魔女「お菓子くれないと悪戯しちゃうわよ・・・?」(69)

「「「お菓子くれないと悪戯しちゃうぞー!!」」」

おばちゃん「あらあら、元気なおばけちゃん達だこと!!」

おばちゃん「あなたはお向かいの子ね?」

お向かいの子「そうだよ!」

おばちゃん「あなたは、えーと、そうねぇ・・・」

???「がおー!」

おばちゃん「・・・二軒隣の子かしら?」

二軒隣の子「ばれた!!」

おばちゃん「それと・・・おや?あなたは?」

魔女「・・・ふふふ、こんばんは」

おばちゃん「ん~・・・」

おばちゃん「降参よ、初めて会う可愛らしいウィッチさん?」

おばちゃん「それじゃみんな、ハッピーハロウィン!!」

「「「ハッピーハロウィン!!」」」

魔女「おばちゃんにはお礼に仲直りのおまじないをかけた・・・」

魔女「これで、ちょっと不機嫌そうに引っ込んでたおじさんと仲直りできるでしょうね・・・ふふふ」

魔女「あぁ、それにしても愉快ね!」

魔女「普段は気にしてるこの容姿も、この時ばかりは役に立ってくれるわ」

魔女「近くにいる子供達に紛れ込んで」

魔女「お菓子くれないと悪戯しちゃうぞー!」

魔女「そしてお菓子を貰ったらこっそりお礼のおまじない」

魔女「ギブアンドテイク、貰った分は返さなきゃね」ジャラジャラ

魔女「当分は飴やらチョコやらには困らないとして・・・」チラッ

魔女「ラストはあの家にしましょうか!」

男「・・・・・・」

男「・・・おい」

男「・・・何だよ俺」

男「今日が何の日か知ってるか?」

男「ああ、重々承知さ。何たって俺の誕生日から一月に一日後だからな」

男「それは覚え安くて結構だな」

男「・・・・・・」

男「なぁ、俺」

男「今日がハロウィン何だってな」

男「おう、楽しみにしてたもんな、俺」

男「そうだ。俺の誕生日くらいな」

男「だからよ、俺なりに気合いを捻り出してな」

男「ランタンも」バンッ

男「ケーキも」バンッ

男「飲み物も」バンッ

男「ご馳走も用意してみたんだよ」ババーン

男「すげえな、お前にしては上出来だ!」

男「・・・それで」

男「一緒に祝ってくださるダチ公共はいねぇのか?」

男「ああ、心配すんな俺。今頃病院で看護士さんに飴玉ねだってる頃だぜ」

男「その為にあいつらはわざわざ事故りやがったんだろうよ・・・」

男「・・・・・・」

男「・・・shit」

男「まぁいいさ。どうせ来るのは男ばっかだったんだ」

男「むさ苦しく食って」

男「むさ苦しくだべって」

男「むさ苦しく歌って」

男「むさ苦しく寝ちまうのが関の山だろ」

男「・・・いや、最後のは無いな。神と俺の純潔に誓って」

コンコン

男「!?」

男「おいダチ公!まさか事故った勢いでそのまま来たのか!?」

男「悪いこたぁ言わねぇから病院に」ガチャッ

魔女「お菓子くれないと悪戯しちゃうぞー!!」

男「 」

魔女「ぞー・・・」

男「・・・ダチ公、ひょっとしたら俺も今事故っちまったみたいだ・・・」

魔女「・・・・・・」

男「・・・あー、なんだ」

男「何処の子かな?嬢ちゃん」

魔女「・・・・・・」

男「・・・えーと、ハッピーハローウィーン!!」

男「お菓子は無いけど、ん?ご馳走にケーキならあるんだぜ?」

男「飴玉より豪華なんだから、ひょっとして悪戯どころかお礼貰っちゃったりしてな、ハハッ!」

魔女「・・・・・・」

男「・・・ハハッ」

男「・・・なんかさ、ここ寒くない?」

魔女「・・・アンタの冗談のせい」

男「言ってくれるねぇ嬢ちゃん」

男「ようこそ嬢ちゃん。俺とご馳走の片付けを手伝ってくれ」

魔女「・・・まぁ、お腹は空いてるし、食べてやろうじゃない」

男「それはよかった!」

男「なんせ俺が十返トイレに駆け込んでも足りねぇくらい作っちまったからな」

男「だからさ、悪戯しねぇ内に食いはじめてくれよ」

魔女「悪戯されたら困ることでもあんの?」

男「いやな、最近は銃ぶっ放すようなやんちゃガキもいるからな」

魔女「私がやんちゃガキに見える?」スッ

男「ええ見えませんとも、マドモアゼル。その振り上げた箒を下ろしてさえくれればね!!」

