穂乃果「卓球部に入ろう!」 (5)

私、ヨコシマココロは今日から国立音木坂学園に通う新入生。
私が音木坂を選んだ理由は他でもなく、μ'sに入るため。
幼い頃から夢に見たアイドルに、憧れのμ'sに入って、今までの私と変わるんだ。必ず。

痛暗「邪(よこしま)、あんたどこの部に入部するか決めた?」

邪「卓球部に決まってんだろカス」

またやってしまった……。今までの私と変わるって、決めたのに。
実のところ、高校では卓球をしたくない。
卓球は好きだし、中学の大会ではそれなりの成績を納めたりもしたけど、正直、卓球はいい思い出とはならなかった。
中学生の頃の私は、友達がこの痛暗身苦(いたくらみくる)ちゃんしかおらず、陰気な学生生活を送っていた。
もちろん卓球のせいとは言わないよ? 一番の原因は、私の性格のせいだってことはわかってるもん。

私がスクールアイドルをしようと決意したのは、あの人の言葉を聞いた時だった。

去年の9月頃。私は身苦ちゃんと国立音木坂学園のオープンキャンパスに来ていた。

邪「チッ。こんな低偏差値の高校のオーキャンなんて来たってしゃーねーだろうが」

痛暗「滑り止めでも一応来といた方がいいって話だぜ?」

邪「ふーん。こんなホコリだらけの高校には入りたかねーな」

はぁ。UTX学院のオープンキャンパスに行って、アライズのライブ見たかったなぁ……。
でも、あそこは学費が高いしママとパパに負担がかかっちゃうから入学することはないし、音木坂のオープンキャンパスに来ちゃったけど。

邪「はあ………」

痛暗「あんま溜め息吐いてっとホコリ吸い込むぞ。マスクしてくりゃ良かったかなぁ。この高校はホコリが多くてたまらん」

はい

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