白露型駆逐艦4番艦 夕立 (13)

書き貯めなしです、どう進むかもわかりません

温かい目で読んでくれたら幸いです

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まず、彼女の話をしよう・・・

彼女はとても健気で従順で、パーティーがだいすきだったんだ。

けれど、そんな彼女も知らない間に消えていた、不思議だろ?

悲しい?いや別に、あれ?姿が見えないな?で終わりさ?

あぁ、彼女の話だ、そうだなぁ、確か彼女はアイアン・・・なんだっけ?

そう!アイアンボトムサウンド!その作戦以来きえたんだ・・・

死んだかどうかさえ分からないな

アイアンボトムサウンド

火薬の匂い・・・血(オイル)のにおい・・・

あぁ、この匂いは大好きであり、昔からムカつく匂いだ・・・

私以外だれも・・・いやまだ時雨は、時雨だけは生きていてほしい

装甲空母「皆殺シ・・・ダ!」

五月蝿いな、深海に沈んだ哀れな哀れな哀れな哀れな

私達の友達が・・・

仲間なのにどうしてころしあう?

おかしい?おかしいのかな?

でも、楽しいよね、砲雷激戦って、夜戦って

それで、友達もしたいみたいだし・・・

歓迎と殺戮と後、弔いって事で

夕立「さぁ、パーティーしましょ?」ニコッ


その言葉と同時に放たれる魚雷

今はもう暗い、まるで御母さんのお腹に居る時みたい・・・らしい

私は母の顔知らない

目覚めた時は培養器の中だった・・・

これじゃあ走馬灯じゃないか、アハハハ・・・

装甲空母「オ前モ、沈ンデ後悔シロ・・・!」

沈む?沈んで後悔?

後悔する事なんて何もない

自分でもすっきりするほど・・・ない

奴に被弾・・・被害は少ないらしい

戦況は変わらない・・・

応援要請もした

けれで

駄目、みんな遠征に行った

今日の提督はおかしかった、

でも、提督は優しいから、信じてた。

信じて進んだ結果が・・・

あぁ、時雨は大丈夫かな?

でも、さっき自分で私以外はって言ったよね?言ったよね?

魚雷装填、発射

着弾は・・・していない

早く装填しなければ・・・

あっ、那珂さんだ・・・

この作戦終わったら、提督がアイドルプロデュースしてくれるのってうれしそうに言ってたな

ははは、血化粧がとてもきれい、まわりに火がついて、綺麗に水に映ってるよ?

とてもアイドルとは、呼べない最期だ・・・

装甲空母「チョコマカトォ!!」

ちょこまかしなければいけない・・・

私は戦艦や空母のように火力は持っていない

だって私は駆逐艦だから

12cm連想砲、装填

発射・・・効果なし

攻撃は意味あるのかな?

するのも無駄になってきた

あれかな、攻撃を喰らえばあの大好きな匂いに顔を埋めることができるかな?

・・・

いやだ、考えるだけで吐き気がする

自分の中では凄い長い時間戦っている・・・

気がする、

あ、誰だろう、体の半身だけ、残っているあの子は・・・

あぁ、金剛さんだ・・・

いつも提督にラブとか言ってたけど

いい人だったなぁ・・・

あれ、内蔵出ちゃってる、

ふ~ん私たちにも内臓はあるんだ!

チュウウン

敵の弾が肌を掠め取る

こちらもそろそろ撃たなければ・・・

魚雷装填

発射・・・アタッタ

ヤッタ、

うわ、気持ち悪い・・・

相手の傷口から、触手が出てる

気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い

気持ち悪い!!

ドォオオン ゴシャァ

あ、殺った、

言葉で言うとヘッドショットかな?

