アカリ「見て見て!タイマー機能見つけたよ!!」ユキ(かわいい)(27)

アカリ「一緒に写真撮ろうよ!えーっとね…」カリカリ

アカリ「よし!タイマーセット完了!急いでユキのいるベンチへ…」ダダッ

ユキ(転べ…転べ…!!)



びたーん

アカリ「うわぁっ!?」

カシャッ

ユキ「慌てなくても大丈夫だよ」

アカリ「本当!?もっかい撮ろっ!ね!?」

2回目

アカリ「よし…セット完了!」

ユキ(…凛太郎!)コクッ

凛太郎(任してくれ!)コクッ



アカリ「ユキいいい!!私を受け止めてええ!!」ダダッ

凛太郎(ユキ!これがずっと野球をやっていた俺の肩だ!)ポイッ

バナナの皮「よ!」

アカリ「え!!?」ツルーン

アカリ「わわ!?なんでこんなとこにいいいぃぃぃ…」ツルツルツル…



ユキ「かわいいは正義」カシャカシャ

凛太郎「後で俺にもくれよな」

アカリ「凛太郎!いるなら私とユキの写真撮ってよ!」

凛太郎「うん、いいよ」ニコッ

アカリ「えへへ…ユキぃ!!お姫様だっこ!」ピョーン

ユキ「うっ!」ガシッ

アカリ「早く!早く撮って!!」

凛太郎「ちょっと待って…二眼カメラのシャッターってどう切るんだよ!」アタフタ

アカリ「二眼レフだよ!チャージして後は撮るだけだってば!」

ユキ「も、もう無理…」プルプル

アカリ「え!?待ってユキ!あと5秒!5秒でいいから耐えて!」

凛太郎(実はちゃんと知っているに決まってるだろ!)

ユキ(勿論凛太郎は私のカメラで事前に勉強済み…)

凛太郎(俺は!)

ユキ(私は!)

((とにかく可愛いアカリを写真に収めたいだけ!!))







_人人人人人人人人人_
>利 害 の 一 致 <
 ̄YYYYYYYYY ̄

ユキ「ごめんアカリもう無理ー(棒読み)」パッ

凛太郎「おっと手が滑っちまったー(棒読み)」カシャッ

アカリ「ひゃっ!?お、お尻が痛いよぉ…」ウルウル

ユキ「ごめんね」

凛太郎「メンゴメンゴ」



ユキ「どうだった?」ヒソヒソ

凛太郎「見ろよ目ぇつむってバンザイしながらも可愛いアカリをよ」ヒソヒソ

ユキ「1000円ね」

凛太郎「金撮るのかよ!!」

4回目

アカリ「床に置かずにはじめからこうすれば良かったんだ!」フフーン

凛太郎「お、三脚まで買ったんだ」

アカリ「後はもう一度タイマーをセットして…」

ユキ(あ、これは危ない)

ユキ「凛太郎!」

アカリ「ゆっ…」ガシャッ

二眼レフ「俺にも翼が生えるとはな…」フワリ

アカリ「ああああ!!私の二眼があああ!!」ブワッ

ユキ(シャッターチャンス)カシャッ

凛太郎「よっと」キャッチ!

アカリ「ナイス凛太郎!って、うわあああああぁぁぁ…」コロコロコローッ

ユキ「見てこれ!泣いてるアカリもかわいい!!」

凛太郎「どこまで転がるの深山さーん!!!」

苗字何だっけって思って読み返したら
正しくはあかりだね、すまんこ

5回目

キーンコーンカーンコーン…

あかり「あ、お昼休み終わった…まだお弁当食べてないよ…」ショボーン

凛太郎「深山さん…いや、あかり!大丈夫だよ!」ギュッ

あかり「え、何が!?」

ユキ「凛太郎…」

凛太郎「5限目は自習…教科書立てて食べれば問題ないさ」キラッ☆

あかり「つまり早弁ね!さっすが凛太郎ぅ♪」

ユキ(どっちもバカ)

5限目

あかり「はむっ…もしゃもしゃ…」パクパク

ユキ(シャッターチャンス)チラッ

凛太郎(……)コクッ



凛太郎「誰だよさっきから弁当食ってるやつはよー!」ガタッ

あかり「!?」

モブ「お、お前が食ってたんじゃねえのかよ!」

凛太郎「俺はちゃんと勉強してるって!」

「誰かー窓開けろ窓!」
「もうすぐ受験だっていうのに…呑気なものね」


あかり「うぅ…」パクッ

凛太郎(まだ食べるのかよ!)

