内木一太「須賀君、ちょっといいかな?」【咲SS】 (28)

多分18才未満閲覧注意。
ホモ注意、苦手な人は回れ右推奨。

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京太郎「あ、はい、部長への届け物ですか?」

一太「ああ、よろしく頼むよ」

京太郎「最近は麻雀部にかかりっきりですからね、部長。大変でしょう?」

一太「そうでもないよ、あの人、なんだかんだで仕事はちゃんとしてる」

京太郎「マジですか…いつやってるんだ…」

一太「あはは、君が思ってる以上に凄い人だよ、会長は」

京太郎「みたいですね…」

一太「しかし、悪いね、毎度君に届け物を頼んでしまって」

京太郎「お安いご用ですよ。スーパーに買い出しに行かされるよりマシです」

一太「君も大変だねえ…何かあったら相談に乗るよ?」

京太郎「あはは、何かあったらよろしくお願いします。じゃ、行きますね」


ハギヨシ「やあ、須賀君、こんにちは」

京太郎「あ、ハギヨシさん、どうしたんですか?」

ハギヨシ「いえ、衣様が宮永様をはじめとした清澄の面々を遊び相手としてご所望でして、練習試合の交渉に」

京太郎「あ、そうでしたか、お疲れ様です。大変ですね」

ハギヨシ「そうでもありませんよ、君の顔も見られましたし」

京太郎「は、ハギヨシさん…」///


【物陰】
一太「…須賀君、やはり、あの執事と…」


咲「京ちゃん、今日うちに来れない?」

京太郎「ん?良いけど、どうした?」

和「何を言っているんですか咲さん!須賀君とはいえ、男を家に上げるなんて…」

咲「いや、私じゃなくて、お父さんが用があるみたいで…」

優希「ん?咲ちゃんのお父さん?」

咲「なんか趣味が合うみたいで、中学生の頃からお父さんが京ちゃんのこと気に入ってて…この前小包が届いてたから、新作を自慢したいのかな?」

優希「犬の趣味…料理以外にもあったのか?」

京太郎「あ、ああ、まあな。男にしかわからない世界だ…」

咲「まあ、来れるみたいだし、お父さんに連絡しておくね」

京太郎「ああ、頼む」


界「ふふ、来てくれたか、京太郎」

京太郎「…界さん、もう、俺たち終わりにしましょう?」

界「ああ、君がそう望むなら、終わりにしよう」

京太郎「あ、ありがとうございます」

界「」ポロン

京太郎「なっ!?か、界さん!終わりにするんじゃ!?」

界「『君がそう望むなら』と言ったはずだが…どうかね?私のモノが忘れられるかね?」ビンビン

京太郎「お、俺にはハギヨシさんが…」

界「」グイッ

京太郎「あっ…」

界「良く見るんだ京太郎、お前を何度となく貫いた私のモノを…」

京太郎「」ゴクリ

界「もう一度言おう、君が終わりを望むなら、これで終わりだ…良いのかね?」

京太郎「俺は…俺は…最低だ…」

界「京太郎は悪くない、お前が拒めないことを知って関係を迫る私が悪いんだ…だから、京太郎は身をゆだねるだけでいい…」

京太郎「ああっ、界さん…」ビクッ

界「新しい玩具も仕入れた、存分に楽しんでくれ…」

京太郎(ああ、ごめんなさい、ハギヨシさん…俺は…)


京太郎(結局、界さんとの関係を切ることも出来ずに最後までしてしまった…)

京太郎(ハギヨシさんという人がいながら、俺は…)