男「よかったよ、俺のパーティー支度がチャラにならなくてさ」

男「おまけに嬢ちゃんのお陰で華がある」

男「花瓶に挿せちまいそうな華だけどよ」

魔女「アンタ口数多過ぎ・・・」

男「悪かったな。やめられない止まらないんだよ」

男「そのイスに座れ。乗れるか?」

魔女「はい、乗れたわよ」

男「お見事!!やればできる嬢ちゃんだとは思ってたんだ」

魔女「ねぇ・・・」

男「ん?」

魔女「あんまり子供扱いしないでくれる?」

男「おいおい、お年頃ってやつか?」

男「アンビリーバボー・・・、俺の数個下とか・・・ハロウィンジョークなんだろ?」

魔女「そんなの聞いたこと無いし」

男「普通にガキだと思ってたぜ。紛らわしい見た目しやがって!」

男「まぁでもガキ+αってとこだけどな、歳は」

魔女「ガキガキうっさいわね・・・」

魔女「どの道アンタは私に変なことしちゃだめよ?」

男「やらかしたらサイレン鳴らしながら愉快なオバケが押しかけてくるんだろ?」

男「生憎今の俺にはくれてやる飴も鞭も無いんだよ」
男「ま、冷めないうちに食っちまってくれよな」

魔女「ええ、それじゃ遠慮無く」

男「おい嬢ちゃんこれ・・・」ジャラジャラ

男「屈託のない笑顔で何人の大人を騙して来たんだよ・・・」

男「将来が楽しみだなこりゃ」

魔女「ちゃんとお返しはしてるのよ?」

男「へえ、笑顔がお返しよ?とか言わないだろうな」

魔女「んな訳無いじゃない」

魔女「私見てわかんない?」

男「魔女っ子コスプレした嬢ちゃんだな」

魔女「はぁ・・・あのね」

魔女「私、お返しにおまじないかけてるのよ」

男「ちちんぷいぷい?」

魔女「ぶっ飛ばすわよ」

男「おいおい、食いながら箒ぶん回そうとするのはマナー違反だぜ!!」

男「そんな見た目してるんだから、まちっとガキっぽく振る舞ってくれよな」

魔女「アンタそういう趣味なの?」

男「からっきしだな」

魔女「そう。・・・それで」

魔女「どんなおまじないかけて欲しいか決まった?」

男「おうともさ!だけども食い終わってからにしようぜ、な?」

魔女「ん、わかったわ」

男「まさかホントにお返しがくるとはなぁ」

男「当てにはしてねぇけどよ」

魔女「一言多い」パッ

男「あっつ!?死んだチキンが俺に威嚇して来やがった!!」

魔女「そういえば・・・」

魔女「このご馳走、元は誰の為のものなの?」

魔女「一人でパーティーするために作ったんじゃないんでしょうし」

男「俺が一人でドンチャンできるようなステキな人間に見えるか?」

魔女「見える」

男「ああそうかい。でもな?嬢ちゃん、パーティーは口数が多いだけじゃ回らないんだぜ?」

男「だからよ、ダチ公呼んでたんだけどよ、今頃は病院で・・・飴玉しゃぶりつくした頃だな」

魔女「アンタにも友達がいるのね」

男「いるんだよ、ステキな人間同士気が合うんだろうな」

魔女「ふう・・・おいしかった!」

男「マジで!?もう食わねぇのかよ!」

男「だってほらまだパンプキンシチューにパンプキンパイにパンプキン・・・」

魔女「ハロウィンだからってパンプキンまみれにしなくてもいいじゃない」

男「ごめんな、これ全部ランタンのカスの成れの果てなんだ」

魔女「ところで、ほら」

魔女「どんなおまじないがいいか言ってくれない?」

男「おう、俺が望むおまじないは・・・」



男「明日の晩も嬢ちゃんが来てくれるおまじないだ」

魔女「それでいいの?」

男「明日祝い直すからな、是非来てくれよ」

男「俺のダチ公が変なことしたら、俺の可愛い金魚のドリーちゃんのエサにしてくれてかまわねぇからさ」

ドリー「・・・・・・」プクプク

魔女「それじゃあ、お言葉に甘えて明日同じ時間にまた来るわね?ふふふ・・・」

魔女「それじゃあ、いい夜を・・・」ガチャッ

バタン

男「・・・ふう、おったまげたぜ」

男「まぁ、明日嬢ちゃんを呼ぶのはパーティーの為だけじゃないんだなこれが」

ジャラジャラ

男「・・・嬢ちゃん、お残しが過ぎるぜ・・・?」





~the end~




で、続きは?

