津田「ウオミー姉さんが風邪ですか?」 (67)

vipで書いてましたが遅いせいで2回も落ちてしまったのでこちらでやります
速報で書くの初めてなんでお手柔らかに

一応vipで以前書いたもの
津田「全員で温泉旅行ですか?」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419340145

森さん「そうなんですよ。滅多に体調を崩されない人なんですが、今日のお昼頃から不調を訴えられまして。大事を取って早退して頂きました」

アリア「そうなんだー。心配だねえ」

スズ「普段がああですし、あまり身体が弱いイメージないですもんね」

シノ「いやいやウオミーはなかなか感度が良いと言っていたぞ萩村」

スズ「そういう弱いじゃねえよ」

津田「森さんわざわざそれを伝えに?」

森さん「ええ。魚見会長が今日は津田さんのお宅に伺う日だったのに、行けなくなったので申し訳ないと伝えて欲しいと」

津田「そんな……気にすることないのに」

シノ「かなり悪そうなのか?ウオミーは」

森さん「いえ、おそらく1、2日休めば治る程度のものだと」

アリア「よかったねー」

津田「明日辺りみんなでお見舞い行きますか」

森さん「それと……その……」

津田「?なんですか」

森さん「あの、魚見会長が、自分が行けないので今日は代わりに私が津田さん達のお世話をするように、と………」

津田「え」

シノ「なんだと!!」

アリア「あらあー」

スズ「なっ……」

森さん「私では魚見会長に比べてあまりお役に立てないかもしれませんが………いかがですか?」

津田「いやいや、大丈夫ですよ!ウオミー姉さんが来てくれていつも助かってますけど、別に俺とコトミだけでもどうってことないですし」

シノ(あっさりフラグを折るか……しかしいいぞ津田。森はキケンだ……主に胸が)

スズ(この2人前に良い雰囲気だったし、家になんて行ったら一気にカンケイが進展しそうな…)

森さん「いえ、ダメです!魚見会長に頼まれた以上、私には義務があるんです!それに私個人としても、津田さんの家行ってみたいなあって」

津田「そ、そうですか?なら…」

シノ「! ちょ、ちょっと待った!無理をすることはないんだぞ森、津田の世話なら私が!私は何度も津田の家に行っているからな、もう自分の家のようなものだ」

スズ「わ、私もできますっ!」

アリア「じゃあ私もー」

津田(あ、これまた大勢で押しかけられる流れだな)

ダダダダダッ、バァンッ!

横島「今津田の下の世話がどうのと聞こえたが!?」

スズ「気のせいです」

横島「なんだ紛らわしい」バタン

津田(なにしに来たんだよ)

津田「え~っと…なんでしたっけ」

シノ「だから津田の家に行くのは誰かという話だ!こうなったら津田、お前が決めるんだ」

津田「え」

アリア「ダレを選ぶの?津田くん」

スズ「………………」ジー

森さん「え、えっと……(私が頼まれたんだけどなあ……)」

津田「じゃあ、森さ」

シノ「そうだ、全員でいこうっっ!!人手は多い方がいいからなあ、うん、そうしよう!!はい決定!!」

スズ「賛成です!!」

津田(まあわかってたさ。こうなるって)

シノ「文句はないな森?別に1人でなければならない理由はないだろう?」

森さん「え、ええ、まあ。皆さんと一緒でしたら助かります」

アリア「人数が多ければ多いほどプレイにも幅が出るしね!」

津田「アンタの発想の幅は広すぎなんだよおおおおー!!!」

森さん(スゴいツッコミだ)

スズ「じゃあ仕事が片付いたら津田の家に向かいましょうか」

森さん「あ、そうだ津田さん。これ魚見会長から預かりました、玄関の鍵です」

津田「あ、どうも。そういや後でコトミを迎えに行かなくちゃ。あいつ今日は俺と一緒に帰るって言って、柔道部で時間潰してたハズです」

スズ「ちょうど良かったわね。家に帰って鍵が開いてなかったら可哀想だし」

シノ「では森、なるべく早く仕事を済ませるから校門で待っていてくれ。こうもんと言っても、アッチの方ではないぞ?菊門、とも言うが」

森さん「アッチの方だと意味が通らないだろおおおおー!!?」

津田(スゴいツッコミだ)