ユキ(うろたえながらも空腹には敵わないあかりたんぺろぺろ)

放課後

凛太郎「ごめんなさい」

あかり「ふん…もう許さないから!」

あかり「そーやって二人で私をからかってるんでしょ?」

ユキ「だってあかりがかわいいから」

あかり「え!!?か、かわいくなんかないよ…///」

凛太郎「ぷっ!あはははは!」

ユキ「あかりって本当に天然」ニヤニヤ

カシャッ

ユキ「あ」

凛太郎「いつの間に絞ってたんだよ」

あかり「えへへ…二人の写真いただき!」

6回目

帰り道

あかり「ユキ!ほら見て!」

ユキ「…何?」

あかり「雪が降ってきたね!」

ユキ「…そうね」

あかり「ユキだけに雪って…寒いわ!」アハハ

ユキ(…雪は全てを真っ白にする)

ユキ(あかりに出会うまでは私の心は誰にも見せられなかった)

ユキ(そう…本音や感情は全て雪で覆い隠していたの)

ユキ(人と関わるのも極力避けた…けど、今は…)

カシャッ

ユキ「あ…」

あかり「へへ…ユキの写真ゲット!」

あかり「わーすごい!あーすごい!ユキの写真!!」ニマニマ

ユキ「…このやろ!」コチョコチョ

あかり「や、やめっ…カメラ落っことしちゃうよっ…あはははは」





あかりと出会えて、本当に良かった

7枚目

あかり「ね…ユキ?」ギュッ

ユキ「何?」

あかり「今日さ…ユキん家行っていい?」

ユキ「ダメ」

あかり「そんなぁ…」

ユキ「ふふ…ウソ」

あかり「やったぁ!!もうずっと溜まってたんだよねー!」

ユキ「性欲の塊ね」

あかり「あっ違ーう!ユキが好きだからに決まってるじゃん!」

ユキ「ふーん?」サワッ

あかり「あっ…」ビクン

あかり「だ、ダメだよ…こんな所で…」

ユキ「女の子同士でじゃれ合ってるだけじゃん」クチュッ

あかり「ふわぁっ…そ、そこは…」

ユキ「もうこんなに濡らして…また授業中にオナニーしてたの?」

あかり「…だってぇ」

ユキ「乳首もたってるの?」サワサワ

あかり「た、たってないって!!」

ユキ「ふぅん」サワサワ

あかり「ダメっ!人に見られちゃう!!」

ユキ「騒いだらもっと目立つよ」チュッ

あかり「んむっ…」レロレロ

ユキ「……子犬みたい」

あかり「わんっ!」

ユキ「ほらほら家に帰るよ」

あかり「うん!手!」サッ

ユキ「はい」サッ

あかり「よし!」ギュッ



あかり「あ、星がキレイ…」

ユキ「今日は空が綺麗ね」

あかり「うん」

カシャッ

カシャッ

8回目

あかり「んっ…ユキぃ…」

ユキ「いっぱい腰くねらせちゃって…淫乱ね」

あかり「そ、それはユキが上手だからだよ///」

ユキ「じゃあ今日はあかりが責めね」

あかり「きたー!いっぱいイカセてやるんだから!」




ユキ「……まだ一回もイッてないけど」

あかり「うぅ…もう指が疲れてきた…」

ユキ「もう…」グイッ

あかり「あっ…」

チュッ

あかり「…気持ちいい」

ユキ「凛太郎とどっちがいい?」

あかり「ユキ!」

ユキ「あはは」

あかり「ユキぃ!!」ドーンッ

ユキ「な、何急に?」

あかり「えろゆき!」カシャッ

ユキ「…あかりにこんな姿撮られるなんて」

9回目

あかり「ふわぁ…今日は泊まっていっていい?」

ユキ「また?」

あかり「ダメ?」