書き終わった、乙

>>1がギリギリハロウィンだから滑り込みセーフでしょ

>>15
ちらっと考えたけど落ちが思いつかねぇ

ホントにちらっとだけど

ハロウィンの次の日は今日だろ?
はよ続き

ガチャッ

魔女「お菓子くれないと悪戯しちゃうわよ?」

男「滑り込みアウトだ、嬢ちゃん。ハロウィンはもうとっくの昔だよ」

魔女「・・・・・・」ジトーッ

男「・・・ほら、昨日言った事が当たったろ?」

男「玄関は寒いんだ、上がれよ」

魔女「・・・まったく」

魔女「ねえ」

男「なんだ?部屋は暖かくしてあるぜ?」

魔女「違うわよ」

魔女「料理のラインナップが昨日とほとんど同じじゃない」

男「もちのろんだ。そのほとんどは全部昨日の余りもんだからな」

魔女「不衛生なんだけど」

男「腹に収まればbb弾もキャビアも一緒だろ?」

魔女「例えが悪すぎ。新しいのだけ食べるから」

男「へいへい、いいんですよ。俺もダチ公もbb弾食ったくらいで腹なんざこわさねぇからさ」

男「つうかちょいタンマだ」

魔女「ん?何よ」

男「ダチ公待たないといけねぇだろ」

男「アイツはみんなでテーブル囲んでドンチャンやるのが生き甲斐なんだよ」

男「一週間に一回はしてやらねぇとさ、発作起こすんだぜ」

男「『酒だ・・・酒が足りねぇ・・・』プルプル ってなwww」

魔女「ただのアル中じゃない」

ドンドン

男「ほら、噂してっからただのアル中がおいでなすったぜ」

バターム

友「ッッチョゲップルアァアアwwww」

魔女「 」

男「おいおい俺の心の友よ」

男「足折ったのは聞いてたがよ、頭打ったってのは初耳だぜ?」

女「すまない、迎えに行って合流してからずっとこうなんだ」

友「食わせてくれるんだろ?www朝から何も食ってねえんだよwww」

男「ああ、食えよ。世界一がめつい友さん」

友「うぇっひwwww俺の胃袋はブラックホールだぜwww」ガラガラ

男「おい、そこの・・・」

ガッシャアアアン ウワアアアアwww

男「段差には気をつけろよって言おうとしたのによ」

男「あんな屋内で事故るような奴乗せるから事故るんだろうよ」

女「ああ、彼は疫病神かもしれないな」

魔女「 」

女「・・・おや、この子は?」

男「紹介するよ、魔女の嬢ちゃん。特技はおまじないだ」

女「へぇ、手品でもやってくれるのかい?」

友「だったら俺を手品で起こしてもらいてぇもんだなwwww」

男「床の味はどうだ?親友。そこは昨日スープこぼしたとこなんだが」

友「できればもう一回こぼしてくれよww俺の代わりに床が吸っちまったwww」

男「凝りねぇなぁ」

魔女「 」

男「おい」ポンッ

魔女「ひゃっ!?」ビクッ

男「まぁアイツが天然記念物ばりに珍しい生き物だってのは同感だけどよ」

男「そんなに見てやるなって、照れちまうからさ」

友「ああおい、お前か?男の家に来て俺を起こしてくれよwww報酬は食いもんだぜwww」

男「勝手に呼ぶんじゃねえよ、ったく・・・」

魔女「・・・ねぇ、帰っていい?」

男「あらら、キモいを通り越して怖くなっちまったか」

女「私と一緒に居るといい。私もだいぶ辟易してるんだ」

魔女「・・・じゃあそうするわ」

男「見た目がそんなだからってあんまし子供扱いすんなよ?」

男「こう見えてこんくらいなんだからよ」

女「それは本当かい!?」

友兄「俺も腕へし折ってんのに呼び出しやがって、このダボハゼが・・・」

友「ダボハゼかwwどこのサッカー選手だ?wwww」

友兄「マジで死ねよ・・・」

男「すまねぇなあ、友の子守はやっぱアンタじゃなきゃだめだ」

友兄「病院のポストに収まるうちに入れときゃあ良かったんだ・・・」

男「そういうなって。アイツも一端に人間やってるんだからよ」

男「節操がねぇけどな」

友兄「優しいなお前は・・・」

女「なかなかやるじゃないか」

