【Fate×ラブライブ!】絵里「μ’sで聖杯戦争」part2【安価コンマ】 (460)


Fate×ラブライブ!のクロスssです。

このssはμ’sのメンバーがサーヴァントとなってマスターと共に聖杯戦争を勝ち抜いていくというものです。

このssではFateの男性キャラが複数人登場します。

鬱シリアス注意。展開によってはμ’sのメンバーが死亡する可能性があります。

ラブライブ!とクロスするにあたって独自の解釈・設定が多少あります。

このスレではμ’sのメンバーの宝具・スキル等の募集を随時行っています。

現行スレの【Fate×ラブライブ!】凛「聖杯戦争にスクールアイドルが参加するですって?」
【Fate×ラブライブ!】凛「聖杯戦争にスクールアイドルが参加するですって?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413984878/)
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前スレ
【Fate×ラブライブ!】穂乃果「μ’sで聖杯戦争」【安価コンマ】
【Fate×ラブライブ!】穂乃果「μ’sで聖杯戦争」【安価コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416726258/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1418730805

※現在の情勢

マスター:衛宮 士郎
サーヴァント:絢瀬 絵里(セイバー)、南 ことり(ライダー)、矢澤 にこ(キャスター)
サーヴァントを3騎保有。
にこと士郎のパスは繋がっていない。
現在、絵里は戦闘行動不能。
真姫の宝具をひとつ確認。
葛木がマスターだと見抜いている。サーヴァントは不明。
にこ、ことりと同盟中
花陽がアサシンであることを確認。
令呪:??

マスター:遠坂 凛
サーヴァント:園田 海未(アーチャー)
ケイネスのアジト、魔術を把握。
アサシンに関しては花陽と認識できず(ステータスは確認済み)。
衛宮陣営を見捨て、完全に戦闘態勢に入った
令呪:三画

マスター:間桐 桜
サーヴァント:西木野 真姫(ライダー)
令呪:三画
士郎に対し、3回の絶対命令権(口約束)を保有。

マスター:ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
サーヴァント:小泉 花陽(アサシン)
令呪:三画
葛木陣営の拠点を把握。また、凛がキャスターであることを把握(ステータスは確認済み)。情報レベル2
間桐陣営の拠点を把握。宝具、ステータス共に確認済み。情報レベル5(最高レベル)
衛宮陣営の拠点を把握。ステータスを確認済み。情報レベル3

マスター:葛木 宗一郎
サーヴァント:星空 凛(キャスター)
令呪:三画
花陽がアサシンであることを確認(ステータスは未確認)

マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
サーヴァント:東條 希(ランサー)
令呪:??
衛宮陣営と交戦中

脱落?
マスター:――
サーヴァント:――
言峰、死亡(?)

マスター:━━━
サーヴァント:高坂 穂乃果(ルーラー)
言峰を処罰
現在、冬木市中を見回っている。

              /         ヾー‐ 、={_   ヽ
           __/    ---    \ \=}    !
           ´ ハ        \   \ ヽ   |
        /    { {\       ‘。       '.   l、
          /   ハ .|  `ー=ァ…‐- 、‘。   ∨ }   \
             /  丶、 /ぅr气ミュ,_ヾ }   }/}  l  丶     ,ノ
       |   | {―-- \  弋少/ リ  /i}/}  | {\ ヾ¨¨´
       |   | | ィ汽     :.:.:.:   /...イ⌒!ノ  |  、 \ \
       リ 乂゙入少          /⌒i | /|     \ \ '.
         丶   \:.:.:. `           rリィ'...|      \ \ ノ
          \__ト--   --     /个 、.|\}、    \ ヽ/
             |入        // .! }...|   `¨¨¨¨⌒ヾ〈
             | / `  .,    /  / ̄/ ハ、       ノ }
             | {   } `¨∧ / ////`¨¨¨¨¨⌒ヽイ
              乂    }  / 「ハ ィニ/ニ/ニニニニ/ニニニニニ'.
               /⌒}__j´ ̄`}/{=:/ニニニニ ′ニニニニニハ

             ___/⌒¨{/---、:./ 乂__ニニニニニ{ニニニニニニニi
            // :.|| .:.:|==== ノ /___ニニニニ{ニニニニニニニ|

            __/、 :.||.:.||:.:/|==厂/‐──┘二ヾ{ニニニニニニニ|
           ノニニ{\__|lイ/¨¨/ニニニニ二二二二{ニニニニニニニ{
        /={ ニ{ /  / イニニニニニニニニニニ二{二二ニニニニニヽ
.         /ニニニ:,ニハ Y /ニニニニニニニニニニニニニニニ∨ニニニニニニニニ}
        {ニニニニヘニム l/ニニニニニニニニニニニニニニニニニ∨t{ニニニニニ}ニハ
        |ニニニニニヘニ}ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ∧{ニニニニニ}ニ∧

クラス:セイバー

マスター:衛宮 士郎

真名:絢瀬 絵里

筋力:B        魔力:E(D)
耐久:B(A)     幸運:E
敏捷:B(A)     宝具:???

スキル

孤高の生徒会長:A
単独で行動していると全ステータスがワンランクアップする(自身のマスターを含む)。
誰かと行動していると全ステータスがワンランクダウンする(自身のマスターは含まない)。

―――――――――――――:A
もはや絵■■■■はなく、■■■■こと■■■きるようになった。
■■■動している■■■テータスが■■■する。

単独行動:A
マスターからの魔力供給を断つもしくは失っても1週間は現界可能。

カリスマ:D
集団を指揮する天性の才能。
統率力は上がるが、メンバーの士気が少し下がる。

クラス別能力

対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

騎乗:B
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなすことができる。

我が愛しの妹(リブリーチ・セストラー)
対人宝具     ランクB
絵里の妹である亜里沙を召喚する宝具。
亜里沙自身は宝具を所持しておらず、スキルとして『単独行動:E』を所持。
亜里沙は『孤高の生徒会長』の対象に含まれない。
クラスは絵里と同じクラスで召喚される。
ステータス・スキルは絵里のランクよりひとつ下がっており、魔力、幸運はコンマ判定。
亜里沙は絵里の周囲から離れることはできない。
この宝具は亜里沙を召喚するだけで、現界の維持は亜里沙本人が行うため、非常に燃費のいい宝具。

硝子の花園(スタカーン・アガロートゥ)
???      ランク???
使用者 絢瀬 絵里
絵里が使用可能とする、固有結界と呼ばれる大魔術。
展開時に対象1人を結界に引きずり込み、強制的にふたりきりの状態にする。
結界の中にいる間は互いにマスターによる魔力供給がカットされる。
結界内はすべてガラスでできた花や蝶により迷路のようになっており、
絵里はこれを自在に操ることが可能。
また、絵里が対象を見つめている(視認している)限り、対象のステータスを
ワンランク下げることが可能。

前回の聖杯戦争! デェン!

絵里「にこ、ことりと同盟を結び、にことことりの魔力不足を解決した私たち」

絵里「そして、無事柳洞寺から家に戻ってきた私たちを出迎えたのはアサシンである花陽だったの」

絵里「なんとかして花陽を撃退した私だったけど、その時に魔力を使いすぎて動けなくなっちゃったの」

絵里「そんなところにさらにイリヤとランサーの希がやってきて、絶体絶命のピンチ!」

絵里「希は占いと直感でこっちの手の内を知っているみたいで、攻撃が通じにくいみたいだし」

絵里「一体私たちはどうなってしまうのかしら…」

希「行くやん、えりち。覚悟してな」


希はタロットカードを懐から大量に取り出すと、宙にばらまき固定させた。


絵里「まさかあれ全部から槍が出てくるとか言わないわよね…」

士郎「嘘だろ…」

希「ピンポーン!あったりー。さすがえりち、かしこいやん」

絵里「この状況だと、バカにされてるようにしか聞こえないわよ」

希「ふふ、いっくよー!」


希が合図をすると、カード一枚一枚が輝きだし、絵里と士郎に向けて槍を撃ち出した!


絵里「まったく、こっちは動くだけで辛いっていうのに…!!」

士郎「うおおおおおおおおお!!!」

にこ「この!なんなのよ!」

ことり「えいっ!」


にことことりは先ほどからゴーレムを破壊し続けているが、破壊するたびに新しいゴーレムが際限なく出現し続けていた。


にこ「キリがないわね…」

ことり「ねえ、にこちゃん。にこちゃんの光弾で全部吹き飛ばしたりとかってできないのかなぁ?」

にこ「できなくもないけど、そんなことしたらマスターがいない私はすぐに消えちゃうわよ!」

ことり「うーん、それじゃあどうしようかなぁ…」

ことり「そうだ!にこちゃん、ことりが宝具を使うから少しだけ時間を稼げないかな?」

にこ「わかったわ」


ことりが宝具発動の準備に入ると、にこは全方位に光弾を放った。


にこ「来なさい、あんたたちみたいな雑魚ゴーレムは全部私が壊してあげるわ!」


コンマ判定直下

コンマ補正【幸運:EX +2】

1~3.宝具発動まで耐え切れずにやられる
4~6.ギリギリ耐え切る
7~9.余裕で時間稼ぎ終了

にこ「ふん、私にかかれば時間稼ぎくらい余裕よ!」

にこ「さあことり、やってやりなさい!」

ことり「いくよ、軈て来る遅延電車(ブルーベリー・トレイン)!」


ことりが宝具を発動させると、電車が出現し周りのゴーレムたちを一瞬で全て吹き飛ばした。


ことり「えーい!やんやん遅れそうですー♪」

ことり「にこちゃん、ゴーレムさんたちはことりが倒しちゃうから、すぐに絵里ちゃんたちのところに行ってあげて」

にこ「わかったわ!」



イリヤ「電車?ふーん、あれがライダーの宝具なのね」

イリヤ「やっぱりゴーレムじゃサーヴァントの足止めなんてできないか」

イリヤ「まあそれはわかってからいいわ。それよりも、お兄ちゃんだよね」

絵里「はああああああ!!!槍なんて全部撃ち落としてあげるわ!!」

士郎「待て、絵里!投影―開始(トレース・オン)…熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)」


飛来する槍を片っ端から打ち落としていこうとする絵里を止め、士郎はローアイアスを投影した。

コンマ判定直下

1~3.防ぎきれず突破される
4~6.なんとか防ぎきるも士郎は動けなくなる
7~9.全て完全に防ぎきる

士郎「くっ…すまん、絵里。あとは任せた」

絵里「ええ、ありがとう。士郎、あなたが作ってくれたチャンス、必ずモノにしてみせるわ!」

希「まさか無傷で耐えられるんは…ちょっと予想外やったわ」

絵里「希…私、今日は体調が万全じゃないの。だから、これで一気に決めるわ!」

>>17

1.宝具 我が愛しの妹(リブリーチ・セストラー)発動
2.宝具 硝子の花園(スタカーン・アガロートゥ)発動

2

絵里「士郎、先に謝っておくわね。ごめんなさい」

士郎「なにがだ?」

絵里「今の私は魔力が不足してる状態なの。その状態でこの宝具を使えば、おそらくあなたは無事では済まないわ」

士郎「なんだ、そんなことか…。俺のことは気にしなくていい、思いっきりやってやれ!」

絵里「…ありがとう。あなたならそう言ってくれると思ってたわ」

絵里「ねえ、士郎」

士郎「なんだ?」

絵里「私、あなたみたいな人、好きよ」

士郎「なっ…///」

絵里「うふふ、この前のお返しよ。じゃあね、士郎」



希「お話は終わったん?」

絵里「ええ、待たせたわね」

絵里「さあ、行きましょう。ふたりきりのユリの迷路へ…」

絵里「硝子の花園(スタカーン・アガロートゥ)」

希「ここは…?」

絵里(ここは硝子の花園。あなたと私、ふたりきりの花園…)

希「その声はえりち?どこにいるん?」

絵里(ふふ、心配しなくてもあなたのすぐそばにいて、あなたを見つめているわ)

絵里(ただ、あなたからは私が見えないだけ)


私が発動させた固有結界「硝子の花園」は、全てがガラスでできた迷路のような空間。

ここにいる限り、私と希はふたりきり…ここにはマスターの魔力供給さえ届かない。

希は、なにが起きたかわからないといった様子ね。

ふふ、あなたからは光の屈折で私が見えないけれど、私からはすべて見えるのよ。

希「なら、ウチにも見えるようにガラスを全部壊したるやん」


希はタロットを取り出して、私の迷路を破壊していくの。でも…


希「どう?これで少しは見えるように…」

絵里「無駄よ。それどころかさらに破片が増えて、私の武器が増えたわ」


そう。この花園にあるガラスはすべて私の思うように動かせる。

だから、あなたがガラスを壊せば壊すほど、私の武器は増えていくのよ。


絵里(それより、希。あなた、さっきから体が重くなってない?)

希「そんな…ウチのステータスが下がってる」

絵里(そう、私が見つめている限り、あなたのステータスは下がっている。そしてここには、マスターの魔力供給も届かない)

絵里(つまり、イリヤの魔力で上げられていた能力も戻って、今のあなたの能力は2ランク下がっているのよ)

希「嘘やろ。そんな…そんなポンコツみたいなことあるわけないやん!」

絵里(ポンコツ…ちょっと、耳に痛いわね。でも、これは事実なの)

絵里(それに、私のステータスはスキルのおかげでワンランク上がって、ステータスの差は完全にひっくり返ったわ)

絵里(ようやくまともにこのスキルが働いてくれたわね)

※現在のステータス
( )内は本来のステータス

絢瀬 絵里

筋力:A(B)      魔力:C(D)
耐久:A        幸運:E
敏捷:A        

東條 希

筋力:D(C)      魔力:B(A)
耐久:C(B)      幸運:C(B)
敏捷:C(B) 

このまま、希の魔力が消えるまで数時間隠れ続けていてもいいんだけど、あいにく私のマスターに無理をさせてる状態なのよ。

だから、すぐに決着を付けないとね。


絵里(さあ。希、いくわよ)

