厨二的SS・レス雑談練習スレ (801)

多分需要あるんじゃね?と思って建てた
製作者総合スレでやっても叩かれること多いしいっそ別に建てちゃえと

アドバイス・批評はありだがどこが悪いとか言わずにただ叩くのは禁止で

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1417953398

自分の書いたSSを挙げて批評をもらう感じか?

>>2
それもOKだが雑談や練習等総合

三行目は厨二レス練習について

といってもそんなすぐ厨二的話題なんて出ないだろうし当分は人が集まるまであげていくか

このままだと厨二的なレスとかしにくいだろうし言いだしっぺの法則でSS一つ晒しておくか

評価してくれる人がいたら嬉しい

勇者「全てが終わり、滅び去ったこの世界で」魔王「ボクは君と旅をする」
勇者「全てが終わり、滅び去ったこの世界で」魔王「ボクは君と旅をする」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1405084161/)

SSに特化した厨二妄想スレって認識でいいのだろうか

>>9
おkよ。SSにする気なくても厨二的レスの練習に使ってもいいし

あとそうだな、厨二的設定とか?「これって厨二に入るのかな?」っていうものの相談とかもおkで

SS製作者総合スレ辺りに宣伝とかしてきたほうがいいのかな?

>>8
俺も質問した立場として感想を言うね
良いところ
まず話の組み立て、スレ内でもあったように過去と未来の交互は新しくて面白いと思うし、キャラが少し切なくて良かった
悪いところっていうか少し意見
ほとんど完璧な良作なのだけど、もう少しキャラの掘り下げがほしかったかな。(もしほかで書いたキャラクターの番外編だったらすいません)
あとは少し流れを明確にしてほしかったかも。


そんな所です。素人が偉そうに失礼しました

>>14
やっぱりキャラの掘り下げは必要か。短編にしたくて極力無駄な描写削ったがそこは削っちゃいけなかったんだな

>流れの明確化
これは過去と現在をもっと分かりやすくすればよかったかな?

感想ありがとう。SSなんて書くほうも皆素人よ

厨二的なSSで音は永久的テーマの一つだよな

俺的にはエネルギーを溜める時の音はギュルォォォオオオだな
出した時の音は単純にズガァアアンとかの破壊音

ドガアアァァァンン!!!→鉄が、人が、地が、空気が、爆ぜる音。耳をつんざくその音は、有無を言わさず襲いかかる。

みたいな厨二になるたすけて

>>22
厨二にしたくないのかそれとももっとかっこよくしたいのかどっち?

厨二かどうか分からんが書いたの晒す。
まとめられんのはまちまちだなぁ


ーー「そうだ、オレの名は…」

吸血鬼「俺はお前の血を飲みたくない」

青年「ああ、認めるよ……」

少年「それが、僕の名前……」

イケメン「童貞です」

勇者「共に歩み、共に生きる」

男「男には色々あんだよ」

女「それでも、だよ」

しかばねの王様とオニのお姫様

女「太陽とペペロンチーノ」

男「気付かなかった『さようなら』」

誰が望んだ姿なのか

依頼主A「~を守って」
依頼主B「二倍払うから~を壊して」

なんだいつものAC乗りじゃないか

>>65
ちょろっと読んでみた。即興で書いてるのかな?更新がんばってね

>>66
ありがとう。そうしたいんだけど、いまいち自信が無くて……


誰かお題くれないだろうか。それで厨二っぽい文章を書いてみるからアドバイスとかして欲しい

>>67
他スレにも書いたけど……
『人を守る吸血鬼』

>>68

>>67でお題を出した者です
個人的に思った点を少し……

地の文の1行目【首筋に突き立てられた牙。傷口から血が溢れる。 】

ここの文を読んだ時、最初は「状況の解説をする、第三者(つまり筆者)視点かな?」と思ったけれど……



地の文の3行目【おずおずとそう囁く少女の髪を、私はそっと撫でつけた。 】

ここで「私は」というワードが入った時に、「誰(ここでは妹・姉・筆者のどれか)を視点にして地の文を書いているのかな?」と自分は感じたので、始めに"誰を視点に地の文を書くか"は決めておいた方がいいかと………?




これは本当に個人的な意見ですが、台詞と地の文のスペースの数を使い分けた方が見やすいかも?

※例
首筋に突き立てられた牙。傷口から【私の】血が溢れる。


「……痛くない?」


熱い吐息と共にくちびるを這わせて、遠慮がちに。

おずおずとそう囁く少女の髪を、私はそっと撫でつけた。


「平気よ。遠慮せずに、飲んで良いから」

「……わかった。すぐ、殺してくるからね」


ごくり、と。生唾を飲み込む音。

私の首筋から顔を離した彼女は、既に少女ではなかった。


※①台詞→地の文→台詞に切り替える毎に2行
※②台詞と台詞、地の文と地の文の間に1行

これは自分が他のスレを読んで思った事なので、これだけに限らず自分に合った書き方を探してみて下さい

>>68

    ◇

男「う……うぅ……」

吸血鬼「また、なのね。今夜はどんな悪夢なのかしら」

吸血鬼(男の口から黒い煙が細く伸びてる。悪夢が漏れ出しているのね)

吸血鬼「ん――――かぷ」プチ

男「っ」ビクッ

吸血鬼(首筋が弱い男は、私が血を吸うとき、いつも体を震わせる)

吸血鬼(それからとろけた表情で、もっと、もっと、そうねだるように頬を赤くする)

吸血鬼(このまま死ぬまで血を吸い上げれば、男はもっと幸せそうにするかもしれない)

吸血鬼「はあ……まっはく」チュルッ

吸血鬼(漏れ出していた悪夢を、男の中に引きずり込む。そして私自身の意識も、男の奥深くに侵入させる)

    ◆

吸血鬼「今日はどんな怪物なのかしらね?」

怪物「…………」ポロポロ

吸血鬼「攻撃、してこないのね。今日のはとっても泣き虫みたい」

吸血鬼「でも[ピーーー]わ」

吸血鬼(歩み寄る。怪物は動かない)

吸血鬼(『血点』からイバラのように変形した血を伸ばす。やはり動かない)

吸血鬼「さよなら、世界を滅ぼす怪物さん」

吸血鬼(血を突き刺す瞬間、怪物はぴたりと泣き止んだ)ザシュッ

吸血鬼(殺されるのが本望だったのかもしれない。幸せそうに息絶えたのを見ながら、そう思う)

    ◇

吸血鬼「ん……」

吸血鬼(現実に戻ってきて、男の首から牙を抜く。切なそうにする男が、なんだかとてもかわいく見えた)

吸血鬼「もう。私はあなたのために戦っているのよ? わかってる?」

男「zzz」

吸血鬼「あなたが悪夢を見なくてすむように」

吸血鬼(漏れ出た悪夢は、人を滅ぼしたいようだから)

吸血鬼「ふふ、馬鹿みたい。献身的な女なんて、いいように扱われるのがオチなのに」

吸血鬼(私は毎夜、悪夢を[ピーーー]。人間を大好きな男が、目を覚ました時、絶望しなくてすむように)

吸血鬼(悪夢という名前の心の闇は、まだ尽きる気配もない)

流れに遅れたけど俺も自スレ宣伝

[ヒーローもの]男「"英雄症候群≪ヒーローシンドローム≫?」[異能力バトル]
[ヒーローもの]男「"英雄症候群≪ヒーローシンドローム≫?」[異能力バトル] - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418119728/)

>>81
好みの問題かもしれないけど、英雄症候群と悪者症候群に二分するなら、能力名には症候群をつけないほうが良かった気がする
影恐怖症みたいに、破壊衝動とか銃撃偏愛とか
その方が英雄と悪者に分類されていることが強調された、かも?


>>68のお題から

「例えば、足を踏み外してしまった者がする行動とは何か」

 暗闇の中、私の耳元で『彼』が囁いた。

「そのまま谷底へと落ちるか、それともその場で踏みとどまるか。もしくは、宙吊りで助けを待つか、そのまま落ちるか、自力で這い上がるか」

 暗闇は、人為的に作ったものだ。遮光性のカーテンで窓を覆い、全ての光源となるもののスイッチをオフにして、私はこの部屋を人工的に暗闇にしていた。

 それは単に、『彼』が私と話したいと言ったからだ。だが、その環境を作った途端に、コレである。

「何が言いたいのかしら、伯爵」

 要領を得ない『彼』――『伯爵』の囁きに私は痺れを切らせて尋ねる。

 彼はこうやって私の反応を見たがる癖がある。それが彼にとってのコミュニケーション方法であるとしても、少々弄れ過ぎていると思う。
 フロイライン
「お嬢さん、私は君の在り方をとても気に入っている。人間を護る為に私を求めた君を、尊敬しよう。 ……毒を以て毒を制す。まさに、勇壮な君らしい考え方だ」

「遠まわしな言い方は、時に皮肉にも聞こえるわよ」

「気の短いお嬢さん。私はこうして君と話すのが最近では数少ない楽しみなのだがね」

 クツクツと笑って、愉し気に伯爵は言った。

「それはとんだ皮肉ですこと。伯爵様は大層お暇なようね」
                      フロイライン
「退屈をしているのは君の方だろう、お嬢さん。仕事も来ない事務所でタバコをふかすのは、些か贅沢が過ぎるのではないか?」

 ええ、そうね。まったくその通りだわ。握り拳を作って、私は耳元で囁き続ける彼に心の中で呟く。

 余計なお世話だ。何故そんな心配を彼から言われなければならないのだろうか?

