P「三国M@STER」 (236)

・アイドルが三国志の世界にタイムスリップして…という感じ

・キャラ崩壊あるかも

・189年スタート

・正史と演義ごっちゃは仕様

・書き溜め無し




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419278297

―――後漢末期

光武帝により失われた威光を取り戻しつつあった漢だが、順帝の時に宦官の力が強まる。

宦官の力を借りた桓帝は、専横を極めた外戚である梁冀を抹殺。

これにより宦官が権力を握ることとなる。

宦官に抵抗した士大夫もいたのだが、「党人」という名をかぶせて弾圧される。

これを、「党錮」という。

以後、宦官達による悪政により国力は著しく低下する。


そして………184年。

「蒼天已死 黄天當立 歳在甲子 天下大吉」

張角は大衆の信心を掌握し、ついに蜂起。

その数は全部で36万に及ぶ大規模な反乱である。

これは、左中郎将・皇甫嵩や右中郎将の朱儁らによって鎮圧される。

しかし、張角による「黄巾の乱」が鎮圧された以後も政治的腐敗による民衆への苛政は全く改善されることがなかった。

その結果、各地で反乱が相次いだ。





そして、黄巾の乱が発生してから5年が経った…

――189年

霊帝が崩御する。

更に大将軍・何進が十常侍により抹殺される。

一方で、十常侍は袁紹や盧植らにより皆殺しにされた。

そして、洛陽の混乱に乗じて河東より、洛陽へ軍を進める。

少帝・劉弁を廃し、陳留王・劉協を擁立。



…そうした混乱の中、13人のアイドルと事務員、プロデューサーが舞い降りた。


―――――――――――

P「…………………………どこだ、ここ…」


俺はP。

765プロでプロデューサーを務めている。



…昨日は、ドームライブを見事成功させた。

これによって、我が765プロのアイドル達は正真正銘のトップアイドルとなった。





……その夜皆が帰宅すると、音無さんを飲みに誘った。

ここまではいい…。


飲み屋まで行ったのは覚えている。


………そこからの記憶がない。

気がついたら見知らぬ所で寝ていたのだ。



それも………現代とは程遠い場所で。


…おや?

馬車を引いている人がいる。


…あの人に聞いてみよう。



P「すみませーん」

男「ん?なんだい」

P「ここはどこですか?」

男「どこって…ここは青州の北海だよ」



青州? 北海?



もしかして………。


P「…今は何年でしょうか?」

男「オイオイ、年号なんて聞いてどうするんだ?
  まぁ、いい。中平6年だよ」



中平6年……………。

やはり、三国志の時代か。


しかしよりによって北海とはな…危険だ。



男「まぁ、この辺は比較的安全だからいいが、まだ黄巾の残党が多いから気をつけなよ」


P「…親切に、ありがとうございます」


男「それでは、ご健勝で」






いや、そうじゃない。

ここが三国志の時代の中国なのはわかった。

だが、どうしてだ?


どうして三国志の時代に飛ばされたんだ?


謎は深まるばかりだ。


…アイドル達の姿は見当たらない。

もしかしたら俺一人が飛ばされたのかもしれないな。




………


グー



P「………」


腹が減った。

しかし、食おうにも金がない。


さて、どうしよう。




………




「へー、それじゃ董卓は相国を名乗ったのか」

「そうだねぇ…」

「この先、どうなるんだろうなぁ」

「さぁねぇ…」




街を歩く。


しかし、空腹には勝てない…。


P「―――お願いします!どうか…!」

店主「むー…とは、言ってもねぇ…」

P「なんでもしますので…!どうか、お願いします…!」

店主「…じゃあ―――」


………


P「…異常なし、と」


店主から、街の見回りを頼まれた。

ここは、賊が多いらしく他の肆にも被害が及んでいるらしい。



P「…」モグモグ


美味しい。

ここまで美味しく飯を食べたのは久しぶりだな…。



そりゃ、そうだ。

昨日までは毎日毎日、ウイダーとカロリーメイトで過ごしていたのだから。



P「―――本当に、ありがとうございました!」

店主「いやいや、いいよいいよ。おかげでウチも非常に助かったんだし…」

P「ですが…」

店主「…そういえばキミ、身寄りはあるのかい?」

P「え?………その、ありませんが…」

店主「そうか………では、しばらくウチで働いてみないか?」

P「…はい、それでよければ」



こうして、なんとか居場所を作ることができた。


―――三国志の時代に飛ばされてから3日が経った。

今のところ賊は見当たらず、平和だった。


…のだが




ウワー!



P「!何事だ!?」


悲鳴が聞こえた。



「おら、金出せぇ!」

「ひ、ひぃっ…」


ザワザワ……




「だぁ〜からぁ〜らぁ〜・・・死にたくねぇなら金を出せと言ってんだ!」

「かかか、金ならどうぞ差し上げますから、どどど、どうか命だけは…」




うん、賊だな。

数は…一人。



よし、行くか。



P「…おい、止めろ」


賊「あん?てめぇ誰だ。部外者は帰れ!」


P「………そんな馬鹿げたことは止めろ」


賊「…ッ!コイツ〜ッ!!!ブッ殺してやらぁ!!!!!」

ブゥン!!

力任せに振った賊の剣は見事、空振った。


P「ははは、その程度の腕前で人を襲うか」


そう言い俺は、店主から貰い受けた剣で賊の肩を突いた。

賊「ぐぁっ…!」


P「剣とは、こう使うんだ。よく覚えるがいい」


賊「ぐっ…お、覚えてろ!」


賊はそう言うと、逃げ出した。

まぁ、殺すほどの人でもないし追わなかった。




すると、一人の男が近づいてきた。



?「…大した腕前だ」


P「貴方は?」


孫邵「私は孫長緒、と申す」


P「孫長緒殿ですか。俺はPと言います」


孫邵「貴殿の武勇に驚かされた。我が主君、北海国相・孔文挙に仕えてはみないか?」



…あれ?孫邵って、孫権配下じゃなかったっけ?


…あぁ、そうか。孫権に仕える前は孔融と劉繇に仕えたんだっけな。


P「…そうですね…店主に聞いてみて、後日是か非か応えます。よろしいでしょうか?」


孫邵「なるべく早めに答えてもらいたい」


P「…では」


孫邵「…また」


まさかスカウトされるとは…

店主に聞いてみて、OKが出たら仕える事にしようかな。


店主「なんと!」


帰り早々、店主にこの件を告げると店主は驚いた。

そりゃ、そうだ。

驚かないほうがおかしい。


店主「それはいい!仕える気があるのならすぐにでも構わんぞ!」


P「…そうですか…では………今まで本当にお世話になりました!
 この恩は決して忘れません!」


店主「いやいや、よいよい…」



………………………


P「俺はPと言います。孫長緒の推挙を受けここに参りました」


孔融「貴公がP殿であるか。私は孔文挙と言う。本日より、私に仕えよ」


P「はっ」



こうして、俺は三国志の世界で一歩、大きく踏み出した。

この先、どのようなことが待っているのだろうか。



――――陳留の曹操は、董卓打倒の為挙兵した。

しかし、自分だけでは兵力が足りないので諸侯に董卓討伐の文を届けた。



そして、その文は孔融の元にも届く。

孔融はこれを渋ったのだが結局、諾と応えた。





…結果、曹操の呼びかけに応じた諸侯は、

袁紹、袁術、鮑信、王匡、孔伷、劉岱、張邈、張超、橋瑁、袁遺、張楊、陶謙
韓馥、朱儁、許瑒、李旻、崔鈞、劉表、焦和、公孫瓚、劉祥、孫堅、孔融

と、かなり多い。

それだけ董卓は諸侯の恨みを買っているということである。




曹操は、盟主として袁紹を推挙。

そして、ここに反董卓聯合が結成された。


………

孔融「そうだな…武安国と宗宝にそれぞれ5000の兵を与える」


武安国「御意」

宗宝「御意に…」


孔融「P、お前は軍候として兵1000を付ける」

P「お任せ下さい。必ずや董卓軍を蹴散らしてやりましょう」


孔融「う、うむ…期待しておる」




俺は孔融に仕えた後、すぐ軍候に推挙された。

官品で言うと、七品か。


つい先程まで店で働いてたのがいつの間に出世したものだ。








武安国「大将は?」


宗宝「どうやら胡軫らしい」


武安国「胡軫か…なら心配いらないな」


宗宝「油断は禁物だぞ、安国」


武安国「わかってる分かってる」


宗宝「お前というやつは…」


P「すみません」


宗宝「なんだ?」


P「いえ、少し地形について聞きたい事が―――」


―――――――――――――


皆さん、はじめまして。

私、天海春香です!


リボン以外特徴がないと言われていますが、これでもアイドルやってるんです!

ドームライブだってやったんです!


ドームですよっ!ドームっっ!



でも、その次の日…私は知らない地にいました。



春香「ここ、どこ…」


この嘆きも、周りの騒がしさに消えます。


早く、765プロのみんなに会いたい…。





「…雲長」

「はっ、何ですかな、兄者」

「これを、どう見る」

「………そうですな…いやはや美しい…」

「…益徳」

「おう、なんだ大兄」

「…いや、益徳は酒と幼女しか興味ないか」

「大兄、そりゃねーぜ」

「ははは、益徳、良いではないか」

「次兄まで…」グヌヌ





気がつくと、男の人が3人目の前に立っていました。


劉備「…お初にお目にかかる。私、高唐県令の劉玄徳と申します」


春香「は、はぁ」


劉玄徳ってどっかで聞いたことあるような…


中国の人、なのはわかるけど…


関羽「高唐県令と言ってもここは沛ですがな」

張飛「がっはっは!」

春香「???」

劉備「…しかし、良い面構えをしている…」


全く、話についていけません。


当然ですよね?


見知らぬ土地で、見知らぬ男の人に話しかけられ、意味も分からない事を言っているんですから。



関羽「おや、兄者…また始まりましたな」


張飛「国譲を見出した時と似てるぜ」


劉備「あっ…その前にまず、お名前を」



春香「あっ、はい。私、天海春香って言います…」



劉備「…それでは、天海さん。率直に申し上げます。私に仕えてはくれないでしょうか」


春香「………………えっ?」


劉備「なかなかの才能を感じます。大衆の心をも動かすことができる才能が…」


関羽「兄者もそうですな」


劉備「だが、少し私とは違うのだ」


関羽「…そうなのですか?」


劉備「ああ…詳しくは分からないがな」


春香「あ、あのー・・・」


劉備「おや、これは失礼を………しかしあなたの才、私に必要な才なのです」


春香「え、えぇーーー・・・」


それからは大変でした。


兵を集めろって…戦争でもするんでしょうか?



…その推測は残念ながら当たってしまいました。


どうやら、董卓っていう人へ攻撃するそうです。




曹操っていう人の呼びかけに応じ、屯長として劉備さんは参加するそうです。

私も、巻き添えにされたのですが…。





劉備「私達はこれから、公孫伯圭将軍の元に向かいます」


張飛「それで?」


劉備「董卓軍と戦います」


関羽「兄者、董卓軍といえば猛将が多く、何といっても騎兵がとても強いと聞きます。如何にするのですか」


劉備「そこは、伯圭が決めることだ。なーに、騎兵には騎兵よ」



とりあえず中途半端だけど今日はここまで。



ちなみに、P歴は3年とまだまだ未熟です。




雪歩だけ主が決まらない…どしよ…


……………

劉備「―――、という訳なのだが」


公孫瓚「そうか、それはこう―――――のように、するのだ」


劉備「おお、それは見事だ」


公孫瓚「ところで玄徳」


劉備「はい」


公孫瓚「お前の麾下にいる少女の名を教えてくれ」


劉備「…はい?」


公孫瓚「だから、お前の麾下にいる…」


劉備「それが何と関係するのか…」


公孫瓚「実は俺も、一人見所のある少女を見つけてな」


劉備「ほう、伯圭もそのような娘を見つけたのか」


公孫瓚「ああ、中々の武才を持っているのだ」


劉備「…なるほど」


公孫瓚「聞けば、『元の世界にいた仲間を探したい』と言っててな」


劉備「…」


公孫瓚「元の世界というのは分からんが、俺は彼女に協力するつもりだ。そこで、その仲間とやらの事を聞いてみたのだ」


公孫瓚「そしたらその『仲間』の一人に似ている少女がいた。後は…分かるな?」


劉備「なるほど…それで聞いてきたのか」


公孫瓚「ああ、だから言ってくれ」


劉備「…天海春香、だそうだ」


公孫瓚「やっぱりか…なるほど…」


劉備「…伯圭」


公孫瓚「なんだ」


劉備「伯圭のところの娘の名前を教えてくれ」


公孫瓚「おう、いいとも…名前は―――」


公孫瓚「―――名前は、菊地真。だ」


劉備「ふむ…」


公孫瓚「玄徳」


劉備「うん?」


公孫瓚「もしかしたら、他の諸侯の元にもそういった『仲間』がいるやもしれんな」


劉備「…かもな」


公孫瓚「…ま、俺達に出来ることは少ないけどな!」


劉備「ははは」


公孫瓚「さぁ、そうと決まれば早速………飲むぞ!!」


劉備「おう、いいとも。…今度は先に潰れるなよ?」


公孫瓚「ああ、玄徳こそ先に潰れるなよ」


劉備「では―――」


公孫瓚「乾杯」









―――――――



曹操「…ううむ」


夏侯惇「…孟徳、どうした」


曹操「おお、丁度良かった。実はな―――で、董卓が―――――……」


夏侯惇「………」


曹操「――――な、訳だ」


夏侯惇「で、孟徳は何がしたいのだ」


曹操「今こそ、好機であろう。諸侯に号令をかけるように本初に言ってくる」


夏侯惇「ではこっちも、いつでも出陣ができるよう準備しよう」


曹操「じゃあな」


夏侯惇「…おう」


夏侯惇「……………む?………誰だ」


陳宮「…夏侯惇殿。少しお尋ねしたい儀がございます」


夏侯惇「そういうことは孟徳に聞けばいいだろう。何故、俺に聞くのだ」


陳宮「曹操様に親しい人物として、夏侯惇殿に…」


夏侯惇「…うむ、聞こう」


陳宮「…張超殿のことですが―――」



――――――――

袁紹「むむむ…孫堅の奴、まだ来んか」


曹操「本初よ」


袁紹「おお、孟徳ではないか。どうしたのだ?」


曹操「明日、出陣の号令をかけてほしいと思ってな」


袁紹「…何?まだ、揃ってはないじゃないか」


曹操「俺の中では最初から、孫堅は戦力のうちに入ってない」


袁紹「なんだと?」


曹操「それも計算のうちだ。現に、この聯合に消極的な諸侯がたくさんいるのも事実だ」


袁紹「なぜ分かるのだ、そんなことが」


曹操「董卓軍を恐れているからに決まってるだろう」


袁紹「…まぁ、あの呂布を引き抜いたというらしいじゃないか」


曹操「呂布か…一度、見てみたいものだ」


袁紹「やめておけ、孟徳。首が飛ぶぞ」


曹操「そんなものかな?」


袁紹「そういうものだ」


曹操「…董卓を攻めるに至って今が好機なんだ」


袁紹「…………」


曹操「なのに、なぜ皆攻めんのだ!」


袁紹「…孟徳」


曹操「なんだ、本初」


袁紹「…往くなら勝手に逝くがよい。ただし、孟徳、お前だけでな」


曹操「…本初!」



――――――

孫堅「…」


程普「…殿」


孫堅「…なんだ」


程普「よろしいのですか?」


孫堅「…いいのだ、どうせこの聯合は名のみ。ならば、私だけでも出陣するのみ」


程普「ですが、そうるつお袁紹が…」


孫堅「黙れ。袁紹の奴が吠えるなら、勝手に吠えさせればよいのだ」


程普「…」


孫堅「袁紹に董卓を倒す気があるなら今日にでも出陣の令を出したはずだ。
   だが、どうだ…袁紹は董卓に怯え、防備を固めてるにすぎないではないか」


程普「殿……」


孫堅「…例え負けても、悪臣に抗った将として名が残るのだ。それでも良い…
   私は、董卓が許せぬのだ。だから、命に代えても…討ち果たさねばならない…」


程普「殿…そこまで仰るのなら、某からは何も言いませぬ」


孫堅「なに、そう易々と負けるものか」


程普「出陣は?」


孫堅「明日」


程普「御意に…それでは兵に伝えます。………後、そこで眠っている彼女には?」


孫堅「翌朝、伝える」


程普「…それでは失礼………」


孫堅「……………」


「…ムニャ…そんなに食べられないの…」zzz


孫堅「…」


「…………」zzz


孫堅「…星井美希、か…。今、こうして眠っている彼女があれ程の才能を秘めているとは…
   ふふ、世も分からぬものよ…」


―――――――その頃、董卓陣営

董卓「…殺れ」


武官「は、しかし…」


董卓「いいから殺れ。殺らねばお前の首が飛ぶことになるだろう」


武官「は、はい…直ちに…」


董卓「…フン、袁紹は阿呆だ。家族のことが見えないと見える」


李儒「…」


董卓「のう、李儒?」


李儒「閣下、一つ、申し上げたい儀がございます」


董卓「…申せ」


李儒「ハッ、ここの人選のことですが―――」


董卓「好きなようにせよ」


李儒「…それでは」


董卓「………呂布」


呂布「ここに」


董卓「…お前が連れてきたその娘、本当に役に立つのか」


呂布「…存じませぬ」


董卓「使えないようなら…いや、この先は言わずとも分かるであろう」


呂布「…閣下」


董卓「なんだ」


呂布「…我が旗下に入れるという形でお願いしたい」


董卓「結構、好きにするが良い」


呂布「…然らば」


董卓「………我が望みは漢の復興でも、帝になることでもない。
   ………ただ、王者になりたいのだ。
   そのためにはどんな手だろうと使ってやる…
   例え、千年の汚名を受けようとも」


呂布「魏続」


魏続「はっ、ここに」


呂布「狩りだ」


魏続「…は?」


呂布「狩りを始める」


魏続「…はぁ」


呂布「魏続は5000の兵を連れ、ここに攻め入れ。わかったな?」


魏続「…して、呂布様は?」


呂布「俺は15000の兵を連れ、関に入る」


魏続「…虎牢関、ですか」


呂布「ああ、そうだ。
   ……それと、張遼を呼べ」


魏続「承知しました」


呂布「…………………………董卓は性に合わんな」


魏続「…張遼殿を連れてきましたぞ」


張遼「…呂布様、いかなる要件でしょう」


呂布「頼みがある」


張遼「…頼み?」


呂布「ああ、明日出陣するのだが、その際に萩原を護ってほしい」


張遼「…雪歩殿ですか、わかりました」


呂布「…うむ、期待している。
   それと、首尾はどうだ?何か、情報は見つかったか?」


張遼「ハッ、どうやら、他の諸侯の間にも『アイドル』がいる事は間違い無いようです」


呂布「…そうか。
   彼女達には辛いことだろうが…まぁ、いい。
   この件はまだ知らせてはならん」


張遼「御意!」


呂布「………董卓は、気に入った娘がいれば犯す。そういった人だ。
   指一本触れさせるものか…。何かあったらこの戟でぶっ殺してやる」

※このSSでの高順は陳留高氏として扱っています。ですのでまだ登場はありません。


曹操「…兵は如何程か」


陳宮「はい、輜重合わせ、35000。いつでも出陣可能でございます」


曹操「―――よし、只今より董卓の討伐を開始する!
  良いか!これは、義侠の出兵である!
  漢王朝の為、栄達の為、この戦は避けられぬものなのだ!
  …大将首を獲った者にはそれ相応の恩賞を与えようぞ!」


ウォオオオオオオオオオ!!!


