主人公「部活を始めよっか」(20)





後輩(1年)「好きです。大好きです。毎日好きです。明日も好きです。付き合って欲しいです!」


主人公(2年)「よし、ばっちりだね。本番頑張れ!じゃあ部活やろ?」


後輩「ナチュラルに流そうとしないでください。押し倒して襲いますよ」


主人公「あの・・・ボク、あんまし人といるとこ見られるのが好きじゃないからさ・・・・・」


後輩「知ってますよ。ですから、文芸部なんていう不人気かつ地味な部活に入っているんですよね」


主人公「・・・・・うん・・・家に早く帰ったら、お母さんが友達いないとか勘違いしそうだし」


後輩「でも幸運ですね。この後輩という名の天女に愛されてしまったのです。それは最早自然の摂理ではなく、神のご加護です」


主人公「・・・なにそれ。意味不イタッ!あれ?なんで目に映るのが蛍光灯・・・・・・?って、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!本当に襲うとか思ってなかったんで」


後輩「えへへ・・・・別に怒ってないんですよ。それも照れ隠しなんだなぁって思えば」
主人公「部活を始めよっか」



主人公「・・・・・ポジティブだねぇ。でも後輩ちゃんはそういうとこが良いとこなんだよね。ボクは好きだよ」


後輩「よし、雰囲気ばっちり。このままキスしていいですか」


主人公「キスは勘弁してください、ごめんなさい。それより部活始めよ?」


後輩「ご冗談を」


主人公「冗談じゃなくて、ごめんなさい。それより部活始めなきゃ」


後輩「私の方が大きいんですよ?」(163cm)


主人公「おっきくなれなくて、ごめんなさい。それよりも部活動の時間が」(152cm)


