提督「駆逐艦って軍艦じゃないのな」あきつ丸「その2であります」 (167)

提督「駆逐艦って軍艦じゃないのな」の続きです


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甲板上

提督「うーむ、いまさらながら海軍に入隊すればよかったと後悔し始めた」

士官A「まぁ、たしかにな」

士官B「うむ。確かにそうだな」

士官C「参謀本部の連中が聞いたら卒倒するぞ」ハッハッハ

提督「作戦が始まってマトモな料理が食べれるし」

士官A「そしてベッドで寝れて」

陸軍提督「「「「用便に円匙が不必要!」」」」ハッハッハ

あきつ丸(何を話しとるかと思いきや……)

艦長(海軍に入る理由がトイレにスコップが要らないからってのがまたね)ハァ

提督「さて、船の上でやれる事が限られる」

提督「取り敢えず、貴様等遺書は書いたか?」

士官A「いや、書いてないな」

士官C「遺書書くにしたって、何をどう書くのかが問題だな」

士官B「幸か不幸か、嫁も居らん訳だ」

提督「両親に先立つ不幸をスマンと書いておけばよいのではないのか?」

士官A「そもそも、船の上だ。沈んだらどう回収するんだ?」

士官B「む、ならば、パソコンで打ち込んでクラウドに乗せておけば良い」

士官C「名案だな!」

提督「その、くらうどって何だ?」

士官B「あとで教えてやる」

あきつ丸(遺書書く雰囲気じゃねぇ……)

艦長(まぁ、遺書書くぐらい好きにさせよう)

5日後

提督「しかし、敵が来ないというのは良いが、出てこないとなると任務が完了しない」

艦長「普通1週間海域を彷徨って会敵しなければ、そのまま帰れるよ」

提督「艦長殿の海軍ジョークとは余り面白く無いでありますな」

士官A「この艦は半年分の食料と燃料を積んどるらしいぞ」

士官B「ならば、半年は行けるな。近くに海軍の軍港があるから、食料や燃料がなくなればそこで補充すれば良い」

士官C「陸軍なら敵が平面上にいるから、便利だな」

提督「全くだ。深海の化け物共はキチを何処に作っとるのかしらんが、そこがたたけんでいかん」

提督「艦娘共も何処に住んどるのか知らんというしな」

艦長(陸軍って本当に馬鹿だな~)

艦長(どーしてそんなに戦いたいんだろうか?)

艦長「別に、補給路に敵が出てこなければいいんだからさ」

艦長「帰っても叱責は受けないよ」

提督「我々が受けた命令は敵の中核艦隊を撃破殲滅せよと言う事です」

提督「それを成さず、オメオメと敵が見付からんので帰ってきました等と言ったら軍法会議物であります」

士官A「それは困る」

士官C「ヘタをしたら敵前逃亡だからな」

士官B「銃殺刑は勘弁願いたい。死ぬのなら敵の弾丸だ」

提督「故に、我が艦隊は敵を探し求めましょう」

艦長「そ、そうか……まぁ、私は艦の操縦を言われてるからね」

艦長「戦闘の継続は君達が決定権を持ってるし。ただ、帰るなら早めに言ってね?」

艦長(皆喜ぶから)

提督「ハッハ!安心下さい、艦長殿」

提督「我等、命令を完遂するまでは本土に帰還する所存はありません」

提督「まぁ、艦娘共が戦闘でやられはせんか、それが心配でありますよ」

艦長「そ、そうか。君達は頼もしいな」

艦長(これは本当に敵と出会わないと帰らん覚悟だな、もうやだ陸軍!)

艦長「帰ろう。帰ればまた来られるから」

提督「んなわけあるか、帰ったら軍法会議かけられて二度と来れんわ」

こういうことか

艦娘の部屋

大和「提督達が会敵出来ずにイライラしてるわ」

那智「一度出撃すると決めた手前、何も成さずに帰るのはどーのと言っとった」

那智「何よりも、敵を撃滅してこいと命令されたのに会えませんでしたと帰って来るのは重大な命令違反だと思っとるらしい」

あきつ丸「狩りとは違うでありますからな」

あきつ丸「居ませんでしたで帰って来て、商船や輸送船が沈められたら目も当てられないであります」

あきつ丸「最低でも、戦闘し負傷して撤退してきたと言う言い訳を見付けねばならんのでありますよ」

木曾「戦闘出来るまで帰らねぇってのはありがたいねぇ」

初雪(やだ、帰れないじゃん……)

千代田(マジか~千歳姉、ウチの提督は気違いだよぉ~)

伊58(陸軍は戦闘狂でち。精神病でち)

伊19(多分、新しい装備も試したいみたいのね)

伊19(もし、万が一にでも投棄する際は確実に爆破しろと三人からそれぞれ念を押されたのね)

如月「でも、髪がギシギシになっちゃうわ」ハァー

比叡「ショートカットにすれば解決です!」フンス

龍驤「せやかて、別に逃げて帰るわけちゃうんから誰も責めんと思うで?」

あきつ丸「海軍ではそうなのでありましょうが、陸軍は違うでありますよ」ヤレヤレ

あきつ丸「大尉達は参謀本部の命で行動してるでありますから」

あきつ丸「参謀本部の命令は、出撃して敵を撃破してこいと言う命令であります」

あきつ丸「其の命令を破るのは恐れ多くも天皇陛下の命を破るのも等しい」

あきつ丸「参謀本部の命令は天皇の命令であると言うのは軍令に関する件で規定されているでありますから」

加賀「貴女は、条例を全て覚えているの?」

あきつ丸「必要な所は全て覚えているであります」

あきつ丸「自分は将校殿達の補佐をすると同時に、将校殿達が間違いを起こさぬよう関する役目も有るでありますから」フンスッ!プリン

龍驤「ハッ!そのデカイ乳で提督達をたぶらかしとるんちゃうんか?」ケッ

あきつ丸「なっ!謝罪を要求するであります!」

まるゆ`s(デカいッッ!!説明不要ッッ!!!)

