加奈子「京介が2番の靴下を口だけを使って脱がす」 京介「おい!」 (51)


京介「命令がマニアック過ぎんだろ! 初っぱなだぞ!」

加奈子「あんだよ」

京介「あと、オマエ、王様ゲームのルール知らねえだろ!」

加奈子「?」

京介「やる人とやられる人は番号で言うだよ!」

加奈子「なんで?」

京介「そうじゃないと、俺が割り箸を引く意味なくなるだろう?」

加奈子「知らねーよ」

京介「じゃあ、知れ、今すぐ」

加奈子「加奈子が王様なんだろ? だったら、ルール決めんのも加奈子の勝手じゃね?」

京介「王様でも最低限守らなきゃいけないルールが……――あ?」

桐乃「ん」ズイ

京介「桐乃? なんだよ、足を突きだして」

桐乃「あたし、2番」ズイ

京介「いやいや、なに言ってんだ」

加奈子「京介、王様の命令は絶対なんだろ?」

京介「いやいやいやいや」ブンブン

加奈子「やれやれ!」

あやせ「…………」

京介「つーか、桐乃? その体勢だとパンツ見え――うぐっ!」

桐乃「うっさい! 早くしろ!」ゲシゲシ

京介(どうなってんだよ、オイ!)




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【少し時間をさかのぼって】


加奈子「女子会しようぜ」

桐乃「女子会?」

加奈子「姉貴が出かけてて、この連休加奈子、家で一人なんだよね」

加奈子「ってことは、やりたい放題ってわけじゃん? だから、あたしん家で女子会やんべ」

桐乃「あたし、部活あるよ」

加奈子「夜だよ、夜。夜なら暇だろ? オールしようぜ」

桐乃「オールって」

加奈子「3連休じゃん、1日くらい平気だろ?」

桐乃「んー。あやせはどうする?」

加奈子「もち、くるよな!」

あやせ「えっ、えーと」

加奈子「あやせさぁ……オトコできてから付き合い悪くなったよなー」

あやせ「そ、そんなことないよ」

加奈子「先週も京介、先々週も京介。京介京介ばっかじゃん」

あやせ「うっ……」

桐乃「……」

あやせ「き、桐乃が行くんだったら行くよ」

桐乃「うーん。じゃあ、行こうかな」

加奈子「決定だな。んじゃ、待ってっから」

桐乃「部活終わって、一旦家へ帰ってからだから遅くなるよ」

加奈子「先にあやせと始めとくから気にすんなよ」

加奈子「加奈子、飲み物用意しとくから」

あやせ「じゃあ、わたしお菓子とかなにか買っていくね」

桐乃(連休はエロゲ祭りにしよう、っておもってたんだケド……)

桐乃(でも、たまにはいっか、こういうのも)



【加奈子宅】

桐乃「おじゃまします」

加奈子「おう。桐乃ぉ」

桐乃「おまたせ――って酒クサッ!」

桐乃「加奈子、あんたお酒飲んでる!?」

加奈子「ジュースだよ、ジュース。アルコール入ってっけど」

桐乃「それをお酒っていうんじゃない!」

桐乃「てゆーか、あやせは? あやせがいるのならお酒なんて――」

あやせ「きーーりーーのーー」

桐乃「うわっ」

あやせ「桐乃だぁ、本物の桐乃ぉ」

桐乃「あ、あやせ!? どうしたの?」

あやせ「桐乃ー、コート脱ぎ脱ぎしましょうね~」

桐乃「加奈子! あやせにお酒のましたの!?」

加奈子「あやせのやつ、一杯目で顔真っ赤になってさぁー」

桐乃「飲ましたのね」

加奈子「フツーさ、味でわかんね? 酒かどうかなんて」



加奈子「高校生なんだからいーじゃん、酒くらい飲んでも」

桐乃「ダメに決まってんでしょ」

加奈子「固てえこと言うなヨ。桐乃も飲む?」

桐乃「飲まない」

桐乃「まったく、もう。これ以上はダメだからね」

加奈子「ああ、せっかく買ったのに」

桐乃「あと、あやせくっつき過ぎ。動きづらい」

あやせ「ああーん」


あやせ「桐乃、一緒にお風呂入ろうね」

桐乃「わかった、わかった」

あやせ「入るの? 入らないの? 入るよね?」

桐乃「ああ、はいはい」

あやせ「はいはい、ってどっちー?」

桐乃「入る入る」

あやせ「心がこもってなーい!」

桐乃(もー、めんどくさいなぁ)