孫堅「…なかなか良い演説であったぞ」


曹操「おお、孫堅。お前も出るか!」


孫堅「少し、魯陽で手間取ってな…すまない」


曹操「よいよい。それにしても、孔融と公孫瓚の兵も借りれるとは思わなかった」


陳宮「まだまだ、人も捨てたものではありませんな」


曹操「うむ、では――――出陣する。全軍…前進!!!」


ウォォォォォォォ!!!


P「…ついに始まったか…」






         曹操・孫堅軍 35000 vs胡軫・徐栄軍 60000








             開             戦  



―――――

徐栄「…流石に、曹操と孫堅、どちらも堅いな」


胡軫「全く、何をもたもたしているのだ!これでも天下最強の董卓軍なのか!
   この戦いは、曹操の首を獲れば終わるのだ!わかったならさっさと…!!」


徐栄「………敵に死角はほぼない。
   だが、こちらに隙があるようだ」


胡軫「はやく、進むのだ!進まなければ軍法によって処罰する!」


胡軫隊兵士A「…チッ、胡軫の野郎死ねばいいのに…」


胡軫隊兵士B「はぁ、徐栄将軍の元で戦えたらなぁ…」


胡軫隊兵士C「何を言っている。戦えるだけで十分じゃねえか」



――――――

曹操「…むぅ、流石は音に聞こえた名将徐栄だ。
   正攻法ではまず勝ち目がないな…このままではジリ貧だぞ…」


孫堅「…………………胡軫隊が突出してきたぞ」


曹操「ほう、胡軫は臆病者か。無能で臆病な愚将に率いられる兵は哀れよ」


孫堅「先程と同じように、槍兵を前衛に?」


曹操「それで良い。その後、歩兵隊を出す」


孫堅「心得た」


――――――


ジャーンジャーン


武安国「…む?」


宗宝「前進の合図だな」


P「…とりあえず、従いましょう」


―――――

ジャーンジャーン


劉備「…ようやく出番のようだぞ」


関羽「おお、では急ぎましょう」


張飛「へっへっへ、腕が鳴るぜ!」


春香(この人たち、本当に大丈夫なのかなあ?)


――――――


呂布「……………動いたか。よし、魏続、張遼!」


魏続「はっ」


張遼「…はっ」


呂布「…狩りを始めるぞ!良いな?―――――第一軍、突撃!!!」


魏続「はっ!―――第二軍突撃!」


張遼「…第三軍突撃せよ」


雪歩「…えっ、私も行くんですか?」


張遼「俺の傍を離れるな。離れれば死ぬぞ」


雪歩「ひぅっ…」


張遼「………だが、主命である以上、命に代えても護ってみせよう」



―――――



P「…きました。旗は………呂、魏、張です」


武安国「よーし、陣を整えろ!………………突撃!」


武安国隊兵士「ウォォオオオオオオオオン!!!」


宗宝「一先ずは様子見だ。我が隊は待機するように」


宗宝隊兵士「はっ」


P「我が隊は、武安国将軍に続くように!突撃する!」


P隊兵士「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


―――――――――


孫堅「…で、早速、将校さんのお出ましかい」


?「…」


孫堅「我は孫文台。貴殿の名は何という?」


華雄「俺は撫軍都尉・華雄だ。孫堅、貴様に一騎打ちを申し込む」


孫堅「…いいだろう。勝負だ華雄!」



……………


華雄「…っ…」ゼェゼェ


孫堅「……ぬぅ…」ハァハァ


華雄「……無………念…」ドサッ


孫堅「!…敵将華雄、この孫文台が討ち取った!」



孫堅隊兵士「ワーワー」


呂布「…」


武安国「突っ込めぇぇぇぇぇ!!」


呂布「…雑魚が」


武安国隊兵士「ギャアアア」


武安国「…むう…」


呂布「この程度か…下らん」


武安国「おのれぇ、呂布!!!」ダダダッ


呂布「…………いいのか?大将がそう易々と」


武安国「フン、これでも俺は武には自信があんだよ」


呂布「ほぅ?…せいぜい、俺を楽しませることだ」


武安国「なにっ!?…………呂布、その減らず口をたたっきって………」グチャァ


呂布「…つまらんな、すぐ死んだ」


武安国「」チーン


魏続「どうしますか?」


呂布「捨てておけ」


魏続「はぁ…分かりました」


…………


P「………呂布…やっぱり強いなぁ」



張飛「…あの呂布って野郎、なかなか強えーじゃねえか」


関羽「益徳。まさかあれを相手にするなんて考えてないよな?」


張飛「もちろんだ、考えてるに決まってる」


関羽「やめておけ」


張飛「でもよぉー、アイツ殺らなきゃキリがないじゃねえか」


劉備「そんなことはない、徐々にこちらが押してきている。董卓軍が退くのも時間の問題だ」


関羽「…ですが、あの呂布という男。一度は手合わせしてみたいものですな」


劉備「はっはっは。死なれては困るからやめてくれ」


張飛「…」


―――――――


呂布「……………武の匂いがするな。劉の旗からだ」


魏続「劉の旗…?ああ、劉備隊ですか」


呂布「…劉備、というのか」


魏続「いえ、呂布様が武の匂いがすると言ったのは恐らくその義弟の関羽か張飛かのどちらかでしょう」


呂布「ほう、楽しみだ」


魏続「まさか、今から?」


呂布「うむ」


魏続「しかし、それでは兵が持ちません」


呂布「兵は我が近衛兵のみでいく」


魏続「なんと」


呂布「ふっふっふ…関羽、張飛よ…俺を満足させてくれるかな?」



――――――


P「…武安国将軍の残兵を集めたが…2000程度か………よし、これならいけるかもしれん。
 ………狙うは、魏続の首だ。進め!」


P隊「…」ドドド


…………………

魏続「寡兵で挑むか!…しかし、こちらの兵は疲労困憊だ。どうしたものか」


張遼「魏続殿」


魏続「張遼、どうした」


張遼「100の騎兵を借りたい」


魏続「…100?」


張遼「ああ、100でよい。魏続殿には、兵300をこちらに伏せてほしい」


魏続「…なるほど、これで退路を一つ開けると」


張遼「そのためには少数でも包囲が必要です故」


魏続「いいだろう、張遼。そなたの武に頼もう」


張遼「ありがとうございます」


……………


P「…何やら、大きな声が聞こえるな…」


リョーライライ!リョーライライ!


P「…りょうらいらい?…張遼か!…これはまずい…」


張遼「遼来来!遼来来!」


P「疾い…なんて疾さだ………おい、弓を持って来い」


P隊兵士「只今!…………お持ちしました!」


P「ご苦労。…さぁ、ゆっくり狙って………っ!」ヒュンッ


張遼「…っ!」ギィン!!


P「おお…剣で矢を止めた………」


張遼「…あそこか!!!」


P「げっ、感心している場合じゃない!
 何か手は…?ううむ…」


張遼「我は―――張遼!!!」


………………


P「第二陣まで抜かれた…もうすぐ本陣に迫って来るな…」


P(隊を二分して…後方を荒らすか?
 いや、張遼の隊は少ないということは、後ろの魏続の隊は多いハズ。
 …でも、なぜ魏続は攻撃してこない?
 ――――――もしや弱卒か?
 なら…!)


P「邀撃態勢を取れ。敵は少数だ
 伍で囲めぬなら什で囲むのだ!」


P隊兵士「うわあ、張遼だー!」


P「………活路は前だ。
 宗宝さん、頼みますよ…」


―――――――

魏続「―――引っ掛かったな、鼠が」


魏続「あの隊に後方に回り込め、と伝えよ」


魏続隊兵士「ハッ」


魏続「…さて、お手並み拝見といこうか」


魏続「………雪歩殿、もうすぐこの戦は終わります」


雪歩「…」


魏続「しかし、敵もなかなかしぶといな。
   …名は知らんが」


雪歩「そう…ですね…」







魏続「…む?………あの隊は…?」

―――――――――

宗宝(―――全く、死んでも人騒がせな奴だ。
   …いつまでも滞陣していると兵が乱れるしな。
   そろそろ動いでも良いだろう)


宗宝「…!更に別の隊が動いたか!
   いつまでもこうしてはおれん!騎馬兵を集めよ!
   集めた後、寄って集るあの隊へ突っ込めぃ!」


宗宝隊兵士「やっとかー!よーし、突っ込むぞぉおおおおお!!!」ドドド


――――――――


魏続「―――――――――宗宝か。
   ………しかし、それにしても後方が騒がしいが…」


魏続隊兵士「魏続様!」


魏続「何事だ」


魏続隊兵士「それが―――」


魏続「何!?胡軫が敗れただと!?」


魏続隊兵士「ザワザワ…」


―――――――――――――


胡軫「…」


董卓「………どの面を下げ、ここまで戻ったのだ」


胡軫「…」


董卓「…今日は気分が良かったのだ。
   今回は大目に見てやろう。
   だが、次はないと思え」


胡軫「………ありがたき幸せ!!」


董卓「……李儒」


李儒「ここに」


董卓「遷都の目処は」


李儒「まだ早いかと」


董卓「そうか」


―――――――――――――



曹操「…ふぅ」


夏侯淵「殿」


曹操「…妙才か。お疲れ」


夏侯淵「ハッ、殿もお疲れでしょうか?」


曹操「そうだな…この程度で疲れてはいずれ斃れるぞ。
   時代は新しい世を求めている」


夏侯淵「某には、戦のことしか分かりませぬが…」


曹操「俺はな、王者を育てるのが夢なのだ」


夏侯淵「どういう意味でしょうか…」


曹操「…妙才」


夏侯淵「ハッ」


曹操「そなたを『王』へ育てようと思う」


夏侯淵「………殿のご期待に背かぬよう、謹んで…」


曹操「良い、そう固くならずとも。
   俺とお前の仲ではないか」


夏侯淵「しかし、それでは威厳を保てないでしょう」


曹操「…妙才、命令する」


夏侯淵「…ハッ」


曹操「いつものように接しよ。良いな?」


夏侯淵「………承知。孟徳…これでいいか」


曹操「それで良い」


夏侯惇「………そろそろいいか?」


曹操「どうした元譲」


夏侯惇「ああ、実は…呂布が動いた。
    公孫瓚配下の…劉備という者がいるだろう?
    その義弟の関羽、張飛と一騎打ち…いや、三騎打ちを始めた」

曹操「ほう、そうか…
   それは見ものだ」


―――――――――――――


呂布「………」


関羽「…む…」


張飛「中兄!…俺も加勢する!」


関羽「益徳!よせ!」


張飛「ケッ、呂布と一騎打ちしといてよく言うぜ」


関羽「むむむ…」


呂布「………そろそろいいか?」


関羽「…いいぞ」


張飛「おう、いつでも来いや!」


呂布「いいだろう、二人まとめて相手してやる」



……………………………



劉備「…なんということだ…」


田豫「玄徳様」


劉備「国譲、どうした」


田豫「一騎打ちをしている今こそ、兵を動かす好機であります」


劉備「一理ある。そう致せ」


田豫「ハッ」


劉備「悪いな益徳、雲長。俺は強くないのだ…許せ」


…………………


呂布「………チッ、邪魔が入った」


関羽「兄者は儂達を信用していないのか…?」


張飛「チッ、今回は引き分けってことにしてやらぁ!」


呂布「…流石に兵を見殺しにするのはまずいか。
   戻るとしよう」


――――――――――――――

孫堅「………徐栄隊め…」


韓当「ご主君!」


孫堅「なんだ、韓当」


韓当「それが…袁術に後路を封鎖されました!」


孫堅「兵糧が足りんな。
   しかし、ここで同士打ちを始めては董卓を討てんぞ」


韓当「一先ず、撤退の準備を。
   某は殿軍に回ります」


孫堅「…俺の負けか」


韓当「負けた原因は内にあり、外ではありませぬ。
   戦ではご主君は負けてはおりません」


孫堅「…そうか。慰めはもう良い。撤退する」


韓当「ハッ」


―――――――――――

徐栄「…深追いはせぬ、退くぞ」


徐栄隊兵士「御意」

――――――――――――


曹操「…呂布と互角に戦うとは…見事だ」


陳宮「しかし、そう悠長としている場合ではありませんぞ」


曹操「孫堅が撤退か…致し方ないな」


陳宮「こちらも、撤退の準備を」


曹操「うむ」


―――――――――――

ジャーンジャーン

P「…撤退する」


P隊兵士「ハッ」ザッ…


……………


張遼「む?…撤退を始めたか。
   旗は乱れていないな。追撃はせぬように」

――――――――――――


袁紹「ほーれ、負けて帰ってきたではないか」


曹操「…袁術を斬れ」


袁紹「なっ」


曹操「袁術が糧道を封鎖したせいだ」


袁紹「しかし、仮にも従弟だ。孟徳、お前がなんと言おうとその言は受けつけん」


曹操「そうか…二言はせん。好きにするがいい」


袁紹「確かに公路は気に食わんがな」


孫堅「…袁紹」


袁紹「おお、孫堅。遅いではないか」


孫堅「すまない。魯陽で袁術に足止めされただけだ」


袁紹「なるほど話はわかった。もうよい、退がれ」


孫堅「…うむ」


袁紹「………まだ、返事は来ぬか」


逢紀「ええ、それはまぁ…当然、渋るのも仕方ないかと」


袁紹「劉伯安殿こそ、帝に相応しいと思うのだがな…」


逢紀「彼のような徳量溢れる方はいないでしょうな」


袁紹「その通りである」


袁術「…失礼する」


袁紹「………何の用だ公路」


袁術「話があってやってきた」


袁紹「話とは何だ」


袁術「うむ。…まず、我が軍の損害が多い。
   董卓軍の損害も大きいのだが、まず兵力的に差が大きい。
   そこで、一計を案じた」


袁紹「ほう」


袁術「董卓に従っている臣のほとんどは董卓を畏れている。
   だが、それでも内心では董卓を憎んでいるに違いない。
   そこで、だ。王允や黄琬らがいるであろう?
   …彼らの手を使い董卓を弑す!」


袁紹「うまくいくわけがないだろう。
   くだらん妄言はよせ」


袁術「だが、董卓を殺すにはそれしか…!」


袁紹「…公路、よさんか」


袁術(…くっ。
   所詮は妾の子か)


袁紹「…」


―――――――――――――

徐栄「…閣下!」


董卓「おう、徐栄。よく戻ってきた」


徐栄「ハッ!」


董卓「…ひとつ問おう」


徐栄「なんでございましょう」


董卓「曹操、孫堅と戦ってみて何を感じた?」


徐栄「曹操は流を持って戦い、孫堅は動を持って戦っているように思います。
   …袁紹は語るには及びませんが、この二将はなかなかの大器です」


董卓「そうか…そうなのか…
   やはり、遷都は急ぐべきであろうな…」


―――――曹操や孫堅は度々、董卓軍を攻めるもこれといった戦果は出なかった。



しかし―――――



この一戦により、董卓軍は撤退を強いられることとなる…





そして、事は起こった――――







       洛     陽    焦     土





――――――――――――――


董卓「李儒」


李儒「ハッ、準備は整いました」


董卓「では、これより長安へ遷都。洛陽は焼き払うように」


李儒「早速に」


董卓「ところで、皇甫嵩の動きは?」


李儒「大人しくしている様ですが…」


董卓「ならばよい。皇甫嵩さえ動かなければ恐るものはない」


李儒(どうでしょうか?現に二心を抱えている寵臣は多いと思われますが…)


董卓「楊彪、黃琬、朱儁らはどうするものかな…」


李儒「これも、官位剥奪のみで良いかと。
   未だ、殺す口実が見つかりませぬ」


董卓「そうか…うむ、そうだな…。
   …明朝までには出発するよう」


李儒「…お任せあれ」


董卓による、長安遷都は諸侯へ大きな衝撃を与えた。


――――――


曹操「董卓が長安へ遷都か…そこまでは想定内だが…」


袁紹「洛陽を焼き払うとは…まさに逆臣よ」


――――――――――

中牟の朱儁は、長安遷都をきっかけに東の反董卓勢力に接近する。


これに呼応した勢力の一つに陶謙がある。


――――――――――

陶謙「ほう、朱儁殿からか…どれどれ…」


曹豹「朱儁殿といえば、あの…」


臧覇「…して、陶謙様。内容はどういったものでしょう」


陶謙「…滞陣を解き、洛陽の李傕・郭汜を討伐すべし」


呂由「ほう。ですが、何ゆえ朱儁殿が陶謙様を頼られたのでしょう」


陶謙「それは判らぬが…」


張闓「そうだな、受けるべきだ」


王朗「陶謙様、これは天意でございます」


趙昱「…ご主君、今こそ!」


陶謙「むむむ…わかった。受けるとしよう」


呂由「兵の調練は既に完了しております。今にでも出陣できるかと」


陶謙「…フフ、張温様の下で戦っていたのが懐かしいわい」


曹宏「…」


しかし、この出兵は失敗に終わる。


朱儁らは、牛輔・李傕・郭汜の前に手も足も出なかったという…








――――――長安



荀攸「…」


鄭泰「どうしたものかな」


何顒「……どうすれば」


种輯「…公達殿?」


荀攸「やはり、暗殺しかあるまい。聯合は当てにならぬ」


何顒「やはりな…」


种輯「しかし、とは言っても…」


鄭泰「護衛の呂布が恐ろしい」


荀攸「呂布さえ引きずり込めば楽なのだが」


荀爽「だが、そううまくいくわけもない。そうじゃろう?」


荀攸「では全員、配下で剛力の者を集めるとしよう」




しかし、この目論見も失敗する。


荀爽が病死した後、


鄭泰は逃亡し、荀攸・何顒は投獄される。




悪運の強い董卓であったが………





ほんの些細な一件により、事態は急変することとなる。




董卓「何をしているか、呂布!」


呂布「…」


董卓「ええい、殺してやる!」


李儒「…やめたほうがよいかと」


董卓「ええい、なぜじゃ!」


李儒「そんな、小さなことで呂布将軍を殺すのはあまりにも滑稽だ。と諸侯に笑われるでしょう」


董卓「むむむ………わかった、赦すとしよう」


呂布「………………もう、我慢できん…」


王允「…おや、あれは…?」


呂布「…司徒殿」


王允「………どうされた」


呂布「はは、まぁ…色々ありまして…」


王允「…呂布将軍には「怨」が見えますが…」


呂布「それは聞き捨てなりませんな」


王允「どうでしょうか。既にあなたは一度殺されかけた。これを何とも思わないはずがないであろう」


呂布「……………!…その通りだ」


王允「――――――でしたら、私に協力していただきたい」


呂布「…協力?」


王允「ええ、董卓を排除する計画です。ゆくゆくは、二人で天下を味わいましょうぞ」


呂布「…いいだろう、乗った」



かくして、王允と呂布が力を合わせることとなる。


黄琬「…司徒殿……感銘致した。私も助力いたそう」


王允「助かる」


士孫瑞「………わかりました、主の思うように致してください」


王允「うむ」


呂布「では、これで人数は集まったわけだ」


王允「…董卓の野心は計り知れない。それを利用する…李粛!」


李粛「はっ」


王允「お主も協力せい」


李粛「わかりました」


――――――――――


董卓「…帝の快気祝い?」


勅使「ええ、未央宮で行われます。ぜひ、閣下も…」


李儒「…」


董卓「はっはっは、それはいい。いいだろう、向かうとしよう」


勅使「はい。では…」


――――――――


勅使は、董卓を未央宮へと招き入れた。



呂布は詔を懐に忍ばせ、李粛と共に自らの手兵に衛士の格好をさせ、董卓を待つ。



李粛「入門してはなりません」


董卓「何故か!ワシは帝の勅でここへ来たのだぞ!」


李粛「…帝からの勅でございますが」


董卓「一体どうなっておる。王允!」


王允「ふん、漢を害する逆賊めが」


董卓「なっ…!…ええい、呂布はどこにいる!」


呂布「………ここに」


董卓「この、二人を始末せい!」


呂布「………」


董卓「何を黙っている!早く斬れ!」


呂布「始末されるのは―――――貴様だ、董卓」ブスッ


董卓「…ぐっ…ぁあああああああ…」ドサッ





董卓は、皮肉にも尊敬していた王允、重用していた呂布に殺された。





―――――――――――



反董卓聯合は解散した。



この聯合がもたらした物とは何なのか…。







―――――――――


袁紹・袁術は本格的に敵対することになる。



王允は、董卓に与した臣を尽く処刑し、涼州の人物を追放する。







…処刑された人物の中に、蔡邕という文学者がいる。



阮瑀・王粲は彼の門下生だったという。



また、蔡文姫の父親でもある。



これらは、後に建安文学を代表する人物として有名となるが…。

蔡邕の先祖が蔡叔度ってマジなのか…



まあ、管寧の先祖が管叔鮮だし…






もしかすると、霍峻の先祖が霍叔処だったりして?