魔女「騒ぐ分、日頃溜まってるものも出てスッキリするわ」

女「今の私じゃ真似できないなぁ・・・」

友「おいwwwww」

魔女「うわ」サッ

友「この辺でコークが俺を呼ぶ声がしたんだよwww」

友「何処にあるか知ってるか?wwww」

女「さっき裏の生ゴミ入れにダイブしてたよ。後を追うなら今のうちじゃないのかい?」

友「マジかwwwちょっくら見に行って来るわwww」ガラガラ

女「はぁ、賑やかでいいね」

魔女「もう少し静かにやるのかと思ってた・・・」

男「耐性がないとあれはきついか、やっぱ」

男「つうかお前は帰ってもいいんだぜ?」

女「まぁ・・・呼ばれなかった理由は薄々わかるよ」

女「でもこの子をほっとけなくてさ」

男「アイツも普段はマシなんだけどなぁ」

男「んじゃあ食ってくれよ。新しいのが無くなっちまうぜ?嬢ちゃん」

魔女「・・・じゃあそうする」

~そして少し経ち・・・~

友「! そういえばよwww嬢ちゃんだっけか?www」

魔女「何よ」

友「おまじないって奴を見せてくれよwwww」

魔女「わかったわ、じゃあとっておきのを見せてあげる」

友兄「コイツの言うことなんか聞き流してくれてもいいんだぞ・・・?」

女「私は興味あるかな。やってくれるかい?」

魔女「もちろんよ。んじゃあそこのアンタ」

友「俺か!wwww見る目がある嬢ちゃんだwww」

魔女「まずはこの大きい布を酒臭いコイツに被せます」

友兄「詳しく言うと酒臭くて加齢臭漂うコイツだな」

男「歯も臭いぞ」

女「足も臭うかもしれないな」

友「おまえらなんで知ってるんだよwwww」

魔女「コホン、種も仕掛けもありません。けど・・・」

魔女「・・・・・・」ブツブツ

魔女「はっ!」

ハラリ

魔女「酒臭くて歯も臭くて足も臭くて加齢臭漂うアイツは跡形もなくなりましたー」ヒラヒラ

男「おおすげえ!!」

女「今のは見破れないな・・・」

友兄「まったく、たいした才能だな」

魔女「・・・別に手品じゃないんですけど」

魔女「なんかムカつくからまだやったげるわよ」

男「おう、待ってました!!」

魔女「ここに一つ火の玉があります」ボッ

男「!?」

女「!?」

友兄「!?」

男「いやあ楽しかったよ。まさか本物の魔女っ子だとは思ってなかったぜ」

魔女「失礼なやつね・・・」

魔女「ほんじゃ、最後にお礼のおまじないかけてあげるけど、何かいる?」

男「マジかよ、まだやってくれんのか?」

魔女「焼くわよアンタ」

男「いやマジで、洒落になってないって!!」

友兄「んじゃあ俺は・・・事故らないおまじないをくれよ」

友兄「もう勘弁なんだ、ホントに」

女「私は・・・そうだな」

女「受験に受かるおまじない、かな?」

友兄「それズルじゃないか?」

女「おまじない、だからね」

男「んじゃあ俺は・・・」

男「来年も嬢ちゃんが来てくれるおまじない、だな」

魔女「またそれなの?」

男「またきて曲芸やってくれるんだろ?」

魔女「このあんぽんたん!」バシィ

男「いてぇ!俺が悪かった!!」

魔女「まったく・・・それじゃ」

魔女「また来年、ね」ガチャッ

男「ああ、もう少し大人っぽい体になれよ」

魔女「そのセクハラ、覚えとくわ、ふふふ・・・」パタン

男「・・・うぅ、相変わらず玄関は寒いな。背筋がゾクゾクしやがる」

友「おい、マジでコークの瓶、お前はここに居やがったのか」

友「部屋が被っちまったな、仲良くしようや」

コーク空き瓶「 」

友「ああ、それにしてもハロウィンか・・・」

友「とことん最悪な日だったな、いやまったく・・・」

友「ははは・・・あーあ」

友「・・・もしもし、兄貴?ごみ箱から引っ張り出してくんねえかな」




~the end~

ポシャった気がする・・・ほんじゃま!

おもしれえ!
続きはあるのかしら

いつから今年の話だと錯覚していた?