加奈子「やっぱあんたらレズだろぉ?」

桐乃「違う!」

加奈子「じゃあ百合?」

桐乃「同じでしょ!」

桐乃「ってか、加奈子、あんた足開き過ぎ。丸見えだよ」

加奈子「桐乃のスケベ」

桐乃「(イラッ!)」



あやせ「加奈子、トイレってどこー?」

加奈子「そこでて右」

あやせ「じゃあ、いってきまぁーす」

加奈子「おう。出すもん出したら、ちゃんと水流せよ」ケラケラ

あやせ「流すわよ!」

桐乃(酔ってるなぁ、この二人)


桐乃「お酒以外に他に飲み物はないの?」

加奈子「あるじゃん、そこに」

桐乃「炭酸かぁ。炭酸だったら水でいいや」

加奈子「桐乃も酒飲もうぜぇ~」

桐乃「飲まない」

加奈子「ちぇ、ノリ悪りぃ」

桐乃「しかし、あやせ酒癖悪いね」

加奈子「ああ、もう桐乃が来るまでずっと愚痴」

桐乃「愚痴?」

加奈子「京介が女心分かってねーだとか、桐乃が最近冷たいだとか、そんな話を延々二時間ループすんの。マジ、ウザかった」

桐乃「……」


加奈子「てか、あやせと言えばさー」

桐乃「ん?」

あやせ「たっだいまー」

加奈子「今、あやせの話をしようとしてたとこなんだよ」

あやせ「なになに?」

加奈子「あやせって、もう京介とエッチしたの?」

桐乃「ぶっーーーー!!」

加奈子「うわ! 汚ねぇ」

桐乃「げほっげほっ。はぁぁ?」

桐乃「し、してるわけないじゃん!」

加奈子「なんで桐乃が答えんだよ」

桐乃「あやせと京介は健全な交際なの! だから、そんなことはしてないの!」

加奈子「って桐乃が言ってけど、マジ?」

あやせ「えーー。どうしよっかなー」

桐乃「どうしよっかな、って……あやせ?」

加奈子「そのリアクションってことはもうエッチしてんだ?」

あやせ「でもぉ、誰にもいわないようにしよ、って二人で約束したし」

加奈子「しゃべれよぉ。女子会なんだからぶっちゃけトークがねぇと盛り上がんねーじゃんか」

桐乃「…………」

あやせ「内容は言わないからね、絶対!」

加奈子「わかった、わかった」

あやせ「先月にね」

加奈子「先月! 最近じゃん」

桐乃(えーと、一番度数が高いお酒はどれだろ)




あやせ「わたしの家、お父さんもお母さんもいない日があって」

加奈子「ふんふん」

桐乃(このお酒、昔お父さんが飲んでたなぁ)

あやせ「京介さんに、今日両親がいないんですけど遊びに来ますか? って」

加奈子「自分からいったの? すっげぇ!」

桐乃(まずっ! なにこれ?)

あやせ「ベットに座って話をしてたんだけど、わたしはずっとうわの空で」

加奈子「ふんふん」

桐乃(こんなのよく好きこのんで飲めるなぁ)

あやせ「それから、京介さんが肩に手を置いて、『キスしてもいいか』耳元で囁かれて」キャー

加奈子「んで、んで」

桐乃(次はサワー系にしよっと)

あやせ「京介さんがブラを外すのに時間が掛かってて、わたしがこうですよ、って」

加奈子「やっぱ、京介って童貞だったんだ」

桐乃(ピーチとチェリーはどっちにしようかなーっと)