―――――――――――


―――北海


孔融「…むむ…」



反董卓聯合が解散した後、北海に戻った孔融は黄巾残党の討伐に当たった。

この、青州の残党兵はとても勇猛で軍才の乏しい孔融は叶うはずもなかった。

曹操は、鮑信や陳宮の助力により、兗州刺史に就任。

新入りの于禁・楽進らの奮戦により青州黄巾軍の一部を組み込んだ。

これを、「青州兵」と呼ぶ。

だが、曹操にとっても良いことばかりではなかった。


それは、盟友・鮑信が死んだことである。


そして、曹操には更なる悲劇が襲うことになる――――――


―――――――――――


話を戻そう。


…その苦しい状況の時、一人の男が立ち上がった。


その男の名は、太史慈。


太史慈は早速、平原の劉備に助けを求めた。


信義に厚い劉備はこれを拒むはずも無く、太史慈に援兵3000を送った。


黄巾軍の将、管亥は太史慈の猛攻を相手に何もできず撤退する。



その後、太史慈は青州を去り、丹陽へと向かったという…。



――――――――――


視点を孫堅に移す。



孫堅は袁術側につき、劉表を攻撃した。


劉表が派遣した、黄祖は襄陽でこれを防ぐ。


その際、黄祖配下の呂公が孫堅を射殺する。


家督を長子の孫策が継ぐこととなる。


――――――――――――――


――――――――

続いて、王允。


王允は結局、李傕・郭汜に攻められ大敗し、処刑される。


呂布は命からがら逃げのび、袁紹の元へと身を寄せる。


――――――――――


最後に袁紹。


袁紹は韓馥と共に劉虞に皇帝就任を要請したが、劉虞はこれを固辞する。


袁紹軍は補給に苦しんでおり、物資の供給を韓馥に依存していたという。


そこで逢紀は、


逢紀「公孫瓚を利用し、冀州を奪いましょう」


と、献策する。


袁紹はこれを容れ、公孫瓚と連絡を取り、韓馥に圧力をかける。


なおその際、麴義が袁紹へと寝返り、張楊・於夫羅が袁紹へ帰順した。


そして、袁紹は韓馥の動揺に付け込み使者として荀諶・高幹らを派遣し韓馥に冀州を譲るよう説得。


韓馥はこれを受け入れ、袁紹へと譲り渡す。


しかしその後、韓馥はこれを悔やみ張邈の元へ逃げる。


…のだが、袁紹の使者が張邈に耳打ちするのを見た韓馥は、殺されると勘違いし厠で自害することとなる。



………結局、公孫瓚と袁紹は対立した。




また、この時期に一人の将が公孫瓚に仕えた。


趙雲、字を子龍。


後に劉備に仕え、関羽や張飛らと同じ傳に入れられた名将である。

―――――――――――――――



――――――――


袁紹「…おお、よく参った。ささ、こちらの席へ」


荀彧「…はあ」


袁紹「文若殿。頴川からはるばるよく参られた。
   …では早速、飲むとしよう」


荀彧「…では…」
  

荀彧(袁本初のこの態度は見せかけか…。我が主の器ではない。頴川へ戻るとするか…)


郭嘉「…おっ、文若」


荀彧「ん?ああ、奉孝か」


郭嘉「ああ…ところで唐突だが、袁紹をどう見る」


荀彧「どう見ると言われても評判通りの方です。
   ただし、決断力がないのに策を好むという欠点がある。
   いずれ、華北は袁紹の物になるでしょうが…」


郭嘉「どこが伸びると思う」


荀彧「曹操でしょう。
   理由は語らずとも分かるでしょう」


郭嘉「勿論だ。じゃあ、一緒に曹操に仕えるか」


荀彧「…ええ、そうしましょう」


――――――――――



袁紹「…騒がしいのぅ」


顔良「…殿」


袁紹「どうしたのだ」


顔良「いえ、その…以前取り立てた童女が騒ぎを…」


袁紹「 ま た か 」


顔良「どうしましょうか」


袁紹「適当に諭せ」


顔良「御意」

伊織「どこ触ってんのよこの変態!」ゲシッゲシッ


郭図「どうぞ、もっと蹴ってください!」


沮授「…」


田豊「…」


郭図「おい、なんだその目は!そんな目で俺を見るな!」


沮授「いや、だって…ねぇ?」


田豊「蹴られて喜んでいるようにしか見えないのだが」


郭図「フッ、凡人だからそのように見えるのさ」


顔良「…伊織」


伊織「なによ」


顔良「いいぞ、もっt………じゃなくてな、殿がお呼びだ」


伊織「あら、そう?分かったわ」


顔良「うむ。…さて、郭図よ」


郭図「な、なんでございましょう」


顔良「一発殴らせろ」


郭図「あぁん?武力90の俺様を殴るだと?」


顔良「うっせ、あれは龐悳と入れ替わっただけだろ」


郭図「」


顔良「俺の武力はいくつだ」


郭図「す゛み゛ま゛せ゛ん゛て゛し゛た゛ぁ゛」


顔良「まぁいい。うまく殿に責任転嫁できたし」


郭図「!?」


顔良「なんか伊織って、殿と似てるんだよな」


郭図「ええ、わかります」


顔良「………じゃあ、なんだ?
   お前は、殿にも…」


郭図「そっちの趣味はないわ!」


顔良「じゃあ、ロリk… 郭図「それでもねえわ!」 …そうか」


伊織「それで、何の用かしら?」


袁紹「え」


伊織「え、じゃないでしょ!?どんな用で呼び出したのよ!」


袁紹「………顔良!貴様ぁああああああああ!!!」


伊織「いいから!早く言いなさい!!」


袁紹「」


―――――――――――


顔良「はっはっは、殿も楽しそうで、何よりだ」


審配「いくら何でもこれは酷いのでは…」


逢紀「別に、いいんじゃねえの」


荀諶「微笑ましい光景です」


辛評「…ふーあ。お前ら、うっせえ」


文醜「……顔良」


顔良「なんだ、文醜」


文醜「いや、なんでもねえ」


顔良「…そうかい」

765勢は歳をとりません。
なので、ピヨちゃんも永遠の2X歳です。


――――――――――

陶謙「よいか、丁重に送るように」


張闓「御意」


陶謙「しかし、曹操が親を迎えるとはな」


臧覇「良いことではありませんか」


陶謙「うむ、その通りである」


――――――――――

曹嵩「…ふぅ。あと何日ほどかかるのか」


張闓「………一週間程」


曹嵩「そうか」


張闓「………」ニヤリ


曹嵩「む?なんだ、何事だ」


張闓「いえいえ、何でもありませぬ。どうぞ、ゆっくりお休みなさってください」


曹嵩「うむ、そうするとしよう」


張闓「…寝たか?」


張闓隊兵士「…みたいですね」


張闓「よし、殺れ」


張闓隊兵士「へっへっへ、楽しくなってきたぜ」

――――――――――――

陶謙「張闓が曹太尉を殺しただと!?」


臧覇「…殿……」


陶謙「なんということだ…」


曹操「……………ふふ、ふふふふふ…はははははははははははははははは」


夏侯惇「孟徳………」


曹操「これを笑わずにいられるか!父上がっ…!父上がっ………!!!」


夏侯惇「…すまん」


曹操「…む、取り乱してしまった。すまぬ」


夏侯惇「…あ、そうだ孟徳」


曹操「…なんだ?」


夏侯惇「荀彧殿と郭嘉殿と程立殿が孟徳へ仕官を申し出てきたたのだが」


曹操「………………受けよ」


夏侯惇「承知」



………………


荀彧「荀彧、字を文若と申します。曹操様の名声に惹かれ、ここへ馳せ参じました。
   曹操様の足を引っ張らぬよう全力で励みます」


程立「程立、字を仲徳と言います。元は劉岱に仕えておりましたが、敗死した故途方に暮れておりました。
   どうぞ、この頭。なんなりと使い潰してくださいませ」


郭嘉「郭嘉、字は奉孝…以上」


荀彧「…奉孝、その態度は…」


曹操「ははは、気に入ったぞ郭嘉。
   …だが、郭嘉よ。一つ問おう」


郭嘉「何なりと」


曹操「俺は将来、袁紹を倒したいと思っている。
   だが奴の兵力は強く、国力もある。どうするべきか」


郭嘉「…劉邦と項羽の力が同じで無かったことは、曹公もご存知のはず。
   劉邦はただ、項羽に智力で勝ってただけに過ぎません。
   このように、武勇や国力だけでは天下は取れませぬ。
   …袁紹には十の敗因があり、曹公には十の勝因がございます」


曹操「続けよ」


郭嘉「ハッ…。道・義・治・度・謀・徳・仁・明・文・武。
   全ての面において、曹公は袁紹に勝っていると言えるでしょう」


曹操「…ふむ」


郭嘉「曹公は、これだけの優れた面をお持ちなのです。
   憂う必要はありませぬ」


曹操「はっはっは、言うではないか!奉孝。
   我が覇業を完遂させる者はこの男よ!」


郭嘉「では、これにて失礼…」


曹操「うむ、結構結構。
   ほれ、文若も仲徳も帰って良いぞ」


荀彧「然らば、これにて」


程立「失礼しました」


曹操「………荀彧は頴川で顔が知られていると聞いた。
   やはり、国造りには人が必要だな」


………………


郭嘉「真に、我が主君である」


荀彧「…奉孝」


郭嘉「おう、なんだ」


荀彧「なんだ、ではないでしょう。
   曹操様に対してなんですか、あの態度は」


郭嘉「いいではないか、気に入られたんだし」


荀彧「ですがね…」


程立「…ほれ、そこの二人」


荀彧「あ、程立殿」


程立「うむ。儂だけ仲間はずれで淋しいのよ…」


荀彧「あ、あはは…」


陶謙は、曹操が攻めて来ると読み、皇帝を名乗る闕宣と手を組んだ。

陶謙は闕宣と共に泰山を荒らしたが、結局仲違いし、闕宣を殺した。




―――――

また、その頃、袁術が曹操を攻めた。


袁術は公孫瓚に救援を求め、公孫瓚は劉備や陶謙を派遣する。


曹操は袁紹と共にこれに当たり、この全てを打ち破った。


後、袁術は劉表に背後を絶たれ、寿春へと逃げた。





そして…兵の疲れが取れた、193年秋、ついに曹操は徐州を攻めることを決めた。



対する陶謙は、救援を要請。


田楷・劉備隊が援軍としてやってくる。



…のだが、実は孔融からも一隊送られた。


P隊である。


また、劉備隊には関羽や張飛…更に、それらと共に武術を特訓した春香がおり、


田楷隊にも、真が従軍している。



これが最初の765プロの仲間同士の遭遇である。


実は、反董卓聯合が組まれた際、各諸侯は任地にいることが多く結局、アイドル達は会うことができなかった。




なので、これが初めての遭遇…というわけだ。






――――――――――――


―――――陶謙軍


陶謙「これは、これは………ありがたい」


劉備「いえ、当然のことです」


田楷「そうです。曹操は私情で兵を動かしている…
   それは良いことではありません。我らにはそれろ止めねばならない義務があります」


陶謙「うむ、そうだな。…ところで…この方は…」


P「…申し遅れました、俺は孔融軍大将のPと申します」


陶謙「おお、あなたがP殿か。噂は聞いている」


P「恐縮です」


陶謙「…それで、曹操軍とはどう当たるべきだと思われるか」


劉備「そうですな…一度野戦を仕掛け、その後籠城が良いかと」


田楷「…右に同じく」


陶謙「…戦地は」


P「………彭城」


陶謙「彭城か…しかし…」


P「彭城しかありません。それより先は軍を動かす前に落ちるでしょう」


陶謙「なんと…」


P「ですから、彭城しかないのです」


陶謙「………仕方ない、戦地は彭城とする」


劉備「先陣はこの私にお任せ下さい」


陶謙「うむ、頼りにしているぞ…」









                 曹 操 軍  vs  陶 謙 軍

                  150000       100000








後に、徐州大虐殺として知られる戦いが今、始まろうとしていた。



――――――――――――――


劉備「あの大将。若いのに中々気骨があるではないか」


関羽「ほう、興味深いですな」


張飛「大兄、名前はなんて言うんだ!?」



春香(…あれ?劉備さん達が何か話している………聞いちゃえっ!)



劉備「ああ、孔融軍大将のPという男だ」



春香(…………P…?えっ…?それってもしかして………プロデューサーさん…?)



関羽「…ああ、あの将か」


張飛「えっ、誰だ誰だ?」


関羽「ほれ、あの旗じゃ」


張飛「…ああ、あの旗の奴か」


劉備「聞けば、あの呂布配下の張遼という将の猛攻をよく凌いだとか…」


関羽「おお、文遠を抑えたか」


張飛「張遼って中兄の?」


関羽「うむ、前にも話しただろう。
   儂が河東にいた頃、武に優れた男がいたって」


張飛「ああー」


関羽「…それの攻撃を防ぐとは………面白い将だ」


劉備「…いい顔をしていたな」


関羽「おや、兄者?彼がほしいのですかな?」


劉備「ああ、欲しい。あのPという将が…欲しい」


張飛「へぇ…で、どれくらい強いんだ?」


劉備「話せば長くなると思うが―――――」


張飛「――――――へぇ、すげーじゃんかよ」



春香(…よし、戻ろう。…って、とっとっと…うわあああ!)ドンガラガッシャーン


劉備「おや、なにか音が聞こえたが…」


関羽「また、春香が転んだんでしょうか」


劉備「はっはっは、また転ぶか」


関羽「はっはっは」


―――――――――――


田楷「さて、真よ」


真「あっ、はい(やった!ようやく僕の出番!)」


田楷「今まで、教えたことを思い出せ」


真「…はい」


田楷「これから、戦争が始まる。
   …仁義のない、苛烈な戦争がな…」


真「えっ、それってどういう…」


田楷「父を殺された、曹操の怒りは計り知れない。
   もしかすると、一般人にまで影響が及ぶかも知れない」


真「そんな…」


田楷「だからこそ、俺たちだけでも曹操軍を食い止めなければならない」


真「…」


田楷「曹操は戦続きだ。じきに兵糧が尽きるはずだ。それまで持てば俺たちの勝ちだ。わかったな」


真「…はい!」


田楷「大変良い返事だ」


――――――――

曹操「………」


夏侯淵「……………」


曹仁「………」


曹洪「……………」


于禁「………」


楽進「…」


李典「……………」


曹操「……進むぞ」


一同「…はっ」


曹操「動けん兵は置いていけ」


夏侯淵「………」


―――――――――――――



陶謙「…あっという間に十数の城が落ちてしまった…すまぬ…すまぬ…!」


劉備「…」


田楷「…」


P「…陶謙殿」


陶謙「…なんじゃ、Pよ」


P「いえ…ただ、呂布の動きが気になっていまして…」


陶謙「なにゆえ、呂布を気にするのだ…?」


P「曹操の本拠はがら空きです。今、放浪している呂布が、そこに目を付けないはずがありません」


陶謙「…どう思う」


劉備「さすがにそこまでは…」


田楷「…だが、可能性はある」


劉備「可能性?」


田楷「ああ。可能性はある。ただし、呂布に参謀がいればの話だがな」


―――――――――

朱霊「…曹将軍。主、袁紹の援軍として参りました」


曹操「…朱霊か。うむ、存分に戦え」


朱霊「承知」



―――――――――




張昭「…もうここでは過ごせん…。ここから去るとしよう…」




――――――――――



鄭玄「さて、青州へ向かうとするかの…」



―――――――――――


諸葛亮「………えっ、徐州が?」



諸葛玄「ああ、曹操軍によって荒らされているらしい」



諸葛均「そんな…」



諸葛亮「…よくも大事な故郷を………曹操め…」

曹操「待機せよ」


曹操隊兵士「ハッ」


夏侯淵「なぜ待機するのですか」


曹操「気分だ気分」

―――――――――――


劉備「…進め」



劉備隊兵士「…」ザッザッ


関羽「しかし、曹操がこちらを待っているとはどういうことでしょう」


劉備「…さぁ、曹操の意図はわからん」


張飛「でもよー、不気味じゃねえか」


春香「確かに、よくわからない人は不気味ですよねー」


劉備「まあ、何をするのかがわからない。というのが一番怖いところだな」


田豫「…あの、すみません」


劉備「おお、どうしたのだ国譲」


田豫「…故郷の母が病気で倒れてしまいました。申し訳ありませんが…」


劉備「………孝道を踏み外すな。すぐにでも向かえ」


田豫「…劉備様…感謝致します…!」タッタッタ…


劉備「………惜しい人材をなくしたな」


――――――――


田楷「……………曹操、か…」


真「どうしたんですか、田楷将軍」


田楷「…いや、なんでもない」


真「?」


田楷「大丈夫だ。曹操は主に歩兵を率いているが、こちらは騎兵が主攻。
   …それより、騎射のほうはどうだ」


真「えーと、そうですね…まだ、難しいですが、ある程度は命中するようになりました」


田楷「(読み込みが早いな…)そうか」


―――――――――――


―――――――――――


P「………なんでこっちは一人なんだよ…」


孫邵「おい、忘れるな」


P「あ、すみません」


孫邵「いくら、俺が目立たないからってな…」


P「…すみません」


孫邵「…まあいいよ」


P「ふぁい…」



―――――――――――


曹操「…来たか」


夏侯淵「では…」


曹操「…うむ、攻撃開始」


夏侯淵「承知」


――――――――


劉備「…曹操隊があるな」


張飛「おっ、動いてきたぜ」


関羽「いよいよ、ですな」


劉備「…ああ」


――――――――


田楷「ふっ、幽州突騎を侮ってもらっては困る。全軍、騎射の準備を」



田楷隊兵士「…」ギギッ



田楷「―――――――放てぃ」



――――――――――――


P「田楷将軍が先に攻撃したか」


孫邵「しかし、なんという威力だ」


P「流石は公孫瓚の精兵です」


孫邵「うむ。だがしかし、こちらも負けてはいない」


P「ええ、丹陽での募兵は大変でしたよ…」


孫邵「…丹陽兵はとても勇猛だからな」


P「痛いほどわかりました」


孫邵「でも、劉備隊はその丹陽兵と幽州突騎…どちらも率いている」


P「陶謙から譲り受けたのでしょうか」


孫邵「おそらくはそうだろう」


P「ですが、曹操も並々ならぬ将です。
 厳しい戦いになるでしょう」


孫邵「…そうだな」


P(しかし、驚いた。飛ばされたのは俺だけじゃなかったのか…。
 春香に真。2人だけだが存在を確認できた。
 …まだ、見つかってないのも多いけど………)
 