蒼龍(龍驤さん、相変わらず巨乳を目の敵にしてる)ハハハ

それでいくと蒼龍も他人事じゃないで(一点を凝視しながら

あきつ丸「それに、加賀殿や蒼龍殿、大和殿に比叡殿だってデカいであります!」ズビシッ!

大型艦(((馬鹿野郎!面倒臭い指摘するな!!)))

龍驤「じゃっかしぃ!アホンダラ!彼奴等は艦種違うからセーフじゃ!こちとら軽空母や!軽空母!」

龍驤「ライト・エアクラフト・キャリーや!正規空母とか戦艦と比べるんやない!いてこますぞ!!おぉ!?」

あきつ丸「ならば、自分は強襲揚陸艦であります。軽空母の龍驤殿とは違うであります」

龍驤「アホ抜かせアホンダラ!航空機飛ばせる奴がどの面下げて揚陸艦や!」

龍驤「陸軍の軽空母や!乳きつ丸が!」

あきつ丸「なっ!?」

提督「喧しい!廊下まで聞こえとるぞ馬鹿者!!」バンッ!!

大和(私シーラナイ)コソコソ

初雪(鬼が出た……)ソロソロ

伊19伊58((きゅーそくせんこー))ササッ

まるゆ`s(((もぐもぐ)))ササッ

提督「貴様等騒ぐほど暇なようだな」

提督「弾薬尽きた場合でも戦えるよう、俺達が貴様等に徒手格闘を叩き込んでやる!」

提督「全員5分以内に後部甲板に集合だ!遅れたら腕立て伏せ300回!」

大和(まさかのとばっちり!?)

比叡(ヒエー!)ヒエー!

如月「て、提督?喧嘩をしていたのはあきつ丸さんと龍驤さんよ?」

提督「仲間が喧嘩をしているにもかかわらず止めなかった貴様等も同罪だ、馬鹿者」

提督「1秒でも、1人でも遅れたら腕立て伏せだからな」

加賀「……龍驤さんとはいえ、頭にきました」

蒼龍「龍驤さんのせいですよ!」

龍驤「うっさいぼけぇ!おっぱい死ね!死んでしまえ!!」ダッ

千代田(ちゃっかり一番最初に準備終えてる辺り、もうね)

千代田「私も失礼しまーす……」ササッ

隼鷹「早く来いよぉ~?」ササッ

提督(うーむ、まさかまるゆに投げ飛ばされる時代が来るとは)

士官A(まるゆの服の何が卑怯って、水着だから掴む場所がないっていうね)

士官C(つーか、運動しやすい服でって言って潜水艦の連中全員水着ってどうよ)

士官B(大和や比叡が投げ飛ばされるのは当たり前としてまさか、俺達まで負けるとな)

陸軍士官(((潜水艦如きに負けるとは陸軍軍人としての名が廃るな)))

提督「まるゆに剣道を叩き込もう」

士官A「ナイフ術と徒手格闘は叩き込んだが、軍刀術は教えていないからな」

士官B「銃は扱えんとして、刀を持たせてはどうだろうか?」

士官C「おぉ、そうすれば挺身隊として使えるな」

士官A「確か、まるゆは陸軍の方でも余ってるそうだな」

提督「まるゆを指揮官に置いて、まるゆに武装させればよかろうて」

提督「海中に引き摺り込んでしまえば、奴さん戦闘が出来ん」

提督「大和や比叡ですら引き摺り込まれれば無力なんだ。化け物連中もいくら水中から出てこようと、戦闘ができなければ意味が無い」

龍驤(あ、あかん……提督達がケッタイな事考えとるで……)

あきつ丸(純粋な陸軍艦だけで編成された部隊。これで、名実ともに帝国陸軍は最強に成るでありますな!)マンシン!

提督「あきつ丸、腕立て百回だ」

あきつ丸「ふぁっ!?」

加賀(余分な事を考えるから……)

蒼龍(ところで、私達提督達がまるゆちゃんとやってるの見てただけで何もやってないんだけど……)

那智(提督達とやると死にそうになるから、黙っておこう)イマシメ

CIC

レーダー手「レーダーに感あり!」

艦長「敵か?」

レーダー手「分かりません……はぐれにしても妨害電波が小さすぎます」

艦長「IFFは?」

レーダー手「反応なし」

砲雷長「味方のはぐれでもない。敵にしても妨害電波を出さないとは……」

機関長「陸さんに相談してみては?」

艦長「そうだなぁ~……」

艦長(唯の鯨が洋上を泳いどるという線もあるしなぁ……)

艦長(もし敵だとしたら、この大きさだと間違いなく人形。ヤバイよなぁ~)

艦長(どうしよう?)

>>下

艦長(ま、伝えなくて後から部屋に怒鳴り込まれると怖いから呼んじゃおうっと)

艦長「そうだね。陸さん呼ぼうか」ガチャッ

艦長「陸軍提督はCICに集合。繰り返す陸軍提督はCICに集合」

艦長「さて、監視続けておいてね」

提督「失礼します!」ガチャッ

全員(もう来た!?)