「それで、さっきの言葉はどういう意味かしら。足を踏み外した者? それはどういう比喩表現?」

「さて、それは私から君に与える問題としようか。運良く誰か来る様だし、私は引っ込んでいた方が良さそうだ」

 逃げる様に告げて、伯爵の声は遠ざかっていった。

 カツン、カツンと靴底が床を叩く音が聞こえてくる。伯爵が察したのが客だとすれば、ここへともうすぐ来る事だろう。

 最初からわかっている答えを問題にするなんて、本当に意地の悪い男。足を踏み外した存在? そんなの、私達に決まっている。

 か弱き者を救う為に、私は力を求めた。例えどんな形であろうと、その時出来る事はそれだけだったから。

 私は彼と契約をした。夜の咎人を狩る為に、聖なるかなを投げ捨てて、私は彼の力を受け取った。

 ノックの音が聞こえると同時に、カーテンを開いて太陽の光を事務所の中へと招き入れる。

 少しだけ目眩がしたけれど、それも仕方ないので放置。すぐに治るし、問題にはならない。

 私は入口に近付いて、来たる客を持て成す為に最高の笑顔を浮かべて開く。
    サスペンデッド・オブ・ビッチ
「ようこそ、『宙吊りの売女』へ」

 私は売女。人ならざるを殺す者。吸血鬼と契約した女。宙吊りを続ける、卑しい狩人。



 ……お題に沿っているのか心配になってしまった。

大丈夫だろ、大抵の異能ものだって植木の法則やガッシュみたくなってる

>>158
やっぱりそうかなぁ………

霊能の設定の一部を今ここで晒して、試しに皆からの指摘や意見が欲しいけど………流石にまだ曖昧な設定を晒すのはマズイだろうか?

>>159-163
ありがとう。こういったスレでしか相談出来ないネタもあるから、本当に助かる。

どうせだし、現段階まで思い付いた霊能以外の設定も少し書いてく。



・舞台は現代。過去に全世界で西暦2000年(日本では平成12年)を迎えた境に、霊を認識出来る人類が少しずつ徐々に増えていく事になる。

・↑により、暴走してしまった動物霊(悪霊?)や悪質な霊能者による犯罪、詐欺に近い霊的な宗教勧誘による犯罪が増える。

・↑それらに並び、"霊能者"レベルまで成長してしまった犯罪者の取り締まり・暴走した動物霊の駆除・亡くなって此ノ世に留まる人=地縛霊の成仏(駆除ではない)の手伝いを行う警察機関や専門学校も、全世界で増える。

『霊能』に関する簡単な説明↓


・全生物は此ノ世に存在するために、必ず魂や精神の象徴である『霊体』・それを包む『幽体』・更にその2つを包む『肉体』の3つが同時に存在する。

・亡くなった幽霊の場合は、生きるための機能が失った『肉体』の代わりに『幽体』を無意識に使用し、しばらくは2つのみで此ノ世に留まれる。

なんとなく面白そうな設定ではあるけど、結局どんなバトルやら物語やらが繰り広げられるかが具体的にわからん

>>166
まだ物語の流れとかは具体的に決めてないけど、基本異能スレは安価進行のスレだと考えつつ、思い付いた設定を書いてる。


霊能(霊体を使って出来る事)は↓の3つ。


①『霊体を物に付加する=憑ける』
※よくホラー番組で定番の"独りでに動く人形"や"勝手にスイッチが付くテレビ"等からイメージ

・液体や紐状の物に憑けるなら、それを好きに操り、移動させたり固定させたり出来る。

・車や扉、本、キーボードに憑けるなら、憑けた後から"何時どんな動作を何処でするか"のイメージ(PCでいうプログラミング)をしてから憑ければ、その通りに動く。

・武器や服に憑ければ、普段霊の体を通過するだけの武器でもダメージを与えられ、服により霊的攻撃を受けた時のダメージを最小限に抑えられる。←ここが戦闘のメイン


②『憑けた物を本体に、憑けた霊体を想像したものに具現化する』
※ポルターガイスト現象からイメージ

・憑けた物に、霊体で出来た刃や突起、脚、糸等イメージしたものを生やす。
例えば、コップに霊体で出来た脚を生やして空中に固定したり等。

・憑けた物へ更に霊体を注いで本体を包み、その霊体を自分がイメージした姿形に変える。
外見は憑けた本体よりも、本体を包む具現化した霊体の方が大きく、マンキンのオーバーソウルに似た感じ。
例えば、短い鉄パイプ=本体を霊体で包み、太く長い霊体の槍を具現化する等。


③『一般人に取り憑いた悪霊を取り除く』
※お祓いからのイメージ

・自分の幽体と霊体の一部からコピーの幽霊=生霊を作る。その生霊を一般人に憑け、遠隔操作で精神世界(夢)に巣食う悪霊と戦う。


②③で自分がイメージする霊体の姿形は特に決まりが無いし何でもいいが、自分の先祖が人の時代で中世の騎士であれば甲冑や刀剣、動物の時代で蛇の場合はその容姿や爪、牙をイメージした方が、各自合った霊体の理想像で戦いやすいかと




こんな戦い方で悪霊や他の霊能者とバトルを考えたけど、時間もかけ過ぎたし何だこの駄文…………orz
文章力がまだ本当に無いから伝わる所が少ないかもしれないけど、質問や指摘があればぜひ!(土下座)

>>168
あれ、酉がおかしいな?

ついでに霊能者になるまで(なってしまうまで)を少し……
一般人→霊感者→霊能者or上位の霊感者
霊能者は、①→②→③の順番で強くなる感じで

質問や指摘をぜひ!(土下座)

これ霊体を具現化ってどこまでできるの?

とある幽霊ラノベとかだと最終決戦で「因果をねじ曲げて相手の存在を抹消する宝玉」とかでてきたし、とある小説サイトの小説で霊体は関係ないけど「物体を何でも創造できる」みたいな無制限な能力が出てきて案の定破綻してたから、制限とかあるのか?

主人公は安価で決めるの?それとも既に設定してあるのかな

ざっと見た感じで思ったことだけど、設定が複雑になりそうだから読み手が混乱しないように序盤は世界観の説明を重視して、安価は抑えた方が良さそう

>>170>>171
レスありがとう。


>>170
別に具現化した所で特殊な能力とかは無いけど、攻撃と防御の射程範囲をなるべく広げたり、"憑けただけの物"よりも殺傷能力を上げたりしたい時に使う感じ。
どこまで具現化出来るかの点については注いだ霊体の量次第で、同じ物や複数の物に立て続けに注ぐと自分が死ぬぐらい。
悪霊との戦闘ならいいけど、敵霊能者との戦闘については憑けるか憑けないかを度々判断して攻撃と防御を切り替える必要があるかな?
例えば……銃弾を紙で防御すると必ず貫通

間違えた………>>172のやつは無しで

>>170
別に具現化した所で特殊な能力とかは無いけど、攻撃と防御の射程範囲をなるべく広げたり、"憑けただけの物"よりも殺傷力や防御力を上げたりしたい時に使う感じ。

どこまで具現化出来るかの点については注いだ霊体の量次第で、同じ物や複数の物に立て続けに注ぐと自分が死ぬ。

悪霊(=霊体そのものの存在)との戦闘ならいいけど、敵霊能者との戦闘については憑けるか憑けないかを度々判断して攻撃と防御を切り替える必要があるかな?

例えば……下敷きで銃弾を防御すれば必ず銃弾が貫通して傷を受けるけど、憑けた下敷きを盾に具現化するなら憑けた銃弾を防御する事が出来る。でもただの銃弾なら、具現化した盾=下敷きを本体に"霊体で出来た盾"をすり抜けて下敷きを貫通する。

といった具合に、取り敢えず話の前半は①の霊能で敵と戦うぐらいにして、②についてはずっと後半の戦闘に入ってから色々考える方がいいかな?

ちなみに②でイメージする霊体の姿形"人"verの場合は、その先祖である人物が扱っていた道具や装備の姿形という事で。




>>171
↑に書いた戦闘方法について読み返すと、流石に安価スレは控えたがいいかなと思う自分がいる…………

はっきり言うと、キャラについては全く考えてません。ただ出てくる各キャラに合ったイメージしやすい霊体の姿形は、>>167で書いた通りキャラの先祖の姿(人と動物の2つ)をメインにしたいと思ってる。

頑張って安価スレにするなら安価で聞くも良し、自分が考えるのも良しといった具合。ハッキリしておらず、すみません。



自分が思い付いた霊体という力にはどんな活用法があるかは知って欲しかったけど、読みずらい且つダラダラな長文を書いてしまったなぁ………

まずはちゃんとした世界観や霊能の設定も練り直して、もう少し分かりやすいバトルを書くためにも他スレを読んで勉強してみる。
質問と指摘、ありがとう。

>>173
オマケに「読みづらい」を「読み【ず】らい」にしたりとミスが多いし…………orz

A「そう不満そうに言うなよ」
B「声に不満が滲んでるぞ」

みたいにキャラの描き分けが出来るし、引き出しが多いに越したことはないな

>>211 Xrdはストーリー見るだけでもいいから買っておくといいぜ、本当にすごいって思った

>>212
マジか…………まぁ旧キャラも新キャラも皆カッコ良いもんなwww
PSPの「イグゼクス・アクセントコアプラス」までしか遊んだ事ないが、買うのはもう少し考えてみるかぁ

てかss関係ないなwwwwここまでにするか!
取り敢えずss創作頑張れ!俺よくこのスレ見てるから、またなんかあったら相談レス書いてくれ

>>1は俺だよ

>>213は俺だぞ

『個』であり、『多』でもある…………てなんだこの流れw

>>220
それ厨二的でいいじゃん

「じゃあ俺は……誰なんだ…………?」


            「お前は………"俺"だ」


「俺が………"お前"で」


 


   「「『個』であり、『多』でもある」」


うん、少しペルソナっぽくなるな

よし、何か書く。厨二的なお題くれ!

