」

ナルト「今日も父ちゃんと母ちゃんは居ないから安心してくれってばよ」

我愛羅「いつも居ないな」

ナルト「この時期の父ちゃんは雪山で滑ってるってばよ」

我愛羅「修行か・・・いい父だ」

ナルト「母ちゃんもそんな父ちゃんを追って雪山に行ったってばよ」

ヒナタ「遊んでばかりだからかなり怒ってたね」

我愛羅「両親ともに修行熱心とは」

ナルト「サスケェ・・・手足の骨をバラバラにしてでも止めてやるからな」

サスケ「千鳥流し!さらに千鳥鋭槍!」

サクラ「出た!サスケくんの千鳥コンボだ!」

クラマ「来るぞナルト!」

ナルト「かっとビングだってばよ!俺ー!」

キバ「本気でサスケが?」

我愛羅「そう言っていた」

ナルト「キバァ!半分は俺とお前の責任だってばよ!」

キバ「俺!?」

リー「あれ?チョウジくんが居ませんね」

シノ「チョウジは来ない。なぜならチョウジの父はナルトと敵対しているからだ」

リー「そうでしたね・・・すみませんでした」

ナルト「チョウジの父ちゃんってば顔合わせるたびに命を狙って来るんだよなァ・・・」

ネジ「これで全員か」

テンテン「あれ?あの子が居ない」

ナルト「サイがいねェ」

いの「何か遅れて来るって言ってたけど」

シカマル「何考えてるかわからねえんだよな・・・あいつ」

サイ「すみませーん遅れちゃいました」

キバ「遅え!何やってたんだ!」

サイ「ハハハッみんなが集まるって聞いて、ほら」

サクラ「ちょっと話って何よ」

サイ「良かれと思って呼んじゃいました」

シカマル「お前・・・サクラは呼ぶなって」

サイ「あれ?仲間なら省けにするのはダメじゃないかな?」

ナルト「お前ってば・・・その笑顔に免じて許すってばよ」

キバ「どうすんだよ」

シカマル「・・・ナルト」

ナルト「・・・」

我愛羅「サスケがお前を殺す」

サクラ「サスケくんが?」

いの「ってシカマルが」

サクラ「まさかそんな・・・そうよねナルト」

ナルト「わからねェ・・・」

サクラ「どうして私がサスケくんに殺される理由があるのよ!」

キバ「お前がサスケを溜まらせたのが原因だろ!」

サクラ「な、何が」

キバ「すっとぼけてんじゃねえ!」

ナルト「キバァ!」

シカマル「ナルト!」

ナルト「落ち着くってばよ」

ネジ「サスケはうちは一族の中でもまともな奴だっと思っていた・・・」

いの「それなのにサクラを殺すなんて」

我愛羅「お前はサスケと出会い希望を与えられたな」

サクラ「それが何よ!」

我愛羅「やはりサスケのファンサービス計画が始動したか・・・」

サクラ「う、嘘よね」

シカマル「つまりアカデミーに入学して下忍になり第7班として行動していた時から既に」

シノ「サスケはサクラに希望を与え続けそれを奪う瞬間を虎視眈々と狙っていた」

キバ「長い間よくやるぜ」

いの「イタチさんはまだ帰って来ないの?」

サクラ「あの人の事だからフラフラしてるのよ」

リー「ならカカシ先生はどうでしょう?」

ナルト「カカシ先生はこういう緊迫した状況じゃ役に立たねェんだ」

ネジ「ならオビト・・・いや派手にやるからダメだろうな」

サイ「あ!なら先手必勝で先に殺るのはどうかな?」

サクラ「・・・」

ナルト「キバァ!」

キバ「あ、あいつじゃねえか!あいつ怒れよ!」

シカマル「先代の火影が愛に飢えああなっちまった。だからサクラを殺し愛を独占しちまう気だ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

ネジ「他の誰かに取られる前に自分だけの者にするんだ。永遠にな・・・」

キバ「気持ち悪りいな・・・変態の極みじゃねえか」

リー「サクラさんはそのための犠牲ですか・・・酷すぎます!」

我愛羅「犠牲なんかじゃない!殺すんだ!犠牲なんて軽いものじゃない!殺すんだ!」

ナルト「こうなりゃ本気で手足の骨をバラバラにしねェとな・・・」

サクラ「わ、私帰るね」

いの「ちょっとサクラ!」

ナルト「護衛するってばよ」

サクラ「一人になりたい・・・それぐらいあんただってわかるでしょ」

ナルト「わかるってばよ」

キバ「ナルト!あいつ上から目線だぞ!舐めてるぜお前を!」

ナルト「無視するってばよ」

キバ「ヒナタ!お前も怒れよ!」

ヒナタ「・・・」

キバ「いいのか行かせて」

シカマル「うるせえ」

キバ「・・・」

ネジ「いつ決行するんだサスケは」

我愛羅「わからん」

ナルト「明日・・・サクラを殺る・・・そう言ってたってばよ」

キバ「な、殴り込みしようぜ」

リー「僕も賛成です!」

シカマル「ナルト」

ナルト「・・・殴り込みだァ!今からサスケを説得しに行くってばよ!」

キバ「これで合法的にサスケをボコボコにできるぜ!見てろよ俺の実力を!」

サクラ「・・・何でついて来るのよ?」

サイ「え?仲間だからだよ」

サクラ「そう・・・」

サイ「サスケって酷い奴だね」

サクラ「信じられないし信じたくない・・・でも」

サイ「昔から彼はきな臭いって言われてたよ」

サクラ「サスケくんの事を何も知らないくせに!」

サイ「いや・・・はいこれ」

サクラ「手帳?」

サイ「僕が根から来たって随分前に話したよね?」

サクラ「う、うん」

サイ「僕は2年前からサスケの動向を探っていた暗部特別警務部隊なんだよ」

サクラ「は?何言ってんのあんた・・・そんな役職があるわけ」

サイ「忍の世界は謎が多いから・・・」

サクラ「それで何なの?」

サイ「君達は別れた方がいい。それが君達のため、サクラも無事でサスケも無事だし里も平穏だ」

サクラ「・・・」

サイ「何なら僕が」

サクラ「いい!私が言うから!」

サイ「そう・・・なら安心だ。僕の事は誰にも言っちゃダメだ、ナルトにもね・・・」

サイ「それとみんなで居る時は仲間だけど僕と居る時は・・・わかるよね?」

サクラ「?」

サイ「僕の事は隊長って呼ぶんだ。立場上は上だから」

サクラ「た、隊長」

サイ「何度も言うけど内緒だから」

サクラ「それでもサスケくんが私を殺そうとしたら」

サイ「ならないさ君を殺す事なんて」

サクラ「その根拠は」

サイ「・・・」

サクラ「サイ隊長?」

サイ「いずれわかるさ・・・いずれな」

サクラ「いずれって」

サイ「全ては里を守るため、いいね?」

サクラ「わかりましたサイ隊長」

サイ「それと今日から君も暗部特別警務部隊の一員だからまた連絡するよ」

サクラ「はい」

サイ「(以外と騙されやすいんだなサクラって・・・傷心した人間って丸め込め易いんだ)」

サイ「さァ・・・よからぬ事の始まりだ」

サクラ「私を殺せばサスケくんだって檻の中に入れられちゃう・・・ごめんねサスケくん・・・」

サクラ「サスケくんと一緒に入れて楽しかった・・・」

ナルト「俺とシカマル、我愛羅でサスケにあって来るからそれまで外で待機だってばよ」

キバ「俺は!」

ナルト「お前は切り札だからそこに居るんだ」

キバ「き、切り札!?だってよ!なあ切り札だぜ俺!」

ネジ「そうか・・・」

リー「サイくんが居ませんね?」

テンテン「あの子っていつもニコニコしてるけど何の?」

ナルト「あいつは俺のファンだってばよ。少しドジだけど憎めねえ奴なんだ」

いの「変な奴なのよね。何考えてるかわからないし」

ナルト「そんなサイに抱かれるんだよなァ・・・」

シカマル「ナルト」

ナルト「慎むってばよ」

我愛羅「行こう・・・」コンコン

ミコト「はい?あらナルトくんじゃない」

我愛羅「夜分遅く申し訳ないサスケくんは御在宅でしょうか」

ミコト「サスケなら部屋に篭ってるけど」

我愛羅「会えませんでしょうか」

ミコト「サスケー!お友達よ!」

シカマル「いきなり殴り飛ばしたりするんじゃねえぞ」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「何か用か」

我愛羅「広いんだな部屋」

サスケ「俺は明日」

ナルト「サクラちゃんを殺るんだな」

サスケ「ヤる。俺は逃げない」

シカマル「考え直せ」

サスケ「ヤるって決意したらヤるなってか・・・何がしたいんだよ」

ナルト「俺はヤればいいって言ったけど殺れなんて一言も言ってねェ!」

我愛羅「サクラは泣いていた。お前の真実を聞かされてな」

サスケ「あいつに事前に報告しなかった俺も悪い・・・俺だって始めてだから内心ビビってるんだ」

我愛羅「始めて?童貞を捨てるんだな」

サスケ「ああ」

シカマル「童貞を捨てる・・・サクラが最初の犠牲者ってわけか」

サスケ「犠牲者ってなんだ」

ナルト「手足の骨をバラバラにするしかねェな・・・」

シカマル「ナルト」

ナルト「暴力沙汰はやめるってばよ」

サスケ「サクラだって痛いかもしれない・・・だから俺は」

我愛羅「ふざけるな!痛いに決まってるだろ!」

サスケ「怒鳴るなよ!だから俺は頑張ってリードできるようにな!」

我愛羅「すっかり落ちぶれてしまったな・・・まさに殺人狂だ」

サスケ「さっきからなんだ?サクラに頼まれたのか?」

ナルト「ショックで何も言わなかったってばよ」

サスケ「そうか・・・あいつが泣いてるならやめるか」

我愛羅「だがまた虎視眈々と機会を狙っている」

サスケ「お互いその時が来ればな」

シカマル「サクラ殺してそれでいいのか?」

サスケ「殺す?」

シカマル「殺すんだろ?」

サスケ「だから避妊するしできたら精一杯育てるし俺だってちゃんと」

我愛羅「否認して言い逃れができると思っているのか」

サスケ「・・・かもしれないな」

ナルト「殺っちゃダメだってばよ」

サスケ「お前も早いと思うか」

ナルト「早いも何もないってばよ!殺るなんてバカげてる!」

シカマル「・・・ちょっと待て!」

我愛羅「どうした」

シカマル「殺るってこう書くんだよな・・・こう」

サスケ「いや・・・こっちだ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シカマル「早とちりだ俺達の・・・殺るじゃなくてヤる方だ」