あやせ「今度はわたしからキスをして、それから……」

加奈子「あやせ、すっげー」

桐乃(どっちも開けちゃえ)プシュッ


やっぱ女子会ってビールは飲まねえのかな

好き嫌いの問題だろ、こっちは焼酎オンリーだわ


加奈子「いやー、すごかったなぁ。なあ、桐乃」

桐乃「なにが?」

加奈子「だから、あやせの――」

桐乃「なにが?」

加奈子「だから、あや――」

桐乃「なにが?」

加奈子「……」


加奈子「つか、酒飲まねぇんじゃねえの?」

桐乃「加奈子も飲む?」

加奈子「飲む」

桐乃「ピーチの酎ハイとビールと焼酎とジンを混ぜたあたしのスペシャルカクテル」

加奈子「やっぱ、いいわ」


加奈子「あやせ?」

あやせ「(zzz……)」

加奈子「げっ、寝てやがる」

加奈子「おい、あやせ、こっからが本番だろうが」

桐乃「あああああああっ!」

加奈子「な、なんだよ桐乃、突然」

桐乃「アイツ呼ぶ」

加奈子「へ?」

桐乃「京介を呼ぶ」


TRRRRR、TRRRRR……


桐乃「今すぐ加奈子の家に来て」

桐乃「はぁ? 聞こえなかったわけ? い・ま・す・ぐ、加奈子の家に来るの!」

桐乃「そんなの自分で調べなさいよ!」

桐乃「わかったわよ。地図送っとくから」

桐乃「はあ? あんたは来るってもう決まったの!」

桐乃「あたしが決めたに決まってるでしょ!」

桐乃「10分で来て」

桐乃「タクシーでこればいいじゃん」

桐乃「はぁ……。じゃあ、30分」

桐乃「一秒でも遅れたら、罰金バッキンガムだからね」

桐乃「絶対だからね」


Pi


桐乃「来るって」

加奈子「加奈子は別にいいんだけどぉ……なんで?」

桐乃「なんで、って本人いなきゃ裏取れないじゃん」


桐乃「あやせ、こんなんだし」

加奈子「ま、いっか。あやせが寝ちまった以上、二人でしゃべってもあれだしな。京介いた方が盛りあがっし」

加奈子「京介来るんだったら、なんかゲームでもする?」

桐乃「やんない」

加奈子「んじゃ、加奈子準備するわ」

桐乃「あたしの話聞いてた?」



ピーンポーン。


加奈子「お、きたきた」

京介「なんだよ、急に呼び出して」

加奈子「まあ、いいじゃねぇか。京介は何飲む?」

京介「なにって……おまえら酒飲んでんのかよ!」

京介「桐乃! お前なに飲んでんだよ!」

桐乃「うっさい!」

加奈子「まあまあ、桐乃も京介も頭かてぇんだよ」

京介「桐乃もって……。お前が飲ませたの?」

加奈子「んにゃ、自分で飲み始めた」

京介「はあ?」

京介「桐乃ぉ、お前なあ……。飲酒とか、親父が知ったらガチでキレるぞ」

桐乃「うぐぅ……」

京介「うぐぅ、じゃねーよ。まったく……」

京介「って、あやせ! あやせも顔真っ赤じゃん!」

京介「あやせも酒飲んじゃったの?」

加奈子「あやせはバカだから、ジュースだ、つったら疑いもせず飲みでやがってた」

京介「可哀想に、あやせ。バカにバカっていわれるほど屈辱的なこともなかろうに」

加奈子「ああ!? 今なんつったよ?」



京介「まあ、とりあえず」

加奈子「?」

ゴン。(ゲンコツ)

加奈子「イテッ!」

京介「年上として叱っておかないとな」

京介「ダメだろ、未成年が酒なんて飲んじゃ」

加奈子「んだよ、いいじゃん酒くらい」

京介「ダメだ。いけないものは、いけないんだ」

加奈子「自分だっていけないことしてるくせに……」

京介「はあ? なに言ってんだ?」

加奈子「あ・や・せ・に」

京介「だからなに言って――へ?」

加奈子「(ニヤニヤ)」)

京介(あやせさん? 加奈子にしゃべったの?)

あやせ「(zzz……zzz……)」

京介(うわぁ、寝てる。かわいいな、おい!)



京介「な、なんのことかな?」

加奈子「自分の胸に聞いてみればいいんじゃねー?」ニヤニヤ

京介(いや、まだ決まったわけじゃねぇ。加奈子のはったりの可能性が、まだある!!

加奈子「京介も飲む? チューハイの"チェリー味"」ニヤニヤ

京介(コイツ、完全に知ってやがる)

京介(うおおぉぉ、は、恥ずかしい!!)

京介(すっげぇ恥ずかしい!)

京介(何が恥ずかしいって、妹の前でそういうの……ぐおぉぉぉ)

京介(やっべ。桐乃の方向へ首が動かねえ……)

京介(後ろから半端ねえプレッシャーを感じるぜ)


ガン!!

京介「痛って!!」

京介(痛っ!! なんだ? 桐乃のやつ、背中に中身の入った缶を投げやがった)

京介(中身が入ってる缶は投げちゃダメだろ! あと、人様の家のフローリングに傷がつくだろうが!)