希「えりち…。ウチとふたりきりになったこと、後悔させてあげたるやん」

音ノ木坂道場

大河「はーい、今日はここまで。お疲れさま!」

亜里沙「お姉ちゃんがかっこいい!」

雪穂「うん、今までまったくいいとこなしだったもんね。そのおかげですごくカッコよく見えるよ」

大河「弟子二号、割と毒舌なのね」

亜里沙「ここからはずっとお姉ちゃんのターンだよね!」

大河「いやー、それはわからないぞー。なにせ絵里ちゃんの幸運はEだからね」

雪穂「そういえばスキルのおかげでステータスが上がってたはずなのに、それでもEだったもんね」

大河「順調に行けば倒せるんだろうが…果たしてどうなる!?」

大河「あと、前スレの安価についてだけど、本編で無理そうなら番外編ってことでも大丈夫だからね」

大河「例えば、遠坂さんと凛ちゃんが同じ陣営だったらとか…」

雪穂「それはもうたくさん書いたからいいよ…」

亜里沙「亜里沙と雪穂がもしもサーヴァントとして召喚されてたら、とかもいいかも」

雪穂「あ、確かにそれいいね」

大河「というわけで、ここまで。さらばじゃ!」

ありゆき「ばいばーい」

投下します

短編はセイバー陣営の大会議と各陣営の一日ですね。
これから更新前に一つずつ書いていくことにします。

にこ「絵里、士郎、助けに来たわよ!」

にこ「あれ、絵里と希はどこに行ったわけ?」

士郎「………」

にこ「…士郎?どうしたのよ。返事をしなさいよ、士郎!」

コンマ判定直下

士郎の状態は――

1~3.魔力の枯渇により、瀕死
4~6.極度の魔力不足により重体
7~9.魔力不足により気絶

にこ「よかった、魔力不足で気絶してるだけみたいね」

イリヤ「あれ?お兄ちゃん、死んじゃったの?」

にこ「あんた…」

イリヤ「あら、キャスター。お兄ちゃんは生きてるのかしら?」

にこ「あんたにそれを教える義理はないわ」

イリヤ「それもそうね。でも、その様子ならたぶん大丈夫でしょう」

イリヤ「でも、今日はもう目を覚まさないでしょうね。あーあ、意識のないお兄ちゃんに興味なんてないし、どうしようかな…」

コンマ判定直下

偶数.そうね、もうここで殺しちゃおう
奇数.今日はもういいわ、ノゾミが戻ったら帰りましょう

イリヤ「そうね、もうここで殺しちゃえばいっか」

にこ「そんなことは絶対にさせないわ」

にこ「それにことりもじきこっちにやってくるわ。サーヴァントを2人も相手にして勝てるとでも思ってるわけ?」

イリヤ「ふふ、そうね。いくら私でもサーヴァント相手に勝目なんてないわ」

イリヤ「でも、お兄ちゃんは魔力不足で倒れちゃってるってことは、あなたたちに魔力を補給する術はないってことでしょ」

イリヤ「それに、固有結界なんて大魔術を長時間維持できるほどの魔力をセイバーは持っていないもの」

イリヤ「維持できて3分が限界ってところかしら」

イリヤ「もうそろそろ固有結界が解けて、ふたりとも出てくるはずよ」

イリヤ「それでノゾミと私で、魔力の足りないあなたたちを殺しておしまい」

パリーン

イリヤ「ほらね」

絵里「………」

にこ「どうなったわけ…」

コンマ判定直下

コンマ補正【希の宝具 -1】
1~3.希に多少ダメージを与えるも、倒せず
4~6.希に重傷を与える
7~9.希に消滅寸前の致命傷を与える

希「ふう…危なかったやん…」

絵里「そんな…ここまで結界の維持できる時間が短いだなんて…」

希「残念やったね、えりち。もう少し発動時間が長かったら、ウチを倒せたのに」

絵里「くっ…どうして、こんな…確かに私の方が希を圧倒してたのに…!」

希「やっぱり、カード告げとった通りやね」

イリヤ「さあ、ノゾミ。早く終わらせて、次のサーヴァントを倒しに向かうわよ」

希「そうやね。じゃあね、えりち、にこっち。あとことりちゃんにも言っとかないとね」


希は懐からまた大量のタロットカードを取り出すと、一斉にこちらに向かって投げた。

こちらにもうこの攻撃を防ぐ手段は残っていない…

もう、やられるしか…

コンマ判定直下

コンマ補正【幸運:EX +2】【希の宝具 -1】

1~3.全滅
4~6.絵里を庇い、にこが消滅
7~9.ことりが宝具で庇い、耐え切る

もうダメ…そう諦めかけた瞬間…


ことり「絵里ちゃん!」


私の前に巨大な電車が突然現れ、視界を覆っていた槍を全て受け止めた。


ことり「うっ…」


直接でなくとも宝具で受け止めているだけでも相当なダメージを負っているんだろう。

ことりの表情が苦しそうに歪むのが見えた。


ことり「にこちゃん!絵里ちゃんと士郎君をすぐに乗せて!」

にこ「え…」

ことり「早く!」

にこ「わ、わかったわ!」


ことりがにこに何かを話しかけると、にこがこっちに急いでやってきた。

どうしたのかしら?もう、私の負けは決まったのに…


にこ「絵里!いつまでもぼさっとしてんじゃないわよ。さっさと逃げるわよ!」

絵里「え…?ちょっと、にこ?」

ことり「みんな乗ったかな?じゃあすぐに行くよっ!」


ことりが言い終わるが早いか、電車は宙へと飛び上がり、私たちの家から遠ざかっていく。


イリヤ「ノゾミ」

希「わかってるやん」


それを逃すまいと希はこちらに向けて槍を大量に放ってきた。


ことり「ぶるーべりーとれいんは逃げる時が一番すごいんだよ。だから、当たりませんっ!」


それをことりは器用に躱していったの。

途中で何本か当たっていたように見えるけど、その部分にダメージは見られなかった。



ことり「みんな無事かなぁ?」


希から逃げて数分が経ったころ、ことりは私たちに聞いてきた。


にこ「ええ、なんとか全員無事よ…」

絵里「………」

ことり「よかった…」

にこ「ねえ、希から逃げられたのはいいけど、これからどうするわけ?」

ことり「うーん、とりあえず。士郎君が目を覚ましてくれないとどうしようもないかなぁ」

ことり「それに絵里ちゃんもけっこう重症みたいだし…」

絵里「………」

にこ「まったく、世話がやけるわね。要するにまず、士郎が目覚めるまでどこかに隠れていればいいわけね?」

ことり「うん」

にこ「それなら私がいい場所を知ってるわ。そこに行きましょう」

ことり「わかった」


こうして、希から命からがら逃げきった私たちは、どこかへとさらに逃げのびていった…

イリヤ「まんまと逃げられちゃったわね」

希「そうやね」

希「イリヤちゃんなら、あそこでえりちたちを撃ち落とすこともできたはずやないん?」

イリヤ「ええ、でもあんまり必死に逃げるものだから、ちょっと逃がしてもいいかなって思っちゃった」

希「ふーん、でも逃がしたんはウチにはちょっとうれしいやん」

希「さすがにウチにもダメージがけっこう残っててしんどかったんよ」

イリヤ「そう。なら早く帰って休みましょう」

希「あれ?ここに残らんでいいん?」

イリヤ「別にいいわよ。どうせセイバーたちなんてすぐに倒せるんだから」

イリヤ「それよりも、今度は万全の時にこっちの城まで招待してあげましょう?」

希「ふふ、そうやね。じゃあ、帰ろか」

イリヤ「ええ」

イリヤイベント終了

コンマ判定直下

偶数.なにかが起こる
奇数.なにも起こらず

遠坂邸

凛「さて。海未、行くわよ」

海未「はい」

凛「今日で衛宮君を倒して、一気に聖杯戦争を終わらせるわ」

海未「凛、本気でなんですね」

凛「ええ」



凛「さあ、衛宮君の家まですぐに向かうわよ」

海未「凛、敵です」

凛「…なんですって?」

凛「あなた…」

桜「姉さん…」

凛「桜、何の用かしら?私、今急いでるからそこをどいて欲しいんだけど」

桜「どきません。姉さんは、今から先輩のところに行くんですよね?」

凛「あら、そこまでわかっててどかないってことは…覚悟はできているのよね?」

桜「はい、今夜ここで。姉さんを倒します!」

凛「よく言ったわ、桜。少し、あなたのことを見直した」

凛「だから、一切手加減せず本気で相手をしてあげる。アーチャー」

海未「はい」

桜「はい、望むところです。ライダー」

真姫「ええ」

凛・桜「「いくわよ(いきます)!!」」

桜「真姫、お願い」

真姫「ええ、この真姫ちゃんに任せておきなさい」

凛「海未、手加減の必要はないわ」

海未「はい、そのつもりです」


向かい合う海未と真姫。


真姫「あら、海未。あなたアーチャーでしょ?早く弓を出しなさいよ。それくらいは待ってあげるわ」

海未「いえ、あなたにはこれで十分です」


アーチャーであるはずの海未が手に持っているのは弓ではなく剣であった。


真姫「あら、さっき手加減はしないって聞いたはずだけど」

海未「もちろん、手加減などしません。ただ、これでも十分あなたを倒せると判断しただけです」

真姫「なんですって…まったく、調子に乗らないでよ…ね!」


言い切ると同時に駆け、真姫の短剣が海未の急所を狙う。

が、それを海未が剣で防ぎ、返す刀で斬りつけた。

一戟、二戟、三戟と両者は一歩も譲らぬ戦いを見せた。

真姫「おかしいわね。あなた、アーチャーでしょ?なんでそんなに白兵戦に長けてるのよ」

海未「ふふ、アーチャーが剣を使ってわおかしいですか?」

真姫「まあいいわ。どうせすぐに弓を使わざるを得なくしてあげるわ!」


再び真姫は駆け出すと、海未と激しく切り結び――

コンマ判定直下

1~2.海未優勢
3~5.拮抗する
6~9.真姫優勢

海未「くっ…やはり剣では無理がありましたか…」

真姫「ふん、当然でっしょー?この私に接近戦で勝とうとするなら、クラスをセイバーに変えてからにしなさい」


このままでは分が悪いと感じたのか、海未は素直に弓を取り出した。


真姫「やっとその気になったようね。さあ、あなたの本気を見せてみなさい」

海未「では、お言葉に甘えて…」


そして、海未が持っていた剣を矢のようにつがえると――


真姫「なに、この殺気…まさか、宝具…!?」

海未「ご明察の通りです。では、いきます」

海未を中心にあたりに魔力が満ち、空気が凍り付いていく。

やがて、その魔力が剣に集中していき――


真姫(まずいわ…これは、なんとしても躱さないと…!!)

海未「あなたの心臓(ハート)、撃ち抜きます」

海未「打ち射抜く呪愛の矢(ラブアローシュート)!」


渾身の一射が真姫に向かって放たれた。

コンマ判定直下

コンマ補正【幸運:A+ +1】

1~3.心臓を撃ち抜く
4~6.なんとか躱すものの手傷を負う
7~9.完全に躱す

海未の放った矢は真姫の心臓に寸分の狂いもなく、一直線に向かっていった。


真姫(疾い…けど、まっすぐ向かってくるだけの矢なら躱せるわ)


真姫は体を捻り、矢が通過するのを見届け、視線を戻そうとした瞬間――

矢の軌道が180度かわり、また真姫の心臓に向かっていった。


真姫(この矢…呪いがかかってるのね!)


一瞬で矢の正体を見抜くと、真姫は短剣に魔力をこめ、思いっきり矢に叩きつけて呪いを剥がして軌道をずらし、躱した。


真姫「危なかったわ…」

桜「真姫、大丈夫!?」

真姫「ええ、なんとかね…」

海未「完全に躱されましたか…。必中の矢のはずなのですが」

真姫「ふん、それだけ私が優れてるってことでしょ?」

海未「確かにそうかもしれませんね。では、今度はどうですか?」

打ち射抜く呪愛の矢(ラブアローシュート)
対人宝具     ランクB
使用者 園田 海未
相手に呪いをかけ、矢が心臓を射抜いたという事実を作る。
そして射出することで相手の心臓を必ず射抜く宝具となる。
既に矢は心臓に当たっているのだからなにをしようとも回避不可能。
回避するために必要なのは高い敏捷ではなく高い幸運である。
ゲイボルクの海未Ver.