キバ「殺るんじゃなくてヤる!?嘘だろ」

ネジ「考えても見ろ。サスケがサクラを殺す道理がない」

キバ「でもよ」

シノ「お前達3人はヤる話になってたんだろ」

キバ「ああ」

ネジ「それが我愛羅の時は殺るになった。つまり性交と殺すを間違えたんだ」

リー「つまり・・・どういうことですか?」

ネジ「勘違いだ!」

リー「なるほど!」

シノ「そしてそれら全ての元凶はキバだ。なぜならお前が煽らなかったらこうはならなかった」

キバ「ヤらねえ奴が悪いんだ!俺じゃねえ!サクラだ!サスケも悪いんだよ!」

ネジ「どうしてお前はそこまで獣じみてるんだ」

キバ「馬鹿野郎!達観しすぎなんだよ!普通は俺達ぐらいの年頃は興味津々なんだぜ?なあヒナタ」

テンテン「最低!ケダモノよケダモノ!」

キバ「あんたならわかるよなリー!」

リー「わかりませんね」

キバ「いの!お前も何か言ってやれよ!て言うかサスケ取れ!」

いの「はあ?何言ってんのよ」

キバ「サクラだってヤらせればいいんだよ!あんだけ惚れ込んでるならよ!」

ネジ「サクラだって大人になったって事だ」

キバ「寄ってたかって俺を目の敵にしやがって・・・俺の友達はナルトぐらいだぜ・・・なあナルト」

シカマル「これはテマリに報告だからな」

我愛羅「待ってくれ!」

ナルト「わかるってばよ・・・サスケがサクラちゃんを殺る事はねェって最初から」

ナルト「この禍々しいほどのゴミ箱に溜まった臭いティッシュの量・・・夜な夜な修行してるんだよな」

サスケ「やめろ」

ナルト「どういう事を妄想してこいてるのか知りたいんだよなァ・・・」

サスケ「か、関係ないだろ」

我愛羅「興味深いな」

シカマル「やめとけ」

ナルト「やめるってばよ」

我愛羅「やめよう」

サスケ「・・・知りたいか?」

我愛羅「聞かせろ」

サスケ「俺が出張から帰って来て疲れ果ててるんだ・・・なのに久しぶりに会うから燃えてな」

ナルト「サスケってば頭の中がホントにお花畑だってばよ」

我愛羅「圧倒的に人生経験が足りないんだ」

サスケ「子供も寝てるのに熱く燃えるんだよ・・・サクラも何か凄くて」

ナルト「わかるってばよ」

我愛羅「そうか幸せそうだな」

ナルト「話出すと長いんだよなサスケ」

我愛羅「適当に聞き流そう。所詮は妄想だ」

ネジ「やっと出てきたか」

ナルト「サスケの話が長くて」

我愛羅「急に話出したんだ」

シカマル「・・・」

キバ「な、殴ったか」

ナルト「キバァ!」

シカマル「ナルト」

ナルト「落ち着くってばよ」

シカマル「俺達の勘違いだ」

シノ「やはり」

リー「僕は最初から信じてましたよ!」

テンテン「私だって!」

シカマル「それで何かよくわからないがサスケはサクラに謝るとか」

いの「何で?」

シカマル「どいつもこいつも人の話を全く聞かねえからだよ!めんどくせぇな」

サイ「あれ?終わっちゃたんだ」

キバ「どこから出てきたんだこいつ」

サイ「良かれと思ってサクラを送って来ました。これって仲間なら当然ですよね?」

キバ「へえ・・・何かサイっていい奴じゃん」

サイ「そうだよね?」

ナルト「そうだってばよ」

翌日

サスケ「謝ろうサクラに・・・全面的に俺が悪いんだから」

シスイ「あ、サスケだ!オビトさん」

オビト「サスケぐらい居るだろ」

シスイ「付けましょうか」

オビト「あんなバカつけても意味ねえだろ」

シスイ「暇じゃないですか」

オビト「まあイチャイチャしてたらぶっ飛ばすってのも悪くねえよな」

シスイ「いやいや・・・そこまで言ってないじゃないですか」

オビト「行こうぜ」

シスイ「最近ストーカーしませんね」

オビト「手紙だ」

シスイ「不幸の手紙?やめてくださいよみっともない・・・」

オビト「てめえ・・・最近調子乗ってるよな」

シスイ「か、勘弁してくださいよ!俺は別に何も」

オビト「お前でも俺は容赦ねえからな」

シスイ「誰にだって喧嘩売るじゃないですか・・・何でこの人は」

オビト「言いたいことあるならハッキリ言えよ!」

シスイ「無いです!さあ追いましょうサスケを!」

サスケ「言ってる意味がわからねェ・・・」

サクラ「だから別れようかなって・・・サスケくんのために」

サスケ「確かに俺はお前とヤろうとしたが・・・まだ早すぎたな。すまない」

サクラ「ううん、私だってサスケくんを犯罪者にしたくないし」

サスケ「犯罪?いや・・・確かにお互い同意してなければ犯罪だよな」

サクラ「違う!たとえ誰であっても人殺しはダメなんだって!」

サスケ「は?」

サクラ「とにかくサスケくんの愛を無くせば・・・私はそれでいい」

サスケ「・・・」

サクラ「また昔みたいにただの仲間に戻る・・・それが一番なのよ」

サスケ「お前がそこまで言うなら好きにしろ・・・俺は引きとめない」

サクラ「そう・・・楽しかったよ今日まで」

サスケ「ああ・・・」

サクラ「それじゃまたねサスケくん」

サスケ「すまなかったなサクラ・・・俺が」

サクラ「それと次に付き合う人にはそんな酷い事しないでね・・・」

サスケ「・・・」

シスイ「オ、オビトさん!大変な事になってますよ!」

オビト「お前はサスケ見てろ。俺はサクラのとこ行ってくるから」

シスイ「あ、はい」

オビト「ざまあみろって感じだぜ、調子に乗ってるから悪りいんだよ・・・笑っちまうぜ」

サイ「サスケだったよね?僕のこと覚えてるかな?」

サスケ「サイだろ・・・俺が旅する時に色紙書いたり入院した時に見舞いに来た」

サイ「覚えててくれたんだ!嬉しいな!何かあったのかい?」

サスケ「何でもねェ・・・あっち行け」

サイ「これ親愛の証に」

サスケ「クナイ・・・5本も」

サイ「良かれと思ってプレゼントさ」

サスケ「帰れよ・・・人と話す気分じゃない・・・」

サイ「サクラも酷い女だよね。他に男ができて君を捨てるんだから・・・最低の女だ」

サスケ「て、てめえ!」

サイ「暴力はいけません」

サスケ「・・・!」

サイ「フッ・・・フハハハハハハハハ!!!ですが笑えますねェ」

サイ「君はアカデミーでは優秀な成績をおさめ尚且つ名門うちは一族の末裔でありながら無職の下忍」

サイ「一方サクラは一般家庭でありながら数々の任務をこなす中忍。随分と差がつきましたァ」

サイ「悔しいでしょうねェ!」

サスケ「てめえ・・・!」

サイ「ならば潔く諦める事だ!サクラの事を!」

サスケ「くっ・・・」

サイ「それがサクラのためじゃないかな?それとも君は女々しい男なのかな」

サスケ「・・・」

サイ「どうかな?」

サスケ「・・・」

サイ「これは君のためだよ」

サスケ「俺の知ってる奴に決して諦めずに前に進んでる奴が居る・・・ストーカーだが」

サスケ「それに昔のあいつは俺を追っていた。なら今度は俺が追いかける番だ」

サイ「だから他に男が」

サスケ「それでもだ・・・今度は俺がサクラを追いかける。これでイーブンだ」

サイ「へえ」

サスケ「もしそれで嫌がられたら俺は諦める・・・と思う」

サイ「そう・・・何か困った事があったら僕に相談してくれよ」

サスケ「なんでお前に」

サイ「友達じゃないか!僕も君もナルトもサクラも仲間さ!」

サスケ「あ、ああ」

サイ「さっきはごめん僕も思わずテンションが上がって」

サスケ「いや・・・それで他の男ってのは」

サイ「それがわからないんだ」

サスケ「そうか・・・」

サイ「じゃ僕はこれで」

サスケ「・・・」

サクラ「・・・何か用?」

オビト「用なんてねえよ。自惚れてんじゃねえよ!」

サクラ「今は人と話す気分じゃないから」

オビト「話してるだろ俺と」

サクラ「・・・」

オビト「泣いてんのかお前?」

サクラ「そんなんじゃない」

オビト「は?泣いてるだろお前」

カカシ「オビト!」

オビト「チッ」

カカシ「何かされたのかオビトに?」

サクラ「何でもない・・・あっちに行ってよ先生も」

カカシ「リンに相手にされないからってサクラに変えたのか」

オビト「てめえ・・・」

カカシ「医療忍者なら誰でもいいのか?だからお前は・・・」

オビト「・・・」

カカシ「いい加減に大人になれお前が妙な事をするから若い奴らにも悪影響が」

オビト「ならお前が相談にでも乗ってやれよカカシ」

カカシ「相談?何を」

オビト「何でもねえよ!頭いいならそれぐらい考えやがれ!」

数日後

ナルト「いい天気だってばよ」プチプチ

我愛羅「清々しい気分だなサスケ」プチプチ

サスケ「何か草抜きしてると心が落ち着くな・・・」プチプチ

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「ククク・・・俺の手と雑草が徐々に馴染んでくる・・・」プチプチ

ナルト「わかるってばよ」プチプチ

我愛羅「・・・」プチプチ

サスケ「雑草・・・所詮は俺も雑草だ・・・」プチプチ

ナルト「わかるってばよ」プチプチ

我愛羅「お前は雑草ではない」プチプチ

サスケ「家の前でコソコソしてて気づいた・・・あいつ遠出してるんだって・・・」プチプチ

ナルト「わかるってばよ」プチプチ

我愛羅「帰ってくる」プチプチ

サスケ「追いかけるのって結構キツいんだな・・・」プチプチ

ナルト「わかるってばよ」プチプチ

我愛羅「・・・」プチプチ

サスケ「オビトの気持ちが痛いほどわかる・・・俺は闇の住人の仲間入りか・・・」プチプチ

ナルト「わかるってばよ」プチプチ

我愛羅「・・・」プチプチ

サスケ「フフ・・・この一本一本に俺の思い出が詰まってる気がする・・・もう戻れないって」プチプチ

我愛羅「あのサスケがここまで落ちるとは」プチプチ

ナルト「サスケは寂しがり屋なんだ」プチプチ

我愛羅「言われてみれば生真面目で何かと落ち込みやすそうだ」プチプチ

ナルト「次男坊だから甘えん坊なんだってばよ」プチプチ

サスケ「知ってるか・・・俺って毎晩妄想してるんだぜ・・・」プチプチ

ナルト「わかるってばよ」プチプチ

我愛羅「前に聞いた」プチプチ

サスケ「今も続いてる・・・女々しいだろ・・・」プチプチ

ナルト「わかるってばよ」プチプチ

我愛羅「うんうん」プチプチ

サスケ「それがダメだったんだ・・・俺は俺らしく前に前に進めばよかった・・・」プチプチ

ナルト「わかるってばよ」プチプチ

我愛羅「・・・」プチプチ

サスケ「夜になると自分が闇に染まる感じが伝わるんだ・・・今なら闇遁とか使えそうだ」プチプチ

ナルト「わかるってばよ」プチプチ

我愛羅「そんなものはない」プチプチ

サスケ「俺は死ぬかもしれないな・・・革命でも起こそうか・・・」プチプチ

ナルト「わかるってばよ」プチプチ

我愛羅「そうだな」プチプチ

サスケ「長生きはできないだろうな・・・きっと俺の代は俺で終わる・・・いい人生だった」プチプチ

キバ「サスケ!元気してるか?」

ナルト「キバァ!」

キバ「元気出そうぜ!お前ってモテるし女なんて腐るほどいるじゃねえか」

ナルト「だってばよ!」バシッ

キバ「いってえな!俺は励ましてやってんだぜ!?」

我愛羅「見ろサスケ」プチプチ

サスケ「・・・」プチプチ

我愛羅「キバのようにバカになれば少しは楽になる」プチプチ

サスケ「・・・」プチプチ

我愛羅「だが今は泣いていいんだ」プチプチ

サスケ「泣いてる・・・毎晩毎晩・・・」プチプチ

我愛羅「怒ってもいい」プチプチ

サスケ「怒ってる・・・俺の不甲斐なさに・・・」プチプチ

我愛羅「笑ってもいい」プチプチ

サスケ「笑ってる・・・あの日々を思い出して・・・」プチプチ

我愛羅「苦しんでもいい」プチプチ

サスケ「苦しんでる・・・辛いんだ・・・」プチプチ

我愛羅「それが人間らしさだ何も恥じる事はない」プチプチ

サスケ「・・・」プチプチ

ナルト「てばよてばよてばよ!!!」バシバシバシ

キバ「やめろって言ってんだろ!」

キバ「ナルト!俺は重大な事を言いにきたんだよ!殴るのやめろ!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」プチプチ