あやせ「京介しゃん?」むくっ

京介「おう、あやせ」

あやせ「あれぇー? なんで京介しゃんいるんれすかぁ?」

京介「お前もだいぶ酔ってんなぁ」

あやせ「京介しゃんのにおいぃ~」抱き

京介(ちょっと、あやせ? 今はヤベぇって)


加奈子「あやせも目を覚ましたとこだし、やっか」

京介「なにを?」

加奈子「王様ゲーム?」ジャラジャラ

京介「いや、聞き返されても」

加奈子「加奈子、一回やってみたかったんだよなぁ」

加奈子「京介は大学でやんねーの? 王様ゲーム」

京介「やらねーよ」

加奈子「マジで!? 大学生ってコンパとかでヤリまくってんじゃねーの?」

京介「王様ゲームなんて最近の大学生はやらねえんじゃないかなぁ」

加奈子「いや、コンパでヤルって言ったらセック――ふがっ!」

京介「変なこと口走るんじゃねぇ。気まずい空気になるだろ」ガシッ

加奈子「ふぁにふんだほぉ! (なにすんだよ!)」



あやせ「京介さんって加奈子といると、イキイキしてますよね……」

京介「へ? そんなことないよ?」

あやせ「わたしと一緒のときはそんな顔見せない……」

京介「そんなことねえって! マジで」

加奈子「まあ、あたしら相性いいからね」

京介「おい」

加奈子「きっと体の相性もいいぜ」

京介「なっ!?」

加奈子「加奈子のセフレになる?」

京介「ならねーよ」

あやせ「…………」

京介(ヤベッ、あやせがぶちキレる)

あやせ「(グスッ……グスッ)」

京介(えええ、泣いてる!)

あやせ「そりゃあ、わたしは上手くできませんでしたよ、それに」

京介「そんなこと俺はちっとも思ってねえぞ。よしよし」ナデナデ

加奈子「ほんじゃ、はじめよっか。王様ゲーム」ジャラジャラ

京介「お前はマイペース過ぎるだろ!」



京介「王様だーれだ」

加奈子「あたしじゃん!」

京介(つーか、なんで俺自然と参加してんだ?)

加奈子「加奈子いきなり王様っ! ヤバくね!」

京介「確率は四分の一だから全然ヤバくねぇ。命令何にすんだ?」

加奈子「じゃあ――」

京介「おう」

加奈子「京介が2番の靴下を口だけを使って脱がす」

京介「おい! なんだそのマニアックな命令は! 初っぱなだぞ!」

加奈子「あんだよ」

京介「あと、オマエ、王様ゲームのルール知らねえだろ!」

加奈子「?」

京介「やる人とやられる人は番号で言うの!」

加奈子「なんで?」

京介「そうじゃないと、俺が割り箸を引く意味意味なくなるだろう?」

加奈子「知らねーよ」

京介「じゃあ、知れ、今すぐ」

加奈子「加奈子が王様なんだろ? だったら、ルール決めんのも加奈子の勝手じゃね?

京介「王様でも最低限守らなきゃいけないルールが……――あ?」

桐乃「ん」ズイ

京介「桐乃? なんだよ、足を突きだして」

桐乃「あたし、2番」ズイ

京介「いやいや、なに言ってんだ」

加奈子「京介、王様の命令は絶対なんだろ?」

京介「いやいやいやいや」ブンブン

加奈子「やれやれ!」

あやせ「…………」

京介「つーか、桐乃? その体勢だとパンツ見え――うぐっ!」

桐乃「うっさい! 早くしろ!」ゲシゲシ



京介「命令ってなんだったけ?」

加奈子「口を使って靴下を脱がすんだよ」

京介「わからん」

加奈子「ああ? だから靴下の端を噛むだろ、そんでズリ下ろせばいーんだよ」

京介「全然わからんなぁ」

加奈子「だーかーらー。こうやって靴下を噛むじゃん? ほれひゃら――って、なんで加奈子が実演しなきゃならねーんだよ! 負けたのは京介だろ!」

京介「負けてねえけどな。えっ? マジでやるの?」

加奈子「マジでやんだヨ」

京介「別のしない?」

加奈子「しない」

桐乃「は、早くしなさいよ! あ、あんた、あたしのパンツもっと見たいから、そうやってぐずぐすしてるんじゃないでしょうね!」

京介「ねーよ!! ってか、足閉じれば済む話だろうが!」

桐乃「そ、そっか」カァーー

京介(なんでそこで、頬を染めるんだよ!)