海未はもう一度剣を取り出すと、真姫に狙いを定め――


真姫「もうその宝具は私には効かないわ」

真姫「貴方に薬をあげましょう(ビート・イン・エンジェル)」

真姫「海未の呪いに強くなる薬を…できたわ」


打ち抜こうとした瞬間、たった今、真姫にかけたはずの呪いが消えるのを感じた。


真姫「はい、これでもうラブアロは効かないわ」

海未「…なんですかその宝具は…反則じゃないですか。それよりもラブアロってなんですか!略さないでください!」


真姫「どうでもいいでしょ、そんなこと。それよりも、続きを始めましょう」

海未「いえ、どうでもよくはありません。ですが…」


海未は通常の矢に切り替えると、真姫と距離を取るべく、大きくバックステップをした。

凛「さて、桜。聖杯戦争はサーヴァントだけじゃなく、マスター同士の戦いも重要だってわかってるわよね」

桜「はい、わかってます」

凛「それじゃあ、あんたがどこまでやれるか見てあげるわ!」

桜「姉さんには…負けません!」


こうして、6日目最後の戦いが始まった。

音ノ木坂道場

大河「はーい、今日はここまで。お疲れさまでした!」

亜里沙「お姉ちゃんが固有結界まで使ったのにボロ負けしちゃった…」

雪穂「うん、なんていうか亜里沙…ドンマイ!」

大河「いやー、今日も幸運:Eが炸裂してたねー」

大河「というか完全に希ちゃんの強さのバランス間違えてるわねー。

大河「そしてあんまり運が悪すぎると、考えてたシナリオにも影響が出ちゃうのよねぇ」

雪穂「というかもう影響出まくりですよね?」

大河「まあそれを修正するための遠坂さんと桜ちゃんのバトルなわけですよ!」

亜里沙「おー、じゃあどっちが勝った方がお姉ちゃんにとっていいの?」

大河「それは言えないさー。ただ、この勝負…どっちが勝つかで物語が大きく変わることは確かよ!」

大河「それじゃあここまで。皆の衆、さらばじゃ!」

ありゆき「ばいばーい」

本日、疲れて寝てたので短編だけ投下していきます

「ルーラー・穂乃果の一日」

穂乃果「うー、暇だよー」

穂乃果「みんながあんまりルール違反しないせいで、ルーラーのお仕事がなくてつまんないー」バタバタ

穂乃果「あ、そうだ!違反がないなら違反を見つければいいんだ」

穂乃果「穂乃果ったら頭いい!よーし、さっそくルール違反を見つけに行っちゃうぞー」

衛宮邸

穂乃果「まずはここ!」

穂乃果「おーい、えーりちゃーん!」

絵里「穂乃果!?」ガタッ

士郎「はあ!?なんだっていきなりうちにルーラーが来るんだよ!?」

絵里「知らないわよ!とにかくすぐに戦闘準備に入るわよ!」

絵里「にこ、すぐにことりを起こしてきて!」

にこ「分かったわ!」

穂乃果「こんにちはー♪絵里ちゃん、にこちゃん、ことりちゃん。今日は遊びに…じゃなくてルール違反がないか確認に来ましたー!」

バタバタ ワーワー

穂乃果「…あれ?ちょっと遊びに来ただけなのになんだか大事になってる?」

にこ「穂乃果!くらいなさい!」ドドドドドド

穂乃果「わわわわ!そんなに光弾をいっぱい撃つなんてひどいよー」ペシペシペシペシ

にこ「嘘でしょ…素手で全部弾かれた…」

絵里「穂乃果、覚悟しなさい…はぁ!」ブン

穂乃果「うわ、いきなり斬りかかるなんてこわいよ!」パシ

絵里「指2本で止められた…?」

穂乃果「もう、穂乃果は別に戦いにきたわけじゃないってば!」プンプン




絵里「…え、確認?」

穂乃果「うん、絵里ちゃんたちがなにかルール違反をしてないか、穂乃果が直々に確認しにきたんだよ」

にこ「なによ、戦いにきたわけじゃないのね…」

絵里「人騒がせにも程があるわよ…」

士郎「とりあえず、武装解除していいのか?」

ことり「うにゅ?みんなどうかしたの?あ、穂乃果ちゃんだ!久しぶり♪」

穂乃果「ことりちゃん、久しぶりー!」フリフリ




穂乃果「というわけで、なにか穂乃果に隠していることはありませんか?」

絵里「隠していることって…」

穂乃果「ほら、何かあるでしょ?」バンバン

絵里「あなた、それを言ったらどうする気なの?」

穂乃果「え?そりゃあ取り締まらないといけないから取り締まるよ」

絵里「なら私たちが『はいこんなことをしました』なんて言うと思うの?」

穂乃果「あ、そっか。いやぁ絵里ちゃん頭いいね!」

絵里「穂乃果、ほんとにちゃんとルーラーやってるの?」

穂乃果「絵里ちゃん、失礼だよ!ちゃんとやってるからこそ今日は絵里ちゃんのところに来たっていうのに!」プンプン

絵里「それはごめんなさい。あと別に私たちは特にルール違反なんてしてないわ」

穂乃果「そっかぁ…」

穂乃果「それじゃあ仕方ないよね。

穂乃果「次にいこっと。じゃあね、絵里ちゃん、ことりちゃん、にこちゃん」

ピュー

絵里「…なんだったのかしら」

にこ「…さあ」

ことり「あれ?穂乃果ちゃん、もう帰っちゃったの?」

士郎「心臓が止まるかと思ったぞ…」

穂乃果「さーて、次はどこにいこうかな?」

穂乃果「そうだ、海未ちゃんのところに行こう!」



遠坂邸

穂乃果「おーい、海未ちゃーん!」

海未「…穂乃果?なぜ穂乃果がこんなところに…」

凛「穂乃果…確かルーラーだったわよね。それが私たちに用があるってことは…。海未、すぐに迎撃して」

海未「…はい、わかりました」



穂乃果「あ、出てきた。海未ちゃん、こんにちは!」

海未「………」

穂乃果「あれ?どうしたの海未ちゃん」

海未「穂乃果、すみませんが…私たちはここで負けるわけにはいきません」

海未「あなたにはここで引き返してもらいます!」スッ

穂乃果「え?負ける?」

海未「あなたの心臓(ハート)、打ち抜きます」

海未「打ち射抜く呪愛の矢(ラブアローシュート)!!」

穂乃果「ええ!?ちょっと、いきなりそんな宝具はずるいよ!」

パシッ

穂乃果「あ、危なかったぁ。死んじゃうかと思ったよ…」

海未「そんな…私の宝具が簡単に…いえ、もう一発です!ラブアローシュート!」バン

穂乃果「いやいやいや、さすがにそんなに何度も躱せないって…」

ドスッ

穂乃果「ぐえぇ…痛い…」

バタリ

海未「殺りましたか…」

凛「ルーラーは倒せたの?」

海未「はい、確実に倒したはずです」

穂乃果「」

凛「よくやったわ、ルーラーさえ倒してしまえばこっちのものよ」

海未「はい、では戻りましょう…」

穂乃果「」

海未「凛、今後の方針についてですが」テクテク

凛「ええ、そうね」

穂乃果「………」ムクリ

穂乃果「痛いよ!海未ちゃん!!」

海未「!?」

凛「さっき海未が確実に心臓を打ち抜いたのに…こいつバケモノなの!?」

穂乃果「穂乃果は心臓を打ち抜かれたくらいじゃ死なないよ。…すっごく痛かったけど!」

穂乃果「そんなことよりも遊b…確認しないと!」

凛「…確認?」

穂乃果「というわけでルール違反はないですか?」

凛「ないわ」

穂乃果「おー、即答だね」

凛「ええ、私はちゃんとルールに則って聖杯戦争をしているもの」

海未「はい、私も同じく」

穂乃果「…ぶー、つまんないの」ボソ

海未「…穂乃果?」

穂乃果「なんでもないよ」

穂乃果「それよりもこのお菓子とお茶、おいしいね」モグモグ

凛「お気に召したようで、なによりだわ」

穂乃果「いやー、穂乃果は和菓子は食べ飽きちゃってるから、こういう洋菓子がおいしくてー」モグモグ

海未「穂乃果、そんなに食べていると太りますよ?」

穂乃果「大丈夫だよー、だって穂乃果はルーラーだもん」

海未「意味がわかりません…いや、でもサーヴァントだからという理由なら割と納得のいく理由でしょうか…」

穂乃果「いやー、今日もお菓子がうまい!」

穂乃果「さてと、次は…」

穂乃果「お、あれは凛ちゃん?」

凛「いくよ、マスター!」

葛木「来るがよい、キャスター」

凛「うりゃりゃりゃ!!」ズドドドド

葛木「うむ、さすがだ。キャスターとはまるで思えぬほどの速さと力のある体術だ」

凛「えへへ、そうかな」

穂乃果「おーい、凛ちゃーん。穂乃果とあっそぼー!」

凛「ん?あ、穂乃果ちゃん!久しぶりだにゃー!」ギュ

穂乃果「凛ちゃん、久しぶりー!」ギュ

眠気やばいんで続きはまた明日にします、お疲れさまでした

りんちゃんと遠坂が両方凛で混乱するな


ホロウぽいノリでワロタ

>>80
これからは遠坂の凛ちゃんには前に遠坂ってつけときますね

>>81
普通に穂乃果の一日書いたらひとりで黙々と冬木回るだけで
クソつまらなかったのでホロウっぽくしました

ちょっと時間できたので安価だけ

各陣営の一日についてですが、にこ、ことりの所属はどちらにするか

1.絵里たちと同盟を組んだあとの衛宮陣営
2.言峰が死ぬ前の言峰陣営

下5まで多数決でお願いします

酒が飲めない体質なのに忘年会とか飲み会とかキツい…
帰ってss書きたい…
すいません、明日更新します

穂乃果の短編の続きと遠坂陣営の一日だけ投下します

穂乃果「ねえねえ、何しよっか?」

凛「それじゃあ組手しようよ」

穂乃果「よーし、負けないよ!」

凛「凛だって負けないよ!」



穂乃果「ま、負けた…」グッタリ

凛「やった!凛の勝ちだね!」ルンルン

穂乃果「凛ちゃんは接近戦の苦手なキャスターなのに…ルーラーの穂乃果が負けちゃった…」

凛「マスターと毎日特訓してる成果だもん」エッヘン

葛木「ああ。見事な体捌きだったぞ、キャスター」

穂乃果「うへぇ…穂乃果もちょっとトレーニングとかしようかな…」



花陽「今日はここの偵察です」カキカキ

穂乃果「ねえねえ花陽ちゃん、なにしてるの?」

花陽「今はここを偵察して情報を集めているんです」カキカキ

穂乃果「ふーん。それっていつまでやるの?」

花陽「あと数時間はやります」カキカキ

穂乃果「えー、穂乃果つまんない!」

花陽「………」カキカキ

穂乃果「むう…花陽ちゃんが真面目だー。もう違うところ行こっと」

花陽「………」カキカキ

花陽「…あれ?もしかして、さっきまで穂乃果ちゃんがいた?」

花陽「でも、花陽の気配を辿って来られるわけないし…気のせいだよね?」



穂乃果「まーきちゃーん!」ダキッ

真姫「ヴェェ!?」

桜「だ、誰ですか!?」



イリヤ「ノゾミ、ちょっとその本取って」

穂乃果「はい、どうぞ」

イリヤ「ありがと、…ってあなた誰よ!?」

穂乃果「え?穂乃果だよ」

イリヤ「そんなこと聞いてないわよ。なんでルーラーがここにいるの!」

希「ウチに気づかれずにこのお城まで入ってくるなんて、穂乃果ちゃんもやるやん」

穂乃果「えへへ、そうでしょー」

イリヤ「そういうことじゃないでしょー!」



穂乃果「今日はみんなといられて楽しかったなー。…あれ?なんでみんなのところを回ってたんだっけ?」

穂乃果「まあいっか。明日もルーラーとしてファイトだよ!」

「遠坂陣営の一日」

午前7時

遠坂凛「ぅん…すう…すう…」

海未「凛、7時です。起きてください。さあ、朝の稽古を始めますよ」ユサユサ

遠坂凛「うぅ…も、もうちょっと…」

午前9時

遠坂凛「はっ!!」

海未「ふっ!」

遠坂凛「…やっぱりサーヴァントなだけあって強いわね」

海未「凛の方こそ。魔術師が太極拳とは驚きました」

遠坂凛「魔術師だからって舐めてると痛い目を見るわよ」

海未「はい、ではこちらも本気でいきます」ドン

遠坂凛「ちょ、本気はダメに決まってるでしょー!」

午後1時

遠坂凛「今日はお昼のうちは新都に行くわよ」

海未「新都…マスターを探しにいくんですね」

遠坂凛「いえ、昼のうちはたぶんマスターは出てこないでしょうし、おでかけするだけよ」

海未「そうですか。では、気をつけて」

遠坂凛「何言ってるのよ、海未もいっしょに行くに決まってるでしょ」

午後3時

遠坂凛「うんうん、やっぱり似合ってるわね」

海未「そ、そうでしょうか…」ソワソワ

遠坂凛「もちろんよ。海未はとんでもなく美人なんだから、もっとオシャレしないともったいないわよ」

海未「いえ、そんなことはないと思いますが…」

午後6時

遠坂凛「いただきます」

海未「いただきます」

海未「………」モグモグ

遠坂凛「どうかしら、私のチャーハンと餃子は」

海未「最高です。私の作るものよりもとてもおいしいですね」

海未「できれば毎日作ってほしいほどです!」モグモグ

遠坂凛「ふふ、気に入ってもらえたみたいでよかったわ」

午後9時

遠坂凛「ここはこう動くべきで…」

海未「いえ、この場合は私が攻めるので凛は補助を…」

遠坂凛「そうね、でもここであえて私が宝石魔術で相手を…」

海未「なるほど、その手もありますね。ですが、ここをこうすれば…」

遠坂凛「ああ、それは盲点だったわ。ならこうしたら…」

海未「そうですね、では…」

遠坂凛「それよりもここは…」

午前0時

海未「つい議論が盛り上がってしまいましたね」

遠坂凛「そうね。でもかなり有意義な時間を過ごせたわ」

遠坂凛「………」

海未「………」

遠坂凛「…海未」

海未「…はい」

遠坂凛「絶対にふたりで勝ち残るわよ」

海未「はい、必ず」

遠坂凛「あなたのこと、信頼してるんだから」

海未「はい、私も凛のことは信頼しています。共に勝ちましょう」

遠坂凛「ええ」

遠坂凛「それじゃあ今日はもう寝ましょうか。おやすみなさい、海未」

海未「おやすみなさい、凛」

おわり

投下します

遠坂凛「私の妹なら、これくらい避けてみせなさい」


凛のガンドが雨のように指先から放たれ、桜を襲う。


桜「!?」


凛のガンドに対し桜は魔術を行使し、回避を試みた。

桜の魔術の実力は――

コンマ判定直下

1~3.ほとんど魔術を使えない
4~6.間桐の魔術を行使できる
7~9.虚数属性の魔術を行使できる

遠坂凛「……私のガンドを吸収したのね」

桜「…はあ…はあ」


桜は自身に当たる部分のガンドを吸収することにより、なんとか攻撃を防いだ。

しかし、元が間桐の水属性でないため、完全に吸収はできず少しダメージを負った。


遠坂凛「…あんたはもう間桐の魔術師だものね。そりゃあそっちの魔術を使うわよね」

桜「………」

遠坂凛「まあいいわ。もう終わりにしてあげる…」

コンマ判定直下

1~3.凛が桜を圧倒
4~6.凛が優位
7~9.桜が優位

桜「真姫…私に力をかして…」


桜が魔力を生成させると、刻印蟲が動き出し、桜の魔力を喰らおうと動き…

出すことはなく、桜は大量の魔力を生成させることに成功した。


桜「ありがとう、真姫。覚悟してください、姉さん」



遠坂凛「嘘でしょ…」


予想外の桜の攻撃を受け、膝をつく凛。


遠坂凛「いったい、どこでこんなに力をつけたのやら…」

コンマ判定直下
1~3.凛が優位
4~6.桜が優位
7~9.桜、凛を圧倒

桜「まだ…まだいけます!」


桜は凛が動けない様子を見て、さらに魔力を生成させるべく力を込めた。


遠坂凛「でも、まだまだ未熟ね。…まあ私も人のことは言えないんだけど」


しかし、その様子見て凛は身を翻すと、必死に魔力を生成させている桜の懐に入り込み、掌底を繰り出した。


桜「!?…ぐふっ…げほっ…げほっ…」


いきなり接近戦を仕掛けられると思っていなかった桜はまともにそれを受け、たまらず咳き込んだ。


遠坂凛「桜、いい?いくら魔術師が魔術で勝ったからって、そのまま負けを認めるとは思わないこと」

桜「うっ…そんな…」

遠坂凛「さて、海未の方もそろそろ決着がつく頃かしら」

コンマ判定直下

コンマ補正【凛の優位 -1】

1~3.海未が優勢
4~6.ほぼ互角の戦い
7~9.真姫が優勢

真姫「海未、そろそろ負けを認めなさい。私に負けるのは恥じゃないわよ」

海未「いえ、簡単に諦めるわけにはいきません」


真姫の猛攻を捌ききれず、海未は矢を放てず接近戦で応対せざるを得ずに押されていた。


真姫「そう…それじゃあ、どうしようかしら。桜も放っておけないし…」

コンマ判定直下

1~3.宝具使用
4~6.このまま押し切る
7~9.海未に隙を作り、凛を狙う

特殊判定直下

1~3.他陣営乱入
4~6.宝具を使用し、一気に海未を追い込む
7~9.凛、桜が相討ちで倒れる

コンマ判定直下

乱入してきたのは――

1~3.イリヤ「やっぱり戦い足りないわ」
4~6.凛「いっくにゃー!」
7~9.言峰「………」

言峰「…凛に、間桐桜か…そしてサーヴァントが2騎」

言峰「私の魔力を蓄えるには十分な相手だな」

言峰「隙を見てサーヴァントの心臓を奪い、力を得るとしよう」

コンマ判定直下

花陽はこの戦闘を――

偶数.花陽「疲れてるけど、帰りに偶然見つけてしまいました」
奇数.見ていない

真姫「どうするべきかしら…」

コンマ判定直下

偶数.宝具使用
奇数.このまま押し切る

真姫「宝具を使うまでもないわね。このまま押し切るわ…!」

海未「くっ…」

真姫「このまま終わりにしてあげる!」

コンマ判定直下

1~3.なんとか海未が盛り返す
4~6.真姫が押していき、大ダメージを与える
7~9.海未に致命傷を与える

真姫「はあっ!」


短剣が深くズブリと海未の右腕に刺さり、血が吹き出る。

ダラリと垂れた腕はもはや使い物にならなくなった。


海未「うっ…やりますね」

真姫「どう?負けを認めるなら、逃がしてあげてもいいわよ。その代わり、そっちの令呪をもらうけど」

海未「…そうですね」

コンマ判定直下

偶数.負けを認める
奇数.認めない

海未「…わかりました、負けを認めましょう」

真姫「あら、潔いのね」

海未「はい、これ以上戦っても勝目はありません。逃げ道があるのならば、わざわざ死ににいく必要もないでしょうから」

真姫「賢明な判断ね」

真姫「さて、桜はどうなってるかしら。すぐに行かないと」

コンマ判定直下

桜の状態は――

コンマ補正【真姫の勝利 +1】

1~3.凛により倒される
4~6.なんとかギリギリで持ちこたえている
7~9.また互角の勝負をしている

桜「まだです…先輩のところには行かせません!」

遠坂凛「やっぱり、それがあんたの行動原理なわけね…」


凛の宝石魔術に、桜は必死に食らいついていき、互角に近い勝負を繰り広げていた。


遠坂凛「でも、そんな理由じゃ私には勝てないわよ!」


凛は最も魔力を貯めた宝石を投げ、一気に勝負を決めるべく駆け――


真姫「そこまでよ」


真姫によって弾き飛ばされ、発動しかけた宝石は四散した。

桜「あっ…真姫」

真姫「桜、よくがんばったわね。こっちは終わったわ」

遠坂凛「そんな…海未が負けたっていうの?」

真姫「ええ、でも海未が弱かったわけじゃないわ。相手が悪かったのよ」

真姫「なにせこの真姫ちゃんが相手だもの」

遠坂凛「そんな…」

真姫「で、あなたはどうするの?海未は私に負けを認めて令呪を差し出すって言ったけど」


海未の負けを知らされ、凛は全身から力が抜けていくのを感じた。


遠坂凛「…海未が負けを認めたのに、マスターの私が認めないで戦ってもしかたないじゃない…」

真姫「そう」

桜「姉さん…」

遠坂凛「桜、あなたのこと、正直見くびってた。本当に見直したわ、さすが私の妹ね」

遠坂凛「私の負けよ。…負けたのがあなたでよかった」

桜「………」

遠坂凛「衛宮君のこと、よろしく頼むわね。あいつって向こう見ずですぐに突っ走ってって、危ないったらありゃしないんだから」

遠坂凛「まあ、さっきまであいつを殺そうとしてた私が言うことじゃないか」

遠坂凛「桜、いい?あなたはもう立派な一人前の魔術師よ。だから自信を持ちなさい」

桜「は、はい」

遠坂凛「それと、絶対に最後まで勝ち残りなさいよ。そうじゃないと、許さないんだから!」

遠坂凛「…お姉ちゃんは応援してるから」ギュ

桜「はい!ありがとうございます、姉さん…」ギュ

真姫「さて、それじゃあ目的は果たしたことだし、帰りましょう」

桜「はい。姉さん、失礼します」

遠坂凛「ええ」

海未「はい」

※間桐陣営の令呪が五画、遠坂陣営の令呪が一画となりました。

真姫「あ、そうだったわ。海未、あなたの傷、治してあげましょうか?」

海未「治せるのですか?」

真姫「ええ、それが私の能力だもの」

海未「そうですね…」

コンマ判定直下

偶数.では、お言葉に甘えさせてもらいます
奇数.いえ、これ以上甘えるわけにはいきません

海未「では、お言葉に甘えさせてもらいます」

真姫「じゃあ、腕を見せてくれる?」

海未「わかりました」スッ

真姫「………」ジー

真姫「はい、終わりよ」

海未「ずいぶんと早いのですね」

真姫「ええ、魔力をほとんど使わないで治してるもの。一日もすれば元に戻るはずよ。その代わり、安静にしていること」

海未「はい、わかりました。ありがとうございます、真姫」

真姫「ふふ、これでまたひとつ借りができたわね」

海未「負けた敵にまでこのようなことを…真姫は本当に優しいのですね」フフッ

真姫「べ、別にこれは海未にかりを作ろうと思っただけで他に意味なんてないわよ!」

桜「真姫。それ、前にも言ってましたよね?」

真姫「う、うるさいわね///」

                            ─── 、
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               |: : : : : : : : : :〃 ⌒)jハヽ        乂⌒,り ": /: : : : : |
                : : : : : : : : 入 ir戈ノ i}          `-  / イ:.: : : : : |
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                  \:.、 > 、: : : : : \  ──く __ /´ |: : : : {> く
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                 / ⌒丶   \  ト、: : :.|'´ /// j_|/ ,'/{: :八、    丶
                    ′    、     ノ }: : :|//// ハ// : {  \
                |      、     ノ: :.イ///// ヘ// `///   |  ',
                |         、  イ; /人/// /\ ヘ /// ノ  Ⅴ  ',
                .′             、 // ヘ    \//´
                |        ∨      \ /   \ /  `¨

クラス:ライダー

マスター:間桐 桜

真名:西木野 真姫  

筋力:C       魔力:B
耐久:C       幸運:A+
敏捷:C       宝具:B

スキル

医者の卵:A
医療の知識と技術を持っており、魔力を用いずとも治療が可能。
ランクAなら、軽傷なら瞬時に治し、重症でも1日で回復可能。
魔力を用いれば更に速く治療することも可能。

心眼(偽):B
天性の頭脳の良さによる危険回避。

黄金律:C
人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
ランクCなら十分にお金持ちで、あまりお金について困ることはない。

魅了:C
生まれ持った体質。異性に対し、無意識のうちに魅了の呪いをかける。
呪いにかかった相手は魅了状態になり、真姫に対して危害を加えづらくなる。
一度呪いにかからなかった相手には通用しなくなる。
これは生まれ持った体質のため制御はできず、魅了状態の相手を操ることはできない。

クラス別能力

対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:A+
乗り物ならばなんでも乗りこなすことができる。
本人が乗ることができるのならば乗り物でなくても乗ることができる。

真姫「まだ傷は塞がってないんだから、無理をしたらダメよ?」

海未「わかっていますよ。それではふたりとも、ご武運を」

遠坂凛「じゃあね、桜」

桜「はい、姉さんも気をつけて…」

真姫「それにしても、刻印蟲に対しても私の薬が有効でよかったわね」

桜「はい、おかげで魔力もあまり取られずに済んでます」

真姫「それじゃあ、また飲んでおきなさい。はい、これ」

桜「ありがとう、真姫」ゴクゴク

真姫(それにしても本当、私の宝具って万能よね。これでさらにもうひとつ戦闘用の宝具まであるなんて天才すぎよね!)

