戦士「勇者に解雇されたから」魔法使い「商売をするわ」(74)

戦士「勇者に解雇され数ヵ月…」

魔法使い「人数も足りているし、
やることないわね…」ハア

戦士「今、
貯金はあるけれど、このままじゃなあ…」

魔法使い「そうね…」



戦士「よし!魔法使い!故郷に戻らないか?」

魔法使い「故郷に帰ってどうするの?」

戦士「まあ、帰りゃわかるからよ!」

魔法使い「わかったわ…帰りましょう」

故郷の街

ガヤガヤワイワイ

戦士「やっぱここは賑やかだなー」

魔法使い「そうね…
ところでどこにいくの?」

戦士「ああ、知り合いの商人の家だ」

魔法使い「商人?」

戦士「ちょっと土地を借りにな」

魔法使い「それで、
土地を借りて何するの?」

戦士「商売をやろうと思ってな」

魔法使い「商売!?」

戦士「どうせやることないなら
自分で仕事しようと思ってな」

魔法使い「…いいわね、それ」

戦士「だろ!あ、
商人の家が見えてきたぞ!」

魔法使い「貸してくれるといいんだけどね…」

商人の家

戦士「商人!いるかー」ガチャ

魔法使い「お邪魔するわね」

商人「!?戦士!なんでいるの!?」

戦士「これはカクカクシカジカで」

商人「そっか…大変だったんだね……
よし!こうなったら一ヶ月の儲けの3割であげるよ!」

戦士「えっ!マジで!」ヤッター

商人「ただし!」

魔法使い「ただし?」

商人「場所は僕の商売している場所の
そばだったり、たまに報告してほしいんだ」

戦士「…分かった!
それでいいか?魔法使い!」

魔法使い「…いいわよ、
そっちの方がよさそうだしね」フウ

戦士「そっか!じゃあ商人!
どこにあるんだ?」ワクワク

商人「じゃあついてきて」テクテク

土地

戦士「ここが土地か…」

商人「この土地なら
店ひとつなら建てることができるよ」

戦士「そっか!商人、ありがとな!」

商人「ありがと…
それじゃあまた今度ね」タタタ


魔法使い「戦士、商品を調達しに行くわよ」

戦士「ああ」

一日目
ーーーーーーーーー
財産

土地  貯金数万G
剣 一本 杖 一本
鎧 一着 魔道本3冊
ある程度の服

ーーーーーーーーーー

毎月の負担

売り上げの3割 
商品の仕入れ
食費

ーーーーーーーーーー

戦士「そう言えば、どこに仕入れにいくんだ?」

魔法使い「あら、
決まっているじゃない、山や洞窟よ」

戦士「確かに普通に仕入れたら金かかるしな…」ハア

魔法使い「それじゃあ、
あの森にでも入る?」

戦士「そうだな…大きくはないしな」

魔法使い「それじゃあ、
(店は建っていないけど)仕入れに行こっか」

戦士「おう!」

西の森

「グォォォ」「ブルルル」「ブルルルシュモモー」

戦士「…やけに魔物多いな」

魔法使い「戦士、
できる限り切らないでね」

