穂乃果「こたつの虫」 (31)

穂乃果「こたつ、みかん、そして温かいお茶……」モグモグ

凛「風流だにゃー」コクコク

穂乃果「ねー」

凛「……お茶苦いにゃー」

穂乃果「そりゃあ、お茶だけ飲めばねー」

凛「それもそっかー」

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穂乃果「こたつ、あったかいねー」

凛「あったかいねー」

穂乃果「出られないねー」

凛「そうだねー」

穂乃果「……眠くなってくるねー」

凛「そうだねー……」

穂乃果「……おトイレ行きたくなってきたなぁ」モゾモゾ

凛「行ってきなよー」

穂乃果「えー、でも寒いし……」

凛「そっかー……」

穂乃果「うん……」

凛「……あっ、そうだ」ゴソゴソ

穂乃果「……?」

凛「じゃあ、これにしなよ」スッ

穂乃果「ペットボトルと……ファンネル?」

凛「じょうごって言ってほしいにゃ」

穂乃果「でも、どうやってするの?」

凛「えっとね、まず、じょうごをボトルにさして……」

穂乃果「はふぅ……すっきり」

凛「よかったねー」

穂乃果「でも、なんでこんなものを?」

凛「凛が使おうと思って」

穂乃果「」

穂乃果「でも凛ちゃん」

凛「なぁに、穂乃果ちゃん?」

穂乃果「手、洗いたいな」

凛「じゃあ最初からおトイレ行ってきなよー」

穂乃果「でも寒いんだもん……」

穂乃果「仕方ないから手洗ってくるよ……」ゴソゴソ

凛「いってらっしゃーい」

ガララ パタンッ

凛「…………」パクッ モグモグ

凛「みかんおいしいにゃー」

穂乃果「ただいまー」

凛「おかえりー」

穂乃果「うー、寒い寒い……」ゴソゴソ

穂乃果「いやー、こたつから出れば寒いし、手を洗えば水は冷たいし……」

凛「こういう時、冬って嫌だよねー」

穂乃果「でもやっぱり、夏よりはマシだよねー」

凛「凛は冬のほうが嫌いだにゃ」

穂乃果「そっかー」

凛「みかんが無くなったにゃ」

穂乃果「お茶ももう無いや」

凛「…………」

穂乃果「…………」

凛「凛は出たくないよ」

穂乃果「穂乃果だってやだよ」

凛「みかん欲しいなー」

穂乃果「お茶も欲しいなー」

凛「…………」モゾモゾ

穂乃果「……? どうかした?」

凛「ちょっと後ろ向いててー」スッ

穂乃果「あっ、うん。わかったー」

凛「ふぅ……すっきりにゃ」

穂乃果「ペットボトルって便利だねー」

凛「そうだねー」フキフキ

穂乃果「……何それは」

凛「ウェットティッシュだけど」フキフキ

穂乃果「なんでさっきそれくれなかったの!?」

凛「忘れてたっ☆」テヘペロ

穂乃果「えぇー……」

穂乃果「みかんもねぇ、お茶もねぇ」

凛「おらこんなのは嫌だ」

穂乃果「あっ、そうだ。じゃんけんして、負けた方がみかんとお茶持ってくる、っていうのはどう?」

凛「おー、それは名案にゃ」

穂乃果「それじゃあいくよー。最初はグー、じゃんけん──」

穂乃果・凛「「ポンッ!」」

穂乃果「…………」

凛「さぁ、持ってくるにゃ穂乃果ちゃん」

穂乃果「ち、ちくしょう……!」

というか衛生的にまずいでしょ(マジレス)

穂乃果「持ってきたよー」

凛「わーい!」

穂乃果「はぁ……なんで穂乃果ばっかりこたつから出るはめに……」

凛「日ごろの行いが悪いんじゃないかにゃ」

穂乃果「いたずらばっかりしてる凛ちゃんに言われたくないな」

凛「えへへ」

穂乃果「えへへじゃない」

>>13
そこはこう・・・フィクションですフィクション

凛「やっぱりみかんおいしいにゃ」モグモグ

穂乃果「そうだね」モグモグ

凛「」コクコク

穂乃果「」コクコク

凛「お茶はやっぱり苦いにゃ……」

穂乃果「お茶だからね」

凛「一生こたつの中に入ってたいにゃ」

穂乃果「そうだねー……あっ、そうだ」

凛「にゃ?」

穂乃果「よいしょ……」ゴソゴソ

穂乃果「じゃーん、コタツムリー」ジャジャーン

凛「おー、凛もやるにゃ」ゴソゴソ

穂乃果「おいでおいでー」

凛「はぁー、あったかいにゃー」

穂乃果「ねー」

凛「でもちょっと狭いにゃ」

穂乃果「二人も入ればねー」

穂乃果「嗚呼、もう何もしたくない」

凛「同意にゃ」

穂乃果「このまま一生この中で過ごし、この中で死んでいくのだ」

凛「最高にゃ」

穂乃果「……でもそれじゃあ、春や夏は暑いよね」

凛「確かにそうだにゃ」

穂乃果「そろそろ凛ちゃんお家帰らないとだよね」

凛「唐突に現実を突きつけないでほしいにゃ」

穂乃果「でも現実でしょ?」

凛「そうだけど……」

穂乃果「凛ちゃんのお母さんとお父さん、心配するよ?」

凛「……仕方ない」

穂乃果「おっ?」

凛「穂乃果ちゃんのお家に泊まるにゃ」

穂乃果「いやいやいやいや」

穂乃果「このまま泊まったら、明日学校間に合わないよー?」

凛「うー……」

穂乃果「だから早くお家帰りなよー」グイグイ

凛「いーやーにゃー……」グググ

穂乃果「わがまま言わないのー」グイグイ

凛「いぃーやぁー……」グググ…

穂乃果「ほーらぁー」グイグイッ

凛「寒い」

穂乃果「穂乃果だって凛ちゃんを見送るために寒い思いして今玄関に立ってるんだけど」

凛「わざわざご説明ありがとうにゃ」

凛「それじゃあまたねー、穂乃果ちゃん!」タッタッタッ

穂乃果「うん、またねー!」フリフリ

穂乃果「…………」フリフリ

穂乃果「……よし」


ガララッ タッタッタッ ガララ バタンッ ササッ


穂乃果「はぁぁ~……あったかい……♪」ヌクヌク






おわり

以上、毒にも薬にもならないSSでした

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