京介(いつもと違いすぎて、調子が狂う)

京介(要は靴下の上端のゴムの部分を噛んで、そのままズリ下ろせばいいんだな)

京介(…………頭湧いてんじゃねえの!? それに今日の桐乃は――)

京介「……加奈子さん?」

加奈子「加奈子さま、だろ」

京介「桐乃のやつ、ニーソックスなんスけど……」

加奈子「んなもん、見りゃわかるよ」

桐乃「これ、ニーソックスじゃなくて、サイハイソックスだから」

京介(知らねーよ)

桐乃「でも、オーバーニーソックスって言ったりもするし、一概に間違いだとも言えないかも……」

京介(今どーでもいいわ! そのファッション雑学)

桐乃「でも、ニーはkneeで膝だし、ニーソックスだと……」ブツブツ



京介(そうだ、あやせ! あやせなら、あやせならこの場を打開してくれる)

京介(いつもみたいに、そんなハレンチなこといけません! って言ってさ、この命令をうやむやに……)

そう思って、ちらっとあやせの方へ視線を向ける。

あやせは、ぐぬぬ、と恨めしそうに割り箸を見つめていた。

どうして自分の番号が2番じゃないのだという風に。

京介「あやせ……?」

あやせ「次はわたしが京介さんを……次は絶対……」ブツブツ

京介(めっさノリノリじゃん! 二回戦やる気満々だし)

あやせ「加奈子、その割り箸見せて」

加奈子「ん? ほい」

あやせ「ありがと」

あやせ「(じぃーーーー)」

京介(王様の割り箸の形を覚えようとしてらっしゃる!)

京介(ダメだから! そんなことしちゃゲーム性なくなっちゃうから!)

おもしろい

期待


桐乃「ニーソで大事なのは絶対領域な訳でしょ? それなのにこのまえやったゲームは――」

京介「オマエはいつまでしゃべり続けてるんだ!」

桐乃「あんたも早くやんなさいよね」グイッ

京介「おわっ!!」

桐乃「きゃっ!!」

桐乃「あ、あんた、なにあたしのパンツに顔うずめてるわけ!」

京介「お前が押しつけたんだろが!」

桐乃「妹の股間に顔うずめるなんて……この変態!!」ボコッ

京介「ぐふぁっ」

加奈子「ぎゃははは!」

京介「笑うな!」


京介(とっとと終わらせよう)

京介「い、いくぞ……」

桐乃「(コクン)」

桐乃「きゃっ!!」

桐乃「太ももに息吹きかけた!」

京介「かけてねぇよ」

桐乃「嘘!」

京介「嘘じゃねえ!」

桐乃「かかったの! なに興奮してるわけ!? バカ、変態! 呼吸するな!」

京介「わかった、わかった。息止めてるから早くやらせろ」

桐乃「そんなにしたいワケ?」

京介「したかねぇよ」



やるしかねぇか。

とっととやらねぇと終わらねぇ。

俺は桐乃の太ももの付け根付近にあるソックスに顔を近づける。

桐乃のが身体を硬くする。

その緊張が俺にも伝わってきたのか、口の中がカラカラに乾く。

喉が水分を求めて、唾液をを飲み込む。

てか、脚を開くなよ。さっきからパンツがチラチラ見えてんだよ!