キバ「サクラって他に男ができたんだってな!」

ナルト「キバァァァァァァ!!!」

我愛羅「そうなのか」プチプチ

サスケ「サイが言ってた・・・」プチプチ

キバ「ほら!きっと新しい男は早いぜ!お前みたいにグズグズしねえっての!」

ナルト「キバァ!友達のお前でもハッタリは許しちゃおかねェ!」

サスケ「いや・・・事実だ・・・」プチプチ

キバ「だろ!」

ナルト「サイがそう言ってたんだなァ」プチプチ

我愛羅「あいつはお前のファンだったな」プチプチ

ナルト「そうだってばよ」プチプチ

キバ「へへへ!しかしお前でも弱点があるんだよな。これで同じ落ちこぼれ同士だ」

サスケ「ああ・・・」プチプチ

キバ「サクラって見た目いいけど内面があれだもんな?体型もガキっぽいし」

サスケ「・・・」プチプチ

キバ「そのうちいい事がある!けど俺の方が勝ってるけどな!」

サスケ「そうだな・・・」プチプチ

ナルト「少し探りを入れてくれってばよ」プチプチ

我愛羅「わかった」プチプチ

我愛羅「とりあえずサクラの家の前で張り込もう」

オビト「ん?何だお前」

我愛羅「そっちこそ」

オビト「ストーカーだよ」

我愛羅「ストーカーか」

オビト「・・・」

我愛羅「サクラに新しい男ができたそうだ」

オビト「ああ」

我愛羅「知っているのか」

オビト「シスイから聞いた」

我愛羅「元火影の意見としては」

オビト「そいつをぶっ飛ばす」

我愛羅「そこまでするか」

オビト「サクラが泣いてたんだぜ」

我愛羅「サクラが?」

オビト「そうだよ!何かムカつくからその野郎をぶっ飛ばしてやるんだ!」

我愛羅「お前もサスケの友なのだな」

オビト「は?なわけねえだろ!」

我愛羅「サクラはまだ帰らないのか?」

オビト「知らねえ・・・さっさとサクラから聞き出してぶっ飛ばしに行きたいのに遅いんだよ」

オビト「お前ってサスケとサクラの友達だったよな」

我愛羅「そうだ」

オビト「サスケってのは不器用な野郎でよ・・・ちょっとの事であのザマだ」

我愛羅「いや人として当然の反応だと思う」

オビト「そんでサクラってのも同じようなもんだ・・・腹立つだろ?」

我愛羅「・・・」

オビト「頭いい奴はちょっとの事で悩みやがる!先に先に考えやがるんだ!」

我愛羅「・・・」

オビト「そして掠め取ろうとしやがる野郎にはもっと腹が立つんだよ!」

我愛羅「あれ」

オビト「どうした」

我愛羅「サクラだ」

オビト「サクラ!おいサクラ!!」

サクラ「オ、オビトさん」

オビト「ボコボコにしてやる!教えろ!」

サクラ「な、何が」

我愛羅「新しい男だ」

オビト「言え!どこのどいつだ!」

サクラ「言ってる意味がわからない!ほっといてよ!」

オビト「誤魔化してんじゃねえ!いいから連れて来い!」

サクラ「新しい男って・・・何が?」

我愛羅「お前に新しい男ができたんだろ?」

サクラ「はあ?」

オビト「言えよ!」

サクラ「・・・」

オビト「サクラ?」

サクラ「サスケくんを人殺しにしたくない」

オビト「あいつはそんな事しねえだろ!」

サクラ「だって私を殺すって」

我愛羅「ヤる方だ!殺るんじゃない!こう書く方の・・・」

サクラ「ええっ・・・そっちの」

我愛羅「そうだ」

サクラ「でも」

オビト「でもじゃねえ!」

我愛羅「お前は気が動転して早まった行動をしただけだ。半分は俺の責任だがな」

サクラ「じゃあサイが」

オビト「サイ?サイって野郎だな!」

サクラ「暗部特別警務部隊ってオビトさん知ってる?」

オビト「知らねえ」

サクラ「まさか嘘じゃ・・・まさかね」

オビト「暗部だと?待ってろよ聞いてきてやるよ」

カカシ「で?何か用」

オビト「てめえ暗部に居たな!暗部特別警務部隊ってのあんのか?」

カカシ「お前さ火影やってたよね?」

オビト「だからどうした!」

カカシ「無いに決まってるだろ・・・少しは考えてみろ」

オビト「ねえんだな!ねえんだよな!?」

カカシ「今度は何したんだお前」

オビト「サクラ!」

カカシ「サクラ?本当に見境ないねお前は・・・呆れたものだ」

オビト「てめえの教え子なら何があったか少しは考えろ!」

カカシ「あいつらは俺の教え子だがもう一人前の忍だ。少なくともお前よりは大人だよサクラは」

オビト「てめえが思ってるほど大人じゃねえよサスケもサクラもナルトだって」

カカシ「それはお前が子供だからだ!いい加減にしろ!」

オビト「なら俺はガキのままでいい!てめえみたいな頭の堅い大人になるぐらいならな!」

カカシ「あの子達の成長を妨げるのはやめろ!人の迷惑ばかりやって」

オビト「あいつらはお前にとって教え子かもしれねえけど俺にとっては仲間だ」

カカシ「仲間?どう思ってるかわからないだろ?そうやって自分の意見ばかり押し付けるな」

オビト「あいつらが俺を嫌ってようがバカにしてようが俺は・・・仲間だって思ってんだよ」

カカシ「はぁ・・・この際だから言っとくけどお前は普通じゃない。変な病気を周りにばら撒くな」

オビト「俺が殴らねえからって調子に乗りやがって・・・じゃあな」

キバ「なあ俺達も行こうぜナルト、サスケ」

ナルト「下手に動くな痛い目を見るぞ」プチプチ

キバ「じゃあサスケ」

サスケ「・・・」プチプチ

キバ「そういや帰って来てるはずだと思うぜ」

サスケ「・・・」プチプチ

ナルト「我愛羅の報告がねェ・・・何かあったかもしれないってばよ」

キバ「仲直りするかサスケ?ここでしたら男じゃねえぞ」

サスケ「・・・」プチプチ

ナルト「俺が間を取り持ってやるってばよサスケ!クヨクヨしたって始まらないってばよ!」

サスケ「あ、ああ」プチプチ

キバ「俺の時もサスケみたいにしてくれるよな」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

キバ「俺が打ち拉がれた時だよ!」

ナルト「わからねェ」

キバ「ダチじゃねえのかよ俺は!」

ナルト「キバは自分で自分の道を切り開けるんだよなァ・・・だから安心だってばよ」

キバ「へへへ!俺のが信頼度は上みたいだなサスケ」

ナルト「キバと俺は友達だってばよ」

キバ「友達だってよ!聞いたか?友達だってよ!!」

サスケ「・・・」プチプチ

我愛羅「サイか・・・」

サクラ「いつもヘラヘラ笑っててドジでナルトに懐いてる・・・奴だった」

我愛羅「もし虚言だったらどうする」

サクラ「ぶん殴る」

我愛羅「・・・サスケに謝る練習でもするか」

サクラ「許してくれると思う?」

我愛羅「あいつがお前の立場ならどうだ」

サクラ「謝る・・・」

我愛羅「早とちりする何て・・・どうしてこうなったんだ」

サクラ「反省してる・・・」

我愛羅「長く一緒に居るとお互い慣れてしまって隙ができるんだろな。両親がいい例だ」

サクラ「そうよね。どんな未来が待ってるんだろ私もナルトもサスケくんも」

我愛羅「ナルト曰く俺は頭髪に重大な問題があり皆が家庭を持つ中・・・」

サクラ「な、何よ」

我愛羅「今にも禿げそうだとナルトは語ってた。何故かカンクロウとつるんでるとも」

サクラ「私の事はどうなるって言ってたあいつ?」

我愛羅「お前は・・・そうだな」

サクラ「まさかサスケくんと結婚なんて・・・まだ早いか」

我愛羅「何でもみんなが結婚している中、1人だけ悲しき独身が同期に居るとか」

サクラ「誰?キバ?」

我愛羅「いいやキバは・・・フフフッ・・・キバは・・・ククク!」

我愛羅「子供は何人欲しい」

サクラ「え、えっ!?」

我愛羅「子供だ。俺は三兄弟だが兄弟は多い方がいい楽しいから」

サクラ「そうね・・・6人」

我愛羅「6人!?バカな!サスケを殺す気か!」

サクラ「昔サスケくんがアカデミーの自己紹介で子孫繁栄がとか一族の復興がどうとか言ってたし」

我愛羅「その歳でそんな事を・・・あいつ生粋の変態だな」

サクラ「多分意味はわからなかったんじゃない本人も?サスケくんって背伸びしたがるし」

ナルト「・・・」

キバ「聞いたかサスケ・・・ガキが欲しいかって言ってるぜあいつ」

ナルト「キバァ・・・!」

キバ「もしかしたら新しい男ってのは我愛羅なんじゃねえの?下忍VS風影か・・・こりゃ負けだよお前の」

ナルト「適当言ってんじゃねェ・・・!」

サスケ「何だ我愛羅だったのか・・・」

ナルト「サスケも信じてんじゃねェ・・・!」

サスケ「我愛羅はムカつく時もあるけどいい奴だ・・・良かったなサクラ・・・」

ナルト「サスケェ・・・!どうしてこうなるんだってばよ・・・!」

キバ「こいつ視野狭いし人の話を聞かねえだろ」

サスケ「俺が居たんじゃ邪魔になるよなやっぱり・・・里抜けするか・・・」

キバ「おいおいオーバーなんだよ!何でお前は」

サスケ「またな・・・俺には立ち向かう勇気もストーカーする勇気もねェみたいだ・・・」

ナルト「考え直せってばよサスケ!」

サスケ「止めるな俺は去る」

キバ「お、おい!里抜けなんてギャグだろ?たかがお前」

我愛羅「騒がしいと思ったら」

サクラ「サスケくん!」

サスケ「俺は去るこの里を・・・幸せになれよサクラ」

サクラ「は?何言ってるのサスケくん!」

サスケ「我愛羅もな・・・結婚式とか呼ばなくていいから」

我愛羅「いや俺は呼ぶぞお前を」

サスケ「そういうのが余計なお世話なんだよ!自慢でもしたいのかお前!」

我愛羅「自慢?お前だって結婚式には俺を呼んでくれるんだろ?」

サクラ「確かにサスケくんを疑った私も悪かった。ごめんなさい」

サスケ「もういいから・・・お前は昔のうざい奴に戻った・・・それだけだ」

サクラ「サスケくんだってしたかったら直接言えばよかったのに!私はいつだって覚悟できた!」

ナルト「落ち着くってばよ!騒ぐと螺旋丸喰らわすぞ!サクラちゃんも!」

キバ「そうだ!ここからは俺とナルトが仕切らせてもらうぜ!」

サクラ「里抜けなんてやめてサスケくん!」

サスケ「うるせェ!もう関係ねェだろうがサクラ!勝手に我愛羅とよろしくやってろよ!じゃあな」

サクラ「また意味の分からない勘違いして!ちょっとサスケくん!サスケくん!」

キバ「めんどくせえな・・・どうするナルト」

ナルト「・・・」

数日後

グルグル「どこ行ったのサスケは」

オビト「知らねえよ」

グルグル「追う?」

オビト「ほっときゃ帰って来るだろ。気が済めばな」

グルグル「あいつもウジウジしてるよな・・・イタチの弟なのに」

オビト「生真面目だから深く考えるんだよ。それに俺が追わなくてもあいつが追うんじゃね?」

グルグル「あいつ?」

オビト「カカシ」

グルグル「カカシ?何で?」

オビト「野郎は事態が悪化してやっと重い腰を上げるタイプだからよ。トロトロしやがって」

グルグル「俺はあいつが動き出す瞬間を見たことがない」

オビト「昔は・・・昔は俺のがトロトロしてたからな・・・」

オビト「何の因果か崖から転落して強くなって立場が逆になっちまった」

グルグル「もしカカシが追わなかったら?」

オビト「ここで追わなきゃタダのマヌケだ」

グルグル「カカシの手柄にすればリンの評価も上がるんじゃない?オビト最高って」

オビト「何で?」

グルグル「だからカカシに優しくしたら・・・昔から俺とゼツが何度も言ってたろ?」

オビト「カカシに優しく・・・できるわけねえだろ」

グルグル「ハハハ!ストーカーやめて少し冷静になったと思ったらこれだよ」

リン「追いかけるサスケくんを?」

カカシ「大丈夫でしょ」

リン「でもあの子イタチくんに比べて深く考えるタイプなんだよね?」

カカシ「ここで追いかけて連れ戻してもまた何処かへ行く。気が済めば帰ってくるでしょ」

リン「本当に?」

カカシ「それに俺が追わなくてもあいつが追うから」

リン「オビト?」

カカシ「オビト」

リン「たまにはカカシだって動いた方がいいんじゃないかな?」

カカシ「今はまだ俺が動く時ではない」

リン「・・・こういう時にイタチくんが居ればすぐに動き出して連れ戻すのにね」

カカシ「いやいやイタチだってそこまでサスケに甘くない」

リン「オビトが動き出す根拠は?」

カカシ「あいつは仲間想いこれだけは変わってないから」

リン「うん」

カカシ「大人になって変わった俺と大人になっても子供のままのオビト」

リン「・・・」

カカシ「どっちが正しいんだろうな」

リン「さあ・・・普通はカカシの方が正しいけどオビトやイタチくん見たいな子も居るし」

カカシ「人それぞれ?」

リン「うん!人それぞれだと思う」

サスケ「火遁・鳳仙花の術!」

鬼童丸「熱いぜよ!熱いぜよ!」

サスケ「火遁・豪火球の術!」

鬼童丸「熱いぜよ!熱いぜよ!」

サスケ「逃げるな!」シュシュッ

鬼童丸「動けないぜよ!動けないぜよ!ワイヤーぜよォ!?」

サスケ「火遁・龍火の術!!」

鬼童丸「熱いぜよ!動けないぜよ!ぜよ!ぜよオオオオオ!!!」

多由也「ほら行けよデブ!」

サスケ「天照!」

次郎坊「あちちちちちち!」

サスケ「俺に近づく者は地獄の業火に包まれる」

左近「あの出戻り野郎!」

君麻呂「・・・」

サスケ「どうだ」

多由也「どうだじゃねえだろ!スカしやがって!なあ君麻呂!」

左近「調子に乗ってんじゃねえ!だよな君麻呂!」

サスケ「水月達じゃ悪さが足りねェ・・・俺を五人衆に入れろ」

君麻呂「なぜ五人衆に?」

サスケ「俺は闇に生きる者・・・ただそれだけだ」

サスケ「とことん闇に突き進む・・・俺には失うものがない」

左近「カッコつけんな!君麻呂舐めんなよ!」

多由也「ウチら音の五人衆はお前みたいな奴はいらねえんだよ!そうだろ君麻呂!」

君麻呂「いいよ」

サスケ「フッ」

左近「き、君麻呂!」

多由也「こいつはウチらの敵だ!勝手に蛇とかいう小隊作った奴を!」

君麻呂「蛇は別に敵ではない。大蛇丸様の元で共に修行に励んだ同志だ」

左近「ダサい名前しやがって何が蛇だ!君麻呂も何か言ってやれ!」

多由也「それにウチはお前の兄貴にて酷い目に合わされた事を忘れてねえぞ!君麻呂だって」

君麻呂「僕も忘れない・・・あの暁メンバー1人1人の顔を!」

次郎坊「闇に突き進んで何か意味は」

サスケ「大切な者を失った・・・」

鬼童丸「し、死んだぜよ?」

サスケ「いや幸せになる・・・あいつの笑顔が目を閉じれば浮かんでくる」

左近「気持ち悪りいな・・・何だよこいつ」

多由也「頭狂ってんだ」

次郎坊「多由也」

多由也「うるせえデブ!」

次郎坊「フフフ・・・」

君麻呂「少し大蛇丸様と話をしてくる」

サスケ「好きにしろ」

左近「なあお前さワルになりたいんだったよな?」

サスケ「ああ」

左近「なら吸えよ」

サスケ「・・・タバコ?」

左近「やってみろよ」

多由也「ビビってんのか?」

鬼童丸「知らんぜよ。大蛇丸様にビンタされても知らんぜよ」

サスケ「ククク・・・アカデミーで成績優秀だったこの俺がここまで落ちぶれるなんてな」

左近「ほら」

サスケ「サクラが見たら軽蔑するんだろうな・・・そっちの方が気楽だぜ」

左近「さっさとしろ」

サスケ「・・・」カチッ

多由也「どうだ」

サスケ「・・・」

左近「どうなんだよ」

サスケ「ブッ!何だこれ!バカじゃねェのお前!」