P(…さて、俺はこれからどうするかな。
 孔融の恩は忘れたつもりはないけど、袁譚に攻められ終わるはずだ。
 そこまで残って、袁紹に降るか…孔融と共に曹操のもとへ逃げるか。
 あるいは、劉備と共に徐州へ居座るのか…)


P(孫邵についていくのもいいかもしれないかな…
 うん、そうしよう)


孫邵「どうした?ボーッとして」


P「えっあ、いやなんでもないです」


―――――――――――――



曹操「…むぅ。なかなかやるな」


曹純「…孟徳様!」


曹操「…おお、子和」


曹純「ここは、私と子孝殿に任せていただきたい!」


曹操「…うむ、わかった」


曹純「よし、じゃいくぞ!子孝殿!」ドドド


曹仁「合点!」ドドド


曹純「どけどけー!」


曹仁「牛金、お前もついてこい!!」


牛金「はっ!」


――――――――――

関羽「兄者、どういたす」


劉備「…騎兵を下げよ」


関羽「では、そのように」


劉備「うむ」



――――――――――――


そういや黒田カープ復帰か

21億蹴って4億を選ぶとは恐るべしカープ愛…


辛いさんもカープに復帰したしどうなってるんだこれ



なお、東出と栗原はいない模様


梵が辛うじて…だけど、1年目梵は凄かったよなぁ




まあ、関係ない話ですがね(


―――――――


田楷「馬鹿な…!…我が精兵が押されている…?」


真「田楷将軍!僕に、少し兵をください!」


田楷「兵を貸したとて何をするんだ」


真「そのまま突っ込みます!」


田楷「阿呆。それでは全滅する」


真「でも…でも!これしかないんです!どうか、僕を信じてください!」


田楷「………少しとは言わん。好きなだけ貸してやる」


真「…ありがとうございます!」タタタッ


田楷「…死ぬなよ、真。死ねば全てが水の泡になるぞ」


――――――――――


劉備「…そうだ」


関羽「まだ何か」


劉備「うむ。春香に兵法を教えているようだが、進捗はどうか」


関羽「兵法どころか、左伝も教えてますが?」


劉備「…変わらんな」


関羽「褒め言葉として受け取りましょう。」


張飛「でも、司馬法くらいは覚えたんじゃねえか?」


関羽「ただ…さすがに孫子・孫臏・呉子・尉繚子・六韜・司馬法………全て教えるのは酷かと思いますが」


劉備「…将来、我が軍の一翼を担う大器だ。そう、許子将が仰ったのだ」


関羽「許子将殿が…ならば、仕方ないことですな」


劉備「ま、批評家さんの考えは分からないがね」


張飛「でも酒が飲みたいって気持ちはわかるぞ」


劉備「それはお前だ、益徳」


張飛「そうだったな、がはは」

――――――――――――――


―――――――――

曹仁「…突っ込んでくるのは誰か」


曹純「わからん。だが、なかなかの手練のようだ」


曹仁「………」


曹純「戦いたいか?」


曹仁「ああ。武人の血が騒ぐ」


曹純「…殿は………冷静さを失っているし…うん、いいんじゃね?」


曹仁「よし、行ってくる」


曹純「おう、ちゃんと戻ってこいよ」


曹仁「うむ」



――――――――――――


真「思ったより、相手の兵も強くないや」


武官「虚をついたからです」


真「虚?」


武官「ええ、虚をついたからこそ指揮が行き届かないのです」


真「うーん、難しくてよくわかんないや」


武官「簡単に言えば、隙を突いたってことです」


真「じゃあ、隙を付けばいつもこう楽なんですか?」


武官「はい。しかし、毎回上手くいくわけじゃありません。
   毎回、そのように戦えば相手は必ず対策をして来るでしょう」


真「じゃあ、どうすればいいんですか?」


武官「真正面から突っ込むのも兵法の一つですよ」


真「あっ」


武官「そういうことです。
   虚をつかれないよう意識することでまた、虚が生まれるのです」


真「なるほどー。兵法って奥が深いや」


武官「…真様。敵将が突っ込んできました」


真「えぇっ!?」


武官「落ち着いてください」


真「落ち着いてって言われても…」


武官「………真様には、真様にしかできないことがあります」


真「…へ?」


武官「つまりは…真様は強い。そういうことです。これ以上は言いません」


真「………そうだね。うん、ありがとう」


武官「どういたしまして」


真「………よーし………
  敵将、どこにいるーーーーー!!!!!」


――――――――――――――

テキショー、ドコニイルー


曹仁「…ほう?………………うむ。
   ここじゃああ!!!!!この曹子孝が相手をしてやる!!!!
   光栄に思えぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええ!!!!」


―――――――――――――――

オモエェーーーーーーー


真「……曹仁!」



曹仁「おう!!」



真「僕が………菊地真が相手だ!」



曹仁「望むところよ!!」



真「いざ…」



曹仁「尋常に…」



「「勝負!!!」」


真(…流れで一騎打ちになったけど………)


曹仁「………」ゴゴゴゴ…


真(…なんて気迫…。僕なんかが相手になるのかなぁ…)


曹仁「…小僧、いつまで待たせる?」


真「なっ………!誰が小僧だ!!」ブゥン


曹仁「ふんっ、甘い!」ギィン!


真「こうなったらヤケだ!!!」ブゥン!ブゥン!


曹仁(…この歳でこれか。女にしては…いや、男でもこれほどの腕を持つのは少ない。
  ………面白い!!!)


曹仁「はっはっは………小僧!そんな風に力任せで振ると…!」ブン!


真「…っ!」


曹仁「…こうなるのだ!」ザシュッ


真(くっ、やっぱり強い…)


曹仁「………どうした?この程度か?」


真「…ぐっ」


曹仁「この程度の力で、自分は強い…って自慢か?
   フン、笑わせるな。その程度じゃ自分すら護れん。
   自分すら護れん奴が………仲間を護れる訳が無いだろうが!」


真「…」


曹仁「…少しは見所があると思っていたが…いやはや、ここまで惰弱とはな。
   さぞかし、小僧のお友達さんも…」


真「…馬鹿に…するな…」


曹仁(……………)


真「僕の―――――僕の仲間を馬鹿にするなぁ!!!!」


曹仁「だったら実力で示せぃ!
   俺はここにいる!その仲間とやらを馬鹿にされたくなけりゃあ、俺と相手をせい!
   どうした、小僧!!俺と戦うか!!俺から逃げるか!!!」


真「戦う!!」


曹仁「…!
  よく言った小僧!
  改めて、この曹子孝が相手をする!!」


―――――――――――

曹操「………あれはなんだ」


夏侯淵「菊地真、と言う者らしいです」


曹操「ほう…」


夏侯淵「…どうされましたか」


曹操「………いや、なんでもない」


夏侯淵「…そうですか」



―――――――――――――――


曹仁隊兵士A「すげえな、ありゃ」


曹仁隊兵士B「もう、何合打ってんだ」


曹仁隊兵士C「さぁな」


――――――――――――――


ギィン!!


曹仁「…………」ブゥン!


真「…!」ガギッ…ブン!


曹仁「………」ギン!


真「………はぁー!!」ブゥン!!


曹仁「ふっ」ギィン!


真「はぁ…はぁ……うぉおおおー!!!」ブンッ!


曹仁「………!!!」ドカァッ!


―――――――――――――――――――

曹仁隊兵士A「おい…曹仁将軍が押されてきてねえか」


曹仁隊兵士B「初めて見たくぁ…ここまで打ち合うのって」


曹仁隊兵士C「てかもう暗くなってきたな」


曹操「…典韋」


典韋「ここに」


曹操「退却の銅鑼を鳴らせ」


典韋「御意」


―――――――――――

ジャーンジャーン


曹仁「…チッ。退却か…」ダダッ


真「…あっ、待てっ!」


曹仁「待てと言われて待つ奴がいるかぁ!」


真「………逃げられた」



――――――――――――――


P「………被害はどれくらいですか」


孫邵「軽微だ」


P「…上出来です」


孫邵「うむ、もしかしたらこの戦い…勝てるやもしれん」


P「そうだといいですね」


孫邵「さて、俺らも戻るとするか」


――――――――――――――


劉備「益徳」


張飛「なんだ、大兄」


劉備「今日は一緒に飲もう」


張飛「えっ、大兄どうしたんだ急に」


関羽「うむ、今日は酒が美味く飲めそうだ」


張飛「…中兄。酒はいつでもうめーぞ」


関羽「益徳にとってはそうかもしれんがな」


劉備「‥うむ。今日はまだ始まったばかりだが手応えは掴めた」


関羽「…このままうまくいくといいのですが…」

今回はここまでにしようかな…



ちなみに>>1は雪歩が大好きです

まだ活躍してないけどね


活躍させるのは高順と共に歩兵隊率いてからって考えてるし…うん、ちかたない

―――――――――――

田楷「…まだ、戻ってこないか…」


田楷「………道に迷ってるやもしれんな。探すとしよう」




……………

田楷「真ー!どこだー!いたら返事をしろー!」


田楷「…ダメだ、返事が来ない」


田楷「…もしかして………いや、そんなことは考えちゃダメだよな」


田楷「それだったらちゃんと報告は入ってくるはずだし…」


田楷「おーい、まーこーとー!!!」


田楷「むむ…やっぱり返事がない……………む?誰か来t………真!」


武官「…」ドサッ


真「」zzz


田楷「…真?」


武官「田楷将軍…!」ブワッ


田楷「おい、真に何があった」


武官「実は………実は…!残念ながら…、その…」グズッ


田楷「…おい、まさか…」


武官「…疲れて眠ってるだけですよ」ニコリ


田楷「………………?」


武官「いえ、ですから…疲れて眠ってると言ってるのです」マガオ


真「んん……もうたべりゃりぇない…」zzz


田楷「んもう…俺にこんなに心配させおって」


―――――――――――――

その頃―――幽州。



公孫瓚と劉虞は、北方異民族対策について対立していた。


劉虞は懐柔策を主張し、公孫瓚は討伐すべきと主張。



かねてより、劉虞は公孫瓚を攻めようと考えていたが魏攸が諌め思い止まる。



…のだが、193年に魏攸が病死する。


これにより、劉虞を止める者はいなくなりついに、公孫瓚への怒りが限界へと達する。



公孫瓚を攻めるため、異民族なども糾合しその数十数万もの大軍を集めた。




―――そして、劉虞はついに公孫瓚を攻撃する。





―――――――――――


劉虞「―――――――ははは…」



負けた。



劉虞は負けたのだ。



戦い方がまずかった。



劉虞は優しすぎたのである。



優しすぎた故に、負けた。



「余人を死なせてはならない。斬るのは公孫伯珪ただ一人のみ」



その結果篭城する公孫瓚を攻めあぐね、その隙に公孫瓚が劉虞の陣に火攻めを仕掛け、散々に打ち破った。



そして、捕らえられた。


多くの人民は、劉虞を助命を祈願した。



しかし公孫瓚は、



「皇帝になれるほどの人物なら、雨を降らせることができるであろう」



と、強引な要求をする。



当然、雨が降ることはなく劉虞は処刑される。










――――――しかし、公孫瓚は気づかなかった。












これから、自らも滅亡の道をたどっていくということを――――――。



―――――――――


徐州―――



そんな時、一つの知らせが届いた。



曹操「なにっ!?」


夏侯淵「呂布が…反乱!?」


曹仁「陳宮や張邈、張超らも加担だと!?」


曹操「っ〜〜〜」


夏侯淵「もう、これ以上は戦えません。陶謙とは…その…」


曹操「わかってる。停戦する。…とりあえず、この木簡を陶謙へ届けよ」


夏侯淵「はっ。…お前、これを陶謙のもとへ」


文官「承知」





――――――――


陶謙「おお…それは、是非もなし…」


曹操「それではこれにて失礼する」


陶謙「ええ、こちらこそ…」


劉備「陶謙殿?」


陶謙「全軍に伝えよ。曹軍を追ってはならぬとな」


劉備「…腑に落ちません」


陶謙「わざわざ危険を冒す必要はない」


劉備「…そうですか」


――――――――


曹操は、陶謙と停戦すると直ちに西進した。



曹操が戻ってきた時には、曹操軍の城は僅か3城しかなかった。



そのほとんどが呂布軍に呼応したのである。


―――――――――


夏侯惇「ええい、孟徳はまだか!」


荀彧「…さすがに、まだこちらも余力はあるのですが…」


程立「厳しいところじゃのう…」


夏侯惇「残ってる城は鄄城、范、東阿だけか…」


程立「東阿は危うい。だが、一人見所のある奴がよく抑えていての」


郭嘉「ほう?」


韓浩「ああ、彼ですか」


夏侯惇「その者の名を」


韓浩「おそらくは棗祗という者かと」


郭嘉「誰だ?」


荀彧「………仲徳殿」


程立「…だが、時間の問題じゃ。もうすぐ曹操様が戻ってくるはずなのじゃが…」


郭嘉「時間が惜しいな」


夏侯惇「では、俺は鄄城に戻るとする」


韓浩「それでは、これにて」


程立「…儂も東阿へ戻ろう」


荀彧「お気を付けて」


郭嘉「………曹操様だ」


荀彧「おお、戻ってきてくれた!」


郭嘉「開門だ!開門だ!」




―――――――――――――


曹操「―――なんと。残ってるのは3城だけとは…」


郭嘉「…ま、仕方ないでしょう」


荀彧「ですが、諦めてはなりませぬ」


曹操「うむ、早速軍勢を集め反撃に移るとしよう」


――――――――


高順「我らも加勢致す」


呂布「………お前は?」


高順「高順と申す。武芸には自信があります故、どうか…」


呂布「おう、いいぞ。拒否する理由はない」


高順「…ありがたき幸せ」


呂布「うむ」


高順「…然らば」


陳宮「………残りは鄄城、范、東阿の3城です。東阿は私が攻めます故、呂布将軍には鄄城と范を攻めていただきたい」


呂布「陳宮」


陳宮「はっ」


呂布「曹操はまだか」


陳宮「おそらくは、もうそろそろ戻ってくる頃合いかと」


呂布「ふはは。曹操と戦うのが楽しみで仕方ない」


陳宮「…曹操など、恐るるに足りませぬ」


張邈「そうですとも」


呂布「おお、張邈」


張邈「呂布将軍のお力であれば、曹操なんぞいともたやすく倒せましょうぞ」


呂布「ははは、それはいい」


張遼「ですが、相手がどうであろうとも侮ってはなりますまい」


呂布「張遼の言うことも正しいな」


陳宮「そこで、私に策がございます」


呂布「…言わずともよい。陳宮のことだ、もう手は打ってあるのだろう」


陳宮「左様」


呂布「うむうむ、期待しているぞ陳宮」


陳宮「お任せあれ…」


魏続「…」


魏越「どうされた」


魏続「おお、魏越殿」


成廉「俺もいるのだが」


魏続「成廉殿まで…」


魏越「何か、浮かなそうな顔だな」


魏続「ええ…」


成廉「言ってみろ。気が楽になるやもしれんぞ」


魏続「…俺にできることってなんでしょうか」


魏越「ふぅむ…」


成廉「そんなもの決まってる。お前も武人だ。俺が認めた男なんだからしっかりしてくれ」


魏続「そう言われましても…武は張遼殿に負けますし…陳宮殿が呂布様に近いですし…」


魏越「なんだ?妬いてるのか?」


魏続「や、妬いてなんか!」


成廉「はっはっは」


魏越「冗談に決まってるだろう」


魏続「…もう、茶化さないでください…」


魏越「まあ、なんだ…。ちゃんと功績を挙げれば呂布様もしっかり見てくれるさ」


魏続「そう…ですよね」


成廉「そうだ。俺らみたいに…なんてのは難しいとは思うが、まあ普通に首級をたくさん上げりゃいいんだよ」


魏続「…ありがとうございます。悩みが晴れた次第です」


――――――――


雪歩「はうぅ…」


張遼「…雪歩殿?どうなされた」


雪歩「あ、張遼さん…」


張遼「………やはり、あれか?」


雪歩「そうですぅ…」


張遼「…先程の戦、見ていたが雪歩殿の用兵も非常に巧みになってきている」


雪歩「………で、でも…やっぱり…」


張遼「気持ちはわかる。だが、これは戦争なのだ」


雪歩「どうしても…やらなくちゃ、ダメなんですか?」


張遼「…ああ。全て交渉で終わるのならこの世に戦争なぞ起きないだろう。
   結局、人は狡猾だ。狡猾だからこそ戦争をやめられんのだ」


雪歩「…」


張遼「戦を止める方法は、戦に勝つ。これしかないのだ…わかってくれ」


雪歩「そう…ですよね」


張遼「…しかし、だ」


雪歩「…?」


張遼「その気持ちは大切だ。
   人を思いやる心は、掛け替えのない財産なのだ。
   それを、忘れないでほしい」


雪歩「はい」


張遼「うむ、いい眼をしている。
   明日は早いから、早く寝たほうが良いぞ」


雪歩「はい!
   あ、あの…張遼さん!」


張遼「…」


雪歩「私、頑張ります!
   ですので…張遼さんも一緒に頑張りましょう!」キュッ


張遼「…うむ」


―――――――――――


張遼「高順殿」


高順「…何か」


張遼「以前、高順殿は武芸に自信ありと言っていましたな」


高順「うむ」


張遼「よければ、手合わせを願いたい」


高順「…わかった」



………………


張遼「高順殿…強いですな…」


高順「張遼殿も中々」


張遼「ははは、ありがとう」


高順「…どういたしまして」


張遼「それではまた明日」


高順「いい夢を」


――――――――――――――



――――――――――――


曹操「準備はできたか」


荀彧「はい、いつでも出陣可能です」


曹操「やられっ放しでやられる訳にはいかん。これより、呂布軍を叩く」


荀彧「はっ」



――――――――――――


伝令「急報!」


呂布「何事か」


伝令「曹操軍が出てきました!」


呂布「数は」


伝令「およそ3万程度かと」


呂布「そうか、さがれ」


伝令「はっ」


呂布「…いくぞ、お前ら」


「「「応!!」」


――――――――――――


           濮  陽  の  戦  い

       
    