>>223
黒幕と主人公の会話

ついでに自分でも>>224書いてみる


黒幕「やあ、よく来てくれたね」

主人公「…ああ、お前の命もここまでだ」

黒幕「それでいい。早く私を倒せ」

主人公「…何故こんなことをした、人に夢を与え楽しませてきた漫画家が!」

黒幕「そんなことはいい、早く殺せ」

主人公「…ダメだ、こんなモヤモヤした気持ちのまま終わらせてたまるか」


黒幕「・・・・・・・・・私は、ヒーローに憧れた」

黒幕「ヒーローが大好きだった。人を助け人の希望になり人の夢を守り悪を打ち倒すそんなヒーローに!」

黒幕「分かるだろう?男なら誰しも憧れるものだ」


主人公「だから、あんた自身が悪になって俺にヒーローをやらせた…」


黒幕「そういうことだ。望み通り君は素晴らしいヒーローになってくれた」

黒幕「私とは全然違う。人々に恐れられても裏切られても孤独になってもひたすら正義を求め正義を行った」

黒幕「それを見て私は思ったよ、私はただ人々から賞賛されたかっただけだった。だから君と違ってヒーローにはなれなかった」

黒幕「ありがとう、最後に私はヒーローに出会えた。この汚い世界にもヒーローはいたのだ!信じてよかった、君でよかった。ありがとう、ありがとう」

黒幕「さあ」


ゴゥンゴゥンゴゥン


主人公「何の音だ…?」

黒幕「私がラスボスだとでも思っていたのかね?」

主人公「な!?」


黒幕「そんなわけないだろう?こんな哀れな老人がラスボスなものか!私は弱いだけの哀れな老人さ、そんな奴がラスボスをしていいわけがない!」

黒幕「私の役は弱さを利用されただけの老人だ。さあ、ラスボスの登場だ」

黒幕「さあ、完成してくれ!私のヒーロー!私の作品!私の、私の夢!!ははははっごほっ」

黒幕『ヒーローよ、どうやら私は操られていたようだ。何倍も何十倍も何百倍も強い機械仕掛けの魔王を見事打倒して世界に平和を取り戻してくれ!助けてくれ、ヒーロー!』


ドグシャ


その黒幕は、『ラスボス』に一瞬で殺された。助けを乞いて
彼はいつ狂ったのだろう、いつ漫画を現実にしようと思ったのだろう

そんな考えはすぐにやめた。俺は例え黒幕の手のひらで踊り狂っていたとしてもいい、それでも正義のヒーローだから


主人公「だから戦う。ラスボスよ、お前を倒しみんなの平和を守ってやる」



主人公の勝利と黒幕の勝利を同時に書いてみた

人造人間の定義は様々あるからねー
自分は自然の摂理に反した人為的な方法によって創造された人間が人造人間だと思うよ
だから人間にとって自然な「愛」っていう感情から産まれたなら、どんな方法で生を授かったとしてもそれは人間なのかなって
もし仮に「愛」とはほど遠い場所で生まれても、生きる過程で愛を学べばそれでも人間たり得るだろうし、やはり最終的には感情の問題ではないかな
遥か未来で科学が人間にとってより身近で自然な存在になったとして、その時どんな人為的・作為的な方法で生命を創り出していたとしても、
それでも愛の元で行なわれた行為であるのなら、それは自然な生命の誕生になるのだと思う
だから人造人間がもし存在するなら、それは人為的に生み出された故に感情を知らず、そして感情持たない存在なんでないかな
……っていう物語をいま書いてる。完成する見込みは限りなくゼロに近い。誰か助けてくれ

>>291
悪いが………つまりどういう事だってばよ?

>>292 ssって大抵キャラに名前がつけられてなくて 男 とか 勇者 とかって呼ばれてるから名前付けたいなって ただし

男「なあ、ジョシュア ありゃ一体何だ? 見た事ねえぞ」

友「私も見当が付かない・・・ 近づいて調べる必要がありそうだな」

男「マジかよ・・・」


みたいな感じで括弧の前は普通のSSみたいにする

G元素「…………」
トラパー「…………」
DEC「…………」

安価無しの完全オリジナルなSSを書こうと思ってるんだけど…
それって需要あるかな?

>>340
やっぱり内容によるかなぁ
どこまでオリジナルでどう物語が進むのかも分からないし、読む側としては必ず好き嫌いはあるから

>>341

内容としては東洋問わず、いろんなおとぎ話の人物をテーマとした能力を使って
様々な人が戦っていくって感じの奴を構成してる

基本は人ではない物を封じるために戦っていくんだけど
ある事が重なれば同じ能力者とも戦わないといけなくなるっていう感じかな
基本的に戦闘が一回終われば、一人は絶対に居なくなるって言うちょっとした鬱仕様も入ってる

>>342
なにそれ滅茶苦茶読みたいんだが

個人的な意見だけど……
「おとぎ話を武器(能力)にする」って点だけで、読む側は「あのおとぎ話はどういった能力になって、キャラはどう戦うのか」と想像力を膨らませたり予想したりするから、読む程どんどん内容に惹かれると思った

というか"複数のおとぎ話"をモチーフにしたゲームや話が好きな俺は絶対にそうなるwww

>>343

おお、嬉しいな。
とりあえずどんな感じの設定かって言うと

「御伽精霊」
解放された物語の精霊たち。
精霊とは名ばかりで実質は人の心の闇に取り付く悪魔の様な物

「語り部」
主人公の様に力を行使して精霊を閉じ込めていくもの

「染まり手」
心の闇と精霊が合わさった結果の存在
闇に完全に支配され悪意が増幅、力も増幅する
精霊は心が止んでいる人を見つけて、積極的に染めようとする
語り部から染まり手に移行することもある
精霊が封じられる際に、取りつかれていた人物もこの世界から消える

「綴り手」
精霊に感化された日常の邪悪が形となった物
簡単に言うと魔物
媒体が染まり手の様に人間ではないために、戦闘能力は低い

って感じなんだ

>>344
ゴメン、語り部が多分能力で戦うんだとは思うけど、染まり手と綴り手の区別とがよく………

染まり手と綴り手にも、おとぎ話のモチーフや要素が含まれる感じ?

>>345
そういうことです!

染まり手=闇落ちした語り部
綴り手=ショッカー的な雑魚、染まり手から作り出された物

こんな解釈です

>>346
なるほどサンクス!
十分面白そうだけどなぁ

また設定や書き方で相談して欲しい時はこのスレ利用して
それか他に相談したい事ある?

特に問題ないと思う

ただキャラがもっと増えたり減ったりするのであれば、それぞれの特徴(話す時の口調など)を意識して書かないと読む側もキャラを把握しづらくなるかもしれない

あるssでは……新しくキャラが登場する度に、本日投下終了後にキャラの紹介を1レスで投下する方法があったから、他ssの書き方を見習ってみるのもアリ

今自分が考えてるSSで主人公たちの拠点をジャズバーにしようと思ってるんだけど
夜になると客が集まって演奏が始まるって事を演出したいからyoutubeのURL貼って読んでる人に再生して貰うって形はあんまり宜しくないかな?




自分では力不足なのでageる

>>351
自分の場合は貼らずに

♪ジャズ(※1「※2」風)♪

※1→奏者 ※2→曲名
とやっていた事があるけど、今やると読む側の皆はどう反応するのだろうか?

ちょっと好敵手との展開を自分なりに考えてみた↓

主人公:A
好敵手:B
お互い年齢は20〜25くらい
___________________________
快晴の空に浮かぶ太陽の光が、一面草が生い茂った大地を照らす

隣町からここまで来た俺は、強い日差しと爽やかに吹く風を肌で感じ取り、風により奏でられる草音を聞きつつ……目的地に向けて突き進んでいた


A「今日はなんて…気持ちいいんだ」


俺の名はA。世界最強を示す「武神」の称号を得る為、修行もとい世界中を旅している

まぁ今じゃ世間の皆々様からは長剣使い「鉄塊崩し」と呼ばれてるがな

俺の好敵手であるB……風の噂ではやべぇ数の討伐依頼を果たして、二刀流の「白銀」と呼ばれながら旅をしてるらしいが………


A「………」

B「………」


まさか…こんな所で出会うとはな


B「………久し振りだな、A」ニコリ

A「………そうだな、B」ニコリ


12年前からの旧友もとい好敵手であるあいつと、簡単な挨拶を済ませる

そして俺は背負った剣柄を掴みつつBの元へ歩き、Bは腰に巻いた2本の鞘に収まっている1本の刀柄にそっと手を当て、こちらに向い歩く


B「まだ目指してるのか、武神?」

A「あぁ……そこ(最強)までいけなくても、お前とだけは圧倒的な力の差を付ける予定だ」ニカッ

B「へぇ、そうかい」


俺は長剣を構え、Bは1本だけ刀を手に取る


B「それじゃあ…………」スッ

A「さっそくだが…………」スッ


俺もBも、闘いを楽しむ思いと敵を叩きのめす思いを胸に……一直線に突っ走る










始 め よ う ぜ ! ! 白 銀 ( 鉄 塊 崩 し ) ! !
___________________________


普段書き慣れてないと下手になるし疲れるね

>>421
訂正
A「今日はなんて…気持ちいいんだ」

A「今日はなんて…風が気持ちいいんだ」

そして俺は背負った剣柄〜に向い歩く

そして俺は背負った剣柄〜に向かい歩く


あ、ぱっと思い付いて書いてみただけだけどアドバイスかなにかあればぜひ

やって見る。


_______



――はて、お役人様。このような寂れた店にどのような御用がおありで?

――はぁ、人斬り?
……ははぁ、さては近頃騒がれている刀についての調べでございますな?

確かにこの店は様々なお品物を取り扱ってございます。その上、人気もなく、薄暗い場所に店を構えている物ですから怪しい気配はしますでしょう。
しかし残念ながら、件の噂に出てくるような人を両断できるほどの刀はございません。精々無銘の刀ぐらいしか。何なら店を調べても……

へ?その気はない?それはまぁどうして。

――ははぁ、確かに眉唾な話ではございますからなぁ、仕事をやる気も失せましょう。

私?私だって信じてはいませんよ。刀を手に入れた途端、夜な夜な人の血を求めるなど。
出来の悪い怪談じゃあるまいし、ねぇ?それも、一振りで体を両断するなど、少なくとも私のような体も肝も小さいような者には、とてもとても。



――へぇ!で、その時にご役人様は死体をご覧になったと!?
はぁ、後ろから心臓を一突きだったのでございますか!一刀両断などと、噂には尾ひれがつくものでございますなぁ。それに、得物も名工が打った物ではないのですか?よくそこまでお調べになって。


――もう帰ってしまわれますか。確かに、空も黄昏て参りましたし、人気は尚の事少なくなって参りました。今が最も襲われやすい時でございましょう。お引き留めをして申し訳ございません。お気を付けてお帰りくださいませ。


――はいはい、それでは



さようなら

それで当たってるよん。
で、問題のミスった所ってのが、

――へぇ!

