コミュ障ヒストリア ―戦士と兵士― (18)

「コミュ障クリスタ」の続きです。
※ネタバレ注意。ストーリー自体は10巻から12巻までを参考にした流れですが、キャラクターは別マガ最新話までのキャラが登場しますのでそこには注意

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サシャ「ヒストリア~!」


ヒストリア「ハーイ」


コニー「ヒストリア~!」


ヒストリア「ハーイ」


サシャ「ヒストリアー!どこですか~!?」


ヒストリア「ココダヨー」ピョンピョン


コニー「ヒストリア~!いるなら返事しろよ~!」

ヒストリア「シテルヨー」ピョンピョン
ユミル「声が小さいんだよお前」

ヒストリア「メンボクナイ」

―――憲兵団―――


ヒストリア(お久しぶりです。ヒストリアです。憲兵団でなんとか頑張っています)

ヒッチ「ちょっとあんた、それ違うよ」パシッ

ヒストリア「アッ」ビクッ

ヒッチ「ここはこうしてこうするんだよ。ったくいい加減仕事覚えなよ」

ヒストリア「ウウ…ありがとうゴザイマス…」

ヒッチ「はあ…あともっとはっきり喋る」

ヒストリア「ひやい」

ヒッチ(喋れてないし)

ヒストリア(ヒッチさんはなんだかんだで根は優しい人です)


サシャ「ヒストリア~!」

ヒストリア「!」

コニー「ちょっと来いよ」

ヒストリア「あ、二人トモ……エット、どうしタノ?」


サシャ「アニがヒストリアに会いに来てるんですよ!」

ヒストリア「エッ、アニが?」

コニー「おう、なんか大事な用があるらしいが」

ヒストリア「ダイジナヨー…」


アニ「やあ、突然悪いね。私の可愛い妹……間違えた。ヒストリア」

ヒストリア「ウン、久しぶリ」ペコッ

サシャ「いま妹って言いましたよね、アニ」

アニ「…ちょっとヒストリアと二人になりたい。いいかい?」

コニー「変なことすんなよ」

アニ「おいで、ヒストリア」

ヒストリア「え、ウン」トコトコ

アニ「…」

―――1日前にさかのぼる



ライナー「…」カリカリ

ベルトルト「やあ、ライナー…何をしてるんだい」

ライナー「ヒストリアとの結婚計画書だ」

アニ「なんだって!?」ガタッ

ライナー「と、いうのは冗談だ。今日の団長から聞いた話を紙にまとめてたんだよ」

アニ「ビックリしたあ、マジで信じたよ」

ベルトルト「真面目だね、ライナーは」

ライナー「ははは、このまま兵士のままでいいか…」


???「バカ言ってるんじゃないぞ、ライナー」ザッ

アニ「!誰だ!?」

ライナー「お前は…」

???「久しぶりだな。何をしてるんだ君たちは」

ベルトルト「君は、同じ故郷の戦士か」

???「そうだ…三人が遅いから来たんだが、まさか人類側に寝返っていたとはな」

ライナー「寝返ったんじゃない。故郷にもヒストリアの可愛らしさを伝え争いを止めようとしているんだ」

???「つまらない冗談だ…」

ベルトルト「いや本気だよ」

アニ「可愛いヒストリアは平和の証さ」

???「え?あ、うん」(うわあ、こいつらの目本気だよ)

ライナー「だから…俺達は寝返ったつもりは無い。世界中にヒストリアの可愛らしさを伝え争いを止めるべく…」

???「そうか、わかった、うん。それはわかったよ。でもな…もうそれどころじゃないところまで行きそうだぞ」

ベルトルト「どういうことだ?」

???「…もうすぐ猿が現れる」

アニ「!猿!?」

???「ああ、そろそろこの壁内に来る頃じゃないか?それがどういう事かはわかるな」

ライナー「…!!」

???「猿をこの壁内に入れたくなかったらさっさと与えられた任務を遂行することだ」

ベルトルト「…ぐっ、猿が壁内に現れたら地獄になるぞ…」

アニ「…どうする、ライナー」

???「…座標の持ち主は見つかっているんだろ?」

ライナー「!」

???「猿が現れる前にそいつを連れて故郷に来い。そうすれば奴は現れないはずだ……壁内を守りたければそうするんだな」

ライナー「…」

―――――

ヒストリア「…アッ…ウウ…エット…エット……アウウ…」

アニ「…急に言われてもわからないか」

ヒストリア「ワカリャナイ」オロオロ

アニ「わかった。じゃあ、とにかく明日の昼…トロスト区まで来てくれ。そこでもう一度話をしよう」

ヒストリア「エット…ウン」

アニ「じゃあね」ザッザッ

ヒストリア「マタネー」フリフリ


サシャ「あ、ヒストリア!アニと何の話をしていたんですか!?」


ヒストリア「エット…その、難しくッテ…よくわからなかったんダケド…」

ヒストリア「確か……オサルサンが故郷の戦士を座標で妹にならないかッテ…」

コニー「さっぱりわからんな」

ケニー「…ふっ…面白い話を盗み聞きしちまったぜ………」

ナイル「む!誰だ貴様は!」

ケニー「おっと見つかっちまった!いったんトンズラこかせてもらうぜ!」ズカズカ


―――翌日―――


ヒストリア(という訳でトロスト区に行くことになりました)