大蛇丸「コラ!」

左近「お、大蛇丸様!」

多由也「ウ、ウチらはサスケが吸うのを止めて」

大蛇丸「言い訳するんじゃないわよ!このおバカ!おバカ!」バシッバシッ

大蛇丸「まさかサスケくんが舞い戻って来るなんて」

サスケ「木の葉に俺の居場所はない」

大蛇丸「たかが女の子にフられたぐらいでね」

サスケ「・・・何で知ってるんだ」

大蛇丸「有名人だからサスケくんって」

サスケ「・・・」

大蛇丸「何たって私の弟子でマダラをカンチョー一発で悶絶させて二代目まで説得したんだから」

サスケ「ふーん・・・そうか」

大蛇丸「どうせ別れるとは思っていたわ!あの子って性格悪そうだもん」

サスケ「悪くない・・・結婚するんだサクラ」

大蛇丸「誰と?」

サスケ「我愛羅」

大蛇丸「風影?玉の輿ね」

サスケ「だろうな・・・それに比べて俺はグレちまって」

大蛇丸「気が済むまでここに居なさい。但し悪い事したらビンタよ」

サスケ「言っとくが俺はもう誰にも止められねェからな」

大蛇丸「どうぞご勝手に」

サスケ「俺を止められる奴はいない!」

大蛇丸「本当におバカさんね」

カブト「ほっといてもいいのですか?」

大蛇丸「一応あの子の両親とカカシには連絡を入れておいたわ」

カカシ「大蛇丸のところか」

リン「行くのよね?」

カカシ「うーん・・・」

リン「荷物は纏めておいたから・・・サスケくんを連れ戻すのよね?」

カカシ「しかしな大蛇丸のところなら安全じゃないか?取って食うわけじゃないし」

リン「ダメよ!どうしても行かないなら私がオビトと一緒に」

カカシ「オビト?待て待て!俺が行くよ。行けばいいんだろ」

リン「それでこそカカシよ」

カカシ「お前はどうするの?俺の留守中にオビトがやって来たら」

リン「来ないと思う」

カカシ「どうして?」

リン「オビトは約束を破るタイプじゃないし」

カカシ「けどな・・・お前のお腹には」

リン「それなら昔みたいに3人で行く?」

カカシ「子供はどうする?そんな2人で行ったら」

リン「カカシもいい加減にオビトと向き合わなきゃ」

カカシ「・・・わかったよ」

リン「じゃあ私も用意するから!」

カカシ「い、行くのか」

リン「オビトも誘ってね。子供達はナルトくんとヒナタちゃんが見るって」

カカシ「ナルトが?それなら安心か・・・」

オビト「俺がサスケを?リンも来るの?」

リン「うん」

オビト「・・・このオマケも」

カカシ「俺だってお前とは行きたくないよ」

オビト「殴り込み?」

リン「ううん説得」

オビト「説得ならこのバカでも・・・」

リン「どう?」

オビト「手紙書いてるのに台無しだぜ100通も書くの大変なんだぜ?」

カカシ「・・・」

リン「ぜ、全部読んでるから」

オビト「デートだ!行くから俺とデートしてくれよリン!」

カカシ「お前!」

リン「う、うん」

カカシ「何されるかわからないんだぞ」

リン「怖いけど・・・オビトを信じる」

オビト「やったぜ!俺の勝ちだカカシ!」

カカシ「とっくの昔にお前には勝ってるよ」

オビト「サスケの1人や2人ぐらい説得してやるぜ!ちょっと待ってろ!」

カカシ「いいのか?」

リン「うん・・・」

グルグル「騒がしいでしょあいつ」

カカシ「慣れてるよ」

グルグル「でも夢だけは見させてやってほしいんだ」

リン「夢?」

グルグル「オビトは弱い奴は狙わない。カカシが強いから正面から突っかかって殴り飛ばしてるんだ」

カカシ「痛いんだぞ殴られるの」

グルグル「ほら頭悪いというか・・・きっと迷惑かけると思うけど道中は友達として扱ってくれないか?」

カカシ「お前はついて来ないのか」

グルグル「うん」

オビト「どうした」

グルグル「いや」

オビト「行こうぜリン!ついでにカカシ!」

グルグル「頼むよ」

カカシ「わかった。道中は昔のオビトとして接する」

グルグル「リンも極力嫌がらないでやってくれ」

リン「あ、うん」

グルグル「これオビト用に作ってみた眠り粉だから派手やったらこれで」

カカシ「効くのか?」

グルグル「それとイチャイチャしたりするとオビトが急死したりそこら中を破壊するから」

オビト「さっさとしろ!」

オビト「遅い!」

カカシ「リンは走ったり急な動きはできないんだよ。もっと周りをよく見ろ」

オビト「てめえには言われたくねえよ」

カカシ「大体サスケがああなった原因はお前や暁メンバーの責任だろ」

オビト「いいじゃねえかガキらしくて」

カカシ「大の大人が働きもせずサスケに悪影響を及ぼしてサクラまで巻き込んで」

オビト「何が言いてえんだよお前」

カカシ「サスケだってお前達と関わらなきゃ普通の人生を歩んでるって事だよ」

オビト「普通ってなんだ」

カカシ「はぁ・・・サスケが女の子1人であそこまで落ち込むなんてお前のせいだろ」

オビト「じゃあサスケがサクラとくっ付いちゃいけねえってかカカシ!」

カカシ「別にサクラが悪いってわけじゃない。お前達が面白半分であの子達の人生を変えたんだよ」

カカシ「たった一度の挫折であれだ。お前とサスケは違うんだ・・・図太いお前とじゃな」

オビト「てめえ!」

リン「やめなよカカシも挑発するのは」

カカシ「どうしようもない大人が寄り添って何が組織だ。笑わせるんじゃないよ」

オビト「てめえ・・・ぶっ飛ばしてやる!」

リン「オビト!」

カカシ「ナルトが悟りを開いたのもサスケが冷静さを失ったのも暁の奴らが余計な事するからだ」

カカシ「もっと大人としての自覚を持てないのか?自分がされて嫌な事をやるんじゃないよ」

リン「ほ、ほら睨み合わないでよ2人とも」

オビト「凄えムカつく・・・だから友達いねえんだよお前は」

カカシ「変な奴らに囲まれているお前よりはマシさ」

リン「カカシ!」

オビト「・・・」

カカシ「・・・」

リン「カカシもダメよ喧嘩しちゃ」

カカシ「俺は正しい事を言ってるだけだ」

リン「それでもオビトにとってあの人達は友達なんだし」

カカシ「でもな」

オビト「ぶん殴ってやろうか・・・」

カカシ「・・・」

リン「とりあえず謝った方がいいんじゃない?」

カカシ「わかった・・・すまなかったなオビト」

オビト「うるせえ」

カカシ「俺は謝ったよな?なら素直にお前も謝るべきじゃないのか」

オビト「死んでもてめえに頭を下げねえ」

リン「・・・」

カカシ「こいつには何を言っても通じないな・・・お前は先に行っててもいいぞ」

オビト「そうやってリンの点数稼ぎしようとしてんだろ!ふざけんじゃねえ!」

カカシ「点数も何も俺は100点でお前は0点だよ」

サスケ「!」

左近「どうした」

サスケ「いや」

多由也「あそこの店で万引きして来い。そしたらウチらの仲間って認めてやる」

サスケ「金があるのにする意味はない」

左近「ワルになりたきゃやれよ腰抜け!」

サスケ「・・・わかった」

左近「ちゃんとやれよ!」

サスケ「これが闇への第一歩・・・兄さんが見たら驚くだろうな」

鬼童丸「カーカッカッカ!本当にやれるぜよ?」

君麻呂「やれるさ彼は大蛇丸様のお気に入りだから」

鬼童丸「帰ってきたぜよ」

サスケ「ほらよ」

左近「パクって来たのか?」

サスケ「ああ」

多由也「そのレシートは何だよ!てめえ買ったのかよ!」

サスケ「こういうコソコソしたのは苦手なんだ。文句ないだろ」

君麻呂「言っておくが僕は無関係だから怒られるのは君達だよ」

左近「に、逃げんな!」

多由也「そ、そうだ!」

サスケ「次は何をする」

左近「次はカツアゲして来い」

サスケ「カツアゲ?」

左近「そうだよ。やってみろよ」

サスケ「わかった。なら金を出せ」

左近「お、俺が」

サスケ「いやお前達だ」

多由也「馬鹿野郎!てめえ狂ってんのか!」

左近「身内から巻き上げても意味ねえだろ!」

サスケ「さっさと出せ」

左近「き、君麻呂は!」

次郎坊「さっき帰ったぞ」

多由也「あの役立たずが!ウチらが金取られちまうだろ!」

サスケ「俺を怒らせるなよ。今の俺は歯止めが効かないから」

左近「四人だぞこっちは」

サスケ「俺は闇に染まってる。無駄な抵抗はするな」

鬼童丸「長いものには巻かれるぜよ」

次郎坊「だな」

サスケ「お前達もだ」

左近「チ、チクショー・・・」

多由也「君麻呂さえ居ればこんなガキに・・・」

サスケ「もう後には戻れない・・・俺は木の葉の面汚しだ・・・」

サスケ「次はどんな悪事をする」

左近「ど、どうすんだよ・・・この野郎」

多由也「あれ」

左近「おいサスケ」

サスケ「どうした?」

左近「あれ行って箔つけて来い」

サスケ「あれ・・・何だ」

鬼童丸「風俗ぜよ」

サスケ「ふ、風俗!?」

左近「ワルになりてえんだろ?ヤってこいよ」

多由也「ウチから奪った金で女買って来い」

サスケ「・・・」

左近「てめえはワルには向いてねえよ」

鬼童丸「どうするぜよ?」

サスケ「俺はワルはワルでも硬派なワルを目指す・・・却下だ」

左近「ビビってんじゃねえよ!」

サスケ「女と付き合うのは修行で同じで段取りがあるんだよ。何で始めて会う女と・・・」

左近「そういう店なんだよ!」

サスケ「いや・・・俺には無理だ」

サスケ「いいか?まずは手を繋ぐ事から始めるんだ」

左近「どうでもいいんだよ」

サスケ「それで時が来たらキスするんだ・・・これはかなり時間がかかる」

左近「ヤるのはいつだよ」

サスケ「・・・結婚初夜」

多由也「はァ?とことん童貞野郎だなお前!」

サスケ「その段階を踏み外そうとすると俺みたいになる・・・俺がいい例だ」

サスケ「ヤるって決意してフられた・・・」

次郎坊「そんな事は聞いていない」

サスケ「風影は里長だ・・・きっといい生活するんだぜ」

サスケ「俺は坂を転げ落ちるように闇の住人よ・・・幸せって何なんだろな・・・」

大蛇丸「あなた達はまた悪い事してるのね!」

左近「お、大蛇丸様・・・!」

君麻呂「僕は再三注意したのに悪さばかりするのですよ」

多由也「チクりやがったな君麻呂!」

鬼童丸「俺達はいつも君麻呂に強要されてるぜよ!」

大蛇丸「お黙り!」バシッ

次郎坊「あうっ!」

君麻呂「主犯は左近です」

左近「て、てめえ!」

大蛇丸「あなた達4人は当分の間外出禁止よ。勝手に出たら首を絞めて落とすわよ!」

大蛇丸「それとサスケくんにお客よ」

サスケ「客?」

大蛇丸「カカシと愉快な仲間達ってところかしらね」

サスケ「カカシ・・・帰らないぞ俺は」

大蛇丸「どっちでもいいわよ私は」

サスケ「誰が今さら帰れるかよ・・・」

大蛇丸「サクラちゃんも来てるらしいわ」

サスケ「サクラ・・・関係ない」

大蛇丸「残念ね」

サスケ「俺はグレたんだよ」

大蛇丸「でも挨拶ぐらいはしなさい」

サスケ「いいんだよ帰せよ!」

大蛇丸「挨拶ぐらいなさい!このおバカ!」ドボッ

サスケ「うっ・・・」

大蛇丸「反抗期真っしぐらね」

カブト「しかし情けないですね。ぷぷっ・・・女の子1人にこのザマなんて」

大蛇丸「カブト」

カブト「わ、わかりましたよ。運びますよ・・・人使いが荒いな」

大蛇丸「ちゃんと言いたい事があるなら大声で言いなさい」

カブト「は、はい!サスケくんを運びます!」

大蛇丸「ほらサスケくんよ」

カカシ「どうも、さて帰るか」

大蛇丸「無理に帰してもまた来るかもしれないわよこの子」

オビト「そん時は俺がぶん殴ってやるさ」

カカシ「ま、俺が何とか言い聞かせますよ」

リン「サスケくんグルグル巻きにされて可哀想に・・・」

大蛇丸「オビト」

オビト「何だ?また焼くぞ」

大蛇丸「あなたもいい加減にあの子を諦めなさい。引き際も感じんよ男なら」

オビト「てめえだってサスケ諦めろ」

大蛇丸「私はオカマだからいいのよ!」

カブト「プフフッ!ついに認めたよ大蛇丸様」

大蛇丸「後でビンタね」

カブト「・・・はい」

大蛇丸「あなたじゃ永遠にリンには追いつけないしカカシには勝てないわ」

オビト「それなら俺は勝つまで追いつくまで粘ってやるよ!余計な世話なんだよオカマ野郎!」

カブト「オビトさん意地になってますね。気の毒に」

大蛇丸「だから嫌いなのよあの手の熱い男って・・・男はやっぱりクールな2枚目よ」

カブト「ハハハ」

大蛇丸「最近ちょっと生意気ね」

カブト「すみません・・・」

数日後

サスケ「チィ…せっかく里抜けしたのにカカシとオビトの野郎!」

ナルト「落ち着くってばよ」

サスケ「て言うか何で影分身だらけなんだよ」

ナルト「ここにサクラちゃんを呼んでるってばよ。よく見たら影分身の中にキバも居るんだよな」

サスケ「・・・帰る。俺はサクラに未練はない」

ナルト「嘘つけェ!お前ってば未練だらけじゃねェか!!」

サスケ「う、うるせェ!」

ナルト「ちゃんと話し合うベキだってばよ」

ナルト「来たってばよ」

ナルト「来たってばよ」

ナルト「来たってばよ」

ナルト「来たってばよ」

キバ「サクラが来たぜ!」

ナルト「来たってばよ」

ナルト「来たってばよ」

サスケ「だから何で影分身」

ナルト「いざ戦闘が始まったら全力で止めるんだよ分身とキバで」

サクラ「な、何よ、このナルトの数・・・それにサスケくんも」

サスケ「・・・」

サクラ「里抜けしたんじゃなかったっけ」

サスケ「連れ戻された」

サクラ「・・・」

サスケ「・・・我愛羅とはどうだ」

サクラ「だから関係ないって言ってるのに!どうして信じてくれないのよ!」

サスケ「お前だって俺が殺すって勘違いしただろ」

サクラ「だからそれは気が動転して・・・それにサイに」

サスケ「サイ・・・」

サクラ「全部サイの良からぬ企みだってナルトが」

サクラ「それにオビトさんが暗部特別警務部隊は無いってカカシ先生に聞いたみたいだし」

サスケ「そのサイは」

サクラ「さあ」

サスケ「お互い騙されやすいって事か・・・深く考え込んで変な方向に進んで」

サクラ「また元に戻れる?」

サスケ「お前が決めろ・・・俺はどっちでもいい」

サクラ「サスケくんが強がってる時はもう一度やり直したいって事だよね?」

サスケ「好きにしろ・・・言っとくが俺は別にグレてなかったし闇に堕ちなかったからな」

サクラ「闇?」

サスケ「いや・・・すまなかったサクラ」

サクラ「私もごめんなさいサスケくん」

キバ「話が違うだろナルト!ここからド派手にボコボコにし合うってお前言ってたのに!」

ナルト「キバァ・・・!」バシバシバシバシバシバシ

ナルト「捕まえたってばよ」

ナルト「捕まえたってばよ」

ナルト「捕まえたってばよ」

サイ「いや・・・良かれと思って捕まっちゃいました!何かあったの?」

サスケ「サイ・・・!」

サクラ「サイ!!!」ドゴッ

サイ「うっ・・・痛いじゃないか」

サクラ「痛いじゃないわよ!さらにもう一発!」ドボッ

サイ「そ、そんな!僕はただ良かれと思って!信じてよサクラ!」

サクラ「な、泣いたって許さないわよ」

サイ「ひ、酷いよ・・・何とか言ってくれよナルトも」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「何がしたいんだお前は?周りを引っ掻き回して」