――もう帰ってしまわれ

の部分。あぁ、いろいろ話してて時間が経過したんだなぁって、って分かり辛い気がする。
それと、最低限の文字数で中身を濃く書こうと思ったんだけど、必要な部分も削っちゃった気がする。
で、最後に圧倒的練習不足だね。今回みたいに読者様に、あー、こいつがやったのかぁ。みたいに予想させる奴書いたことあんまりなかったから、経験不足。

とまぁそんな感じ。
あと、出来れば題材と批評も欲しい感じ、ワガママだけれど。

>>440
文章としては違和感ないし内容も理解できるんだけど、ストーリーに山場が無くて平坦に感じられるのが勿体ない。
人斬りって単語が出てきた時点で読者は店主が犯人であることをほぼ確信してるから、ラストシーンを蛇足にしないためにもそこからもう一捻り欲しいと思った。

お題が欲しい人、よければ『痛み』でどうぞ

>>440
まぁ1レスで話の世界観や雰囲気を全て書き出すのは難しいと思う(俺だけかもしれないが……)
もし2レス使うならその「必要な部分も削っちゃった」って事も無くなるかも

あと>>443にあった時間経過が分かり辛い点は、俺の場合は普通に読めたし大丈夫だと思うけどなぁ

ここまでの練習用厨二お題

人を守る吸血鬼
機械右腕
子供好きな魔女
黒幕と主人公の会話
化け物
妖刀

>>440
もしかして>>192>>322も書いてた?

>>446
>>444の「痛み」を忘れてるぞー

後藤さんやヨルダン人パイロットの処刑映像を平気で流すイスラム国は残虐すぎる
今こそ戦うべき

>>451
その気持ちは分かるが、ここはそんなレスをする所じゃない事も分かるだろ?

じゃあお題追加
『仮面の兄妹』
『空へ堕ち、地を昇る』
『ネフシュタイン』

今、お題って>>446>>456だけだっけ、ふと書きたくなってきた

ここまでやって才能が出てないのビックリしました、まる

お題として『才能』ってことね、厨2っぽいし



 『貴方には何も無い、魔翌力も、生まれ持った天賦の才も』


何度も、何度もこんな言葉を聞いた。だからと言って、どうという事は無いが
実際問題、この世界で魔翌力も才能も無いのは確かに致命的とも言って言いだろう


 「つっても努力を怠った、つもり、は無いんだがっ!」ブンッ


つい素振りに力が入る。こんな古風なことをしているのは、この世界で数人しか居ないだろう
今や魔法で世界が動いてると言っても過言ではなかった。
ある戦争、いや、殲滅がきっかけで魔法が広がり、無法者が増え、国は国として機能しなくなった


 「また、素振りなんかしてるのね」

 「俺には魔翌力も、何も、無いからなっ!」ブンッ


何時のまにか家に人が入って来ていた、音がしなかったところを見ると消音魔法でも使っていたのだろうか
声を聞く限り、いつものイヤみ女だった
しかし妙だった、会う度に文句は行ってくるが自分から来ることは無かったハズ
何時もなら無視をかましていただろうが、少し気になったので聞いてみる事にしよう


 「それで、魔翌力も才能も持ってる天才クンが何のようですか?」

 「…何も持ってない無能な貴方が人を斬ったと聞いてね」

 「この世界じゃ殺人なんて当たり前だろ、お前らの先祖がやったように」


殺人なんて当たり前、実際その通りだった、だから人を斬り伏せた
可笑しなところなんてないハズだ。こいつの先祖はそうやって日本を、地球を支配したのだから


 「そう、ですか。なら用はありません」チャキッ


タリス、というカードの魔法武器を構える。臨戦体制に入ったのだろう
だからといってこちらもタダでやられるつもりはない
端においてある武器を取る
昔、刀屋、新撰組、何故かあらゆる人斬りの元の前に現れたという名刀
余りに錆びれてもう銘は見えなくなってたが人を斬るには十分だった


 「さてと、化け物の血を浴びれるなんて、最ッ高だねェ!」チャキッ

 「…汚らわしい」


必殺の居合いの構えを取り、相手のタリスが投げられるのを待つ
このまま斬ってもいいにだが、この女のことだ、魔法で防御することだろう
だから、魔法が二重になり制御が難しくなる、その瞬間を狙う


 「アレスの名を借りしタリスよ。炎、災難、恐怖を彼の者に齎し給えーー」

 「維新流ーー」


 「斬剣ッ!」 「メテオ!」


 「我が剣に絶てぬ者無し…」チャキッ


出来たけど、何だこれ…何だこれ

曰く付き設定にしたかったので参考にした、反省はしてますが後悔もしてる、勝手につかってごめんなさい

お題やってみた

『人を守る吸血鬼』

わたしの父はエクソシストでした。
魔物や怪物を退治し人々に安寧をもたらす、自慢の人でした。
けれどまだわたしが小さかったころ、父は仕事に行ったきり帰ってこなくなりました。
父の仕事道具だけが戻ってきたときのことは、今でもはっきり覚えています。
父が最も愛した女性がずっと泣いていたことも、父の同僚が神妙な顔をしていたことも。
父の同僚がその日家に届けたのは、仕事道具だけではありませんでした。
まるで入れ替わりのように、同い年くらいの男の子がやってきたのです。
真っ白な髪は雪みたいで、でも触っても溶けてなくなることはありませんでした。
真っ赤な瞳は焔みたいで、でも勢いよく燃えて弾け散ることはありませんでした。
初めて彼を見たとき、わたしはちょっぴりだけ怖くなりました。
こころがちっとも見えてこない、からっぽの顔だったのです。
ぎゅっと閉じられた唇に、なぜかとても悲しくなったのを覚えています。
父も母も友達も、きっとそんな表情をわたしに見せたことはなかったでしょう。
父の同僚がわたしに、父がその子を助けたんだよ、と言いました。
父の伴侶がわたしに、その子は新しい家族なのよ、と言いました。
だからわたしは、彼と仲良くしようと思いました。一人はきっと寂しいと思ったからです。
よろしくね、と握った手はとても冷たくて、けれども小さく頷いたのを見てなんだかこころがぽかぽかしました。

それから、父がいない生活が始まりました。
父がみんなの為に働いていたので、父の仕事場からの援助がいくらかありました。
しかしそれだけでは暮らしていけません。母が仕事のために家を空けることが多くなりました。
毎日働いて、家事をして、わたしたちの世話をして。
それでも母は、わたしたちの前では決して辛そうに振る舞うことはありませんでした。
意気揚々と玄関を出ていく大きな背中は、疲れきった小さな背中に変わってしまいました。
でもわたしは、ちっとも寂しくありませんでした。

そうして、彼がいる生活が始まりました。
彼と一緒に住むようになって、一週間ほどはまだ怖い顔をしていました。
わたしも母も、そしてきっと彼もこころのどこかで壁を感じていたのでしょう。
でも毎日同じご飯を食べて、同じ布団で寝て、同じ屋根の下で同じ時を過ごして。
彼の表情は、いろんなこころを映すようになりました。たくさん話すようになりました。
わたしたちはいつも一緒でした。空白だった時間を埋めようとするかのように。
だからわたしは、ちっとも寂しくありませんでした。

『機械右腕』

なんともなしに空を見上げる。どこまでも続く、澄み渡った蒼い空。
フェンスに背を預け一人紫煙を燻らせて物思いに耽るのは、もはや日課といっても差し支えない。
散乱した思考を弄んでいれば、がちゃりと扉を開ける音が邪魔をする。
職場であるこのビルの屋上に誰かが訪れた合図だ。
ああ、もうそんな時間かと腕時計を覗き見て視線を移す。歩み寄る女性の用件はもう分かっていた。

「はじめまして、対異能戦闘用汎用型兵器102539号と申します。本日付で異能対策課64班に配属されました」

よろしくお願いします、とそれが頭を下げれば濡羽色の髪が風に揺れる。
上げた顔は無を体現しているよう。初対面だというのに、愛想よくしようなどとは思わないらしい。
ああ、と返した言葉は我ながらそっけなく、思わず苦い笑みが零れた。
班とはよく言ったものだ、と常々思う。たった二人の班員ならばもっといい名称があっただろうに。

「よくここにいるって分かったな」

「ご同輩から教えていただきました。いつも新人をここで迎えていると」

間違ってはいない。間違ってはいないがこうもはっきりと言われてしまえば素直に肯定するのも癪に障る。
煙草の灰を落としてまた咥えれば、102539号の視線が一瞬だけそちらに向いた。

「お言葉ですが、喫煙は控えた方がよろしいかと。慢性閉塞性肺疾患による体力低下、最悪死の恐れがあります」

「分かってんだけどな、これが止められないんだよ。お前も吸うか?」

「必要性を感じられません」

無理に勧めるつもりは元よりないのだが、表情も声色も変えずに言ってのけるのだからどうにもつれない。
煙草を吐き捨てて漂う一方的な気まずさをふるい落とす。今度はお咎めの声は上がらなかった。
しばしの無言、最初に打ち破ったのはこちらの問いだ。

「なぁ、なんで今注意した?」

「………どういうことでしょうか」

不自然な間はプログラムでできた造られた思考が質問の真意を計りかねたゆえのものだ。
もっとも、言葉とは裏腹にその態度は相も変わらず無愛想であったのだが。

「どうもこうもねえよ、そのままの意味だ」

これは儀式だ。幾度となく繰り返した、自分の保身のための。
微動だにしない102539号の一挙動を見逃さまいと注視したまま言葉を続ける。

誰か助けて

>>534
久しぶりに上がってるけど、一体どうしたwwwwww

>>536
今吸血鬼もののss考えてるんだけど、世界観やその他設定がどうみても東京喰種と被る………

.>>537
俺がとっさに考えた吸血鬼


主人公は館で目を覚ます、記憶は完全に失われていた

本棚の本を読み、字を読めること、物を掴めること、二足歩行できることから自分が「人間」であることを知る

何日もかけて人間の町にたどり着く、そこで化け物が人間を襲っているのを見た

主人公は吸血鬼としての自覚を持ち、本能に苦しみつつも人間に戻る術を探しながら怪物と戦い人間を守る日々を続ける


そして最終的に辿り着いた真実は「吸血鬼は人間とはまったく違う、真の化け物」というものだった

それを自覚した瞬間、彼の化けの皮が剥がれ人間の見た目が崩れて完全な化け物になってしまう。そしてその瞬間に偶然鏡を見て絶望する


彼はそれでも尚人間として化け物と戦うか、絶望の末に化け物として生きるのか



設定考えてたらストーリーまで出来てしまった。東京グールとは多分離れたけどクトゥルフと仮面ライダーを混ぜたみたいになってしまった

>>540
なるほどそう考えたかぁ
ついでだし自分なりに考えた設定を聞いてもらってもいい?それとも、ここではあまりそういった設定を晒さない感じ?