津田「ふうっ。終わりましたね」

アリア「自家発電が?」

津田「シ・ゴ・ト・が。じゃあコトミ迎えに行きましょうか」

シノ「うむ」


柔道場

津田「失礼しまーす。おーいコトミー…………」

コトミ「あ、タカ兄。やっと来たー」

ムツミ「あっ、タカトシ君!」

津田「……2人ともなにしてんだ」

コトミ「見ればわかるでしょ。ムツミ先輩に私が秘伝の技を伝授してあげてたんだよ」

津田「ただの体位だろうが!!」

ムツミ「え?体育?なに?」

スズ「なんでもないのよ。なんでも」

津田(止めてあげろよ。中里)

チリ(ごめんごめん。意外と興味深くて)

トッキー(練習サボれて楽だし)

シノ「もう下校時間だぞ。早く片付けて帰り支度を済ませるんだ」

ムツミ「あっホントだ。みんな急いで急いでー」バタバタ

津田「お前も柔道着着てるのか。早く着替えろよ」

コトミ「うん」ヌギッ

津田「更衣室でだよ!!」


コトミ「ふうー。お待たせっ」

シノ「よし。では帰るとするか」

コトミ「あれっ?会長達も一緒に?」

アリア「実はカクカクアンアンで今日はみんなで津田くんのお家にお邪魔するんだよ」

スズ「かくかくしかじか、な」

チリ「ムツミ!聞いた?」

ムツミ「えっ、なぁにチリ?」

チリ「なぁにじゃなくて、チャンスだよアンタ!」

ムツミ「チャンスって…なにが?」

チリ「会長達津田の家行くんだってさ、アンタもついて行きなよ!」

ムツミ「えっ……た、タカトシ君のおうちに?」

チリ「そうだよ、アンタだけ遅れ取ってもいいの?」

ムツミ「遅れを取るって…どういうことチリ?よくわかんないよ……」

チリ(あ~もうこのニブチンが!!)

チリ「すいませーん!会長ー!ムツミも連れて行ってくれませんかー!」

ムツミ「えっ!ちょ、ちょっとチリ…」

シノ「三葉を?い、いや、しかし…」

チリ「このコこう見えて料理とか得意なんで!きっと役に立つと思いますよ!」

アリア「いいんじゃないかなあ?シノちゃん人手は多い方がいいって言ってたし」

シノ「うっ……」

津田「まあこうなったら何人来ても同じですよ。三葉、来るか?」

ムツミ「………!!うっ、うん!いく、いきます!行かせてください!」

コトミ「今のセリフエロいねタカ兄」

津田「黙れ」

スズ(ムツミ………)

チリ(よし。ムツミ、うまくやんなよ)

ムツミ(うん!ガンバってお料理するよ!)

チリ(いや、そうじゃなくて……もういいや。とにかくガンバレよ)