頑張れ

おうふ・・・

ネタできたら更新してみよう

ポンポンッ

男「ん、誰だ?頼んでもねぇのに肩たたきしてくれんのは?」

魔女「お菓子くれないと悪戯しちゃうわよ?」

男「 」

男「ま、まぁとりあえずジュースやるよ、ほら」

魔女「ありがとさん」

男「俺は知ってたつもりだったんだよ、一応さ」

男「嬢ちゃんが友を生ゴミにダイブさせちまうようなお転婆娘だってな」

魔女「わかってるじゃない?」

男「だけどよ・・・ここがどこだかわかるか?」

魔女「アンタの学校」

男「正確に言うと、学校の食堂だ」

男「そして今、回りのレーザーみたいな熱い視線達でサイコロステーキにされそうな哀れな子が、俺だよ」

魔女「有名人ね、よかったじゃない」

男「そうだな!幸せもんだよ俺は!!まったく!!」

後輩「 」

男「おい」ポンッ

後輩「はいっ!?」ビクッ

後輩「あ・・・すみませんっス」

後輩「このポテトサラダが旨すぎて、女の子が虚空から出てくる幻覚を見てたっス・・・」

男「そっか、お前ポテトサラダ好きだもんな」

後輩「上から13番目くらいっスね」

魔女「アンタの友達?」

男「後輩だよ、嬢ちゃん」

魔女「そう。それじゃよろしく、後輩さん?」

後輩「よ、よろしく・・・えっ?えっ?」

後輩「・・・先輩」

男「なんだ?」

後輩「この子・・・あれっスか?先輩の子供さん?」

男「ハァ・・・なぁ、後輩」

男「俺に今まで女性がらみのスキャンダルがあったか?」

後輩「こ、この前、かーちゃんとオムレツにかけるソースで揉めてたっス」

男「いいか?ケチャップが最強なんだよ。覚えとけ」

後輩「はっ、はいぃ」

男「マヨネーズなんて有り得ないっつうの」

男「んで、嬢ちゃん何しに来たんだ?」

魔女「・・・ぷふぅ、暇つぶしよ、暇つぶし」

魔女「このオレンジジュースにっが・・・」

男「飲んでもねぇのに飲んだ後みたいな渋い顔してる俺」

ざわ・・・ざわわ・・・・・・

男「おいおい、俺がとんでもないイケメンだからっておまえらたかりすぎだろ?」

モブ男「何時からイケメンとブサイクの概念が入れ代わったんだよ!!」

男「妬いてんじゃねぇよイケメン」

モブ女「かわいー!どこから来たのー?」ナデナデ

モブ娘「ねぇねぇ、飴とかいる??」ナデナデ

魔女「・・・・・・」

後輩「・・・先輩」

男「今度はなんだ?」

後輩「魔女ちゃん、半目で超不機嫌そうっスよ」

男「子供扱いされたくないんだとよ」

後輩「へぇ、ませてるっスねー」

後輩「ええっ!?マジっスか!?」

男「それでもギリギリお前の後輩だけどな」

後輩「あれ、誰がどう見ても子供じゃないっスかぁ・・・」

男「あんまり言うなよ?お前の鼻頭がステーキにされたくなかったらな」

後輩「魔女っ子っスか・・・にわかには信じがたいっス・・・」

友「おいおいwww何の人だかりだ?www」

友「俺が見せもんなんざぶっ飛ばしてやるから、おまえら俺だけ見とけwwwww」ズイッ

魔女「あら、ごきげんよう。私ぶっ飛ばされちゃうのかしら?」

友「!?」

友「うわああああああ!?」

友「おい!逆にぶっ飛ばすとかは無しだぜ!?」

友「ここの生ゴミには食い過ぎた野郎のゲロも混じってるんだからよ!!」

魔女「・・・ちょっとやり過ぎたかしら」

男「嬢ちゃん、友のしつけ係に採用な」

魔女「絶対やだ」

後輩「すごいビビり様じゃないっスか・・・」

男「しょうがねぇなあ!おい、ダチ!」

友「ポイされた時はお前が引き上げてくれよな・・・俺からの遺言だ・・・」

男「ああ、でもその前にポイされない秘訣を教えてやるよ。俺からの救いの手だ」

友「男・・・俺はお前がダチでよかったぜ・・・!!」ギュッ

男「俺にも何時か味わわせてくれよな、ダチ・・・」ギュッ

魔女「きもちわる・・・」

気持ち悪くないやろ!

>>45
な、なんだい君は・・・(怯え)