>>540
さあ早くスレを立てるんだ

>>541
むしろ大歓迎じゃね
聞きたいからはよ

>>542
ちょっとまとめるから待っとって
多分2スレ使うかも

そんなわけでぱぱっとお題やってみた

『子供好きな魔女』

小さい頃から、森の奥に行ってはいけないと言い聞かせられていました。
そこには悪い魔女が住んでいて、訪れた人間を食べてしまうのだそうです。
魔女は特に子供が大好物なんだと、毎晩寝る前の子守唄代わりに母が語っていました。

もちろんわたしも友だちも最初は、何を馬鹿なことを、と高を括っていました。
確かに過去何人もが森から帰ってきていないとは聞いたことがあります。
けれどそれ以上に、何度も森に入っていく大人達の背中が忠告を御伽噺へと変えてしまっていたのです。
だからでしょうか。仲のいい友だちと二人、誰にも告げず禁断の地に足を踏み入れてしまったのは。
罪悪感に苛まれながらも背徳感を求めてしまうのは、きっといつの時代のどこの国でも変わらないのでしょう。
手に手を取り合った一つの影は緑に映り、鬱蒼と茂る木々に呑み込まれていきました。

そこからの時間は、私たちにとって初めてのことだらけでした。
髪を揺らして吹き抜ける新緑の風、葉々の間から降り注ぐ淡い白光。
鳥は美しい声で歌い、小動物は物陰から興味深そうにこちらを覗いてきます。
視界に入る全てが新鮮で、まるで異世界に迷い込んだような心地でした。
落ち葉を踏みしめる音すらもなんだか楽しくて、二人とも夢中で歩き続けていました。

だからこちらに近づいてくるもう一つの足音にも、すぐに気がつくことができました。
どきり、心臓が口から飛び出してしまいそうになるのを必死で堪えました。
最初は村の大人かと思いました。だからこれから襲うだろう説教がとても怖かったのです。
けれど、私たちの前に現れたのは村でも見たことがない人だったのです。
亜麻色の長い髪をまっすぐに下ろした、おとなしそうな女の人でした。

女の人は私たちに気がつくと、ちょっとだけ驚いたように目を見開きました。
それからすぐに心配そうな顔つきに変わり、優しく声をかけてきました。
けれども私も友だちも、その言葉はまったく頭に入ってきませんでした。
私には、彼女がとても恐ろしい存在に思えたのです。きっとこの人が魔女に違いないと。
互いにこの場から逃げる勇気を振り絞ろうと、どちらともなくぎゅっと繋いだ手に力を込めていました。
だけど足は根を張ったみたいに動かず、女の人が足早に近づく音だけがいやに耳に残りました。

そのおかげでしょうか、冷や水を浴びたように頭が急激に冷えていったのは。
心を落ち着けて聞いた女の人の言葉は、噂の偶像にはとても繋がりそうにないものでした。
確かに彼女はその時、早くここから去るよう言っていました。
そしてそれとほぼ同時、私たちの世界は目まぐるしく回転を始めたのです。

>>545
今見たら2スレって書いてある事に気付いた。正しくは2レスで以下軽い設定説明↓


■世界観
現代より少し進んだ近未来の世界


■吸血鬼の設定
・吸血鬼が出来る事(wikiを参考)
動物に変身
→血液自身が先祖の姿(遺伝子情報)を覚えていて、変身の際は筋肉や骨格の構造を変化させる

人間の何倍ものパワーを持つ
→人間と比べて濃度の高い血液が限界まで筋力(パワー)を引き出す

再生能力が高い
→血液が傷(=筋肉や皮膚組織が破壊された肉体部分)に働きかけ、身体の組織をなるべく短時間で完璧に治癒しようとする

超常現象の操作
→傷口から流した血液を微粒子レベルに分散させ、水や風に溶け込ませて操る ※レベルの高い能力

魔眼を使う
→誤った脳の電気信号を組み込んだ視線を、反射物や直接瞳を通じて相手に送りつける事で幻覚や身体の麻痺を起こさせる。唯一血液と関係性の無い ※レベルの高い能力

血を吸った人間を吸血鬼にする
→自分の血液を人間に血管から注入させる事で、その人間を吸血鬼に変えて下部に出来る。が、殆どその人間が血液濃度の違いで起こる苦痛に耐えきれず、死ぬ事が多い


・・にある変身は、変身する生き物によって吸血鬼の種類=【血族】が決まる。今の所「狼」「犬」「猫」「鼠」「蛇」「蛙」「蜥蜴」「蝙蝠」「梟」「烏」「蜘蛛」「百足」ぐらいまで考えてる
狼〜烏の血族までは皮膚や身体(一部でも可)の構造をその動物の構造に変え、蜘蛛や百足の血族は前者に加えて脚を生やしたり目の数を増やしたり出来る


・大昔から長生きしてるから、吸血鬼本来の弱点(日光、銀、血液欲しさによる禁断症状)にも徐々に克服していて、血液を摂らなくても普通の食事で十分生きられる
でも子作りをする場合、その相手が人間なら100%、吸血鬼なら80%の確率で子供が出来ない


・「人間を食料扱いし襲う多数派」と「人間との平和的共存を望む少数派」に分かれている

>>557の続き

■主人公の設定
・吸血鬼の男。設定上どの血族にも属さない「人」の血族で、上記に書いた狼〜百足に全く変身できない代わりに、年齢や人種関係なく様々な人間に変身出来る(一応吸血鬼の身体能力と再生能力はある)
ただ性別は変えられないから、女性に変身する場合は体内の脂肪分を胸に持ってくる


・その人間のみに変身する能力を使い、数百年間姿形を変えながら旅や戦争、学園生活などいくつもの人間の一生を繰り返している。そして今は大学生として落ち着いた生活をしている

※何故主人公が狼〜百足に変身する事が出来ないのかはもう考えてある


・他の吸血鬼に偶然出会っては人間にしか変身出来ない事に違和感を覚えて蔑まされ、加えて「人間との平和的共存を望む少数派」だから余計にそれが加速し、多くの敵吸血鬼に襲われる事になる


■人間(科学者)の設定
・まだはっきりとは決めてないけど、偶然街の監視カメラ担当者が、"カメラに映ってた人物"と"過去の戦争のモノクロ映像に出てる人物"が同一人物じゃないかと2つの映像を試しに学者へ提出し、その人物が捕まり、正体が吸血鬼だと分かる。そして科学者や警察機関が吸血鬼対策に力を入れる感じ


・「吸血鬼を倒す為とはいえど、自分達が人間を超える化け物にはならない」事を心掛けて、対吸血鬼用戦闘ロボットやアイアンマンみたいなパワードスーツ型兵器、寿命半分の戦闘用クローン開発を進める


■話の流れ
流れとしては大まかに……

そんな近未来な世界を舞台に、変わった吸血鬼である主人公が敵吸血鬼と戦う日々

そこに人間側も乱入

主人公も仲間(同志の吸血鬼や人間、クローン)と共に戦いを終わらせるため戦う


……といった感じ。まだ曖昧な設定

>>556
安価だったらあった方が盛り上がるかも
ただその分処理も大変になるだろうし、そこらへんは>>556次第じゃないかな

>>557-558
もっと設定とかストーリーとかを詰めれば面白くなると思う
俺的には思ってたより喰種っぽくなかった

>>559
あれからなるべく東京喰種っぽくならないよう練り直してみた
次はストーリーを重視して考えてみる、ありがとう

処刑人「あなたのことは書記官の600ページを読んでよく知っています」

魔女「ふん、地獄の書記官ならば妾を6ページでまとめてみせるわ」

処刑人「お聞きします」

魔女「近寄るな危険。で6文字だ」

処刑人「それは良きまとめです。では敬意を称して2文字足して8文字にして返しましょう」

処刑人「executed(処刑された)」

魔女(executed→exe"cute"d→cute)
魔女「くっくっく、キュートとはな。世辞が過ぎるぞ。くっくく」

処刑人「ふ」


某ゲームでのやりとりだけどこんな風な会話を書いてみたい

過去の経歴とかはルルブ持ってなかったから勝手に決めていいよって言われたな
さすがにステータスはダイス振ったが

あとステータス見た瞬間キャラ浮かぶよな、SS書いててよかったと思いました(こなみ)

オマケ程度に質問
あ、性格は優しい前提、あと話してるのは自分の事ね

誰もが望む力と誰も望まない力



みんなが望む力と誰も望まない力

ってどっちがいい?以下自分の意見

上だと単純に対比になってて分かり易く、威圧感がでてるんだけど黄昏てる感じ、所謂無気力っていうか
自暴自棄寸前かな、仲間とか大事な人を自分で傷つけたあとに見えないこともないかな?

下だと柔和でいかにもキャラっぽさが出る、んである意味力を上より忌み憎んでる感が出ると思うんだよね、みんな、っつーか普通の人を羨んでる感じが
見方によっては愉悦が出る感じになんのかな、まぁ優しい前提なんで無いと思うが

>>600
どうでもいいけどただ単に厨二を追求するなら
『万物が望む力と万象が望まない力』
とかかっこいいと思いました(粉蜜柑)

一人称前提なら俺も後者がいいと思うな
ただどうせなら『みんな』に合わせて『だれ』にしてもいいと思った

個人的には前者の方が好みなんだけどね
どうしても地の文っていうか、第三者視点っぽくなっちゃう
一人称だとするとちょっと気取った感じがするな

>>601
>ただどうせなら~
誰まで平仮名にしたら優しくって言うか幼い感じの方が出るんじゃない?