フロリアン「あ~あ、今日は一緒に遊ぶ約束してたのに」

ヒストリア「アッ…ウウ…ゴメン…エット…お、お昼には帰るカラ…」

フロリアン「あははは、大丈夫!気にしてないよ!行ってらっしゃい」

ヒストリア「ウン、ありがと」


ヒストリア(話ってなんだろうなぁ)


カサカサカサ…

ヒストリア「!」


………


ヒストリア(後ろに誰かいたような…)





サシャ「はっ!!」ガタッ

コニー「うわ!どうしたんだよ?」

サシャ「神様の身に何か起こりそうな気がしちゃいました!」

コニー「気がしちゃった!?」

サシャ「コニー!ヒストリアについていきましょう。嫌な予感がします!」

コニー「なんだよなんだよ!?」

サシャ「野生の勘って奴ですよ!」

―トロスト区―


エレン「久しぶりの休日だな」ザッザッ

ミカサ「ええ、そして久しぶりの幼なじみ三人でデート……私は嬉しい。それはとても」

アルミン「ははは、ライナー達もいるけどね」

ライナー「おう、悪いな…デートの邪魔してよ」

エレン「何か用事があるって言ってたな、どうしたんだ?」

ベルトルト「…」

アニ「…」

アルミン「あれ、二人とも黙りこんじゃってどうしたの?」

ライナー「…今なら人がいないな」ザッ

ミカサ「…!」

エレン「お!?な、なんだよ」

ミカサ「三人とも様子がおかしい」

ベルトルト「…エレン…五年前の事は…本当に申し訳ないと思っている」

エレン「ああ、それならもう何度も聞いた。そりゃ正直に言えば…お前らへの怒りが完全に消えたと言えば嘘になる。やっぱりまだ完全には許せない」

エレン「でも、お前らを信じてるから……怒りを抑えてるんだ」

アニ「うん…ありがとう……でも…」

アルミン(…なんだ?何か様子が変だぞ)

エレン「急にどうしたんだよ。ったくせっかくの休日なんだから、こういう空気はやめようぜ」

ライナー「………」


ライナー「エレン」

エレン「なんだよ」


ライナー「…俺が鎧の巨人で、こいつが超大型巨人ってやつだ」

ベルトルト「!?」

エレン「いや、知ってるよ」


ヒストリア「~~!」テコテコ


アニ「!」

ライナー「ヒストリアも来たか」

アルミン「え!?」

ヒストリア「アッ…みんな…エット、久しぶり」ペコ

ミカサ「ええ、久しぶり」

エレン「…なんでヒストリアもここに」


ヒストリア「エット……アニが…ナンダッケ。確か、ライナー達の故郷がオサルサンの座標デ…戦士の地獄になる前にヘキナイ人類をオサルサンの座標で…エット、戦士ダッテ」


エレン「は?」

アニ「いや、ヒストリア。なんかめちゃくちゃになってるよ」

ベルトルト「かわいいから許すけど」

エレン「つまりどういう事だよ」

ライナー「…俺とこい。エレン、ヒストリア」

アルミン「どういう事だライナー!?」

ミカサ「返答次第では削ぐ」

ライナー「エレンを連れて帰れば…とりあえず壁内人類がこれ以上追い詰められることは無いんだよ」

ベルトルト「わかってくれ、それしか無いんだよエレン」

エレン「いや、全然わからねぇぞ!?」

ヒストリア「エット……エット………アッ……エット…」オロオロ

アニ「…やっぱり無理だよね」

エレン「当たりまえだろ、今更なに言ってるんだお前らは」

ライナー「…仕方ない、こうなれば」ザッ

ベルトルト「やるしかないようだね」ザッ

アニ「うん」ザッ

エレン「な、なんだよお前ら…」

ヒストリア「アッ…エット…アノ……喧嘩ヨクナイ…」

アルミン「エレン!逃げろ!三人ともエレンを連れ去るつもりだ!」

ミカサ「くっ!」ジャキンッ

エレン「え!?」

アルミン「ヒストリアも逃げろ!」

ヒストリア「え、え、え!?アノ…」

ライナー「逃がすな、エレンとヒストリアをを連れて帰る!」ザッ

ミカサ「やらせない!!」

アルミン「ヒストリア早く逃げろ!!」

ヒストリア「アッ、ウウ…」ダッ

ズルンッ

ヒストリア「ひゃっ!?」ビク

アニ「!?」

ゴチーンッ!!