心の中で悪態をつきながら、上端のゴムの部分を軽く噛む。

「ひゃっ! っっ……」

唇がももに触れると、桐乃は俺に聞こえるか聞こえないか程の小さな悲鳴を上げた。

唇に感じる絹のような肌触りをできる限り意識しないように、ゆっくりとソックスを下ろしていく。

頬が熱を持っているのを感じる。耳も火照ってしまっている。

「ぅぅ……んくっ……」

変な声出すんじゃねょよ。

どうしても口元に感覚が集中してしまう。

鼓動が激しい。この心拍音は俺のか、それとも桐乃の音か。

ただ、どくん、どくん、と低い重低音が耳に響く。

もう少し。太ももを過ぎれば後は楽なはずだ。

「は……ぅ、……はふぁっ……」

桐乃のうわずった声が頼りなく揺れる。

熱を帯びた声。

その声に艶めかしさを感じて、胸の奥がカッと熱くなった。

熱さの限界だと思った頬が、さらに熱くなった。

あと少し。

ずりずりと下ろしてようやく――。

いいぞいいぞ


京介「よし、終わり」ハアハア

桐乃「ちょ、ちょっと!!」

桐乃「今、あたしのソックスの匂い嗅ごうとしたでしょ!」

京介「してねぇーよ」

桐乃「ちょっとスキ見せたら、すぐ変態行為してくるよね」

京介「はあ!?」

桐乃「妹に『早くやらせろ』って言って強引にあたしの大切なもの(ソックス)を奪ったくせに」

京介「変な風に省略するな!」





桐乃「ん」

京介「ウエットティシュ? さんきゅ。気が利くな、桐乃」

礼を言って口を拭く。

桐乃「あんたが口を拭くために渡したんじゃないわよ」

京介「は?」

桐乃「太ももに唾液ついた」

京介「自分で拭けよ」

桐乃「あんたの唾液なんて触れたくない」

俺がお前の太ももに触れるのはいいのか。

酔っ払いは訳がわからん。


加奈子「次行くぜ」ジャラジャラ

京介「まだやんのかよ」

加奈子「まだって、一回しかやってねーじゃん」

京介(その一回が俺にとっては地獄のような長さだったけどな)

加奈子「王様だーれだ」

あやせ「あっ、わたし!」

加奈子「おー。あやせかぁ」

あやせ「じゃあ、京介さんが王様の――」

京介「ちょっと待て! 番号を言うんだよ!」

加奈子「なんだよ! 別にいーじゃん。あやせが王様なんだからよ」

あやせ「京介さんは何番なんですか?」ヒョイ

あやせ「3番かぁ……。じゃあ3番が王様の――」

京介「そんな正々堂々ズルすんなよ!」

あやせ「お腹を踏む」

京介「?」

桐乃「?」

加奈子「?」

京介「あやせ、なんて言った?」

あやせ「ですから、3番が王様のお腹を踏む、です」

京介「??」

桐乃「??」

加奈子「??」


いいぞ

え?


あやせ「では、お願いします」ゴロン

京介「えっ……踏めばいいの……?」

あやせ「はいっ」

京介(そんな、今日1番の笑顔で言われても……)

京介「じゃあ、いくぞ」



フミフミ。

あやせ「あっ……」

京介「…………」

あやせ「いい感じです」

京介「ああ、そう……」

京介(異空間なの? ここ!?)



フミフミ。

あやせ「あの……」

京介「なんだ?」

あやせ「できれば、リズムをつけながらやってくれたら……」

京介「リズム?」

あやせ「あ! 今のままでも全然いいんですけど……、ですけど、リズムをつけて踏んでくれた方が、なおよいというか、その……」

京介(そのフォローもよくわからん)

あやせ「三拍子でのテンポで踏んでもらうと、すごくいいです……」

京介(三拍子……既に、こだわりがある所がなんか怖ぇよ)



フミフミ♪

京介「あやせは……踏まれるのが好きなのか?」

あやせ「踏む方も好きです……」カアーー//

京介「そうスか……」


フミフミ♪


―――
――




あやせ「上手でした……」

京介「あ、ありがと」

あやせ「才能……あると思います」

京介(フミフミの!?)

京介(とんでもない扉を開けちまった気がする)


加奈子「また、加奈子が王様!」

京介「くじしろよ!」

加奈子「もうしたつーの。京介があやせと特殊なプレイしてる間に」

京介「と、特殊なプレイって言うな!」

加奈子「ほら、京介も引けば?」

京介「もうこの中に王様ないし、それに」

加奈子「じやあ、京介があたしの――」

京介「そうなるだろ! 番号のくじ引く意味ねえじゃん!」

加奈子「ブラを外す」

京介「……ブラってブラジャー?」

加奈子「それ以外なにがあんだよ」

加奈子「練習させてやんよ、加奈子で」

京介「練習って?」

加奈子「すんげぇ手間取ったんだろ? あやせの外すとき」

京介「そんなこともしゃべったのかよ!」

あやせ「えへへ」

京介(わぁ、かわいい)







桐乃「…………」プシュ
桐乃「(グビグビ)」

無言が怖いです桐乃さん


加奈子「向かえ合わせでやるぞ」

京介「おう」

加奈子「脱ぐのはハズいから、服の中に手を突っ込んで」

京介「おう」

加奈子「……京介、緊張してんだろ」

京介「おう」

加奈子「…………」

京介「…………」

加奈子「早くやれよ」

京介「おう」


しかし、直に触るのは緊張する。

例えそれが加奈子であってもだ。

俺は前傾姿勢になって、抱え込むようにして加奈子のTシャツの中に腕を入れる。

「きゃっ」

悲鳴と同時に俺もビクッと飛び上がる。

「わ、わりぃ」

「京介、手冷たいな」

そうか? 自分ではわかん。

桐乃もあやせもそうだけど、こいつらそろいもそろって、なんでこんないい匂いがするんだ?