アリア「これで7P出来るね~」

ムツミ「ななぴー?」

スズ「なんでもないのよ。なんでも」

シノ「では皆気をつけて下校するように!我々は森の元へ向かおう」

校門

シノ「すまない。待たせたな」

森さん「いえいえ大丈夫ですよ。…あれ?そちらのお2人は……」

津田「ん?ああ、えっとこっちのツインテールは俺の妹のコトミ。で、ポニーテールの子は友達の三葉ムツミって子です」

森さん「そうでしたか。初めまして」

ムツミ「はじめまして!」

コトミ「……………」ジー

森さん「……?あの、私の顔になにか…?」

コトミ「不思議………」

森さん「?」

コトミ「貴女とはなんだか初めて逢った様な気がしない……私達、何処かで出逢っていないかな?そう、例えば前世とか…」

津田「見ての通り残念な妹です。すいません」

森さん「色々大変そうですね……津田さん」

シノ「じゃあこれから買い出しに向かおう。色々必要なものがあるからな」

アリア「ゴムとかローションだね」

コトミ「ムチも!」

スズ「食材を買いに行くんだよ!」

森さん「でしたら私の行きつけの安いスーパーが近くにありますから、そこに行きましょうか」

津田「森さん、料理するんですか?」

森さん「はい。まあ上手くはないですけどね」

津田「いやいやすごく立派ですよ。ウチなんて親が家にいないことが多いんですけど、2人そろって料理はからっきしで…」

森さん「ダメじゃないですかー。料理ってやってみれば意外と簡単だし、楽しいんですよ?」

津田「うーん、ごくたまにやってみようかと思うんですけどね。どうしても途中でお腹空いちゃって、つまみ食いしてる内に料理が無くなったりしてて…」

森さん「あはは、食いしん坊ですねえ……」

シノ(……楽しそうだな)

スズ(やっぱり息合ってるというか、良い雰囲気ね…)

ムツミ(……なんか、胸がチクチクする…なんだろコレ…)

コトミ「あのあのっ!森さんってタカ兄のコトどう思ってるんですかあー?」

森さん「え」

シノ(ココ、コトミイイイイ!その質問はストレートすぎるぞ!!)

スズ(し、しかし、核心を突いたいい質問だわ……!)

森さん「ど、どうと言いますと…?」

津田「イキナリなに言ってんだよ、コトミ」

コトミ「なんか2人イイ感じだしー。森さんってムネおっきいし、ぶっちゃけタカ兄のタイプですよ!」

ムツミ(そっ、そうなんだ……タカトシ君はムネの大きい女の子が…)

津田「おい!」

コトミ「ねえねえどうなんですか実際!タカ兄のこと男としてどう思うんですかっ!」





森さん「う、う~ん……一緒に居て安心する、かな」

コトミ「おおーーっ!?」

シノスズムツミ「!!!!!」

森さん「津田さんボケないから、ツッコまなくて済むし」

コトミ「あ、そういうことですか」

シノスズ「ホッ……」

ムツミ(どどどどどうしよう……森さんって、タカトシ君のコト、す、好きなんだ……!)

アリア(ムツミちゃんだけ誤解しちゃってるなあ。ボケないの意味が分かってないみたい)

津田「俺も森さんといると安心出来ますよ。ボケないから」

ムツミ「!!!!!」

ムツミ(りょ、両思い、なの………?)






とりあえずこの辺まで
書くの遅いから速報の方が向いてるのかも
スレタイにウオミーって書いてあるのにウオミー出てこなくてすいませんね
またある程度書き溜めたら投下します
そんなに間隔は空かないです

タカ森SS初めてみた
超期待

>>21
タカ森っていうか森さんを加えたタカトシハーレムになると思いますが……
森さんはまだ登場したばっかなんでキャラは勝手に作っちゃう部分が出てくるかと

森さんが出てくるSSは史上初ではないですかな?
>>1さんの温泉のやつ読んでたわー キャラの動かし方上手くて面白かった
温泉のは最後省いて駆け足で終わっちゃったみたいだけど書き直しとかしないんですかね?

コミックス派だから分からん
新キャラ?

>>23
温泉のは駆け足で終わっちゃいましたけどああいうその場の勢いで考えたオチでも個人的には良かったと思ってるんで…
一応終わった作品をまたどうこうするつもりはないですね

>>24
森さんは最近本誌で出てきた新キャラです
単行本派やアニメ派の方には誰かわかりませんね
ウオミーのいる英陵生徒会副会長で巨乳、タカトシ並のツッコミを持っているということを頭に入れてもらえれば問題なく読めると思います
ただ本誌のネタも入ってるんで軽いネタバレになるので単行本派の方は読まない方がいいかもしれないです