戦士「熊と猪の魔物なら大丈夫だろ」ハア

魔法使い「それもそうね、
早い内に素材にしましょう」

「グオオオオ」

戦士「オラァ!」ブン

「グオォオ!」ザクッ

魔法使い「もっと丁寧に殺りなさいよ!」

戦士「わりーわりー」サクッ

「ギャアアア」

魔法使い「それじゃ…初級風刃魔法!」バッ

「グウワワワ」「ウワー」

魔法使い「やっぱりこの辺りの魔物は、
これが一番体に傷つけにくいわね」


戦士「よし、解体するか」

魔法使い「そうね」

戦士「まず猪だな」

魔法使い「この魔物だったら
肉は食料、皮は売る、牙は溶かして固めます」

戦士「内臓は捨てていいな」

魔法使い「それと肉は燻製にしとく」

戦士「保存はしっかりとな」

魔法使い「次は熊ね」

戦士「熊は、熊鍋が旨いんだよな」

魔法使い「これは、
肉は売って、毛皮も売るわ」

戦士「この毛皮、暖かいからな」

魔法使い「でも、大した儲けにならない」

戦士「数が少ないからな…」

魔法使い「そうね…奥に行く?」

戦士「奥か?でも、もう暗いぞ」

魔法使い「…じゃあ、明日行く?」

戦士「そうだな、今日は戻るか」 

魔法使い「今日は久しぶりの肉ね」

戦士「やったな!」

魔法使い「しかし、儲けださないとね…」

土地

商人「あ、お帰り」

戦士「商人か、どうしたんだ?」

魔法使い「何か忘れ物?」

商人「いや、
二人とも寝るところ無さそうだから
プレゼントしに来たんだ」

戦士「プレゼント?何をだ?」

商人「店がまだ無いからテントと布団
それと生活必需品だよ」

魔法使い「テント!?
いいの?こんなの貰って!」

戦士「ありがとな、商人!」ヤッター

商人「二人共頑張ってね」トテトテ




戦士「そう言えば、
店ってどれぐらいで建てれるんだ?」


魔法使い「戦士、
店を作るのに必要な額がわかった」

戦士「どれぐらい?」

魔法使い「二十万」

戦士「え?」

魔法使い「最低二十万で店が作れるわ」

戦士「……二十万もどうやるんだよ…」

魔法使い「はぎとって売るしかないわよ」


この世界の1Gはこっちの10円

戦士「しばらくは、
テント暮らしで商売だな」ハア

魔法使い「とりあえず旅して、
山菜とかの知識があってよかった」

戦士「食費が浮くな」

魔法使い「商人から貰っといて
よかったよ、この生活必需品」

戦士「これで少しの間は浮くな」ヨッシャ

テント

魔法使い「そろそろ寝ようか、
明日は早いからね」

戦士「おやすみ!」


一日目
ーーーーーーーーーーーーーーー
財産

土地 数万G
剣一本 杖一本
魔道書3冊 ある程度の服
生活必需品 テント
猪の皮  猪の肉(燻製)
猪の牙 熊の毛皮
熊の肉
ーーーーーーーーーーーーーーー
毎月の負担
売り上げの三割
商品の仕入れ
食費
ーーーーーーーーーーーーーーー
一日目 終わり