士官A「お呼びでしょうか?」

士官B「どうしましたか?」

士官C「味方より救援要請でも来ましたか?」

艦長(あれ?敵でありますか!とか言われると思ったのにね)

あきつ丸「敵でありますか!」

提督「そんな訳なかろうが、馬鹿者」

士官A「貴様は短絡でいかん。腕立て50」

士官C「それで、艦長殿。何が有りましたか?」

艦長(ぶん殴るんじゃなくて腕立て伏せなんだね)

艦長「あ、うん、そうだね。このレーダーを見て欲しいんだ」

提督「……普通のレーダーでありますが?」

艦長「あ、そうか。えっとね、此処に白いブリップが出るだろう?」ツイッ

提督「ええ、そうでありますな。これが何か?」

艦長「うん。最初は敵だと思ったんだけどね。妨害電波が小さないんだよ」

艦長「で、船にしては小さすぎるし、はぐれ艦娘ならIFFに引っかかる。敵なら妨害電波を出してるしで……」

提督「我々を呼んだ、と?」

艦長「そういうこと」

提督「艦娘を出せばよかろうでしょう」

士官A「だな」

士官C「誰を出す?」

士官B「あきつ丸と千代田はどうか?」

あきつ丸「出撃できるであります!」バッ

提督「いや、あきつ丸は偵察機を持っとらん。腕立てもう100」

提督「千代田に護衛の初雪を付けて出撃させよう」

士官A「だな。よし、二人を呼ぶか」

提督「艦長、艦内放送用のマイクを」

艦長「どうぞ」

提督「こちら陸軍提督である!大至急初雪と千代田は戦闘指揮所に集合せよ!繰り返す、大至急初雪と千代田は戦闘指揮所に集合せよ!」

提督「ありがとうございます」ガチャ

艦長「う、うん」

艦長(そこまで緊急の用事じゃないんだけどね。向こうは動いてないし)

5分後

千代田「ち、千代田出頭しました!」ハァハァ

初雪「は、初雪出頭しました……」ハァハァ

士官A「遅い!」

士官A「後部甲板からここまで走れば3分もかからん!弛んどるぞ!」

提督「千代田の教育係はあきつ丸だったな。あきつ丸、貴様は千代田と序に初雪の分合わせて40回の腹筋だ」

あきつ丸「ふぁっ!?」

千代田(申し訳無さ過ぎて、あきつ丸さんに足向けて寝れねぇ)

初雪(陸軍じゃなくて、海軍に入ってて良かった……後で、お菓子持ってこう)

提督「貴様等に特別任務を与える」

千代田「と、特別任務、ですか?」

提督「ああ。貴様等は斥候として、洋上に出現した不審な影を探ってきて貰う」

提督「敵ではないかもしれんが、敵かもしれん」

提督「我が艦隊の存亡は貴様等の双肩に掛かっとると言っても過言ではない」

提督「この正体を確りと見極め、報告せよ。復唱の要なし。直ちに出撃準備をし、準備出来しだい出撃せよ」

千代田「了解!」

初雪「了解」

海上

千代田(そう言えば、初雪ちゃんとは初めてだな)

千代田(と、言うかほぼこの艦隊のメンツと会話してないなぁ~)

千代田(主に周りが訓練で居ないっていうね)

千代田(しかも、朝は0600時に起床して其処から分刻みで行動してるから話す時間もないし)

千代田(何か、提督たちの生活を真似てるらしいけど、私の居た部隊とは全然違う)

千代田(本当に、軍隊って感じだな、此処の部隊)

千代田「ね、ねぇ、初雪さん」

初雪「……何?」

千代田「そっちの訓練って大変なの?」

初雪「……多分」

千代田「多分?」

初雪「私の艦隊勤務はこれが初めて、だから……」

初雪「それと、任務中に喋るとあきつ丸さん、腕立て」

千代田「え゛……」

CIC

提督「千代田と初雪が任務中に無駄話をしとるな」

士官A「後で説教だな」

士官B「あきつ丸、貴様は千代田に何を教えたのだ!」

士官C「スクワット100セットだ!」

艦長(流石に、任務中に無駄話はねぇ?)

艦長(艦娘は体型変わらないけど、陸軍だとこれが普通なのだろうか?)

海上

千代田「そろそろですね」

初雪「うん」

千代田「偵察機を飛ばします。周囲警戒を」カチャ

初雪「ん、任せて」ジャコッ

千代田(偵察機を周辺に飛ばしつつ、レーダーに反応があった地点に向かせて、報告を聞けば良いわね)

千代田「千代田艦載機、発艦始め!」バシュン!バシュン!