サイ「ぼ、僕は・・・みんなと友達になりたかっただけなんだ!」

サスケ「友達か」

サクラ「だからってあんたね、やっていい事と悪い事があるのよ?」

サイ「ごめんなさい!僕が悪かったです!許してください!」

サクラ「どうする?」

サスケ「土下座までしてるんだ許して」

サイ「フフフ・・・クククククク・・・なーんちゃって!」

サイ「イヒャハハハ!おかしくて腹痛いよ!面白いね本当に!」

サイ「ならもっと面白いものを」

サスケ「行くぞサクラ!」

サクラ「しゃーんなろーよ!私ー!!」

サスケ「天照!」

サイ「ジャンジャ」

サクラ「オラァ!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ナルト「天照の黒炎をサクラちゃんの拳に纏わせ殴りつける術だってばよ」

サイ「し、死んじゃう・・・!死んじゃう!」

サクラ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

サイ「僕は本当に友達になりたかったんだ・・・孤独は・・・1人は嫌だ・・・!」

ナルト「孤独・・・俺と同じだってばよ!」

サイ「た、助けてナルト!」

サスケ「やめろナルト!お前もボコボコになるぞ!」

ナルト「サイ!手を伸ばせ!」

サイ「ナルト・・・助けてくれるんだね・・・なら僕と一緒に殴られてくれよナルトォ!」

ナルト「ああいいぜサイ!お前を1人にはしない。お前は俺が守ってやるってばよ!」

サイ「・・・とんだお人好しだよバカバカしい」

サイ「君なんて道連れにできないよ・・・さよならだナルト・・・」

ナルト「サイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!」

ナルト「もう嘘なんてついちゃダメだってばよ」

サイ「うん」

サクラ「ったく」

キバ「ボコボコじゃねえか」

サクラ「私もやり過ぎたとは思うけど・・・当然よね?」

ナルト「これでいいってばよ」

サイ「いやでもまさか・・・大事になるなんて」

キバ「なるに決まってるじゃねえか」

サクラ「ほら治してあげるから」

サイ「サクラ・・・また良からぬ事を考えてもいいかな?」

サクラ「今度やったら殺すから」

サイ「・・・」

サスケ「お前のこの術式の書いてあるクナイは何なんだ」

サイ「それ?それはね・・・君の持ってる忍具が吹き飛ぶやつさ」

サスケ「てめえは善悪の区別がつかないのか」

サイ「良かれと思って渡したんだよ。ダメだったかな?」

サスケ「てめえ!」

サイ「おっと暴力はいけません」

ナルト「今日は俺の家で飯でも食ってくってばよ。サクラちゃんもサスケもサイも」

キバ「俺は」

ナルト「お前は俺の半身みたいな者だから俺だってばよ」

キバ「何だ俺はお前なのか・・・」

我愛羅「そうかサスケが・・・そうかそうか」プチプチ

ナルト「これで全て丸く収まったってばよ」プチプチ

キバ「今日こそは水風船が割れる気がするぜ!」

ナルト「・・・」プチプチ

我愛羅「螺旋丸を習得できるのか?あいつは」プチプチ

ナルト「できるってばよ」プチプチ

我愛羅「その根拠は?」プチプチ

ナルト「あいつは十二代目火影だってばよ」プチプチ

我愛羅「十二代目!?」プチプチ

ナルト「十二代目火影だってばよ」プチプチ

シカマル「こんな所に居たのか・・・」

我愛羅「聞いてくれキバが十二代目火影になるらしい」プチプチ

シカマル「ナルト」

ナルト「十二代目火影だってばよ」プチプチ

シカマル「あんたに客だ。ほら」

テマリ「我愛羅!」

我愛羅「テ、テマリ・・・何故ここに」

テマリ「いい加減にしな!さっさと帰るよ!」

カンクロウ「そう怒ることないじゃん?我愛羅だって楽しそうに」

テマリ「お前は黙ってな」

ナルト「・・・」プチプチ

テマリ「少しは風影って自覚はあるのか?」

我愛羅「砂隠れの揉め事と言えば年に6回起こる砂嵐ぐらいだ」

カンクロウ「怖いじゃん」プチプチ

ナルト「わかるってばよ」プチプチ

我愛羅「俺は社会勉強として木の葉に居るんだ」

テマリ「シカマルから聞いている。我愛羅はいつも騒動の中心に居ると」

我愛羅「そうなのか?」

ナルト「キバだってばよ」プチプチ

テマリ「どこの里に自分の里放っておいて遊んでるバカが居るんだ!」

我愛羅「・・・」

カンクロウ「まあいいじゃん?あれだけ不良だった我愛羅も木の葉の連中とあって」

テマリ「黙って草でも抜いてな」

カンクロウ「わかったじゃん・・・」プチプチ

ナルト「俺の父ちゃんもオビトも火影なのに遊んでばかり居たってばよ」プチプチ

テマリ「だが我愛羅は」

ナルト「まだ遊びたい年頃の子供だってばよ・・・理解してやってくれってばよ」プチプチ

テマリ「くっ・・・」

我愛羅「俺は木の葉の役に立っている」

テマリ「どうなんだ?」

シカマル「さあ俺が目を離した隙にフラッと何処かへ行くから」

我愛羅「見せよう俺の木の葉での活躍を」

木の葉丸「あ!我愛羅の兄ちゃんだこれ!」

我愛羅「まずはこの本を見てくれ」

テマリ「それはどうかなと言える忍哲学・・・何だこれ」

我愛羅「俺が書いた本だ」

ナルト「人気あるんだよなァ・・・」

キバ「は?そんなの聞いた事」

ナルト「キバァ!」

シカマル「ナルト」

ナルト「落ち着くってばよ」

木の葉丸「俺もこれ好きでみんな読んでるこれ(・・・後で金くれ)」

ナルト「子供は正直だってばよ(・・・わかってるってばよ)」

シカマル「だがな・・・」

ミナト「それはどうかなと言える忍哲学だ!」

クシナ「みんな読んでるってばね!」

ナルト「うちの父ちゃんと母ちゃんのお墨付きだってばよ」

テマリ「そうか・・・四代目火影が好んで読むなら本当か」

我愛羅「子供から老人まで好んで読まれてるぞ」

ダンゾウ「そ、それはどうかなと言える忍哲学だ・・・!」

ナルト「老人も寄ってきたってばよ」

我愛羅「どうだ?」

テマリ「あ、ああ信じよう」

テマリ「他には何を」

我愛羅「人助けを」

テマリ「人助け?」

ミナト「き、木から降りられなくなった!」

クシナ「誰か助けてってばねー!」

ナルト「我愛羅!父ちゃんが木から降りられなくなってるってばよ!」

我愛羅「任せろ!」サササッ…

ナルト「砂を使って人助けやってるんだってばよ」

カンクロウ「さすが我愛羅じゃん!」

ミナト「この前も川で溺れた時に助けてくれたんだ」

クシナ「いつも誰かのために頑張ってるってばね」

カンクロウ「テマリ!こんなにも役に立ってるじゃん!」

テマリ「・・・おい」

シカマル「お、俺?」

キバ「お、俺?だってよ!笑っちまうぜシカマルよォ!」

ナルト「だってばよ!」バシッ

我愛羅「居てもいいだろ木の葉に」

テマリ「・・・」

ナルト「後は喧嘩の仲裁なんかを」

我愛羅「ちょうど喧嘩している夫婦が居るぞ」

クシナ「だってばね!」バシッ

ミナト「い、痛い!」

クシナ「てばね!てばね!てばね!」バシバシバシ

我愛羅「やめるんだ2人とも!」

ナルト「ああやって間に入ってるってばよ」

ミナト「我愛羅くんはいつも止めてくれるんだよ」

クシナ「本当にいい子で」

テマリ「・・・」

カンクロウ「すごいじゃん!なあテマリ?」

テマリ「そ、そうだな」

ナルト「わかってくれってばよ」

我愛羅「俺もこうやって毎日頑張っているんだ」

シカマル「全部ナルトの両親じゃねえか」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シカマル「だから」