           曹 操 軍 vs 呂 布 軍

            30000     100000



―――――――――――



―――その頃、巴


甘寧「…荊州へ向かうとするか」


手下A「へい、親分!」


手下B「わかりやした!」


手下C「ところで親分、娘はどうしやす?」


甘寧「どの道、益州には居られん。連れていく」


手下C「あいわかった!」


甘寧「おい、響」


響「何さー?」


甘寧「これから、荊州へ向かう。お前も一緒に来い」


響「うん!自分も行くぞー!」


甘寧「…そうか。じゃ、出発するとしよう。おい、行くぞお前ら!」







………響は甘寧の元にいるようです。




――――――――――――――




――――――――――――――

同じくその頃――――郿



韓遂「なに?」


馬騰「だから、これから長安を攻める」


韓遂「なんでだ?」


馬騰「気が変わったのだ」


韓遂「…そうか。まぁいい。ワシも付き合う」


馬騰「韓遂殿も付いてきてくれるとは…ありがたい」


韓遂「………閻行」


閻行「ここに」


韓遂「留守の間、護衛、頼んだぞ」


閻行「はっ」


馬騰「如月千早…だっけか?」


韓遂「ああ、そうだ」


馬騰「連れて行かないのか」


韓遂「まだ早いだろ」


馬騰「…そうか」


韓遂「でも、お前にも三浦とかいう女がいるではないか」


馬騰「…ああ…あれは見ていて、頭が痛くなってくる」


韓遂「そうなのか?」


馬騰「どうやったら、あんな道に迷うんだ…」


韓遂「治らんか」


馬騰「どんな妖術であろうとも治すことはできんだろう」


韓遂「それもそうだ。よし、英!」


成公英「はいっ」


韓遂「そろそろ長安へ向かうぞ。お前はワシについてこい」


成公英「はっ!」

今のところ、存在が確認されてるのは…


P→孔融(孫邵)

春香→劉備

真→公孫瓚

美希→孫策(孫策はまだ登場してないけど)

雪歩→呂布

伊織→袁紹

響→(甘寧)

あずさ→馬騰

千早→韓遂



そして未登場が

やよい・律子・亜美・真美・貴音・小鳥

ですね。



一応、未登場組の所在だけいいますと、


やよいは漢中にいます。

鬼卒達はやよいに癒される日々を送っているようです。羨ましい。

でもまだ出番は当分無いです。



律子は戦乱を避け、遼州にいます。

どうやら、管寧や邴原と仲が良くなっているそうです。

こちらも出番は(ry



貴音はなぜか山越にいます。面妖な…。

孫策が江東を制覇したあたりで出てきます。



小鳥は李傕の元にいます。

なんでも、李傕×郭汜やら張繍×賈詡やら言っているようです。

これはもうすぐ出てきます。



そして亜美真美ですが…。

水鏡先生のもとにいます。

曰く、「学校の授業より楽しい」だそうです。




あと最後に…美希の隠れた才云々につきましては…

周あふぅの風って感じです。ぶっちゃけそれだけです(意味不明)。

でも、それなら楊奉でもいいじゃないかと思うわけですが、陽州は後に米作りが盛んになりますので…ね?

…お目汚しすみませんでした。


9時あたりから更新再開します。



唐突ですが、>>1の好きなアイマス曲は



THE IDOLM@STER

エージェント夜を往く

魔法をかけて!

私はアイドル♥

GO MY WAY!!

まっすぐ

ふるふるフューチャー☆

キラメキラリ

Kosmos, Cosmos

自分REST@RT

inferno

マリオネットの心

乙女よ大志を抱け!!

ALRIGHT*

自転車

黎明スターライン

あの日のナミダ



です。


好きな曲が多くて困るけど、三国志だって好きな武将多いしそこまで変わらないよね(言い訳)


――――――――

李傕「馬騰らが攻めてきた?」


郭汜「ああ、そうらしい」


李傕「チッ、せっかく恩を売ったというのに仇で返すつもりか」


郭汜「だが、李傕」


李傕「なんだ」


郭汜「馬騰や韓遂はそういう男ではないか」


李傕「…確かにな」


郭汜「まあよい。羌族を従えているようだが、少なからず韓遂に不満があるものがいるやもしれん」


李傕「………いや、羌族はたとえ従えようとしても、必ず背くであろう」


郭汜「あー…確かに」


李傕「…じゃ、戦うか」


郭汜「おうよ」


李傕「…郭汜」


郭汜「ん?」


李傕「一緒に、戦おう」


郭汜「言われなくてもそうするつもりだ」


ピヨー!


「「…」」


李傕「またあの鳥か」


郭汜「…本当に仕方がないなぁ」



「李傕×郭汜で1ヶ月は戦えるピヨ!」


李傕「…小鳥、うるさい」


小鳥「ピヨ…」


李傕「…賈詡よ」


賈詡「策は既に」


李傕「ほう?」


賈詡「反間計にございます」


李傕「…ふむ」


賈詡「馬騰は韓遂のことをどう思っているかは存じませぬ。
   ですが、韓遂からしてみては馬騰はいい迷惑なはず。
   それゆえ、二人を仲違いさせるのです。
   二人が反目し合えば、李車騎将軍様は兵を失わずに勝てるでしょう」


李傕「素晴らしい策だ。直ちに取り計られ」


賈詡「それでは…」


郭汜「…李傕」


李傕「なんだ郭汜?」


郭汜「やはり…賈詡は危険だ。いずれ実権を奪われるやもしれん」


李傕「むむむ…そうだな」


郭汜「この戦が終わった後、体よく追放するのが上策かと」


李傕「…翌年、そうしよう」


郭汜「うむ、それがいい」


李傕「…さて……………馬騰らがどうなるか見ものだわい」




小鳥(史実的にだと、確かここで馬騰らが敗れるはず。
  それで、益州の方が劉焉が死んで劉璋が家督を継ぐ…。
  えーっとそれで…うーん…献帝は来年洛陽へ逃げるし…。
  そうね、許へ向かいましょう!
  曹操×夏侯惇………曹操×郭嘉………
  
  みwなwぎwっwてwきwたwww)




―――――――


韓遂「これは………ふむ、我らの仲を陥れようという魂胆か」


成公英「韓遂様、どういたしますか」


韓遂「別にどうもせんよ」


成公英「馬騰は、韓遂様より賢くないゆえこの偽りの文を信じてしまうやもしれませぬ」


韓遂「…いいのだ。元より、馬家と仲良くする必要はないのだ」


成公英「わかりました。そこまで仰られるのならば…」


韓遂「で、馬騰は…どうした」


成公英「存じませぬ」


韓遂「………ふむ」


成公英「帰りますか?」


韓遂「帰る。後、軍を休める」


成公英「はっ」


韓遂「…さて、どうなるかの…」


―――――――――――――


馬騰「…ふんっ」グシャ


龐悳「馬将軍…これは…」


馬騰「まさか韓遂の奴がそこまで酷いとは思わなかったわ!」


龐悳「あの…ですからこれは…」


馬騰「あぁー、イライラする。帰るわ」


馬超「帰るのですか?」


馬騰「韓遂が助力しないなら無理だ。独力ではなおさら無理に決まってる」


馬超「そうですか…(参考にしておこう…)」


馬休「んじゃあ」


馬鉄「帰りますかね」


馬騰「………韓遂、許せん!」


――――――――

成公英「韓遂様!馬騰が攻めてきました!」


韓遂「やはりな」


成公英「…劉焉に援軍を求めましょうか」


韓遂「………いや、劉焉は来ないだろう」


成公英「なぜです」


韓遂「劉焉の子、3人が長安にて処刑された」


成公英「!」


韓遂「つまり、劉焉にはもう余裕がない。
   更に、だ。落雷によって綿竹が消失し成都へ移ったと聞く」


成公英「それは…」


韓遂「もうじき、益州に乱が起こるであろう」


成公英「…なるほど。では…」


韓遂「羌族も無理だ」


成公英「なぜですか!?羌族は韓遂様を…!」


韓遂「確かに、ワシを信用しているだろう。
   だが………まず、距離という点を踏まえてだ」


成公英「…」


韓遂「英の読みも間違ってはいない。
   しかし、まだまだ青いのう」


成公英「申し訳ありませぬ」


韓遂「馬騰の攻撃にはおそらく耐えられんであろう。
   負けるべくして負ける。
   負け方が大事なのだ」


成公英「勝つには…?」


韓遂「いや、勝てんよ。
   確かに、ワシらの兵は羌族を取り込み勇猛である。
   …のだが、それがいけないのだ」



成公英「どういう意味でしょう」


韓遂「ようは、自らの強さに飢えている、というところだ。
   事実、我らの軍は官軍に連戦連勝したではないか」


成公英「…そういうことでしたか」


韓遂「戦うならば、狄道を経由して…金城…かのぅ」


成公英「金城…懐かしいですな」


韓遂「うむ、あの時『韓約』が死に『韓遂』が生まれたのだ」

※韓遂の元の名は韓約です(後漢書参照)


成公英「そして我らの挙兵の地ですな」


韓遂「あの時は家族を質にされてたから乗り気ではなかったのだが…」


成公英「しかし、あれは義侠の挙兵でした」


韓遂「そう言えば聞こえがよくなるからな。
   だが、結局は反乱の兵よ」


成公英「文字通り『反乱』をしたのは王国、宋建、北宮伯玉、李文侯でした」


韓遂「またこの時、辺允が辺章と名を改めた」


成公英「あの時はいい男だったのですが」


韓遂「結局は欲に走った愚者よ」


成公英「全くです。韓遂様を見習ってほしい」


韓遂「………懐かしい話もこれまでのようだ」


成公英「そのようですね」


韓遂「とにかく逃げるぞ英!」


成公英「ハッ、どこまでも!」











そういえば蒼天航路の成公英好きだったなぁ

―――――――――――――

193年―――寿春


袁術「玉璽だと?」


孫策「その通りでございます」


袁術「うむ。いいだろう、兵を貸してやる」


孫策「…ありがとうございます」


袁術「なになに、いいってことよ」



孫策が、江東にて挙兵する。


孫策…彼は後に江東の小覇王と呼ばれる。


袁術は彼の才覚を知っていたのだろうか。


否。それはないだろう。


才覚に気づいていたなら孫策を「玉璽渡しただけの男」とは見做さないはずだ。


袁術には救いのない話が多い。


しかしこの193年には、とあるエピソードがある。


―――陸績という6歳の子供がいた。


陸績は袁術の下にいた時、食事として出されいた蜜柑を母親に食べさせたいと思い、それを隠し持ち帰ろうとした。


一礼して退出しようとした矢先、袖から蜜柑が転げ落ちる。


これに対し袁術は


袁術「なぜ盗人の真似をするのか?」


と聞いたところ、


陸績「素晴らしい蜜柑でしたので持ち帰り、母に食べさせてあげたかったのです」


と返す。


これを聞き袁術は陸績の聡明さに感嘆した―――。


演義では赤壁の戦いの際、諸葛亮に、


諸葛亮「ガキん時、蜜柑盗んだのに何言ってんのこいつwwwwwww」


とからかった上で論破される。


…諸葛亮は孝をわかってない無知だな。


――――――――――


―――194年、襄陽


甘寧「…ここが襄陽か」


手下A「へー、聞いたところとは随分違うじゃねえか」


手下B「もっと俺たちみたいのが多いと思ってたわ」


手下C「ねーねー、腹減ったー」グー


甘寧「確かによく治められてる。
   これだけでも劉表は優秀、といってもいいだろう。
   …急ぐぞ、江夏へ向かう」


響「えぇー…まだ歩くのかー?」


甘寧「完璧ならこれくらい歩けなくちゃなー?」


手下A「そうっすね」


手下B「この程度でへばっちゃダメダメっすわ」


手下C「そんなことより腹減ったんだがー」


手下D「ちくわ大明神」


手下B「うっせえ、そこで草でも食ってろ」


手下A「誰だ今の」


甘寧(ちくわ大明神ってなんだ?)

――――――――

―――易京


袁紹「………」


顔良「………」


文醜「………」


麴義「うおりゃああああああ!!!死ね死ね死ね死ねェェェェエエエ!!!」ドドドドドドドダダダダダダダ


袁紹「…つ、強い…」


顔良「………アイツ、俺らより強くないか?」


文醜「………悔しいが認めよう」


伊織「はぁ…。何やってんのよアンタ達」


袁紹「む、伊織か」


伊織「あんなのただ滅茶苦茶に弓を撃ってるだけじゃない」


顔良「それができねえんだよ」


文醜「…おまけに騎兵の扱いにも慣れているのだ」


袁紹「涼州出身だからこそであるな」


伊織(…ダメだ、この君主たち。早く見限りましょ)


袁紹「1年2年で勝敗が決しなくても10年後に勝てばそれで良いのだ」


田豊「いや、それは無理があるかと…」


袁紹「黙らっしゃい!」


田豊「…」


袁紹「田豊。次、言ったら舌をぶち抜くぞ」


田豊「…」ササッ


袁紹「フン、目障りな奴だ」


伊織(…でも、どこに行けばいいのかしら?
  今、中原最強は間違いなくこの袁紹軍のはずよね?
  どこか、見所のある将はいないかしら?)チラッ


張郃「…殿」


袁紹「張郃、何だ」


張郃「…密偵より―――お読みくだされ」


袁紹「……………そうか」


張郃「…」


袁紹「張郃」


張郃「はっ」


袁紹「早くこの戦を終わらせるぞ」


張郃「…どのように」


袁紹「それを今から考えるのだ」


張郃「…御意」


袁紹(フン、降将が…イキがりおって)


郭図「ファミチキください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


袁紹「いきなりでけぇ声あげんなよ
   うるせぇよ」


郭図(ファミチキください)


袁紹(こいつ直接脳内に…!)


郭図「冗談です。気になさらぬよう」


袁紹「お前の冗談ほど恐ろしいものはないわ」


郭図「えっ」


袁紹「え」


――――――――――





小鳥「…」ハァハァ…


衛兵「………」


小鳥「…!」ビクッ


衛兵「…どちら様ですか?」


小鳥「…ここは許、ですよね…?」


衛兵「ええ、まあそうなりますね。
   近々、曹将軍様がこちらに本拠を移すそうなんです」


小鳥(早く来すぎたかしら…
  ううん、ダメよ小鳥!
  きっと、これから素晴らしい世界に満ち溢れていk…)


衛兵「…………まあ、理由はどうなのかは知りませんが。
   一応、念のために…」


小鳥「あ、はい。なんでs…」


衛兵「………」スッ…


小鳥「んっ…(え…?触られて…?)」


衛兵「…………………いいでしょう」


小鳥(もしかしてこれって…)ゾクゾク


衛兵「武器らしきものは見当たりませんでしたし」


小鳥「って、そっちかーい!」


衛兵「…??」


―――――――――


濮陽



呂布「…雑魚が」


曹操軍兵士「ひでぶ!」



曹操「…ほうほう。間近で見るとやはり強いな呂布は」


郭嘉「欲しいですか?」


曹操「ああ…欲しい」


郭嘉「………」


曹操「ん…?どうしたんだ奉孝」


郭嘉「………あそこ…女将です」


曹操「…なるほど」


郭嘉「サイズは…?上から…81・56・81か…。うん、俺の好みっす」


曹操「…キャラ変わってね?」


郭嘉「いや、殿もキャラ変わってますって」


曹操「……………!」ティン


郭嘉「どうかしましt」


曹操「…何故かは知らんが、詩人としての血が疼く」


郭嘉「おやおや?厨二病ですか?」


曹操「高二病の間違いだ」


郭嘉「つまり…」


曹操「心はいつも17歳、曹孟徳です」キリッ


郭嘉「いや、某動画のネタやるなし」


曹操「俺…気づいたんだ」


郭嘉「何がすっか」


曹操「あんなキャラは飽きた!もう俺は俺らしく生きると決めた!」


郭嘉「カッコ悪い生き方っすね」

曹操「カッコいい生き方と訂正しろ。
   訂正しなけりゃ殺す」


郭嘉「訂正したら?」


曹操「殺す」


郭嘉「デスヨネー」


曹操「さぁ、はよ選べ」


郭嘉「…先手必勝!」バシーン


曹操「ムッ、誰だ叩いたの!」


夏侯惇「…俺だが」


曹操「お…元譲いたのか…」


夏侯惇「そろそろ軍議の時間だろう」


曹操「軍議なんて適当に進めればいいじゃん」


夏侯惇「…孟徳。どうしたんだ一体…。何が、孟徳をそこまで変えてしまったんだ…」


曹操「いや、あの…」


夏侯惇「ん?」


曹操「素ですけど」


夏侯惇「ああ、知ってる」


曹操「否定しろよ」


夏侯惇「否定したところで何を言うかはわかってる」


曹操「チッ、つまんねー奴だ」


夏侯惇「 そ ろ そ ろ い い 加 減 に し ろ 」
 

曹操「」


――――――――


高順「…そろそろ、頃合か」


張遼「その通りですな」


高順「萩原雪歩殿」


雪歩「…」


高順「実戦に勝る経験はありませんぞ」


雪歩「は、はいぃ…」


高順(……………まあ、こんな経験はしたくないものだろうが…。
  今は乱世。戦があることは仕方ないことだろう。
  …私は出世には興味ないが、武人として戦えることに喜びを持たねばな…)


張遼「…今回は、我らは歩兵が主体となる。
   騎兵は呂布様に多く割かれたし仕方ないだろう。
   つまり、歩兵同士の戦闘となる。
   この場合、どうすれば有利になるか…。
   雪歩殿に聞こう。どう戦えばこの戦いが有利になるかを」


雪歩「え、えっと…
   とりあえず一度戦ってわざと負けて、その際軍の退路に落とし穴を作って…」


張遼「…雪歩殿にお願いする」


雪歩「は、はい。なんでしょうか…?」


張遼「工作兵1000で、落とし穴を掘ってもらいたい」


雪歩「わ、わかりましたぁ…」


張遼「そのあとの展開はどうするか」


高順「埋めるべきであろう」


張遼「人を埋めるなど、長平や鉅鹿のようなものではないか」


高順「…火を」


張遼「それでいくか」

今思ったけどフェアリー組を魏に置いてたら

美希→兵糧横領(ただし処刑されるのは王垢)

響→曹仲と象ネタ

貴音→許褚「おっ月様はぜったいにいっこじゃねぇーぞぉ」

このネタができたはずだわ



やったところで何も変わらないけど


――――――


高順「―――続けよ」


高順隊兵士「はっ」


張遼「…やはり弱いな」


高順「本拠を取られた上に戦続き。
   おまけに兵糧の蓄えも少ないと聞く」


張遼「なるほど。
   それならば納得です」


高順「しかしここからの戦、長引きそうな気がするのだ」


張遼「…ですな。
   ………その時に笑っているのは殿でしょうか、曹操でしょうか」


高順「………さあ、どうだろう」


張遼「おや?
   明言はしないのですか?」


高順「俺はあくまで陳宮に宣られただけだ。
   それに仕えて月も経たない。
   何故、呂布様の力量を知ることができる」


張遼「…そうですな」


高順「しかし、侮れぬのは韓浩という男よ」


張遼「…ああ、あの男ですか」


高順「あれほどの風格を持った男はそうはいない」


張遼「一度、夏侯惇を虜にしたことがあるのですが…」


高順「?」


張遼「その際、夏侯惇を脱出させたのが韓浩というものなのです。
   武勇に長け、謀略にも長ける恐ろしい男です」


高順「義士である」


張遼「ええ、真に」



――――――


周瑜「伯符様」


孫策「おお、どうした公瑾?」


周瑜「我が軍は兵糧が不足しており、とてもではありませんが兵を養えきれないでしょう」


孫策「当てはあるのか?」


周瑜「魯粛、字を子敬という者があります。
   この者に頼みましょう」


孫策「いいだろう」


周瑜「では、訪ねてゆきます」




………………


周瑜「…すみません」


家宰「はい、用件をどうぞ」


周瑜「魯子敬なる者に会いたいのですが…」


家宰「わかりました。
   ご案内しましょう」


……………


魯粛「私が魯子敬です。
   周公瑾殿?一体何があってこちらに?」


周瑜「我が軍は資金や兵糧が不足しておりますゆえ、どうか援助を…」


魯粛「―――いいでしょう。
   では、この倉にある米をすべて差しあげましょう」


周瑜「えっ!?」


魯粛「おや、不足ですか?」


周瑜「いえいえ、十分でござる!
   魯子敬殿、感謝致します」タタタ





魯粛「………中々の気骨がある、な。
   まだまだ、天下は解らぬか」


孫策「…公瑾よ」


周瑜「はっ」


孫策「その米はどうしたのか?
   もしや盗んだのではあるまいな?」


周瑜「いえいえ。そんなことはありません。
   魯子敬殿から、こんな大量の米を頂きました」


孫策「………ふむ」


周瑜「調べたところ、魯子敬殿は若い頃『狂児』といわれていたようです」


孫策「狂児?」


周瑜「ええ」


孫策「…続けろ」


周瑜「兵法や軍事訓練に力を入れていたとか」


孫策「面白い男だな」


周瑜「…そうですな」


孫策「もしかしたらそう遠くないうちにまた会えるかもしれん」


周瑜「それを願うばかりでございます…」



―――――――――――――


魯粛「袁術から?」


家宰「はい、そうです」


魯粛「………仕方ない、受けよう」


家宰「では、諾と返していきますね」


魯粛(…まあ、政務の練習と思えば良いのだ。
  焦る必要はない)

実際、時代としてはこの辺が面白いんだろうけど



だからこそ書きづらかったり…


気持ち、240年以降の方が書きやすいんですが知名度低いし…




ていうかどのあたりで終わらせればいいんだろう


正史&演義ペースじゃ280年までやらないといけないということに(



宮城谷三国志みたいな感じで蜀の滅亡まで〜だとせっかくの陸羊が出ないことになる…



まあ、夏侯覇が亡命した時に羊祜は出てくるだけだろうけど、陸抗は諸葛誕などの件で出番多いしなぁ





無難に蒼天ルートが一番かな?



