氷上スミレ「あかりちゃん!」大空あかり「なに? スミレちゃん」 (33)

スミレ「え、えっと……」モジモジ

あかり「?」キョトン

スミレ「な、なんでも、なんでもないの!」ダッ

あかり「あっ! 待ってよ、スミレちゃん!」

あかり「うーん、スミレちゃんどうしちゃったんだろう?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419331631

あかり「うーん……」テクテク

ユウ「あっ、あかりちゃん!」

あかり「うーん、うーん……」テクテク

ユウ「……あかりちゃん?」ツンツン

あかり「わわっ! ユウちゃん!」ビクッ

ユウ「どうしたの? うんうんうなって」

あかり「え? 私うなってた?」

ユウ「それはもう、すっごく」アハハ

あかり「あはは、恥ずかしいところ見せちゃった」テヘヘ

ユウ「ふふ、あかりちゃんの恥ずかしいところならルームメイトだった時にいっぱい見てるよ」

ユウ「それで、今度は何があったの? 私に手伝えることだったら助けになるよ」

あかり「ありがとう、ユウちゃん!」ギュッ

ユウ「わっ!」ビクッ

あかり「あ、ごめんね、いきなり手握っちゃって」エヘヘ

ユウ「ううん、大丈夫」ドキドキ

ユウ「それで、詳しいお話聞かせて?」

あかり「あのね、スミレちゃんが急に真剣な目をして私の目をじっと見つめてね」

ユウ「氷上さんが?」

あかり「うん。それでしばらくじっと見つめてるからにらめっこなのかな、って私も見つめ返してみたんだけど……」

ユウ「うん、それで?」

あかり「そしたらスミレちゃん目をそらしちゃって、私の勝ちだーって喜んでたら、またスミレちゃんが私の目をじっと見て私の名前を呼んだの」

ユウ「あかりちゃんの名前を?」

あかり「うん。それでどうしたの? って聞いたらなんでもないって逃げちゃって……」

ユウ「うーん、氷上さん何か悩んでるのかな?」ウーン

あかり「スミレちゃんって一人で抱え込んじゃうタイプだから心配で……」

ユウ「氷上さんに直接聞いてみたら?」

あかり「でも、直接聞いたらまた逃げちゃうかもしれないし……」

ユウあか「「うーん……」」ムムム

???「それはきっと恋ですなー」

あかり「こい?」キョトン

あかり「ひなきちゃん!」

ひなき「おつかー、あかりちゃん、それに……確かあかりちゃんの友達の服部ユウちゃん」

ユウ「新条さんに名前を覚えてもらえてるなんて嬉しい」

ひなき「あかりちゃんの交友関係ならバッチリチェック済みだぜ」フフン

ひなき「それと、新条さんなんて堅苦しいからひなきでいいよ、ユウちゃん」ニコッ

ユウ「うん、よろしく、ひなきちゃん」ニコッ

あかり「それで、ひなきちゃん。こいってお魚の?」

ひなき「違う違う。ひなが言ってるのはラブの方の恋だよ」

あかり「ラブって……。えーっ!?」カアアアアア

ユウ「そ、それって氷上さんがあかりちゃんのこと好きっていうこと?」カアアアアアアアア

ひなき「ですなー」

あかり「ど、どど、どうしてそう思うの? ひなきちゃん!?」

ひなき「うーん、どうして、って。スミレちゃんの普段の様子を見てればわかると言いますか……」アハハ

あかり「えぇっ!?」

あかり「ユウちゃんは気付いてた!?」アセアセ

ユウ「確かに氷上さん、あかりちゃんのことすっごく見てたよね」

あかり「スミレちゃんそんなに私のこと見てたかなー……?」ウーン

ひなき「見てたよー、あかりちゃんに穴が開いちゃうんじゃないかってくらい」

あかり「そんなに!?」