二日目 早朝

テント

戦士「……おはよう、魔法使い」ファァ

魔法使い「おはよう、
さて、森に行くわよ」

戦士「飯を狩りにか?」

魔法使い「それもあるけど、
あの森、奥に多分何かあるわよ」

戦士「どうしてだ?」

魔法使い「魔力がやたらと多いのよ」

戦士「?」

戦士「多い?濃いじゃなくて」

魔法使い「ええ、多いのよ…」

戦士「(確かに空気も
変だったような気もしたが…)」

魔法使い「どうする?」

戦士「…よし!
何かあったら売ってしまうか!」

魔法使い「そうね…そっちの方がいいわ!」

戦士「それじゃ、行こうか!」

西の森

……コココ……ブブブ…

戦士「(…確かに意識を
集中すれば感じれるな…)」フウ

魔法使い「なんか、やっぱり変よね」

戦士「ああ、
こう考えれば魔物が多いのも分かるな」ハア


魔法使い「でもその魔物は、」チャキ

戦士「俺達の収入元だからな」シャキン

「グオオオ!」「ガアアアア!」

ポト

戦士「素材になりたいやつは前に出ろ!」

魔法使い「中級氷結魔法!」パキパキパキ

「」カキィィン 「グ…」カキン
「ウグアアア」カチコチ 「グォォォ!」カチカチカチ 「ニゲロー」タタタ

戦士「氷結斬!」

「グアア!」カチーン
「レイトウショクヒン!」ガチガチ 「コオル!コオル!」キーン

戦士「次だ!かかってこい!」シャキン

シーン

戦士「あれ?」

魔法使い「ほとんど逃げたわよ」ハア

戦士「せっかくの素材だったのに…」

魔法使い「それより解体!」

戦士「あいよー」テクテク

ー解体中ー ー解体中ー

戦士「これで最後っと」サクッ

魔法使い「全部で七体…鳥型が多いわね」

戦士「猪一体、熊2体、鳥4体か…」


魔法使い「…もっと奥に行くわよ」テクテク

戦士「わかった、急ごう!」テクテク

西の森 奥地

戦士「魔法使い、
さっきから魔物に会わないな…」ハア

魔法使い「それでも魔素はかなり強いわ…」

戦士「あれ?
魔素が強いのは分かるけど…」

魔法使い「なにかしら?」

戦士「魔物に会わないのはおかしいよな?」

魔法使い「確かに気配もこの辺しないし」


魔法使い「なにより、
血の匂いが少しだけするのよね」

戦士「そうだな…」ハア

ドオオオオオン!
戦士「なんだ!?」

魔法使い「…遠くの方で爆発…急ごう!」

戦士「ああ!
何かあるかもしれないからな!」


西の森 ???の巣

戦士「ここは…巣か?」

魔法使い「これ、
その辺の魔物の巣じゃないわ」

戦士「じゃあこれ、なんなんだ?」

魔法使い「さあ……!?」

戦士「どうしたんだ?魔法使い?」

魔法使い「…足音」

戦士「え?」

ドシンドシン

戦士「魔法使い、戦闘体制」シャキン

魔法使い「わかっているわよ!」チャキ

ドシン、ドシン

「グオオオオオオオ!!」

ドシン!ドシン!


戦士「はっ!
こりゃずいぶんとでけえな」

魔法使い「周りがおかしいのは
多分こいつのせいよね」ハア

戦士「にしても、
ずいぶんとでかいもんだ」

魔法使い「そうね、逆に金が入るけれど」

戦士「ああ、まさかいきなり、
“ドラグーン”なんかと会えるとはな!!」ジャキン

ドラグーン「グォオオオ!!」バサバサ

ーーーーーーーーーーーーー
途中経過

鳥肉 4 鳥の毛 4 鳥の羽 8
熊肉 3 熊の毛皮 2
猪の肉 1 猪の皮 1  猪の牙 1
山菜 たくさん
ーーーーーーーーーーーーー

ドラグーンの巣

ドラグーン「グオオ!」バン!バン!

ドォォォン! メラメラメラ

戦士「危な!」

魔法使い「…あのドラグーンは、
比較的小さいし、力も弱い方、
最も私達じゃ、普通に戦えないわ」ハア

戦士「じゃあどうするんだよ!」オイ!

魔法使い「幸いここは森、地の理を
生かすことができればなんとかなるわ…」

戦士「そうか…じゃあ魔法使い!
お前は魔法で援護してくれ!」

魔法使い「わかっているわよ!」チャキ

ドラグーン「グオオオオ!」ブンブン!

戦士「当たるか!」ザクッ!

ドラグーン「ゴオオオオ!」ザンザン

戦士「負けるか!」ガキィン!キィン!

魔法使い「(あと少し…)」

戦士「てやっ!」ブン

ドラグーン「グォ!?」

魔法使い「(今!)上級氷結魔法!」カチコチカチカチ

ドラグーン「グォォォ!?」カチカチ

戦士「ざまーみろ!オラッ!」ガキン!

