海未「山頂アタック、しませんか?」 (33)

凛「えっ」

海未「昨日インターネットで大変興味深い山を見つけたんです。この週末に是非登りましょう」

凛「週末ぅ?その日は凛、ラーメン食べ歩きするからダメにゃあ」

海未「そうですか…なら、花陽を誘いましょう」

凛「かよちんはダメ!!」

海未「どうしてです?花陽には少しでも体力を付けてもらいたいのですが…」

凛「かよちんが可愛そうだよ!」

海未「では凛が」

凛「だから予定があるって言ってるじゃん!!」

海未「ラーメンの食べ歩きはいつでもできるではないですか。山頂アタックは今しか出来ないのです!一体いつ登るのか?今でしょ!!」

凛「(ウザイ…)」

海未「さあ行きましょう!山が呼んでいます!!」

凛「い、いやだ!もうあんな辛い思いはしたくないにゃ!!」

海未「ご心配なく。今回は山登りが目的なので、ちゃんと準備はしますから」

凛「そういう問題じゃないにゃあ!!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1417447233

凛「うわーーん!!!!」

穂乃果「あらら、凛ちゃんご愁傷様」

凛「穂乃果ちゃん、凛の亡骸はちゃんと取っておいてね?」

ことり「そんな大袈裟な…」

穂乃果「ねぇ海未ちゃん、今回はどんな山を登るの?」

海未「天保山です。日本一低い山と書いてあったのですが、一体どのくらい低いのかこの目で見てみたくて」

穂乃果「て、天保山…?」

海未「どうかしたのですか?」

穂乃果「いや…気を付けてね」

海未「はい!」

凛「にゃあ…」

〜何だかんだで当日〜

海未「大阪にやってきました!」

凛「いえーい…」

海未「ほら、登る前からそんな調子では楽しめませんよ?もっとテンションを上げていきましょう!」

凛「い、いえーい!」ヤケクソ

海未「では、天保山のあるところへ向かいましょう!」

凛「(はぁ…もうやだ。帰りたい)」

凛「(あ、でも折角大阪まで来たんだからたこ焼きくらいは食べて帰ろかな)」

アノ,テンポウザンヘハドウイケバ

テンポウザンヤッタラコッカラバスノリ

テカ,アンタラソンナカッコデテンポウザンイクンカ?

ハイ!バンゼンノジョウタイデス!

オモロイオンナノコヤナァ

マ,キィツケヤ

ハイ!

