【ウィクロスSS】WIXOSS-ウィクロス-のSS (16)




「水嶋さん? どんな人って……うーん、暗い奴?」



「あと、いつも一人で本読んでるよね!」



「そうそう。ホント、毎日本ばかりで飽きないのかね」



「私、同じクラスになってから水嶋さんと一度も話したことない!」



「あたしもー。だからさ、あたしら、水嶋さんのこと聞かれても答えられることない訳!」



「あっ! 私、一つだけ話せることあった! ……と言っても噂の話なんだけどね」



「その話があったか。たかがカードゲーム(あそび)なのに街中で見境無くバトル仕掛けてるって噂」



「何でも人探しをしてるみたいでバトル仕掛ける時に尋ねるんだって――」







 ――占うルリグは知っている?





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419093767





 人気の無い路地裏に二人の少女が居た。

 黒いショートヘアの少女が尋ねた質問にもう一人の少女が小馬鹿したように答える。



「あぁ、アンタが噂のセレクターなんだ。まさか、ホントに人探ししてるとはねぇ」


「もう一度、尋ねます。占うルリグは知っている?」


「知らないね。そんなルリグカード、見たことも聞いたことないね。たださ、それよりも……」



 そして、スカートのポケットから一枚の人の絵が描かれたカードを取り出し黒髪の少女へと見せる。



「意思を持つルリグカード。それに選ばれたセレクターが出合ったら、質問だけで終わるハズ無いよね?」






 それを予想してたのか無表情のまま、黒髪の少女は肩にかけたスクールバッグからカードを取り出す。

 眠るように横になり目を閉じた青髪の少女が描かれたカード。

 そのカードを向け答える。

 
「質問に似合う対価は払うつもり…………いいよね、ピルルク?」


 黒髪の少女が持つカードに描かれた青髪の少女がその問いかけに答える為に目を覚ます。

 起き上がり、ピルルクと呼ばれた絵の少女は答えた。


「問題ない」


 もう一人の少女がカードを黒髪の少女へと突き出すように構える。


「交渉成立。なら、バトルしようか――」


「「――オープン」」








 その言葉と共に世界が切り替わる。

 青と白。二つの色がぶつかり合うように色分けされた薄暗い空。

 殺風景な場所に置かれた二つの特徴的なデザインをした椅子とテーブル。

 その二つの席に向かい合うように座る二人の少女。

 二人のテーブルには四十枚の黒いカードの束と十枚の白いカードの束が置かれている。

 中央には絵柄の少女が絵から抜け出した小人のように立っていた。

 黒いカードの束から手札として五枚のカードが少女達の前にライフとして七枚のカードが絵柄の少女の背後に並ぶ。

 薄暗い空に浮かんだ大きな円形のルーレットが回り、青を指して止った。

 それを見ていた、黒髪の少女が言った。



「青、先行は私……ドロー!」





 黒髪の少女の言葉に反応するように黒いカード束の上からカードが一枚ふわりと浮く。

 ふわふわと舞い、正面に並んだ五枚の手札に一枚加わり、手札が六枚となる。

 黒髪の少女は目の前に立つ小さな絵柄の少女へと尋ねる。



「ピルルク、準備は?」

「清衣、準備は出来てる」

「…………わかった。手札からカードを一枚、エナへ。レベル1、『コード ピルルク・A』へグロウ!」



 ――その願いは復讐。


寝る、続きは昼ぐらい

>>4から修正




 その言葉と共に世界が切り替わる。

 青と白。二つの色がぶつかり合うように色分けされた薄暗い空。

 殺風景な場所に置かれた二つの特徴的なデザインをした椅子とテーブル。

 その二つの席に向かい合うように座る二人の少女。

 二人のテーブルには四十枚の黒いカードの束と十枚の白いカードの束が置かれている。

 中央には絵柄の少女が絵から抜け出した小人のように立っていた。

 黒いカードの束から手札として五枚のカードが少女達の前にライフとして七枚のカードが絵柄の少女の背後に並ぶ。

 薄暗い空に浮かんだ大きな円形のルーレットが回り、白を指して止った。

 それを見ていた、もう一人の少女が言った。


「白、先行はアタシ! ドロー!」


 もう一人の少女の言葉に反応するように黒いカード束の上からカードが一枚ふわりと浮く。

 ふわふわと舞い、正面に並んだ五枚の手札に一枚加わり、手札が六枚となる。


「手札からカードを一枚エナゾーンへ! そして、レベル1へグロウ! 『博愛の集束 サニエル』『史実の改善 サリエ』『サーバント O』のシグニ三枚出しターンエンド!」




「私のターン、ドロー」


 黒髪の少女の前にある黒いカード束の上から二枚のカードがふわりと浮く。

 ふわふわと舞い、正面に並んだ五枚の手札に加わり、手札が七枚となる。


「手札からカードを一枚、エナへ。ピルルク、『コード ピルルク・A』へグロウ」


 ピルルクと呼ばれた絵柄の少女の足元からカードの形をした光の枠が現れ真上へと上がっていく。

 光のカード枠は頭の辺りで消えるとピルルクの姿は眼鏡をかけ、その背中には青い光の二枚の羽が生えた姿へと変っていた。


「レベル1シグニ『幻水コザメ』を一枚場に出し、アタックフェイズへ『幻水コザメ』で『サーバント O』をアタック」


 黒髪の少女の言葉に反応し、ピルルクの目の前にあるカードから長い青髪の精霊が現れ、もう一人の少女が出したカードへ攻撃する。

 もう一人の少女が出した『サーバント O』と呼ばれるカードが攻撃によって消えた。





 黒髪の少女は目の前に立つピルルクへと尋ねる。


「ピルルク、準備は?」

「清衣、いつでも」

「…………わかった。私はピルルクで相手のルリグにアタック!」


 清衣の言葉を聞き、ピルルクが自分の居たテーブルから飛び出すと相手テーブルに立つルリグへと殴りかかる。


「手札から『サーバント D』を捨て、ルリグの攻撃をガード!」


 相手のルリグがピルルクの攻撃を受け止める。

 攻撃を防がれたピルルクが清衣の居るテーブルへと戻る。



 ――ずっとこんなことを繰り返してきた。
 
 ――その出来事は必然。

 ――その出会いは偶然。

 ――その願いは復讐。

 ――そして、私は償う為に繰り返す。





出かけるから後で更新

レベル1はシグニ三体出せないだろ

間違い
「手札からカードを一枚エナゾーンへ! そして、レベル1へグロウ! 『博愛の集束 サニエル』『史実の改善 サリエ』『サーバント O』のシグニ三枚出しターンエンド!」

正しい
「手札からカードを一枚エナゾーンへ! そして、レベル1へグロウ! 『史実の改善 サリエ』『サーバント O』のシグニ2枚出しターンエンド!」

>>14
リミット2だった。ありがとう。
あと出現時能力も使い忘れてるから、それも使ってるってことで

修正した物をまとめて見れるようにハーメルンでも投稿しました。
http://novel.syosetu.org/40442/

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