リー「冬の寒空と恋模様です!」 (16)
ナレ「最近寒くなってきたけど皆は風邪をひいたりしてないかな?人肌恋しくなるこの季節、ここ木ノ葉の里でも街中にカップルが溢れてるみたいだよ」
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ネジ「最近は里中どこへいってもカップルだらけだな」
リー「はい、独り身にはちょっと辛いです」
テンテン「綱手様も、あまり外に出たくないって言ってたわ」
ネジ「綱手様の場合は単に寒いのが苦手なだけだろう」
リー「まぁ、僕にはサクラさんという将来を約束しあったパートナーがいますから問題ないんですけどね」
テンテン「約束って、アンタが一方的に押し付けてるだけでしょーが。だいたいサクラはサスケと結ばれたし」
リー「それは本編での話です!SD忍伝では最終回で良い感じの雰囲気になってましたし!!」
テンテン「いやアレは演出の関係っていうか」
ネジ(そういえば俺は本編だと死んでいるんだよな…)
ネジ「……」ズーン
テンテン「どしたのネジ?いきなり落ち込んじゃって」
ネジ「いや、なんでもない…」ズーン
リー「おや?あれは」
テンテン「え?」
サクラ「〜♪」
テンテン「あ、サクラだ」
ネジ「誰かと待ち合わせをしているようだな」
テンテン「いの辺りと約束でもしてるのかしら」
リー「いえ、きっと僕を待ってるんです」
テンテン「はぁ?」
ネジ「リー、お前サクラと約束していたのか?」
リー「約束はしていませんが、僕とサクラさんは一心同体ですから。言葉にしなくとも通じ合えるのです」
リー『(どこか遊びに行きませんか?)』ピキーン
サクラ『(分かったわ、リーさん)』ピキーン
テンテン「そんなわけないでしょ!あんたはどこのニュータイプよ!?」
リー「あまり待たせてしまってはいけません、サックラさーん!」ダダッ
テンテン「あーもう、そんなわけないのに」
ネジ「サクラがリーに気づいたぞ」
サクラ「…あ、やっときた!」
ネジ「リーに向かって手を振ってるな」
テンテン「うそぉ!?ほんとにリーを待ってたの!!?」
リー「サ、ク、ラ、さーん」
サクラ「こっちこっちー」
リー「サクラさん、お待たs」
ナルト「お待たせだってばよ、サクラちゃん」
サクラ「もう、遅いわよナルト」
リー「ズコー!!」
テンテン「やっぱりリー待ってたんじゃなかったー!っていうか待ち合わせの相手ナルトだったの!?」
ネジ「どうやら、手を振っていたのは後ろのナルトに向けてだったみたいだな」
サクラ「まぁいいわ、じゃあ行きましょ」
ナルト「うん」
テンテン「行っちゃった…」
ネジ「リー大丈夫か?」
リー「」カチーン
テンテン「ショックで石化しちゃってる…」
ネジ「ん?隣にもう一つ石像が」
ヒナタ「」カチーン
ネジ「ヒナタ様ぁぁぁ!?」
テンテン「なんでヒナタまでぇぇ!?」
ナレ「どうやら、ヒナタもナルトとサクラが待ち合わせていたのを見てショックを受けたみたいだね」
…
ネジ「大丈夫ですか、ヒナタ様」
ヒナタ「は、はい。すいません、心配をかけてしまって」
ネジ「気にしないでください」
テンテン「まぁヒナタがショックを受けちゃうのも仕方ないわよね、まさかナルトとサクラが付き合ってたなんて」
ヒナタ「」カチカチーン
ネジ「しっかりしてください!ヒナタ様ぁぁぁぁ!!!」
テンテン「あぁぁごめん!ヒナタ気を確かにぃ!」
リー「決めつけるのはまだ早いです」
テンテン「リー?」
リー「まだあの二人が付き合っていると決まったわけではありません、諦めるのは早いです」