アニ「いったー!!」ガク

ヒストリア「頭ブツケタ」プルプル

アルミン「ああ、ヒストリアが滑ってアニとごっつんこしてしまった!」

ライナー「エレン…悪いが無理やりにでもついてきてもらうぞ」

エレン「く、な、なんだよ急に!?」

ミカサ「エレンを連れて行かせはしない、この不届き者め!!」ピシュウゥンッ

ヒストリア「あ、ま、マッテミカサ…剣はアブナイヨ…ハナシアエバ…その…分かるヨ…」

ミカサ「そんなこと言ってられる状況じゃないでしょ!?」

ライナー「くそ、おとなしくしろエレン!」

エレン「ふざけんな!誰がおとなしくするか…」

ヒストリア「アッ…アノ…ライナー……」オロオロ

エレン「うわ!?こら危ないから近づくな!!」

ヒストリア「だ、ダメダヨ…」チョンチョン

ライナー「こら、危ないから近づくなって!」

ブオンッ

ヒストリア「ワワワワ!」パタパタ

ライナー「ああ!ヒストリア!!」

ベルトルト「なんてことだ!エレンとライナーの取っ組み合いに巻き込まれて飛ばされてしまった!」

エレン「だから危ないから近づくなって言っただろうが!!!」

ヒストリア「ワワワ、オチルー」ピュウウ


ドシャアアッ!!!

ヒストリア「わぷっ!」

ライナー「ぐはああっ!!」

ベルトルト「そしてライナーがヒストリアの下敷きに!!」

ヒストリア「あ、靴がヌゲタ」

ベルトルト「そして、落下の衝撃でヒストリアの靴が脱げてそれが僕の顔面まで飛んできて」

ベルトルト「ぶはあああ!!」パコーーンッ


ミカサ「すごい、私が出るまでもなく三人を倒した」

アルミン「なんかもうなにこれ」

ヒストリア「アッ…アノ…エット……ゴメン…」オドオド

エレン「いや、謝らなくていいぞ」

ライナー「…ふふ…やはり、ヒストリアは平和の女神だったな…」

アルミン「は?」

ベルトルト「ああ、見たまえ…ヒストリアは可愛く平和的に僕らを止めたんだ」

アニ「やはりこれは…私達はエレンを連れ去ってはいけないという神の御告げか…」

ミカサ「…」

ヒストリア「髪のオツ毛…?」

エレン「何を言ってんだ、お前ら」

ライナー「すまん…俺達も色々焦ってて冷静ではなかった」ザッ

ベルトルト「ああ、僕らもちゃんと話す…無理やりじゃなくて団長達とも話をして判断しよう」

エレン「…よく分からんがとりあえず落ち着いたみたいだな」

???「相変わらず甘いな」

アニ「!!あんたは!?」

???「そんな悠長な事を言ってる場合ではないだろう?早くそいつを連れて帰れ」

エレン「だ、誰だ!?」

ベルトルト「僕達の故郷の戦士だ」

アルミン「つまり仲間か」

「そうだそうだ、さっさとその故郷とやらに連れていってくれよ」

ミカサ「!!」

アニ「なっ!!」


ケニー「さもないとこの娘をバキュウウウンッだぜ?」ガチャッ

ヒストリア「ウーッ!ウーッ!」パタパタパタパタパタパタ

エレン「なっ!ヒストリア!?」

ライナー「あいつはレイス家に仕えてた奴じゃないか!?何故ここに…」

ケニー「お前らの故郷ってのに興味があってな。さっさとエレン連れて俺も連れてけよ」

ヒストリア「アウーッ!」パタパタパタパタ

ミカサ「くっ…」ガク

エレン「どうしたミカサ!?」

ミカサ「奴から強烈なアッカーマンの波動を感じる…」

アルミン「はっ!?」

???「これは面白い展開になってきたな」

ケニー「さあ、故郷へ案内しろ!」

ヒストリア「ウー!アウー!」パタパタ

ライナー「貴様…ヒストリアを離せ!!」

ケニー「ならばおとなしくエレン連れて故郷に行きやがれってんだ!!」

ヒストリア「ヘールプミー!」

???「さあ、連れて故郷に帰るぞ…」

ベルトルト「ぐっ…」

エレン「…お前…」プルプル

アルミン「!」



エレン(フリーダ)「私の可愛い妹に銃口向けてんじゃないわよ、んにゃろめがああああああああああああっ!!!」


アニ「うわっ!?」ビクッ

ミカサ「エレーダさん!!」

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