少ないですが投下してきます

コトミ「へえ~。タカ兄も満更じゃないんだね」

津田「はいはい」

ムツミ「……………」

アリア「でも津田君といると安心するってのはわかるな~。えい」ピトッ

津田「ちょ、ちょっと七条先輩」

シノ「こ、こらアリア!こんな街中で腕を組むんじゃない!」

スズ「ふ、不謹慎ですよ!生徒会の身でありながらっ!」

アリア「津田君はポッケに手を突っ込むクセがあるから、私がこうすることで矯正してあげてるんだよ」

スズ「またそれですか!」

シノ「いや、ダメだアリア!それではポッケに手を突っ込むクセは直るかもしれんが、津田は別の穴にツッコみたくなってしま」

津田「ポッケにも別の穴にもツッコまないんで、離れてください」

アリア「ちぇー」

森さん「そうこうしてる内に着きましたよ皆さん」

津田「あ、ホントだ」

シノ「よしっ、それではレッツお買い物だー!」


スーパー


アリア「津田君津田君、こんにゃく買わないの?」

津田「買いますけど、食材としてですからね」

コトミ「タカ兄は最近はこんにゃくじゃなくて片栗粉Xにハマってるんですよー。あ、ハメてるんですよー」

シノ「それは本当か!?」

ムツミ「なんですかソレ?」

スズ「なんでもないのよ。なんでも」

津田「えーっと…牛乳も切らしてたっけ…」

森さん(ツッコミを放棄しだした)








ムツミ「タカトシ君って、どんなお料理がスキなの?」

津田「ん?うーん、あんまりこだわりはないかなあ。美味いものならなんでも好きだな。前はおにぎりに凝ってたケドね」

ムツミ「そうなんだ、私もおにぎりスキだよ!おにぎりって意外と奥が深いんだよねー」

津田「お、わかる?」

アリア「女の子の手汗が染み込んだおにぎりは格別なの?津田君」

津田「知りません」

シノ「三葉は料理が得意らしいが、やはり自分が食べるのが好きだからなのか?」

ムツミ「もーっ、ヤだなあ会長ったら、私はただ…」

スズ「ただ?」

ムツミ「おヨメさんになるならお料理のひとつくらい出来ないとな、って思ってるから…」



「「「「まぶしい…………」」」」





シノ「さて、買い物はこんなところだろう……あ、ひとつ忘れていたな」

津田「?なんですか?」

シノ「羽根だ」

津田「ハネ?」

アリア「私は羽根なしがいいケドねー」

津田「……ああ、なんとなく察しました。とっとと買って来てください。俺は先に食材だけ会計してるんで」

森さん(なにも今ここで買わなくても……この人達に恥じらいはないのかな……)

シノ「では会計は津田に任せて、女性諸君は付いてきてくれ」



スズ「……あの、会長?なぜ替えの下着まで買ってるんですか?」

シノ「い、いや、最近ひとつダメにしてしまってな」

アリア「私も買わなくちゃ。スズちゃんやみんなの分も買っておくよ」

スズ(完全に津田の家泊まる気だ……)

ムツミ「わーっ、ありがとうございます」

森さん(ピュアだなあ)


アリア「お待たせー津田君」

津田「いえ」

ムツミ「タカトシ君荷物重くない?私半分持つよ?」

津田「いやいやこれくらい軽いって(本当はキツいけど持ってもらうのは情けない)」

コトミ「スズ先輩とどっちが重い?」

津田「そうだな…ぐはっ!」

スズ「重いって言われても軽いって言われても屈辱じゃあー!!」

森さん(萩村さんを持ったことあるんだ)

シノ「こらこらケンカするな。かなり暗くなってきたし早く帰ろう」

森さん「夜道はちょっと怖いですね…」

コトミ「ダイジョーブですよ!ムツミ先輩がいるし!」

アリア「ムツミちゃんがいればなんにも怖くないねー」

シノ「柔道2段の三葉が付いていれば百人力だな」

ムツミ「えへへ、照れるなぁ~。皆さんは何があっても私が絶対守りますよ!」

ムツミ「タカトシ君も、ね!」

津田「…ああ、頼もしいぜ三葉…」

津田(最終的にやっぱり情けないオレであった)






