小鳥「痛さはー強さ!ハイ!」 (40)

妄想の海に浮かぶアイドル達、アイドルマスター。
そこに、痛さが強さだと信じ脳内だけで戦う、数多の戦士がいた。彼らこそ、

「非公認プロダクション、8236プロ!」

P「いや、非公認じゃ仕事できないんですけど


小鳥「公認様(765プロ)ではないということです!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1417787252

仕事はそこそこ、アイドルはたくさん、なのにプロデューサーが少ない……そんな8236(ハッテサブロー)プロダクション。

小鳥「プロデューサー、プロデューサー……アキハバラプロデューサー!」

秋葉原P「はいはいなんですか小鳥さん、あと何度も言いますけど僕の名前はアキハバラじゃなくてアキバハラですって……というかなんでこんなやりとりを、事務所にいるの僕だけですよ?」

小鳥「まあ、公認プロデューサー(赤羽P)ではないということと、ちょっとした遊び心の紹介ですよ」

P「……相変わらず意味不明ですね」

小鳥「あっ、名前表記が略されましたよ……これもハッテサブローの仕業ですね」

P「頭が痛い……なんでこの人はこう妄想家なんだ」

小鳥「ああ、忘れてましたプロデューサーさん。お届け物です」

P「届け物?……僕名義でですか?」

小鳥「はい、結構大きいんで取りに来てください」

P「うーむ、仕事のものなら8236プロダクション名義のはずだが……」

小鳥「こちらです」

P「うわ、これまた大きいダンボールですね差出人は……池袋?晶葉か」

小鳥「お知り合いですか?」

P「ええ、親戚の発明好きな女の子ですよ……おそらく新しい発明品ですかね」

小鳥「しかし池袋に秋葉原って……その内上野とか新宿とか出てくるんじゃないでしょうね」

P「開けますよー」

小鳥「無視しないでください!」

P「これは……フィギュア?ああ、うちの渋谷
主演のズキューーン蒼のフィギュアですね」

小鳥「そこは首藤葵ちゃんじゃないんですか……」

にじもえ学園ズキューーン蒼
主人公である市川蒼(渋谷凛)は高校2年の女子高生。しかしその正体は宇宙から飛来した「シード」を体に宿し、超パワーを手に入れた少女。
性格は一見クールだが、サトミをはじめとした友人たちへの想いを胸に隠したツンデレ。
右腕・左足・髪の一部を武器や装甲に変化させた武装形態(アームドフォーム)となり、シードサタンの操るシードモンスターと戦う。
人気深夜ドラマ、現在劇場版の計画が進行している。

P「しかし晶葉はなんでこんなものを」

小鳥「あ、御手紙ついていますよ」

晶葉『親愛なるお兄ちゃんへ、これは一見フィギュアに見えるけどその実超高性能変身アイテム風多重妄想増幅機、通称MMZ-01なのだ!簡単に理論を説明するとまずトリガーオンまでに通じる一連のシングルアクションが……』