後輩「可愛いですよ、とってもとっても」


主人公「可愛くて、ごめ・・・・って!言わないもの、ボクはそんなこと言わないもの!わぁもう!釣られるとこだったし」



後輩「やばいです、可愛いです」ポタタン


主人公「あのね・・・涎と鼻血止めて・・・・・」


後輩「私の汁で汚されましたね」


主人公「先生助けて」


先生(23歳)「・・・・・・んあ?・・・・ふぁぁ・・・・・・えと、努力したが無理でした」


主人公「うわぁん、なんもしてないじゃないですか」


ツインテ(2年)「なら、こう捉えれば良いんだよ。それはお風呂のお湯だと」


後輩「ナイスアイディア☆ぱっちん(指)」


先生「・・・・あー・・・だな」



主人公「ちょっとちょっとちょっと・・・・先生?」


先生「おい、主人公・・・コーヒー買ってこい。ブラックな、ブラック。なんせ私はー・・・・・・大人だからな」


主人公「いきなりですね・・・」


ツインテ「部長部長!!私はパンダココアで!パンダだよ?クマじゃないからね。なんせ私はー・・・・・・パンダだからね」


主人公「・・・・・・・」


後輩「じゃあ私はきなこ練乳で!なんせ私はー・・・・・・先輩の恋び」

主人公「後輩ちゃん・・・・買いに行きたいから、どいてよ。あっ、部活始めてて良いからね」






主人公「あれ?眼鏡ちゃん」


眼鏡(1年)「・・・・あぁ、誰かと思えば、部長じゃないですか」


主人公「体調でも悪いの?部活に来てないし」


眼鏡「まぁサボリなんで」


主人公「しっかり来ないとダメだよ」


眼鏡「私は後輩と先生のノリについていけないんで・・・・てか、それは部長が一番被害受けてることなんですけどね」


主人公「ま、まぁ・・・・常軌を逸しているよね」


眼鏡「・・・・なら辞めたらどうです?私は部長が辞めるなら連動して辞めますけど」


主人公「え、えー・・・それはちょっと」



眼鏡「私は至って普通なんですよ・・・部内の人間に常識外がいるだけで、あとの普通の人は居場所がなくなるんですよ」


主人公「だ、大丈夫!ボクは文芸部の部長だし、眼鏡ちゃんを放っておいたりしないよ」


眼鏡「・・・・・・ホントに?」


主人公「本当だよ」


眼鏡「部長だけは、あの異次元に侵食しないでくださいね。部長だけが頼りです」


主人公「う、うん・・・」


眼鏡「・・・・・まぁジュース半分持ちます」



主人公「来てくれるの・・・・?」


眼鏡「部長が誘ったんじゃないですか。部長のお願いとあれば火の中水の中ですよ」


ツインテ「あの子のスカートの中は?」


眼鏡「部長。部室に着いたら、数学を教えて欲しいんですが・・・」


主人公「・・・うん、いいよ」


眼鏡「やっぱり部長は頼りになります。今日の課題少し難しかったんですよ」


主人公「そっかぁ・・・眼鏡ちゃんってメガネかけてるから頭良さそうに見えるのに」


眼鏡「いえ、私ステータス普通なんで。なんか期待させて、すみません」





主人公「ジュース買ってきたよ」


眼鏡「遅れてすみません」


ツインテ「ただいまーっ!!」


後輩「おかえり~!あっ、めーたん来たんだぁ!最近休み気味だったから、メガネが粉砕でもしたのかと心配したんだよ」


眼鏡「あっそ・・・」


後輩「なんというスルースキルっ!圧倒的!圧倒的流出術!!あっ『りゅうしゅつじゅつ』って凄く言いにくいですね!どうか、先輩言ってみてください」


主人公「りゅーしゅちゅじゅつ」


後輩「なんだか・・・・ほっこりしますね」


先生「ごちゃごちゃ話してないで、早くコーヒーをくれ」



主人公「あ、はーい」


先生「主人公。口を開けて上を向け」カシュッ


主人公「え?」


先生「よし、がんばれ」コプコプ


主人公「んあっ・・・・ふぁっ・・・ゴクゴク」


先生「美味かったか?」


主人公「に、にがいですよ・・・」


先生「なぜ苦いか解るか?」


主人公「珈琲豆の成分的問題ですか?」


先生「違う。それはお前が子供だからだ!あっはっはは!!それじゃあ私は職員室に戻るぞ、ちびっこ共がっ!あはははっ!」



眼鏡「大丈夫ですか?あのキチガイ教師はどうなってるんだよ・・・・」


ツインテ「私、ちびっこじゃなくて、ツインテっ娘だもん」


主人公「うん。大丈夫だよ・・・」


眼鏡「ちょっと目を瞑ってください。顔周りにコーヒー跳ねてますから・・・」


主人公「・・・・ありがと」


眼鏡「また面倒な事に巻き込まれて・・・大変ですね」



後輩「こらこら、それは私のお仕事だよ」


眼鏡「は?」


後輩「先輩のお世話は私の仕事で~す」


ツインテ「はいはーい!じゃあ私は~?」


眼鏡「お前は親切心を労働として捉えているのか?最低だな」


後輩「違うもーん!先輩が望んでるからするんだし!先輩先輩!私なら、めーたんと違って、右手で拭いてあげるよ?」


眼鏡「私が左利きで何が悪いんだよ」


主人公「ぼ、ボクはもう綺麗になったから大丈夫だよ」