ひなき「あの様子だとスミレちゃんは本気だよ? あかりちゃんはどうするの?」

あかり「私そんなこと考えたこともなかったよ!」

ひなき「あかりちゃんはスミレちゃんのことどう思ってるの?」

あかり「スミレちゃんは美人で、可愛くて、大切な友達だって思ってるけど……」

ユウ「けど?」

あかり「私、そういうの全然わからなくて……」

あかり「だから、お部屋に戻ってちょっと考えてみるー!」ダッ

ユウ「ちょっとあかりちゃん!」

ひなき「お部屋に戻ったらスミレちゃんいるかもしれないのに……」

あかり「はあ、大変なことになっちゃったなあ……」パタム

スミレ「あかりちゃん、お帰り」

あかり「す、スミレちゃん!? なんでここに!?」

スミレ「なんでって、私の部屋でもあるし……」

あかり「あ、それもそっか!」ポンッ

スミレ「くす、変なあかりちゃん」クスクス

あかり「あはははは……」

あかり「って、そうだった! 部屋じゃスミレちゃんもいるんだった!」ガーン

あかり「ちょっと出かけてくるね!」

スミレ「帰ってきたばっかりなのに?」

あかり「うん、ちょっと用事思い出しちゃった」エヘヘ

スミレ「……あかりちゃんどうしちゃったんだろう?」

――――
――


あかり「スミレちゃんが私を、うーん……」テクテク

???「うわっと」トンッ

あかり「わっ、ごめんなさい! 考え事してて!」

いちご「ううん、こっちこそ。ってあかりちゃん?」

あかり「星宮先輩!」パアアアアアアアア

いちご「考え事って、何か悩み事?」

あかり「はい。実はスミレちゃんのことで」

いちご「スミレちゃんってあの?」

あかり「ステージに咲く氷の華のあの氷上スミレちゃんです」

いちご「前に一日プロデューサーしてくれた、あかりちゃんと仲のいいあの子だよね?」

あかり「そのスミレちゃんです!」

いちご「それでそのスミレちゃんに何かあったの!?」

あかり「えっと、その、何かあったというか……」

いちご「考え事って、何か悩み事?」

あかり「はい。実はスミレちゃんのことで」

いちご「スミレちゃんってあの?」

あかり「ステージに咲く氷の華のあの氷上スミレちゃんです」

いちご「前に一日プロデューサーしてくれた、あかりちゃんと仲のいいあの子だよね?」

あかり「そのスミレちゃんです!」

いちご「それでそのスミレちゃんに何かあったの!?」

あかり「えっと、その、何かあったというか……」

いちご「その様子だと、喧嘩?」

あかり「喧嘩とかじゃないんですけど、その……」モジモジ

いちご「んー、あっ。スミレちゃんのこと好きになっちゃった、とか?」

あかり「えっ!?」

いちご「そっかー、青春だねー」ニコニコ

あかり「わ、私じゃなくてスミレちゃんが!」

いちご「スミレちゃんがあかりちゃんのこと、っていうこと?」

あかり「直接聞いたわけではないけどそうみたいで……」

いちご「あかりちゃんはどう思った?」

あかり「どうって、スミレちゃんが私のことそう思ってくれてるなんてわからないからびっくりして……」

いちご「びっくりして?」

あかり「それで、えっと……うーん」ムムム

いちご「気持ち悪いって思った?」

あかり「っ! そんなことは!」

いちご「それじゃあ、嬉しかった?」

あかり「……っ!」

いちご「それがあかりちゃんの気持ちだよ」ニコッ

あかり「っ! ありがとうございます! 星宮先輩!」ペコリ

いちご「うん、頑張ってね」フリフリ

あかり(そっか、これが私の気持ち……)

あかり(スミレちゃんが私のこと好きって知って、びっくりしたけど……)