脳みそが弾け飛んだ。赤色の花火

私達にも脳みそがあるんだ・・・

そうだ、伝えなきゃ・・・提督に・・・

ガチャン

夕立「提督!作戦成功っぽい!!」

提督「そうか・・・」

夕立「今から帰れるっぽ」キャイキャイ

提督「お前帰らなくていいよ」

夕立「・・・え?」

提督「帰らなくていい、お前の居場所はもうない」

夕立「それは・・・?夕立は秘書艦だったよね?」

ビスマルク「誰?提督?誰と話してるの?」

提督「いや、なんでもない」

ビスマルク「あぁ、ワンちゃんね、貸して?」

ビスマルク「もしもし?ワンちゃん?」

夕立「貴女、だれ!?」

ビスマルク「キャンキャン五月蝿いわね、いい?私が秘書艦なの」

夕立「秘書艦は夕立っぽい!」

ビスマルク「私の方が練度が高いのよ」

夕立「そんな事で提督が変えるわk」

提督「変えるんだよ。強い方にな」

夕立「そんな・・・」

提督「もう、お前より練度の高い船で第一艦隊を編成してある」

夕立「・・・」

提督「お前はまぁ、その為の資材にでもなってくれ」

ガチャン ツーツー

アハハ・・・馬鹿だ

信じてたものが無くなった・・・

でも、まだ変える事ができるかもしれない

ドッキリかもしれない

私の好きな温かいパーティーが帰ればあるかも知れない

帰ろう、絶対待ってる

そうだ、時雨を探さなきゃ・・・

・・・

時雨は居た。頭が無くなってた。

壊れた。自分で分かる程、壊れた

撃ちまくった 撃ちまくった 弾が那珂さんに当たった。金剛さんに当たった

飛び散る飛び散る飛び出る

アカイアカイアカイアカイアカイ目

私の目と同じ・・・

ドォン バリバリ ゴチュン

夕立「ゲッ!ガハァ」

痛い、痛い痛い

戦艦棲姫「殺ス・・・殺ス」

終わりか?終わりだ・・・

私の短くて面白みの無い至極極めて無駄な人生はここで終わる

私のオリジナルにお母さんがいたら会って見たかった

提督と一緒にまたアイスを食べかった

時雨と一緒にショッピングに行きたかった

那珂さんのライブを皆で見に来たかった。

金剛さんと一緒に提督との取り合いもして見たかった。

皆と一緒に・・・生きたかったなぁ・・・

戦艦棲姫「言イ残ス事ハアルカ?」

言い残すこと・・・

殺さないで!まだ生きていたい。沈みたくない

沈ませないで・・・きっと怨念が強くなり

いつか、お前らと同じになってしまう

夕立「消えろ、この雌豚が」ニィ

戦艦棲姫「・・・」

ドォン グシャ ドォン グシャァ

1942年11月13日 夕立沈没

な?まったく彼女の最期はあっけないだろ?

もういい?そうか、なら私の武勇伝を記事にしてくれ。

頼むぞ。

ガチャ

いや~それにしても今作戦で、一位とはな、流石俺だ

本当に今の艦隊は昔に比べて役に立つ

これで上からも認められると言うもの!

アハハハハ

ガチャ

ん?どうした?何かきき・・・

夕立「コンニチワ!提督サン!」

お前は・・・どうやってここに!?

外には俺の娘が・・・

夕立「コレノ事カナ?」ヒュン

ベチョ

ビっビスマルク!!

何でこんな事を!!

夕立「私ノ時ニハナイテクレナカッタノニ・・・ソノアマノ時ハ泣クンダネ」

この外道が!!

ヒュン ザシュ

どうだ!深海棲艦が!!

夕立「・・・」

ドォン 

ゴォボ!?

夕立「提督サン、海ハネトテモ暗インダ?」

ゲホゲホ!帰れ海に帰れ!!

夕立「ソレデネ、夕立ハ沈ンダ後モ提督サンヲワスレラレナカッタノ」

このクソアマがぁ!!

カチッ ドォン

夕立「ダカラ、提督サンヲ呼ビニキタンダケド・・・」

夕立「戦ウノナラ・・・」

夕立「パーティーシマショ?」ニッコリ

終われ

こんな駄文に付き合っていただきまことにアリガトウゴザイマシタ

気分悪くされた方すみません

本当申し訳ないです

では

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