零偵妖精A(初の単独任務、頑張るぞい!っと……)ブーン

零偵妖精B(方角はこっちで、そろそろ反応のあった場所だな)

零偵妖精C(なんか浮いとる……)キョロキョロ

零偵妖精C「我、海上ニ漂流物発見セリっと……」トンツー

海上

千代田「あ、来た!我、海上ニ漂流物発見セリ」

千代田「えっと、可能ナラバ詳細ノ報告ヲセヨっと……」トンツー

上空

零偵妖精C「もっと近づいてくれ」

零偵妖精A「おう、任されて」ブーン

零偵妖精B「あれは艦娘だ。大きさからして駆逐艦か?」

零偵妖精C「えーっと、漂流物ハ艦娘也。艦種駆逐トオモワレルっと」トンツー

海上

千代田「新しい艦娘!?」

千代田「容態ハ如何程也ヤ?っと」トンツー

千代田「あと、提督さん達にも報告しないと」

千代田「此方千代田、電探ノ影ハ味方艦娘也。繰リ返ス、電探ノ影ハ味方艦娘也」

千代田「至急、回収ヲ求ム」

CIC

通信兵「偵察に出ている千代田から報告です!」

提督「読み上げろ」

通信兵「電探ノ影ハ味方艦娘也。至急、回収ヲ求ム、との事です!」

提督「艦長、回収をしましょう。序に道中の千代田と初雪も回収してください」

艦長「了解。両舷巡航速度、取舵」

操舵手「両舷巡航速度、とーりかーじ!」グルグル

海上

提督「婦女子が土左衛門よろしく浮かんどる光景は中々不気味だな」

士官A「だな。しかも、うつ伏せと言うな」

士官B「む、この艦娘はどっかで見たことが有るぞ」

士官C「何時かの居酒屋で見たな」

提督「うむ、此奴は知っている。戦艦不知火だ」

艦長「え?」

大和「え?」

比叡「え?」

士官A「戦艦不知火?そんな戦艦いたか?」

士官B「知らんぞ。俺の記憶にはない」

士官C「戦艦の根拠は?」

提督「此奴の視線は大和のそれを凌ぐぞ。大したものだ」ウムウム

士官A「成る程、貴様が言うのだからそうなのだろう」

龍驤「ちょい待ちーな!?ツッコミ待ちか?それはツッコミ待ちの振りなんか!?」

士官C「五月蝿いぞマクド」

士官B「何処に突っ込みどころが有るマクド」

龍驤「誰がマクドや!龍驤や!」

龍驤「よう見てみぃ!不知火の何処を見たら戦艦なんや!」ズビシッ

龍驤「どっからどう見ても駆逐艦やろが!」

陸軍士官(ひょっとしてそれはギャグで言っているのだろうか?)

士官C「あ、成る程!」フッフッフ

士官B「何がわかったのだ?」

士官C「ここは俺に任せろ」

士官A「あ、ああ、頼んだぞ」

士官C「それなら、お前も駆逐艦だろうが」バシン

龍驤「せやな~ウチの体型どっからどー見ても駆逐艦体型……ってちゃうわボケェ!」パッシーン

龍驤「誰がツルペタロリ体型じゃワレェ!!不知火は駆逐艦!ウチは軽空母や!」

龍驤「一航戦も務め、赤城や加賀と並ぶ龍驤様やぞ!?」アァン

提督「……龍驤、スマンが俺達の中に阪幼出身者は居らんのだ。貴様の大阪ギャグはいまいち分からんのだ」

大和「あ、あの提督?龍驤さんの言っていることは本当です」

大和「不知火さんは、陽炎型駆逐艦二番艦の不知火と言う駆逐艦ですよ」

提督「何だと!?こんなにも強力な眼力を持って戦艦ではないというのか!?」

士官A「うーむ、世の中、不公平だな」

士官C「全くだ。だが、鍛えれば戦艦並みに強くなるのではないか?」

士官B「成る程、それは名案だ。提督、貴様に任せたぞ」

提督「ああ、任せろ。不知火は鍛えれば大和型をも一撃で殺す程に強くなるだろう。俺に任せろ」


不知火(し、不知火に何か落ち度でも?)ヌーイ

正直、艦娘の海上ドロップはどういう原理で行うのかよくわかりませんが、個人的に

・敵(深海棲艦)を殺すと一定の確率で転生?して味方になる

・海の底から生まれてくる

・特別な儀式(建造)をする

の三択で出てくるんだと思ってます

順番的には転生>儀式>>>>>>海の底からだと思ってます
つまり、ヌイヌイと出会えたのは奇跡に近い出会いなんだよ!

因みに、一般人が艦娘を見つけた場合、報告の義務を怠ると特高と憲兵隊に連れて行かれます
連れて行かれた人は9割の確率でテロリスト判定されて、絞首刑です


報告すると報奨金が出ます
また、艦娘は己の使命を自覚していますので、必然的に自分から軍に向かいます

外国の船が捉えたら~とか考えるとかなりダークな話にもなりかねんので敢えて無視
ただし、ドイツ艦とか出てきてるので、ポツポツとは他国籍の艦娘も出てくるんじゃないんでしょうかね?

ミズーリが出てきた暁には改ニに成ると、ダイソンとか目じゃないぐらいに鬼畜な性能持ってそうですけどね
先制トマホークとかハープーンとか

海軍では一部の艦娘(っつーか、ドイツ艦)以外は基本的にゲットした提督にその艦娘の所有権があります
その提督がイラねって言ったら解体と言う形で一旦、武装解除され、各鎮守府の保有になります
んで、この保有が建造で出てくる艦娘になります

じゃあ、何で大和とか大鳳出てくるんだよって話ですが、それは特殊な儀式です
大和レシピ回して伊勢日向とか出てくるのは、鎮守府でアホのように彼女達が居たので
上層部と伊勢日向達からの空気読めオーラを妖精さん達が敏感に感じ取って彼女達の武装レシピを作ってしまうんです
因みに、近代化改修は、解体の容量で、出来た資材をそのまま改修予定の艦娘に使って強化してると思ってます