友「やぁ、マドモアゼル、調子はどうだい?」

男「やればできるもんだな」

魔女「ばっかみたい」

後輩「魔女ちゃん、これから暇っスか?」

魔女「暇つぶしにここに来たから、まぁ暇ね」

後輩「んじゃあ残りの暇時間で学校案内してやるっスよ」

魔女「ありがとう、お願いするわ」

男「俺も頼むよ」

友「じゃあ僕も・・・案内してもらおうかな?」

後輩「二人とも知ってるっしょ・・・」

後輩「後、友先輩。違和感バリバリっスから止めてください」

友「しゃあねぇなwww」

~少し経ち・・・~

魔女「・・・・・・」グッタリ

男「行く先々で写真撮られるやらちやほやされるやら」

魔女「学校って勉強しなくても疲れるとこなのね・・・」

男「だって嬢ちゃんは色々『トクベツ』だからな」

魔女「まったく、どいつもこいつも子供扱いして・・・」ピッ

男「あっつ!?」ピョイン

後輩「あらら、うなじが焼け野原じゃないっスか」

後輩「最近の手品はおっかないっスねぇ」

魔女「・・・まぁいいわ」

後輩「? あ、ここ美術室っスよ」

ガラッ

女「・・・・・・」カリカリ

魔女「あら」

女「・・・! やぁ、いつの間にか一年経っちゃってたのかな?」

女「暇つぶしかぁ・・・」

女「でも、来てくれて嬉しいよ」

魔女「ここにはもう来ない予定だけどね」

女「あはは・・・みんな元気だからね」

女「ここでゆっくりしてくといいよ」

魔女「ええ、そうさせてもらうわ」

魔女「それにしても・・・綺麗な絵ね」

女「え、えーと、ありがと。言われ慣れてないからちょっと戸惑っちゃったよ」

男「おお、うまく書けてんなそれ」

友「こういうの見ちまうとムズムズしてくるんだよな・・・おい?」

後輩「ん?何スか?」

友「そこに直れ。デッサンしてやっからよwwwww」

後輩「いや、いいっス。全力で遠慮しますから」

後輩「なんなんスかぁ・・・アタシに『考える人』のポーズとらせるとか・・・」

後輩「まったくもって意味不明っス・・・」

男「理由は自分で考えろ。被写体にリアリティが出ていい感じだぜ」カキカキ

友「筆が止まんねぇwwwwwwwww」ズバババ

女「じゃあ、私には君を書かせてくれるかい?」

魔女「どうぞ、私でよければ」

女「最高の被写体だよ。それじゃ・・・」

魔女「あ、まって」ゴソゴソ

魔女「ほいっと」パッ

女「ん?その液体はなんだい?」

魔女「ちょっとの間、『人並み』になれる薬よ」

女「『人並み』・・・?」

魔女「んっ・・・」ゴクッ

ボンッ

魔女「ふぅ・・・」

男「 」

友「 」

後輩「なんスか今の・・・」

女「・・・素晴らしいね」

魔女「どう?男。少しは見れるようになったでしょ?」

男「ああ・・・そうだったな。嬢ちゃんは根に持つタイプだったよな。うん」

魔女「この前のアンタのセクハラのツケよ?ふふふ・・・」

男「まいりました」

友「おい・・・おいwwww」

友「デブが痩せたら別嬪さんになってたみてぇな心境だぜぇwwwww」

魔女「ここからでも生ゴミ入れはそう遠くないわよ?」

友「まいりました」

男「おい、ダチ」

友「なんだよ」

男「女は嬢ちゃんデッサンするんだろ?」

男「・・・なんか悔しくね?」

友「あれ見ちまったら俺らも嬢ちゃん書きてぇよな・・・wwww」

後輩「先輩方、丸聞こえっス」

男「・・・・・・」ジーッ

友「・・・・・・」ジーッ

後輩「・・・あ、えぇと・・・なんスか・・・?」ジリジリ

男「実はお前が魔女っ子だったんだよ!!」バッ

友「ふざけんな!正体を現しやがれ!!」バッ

後輩「ええっ!?ちょ、なに!?何するんスかぁーー!?!?」

何をするか私気になります!