魔法使い「戦士!追撃を…」

ドラグーン「グオオオオオオ!!」バキィン

戦士「氷が砕け散った!?」

魔法使い「そんな!」

ドラグーン「ガアアア!」ジャキンザクッ

戦士「うわわ!」

ドラグーン「グガアアア!」ザクザク

戦士「くそ!」ゴロッ

魔法使い「(……
今の状況はすごく不利ね…
せめてあのドラグーンの動きを止めれれば…)」ギリ

戦士「食らえ、疾風突き!」ビュン


ドラグーン「ガァァァ!」ガキィン


戦士「くそ!どうにかして
あいつを切り裂く方法は……」

魔法使い「……!戦士、森に逃げて!」

そろそろ寝ます、おやすみなさい

戦士「森?」

魔法使い「ええ!
詳しくは話せないけれど、
ひたすらあれから逃げて!」

戦士「…わかった、
それしかないだろうしな」ハア

魔法使い「それじゃ…」

戦士「おう!」シャキン

魔法使い「行きなさい!」


戦士「…かかってこい!」バッ

ドラグーン「ガアアアア!」メシメシ



ドラグーン「ギャアォォォォ!」メシメシドガドカ

戦士「へっ!当たらねえぜ!」ヒョイ

ドラグーン「ガァァァ!」バサバサ

戦士「おっと、飛ばせるかよ!」ビョン

ドラグーン「ギャオ!?」バサバサ

戦士「てやああああ!」ブン

魔法使い「行きなさい!
そのまま叩き落として!」


戦士「落ちろ!!」ドォォン!

ドラグーン「ギャアアア!?」ドォォン

魔法使い「ナイス戦士!」

戦士「よっしゃ!」


ドラグーン「…………」キゼツ

ーーーーーーーーーーー

魔法使い「…後は私に任せて」

戦士「何するんだ?」


魔法使い「ふふ、
身動きをとれなくさせるのよ」ニヤリ

戦士「?」クビカシゲ


魔法使い「起きる前に
ちゃつちゃとやるわよ!」チャキ

魔法使い「まず、穴を作るわ、
上級落石魔法!上級落石魔法!」ドン!ドン!

戦士「あのドラグーンを入れるのか?」


魔法使い「いや、
水魔法を流し込むのよ」

戦士「!?」

魔法使い「そして、
その上に氷結魔法で床を作るの」

戦士「え!?」

魔法使い「そして、
そのさらに上を土魔法で固める」

戦士「は!?」

魔法使い「そしてドラグーンを中に転送する、
最後に……を仕掛けて……をして、仕留める、これが一番確実よ」フウ

戦士「(………酷い)」


魔法使い「それじゃ、準備しよっと」

ーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーー

穴(罠だらけ)

ドラグーン「……ギャウ!?(ナンダコレ!?)」プカプカ


ドラグーン「ギャアア(トジコメラレタミタイダナ、
イソイデデルベキダナ)」バサバサ

ゴン!ゴン!メシメシ

ドラグーン「グアァ…(ヒライ…)」

ブンブンカチカチバババザグザク
ザサザザザドドドドバリバリメシメシ


ドラグーン「グアァ!?(ツチ!?
ツララ!?デンゲキ!?)」バリビリドロブスザシュザシュ

ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーー




魔法使い「よし!かかったわ!」

戦士「……あんなに仕込んでいたのかよ…」ハア

魔法使い「戦士!
このままあれが引っ掛かれば倒せるわよ!」

戦士「しかしな…
あれはドラグーンの方が
かわいそうに見えるレベルの罠だぞ…」ハア


魔法使い「大丈夫よ、
耐えるよう調整したから」フフ

戦士「ならいいんだがよ………あ、次行ったぞ」ヒョイ

ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーー


ドラグーン「グォォオ!!
(ヨウヤクデグチニツイタゾ!!)」


ドラグーン「ガガァァ!(スグニデテヤル!)」ドン!バン!ブン!

ザク!バキ!ドガ!バン!ガラガラ

ドラグーン「ガカア!(アイタ!)」バサバサ

ーーーーーーーーーーーー

ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!