ナルト「わからねェ・・・生まれて初めてシカマルが言ってる意味がわからねェ・・・」

シカマル「もういい」

ナルト「やめるってばよ」

サスケ「何やってるんだあいつら」

サクラ「何だろうね」

サイ「あれは彼を我愛羅を里に引き止めるための芝居だよ」

サスケ「て、てめえ」

サクラ「どこから出てきたのよ」

サイ「中忍試験ではお互いライバル関係だったのに君は下忍で彼は風影。随分と差がつきましたァ」

サイ「悔しいでしょうねェ」

サスケ「てめえ!」

サイ「フハハハハハハハ」

サクラ「あんたも挑発ばかりするんじゃないわよサイ!」

サイ「挑発なんてそんな・・・僕はただ良かれと思って報告しただけなのに・・・」

サクラ「じゃあ謝りなさいよちゃんと」

サイ「ごめんなさい・・・」

サクラ「どうする?」

サスケ「・・・」

サイ「許してください!」

サスケ「・・・わかった」

サイ「ありがとうサスケ・・・なーんちゃって!ククク・・・鈍いなァホントォ~!」

サスケ「てめえ!」

サイ「暴力はいけません」

テマリ「わかった。そこまで居たいのなら好きにしろ」

我愛羅「いいのか!?」

テマリ「確かにお前の言う通り砂は非常に暇で暇で里長が居なくてもどうにでもなる」

カンクロウ「親父にでもやらせればいいじゃん。お前が帰って来たら戻ればいいし」

テマリ「ただしシカマルやナルトの家に厄介にならずに一人暮らしをし自給自足をするんだ」

我愛羅「約束しよう」

テマリ「それとこれは姉さんからのお小遣いだ。親父には内緒だぞ」

我愛羅「うん」

テマリ「あとお前は誰かに影響されやすいタイプだからシカマルみたいなみんなを纏める男になれ」

カンクロウ「弟を頼むじゃん!」

ナルト「任せるってばよ!我愛羅は友達だってばよ!」

テマリ「あ、これは砂の友からの手紙だ。ちゃんと読むんだぞ」

キバ「居るのかよこいつ!」

ナルト「キバァ!」

テマリ「月に一度はちゃんと帰ってくるんだ。母さんも心配してるから」

シカマル「送ってくぜ」

カンクロウ「また会おうじゃん!」

ナルト「カンクロウ!またサッカーやろうぜ!」

カンクロウ「へへへ!その言葉を待ってたぜナルト!」

キバ「何だよサッカーって」

ナルト「俺とカンクロウだけの合言葉だってばよ」

サクラ「あ!シカマルとテマリさんだ」

サスケ「帰って行くのか」

サイ「ふふふ・・・あのカンクロウって人可哀想に置いてきぼりだね」

サクラ「今度は何が言いたいのよ」

サイ「あれ」

サスケ「うっ・・・シカマルと我愛羅の姉が・・・」

サクラ「キスしてる・・・」

サイ「あれ?君達はまだ何だね・・・ふーん」

サスケ「か、帰るぞ」

サクラ「う、うん」

サイ「見ないの?」

サスケ「み、見るものじゃないだろ・・・」

サクラ「そうよ!あんた空気を読みなさいよ!」

サイ「カンクロウって人ずっと上向いてるよ。ハハハ!笑えますねェ!」

サスケ「こいつ・・・」

サイ「付き合って長いのに中々進展しませんでしたァ~キスしてくださいってかァ?キスしてやるよォ!」

サスケ「て、てめえ!」

サイ「ヒャハハハハハハ!友達だから忠告したんだけど・・・怒った?」

サクラ「サイ!」

サイ「良かれと思って本音を言っちゃいました!許してくれるよね?」

サスケ「てめえ!!」

我愛羅「一人暮らしか・・・どうなんだろうな実際」

ナルト「それはやって見ないとわからないってばよ」

我愛羅「そうか、気を引き締めねばな」

キバ「何か目つきが変わったぜ」

ナルト「今日はどうするってばよ」

我愛羅「そうだな・・・野宿だ」

キバ「野宿!?風影が野宿だってよ!」

ナルト「キバァ!」

我愛羅「そしてアルバイトをしようと思う。社会勉強だ」

ナルト「頑張れってばよ」

キバ「できんのお前?」

我愛羅「木の葉郵便局で募集してるのか・・・これにしよう」

キバ「郵便屋だって!郵便屋だってよ!」

ナルト「俺はいいと思うってばよ」

我愛羅「じゃあ俺はこれで」

キバ「あ、ああ!またな」

ナルト「ああやって大人になって行くんだよなァ・・・」

キバ「ガキじゃねえかまだ」

ナルト「無視するってばよ」

キバ「なあ!俺って本当に火影になるんだよな!?」

ナルト「十二代目火影だってばよ」

カカシ「お、来た来た」

ガイ「どうしたカカシ?こんな所に呼び出して!」

カカシ「ちょっとな」

ガイ「わかったぞ!さあ今日はどんな・・・」

カカシ「オビトの事だよ。誰も勝負するなんて言ってないだろ」

ガイ「またオビトか・・・なあカカシよ」

カカシ「3日後だ3日後にリンとオビトがデートをする」

ガイ「デート!?ハッハッハ!あいつめ!」

カカシ「笑い事じゃない・・・何でリンもあんな約束を」

ガイ「いいじゃないかデートぐらい!相変わらず青春しているなオビトは!」

カカシ「お前は他人事だから笑えるだけだ・・・何をされるかわかったものじゃない」

ガイ「確かにオビトは普通じゃない。だがなカカシ」

カカシ「あいつはリンに手を出すような男じゃない・・・だろ?2人になれば何をするやら」

ガイ「もっと信じてやる事はできんのか?オビトがお前の子供に手を出したか?」

カカシ「娘が大きくなればきっとストーカーの対象にされ息子が大きくなれば俺みたいに殴られる」

ガイ「そんなに悩むならどうして向き合ってやらなかった!最後の最後まで!」

カカシ「向き合った結果があれだ!お前だって知っているだろ」

ガイ「お前の気持ちもわかるがオビトの気持ちもわかってやれ」

カカシ「お前が俺の立場だったらどうだ?妻はストーカーされ自分は攻撃される日々に耐えられるか?」

ガイ「俺ならば真っ向から受け止める!」

カカシ「それはお前だから言える事だよ。家庭を持てばその考えも変わる・・・俺達はガキじゃないんだ」

ガイ「オビトはストーカーだが正面からやって来る。滅多に居ないぞそんなストーカー」

カカシ「奴はリンの下着も取ったり風呂の残り湯も飲んだりした」

ガイ「それは・・・しかし仲間を大切にする精神は変わっちゃいないだろ」

カカシ「俺は目の敵にされている。俺も奴の言葉はみんなに教えたが本人があれじゃ」

ガイ「・・・よし!そこまで言うなら俺達がそのデートを見守ってやろう!」

カカシ「俺達?」

ガイ「リーにテンテンにネジだ!」

カカシ「子供を巻き込むのはよせ!変な影響を与えるぞ」

ガイ「なあに心配はいらんさ!」

カカシ「現にサスケが影響されておかしくなっただろ?」

ガイ「あの年頃の子なら女の子に興味を持っても仕方がない」

カカシ「・・・」

ガイ「あの子達の目から見たオビトはどうなのか、そこが問題だ」

カカシ「後悔するぞ」

ガイ「それともしオビトがリンに手を出さなかったらもう一度向き合ってやれ」

カカシ「手を出したらどうする?リンは妊娠してるんだぞ」

ガイ「俺が全力で阻止しお前の言うことを何でも聞いてやる!」

カカシ「・・・わかった。何もしなかったら向き合うよオビトと」

ガイ「あいつだって心の底じゃお前を今でも友だと思っているはずさ」

カカシ「・・・」

ガイ「という事だ!」

テンテン「ええーっ!」

リー「わかりました!オビトさんを見て勉強ですね!」

ネジ「どうして俺達がデート何かを見なければならないんだ!」

ガイ「青春を追いかけ続ける男の生き様だ!」

リー「はい!」

テンテン「で、でも人妻とデートなんて・・・ねえ?」

ネジ「全く五代目火影だったのに何て体たらくだ」

リー「そんな事はありませんよ!」

ネジ「はた迷惑なストーカーだぞ?いくら火影だったとしても」

リー「そ、それはそうですけど・・・ガイ先生!」

ガイ「奴の生き様と言うべきか・・・みんなはオビトをどう思う?」

テンテン「うるさい、落ち着きがない、下品、ストーカー、女の敵」

ネジ「大の大人なのに子供っぽい、無職・・・ただナルトのような雰囲気を感じる」

リー「言葉遣いは乱暴ですが根はいい人なんじゃないかなって思います」

ガイ「みんなが各々とオビトの印象が違うのか!いい事だ!」

リー「ガイ先生は?」

ガイ「俺か?俺は・・・昔と変わらんさオビトは」

ネジ「今更あの男を見て何を学ぶんだ・・・」

リー「いいえ!きっと学ぶべき事があるのですよ!」

ネジ「どう足掻いてもオビトに未来はないぞ」

リー「確かに他人の奥さんに手を出すのはダメですが・・・デートぐらいなら」

テンテン「どっちにしても勝ち目はないわよオビトさん」

ネジ「夫婦仲は良好で子供だって居る」

テンテン「それにカカシ先生って次の火影だってナルトも言ってるしね」

リー「何か悲しい気持ちになりますね・・・」

ネジ「進んでも進んでも闇しかない」

テンテン「そのキツい光景を見るのよね」

リー「明るい未来がありますよ!絶対に!」

ネジ「俺は運命なんて信じないが・・・あれでは」

テンテン「そう言えばネジも・・・」

リー「あ・・・ネジ・・・」

ネジ「やめろ」

テンテン「ごめん・・・」

リー「そうでしたね・・・」

ネジ「やめろ!」

テンテン「ネジもきっといい事あると思う」

リー「はい」

ネジ「やめろォ!!」

カカシ「それじゃ気をつけて」

リン「う、うん」

カカシ「やっぱりついて行こうか」

リン「多分大丈夫だと思う」

カカシ「何かあったら大声を出すんだぞ。こういう時に暁の奴らが居ればイタチを丸め込んで」

リン「何度も言うけどそろそろ向き合わないとオビトと・・・カカシだって」

カカシ「声をあげたらきっとガイ辺りが飛び込んでくるはずだから」

リン「ガイ?」

カカシ「いや何でもない」

リン「オビトだってそこまで無茶はしないと思う。じゃあ行って来るね」

カカシ「・・・さてと俺も後をつけるか」

我愛羅「郵便です」

カカシ「いつの間に!?」

我愛羅「オビトだな」

カカシ「あ、ああ。いいのか風影がこんな事をしていて」

我愛羅「これも社会勉強だ」

カカシ「オビトやイタチの病気がこの子にも・・・他の里にまで迷惑をかけて・・・」

我愛羅「少なくとも俺はオビトのような大人は好きだぞ」

カカシ「どうして」

我愛羅「よくわからないが人を惹きつける何かがある」

カカシ「俺にはよくわからんよ。オビトの何が人に好かれるのかを」

オビト「さてと気合入れて行ってくるか!」

シスイ「デートなんてリンさんも正気じゃないよな・・・オビトさん何しでかすか」

オビト「すげえ楽しみだ」

シスイ「イタチが居ればな・・・って事は俺が止めなきゃいけないのか?勘弁してくれよ・・・」

オビト「おい」

シスイ「流産させたら大問題だよ・・・うちは一族もこれで二代目に潰されるな・・・やだやだ・・・」

オビト「もうついて来なくていいぜ」

シスイ「お腹みればわかるじゃないか・・・はあ・・・」

オビト「てめえ!またブツブツ言ってやがるな!」

シスイ「この際だ別天神を発動させて・・・」

オビト「シスイ!」

シスイ「は、はい!」

オビト「何か文句でもあんのか?俺に」

シスイ「いいえ何も」

オビト「俺は気分がいいからな。許してやるよ」

シスイ「いきなり暴れたりしないでくださいね」

オビト「何で?」

シスイ「流産とかしたら大変ですから」

オビト「流産?誰が?」

シスイ「もういいです・・・ご武運を」

オビト「おう!土産話聞かせてやるからよ楽しみにしてろよ!」

リー「あれ?ガイ先生が来てませんね」

ネジ「・・・来たぞオビトだ」

テンテン「どうするの?」

リー「これは僕達に任せようと言う考えですね」

テンテン「ちょっと待ってよ!オビトさんが暴れたら」

リー「ですがこれは僕達がオビトさんを見て何かを学ばせようと言う事じゃないでしょうか?」

テンテン「リー!暴れたら真っ先にネジが逝っちゃうじゃない!」

リー「確かにネジが何かの拍子に逝くかもしれませんが僕はオビトさんは何もしないと思います!」

ネジ「・・・」

リー「動き出しました。追いましょう」

テンテン「あ!」

ネジ「お前達は俺に死んでほしいのか・・・」

テンテン「別にそうじゃなくて」

リー「もっと前向きに生きましょう!」

ネジ「・・・」

テンテン「ネジ・・・ごめん」

リー「軽率でした・・・いっぱい思い出を作っていきましょう」

テンテン「ネジのためにね・・・」

リー「はい・・・」

ネジ「やめろ・・・やめろォ!!」

オビト「どこ行くよ?どこでもいいぜ俺は!」

リン「え?あ、うん」

オビト「どうしたんだお前?前から気分悪そうだったもんな・・・動きも遅いし」

リン「・・・」

オビト「なあリン」

リン「べ、別に大丈夫だから」

オビト「そうか?」

リー「おかしいですね。何か変です」

テンテン「もうすぐ産まれるみたいな話だったからね。赤ちゃんが」

リー「新しい命ですか・・・命・・・」

テンテン「ネジ・・・」

ネジ「・・・やめろ」

カカシ「どうだ調子は」

リー「カカシ先生!ガイ先生は!?」

カカシ「あれ?来てないのか?リンも無茶するよ・・・何で今頃になって」

ネジ「それを行かせる方も悪い!どうして」

カカシ「リンがまだ大丈夫だって」

ネジ「それでもあの非常識な男に」

カカシ「俺にもよくわからん・・・俺が正しいのかオビトが正しいのか・・・どう思う?」

テンテン「普通はカカシ先生の方が正しいわよ。オビトさんは元火影のストーカーだし」

ネジ「一般的な大人はあんなデタラメな生き方はしない」

オビト「リンは俺とカカシどっちがいい?」

リン「え?」

オビト「俺はリンのストーカーだから何だって知ってる!すげえだろ?」

リン「ハハハ・・・ストーカーはちょっとダメだって何度も」

オビト「それに俺は強い!」

リン「・・・そうね」

オビト「顔色悪いぞ?やっぱやめるか?」

リン「だ、大丈夫・・・」

カカシ「マズいな」

リー「マズいとは?」

カカシ「リンは昔から我慢強い・・・産気づいたかもしれん」

テンテン「カカシ先生!」

ネジ「危機感なさ過ぎだぞ!」

カカシ「だらしない先生ですまない・・・」

リー「そうこうしてる内にリンさんが倒れちゃいましたよ!」

オビト「リン!どうしちまったんだよリン!!」

リン「う、産まれる・・・」

オビト「産まれる?ペットか!?」

カカシ「デートは中止だオビト!」

オビト「てめえ!どこから出てきやがった!」

カカシ「話は後だ!」

オビト「何で倒れたんだよリンは!」

カカシ「子供だよ」

オビト「わけがわからねえ!」

ネジ「大の大人が喧嘩している場合じゃないだろ!」

テンテン「こんな時ぐらい仲良くしなさいよ!」

オビト「どうすんだ!なあカカシ!」

カカシ「病院だ!」

オビト「そりゃそうだろうが!」

カカシ「いいかオビト!ゆっくりそっとだ」

オビト「担いで走った方が早いじゃねえか!死んだらどうすんだよ!」

カカシ「まだわからないのか!」

オビト「サクラ連れて来い!あいつなら!」

カカシ「いいから俺の言う通りにしろ!でないと本当にリンが・・・」

オビト「・・・わかったよ!」

カカシ「すまん・・・」

オビト「てめえのためじゃねえ!リンのためだ!」

リー「僕達は先に」

テンテン「うん!」

ネジ「俺はどうすればいいんだ!」

オビト「手伝えよ!」

ネジ「くっ・・・何でこんな事に・・・」

オビト「何かデカい病気なのかよ・・・カカシ」

カカシ「出産だよ」

オビト「お前の犬?あれ全部雄じゃねえか」