魔女「なんで私まで巻き込むのよ・・・」

後輩「服チェンジはあんまりっスよぉ・・・」

友「だっしゃしゃしゃしゃしゃwwwwwww」

男「俄然モチベーションが上がるな!!」

後輩「元のアタシってそんなダメだったんスかね・・・辛いっス・・・」

男「じゃあ描くから、『考える人』の格好よろしくな」

後輩「なんで!?」



女「何というか・・・着心地はどうだい?」

魔女「風通し良すぎ。こんなに短い必要あるの?」

魔女「落ち着かないんだけど」

女「スカート履いた経験はある?」

魔女「・・・これスカートっていうのね」

女「足、もう少し閉じて。中まで書いちゃうよ?」

魔女「!? ちょっと・・・!」カァァ

女「はは、冗談だよ。でも、もう少し閉じてくれないかな?」

魔女「・・・もう」スッ

女「そうそう、そんな感じ・・・」サッサッ

友「俺のこの手が真っ赤に燃えるwwwwwww」ガリガリガリ

男「お前を書けと鉛筆が唸るwwwwwwww」ゴリゴリゴリ

後輩「・・・・・・」ソワソワ

友「チョゲッップルルルィィwwwwwww」ザシュザシュ

男「ギップリャァァwwwwwwww」ズバッシュゥ

後輩「・・・なんでだろ」

後輩「少しでも希望を持っちゃうアタシがいるっス・・・」

友「驚けwwww書けちまったよwwwwww」

男「俺もだ。じゃあまずはダチから見せてみろよ」

後輩「えーっと・・・先輩おなしゃス」

友「これもんだぜwwwwww」バッ

後輩「・・・なんスかこれ」

後輩「あ、いや、すごく上手いっス、すごく。でもこれ・・・ロボット?」

友「おまえトランスフォー〇ーのコ〇ボイもしらねぇのかよwwwww萎えるわwwww」

後輩「見たことないっスよ・・・」

後輩「つっ、つうかアタシ描いてくださいよ!アタシ!」

後輩「それとも?ん?アタシを題材にロボット描くって、何か言いたいことでもあるんスか?んん?」

友「今度男ん家でトランス〇ォーマー見ようぜwwwwwww」

後輩「え?あ・・・別にいいっスけど」

男「いやお前ん家で見ろよ」

男「んじゃあ俺はこれだ」

後輩「またアタシまともに描けてないじゃないっスか」

後輩「なんでアタシこんな格好で考える人やってたんスかね」

友「や、やべぇよこの絵・・・」ガクガク

後輩「・・・ん?どうしたんスか?」

友「お、おお、お前のひひひ左肩・・・」カタカタ

男「見えない物を見えるようにするのが画家だろ?」

後輩「意味を取り違えてるっスよぉ!!」

後輩「なんスかこの手!目茶苦茶リアルじゃないっスか!」

男「見えた物をそのまま描いたただけだが?」

後輩「えっ!?イヤッ!ちょっ!?取って!取ってください!!」

魔女「真面目に描くなんてダニの毛ほども思ってなかったけど」

後輩「取ってくださいよぅ・・・アタシとんでもないもんに憑かれてぇ・・・」シクシク

友「左肩にお灸据えればいいんじゃねぇか?奴さんも熱くて触れやしねぇさ」

魔女「何やってんのよ」

男「見えるもんはしょうがねぇだろ、な?」

作り物の手「 」プラーン

魔女「気づかれないように乗せたりなんだりしたのはまぁすごいけど」

魔女「後で謝っといてあげなさいよね」

男「百も承知だよな?」

作り物の手「 」カクカク

女「・・・よし、できた」

男「お!マジか!」