凛「ホントにみんな関西弁なんだね」

天保山はいまは日本一じゃなくなったよ

>>4 ホントだ。まぁ、海未ちゃんの見たサイトが古い記事やったってことで


〜穂乃果の部屋〜

ことり「海未ちゃん達もう着いたかな?」

穂乃果「何事も無かったらいいんだけどねぇ。海未ちゃん、がっかりするだろうなぁ」

ことり「がっかりする?」

穂乃果「穂乃果、昔大阪の海遊館に行ったことがあるの。それで、ついでに天保山にも寄ったんだ。そしたら...」

ことり「そしたら?」

穂乃果「普通の場所」

ことり「へ?」

穂乃果「山なのに山じゃなかったんだよ。がっかりしたなぁ」

ことり「そ、そうなんだ...流石日本一低い山だね」

穂乃果「あ、それなんだけど今年の四月に記録更新されちゃったんだ」

ことり「あらら」

穂乃果「まぁでも、大阪の人はそんなこと気にせず日本一低い山って言い張りそうだけどね」

ことり「>>1とか?」

穂乃果「そうそう」

穂乃果「あ、おまんじゅう持ってこようか?」

ことり「うん、おねがーい」

〜天保山〜

海未「...」

凛「...天保山だね」

海未「そうですね」

凛「もう頂上に着いたね」

海未「そうですね」

凛「道中めちゃくちゃ笑われたんだけどそりゃそうだよね」

海未「はい」

凛「海未ちゃん、実は凛、天保山がこんなんだってことしってたんだよ」

海未「」バッ

海未「では何故行ってくれなかっなのですかぁ!!」

凛「だ...だって海未ちゃん凄く嬉しそうだったし...ガッカリさせちゃダメだと思ったから」

海未「こんなことなら画像を見ておけばよかった...!」

凛「はい、じゃあ登山終了!ここからは大阪観光にゃー!」

海未「...折角来たのですからそうするしかありませんね」

凛「取り敢えず、ご飯食べるにゃ〜」

穂乃果「…」シャンシャン

ことり「〜♪」シャンシャン

穂乃果「あっ!ああっ!」シャンシャン

ことり「〜♪」シャンシャン

穂乃果「あ〜あ〜!」シャンシャン

ことり「…」シャン

スゴクイイカンジ

穂乃果「うーん…あとちょっとなのに。指が届かない」

ことり「穂乃果ちゃん」

穂乃果「な〜に〜?」

ことり「静かにやって」

穂乃果「あ、はい…」

〜天保山マーケットプレース〜

凛「ここは?」

海未「パンフレットには『なにわ食いしんぼ横丁』とありますね。フードコートとは違うのでしょうか?」

凛「行ってみようよ!なんだか楽しそう!」

海未「はい!」

凛「ほぇ〜、たくさんあるにゃあ。海未ちゃんは何食べるの?」テクテク

海未「折角大阪に来たのですから、本場のお好み焼きかたこ焼きをいただこうかと」テクテク

凛「凛もどっちかだよ〜」テクテク

海未「おそば...鉄板焼き」テクテク

凛「チヂミにわらび餅...どこも美味しそうにゃあ」テクテク

海未「あ、お好み焼き」

凛「海未ちゃんどうするの?」

海未「取り敢えず、たこ焼きのお店を見てから考えます」

凛「じゃあさじゃあさ、凛がお好み焼き買うから海未ちゃんはたこ焼き買ってよ!それで、半分こしよ?」

海未「いいのですか?それに、凛は魚は苦手なのでは...」

凛「シーフードなら問題ないにゃ」

海未「そうですか。では、たこ焼きを買ってきますね」

凛「はーい」

穂乃果「もうお昼だねぇ」

ことり「そうだねぇ」

穂乃果「海未ちゃん達もお昼食べてるかな?」

ことり「連絡来ないねぇ」

ピロリンッ♪

穂乃果「そんなこと言ってたら来たよ」

ことり「『天保山しょぼすぎワロタ』」

穂乃果「やっぱりね」

ことり「『お昼にゃー!凛はお好み焼きで海未ちゃんはたこ焼き食べてるにゃ〜>ω</』だって」

穂乃果「うわぁ〜美味しそう」

ことり「私もお腹減ってきちゃった〜」

穂乃果「そうだねぇ。でも何食べる?」

ことり「うーん…マックは前に食べたし、インスタントは味気ないし」

穂乃果「あ、久し振りに店屋物でも取ろうよ」

ことり「それいいね!」

穂乃果「おそばでいい?」

ことり「うん♪」

凛「熱々で美味しいにゃあ!」

海未「ハフハフ…はい!外はカリッと、中はトロッとしていて最高です!流石は本場の味ですね!」

凛「でもたこ焼きってソース付いてるよね?これは付いてないけど何でだろう?」

海未「確かにそうですね…ちょっとお店の人に言ってきます」



☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..