あかり「嬉しかったんだ!」バンッ

スミレ「っ!? あ、あかりちゃん……?」ビクッ

あかり「スミレちゃん」ジッ

スミレ「な、何? あかりちゃん」

あかり「さっき私の目をじっと見つめて何か言おうとしてたよね?」

スミレ「う、うん」ウツムキ

あかり「それ、きちんと言ってほしいの!」

あかり「そしたら、私もちゃんと答えるから」

スミレ「ちゃんと、って。私が何を言おうとしてるのかわかるの……?」

あかり「うん。ユウちゃんにひなきちゃん、星宮先輩に相談に乗ってもらって、わかってるつもり」

スミレ「ほ、星宮先輩にまで?」カアアアアアアアアアア

あかり「だから、スミレちゃんから言ってほしいの」

スミレ「……うん! ちょっと恥ずかしいけど、言うね」

スミレ「私ね、好きなの」モジモジ

あかり「………」ゴクリ

スミレ「あかりちゃんの、その髪が……!」カアアアアアアアアア

あかり「私も! って、え? 髪?」キョトン

スミレ「ふわふわで、かわいいなーって思って。何か特別な手入れとかしてるのかなって気になっちゃって」エヘヘ

あかり「私自身じゃなくて、髪……?」

スミレ「あかりちゃんのことももちろん大好きだよ?」キョトン

あかり「えええええええええええええええ!?」

スミレ「ど、どうしたの? あかりちゃん」ビクッ

あかり「ひなきちゃんの嘘つきーっ!」ウワーン

スミレ「ひなきちゃんがどうかしたの?」

あかり「ひなきちゃんがスミレちゃんは私に恋してるーなんて言うから、私悩んじゃって……」

スミレ「私が、あかりちゃんに……?」カアアアアアアアアア

あかり「もう、おかげで変に悩んじゃったよ……」ムスーッ

スミレ「……たの?」ボソッ

あかり「え? スミレちゃん何か言った?」

スミレ「あかりちゃんは、それにどう答えるつもりだったの……?」カアアアアアア

あかり「どうって、あはは。別にスミレちゃんは私のことそういう風に好きなわけじゃないし……」

スミレ「答えて、あかりちゃん」ジッ

あかり「えっと、その……」モジモジ

スミレ「………」ジッ

あかり「星宮先輩に相談して気付いたんだ」

あかり「スミレちゃんが私を好きでいてくれるっていうことがすっごく嬉しいんだって」

あかり「それはなんでなんだろうって思ったら、私がスミレちゃんのこと好きなんだっていうことに気付いたの」

スミレ「………」ジッ

あかり「あはは。でも、スミレちゃんは本当はそうじゃないんだよね?」ウルウル

あかり「女の子同士なんて、普通じゃないもんね。気持ち悪いよね……?」

スミレ「あかりちゃん」ジッ

あかり「ご、ごめんね。こんな気持ち気付くべきじゃなかったのに……」ウルウル

スミレ「あかりちゃん!」ジッ

あかり「スミレちゃん、怒ってる……?」

スミレ「ううん。私の目をちゃんと見て」ジッ

あかり「きれいな目……。じゃなくて!」ジッ

スミレ「私の目には何が写ってる?」

あかり「うーんと……私?」

スミレ「うん、あかりちゃんだよ。あかりちゃんに会って、今までもこれからもずっと私の目にはあかりちゃんが写ってる」

あかり「そ、それって……?」カアアアアアアアアア

スミレ「あかりちゃん!」ズイッ

あかり「は、はいっ!」ビクッ

スミレ「私はあなたのことが好き、です」

スミレ「出会ってから、ずっと。あかりちゃんのことが好きでした」

スミレ「私と、恋人になってください!」

あかり「こちらこそ! 喜んで!」パアアアアアアアアアアア

スミレ「……本当に私でいいの?」

あかり「スミレちゃんがいいの。スミレちゃんこそ私でいいの?」

スミレ「私も、あかりちゃんがいい」ニコッ

あかり「あはは」

スミレ「ふふ」クスクス

あかり「でも、さっき私も言ったみたいに女の子同士、だなんて普通じゃないんだよね?」

スミレ「うん、世間一般から見たらそうかも」

あかり「でも、私がスミレちゃんを好きな気持ちに変わりはないからっ!」

スミレ「私も。周りがどう思ってもあかりちゃんのことが好きだって気持ちは本当」

あかり「………」ジーッ

スミレ「………」ジーッ

あかり「ねえ、スミレちゃん」

スミレ「なに? あかりちゃん?」

あかり「私たちもう恋人なんだよね?」

スミレ「う、うん」テレテレ

あかり「恋人になった後ってどうすればいいんだろう?」ウーン

スミレ「うーん、何かするものなのかな?」

あかり「でも! せっかく恋人になったのにこれじゃもったいないって言うか……」ウーン

スミレ「私ね、恋人ってそういうものじゃないと思うんだ」

スミレ「何をするわけでもなく、ただ一緒にいるだけで幸せになれる」

スミレ「きっとそんな存在が恋人だと思うの」

あかり「ただ一緒にいるだけで幸せに……素敵だね!」

スミレ「私はあかりちゃんといるだけで幸せ。あかりちゃんは?」

あかり「うーん……」ムムム

あかり「うん、私も幸せ! 胸がぽかぽか暖かくなってる」エヘヘ

スミレ「ねえ、あかりちゃん」

あかり「どうしたの?」

スミレ「今はまだ、みんなに私たちの関係を言うのはやめておいた方がいいと思うんだ」

あかり「うん、それは私も思う」

スミレ「でも、きっと胸を張ってみんなに言える日がいつかはくると思うの」

あかり「……うん、きっとくるよ。そんな日が」

スミレ「いつかは」ニコッ

あかり「きっと」ニコッ

おわり

大スター宮いちごまつりみてきた勢いで書きました!
やっぱりアイカツ! は穏やかじゃない!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom