千冬「一夏、ここを開けろ」ガチャガチャガチャ(19)

一夏「え?千冬姉?」

千冬「ああ、そうだ。だからここを開けろ」ガチャガチャガチャ

一夏「な…なにしてるの…」

千冬「なんで開けてくれない。私はこんなにもお前に頼んでいるのに」ガチャガチャガチャ

一夏「駄目だ。会話が成立しない…」

千冬「なぜ開けない」ガチャガチャガチャ

一夏「こんな夜中に扉ガチャガチャやられたらどう考えても私用だしなにしろ怖いし」

千冬「いいからチェーンを外せ」ガチャガチャガチャ

一夏「じゃあ織斑先生、おやすみなさい」キィ

千冬「おい待て」ガッ

千冬「なにが望みだ」

一夏「安眠ですかね」

千冬「なら利害一致だ、ここを開けろ」ガチャガチャガチャ

一夏「全然一致してないです」

千冬「なぜだ」

一夏「既に割と安心出来てないからですね」

千冬「お前が最近ボーデヴィッヒに布団に入り込まれて困ってるというから来てやったんだ」ガチャガチャガチャ


一夏「確かに相談はしました」

千冬「だから今来てやったんだ」

一夏「それはラウラに注意してくれって言ったんだけど」

千冬「こちらのが早いと判断したまでだ」

一夏「いや、ラウラに言った方が早いです」

千冬「なんだ、一夏の部屋に入るのには通行料が必要なのか?」

一夏「どうしてそうなる」

千冬「少し待っていろ」ヌギヌギ

一夏「なぜ脱いでるんですか」

千冬「お前の部屋に入るためにはパンツを差し出さなくてはならないと聞いたからな」

一夏「それは誰の情報ですか」

千冬「山田先生だ」

一夏(この前部屋の前に無造作に置いてあったパンツはあの人のか…)

千冬「ほら」スッ

一夏「お断りします」

千冬「なんだ、お前の趣味で選んだ下着だというのに」

一夏「千冬姉がなにも買わないからでしょ」

千冬「お前の趣味は白レースなんだな」

一夏「それが一番安かったからです」

一夏「じゃあもう寝たいし諦めるよ」

千冬「そうか、なら開けろ」

一夏「じゃあ開けるから一旦閉めてくれ」

千冬「ああ」

バタン

スタスタスタ

千冬「……」

千冬「一夏ああああああああああああ」


一夏(うるさいなぁ…)

千冬「一夏ああああああああああああ」

一夏(久しぶりに再発したな…)

千冬「一夏ああああああああああああ」

バキィドゴォ

一夏(千冬姉対策に扉合金にしといて良かった…)

一夏(寝よう…)

ドガガガガガ

一夏(うるさいなぁ…)

メメタァ

一夏(あ)

千冬「鍵を開けてくれるんじゃ無かったのか?なんで一夏は布団に入って寝てる?」

千冬「一夏は嘘つきだな?一夏にはお仕置きが必要だな?」

ピシャーンピシャーン

一夏「う、うああああああああ!鞭は!それはらめえええええ!」

一夏「に!逃げるしか!グエッ」ジャラッ

千冬「逃がさんぞ」

一夏「首…輪?」

千冬「お仕置きの道具なら沢山ある…ふふふ…まだ夜も長い…たっぷり楽しんで…一夏と…ふふふ」

一夏「だ、誰か助けてええええ!」


こうして夜は更けていった…

-次の日-

箒「一夏の部屋の壁がボコボコにへこんでる…」

箒「い、一夏ぁ?」

キィ

箒「一夏…いるのか?」

一夏「あ、あぁ…千冬姉!もっと!もっとおおおぉ!」

ピシャーンピシャーン

千冬「千冬姉じゃない!千冬姉様と呼べええええ!」

一夏「ち、千冬姉様!この醜い豚にもっと!もっと!くださいあああああ!」

ピシャーンピシャーン

千冬「いい!いいぞ!その顔だあああ」

箒「い、嫌ああああああああああ!」


終わり

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