ドラグーン「グォォォォ!?(ナンダ!?)」ザクッ


魔法使い「よし!作戦通りよ!」

戦士「…酷いぞ」

魔法使い「何が?」

戦士「そこら辺の木で
シメは知ってたぞ……だがな…」ハア

凍り付いた木「」ザクザク

戦士「凍り付かせるとは聞いてねーぞ!」

魔法使い「いいじゃない、
それより解体よ」カチャカチャ

戦士「おい待て!俺が納得…」

魔法使い「ドラグーンは氷に弱い、以上」


戦士「………分かったよ…」カチカチサクザク

ーーーーーーーーーーーー

魔法使い「よっと…」ザクザク


戦士「鱗はしっかりと…」ザシュ


魔法使い「これをこうして…羽をこうすれば…」バシュ


戦士「肉はしっかりと…火に通す」ジュー

ーーーーーーーーーーーー

魔法使い「よし、解体終了っと」カチャ

戦士「小さくて助かったな」フウ

魔法使い「それじゃあ、もう遅いし帰るか」トテトテ


戦士「おう、…店建てれるかな?」テクテク

ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーー

森で手に入れたもの

熊セット2 鳥セット4 猪セット1
ドラグーンセット1 山菜大量

ーーーーーーーーーーーーーーー

合計が二十万届いたか

>>50

まだ

テント

戦士「…うーん、
売れたけど、二十万行かないか…」ハア

魔法使い「ま、
地道にやるしかないわよ」フウ

ガサガサ

商人「二人ともー、入るよー」ガサ

戦士「…商人か」

魔法使い「何かよう?」

商人「いやー、
あと3日で払ってもらうから報告しにきたよ」ハハハ

魔法使い「そう、ありがと」

戦士「ありがとな」

報告書

ーーーーーーーーーーーー

土地 13万G
剣一本 杖一本
魔道書3冊 ある程度の服 
生活必需品 一週間の食料
テント 素材少し
ーーーーーーーーーーーー
毎月の負担
食費
仕入れ
売り上げの三割

ーーーーーーーーーーーー

商人「そう言えば、
君たちに会いたい人がいるって」

戦士「誰だ?」

商人「フードを被っていてわからなかったけど、
“南の大陸に来てください”
って言ってたよ」

魔法使い「南?なら駅に行かなきゃね」

戦士「それにしても、誰なんだろな」


商人「とりあえず、切符渡しとくね」

戦士「ありがと」

商人「じゃ、またあとで」



魔法使い「そろそろ寝よう」

戦士「そうだな、おやすみ」ゴロ


ーーーーーーーーーーーー

>>55
仕込みと売り上げの差額から3割りと、売り上げから3割りの違いか
確かに全然違うけど、商人の策略なのか単なる間違いなのか、それが問題だな


>>56

間違えました、売り上げを利益と思ってください

三日目の朝


戦士「魔法使いおはよー」ファァ

魔法使い「おはよ、今日は何する?」


戦士「そうだな…南のところに行くか」

魔法使い「そうね、頼まれた……のかしら?」

戦士「わからんが、まあ悪い話じゃないといいんだがな」


魔法使い「南は確か保存がしやすい食料が多いはずよ」

戦士「仕入れもできるし、一石二鳥、そんじゃあ駅に行くか」

“東の駅”

魔法使い「ついたわね」

戦士「いつ見ても広いなー!」

魔法使い「この駅は東の大陸の一番大事な駅なのよ、でかくて当たり前じゃない」


魔法使いが言ったようにこの東の大陸は商業が盛んであり、故郷の街、
いわゆる商業都市に近く、交通目的はもちろん輸送目的や避難所として使われる事もあるのだ


戦士「そう言えばこの駅って駅弁があったな、折角だし買うか?」

魔法使い「そうね…>>64にしましょう」


※駅弁を買うと二人分で80Gですが
何か店にとって良いことがあるかもしれません、買う時は魔法使いか戦士のどちらかの名前を書いてください

戦士があまり人気が無い魔物の肉を使った駅弁売りを見つけて買った
(店では弁当より魔物の毛皮等の加工に力を入れてる)