あるいはオチとして左慈や管輅あたりを使うという手も?


―――――――――――


曹操「…罠くさいな」


夏侯惇「どうするのだ孟徳」


曹操「迂路を取れ」


夏侯惇「御意」



―――――――――――


張遼「うまく、避けられたようですな」


高順「ならば次の一手を打つのみ」


張遼「あるのですか?」


高順「武人のやるべきことは一つであろう」


張遼「…ですな」


高順「いくぞ、張遼」


張遼「うむ」


高順「…だが、雪歩殿はどうする」


張遼「………曹性殿」


曹性「ここに」


張遼「雪歩殿を任せたいのですが」


曹性「お任せあれ」


張遼「多謝」


―――――――――――――


麴義「ハハハ!!!誰も我が軍の快進撃を阻むことは出来まい!!!!!」


袁紹「むぅ…」


顔良「こうも活躍されると我らの出る幕がありませぬ」


文醜「つまらないですなぁ



………………


公孫瓚「ああ、袁紹のもとにこのような将がいるとは…」


田豫「…公孫将軍」


公孫瓚「田豫、どうしたのだ」


田豫「今こそ、趙雲を使うべきかと」


公孫瓚「ううむ。…わかった」


田豫「…はっ」



田豫は母が病に倒れたと聞き、劉備軍から去った。


母の死を見届けると、公孫瓚に登用される。


田豫はこれを受ける。







…………………




王門「………頃合だな。これより、我が隊は袁紹軍へと寝返る!」



奥村が人的補償…だと…嘘だろ…?




守備もいいし打撃も期待できる貴重な選手だったのに






ヤクルトの打者育成はガチだから化けるだろうなぁ




5年後のセカンドは奥村と予想してたのにとんだ計算違いだわ


田豫「寝返っただと…?」


王門「HAHAHA!時勢を読めない間抜けに理解できるわけないであろう!」


田豫「時勢を読めてないのはあなたの方だと思うのですが」


王門「んだと!?」


田豫「…まあ、ここはひとつ。
   貴公が袁紹へと寝返ったのは正当な理由があると思っていたのですが…少々、買い被っていたようですね。
   今あなたがここへと攻め入るならば、貴公はただ、乱を好む人に過ぎないということになりましょう」


王門「むっ」



田豫「結局、貴公はただの乱暴者だったようです」



王門「戯言を申すな」



田豫「ほう、これが戯言と?」



王門「お前に言うても分からぬであろう」



田豫「小人の考えなど分かりとうないですね」



王門「っ〜〜〜!!!」



田豫「匹夫でも恥じ入るものなのに貴公は恥じ入っていない。
   匹夫以下ですな」



王門「む?この俺が匹夫以下と?」



田豫「左様」



王門「…俺の負けだな。
   帰るとしよう」


田豫「…やれやれ」


趙雲「よいのですか?」


田豫「おお、趙子龍殿」


趙雲「あなたの働きかけにより、明日より出陣できること感謝致す」


田豫「いえいえ、ただ趙子龍殿のお力が必要だと思っただけですので」


趙雲「では、そう受け取っておきましょう」


田豫「ご武運を」


趙雲「こちらこそ」




…………………


公孫瓚「…む?おお、真か」


真「あ、公孫将軍…」


公孫瓚「どうしてここに来たのだ」


真「いえ、その…田楷さんからここに来るように言われて…」


公孫瓚「…なるほどな」


真「ですので勝手ながら…」


公孫瓚「よいよい。むしろ来てくれたことを嬉しく思う」


真「え?」


公孫瓚「頭数が少なくて困っていたところだ。
    おお、そうだ。我が白馬陣の一旅(※500人程度)を貸そう」


真「いいんですか!?」


公孫瓚「うむ。いいのだ」


真「あ、ありがとうございます公孫将軍!」


公孫瓚「期待しておるぞ?」


公孫瓚(うむ、田楷に青州を任して正解だったわい。
   にしても、玄徳…お前は一体何を考えているのだ…)


――――――――――――――


劉焉「…もう、ワシは死ぬのか…」


劉璋「父上…」


劉焉「嗚呼…範、誕…。
   不甲斐ない父を許してくれ…」


劉瑁「…」


劉焉「………」


劉瑁「…父上?」


劉焉「瑁。璋を頼むぞ…」


劉瑁「はい」


劉焉「璋…。瑁を見習い、強い男になれ」


劉璋「は…。兄君を見習います…」


劉焉「…うむ、益州を任せたぞ…………。」


劉璋「…ち、父上!」


劉瑁「父上…!」



194年、劉焉死す。




その報を聞いた漢中の張魯は、劉璋に与せずと表し、以後敵対することとなる…。


曹操「密偵に探らせた結果、やはり罠があったそうだ」


夏侯惇「!」


曹操「まあ、敵さんも並程度の頭はあるってことだ」


郭嘉「どうしますか?」


荀彧「持久戦では共倒れも必至…」


程立「今、考えられる策も決定打に乏しいのう…」


曹操「………」


夏侯淵「で、どうなさるのです?」


曹操「そういえば、このあたりになかなかの壮士がいるらしいな」


夏侯惇「?」


曹操「聞けば、それはすごい豪傑だとか」


夏侯惇「…となると」


曹操「…典韋!」


典韋「…は」


曹操「許仲康なるものを探せ。
   見つかったならば、我が軍への参入を促せ。
   断られても力づくで連れて参るのだ」


典韋「…仰せの通りに致す」


プロスピ2015のパッケージ予想
当たるといいなぁ…

―――――――――

寿春―――


袁術「…未だ攻めあぐねているか」


紀霊「はい」


袁術「…まあ、よい。
   ………もう少し経ったら時間稼ぎくらいはしてやろう」


紀霊「………は?」


袁術「だが、まだその時ではない。
   龍が淵に潜むのは何のためであろうか」


紀霊「…」


袁術「時勢、関係、兵力、配下の質。
   全て我らは劣っている。
   それでも多少は暴れることができるであろうが…な」

ごちうさ2期きたあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ




―――――――――


さて、袁紹と公孫瓚の滞陣は変わらず、一進一退の攻防が続いていた。


そんな時に、である。



ある、騎兵軍団が現れる…。








烏桓の軍だ。



この軍を率いている蹋頓という男は、稀に見る天才であり匈奴の冒頓単于の再来と言われている。



彼は早くから袁紹に誼を通じていた。



…まあ、それが後に仇となるのだが。

これ動画でやればいいんじゃねーのって思わないでもない

歴戦界隈の人は多芸だな

>>143
しかし、動画を作るには顔グラやら背景やらBGMやらを調達しなくてはなりませんので…


作るとしても>>1の学業やらなんやらで厳しいです。




蹋頓「…」


袁紹「蹋頓か」


蹋頓「ああ」


袁紹「しかし、なぜ今になってきたのだ?」


蹋頓「お前さんが悪いだろうが」


袁紹「むむ…」


蹋頓「ま、艨衝に乗ったつもりでいれや」




―――――――――――



さて、蹋頓大人(単于)は、丘力居大人の甥である。


丘力居は、劉虞に親しかった。


これだけでも、蹋頓が袁紹に近づく理由はわかるだろう。










はぁ、いおりんに変態大人って罵られたい。



結果を言おう。



…袁紹の勝ちである。


蹋頓の援軍により活気づいた袁紹軍は、麹義の活躍もあり見事公孫瓚を撤退へと追い詰める。




これが、袁本初の短い覇道の始まりであった―――。




――――――――――




さて、典韋は軍を外れ汝南へと向かった。


許仲康という男は以前、黄巾軍を撃退した功があるという…。



それは別にどうでもいいのだが。





……………




許褚「おめーが何儀かー?」


何儀「人違いだ」


許褚「そー。んじゃー、邪魔だからどけよー」


何儀「何でどかなきゃならねえんだ。このデブ」


許褚「むっ。俺を怒らせたなー?」


何儀「おう、そうだ」




…………………



兵士「典韋様、あれが賊の頭目です」


典韋「うむ。………して、あの巨漢は…」


兵士「おそらくは、許褚というものかと」


典韋「…ほう」



………………


…………………


許褚「とりゃー」


何儀「ぐわっ」


許褚「生け捕ったぞー」



…………………



典韋「おい、そこの」


許褚「んー?なんだぁー?」


典韋「この男を渡せ」


許褚「んー…へー、なかなか強そうじゃねーかー」


典韋「…」


許褚「じゃーねー、俺に勝ったら渡してやるぞー」


典韋「いいだろう」


兵士「て、典韋様!?」


典韋「…慣らしだ」



………



曹操「………しかし、あれだな」


荀彧「あれとは?」


曹操「うむ、少しばかり見てくる」


荀彧「ど、どこへ…」


曹操「許褚のところだ」


荀彧「なぜです」

曹操「やはり、この目で見たくなった。
   文若もわかるであろう」


荀彧「…」


曹操「風評だけで判断するものは愚者である。
   英雄は、内面を見て取り立てるからこそ英雄なのだ」


荀彧「そうですな」


曹操「周の文王が太公望を大才と認め、馬車に乗せたように。
   この曹孟徳も、それがしてみたいのだ」


荀彧「…」


曹操「文若」


荀彧「はっ」


曹操「お前が我が子房であるが、それと同時に我が(鮑)叔牙でもある。
   いずれ、夷吾を引き連れてくれまいか」


荀彧「…はい」


曹操「それでは、行ってくるとする」


荀彧「お気をつけて」

艦これのイベントやるんで更新速度がさらに遅くなります、すみません。

これほど自業自得だヽ(・∀・)ノと言いたくなることはないな


大破バグは不正ツールを使ってるからと



Twitter垢はやよいアイコンですかそうですか
やよいを汚すんじゃねえぞクソが

続きかけるのは週末あたりですかね…

罵恋他淫も過ぎた。
チョコなんぞ1つも貰えんかった。



・‥はい、更新再開します。




……………………


典韋「…」


許褚「…おめーもよーやるなー」


典韋「…これほどとは」


曹操「…典韋、何をしておる」


典韋「ご主君…」


曹操「…もうよい、さがれ」


典韋「…は」


曹操「そこの」


許褚「おー?なんだー?」


曹操「此奴のような、賊が蔓延るのは私の統治が至らないせいである。
   許されよ」


許褚「…はー」


曹操「………聞こう」


許褚「んー?」


曹操「武とは?」


許褚「んーと、力だなぁー」


曹操「すると、貴殿の敵はいないとなるか」


許褚「ん、そういうことだー」


曹操「禄は?」


許褚「もらってねーぞぉ」


曹操「…そうか。
   いいものが食いたいか?」


許褚「…」


曹操「食いたいなら、我について来い。
   貴殿なら、いつでも歓迎する」


許褚「…わかったぁ」


許褚「あ、そうだぁー」


曹操「なんだ?」


許褚「あれは、なにもんだー?」


曹操「…典韋だ」


許褚「そうかー」


曹操「…それでは」


許褚「お待ちくだせー」


曹操「………」


許褚「この命、曹操に預けるぞー」


曹操「いいのか?」


許褚「もちろんだぁー」


曹操「ほう。即答か。
   フフ、よい。
   …では、ついて参れ」


許褚「…ははー」


典韋「…」



――――――――――――――


プロスピ2015の応援歌はなんと、高いソやラもでるらしいでやんす。
さらに、掛け声や鳴り物も追加されてると聞いたでやんす。

これは書いでやんすね(ちな社)



――――――――――――――――

北海―――



孔融「…去る、か…」


P「はい」


孔融「止めはせん」


P「ありがとうございます」


孔融「孫邵も、同じなのであろう?」


孫邵「ええ」


孔融「去る者は追わず、来る者拒まず。これが私の信念だ、好きにせよ」


孫邵「…」


P「それでは…」


孔融「うむ、さらばだ」



…………………。


孔融「惜しい人材を失った…。
   …いや、そう悲観することはない。
   来るべき時に備えねば…」


………………。


P「…孫長緒殿」


孫邵「ん?なんだ」


P「どこに向かいます?」


孫邵「フッ、決まっている。南だ」


P「………どこを通るのですか」


孫邵「莱より、舟で向かう」


P「…わかりました」


―――――――――――――――――



呂布「なに、曹操の陣が抜け殻だと?」


陳宮「はい」


呂布「それは確かな情報か、陳宮」


陳宮「ええ、間違いなく」


呂布「………」


陳宮「………わかりました」


呂布「うむ、さがれ」


陳宮「はっ」


高順「………あれは、軍師殿?」


呂布「…おっ、おお高順」


高順「!…これは呂将軍」


呂布「今日は吉日である、そうであろう」


高順「はあ…」


呂布「ふふふ、ふぅ…
   高順、話がある」


高順「…?」


呂布「俺は強いか?」


高順「…ええ」


呂布「…そうか」

花粉消えてくださいよ!殺すぞ。ムカつくんじゃ!

今気づいた。

美希の眉毛ってアニメだと金色なんだね。


そうか、茶色じゃないのか…

それは通称覚醒美希だよ
(茶髪美希)

>>165
ゲームだと眉毛は茶色だったはずです
2やOFAでもそうでしたし

あああああ…

書き溜めてたのに…



消えた…orz

中の人ネタとかやってみたいけど、そうなると春香が袁術になったり真が魏延になったりするしなぁ…





あ、明日、少し投下します

……………


曹操「…うむ、これで良い」


夏侯惇「しかし、孟徳よ」


曹操「うん?」


夏侯惇「見事な策だ。誰の入れ知恵だ」


曹操「ちょっと、昨日郭嘉に言われてな」


夏侯惇「ほう?」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜


郭嘉「曹公」


曹操「…何用だ」


郭嘉「一つ、越権ですが申し上げたいことがございます」


曹操「聞こう」


郭嘉「まず、一つ目に聞きたいことは我が軍の兵糧についてです。
   …私の見立てでは残り少ないと見ますがどうでしょうか」


曹操「…有無、続けよ」


郭嘉「第二に、呂布軍もまた、兵糧、そして軍馬が少なくなっていると見えます」


曹操「うむ」


郭嘉「そしてここ最近、呂布軍の騎馬兵が少なくなってきてます。
   そこで、追い討ちをかけたいのです」


曹操「その前に、一つ問おう」


郭嘉「…はっ」


曹操「その策は…成功するのか」


郭嘉「間違いなく」


曹操「よし、それでは郭嘉に任せよう」


郭嘉「…は?」


曹操「郭嘉よ。
   お前が成功すると言うならば私はそれを信じるぞ」


郭嘉「…誠に…誠にですか?」


曹操「そうだ」


〜〜〜〜〜〜


曹操「で、郭嘉の策は、
   本陣が空いてると見せかけ、伏兵を数隊仕込む。
   そしてさらに別働隊で薄くなった呂布本軍を突く。
   …あわよくば兵糧も貰っておきたい」


夏侯惇「しかし、陳宮がそのような手に乗ってくると思うのか?」


曹操「陳宮は頭は良いが決断力に欠ける。
   むしろ一番怖いのは呂布が自ら出てくることだ」


夏侯惇「しかし、呂布はいくら強いと言えど、所詮は一人の武…」


曹操「ああ、人の武だ。
   だが、人の智もその程度だろう」


夏侯惇「?」


曹操「時に武は、策をも凌駕するのだ」


夏侯惇「…」


曹操「だからこそ、至高の策を求めなければならない」


夏侯惇「そして、これは至高の策なのか?」


曹操「ははは、わからんよ。
   愚策かもしれぬ」


夏侯惇「なぜ笑っていられるのだ」


曹操「呂布という武を、この目でしっかり焼き付けておきたいと思ってな。
   前は、あまり見れなかったからな。ははは」


夏侯惇「………(また、いつもの病気か)」


曹操「…さて、そろそろ時間だぞ?」


夏侯惇「む?」


曹操「今日は、新入りの于禁と楽進の2将を試す。
   于禁は、鮑信殿の信任していた将ゆえ、心配いらないのだが…」


――――――

その頃、徐州にも異変が起こった。


徐州刺史である陶謙が死んだのである。



そして、糜竺にこう伝えた。





『徐州を劉玄徳に譲れ』





劉備はこれを3度断った。


しかし、陳登や孔融らの説得を受けついに折れ、徐州を手に入れた。


そしてこの時、鄭玄の推挙で孫乾という参謀を迎えた。



かくしてこれが、劉備の長い王道の第一歩であった。



………劉備は徐州を得た時点で、既に公孫瓚と縁を切っている。


袁紹に近づいた。




これは、後の劉備にとって大きな布石となる。




――――――――――――――――




呂布「者共、征くぞ」


陳宮「魏続殿と高順殿と張遼殿は先陣にあたってください」


高順「心得た」


張遼「承知」


魏続「わかった」


陳宮「成廉殿、魏越殿は呂将軍の近くにいるように」


成廉「おう」


魏越「任せてくりぇ」


陳宮「張邈、張超殿は私と共に」


張邈「…はい」


張超「…」


陳宮「………さて、雪歩殿。
   あなたには一つ、重大なことを伝えなくてはなりません」


雪歩「…はい?え、ええっと…なんでしょう?」


陳宮「実は…―――」

大田ェ…

怪我か…



外野、どうなるのよ…

雪歩のMA1が発売されたのが10月3日なのに運命を感じるな…



ちなみに自分の誕生日は10月3日なんですよ(



陳宮「―――見つかりました」


雪歩「…ほぇ?」


陳宮「できる限りのところまで探しました。
   その結果、『P』と『菊地真』の所在を手に入れました」


雪歩「…無事、なんですか?」


陳宮「問題はPという者です」


雪歩「プロデューサーが…どうなったのですか?」


陳宮「…消えました」


雪歩「えっ!?」


陳宮「…死んだならば、既にその報せは入ってくるのですがね…」


雪歩「プ、プロデューサー…。
   ち、陳宮さん…ま…真ちゃんは…?」


陳宮「…少し前に徐州で曹操軍と戦い、その後幽州へ戻ったようです。
   そして、更に袁紹軍と戦ったという確かな情報があります。
   最終的に公孫瓚軍は負けましたが、無事が確認されています」