津田「ふぅ、着きましたよ。ここがウチです。みんな入ってください」

コトミ「私たちの愛の巣です」

津田「ボケはいいから早く入れ」

ムツミ「ここがタカトシ君の…」ドキドキ

シノ「私達はまあ何度も来ているから見慣れてるが」

森さん「では、お邪魔いたします」


ガチャ

津田「ただいまーっと。誰もいないのについ言っちゃうな」

スズ「条件反射ね」

アリア「わかるなあー。私も水の音聞くとつい条件反射で尿道が緩んじゃうよ」

コトミ「私は椅子に座るとうっかり出しちゃいそうになります!」

シノ「2人とも危機管理がなってないな。そういう時はオムツをすればいい。いつ出しても構わない状況だと逆に便意を抑えることが出来るのだぞ」

森さん「あんたらはまだオムツが取れてないのか!!!」







とりあえず書き溜めここまで
今からまた書きます
少なくてすいません
そんなに長くならないと思うのでお付き合い頂ければ

書き終わりましたー
ラストまで一気に投下しまーす

津田「荷物置いて…っと。あ~重かった」

スズ「さて。どうしますか?」

シノ「メインは食事の用意だが、ウオミーはいつもあらゆる家事をやっているのだろう?」

津田「はい、掃除とか洗濯とかも…いつも助かってますよ。ホントに」

アリア「まずはお掃除からかなー」

森さん「結構広いお宅ですし、みんなで一気にやってしまいましょうか」

シノ「そうだな。では各自分担して作業に入ろう」

津田「あの。俺の部屋は三葉と森さんにお願いしていいですか?」

ムツミ「えっ?わっ、わたし?」

森さん「構いませんが…なにか理由でも?」

津田「会長や七条先輩に任せたらどこ漁られるか分かったもんじゃありませんから。まともな2人にお願いしたいんです」

シノ「失敬だな津田!お前のエロ本の隠し場所などとうの昔に突き止めたからなんの関心もないぞ」

津田「既に漁ってたのかよ」

アリア「この花瓶津田君のお部屋に飾ろうと思ってたのにー」

津田「だからそれはオ○ホールだろうが」










津田の部屋

ガチャ

森さん「失礼しまーす」

ムツミ(うわわわ、タカトシ君のお部屋だあ……)

森さん「男性の方の部屋にこうしてお邪魔するのって、初めてかも」

ムツミ(タカトシ君のにおいがする……)ポワーン

森さん「あの、三葉さん?」

ムツミ「はえっ!?なな、なんでしょう!」

森さん「とりあえず散らかってるものを片付けちゃいましょう」

ムツミ「あ、はっ、はい」

森さん「………………」もくもく

ムツミ「………………」もくもく

森さん(う~ん……初対面だし何から話していいか分からないなあ)

ムツミ「……!あっ、あのっ!」

森さん「あ、なんですか?」

ムツミ「ちょっと、聞いてもいいですか?」

森さん「?いいですけど、なんでしょう?」

ムツミ「……た、タカトシ、くんのコト、すっすす、スキなんですか?」

森さん「へっ!?」

ムツミ「あの、さっき言ってたじゃないですか、タカトシ君といると安心するって。それって、やっぱり…」

森さん「いや、あれは津田さんはボケないからツッコミを入れなくて済むので安心するという意味で…」

ムツミ「??ボケない…???」

森さん(このヒト、天然なのね…)

ムツミ「タカトシ君も、森さんといると安心するって……。ふたりは、りょ、両思いなんじゃ…」

森さん「いやっ、違うんです!なんて言えばいいのかな、う、う~んと……そっ、そう!友達としてってことです!」

ムツミ「ともだち?」

森さん「そうですよ。友達としてです。それに、私津田さんとはまだ知り合ったばかりだし、恋愛とかを意識したことはないですよ。それは津田さんも同じだと思いますよ」

ムツミ「ほ、ほんとですか…?」

森さん「三葉さんだって、津田さんといたら安心しませんか?」

ムツミ「えっ!!そっそそそれは、もちろん、その…えと…」カアアア

森さん(…あっ、そういうことなんだ。三葉さんは、津田さんが…)

森さん「とにかく、津田さんはいい人ですけど、私はそういう風に意識はしてないですから」

ムツミ「そっ、そうですか…ごめんなさい、ヘンなこと聞いちゃって」

森さん「いえいえ、気にしないでください。それより早く片付けて、一緒にお料理しましょう?」

ムツミ「ハッ、ハイ!」


森さん(………意識してない、はずだよ)


コトミの部屋

スズ「また見事な散らかし様ね…」

コトミ「エヘヘ、すみませぇーん」

スズ「笑ってないで、早く片付けるわよ」

コトミ「はぁーい」

スズ(まったく。どうしてこんなにグチャグチャな部屋で平気なのか理解不能だわ)

スズ(……ん?これは、アルバムかしら?)

スズ(表紙にタイトルが……えっと…『タカ兄のタカ兄観察アルバム』)

スズ(………………)

スズ(私は何も見ていない)

1時間後

津田「みんな掃除はあらかた終わったみたいですね。ありがとうございます」

森さん「いえいえ」

シノ「みんなお疲れ」

アリア「津田君トイレにあの花瓶飾っておいたよー。見てよし、使ってよし!トイレだから事後処理にも困らない!」

津田「なにがなんでも持ち帰ってもらいますんで」

シノ「では、いよいよ食事の支度といくか」

コトミ「おーっ!!」











カチャカチャトントンコトコト

スズ「津田、包丁の持ち方違う」

津田「え」

スズ「ホントになんにも料理出来ないのね。まったく」

ムツミ「男の子だからしょーがないよー。お料理作るのはおヨメさんの役目だし」

シノ「いや、今の時代男も料理のひとつくらい出来た方が良いぞ!この機会に覚えろ津田」

津田「はあ……」

アリア「料理は盛り付けも大事なんだよ津田君。例えばこのひじきをシノちゃんの陰毛に見立てて…」

シノ「さすがの私もそこまで剛毛ではないぞー!!」

森さん「料理してる時に陰毛の話すんな!!!」



シノ「………よしっ!これで完成だ!」

アリア「疲れたねー」

コトミ「すっごーい!どれも美味しそ~!!」

スズ「アンタはほとんど何もしてなかったけどね」

ムツミ「私もうおなかペコペコだよー」

津田「はぁー。疲れましたよホント」

森さん「でも、楽しかったでしょう?」

津田「ええ、まあ。やってみれば楽しいもんですねー」

森さん「ほら、私の言った通り。ふふっ」

津田「あはは。簡単ではなかったですけどねー」

シノ「あ~オホン!オホンオホン!!じゃ、食べるとしようか…」

津田「なんでちょっと不機嫌なんですか会長」

シノ「しるものか!ふんっ」

アリア「あらあら」

津田「??相変わらずよくわかんない人だなあ」

スズ(朴念仁……)



コトミ「この会長が作ったパスタおいし~!!」

ムツミ「スズちゃんが作った煮物もおいひいよ~」

スズ「こらこら。口にモノ入れたまま喋らないの」

アリア「スズちゃん、しゃぶりながら言葉責めしてあげると男の人はすっごく興奮するんだよ?」

津田「食事中にキツい下ネタはやめてください」

森さん「どれも本当に美味しいです!みなさん料理お上手ですね~」

シノ「いや、森が作った炒め物も絶品だぞ?」

森さん「そ、そうですか?」

ムツミ「美味しいですよー!」





アリア「ところで津田君?」

津田「モグモグ……ん?なんです七条先輩」

アリア「誰の料理が1番おいしい?」

津田「え」

スズ(また揉めるようなことを……)

シノ「確かにそれは気になるな。津田、誰のなんだ?」

コトミ「私の作ったビーフストロガノフだよねタカ兄!!」

津田「お前はそんなの作ってないし作れないだろ!あとソレ名前がカッコいいから覚えたんだろ」






ムツミ「わ、私の作ったデザート……どうだったタカトシ君?」

津田「も、もちろん美味しかったよ。とっても」

ムツミ「いちばん?」

シノスズ「ジロッ」

津田「う、う~ん……え、えっとホラ、アレですよ!料理は味ももちろんですけど1番大切なのはどれだけ気持ちがこもっているかであって……」

シノ「だから?」

津田「みんなの気持ちがたくさんこもった料理に優劣なんて付けられませんよ。みんな1番ってことで……ダメですか」

シノ「ダメだ」

アリア「ダメー」

コトミ「男ならハッキリしてよタカ兄!!」

津田(こうなったら正直に言うしかないか……)

津田「わかりました。俺が1番美味しかったのは……」

女性陣「…………………」ゴクリ


津田「森さんの炒め物、です」

森さん「…………え?」

シノ「なっ…」

ムツミ「そっか……」ショボン

スズ(べっ、べつにガッカリしてなんか……!)

森さん「ど、どうして私のを?」

津田「いや、どれも本当に美味しいんですけど、この炒め物はなんというか懐かしい味がしたんですよ。大した理由はないんですけど……すごく好きですこの味」

森さん「………あ、えっと、その…」

森さん「あ、ありがとう、ございます……」

森さん(私のを選んでくれるなんて……)

森さん(ちょっと、いや、かなりうれしい、かも…)

津田「いや、でもですね!本当にみんなの作ったのはどれも美味しくて…」

シノ「今更フォローせんでもいい津田。選ばれなかったのは悔しいが、確かに森の料理は本当に美味しかったしな」

アリア「そうだよねー。なんだかあったかい気持ちになったよ」

森さん「ほ、ホメすぎですよみなさん」

ムツミ「そんなことないですよ!」

シノ「さあ、おしゃべりもいいがみんな早く食べてしまおう。その後は仲良く後片付けといこうじゃないか」

森さん「…………」


スズ「片付け終わりましたね」

津田「うん。それじゃみなさん、今日は色々本当にありがとうござい……」

アリア「ん?何言ってるの津田君」

津田「へ?」

シノ「外はもうすっかり暗くなっている。こんな夜道の中お前はか弱い女子を帰らすつもりなのか?」

津田「ま、まさか…」

シノ「全員今日はここに泊まらせてもらうぞ。着替えの用意はしてある」

ムツミ「ええーっ!?」

津田「やっぱり……。いやちょっと待ってくださいよ、会長達はともかくとして、森さんは家に帰らなきゃ色々困るんじゃ…」

森さん「……泊めて頂けますか?津田さん」

津田「え。………だ、大丈夫なんですか?」

森さん「天草会長のおっしゃる通り、私も帰り道ちょっと不安ですし。それに、みなさんとお泊まり、楽しそう!!」

シノ「森もこう言っていることだ津田。構わないな?」

津田「え、ええ……」

森さん「……………」

お風呂場

チャポーン

森さん(津田さん、私のが1番美味しいって言ってくれた)

森さん(嬉しかったなあ……)

森さん(……でも、美味しいって言ってもらえただけなのに、どうしてこんなに胸がドキドキするんだろう)

森さん(三葉さんにああ言っておいて、私、津田さんのこと……)


森さん「好きに、なってるのかな……」


森さん「とってもいいお湯でした。ありがとうございます」

津田「そうですか。よかった」

シノ「みんな入浴したようだし、そろそろ床に就くか」

ムツミ「私たちどこで寝ればいいんですか?」

コトミ「大っきい畳の部屋がひとつ空いてるから、そこにみんなで寝ましょー!」

シノ「おお、それは楽しそうだな!よし、枕投げの用意を…」

津田「近所迷惑だからやめて」

スズ「修学旅行か」

アリア「……あれ?津田君は一緒に寝ないの?」

ムツミ「ええっ!!そんな、ヨメ入り前なのに、男の人と一緒の部屋で寝るだなんて……」

津田「寝れるわけないでしょう。いつも通り自分の部屋で寝ますよ」

コトミ「つれないなータカ兄は」

シノ「まあ仕方ないさ。これだけの女子に囲まれていては自家発電がしにくいだろう」

コトミ「なるほどっ!!複数の女子と一つ屋根の下寝泊まりしてるというシチュエーションをオカズにじっくり自家発電しようってワケだねタカ兄!いやあー!タカ兄に妄想の中でめちゃくちゃにされちゃうよおおー!!」

津田「おやすみ」バタン

スズ「ふうっ。結構働いたんで疲れました。すぐに眠れそうだわ」

ムツミ「でも楽しかったねー」

シノ「うむ!」

アリア「ねえねえみんな!こういうみんなで寝る前ってやっぱりアレしなくちゃダメじゃない?」

ムツミ(あ、アレってまさか…)

森さん(ここ、恋バナ……)

アリア「ワイ談」

スズ「もう、寝ましょうか……」


シノ「ぐー、ぐー」

アリア「くー、くー」

スズ「すぴー、すぴー」

ムツミ「すやすや」

コトミ「くかー、くかー。むにゃむにゃ、タカ兄そこはダメだよおっ……」


森さん(眠れないや………)

森さん(津田さんのカオばっかり浮かんできちゃう…)

森さん「………ダメだ!ちょっとトイレ行ってこよう…」

森さん(えっと……たしかトイレはこっち…)

津田「あれ?森さん?」

森さん「きゃっ!つつ、津田さん!」

津田「どうしました?こんな夜中に」

森さん「え、ええーっと、あの、喉が乾いてしまって…(トイレとは言えない!!)」

津田「奇遇ですね。俺もちょっと目が覚めちゃって、水飲みに来たんです」

森さん「そ、そうなんですか」ドキドキ

森さん(どど、どうしよう、津田さんのカオが見れない!!私、やっぱり……)

津田「………はい、水どうぞ」

森さん「え!あ、ありがとう、ございます」

津田「どうしました、あわてて」

森さん「な、なんでもありません。んくっ……んくっ……」

津田「だ、大丈夫ですか、そんな一気飲みして」

森さん「…………ぷはっ!だ、大丈夫です、スッキリしました、ハイ」

津田「そ、そうですか、よかった」

森さん(口の中まだカラカラ……緊張して上手く話せないや)

津田「……あの、今日は本当にありがとうございました。ウオミー姉さんに頼まれてとはいえ、ウチの世話をやってくれて。おまけに色々バタバタしちゃいましたし」

森さん「いっ、いえ!!お礼を言うのは私の方です。今日一日本当にすごく楽しかった。津田さんの周りには素敵な方がたくさんいらっしゃるんですね」

津田「ええ。ちょっと、いや、かなり変わった人達ですけどね」

森さん「あはは。否定はしません」

津田「その点やっぱり森さんといると安心しますよ。にぎやかなのも嫌いじゃないですけど」

森さん「っ!!!」

森さん「あ、あのっ……」

森さん「わ、わたしも、津田さん、津田さんといると……」

津田「ん?」

森さん「………い、いえ、やっぱりなんでもないです!」

津田「そうですか?……それじゃあ、そろそろ寝ますね。おやすみなさい」

森さん「は、はい。……おやすみなさい」



森さん(……私も安心するって、言えなかった)

森さん(だって、同じ『安心』でも、私のは津田さんとは違う意味だから)

一週間後

ウオミー「ふう。これで仕事はオシマイかな。お疲れ様私の右腕」

森さん「お疲れ様です」

ウオミー「さて。今日はタカ君の家に行く日だから急がなくっちゃ…」

森さん「………あの、魚見会長!!」

ウオミー「ん?なに?」



『私もお手伝いしましょうか?』



おわり

というわけで終わりです
あんまハーレムじゃなくなりましたね、森さんがメインになりました
とりあえず最後の最後にしかウオミー出なくてホント申し訳ない 軽いスレタイ詐欺ですね

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月06日 (月) 17:20:35   ID: ApNB3IaX

見ててニヤニヤするなぁ……
森さん可愛いです

2 :  SS好きの774さん   2015年08月14日 (金) 01:18:15   ID: JbJ4ikYq

森さん
個人的にどストライクっす^_^

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