カカシ「リンだよ」

オビト「てめえ!何でリンなんだよ!」

カカシ「落ち着け!どうしてお前は人の話を聞かないんだ」

オビト「信用できねえ」

カカシ「もう現実を受け入れろ。俺もリンも何度も何度も言っただろ」

オビト「リンがお前に惚れてんのは知ってる・・・でもなここで諦めちゃダメなんだよ!」

カカシ「忍だからか?」

オビト「そりゃそうだろ!俺は諦めが悪いんだよ!」

カカシ「そういう所は変わらないんだよな・・・あの子達も慕うわけだ」

オビト「・・・リンは俺の事が嫌いなのか」

カカシ「今でも友だと思っている。それに弟のような存在なんだろ・・・変質者だがな今のお前は」

オビト「変質者じゃねえ!ストーカーだ!」

カカシ「だがお前の事を怖がってるぞ少しだけな・・・リンのために昔のお前に戻ってやれ」

オビト「・・・」

カカシ「俺はどうなってもいい。殴ろうが蹴飛ばされようが・・・だがリンを苦しめるなオビト」

オビト「・・・出産って事はリンは母ちゃんになるのか」

カカシ「そうだよ。ちなみにこれで3度目だ」

オビト「ふーん・・・そうか」

カカシ「何で今日まで気づかなかったんだ」

オビト「は?信用できねえからだよ」

カカシ「俺が?」

オビト「ああ!お前って昔から人を見下す感じだったからな!」

カカシ「今はどうだ?」

オビト「赤ん坊みたら信用してやるよ」

カカシ「なら俺が連れてる・・・ほらリンに似た子供は何だって思ってたんだ」

オビト「近所の子供?」

カカシ「あれは俺達の子供」

オビト「そうか・・・あの子は俺を怖がってるか」

カカシ「お前に比べたら大丈夫だ・・・死なないんだな。あいつの話じゃ」

オビト「ここまで超展開すぎると逆に死ねねえよ」

カカシ「・・・」

オビト「な、何だよ」

カカシ「まともに話し合ったのいつぐらいだったかと思ってな」

オビト「ガキの頃じゃねえの」

カカシ「お前は本当に子供のままなんだな」

オビト「悪りいかよ」

カカシ「いいや、いいんじゃないかお前はお前のままで」

オビト「気取りやがってこの野郎・・・やっぱムカつくぜお前は・・・」

ガイ「すまんすまん!野生の熊と格闘していたらつい!」

テンテン「大変だったのに」

リー「熊には勝ちましたよね!?」

ガイ「勿論!」

ネジ「そんな事よりも」

ガイ「ああ、カカシとオビトは」

リー「何か話してましたよ」

ガイ「そうか・・・リンは」

テンテン「頑張ってます」

ガイ「どうだったオビトは」

リー「頑張ってました!」

テンテン「何か起こる前に事件が発生して」

ネジ「今のような事に」

ガイ「・・・」

リー「僕達はどうすれば」

ガイ「今は2人・・・いや3人だけにしてやろう」

テンテン「リンさんへの拘りが尋常じゃないのよね。暴れたりしないかな」

ネジ「さすがに現実を受け止めるだろ。そうでなければ」

テンテン「現実・・・ネジも」

リー「ネジ・・・ついに」

ネジ「やめてくれ・・・」

数日後

サスケ「カカシの子供?産まれたのか?」

サクラ「うん」

サスケ「またオビトがわけのわからない事するぞ」

サクラ「そのオビトさんが付き添ったって話なのよ。カカシ先生もセットで」

サスケ「あ、あいつがカカシと?」

サクラ「オビトさんから何も聞いてないの?」

サスケ「いや最近見てないからあいつを」

オビト「てめえら!昼間っからイチャついてんじゃねえよ!」

サスケ「出やがったな・・・」

サクラ「あ、あのねオビトさん・・・カカシ先生とリンさんの子供」

オビト「あれか?男だったぜ」

サスケ「は?冗談だろ・・・あんたが現実を見てるなんて・・・!」

オビト「うるせえな!関係ねえだろお前に!」

サスケ「何でまた急に」

オビト「目が覚めた。そんでもってカカシに勝てねえ理由も何かわかった気がする」

オビト「けどストーカーはやめねえよ。サクラでもストーカーしてやろうかな・・・」

サスケ「おい!」

オビト「嘘に決まってんだろ!誰がこんな奴をストーカーするかってんだ!」

オビト「何っつうか俺の新しい人生の始まりだぜ・・・なあサスケ!」

サスケ「そ、そうか・・・それでいいと俺は思うぞ」

フガク「オビトが更生?そんなバカな」

サスケ「事実だよ」

フガク「あの一族始まって以来の落ちこぼれで気品がまるで無いオビトが・・・」

サスケ「父さんだってクーデターやめたんだからオビトだって」

フガク「クーデター?やめんよ俺は」

サスケ「やめんよじゃないだろ!」

フガク「この半年の間で二代目を我々で調べ尽くした・・・今こそ決起の時!サスケも来い!」

サスケ「やめろォ!!」

フガク「今ならイタチも居ないしオビトだって抜き柄みたいなもんだ」

サスケ「俺は行かないからな!それと父さん達だって行かせない」

フガク「父親に逆らうんじゃない!交際だって認めてないんだぞ俺は」

サスケ「くっ・・・」

フガク「お前は一族の希望なんだ!オビトやイタチ、シスイみたいになるな!」

サスケ「父さんだってあいつを始めて家に連れて来たとき喜んでただろ」

フガク「それはお前が始めて女の子を連れて来たから嬉しかっただけだ」

フガク「それにあの子は一般家庭の子だろ?由緒正しい一族じゃないとダメ」

サスケ「一族だとか別にいいだろ!父さん!」

フガク「それにあの目がチカチカする髪は何?これだから最近の若者は・・・」

サスケ「うるせェなこいつは・・・燃やしてやろうか・・・」

フガク「今度こそうちは旋風を巻き起こす!クーデターの決行する時に声をかけるからな」

サスケ「チッ・・・ふざけんじゃねェよ」

サスケ「はァ・・・」

サクラ「どうしたの?」

サスケ「クーデター」

サクラ「クーデター・・・まさかサスケくんのお父さん達が!?」

サスケ「やるって言っていた」

サクラ「すっかり更生したのに・・・オビトさんとイタチさんに殴られて」

サスケ「その兄さんも今は居ない。オビトだって巻き込むわけにはいかん」

サクラ「そうだよね。オビトさんは少し休ませないと」

サスケ「・・・なら今度は俺がやってやる」

サクラ「やるってサスケくん1人で!?」

サスケ「ああ」

サクラ「・・・」

サスケ「やると言っても説得・・・しても無理か」

サクラ「そう・・・」

サスケ「いや説得する!父さんだってバカだけど次男坊の俺だったら」

サクラ「・・・」

サスケ「だから安心しろ」

サクラ「・・・うん」

サスケ「ついて来るなよ。これは俺がやるべき事だ・・・多少は乱闘騒ぎになると思うけど」

サスケ「俺がダメな大人達にガツンと言ってやる」

サクラ「考えたって何も始まらない・・・私も行かないと」

我愛羅「お前も行くのか」

サクラ「また出た・・・どこから話を聞いていたのよ」

我愛羅「たまたま通りかかったらこれだ」

我愛羅「お前が行く意味は・・・まああるだろうな」

サクラ「サスケくんは多分無茶な事をしてお父さん達を仕留めると思う。だから」

我愛羅「行くんだな。ならば俺も見守ってやろう」

サクラ「どうして」

我愛羅「俺も父親には苦労したからな」

サクラ「気持ちは嬉しいけど・・・あなたは」

我愛羅「俺の身体は半分木の葉でできている!それに俺だけで不安ならば、奴を連れて行けばいい」

サクラ「奴?」

我愛羅「そこだ」

サクラ「あっ!」

ネジ「勘違いするな。俺はガイ先生に頼まれてオビトへの土産を持ってサスケに渡そうと思っただけだ」

サクラ「ネジさんは・・・ほら危険な立場だし」

ネジ「俺は死なん!何だみんな揃って!」

我愛羅「俺たち2人はサスケから学んだ事がある」

サクラ「学んだ事?」

ネジ「お前はいい匂いがして暖かいと長々と諄いぐらい聞かされた・・・その縁だ」

我愛羅「興味の無い事を延々と聞かされ睡眠妨害されたんだ・・・おかげで俺の隈が一層濃くなった」

サスケ「父さん!」

フガク「ど、どうしたんだサスケ・・・俺達と一緒にやるのか?ちょうど良かった」

サスケ「おっさん達を解散させろ!今すぐに!」

フガク「またバカな事を・・・今から木の葉を転覆させる予定だ。今日こそはやれる!」

サスケ「何でそこまでクーデターに拘るんだ!」

フガク「うちは一族だからだ!」

サスケ「普通に生きる事はできないのかよ父さん!」

フガク「プライド失くしてうちはは語れん!」

サスケ「やっぱり口で言ってもわからないか・・・もう我慢できん」チチチチチチ

フガク「千鳥を父に向ける気か」

サスケ「やられたく無ければ今すぐにやめろォ!」

フガク「お前もあの3人にすっかり毒されてしまったな!俺の子なのに!」

サスケ「兄さんだってあんたの子供だろ!まだ兄さんの方がマシだぜ!」

フガク「あんたって言ったな!父親にあんたって!」

サスケ「痛めつけてでも黙らせてやる!父さんといい歳してクーデターやろうとするおっさん達を!」

サクラ「サスケくん!」

我愛羅「サスケ!」

ネジ「うちは一族だらけ・・・これは非常にマズいな」

サスケ「来たのかサクラ・・・それにお前達も」

我愛羅「説得か?戦闘か?」

サスケ「・・・戦闘だ!それが一番父さん達に効果的だ!」

我愛羅「砂時雨!」

ネジ「八卦空掌!」

フガク「ムチャクチャな友達だなサスケ!やりたい放題だぞ!」

サスケ「そのムチャクチャをあんた達がやってるんだろ!いい加減にしろ!」

フガク「フン・・・彼女まで連れて来て調子に乗るなよサスケェ!!」

我愛羅「数が多いな・・・不良時代に戻った気分だ」

ネジ「やりすぎるなよ後が面倒なのだから」

我愛羅「わかっているさ・・・うちはの者達よ!懺悔の用意はできているか!」

フガク「クーデターは俺たち中年の青春みたいなものだ!今度こそ木の葉に勝てる!」

サスケ「青春?一族のリーダーだから父さんに付き合ってやってるだけじゃないのか?」

フガク「いや違う!一族の血がそうさせる!お前も大人になればわかる!」

サスケ「今になってわかる。オビトが兄さんがシスイが何で止めようとしたか」

サスケ「一族の行く末が心配だったからだ!だから何度だって止めようとしたんだ!」

フガク「ッ・・・!」

サスケ「あんたは一族のリーダーだから当然だって思っている!でもそうじゃねえ!」

サスケ「みんな信じているんだ!あんたがいつか正しい大人になる事を!」

サクラ「サスケくん・・・」

サスケ「そして暴れるだけ暴れて母さんに心配ばかりかけて!何でクーデターなんてやってんだよ!」

フガク「わかるわけがない子供のお前に、母さんだって文句言わないぞ何一つとして」

サスケ「いいやわかるさ!父さんが暴れて母さんがどれだけ寂しい想いをしてるか!」

サスケ「口には出さないが寂しいんだ!不安で泣きたくて一生懸命だったんだよ!!」

フガク「母さんの話を持ち出すんじゃないよ・・・全くお前は」

サスケ「・・・」

フガク「よしわかった・・・」

サスケ「やめてくれるんだな父さん」

フガク「いや・・・火遁・鳳仙花の術!」

サスケ「チッ!火玉が三つ!来るぞサクラ!」

サクラ「うん!」

サスケ「やっぱり腕ずくで止めるしかねェ・・・」

サクラ「ど、どうするのサスケくん?」

サスケ「勝利の方程式は全て揃った・・・この戦い勝つぞサクラ!」

サクラ「サスケくん!」

フガク「な、何をする気だ!」

サスケ「俺は俺の天照とサクラの拳での術を父さんに叩き込んでやる!来いサクラ!」

サクラ「しゃーんなろーよォ!私!!」

サスケ「天照!」

サクラ「サスケくんのお父さん・・・ごめんなさい!でも私も腕ずくで止めます!」

フガク「どういう・・・ことだ・・・!?」

サスケ「今のサクラには父さんに認められるだけの力がある!行けサクラ!」

サクラ「しゃーんなろーォォ!!!」

フガク「くっ・・・!」

サスケ「父さん・・・俺とサクラの交際を認めてくれ・・・そしてクーデターもやめるんだ」

サスケ「どうだ父さん・・・サクラは医療忍術だって使える」

フガク「・・・」

サスケ「痛いだろ?だからクーデターなんてやめるんだ」

フガク「認めんからな交際は・・・暴力娘に息子をやれるか」

サクラ「ご、ごめんなさい・・・私もつい」

フガク「クーデターはやめてやる・・・しばらくはな」

サスケ「・・・」

サクラ「・・・」

フガク「それにしてもいい友を持ったなサスケ・・・彼らは中忍試験での期待の新人達だったな」

サスケ「そうだよ。父さんがクーデターしなきゃ・・・」

フガク「サスケのうちはがもたらす奇跡」

フガク「我愛羅の全てをねじ伏せる力」

フガク「ネジの冴えわたる技・・・良き友だ」

サスケ「それとな父さん・・・サクラは本当は優しい」

フガク「絶対にダメ!母さんに報告だからな!父さんへの暴力は!」

サスケ「だから・・・」

サクラ「ごめんなさい・・・」

フガク「謝ってすむなら警務部隊はいらん!さっさと帰らんか」

サスケ「後は俺に任せてくれ、悪かったなゴタゴタに巻き込んで」

我愛羅「いや気にするな」

ネジ「それとこれは土産だ。ちゃんと渡したからな」

サクラ「つい盛り上がって・・・はあ」

我愛羅「これで少しはサスケの父も目が覚めたはずだ」

ネジ「派手に暴れたのは反省するがあっちも悪い」

サクラ「・・・」

我愛羅「親に認めて貰えなくても良い。こんな事は本人次第だ」

ネジ「そうだ」

サクラ「・・・」

我愛羅「まるでお通夜状態だな」

ネジ「俺は知らんからな」

我愛羅「前へ進めばいいさ」

ネジ「前?」

我愛羅「多分その辺のカップルがやってそうな事とか」

ネジ「その辺?」

我愛羅「俺もかなり勉強してな・・・まあお前には関係ないか」

ネジ「何だその言い方は!」

我愛羅「お前たちには勇気が足りない」

サクラ「勇気って?」

我愛羅「周りを気にせず前に前に進む勇気」

サクラ「前に進む勇気・・・それって」

我愛羅「と本に書いてあった。やってみろお前の力で」

ネジ「何の話かサッパリだ」

サスケ「ほらよ」

オビト「聞いたぜサスケ!暴れたんだってなおっさん達を相手に」

サスケ「あれだけ派手に暴れりゃわかるよな・・・どうだ調子は」

オビト「何が?」

サスケ「いや」

オビト「心配してんのか?同情してんじゃねえよ!」

サスケ「あんたがヘコむタマじゃねえよな」

オビト「俺は二つの夢があった。リンと火影だ!」

オビト「火影はすぐにやめちまったけど叶った。リンは・・・負けちまったけどな」

サスケ「新しい人生って言ってたけど次の目標でもあるのか?」

オビト「ねえんだよ。何かあるか?」

サスケ「そんな事は自分で考えるもんだろ」

オビト「どうせならデカい事だ・・・デカい目標がいい」

サスケ「・・・」

オビト「誰もがすげえと思う事って言ったら・・・あるじゃねえか!」

サスケ「火影にもなったんだから凄いと思うぞ」

オビト「英雄とかどうだ?」

サスケ「英雄?」

オビト「英雄だ!ムチャクチャ強い奴が出てきてそいつをぶっ飛ばす!楽勝だろ?」

サスケ「それで死んだらどうすんだお前」

オビト「死んだら?死なねえから平気だろ。死んだら盛大に葬式でもあげてくれよサスケ」

数日後

サクラ「ど、どうお父さんは」

サスケ「父さん?母さんに泣きついてたな」

サクラ「私・・・やりすぎたよね」

サスケ「あれぐらいで死ぬ父さんじゃない。それにお前じゃなくて俺の責任だ」

サクラ「・・・」

サスケ「どうした?父さんの事なんて気にする事はない。自業自得なんだから」