なので、改修材料、解体した艦娘は基本的に鎮守府内をウロウロしてます
ただし、遠回しに『君要らないから!』って言ってるようなものなので、基本的に好感度低いです
なので、運が悪いと、さっき解体した艦娘がまたやって来て「はじめまして」と嫌味を言われます

また、陸軍ではあきつ丸とまるゆしか居ないので、「取り敢えず、海軍の真似をしておこう」って感じです
なので、あきつ丸やまるゆが出たら、取り敢えず上司に報告で指示仰げ、です
因みに、現在の陸軍提督達は試験運用的な物で、各鎮守府に数名派遣されているだけで、参謀本部にはまるゆとあきつ丸が溢れかえっています

横須賀には女の子になった元艦娘がいっぱいだと?
こうしてはおれん、雪風のしれぇ多重奏を聞きにいかねば


雪風「「「「「「「「「しれぇ!!」」」」」」」」」

島風「「「「「「「「「おっそーーーい!!」」」」」」」」」

不知火(提督、クッソ睨んできとるやん……ごっつ顔怖いし……)

不知火(コチラもそれにビビって情けない姿を見せないようにしなくては……)

不知火「か、陽炎型駆逐艦二番艦の不知火です。ご、ご指導ご鞭撻、よろしくです」ギロッ

提督(うむ。此奴はいい目をしている。我等陸軍所属艦として軍人精神を叩き込んでやろう)ギロッ

提督「貴様には帝国軍人の精神を一から叩き込んでやる。安心しろ」

提督「貴様は良い軍人に成るだろう」

不知火(あ、何か、地雷踏んだ気がする。いや、機雷に触れた気がするといったほうがいいのか?)

不知火「宜しくお願いします」

大和(知らないってのは恐ろしい事ね)

比叡(不知火ちゃん、なぜか知らないけど提督達に凄く気に入られてるのよね~……)

那智(ああ……また我が艦隊に犠牲者が……)ハァ

加賀(彼女は大丈夫だろうか?)

龍驤(……うちがフォローしたらなアカンね)

艦長(あ、目付きがスンゴイ悪い子だ)

艦長(駆逐艦なのに、戦艦みたいな凄みをもってるんだよねぇ~)

艦長(陸軍艦隊に入っちゃうと、ヤクザ艦隊だよね)

艦長(広域指定暴力団陸軍会系暴力団提督会の鉄砲玉、不知火)

艦長(なんちゃって)フフ

あきつ丸(あ、艦長殿が下らん事を考えてるであります)

CIC

レーダー要員「レーダーに感あり!敵です!」

当直士官「警報!艦長と陸軍を呼べ!」

甲板上

提督「警報!」

下士官「ここに居ましたか!」

下士官「敵襲です!」

提督「警報を聞けば分かる」

士官A「加賀、龍驤、伊19、雷、那智は出撃準備!」

士官B「敵の規模と編成は?」

士官C「あきつ丸と千代田は先行させろ」

下士官「了解!」

CIC

提督「砲戦とミサイル発射用意!」バンッ!

士官A「他の艦娘も万が一に備えて出撃準備で待機!」

士官B「敵の規模と編成!」

士官C「あきつ丸と千代田はまだ出撃していないのか!」

艦長(CICに怒鳴りこんでくる人初めて)

艦長(しかも砲戦用意って怒鳴りながら)

艦長「敵は重巡を旗艦とした中規模の艦隊だよ」

提督「索敵距離は?」

艦長「此処からあと1km進んだら敵のレーダーに引っかかる」

士官A「敵火砲の射程距離は?」

艦長「え~っと、記録では上陸支援の際に有視界距離、3kmでの攻撃が確認されてるよ」

艦長「艦娘達とは1km程の距離で撃ち合ってるから超近距離での砲戦だね」

陸軍提督「「「!!!」」」ギロリッ

艦長(あ、まずいこと言った気がする!)

祥鳳(此方に回されたけど、提督達が凄まじい形相で艦長睨みつけてる!)

蒼龍(アカンやつやソレ!!)

まるゆ,s(((随分と遠くで撃ち合ってますね)))

CIC

提督「大事を取って敵部隊まで40kmまで近付く」

士官A「いや10までイケるだろ」

士官B「いや、さすがに流れ弾が怖い15kmだ」

士官C「流れ弾なぞそうそう当たるか。5kmで十分」

艦長「じゅ、重巡の攻撃はこの船を一撃大破せしめる威力だよ!」

艦長「この距離で十分だよ!」

提督「なら20kmで」

艦長(航空機の射程じゃねぇか……)

艦長「対空警戒厳!」

艦長「レーダーは索敵を密にしろ!」

艦長「提督くん、今一度言うが、この距離でも近づき過ぎなんだ」

艦長「本来ならば敵のレーダーの索敵範囲から更に30km離れた距離で見守るべきなんだよ」

提督「大丈夫です、艦長殿。敵のレーダー電波で死ぬ事はないでありますから」

提督「それに、艦娘が居ります。彼女等が敵を全て沈めるでありますよ」

下士官「ほ、報告!艦隊出撃準備完了いたしました!」

提督「30kmの位置にて出撃させる」

提督「見送りに行ってきます。それまで此処を頼みますよ、艦長殿」

艦長「……戦闘記録には私の発言残させてもらうからね」

提督「ええ、勿論です」

艦娘射出区画

不知火「提督!何故、出撃しないのですか!」

大和「そうですよ!敵のレーダー圏内に入ってます!!」

提督「敵艦隊へ30kmの距離で出撃、20kmに留まり戦闘の支援に移行する」

士官A「全員整列せよ!出撃の見送りだぞ!」

那智「敵艦隊まで20km接近だと!?何を考えているんだ!」

那智「遠征とは違って敵は重巡を主力とした本格的な攻撃艦隊なんだぞ!」

士官B「だから何なのだ!我々とて攻撃艦隊だ」

士官C「我々が沈む時は、貴様らが沈んだ後よ」

提督「我々を殺したくなければ、貴様らが勝てば良い。それだけだ」

大和(おい、いま、こいつ等スゲーこと言ったぞ)