小鳥「すいません私文系だったので先に書かれているのが理解できないんですけど」

P「俺だってわかりませんよ……何はともあれ怪しいアイテムってことですね」

小鳥「あとプロデューサーさん、お兄ちゃん呼びはいくらなんでも犯罪臭いですよ」

P「親戚ですから!小さい頃から面倒見てるんですよ!」

小鳥「しかしこの変身アイテム風っていうのが気になりますね、まるで戦隊モノ!プロデューサーさんはどの世代でしたか?」

P「僕は恐竜戦隊ジュウレンジャーって……普通女の子ならプリキュアとかおじゃ魔女ドレミとかじゃ……」

小鳥「私は科学戦隊ダイナマンでした……」

P「いやいくらなんでも古すぎでしょ2X年前生まれなら……」

小鳥「アーケード時代から考えるとそんぐらいなんで」

P「また色々と危ういことを……」

小鳥「いやー公式サイトでFAQしていた私がここまでくるとは思いませんでしたよ」

P「しかし変身アイテムですか」

小鳥「ここに変身練習用ビデオがありますよ」

P「な、なぜ今の時代にVHSを」

小鳥「てれびくんのスペシャルビデオみたいなのありましたよね」

P「今回の晶葉はとことんこういうノリなのか」

晶葉『ビデオをみるときはへやをあかるくしてはなれてみてね』

小鳥「あっ、見てくださいあの結晶がパララしてパララーなるやつも入ってますよ」

P「この会話何人が分かるんだ」

晶葉『準備運動をしよう!』

小鳥「……仕事をサボってブルマ姿の少女を見ている私たちってなんなんでしょうね」

P「というか俺は親戚なんですがどんな顔で見ればいいんですか」

晶葉『疲れた……』

P「体力無いな!?」

晶葉『……そして声を合わせて重妄想!これで終わり、あとはぜひ試してくれ』

小鳥「本編一分ぐらいでしたね」

P「まさか理論説明が大半をしめるとは」

小鳥「簡単に言うと妄想世界を共有できる機械ですか!すごいですね!これであのシチュとかカップリングとか……」

P「むう、にわかには信じがたい……」

小鳥「やってみましょうよプロデューサーさん!晶葉ちゃんもそれを望んでるはずです!」

P「ええ、でも仮に小鳥さんと妄想共有したら……懸かりませんか?」

小鳥「人の妄想を病気扱いしないでください!たしかに患ってますけど!うう!」

P「あー泣かないでくださいよ、やりますから」

小鳥「やった!やったわ小鳥……これでアレやコレな……」

P「大丈夫だろうか……」

小鳥「いきますよプロデューサーさん」

P「はいはい」

小鳥、P『重妄想!』

『ズッキューーン』

テレッテレレッテレレレテレレーレーレレーレレ

やたら見覚えのある荒野

P「うお!?なんでいきなり荒野に?ってこの姿……」

小鳥「キャー!これが特撮特有の謎ワープ!……それにこれは戦隊モノのスーツ……クオリティ高いわね」

P「そこの緑のやたらフトモモがムチムチしたスーツ、もしかして小鳥さん!?」

小鳥「やたら気になる特定ですがそうです私は音無小鳥!非公認戦隊のアイマスグリーン!」

P「アイマスグリーンって……もう非公認にはツッコミませんよ」

小鳥「Pさんは赤……アキバレッドですね!」

P「いや僕もアイマスレッドにしてくださいよ、なんで僕だけ名前縛りなんですか」

小鳥「じゃあ私がアキバグリーンでいいです」

P「なんでそっちにアジャストを!?」

小鳥「しかしこれどうやったら戻れるんですかね」

P「妄想が満たされればいいらしいですけど」

小鳥「……板的にR-18は大丈夫なんでしょうか?」

P「何を満たす気なんですかあなたは」

小鳥「やめてくださいプロデューサーさん!ほんな雄々しいアレを押し付けるなんて!」

P「やってませんから、やめてください」

小鳥「どうやら口に出せば反映されるというわけでもないみたいですね」

P「恐ろしい行動力だなこの人」

小鳥「しかしあれですね、男女二人の戦隊は公認様にもいないんじゃないですか?」

P「いやゴーオンウイングスとかゴウライジャーとかいますよ」

小鳥「いや、メイン側で2名って話ですよ……プロデューサーさんも結構見てますね」

P「親戚多いもんで」

事務所

凛「おはよーございます」

凛(お兄ちゃんもう出勤してるよね)←親戚

凛「……む、また小鳥さんとお話ししてる……仲いいなぁ」

小鳥「ですから私としてはカクレンジャーって逆ハーみたいな感覚なんです」

P「その認識はどうなんでしょう……いや、ある意味正しいのか?」

晶葉『説明しよう!MMZ-01はあくまで妄想を共有化しているだけで実際に変身しているわけでもなんでもない!つまり現実世界ではただの痛い行動をしているように見えてしまう!今回は喋ってるだけだからギリギリ大丈夫だったな』

凛「よくわからないけどお仕事のお話し邪魔しちゃいけないよね……ていうかなんでダンスルームで話を?」

晶葉『変身(ごっこ)していたからな』

凛「はーあ、せっかくお兄ちゃんと話せると思ったのに……って、駄目だ事務所ではプロデューサー呼び、って」

プロデューサーの机
ズッキューーン蒼フィギュア『やあ』

凛「ほ、ほぁあああああああ!?」

凛「こ、これって私のフィギュア!?で、でもこんなの発売されてなかったし……まさか自作!?」

晶葉『くしゅんっ!』

ある意味正解

凛「まさかお兄ちゃんが私のことをそんなに思ってるなんて」

凛「うわ、パンツまで作ってる……もうお兄ちゃん……」

晶葉『どうせ凛のことだから縞パンとかしか持ってないだろ』

凛「これは私のことを好きに違いないね、しょうがないなぁもう」

凛「こうなったら……もう結婚して……そして……」

カチッ

凛「……カチッ?」

『ズッキューーン』

テレッテレレッテレレレテレレーレーレレーレレ

どこかで見たことある教会

P「あれ?いきなり風景が……まさか小鳥さんの結婚願望がここまでとは」

小鳥「違いますよ!……多分。というかここ、クウガで使われた教会じゃないですか?」

P「いや、なんでそこは戦隊縛りじゃないんですか」

凛「アレ、なにこれ?どこ、ここ?」

小鳥「あ、あそこにいるのはアキバブルー(蒼)!?追加戦士ですか?」

P「いや(蒼)って……うわ本当だ蒼だ!蒼色だ!」

凛「その声……おに、プロデューサー?」

P「凛か!?……なんでこんな恐ろしいところに」

小鳥「私の世界を恐ろしいとは何事ですか」

凛「え、恐ろしい世界って……何がおこってるの?」

P「それは……」

?「グフフ……」

小鳥「誰だッ!」

P「小鳥さんその台詞練習してたでしょ」

小鳥「えへへ、わかりました?」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「私の名前は邪イドルプロダクション2828(ニヤニヤ)プロのプロデューサー、シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ!どうぞよろしく」

P「ああ、これはどうも御丁寧に、8236プロダクションの秋葉原です」

凛「突然現れた怪人とプロデューサーが名刺交換してる!?」

小鳥「ついに敵のお出ましってわけね……というか覚えにくいわ」

マルシーナ「シブヤハシバミヒゲナガアブラムシプロデューサー、名刺交換の時間は終わりよ!」

小鳥「あ、教会の奥からやたら露出度の高い女性が、プロデューサーさん!女幹部ですよ女幹部!」

凛「……っていうか」

マルシーナ?「……」

P「晶葉?」

晶葉「わ、私は池袋晶葉ではない!マルシーナだ!」

小鳥「なんですかこれは」

小鳥「さっきから情報が交通渋滞でこれ元ネタ(非公認戦隊アキバレンジャー)知らない人はおいてけぼりですよ、晶葉ちゃん」

晶葉「晶葉ではない!マルシーナ!というかおばさん……」

小鳥「お・ね・え・さ・ん!」

晶葉「……お姉さんは誰だ?」

小鳥「私は……カレー屋ならアバレンジャーの!」

晶葉「あ、名乗りはちょっと待て。説明するから」

小鳥「……はい」

晶葉「私達はこの妄想世界のお約束、または妄想解消のための存在!邪イドルプロデューサー2828プロ!」

小鳥「妄想解消?」

晶葉「元々この妄想世界は多忙な仕事で疲れたお兄ちゃんの桃色の妄想を解消するために用意したものだ」

P「大きな御世話だよ!」

凛「え、ていうかその場合あれで解消するの?」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「晶葉さん、自分そういうのはちょっと……」

晶葉「マルシーナ!」

晶葉「妄想を形にして打ち倒すことでその欲望を発散できる……まあストレス解消装置だ」

P「つまり、このシブヤハシバミヒゲナガアブラムシさんを倒せばこの妄想世界から出られるわけだな」

凛「よく覚えられるね、おに、プロデューサー」

P「営業の基本だ」

小鳥「じゃ、じゃあこの邪悪なシブヤコウゾリナヒゲナガアブラムシさんは誰かの妄想の塊なんですか」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「自分はシブヤハシバミヒゲナガアブラムシです」

晶葉「そういうことになる。では、私は研究で忙しいので失礼する」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「お気をつけて……ではいくぞアキバレンジャー!はたしてこの私を倒せるかな!?」

小鳥「ようやく戦闘ですね!」

P「というかアキバレンジャーで決定なんですね」

凛「な、なんかしまらないなぁ」

凛「よくわからないけど……ブルー・インパルス!」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「痛っ」

小鳥「凛ちゃんがやたらかっこいいことを言いながら普通に蹴った!」

P「というか脛狙うのはどーなんだ、戦隊として」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「お前、何をするんだ!」

凛「え、だって……」

小鳥「はっ!そうよ凛ちゃん、私達はとんでもないことをしてしまったわ!」

P「え?」

小鳥「私達は怪人さんがこちらの名乗り待ちなのに攻撃してしまったの!」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「その通り」

凛「な、なにそれ!?」

P「お約束ってやつですか」

小鳥「ここは妄想世界!お約束通りにやらないと負けてしまうわ!」

凛「だ、だからお約束ってなに!?」

P「いいからしたがっておきなさい、あの人はプロだから」

小鳥「じゃあみんな、行くわよ!」

よく知ってる崖の上

凛「……あれ?どうして崖の上に?」

P「謎ワープだ、気にするな」

小鳥「カレー屋なら、アバレンジャーの恐竜や推し!アキバグリーン!」

凛「……え、えとアキバブルー(蒼)」

P「8236プロダクションでプロデューサーをしています、秋葉原です。クイズからグラビアからバラエティそして歌番組まで当社に所属しているアイドルは皆様の夢を」

小鳥「痛さはー強さ!ハイッ」

小鳥、P『非公認戦隊』

凛「え、え」

小鳥、P『アキバレンジャー!』

ドカーン(三色の爆発)

凛「きゃっ!」

P「うおっ、結構すごい爆発ですね」

小鳥「流石にダイナマンクラスではないですけど」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「……いくぞアキバレンジャー!」

凛「あ、ちゃんと間をみて攻撃してきた」

小鳥「行くわよみんな!」

P「というか色的に僕がセンターなんじゃ」

http://m.youtube.com/watch?v=ptmTVu2mfwA

……

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「ははは、どうしたアキバレンジャー!」

P「つ、強い……」

凛「な、なんかすごいカットされたような」

小鳥「CMが挟まれたかしらね」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「グフフ、貴様らでは俺を倒すことなどできん!」

P「さっきから笑い方が安定しない敵だな……」

小鳥「プロデューサーさんも一人称ぶれてますよ」

P「嘘!?」

凛「……なんか、なんか倒す方法はないのっ!」

小鳥「見てください、凛ちゃんすごい真面目ですよ」

P「昔っからああいうところありましたから」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「ギーシシシ、倒す方法などない!……結婚したものたちのブーケトス以外はなぁ!」

P「ん?」

小鳥「え?」

凛「そうか……ブーケさえあれば、レッド!」

P「いや、待て待て……そういえば怪人は誰かの妄想の塊だと……小鳥さん」

小鳥「ち、違いますよ!多分、きっと、おそらく!」

小鳥「でも、嘘……そんなに私って餓えていたの……いや、たしかにお母さんからの催促もうるさくなってきたけど、こんな、こんなアホらしいものになるほど餓えていたの……?」

P「も、もうなんでもいいからフリで結婚してブーケ投げて倒しましょうよ」

凛「……」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「そう、十代のものが投げるブーケトスでしか俺は倒せん!」

小鳥「……あれ?」

P「……これって」

凛「レッド仕方ないよ、アイツを倒さないともっと大きな被害がでるからはやく結婚しないと」

どこかで見たことある教会

P(タキシードフォーム)「ちょ、まじか凛!うおっいつのまにか教会、そしてタキシードに!?」

凛(ウエディングドレスフォーム)「はやくして、お兄ちゃん!」

P「だから事務所でお兄ちゃんは……って凛までウエディングドレス……蒼っ!ウエディングドレスまで蒼っ!」

小鳥「そうだったの……これは私じゃなくて凛ちゃんの妄想が具現化した怪人だったのね!よくよく考えてみると名前にシブヤってついてるし!」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「確かにそうだがこの禍々しいフォルムは貴様の結婚に対する焦りや欲望が影響しているぞ」

小鳥「なん……だと……」

P「小鳥さん!崩れ落ちてないで助けてください!」

凛「なんでお兄ちゃんは嫌がるの?私のこと好きなんだよね?」

P「確かにそんな自信家なお前は好きだぞ……」

凛「だったらなんで?親戚だから?……もしかしてアイドルとプロデューサーだから?だったら私、そんなのいらない!お兄ちゃんと一緒なら、他になんにも!」

小鳥「……凛ちゃん」

P「それは違う!」

凛「……え?」

P「いいか、凛!人生ってのは大事なものだらけなんだ!」

凛「そんなことない!お兄ちゃんのことが!私は一番!」

P「だったらなんで一番の楽しみを先に終えるんだ!」

凛「……っ」

P「凛の人生って俺と結婚するためだけにあるのか?俺の人生って凛と結婚するためだけにあるのか?違うだろ?俺にも凛にも、やりたいこと、やれることがたくさんあるんだ!」

凛「けど……」

P「どうせなら!トップアイドルになって、最高に自慢できる嫁を目指してくれよ!」

凛「!」

P「俺はそんな自信家な凛が好きなんだぜ?……どうせ俺はモテないから、焦らないでいいさ」

凛「……お兄ちゃんって、本当に鈍感だね。けど、いいよ……私が世界一のアイドルの夫にしてあげる」

P「望むところだ」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「ええい、そんなまどろっこしいこと言ってないではやく結婚を……」

小鳥「うう……目の前でカップルが誕生して嬉しいやら悲しいやら……けど、私は恋する乙女とプロデューサーの味方です!グリーンパンチ!」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「痛っ!……ってなんで攻撃が通用するんだ!」

小鳥「そもそもあなたの弱点には弱点があったんです!」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「俺の弱点に、弱点だとぉ!?」

小鳥「いいですか、こういう色恋沙汰は……終盤までうやむやじゃないと面白くないじゃないですか!」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「た、確かに!」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「だ、だがあの二人はもう告白したも同然!はっきりしたじゃないか!」

小鳥「何言ってるんですか!プロデューサーさんは『どうせなら』とか『待つ』とは言いましたけど具体的に『yes』も『no』も言ってません!」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「な、ずるいぞそんなの!それでもラブコメの主人公か!」

小鳥「アイドルのプロデューサーなんていう口先の魔術師に正々堂々するのが悪いんです!それにこれはラブコメじゃなくて特撮パロコメディ!二人とも、そろそろ敵を倒しましょう!」

P「おう、ほら凛……立って」

凛「うん、お兄ちゃん!」

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「お前騙されてるぞ!目を覚ませ!そいつらは悪魔だ!」

小鳥「誰がちひろですか!それに……」


小鳥「勝てば正義なんです!必殺!」

凛「萌え!」

P「マグナム!」

『行っくぜぇー!』

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ「こんなの、こんなの、ヒーローでも!アイドルでもなぁあああああい!」

ドゴーン(大爆発)

小鳥「事務員ですから」

事務所

P「……戻れたな」

小鳥「なんか、どっと疲れました」

凛「お兄ちゃん、私、頑張るから」

P「おう、それでこそ凛だ!」

凛「えへへ」

小鳥「プロデューサーさんほんとゲスですね」

P「あはは、僕が?そんなまさか」

律子「……楽しそうですね、あなたたち」

小鳥「り、律子さん……」

P「……いつから?」

凛「……私用事が」

律子「萌えだかマグナムだか叫んでたところからです!いい年齢して人形遊びなんかやめてはやく仕事しなさーい!」

P「はい!」

小鳥「すいませんでしたぁ!」

第一話「痛さは強さと躊躇わないことさ」完

秋葉原P/アキバレッド
アキハバラではなくアキバハラ、駅名みたいな親戚が沢山いる。
口先の魔術師と言われるほどのハッタリのうまさでプロダクションを急成長させる8236プロのプロデューサー。
表裏があるようで一人称も「俺」、「僕」と安定しない。

音無小鳥/アキバグリーン
8236プロの事務員、なぜか彼女の変身スーツだけふともも部分がむっちりしている。
色々な痛さを熟知している他、プロデューサーのことも熟知している。
この話の後こっそりMMZ-01を持ち帰った。

渋谷凛/アキバブルー(蒼)
8236プロのアイドル、大人気深夜ドラマにじよめ学園ズキューーン蒼の主人公を演じて映画化まで決定してるしもうトップアイドルなのではという噂がつきない。
秋葉原Pの親戚、そして被害者である……がいくらなんでも溺愛し過ぎなため彼女もだいぶアレ。
報われるだろう、多分。

池袋晶葉/マルシーナ
邪イドルプロダクション、2828プロの事務員。
秋葉原Pの親戚、アイドルはしていない。
こんなものを送りつけ来るあたり彼女もだいぶ怖い。

シブヤハシバミヒゲナガアブラムシ
今回の怪人。
邪イドルプロダクション、2828プロのプロデューサー。
渋谷凛の妄想から生み出された存在だが音無小鳥の妄想の影響を受けてデザインが禍々しくなっている、くわしい姿はシブヤコウゾリナヒゲナガアブラムシを参照。

秋月律子
8236プロの事務員。
基本的にこの世界は様々なアイマス関連世界のごちゃ混ぜでお送りします。

投下終了です。

アイマス×アキバレンジャーという趣味全開の非公認でした。

小鳥「思うに……ネタが薄かったんだと思います」

P「いきなりなんですか」

小鳥「いいですか!SS(非公認)とはいえ第一話、諸々の設定を詰め込みすぎたせいでパロディ部分が薄かったのでは……と」

P「いやいや、この前のことならもう十二分に特撮ごっこできたじゃないですか」

小鳥「違いますよ!そっちじゃなくてアイマスのパロディです!」

P「すっごい危ない話になりそうなんですが」

小鳥「そもそもこのSS(非公認)の方針は765(公認)様がやれないことをやっていくという、アキバレンジャー(非公認の公認様)をリスペクトしたものなんです!」

P「公認様が二つあるせいで訳のわからないことになっていますが……」

小鳥「だから一話から『アイドルと血縁者』、『アイドルがプロデューサーと結婚』、『アイドルじゃないアイドル』とか色々用意したんですよ」

P「『男一人に女二人の戦隊』、『頭髪のようなデザイン』、『スーツの上にパンツ』みたいなものですか……というか小鳥さんの言ったものって他のSS(非公認)様じゃよくあることなんじゃ……結婚に関してはもう昔っからコミュの一つとして公認様ですらありますよね?」

小鳥「やはり結婚の話ならパロディとしてアンディ・ブルースとか入れておくべきでしたね」

P「やめろぉ!」

晶葉『アンディ・ブルース、ドラマCD「NEW STAGE 02」に登場するハリウッドスターだ。どんな女性でもメロメロにする「ミリオンスマイル」という技を持ち、日本で新作映画の相手役となる女優を探しに友人である高木社長のところへ……上記の設定から推測できるようにアイドルマスター1、2を争う地雷の塊のようなキャラクターである。話のオチはぜひみんなの耳で確かめて欲しい』

小鳥「私、公式で結婚できたんですから凄いですよね」

P「オチを言うのは止めなさいよ!上の晶葉の台詞どうなるんですか!」

小鳥「でも私、腐趣味入ってる律子さんとか好きですよ」

P「またドラマCDのネタを……僕も好きですけど」

小鳥「しかしそうなると公認様も結構ギリギリなことやってますよね」

P「初期故の恐ろしさというのもありますけど」

小鳥「これは私達ももっとギリギリなネタをやらないと!」

P「っていうかこれ続くんですか?」

第二話「大それた力」

事務所

千早「はぁ……」

小鳥「……」

P「……」

千早「はぁ……」

小鳥(プロデューサーさん、千早ちゃんどうにかしてくださいよ)

P(いやこれ、絶対めんどくさいやつじゃないですか)

小鳥(仮にもプロデューサーがめんどくさいとは何事ですか)

千早「はぁ……っ」

P「……どうしたんだ千早?なんか、悩みでもあるのか?」

千早「いえ、プロデューサー……ちょっと疲れてしまって」

P「そうか……仮眠室空いてるから辛かったら使え」

千早「はい、ありがとうございます……」

P「……」

小鳥「……」

千早「……はぁあああああああああ!」

P「なんなんだよ!言えよ!めんどくさいな!」

千早「もう本当に大丈夫ですから、はぁー、もう全然、はぁー、余裕、はぁー、です、はぁー、から」

……

P「あれはどんなに問いただしても言わないですね」

小鳥「ああ見えて千早ちゃんも結構意固地ですからね」

P「うーん、しかし解決はしてやりたい……どうするべきか」

小鳥「……ティンときました!プロデューサーさん、これですよこれ!」

P「ズッキューーン蒼のフィギュア?ああ、MMZ-01ですか。っていうか1体足りないと思ったら持ち帰ってたんですね小鳥さん」

小鳥「そ、それはさておき。これを使えばあの妄想世界で抑圧された妄想が怪人化するわけです!これでアイドルの悩みをズンズンズバーンと解決ですよ!」

P「轟轟な感じで解決できるかはさておき、いいアイデアですね」

小鳥「問題はこれをどうやって千早ちゃんに持たせてトリガーを引かせるかですけど」

P「撮影とか言えば大丈夫ですよ」

小鳥「凛ちゃんのフィギュア持った撮影ってなんですかそれは」

千早「渋谷さんのフィギュア?……くっ、フィギュアなのにこれだけのバスト……」

P「なんかもう悩みの内容わかっちゃったんですけど」

小鳥「ま、まあ!やりましょうよ!」

千早「え?」

カチッ

小鳥、P『重妄想!』

『ズッキューーン』

テレッテレレッテレレレテレレーレーレレーレレ

やたら見覚えのある荒野

千早「こ、ここは?」

小鳥「そこにいるブルー(青)が千早ちゃんみたいですね」

P「すでに色被ってるんですが大丈夫なんですか?」

千早「その声とやたらむっちりしたふともも……小鳥さん?それにそっちはプロデューサー?」

小鳥「……なんでみんなふとももで認識するのかしら」

千早「妄想世界……?ああ、つまり夢なんですね」

P「いや、うん、まあそうなんだけどさ」

小鳥「こういうところはめんどくさくないんですね」

?「フゥーハハハ!」

P「今回の怪人早いな」

小鳥「また長い名前なんですかね」

キサラギキジバト「邪イドルプロダクション2828プロのプロデューサー、キサラギキジバト!どうぞよろしく」

小鳥「あれ?案外シンプルですね」

P「小鳥さんの妄想が入ってないからじゃないですか?」

小鳥「私の妄想は劇薬かなんかなんですか?」

千早「怪人!……プロデューサー、逃げてください!ここは私が!」

P「なんで毎回うちのアイドルはそう格好いいんだ」

小鳥「アキバブルーの宿命じゃないですかね?」

ちょっと休憩します。

ズッキューーン蒼はズキューーン蒼の間違えです。

小鳥「何はともあれまず名乗り!顔出し戦士なら、カーレンジャーの……」

キサラギキジバト「待ってくださいそこのあなた!」

小鳥「え、私?」

キサラギキジバト「そうあなたです!あなたがアイドルなら……」

小鳥「ちょ、プロデューサーさん!スカウトですよスカウト!これは私もまだまだ現役ってことですね!」

P「ば、馬鹿な……アイドル育てるのもタダじゃないんだぞ……」

千早「話題性だけは十分そうですけど……」

小鳥「喧嘩売ってるんですよね?買いますよ」

キサラギキジバト「あなたがアイドルなら……全ッ然ッダメ!」

小鳥「ピヨッ!?」

キサラギキジバト「まずその主張がやたら激しい尻!」

小鳥「うっ!」

キサラギキジバト「摘まめるというか下手するとスカートの上にはみ出そうなお腹!」

小鳥「ぐふっ!」

キサラギキジバト「最後に!将来……いやこれから、まさに今その瞬間から形が崩れ垂れそうな醜い二つの胸!」

小鳥「ひぎぃ!」

千早「ああ、小鳥さんが女性が絶対に言えなそうな悲鳴をあげながら崩れ落ちました!」

P「野郎!真実は人を傷つけるんだぞ!」

小鳥「喧嘩買いましたよ!そこに直りなさいレッド!」

千早「ふ、二人とも喧嘩は……」

キサラギキジバト「それに比べて……そちらのお嬢さん!素晴らしい!」

千早「え、私……ですか?」

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