罪悪感に苛まれながら幼馴染の家を後にし、自宅へ戻る。
頭に浮かぶのは、ハギヨシの顔と、界の顔…
愛しい人への想いと、それを火種にした背徳感溢れる快楽…

あれほど激しい攻めを受けた後だというのに、息子がまた元気を取り戻す。
愛しい人の顔を想いながら、幼馴染の父親と情事に耽り、それを思い出して興奮しているのだ。


京太郎「ハギヨシさんに、どんな顔して会えばいいんだよ…」


ちなみに、須賀京太郎とハギヨシには肉体関係はない。
お互い、淡い思いを伝えあったばかりの清い関係である。

涙が出てくる。
自分に思いを寄せてくれた恋人への罪悪感と、自分自身の想いを裏切った辛さに。


?「須賀君…泣いているのかい?」

京太郎「この声…内木さん?なんでここに…?」

一太「なんでだろうね…君のことを考えていたら、いつの間にか知らないところを歩いていたんだ」


ちなみに、あとをつけていただけである。
宮永界との情事もバッチリ目撃している。


京太郎「ははっ、すみません、男が泣いてるなんてカッコ悪いっすよね…」

一太「そんなことはないよ。泣くほど辛いことがあったなら泣けばいい。ボクの胸ぐらいなら貸すから」

京太郎「すみません、お言葉に甘えさせていただきます…うっ…ひっく…」


一太「落ち着いたかい?」

京太郎「はい…すみません、内木さん…」

一太「構わないよ、愛しい君のためだからね」

京太郎「え…?」

一太「ボクは君のことが好きなんだよ、京太郎君。友人としてじゃなく、ホモとして」

京太郎「な、内木さん…でも、そんなこと言われても俺…他に好きな人が…」

一太「…ハギヨシさんかい?それとも…宮永界かな?」

京太郎「!?」

一太「どちらが本命かは知らないけど、ばらされてもいいのかな、須賀君?」

京太郎「な、内木…さん?」


ちなみに、この男、どっちが本命かは把握している。


一太「バラされたくないよねえ?他の男のイチモツを下の口でくわえてよがってたなんてさああああ!」

京太郎「あ…ああ…」ガタガタ

一太「バラされたくなければ、ボクを抱いてくれ…」

京太郎「は、はい…」


一太「良かったよ、京太郎君…」

京太郎「これで、ハギヨシさんには黙っていてもらえるんですよね?」

一太「そうだね…明日までは黙っていてあげようかな?」

京太郎「そ、そんな…」

一太「明日、またここに来るんだ」

京太郎「…はい」


それから、毎晩内木一太に抱かれる生活が始まった。
と言っても、内木一太は基本的に受けであったため、攻めるのはもっぱら京太郎であった。

一太が満足しなければ、関係をハギヨシにばらされる。
必死に一太を満足させようとする京太郎の姿に、一太は歪んだ喜びを覚えた。


また、宮永界との関係も途切れたわけではなく、定期的に界からの呼び出しを受けて関係を持っていた。

その中でも、全国大会を控えた麻雀部の雑用も手抜きはできず、京太郎は心身ともに疲れ果てていた。


そんな京太郎の唯一の支えが、ハギヨシとの淡い逢瀬であった。

ハギヨシを心の支えにするがゆえに、内木一太の要求に従うしかない。
ハギヨシを心の支えにするがゆえに、宮永界の責めが過酷に感じる。

心の支えとするハギヨシこそが、須賀京太郎の心を壊す最大の要因であった。


ハギヨシ「須賀君、最近、疲れていませんか?顔色がよろしくないようですが…」

京太郎「はは、大丈夫です、ハギヨシさんに会えたら、疲れなんてどっか行っちゃいますよ」

ハギヨシ「お気づかいは嬉しいのですが、私に会うのも無理に時間を作ってらっしゃるのでは?」

京太郎「そんなことないですって…あ、もうこんな時間か…行かなきゃ…」

ハギヨシ「須賀君…」

京太郎「時間なので、もう行きますね。楽しかったですよ、ハギヨシさん」


界「…京太郎、大丈夫か?」

京太郎「はあ…はあ…下さい、界さん…もっと…もっと…」

界「しかし…」

京太郎「忘れさせて、下さい…辛いこと、全部…」

界「…ダメだ。お前の体が持たん」

京太郎「そんな…」

界「…一つだけ、忠告しておこう。人生の先輩としてな」

京太郎「忠告、ですか?」

界「もう少し、信じてみたらどうだ?受け入れてくれるんじゃないか?」

京太郎「意味が、分かりません…」

界「まあ、私は愛人でもいいんだ。本命との仲を裂こうとは思ってない。それは覚えておいてくれ」

京太郎「…」ガクッ

界「全く、気を失うほど無理しやがって」


ハギヨシ「…須賀君、私に、何か隠し事はありませんか?」

京太郎「!?」

ハギヨシ「…最近のあなたの疲労は異常です。私に出来ることなら力になりたいのです」

京太郎「それは…」

ハギヨシ「…内木一太」

京太郎「なっ!?」

ハギヨシ「…失礼ながら、携帯の履歴を拝見しました」

京太郎「ち、違うんです!浮気とかそういうんじゃ…」

ハギヨシ「…言葉だけでは、信用できません」

京太郎「じゃ、じゃあ、どうすれば…?」

ハギヨシ「私を、抱いて下さい」

京太郎「へ?」

ハギヨシ「私が、あなたの物だと、刻み込んで下さい。たとえ二番でも、三番でもいいんです。私を、あなたのものに…」

京太郎「そ、それは…」

ハギヨシ「…そうですか、所詮、私とは遊びでしたか…」

京太郎「ち、ちがっ…」

ハギヨシ「さようなら、須賀君」


ハギヨシを抱く機会は、なかったわけではない

しかし、汚れた自分がハギヨシを抱く資格があるのか?
そう考えると、息子が萎えてしまって抱けなかったのである。

ハギヨシを抱くためには、関係を清算しなければならない。
今更と思われるかもかもしれないが。

自分はハギヨシの愛を信じていなかったのだろう。
界に言われた言葉が今になって胸にしみる。

内木一太との関係を断ち切り、宮永界を愛人と宣言して、ハギヨシと結ばれる。
自分が選ぶ道はそれしかない。


一太「…随分遅かったじゃないか。待ちくたびれたよ」

京太郎「明日からは待たなくていいっすよ、二度と来ませんから」

一太「…え?」

京太郎「もう、終わりにしましょう、内木先輩」

一太「ま、待ってくれ、全部ばらすぞ!?ボクとの関係も、宮永界との関係も!」

京太郎「…ご自由に」

一太「お、おい!本気か!?」

京太郎「俺は、信じることにしたんですよ。ハギヨシさんの愛を」

一太「そ、そんな…」


京太郎「ハギヨシさん」

ハギヨシ「…京太郎君」

京太郎「おれ、ハギヨシさんに隠してたことがあります」

ハギヨシ「何でしょう?」

京太郎「おれ、ハギヨシさんと付き合う前から関係のある愛人がいます」

ハギヨシ「存じております」

京太郎「あと、ハギヨシさんに愛人関係をばらすって脅されて肉体関係を持った先輩がいます」

ハギヨシ「それも、存じております」

京太郎「なんだ、全部しってたんですね」

ハギヨシ「はい…それでも、私の想いは変わりません」

京太郎「…ハギヨシさん」

ハギヨシ「京太郎君」


END

マジで平日の昼間に何書いてんだ俺は…

京太郎ハーレム書くって言ったけど、その単語からきゅふふふ言ってる咲さんしか浮かばないからこうなった。
自分の頭にも問題はあると思うが、3割ぐらいは某シリーズに責任をかぶせたい。

てなわけで、お目汚し失礼しました。

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