サクラ「勇気か・・・お父さんには認められてないけど私達もほら・・・ね?」

サスケ「何だ?言ってみろ」

サクラ「キ、キスとか・・・」

サスケ「・・・は?」

サクラ「ご、ごめんお父さんボコボコにしておいて・・・それは無いよね」

サスケ「いや父さんはどうでもいい。それは・・・早いからダメだ・・・」

サスケ「いいかサクラ・・・俺達は一度別れてまたくっ付いたんだから・・・振り出しに戻ったんだ」

サスケ「キスとかお前・・・どう考えても・・・例えば修行するだろ?」

サクラ「うん」

サスケ「コツコツとやって行くから意味があって・・・意味わかるよな?」

サクラ「・・・」

サスケ「俺だって豪火球を会得するのに苦労した。だから・・・別に俺はビビってるんじゃない」

サスケ「何にでも順序っていうのがあって・・・何言ってんだ俺・・・」

サクラ「そう・・・まだ早いよね」

サスケ「お前はしたいか?それなら別に俺は構わない」

サクラ「サスケくんは?」

サスケ「俺は早いと思うがお前がそう言うなら一向に構わない」

サクラ「ふーん・・・じゃあ」

サスケ「な、何だ目なんか瞑って」

サクラ「したい」

サスケ「やっちまった・・・何の覚悟もできずに・・・どうする俺」

サスケ「こいつが勇気出してやってるんだ・・・ここで逃げたら俺は・・・」

サクラ「・・・」

サスケ「た、たかが数秒だ・・・頭の中で何度も練習した・・・簡単だ」

サスケ「大蛇丸やマダラ、二代目が目の前に立った時に比べたら・・・余裕じゃねェか」

サクラ「やっぱりやめる?」

サスケ「やめん・・・ただサイが居る気配がして」

サクラ「居ないから大丈夫」

サスケ「我愛羅が通りかかる可能が」

サクラ「大丈夫」

サスケ「兄さんが居る気がしないか?俺には何処かで誰かに見られている気がしてならない・・・」

サクラ「その時は・・・私も一緒だからサスケくん1人じゃないよ。大丈夫だから」

サスケ「フッ・・・事故だったがナルトとも一度やったんだ・・・やってやる!」

シスイ「イタチは帰って来ないしオビトさんは人が変わったし・・・暇・・・じゃない!?」

シスイ「いやいや・・・何かキスしてるぞ・・・ええーっ・・・目撃者か俺・・・」

シスイ「そりゃいつかするとは思ったけど・・・驚きだ」

シスイ「時代が動いてるなこれ・・・しかし・・・何というか・・・ハハハ」

シスイ「うちはの光と闇だね・・・サスケには輝かしい未来があってオビトさんは・・・」

シスイ「しかし毎回こうも目撃するなんて・・・運命なのか・・・ヤバいよ爺ちゃん・・・俺ヤバい」

サスケ「・・・ど、どうだ」

サクラ「えっ?サ、サスケくんは2度目だったね」

サスケ「あ、ああ・・・お前はあれだったな・・・」

サクラ「う、うん」

シスイ「照れてるんじゃないよ・・・俺なんて女の子と付き合った事がないぞ」

サスケ「か、帰るか」

サクラ「わ、私も明日は早いし・・・それじゃ」

サスケ「送ってくぞ」

サクラ「うん・・・」

シスイ「・・・」

シスイ「そう言えばナルトくんとイタチが言ってたな・・・子供産まれるんだって・・・」

シスイ「嫌だなぁ・・・このまま行けばまた俺が目撃者になるよ・・・嫌だ嫌だ・・・」

シスイ「まさか今がその時・・・?いやいや・・・やめてくれよサスケ」

シスイ「友達の弟の子供は俺からすれば何なのか・・・苗字一緒だし親戚か・・・」

シスイ「はあ・・・俺も彼女作らなきゃな・・・ねえオビトさん」

サスケ「来たな」

我愛羅「何だ俺達を呼び出して」

サスケ「いや・・・お前達に話そうと思ってな。ナルトに話すのは照れ臭い」

ネジ「まさか・・・」

サスケ「し、したんだ」

ネジ「また惚気話か?帰る!」

我愛羅「まあ聞いてやろう」

サスケ「6秒・・・6秒だぞ」

ネジ「な、何で俺に話す必要があるんだ・・・」

我愛羅「感想は」

サスケ「暖かかった・・・柔らかかった・・・緊張した」

ネジ「お前は人生楽しそうだな。悩み事がなさそうだ」

サスケ「あるに決まってるだろ」

ネジ「しかし何で俺に話す必要がある?言ってみろ」

サスケ「お前達には一族の一件で借りができた・・・だから」

我愛羅「幸せのおすそ分けって事か」

サスケ「ああ」

我愛羅「拍手」パチパチ

サスケ「悪いな。何か一歩前進した感じで」

ネジ「くっ・・・」

ネジ「いいのか?このままでは何かあれば話に来るぞ」

我愛羅「俺はいいと思う」

ネジ「何故!?」

我愛羅「友の幸せは俺の幸せだ」

ネジ「馬鹿げている!どういう反応をすればいいんだ!」

我愛羅「微笑んでいればいい」

ネジ「すっかり腑抜けているぞあいつ・・・お前にもわかるだろ」

我愛羅「確かに中忍試験の時のあいつはギラギラしていた」

ネジ「たかが女の1人ぐらいで」

我愛羅「興味はないのか」

ネジ「いや白眼で覗きぐらいはするが・・・」

我愛羅「一緒だ」

ネジ「一緒?俺とサスケが」

我愛羅「お前も堂々と覗きをすればいい」

ネジ「そんな事をすれば捕まる!」

我愛羅「逆に堂々と振る舞えば何て事はない」

ネジ「意味がわからん!」

我愛羅「安心しろ。サスケはロマンチストだ」

ネジ「説得力はあるが話がまるで噛み合わん・・・」

長門「はぁ・・・サスケが?」

オビト「調子に乗るぜあの野郎!」

長門「お前はどうなんだ?」

オビト「俺?さあな」

長門「イタチ達が帰って来たらまず驚くね。ストーカー辞めるんだから」

オビト「ビビるだろうな」

マダラ「負け犬共がアジトで屯か」

長門「マ、マダラ」

マダラ「落ちこぼれは落ちこぼれのままか」

オビト「何が言いてえんだ」

マダラ「哀れなものよ愛を捨てるとは・・・ストーカーでないお前に価値はあるのか?」

オビト「てめえにもわかる時が来るぜ」

マダラ「あの小娘への愛を捨てた事によりお前は今より弱くなる。面汚しめ」

オビト「弱くなったら弱くなったでそのとき考えてやるっつうの」

マダラ「腹の底でせせら笑っているだろうな奴らは」

オビト「ゴチャゴチャうるせえ野郎だな!喧嘩売りに来たならそう言えよ!」

マダラ「吠えるな負け犬!サスケを俺と同じ立場にして弟子にでもするか」

オビト「てめえ!」

マダラ「どう足掻いてもお前は落ちこぼれの負け犬だという事だ!何の進歩もない大馬鹿者よ!」

オビト「負け犬だとさ・・・自分はホモのくせに」

長門「ああ・・・」

オビト「何だよ?」

長門「これからどうするんだお前」

オビト「カカシにもリンにも合わすツラねえよ」

長門「それは自業自得って感じか」

オビト「目が覚めた途端にこれだぜ!どうしようもねえよな」

長門「・・・」

オビト「自業自得だぜ・・・マジで」

長門「ほ、ほら俺だって独身だろ?鬼鮫だってサソリだってそうさ」

オビト「悲しくねえの?」

長門「そりゃ危機感は覚えるけどさ」

オビト「・・・さてと」

長門「お、おい!自殺とかするなよ!死んでも生き返らせるぞ!」

オビト「死なねえよ」

長門「悲壮感丸出しだぞ」

オビト「は?いつも通りのバカな俺だぜ」

長門「青春時代がまともに無いもんな俺もお前も・・・」

長門「十代の頃に命運が別れてしまうんだろうな・・・勝者と敗者に」

オビト「お前って本当に暗いよな・・・明るくなれよ。もっと」

マダラ「あのバカが・・・これだからダメな奴だ」

サスケ「ゲッ」

マダラ「サスケか」

サスケ「マダラ・・・こいつまだこの集落でウロウロしてたのか」

マダラ「サスケェ!」

サスケ「な、なんだ」

マダラ「お前には輝ける才能がある。俺の元に来い」

サスケ「ふざけるな!」

マダラ「クックック!あの落ちこぼれのオビトでさえ強くしてやった!お前ならば」

サスケ「断る」

マダラ「お前に断る権利などない!」

サスケ「生憎だが師と呼べる人間が2人居てな、3人目はいらねェ」

マダラ「永遠の万華鏡写輪眼を知っているか?」

サスケ「永遠の万華鏡写輪眼・・・イタチから聞いた事がある」

マダラ「あれならば須佐能乎を使っても全身筋肉痛に悩まない」

サスケ「あれを俺はまだ出せない」

マダラ「お前ならば俺と同じ道へ立てる!さあ俺の元に来るんだ!」

サスケ「・・・」

マダラ「まずは最寄りの眼科へ適性があるか受けに行く」

サスケ「適性?」

マダラ「滅多に居なくてなオビトも適性がなかった」

サスケ「イタチやシスイも」

マダラ「奴らなど最初から無い」

サスケ「・・・やっぱりいい」

マダラ「このまま行けば万華鏡写輪眼によってお前はただの変態になるぞ」

サスケ「・・・」

マダラ「オビトとイタチを見ろ!」

サスケ「シスイは」

マダラ「あれはダメだ。うちは一族特有の何かへの執着心がない」

サスケ「ただの変態って言うがあんたもその永遠の万華鏡写輪眼の所有者なんだろ?」

マダラ「ああ」

サスケ「それでも変態じゃねェか」

マダラ「俺は生まれ持っての性だ」

サスケ「スケベなのは認める・・・だがそんなの理性で」

マダラ「無理だな」

サスケ「何で?」

マダラ「お前も薄々気づいているはずだ・・・ちょっと来い」

マダラ「いい具合に干してあるな」

サスケ「ここはサクラの家だろうが」

マダラ「下着を取って来い」

サスケ「な、何言ってんだ・・・できるわけねェだろ・・・」

マダラ「だが心は欲している。そうだな?」

サスケ「くっ・・・否定はしない」

マダラ「徐々に染まっているんだ漆黒の意志によって貴様は」

サスケ「永遠の万華鏡写輪眼にならなきゃどうなるんだ・・・」

マダラ「強姦するんだろうな」

サスケ「・・・」

マダラ「無理矢理犯して孕ませて・・・ふふふ」

サスケ「・・・ならなきゃ強姦しちまうか」

マダラ「だから女はやめておけ!オビトの様になるぞ!」

サスケ「それ関係ないだろ!」

マダラ「黙れ!」

サスケ「チッ・・・」

マダラ「さっきから下着をチラチラ見てお前は重症だ」

サスケ「だ、誰も見てないだろ!」

マダラ「永遠の万華鏡写輪眼を会得してお前も俺のようになれ!わかったな!」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

サスケ「ちょっと付き合え」

ナルト「照れるってばよ」

サスケ「そんなんじゃねェよウスラトンカチ」

キバ「ウスラトンカチだってよ!何だよウスラトンカチって!」

ナルト「キバァ!」

シカマル「ナルト」

ナルト「落ち着くってばよ」

キバ「眼科なんてお前1人で行けばいいじゃねえか」

サスケ「1人で行くのは・・・わかるだろ」

キバ「ビビってんのかお前!」

サスケ「言っとくが俺とお前じゃ立ってる場所が違うぞ」

キバ「てめえ!その気になればお前ぐらい俺が!」

ナルト「だってばさ!」バシッ

キバ「いてぇ!いつもより何か重い」

シカマル「ナルト」

ナルト「未来からの咆哮だってばよ」

サスケ「ついて来るだけでいい・・・大変な事になってな」

ナルト「わかったってばよ」

サスケ「無意識だった・・・マジで適性があるか受けに行く必要がある・・・」

キバ「あいつのポケットから何か出てるぜ」

ナルト「つまり・・・どういうことだってばよ?」

シカマル「あれ・・・まさかサスケの奴」

サスケ「本の出来心だった・・・下着をパクっちまうなんて・・・」

キバ「ブラだ!あいつやりやがったぜ!」

ナルト「キバァァァ!!!」

シカマル「ナルト」

ナルト「冷静になるってばよ」

キバ「ありゃ変態の極みだな」

ナルト「無視するってばよ」

シカマル「まだそうと決まってねえだろ。ナルトを怒らせるのはやめろ」

キバ「情けねえの」

ナルト「無視するってばよ」

シカマル「キバ」

キバ「多分サクラのだろうな・・・プッ」

ナルト「無視するってばよ」

サスケ「じゃあ行ってくる」

キバ「じゃあ行ってくる・・・何カッコつけてるんだ下着泥棒が」

シカマル「ナルト」

ナルト「怒りを抑え込むってばよ・・・」

シカマル「出てきたぜ」

ナルト「どうだった」

サスケ「適性有りだと」

キバ「おーい下着泥棒」

シカマル「キバ」

サスケ「下着泥棒?何言ってんだお前」

キバ「とボケるんじゃねえ!」

ナルト「キバァ・・・」

シカマル「ナルト」

ナルト「爆発寸前だってばよ」

キバ「どうだ気分は?嬉しいだろうな」

サスケ「嬉しいもの何もない。下着なんて俺は知らん」

キバ「て言うかあいつってブラ着けるのか?驚きだぜ!なあ!」

シカマル「ナルト・・・もういいぞ」

ナルト「その言葉を待ってたってばよ!」

キバ「っつうかさガキだよガキ!成長がねえっての」

ナルト「キバァ!」バシッ

ナルト「てばよてばよてばよてばよてばよてばよてばよてばよてばよてばよ」バシバシバシバシバシバシ

ナルト「だってばよ!!!」バシッッッ

シカマル「ナルト」

ナルト「やりすぎたってばよ」

サスケ「悪かったな付き合わせて」

ナルト「また一歩前進だってばよサスケ」

サスケ「ああ」

シカマル「それ以上強くなってどうするんだお前」

サスケ「強くなるためじゃない」

ナルト「わかるってばよ」

シカマル「俺にはお前達が考えてる事がわからねえ」

ナルト「俺達ってばそういう宿命なんだよなァ」

サスケ「・・・」

シカマル「まあ、どうでもいいか」

ナルト「それとサスケ・・・お前ってば」

サスケ「俺は盗んでねェ」

ナルト「わかるってばよ」

サスケ「俺は帰る」

シカマル「・・・ナルト」

ナルト「サスケってば悪い心が盗ませたんだよなァ」

シカマル「誰にも言うんじゃねえぞ。ヤバいから」

ナルト「わかったってばよ」

シカマル「キバはどうするんだ」

ナルト「キバは喋らねェ・・・俺が全力で食い止めるってばよ」

マダラ「来たか」

サスケ「合格だ」

マダラ「やはり俺の見込んだうちはの男よ」

サスケ「この後はどうする」

マダラ「まあ待て説明してやる」

シスイ「うわぁ・・・珍しいな、あの2人が会話してるよ」

マダラ「うちは一族は愛が深い」

サスケ「それは何度も聞いた」

マダラ「そして永遠の万華鏡写輪眼は忍の持つ7つの悪しき感情を最大限に高める事だ」

サスケ「悪しき感情?」

マダラ「はっきり言って俺は理性がないから可能だった。詳しくは俺の親父が書いた本でも読め」

サスケ「あ、ああ」

マダラ「ここから先はお前自身でやってみろ。以上だ」

サスケ「さっさと永遠の万華鏡写輪眼を会得しなきゃ俺は・・・」

シスイ「行った行った。怖いよなマダラ様って」

サスケ「見てたのか」

シスイ「永遠の万華鏡写輪眼か・・・いいよな」

サスケ「万華鏡写輪眼っていくつ種類あるんだ?俺と兄さんは同じ天照が宿ってるけど」

シスイ「やっぱり気になるよな・・・本に書いてないか?」

サスケ「・・・」

シスイ「俺達の周りだと・・・」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月25日 (水) 07:43:14   ID: SJfTS6iK

このシリーズ(?)すごく面白くて大好きです!続きが楽しみですo(^o^)o

2 :  SS好きの774さん   2015年09月13日 (日) 12:04:42   ID: neDrF4TS

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