魔法使い「買いましょう」

戦士「そっか!じゃあ駅弁を売ってるところは…」


駅弁売り「駅弁は要りませんかー?」

戦士達から少し離れたところに人気が無さそうな駅弁売りが歩いていた

戦士「ちょうどいいところに!」

魔法使い「本当ね」

戦士「すいません!駅弁2つください!」

駅弁売り「いいのかい?味は保証するけれど魔物の肉だよ?」

戦士「大丈夫です、慣れてますから」

駅弁売り「そうかい…2つで80Gだ」

駅弁売りの男は驚きつつも戦士に駅弁を渡した

戦士「それじゃ、80Gな」チャリーン


戦士「買ってきたぞ駅弁」

魔法使い「何を買ったのかしら?」

戦士「これだよこれ」ヒョイ


戦士はサイクロプスのハンバーグ弁当を魔法使いに渡した

魔法使い「あら、美味しそうじゃない」

戦士「そうだな、旨そうだがちゃんと汽車の中で食べような」

魔法使い「……それ以外のどこで食べるのよ」ハァ

戦士と魔法使いが楽しく?話している時、汽車のアナウンスが聞こえた

「まもなく、南大陸行き汽車、黄色い線の内側で……(どんなのか忘れた)」

シュゥー

戦士「お、汽車が来たぞ」オー

魔法使い「それじゃあ、早く乗りましょう」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

【汽車】二両目

ガタン ゴトン ガタン ゴトン


戦士「この辺りは自然が多いな……」

魔法使い「東の大陸は自然が多いのも特徴なのよ、まあ、草原みたいな所が多いのだけれど」


魔法使いがいった通りこの東の大陸は南の大陸にこそは劣る物の自然が多くそれを一目見るために来る観光客も少なくはない

魔法使い「とりあえず今は楽しめば良いのよ」

戦士「そうか……よし、そろそろ駅弁食べないか?」

魔法使い「……早い気もするけど少しずつ食べればいいわよね?」ウーン

戦士「よし、じゃあ弁当を…」ガサゴソ


戦士が弁当を取ろうとバックに手を入れたその時

ギィィィイィィィィィィィ!!!

汽車に突然急ブレーキが掛かり車内に擦れる音が響く

戦士「!?何だ!」ミミフサグ

魔法使い「急ブレーキ!?」ミミフサグ

車内の揺れがようやく止まった


戦士「弁当は死守したぞ……」ハァハァ

魔法使い「よかったわ…」

魔法使い「それにしてもなんで急ブレーキが掛かったのかしら?」

             カタッ
戦士「さぁ…………?」

その時、天井が少し揺れたように戦士は感じた


戦士「魔法使い、上に登るぞ」

魔法使い「上?」


戦士「“何か”がいる気がするんだよ」

魔法使い「気のせいじゃない?」

戦士「まぁ、そうかも知れないがよ、何かあると思うんだよな……」ハァ

戦士は上を見上げため息をつく ガサ
          
 ガサッ
魔法使い「気のせいよ」
ガサガサ
戦士「そうか……?」

魔法使い「……そう言えば、なんで突然汽車が止まったのかしら?」

魔法使いは疑問の表情を顔に浮かべる

戦士「……車掌室に行くか?そうすりゃ分かるぞ」

魔法使い「そうね……ここに居るよりはいいわ」

戦士「決まりぃ!」パチン

~~~~~~~~~~~~~~~~~

【車掌室前】

ゴォォォォォォ

戦士「着いた……が…」ハァハァ


魔法使い「この辺暑すぎるわね…」ゼーゼー

戦士達の前、車掌室の扉からの
熱い湯気がひしひしと沸き上がる


魔法使い「普通なら……こんな暑くないのに…」ゼーハー

戦士「開けたく……ねぇ……」ゴホゴホ

魔法使い「それでも……開けなきゃ…」ゲホゲホ

戦士「よし……………開けるぞ」ガチャ

戦士達はふらつきながら扉を開けた

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