基本俺は地の文だけど下も使いたいな、つっても使うのは数少ない台詞の方だが

>>602
柔らかさを出したかったんだけどやっぱり子どもっぽくなっちゃうか

台詞で使いやすいのは下だよね、俺はちょっと固い表現が好きだけど

ところで俺からも質問
お題『化け物』で考えてるんだけど、ネタがいまいちまとまらない
>>513-515と>>551-552の世界観と>>528-529の世界観、どちらかを使おうと思ってるんだけど
どっちの方が読んでみたいと思う?

>>603
ファンタジーか廃れた世界ってんならファンタジーかな、化け物の定義にもよるが
獣とかなら前者、明らかに害悪は後者かな

>>604
ありがとうそっちで話練ってみる
一応どっちの世界観でも化け物の定義は同じにするつもりなんだ

お題がほしいと聞いて
ここまでで出てるお題まとめ

人を守る吸血鬼
機械右腕
子供好きな魔女
黒幕と主人公の会話
世界を壊したい主人公と世界を守りたいラスボス
化け物
妖刀
痛み
仮面の兄妹
空へ堕ち、地を昇る
ネフシュタイン
空虚
壊れた人形
既死悔生(きしかいせい)
「世界が焼ける臭いとはよく言ったものですね」←何が起きているかの説明を交えて厨二っぽく返せ
『指笛』『花』『ヒビ』『掃除』『卵』『先天』『傘』
『嫉妬』『怒り』『死』『誇り』『世界』

お題
『涙』『声』『輪ゴム』『血清』『ピエロの気持ち』
『撮影』『空箱』『皺』『ぬいぐるみ』
『辞書』『なくした右目』『夢落ち』

『妖刀』

もしも運命というものが、生まれた時から既に定められているのだとしたら。
きっと僕があの刀に出会ったことも、遠い昔に義務付けられていたのだろう。

「……悪りぃな、こっちも仕事なんだ」

氷よりも冷たい、心臓を突き刺すような男の声。
向けられた銃口は何よりも暗く、深淵を覗き込んでいるよう。
否、きっと僕はそこに死を見ているのだろう。
左腕の感覚はない。やや遠く、スーツ姿の女の足元にあるのだから当たり前か。
両足は脳の命令を受け付けてくれない。太腿を撃ち抜かれるだけで、こんなにも動けなくなるものなのだろうか。
そしてソレを握っている右腕は、上腕を貫いた剣によってアスファルトに縫い止められていた。
仰向けに倒れたまま、銃口とその主の向こうの細長い星空を仰ぐ。
ビルに挟まれスモッグに覆われ、満天とは言えないが月の光だけは相も変わらずそこにあった。

「恨むなら、お前の運命とその刀を恨むんだな」

ああ、声がだんだん遠くなる。返そうにも出るのは掠れた呻き声だけだ。
だめだ、視界もぼやけてきた。彼方に望む満月さえも、その輪郭を霞ませていく。
きっと僕の命の灯火は、抵抗すら許されずあっさり風に吹き散らされるのだ。
けれど、それでもいいと思えた。さっきまでは頑なに拒んでいたのだけど。
堕ち行く未来しかないのならば、せめてヒトを捨てる前に終わらせてほしい。
だから僕は、ただ瞳を閉じてその時を待つ。
最期に見た望月は、ただ路地裏を黙したままに見つめて夜空に立つ。
その煌々とした厳粛な光は、あの刀身より美しいと初めて思った。

なくした右目

 彼の右の眼窩はからっぽだ。
 職業柄眼球の一つくらいはいつ失っても不思議ではないのだが、職務の危険性とはあまり関係ないところで彼はそれを手放した。
 かつて右目があったところに光はない。今ではそれはある少女のものになっている。

 半年前のことだ。
 彼は魔翌力炉守衛官長としてその日の最終報告を受けていた。
 いつも通りならば何事もなく終わっただろうが、ある区画長の歯切れの悪い言葉でそうはならなかった。
「アー、何と言いますか、子供がですね」

 彼が言うには子供が施設の一角に潜んでいたらしい。
 格好からしてストリートチルドレンの類。
 この規模の都市ではそういった子供など珍しくもないが、
問題は厳重に警備している(区画長はここを強調した)この魔翌力炉施設にどうやって忍び込んだのかということだ。
 言うまでもなく生活の基盤たるエネルギー施設の重要性は高い。
 守衛隊が都市管理局と同等の行動権力をもっているのはそのあたりに由来している。

「何かしらの力の使い手かもしれません。でなければこういったことは」
 自分たちの業務に手落ちがないことを熱心に説明しようとする区画長をあしらって拘置区画に向かう。
 少女は独房の中でぼんやり虚空を見上げていた。

 外見から歳は十三、四か。
 すり切れたシャツと、作業ズボンだろうか、かなり使い込まれているが一応原型を保っている。
 格子窓からの月明かりが短い髪を照らし、多少埃に汚れているものの薄く輝かせていた。
 そして。少女がこちらを向いた。
「誰?」

 彼は訝しく問いかける。
「見えるのか?」
 というのも、少女は両目をしっかりと閉じていたからだ。
「見えないよ」
「では音か?」
「おじさんの足音ない」
「でもおじさんだということは分かるか」
「分かる」


 ふむ、と彼は鼻を鳴らした。
「では術士か」
 少女の閉じた視線がじっと彼を見上げてきた。

 術士とは不可思議な力の使い手の総称だ。本来はさらに細分化された呼称を用いるので俗称のニュアンスが強い。
 ともあれ術士は都市の管理下に置かれるのが一般的である。
 もちろん一般的なだけではぐれ術士などいくらでもいる。
 そして見つかり次第保護という名目で捕縛されるか危険ならば殺害されてきた。
 当然この少女もそうなるだろう。

「どんな力だ?」
 取り調べは引き渡し先がやるだろうが興味本位で聞いた。
「さあ。わかんない」
 自分の力の知識がない術士は、実は珍しくない。力のコントロールができない者も同じく多い。
 質問を変えた。
「どうやってここに忍び込んだ」
「ここって……どこ? わたし海に行こうと思ったのに、なんでここなの?」
「……?」
「ここは海じゃないの?」
 当然海ではない。魔翌力炉関連施設だ。

 そう告げると彼女は疲れたように膝を抱いた。
「すんごい歩いたのに。まだまだ全然遠いじゃん」
「なんで海なんだ」
「なんでとか聞く? 広いからだよ」
「広いなら都市のすぐ外の荒野でいい」
「分かってないなー。波とかあるんだよ。風も」
「風は荒野にもあると思うが」
「だーかーらー」

 しばらく応酬が続いた。
 少女いわく海にはさんさんと降り注ぐ日光があるらしい。
 都市に吹く風とは違う爽やかで涼しい風が吹き、鳥の声と波間にはイルカが跳ねる。
 砂浜には自分で付けた足跡。と、流れ着いたヤシの実。
 ハンモックに揺られながら夕日を眺める。

「分かった!?」
「いいや」
「このお馬鹿!」
 少女はむくれてこちらに背を向けた。
 しばらくその小さい背中を眺めながら考えた。
「海はその目で見えるのか?」

 少女の肩がピクリと動いた。
 首だけ振り返ってぽつりとつぶやく。
「見えない。だって目がないもの」


「そうか」
 彼は頷いた。
「酷い奴」
「なぜ」
「慰めてよ」
「方法がわからない。いや、その前に傷ついてたのか」
「当たり前じゃん。なんでわからないのさ」
「悪かった」
「お詫びちょうだい」
「右目でいいか」
「うん」

 彼女はしばらくしてから「え」とうめいた。
 こちらに向き直ってしげしげと見上げてくる。
「マジ?」
「ああ」
「なんで?」
「俺はお前の言う海の素晴らしさを信じていない。が、見てもいないのに否定するのはフェアじゃない。俺は実際に見てから考える主義だ」
「どういうこと?」
「お前に右目をやれば俺にも海が見える」

「何それ」
 彼女はあっけにとられた後、くすくすと笑った。
「何それ」

 ひとしきり笑って、少女は立ち上がった。
 鉄格子ぎりぎりまでこちらに近寄って彼の方に手を伸ばした。
「本当にもらうよ。お気持ちだけで、とかないからね」
「ああ」
 彼は彼女の背に合わせてかがんでやった。
 彼女の右手が彼の右目を覆った。

……

 かくして彼は右目を失った。
 彼女が海行きに持って行った。

 狭くなった視界は予想外に不便だった。
 怪我を負い捕縛者を取り逃がしたことでゴタゴタもあった。今ではあの区画長よりも地位は下だ。
 それでも後悔はない。
 離婚して元妻が連れて行った娘がちょうどあの年頃だったはずというのもきっと無関係ではないだろう。
 ただそれよりも、かつての右目の暗闇にぼんやりと浮かぶ月夜の海の光景が心を穏やかにする。
 これがすべてなのかもしれない。

代表的な厨二からは外れそうだけど秋田禎信的厨二好きです

「妖刀」、感想はうまくまとまらなくて書けなかったんだけど、読みなおしてたらサイドストーリー的なのが浮かんできた
他人の話を元ネタにしてかぶせるように書くのってアリだと思う?