加奈子の甘い香りが集中力をかき乱す。

恐る恐る入れた手は、背中をもぞもぞと這い上がりブラジャーまで到着する。

生暖かい息が、ふぅ、と耳を優しく撫でる。

「耳に息を吹きかけんじゃねぇ」

「雰囲気だしてやろうと思って。エロいだろ?」

「やめろ」

そんなことせんでも今の状況が充分エロいわ!

ホックを外して、ゆっくりと来た通りに戻る。

よし、完璧だ。

「ミッションコンプリート!」

俺は高々と加奈子のブラを掲げた。

だが、桐乃もあやせも恐ろしいほど冷ややかな目でこちらを見ていた。

「…………」

無言のあやせ。

「[ピーーー]ば」

一言の桐乃。

うん、まあ、当然の反応だわな。



加奈子「つーか、京介。外すだけなのに、なに加奈子のブラ取ってんだよ」

京介「あ、そっか。すまん」

加奈子「まーいいケド」

加奈子「記念にやるよ、それ」

京介「おう。ありがとな……ってもらえるか!」

加奈子「加奈子ノーブラなんだけど、ヤバくね?」

京介「つけろよ、ほら」

加奈子「一回あげたもんはもらえねぇよ」

京介「もらってねえ」

加奈子「しゃーない。じゃあ、京介の頭につけてやるよ」

京介「やめんか!」

加奈子「あたしは桐乃と違って匂い嗅ぐなとかケチなこと言わねーから」

京介「嗅がねえよ」








桐乃「あ、今日あたしフロントホックだ」ボソッ

京介「…………」

桐乃「なに?」ギロッ

京介「いや、別に」

桐乃「用がないならこっち見んな!」

京介(なんだったんだよ! さっきの独り言は)


なんか・・・おもろいなww


加奈子「王様だーれだ」

桐乃「あっ……あたしだ」

桐乃「えっと……どうしよ」

加奈子「なんでもいいんじゃね?」

桐乃「……」

京介「なんだよ、こっちをじっと見て」

桐乃「…………」

京介「き、桐乃? なんか目が据わってないか」

桐乃「………………」

京介「軽いので頼む。ほら、もう夜も更けてきたし騒いだりすると近所迷惑になるだろ?」

桐乃「枕カバーを取り替える」

京介「は?」

桐乃「あたしの枕カバーと京介の枕カバーを交換すること」

京介「なにそれ」

桐乃「あ、洗ってあるのはダメだからね」

京介「ダメだからね、って言われても」

桐乃「使用済みのじゃないとダメだから」

加奈子「……桐乃、今すぐできるやつじゃないとダメじゃね?」

桐乃「そ、そっか。今すぐか……」

京介(てか、なんだよ。枕カバーの交換って)

桐乃「今すぐ……今すぐできること」ブツブツ

桐乃「今着てる服の交換……とか?」

京介「とか? じゃねーよ! 着れねぇよオマエの服なんて」

桐乃「着れないってどーゆー意味!?」

京介「そのまんまの意味だよ! 小さくて着れないだろうが!」

桐乃「もうぉ、だったら、後ろからぎゅっ、ってする」

京介「誰が」

桐乃「あたしが」

京介「オマエが!?」



桐乃は立ち上がり、俺の背後に回り込んだ。

呼吸すらままならない重圧を背中に感じる。

「これはゲームの命令で仕方なくなんだから」

その命令考えたのオマエだよね?

桐乃は謎の言い訳を囁いた後、俺の腋の下に腕を通した。

「ゲームで、命令で、仕方ない……」

呪文のようにブツブツと呟きながら、桐乃の体が俺の背中に密着してきた。

ギュッ。

桐乃の体温で背中が炙られる。

こいつ熱いな。酔ってるからか?

「桐乃、言いづらいんだが……」

「な、なに?」

桐乃の声は奇妙に裏返っていた。

「胸がおもいっきり当たってるんだが」

背中にヘッドバット覚悟で言ってみる。

「あ、当ててんのよ!」

「そうスか……」

自覚があんならいいけどさ。

あと、もう一つ言いたいことが。

「俺の胸揉むのやめてくんね?」

「はあ? この姿勢だとここに手がいくのは仕方ないじゃん」

そう言いながら、胸を揉む手の力が強くなったり、弱まったりする。

「だけど揉む必要は無いだろ?」

「……」

だんまりかよ! 何か言えよ!