加賀(……此処は譲れません)

龍驤(これアカン奴や……)

伊19(おう、遂に提督達が気違ったのね)

比叡(ヒエェー)ヒェー

電「おねえちゃん、頑張るのです!」

雷「だ、大丈夫よ司令官!私が居るもの!」

如月(震え声よ雷ちゃん!)

士官A「出撃に当たり訓示を行う。提督大尉」

提督「うむ」

士官B「総員気をつけぇ!」ビシッ

士官B「艦隊指揮官提督大尉に頭ぁ中っ!」

提督「」ビシッ

士官B「直れっ!」

提督「貴様等5人は我が艦隊の初陣を飾る誉を受けた5人だ」

提督「貴様ら5人の後ろには我が艦隊の予備やこの艦に乗る数百人の支援と応援がある」

提督「貴様ら5人の双肩には我ら数百名と、皇国日本に住まう天皇陛下、そして陛下が愛される臣民1億数千の命が掛かっている」

提督「畳の上で死すべき有らず、躯を馬蹄に掛けられて、身を野ざらしにしてこそ武士の誉」

提督「死ぬのであればこのように死ね、と言いたいが」

提督「残念ながら、貴様等を連中にただでくれてやる訳にはいかん」

提督「全力を尽くしてもダメならば帰って来い」

提督「貴様らが努力の末ダメだと決断した撤退であれば、我々は喜んで貴様らのために腹を切る」

提督「全員、訓練でやったことをやるだけで良い」

提督「一人の欠員を出す事なかれ!これは命令である!」

士官B「総員気をつけッ!」

士官B「出撃予定の者は現状にて待機!それ以外のものも出撃準備!以上解散!」

海上

あきつ丸「敵艦隊の動向は?」

千代田「は、はい。未だ進路の変更は無いです」

あきつ丸「……気がついていないでありましょうか?」

千代田「うぅ~んと……どうなんでしょうか?」

千代田「少数艦だから無視されているのでしょうか?」

あきつ丸「そうでありましょう」

あきつ丸「提督達なら、斥候だ!捕まえろ!無理なら絶対殺せ!と言うでしょうが」

千代田「……言いそう。あの提督達なら」

あきつ丸「取り敢えず、提示報告として送っておくであります」

猿投 CIC

通信要員「あきつ丸より報告!敵艦隊の進路に変更なしとのこと!」

提督「舐められているな」

士官A[全くだ。舐められている」

士官B「いまはあきつ丸と千代田しか出ていないからな」

士官C「そのまま舐めさせておけば良い」

提督「ああ、そうだ。水上艦4隻で陽動を仕掛け、潜水艦でミサイルを誘導する」

提督「連中もこの作戦には気が付かんだろう」

海上

那智「作戦は理解しているな!」

加賀「勿論です。我々水上艦4人は囮」

龍驤「ウチ等が連中の足を止めている間に」

雷「伊19が誘導レーザーを照射!」

伊19「そして、提督達がミサイルを発射!なのね!」

那智「……加賀と龍驤以外は初陣だ」

那智「提督は言った。練習通りにやれば良いと」

那智「提督の信頼に応えよう」

那智「提督は、我々のために腹を切るといった」

那智「提督に腹を切らさん為に、我々が頑張らねばいかん」

那智「行くぞ!」

日出艦隊「「「オォ!!」」」

海上

あきつ丸「む、艦隊が来たであります」

千代田「本当ですね!」

あきつ丸「敬礼!」ビシッ

千代田「!」ビシッ

那智「楽しみだな」ビシッ

加賀「流石に気分が高翌揚します」ビシッ

龍驤「行ってみよう!」ビシッ

雷「行っきますよー!」ビシッ

伊19「イクの魚雷が、うずうずしてるの!」ビシッ

CIC

レーダー要員「艦隊、敵の射程距離に入ります!」

艦長「緊張の一瞬だね」

提督「いえ、この程度では緊張する程じゃありません」

士官A「ああ、砲弾と弾丸が飛び交い出すほうが緊張する」

士官C「演習で模擬弾が飛んで来る方が恐ろしいな」

士官B「ああ、そうだな。幼年学校時代、大演習に参加したが、興奮と緊張で小便漏らした奴が居たな」

艦長(君達は緊張しないけど、艦娘達は緊張するんじゃないか?)

海上

那智「そろそろ作戦開始時刻だ!」ガチャリ

伊19「イク、潜るのね!」ブグブグ

加賀「龍驤、やるわよ」バユン

龍驤「おう。艦載機のみんなぁー、お仕事お仕事ー!」バサァ

雷(だ、大丈夫、なんだから!)ガチャリ

海中

伊19(海流に乗って静かに移動なのね……)スー

伊19(海流を読むのは海軍で叩きこまれたのね)

伊19(でも、まさか其処から海中に引きずり込んで敵を[ピーーー]ワザを叩き込まれるとは思わなかったのね……)

コーンコーンコーン

伊19(ゲ、ソナーなのね!?)