海未「…」

凛「どうだった?」

海未「このたこ焼きは生地に味が付いているからソースは必要ないそうです」

凛「へぇ〜。素材の味を活かしたたこ焼きなんだねぇ」パクッ

凛「ん〜!」

海未「あ、あの…凛」

凛「どうかしたの〜?」モグモグ

海未「ひ、ひとくち…」

凛「あ!そうだったにゃ!」

凛「はい海未ちゃん。あ〜ん」

海未「え…いや…その」

凛「ほらほら、あ〜ん」

海未「…」キョロキョロ

パクッ

海未「美味しいです!」

凛「えへへ、よかったよかった♪」

海未「それじゃあ、凛も」

凛「あ、凛はいいよ。海未ちゃんがお店の人のところ行ってる間に貰ったから」

海未「なっ!通りで1つ減っていると思いました!!」

凛「美味しいかったよ♪海未ちゃんのたこ焼きも」ニコッ

海未「もう…」

海未「ほんとうに…凛は」クスッ

穂乃果「美味しいねー」ツルツル

ことり「うん♪」ツルツル

穂乃果「お土産何くれるかな〜」ツルツル

ことり「可愛い置き物だったらいいなぁ」サクサク

穂乃果「穂乃果は美味しいものがいいな。たこ焼きセットとか、お好み焼きセットとか」

ことり「食べ物ばっかりだと、太っちゃうよ?」

穂乃果「だ、大丈夫だよ!…多分」

ことり「また走らなくちゃね♪」

穂乃果「ことりちゃんまで海未ちゃんみたいなことを!」

ことり「ふふ」

凛「いや〜、美味しかったにゃあ」

海未「そうですね。やはり本場の味を楽しむのは成功でした。さぁ、次はどうしましょうか」

凛「ねーねー、凛あれ乗りたい」

海未「観覧車ですか?」

凛「折角なんだし乗ろうよ〜!」

海未「ですが、もうバスの時間が…」

凛「えっ!?泊まりじゃないの!?」

海未「元々日帰りの予定でしたから」

凛「それじゃあお土産買う時間がないじゃーん!!」

海未「いえ、観覧車の時間をお土産に移せば何とかなります」

凛「乗りたい乗りたい乗りたいにゃ〜!!」

海未「ちょっ…大きな声を出さないでください!!」

凛「うぅ…」グスッ

海未「…」

海未「わかりました!その代わり、移動は全てダッシュですからね!」

凛「!!」

凛「うん!」

穂乃果「暇だねぇ」

ことり「そうだねぇ」

ピロリンッ♪

ことり「あ、海未ちゃんからだ」ピッ

ことり「『今から観覧車乗るなう』だって」

穂乃果「ぷっ、なうの使い方変だよ〜」

ことり「あはは、海未ちゃんらしいね」

穂乃果「いいなぁ、観覧車。穂乃果も乗りたい」

ことり「ゆ、揺らさないでね…」

穂乃果「えっ?なんで?」

ことり「何でもだよぅ…」

凛「海未ちゃん!上がってるよ!凄い凄い!!」

海未「凛!あまりはしゃがないでください!止まってしまいますよ!」

凛「だいじょ〜b」ガタンッ!

凛「…」

海未「言わんこっちゃない」

凛「大人しく座ってるにゃ…」

海未「はい」ニコ

凛「な、なんで止まっちゃったのかな…もしかしてホントに凛がはしゃいだから」ガクガク

海未「…」

海未「そうかもしれませんねぇ」ニヤ

凛「えっ」

海未「あーあ、凛のせいでバスの時間に間に合わないです」

凛「…」ポロポロ

凛「ごべ…ごべんなざい!」

海未「!?」

凛「凛が…凛がはしゃいだせいで帰れなくなっちゃって」グスグス

凛「うぅ…うぇぇ」

海未「(ま、まさか本当に信じるなんて…!車椅子の人がお降りになるのでゆっくり動かしているだけなのに…!下を見るとすぐに気づく筈なのに!あぁ、どうしましょう!落ち着くのです園田海未…まずは深呼吸をして)」ス-ハ-

凛「ヒック…ぐす」

海未「り、凛…今止まったのは車椅子の人がお降りになっただけで凛がはしゃいだからではないのですよ?」

凛「…ほんと?」

海未「(可愛いなぁちくしょう )」

海未「ほんとですよ」

凛「なぁんだ。だと思った」ケロッ

海未「あっ!嘘泣き!!」

凛「凛がはしゃいだくらいで止まるわけないよね〜。海未ちゃんももうちょっと嘘が上手くならないと」

海未「くぅ〜!一杯食わされました!」

ことり「穂乃果ちゃん、ちょっといい?」

穂乃果「ことりちゃん、なぁに?」

ことり「これ、やらない?」スッ

穂乃果「これ、いいね!」スッ

ことり「さぁいこう!」

穂乃果「おっけー!」

テレレレーテレレー♪

穂乃果「ことりちゃん誰使うの?」パックマン

ことり「ガノンドロフ〜」

穂乃果「そ、そうなんだ…」

穂乃果「(意外だな…)」

ことり「終点でいいよね?」

穂乃果「いーよー」

3.2.1

GO!