後輩「それでは今日は昨日私が作成した手作りスゴロクでもしましょうか」


ツインテ「それよりも太陽が元気だし、近くの川に行こうよー」



主人公「ごめん。スゴロクも楽しみだけど、今日は眼鏡ちゃんに勉強教えてあげたいんだ」


後輩「え、眼鏡かけてるのに勉強出来ないの?」


眼鏡「部長なら許せるが、お前に言われるのは許せない。表出ろ、喧嘩だ!」


後輩「おー、やったろうじゃん!負けたら、今日のコンビニは全員分アイス奢りだかんなー!」


眼鏡「わかったよ!やってやる!」


後輩「じゃあ今日は携帯のカメラで先に照れ娘先輩を写真に収めたほうが勝ちだよ!」


眼鏡「望むところだ、アホ輩なんかに負けるか」



主人公「あっ・・・数学の勉強は・・・・・」


ツインテ「・・・きなこ練乳おいしっ」




~数分後~



眼鏡「くそぅ・・・・くそぅ・・・」


後輩「へへーん!」


眼鏡「わ、私は至って普通の人間なんでな!だから負け犬の遠吠えとか言い訳とかしない質だからな!良いだろう、負けを認めてやる」


後輩「おお~っ、素晴らしい奴隷根性ですなぁ」


眼鏡「お前だけはいつか殺すお前だけはいつか殺すお前だけはいつか殺す・・・」


ツインテ「あっ、私が頼んだのはパンダココアだったね。まぁいっか」


主人公「あっ、眼鏡ちゃん!」


眼鏡「部長申し訳ありません。今日はこんなどうでもいいコトで時間を潰してしまい・・・私の方から約束しといて、この始末」



後輩「どうでもいいコトって・・・・」


主人公「うぅん。ボクは大丈夫だけど、それより眼鏡ちゃんの課題の方は大丈夫かなって・・・・」


眼鏡「大丈夫です。なんとか参考書や教科書を読み返す次第です。心配してくれて、ありがとうございます」


後輩「そうだそうだー!自分で頑張れー!先輩は私限定だー!」


主人公「そういうこと言わないの!どうする?ボクは別にお母さんとお父さんにいえば・・・・」


後輩「めーたん。あんたいつの間に私の先輩を此処まで動かせるようにしたんだ」


眼鏡「別に大丈夫です。部長に迷惑かけたくないので、はい」


後輩「じゃーあ、先輩の家にお泊りするのは私でーす!」


ツインテ「じゃあ私も私もー!」


主人公「そっかぁ。じゃあ困ったらいつでも電話して良いからね」



眼鏡「ありがとうございます」


後輩「先輩の超絶レアなサディスティックプレイ!」


ツインテ「サディスティックプリェっ・・・いた・・・・」


眼鏡「さすがに煩いんだけど。いやまあ煩いのはいつもだけど、さすがに今日は群を抜いて煩い」


後輩「それはいつもに増して元気と言いたいんだね、めーたん♪」


眼鏡「私がいつまでも優しいと思うなよ」


ツインテ「まさか・・・その眼鏡を取ったら・・・・クッ・・・・・まだ本気じゃないということだな」


後輩「思っているから、私はそうしてるんだよ。思ってなかったらしてないじゃーん、へへーん」


眼鏡「このやろう・・・・」


主人公「ま、まぁ・・・後輩ちゃん。煽るようなことは止めて。なんでいつも喧嘩しようとするの」



後輩「だってだって・・・めーたんは大して先輩に特別な事をしているわけでもないのに、先輩に優しくされてるのを見るの・・・・なんだか嫌だもん」


眼鏡「はぁ・・・?」


主人公「・・・・・・・え・・・?」


後輩「私は、めーたんみたいに主人公先輩に誘われて文芸部入ったわけでもない・・・・私は輪にいた側でなくて、そして輪に入れてもらった側でもない。勝手に輪に入った人間なんです!」


眼鏡「いやいや、んなこと言われてもな」


後輩「めーたんが特別で、私が特別じゃない辺りが少し劣等感があるんですよ・・・」


主人公「それは多分、後輩ちゃんがボクにそうするように、ボクが眼鏡ちゃんにそうしているわけだよ」


後輩「違います!ぜんっぜん!!」


眼鏡「おいコラ。部長が折角お前のフォローに回ってくれてるんだ」



後輩「私は先輩ラブなんです!私は先輩が好きだ!愛してる!だからこそ先輩のほうも私を愛するべきなんです!」イザヤ


主人公「愛す愛さないとかの関係じゃなくて・・・特別なんてそんな関係しかないわけじゃないよ・・・・・」


後輩「でも私にはそれしかなくて!」


主人公「そんなね・・・後輩ちゃんがボクに近付いてきてくれたお陰でボクにとって、後輩ちゃんはもう特別になっているんだから」


後輩「・・・・・・」


主人公「だって後輩ちゃんが行動しなかったら、今のボク達の関係はないんだから・・・。友達は特別じゃないって言うなら、いっそ後輩ちゃんはボクの親友だよ」


後輩「で、でも先輩はいつもいつも私の好意を無視して・・・親友云々より・・・・・・」


主人公「後輩ちゃんもツインテさんから、無理矢理抱き着かれたりしたら・・・どうする?」


後輩「・・・・・すみません。私が間違ってました」


ツインテ「なんで私をオチで使った?」



とぅびーこんてぃにゅー

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