雪歩「(ほっ…)つまり、真ちゃんは無事なんですね?」


陳宮「はい、無事です。
   そして、引き続き他の『仲間』を探したいのですが…。
   ………厳しいですな」


雪歩「そうですね…」


陳宮「…大丈夫ですよ。
   絶対、みんな見つかります。
   ですが、その前に曹軍を片付けなければなりません」


雪歩「が、頑張りますぅ…」




――――――――

アイマス再放送を挟んでデレマス二期やるんか


曹操「…右軍が突出しておるな?」


郭嘉「ええ」


曹操「さて、どうするか」


郭嘉「………これは罠です」


曹操「罠か」


郭嘉「はい。
   罠でなければ旗が乱れてるはずですが…」


曹操「うむ、もっともである」


郭嘉「むしろ、我が軍の…中軍に少し問題があるかと」


曹操「…そうだな」


郭嘉「しかし、これ以上兵を割くわけにもいきませぬな」


曹操「まして、軍の勢いが違う。
   あっちの軍は異様に士気が高いな。
   …なぜだ?」


郭嘉「女がいるからじゃあ、ないんですかね」


曹操「…いや、違うな」


郭嘉「そうですか?」


曹操「抱けるならまだしもな。
   そうではないのだろう?
   ………背負っておるのか。
   …では、女が前線に出ているという点。
   もう一つは…」


郭嘉「呂布が一人、暴れている点ですか」


曹操「ほう、ならば俺も呂布の真似をすればいいのかな?」


郭嘉「呂布は頭のない男ですゆえ、そのような真似は避けるべきかと。
   将というものは、後方にいるべきです。
   殺られたときの損害を分かっていない馬鹿がこのように前に出るのです」


曹操「…だが、戦争は士気や兵力で決まるものではない。そうであろう?」


郭嘉「ごもっともです」


于禁「…―――続けよ」


武官「はっ」


于禁「…我が隊は楽進隊と共に戦わねばまず勝ち目はない。
   ならば…どうしたものかな」





………


楽進「………あれか」


武官「楽将軍!前に出すぎです!」


楽進「この程度の傷、痛くも痒くもない。
   …しかしなぜ主は、それがしと于将軍を揃って出したのだろうか」

武官「どうでしょうかね」


楽進「おそらく…―――」



…………


夏侯淵「孟徳様」


曹操「何だ、妙才」


夏侯淵「何故、あの二人を?
    将としての形も全く違うではありませんか」


曹操「ふむ。
   確かに于禁と楽進は対照的であるな。
   …故に、だ。
   将来、我が軍を背負うのはあの2人になるだろう。
   その為には、于禁の剛直さと、楽進の胆が必要だ。
   …だからこそ、この2人を敢えて出した」


夏侯淵「なるほど」


曹操「それに、いくら独立させたとは言え、結局は元譲の旗下だ。
   元譲であれば、うまくまとめられるだろう」


夏侯淵「…李乾殿の後任は?」


曹操「ああ、それなら李整に継がせる」


夏侯淵「…聞けば、李整殿と李典殿はなかなか見所があるみたいですが…」


曹操「…使いよう、だな」

そういえば石川ミリオンスターズにREADY!!使われるのな

まあ、応援歌として使うならThank You!よりREADY!!の方が向いてるかもしれませんね

んんー突然ツイートできなくなったぞ

「セキュリティ上の理由により、アカウントはロックされています。」
と出た。


別にスパムは踏んでないし、URLだってプニキに差し替えたのに酷いなぁ

三国志13に関してはまだ情報が来てないから、買うかどうかは未定。

おそらくは買うだろうけど…三国志11や12の例もあるから発売後しばらくは様子見…がベストかなあ

浦和学品vs龍谷大平安
いい決勝戦だった…

高橋由伸選手誕生日おめでとう!

あ、春香さんも誕生日でしたね(´・_・`)


次の更新はかなり遅れます、すみません

うん、だいぶまとまった。


問題は諸葛亮の書き方かな?



諸葛亮をどう書くか…非常に迷う…



自分としては諸葛亮は曹操に非常に似た人物だと思ってるんですがどうでしょうか



――――――――



楽進「退くな、進め」


武官「なぜです!我が隊の損害は…!」


楽進「退いたところで何が変わるか。
   主は、それがしを買い、それがしは、主に尽くす。
   …それがしは、退くことができん。
   臆病者だと、笑えばよかろう。
   しかし、それがしはそれしかできんのだ。
   …いずれ、好機は来る。
   それまでの辛抱だ」


武官「………」



………



于禁「楽進隊の被害が大きいな」


武官「そうですな」


于禁「後ろには李将軍がおり、前には夏侯将軍もいる。
   一応は、大丈夫だと思うのだが…。
   むむむ…。
   ………大将に任せるぞ。
   我はあくまで助攻なのだ。
   楽進殿はそれを分かってるかどうかは知らぬが、もうそろそろ援軍が来る頃であろう。
   そして、その援軍こそ…」


武官「主攻と?」


于禁「そうだ」



呂布「…固い」


成廉「……………」


魏越「…嫌な感じがするな」


張遼「…?」


高順「………やはり」


呂布「士気が高いのはそのせいか」


魏続「………陳宮殿は今どこに」


呂布「徐州だ」


魏続「徐州ですと!?」


呂布「ああ」


魏続「…徐州は仁義に厚い劉備が継いだと聞き及んでいますが…」


呂布「ああ」


魏続「目処は」


呂布「ある」


魏続「それはどのように」


呂布「陳宮の頭の中にある、だそうだ。
   詳しくは知らん」


………


呂布「…なに、兵糧が焼かれた?」


魏続「手の者に探らせたところ、やはり曹軍のようです」


呂布「…残りは」


魏続「………全く」


呂布「………そうか」


魏続「兵糧がなくては戦えませぬが…どういたしましょう?」


呂布「魏続」


魏続「はっ」


呂布「略奪は…するな」


魏続「し、しかしですな…」


呂布「略奪したところで何になる?
   恨みを買うのだぞ」


魏続「…それでは、徐州の方に?」


呂布「…ああ」


魏続「…かしこまりました」


夏侯惇「…楽進」


楽進「はっ」


夏侯惇「…見事に役目を果たした」


楽進「はっ」


夏侯惇「…于禁」


于禁「…はっ」


夏侯惇「お前もご苦労様だ」


于禁「はっ」


夏侯惇「…おそらく、既に呂布は撤退の準備を始めることだろう。
    奴の息の根を止めることができなかったのは非常に残念だが…まあ良いとしよう。
    …さて、もどるぞ」



曹操「なに!?呂布のやつ…」


郭嘉「まさか、こうくるとは…」


荀彧「…問題は、劉備次第ですな」


程立「…じゃが、どうかのお…」


郭嘉「劉備だからこそ、呂布を受け入れるやもしれません」


曹操「そうなっては我が軍は追い詰められる。
   …なにか、策は…」



―――――――――


張遼「撤退…ですか」


高順「それもタダの撤退ではない、よりによって徐州とは…」


張遼「いいのですか?」


高順「ん?何がだ?」


張遼「兗州から離れても」


高順「もとより、離れる覚悟は出来ていた。
   これで良い」


張遼「そうですか…。
   ………さて、雪歩殿」


雪歩「…はい」


張遼「………まあ、こういう事もありうるのです。
   いくら、強い軍でも1敗2敗はします。
   …次の戦までには考えを整理しなさい」


雪歩「…はい…そうですね…すみません………」



張遼「…」




――――――長安



………朕は、皇帝である。


皇帝とは、三皇五帝をも上回るとして、秦の始皇帝が名乗ったのが始まりと言われる。


秦は15年で滅んだ。


陳勝はこう言った。


『王侯將相,寧有種乎』


陳勝は残念ながら章邯という秦の名将に敗れ、御者の荘賈に殺された。


劉邦と項羽が台頭した。


結果は、皆もご存知であろう。


垓下で劉邦は項羽を破った。


こうして漢王朝が始まった。


漢は武帝の代に全盛期を迎え、匈奴という遊牧騎馬民族をも屈服させた。


しかし、王莽という人が策略を駆使してついに漢を滅ぼした。


…王氏の代は長く続かなった。


ここに立ち上がった英傑が一人いる。


そう、光武帝である。


………そして、朕はこの光武帝の血を引いてる。


時代とは悲しいものだ。


朕は霊帝の次子として生まれた。



当然、長子である少帝辯が跡を継いだのだが董卓に毒殺され、朕が帝位を継いだ。


東漢第14代皇帝である。




何が、皇帝であるか。



皇帝とは何であろうか。



朕はあくまで陳留王として、この生涯を終えたかった。


この生涯を終えたかったといっても、朕はまだ矮小な存在なのだが。



…いずれ、第二の王莽が来るであろう。


朕の代で漢は亡ぶやもしれん。



さて、董卓は勝手に死に、今は李傕・郭汜の時代だ。




…幸い、この2人はいま対立関係にある。


このうちに長安から逃げ出したいのだが…。



協力してくれる忠臣はおらぬものか…。



――――――――――


孫策「劉繇を討伐…?」


周瑜「ああ、袁術からの命令だそうだ」


孫策「そうか、わかった」


周瑜「人材もそれなりに手に入ったね」


孫策「二張の加入が大きい。更に、陳武や凌操等の武官も配下となった」


周瑜「うん、そのおかげで領内はますます安定してる」


孫策「ただ、気がかりなのは山越の動きだな」


周瑜「…誰に行かせます?」


孫策「……………そこだ。
   兵も多くは割けない。
   人材も集まってきたとはいえ、まだまだ少ない。
   …そういや、亡き父上は、美希の才能を買ってたな」


周瑜「だね」


孫策「じゃ、いっそのこと美希に任せてみようか」


周瑜「…任せる将が居ないとなるとやむを得ない」


孫策「そして、兵はまだ2000人弱しかいない。
   …兵が欲しいものだ」


周瑜「とりあえず、山越討伐軍の兵は500人としよう」


孫策「足りるか?」


周瑜「ええ。まあ、兵糧も不足はないし、大丈夫だろうな。
   劉表はしばらく手を出してこないだろうし、攻めるなら今だ」



周瑜「………ということで、美希に山越の討伐をお願いしたい」


美希「えっ、たった500人でやるの?」


周瑜「これ以上は割けられません。
   兵糧は余分に用意しておきます。
   …これで、わかりましたか?」


美希「………あふぅ。
  ミキ、そんな難しいコト、分からないの」


周瑜「…じゃあ、簡単に言いましょう。
   山越の兵を手に入れるのです」


美希「あ、だから兵糧がこんなにあるんだねー」


周瑜「伯符の粋な計らいだよ」


美希「はっくーに感謝なのー」


周瑜「なぜ棒読み…」


美希「じゃ、兵を整えてくるね」


周瑜「あ、ああ…気をつけて」





――――――――――


劉繇「これはこれは…P殿に孫邵殿。よく参られた」


孫邵「ええ、長い旅路でした」


P「初めまして、劉揚州牧様」


劉繇「…直に袁術軍(孫策軍)が来る。
   そこで、2人に印綬を」


文官「はっ」


劉繇「…良いな?」


孫邵「この印綬は…」


P「いやはや…立派なものですな」


孫邵「ああ」


劉繇「それでは軍議を開くとしよう―――」


――――――――――――


張超「俺は残る」


張邈「…そうか、達者でな…」


張超「………兄上も、お気をつけて」


張邈「うむ…超もしっかりな」


張超「大丈夫です、雍丘はそう易々と降りません。
   そして、誰よりも頼れる臧子源が袁紹の近くにおります。
   ………万人が私を敵と為したとしても、彼だけは私の味方ですので」


張邈「うむ、彼は信じられるな」


張超「…行ってらしゃいませ、兄上」


張邈「超よ…また会おう」



あー、195年から200年はややこしいんだよなぁ…



時系列は無視でいいかな


――――――漢寧(漢中)


張魯「―――わかった、ご苦労」


閻圃「…師君」


張魯「うむ」


閻圃「本当に劉璋に従わないのですか?」


張魯「なぜそのような事を聞く」


閻圃「師君の母と弟が残っているのですぞ」


張魯「…知ったことか。家族より漢寧よ」


閻圃「………そうですか」


張魯「時に、閻圃よ。
   あの、童女は今どこにいるか」


閻圃「義舎に」


張魯「そうか。では、呼んできてくれ」


閻圃「一体何を…?」



張魯「祭酒に上げる」


閻圃「…!
   なるほど、上策ですな」


張魯「うむ、そうであろう」


閻圃「では、呼んできます」


閻圃「………っと、いたいた」



〜義舎〜


鬼卒A「はぁー。仕事終わりの米はうまいねぇ」


鬼卒B「仕事のない私にもこうやってご飯をくれる。
   張師君様には頭が上がらないなー」


鬼卒C「よっ、やよいちゃん!
   …まだ、食ってるのか?」


やよい「はい!ここのご飯、すっごく美味しいですよね!」


鬼卒D「いつものことだな」


………


閻圃「…食事中だったようだな。
   急用ではないし、邪魔するわけにもいかんか」


…………


やよい「あっ、今日もお疲れ様です!閻圃さん!」


閻圃「高槻やよい殿、師君よりお呼びがかかっております」


やよい「師君様から、ですか?」


閻圃「…さぞ、驚きになるかと」


やよい「うぅー…なんでしょう…」


閻圃「憂う心配はありませんぞ」


やよい「???」

―――――――豫章

華歆「…さて、これで今日の政務は終わりか」


属官「お疲れ様です、太守様」


華歆「うむ、今日もご苦労だった」


属官「それでは」


華歆(…孫策がついに動くか。
  劉繇の下にも優秀な人物は多いと聞くが…。
  劉繇には使いこなせまいな、おそらく孫策の手に落ちるはずだ。
  …どうしたものかな。
  ………あー、あとの2人は今何をしているのだろうか。
  噂によると遼東にいるらしいが…良くやってるのだろうか心配だわ)




―――――――――――遼東


公孫度「…こうしていると、若い頃を思い出す」


公孫康「父上?」


公孫度「公孫琙殿にかわいがられ、職を得て、職を失い、そして徐栄の推挙でここにいるわけだ」


公孫康「………」


公孫度「だが、私は後ろを見んぞ。
    私は遼東の王なのだ」


公孫康「ですね、父上に逆らう豪族はもういませんから」


公孫度「邴原という男がいたな?あいつは今、どうしているのだ」


公孫康「存じませぬ」


公孫度「…まあ良い。
    管寧にはまだ、好きなようにやらせとけ、いいな?」


公孫康「最近は例の女と一緒にいるようですが…」


公孫度「なあに、私に害するわけでもないなら十分だ」


―――――

曹操「さて、諸将らに集まってもらったわけだが…。
   呂布を徐州に逃がし、北に袁紹・公孫瓚、南に袁術・孫策、東に劉備・呂布、西に李傕・郭汜・馬騰。
   これらに囲まれ、我が軍は危急存亡の秋であるが、これをどうするか?」


程昱「…呂布は危険だが劉備も危険じゃ…。
   袁紹は公孫瓚に手を焼いておるそうじゃし、そう手をを出してくることもなかろう」



…程昱、旧名を程立。

泰山に登り、太陽を掲げる夢を若い頃に見たという。

それを聞いた曹操は改名するよう命じたのである。




荀彧「劉備はどう思ってるかは知りませんが、呂布は虎狼です。
   そう易々と飼いならせるようには思えませんが…」


郭嘉「んー…。
   まずは呂布を討ちましょう。
   その為の布石として、雍丘を攻めるべきかと」


曹操「…うむ。
   元譲らはどうだ?」


夏侯惇「…殿にお任せいたす」


夏侯淵「右に同じく」


曹操「…よし、雍丘を攻めるぞ」


「「「はっ!!!」」」



曹操軍は雍丘を5ヶ月包囲し、これをついに落とした。

張超は自殺し、張邈は雍丘陥落の報を聞き、ショックを受ける。

…その後、張邈も死亡した。

張邈ら三族は皆殺しにされたという。

後漢流離譚があと1話で完結すると聞いて、1話から見直してきた

やはりいつ見ても素晴らしい作品だなぁ…


曹操「…」


夏侯惇「孟徳…」


曹操「………これも乱世が悪いのだ。
  許してくれ、孟卓」


郭嘉「殿、少し話が…」


曹操「お前の答えはなんだ、奉孝よ」


郭嘉「…袁術を攻めるべきです」


曹操「…何故か?」


郭嘉「殿であれば、分かるかと思いますが」


曹操「…本初に恩を売る、というのだな?」


郭嘉「然様」


曹操「しかし、李傕・郭汜や劉備が動くかもしれん」


郭嘉「それは、ありえません。
   涼州は馬騰と韓遂が争ってはいますが、実のところ李傕や郭汜も内で争ってるみたいなのです。
   更に、謀臣と名のある賈文和がいなくなった。
   ………。
   劉備と呂布にはある仕掛けをします。
   それは文若さんにお任せくだされ」


曹操「相分かった。
   奉孝がそこまで言うなら信じるまでよ」


郭嘉(…しかし、殿はまだ敵が多い。
  兵も多いが兵糧が少ない。
  どうするべきか…)


――――――江夏

甘寧「…ったく、あの頑固ジジイが…」


手下A「親分、気持ちは分かりやすが…」


手下B「黄祖は孫堅を討った名将と聞いてたがここまで狭量とはな…」


甘寧「荊州にいるやつは、儒教に汚された阿呆の集まりに過ぎねえ」


手下C「なんで劉表も黄祖も親分を疎むんスかねぇ…」


甘寧「まあ、いわばお尋ね者だからな。
   俺みたいな荒くれ者じゃあ、無理もねえか。
   …そうだ、響」


響「んー?」


甘寧「…実はその不遇が、ある意味では絶好の好機だ。
   できれば今のうちに馬術、兵書、弓術を覚えてくれ。
   時間があれば俺も教える」



響「そういや聞いたことないけど、興覇はどれくらい強いんだ?」


手下A「あぁ、響は知らんか」


手下B「親分はスンゲー強いんですよ」


手下C「侠客という名の太守代理みたいな感じかねぇ…」


甘寧「…いや、その話はいいだろ。
  俺はその時は、視界が狭かった。
  …今は、視界が広がったがな。
  天下を治める君主とであって、そこで力を発揮してぇ。
  ………そう思っただけだ」

手下A「ま、親分は馬術も兵書も弓術も素晴らしいモンでさ」


響「完璧な自分なら、興覇にも負けないぞ!」


甘寧「おぉ、言うじゃねぇか」


――――――――山越


美希「…」


武官「これが、このあたりの地図となります」


美希「………………」


武官「…どういたします?」


美希「じゃ、まず緒戦で負けるの。
   …で、あそこに川があるから、そこに退く。
   そして川を慌てて渡るフリをする。
   相手は追ってくるだろうから、そこで反転して叩く。
   …毒を流せば楽に勝てると思うけど、それはできないし」


武官「…被害が多くなりますが」


美希「その点は問題ないと思うな。
   おそらく、大将を討ち取れば乱れるはずなの。
   むしろ…―――」


武官(…なるほど、確かに逸材ではある。
  逸材ではある、が………)


美希「―――ってこと、わかった?」


武官「確かに、包囲して降伏を促すのはいい手かもしれません。
  しかし、万が一乱を起こされたらどうするのです」


美希「その時は、その時なの。
   軍法によって斬り捨てるの」


武官「数が多ければ」


美希「降伏させたあとに、あるコトをするよ。
   それで、間違いなく従うってミキは思うな」


武官「………あるコト?」

三國志13、12月10日に発売するみたいですね

全武将プレイとは嬉しい…
肝心なのは武将数ですが、どうなるんですかね?