遠坂凛「さて、海未」

海未「申しわけありませんでした」

遠坂凛「ちょっと、なにいきなり頭を下げてるのよ」

海未「私のせいで負けたのですから、当然です」

遠坂凛「あのねぇ…いい?あんたと私はマスターとサーヴァント。つまり、マスターのミスはサーヴァントのミスだし、逆もまた然り」

海未「ですが…」

遠坂凛「あんただけが気負って背負い込むことじゃないのよ。…私だって、負けてたかもしれないんだから」

海未「凛…」

遠坂凛「さあ。明日もまだ聖杯戦争は続くんだから、落ち込んでなんかいられないわ!行くわよ、海未」

海未「ふふっ。はい、待ってください、凛」

海未(ありがとうございます、凛。必ず、あなたを最後まで守りきってみせます)



ズズズズズズ

言峰「………」

言峰「狙うならば、凛とアーチャーか…」

音ノ木坂道場

大河「はーい、じゃあ今日はここまで、お疲れ様でした!」

大河「見事桜ちゃんが勝利を収めてくれて、先生はうれしいわ…」グス

雪穂「ちょっと、先生がえこ贔屓なんてしていいんですか!?」

大河「いいのよーん、だって桜ちゃんとは家族みたいなものだし」

亜里沙「これが開き直りって言うんだね、雪穂」

雪穂「いやそれはちが…わないか」

大河「というわけで、これで長かった6日目も終わり!…のはず?」

雪穂「なんだか最後にすごい不審なものが見えた気がしたけど…」

亜里沙「お姉ちゃんならなんとかしてくれるよ!」

大河「いやー、それはちょっとキツいんじゃないかな…」

大河「それじゃあ、ここまで。さらばじゃ、皆の衆!」

ありゆき「ばいばーい」

投下します

遠坂凛「これからの方針だけど…」

海未「はい」

遠坂凛「まずは海未の傷が治って万全の状態に戻るまでは家に戻って待機」

海未「わかりました」

遠坂凛「じゃあ、帰りましょうか」

海未「はい、回復したらまた話し合いましょう」スタスタ

遠坂凛「そうね」スタスタ



言峰「………今だな」

言峰「やれ!」


言峰の体から黒い影のようななにかが飛び出すと、歩きだした海未の背中を狙う。

コンマ判定直下

言峰の不意打ちにより――

1~3.心臓を貫かれ即死
4~6.重傷を負うものの回避
7~9.ギリギリで回避

海未「!?」バッ

海未「誰ですか…あなたは」

言峰「ほう…今のを躱すとは。やはり、サーヴァントというものは侮れんな」

遠坂凛「綺礼、あんたどういうつもり?」

言峰「なに、私も魔力が欲しい身でな。そこで弱ったお前たちを頂き、魔力としようとしただけだ」


言峰の体から、黒い影が触手のように何本も出てくると、海未と凛に向かって襲いかかる。

コンマ判定直下

コンマ補正【戦闘によるダメージ -1】

1~3.捌ききれず、ダメージを負う
4~6.左手のみで剣を使い、触手を叩き落とす
7~9.弓を使って全て打ち落とす

海未「先ほど、真姫に腕を治してもらっていて助かりました」

海未「そうでなければ、ここで倒れていたでしょう。真姫に感謝をしないといけませんね」


海未は黒い影を全て打ち落とすと、言峰の影に備えるべく戦闘態勢に入った。


言峰「まさかここまでとはな…弱っていようともサーヴァントはサーヴァント…といったところか」

言峰「だがその疲弊しきり、右腕も満足に使えぬ状態でこれ以上どう抗う?」

言峰「早々に諦めて私にその心臓を捧げるがいい」

遠坂凛「はあ?まったく、変なものにでも取り付かれておかしくなったんじゃないの?」

遠坂凛「誰があんたなんかにやられるもんですか。他の誰にやられたとしてもあんただけは願い下げよ!」

言峰「ふっ…いつにもまして勇ましいことだ。ではこれならばどうだ?」


黒い影は凛に標的を絞ると、先ほどよりもさらに速いスピードで凛を襲った。


遠坂凛「くっ…海未!」

海未「させません!」

コンマ判定直下

1~3.守りきれず、凛が負傷する
4~6.凛は守りきれたが、海未が負傷する
7~9.全て完璧に迎撃する

遠坂凛「ぐっ…痛っ…」


疲弊して、海未の動きが鈍った一瞬の隙をつき、影は凛の体を斬り払い重傷を負わせた。


海未「すみません。大丈夫ですか、凛」

遠坂凛「なんとかね。でも、これ以上はもう無理かも。一旦、撤退するわよ」

海未「わかりました。あちらの手合いもまだ未知数ですし、こちらも疲弊しています。それがいいですね」

コンマ判定直下

1~3.ふたりで撤退する
4~6.海未が殿となって時間を稼ぐ
7~9.ふたりで言峰に一撃を与えてから撤退する

海未「私が殿になって時間を稼ぎます。凛は少しでも遠くに逃げてください」

遠坂凛「わかったわ。海未、頼んだわよ」ダッ


言峰「凛よ、お前をここで逃がすわけにはいかん」


言峰が影が放つと、走り去っていく凛の背中に迫り――


海未「行かせません」


凛に届く前に海未が打ち落とした。


海未「ここから先には1歩たりとも行かせません。あなたにはここで退場してもらいます!」

言峰「ほう、ここで私を殺すというのだな」

海未「はい、イヤならば今すぐここから去ってください」

言峰「それはできない、私とて今は魔力なしには生きられぬ身だ。ここでアーチャー、お前を仕留め、すぐに凛も頂く」

海未(弓が使えるのは右腕が持ってあと3回…その間になんとかしなくては)

コンマ判定直下

1~3.言峰が優勢
4~6.ほぼ互角
7~9.海未が優勢

海未「うっ…はぁ…はぁ…」

言峰「ふっ、やはり疲弊したその体ではもはや戦うことなどできまい」

海未「いえ…そのようなことはありませんよ。私は…まだ戦えます」

海未(あと2回…)

コンマ判定直下
1~3.言峰が海未を圧倒
4~6.言峰が優勢
7~9.互角に持ち直す

海未「はあっ!!」

言峰「ぐっ…やるな。だがアーチャー、お前もすでに限界であろう」

海未「はぁ…はぁ…そうですね。はっきり言って、次で私はもう動けなくなるでしょう」

海未「ですから、ここで決めます…私の最強の一撃で」


海未が残りの魔力を全て矢に込めると巨大な矢となり、周りの空気を凍りつかせていく。


言峰「なんだこれは…まだこのような技を撃てるほどの力があるというのか…」

海未「これで倒せないようなら私の負けです。どうぞ煮るなり焼くなりお好きにしてください。では、いきます!」



海未「みんなの心臓(ハート)、撃ち抜くぞ!」





海未「撃ち貫く死愛の矢(ラブアローシュート)!!」





圧倒的な威力で放たれたそれは、大砲のような衝撃で地面を割り進み、言峰を貫かんと襲った。


海未「…やった、のでしょうか?」

コンマ判定直下

コンマ補正【幸運:D -1】

1~4.言峰にダメージを与えるものの倒せず
5~9.言峰に重傷を与える

言峰「………」ユラ

海未「…そんな。これでも倒しきれないなんて…」

言峰「…驚いたぞ。まさかこれほどの威力の宝具を隠し持っていたとは…」

言峰「私が生きていて、心臓がある状態であったのなら…確実に死んでいただろう」

海未「心臓がない…?あなた、まさか既に…」

海未「…すみません。凛…私はここまでのようです」

言峰「その心臓、貰い受けよう」



遠坂凛「はぁ…はぁ…もうじき屋敷に着くわ。それで、ありったけの宝石を綺礼に浴びせてやるんだから」

遠坂凛「待ってなさいよ。私が行くまで、やられるんじゃないわよ!」



遠坂凛「よし、準備できた。これですぐに戻って…」

シュウウウ

遠坂凛「え?」

遠坂凛「嘘でしょ?令呪が…消えて…」

遠坂凛「あ…あぁ…」



遠坂凛「いやあああぁぁああああああああ!!!!」



言峰「なんという芳醇な魔力…」

言峰「これがサーヴァントの力…」

言峰「アーチャー、確かにお前の心臓は貰い受けた」

海未「」

言峰「では、次の目標を決めるとしよう」


疲弊しきり、魔力も底を尽き、心臓も失って動かなくなった海未の躰が、黒い影に放り込まれ、呑まれ、消えていった。



言峰「これほどの力を得たのならば、次は正面から挑んだところで負けはしまい」

言峰「狙うならば、サーヴァントでありながら、単独行動を好み、なおかつ戦闘能力もさして高くないクラス…」

言峰「つまり…アサシン」

6日目終了

【遠坂陣営が脱落しました】

※現在の情勢

Wise up!
マスター:衛宮 士郎
サーヴァント:絢瀬 絵里(セイバー)、南 ことり(ライダー)、矢澤 にこ(キャスター)
サーヴァントを3騎保有。
にこと士郎のパスは繋がっていない。
現在、絵里は戦闘行動不能。
真姫の宝具をひとつ確認。
葛木がマスターだと見抜いている。サーヴァントは不明。
にこ、ことりと同盟中
花陽がアサシンであることを確認。
令呪:??
現在、拠点外に撤退中

Wise up!
脱落
マスター:遠坂 凛【生存】
サーヴァント:園田 海未(アーチャー)【死亡】


Wise up!
マスター:間桐 桜
サーヴァント:西木野 真姫(ライダー)
令呪:五画
士郎に対し、3回の絶対命令権(口約束)を保有。

マスター:ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
サーヴァント:小泉 花陽(アサシン)
令呪:三画
葛木陣営の拠点を把握。また、凛がキャスターであることを把握(ステータスは確認済み)。情報レベル2
間桐陣営の拠点を把握。宝具、ステータス共に確認済み。情報レベル5(最高レベル)
衛宮陣営の拠点を把握。ステータスを確認済み。情報レベル3

マスター:葛木 宗一郎
サーヴァント:星空 凛(キャスター)
令呪:三画
花陽がアサシンであることを確認(ステータスは未確認)

Wise up!
マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
サーヴァント:東條 希(ランサー)
令呪:??


マスター:━━━
サーヴァント:高坂 穂乃果(ルーラー)
言峰を処罰
現在、冬木市中を見回っている。

【海未が脱落したため、マトリクスを全て開放します】

              ..ィ⌒¨¨:.:.......
            ...:.:´.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、
         /.:.:.:.:.:.:.:{:.:|:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\

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        /:.:.:./:./|:/  :.:|:.:.:ハ\:.:.:.:.:.:.:.:.:':, :.:.:
         /:.:.:.:.:./、j:|   v:.:.、:ハ、\:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:i
       :.:.:.:i|:.:.| {ソー‐ Ⅵ \ー―\ :.:.:.|:.:.:|
       |i|:.:i|:.:.| γ_笊`  リ '´_笊㍉ }:.:.:.|:.:.:l
       リ .:∨{ 代r少      V少 .ノ |:.:.:.|:.:.,
        :.:.:.{\ xx     ,    xx /:.:./.:.:′
        \i「`\      ,   厶ィ }:.|!|

          }:ーヘ    `-´′  , 、/:ハ:|
          |:.ハ:个:.....       イ:.:.i:.:.:.| }
          |:.l |:j|:.:.:.:.:.}__ー<{:.:.j|:.:.:i:.:.:.|  :,
.           __}/_j_i|__/__/{/{ ̄\il:_:_i:_:.:{_ \
       / | |    }ニニ「|ニニニ{/   / ./ ヽ \
.       / .| |   /ニニハニニニヽ    ′   } i
      /  | |   \ニ./∨\ニ./   | |   ∨ }
      .′    ′    V ヽ/ .V     | |/   ∨
.     /、   { /              ゝ/     :,
    /  \ ∨                 ′    __′
   {⌒!ー .,_j                i  ,.  ´__}
    y     { : : : : .          . : : :.. | ´ / |/
    /    / }: : : : : : : .     . : : : : : :.|.ィ    |
クラス:アーチャー


マスター:遠坂 凛

真名:園田 海未  

筋力:A       魔力:D
耐久:B 幸運:D
敏捷:B       宝具:A

スキル

剣術:A
剣術の強さ。剣を使った攻撃の威力の増加。
また、剣の代わりになるものを持った時に剣と同じ強さを発揮する。

心眼(真):C
幼少時からの修行・鍛錬によって培った洞察力。
逆転の可能性を見出せば、高確率でその作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

千里眼:C
視力の良さ。
遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
さらに高いランクでは、透視・未来視さえ可能とする。

クラス別能力

対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

単独行動;B
マスターからの魔力供給を断つもしくは失っても二日は現界可能。

打ち射抜く呪愛の矢(ラブアローシュート)
対人宝具     ランクB
使用者 園田 海未
相手に呪いをかけ、矢が心臓を射抜いたという事実を作る。
そして射出することで相手の心臓を必ず射抜く宝具となる。
既に矢は心臓に当たっているのだからなにをしようとも回避不可能。
回避するために必要なのは高い敏捷ではなく高い幸運である。
ゲイボルクの海未Ver.

撃ち貫く死愛の矢(ラブアローシュート)
対軍宝具     ランクA
海未の渾身の力を以て放つラブアローシュート。
本来、ラブアローシュートは一人に対して放つものではなく、多数の観衆に向けて放つもの
であるためこちらが本来のラブアローシュートと言える。
みんなの心臓(ハート)を撃ち抜くために矢が枝分かれし、呪いをかけた相手全員に飛んでいく。
一人に対象を絞った場合は巨大な矢となり、圧倒的な威力で相手を貫く。

愛は嵐の如く(ストーム・イン・ラバー)
対軍宝具     ランクB
嵐を纏った矢を放ち、通り過ぎた場所に嵐を巻き起こしまとめて吹き飛ばす。
怯えたり、逃げようとする相手に対し絶大な威力を発揮する追い打ち用宝具。
しかし、正々堂々と向かってくる相手には弱く、多少強い程度の矢でしかない。

音ノ木坂道場

大河「はーい、今日はここまで。お疲れ様でした!」

雪穂「とうとう最初の脱落者が出ちゃったね…」

亜里沙「う、海未さんが!!!!海未さんが死んだ!」

亜里沙「なんでなの!?海未さんは最強のはずだよ!!」バタバタ

雪穂「亜里沙、落ち着いて」

大河「もうあれは仕方がないのよ。誰だって本気で戦って傷を負った後に戦えばこうなってしまうものよ」

大河「でも、彼女は頑張ったわ。なんとかあの状態から倒す寸前までもっていったんだもの」

亜里沙「う、海未ざぁぁん…」グス

雪穂「亜里沙、この仇はお姉ちゃんたちが取ってくれるって!」

大河「というわけでここまで。じゃあね」

雪穂「ば、ばいばーい」

>179
通常なら穂乃果がコンマ判定次第で来ますが、
今回は特殊判定で言峰が現れたため穂乃果は現れませんでした

投下します

7日目 朝

士郎「…んん。…あれ、家じゃない。どこだここ?」

にこ「あら、目が覚めたみたいね。おはよう、士郎」

ことり「おはよう、士郎君」

士郎「ああ。おはよう、ふたりとも。それよりここは?」

にこ「ああ、そういえばあんたは気絶してたから知らなかったわね。
昨日、希が攻めてきてどうしようもなくなったから一回家を捨てて逃げたのよ」

士郎「家を捨てて?」

ことり「うん。あのままだと、みんなやられちゃうって思ったから。…ごめんなさい」

士郎「なんでことりが謝るんだ?俺たちを助けてくれたんだろう。なら、礼を言われても謝る必要なんかないさ」

ことり「…ありがとう」

士郎「それで、ここはどこなんだ?」

にこ「ここは私が前に探索してた時に見つけた隠れ家よ。結界を張ってあるから今日一日くらいなら誰にも気づかれないわ」

士郎「そうか。ところで絵里はどうしたんだ?」

にこ「………」

ことり「………」

士郎「なあ、絵里はどうしたんだ?」

にこ「絵里は…」

コンマ判定直下

1~3.希を倒せなくてショックを受けている
4~6.塞ぎ込んでいる
7~9.これまでのことで自信をなくしている

特殊判定直下

1~3.実は寝てるだけで元気いっぱい
4~6.絵里「もう働きたくない…戦いたくない…」
7~9.絵里「どうせ無理よ…私じゃ勝てないわよ…」

にこ「絵里なら今は寝てるわ」

ことり「たぶん起きたら元気になってると思うよ」

士郎「ならよかった。それじゃあこれからどうする?」

にこ「そうね。まずはなにか食べるものが欲しいわね。私は魔力供給されてないからなにか食べるものでもないとキツいのよ」

士郎「わかった。なら俺がなにか買い出しに行ってくる。すぐに戻るから、ふたりは絵里を頼むよ」

にこ「わかったわ」

ことり「いってらっしゃい」

士郎「さてと、買うのはこれくらいでいいか。それにしても、たまたまサイフを持っててよかった」

士郎「よし、すぐに戻って朝ごはんにしよう」

???「あれ、お兄ちゃん?」

士郎「ん?」クル

イリヤ「おはよう、お兄ちゃん。こんな時間から会うなんて偶然ね」

士郎「イイイ、イリヤ!?」アタフタ

イリヤ「あははは、慌てちゃって変なのー」

イリヤ「ねえ、お兄ちゃんはなにをしてるの?」

士郎「お、俺か?ちょっとそこまで買い出しに来てただけだぞ」

イリヤ「ふーん」

士郎「そういうイリヤはなにをしにきたんだ?」

イリヤ「私?私はねえ…」

士郎「もしかして、昨日の続きをしに来たのか?」

イリヤ「…なに?お兄ちゃんは今から続きをしたいの?」スッ

士郎「ご、ごめんごめん。冗談だって」

イリヤ「ふふ、そうだ。私、もっとお兄ちゃんとお話がしたいな」

イリヤ「あっちに公園があったよね。ついてきて!」タタタタ

士郎「あ、おい…行っちゃった。どうするかな」

>>193

1.イリヤについていく
2.こっそり帰る

1

士郎「仕方ない、ついていくか…別に危害を加えるつもりはないみたいだしな」

士郎「おーい、待ってくれー!」タタタタ

イリヤ「遅いよー、あんまり遅いと置いてっちゃうんだからー」タタタタ



公園

イリヤ「それでね、ノゾミがすぐに『いかんよ』って言って止めてくるのよ」

士郎「そうなのか」

イリヤ「あ、そうだ。お兄ちゃん、ちょっと私の目を見てみて」

士郎「ああ」ジー

イリヤ「………」クス

士郎「…うっ…あ…」ガクリ

イリヤ「あははは、お兄ちゃんったら魔術の耐性なさすぎでしょ」パチン

士郎「あれ?今、なにを…」

イリヤ「ちょっとお兄ちゃんに魔術をかけてみただけ。気を付けないとダメよ。お兄ちゃんは私以外にやられちゃダメなんだから」

士郎「ああ、わかった(私以外には…)」

イリヤ「それで、これからが本題よ。もう一回私の目を見てくれる?」

士郎「…大丈夫なんだろうな?」

イリヤ「ええ、大丈夫よ。ここでお兄ちゃんをどうこうする気はないわ」

士郎「…わかった」ジー



イリヤ(見える?今、お兄ちゃんに遠見の魔術をかけてるの)

士郎(ああ、見えるぞ)

イリヤ(じゃあ、よく見ておいてね。ここが冬木の外れにある森よ)

イリヤ(それで、このままずーっと進んでいくと…ほら、ここに私のお城があるのよ)

士郎(こんな場所に城?)