ヒナタ「リーさん…」
テンテン「…そうね、私ったら早とちりして」
リー「それに、この状況はむしろ好機と言えます」
テンテン「え」
ネジ「好機?」
リー「えぇ、過去には圧倒的有利と思われていた正統派ヒロインの東の少女が、終わってみれば西の少女に主人公を掻っ攫われてしまっていたという事例があります。つまり後攻めの方が有利と言えるのです!」
テンテン「いやいやいや、それは違うでしょ!第一リーとヒナタってどっちかというとキャラや髪型的に東の方じゃない…」
ネジ「南北の他に外やら端、向かいも出てきたが北以外ほぼ一発キャラだったな」
テンテン「それ以上広げなくていいから!!」
リー「とにかく!二人を追いましょう!」
テンテン「えー、それはちょっと二人に悪いんじゃない?邪魔しちゃうかもしれないし」
リー「邪魔するのではありません、ナルトくんをテストするんです」
テンテン「テストォ?」
リー「はい、ナルトくんがサクラさんに相応しい男か、僕が試練を与えるんです。見事突破出来れば僕はサクラさんをすっぱり諦めます!」
テンテン「アンタ何様よ…」
ヒナタ「で、でも、ナルト君の邪魔をするなんて…私」
リー「それでいいんですか、ヒナタさん」
リー「あなたのナルト君への想いは、この程度のことで諦め切れるものだったんですか?」
ヒナタ「私の、ナルト君への…気持ち…」
リー「ずっとナルト君を見つめてきたヒナタさんの気持ちは、こんなことで途切れてしまうようなものじゃないはずです!」
ヒナタ「ナルト君を、見てきた…」
ヒナタ(そうだ、私は今までずっと、いつもナルト君を…)
晴れの日も、
ナルト『今日も張り切っていくってばよ!』
ヒナタ『(ナルト君…//)』
雨の日も、
ナルト『うっへぇ、濡れちまったぜ』
ヒナタ『(びしょ濡れのナルト君も素敵…//)』
風の日も、
ナルト『あー!干してたお気に入りのパンツがー!』
ヒナタ『(ナルト君のパンツ!)』ビャクガン!
朝も、
ナルト『グガー』Zzz
ヒナタ『(ナルト君の寝顔、可愛い…//)』
夜も、
ナルト『ふんふふんふふーん♪』ジャー
ヒナタ『(ナルト君の体、逞しいなぁ…//)』
…
ヒナタ(私は、ずっと、ナルト君だけを見つめてきた…この想いだけは、誰にも負けない!)
テンテン「ちょっとなんなのよこの回想!?つーかヒナタのキャラ変わりすぎでしょ!ストーカー通り越してもう変態じゃない!!」
ヒナタ「わかりましたリーさん、私も行きます!」
リー「では早速二人を追いかけ、邪魔してやりましょう!」シュタッ
ヒナタ「はい!」シュタッ
テンテン「邪魔って言った!今はっきり邪魔してやるって言った!!」
テンテン「行っちゃったわね…どうするネジ?」
ネジ「俺たちもついていくしかないだろう、二人が暴走しないよう見張らなければな」
テンテン「そうね、まぁ既に暴走しちゃってるんだけど」
ネジ「それに」
テンテン「?」
ネジ「ヒナタ様を悲しませたナルトの奴を一発ぶん殴ってやらんと気がすまんわぁぁぁ!!!」
テンテン「やけに静かだと思ったらブチ切れてたー!?やっぱこいつ従妹バカだー!!」
ネジ「覚悟していろよナルトー!!」シュタッ
テンテン「ちょっと待ってよネジ!」シュタッ
「ふふふ、良いことを聞いたわよ…」
(またしょーもないこと思いついたんだろうなぁ)
「なにか言った?」
「いえなにも」
とりあえず今日はこんなとこで
なるべく早めに終わらせるつもりですはい
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