伊19(機関停止!妖精さんも動いちゃダメなのね!!)

海上

那智「伊19は無音航行に入ったな」

那智「敵の動向は?」

加賀「敵も我々に気が付いているようです」

加賀「先程、攻撃隊の直掩機が敵の水上機を撃墜しました」

龍驤「攻撃隊から通信!何時でも攻撃出来るよ!」

那智「提督に連絡だ」

CIC

レーダー要員「敵艦隊に日出艦隊の攻撃隊がそろそろ接触する頃です」

提督「うむ。初撃が肝心だ」

士官A「敵の陣形は崩れとらんが、これは奇襲になるか?」

士官B「いや、偵察機を飛ばしたような話が報告にある」

士官C「ならば、強襲か。被害甚大だな」

士官A「こればっかりはしょうが無い。必要な損害といえるだろう」

提督「うむ。だが、それでも抑えれる可能性はある。航空部隊の訓練も一から見直しだ」

提督「祥鳳だったか?」

祥鳳「お、お呼びでしょうか!」バッ!

提督「呼んどらん」

不知火「鳳翔さんの事ですか?」ヌーイ

提督「ああ、そうだ。彼奴に言っておかねばなるまいな」

士官A「そうだな。鳳翔が訓練艦隊の指揮をとっているそうだからな」

艦長(確か、陸軍提督達は鬼のように厳しい訓練をしていると聞くけど……)

艦長(聞かなかったことにしよ)

士官B(この二人は何故ここに居るんだ?)

海上

加賀「第一次攻撃隊より報告、敵艦6隻中1隻轟沈、1隻大破、2隻中破」

龍驤「こっちも同じ報告や。轟沈は駆逐艦、大破と中破は雷巡や」

加賀「……ええ、此方もそれで確認しました」

加賀「損害は軽微。第二次攻撃を出しますか?」

那智「いや、加賀、龍驤は此処にて待機」

那智「提督の作戦通り私と雷で敵艦隊を仕留める」ガチャッ

雷「ま、任せて!」ガチャ

龍驤「分かった。ウチラは航空機を上空待機させておくから、何時でも言ってや」

加賀「後は頼みました」

那智「雷、行くぞ」

雷「えぇ!」

CIC

通信要員「加賀、龍驤より報告!敵駆逐艦1隻轟沈!雷巡2隻中破!1隻大破!」

艦長「おぉ!凄いじゃないか!」

提督(逆に、あれだけの訓練を積んでそれなりの戦果を出してもらわねば、我々が困る)

提督(だが、よくやった)

士官A(あまり手放しに喜ぶのも軍人として、上官として遣るべきではないな)

士官B(これで、敵は5隻か。手負いが3隻だから、敵もそうそうに反撃に出れまい)

士官C(あとは伊19が配置につくだけだな)

艦長(あれぇ~?全員の表情が『たったそれだけ?』ってレベルで厳しいんだけど……)

不知火(提督達の顔がすさまじいレベルで怖いんですがこれは……)

祥鳳(初陣であれだけの戦果出してまったく喜ば無い提督を始めてみた)

海上

那智「雷!敵艦見えてきたぞ!砲戦用意!」ガチャッ

雷「ほ、砲戦よーい!」ガチャッ

リ級「!」ガチャッ

チ級「!!」ガチャッ

那智「撃ち方開始!」ドドン!

雷「うちーかたーはじめ!」ドドン!

少し離れた海上

あきつ丸「那智、雷の両名とも砲戦に突入」

千代田「こ、交戦距離は一千です!」

あきつ丸「伊19はあと1分で所定のポイントに到達するようです」

千代田「て、敵艦隊からの応射あり!」

よく見たら酉と佐賀つけ忘れてた
126から133までの全部私です

海上

那智「雷!魚雷用意!」ドドン!

雷「魚雷発射よーい!」

那智「魚雷放て!」

雷「魚雷発射!」パパシュン

チ級「!!」パパシュン

那智「ふん!未来位置も予測せぬ貴様等の魚雷なんぞに当たるものか!」ドドン

那智「雷、魚雷の命中率なんぞ高がしている、そうだろう?」

那智(最も、魚雷の場合、再装填に時間が掛かる)

那智(ましてや、再装填装置がない現状で、この魚雷を放ったのは伊19の存在を気取られぬ為だ)

那智(あとは私が持つ魚雷のみ。早く位置につけ、伊19!)

雷「て、敵の応射!来るわ!」

那智「弾をよく見ろ!」

那智「目暗で良し!撃ち返せ!」

雷「テーッ!」ドドン

雷(膝が震える!手が震えて照準が合わない!)

雷(とても怖い!!)

