クラフト・ワークは動きだす(27)

目が覚めると何故か自分はベランダに引っかかっていた

サーレー「……どこだここは?」

サーレー「俺は…確か……任務で…」

サーレーが今の状況を整理しようとすると、目の端に何か白色の物体が自分と同じくベランダに引っかかっているのが分かった

サーレー「何だこれ?修道服?シスターか?」

サーレー「おい、お前!ここはどこだ!?俺は何でこんなとこにいる!!」

サーレーは自分と同じくベランダに引っかかっているシスター?の肩を揺さぶりながら問い詰める

この時サーレーがもう少し冷静だったらベランダに引っかかっている白い修道服を着たシスター?みたいな怪しい人物に話しかけるような事はしなかっただろう

だが彼は気がついたら見知らぬ土地で、見知らマンションのベランダに引っかかっているという思いも寄らぬ出来事ですっかり冷静さを失っていた

サーレー「おい!早く起きやがれ!!」

???「……」ムクッ

サーレー「起きやがったか…おいここはど」

シスター?が身を起こす。サーレーはここぞとばかりにシスター?を問い詰めようとする

だがここでサーレーは二つのミスを犯した

一つは、まだベランダに引っかかったままの状態でシスター?をを起こした事

そしてもう一つは、シスター?を揺さぶっていた手をそのままシスターの口の辺りに中途半端に浮かしたままだった事

???「おなかがすいたんだよ!!」

開口一番そう言ったシスター?は…大口を開けたままサーレーの手に噛みついた

サーレー「いっ、いっっだぁぁあああああああああ!!!」

予想外の痛みにサーレーは叫び声をあげながら身をのけぞらしてしまう

サーレー(ハッ!マズいッッ!!)

サーレーはベランダに引っかかっている状態だ。そんな状態で身をのけぞらしたりなんかしたら結果は目に見えている

サーレー(おっ、落ちるッッ!!)

サーレーが引っかかっていたベランダは三階の位置にある

普通ならそんな高さから落ちれば、打ち所が悪ければ死、少なくとも骨折は免れないだろう

だがサーレーは“普通”ではなかった

サーレー『ク ラ フ ト ・ ワ ー ク !!』

ド ン !

サーレーがそう叫んだ瞬間サーレーの『落下』が『止まった』

サーレー「ハァ、ハア、…危なかった……靴と服をとっさに『固定』してなけりゃ完璧に落ちてたな…」

サーレー「クソッ!あのガキ!!一回焼き入れねーと気がすまねえ」

荒々しげにそう言い放ったサーレーは再びベランダによじ登る

サーレー「おい!このガキ!いきなり何しやがるッッ!!」

そう叫びながらベランダによじ登ったサーレーの目の前にはツンツン頭の少年が立っていた

???「あのう…どちら様でせうか?」



これがサーレーと上条当麻との記念すべき出会いである

すみませんが今日はここまでです

不定期ですがこれから投下していこうと思います

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