イリヤ(普通は魔術師じゃない一般の人は入ることさえできないようになってるし、森に入ったらすぐに私にわかるようになってるの)

士郎(そうなのか)

プチン

イリヤ「というわけで、これで遠見の魔術はおしまい」

士郎「なあ、イリヤは今のを俺に見せて、なんのつもりなんだ?」

イリヤ「そんなの決まってるじゃない、お兄ちゃんを城に招待するためよ」

士郎「招待?」

イリヤ「これで行き方は覚えたからいつでも来られるわよね!」ウキウキ

士郎「あ、ああ…」

イリヤ「あと、お兄ちゃんの家は全部元に戻してあるから戻っても大丈夫よ。罠も別に張ってないから」

士郎「ああ…ありがとう」

イリヤ「よーし、それじゃあ今からどこかに遊びに…」

希「…イーリーヤーちゃーん?」

イリヤ「げっ…!ノゾミがきちゃった!!」

士郎「!?」バッ

希「勝手にお城を抜けてきちゃダメやって何度も言うてるやん?」

イリヤ「だ、だって遊びたかったんだもん!」

希「今度約束破ったらワシワシMAXやって言うたやろ?」ワキワキ

イリヤ「ひいぃ…!!ご、ごめんなさい!!」

希「ほな、おしおきやね」ワシワシ

イリヤ「いーやー!!」ジタバタ

希「うーん、まだまだ未熟なボディやね。でもそこがいいやん!」ワシワシ

士郎(今のうちに…)ソロー

希「あ、えりちのマスターさん。ちょっとええ?」

士郎「な、なんだ?」ビク

希「えりちに言うといて欲しいんよ。『今度会うときは必ず決着をつけよう』って」

希「あと、えりちは弱くないよ。ただ、えりちの運が悪いのと、ウチが運が良すぎるのが重なっただけやから、自信をなくさないように…ともお願いな」

士郎「…わかった」

イリヤ「………」グッタリ

希「ほなら、ウチたちは帰るから、にこっちとことりちゃんにもよろしくな」

イリヤ「…じゃあね、お兄ちゃん。また会おうね…」グッタリ

ダン!

士郎「助かった…」

士郎「…あ、もうこんなか。すぐに戻らないと」タタタタ

にこ「遅いわよ!あんたこんな時間までなにしてたわけ?」

ことり「心配しちゃったよぉ」

士郎「すまん。ちょっと、そこでイリヤと…」

にこ「イリヤ!?あんたさっきまで敵と会ってたわけ?殺されたいの?」

士郎「いや、あの子は別に悪い子じゃないと思うぞ」

にこ「あんた、あいつに懐柔されたわけじゃないでしょうね?」

士郎「バカ言え、そんなわけないだろ。ただ、イリヤにもいろいろあるってわかっただけだ」

にこ「はあ…もういいわ。それより絵里だけど…」

士郎「絵里がどうかしたのか?」

コンマ判定直下

1~3.もう起きて元気いっぱい!
4~6.今起きたところ
7~9.まだぐっすり寝てる…

にこ「絵里ならまだ寝てるわ。よっぽど疲れてるみたいね」

士郎「うーん、それならどうするべきか…」

にこ「何がよ?」

士郎「いや、イリヤがもう俺の家にはいないし、罠も張ってないから戻っていいって言うもんだからさ」

にこ「…あんた、その言葉を信じてるわけ?」

士郎「ああ。別にイリヤがそんな嘘をついても仕方がないだろうしな」

にこ「仕方ないことないわよ!罠を張っておいて戻ってきたところを一網打尽にされたら終わりでしょ!」

士郎「いや、イリヤはそんなことしないと思うぞ?」

にこ「なんでそう思うのよ」

士郎「なんとなく」

にこ「…もう好きにしなさい。どうなっても知らないんだから」

にこ「でも、念の為に私とことりで一通り調べてからよ、家に入っていいのは」

士郎「ああ、ありがとう」

にこ「それじゃあもうごはんにして、さっさと戻るわよ」

士郎「ああ」

衛宮邸

ことり「罠は何もないね」

にこ「ええ、何もないどころか壊れてた屋敷まで元に戻ってるわ」

ことり「これなら大丈夫だよね?」

にこ「…ええ、そうね。ことり、士郎を呼んできてくれる?」

ことり「うん、わかった」



にこ「………」

士郎「よっこいしょっと…」

絵里「…すう…すう」

ことり「絵里ちゃん、ぐっすり寝てるね」

にこ「それだけ昨日の戦いで疲れてたってことでしょ?」

にこ「それよりも、今日はこれからどうするわけ?絵里の目が覚めるまでここで待機してるの?」

士郎「そうだな…」

>>205

1.絵里の目が覚めるまで家にいる
2.外に出て情報収集する
3.自由行動

士郎「じゃあ今日は…」

ことり「せっかくだし、今日は絵里ちゃんの目が覚めるまで寝顔を鑑賞しようよ」

にこ「ねえ、それ本気で言ってるわけ?」

絵里「…すう…すう」

ことり「ことりは本気だよっ!」

にこ「…ねえ、士郎からもなにか言ってやってくれない?」

士郎「いや、いいんじゃないか?どっちにしろ、今日は絵里の目が覚めるまでここにいるつもりだったからな」

士郎「絵里の様子も見られて、ことりも楽しめるなら一石二鳥だろ」

にこ「…もう頭が痛いわ」

ことり「やったぁ!」

絵里「…ぅむ…もう食べられないわぁ…」zzz

音ノ木坂道場

大河「はーい、じゃあ今日はここまで。お疲れ様でした」

亜里沙「最近あんまり時間とれなくて、更新できなくてごめんなさい」

雪穂「短編も少しずつ書いてるからもう少し待っててほしいな」

大河「それじゃあここまで。皆の衆、さらばじゃ!」

ありゆき「ばいばーい」

投下します

絵里「…ぅむ」ゴロン

ことり「あ、絵里ちゃんが寝返りうったね」

士郎「そうだな」

にこ「あんたたち…」

にこ「はぁ…ちょっと私は用事があるから出かけてくるわ」

士郎「わかった。夕飯の前には帰ってきてくれ」

にこ「わかったわ」

ことり「絵里ちゃんの寝顔かわいい♪」

士郎「そ、そうだな…///」

ことり「あれ?士郎君、照れてるの?」

士郎「別にそういうわけじゃない…」

ことり「そっかぁ、それじゃあことりといっしょに観察しよう?」

士郎「………わかった」

絵里「…あれ?ここは?」

ことり「あ、絵里ちゃん。おはよう」

士郎「お、おはよう」

絵里「おはよう、ふたりとも。…なんで士郎は顔を赤くしてるの?」

士郎「なんでもない」

絵里「そう。それで、今は何時なの?」

ことり「今?今はね…」

コンマ判定直下

1~3.もう深夜
4~6.夕飯後
7~9.夕飯前

にこ「20時よ。もう晩ご飯も終わったわ」

ことり「絵里ちゃん、ぐっすりだったもんね。おかげでことりも堪能させてもらいました♪」

絵里「もうそんな時間だったのね…(堪能ってなにをかしら?)」

士郎「それで、調子はどうだ?」

絵里「調子?ええ、もう大丈夫よ。魔力も十分回復できたし、すぐにでも動けるわ」

士郎「よかった。それじゃあ…」

>>217

1.夜の巡回に向かう
2.今日は家で休養にする

2

士郎「今日は家で休養にしよう」

絵里「あら、行かなくていいの?」

士郎「ああ。ここ何日か、ずっと動きっぱなしだったからな。今日は休んで英気を養おう」

にこ「そうね、それがいいわ。私もはっきり言って疲れちゃったし…」

ことり「うん、ことりもそれでいいと思うな」

絵里「わかったわ。それじゃあ今日はもう休みましょうか」

絵里「それにしても、まだ寝るまで時間があるわね。なにをしようかしら」

>>221

1.今までに得た情報を整理する
2.みんなで大会議する
3.自由行動

1

絵里「みんな、集まって」

士郎「なんだ?」

絵里「今までに得た情報を整理するわ」

ことり「はい、わかりましたっ」

にこ「ふーん、今日は真面目なのね」

絵里「何言ってるのよ。私はいつも真面目よ」

絵里「じゃあまずは、私たちの今持っている情報を全部出すわね」

マスター:衛宮 士郎
サーヴァント:絢瀬 絵里(セイバー)、南 ことり(ライダー)、矢澤 にこ(キャスター)
サーヴァントを3騎保有。
にこと士郎のパスは繋がっていない。
真姫の宝具をひとつ確認。
葛木がマスターだと見抜いている。サーヴァントは不明。
にこ、ことりと同盟中
花陽がアサシンであることを確認。
令呪:??

絵里「それと、希の情報も合わせて全部ってところね」

にこ「………」

絵里「にこ、どうしたの?」

にこ「さっきからずっと気になってるんだけど…この令呪の??ってなんなの?」

絵里「?」

にこ「だから、士郎の令呪の画数よ!」

絵里「ああそうね。正直、全然気にしてなかったわ」

にこ「あんたね、令呪がどれだけ重要なものかわかってるわけ?」

絵里「わかってるわよ、それくらい!」

にこ「それで、士郎。今のあんたの令呪はどうなってるわけ?」

士郎「ああ、令呪は今のところ…」

コンマ判定直下
下1 絵里
下2 ことり

1~3.二画
4~6.一画
7~9.なし

士郎「絵里の令呪が一画で、ことりの令呪が二画だな」

絵里「なんで私の方が少ないのよ…」

ことり「あれ?ことりの方が多いの?」

にこ「ぷっ…」クスクス

絵里「ちょっと、にこ!今笑ったでしょ!」

にこ「べ、別に笑ってないニコ♪」

絵里「うそ、絶対に笑ったわ。待ちなさい!」ダッ

にこ「にっこにっこにー!」ダッ

士郎「おい…なんか楽しそうだな、ふたりとも」

絵里「意外とすばしっこいわね…」ゼェゼェ

にこ「ふふん、あんたには負けないわよ」

士郎「それよりも、続けていいか?」

にこ「ええ、お願い」

絵里「そうね、続けましょう…」

士郎「令呪に関しては俺としては特に問題ないと思うんだが」

にこ「ええ、ちゃんと令呪があるならなんの問題もないわね」

ことり「うん(ことりが絵里ちゃん分まで取っちゃったのかなぁ…)」

絵里「問題は…あるけど、まあ置いておくわ」

絵里「次だけど、学校にいるマスターの葛木よ」

士郎「葛木か…」

絵里「ええ、今士郎の学校に勤務している教師よ。あいつはマスターで間違いないわ」

士郎「ああ、だけどまだサーヴァントはわかってないんだよな」

絵里「いえ、もうわかってるわ」

にこ「あら、見てないんでしょ?ならどうしてわかるわけ?」

絵里「少し考えればわかることよ」

絵里「まず、最初に海未と真姫には会ったわね」

絵里「そして次ににことことりに会って教会に行った」

絵里「ここで例外の穂乃果にも遭遇したわね」

士郎「ああ」

絵里「そのあと、花陽が奇襲をかけてきて、最後に希と戦った」

絵里「この中に、まだ一度も出てきてない人がいるわね」

絵里「つまり、凛が葛木のサーヴァントなのよ!!」バーン

士郎「な、なんだって!!(凛って…まさか遠坂か?)」

ことり「さすがだよ、絵里ちゃん!」

にこ「限られた情報を読み取ってサーヴァントを見抜くなんてなかなかできることじゃないわ」

絵里「それで、凛のクラスだけど…そこまではわからないわ」

にこ「ええ、今回の聖杯戦争ではバーサーカーがないから、確かクラスが二つ重複してるのよね」

ことり「ことりと真姫ちゃんが同じクラスなのはわかってるから、ライダーではないよね」

にこ「そうね」

絵里「凛なら、敏捷の高いランサーかしら。それとも案外キャスターかもしれないわね」

士郎「それと、遠坂と桜だな」

士郎「まず、桜だけど…はっきり言って俺に桜と戦う意思はない」

士郎「なにかやむを得ない状況にでもならない限り桜とは戦わない。それどころか桜とは全面的に協力していきたいと思ってる」

絵里「ええ、それでいいと思うわ」

士郎「それと遠坂だけど、遠坂とは…いつか戦わないといけないと思う」

士郎「あくまで遠坂から挑んできたらの話だけどな」

士郎「だから、今後桜と遠坂が戦うことになったら、俺は桜を助ける」

にこ「まあ、恩人に対してそう思うのは普通ね」

絵里「あと、花陽はアサシンだから、こちらから見つけるのは難しいわ。むこうからまた寄ってくるまで待ちましょう」

絵里「穂乃果に関しては、こちらがなにもしなければ無害だから放置でいいわ」

絵里「これで大体の陣営の情報はわかったわね」

絵里「それで、凛と希…どっちを最初に狙う?」

>>234

1.希
2.凛

2

にこ「狙うなら、凛ね」

ことり「うん。希ちゃんとはまだ戦うべきじゃにと思うなぁ」

絵里「どうして?」

にこ「昨日戦ってわかったと思うけど、希は強敵よ。それもかなりの」

にこ「まだ希とは戦うべきじゃないわ」

ことり「それよりも柳洞寺にいる凛ちゃんを倒して、魔力を集めてもっと準備万端にしてから戦うべきかなって」

絵里「素晴らしい考えね。どう、士郎は?」

士郎「ああ、それで構わない」

絵里「それじゃあ、当面の相手は葛木、凛ね」

士郎「よし、なら明日は朝は学校に行って葛木の情報を集めてみるか」

にこ「それで、夜になったら奇襲を仕掛けるってわけね」

士郎「ああ」

絵里「それじゃあ今日はここまでにして寝ましょうか」

ことり「うん」

【遠坂陣営】
向こうから仕掛けてこない限り戦闘はしない

【間桐陣営】
積極的に協力していき、極力戦闘はしない

【ケイネス陣営】
向こうから仕掛けてこない限り戦闘はしない

【葛木陣営】
当面の標的

【イリヤ陣営】
要注意
準備を整えた後、戦闘予定

【ルーラー(穂乃果)】
基本放置

7日目(絵里視点)終了

コンマ判定直下

偶数.何かが起きる
奇数.何も起きない

コンマ判定直下

今回動いたのは――

1~3.希
4~6.凛
7~9.真姫
ゾロ目なら花陽

アインツベルン城

イリヤ「さてと、お兄ちゃんを招待する前にどこかひとつ陣営を潰しておこうと思うわ」

イリヤ「どこがいいかしら?」

希「うーん、せやね…」

コンマ判定直下

1~3.間桐陣営
4~6.遠坂陣営
7~9.柳洞寺の陣営
ゾロ目ならアサシンの陣営

音ノ木坂道場

大河「はーい、今日はここまで。お疲れ様でした」

雪穂「次は希さんと真姫さんのバトルですね」

亜里沙「どっちが勝つのかな?」

大河「これは見逃せない戦いになりそうね」

大河「明日は>>1が休みで暇だからお昼から更新する予定よ」

雪穂「暇なんだ…」

亜里沙「暇なんだね…」

大河「…というわけでまた明日。さらばじゃ!」

ありゆき「ばいばーい」

投下します

イリヤ「まずは間桐から倒すわよ」

希「ええよ。じゃあ、行こか」



イリヤ「間桐桜、出てきなさい」

桜「…誰ですか?」

イリヤ「私の名前はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。アインツベルンって言えばわかるかしら」

桜「アインツベルン…」ジリ

イリヤ「ふふ、お兄ちゃんの前に邪魔者は先に消しておかないとね。それじゃあ早速始めましょう」

イリヤ「やっちゃえ、ノゾミ!」

希「ウチに任せとき!」

桜「真姫!」

真姫「わかってるわ!」

コンマ判定直下

1~2.やや希が有利
3~7.互角の勝負
8~9.やや真姫が有利

真姫「はあっ!!」ドン

希「痛ったーい!」

真姫「嘘をつきなさい。そんなにダメージは与えてないはずよ」

希「あ、バレた?」


痛がる仕草をやめると希はテヘッと舌を出して笑った。

まだまだ余裕のようだ。


真姫(今のところは私が優位に立ってるけど、筋力も耐久も敏捷も向こうの方が上…持久戦は完全に不利ね。短期決戦で一気に行くわ!)

希「それじゃあウチも少しだけ本気を出そうかな」

希「摩訶不思議な御札(スピリチュアル・タロット)」

希「真姫ちゃんは幸運が高いから外れる可能性もあるけど…そこはウチのスピリチュアルパワーでなんとかするやん」

※コンマ判定判定時に+1の補正が入ります。ただしゾロ目が出たときは特殊判定となります

希「さあ、続きを始めようやん」

真姫「望むところよ!」

コンマ判定直下

コンマ補正【希の宝具 +1】

1~3.真姫が優勢
4~7.互角の勝負
8~9.希が優勢

希「占神の槍(ランス・オブ・スピリチュアル)」


希がタロットを投げると、槍が出現し真姫に向かって襲いかかった。


真姫「なっ…いったいどこからそんなものを出してるのよ!」


慌てて槍を弾いて真姫は攻撃に移ろうとするが、次から次へと槍が襲いかかってくるせいで動けない。


希「ほーら、まだまだいくやん。どこまで持つかな?」

コンマ判定直下

コンマ補正【希の宝具 +1】

1~4.互角に持ち込む
5~7.希が優勢
8~9.希が圧倒

真姫「そんな同じ攻撃を何度も繰り返すだけで勝とうなんて、甘いわよ!」


向かってくる槍を全て紙一重で躱しながら希に向かって前進していき――


真姫「くらいなさい!」


希のタロットを切り裂いた。


希「あらら、ウチのタロットが…」

真姫「ふん、確かにその攻撃は強いけど、攻撃がワンパターンなのよ。そんな攻撃じゃ私は倒せないわ」

希「あらら、ウチのタロットが…」

真姫「ふん、確かにその攻撃は強いけど、攻撃がワンパターンなのよ。そんな攻撃じゃ私は倒せないわ」

希「うーん、そうやね。それはウチも知ってるんよ」

希「だから、真姫ちゃんにこの宝具の本当の恐ろしさを教えてあげようやん♪」

真姫「本当の恐ろしさですって?」

希「そうそう、真姫ちゃん。周りを見てみ」

真姫「周りってまさか…!!」

希「そう、そのまさかや」


真姫が周りを見回すと、辺りには大量のタロットが散らばっており、中には壁に張り付いたり宙に浮いているものもあった。


希「さっき持ってた分は切られちゃったけど、先にばら撒いておいた分はそのままやろ?」

希「それに切られた分も魔力を込めれば復活する」

希「それと、出てきた槍はただ発射されるだけやなく、属性も付加できるんよ」

希「例えば…」


希が指を差すと、真姫の近くにあったタロットが突然爆発し、槍の破片が襲った。


真姫「!?」


突然のことに対応できず、もろに破片を浴びた真姫は全身に裂傷を負った。


真姫「…やるわね」

希「ふふ」

希「それじゃあ、躱してみ」


希が合図を送ると、タロットが時間差で次々と起動し、真姫に襲いかかった。

コンマ判定直下

コンマ補正【希の宝具 +1】
1~3.真姫が攻撃を全て躱しきった
4~6.躱しきれずにダメージを負った
7~9.躱しきれずに直撃した

真姫「うぐっ…がはっ…」


全身に槍が突き刺さり、血が吹き上がる。


希「うんうん、やっぱりウチの宝具は最強やん」

希「どうする?もう降参しちゃう?まあ、ウチのマスターはたぶん許してくれへんやろうけど」

真姫「降参?…冗談じゃないわよ。まだ私はまったく本気を見せてないのよ」

希「そう?なら、早く本気を見せんと終わってまうよ」

真姫「それもそうね…」


真姫は魔力を全身に込めながら立ち上がると、みるみるうちに傷が塞がっていった。


希「真姫ちゃんの傷が治ってく…」

真姫「まったく、これだけの傷を瞬時に治したせいでだいぶ魔力を使っちゃったじゃない」

真姫「もう絶対に許さないんだから!」

真姫「今度はこっちの番よ。そして、もうあなたの番は回ってこないわ」

希「おー、なかなか言うやん。なら本気を見してみ」

真姫「ふん、いつまでその強気な態度でいられるかしら」



真姫「Welcome song ひとつになる心 だからここが私たちの Never Ending stage」

真姫「終わらないパーティーを始めましょう!」



真姫「弾き語る果て無き招宴(エンドレス・パレード)!」

真姫の詠唱が終わると共に景色が変わり、巨大なピアノのある空間へと変貌した。


希「なんや、ここ」


キーーーーーーーーーーン

空間全体から耳障りな不協和音が鳴り響く。


希「うっ…耳が…」フラッ

真姫「効いたみたいね。今のは特殊な音波よ、浴びた者の筋力と耐久と敏捷を一時的に下げるね効果があるわ」

希「確かに今のは効いたわぁ…」

真姫「それじゃあ始めましょう、終わらないパーティーを」

真姫(と言ってもあまり魔力が残ってないからそんなに長くは持たないんだけど)

西木野 真姫
筋力:C       魔力:B
耐久:C       幸運:A+
敏捷:C       

東條 希
筋力:C      魔力:A+(A)
耐久:B      幸運:A(B)
敏捷:B     

弾き語る果て無き招宴(エンドレス・パレード)
対陣宝具      ランクB
使用者 西木野 真姫
真姫が自分で作曲した曲(メロディー)に『乗る』ことで発動する。
自身が普段作曲を行っている空間を魔力で再現し彼女にとって有利に働く戦場を作り出す。
相手によって空間内で流れる曲を選び、曲に応じて様々な攻撃を繰り出すことが可能。
展開時にガード無視の音波を浴びせて相手の聴覚を麻痺させ筋力、耐久、敏捷を低下させる。

ひとまずここまでにします、お疲れ様でした

エンパレは固有結界ではないです
まんま黄金劇場のイメージで大丈夫です

投下します

真姫「曲は…そうね、あれと、希が相手だから、純愛レンズでいいかしら」

希「そんなことウチに言うていいん?」

真姫「いいのよ。どうせこの空間中に流れるんだから」

『信じて…こころが ときめいた 瞬間を――』


真姫が言い終わると同時に作曲場に『純愛レンズ』が流れ始め、空間中に響き渡っていく。

真姫「ほらね」

希「そのメロディに乗って戦うってことやね…」

『信じて――』

希(…あなたのj)

真姫「ほら、背中がガラ空きよ!」


希が無意識の内に自分の曲のリズムを取ってしまった瞬間を見逃さず、真姫は回し蹴りをいれて希を吹き飛ばした。



希「くっ…。そんな…」

希「あかん…勝手に体がリズムを取ってしまってるやん」

真姫「希、それは仕方のないことよ。だってこれは自分が歌っている曲なんだもの」

真姫「しかも、今あなたは聴覚が麻痺している」

真姫「そんな状態で聴き慣れたメロディが空間中に響き渡っていれば、自然とそっちに神経が行ってしまうものよ」

希「そうやね…でも、慣れれば気にしないようにもできるやん?」

真姫「ええ。でも、慣れるまで私と戦っていられるかしら」

コンマ判定直下

コンマ補正【希の宝具 +1】

1~4.真姫が優勢
5~7.互角の勝負
8~9.希が空間に慣れ始める

真姫「もう私の攻撃に合わせてくるなんて、さすが希ね」

希「褒めたって何も出してあげんよ。それとも真姫ちゃんの宝具はこれでおしまいなん?」

真姫「そんなわけないでっしょー、まだまだこれからなんだから」

希(やっぱりね。そうなると、真姫ちゃんの宝具の力はまだまだ未知数。気を付けないと…)

真姫「それじゃあ、ここからが本番よ」


真姫はなにかを呟きながらステップを取ると、次第に輪郭がぼやけ、動きが見え難くなっていった。


『本音はどうですか? 彼じゃなきゃダメですか?――』

希(まだ…まだ攻撃は来ない…私なら…ここじゃなく…)

『目を閉じたら そっと名まえを つぶやいて――』

真姫「………」ユラ


希(いまだ!)


曲と同じようにメロディを取り、真姫の動きが不自然に揺れた瞬間にタイミングを合わせて槍を振るうが、真姫には当たらなかった。

希(嘘でしょ…こんな、この曲に乗って合わせているなら今のタイミングで攻撃しないのはありえn)

真姫「ほら、隙だらけよ」

希「っぁあ!?」


希に一撃を入れると真姫の輪郭はすぐにぼやけていく。


『祈りましょう あなたのために――』

希(おかしい…どういうことなの?そもそも、真姫ちゃんは本当にメロディに乗っているの?)


先ほどから、自身の予想する動きとはまったく違う動きをする真姫に戸惑い、動きが鈍る希。

真姫の輪郭が消えるまではある程度動きを読めていたのに、いまはまったくわからない。

そして真姫の宝具の能力を考えているうちにまた一撃が希に加えられた。

『叶えたい 気持ちよ高まれ――』


希(いけない…すぐに対策を立てないと、私はここで負ける…!)

希の考えた対策は――

コンマ判定直下

1~3.流れている曲に耳を傾ける
4~6.考えるのをやめる
7~9.曲を完全に無視して動く

希(なにか法則があるはず…)

希(真姫ちゃんはこの曲のなにかに合わせて動いているはず…)

希(ギター?ベース?ドラム?どれかはわからない…けど、しっかり聞かないと…)

『信じて…こころが ときめいた 瞬間を――』

希(サビに入ったね。真姫ちゃんは絶対に、ここのどこかで攻撃をしてくるはず)

『彼のえがおのまぶしさは 最強だ――』

『想いの強さ感じる…応援しましょね――』

希(もうサビが終わる…いつになったら――)

真姫「終わりよ、希…」

希「っっ!?」


ドドドドドン!!

予想していた攻撃が来ず、気が逸れた瞬間を見逃さず、真姫は希に5発の蹴りを加え、止めに短剣で突き刺した。


希「嘘やろ…こんな…まったく…攻撃が、読めないなんて…」

真姫「いくら希でも、この宝具の仕組みに短時間で気づくことはできなかったみたいね」


ぼやけていた輪郭が戻り、真姫は姿を現し――

真姫の攻撃を受け、希はゆっくりと倒れた。

真姫「この勝負、私の勝ちね」

パアアン

桜「空間が戻りましたね」

イリヤ「ノゾミ…」

希「ごめんな、イリヤちゃん。ウチ、負けちゃった…」

イリヤ「そうね…間桐がここまで強かったのは計算外だったわ」

真姫「ひとつ言っておくわね、希。あそこで曲に耳を傾けるのは最もやってはいけなかった行為よ」

希「そっか、ウチは選択を誤ったんやね…」

真姫「そういうことよ」

アサシン判定直下

今の戦闘を花陽は――

偶数.見ていた
奇数.見ていない

特殊判定直下

1~3.言峰「………」
4~6.花陽「なぜか花陽もあの空間の中にいました」
7~9.凛「あ、希ちゃんと真姫ちゃんを発見したにゃー!」

花陽「これは…すごい勝負を見てしまいました!」

花陽「希ちゃんはここで脱落だよね」

花陽「それと、たぶんこれで真姫ちゃんの宝具は全部だと思います」

花陽「これでもう真姫ちゃんの情報はほぼ全て調べ尽くしました」

花陽「次の標的は…真姫ちゃんです!」

【真姫の情報レベルが最大になりました】

真姫「さてと、桜。このふたりはどうする?」

桜「…アインツベルンは強敵です。ここで逃がしてしまうわけにはいきません。真姫、ここで仕留めてください」

真姫「わかったわ」

真姫「それじゃあ、希」

希「せやね。ウチの戦いはここまでや。じゃあね、イリヤちゃん」

真姫「はあっ!」グサッ

希「うっ…」

シュウウン

イリヤ「ノゾミ…負けちゃったのね…私」

【イリヤ陣営が脱落しました】

真姫「桜、この子もここで仕留めるの?」

桜「そうですね…」

イリヤ「…私はどちらでも構わないわ」

桜「いえ、この子はいいです…」

イリヤ「あら、いいの?私をここで殺さなくて」

桜「そのかわり、約束してください。もう聖杯戦争には関わらないと」

イリヤ「………」

コンマ判定直下

1~3.わかったわ
4~6.確約はできないわ
7~9.…無理よ

イリヤ「…無理よ」

桜「それはなぜです?」

イリヤ「私は聖杯の器だもの」

桜「!?」

イリヤ「だから、私がもう聖杯戦争に関わらないなんて無理なのよ」

真姫「聖杯の器…」

桜「それが本当なら、倒すわけにはいかないです」

イリヤ「それで、聖杯戦争に関わらないのは無理だとわかったけど、私をどうするの?」

桜「………」

>>295

1.イリヤを匿う
2.士郎に預ける
3.逃がす

2

桜「真姫、先輩に預けましょう」

真姫「桜、どうしてうちじゃなくて士郎のところなの?」

桜「うちには兄さんにおじい様がいます。…それに、先輩のところなら安心できますから」

真姫「それに、士郎の家に行く大義名分ができるものね」

桜「そ、そんな理由じゃありません!///」

真姫「ふふ、そういうことにしておいてあげるわ」

桜「もう…」

桜「コホン…えっと、イリヤスフィールさん」

イリヤ「イリヤでいいわ」

桜「それじゃあ、イリヤちゃん。あなたをこれからある人のところに連れて行きます」

イリヤ「知ってるわ。衛宮士郎、お兄ちゃんのところでしょ?」

桜「し、知っているなら話は早いです(お、お兄ちゃん!?先輩、いったいどういうことですか!?)」

イリヤ「お兄ちゃんのところなら私も構わないわ」

桜「わかりました、では行きましょう。真姫(後で先輩に問い詰めないと…)」

真姫「わかったわ」

真姫「よいしょっと」ドン

イリヤ「なにそれ?」

真姫「なにって、自転車に決まってるじゃない」チリンチリーン

イリヤ「知ってるわよ。そうじゃなくて、それってライダーの?」

真姫「そうよ」

真姫「サーヴァントとして召喚されたおかげで乗れなかった自転車に乗れるようになったのよ」

イリヤ「乗れなかった?」

真姫「あ…なんでもないわ…///」

イリヤ「そう…(ライダーなのに自転車に乗れなかった?…たぶんなにかの冗談ね)」

真姫「さ、さあふたりとも、早く乗ってちょうだい」

桜「はい」

イリヤ「え、どこに座るの?自転車を3人で乗るなんて無理でしょ」

真姫「問題ないわ。私の騎乗スキルはA+!どこにだって乗せられるわ」

イリヤ「いや、そんなこと言われても…」

真姫「うーん、それじゃあこのカゴに乗ってちょうだい」

イリヤ「それって荷物を乗せるところじゃない!」

真姫「だから大丈夫よ、落ちないから」ヒョイ

イリヤ「そういう問題じゃ…って放しなさい!」ジタバタ

真姫「さあ、行くわよ。桜、しっかりつかまっててね」

桜「はい」

イリヤ「放しなさいってばー!」

シャーーーー…チリンチリーン

―――――
―――

花陽「あの女の子が聖杯の…」

花陽「あ、ついていかないと…」



衛宮邸

士郎「さて、鍛錬はここまでにしてそろそろ寝ないとな」

桜「先輩、夜分遅くにすいません。起きていますか?」

士郎「ん?桜か…こんな時間にどうしたんだいったい…」

音ノ木坂道場

大河「はーい、今日はここまで。お疲れ様!」

雪穂「希さんが脱落か…」

亜里沙「真姫さんが強すぎだよ…」

大河「まさかあの希ちゃんが即死の選択肢を一発で踏むとは思わなかったわね」

雪穂「でもその真姫さんももう満身創痍。しかも、花陽さんに標的にされちゃったみたいだし」

亜里沙「これからどうなるのか楽しみです。あと、亜里沙の出番はまだですか?」

雪穂「いいじゃん、私はまったく本編には出番ないんだから…」

大河「それじゃあここまで。皆の衆、さらばじゃ!」

ありゆき「ばいばーい」

投下します

桜「先輩、実は…」



士郎「そんなことが…」

桜「それで、この子を預かってもらいたいんです」

イリヤ「………」

士郎「わかった」

士郎「よろしくな、イリヤ」

イリヤ「ええ。よろしく、シロウ」

桜「それでは、私はこれで家に戻ります」

士郎「ああ、気をつけてな」

桜「はい、失礼します」



花陽「狙うなら、この帰り道です…!」

真姫「かなり魔力を消費しちゃったし、すぐに戻って今日は休むわよ」

桜「そうですね」



花陽「狙うのは…」

コンマ判定直下

偶数.桜
奇数.真姫

花陽「ここはほとんど魔力を使い果たしてフラフラ状態の真姫ちゃんを狙います」

花陽「真姫ちゃんの情報はもう調べ終わってるから、宝具も最大の効果を発揮するはずです」



花陽「ふたりきりの籠の中へ…」

花陽「小夜啼鳥恋詩(ナイチンゲールラブソング)」

小夜啼鳥恋詩(ナイチンゲールラブソング)
対人宝具     ランクC
使用者 小泉 花陽
花陽の居場所が相手に気づかれていない時にのみ発動可能。
対象一人を無意識のうちにはぐれさせ、ひとりきりにさせる。
集めてある相手の情報レベルによって効果の大きさが変わる。
情報レベルが5の場合、ひとりきりにした相手を籠の中に閉じ込めることができる。
ひとりきりになった相手は不思議と焦燥感が募り、注意力が散漫な状態となる。
宝具の発動中は気配遮断スキルがワンランク上がり、暗殺の成功率が大幅に上昇する。

真姫「ところで桜、今後の方針についてだけど…」

真姫「…ちょっと、聞いてるの?桜」

真姫「………まさか、はぐれた?」

真姫「桜とのパスを辿れば…ダメ…感じ取れない」

真姫「マスターの位置が完全にわからなくなるなんて、おかしいわ」

真姫「しかも、いつの間にか空間が変わってるわね」

真姫「これは…サーヴァントの仕業ね」

真姫「まったく、こっちはもう疲れてるっていうのに」

真姫「早く桜を見つけにいかないと…!」

ガシャン

真姫「!?」

真姫(閉じ込められた)

真姫「………」

真姫「どうしてもここで私を仕留めたいようね」

真姫「まあ、こんなふうにマスターと切り離して閉じ込めるってことは、恐らくアサシンね」

真姫「いいわ、かかってきなさい。私が返り討ちにしてあげる!」

真姫(敵の姿は…見えないわね。こちらの様子を伺っているってわけね)

真姫(なら、そっちが動くまで待っててあげるわ)

花陽(…と真姫ちゃんは思っているはずです)

花陽(ここで時間をあげて回復されたら仕掛けた意味がありません)

花陽(一気におわりにしてあげます)

花陽(まずは、これです!)


花陽から投擲されたいくつもの弾丸が、真姫に襲いかかる。


コンマ判定直下

1~3.躱せずに直撃する
4~6.ガードされる
7~9.ギリギリで躱される

真姫「弾丸っ!?…狭っ、躱せなっ…!?」


狭い籠の中にいるせいで弾丸を回避できず、全弾が真姫に直撃した。


真姫「ぐっ…はあっ…」

花陽(この調子です。では、もう一度!)


先ほどよりも更に多くの弾丸が、真姫を襲い―――


真姫「っっ!?」

コンマ判定直下

1~3.躱せずに直撃する
4~7.ガードされる
8~9.ギリギリで躱される

真姫「二度もくらったりはしないわよ!」

花陽(さすがにガードされましたか…)

花陽(でも、ダメージは十分に与えました。これでトドメを刺します)

真姫「はあ…はぁ…うっ…」フラッ


花陽は短剣を取り出し、魔力を込めると、ゆっくりと標的に近づいていく…


コンマ判定直下

コンマ補正【情報レベル最大 +2】

1~4.暗殺成功
5~9.暗殺失敗

花陽「真姫ちゃん、ばいばい」

ドスッ

鈍い音が響き、短剣が真姫の胸に突き刺さった。


真姫「あ………」

真姫「ぅぐ…がっ…」


ゆっくりと短剣を引き抜くと傷口から血が溢れ、元の空間へと戻った。


真姫「はな…よ…?」

花陽「………」

真姫「まだ…終われない…わ…」

真姫「さ…くら…令呪……を…」

コンマ最終判定直下

桜が真姫の危機に気づき――

偶数.現れる
奇数.現れない

真姫「そう…ここま…で…みた…ぃ…」

真姫「さ……く…」

花陽「じゃあね、真姫ちゃん」


なにかを呟いている真姫にもう一度短剣を突き立てると、真姫は動きを止め、消滅した。


花陽「暗殺完了…です」

桜「ま…き?」

花陽「ん?ああ、真姫ちゃんのマスターさんですか」

桜「あなたは…」

花陽「真姫ちゃんならたった今、花陽が仕留めました」

桜「そ、そんな…」

花陽(ライダーのマスターかぁ…どうしようかな)

コンマ判定直下

偶数.ここで殺す
奇数.見逃す

花陽(もうサーヴァントもいないし、放っておいても別に問題ないよね)

花陽「それじゃあ、ばいばい」

ピシュン

桜「………」

桜「令呪が…なくなってる…」

桜「真姫…」

【間桐陣営が脱落しました】

※現在の情勢

マスター:衛宮 士郎
サーヴァント:絢瀬 絵里(セイバー)、南 ことり(ライダー)、矢澤 にこ(キャスター)
サーヴァントを3騎保有。
にこと士郎のパスは繋がっていない。
真姫の宝具をひとつ確認。
葛木がマスターだと見抜いている。サーヴァントは凛。
にこ、ことりと同盟中
花陽がアサシンであることを確認。
令呪:絵里 一画  ことり 二画 

脱落
マスター:遠坂 凛【生存】
サーヴァント:園田 海未(アーチャー)【死亡】

Wise up!
脱落
マスター:間桐 桜【生存】
サーヴァント:西木野 真姫(ライダー)【死亡】
士郎に対し、3回の絶対命令権(口約束)を保有。

マスター:ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
サーヴァント:小泉 花陽(アサシン)
令呪:三画
葛木陣営の拠点を把握。また、凛がキャスターであることを把握(ステータスは確認済み)。情報レベル2
衛宮陣営の拠点を把握。ステータスを確認済み。情報レベル3

マスター:葛木 宗一郎
サーヴァント:星空 凛(キャスター)
令呪:三画
花陽がアサシンであることを確認(ステータスは未確認)

Wise up!
脱落
マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン【生存】
サーヴァント:東條 希(ランサー)【死亡】


マスター:━━━
サーヴァント:高坂 穂乃果(ルーラー)
言峰を処罰
現在、冬木市中を見回っている。

7日目 終了

8日目 朝

士郎「というわけで、今日からイリヤがここに住むことになった。みんな、仲良くしてあげてくれ」

イリヤ「よろしくお願いするわ」

にこえり「はあ!?」

ことり「えっとぉ…」

にこ「あんた、なに言ってんのよ!」

絵里「そうよ、正気なの?」

ことり「ことりもちょっと、賛成できないかなぁ…」

イリヤ「それなら、私があなたたちに家賃として魔力を供給してあげるわ。それでどうかしら?」

にこ「………」

にこ「それはあんたの魔力量によるわ」

イリヤ「私なら、3人と契約してもまったく魔力不足になんてならないし、宝具や魔術も使い放題になる。それくらいの魔力はあるわ」

イリヤ「ノゾミの強さも、私の魔力供給によるところが大きかったくらいだし」

にこ「わかったわ。じゃあ、それで手を打ってあげる」

イリヤ「ええ、契約成立ね」

絵里「それで、どうやって魔力供給をしてくれるの?」

イリヤ「ニコ、あなたは今、マスターがいない状態なのよね?」

にこ「そうよ。それが?」

イリヤ「なら私が契約してあげる。そうすれば魔力不足も解決するし、消滅の心配もなくなるでしょう?」

にこ「あんたが私のマスターになるってこと?」

イリヤ「ええ。でも、令呪はないから私はあなたに命令はできない。本当にただ、契約をするだけよ」

イリヤ「別に悪い条件じゃないでしょう?」

にこ「…そうね。いちいち外にまで魔力を補給しにいかなくて済むのは大きいわね」

にこ「それじゃあ、すぐにやってしまうわよ」




イリヤ「―――我に従え! ならばこの命運、汝が剣に預けよう……!」

にこ「キャスターの名に誓って従うわ、イリヤスフィール」

イリヤ「どう?これで魔力不足は解消したと思うけど」

にこ「すごいわね。正直言って、言峰と契約していた時なんか比にならないくらいの魔力が流れてきてるわ」

にこ「これなら凛と戦う時も全力を出せそうね」

イリヤ「それはよかったわ」

今日はここまでにします、お疲れ様でした

みなさん、明けましておめでとうございます

7日くらいまであまり時間が取れないのでそれまでは
短編をぽつぽつ投下していく形になると思います、すみません

投下します

前回の聖杯戦争! デン!

絵里「海未、希、真姫が脱落していよいよ終わりが近づいてきた聖杯戦争」

絵里「残りは花陽、凛、同盟を結んだにこ、ことり…あとルーラーの穂乃果の3人だけになったわ」

絵里「そして私たちの次の標的は凛」

絵里「凛がどんな力を持っているのかはわからないけれど、私たちは絶対に負けないわ!」

絵里「一方その頃、死んだはずの言峰が動き出していて海未を取り込んじゃったみたいで…いったいどうなっちゃうの!?」

イリヤ「ところでシロウ。あなた、深刻な魔力不足に陥っているけれど、自覚はしてる?」

士郎「深刻な?」

イリヤ「やっぱり気づいてなかったのね」

イリヤ「あのね、シロウ。シロウはお世辞にも魔力が多いとは言えないわ」

イリヤ「それなのにサーヴァントと2騎も契約して、戦闘にも参加していたら魔力が足りなくなるに決まってるでしょ?」

士郎「確かに考えてみればそうだな…」

イリヤ「まったく、そんなことも考えてなかったの?」

イリヤ「このままだと、近いうちにシロウは魔術が一切使えなくなるわよ」

士郎「魔術が使えなくなる…」

イリヤ「ええ、より正しい言い方をすると、魔術回路に負担がかかりすぎて機能しなくなるのよ」

イリヤ「たぶん、このままだと、エリたちが宝具を使うかシロウが魔術を数回使ったらもうおしまいね」

絵里「それを食い止める方法はないの?」

イリヤ「あるといえばあるわ」

士郎「どんな方法なんだ?」

イリヤ「簡単よ。エリかコトリのどちらかと契約を切ればいいの」

士郎「契約を…」

ことり「そんな…」

イリヤ「それか、今後シロウは一切戦闘には関わらずに、ずっと魔力を補給し続けて、宝具も使わないでいるか」

イリヤ「このどちらかを選ぶしかないわ」

イリヤ「どうするのシロウ?」

士郎「………」

>>347

1.わかった。契約を切ろう
2.………ダメだ、契約は切れない

主人公だしね2で

士郎「………ダメだ、契約は切れない」

絵里「士郎…」

イリヤ「それはどうして?」

士郎「絵里もことりも大切な仲間だからな。見捨てることはできない」

イリヤ「ふぅん。そのせいで自分の体がどうなってもいいっていうわけ?」

士郎「ああ、構わない」

イリヤ「………」

コンマ判定直下
1~3.イリヤ「そう、好きにしなさい」
4~6.イリヤ「やっぱりか…」
7~9.イリヤ「…仕方ないわね、ちょっとだけ助けてあげる」

イリヤ「やっぱりか…」ボソ

士郎「ん?なにか言ったか?」

イリヤ「なんでもないわ」

イリヤ(まあこの答えは予想してたけど、どうしようかしら)

コンマ判定直下

偶数.イリヤ「好きにしなさい」
奇数.イリヤ「…ちょっとだけ助けてあげる」

イリヤ「…ちょっとだけ助けてあげようかな」

イリヤ「シロウ、あなたは契約を切るつもりはないのよね?」

士郎「ああ」

イリヤ「それで、戦闘はどうするの?宝具もなし、士郎は援護もなしで行くの?」

士郎「それは………」

イリヤ「そんなことじゃ、絶対に勝ち残れないわ」

イリヤ「だから、私がちょっと助けてあげる」

士郎「イリヤが?」

イリヤ「ええ。私がシロウに魔力供給をしてあげるわ」

士郎「魔力供給を?」

イリヤ「そうよ」

イリヤ「本当は私がどちらかと契約すればよかったんだけど、シロウは切りたくないみたいだから」

士郎「なっ!イリヤ、お前俺を試したのか!?」

イリヤ「ふふっ、あそこですぐに契約を切っちゃうようならニコの契約も切っちゃうつもりだったけど」

イリヤ「さすがお兄ちゃんね」

イリヤ「さてとシロウ、あなたの部屋に案内してくれる?」

士郎「?」

イリヤ「決まってるでしょ?魔力供給をするなら私とシロウの魔術回路にパスを通さないといけないわ」

イリヤ「ああ、ニコ、エリ、コトリは近づいちゃダメだからね」

イリヤ「それじゃあ、行くわよシロウ」

士郎「あ、ああ」

士郎の部屋

イリヤ「じゃあ、さっそく始めるわよ」ヌギヌギ

士郎「なあ、なんで服を脱いでるんだ?」

イリヤ「なんでって、そんなの少しでも肌の触れ合う面積を増やしたほうが成功しやすいからに決まってるじゃない」

イリヤ「シロウだって魔力供給の方法くらい知ってるでしょ?」

士郎「…ああ。ええと、確か…あああ!!///」

イリヤ「別に恥ずかしがる必要はないでしょ」

士郎「なんでさ!」

士郎「ちょっと待てちょっと待…」

(省略されました・・全てを読むには『かしこいかわいいイリヤちゃん』と・・)

7日目終了

8日目

士郎「さて、夜に柳洞寺に行くとして、午前中はどうするか…」

絵里「そうね…」

>>363

1.学校で情報収集する
2.自宅で待機する
3.街に出る

【士郎の魔力不足が解消し、士郎とイリヤは互いの位置を探れるようになりました】

【サーヴァントが3騎脱落したため、ここからは衛宮陣営の死亡率が常時上昇します】

3

士郎「午前中は街に出てみるか」

絵里「わかったわ」

絵里「にことことりはどうするの?」

ことり「うーん…」

>>365

1.ついていく(イリヤは待機)
2.イリヤと待機する

2

にこ「私とことりはここで待ってるわ」

ことり「いってらっしゃい」

士郎「ああ、イリヤのことも見ておいてやってくれ」

絵里「行きましょう」

士郎「ああ」



新都

絵里「さてと、なにをしようかしら」

>>370

1.柳洞寺の近くまで行ってみる
2.学校に行ってみる
3.新都に行く

3

訂正

にこ「私とことりはここで待ってるわ」

ことり「いってらっしゃい」

士郎「ああ、イリヤのことも見ておいてやってくれ」

絵里「行きましょう」

士郎「ああ」



絵里「さてと、なにをしようかしら」

>>371

1.柳洞寺の近くまで行ってみる
2.学校に行ってみる
3.新都に行く

絵里「新都に行くわよ」

士郎「わかった」



新都

士郎「なにか手がかりになりそうなものはあったか?」

絵里「そうね…」

コンマ判定直下

1~3.凛(遠坂)と遭遇
4~6.花陽に見つかる
7~9.特に何もない

絵里「特に何もなかったわ」

士郎「うーん、どうする?もう少しここら辺を探索してみるか?」

絵里「>>375

1.そうね
2.いえ、違う場所に行きましょう(場所も併記)

3はないので安価下でお願いします

絵里「そうね」

絵里「もう少しこのあたりを調べてみましょう」

コンマ判定直下

1~3.凛(星空)と遭遇
4~6.桜と遭遇
7~9.特に何もなし

絵里「なにもないわね…」

士郎「そうだな…」

絵里「ここにはたぶんなにもないようね」

>>381

1.違う場所に行く(場所も併記)
2.探索を終えて家に戻る

絵里「士郎、もう家に戻って夜に備えましょう」

士郎「そうだな、わかった」



衛宮邸

にこ「あら、早かったわね。なにかわかった?」

絵里「いえ、めぼしい情報は手に入らなかったわ」

ことり「そっかぁ、残念だね」

士郎「とりあえず、みんな今は休んで夜に備えておこう」

にこ「わかったわ」

士郎「ところでイリヤは?」

にこ「まだ寝てるわよ。なんだか疲れてるみたいだからそのままにしてあるわ」

士郎「そうか…」

音ノ木坂道場

大河「はーい、今回はここまで。お疲れ様!」

大河「士郎の魔力不足も解消したことだし、これであとはラストまで突き進むだけね」

雪穂「うーん、でもなにか忘れてるような…」

亜里沙「………」プルプル

雪穂「ん?どうしたの、亜里沙」

亜里沙「お姉ちゃんの…」

亜里沙「お姉ちゃんのイベントがまだ起きてないよー!!」ウガー

雪穂「うわっ!?」

亜里沙「お姉ちゃんは主人公なんだよ!それなのにことりさんやにこさんばっかり強化されてておかしいよ!」

亜里沙「お姉ちゃんはまだ1人も倒してないんだよ!いいとこなしだよ…」

大河「それはほら、まだ凛ちゃんとの戦いが残ってるから…ね?」

亜里沙「うう…その時にお姉ちゃんは強くなりますか?」

大河「うーん、そればっかりは安価とコンマ次第だからなんとも言えないわね」

大河「もしかしたら最後までこのままかもしれないし…」

亜里沙「………」ガーン

雪穂「まあまあ、元気出して」

雪穂「気を取り直して、次回はとうとう凛さんとの戦いになるから、みんな楽しみにしててね」

大河「うんうん、ちなみにここからは原作レベル(HFルート準拠)でみんな死にまくる可能性があるから要注意よ!」

大河「というわけでここまで、皆の衆さらばじゃ」

ありゆき「ばいばーい」

投下します

8日目 夜

絵里「さあ行くわよ、みんな」

士郎「ああ」

にこ「ええ」

ことり「うん」

士郎「イリヤはどうする?」

絵里「そうね…」

>>389

1.なにかあるといけないから連れて行く
2.戦闘の邪魔になるから待機させる

1

絵里「なにかあるといけないし、連れて行きましょう」

士郎「わかった」

イリヤ「私もついていくの?」

士郎「悪い、頼めるか?」

イリヤ「いいわ、シロウのお願いなら聞いてあげる」

士郎「ありがとう、助かる」

にこ「それで、どのタイミングでしかけるわけ?」

絵里「ええ、>>392

1.学校から帰宅中の葛木を狙う
2.帰宅して寝静まったところを狙う
3.2組に分かれて狙う

3

絵里「2組に分かれて狙うわ」

にこ「ふーん、つまり1つはマスターをもう1つは凛を狙うわけね」

絵里「そうなるわ」

絵里「士郎はイリヤのそばにいて守っててもらえる?」

士郎「わかった」

絵里「それじゃあ誰と組むのかを決めるわよ」

葛木を狙うのは――

>>395

絵里、にこ、ことり、士郎(イリヤ)から2人まで選択

ことり、士郎

絵里「凛は私とにこが狙うわ。ことりと士郎は葛木を狙ってくれる?」

ことり「任せて」

絵里「いい?士郎、くれぐれもイリヤから目を離さないようにね」

士郎「なんでさ」

絵里「なんだか嫌な予感がするのよ」

士郎「……わかった」

絵里「ことりたちは帰宅中の葛木を狙って」

絵里「私たちは先回りして柳洞寺にいるであろう凛を狙うわ」

絵里「これで大丈夫かしら?」

士郎「大丈夫だ」

にこ「問題ないわ」

ことり「一番いい作戦だと思うよ」

絵里「じゃあ、各自出発するわよ」

穂群原学園 通学路

ことり「緊張するね…」

士郎「ああ」

イリヤ「私はどうすればいいの?」

士郎「イリヤは戦闘には参加しなくていい。ここで待っていてくれるか」

イリヤ「わかったわ」

ことり「それにしても、暗くてよく見えないね」

士郎「いや、俺はちゃんと見えてるぞ」

ことり「そうなの?士郎君って目がいいんだね」

士郎「ああ、1キロ先くらいならなんとか見られるくらいにはな」



士郎「ん………来たぞ」

ことり「うん、イリヤちゃんは下がっててね」

イリヤ「ええ」

葛木「………」スタスタ



士郎「まずはどう仕掛ける?」

ことり「そうだねぇ」

>>402

1.ことりが接近戦をしかける
2.士郎が投影で奇襲する

2

ことり「まずは士郎君が投影を使って攻撃してみてくれる?」

士郎「わかった。…投影開始(トレース・オン)」

士郎「俺がまずは弓で葛木を打ち抜く。ことりはそこで見ていてくれ」

ことり「うん」

士郎「行くぞ…」



葛木「………」


無言で帰宅している葛木の背後に矢を放つと、寸分の狂いもなく向かっていき――

ドスン

直撃し、倒れた。

士郎「やったのか…?」

ことり「ううん、まだだよ。油断しないで」


あまりに呆気なく倒れた葛木の様子を窺おうとする士郎をことりが諌めると、ほどなくして葛木が立ち上がった。


葛木「ふむ。8日目にしてようやく獲物が釣れるとはな」

凛「そうだね。もっと早くに釣れると思ってたんだけどにゃー」

ことり「!?」

凛「ん?なんでことりちゃんがそんなに驚いてるの?」

ことり「………」

凛「なんで凛がここにいるのって言いたげな顔だね。サーヴァントがマスターの近くにいるのは当然だよ」

士郎「マズイな…」

ことり「うん、絵里ちゃんたちにすぐに知らせないと…」

士郎「イリヤ、すまん。自分の身は自分で守れるか?」

イリヤ「ええ、問題ないわ」

士郎「助かる」

凛「凛、全然誰とも戦ってなくて退屈だったんだよ。だから、ここでいっぱい戦って発散させるにゃー」

葛木「キャスター、私は前に出ることしかできない。共に行くぞ」

ことり「…士郎君」

士郎「なんだ?」

ことり「>>408

1.時間稼ぎはことりに任せて、絵里ちゃんたちを呼んできて
2.凛ちゃんはことりが引き受けるから、相手のマスターをお願い
3.絵里ちゃんたちが気づくまで、ふたりで時間を稼ごう

1

ことり「時間稼ぎはことりに任せて、絵里ちゃんたちを呼んできて!」

士郎「それだと、ことりが…」

ことり「お願い…」

士郎「…わかった」

ことり「なるべく早くお願いねっ」

士郎「ああ、任せろ」

凛「ことりちゃん、ひとりで凛たちを相手にする気なの?」

ことり「今はね。でもすぐに応援が来るからっ」

凛「応援が来るまで持つかにゃー?」

葛木「なんにせよ、私はただ目の前の敵を屠るのみだ」

凛「うん、でもマスターはちょっと凛が戦うのを見ててほしいな」

葛木「…わかった、好きにするといい」

凛「うん、ありがとう」

凛「よーっし、いっくにゃー!」

ことり(凛ちゃんはキャスター。まずはどんな魔術を使ってくるのか確かめないと)

凛が魔術を行使するだろうと考え、身構えた瞬間――

凛「遅いよ」

凛の姿が一瞬にして消え、ことりの懐に潜り込むと重い一撃を入れた。

ことり「うっ……はぁ!」

凛「そんなんじゃ当たらないよ」

反撃をしようと短剣を振るうも躱され、さらに数発攻撃を受け、怯む。

ことり(そんな…キャスターがこんなに接近戦が強いはず…)

なんとか追撃を振り切って後退すると、ことりは肩で息をした。

凛「ふふん、どう?凛のことキャスターだと思って舐めてたでしょ」

ことり「うん、凛ちゃんがいきなり接近戦を仕掛けてくるのは予想外だったかな」

凛「まだまだこれからなんだから、すぐに倒れちゃダメだよ?」

ことり「そうだね。手の内を隠してる余裕はないかも」

凛「それじゃあ、行くよ」

凛がまた動こうとした瞬間、ことりは大きく息を吸いこむと、

ことり「凛ちゃん、待って。お願ぁい!!!」

凛に『お願い』をした。

凛「!?」

コンマ判定直下

偶数.『お願い』を聞いて動きを止める
奇数.『お願い』を聞かずにことりを攻撃する

凛「そんなお願いは聞かないよ」

ことりの魅了を振り切ると、凛は一気に距離を詰めた。

魅惑の声を使い、無防備になったことりを、凛の強化された拳が襲う。

ことり「うっ……」

凛の攻撃を受け、ことりは堪らず倒れこんだ。

凛「もう終わりかな?」

ことり「げほっ…ごほっ…」

凛「うんうん、やっぱりキャスターって肩書きだと相手は油断してくれるみたいだね」

凛「魔術師のサーヴァントが実は接近戦が得意で魔術が苦手でした。なんて誰も思わないもんね」

凛「さっきの子がもうじき応援を連れてくるんだよね?その応援も凛とマスターが全員倒しちゃうにゃー」

ことり「………」

凛「だからね」

そして、凛はことりに近づくと大量の魔力を右手に込め――



凛「ばいばい、ことりちゃん」



全力で振り下ろした。

今日はここまでにします、お疲れ様でした

戦闘の安価になると途端に時間がかかるのはみんな
選択肢を選びかねてるってことでしょうか?
それとも誰も見てないだけか…

投下します

       /⌒ヽ、 / ヽ─‐〆. . . . . . . . . >. 、

        /∠く. ..\{    /. . . . . . . . . . . . . . ..\. .. 、
      /ニミ. . ヽ . }|.  (. . .´ ̄ ̄.`.>.、\. .Ⅵ. . . ..\
     ,/. . .入)___,人 /. . . . . . . . . . . ..\. .、ノ.. .. . . . .\
     {. . . .く     /. . . ../. . . . . . . . . .\. . . . . . . . . . . . .、
     ト、. イ.\  .'. . . . . . .{.|. . . . . 丶. . . . \. . . . . . . ..トミ. .、
     乂// 八/. . . . . . / Ⅴ.、. . . . ..\. ___. . . . . . . . ヾ, \、
    ___ノ /. ..′. . . . ./   V \.、. . ./´、_. `」メ. . . . . }i. .| \
        ' |...'.. .. .. .. ..′  > \丶⌒  斗ミ、`ヽ. . . .|...|

            |..|..|.. . . . ..|  /        〃 )心 ヾ, |... ....|...|
            |..|..|.. . . . .. /  _         弋 し,リ ノ ノ. . .〈. .|
            |..|∧. . . . ∧ .〃⌒`         `   /7. ./、..ト、     }
            |..|{.∧.. . . ..∧ {{ _ノ゚)ム       """ ,/ イ }...|. ..、   i|
            |..Ⅳ...〉.、. . . . .弋又少′  '   _   ⌒ { ノ. .|. . ..\ /
         ,. . . ./. . .\. . .\      /   }     /´..|....|. . . ..∨ 、
          /. . ../. . /  ヽ〈ー‐' ""  Ⅴ   ノ   ,イ . . |....|.ト. ..∨、 \
.         /. ../. /    、丶_.、    `    /|ヘ.. ..|../ | У、  -
        /../. イ/     ∧. . . .| >--   _ //  \..{|. |// (__人__
      /イ. . ..//        ∧.. ...| }. . . . . 「>‐、 ト、    |. ||. |/ (У  ) {  `丶
    / 7. . . .//           }. ._.|__K⌒' 〈   iヘ 〉、  /.ⅱ., r レ\( }
  / /. . //         |._{  ノ   >‐‐'-∨/  ̄`...||. |ノ _,  / }
    /. . //            | .〉⌒Ⅴ、 「     { ノ     |. ||. |  ノ ー′ {     |
. /. . . //          -v. 入_、/ (_ ィ|   /┴、 ー イ..||. |⌒    }     ト
. . .. .. ../       ,. '"´ xヘ、ー、 斗zセ  イノ¨ハ∧ 丶|. | .',      i}     ',. .、
. . . ./     ,. '"    、 )´ T¬  ̄| YY⌒{⌒| i|∧  ,乂..、..,     ∧      ,. .\
. . ./ /      /      、 Y'  |   Y  |  | } ノ | i|. ∧   ヽ..、,     }     '. . . .
. ./ {       {  __, /ー 7   |  ,′ |  | {八, |  ', ∧   ヘ. ..,     ',     '. . .
./       |   ∨´⌒.、   |  ,′ |  | } ) ',  '  ∧    〉. . 、   |、     ,. .

クラス:ライダー

マスター:言峰 綺礼

真名:南 ことり 
 
筋力:D       魔力:E

耐久:C       幸運:EX
敏捷:B       宝具:A

スキル

魔声:A
声を聞いた者の能力をワンランク下げる’’重圧’’をかけられる。
普段は声を制御することにより効果を発動していない。
魔力を上手く扱えれば味方には効果を及ばなくすることが可能。

魅惑の声:B
生まれ持った声による魅了。
相手に対して『お願い』をすることにより言うことを聞いてもらう。
自らの声による魅了を自覚しているため、制御が可能。
海未に対して使用すると問答無用で言うことを聞いてもらえる。

仕切り直し:D
戦闘から離脱する能力。
また、不利になった戦闘のコンマ判定を1つだけ戻す。

クラス別能力

対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:A
乗り物ならばなんでも乗りこなすことができる。
ただし竜種は該当しない。

           /:/: . : . : . : . : . : . : . : . : . : ...\
        . : . /: . : . : .│: . : . \: . : . : . : .\: . \
       /: . : ′: . : . :...| ̄` 丶: .\: . : . : . : .:。: . : .,
.      /: . : .|: . : . : ..:|: |     \: ゚。: . : . : . : .。: . : :,
     / : . : ∧: . : . : .|: |,..----- 、 \} : . : . : . : ゚: . : .′

     .′ : . ′ , .:..:|: .:{: |  ,x==ミ   :, : . : . : . :|: . : .:i
    . : .|: . :|γ´v: .|:..:.∨ 〃 _)小‘, }: . : . :}: . |: . : .:|

    i. : |: . :|  y=ミリ\{     |i:r{}:i} }〉│ : .../:... :|: . : . ,
    |i : . : .:| /_)小        ゞ- ″  ′:../__: .:.:.:.:.:.:.: ゚,
    || |:}i: .:ハ‘弋少      :.:.:.:.:  / /: /ハ }:.:.:.:/ ハ八
    || |八: . :\:.:.:. `        /イ/ 〉 ノ:.:.:/|:.| || \

    リ 乂ヘ: . :{              /   イ:.:.:/ ノイ∥
        \{\_   } ̄)         イ:.:.:.:.ィ:{ / /
             }\             |:.ハ/ リ
             丶      /   /ヽ{
               `¨¨¨「    /   }\
                   「 |__ /     /ニ|ニ7ーァ 、
                   | i| } .----.、′ニl=/..../.../ニニ=-
                __/ニ/ j| /:.:.:.:.:.:.:.:.}=二|/..../.../ニニニニニニヽ
             -=ニ{:.:.:.:.:`「{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|=二|........../ニニニニ/ニニ∧
         -=ニニニニニ}--:.:.:.|」:.:.:. ̄`ヽ:.:ノニニ|......|/ニニニニ/ニニニニ∧
         /ニニ二二/:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〉y==|......|ニニニニ/ニニニニニ二}



マスター:葛木 宗一郎

真名:星空 凛  

筋力:C       魔力:EX
耐久:A       幸運:C
敏捷:A       宝具:C

スキル

心眼(偽):B
第六感、虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。
聴覚妨害による補正への耐性。

反射神経:A
一時的に敏捷を増幅させる。
使用することで敏捷をワンランク向上させる。
持続時間は’’運動神経’’のランクによる。

魔術:C
オーソドックスな魔術を使用できる。
得意なカテゴリーは強化。

クラス別スキル

陣地作成:C
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
性格的に向いていないらしく、工房を作ることさえ難しい。

道具作成:C
魔力を帯びた器具を作成できる。
性格的に向いていないらしく、たいしたものは作れない。


本来ならキャスター適正は低いため、あまり強くないのだが、魔力:EXによって
能力を大幅に上昇させているため、規格外の身体能力を獲得している。
さらに、使用する魔術をほぼ『強化』のみに絞っているため、凄まじい攻撃力と防御力を発揮している。
スキルによって敏捷のランクをあげることで、ルーラーをも上回る近接戦闘を可能にする。

ことり(ことり一人だったらこの戦闘から離脱することもできる。けど…)

ことり(ここにはまだイリヤちゃんがいる。だからイチかバチか…)

凛の拳が振り下ろされ、ことりに当たるその直前、

ことり(…今だっ!!)

ことり「━━━━━━━━!!」

渾身の魔力を込めて魔声を発し、凛のステータスを下げることに成功した。

凛「!?」

しかし、すでに振るっていた拳は止まることはなく、ことりを狙い――

コンマ判定直下

コンマ補正【幸運:EX +2】

1~5.ことりの体を突き抜けた
6~9.軌道が逸れた

ことり(軌道が逸れてる…これなら…!)

間一髪で攻撃を躱すと、強烈な蹴りを入れ、その反動を利用し後退した。

ことり(危なかった…もし軌道がずれてなかったらやられてたよぉ…)

凛「うぅ…不意打ちをくらっちゃったにゃぁ…」フラフラ

ことり(まだ凛ちゃんは魔声の影響で動けないみたい)

ことり(どうしようかな…)

>>427

1.一気に畳み掛ける
2.イリヤを連れて離脱する
3.葛木を狙う

1

ことり(よし、このまま一気にいっちゃうよっ!!)

まだ動くことのできない凛に向かってことりは――

>>430

1.突進して切りつける
2.短剣を投擲する
3.宝具を使用する

1

ことり「これで一気に終わりにするよ!」

短剣を構え猛スピードで突進していき、凛に刃を届く直前――

葛木「キャスター、すまぬが横槍を入れるぞ」

マスターである葛木が立ち塞がった。

ことり(凛ちゃんのマスター…?)

咄嗟に割り込んできた葛木に困惑しつつもことりは――

>>433

1.そのまま葛木ごと切った
2.攻撃をやめて後退した
3.標的を葛木に切り替えた

2

ことり(なんだか嫌な予感がする…)

このまま進むのは危険だと感じ、葛木に攻撃が届く前に刃を引くと

咄嗟に後退し距離を取った。

ことり(なんだろう…このマスターは絶対に油断しちゃいけない。そんな感じがするよ)

葛木「…退いたか。さすがに侮ることはなかったか」

葛木「大丈夫か、キャスター」

凛「うん。でも、なんだか体が重いにゃ。たぶんことりちゃんに重圧をかけられちゃったかも」

葛木「そうか。ではどうする?」

凛「うーん、けっこう動いてスッキリしたし、今日はもう帰ろうかな?」

葛木「わかった、ではここで撤退しよう」

ことり(…撤退するつもりだね)

>>436

1.見逃す
2.追撃する

1

ことり(ことりもけっこう限界だし、ここは見逃そうかな)

凛「じゃあね、ことりちゃん。次に戦う時は本気で相手するから、覚悟しておいてね」

葛木「………」

ピシュン

ことり「助かった…」

ことり「し、死んじゃうかと思ったよぉ…」ヘタリ

ことり「あ、そうだ。イリヤちゃんは…」

コンマ判定直下

1~3.士郎がいっしょに連れ出していたため、いない
4~6.隠れていたため無事
7~9.なぜかいない

ことり「あれ?イリヤちゃんがいない…?」

ことり「きっと士郎君がいっしょに連れていったんだよね」

ことり「ちょっと連絡を取らないと。まだそんなに離れてないはずだからパスを通して念話できるかな」



ことり(士郎君…聞こえる?)

士郎(…聞こえるぞ。そっちは大丈夫か?)

ことり(うん、なんとかね。でも相手に逃げられちゃった…)

士郎(そうか。いや、ことりが無事でよかった。イリヤはこっちにいるから安心してくれ)

ことり(わかった。それで、今日はどうするの?)

士郎(そうだな…)

>>442

1.合流して柳洞寺に攻め込む
2.家に戻る

2

士郎(今日はもう家に戻ろう)

ことり(うん。ことりもそれがいいと思う)

士郎(ことりは先に戻っててくれ)

ことり(わかったと。またあとでね)

士郎(ああ)

プツン

ことり「さてと、それじゃあ帰ろうかな」

衛宮邸

ことり「先に着いたから、みんなを待っててあげたいけど…」

ことり「ふわぁ…けっこう魔力を消費しちゃったし」

ことり「ちょっと疲れちゃったから、もう休ませてもらうね」

ことり「おやすみなさい」

8日目(ことり視点)終了

コンマ判定直下

偶数.何かが起こる
奇数.何も起きない

9日目 朝

ことり「ふわぁ…みんな、おはよう」

絵里「………」

にこ「………」

士郎「………」

イリヤ「………」

ことり「あれ?みんな、深刻そうな顔してどうしたの?」

絵里「ことり…」

ことり「なぁに?」

絵里「ごめんなさい!」ドゲザ

ことり「ええっ!?どうしたの急に!?」

絵里「私の読み違いのせいでことりを危険な目に合わせてしまったわ。本当にごめんなさい!」

ことり「だ、大丈夫だよ。ことりは無事だったから顔を上げて?」

絵里「でも、もし一歩間違っていたらことりは…」

ことり「…確かにそうかもしれないよ。でも、それはあくまで可能性の話であって、ことりはこのとおり無事だったよ」

ことり「だから、顔を上げて?過ぎたことを悔やむよりも、これからの作戦について考えよう?」

絵里「ことり…ありがとう」ギュ

ことり「よしよーし」ナデナデ

にこ「はあ…ことりは甘いわね」

イリヤ「そうね。エリの昨日の判断は申し開きなんて一切できないくらいの失策だったっていうのに」

イリヤ「ことりが無事だったからよかったものの」

絵里「うぅ…ごめんなさい」

士郎「まあいいじゃないか。ことりは無事だったんだし、次はこうならないように気をつければ済む話だろう?」

にこ「…士郎も甘いわね」

にこ「ことり、昨日はあんたをひとりっきりにして危ない目にあわせて本当にごめんなさい」

ことり「ううん、気にしないで」

ことり「それじゃあ、これからの作戦について考えよっか」

士郎「ああ」

にこ「そうね」

音ノ木坂道場

大河「はーい、今日はここまで。お疲れ様!」

雪穂「ことりさん、すごい…!!」

亜里沙「うん、本当にすごいです!!」

大河「ひとつでもミスしたら即死亡の安価とコンマを4回も切り抜けて生還するなんて」

大河「さすが幸運:EXなだけあるわ」

雪穂「というわけで今回得られた情報を元に、今度はしっかりと活用して戦いたいところだね」

亜里沙「今度こそお姉ちゃんの活躍と亜里沙の出番がほしいよ」

大河「それじゃあ、ここまで。皆の衆、さらばじゃ」

ありゆき「ばいばーい」

>大河「それじゃあ、ここまで。皆の衆、さらばじゃ」
>
>ありゆき「ばいばーい」

これは永遠にだったのか。
エタると事故とかそういうの心配だから生存報告だけは欲しいな。

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