あと、息が荒れえんだよ。首筋にすんげぇかかる。

「あんたも緊張してんでしょ?」

桐乃が妙に湿った声で語りかけてくる。

「すっごいどくどくしてんもん」

芝居じみた口調に、鼻にかかった甘い声。

その声には、ぞくっ、とするほどの艶めかしさがあった。



あやせ「京介さん」

京介「え?」

あやせ「わたしは膝枕をしてもらいたいれす!」ゴロン

京介(もう、王様ゲームっていう体裁すら取らないのね)

加奈子「あたしは洗濯ばさみで京介を挟みてぇ」

京介「それは意味がわかんねぇ」

京介「痛っ、マジで挟むなよ」

加奈子「ひとーつ、ふたーつ……」

京介「桐乃? さっきから腰を擦りつけてくんの、やべぇからさ、やめてほしいんだけど」

桐乃「ん……ぅんん……」

京介「なにをしてるかは、あえて聞かねぇけど――痛っ!」

加奈子「きょーすけ、今度は足にシャーペン刺していい?」

京介「刺してから聞くな!」

あやせ「もう! 動かないで下さい!」

京介「無理だろ! この状況で」



京介「おい、やめろ! こらっ!」

京介「痛っ! だから刺すなっつーの!」

京介「やめろ! 服が伸びるだろーが!」

京介「うわっ、すまん、あやせ。頭打たなかったか?」

――――――
―――――
――――
―――
――




【翌朝】


桐乃「あ、あ、あ、あんたなんであたしの服着てんのよ!」

京介「うん……? 目覚めたか。俺やっと眠れたばっかなんだけど……」

桐乃「あたしの服を、どうして、着てんのかって聞いてんの!!」

京介「あ? オマエが突然脱ぎだして俺に無理やり着せたんだろうが」

桐乃「そんな訳あるかー!」ガスッ

京介「ぐふぉっ」

桐乃「この変態! 変態変態!」

京介「えっ? オマエ、マジで覚えてねーの?」

桐乃「なにが!? 脱げ、今すぐ脱げ」

京介「へいへい。オマエも返せよ、俺のシャツ」

桐乃「返すわよ、こんなの。ってゆうか、弁償しろ」

京介「なんでだよ!」

桐乃「二度と着れなくなってるじゃないの!」

京介「それもオマエが」




桐乃「ちょっと待って。その、左手に持ってるものなに?」

京介「なにって、これは……加奈子の……ブラジャー?」

桐乃「しねーー!!」ゴツッ

京介「ぐっふぁっ」

桐乃「しね! っかコロす、絶対にコロす!」

加奈子「なんか、スース―するなって思ってたんだけど、京介が持ってたのか」

京介「これもオマエが、いや、外したのは俺だけどさ」

桐乃「しねぇぇぇ」ボカッ

京介「ぐぇっ」

京介「ちょっと待てって。まず俺の話を聞けって」

あやせ「京介さん」

京介「おお、あやせ。昨日の事話してやってくれ。こいつら記憶が飛んでるみたいなんだ」

あやせ「……」

京介「あやせさん? 包丁は台所で使うものダヨ」

あやせ「……」

京介「逆さ包丁ってどこでそんな知識手に入れたんだ?」

あやせ「ああぁぁ……」

京介「落ちつこう。話せばわかる」

あやせ「ああああああ」

京介「待って! お願いだから、あやせ?」


京介「ぎゃあああ!」









この後、説明に5時間かかり、

身体には無数の痣(切り傷1)。

残りの連休はこいつらへの奉仕でつぶれた。


おしまい。



あやせも記憶飛んでた方が幸せだったな
その場合の京介の命は保証出来ないが

ええな

京介…強く生きろ(ホロリ


変態しかいないじゃないか(憤慨)
でも面白かった

乙です

俺妹は理不尽女の桐乃が酷いから京介がとにかく不憫。

まあドMだからしかたないな

俺の中の俺妹は、俺妹P続の加奈子√が正史って事で終了してたな

ん?あやせ様も記憶飛んでたからこうなったんだろ?

>>49
お前は俺か
おまけ小説の未来編よかったわ

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