欲を言えば辺章とか張温(後漢)とか黄琬とか衛茲とか昌豨とか張羨とか杜襲とか王必とか任峻とか劉基とか賀邵とか宗預とかは好きだから登場して欲しい

陳鎮軍…

wikiによると、孟嘗君は諡と書いてるのですが、なぜでしょうか?

美希「…冒頓単于知ってるなら、わかるって思うな」


武官「まさか!?」


美希「うん、だって、そうでもしなきゃ従わないでしょ?
   だからやるの。
   何人斬る羽目になるかは分からないけどね」


武官「………わかりました。
   将軍、ご命令を」


美希「―――軍楽隊!」


ドン!ドン!ドン!


ザッ!ザッ!ザッ!



武官(なんという統率力だ。
  なるほど、一軍を預けるのも頷ける。
  だが、兵は水物だ。
  …何事もなければいいのだが)



―――――――


田豫「…」


真「でいっ!」ヒュンッ


ドッ…


田豫「…よろしい。
   真殿、本日もお疲れ様でした」


真「はい、ありがとうございました、田豫さん!」


田豫「うむ、焦らず地道に鍛錬を重ねるのです」


趙雲「…む?もう終わったのですか?」


田豫「おお、趙雲殿」


趙雲「どうです?」


田豫「ええ、まあ。騎射もかなり熟達しましたな」


趙雲「ほう?では、槍戟の方はどうなのです?」


田豫「ははは、恥ずかしながら…」


趙雲「それでは、私が請負いましょう」


田豫「趙雲殿は槍や戟も得意なのですか?」


趙雲「特に槍は自信があります」


公孫瓚「ほう、では下の槍はどうかな?」


趙雲「!!??」

公孫瓚「はっはっは、冗談だ」


真(下の槍って…?)


田豫(………。)


趙雲「お、驚かさないでください…」


公孫瓚「いや、男に興味ないから」


田豫(…今の、商人2名と義兄弟の契りを結んだのに言うか?)


公孫瓚「まあ、立ち話もなんだ。
    たまには、酒でも飲み合おうではないか」


田豫(ああ、この人は…。
  やはり、大道を進む人ではない)


※当時、商人はとても卑しいとされていた。



――――――――――


劉備「…乾杯」


呂布「…おう」


劉備「…」グビッグビッ


呂布「…」グビグビグビグビッ


劉備(…なにこの威圧感。
  無理、げんとくしんじゃう)グビッグビッ


呂布「………」グビグビグビ…


劉備(ああ、まだ無言だよ。
  すんげー、空気が重い。
  え?俺ここで殺されちゃう系っすか?)


呂布「劉豫州よ」ドン


劉備「(ひっ…!?)…なんでしょうか、呂将軍」


呂布「今更だが、我が部曲を快く受け入れたこと感謝する」


劉備「…そうかい」


呂布「ああ」グビグビグビグビッ


劉備(…意外とイイヤツなんかぁ?)

……………。

曹操「…客?」


文官「ええ」


曹操「誰であるか」


文官「音無小鳥…と申しておりますが…」


曹操「ふぅむ…?確か、無官であるな?」


文官「そうです」


曹操「………典韋よ」


典韋「ここに」


曹操「護衛を頼む」


典韋「承知」


曹操「…では、下がれ」


文官「通す、ということで?」


曹操「ああ」


文官「それでは、そのように…」


………。


曹操「随分と待たせてしまった、許されよ」


小鳥「はい」


曹操「…して、音無小鳥殿。汝は何を説くか」


小鳥「…僭越ながら、曹兗州様に一つの策を」


曹操「ほう。策…とな?」


小鳥「その前に、お聞きしたいことが」


曹操「なんだ」


小鳥「曹兗州様は、帝を輔ける気はあるのですか?」


曹操「………あるぞ」


小鳥「今、陛下の身はとても危ういものです。
   逆賊である李傕・郭汜を払い除けなくてはなりません」


曹操「もしかしたら、その二人が周公であるかもしれないが?」


小鳥「愚問ですね」


曹操「はっはっは、そうだ、愚問であった!」

小鳥「管叔鮮にも及びません」


曹操「全くもって、そのとおりである」


小鳥「…それで、どうなさるおつもりですか」


曹操「荀彧らとな、そのことに対して議論を交わしておる。
   諸将は反対しているが…やはり『官軍』という名目が欲しいのだ」


小鳥「帝を…利用すると?」


曹操「誤解を招いてしまったな。
   俺は第一に漢の復興を考えている。
   ただ…」


小鳥「…」


曹操「千年の汚名を残すとしても、やらねばならない。
   血の入れ替えをな。
   それゆえに、漢の寿命は伸びる。
   …しかし、その代わり漢はいずれ滅んでしまうであろう」


小鳥「矛盾してますが…」


曹操「毒を除こうとして、新たな毒を盛るのだ。
   遅効性の毒であるが…それを無自覚に盛ってしまうのが俺だ」


小鳥「毒、とは…」


曹操「帝に近い、無能な高官共のことだ!
   あやつらがいるから漢は弱まっていくのだ!
   だからこそ有能な臣を取り入らねばならぬ!
   ……………ちと、熱くなってしまった」


小鳥「そのために、有能な新たな毒を?」


曹操「そうだ。
   ようは、延命に過ぎぬ。
   はは、俺も周公には遠く及ばぬな」

曹操「……………さて、そろそろいいだろう。
   策とやらを述べてくれ」


小鳥「―――………」



――――――――涼州にて


韓遂「馬騰、どういうことだ!」


馬騰「その口が言うか韓遂よ!」


韓遂「なんだと?」


馬騰「フン、どうせお前は羌族を…」


韓遂「…馬騰とは、分かり合えないみたいだな。
   いいだろう、ならば攻めてみよ」


馬騰「小癪な!」


韓遂「…彦明」


閻行「なんでしょうか」


韓遂「征くぞ」


閻行「英は?」


韓遂「千早の護衛、そう命じた」


閻行「…なぜ、私ではないのです」


韓遂「そうだな…。
   噂だが、馬騰の嫡子である馬超は剛力の持ち主と聞く」


閻行「なるほど」


韓遂「若いからと油断するなよ?」


閻行「はっ」


……………。


千早「えっ?馬騰軍と?」


成公英「はい」


千早「よりによって、あずささんと敵対することになるなんて…」


成公英「お辛いでしょうが、主の言う以上、止む無しでしょう。
    兵数で言えば、我が軍は大勢の羌族を味方に付け上回ってはいるのですが…。
    軍才において、主は馬騰に劣るとなると厳しいですね…」


千早「ところで、閻行さんは…?」


成公英「獲物を見つけた、だそうですね。
    獲物とはおそらく、馬騰。
    …あるいは、その子息でしょうか」

えっ、もう矢野の応援歌歌えなくなるの…?

うわぁ…萎えるわ

クソみたいな負け方しやがって…
2-0が2-3xとかもう呆れて何も言えんわ

………。

馬超「父上」


馬騰「超か、なんのようだ」


馬超「なぜ韓遂と争うのですか」


馬騰「後々、馬家と韓家は争う可能性が高い。
   禍根を残す訳にはいかぬ」


馬超「そうですか」


馬騰「………ああ、そうだ超。
   従軍するか?」


馬超「はい」


馬騰「そうか、それを聞いて安心した。
   超の武は馬家随一だからな、はっはっはっ」


馬超「そのようなことを言われますと…」


馬騰「おそらく、この争いは1年2年では治まらぬであろう。
   将来のためにも個の武だけではなく、軍の武を学んでくれ」


馬超「わかりました。
   ところで、あずさは…」


馬騰「それは…」


馬岱「伯父上、あずささんを見つけてきました」


あずさ「す、すみませ〜ん。
    ちょっとぶらついていたら、離れてしまいました〜」


馬岱「敦煌まで行く羽目になりました…」



馬騰「まだ、同じ涼州であるだけマシだろう」


馬岱「は、ははは…」


馬超「老馬を与えてみては?」


あずさ「…老婆、ですか?
    私、そこまで老けこ…」


馬超「いや、いや。
   字が違います!
   馬です馬!老いた馬です!」


馬岱「従兄、つまらない返しですね」


馬超「なっなにを!」


馬岱「いや、普通すぎてつまらないじゃないですか」


馬超「むむむ…」


馬岱「なにが、むむむだ」

馬騰「とまあ、茶番はそこまでにしよう。
   龐悳はどこにいるか」


馬超「龐悳殿なら、氐討伐に向かっておりますが…」


馬騰「あ、忘れてたぞ…」


馬超「父上…」


馬騰「やめろ、哀れみの目で見るんじゃない」





―――――――――

馬騰と韓遂は元々は親しかったが、涼州を巡って次第に対立し始めた。








ちなみに、関係ない話だが…
>>1は馬超が嫌いである。

馬一族は好きなのだが、ね。



――――――――


曹操「天子を迎えたく思うのだが、諸将らはどう思うか」


荀彧「賛成です。今すぐにでも帝を保護するべきです」


夏侯惇「文若殿、それではも…ゴホン、曹兗州が疑われるのではないか」


荀彧「否…。帝を保護すれば、我らは官軍という名目を得ることができます。
   これに抗う者は『逆賊』の汚名を被せることができましょう。
   それに、おそらく曹兗州は既に答えを決めているかと」


程昱「…私も、帝を迎え入れるべきかと存じます」


曹洪「…帝を保護すりゃ、どうなんだ?」


程昱「…官位も得られます。
   官位を手に入れればもはや必要なのは天の時のみです」


曹洪「おっ?つまり、金も手に入るんだな?」


程昱「ま、まあそうじゃな…」


曹操「ふむ。
   …奉孝、お前はどうか」


郭嘉「梁冀になるのでしたら、反対ですが」


曹操「つまり、賛成と?」


郭嘉「そうです」


曹操「よし、曹洪!
   西進せよ!」


曹洪「ははっ!」


――――――――

曹操「お、曹仁?…鍛錬か、邪魔するぞ」


曹仁「…っ!」スッ…ブォン!


曹操「何をそんなに焦っておる」


曹仁「…」


曹操「まあ、見当はつくが…」


曹仁「一将としては、虎豹騎を預けた事を嬉しく思う。
   しかし、一武人としては未だに怒りが収まらないのだ」


曹操「…女に負けたから、か?」


曹仁「それもある。
   が、それ以前に心の中で油断していた自分が恥ずかしくて仕方がない。
   相手の力量を見る前に、力量の上限を知った気になっては、いつか殺られる。
   ゆえに、武人としては怒りが収まらぬ」


曹操「武人とは複雑なものだ。
   アレはいま公孫瓚の元にいるな。
   おそらくは、袁紹の手に落ちるだろう。
   …むむむ」


曹仁「…」


曹操「…時に、曹仁よ」


曹仁「なんでしょう」


曹操「戦や政に関し、男女は関係あると思うか」


曹仁「ははは」


曹操「む?何がおかしい」


曹仁「殿が、あると言えばある。
   無いといえば、無い。
   それだけだろう」


曹操「それは愉快だ」


―――――――


趙雲「―――と、いうことは主は直に滅ぶと?」


田豫「情勢を見る限り、そうなりましょう」


趙雲「………滅んだら、どうなさるのです」


田豫「友人がおります。生憎、公孫将軍と敵対しておりますが」


趙雲「…田豫殿。あなたは、誰が伸びると思いますか」


田豫「曹操と…劉備でしょうな」


趙雲「…劉玄徳様ですか、懐かしいですな…」


田豫「ああ、趙雲殿も青州で共に戦いましたか」


趙雲「中々の傑人ですよ、劉玄徳様は」


田豫「そうですなぁ」


趙雲「それで、田豫殿は誰に仕えるつもりですか」


田豫「曹操でしょう」


趙雲「袁紹ではなく?」


田豫「元の主君を滅ぼした人に仕えることになるじゃないですか。
   それに、私の見たところ、曹操は目のくらむ大器です。
   故に、かえって平凡に見えるかもしれませんが…」


趙雲「ふむ…」


田豫「劉備様も、曹操にひけを取らない。
   しかし、曹操は地と人が揃って、あとは天の時を待つのみなのに対して。
   劉備様は、天も地も人もおりません」


趙雲「どういうことなのです」


田豫「曹操のもとには優秀な人材が沢山おります。
   劉備様の元に、めぼしい人材はどれほどいるでしょうか。
   曹操のもとにはしっかりとした地盤があります。
   劉備様は軍の力が乏しく、しかも周りに呂布や袁術らがおります」


趙雲「呂布は劉備の下にいるではないか」


田豫「あの虎狼は、そう簡単になびく者ではありません」


趙雲「そういうものですか」


MA3のKosmos,Cosmosは嬉しいんだけどさ

アイマス2で配信されなかったFirst StageがOFAで出ませんかね…

――――

陳宮「………これで、よし」


雪歩「…?あれ…陳宮さん?」


陳宮(まずは、呂布将軍に下邳を奪ってもらう。
  そして、郝萌を『反乱』させる。
  この計画は袁術の協力もある。
  …いけるぞ、完璧だ)


雪歩「こんな遅くに何をしてるんですか?」


陳宮「!?………いえ、ただの政務です。
   今年は農作物の育ちが悪くなるでしょうし、税収について考えねばなりません」


雪歩「…そうですか」


陳宮「(誤魔化せたか?)それより、雪歩殿こそ何をしているのです。
   はやく、寝たほうがいいではないのですか」


雪歩「いえ、少し陳登さんとお話をしていて…」


陳宮(陳元龍…たしか、農業や文学に精通していると聞く。
  なにせ、父の陳漢瑜も油断ならぬ人物。
  内に憂いあり、か…)


雪歩「あの、陳宮さん?」


陳宮「えっ、あっ、いや…そうですな、陳登殿と、どのようなことを話された?」


雪歩「ふふ、世間話ですよ?」


陳宮「そうか…(思い違いか?それなら、いいのだが…むぅ、嫌な予感がする)」


雪歩「…」




……………


陳登「…それで、話とは一体なんでしょうか、萩原雪歩殿」


雪歩「―――………」


陳登「なんと!?………父は…いや、ここは高順将軍に報せておく」


雪歩「ありがとうございます」ニコッ


陳登「………そうか、陳宮が動くか…」


……………


陳登「…と、いうことなのですが…」


高順「そうか…では、警戒を強めておこう」


陳登「して、劉玄徳の方はどうしますか?」


高順「劉備は襲う。これは決まったことだ。
   しかし、まあ陳宮がこんなことを考えていたとは予想外だった。
   伝えてくれて、感謝する」


………………


郝萌「〜〜〜〜っっっ」


曹性「ですから、反乱を考えるのはやめた方がよいと言ってるではありませんか」


郝萌「うむ、うむ…」


曹性「呂布将軍は天下無双の豪傑。
   なぜ、このような事を考えるのですか」


郝萌「…曹性」


曹性「はっ」


郝萌「下がれ」


曹性「…はっ」


郝萌「むむむ…」


……………翌朝


劉備「袁術討伐、ですか」


陳宮「ええ、袁術は近頃淮南にて悪逆無道の限りを尽くしております。
  そこで、天下に名高い劉豫州の出番です。
  それに、近々袁術は劉繇を攻めると予想されます。
  今が絶好の好機なのです!」


劉備「…わかった、軍を出す」


陳宮「それでは、失礼致す」


劉備「…どう思う」


関羽「袁術を攻めるのには大義があります、攻めるべきかと」


張飛「おっ、戦か?」


劉備「益徳は変わらんなぁ」


張飛「俺が好きなのは酒と戦だ!」


劉備「もう1つ、好きなもの増やそうや」


関羽(…益徳の好きなものを増やすとか、嫌な予感しかしないのだが)


張飛「んー、増やせと言われてもなぁ」


劉備「女は?」


張飛「従順なら何でもいいだろ」


劉備「胸は?」


張飛「何でもいいだろ、しつこいなあ」


劉備「雲長は、好みとかどうなんだ」


関羽「頼られたいですな」


劉備「おっ、弱々しい方がお好きか?」


関羽「うむ」


劉備「らしいな〜、雲長は」


関羽「そういう兄者はどうなのです」


劉備「俺か?俺ァ………天下という美女が欲しいなぁ」


関羽「さすが、我らが兄者」


張飛「うおー、でっけぇこと言うなぁ」

10th行ってないからわからないけど、PS4で新作出るって本当ですか?


…………………。


劉備「さて、袁術を攻めるとするかねぇ」


関羽「…」



………………。


劉備「よし、頃合だろう」


関羽「ということは…」


劉備「軍を反転させるぞ」


関羽「なぜです」


劉備「………チッ、遅かったか」


紀霊「…おや?劉玄徳も同じだったか…」


劉備「アンタは…紀霊か」


紀霊「袁左将軍の命だ…。裏切った貴殿を斬るぞ」


劉備「ハッ、よく言うねぇ」


紀霊「我が3万の精鋭は既に準備できているのだが?」


劉備「…雲長」


関羽「なんでしょうか」


劉備「益徳の元へ伝令を送れ」


関羽「わかりました。そして、ひとつ提案があります」


劉備「おう、なんだ?」


関羽「紀霊の隊を見ますと右からの攻撃に弱いと見えます。
   ゆえに、左翼に烏桓騎兵を、右翼に丹陽兵を置いてくだされ」


劉備「わかった」


劉備(…さて、後方はどうなってる?
  念の為、益徳に守備を任せたが…嫌な予感がするなぁ)

へー、グリマスに乱世の奸雄 星井美希があるのか…
グリますやってないから知らんかったわ

奸雄よりは姦雄表記を好んでる自分にとっては言いにくいですが

あー…ダメだ

このまま続けてもグダグダになるだけじゃないか

三国志の知識不足を痛感…

我那覇真やと?!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom