苗木「苗木誠、超高校級の弁護士。趣味は*??税砲任后

苗木「論破です」

舞園「苗木君って、ひょっとして六中ですか？」

苗木「ああ」

舞園「わあ！　やっぱり！　私も六中だったんですよ、覚えてますか？」

苗木「覚えてるけど……」

覚えてるもなにも、彼女は全国区のトップアイドル、舞園さやかだ。
中学でも知らない人なんていなかったんじゃないだろうか？
それよりも意外だったのは、彼女がボクのことを覚えてることだ。

舞園「当たり前じゃないですか、同級生を覚えているなんて！」

ッ！　声に出していたか？
いや、それよりも。

苗木「意義あり！　同級生だからといって覚えていたというのは正当な理由にはなりません」

苗木「現にボクは同級生のほとんどの名前を覚えていない。それもクラスメイトの名前すらだ」

苗木「それをクラスも違う舞園さんが覚えていたというのは、何か別の理由があるんじゃないですか？」

舞園「ふふ、何言ってるんですか。苗木君って面白い人なんですね！」

苗木「意義あり！　ボクはキミを面白がらせようとして言ったわけではない
」

苗木「確かキミとは一度も話した事がなかったはずだよね。いい加減本当の理由を話してくれないか」

舞園「あはは、本当に面白いですね。なんだか苗木君と話してると元気が出てきました！」

舞園「よーし、お礼に私、苗木君の助手になっちゃおう！　弁護士なら助手が必要ですよね！」

みたいな。

モノクマ「オマエラ！　ここから出たかったらコロシアイしなよ！」

苗木「異議あり！　本件とコロシアイにはなんら因果関係が見受けられません。そもそも不当に人を監禁する事は犯罪です」

モノクマ「いやそれはそうだけど……」

苗木「犯罪によって犯罪を強要させるだなんてナンセンスです。この法治国家において許されることではありません」

モノクマ「うるさいなあ。ここではボクが法律なんだよ！」

苗木「法律？　今法律と言いましたか？　法律と言うのはそもそも、その構成単位に所属するすべての個人の自由と権利を尊重すべきもの。一個人の実効支配の為に振りかざしていいものではありません」

苗木「よって、ボク達はただの犯罪者のオマエになんて、絶対に屈しません！　……以上」

モノクマ「あー……まぁわかったけど、それ最後に言ったことだけでよかったよね」

モノクマ「フン！　その威勢がどこまで続くかな！」

苗木「ふ……これが論破だ」

大和田「コロシアイしろだぁ？　テメェ、ふざけたことばっかり言ってっとひねり潰すぞ！？」

モノクマ「ぶざける？　それってキミの髪型のことかな？」

苗木「髪型は校則で自由と定められているはずですが」

大和田「あァッ！？」

苗木「く、苦しい……なんでボクが……」

モノクマ「あ、あれ？」ﾋﾟｺｰﾝﾋﾟｺｰﾝﾋﾟｺｰﾝ……

霧切「……ッみんな伏せて！」


どかーん！！


大和田「な、なんだコイツいきなり爆発した！？」

朝日奈「た、倒したの……？」


モノクマ「ちょっとちょっと大和田クン！」ビヨヨヨーン

葉隠「ヒッ、また出たべ！」

モノクマ「今のはボクに掴みかかるとこでしょ！？　思わずフライングで自爆しちゃったよ！」

大和田「あ、ああ……すまねぇ、なんか苗木の方がイラッときて……」