CIC

レーダー要員「日出艦隊、那智及び雷が砲戦に入りました」

通信要員「我が艦隊が若干押され気味だそうです!」

提督「前線部隊に通信繋げ」

通信要員「盗聴の恐れがあります!」

提督「構わん。大した内容ではない」

通信要員「……」チラッ

艦長「……」コク

通信要員「通信、繋ぎます」

海上

那智「提督から通信?」

雷「な、何かしら?」

那智「提督、何かあったのか?」

提督《貴様等、笑っているのか?》

那智「は?」

提督《敵の砲弾にビビって泣きっ面を掻いておらんか言っているのだ》

提督《其処から敵の顔は見えるか?》

那智「い、いや。見えない」

那智「だが、照準を覗けば見えるかもしれん」

提督《ならば、笑っていろ》

提督《戦闘ってのは舐められたら終わりだ》

提督《慢心はいかんが、小心もいかん》

提督《戦場に生き残るにはそこそこの自信と小心に近い慎重さ》

提督《そして、常に余裕が大事だ》

提督《笑えば余裕が出る。余裕が無くても笑え》

提督《そうすれば、余裕が少しです》

提督《これは命令だ》

提督《復唱の要無し。前面の敵を十分惹き付けろ。以上》ブツッ

那智「わ、笑っているか?」ニィィ

雷「そ、そんなんじゃダメよ!」ニィィ

那智「ふっ、笑顔の練習もせねばな!」

那智「行くぞ、雷!」

雷「えぇ!」

CIC

海上

艦長「何故、あんなことを?」

提督「オヤジ殿から言われたんですよ。大演習の時に」

提督「『敵に舐められたら終わりだ。士官は常に笑って余裕を持っていなければいかん』と」

艦長「オヤジ?」

提督「幼年校時代の術科教官殿を我々はオヤジと呼ぶんですよ」

提督「海軍は敵の顔は分かりませんが、陸軍は敵の顔を見て戦いますからね」ニィィ

艦長「そ、そうか」

艦長(君の笑顔は怖いよ)

不知火(笑顔とは一体何だったのか?)

士官A(相変わらず笑顔下手だな)

士官B(もっと笑顔の練習をするべきだな)

士官C(でも、何故か其処が良いとモテるんだよな、腹立たしい)

海中

伊19(上では戦闘が始まったのね)

伊19(砲撃戦が開始されると対潜電探は使えないのね)

伊19(微速前進。上の水上部隊が引き付けてくれてるから大丈夫なのね!)

伊19(上を見ると、敵の足元が見えるのね)

伊19(自分達の真下を通過するとは敵も思わないのね!)

海上

那智(今頃伊19は敵艦隊の真下か)

那智「雷!良いぞ!命中弾、至近弾が増えている!」

雷「あ、当たり前よ!私は提督に任されてここに居るんだもの!」

雷(私がお手本を見せなくちゃ!なんたって、私が電のお姉さんなんだから!)

CIC

レーダー要員「伊19、現在敵艦隊の真下を通過中」

提督「敵の下を通るとはまた豪気な奴め」

士官A「ああ、発見されると一発でアウトだろうが……」

士官C「戦闘中、砲声と爆音でソナーは使えないからな」

士官B「それに、敵は我々の陣形に動揺しているはずだ」

提督「その隙を突いて移動」

提督「レーザー照射だ」

士官C「ドイツ軍の浸透戦術を参考にした」

士官B「敵の盲点を突き、敵の後ろに回る」

士官A「最終評価がこの作戦だ」

艦長(多分、これで正式に成功すると陸軍は一気にこの作戦をやるんだろうね」

艦長(ますます陸軍と海軍の溝が深くなるよ)

艦長(上から色々言われないと良いけど……)

艦長(色々と考えたら、胃が痛くなってきた……)

海上

伊19「此処で、レーザー発射!なの!」シカー

CIC

通信要員「伊19よりレーザー照射開始!」

提督「対艦ミサイル発射用意!」

士官A「海上戦闘部隊に牽制しつつ敵艦隊を絶対に動かさぬよう通達!!」

提督「ミサイル一番から四番発射!」

砲雷長「うちーかーた始めッ!」カチッ

少し離れた海上

那智(ミサイル発射か!)

雷(此処からが私達の本領発揮ね!)

海上

あきつ丸「ミサイルの発射確認」

あきつ丸「着弾まで二〇秒」

千代田「あ、ミサイルだ」

海上

加賀「ミサイルの接近を確認」

龍驤「イクの奴、レーザー照射したんやな!」

CIC

レーダー要員「ミサイル着弾まで3、2」

レーダー要員「弾ちゃーく、今!」

海上

那智「耐ショック体勢!」グッ

雷「!」グッ

CIC

提督「勝ったな……」

士官ABC「「「ああ」」」

祥鳳(ゲンドウ?)

艦長(あーあ、勝っちゃたよ……)

提督「戦果確認急げ!」

士官A「次弾発射準備!」

海上

那智「……やった、のか?」

雷「煙が多くて見えないわ!」

加賀「これは、やりました」

龍驤「伊19と那智、雷で残敵確認やね」

海上

那智「敵残存艦無し」

雷「敵艦撃破!」

CIC

通信要員「レーダーにも敵艦影無し!」

通信要員「敵艦隊の撃破を確認しました」

提督「では、艦隊及び斥候隊の回収をする」

士官A「合流ポイントをこの地点に」

士官B「周囲の見張りを怠るなよ」

士官C「それで、進むか、戻るか、どうする?」

安価下

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月01日 (日) 05:09:04   ID: sb2PkAx5

つまらん

2 :  SS好きの774さん   2015年03月01日 (日) 05:41:29   ID: SCgiRc8o

オレは楽しい がんばれ

3 :  SS好きの774さん   2015年04月06日 (月) 08:48:24   ID: qYIWo2kn

結構前からやってるよなこのスレ
案外面白い

4 :  SS好きの774さん   2015年04月16日 (木) 06:41:48   ID: EXd8RDDf

イベント息抜きとして書いてるSSだからもう少ししたら再開かな?
今でも十分面白いけど先はもっともっと楽しみだから期待してる

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