穂乃果「負けないよ〜!」

ことり「ことりも!」

凛「もうそろそろてっぺんかな?」

海未「多分そうだと思いますよ」

凛「うわぁ〜!」

凛「あ!見て見てあそこ!!」

海未「どうかしたのですか?」

凛「ほら!USJだよっ!」

海未「ホントですね!あのお城があります!」

凛「行ってみたいにゃ〜」

海未「…またμ'sのみなさんで行きましょう!」

凛「うん!今度はかよちんにもたこ焼き食べてもらいたいにゃ!」

海未「そうですね。私も穂乃果とことりに、この美味しさを知ってもらいたいです」

凛「にゃー、早く皆で行きたいにゃあ」

海未「…」

海未「凛は私とでは楽しくないのですか?」

凛「えっ」

海未「今は私と2人旅行の筈です。なのに、もう花陽のことを…うぅっ」

凛「ち、違うにゃ!凛は早くかよちんに大阪の楽しさを知ってもらいたいだけだったの!海未ちゃんとの2人旅行はすっごく楽しいよ!!」

海未「すんすん…」

凛「ふにゃあん…」

海未「なーんて、冗談ですよ冗談」ケロッ

凛「ああっ!」

海未「ふふ、さっきの仕返しです」

凛「くぅ〜!」

穂乃果「なかなかやるね…」

ことり「穂乃果ちゃんこそ…」

穂乃果「49勝49敗1分…これが最後の勝負だね」

ことり「うん…」

穂乃果「いざ、真剣に」

ことり「勝負!」

ガラッ

絵里「穂乃果ー、ことりー、遊びに来たわよ〜」

ことほの「チッ」

絵里「えっえっ」

〜新大阪駅〜

海未「凛!急いでください!!」

凛「ハァ…ハァ…!し、閉まらないでぇ!」タッタッ

凛「セーフ!」

プシュー

海未「はぁ…なんとか間に合いましたね」

凛「お土産も確保出来たにゃ!」

海未「到着は夜中になるかもしれませんから、今の内に睡眠をとりましょう」

凛「は〜い」

海未「また、宜しくお願いしますね」

凛「また来るからね〜」フリフリ

うみりん「…」

凛「そう言えば、今日何しにきたんだっけ?」

海未「大阪旅行ですよ?」

凛「だ、だよねぇ」

凛「(ネタなのかマジなのかわかんないにゃ…)」

絵里「…」

穂乃果「絵里ちゃん!こっち!こっち来て!」

ことり「ほらほら〜、最後の切り札当てちゃうよぉ」

絵里「ちょっ…何でここにいるのよ!?」

ことり「ちゅん!」

絵里「!!」

プリ-----ン

絵里「あぁ…」

穂乃果「絵里ちゃん…」

絵里「もう一回よ!今度は本気出すわ!!」

穂乃果「それ…何度目?」

ガラッ

雪穂「おねーちゃーん、海未さんと凛さん帰って来たよ〜」

穂乃果「え!?もう!?」

ことり「日帰りだったんだね」

絵里「今何時よ…」チラッ

PM 11:02 着信32件

絵里「…」

ことり「絵里ちゃん、連絡してなかったの?」

絵里「お目玉喰らうチカァ…」プルプル

海未「ただいまです。穂乃果、ことり…って絵里!?」

凛「ただいまにゃー!って絵里ちゃん!?」

穂乃果「お帰りなさい、海未ちゃん凛ちゃん」

ことり「楽しかった?」

凛「うん!観覧車からUSJみえたよ!」

海未「充実した1日でした」

絵里「そう、よかったわね」

海未「これ、お土産です」ゴソゴソ

ことり「うわぁ!かわいいお人形!ありがと海未ちゃん!」

穂乃果「クッキーだぁ!」

絵里「綺麗なネックレスね。ありがとう」

凛「凛からはこれだよ〜」ゴソゴソ

ほのことえり「たこ焼きだぁ」

凛「大阪出るならこれなんだって」

穂乃果「ありがとね。凛ちゃん」

凛「えへへ」

海未「では、また明日です」

凛「ばいばーい」

ことり「また明日」

絵里「えぇと…携帯の充電が切れてたからは前に使ったし…」ブツブツ

穂乃果「またねー!」

雪穂「…」

雪穂「海未さんと凛さん、山登りに行ったんじゃなかったの?」

穂乃果「そうだよー。でもね、海未ちゃんドジったんだ」

雪穂「珍しいね」

穂乃果「そうだ!凛ちゃんから貰ったたこ焼きたーべよっと!」タタッ

雪穂「こんな時間なのに…私はいいからね」

穂乃果「言われなくてもあげるつもりはないよ〜」

雪穂「だから太るんだよ」

ちーん

穂乃果「出来た出来たー」

穂乃果「いただきまーす!」

穂乃果「ハフハフ…あつっ、あつっ」

穂乃果「…」

穂乃果「おいしーい!!」

穂乃果「やっぱこれだよね!!これぞ本番!これぞ大阪!これぞたこ焼きだよ!!」

雪穂「…」ジ-

雪穂「(あぁ…美味しそうだなぁ。見栄はらなきゃよかったかも)」

穂乃果「雪穂、あーん」

雪穂「へ?」

穂乃果「それっ」

雪穂「あつっ!」

雪穂「あ、美味しい」

穂乃果「だよね〜、やっぱ大阪はたこ焼きだよ」

雪穂「うん、そうだね!」

おしまい。実際あのたこ焼きは食ったことない

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