確かにそうだなサンクス

許可ありがとう

先に妖刀の感想を
なによりその丁寧さがすごい。言葉の選び方にとても気を遣っている印象があった
そのために密度が高く、描写が質感を伴って感じられたよ
ただ常に濃いめの文章のように思えてメリハリが欲しい気はしたかも

>>654妖刀、異能対策課サイド

 捜査推移関係の報告書やその過程で申請取得していた礼状許可証の類。始末書や備品持ち出し書類、その他も雑多に山盛りに。
 それらを処理する合間にふと気づいて声を上げた。
「なあ。俺らって異能よりも先に紙に圧殺されるんじゃないか?」
「手、動かしてください」
 隣席からの部下の冷たい声にため息をつく。まあ部下と言っても形式上のものでしかなく場合によっては彼女の判断が彼のそれよりも優先されるのだが。

「つってもよ、マジで多すぎだろ。紙の富士山じゃねえかこれ。もう神々しいほどだぞ」
「なら心臓止めてください」
「本当、多いんだって……」
 実際多い。他の課と比べて数倍、場合によっては数十倍に上ることもある。
「いつものことです」
「それが良くないんだよ。ずるずる増えてそのうちこの部屋埋まるようになる」
「なりません」
「ならないけども」
 ため息。

 まあ仕方のないことではある。
 近年増えてきた異能関連事件への対策としてできたこの課は当たり前だがまだ新しい。
 そのため運用にはいまだ上が慎重な姿勢を崩していない。
 もちろん異能事件の被害は甚大で対処する必要はあった。警察の対処不全に対する世間からの風当たりも強かったからだ。
 だが、対策措置を取りましたと喧伝して異能事件件数が減らなかった、ならまだしも(よくはないだろうが)不祥事が増えただけとなってはもちろん都合がよろしくない。
 そのための書類による厳しい管理というわけである。
(どえらい『不祥事』を起こせる部署だしな)

 異能は単純に強力だ。対策する側も自然、それと同等の力を集めることになる。
 暴走した場合の被害規模は異能事件とそう変わるところはないだろう。
 世間からの糾弾の声はもちろん上層部はその被害範囲に自分たちが含まれることも恐れているはずだった。
「いっそのこと暴走してみるか」
「聞かなかったことにしますから仕事再開してください」


 諦めて書類の一枚を取り上げる。
 目に映るのは先日処理した事件だ。
「……いやーな感じだったな」
 パソコンのキーボードをたたく部下の指が止まった。

 妖刀種の異能関連事件。まだ世間向けには連続通り魔事件としてしか発表されていないが。
 妖刀種事件は寄生怪異種事件、感染種事件に分類される。
 異能が寄生虫や病原体のように宿主に憑りつき支配して起きる事件だ。
 解析係の報告によるとまさしく宿主を侵食し、意識を徐々に融解、肉体をも変質させていく異能具だったらしい。
 そして血を好む。というより人の血をその身の構成物質としているらしく宿主を操り定期的に摂取に駆り立てる。
 単体では動くこともままならないあたりは確かにウイルス然としているが、感染した者を弱らせ潰していくところまでよく似ている。

 あの若者の最期の表情を思い出す。
 きっと若者に罪はない。悪意はなかっただろうと思う。
 恨むならお前の運命とその刀を――
「許せません」
 部下の声にふと目を開いた。

「許せません」
 その横顔には何の表情も浮かんでいない。
 怒りも憎しみも悲しみも。
 静寂だけが部屋を満たした。

 何度目かのため息。
「……そろそろ行くか」
「ええ」
 彼と部下は立ち上がった。


 汚れた路面やら臭気を放つゴミ袋やら。
 整然とは程遠いあれこれを目の端に流しながら路地裏を突き進む。
 調べはついていたのですぐに到着した。
 あの若者が妖刀を手に入れた武器店……ではない。移転先だ。
 前の武器店はすでにもぬけの殻になっていた。

「警察の方が一体何用で?」
 薄暗いが思いのほか広い店内に踏み込んだところで店主の声がした。
「みすぼらしいところかもしれませんがねえ、ちゃんと取扱いと販売の許可は得てやってますよ」
 横幅だけはやたらとある背の低い男がどんよりとした目でこちらを見上げていた。

「いや、大したことじゃないんですがね。定期の巡回ですよ。もしかして最近移動してきたんでご存じない?」
 少し言葉でつついてやると店主はフンと鼻を鳴らした。
「それで私は何をすれば?」
「許可証と品物のチェックをさせてもらえれば」

 店主はうなずいて後ろに積まれていた箱に手をかけた。
「ではまずこちらから」
 拳銃から始まって刀剣類、単純な鈍器形状の護身具など。
 品は他の武器店と変わったところもなく検査は滞りなく進んだ。
「あの箱は?」
 部下が声を上げたのは残りあと数品といったところだった。
 彼女の視線を追うと部屋の隅の細長い箱が目に入った。
 刀がぴったり収まりそうな箱ではある。

 目で問うが店主は何も答えなかった。
 部下が箱の方に足を向ける。
 そして、空気が裂けた。


 ビッ、と血の飛沫が宙に散った。
 彼が額の傷の痛みを自覚したのは、その赤色を目に収めてからだった。
 店主の舌打ちが聞こえる。悪態も。
「ついてねえな、クソ!」
 古刀を提げ仁王立ちする鬼が一体。
「異能対策課が来るなんて聞いてなかった!」

「言ってないしな」
 つぶやいて、避けるために崩れた体勢を立て直す。身構える。拳銃はすでに抜いている。
 推測するに先ほどの箱には何も入っていない。中身は店主のそばに隠されていたようだ。
「妖刀か?」
「ああそうだ! この店の三振りの内で最も強い異能具! てめえなんざすぐにぶった斬ってやる! 女はその次だ!」

「それは怖い」
 距離を狭めてくる男に慎重に狙いをつけながら答える。
 その腕に目をやると筋肉がいびつに肥大化していっているのがわかった。
 妖刀というのは間違いないようだ。
「その怖いのもすぐに終わりだ」
「みたいだな」
「あ?」
「もう怖くなくなった」

 店主の体がひしゃげて吹き飛んだ。
「異能照合項目を満たしました、これより第一種対処行動に入ります」
「後は頼んだ1025……以下略号」
「はい」
 拾った刀を手に、声だけを残して彼女は店主へと踏み込む。対異能戦闘用汎用型兵器の威力をたたきつけるために。
 ここからは彼女の領域だ。彼の判断よりも彼女の判断の方が優先される、そういった場面だった。


 彼女はあの事件を許せないと言った。
 言ったからには許せないことなのだろう。そういう部下だ。
 とはいえ許せないからどうこうしたい、どうこうするつもりだ、というわけではない。
 許せないことと職務は別らしい。
 ただ、許せない、とそれだけだ。

 彼女は力で圧倒する。
 異能という不可思議に対してその威力だけで押しつぶす。
 そして。
「シッ――!」
 呼気一つを残して、彼女は鬼の胸を踏み抜いた。
 もう片方の足で刀の腹を。

 鬼はそれだけで死んだりはしないし刀も折れたりはしないがそれでも店主の動きは止まった。
「終わりました」
「ああ」
 彼はうなずいて歩み寄る。

 彼女のドライさとは反対に彼はウエットな方だと自分では思っている。
 あの若者の事件には夢見の悪い災難だったぐらいの認識しかないが、正直なところそれでも心の端に引っかかって引きずってしまっていた。
 だからせめて職務の上ではけじめをつけたいと思っている。

「く、そ……」
 うめく店主にかがみこんだ。
「お前の狙いは何だろうな。ウイルスもどきを振りまいて何がしたい? テロか?」
「テロなど……! 我々は正当な……!」
「いやまあ知らんよ。実のところ興味もない。偉大壮大な夢物語は取調室でぶちあげてくれい」

 それだけ言って店主の手首を撃ち抜いた。力を失った手が妖刀を手放した。


……

 今回の騒動分でさらに書類仕事が増えた。
 紙の海に溺れながらぼんやりと思う。
 あれで何か気持ちが晴れたわけではない。
 曖昧なまま全てが過ぎ去ってしまったような気がする。
 まあ自分の憂さ晴らしに職務を利用するのも違うだろうが。

 ため息をついていると隣から声がした。
「仕事してください」
 積み重なった書類の山に隠れて見えはしないが、彼女がいつも通りキーボードをたたいている姿は容易に想像できる。
 わかってる、と答えたもののなかなか手は動かなかった。

「我々は暴走してはいけません」
「? なんだ急に」
「いっそのこと暴走してみるか。あなたが言ったんですよ」
「……だったかな」

 いつの間にか隣席のキーボードの音は止んでいた。
「わたしは許せない、と思う。あなたは夢見が悪い、と思う。だからこの仕事を続ける。続けられる」
「くだらない理由じゃないか?」
「続ける理由として成り立つのならば理由の正当性はどうでもいいと判断します」
「乱暴な」
「乱暴でも事実ならば認めるべきです」
「……」
「そして、続けたいと思うのならば暴走はしてはいけません」
「なぜ?」
「続けられなくなるからです」

 自明の理だ。
 苦笑が漏れる。こいつも言うようになったな。機械兵器のくせに。
 キーボードが、再び鳴りだした。

なんつーか、その、悪かった。すまん

純粋な悪を塗(まぶ)したその血涙

まだ溢れるなら、私がそれを全て飲み干し

貴方を見捨てた神に代わり、私が五体不満足にして差し上げましょう

『地獄詐欺師の取引』ソウルイーター


>>642-643の
『嫉妬』『怒り』『涙』より

異常付与ダメージ ダメージ下限与ダメージ被ダメージ上昇 不安定ダメージ 魔力消費魔法ダメージ増加 消費二倍魔法二回発動 要準備防御無視大(特大、絶大)ダメージ
 要特定装備大(特大)ダメージ 防御低下被ダメージ上昇絶大ダメージ 範囲ダメージ 回避低下高命中ダメージ 速攻(大)ダメージ ランダム(大)ダメージ
 高命中大ダメージ 速攻魔法使用 要準備対象ランダム連続大ダメージ 要準備命中低下確率即死絶大ダメージ 要準備連続ダメージ 防御低下防御無視大ダメージ
被攻撃優先度上昇 属性抵抗低下 状態異常抵抗付与 被攻撃優先度低下 被ダメージ大(超)軽減 防御上昇被攻撃先固定 魔力交換(量) 魔力交換(割合)
 全員ダメージ無効化(確率破壊)
属性追加ダメージ 種別特効追加ダメージ 魔法与ダメージブースト 確率与ダメージ上昇 確率大ダメージ化 確率必中 特定武器与ダメージブースト 被ダメージ軽減
 魔法被ダメージ軽減 回避率上昇 確率反撃 瀕死時攻撃力上昇 確率連続攻撃 確率即死 確率回避低下 確率ダメージ無効化 射程無視
確率魔力回復 魔力消費軽減 回復量増加 状態異常抵抗上昇 確率行動速度上昇 確率資金奪取 確率物品奪取 確率行動キャンセル 確率異常付与
 確率入手物品追加 状態異常回復率上昇

ageついでにファンタジー系作品にありがちな技や能力を思いつく限り 参考元はウィザードリィエクスとウィザードリィ忘却の遺産

お題「卵」

さあノックしよう、そこには夢が詰まってる。
固いカラにはヒビを入れ、薄いマクにはアナを空け。

「出ておいで。怖くないよ、世界はこんなにも素敵だよ」

コンコンコン。コンコンコン。
まるで嫌がらせのように、ときどきリズムを変えて叩き続ける。
ほぉら、どんどん楽しくなってきた。

「見て。空はこんなにも赤い。感じて。空気はこんなにもざらざらだ」

まだ指先さえ入らない。拳の皮膚が破けても、卵のカラは欠けさえしない。
やっぱりダメだね、割れないね。人間様のひ弱なお手てじゃ、触れることさえ禁忌だね。

「強情な君が悪いんだ。無理やりにでも割っちゃうよ」

だって君は、人類共通の夢だから。
ふがいない僕を救う、たった一つの奇跡だから。

「ふっふっふー。ようやく会えるよ卵ちゃん」

金槌を振り下ろす。これまでの努力を笑うように、卵は真っ二つに割れる。
そして割れた卵の中は、すがすがしいくらい空っぽだった。

「あれれー? おかしいな、何もないぞぉー?」

きっと逃げてしまったんだ。君は恥ずかしがり屋だから、別の卵に移動したんだろう。
見て、卵は他にもこんなにある。全部を割って、君の逃げ場がなくなれば、観念して顔を見せてくれるだろう。
さあ割ろう。たくさん割ろう。足の踏み場がなくなるくらい、手当たり次第に割りまくろう。

小さい卵も大きな卵も、綺麗な卵も醜い卵も、全て中を改めるのだ。
どれだけ空っぽが続こうと、けっして諦めちゃいけない。諦めたら、僕には何もない。
君を見つけるためになら、僕のくだらない時間を全て捧げよう。
ああ、卵ちゃん。みんなを魅了できるくらい素敵な姿を、早く僕に見せてくれ。

お題「先天」

「それはつまり生まれつき、とういことだ」

偉い先生がご高説を垂れる中、わたしは聞いているふりさえできずうつむいている。
先天性と後天性の違いくらいは知っているから、いまさら教わるまでもない。
でも先生は、どうしても今わたしに言いたかったのだろう。

「君は生まれつき指が欠損しているし、右目は光を探して動き続けている。歯は頬肉を削ぐように生えているから、ほら、歯が透けて見えるくらいほっぺが薄い」

先生はわたしの髪をつかんで顔をあげさせ、右目や頬を楽しげに観察した。
わたしは顔を見られるのが嫌で嫌で、だからうつむいていたいのに、それを阻害されるのはとても苦痛だった。
とても、とても。

「君の奇形は先天性だ。それを踏まえて質問するが、その奇形を見られたくないとする君の精神性は、さて先天性か後天性か。どう思うね?」

そんなの聞かれるまでもない。後天性に決まっている。
わたしは自分と他人の容姿の違いを知って、初めて恥じらいを覚えたのだから。

「後天性だと君は思うかな。しかしね、私は違うと思う。君の精神はあくまで先天的に作られたものだ」

「だってそうだろう? 君の容姿は先天性なんだ。精神性は容姿によって方向性が決まる。だからその心もまた先天性なのだよ」

そんなわけはない。わたしはそう思うけど、口には出さない。反論しない。
それよりも、早くわたしに下を向かせてほしい。

「下を向きたいかね? なら地面に這いつくばればいい。そうすれば誰も君の顔を見ることができない」

先生はわたしの頭を押さえ、床に押し付けた。
暴力には慣れている。これくらいへっちゃらだし、何より顔を隠せたから、わたしは嬉しくてつい笑ってしまう。
ああ、この気持ち悪い笑顔を隠せるのだから、やはり下を向くのが一番だ。

「そうだな、君はそれでいい。慣れたとはいえ、私とて君の顔を長時間見ていたくはないのだよ」

悪罵なんてこれっぽっちも気にならない。だから先生は、一人で話し続けていればいい。
そうすることでお金が手に入るのだから、わたしもそれに付き合うくらいはしてあげよう。

「ではそろそろ二つ目の質問をしよう。もし君のような奇形を好む人間がいた場合、その人間の悪趣味は先天性か後天性か。どう思うね?」

……?
質問の意味がわからなかった。
いや、意味はわかるのだが、そんな存在しない人間を仮定しても意味がないだろう。だから、意味がわからなかった。

「ちなみにだが、私は後天性だと考えている。生まれつき君のような奇形に心惹かれるとは考え難いからね」

「だからその精神性は、ダウン症の子供を天使のように愛する母親に近い」

「とはいえ、出産という出来事を経ずに君を愛することは理解に苦しむが」

どうして先生は、まるでわたしを愛する人がいるような口ぶりで話すのだろう。
そんな人、いるわけがない。
だから期待を持たせないでほしい。
さんざん裏切られてきたわたしだって、希望を捨てたわたしにだって、もしかしたらという浅はかさはあるし、王子様を夢見るくらいの愚かさはあるのだ。

「うろたえているようだね。後頭部しか見えなくてもわかるくらいだ」

「そんな君に最後の質問をするが、遺伝子操作により人間と同等の知性を得た猿は、先天的に人間だと言えるかね?」

判断に迷う質問だった。クジラやイルカに知性があるから保護しろと綺麗事を言っているようなものだ。
サルが知性をつけたところでサルだし、その姿かたちは人間からほど遠い。
……でも、あれ。
そしたら人間からほど遠い顔をした、体をしたわたしは、人間だと言えないのかな。

「短い足をばたつかせるのはやめたまえ。見ていて不愉快だ」

「話を戻すが、人間と同等の知識を得た件の猿だが、どうやら君に恋をしたらしい」

「君は以前、そのあまりの奇形ぶりから視聴者の同情を誘う目的でテレビに出演させられたね? その時の縁で私は君を診察しているわけだが」

「その猿は知性の実験をしている時に君を見たらしくてね。今では毎日欠かさず君の姿をテレビで見ているそうだ」

それは……。

「その猿を連れてきている。面会すれば、今日の診察は終了だ」

扉の開く音がして、わたしは体を起こした。
そこには本当にサルがいて、まるで人間みたいな顔ではにかんでいる。
動揺するわたしを、サルが抱きしめた。耳元で、五つに分けた甲高い声で鳴く。
人間の声帯でないからわたしの知る言葉にならなかったのだけど、それはきっと……。

「さあ答えなさい。その猿は、先天的に人間だと言えるかね?」

わからない。わからないけど、わたしはサルをそっと抱きしめ返した。

お題「世界」

わたしが生まれた時、世界はきっと涙を流していた。
どうしてこんな世界に生み落してしまったのだろう。きっとわたしにはもっと綺麗な世界が相応しいのに、と。
そうやって嘆いたに違いないから、この薄汚い世界でわたしはこんなに愛されている。

「ああ、お前はこんなにも美しい。この掃き溜めに生まれた君は、まるで鶴のようだ」

「蝶よ。花よ。どうか綺麗に舞い、美しく咲いておくれ」

両親からは愛情をもらった。隣人からは笑顔をもらった。
そして好意を抱く異性からはお金をもらった。

「これでおいしいご飯を食べるといい」

「君はもっと綺麗な服で飾らなきゃ」

えへへ、とわたしは笑う。人はこんなにも、わたしに良くしてくれる。

――――でもね。

優しい言葉だけじゃ退屈になったのは、いつからだろう。

「僕は君さえいてくれれば他にはなにもいらない」

「昨日一緒にいたのは誰? 俺だけを愛してくれるんじゃなかったの?」

「頼むから一人にしないでくれ! そのためなら何でもする!」

ああ、みんな狂っているんだ。わたしの言葉一つ一つに翻弄され、こんなにも心を乱している。

「ねえ本当にいいの? 君には恋人が……」

「見とれてしまう。君の体は本当に綺麗だよ」

一過性の快楽は嫌いじゃない。でもそんなもの、一晩で燃え尽きロウソクみたいなものだ。
わたしはもっと、いつまでも焦がし続ける熱い炎が欲しい。

「人の女に手を出しやがって!」

「彼女が好きなのはお前じゃなくて俺なんだよ!」

ああ、もっと争って? わたしのために血を流して?
この薄汚い世界で、もっと輝く命を見せてほしい。

そうしてわたしを魅了できたらね。
わたしの全てを、あげてもいいよ。

――――わたしが生まれた時、世界はきっと涙を流していた。
どうしてこの世界に生まれてしまったのだろう。きっとわたしがいない世界こそが正しいのに、と。
そうやって嘆いたに違いないけど、この薄汚い世界はもう止まらなかった。

わたしを巡って戦争が起きた。
わたしを手に入れるためだけに大勢が命を失い、断末魔の悲鳴を上げた。
それを一番近くで観戦したわたしは、あまりにも嬉しくて、たくさんの涙を流してしまう。
そして本心を偽ってこう叫ぶんだ。
わたしのために争わないで、と。
でも戦争は止まらない。国が疲弊し、民は飢え、勝利の先に絶望しか見えなくても戦争は続く。

でもね。

この素晴らしい世界はわたしのものだから、どう遊んでもいいでしょう?

久々に来たのでageてみる
何故厨二チックな作品(特にゲームやラノベ)に登場する主人公のメイン武器って剣がメインになってるんだろう
初代ドラクエやFFから続く影響だろうか

>>793
王様「魔王倒して」っ1000G

勇者(弓)「魔王城に行くまでに矢が1000000本は必要、経費足りない」


王様「魔王倒して」っ1000G

勇者(銃)「魔王城に行くまでに弾が500000発は必要、経費足りない」


王様「魔王倒して」っ1000G

勇者(魔法)「魔王に魔法で勝てと?」



ってなると悲しいから

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