ユキ「はぁ…いいよ、ご飯食べに行こっか」

あかり「一緒に作ろう!」

ユキ「はいはい」



あかり「もう見慣れたけど最初にユキのスウェット姿を見た時は天地がひっくり返ったかと思ったよ」

ユキ「実際にひっくり返ったもんね」

あかり「えへへ…寒いよユキ!!」ブルブル

ユキ「はい」サッ

あかり「よろしい」ギュッ

ユキ「調子のんな」

コンビニ

凛太郎「あれ?二人とも寝間着じゃん」

あかり「凛太郎!今日はユキん家にお泊りだよ」

凛太郎「俺も俺もー」

ユキ「どう料理されたいのかな」ニコッ

凛太郎「こ、こえー…」ブルブル



店員「しゃっせー」

あかり「知ってる?雪見だいふくって冬しか発売されないんだよ?」

凛太郎「マジかよ!18年間生きてて初めて知った!」

あかり「またひとつ賢くなったでしょ」フンスッ

ユキ「あはは…バカばっかり!」

ユキ「ご飯作るんじゃなかったの?」

あかり「は!!我を忘れてアイスとココアしか買ってない!」

凛太郎「つか吹雪いてきたな…あー寒い!」ガタガタ

ビュオオオオォォォ


あかり「…キレイ」

ユキ「不思議ね、帰りの時はあんなに晴れてたのに」

あかり「きっとユキが雪見だいふく買ったからだよ」

ユキ「…バレたか」

あかり「コンビニの照明に照らされていい感じだよ」


カシャッ

10回目

凛太郎「またなー」



ユキ「……」

あかり「まだ引きずってる?」

ユキ「別に」

あかり「ウソ!ユキの顔見たら分かる!」

ユキ「あんたの勝手な妄想よ」

あかり「むぅー」ムスーッ

あかり「ひゃー寒い!早くコタツ入って食べよう!」

ユキ「いいけどご飯は?」

あかり「…ユキん家ってカップ麺ある?」

ユキ「チキンラーメンに卵を入れよっか」

あかり「うん!」

あかり「ただいまー!」

ユキ「おかえり」

あかり「…ユキ?」ギュッ

ユキ「な、何?」

あかり「ずっと私たち、友達だからね」

ユキ「…うん」


コポコポコポ…

あかり「まだかなまだかなー」

ユキ「たった三分よ」

あかり「それが長いんだなー」グゥー

ユキ「お腹空いてたら特にね」グゥー

あかり「あ、みかんだ」ポンッ

ユキ「重石代わりに使うんじゃない」

あかり「あったかいみかんも美味しいと思うけどなぁ」

ユキ「そうこう言ってる間に出来たんじゃない?」

あかり「まだ早い!…と思う!」

ユキ「私は遅いと思う」

あかり「うぅー…なんかカップ麺の上にみかんって不思議な光景だね」

ユキ「まるで私たちみたい」

あかり「意味が分からないよ」



カシャッ

11回目

ユキ(あぁ…こんな毎日がいつまでも続けばいいのに…)

ユキ(あれ?今って本当に今なのかな?)

ユキ(私、あかりのために凛太郎の裸写真を置いといて…)

ユキ(あかりと凛太郎が別れて…)

ユキ(……そしてあかりに初めて胸の内をさらけ出して…)



そして…




カシャッ

あかり「……ユキ」ユサユサ

ユキ「……ごめん…ごめん……」グスッ




カシャッ



ユキ「へ?」


あかり「おはよう」ニコッ


あかり「フィルム…12枚目、最後のだよ」







終わり

短編
かのかめ面白いよ

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