毎回毎回次の日だとか去年だとか言って煽ってきたけど本当にかいてくれてたんだな

ありがとう
頑張ってくれ!乙!!

>>59
まぁ、うん、わかってたよ、うん
支援の類だなんてこれっぽっちも思ってなかったもんね、うん

ありがとう、気が向いた時にふらっと上げます・・・

ツンデレの集まりがあると聞いて

男「おお・・・マジかよ・・・」

友「これがプロか・・・」

女「うーん・・・一応趣味の範囲だし、プロなんて程の出来じゃないよ」

後輩「そんなことないっス。アタシ女先輩に書いてもらえば良かった・・・」

女「たまに駅前に居る絵かきのおじさんの方がとても上手く書いてくれると思うよ」

魔女「そんなに謙遜しなくていいじゃない」

魔女「ここに居る皆がお世辞抜きに上手って言ってるんだから、上手いのよ実際」

魔女「むしろ誇ってもらってもいいわ」

女「そう・・・そうなんだね」

女「けどさ、いざそれを認めるとなると・・・」

女「・・・恥ずかしくって敵わないや」///

男「今の女をデッサンしてやりてぇもんだな?」

友「今なら肩の上に手乗っけてもマッチするかもな」

女「え・・・えーっと・・・」モジモジ

女「良ければ・・・これ、もらっていってくれないかな・・・?」

魔女「あら、いいのかしら?」

女「まぁ、その・・・我ながら感心な出来みたいで、さ」

女「部屋にでも飾ってもらえると・・・ありがたいよ」

魔女「ええ、大切にするわ。ありがとう」

男「あの・・・これ・・・」モジモジ

友「俺達が描いたんだけどもらってくれよ・・・」モジモジ

後輩「呪われし絵とコ〇ボイっスか。飾るとこないっス」

女「というか君達。今の君達を見ていたらやり場のない殺意がわいてきたんだけど」

男・友「「慎んでお詫び申し上げます」」

男「そんなこんなでそろそろいい時間だ。どうする?」

魔女「あらそう。じゃあ私は帰ろうかしら」

女「もう帰るのかい?」

後輩「知り合ったばかりっスけど、残念っスねぇ・・・」

魔女「あ、でも帰る前に」

魔女「ジュースももらったし、絵も貰ったから、お礼のおまじないをしないとね」

女「私はいらないよ」

魔女「あら、謙虚なのね」

女「そんなことは無いよ」

女「もっと上手い絵を描いて褒めてほしいって思ってるんだから、いたって貪欲だよ」

思い出して頑張ろう思ったら眠い・・・

次はクリスマスか・・・

支援

友「おい、おまじないってなんだよ」

後輩「ア、アタシに聞かないでくださいよ」

男「この嬢ちゃんは律儀だからな。貰った分はきっちり返すんだとよ」

友「なるほどwwwいろんな意味でなwwwww」

魔女「アンタは騒がしかっただけだったけど、無理矢理元気貰ったって事にしておくわ。特別よ」

友「騒ぎ損にはならなかったなwwwww」

友「んじゃあよ、酒に強くなるおまじないなんてどうだ?」

魔女「酒を断つおまじないじゃダメなのかしら」

友「うんにゃ、俺から酒取っちまったら魚から水取っちまうのと一緒だぜ」

魔女「肺魚みたいに生まれ変わる努力はないのね」

友「なんつうかマジごめん。もう嬢ちゃんの前で酒はのまねぇ・・・」

そしてまた飲む友

新年ェ

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